説明

物品載置用什器

【課題】棚板の下方に、補助棚板を、左右位置を変更可能に取り付けうるようにした物品載置用什器を提供する。
【解決手段】棚板13の前端部に、複数の係止孔15を、左右方向に所定間隔おきに設け、複数の係止孔15に、補助棚板16の両側部より起立する取付部材17の前上部に設けた係止片19cを、選択的に、かつ着脱可能に係止するとともに、取付部材17の後上部を、棚板13の後端部に、掛止手段31、30をもって着脱可能に掛止することにより、棚板13の下方に、補助棚板16を架設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば工場等で使用される作業台や商品陳列棚などの物品載置用什器に係わり、特に、棚板の下方に、補助棚板を取り付ける取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
棚板の下方に、補助棚板を取り付けた物品載置用什器としては、左右の支柱の前面の取り付けた、棚板支持用の左右一対のブラケットの上縁に、補助棚板における左右両側縁の上向片の上端に設けた内向係止片を係止することにより、棚板の下方に、補助棚板を取り付けたもの(例えば、特許文献1参照)、棚板の下面に取り付けた左右方向を向く上部材の下部に、左右一対の側板を固着し、両側板の対向面に設けたレールにより、補助棚板すなわちキーボード載置台を、前後方向に移動可能に支持したもの(例えば、特許文献2参照)、棚板の下方に、補助棚板すなわち左右複数のスライド棚板を、前後方向に移動可能に取り付けたもの(例えば、特許文献3参照)などがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4160333号公報
【特許文献2】特許第3054090号公報
【特許文献3】特開2001−210978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した特許文献1〜3に記載されている物品載置用什器においては、いずれも、棚板に対し補助棚板の左右位置を簡単に変更することができないだけでなく、補助棚板の左右寸法は一定であるので、物品載置用什器が作業台等である場合に、補助棚板に載置された物品の取り出し位置を、左右方向に最適に変更したり、載置する物品の大きさや数量等に応じて、補助棚板の左右幅を変更したりすることができず、使い勝手が悪い。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、棚板の下方に、補助棚板を、左右位置を変更可能に取り付けうるようにするとともに、異なる左右幅の補助棚板を取り付け可能とし、さらに、補助棚板を前後方向に移動可能に取り付けることができるようにした、使い勝手のよい物品載置用什器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の物品載置用什器は、
棚板の前端部と後端部とのいずれか一方に、複数の係止部を、左右方向に所定間隔おきに設け、前記複数の係止部に、補助棚板の両側部より起立する取付部材における前上部と後上部とのいずれか一方に設けた被係止部を、選択的に、かつ着脱可能に係止するとともに、前記取付部材の前上部と後上部とのいずれか他方を、前記棚板の前端部と後端部とのいずれか他方に、掛止手段をもって着脱可能に掛止することにより、前記棚板の下方に、補助棚板を架設したことを特徴としている。
この特徴によれば、棚板の前端部と後端部とのいずれか一方に設けた複数の係止部に、補助棚板の両側部より起立する取付部材における前上部と後上部とのいずれか一方に設けた被係止部を、選択的に、かつ着脱可能に係止するとともに、取付部材の前上部と後上部とのいずれか他方を、棚板の前端部と後端部とのいずれか他方に、掛止手段をもって着脱可能に掛止したことにより、棚板の下方に、補助棚板を、左右位置を変更可能に取り付けることができ、補助棚板の使い勝手が向上する。
【0007】
本発明の物品載置用什器は、
掛止手段を、取付部材の上端部に前後方向に移動可能に取り付けたスライド板と、このスライド板の前縁または後縁に上向きとして連設され、棚板の前端部または後端部に前方または後方より着脱可能に掛止可能な掛止片とからなるものとしたことを特徴としている。
この特徴によれば、スライド板を前後方向に移動させるだけで、それに設けた掛止片を、棚板の前端部または後端部に掛止したり、簡単に外したりすることができるので、補助棚板の左右位置の変更作業が容易となる。
【0008】
本発明の物品載置用什器は、
