説明

物干し具及びそれに用いられる洗濯ネット

【課題】載置物干し形態での干し物の落下防止をコスト面及び保管管理面で有利に行うことができるとともに、物干し枠の環状枠体と物干し杆とで形成される空隙よりも小さな干し物でも便利に干すことができるようにする。
【解決手段】環状枠体1内に複数本の物干し杆2を架設してなる物干し枠Aを備えた物干し具であって、物干し枠Aに、当該物干し枠A上に載置された袋状の洗濯ネットNを伸長姿勢で脱着可能に保持する保持手段3が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、環状枠体内に複数本の物干し杆を架設してなる物干し枠を備えた物干し具に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の物干し具の使用形態を見ると、物干し枠を構成する環状枠体及び物干し杆にタオル等の洗濯物を二つ折りの掛け止め姿勢で干す掛け止め物干し形態、前記環状枠体及び物干し杆にピンチやハンガーを介して洗濯物を吊下げ姿勢で干す吊下げ物干し形態、或いは、物干し枠の上面側の広い空間を利用して枕やぬいぐるみなどの干し物を載置状態で干す載置物干し形態が単独又は適宜組み合わせて実施されている。
【0003】
前記載置物干し形態の場合、物干し枠の上面側に載置された干し物が脱落する可能性は少ないが、風の強い環境条件においては、載置された干し物が飛ばされないようにする対策が必要となる。
【0004】
この対策として、従来では、物干し枠に載置された干し物に対して覆い掛け可能な可撓性のある落下防止網と、この落下防止網の周方向複数箇所を物干し枠に脱着自在に止め付ける取着具とを準備して、この落下防止網と取着具とで物干し枠に載置された干し物を固定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭63−28494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来では、載置物干し形態の中でも使用頻度の低い強風下での使用を考慮して落下防止網と取着具とを準備する必要があるため、使用頻度の割りにコスト的に高く付き易く、しかも、落下防止網と取着具の保管管理が面倒になる不都合がある。
【0007】
そのため、既存の紐で物干し枠に載置された干し物を固定する方法が考えられるが、紐による干し物の固定に多くの手間を要する割りに固定が不安定になり易い問題がある。
【0008】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、載置物干し形態での干し物の落下防止をコスト面及び保管管理面で有利に行うことができるとともに、物干し枠の環状枠体と物干し杆とで形成される空隙よりも小さな干し物でも便利に干すことのできる物干し具及びそれに用いられる洗濯ネットを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による第1の特徴構成は、環状枠体内に複数本の物干し杆を架設してなる物干し枠を備えた物干し具であって、
前記物干し枠に、当該物干し枠上に載置された袋状の洗濯ネットを伸長姿勢で脱着可能に保持する保持手段が設けられている点にある。
【0010】
上記構成によれば、物干し枠に設けられている保持手段により、洗濯物の洗濯に使用される袋状の洗濯ネットを物干し枠の上面側に伸長姿勢で保持することができるので、この保持された柔軟な洗濯ネットの広いネット面を利用して物干し枠の上面側に載置された干し物をそれの外形に沿って覆うことにより、物干し物の強風等による脱落を抑制することができる。
【0011】
しかも、洗濯ネットは、収納された洗濯物を保護する機能を備えた目の細かいネット生地で製作されているため、物干し枠の上面側に伸長姿勢で載置された干し物の損傷を抑制することができるとともに、物干し枠の上面側に広げた状態で保持されている洗濯ネットの通気性のある上面を利用して、物干し枠の環状枠体と物干し杆とで形成される空隙よりも小さな干し物を抜け落ちの無い状態で干したり、或いは、セーター等の鉛直方向の自己荷重で伸び易い干し物を水平姿勢で干すことができる。
【0012】
したがって、洗濯に使用される洗濯ネットを使用するから、載置物干し形態での干し物の落下防止をコスト面及び保管管理面で有利に行うことができるとともに、物干し枠の環状枠体と物干し杆とで形成される空隙よりも小さな干し物、或いは、鉛直方向の自己荷重で伸び易い干し物を便利に干すことができる。
【0013】
