説明

物品転換搬送装置

【課題】物品転換搬送装置において、第1コンベア内を容易に清掃できるようにする。
【解決手段】物品転換搬送装置10は、第1方向から第1方向と直交する第2方向に搬送方向を転換して物品を搬送する。物品転換搬送装置10は、第1コンベア12と、第2コンベア14と、を有している。第1コンベア12は、第1搬送部30と、第1回動支持部32と、を有している。第1搬送部30は、第1方向に沿って配置され物品を搬送可能な第1搬送面30aを有する。第1回動支持部32は、第1搬送部30の第2方向側の端部を第1方向に沿った軸回りに回動自在に支持する。第2コンベア14は、第2搬送部40と、昇降駆動部42と、を有している。第2搬送部40は、第1搬送面30aに対して上昇及び下降可能な第2搬送面40aを有する。昇降駆動部42は、第2搬送部40を昇降させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、転換搬送装置、特に、第1方向から前記第1方向と直交する第2方向に搬送方向を転換して物品を搬送する物品転換搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
物品を搬送する搬送ラインには、物品の搬送方向を90度転換する物品転換搬送装置が搬送ラインのレイアウトに応じて適宜の位置に配置されている(例えば、特許文献1参照)。従来の物品転換搬送装置は、第1搬送面を有するローラコンベアからなる第1コンベアと、第2搬送面を有するチェーンコンベアからなる第2コンベアと、を有している。第2コンベアは、チェーンコンベアを昇降駆動する昇降駆動部を有している。昇降駆動部は、第1コンベアの下方に配置されている。チェーンコンベアの第2搬送面は、昇降駆動部により第1搬送面に対して上下する。これにより、物品を90度異なる搬送方向に転換して搬送できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4−341409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の物品転換搬送装置では、第1コンベアの下方の床面を清掃する場合、第1コンベア及び昇降駆動部を外して清掃を行わなければならない。このため、実際には第1コンベア内を清掃することが困難である。したがって、従来の物品転換搬送装置では、第1コンベア内に異物が落下してもそのまま放置しなければならない。
【0005】
本発明の課題は、物品転換搬送装置において、第1コンベア内を容易に清掃できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る物品転換搬送装置は、第1方向から第1方向と直交する第2方向に搬送方向を転換して物品を搬送する。物品転換搬送装置は、第1コンベアと、第2コンベアと、を有している。第1コンベアは、第1搬送部と、第1回動支持部と、を有している。第1搬送部は、第1方向に沿って配置され物品を搬送可能な第1搬送面を有する。第1回動支持部は、第1搬送部の第2方向側の端部を第1方向に沿った軸回りに回動自在に支持する。第2コンベアは、第2搬送部と、昇降駆動部と、を有している。第2搬送部は、第1搬送面に対して上昇及び下降可能な第2搬送面を有する。昇降駆動部は、第2搬送部を昇降させる。
この物品転換搬送装置では、第2搬送面を第1搬送面の下方に配置した状態で第1コンベアに載置された物品を第2コンベアに搬送する。物品を第2コンベアに搬送すると、第2搬送面が第1搬送面より上方に位置するように昇降駆動部により第2搬送部を上昇させる。これにより、物品を第1方向から第2方向に方向転換して搬送できる。また、第2コンベアから第1コンベアに搬送する場合は、この逆の動作で物品を転換及び搬送できる。第1コンベアでは、第1搬送部の第2方向側の端部が第1回動支持部により第1方向に沿った軸回りに回動自在に支持されている。このため、第1コンベア内の清掃を行う場合、第1搬送部を回動させることにより、第1搬送部を第1コンベア下の空間から退避させることができる。これにより、第1コンベア内を容易に清掃できるようになる。
【0007】
第2コンベアは、第2搬送部の第2方向の端部に配置され、第2搬送部を回動自在に支持する第2回動支持部をさらに有してもよい。昇降駆動部は、第2方向において、第2回動支持部が配置された端部と逆側の端部に配置されている。これにより、第2搬送部が第2方向の端部で回動自在に支持され、かつ昇降駆動部が逆側に端部に配置されるので、第1コンベアの下方に清掃の妨げになるものが配置されにくくなる。このため、第1コンベア内をさらに容易に清掃できる。
【0008】
第2回動支持部及び昇降駆動部は、第1搬送面より第2方向の両外方に配置されていてもよい。これにより、第1コンベア内に第2コンベアを昇降させるための機構が配置されなくなり、第1コンベア内をさらに容易に清掃できる。