棚板の前端部と後端部に、複数の係止部を、左右方向に所定間隔おきに設け、前記複数の両係止部に、補助棚板の両側部より起立する取付部材における前上部と後上部に設けた被係止部を、選択的に、かつ着脱可能に係止することにより、前記棚板の下方に、補助棚板を架設したことを特徴としている。
この特徴によれば、棚板の下方に、補助棚板を、左右位置を変更可能に取り付けることができるだけでなく、棚板の前端部と後端部の複数の係止部により、取付部材が左右方向に移動するのが規制されるので、左右の取付部材及びそれに架設された補助棚板も左右方向に移動する恐れはなく、棚板に安定的に取り付けられる。
【0009】
本発明の物品載置用什器は、
取付部材を左右一対として、それらの下端部間に補助棚板を着脱可能に架設したことを特徴としている。
この特徴によれば、左右複数の係止部のいずれかに、左右の取付部材を個別に選択して係止しうるので、載置する物品の大きさや数量等に応じて、左右の取付部材の対向面間に、左右幅の異なる補助棚板を容易に架設することができ、補助棚板の使い勝手がより向上する。
【0010】
本発明の物品載置用什器は、
左右の取付部材における下部の対向面に、前後方向を向く正面視内向きコ字状のガイド溝を設け、両ガイド溝により、補助棚板の両側部を前後方向に移動可能に支持したことを特徴としている。
この特徴によれば、補助棚板を前方に引き出すことができるので、それに載置した物品を前方より容易に取り出したり、操作したりすることができる。
【0011】
本発明の物品載置用什器は、
棚板の前端部と後端部とのいずれか一方、またはその両方に、棚板の前後の上縁より起立する物品の落下防止片を、着脱可能に取り付け、この落下防止片に係止部を設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、着脱可能な落下防止片に係止部を設けてあるので、棚板自体に係止部を設ける必要がなく、他の棚板と共通化できるとともに、棚板の仕様の変更も容易となる。
【0012】
本発明の物品載置用什器は、
係止部を、落下防止片に穿設した前後方向に開口する係止孔とするとともに、被係止部を、前記係止孔に前方または後方より嵌合可能な係止片としたことを特徴としている。
この特徴によれば、係止孔に係止片を容易に係止しうるとともに、係止後において係止片は左右方向に移動するのが規制されるので、補助棚板が安定する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の物品載置用什器の一実施例の側面図である。
【図2】同じく、物品載置用什器の上部の拡大前方斜視図である。
【図3】左右の取付部材の拡大正面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う縦断側面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う拡大縦断側面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う縦断正面図である。
【図7】補助棚板を前方に引き出したときの要部の縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係る物品載置用什器を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0015】
実施例に係る物品載置用什器につき、図1から図7を参照して説明する。図1は、本発明の物品載置用什器の一例である、工場等で使用される作業台1の側面図、図2は、その上部の拡大前方斜視図を示すもので、この作業台1は、上端部の対向面同士が横連結杆2により連結され、かつ下端が前後方向(以下、図1の左方を前として説明する)を向く左右のベース脚3の後端部上面に固着された左右一対の支柱4、4を備えている。
【0016】
左右の支柱4の前面には、左右2列の多数の係合孔5が、上下方向に一定間隔おきに形成され、各支柱4における上下方向の中央部の上下複数の係合孔5には、前後方向を向くブラケット6の後端の複数の係止フック7が係止されている。左右のブラケット6の上面には、前端部下面が脚柱8をもって床面に支持されたテーブル9の両側端部が取り付けられている。
【0017】
テーブル9の上方において、左右の支柱4の前面には、水平をなす左右一対のブラケット10と、前下方に傾斜する左右一対のブラケット11とが、それらの後端に突設された上下複数の係止フック12を、支柱4の前面の複数の係合孔5に係止することにより、互いに上下に離間させて前向きに取り付けられている。左右のブラケット10、11の下端部の対向面には、棚板13、13の両側端が、それぞれ水平及び前下方に傾斜するように取り付けられている。