本発明による第2の特徴構成は、前記物干し枠の環状枠体が、一対の長辺枠材と一対の短辺枠材とを備えた環状矩形状に構成され、前記両長辺枠材と両短辺枠材との各連結部位又は各連結部位の近傍部位には、前記保持手段を構成する係止部が設けられている点にある。
【0014】
上記構成によれば、保持手段を構成する複数の係止部で物干し枠上に載置された袋状の洗濯ネットを伸長姿勢で簡単に係止保持することができるとともに、この複数の係止部が、物干し枠の環状枠体を構成する両長辺枠材と両短辺枠材との各連結部位又は各連結部位の近傍部位に設けてあるので、物干し枠の環状枠体及び物干し杆にタオル等の洗濯物を二つ折りの掛け止め姿勢で干す場合でも、係止部が干し物作業に支障を与えることを抑制することができる。
【0015】
本発明による第3の特徴構成は、前記保持手段の係止部が、前記環状枠体の両長辺枠材と両短辺枠材とを連結する連結部材に一体形成されている点にある。
【0016】
上記構成によれば、環状枠体の両長辺枠材と両短辺枠材とを連結部材で連結した時点で保持手段の係止部を各連結部位に現出することができるから、部品点数及び組付け工数の削減によって製造コストの低廉化を図ることができる。
【0017】
本発明による第4の特徴構成は、前記環状枠体の両短辺枠材に、吊下げフックを備えた吊下げ具が設けられ、前記両短辺枠材の少なくとも一方には、前記物干し枠と平行又は略平行となる水平姿勢と上方に起立させた起立姿勢とに切り替え可能な補助物干し枠が設けられ、この補助物干し枠を起立姿勢に係止保持する係止手段が設けられている点にある。
【0018】
上記構成によれば、前記環状枠体の両短辺枠材に設けた一対の吊下げ具の吊下げフックで物干し竿等に安定的に吊下げ支持することができるとともに、両短辺枠材の少なくとも一方に設けた補助物干し枠を物干し枠と平行又は略平行な水平姿勢にすることにより、多量の干し物を便利に干すことができる。
【0019】
しかも、物干し枠に対して補助物干し枠を起立姿勢に切り換えて係止手段で保持することにより、補助物干し枠での物干し位置が水平姿勢にある状態よりも上方に偏倚するから、マンションなどのようにベランダの低位置に配設される物干し竿に物干し具を吊下げて使用する場合において、ソックス等の干し物を取り付ける際の屈み込み回数を減少することができるとともに、物干し可能長さの増加によって干し物の対象種類の拡大を図ることができる。
【0020】
本発明による第5の特徴構成は、前記吊下げ具及び補助物干し枠の各々が、前記環状枠体の短辺枠材の長手方向に沿う軸芯周りで各別に揺動可能で、且つ、前記物干し枠上に重合状態で格納可能に構成されている点にある。
【0021】
上記構成によれば、物干し具の非使用時に、吊下げ具及び補助物干し枠を物干し枠上に重合させたコンパクトな折畳み状態で格納することができる。
【0022】
本発明による第6の特徴構成は、第1〜第5の特徴構成のいずれか一つに記載の物干し具に用いられる洗濯ネットであって、周縁部の複数箇所に、前記物干し具の保持手段に脱着可能に掛止保持される可撓性の掛止部が設けられている点にある。
【0023】
上記構成によれば、物干し具の物干し枠に設けられている保持手段に対して、洗濯ネットに設けられている掛止部を掛止するだけで、洗濯ネットを物干し枠の上面側に伸長姿勢で保持することができるものでありながら、前記係止部が可撓性なので、洗濯時の騒音発生を抑制することができる。
【0024】
本発明による第7の特徴構成は、前記掛止部が、掛止方向に伸縮可能な弾性掛止体から構成されている点にある。
【0025】
上記構成によれば、物干し枠の保持手段により保持された柔軟な洗濯ネットの広いネット面を利用して、物干し枠の上面側に載置された干し物を上方から覆う際、干し物の大きさや形状等の変動を掛止部を構成する弾性掛止体の伸縮で吸収することができ、各種の物干し物の脱落の無い状態で確実に干すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1実施形態を示す物干し具の斜視図
【図2】洗濯ネットの平面図
【図3】洗濯ネットを装着した物干し具の斜視図
【図4】物干し具の平面図
【図5】物干し具の正面図
【図6】物干し具の側面図
【図7】補助物干し枠を起立姿勢に切り換えたときの物干し具の斜視図
【図8】補助物干し枠及び吊下げ具を折畳んだときの物干し具の正面図
【図9】図5のIX−IX線での要部の断面図
【図10】吊下げフックを備えた吊下げ具の斜視図
【図11】吊下げ具の要部の断面図
【図12】第2連結部材の斜視図(a)と正面図(b)とXIIc−XIIc線断面図(c)