【0009】
第2搬送部は、一対のフレームと、一対の無端搬送部材とを有してもよい。一対のフレームは、第2方向に沿って配置され第1方向に間隔を隔てて配置され、回動支持部に支持される。一対の無端搬送部材は、一対のフレームで支持される。これにより、第2コンベアの一対のフレーム内の空間を通って第1コンベア内を清掃することができる。このため、第1コンベア内をさらに容易に清掃できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第1コンベアでは、第1搬送部の第2方向側の端部が第1回動支持部により第1方向に沿った軸回りに回動自在に支持されている。このため、第1コンベア内の清掃を行う場合、第1搬送部を回動させることにより、第1搬送部を第1コンベア下の空間から退避させることができる。これにより、第1コンベア内を容易に清掃できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態により物品転換搬送装置の平面図。
【図2】その物品転換搬送装置の正面図。
【図3】その物品転換搬送装置の右側面図。
【図4】その物品転換搬送装置の左側面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(1)全体構成
図1及び図2において、本発明の一実施形態による物品転換搬送装置10は、隣り合って配置された搬入口10aと搬出口10bと、を有している。物品転換搬送装置10は、二点鎖線で示す物品としての例えばドラム缶11を、搬入口10aから2度の90度の方向転換を行って搬出口10bに搬送する。物品転換搬送装置10は、第1方向Xに沿って配置された一対の第1コンベア12と、第1方向Xと直交する第2方向Yに沿って配置された第2コンベア14と、を備えている。また、物品転換搬送装置10は、第1コンベア12の両側に配置されたそれぞれ一対の第1補助コンベア16及び第2補助コンベア18と、をさらに備えている。第1補助コンベア16、第1コンベア12、第2補助コンベア18、及び第2コンベア14の外周部には、図1に二点鎖線で示すように、ドラム缶11を案内する4つのガイド部材19が設けられている。これらの各部は、フロアFLに固定された基台20に支持されている。基台20は、床面FLに固定されており、外枠部20aと、外枠部20aをつなぐ複数の縦横連結部材(図示省略)とを有する格子状のフレームである。基台20は、床面FLに複数本のアンカーボルト21により床面FLと隙間をあけて配置されている。これにより、床面FLの清掃を行いやすくなる。
【0013】
(2)第1コンベア
図1、図2、図3及び図4に示すように、一対の第1コンベア12は、例えばローラコンベアであり、搬入口10a側及び搬出口10b側で基台20上に装着されている。一対の第1コンベア12は線対称に配置されている。一対の第1コンベア12は、第1搬送部30と、第1回動支持部32と、をそれぞれ有している。一対の第1コンベア12の間には、メンテナンス用の空間が設けられている。
(2−1)第1搬送部
第1搬送部30は、第1方向Xに沿って配置され、ドラム缶11を搬送可能な第1搬送面30aを有している。第1搬送部30は、第1フレーム部材34及び第1フレーム部材34に両端が支持された複数本(例えば4本)モータローラ36を有している。第1搬送面30aの幅は、モータローラ36の長さで規定される。
【0014】
第1フレーム部材34は、第2方向Yに間隔を隔てて配置された外側ローラ支持部材34a及び内側ローラ支持部材34bと、外側ローラ支持部材34a及び内側ローラ支持部材を連結する複数の連結部材34cと、を有している。また、第1フレーム部材34は、第1回動支持部32により回動される回動アーム34dを内側ローラ支持部材34bの両端に有している。連結部材34cは、例えばモータローラ36の下方で外側ローラ支持部材34aと内側ローラ支持部材34bとを連結している。回動アーム34dは、例えば、V字状に湾曲しており、内側ローラ支持部材34bの外側面に固定されている。外側ローラ支持部材34aの両端は、基台20に固定された受け部材35により支持される。第1フレーム部材34は、図2に実線又は破線で示す搬送姿勢と、二点鎖線で示す清掃姿勢とに揺動自在に第1回動支持部32に支持されている。搬送姿勢では、第1フレーム部材34の先端が受け部材35により支持される。外側ローラ支持部材34aの上面の中央部分には、回動操作用の把手34eが設けられている。複数のモータローラ36は、第1方向Xに間隔を隔てて配置されている。複数のモータローラ36は、内側ローラ支持部材34bの外側面に各別に固定されたモータ36aを各別に有している。
【0015】
(2−2)第1回動支持部