【0018】
図2に示すように、上下の棚板13の前端部には、それに載置された物品が前方に落下するのを防止する左右方向の落下防止片14が、棚板13の前縁の上方に突出するようにして固着され、この落下防止片14における棚板13の上面よりも若干上方に位置する部分には、前後方向に開口する横長スリット状の複数の係止孔15が、左右方向に一定間隔おきに穿設されている。なお、落下防止片14は、棚板13の下面に、ねじ等により着脱可能に取り付けるのが好ましい(図5参照)。このようにすると、棚板13自体に係止孔15を設ける必要がないので、他の棚板と共通化しうるとともに、落下防止片14を、棚板13を水平とした際などに取り外すことができる。
【0019】
上下の棚板13の下方には、補助棚板16、16が次のようにして取り付けられている。なお、上下の補助棚板16は同じ取付構造であるので、上部の補助棚板14の取付構造のみ説明する。
【0020】
図3は、補助棚板16取り付け用の左右一対の取付部材17、17の拡大正面図、図4は、同じく縦断側面図で、左右の取付部材17は、側面板18と、その上縁に連設された内向水平片19とを備える正面視ほぼ倒立L字状をなし、側面板18の下縁と、内向水平片19の後部の内縁とには、それぞれ、短寸の内向片18aと下向片19aとが連設されている。
【0021】
内向水平片19におけるやや内方寄りの前縁には、起立片19bが連設され、この起立片19bの上端には、前述した棚板13の落下防止片14の係止孔15に、前方より選択的に嵌合して係止可能な係止片19cが、後向きに連設されている。
【0022】
内向水平片19のやや内方寄りの後端部上面には、前後2個のナット20、20が、溶接により固着されている。また、内向水平片19のほぼ中央部の上面には、棚板13の下面に当接可能な平板状のスペーサ21が、溶接により固着されている。
【0023】
左右の取付部材17同士は、それらの内向片18a、18aの後半部の上面に、連結板22の側端部を、前後2個ずつのボルト23とナット24により固定することにより、互いに連結されている。なお、連結板22は必ずしも必要ではなく、左右一対の取付部材17のみとして、連結板22を省略してもよい。このように、左右一対の取付部材17のみとすると、それらの対向面間の離間寸法を任意に変更しうるので、左右の取付部材17により、左右幅の異なる補助棚板16を支持することができる。
【0024】
左右の取付部材17における側面板18の下端部の内側面には、補助棚板16の両側端部を前後方向に移動可能に支持する正面視内向きコ字状のガイドレール25、25が、連結板22の上面と近接または当接するようにして、互いに対向状に固着されている。なお、このガイドレール25により、内向きコ字状のガイド溝が形成されるが、このようなガイドレール25を取り付けないで、側面板18の下部をコ字状に折曲して、内向きコ字状のガイド溝を形成することもできる。
【0025】
両ガイドレール25の下片25aの前端部上面には、補助棚板16の両側部下面と側面を摺動自在に案内する、摩擦抵抗の小さな合成樹脂よりなる正面視内向きL字状のガイド部材26、26が、その下片26aの下面に突設された突軸26bを、下片25aに穿設した取付孔(図示略)に圧嵌することにより、取り付けられている。なお、両ガイド部材26は、補助棚板16を前方に引き出した際に、これを前限位置で停止させるストッパを兼ねている(詳細は後述する)。
【0026】
図4及び図5に示すように、連結板22の後縁には、補助棚板16に載置した物品が後方より落下するのを防止する落下防止片22aが、上向きに連設されている。
【0027】
図5の縦断側面図に示すように、補助棚板16の前後寸法は、取付部材17の前後寸法より若干短かく、かつ上下寸法がガイドレール25内に余裕をもって挿入可能な寸法とされ、その上面板16aの前端部下面には、前縁が上下両方向に向かって折曲された板状部材27が、左右方向に全長に亘ってスポット溶接等により固着されている。板状部材27の上向折曲部は、補助棚板16に載置した物品の落下防止片27aとされ、同じく下向折曲部は、補助棚板16を後限位置で停止させるストッパ片27b及び把手とされている。
【0028】
補助棚板16の両側部下面の前端部には、左右一対のストッパ突部28が下向きに突設され、このストッパ突部28の前端が、前述したガイド部材26の下片26aの後端に当接することにより、補助棚板16は、前方に移動するのが防止されるようになっている。
【0029】
補助棚板16の後部の両側部下面には、左右のガイドレール25における下片25aの上面に沿って摺動する、摩擦抵抗の小さな合成樹脂よりなるスライダ29が取り付けられている。また、補助棚板16の後端部の両側面にも、左右のガイドレール25における互いに対向する内側面に沿って摺動するスライダ29が取り付けられている。さらに、補助棚板16の後端部の両側部上面には、補助棚板16を前方に引き出すのに伴って徐々に前下がりになる際に、左右のガイドレール25における上片25bの下面に摺接しうるスライダ29が取り付けられている。なお、前述の両側部下面のスライダ29は、補助棚板16を引き出した際に、ガイド部材26の後端に当接する前限用のストッパを兼ねている(図7参照)。
【0030】
図5及び図6に示すように、左右の取付部材17における内向水平片19の後端部下面には、正面視下向きコ字状断面をなし、かつ後端に、棚板13の後端部上面に掛止可能な側面視前向き倒立L字状断面の掛止片30を有するスライド板31が、次のように前後方向に摺動可能に取り付けられている。すなわち、スライド板31の上面板31aには、前後方向を向く長孔32が形成され、この長孔32に下方より挿入した前後2個のボルト33、33を、内向水平片19の図示しない通孔を介して、その上面に固着しておいた前後のナット20、20に螺合することにより、内向水平片19の下面にスライド板31が取り付けられ、2個のボルト33を緩めれば、スライド板31を前後方向に摺動させることができる。
【0031】
棚板13の下方に補助棚板16を取り付けるには、まず連結板22により連結された左右一対の取付部材17を、棚板13に次のようにして係止する。
【0032】
すなわち、図5に示すように、左右の取付部材17の係止片19cを、棚板13の前面の落下防止片14に設けた複数の係止孔15のいずれかに、前方より嵌合して係止するとともに、予め後方にスライドさせておいたスライド板31を、2点鎖線の位置から前方に移動させて、その掛止片30の上縁の前向片30aを、棚板13の後端部上面に後方より掛止する。その後、ボルト33を締め付けて、スライド板31を取付部材17の内向水平片19に固定することにより、左右の取付部材17を、棚板13の左右方向の任意の位置に取り付ける。
【0033】
次いで、左右の取付部材17の下端部の対向面間に、補助棚板16を前方より挿入して、その両側端部をガイドレール25により支持すれば、棚板13の下方に補助棚板16を取り付けることができる。両ガイドレール25により支持された補助棚板16は、その両側部の前端部下面に突設したストッパ突部28の前端が、ガイドレール25の下片25aの前端部上面に取り付けたガイド部材26の後端に当接することにより、補助棚板16は、前方に移動するのが防止され、後限に位置させておくことができる。
【0034】
なお、補助棚板16を左右の取付部材17により支持した状態で、両取付部材17と共に棚板13に取り付けることもできる。
【0035】
図7は、補助棚板16を後限位置から前方に引き出した状態を示すものであるが、この際には、補助棚板16の前端部を若干持ち上げ、ストッパ突部28をガイド部材26より離間させれば、前方に引き出すことができる。補助棚板16が前限位置まで引き出されると、後端部下面のスライダ29がガイド部材26の後端に当接して停止する。補助棚板16を前方に引き出すことにより、それに載置したキーボードK等を前方から容易に操作することができる。
【0036】
以上説明したように、前述の実施例の作業台1においては、棚板13の前面の落下防止片14に設けた左右複数の係止孔15に、左右の取付部材17の前端上部に設けた後向きの係止片19cを、選択的に、かつ着脱可能に係止しうるようにしてあり、また左右の取付部材17の後端上部は、それに前後方向に移動可能に取り付けたスライド板31の掛止片30を介して、棚板13の後端部上面に後方より掛止しているのみであるので、左右の取付部材17の左右位置を容易に変更することができ、それにより支持された補助棚板16も、棚板13の下方に、左右位置を変更可能として取り付けることができる。従って、作業者が補助棚板16に載置した物品を取り出したり、操作したりする際の左右位置を変更することができるので、使い勝手が向上する。
【0037】
また、前述したように、連結板22を省略すれば、左右の取付部材17の棚板13への左右の係止位置を個別に変更しうるので、載置する物品の大きさや数量等に応じて、左右の取付部材17により、左右幅の異なる補助棚板16を支持することができる。
【0038】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0039】
例えば、前記実施例では、取付部材17の前端上部に設けた後向きの係止片19cを、棚板13の前面の落下防止片14に設けた左右複数の係止孔15に係止し、取付部材17の後端上部に前後方向に移動可能に取り付けたスライド板31の掛止片30を、棚板13の後端部上面に上方より掛止しているが、それらを前後反対とすることもできる。すなわち、棚板13の前面の落下防止片14を省略して、これと同様の落下防止片14を、図5の2点鎖線で示すように、棚板13の後面側に設け、取付部材17の前端上部の起立片19bと係止片19cを掛止片として、棚板13の前端部上面に掛止するとともに、スライド板31の前向片30aを係止片として、2点鎖線で示す落下防止片14の係止孔に掛止してもよい。この際、スライド板31を取付部材17の前部側に取り付けて、前向片30aを取付部材17に一体的に設けてもよい。
【0040】
また、棚板13の前後両面に、落下防止片14を設け、それらに設けた左右複数の係止孔15に、取付部材17の前端上部に設けた後向きの係止片19cと、スライド板31の前向片30aとを選択的に係止させるようにしてもよい。このようにすると、前後の落下防止片14に設けた係止孔15により、取付部材17が左右方向に移動するのが規制されるので、左右の取付部材17及びそれにより支持された補助棚板16が棚板13に安定的に取り付けられる。
【符号の説明】
【0041】
1 作業台(物品載置用什器)
13 棚板
14 落下防止片
15 係止孔(係止部)
16 補助棚板
17 取付部材
18 側面板
18a 内向片
19 内向水平片
19a 下向片
19b 起立片
19c 係止片(被係止部)
22 連結板
22a 落下防止片
27 板状部材
27a 落下防止片
27b ストッパ片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
棚板の前端部と後端部とのいずれか一方に、複数の係止部を、左右方向に所定間隔おきに設け、前記複数の係止部に、補助棚板の両側部より起立する取付部材における前上部と後上部とのいずれか一方に設けた被係止部を、選択的に、かつ着脱可能に係止するとともに、前記取付部材の前上部と後上部とのいずれか他方を、前記棚板の前端部と後端部とのいずれか他方に、掛止手段をもって着脱可能に掛止することにより、前記棚板の下方に、補助棚板を架設したことを特徴とする物品載置用什器。
【請求項2】
掛止手段を、取付部材の上端部に前後方向に移動可能に取り付けたスライド板と、このスライド板の前縁または後縁に上向きとして連設され、棚板の前端部または後端部に前方または後方より着脱可能に掛止可能な掛止片とからなるものとしたことを特徴とする請求項1に記載の物品載置用什器。
【請求項3】
棚板の前端部と後端部に、複数の係止部を、左右方向に所定間隔おきに設け、前記複数の両係止部に、補助棚板の両側部より起立する取付部材における前上部と後上部に設けた被係止部を、選択的に、かつ着脱可能に係止することにより、前記棚板の下方に、補助棚板を架設したことを特徴とする物品載置用什器。
【請求項4】
取付部材を左右一対として、それらの下端部間に補助棚板を着脱可能に架設したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の物品載置用什器。
【請求項5】
左右の取付部材における下部の対向面に、前後方向を向く正面視内向きコ字状のガイド溝を設け、両ガイド溝により、補助棚板の両側部を前後方向に移動可能に支持したことを特徴とする請求項4に記載の物品載置用什器。
【請求項6】
棚板の前端部と後端部とのいずれか一方、またはその両方に、棚板の前後の上縁より起立する物品の落下防止片を、着脱可能に取り付け、この落下防止片に係止部を設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の物品載置用什器。
【請求項7】
係止部を、落下防止片に穿設した前後方向に開口する係止孔とするとともに、被係止部を、前記係止孔に前方または後方より嵌合可能な係止片としたことを特徴とする請求項6に記載の物品載置用什器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−223412(P2012−223412A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94768(P2011−94768)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】