【図13】第1連結部材と第4連結部材との連結部位での分解斜視図
【図14】図13におけるXIV−XIV線断面図
【図15】第1連結部材と第4連結部材の分解斜視図
【図16】第3連結部材の二つの斜視図(a),(b)と側面図(c)
【図17】本発明の第2実施形態を示す物干し具の斜視図
【図18】第6連結部材の左側面図と正面図及び右側面図
【発明を実施するための形態】
【0027】
〔第1実施形態〕
図1〜図8は物干し竿に吊下げ可能な物干し具を示し、平面視矩形状の環状枠体1を構成する一対のアルミニウム合金製の長辺枠材4と一対のアルミニウム合金製の短辺枠材5とのうち、両短辺枠材5の長手方向に所定間隔を隔てた複数の杆取付け部位(当該実施形態では4箇所)にわたって、アルミニウム合金製の物干し杆2が架設され、前記両長辺枠材4及び複数本の物干し杆2に対して二つ折りされた浴用タオルやバスタオルを上方から掛け止め可能な物干し枠Aが構成されている。
【0028】
この物干し枠Aには、図1、図3に示すように、当該物干し枠A上に扁平状に広げた伸長姿勢で載置された平面視矩形又は略矩形状の袋状の洗濯ネットNを脱着可能に保持する保持手段3が設けられているとともに、物干し枠Aの各短辺枠材5には、物干し竿に係止可能な吊下げフックDを備えた合成樹脂製の吊下げ具Cが、短辺方向に沿う水平な横軸芯X1周りで揺動自在に取付けられている。
【0029】
前記洗濯ネットNの保持手段3は、両長辺枠材4と両短辺枠材5との各連結部位、具体的には、両長辺枠材4と両短辺枠材5とを嵌合状態で固定連結する合成樹脂製の第1連結部材6の上面の各々に、物干し枠Aの長辺方向の外方側に向う姿勢でL字状の係止部3Aを一体形成することにより構成されている。
【0030】
前記洗濯ネットNは、図2に示すように、重ね合わせ状態で袋状に縫製される表裏の略長方形状のネット状生地40のうち、表面側のネット状生地40における幅方向中央位置を通る中心線上部位に、表裏のネット状生地40の対向面間に形成されている収納空間に対して洗濯物を出し入れするための開口を開閉するファスナー41が縫着されているとともに、前記ネット状生地40の周縁部の各角部には、物干し枠Aの四隅に位置する係止部3Aに脱着可能に掛止保持される可撓性の掛止部の一例で、掛止方向に伸縮可能なゴム紐状の弾性掛止体42が、環状を形成する二つ折り姿勢で縫着されている。
【0031】
前記弾性掛止体42の長手方向の中間位置(当該実施形態では一箇所)で縫着42cすることにより、当該弾性掛止体42の内部空間が、係止部3Aに対して選択的に掛止可能な長さ調節用の複数(当該実施形態では二つ)の掛止空間42a,42bに区画形成されている。
【0032】
そして、図2に示すように、洗濯ネットNの四隅に位置する弾性掛止体42を物干し枠Aの四隅の係止部3Aに掛止保持させた状態では、洗濯ネットNのネット状生地40は目が細かくて柔軟性、通気性があるため、四隅の弾性掛止体42の弾性復元力によって洗濯ネットNが適度の張力で張られた状態にあり、この洗濯ネットNの上部に、鉛直方向の自己荷重で伸び易いセーター等の引張力に弱い洗濯物(干し物)を水平姿勢で載置した平干しとすることにより、引張力に弱い洗濯物(干し物)を、両長辺枠材4及び複数本の物干し杆2の隣接間に落ち込むことなく、且つ、皺発生の少ない状態で安定的に干すことができる。
【0033】
また、物干し枠Aの両長辺枠材4及び複数本の物干し杆2の隣接間隔よりも小さな洗濯物(干し物)であっても、物干し枠A上に張設された洗濯ネットNの上面において安定良く確実に干すことができる。
【0034】
さらに、物干し枠Aの両長辺枠材4及び複数本の物干し杆2の隣接間隔よりも大きな枕やぬいぐるみ等の洗濯物(干し物)を物干し枠A上に載置状態で干す場合、物干し枠Aの四隅の係止部3Aに掛止された洗濯ネットNを洗濯物(干し物)の上方から覆い掛けることにより、洗濯物(干し物)の風等による脱落を回避することができる。
【0035】
前記物干し枠Aの両短辺側部位の各々には、図1に示すように、物干し枠Aと同じ平面で平行又は略平行となる水平姿勢(水平物干し姿勢)と、図7に示すように上方に直角又は略直角に起立させた起立姿勢(起立物干し姿勢)、及び、図8に示すように物干し枠Aの上面に重合させた折り畳み姿勢とに短辺方向の水平な揺動軸芯X周りで揺動切り替え可能な補助物干し枠Bが枢支連結されている。
【0036】
前記補助物干し枠Bの折り畳み姿勢への揺動操作に伴って当該補助物干し枠Bと当接した吊下げ具Cが横軸芯X1周りで揺動され、補助物干し枠Bが折り畳み姿勢に切り替えられた状態では、吊下げ具Cが補助物干し枠Bと物干し枠Aの間において格納姿勢で保持される。