第1回動支持部32は、第1方向Xに間隔を隔てて配置された一対のダンパー部32aと、ダンパー部32aに回動自在に支持された第1回動軸32bと、を有している。ダンパー部32aは、基台20に固定され、第1回動軸32bの両端部を搬送姿勢と清掃姿勢との間で回動自在に支持する。またダンパー部32aは、ワンウェイクラッチを内蔵しており、清掃姿勢から搬送姿勢への回動のときのみ、ダンパー作用を発生するようになっている。第1回動軸32bの両端には、回動アーム34dが一体回動可能に連結されている。
なお、図2では、一対の第1コンベア12は線対称であるため、左側の第1コンベア12にだけ詳細な構成に対する符号を付し、右側の第1コンベア12については、主要な構成に対してしてだけ符号を付している。また、図2では、第2補助コンベア18の図示を省略している。
【0016】
(3)第2コンベア
図1及び図2に示すように、第2コンベア14は、例えばチェーンコンベアであり、一対の第1コンベア12を連結するように第2方向Yに沿って配置されている。第2コンベア14は、第2搬送面40aを有する第2搬送部40と、第2搬送部40を昇降させる昇降駆動部42と、第2搬送部40の第1端を回動自在に支持する第2回動支持部44(図2)と、第2搬送部40を循環駆動する搬送駆動部46(図1)と、を有している。ここで、昇降駆動部42及び第2回動支持部44は、一対の第1搬送部30の一対の第1搬送面30aより第2方向Yの両外方(図1の右側の第1搬送面30aの右方及び左側の第1搬送面30aの左方)に配置されている。
【0017】
(3−1)第2搬送部
第2搬送部40は、図2に実線で示す搬送位置と、搬送位置から下方に回動した二点鎖線で示す退避位置と、に回動可能に第2回動支持部44に支持されている。搬送位置では、第2搬送面40aは、第1搬送面30aに対して上昇しており、退避位置では、第2搬送面40aは、第1搬送面30aに対して下降している。これにより、ドラム缶11を第2方向Yに搬送できるとともに、第1コンベア12との間でドラム缶11を受け取り及び受け渡しできる。第2搬送部40は、一対のフレーム50と、一対のフレーム50に支持された無端搬送部材としてのチェーン52と、を有している。一対のフレーム50は、搬出口10b側の第1端が第2回動支持部44により回動自在に支持されている。また、搬入口10a側の第2端が昇降駆動部42により昇降駆動される。チェーン52には、図3及び図4に示すように、搬送用のアダプタ52aがリンク毎に装着されている。
【0018】
(3−2)昇降駆動部
昇降駆動部42は、第2搬送部40の第2端の下面をカムにより昇降させる。図1、図2及び図3に示すように、昇降駆動部42は、昇降モータ60と、昇降モータ60により回転する昇降軸62と、昇降軸により回転する昇降カム64と、を有している。昇降モータ60は、基台20に固定され、昇降軸62を180度の角度で回動させる。昇降軸62は、昇降カム64と昇降モータ60との間で基台20に固定された軸受63に回動自在に支持されている。昇降カム64は、図2に実線で示す上昇位置と、二点鎖線で示す下降位置との間で、矢符で示すように180度回動する。昇降カム64は、フレーム50の下面に接触して配置された昇降ローラ64aを先端部に有している。昇降ローラ64aは、回転自在であり、搬送位置と退避位置との間で転がるため、昇降動作時の昇降モータ60に作用する負荷が小さくなる。昇降カム64の回動により、第2搬送部40が搬送位置と退避位置との間で揺動する。
【0019】
(3−3)第2回動支持部
第2回動支持部44は、図1に示すように、基台20に固定された軸受部66と、軸受部66に回動自在に装着された支持軸67と、支持軸67の両端に固定された軸支持部68と、を有している。軸受部66は、軸支持部68の内側に配置されている。軸支持部68は、フレーム50の第1端側の下面に固定されている。これにより、第2搬送部40の対1端が回動自在に支持される。
【0020】
(3−4)搬送駆動部
搬送駆動部46は、チェーン52を循環駆動する。図1に示すように、搬送駆動部46は、搬送モータ53と、駆動軸55と、一対の駆動スプロケット54と、一対の従動スプロケット56と、を有している。搬送モータ53は、一方のフレーム50に固定されている。駆動軸55は、フレーム50の第1端に回転自在に支持され搬送モータ53により回転駆動される。一対の駆動スプロケット54は、駆動軸55の両端に一体回転可能に連結されている。一対の従動スプロケット56は、一対のフレーム50の第2端にY方向に移動可能に配置されたテークアップユニット58に回転自在に支持されている。一対のチェーン52は、駆動スプロケット54と従動スプロケット56とにそれぞれ架け渡されている。
【0021】
(4)第1補助コンベア
一対の第1補助コンベア16は、第1コンベア12の搬入口10a側及び搬出口10b側に配置されている。第1補助コンベア16は、第1コンベア12と同芯に配置され第1方向にドラム缶11を搬送可能なローラコンベアである。第1補助コンベア16は、基台20に固定された第1補助フレーム部材16aと、第1補助フレーム部材16aに両端が支持された第1コンベア12と同様な複数本(例えば2本)のモータローラ16bと、を有している。
【0022】
(5)第2補助コンベア
第2補助コンベア18は、一方の第1コンベア12の搬入口10aと逆側及び他方の第1コンベア12の搬出口10bと逆側に配置されている。第2補助コンベア18は、第1コンベア12と同芯に配置され第1方向にドラム缶11を搬送可能なローラコンベアである。第2補助コンベア18は、基台20に固定された第2補助フレーム部材18aと、第2補助フレーム部材18aに支持されたフリーローラ18bと、を有している。
第1補助コンベア16及び第2補助コンベア18は、第1コンベア12が回動自在であるのに対して、基台20に固定されている。ただし、第1補助コンベア16及び第2補助コンベア18も基台20に回動自在に配置してもよい。
【0023】
(6)搬送動作
上記のように構成された物品転換搬送装置10では、ドラム缶11が搬入口10aから搬入されると、第1補助コンベア16及び第1コンベア12により第2コンベア14が搬送可能な搬入側の第1位置(図1に一点鎖線で示す位置)まで搬送される。このとき、第2搬送部40は、回避位置に退避している。従って、第1搬送面30aは第2搬送面より上昇した位置である。ドラム缶11が第1位置まで搬送されると、昇降駆動部42を動作させて第2搬送部40を退避位置から搬送位置に回動させる。これにより、第2搬送面40aが第1搬送面30aより上昇した位置になり、第2搬送部40がドラム缶11を受けて搬送可能になる。第2搬送部40が搬送位置に上昇すると、搬送駆動部46によりチェーン52を駆動して図1に二点鎖線で示す搬出側の第2位置にドラム缶1を搬送する。第1位置にドラム缶11が到達すると、昇降駆動部42により第2搬送部40を退避位置に下降させ、搬出口側の第1コンベア12にドラム缶11を受け渡す。第2搬送部40が退避位置に下降すると、第1コンベア12が回転駆動してドラム缶11を搬出口10bから搬出する。
【0024】
一方、メンテナンス等で、床面FLを清掃する場合は、作業者は、最初に、一対の第1補助コンベア16の間に入る。作業者は、次に、一対の第1コンベア12の把手34eを持って、一対の第1コンベア12を各別に図2に実線又は破線で示す搬送姿勢から二点鎖線で示す清掃姿勢に持ち上げる。すると、第2搬送部40の一対のフレーム50の間の空間が上方に露出するため、清掃が容易になる。
【0025】
(7)特徴
上記実施形態は、下記のように表現可能である。
(A)物品転換搬送装置10は、第1方向から第1方向と直交する第2方向に搬送方向を転換して物品を搬送する。物品転換搬送装置10は、第1コンベア12と、第2コンベア14と、を有している。第1コンベア12は、第1搬送部30と、第1回動支持部32と、を有している。第1搬送部30は、第1方向に沿って配置され物品を搬送可能な第1搬送面30aを有する。第1回動支持部32は、第1搬送部30の第2方向側の端部を第1方向に沿った軸回りに回動自在に支持する。第2コンベア14は、第2搬送部40と、昇降駆動部42と、を有している。第2搬送部40は、第1搬送面30aに対して上昇及び下降可能な第2搬送面40aを有する。昇降駆動部42は、第2搬送部40を昇降させる。
この物品転換搬送装置10では、第2搬送面40aを第1搬送面30aの下方に配置した状態で第1コンベア12に載置された物品を第2コンベア14に搬送する。物品を第2コンベア14に搬送すると、第2搬送面40aが第1搬送面30aより上方に位置するように昇降駆動部42により第2搬送部40を上昇させる。これにより、物品を第1方向から第2方向に方向転換して搬送できる。また、第2コンベアから第1コンベアに搬送する場合は、この逆の動作で物品を転換及び搬送できる。第1コンベア12では、第1搬送部30の第2方向側の端部が第1回動支持部32により第1方向に沿った軸回りに回動自在に支持されている。このため、第1コンベア12内の清掃を行う場合、第1搬送部30を回動させることにより、第1搬送部30を第1コンベア12下の空間から退避させることができる。これにより、第1コンベア12内を容易に清掃できるようになる。
【0026】
(B)第2コンベア14は、第2搬送部40の第2方向の端部に配置され、第2搬送部40を回動自在に支持する第2回動支持部44をさらに有している。昇降駆動部42は、第2方向において、第2回動支持部44が配置された端部と逆側の端部に配置されている。これにより、第2搬送部40が第2方向の端部で回動自在に支持され、かつ昇降駆動部42が逆側に端部に配置されるので、第1コンベア12の下方に清掃の妨げになるものが配置されにくくなる。このため、第1コンベア12内をさらに容易に清掃できる。