尚、前記補助物干し枠Bを折り畳み姿勢に揺動操作する前に、吊下げ具Cを折り畳み姿勢に切り替え操作してもよい。
【0037】
前記補助物干し枠Bには、物干し枠Aと同じ管状体を用いて、それの突条片15aが枠内の水平方向に向く姿勢で平面視略コの字状に折り曲げ形成されたアルミニウム合金製の外側枠材15と、外側枠材15の両側杆部分に対して同じく突条片16aが水平方向に向く姿勢で物干し枠Aの短辺枠材5と平行に架設されるアルミニウム合金製の横向き枠材16とが主要構成として備えられている。
【0038】
また、外側枠材15の両端部を物干し枠Aの第1連結部材6に起伏揺動自在に取付ける合成樹脂製の第4連結部材17と、前記横向き枠材16を外側枠材15の両側杆部分に取付ける合成樹脂製の第5連結部材18とが設けられている。
【0039】
前記外側枠材15の突条片15aにおける短辺方向に沿う部位の複数箇所(当該実施形態では五箇所)に貫通形成されたピンチ取付け孔(図示せず)、及び横向き枠材16の突条片15aの複数箇所(当該実施形態では六箇所)に貫通形成されたピンチ取付け孔(図示せず)には、ピンチ(挾持具の一例)20の挾持付勢用のC形ばね20Aを吊下げ支持する合成樹脂製の吊り杆21を脱着可能な状態で係止保持する合成樹脂製の取付けフック22が嵌合装着されている。
【0040】
前記各補助物干し枠Bに装着された二列のピンチ20群により、ズボンや肌着等の洗濯物(干し物)を吊下げ状態で干すことができる。
【0041】
前記第5連結部材18には、横向き枠材16の端部が嵌合接続される第4嵌合接続穴(図示せず)と、外側枠材15に対してそれの突条片15aを含む半側部位に嵌合接続される第5嵌合接続穴(図示せず)とが形成されていて、横向き枠材16及び外側枠材15に嵌合接続された状態で外側枠材15の突条片15aにビス止め固定されている。
【0042】
次に、前記物干し枠Aと補助物干し枠Bとの枢支連結構造について説明する。
【0043】
前記物干し枠A側の第1連結部材6は、図13〜図15に示すように、長辺枠材4の端部が長辺方向から嵌合接続される第1嵌合接続穴6aと、短辺枠材5の端部が短辺方向から嵌合接続される第2嵌合接続穴6bとを形成してある角筒状の枠材連結部6Aの一端に、補助物干し枠Bの第4連結部材17と枢支連結ピン10で揺動自在に枢支連結するための揺動連結孔6cを貫通形成してある半長円形状のヒンジ部6Bを、平面視において揺動軸芯X方向の外方側に偏倚させた状態で一体形成して構成されている。
【0044】
前記第1連結部材6の第1嵌合接続穴6aには、図14に示すように、長辺枠材4の突条片4aと嵌合する細幅の縦溝が連通形成されているため、第1嵌合接続穴6aに対して長辺枠材4の端部を嵌合させた状態では、物干し枠Aの長辺枠材4と第1連結部材6とは相対回動が不能となる。
【0045】
また、前記第1連結部材6の第2嵌合接続穴6bにも、短辺枠材5の突条片5aと嵌合する細幅の縦溝が連通形成されているため、第2嵌合接続穴6bに対して短辺枠材5の端部を嵌合させた状態では、物干し枠Aの短辺枠材5と第1連結部材6とは相対回動が不能となる。
【0046】
前記補助物干し枠B側の第4連結部材17は、外側枠材15の端部が長辺方向から嵌合接続される第3嵌合接続穴17aを形成してある角筒状の枠材連結部17Aの一端に、物干し枠A側のヒンジ部6Bの揺動連結孔6cと枢支連結ピン10で揺動自在に枢支連結するための揺動連結孔17bを貫通形成してある半長円形状のヒンジ部17Bを、平面視において揺動軸芯X方向の内方側に偏倚させた状態で一体形成して構成されている。
【0047】
前記第4連結部材17の第3嵌合接続穴17aには、図13に示すように、外側枠材15の突条片15aと嵌合する細幅の横溝が連通形成されているため、第3嵌合接続穴17aに対して外側枠材15の端部を嵌合させた状態では、補助物干し枠B側の外側枠材15と第4連結部材17とは相対回動が不能となる。
【0048】
前記第1連結部材6と第4連結部材17とが枢支連結ピン10で枢支連結された状態では、物干し枠Aに対して補助物干し枠Bを水平姿勢に切り換え操作したとき、長辺方向で相対向する第1連結部材6のヒンジ部6Bの外側面6fと第4連結部材17の枠材連結部17Aの端面17cとが当接し、且つ、第1連結部材6の枠材連結部6Aの端面6gと第4連結部材17のヒンジ部17Bの外側面17dとが当接して、補助物干し枠Bが水平姿勢に保持される。
【0049】
前記枢支連結ピン10の先端部には半球状の係止部10aが形成され、第4連結部材17のヒンジ部17Bには、枢支連結ピン10の係止部10aが通過可能な状態にまで拡径変形可能な周方向複数箇所にスリット17fを備えた先細り状の筒状で、且つ、先端外径が係止部10aの最大外径よりも小径に形成された係合筒部17eが一体形成されている。
【0050】
そして、物干し枠A側の第1連結部材6のヒンジ部6Bと補助物干し枠B側の第4連結部材17のヒンジ部17Bとを短辺方向で対面配置し、短辺方向の外方側に位置する第1連結部材6のヒンジ部6Bの揺動連結孔6cを通して第4連結部材17のヒンジ部17Bの揺動連結孔17bに枢支連結ピン10を挿入すると、枢支連結ピン10の係止部10aが第4連結部材17のヒンジ部17Bの係合筒部17eを弾性復元力に抗して拡径変形させながら通過し、その通過直後に枢支連結ピン10の係止部10aが係合筒部17eの先端に抜止め係合し、物干し枠A側の第1連結部材6と補助物干し枠B側の第4連結部材17とが揺動軸芯X周りで揺動自在に枢支連結される。
【0051】
次に、前記吊下げ具C及びこれの取付け構造について説明する。
前記吊下げ具Cには、図9、図10に示すように、下向きU字状に屈曲する上側棒状部25Aとこの上側棒状部25Aの両下端相当部位からハの字の脚状に延びる中間棒状部25B及び各中間棒状部25Bの下端相当部位から水平方向に沿って外方側に延びる連結棒状部25Cとからなる吊下げフレーム部25が主要構成として備えられている。
【0052】
吊下げフレーム部25の上側棒状部25Aには、補助物干し枠Bを起立姿勢で係止保持する係止手段としての係止フック33を揺動自在に装着するための上下方向の長孔26を形成してある補強板27が連設され、この補強板27の下端部位に連続する状態で上側棒状部25Aの両下端相当部位と両中間棒状部25Bとの屈曲箇所にわたって上側補強棒状部28が一体に連設されているとともに、両中間棒状部25Bと両連結棒状部25Cとの屈曲箇所にわたって水平方向に沿う下側補強棒状部29が一体に連設されている。
【0053】
吊下げフレーム部25の両連結棒状部25Cは、物干し枠Aの各短辺枠材5の短辺方向中間位置の二箇所に設けた合成樹脂製の第2連結部材7の連結孔7bに対して短辺方向から挿入連結可能に構成されているとともに、両連結棒状部25Cの先端には半球状の係止部25Dが形成されている。
【0054】
前記補強板27の上下中間部位には、図11に示すように、係止フック33の軸装着部33Aを揺動自在に支持する揺動支点軸部30が長孔26を横断する状態で一体形成されているとともに、上側補強棒状部28の円弧状下面28aが、揺動支点軸部30に装着された係止フック33の係止片33Dと浅く係合して、係止フック33を垂下姿勢で格納保持する被係止部に形成されている。
【0055】
前記第2連結部材7は、図12に示すように、物干し枠Aの短辺枠材5の横断面形状と相似形の嵌合装着孔7aが貫通形成されている下側取付け筒部7Aと、吊下げ具Cの連結棒状部25Cに対する連結孔7bが貫通形成されている上側取付け筒部7Bとを一体形成して構成されている。
【0056】
前記下側取付け筒部7Aの嵌合装着孔7aには、短辺枠材5の突条片5aと嵌合する細幅の縦溝7cが連通形成されているため、この下側取付け筒部7Aを短辺枠材5の一端側から外嵌させた状態では、物干し枠Aの短辺枠材5と第2連結部材7とは相対回動が不能となる。
【0057】
前記下側取付け筒部7Aには、物干し枠Aの短辺枠材5に対して第2連結部材7をビスで固定するためのビス取付け部7dが形成されているとともに、上側取付け筒部7Bの連結孔7b内には、吊下げ具Cの係止部25Dが通過可能な状態にまで拡径変形可能な周方向複数箇所にスリット17fを備えた先細り状の筒状で、且つ、先端外径が係止部25Dの最大外径よりも小径に形成された係合筒部7eが一体形成さている。
【0058】
そして、第2連結部材7の上側取付け筒部7Bの連結孔7bに対して吊下げ具Cの係止部25Dを挿入すると、この係止部25Dが上側取付け筒部7Bの係合筒部7eを弾性復元力に抗して拡径変形させながら通過し、その通過直後に吊下げ具Cの係止部25Dが係合筒部7eの先端に抜止め係合し、吊下げ具Cの連結棒状部25Cが第2連結部材7の上側取付け筒部7Bに横軸芯X1周りで揺動自在に嵌合支持される。
【0059】
前記係止フック33は、図9〜図11に示すように、吊下げ具Cの長孔26の横幅寸法よりも少し小なる幅に形成された帯板部33Bの揺動基端側部位に、吊下げ具Cの揺動支点軸部30に対して僅かに拡径側に弾性変形しながら回動自在に外嵌装着される側面視略Cの字状の軸装着部33Aを一体形成するとともに、帯板部33Bの先端側部位には、
補助物干し枠Bと吊下げ具Cとが共に起立姿勢にあるとき、揺動支点軸部30周りでの回動によって補助物干し枠Bの横向き枠材16に上方から脱着自在に係合するフック部33Cが一体形成されている。
【0060】
前記帯板部33Bとフック部33Cとの接続箇所には、上側補強棒状部28の円弧状下面28aとの当接に伴って僅かに離間側に弾性変形しながら当該円弧状下面28aの頂点を弾性変形しながら乗り越え移動することにより浅く係合する第1小突起33aを備えた係止片33Dが一体的に突出形成されているとともに、フック部33Cの先端側相当部位には、係止フック33を指で操作するための操作片33Eが一体形成されている。
【0061】
また、前記フック部33Cの内面における係止片33D側の端部には、起立姿勢にある補助物干し枠Bの横向き枠材16の最大外径部分(突条片16aを除く)を弾性変形しながら乗り越え移動することにより浅く係合する第2小突起33bが一体形成されている。
つまり、前記第2小突起33bとこれに対面するフック部33Cの内面における操作片33E側の端部との対向面間隔が、補助物干し枠Bの横向き枠材16の外径よりも僅かに小に構成されている。
【0062】
前記吊下げフックDには、図1、図9、図10に示すように、物干し竿等に掛止可能なフック体35と、フック体35の開口を閉止する揺動開閉操作可能な脱落防止用の閉止体36とが主要構成として備えられているとともに、前記閉止体36には、フック体35を把持した手指で開閉操作可能な操作レバー37が一体形成されている。
【0063】
前記フック体35の下端部には、吊下げ具Cの吊下げフレーム部25における上側棒状部25Aの頂部に形成された連結筒部31に対して上下軸芯周りで回転自在に嵌合する嵌合軸部35Aが形成され、この嵌合軸部35Aの先端には、連結筒部31を通過した直後に当該連結筒部31の下端に係合する半球状の係止部35aが形成されているとともに、係止部31aを含めた嵌合軸部35Aの下半部位には、連結筒部31への挿入に伴って係止部31aを通過可能な外径にまで縮径変形させるためのスリット35bが形成されている。
【0064】
また、図10に示すように、前記フック体35の竿掛止部35Bを構成する両側板35cの外面には、閉止体36の両側板36aの先端部が外嵌状態で入り込む凹部35dが窪み形成され、このフック体35側の凹部35dの奥側段差面に閉止体36の両側板36aの先端部が当接した状態では、フック体35と閉止体36とで囲まれた竿掛止空間が最小サイズの竿径に対応した大きさに構成されている。
【0065】
次に、前記物干し枠Aの物干し杆2と短辺枠材5との連結構造について説明する。
図16に示すように、前記物干し杆2と短辺枠材5とを連結する合成樹脂製の第3連結部材9は、物干し杆2の横断面形状と相似形の嵌合装着孔9aが貫通形成されている第1取付け筒部9Aと、短辺枠材5に対して上方から拡径側に少し弾性変形しながら密着状態で外嵌可能な嵌合装着凹部9bが形成されている第2取付け筒部9Bとを平面視においてT字状に一体形成して構成されている。
【0066】
前記第1取付け筒部9Aの嵌合装着孔9aには、物干し杆2の突条片2aと嵌合する細幅の縦溝9cが連通形成されているため、この第1取付け筒部9Aを物干し杆2の端部に外嵌させた状態では、物干し杆2と第3連結部材9とは相対回動が不能となる。
【0067】
前記第2取付け筒部9Bの周方向の一端側には、第1取付け筒部9Aの下端と略同じ位置にまで延びる装着ガイド板部9Dが一体形成され、この装着ガイド板部9Dと第2取付け筒部9Bの周方向一端との境界相当箇所の内面には、第2取付け筒部9Bの周方向他端に向って突出する断面山形状の突条9dが一体形成され、この突条9dの先端と第2取付け筒部9Bの周方向他端との間隔が、短辺枠材5の外径よりも少し小なる寸法に構成されている。
【0068】
前記第2取付け筒部9Bの嵌合装着凹部9bの周方向中央位置には、第2取付け筒部9Bの嵌合装着凹部9bを短辺枠材5の外周面の上半側に密着状態で嵌合装着したとき、短辺枠材5の頂部に貫通形成されている係合孔(図示せず)に係入して、短辺枠材5と第3連結部材9との短辺方向及び周方向での相対移動を阻止する位置決め用の係合突起9eが一体形成されているとともに、この係合突起9eが先細り形状に形成されている。
【0069】
図9に示すように、前記短辺枠材5に取付けられる四つの第3連結部材9のうち、第1連結部材6側に位置する二つの第3連結部材9は、吊下げフレーム部25の両連結棒状部25Cに嵌合連結された状態で短辺枠材5の二箇所に外嵌装着されている第2連結部材7の端面に当接しているため、両第2連結部材7が短辺方向にずれ移動することを第3連結部材9で阻止することができる。
【0070】
そのため、前記両第2連結部材7をビスで短辺枠材5に固定しなくとも所定位置に固定することができるが、さらに、二重の強固な位置固定を望む場合には、両第2連結部材7の少なくとも一方をビスで短辺枠材5に固定するとよい。
【0071】
図1、図5〜図7の図番Eは、物干し杆2の両長辺枠材4及び複数本の物干し杆2に対して脱着可能な可動挾持具(図面中には1個だけ記載しているが、複数個存在する)であり、長辺枠材4及び物干し杆2の任意の部位に装着可能な可動フック50に、ピンチ20の挾持付勢用のC形ばね20Aを吊下げ支持する合成樹脂製の吊り杆21を脱着可能な状態で係止保持して構成されている。
【0072】
図1に示すように、前記可動フック50のフック部分における内側面の相対向する部位には、長辺枠材4及び物干し杆2の外径よりも少し小なる対向間隔で突出する部分円弧状又はそれに近い形状の第3小突起50aが一体形成されている。
【0073】
そして、物干し杆2の長辺枠材4又は物干し杆2に対して可動挾持具Eの可動フック50を上方から押し込み装着すると、可動フック50の両第3小突起50aが長辺枠材4又は物干し杆2との当接に連れて拡径側に弾性変形し、長辺枠材4又は物干し杆2の最大外径部分を通過した時点で縮径してスライド移動が可能な状態で抜け止め保持される。
【0074】
また、物干し杆2の長辺枠材4又は物干し杆2に装着した可動挾持具Eを取り外す場合には、可動フック50のフック部分と長辺枠材4又は物干し杆2との当接箇所を支点として長辺枠材4又は物干し杆2の長手方向に沿って回動操作することにより、可動フック50のフック部分を拡径側に弾性変形させながら簡単に取り外すことができる。
【0075】
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、前記物干し枠Aの両短辺側部位の各々は、短辺方向の水平な揺動軸芯X周りで揺動切り替え可能な補助物干し枠Bを枢支連結したが、図17に示すように、前記両補助物干し枠Bを撤去した形態で実施してもよい。
【0076】
この場合、物干し枠Aの両長辺枠材4と両短辺枠材5とを嵌合状態で固定連結する専用の合成樹脂製の第6連結部材45を用いることになる。
この第6連結部材45の長辺方向に向く一方の側面には、図18に示すように、長辺枠材4の端部が長辺方向から嵌合接続される第6嵌合接続穴45Aが形成され、第6連結部材45の短辺方向に向く一方の側面には、短辺枠材5の端部が短辺方向から嵌合接続される第7嵌合接続穴45Bが形成されている。
【0077】
前記第6連結部材45の第6嵌合接続穴45Aには、長辺枠材4の突条片4aと嵌合する細幅の縦溝45aが連通形成されているため、第6連結部材45と長辺枠材4とは相対回転不能な状態で嵌合連結され、また、第7嵌合接続穴45Bには、短辺枠材5の突条片5aと嵌合する細幅の縦溝45bが連通形成されているため、第6連結部材45と短辺枠材5とは相対回転不能な状態で嵌合連結されている。
【0078】
前記第6連結部材45の上面には、物干し枠A上に扁平状に広げた伸長姿勢で載置された平面視矩形又は略矩形状の袋状の洗濯ネットNを脱着可能に保持する保持手段3の一例で、物干し枠Aの長辺方向の外方側に向う姿勢でL字状の係止部3Aが一体形成されている。
【0079】
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0080】
〔その他の実施形態〕
(1)上述の第1実施形態では、物干し枠Aの両短辺側部位の各々に、短辺方向の水平な揺動軸芯X周りで揺動切り替え可能な補助物干し枠Bを枢支連結したが、物干し枠Aの両短辺側部位の一方にのみ、短辺方向の水平な揺動軸芯X周りで揺動切り替え可能な補助物干し枠Bを枢支連結してもよい。
また、物干し枠Aの両長辺側部位の少なくとも一方に、長辺方向の水平な揺動軸芯X周りで揺動切り替え可能な補助物干し枠Bを枢支連結してもよい。
【0081】
(2)上述の各実施形態では、物干し枠A上に扁平状に広げた伸長姿勢で載置された袋状の洗濯ネットNを脱着可能に保持する保持手段3の係止部3Aを、前記環状枠体1の両長辺枠材4と両短辺枠材5とを連結する連結部材(第1連結部材6又は第6連結部材45)に一体形成したが、係止部3Aを連結部材とは別体に構成して、この係止部3Aを連結部材に嵌合や接着剤等の適宜接合手段で取付けてもよい。
また、前記両長辺枠材4と両短辺枠材5との各連結部位(連結部材)の近傍部位に、保持手段3を構成する係止部3Aを設けて実施してもよい。
【0082】
(3)上述の各実施形態では、前記保持手段3として、洗濯ネット本体の周縁部の複数箇所に設けた可撓性の掛止部42を掛け止め可能な突起状の係止部3Aから構成したが、前記洗濯ネット本体の周縁部の複数箇所に設けた可撓性の紐状体又はベルトを巻き付け可能な物干し枠Aの一部の構成部材をもって保持手段3を構成してもよい。
【0083】
(4)上述の各実施形態では、物干し枠Aの各短辺枠材5に、物干し竿に係止可能な吊下げフックDを備えた吊下げ具Cを設けたが、この吊下げ具Cの代わりに、前記物干し枠Aに自立スタンドを付設して実施してもよい。
【0084】
(5)上述の第1実施形態では、環状枠体1を構成する一対の長辺枠材4と一対の短辺枠材5、及び、両短辺枠材5にわたって架設される1本又は複数本の物干し杆2の各々をアルミニウム合金から製作したが、合成樹脂で製作してもよい。
【0085】
(6)上述の第1実施形態では、洗濯ネットNを物干し枠Aの四隅の係止部3Aに掛止保持させたとき、洗濯ネットNの四隅に位置する弾性掛止体42の弾性伸縮性を利用して、洗濯ネットNが適度の張力で張られた状態に構成したが、洗濯ネットNを少し緩まった状態で扁平状に広げた伸長姿勢で物干し枠A上に掛止保持させるように構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0086】
以上説明したように、載置物干し形態での干し物の落下防止をコスト面及び保管管理面で有利に行うことができるとともに、物干し枠の環状枠体と物干し杆とで形成される空隙よりも小さな干し物でも便利に干すことができる物干し具及びそれに用いられる洗濯ネットを提供することができる。
【符号の説明】
【0087】
A 物干し枠
B 補助物干し枠
C 吊下げ具
D 吊下げフック
N 洗濯ネット
1 環状枠体
2 物干し杆
3 保持手段
3A 係止部
4 長辺枠材
5 短辺枠材
6 連結部材(第1連結部材)
33 係止手段(係止フック)
42 掛止部(弾性掛止体)
45 連結部材(第6連結部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状枠体内に複数本の物干し杆を架設してなる物干し枠を備えた物干し具であって、
前記物干し枠に、当該物干し枠上に載置された袋状の洗濯ネットを伸長姿勢で脱着可能に保持する保持手段が設けられている物干し具。
【請求項2】
前記物干し枠の環状枠体が、一対の長辺枠材と一対の短辺枠材とを備えた環状矩形状に構成され、前記両長辺枠材と両短辺枠材との各連結部位又は各連結部位の近傍部位には、前記保持手段を構成する係止部が設けられている請求項1記載の物干し具。
【請求項3】
前記保持手段の係止部が、前記環状枠体の両長辺枠材と両短辺枠材とを連結する連結部材に一体形成されている請求項2記載の物干し具。
【請求項4】
前記環状枠体の両短辺枠材には、吊下げフックを備えた吊下げ具が設けられ、前記両短辺枠材側の少なくとも一方には、前記物干し枠と平行又は略平行となる水平姿勢と上方に起立させた起立姿勢とに切り替え可能な補助物干し枠が設けられ、この補助物干し枠を起立姿勢で係止保持する係止手段が設けられている請求項2又は3記載の物干し具。
【請求項5】
前記吊下げ具及び補助物干し枠の各々が、前記環状枠体の短辺枠材の長手方向に沿う軸芯周りで各別に揺動可能で、且つ、前記物干し枠上に重合状態で格納可能に構成されている請求項4記載の物干し具。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の物干し具に用いられる洗濯ネットであって、周縁部の複数箇所に、前記物干し具の保持手段に脱着可能に掛止保持される可撓性の掛止部が設けられている洗濯ネット。
【請求項7】
前記掛止部が、掛止方向に伸縮可能な弾性掛止体から構成されている請求項6記載の洗濯ネット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−39290(P2013−39290A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−179182(P2011−179182)
【出願日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(000100850)株式会社アイセン (33)