【0027】
(C)第2回動支持部44及び昇降駆動部42は、第1搬送面30aより第2方向の両外方に配置されていている。これにより、第1コンベア12内に第2コンベア14を昇降させるための機構が配置されなくなり、第1コンベア12内をさらに容易に清掃できる。
【0028】
(D)第2搬送部40は、一対のフレーム50と、一対のチェーン52とを有している。一対のフレーム50は、第2方向に沿って配置され第1方向に間隔を隔てて配置され、第2回動支持部44に支持される。一対のチェーン52は、一対のフレームで支持される。これにより、第2コンベアの一対のフレーム内の空間を通って第1コンベア12内を清掃することができる。このため、第1コンベア12内をさらに容易に清掃できる。
【0029】
(8)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態および変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
【0030】
(a)前記実施形態では、床面FLに固定された基台20上に物品転換搬送装置10を設けているが、床面FLに直接設けてもよい。
(b)前記実施形態では、第1コンベアがローラコンベアであり、第2コンベアがチェーンコンベアであったが逆でもよい。
(c)前記実施形態では、無端搬送部材をしてチェーンを例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ワイヤ又は歯付き又は歯無しの一対のベルトであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、搬送方向を90度転換して物品を搬送する物品転換搬送装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0032】
10 物品転換搬送装置
10a 搬入口
10b 搬出口
11 ドラム缶
12 第1コンベア
14 第2コンベア
16 第1補助コンベア
16a 第1補助フレーム部材
16b モータローラ
18 第2補助コンベア
18a 第2補助フレーム部材
18b フリーローラ
19 ガイド部材
20 基台
20a 外枠部
21 アンカーボルト
30 第1搬送部
30a 第1搬送面
32 第1回動支持部
32a ダンパー部
32b 第1回動軸
34 第1フレーム部材
34a 外側ローラ支持部材
34b 内側ローラ支持部材
34c 連結部材
34d 回動アーム
34e 把手
35 受け部材
36 モータローラ
36a モータ
40 第2搬送部
40a 第2搬送面
42 昇降駆動部
44 第2回動支持部
46 搬送駆動部
50 フレーム
52 チェーン
52a アダプタ
53 搬送モータ
54 駆動スプロケット
55 駆動軸
56 従動スプロケット
58 テークアップユニット
60 昇降モータ
62 昇降軸
63 軸受
64 昇降カム
64a 昇降ローラ
66 軸受部
67 支持軸
68 軸支持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向から前記第1方向と直交する第2方向に搬送方向を転換して物品を搬送する物品転換搬送装置であって、
前記第1方向に沿って配置され前記物品を搬送可能な第1搬送面を有する第1搬送部と、前記第1搬送部の前記第2方向側の端部を前記第1方向に沿った軸回りに回動自在に支持する第1回動支持部と、を有する第1コンベアと、
前記第1搬送面に対して上昇及び下降可能な第2搬送面を有する第2搬送部と、前記第2搬送部を昇降させる昇降駆動部と、を有する第2コンベアと、
を備えた物品転換搬送装置。
【請求項2】
前記第2コンベアは、前記第2搬送部の前記第2方向の端部に配置され、前記第2搬送部を回動自在に支持する第2回動支持部をさらに有し、
前記昇降駆動部は、前記第2方向において、前記第2回動支持部が配置された端部と逆側の端部に配置されている、請求項1に記載の物品転換搬送装置。
【請求項3】
前記第2回動支持部及び前記昇降駆動部は、前記第1搬送面より前記第2方向の両外方に配置されている、請求項2に記載の物品転換搬送装置。
【請求項4】
前記第2搬送部は、
前記第2方向に沿って配置され前記第1方向に間隔を隔てて配置され、前記回動支持部に支持される一対のフレームと、
前記一対のフレームで支持された一対の無端搬送部材と、を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の物品転換搬送装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate