説明

物干し器

【課題】ひとつの物干し器でありながら、物干し竿のような長尺体に吊下げ保持させることは勿論のこと、開いたドアの上縁や浴室壁面のタオル掛などにも簡単に吊下げ保持させて使用することができる便利な物干し器。
【解決手段】物干し枠体Aを長尺体に吊下げるための少なくとも2個のフック2のうちの少なくとも一方Bが、長尺体に係合する第1係合姿勢と、被装着面の被係合部に係合する第2係合姿勢とに姿勢変更自在に構成され、その可動フックBが被係合部に係合する第2係合姿勢にある状態で、可動フックBの物干し枠体Aに対する姿勢を維持する姿勢維持機構が設けられるとともに、被装着面に当接して物干し枠体Aを使用姿勢に保持する当接部12が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、干し物を着脱自在に吊下げ支持する複数の吊下げ具が吊設された物干し枠体と、その物干し枠体を長尺体に吊下げるための少なくとも2個のフックとを備え、その2個のフックを長尺体に係合することにより、前記物干し枠体が長尺体に沿って吊下げ保持されるように構成されている物干し器に関する。
【背景技術】
【0002】
このような物干し器としては、従来、複数の吊下げ具(洗濯はさみ)が吊設された物干し枠体に対して2個のフックが設けられ、それら2個のフックが、同じ方向を向いて物干し枠体に固定されていて、物干し竿のような長尺体に係合することにより、物干し枠体が長尺体に沿って吊下げ保持されるように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−235085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記公報に記載の物干し器では、2個のフックが物干し枠体に対して固定されているので、物干し竿のような長尺体に係合して吊下げ保持させることは可能であるが、例えば、室内において、開いたドアの上縁や把手などに係合したり、浴室の壁面に設けられたタオル掛などに係合して、物干し枠体を使用姿勢に保持して吊下げることができず、この点に改良の余地があった。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に着目したもので、その目的は、ひとつの物干し器でありながら、物干し竿のような長尺体に吊下げ保持させることは勿論のこと、開いたドアの上縁や浴室壁面のタオル掛などにも簡単に吊下げ保持させて使用することができる便利な物干し器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の特徴構成は、干し物を着脱自在に吊下げ支持する複数の吊下げ具が吊設された物干し枠体と、その物干し枠体を長尺体に吊下げるための少なくとも2個のフックとを備え、その2個のフックを長尺体に係合することにより、前記物干し枠体が長尺体に沿って吊下げ保持されるように構成されている物干し器であって、前記2個のフックのうちの少なくとも一方が、前記長尺体に係合する第1係合姿勢と、被装着面の被係合部に係合する第2係合姿勢とに姿勢変更自在に構成され、その姿勢変更自在な可動フックが前記被係合部に係合する第2係合姿勢にある状態で、その可動フックの前記物干し枠体に対する姿勢を維持する姿勢維持機構が設けられるとともに、前記被装着面に当接して前記物干し枠体を使用姿勢に保持する当接部が設けられているところにある。
【0007】
上記構成によれば、物干し枠体を長尺体に吊下げるための少なくとも2個のフックを備えているので、上記公報に記載の物干し器と同様に、複数の吊下げ具に洗濯物などの干し物を吊下して、物干し竿のような長尺体に吊下げ保持させることができる。
そして、少なくとも一方が可動フックに構成されているので、その可動フックを被装着面の被係合部に係合する第2係合姿勢に姿勢変更し、姿勢維持機構により物干し枠体に対する姿勢を維持させて、例えば、開いたドアの上縁や浴室壁面のタオル掛などに係合させることにより、被装着面としてのドア表面や浴室壁面に当接部が当接することになり、物干し枠体を使用姿勢に保持して吊下げることができる。
したがって、例えば、洗濯物などの干し物を室外の物干し竿に吊下げていて急に雨が降り出したような場合、そのまま室内に持ち込んで、物干し器を簡単にドア上縁や浴室のタオル掛などに使用姿勢で吊下げることができ、実際の使用に際して非常に便利に使用することができる。
【0008】
本発明の第2の特徴構成は、前記姿勢維持機構が、前記物干し枠体と可動フックのうち、一方に設けられた長尺状の係止部材と、他方に設けられた前記係止部材に係合する被係止部により構成されているところにある。
【0009】
上記構成によれば、長尺状の係止部材を被係止部に係合させるだけで、物干し枠体に対する可動フックの姿勢を維持することができるので、例えば、ボルトやナットにより姿勢維持機構を構成する場合などに比べて、可動フックの姿勢維持操作を簡単かつ迅速に行うことができる。
【0010】
本発明の第3の特徴構成は、前記係止部材が、その遊端部に係止部位を有し、その基端部が前記物干し枠体に回動自在に連結された棒状体により構成され、前記被係止部が、前記係止部位と係合すべく前記可動フックに形成された被係止溝により構成されているところにある。
【0011】
上記構成によれば、係止部材としての棒状体を物干し枠体に対して回動させて、その遊端部の係止部位を被係止部としての被係止溝に係合させるだけで、物干し枠体に対する可動フックの姿勢を維持することができので、可動フックの姿勢維持操作をより簡単かつ迅速に行うことができる。
【0012】
本発明の第4の特徴構成は、前記被係止溝が、前記可動フックにおいて、その彎曲係合部位の基端側に連設の傾斜直線部位に形成されているところにある。
【0013】
上記構成によれば、上述した棒状体の遊端部に設けられた係止部位を可動フックの傾斜直線部位に形成された被係止溝に係合させて可動フックの姿勢を維持することになるので、物干し枠体に対する可動フックの姿勢維持がより一層確実となり、物干し枠体を所望の使用姿勢に確実に保持することができる。
【0014】
本発明の第5の特徴構成は、前記被係止溝が、前記可動フックの傾斜直線部位に沿って複数設けられ、それら複数の被係止溝に対して前記係止部位を択一的に係合することにより、前記物干し枠体の可動フックに対する姿勢維持角度を変更するように構成されているところにある。
【0015】
上記構成によれば、複数の被係止溝に対して棒状体遊端部の係止部位を択一的に係合して、物干し枠体の可動フックに対する姿勢維持角度を変更することができ、したがって、例えば、室内のドア上縁や浴室のタオル掛などに吊下げる場合、ドア表面や浴室壁面との関連を考慮して姿勢維持角度を変更することにより、例えば、物干し枠体を最適な水平姿勢に保持するが可能となり、また、たとえ狭い空間内であっても、物干し枠体を斜め傾斜姿勢にして吊下げることができる。
【0016】
本発明の第6の特徴構成は、前記物干し枠体が、平面視においてほぼ長方形に形成され、その長方形の物干し枠体の長辺側の両端部に前記フックがそれぞれ連設されて、それらフックの一方が前記可動フックに構成されるとともに、前記当接部が、前記物干し枠体における可動フックが位置する長辺側の端部に回動自在に連設の当接部材に設けられているところにある。
【0017】
上記構成によれば、ほぼ長方形の物干し枠体の長辺側の両端にそれぞれフックが連設されているので、物干し竿のような長尺体に吊下げる場合、ほぼ長方形の物干し枠体を安定よく吊下げることができる。
そして、その一方が可動フックに構成されているので、ドア上縁やタオル掛などに吊下げる場合、ほぼ長方形の物干し枠体は、その長辺側をドア表面や壁面から突出させた状態で、長辺側の端部に連設の当接部材に設けられた当接部がドア表面や壁面に当接することになり、洗濯物などの干し物は、ドア表面や壁面から離れた風通しのよい状態で吊下されるとともに、当接部を有する当接部材が回動自在に構成されているので、物干し枠体の姿勢の如何にかかわらず、当接部がドア表面や壁面に対して所望どおりに当接して、物干し枠体を使用姿勢に保持することになる。
【0018】
本発明の第7の特徴構成は、前記当接部材が、弾性変形可能な可撓性の当接部材により構成され、その可撓性の当接部材の遊端部に前記当接部が設けられているところにある。
【0019】
上記構成によれば、ドア表面や壁面などに当接する当接部が、弾性変形可能な可撓性の当接部材の遊端部に設けられているので、当接部からドア表面や壁面などに作用する荷重が緩和され、ドア表面や壁面の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】物干し器の斜視図
【図2】物干し器の側面図
【図3】物干し器の正面図
【図4】物干し器の要部を示す一部切欠き斜視図
【図5】可動フックの側面図
【図6】ハンガーを収納姿勢にした状態を示す物干し器の正面図
【図7】物干し器の使用状態を示す側面図
【図8】物干し器の使用状態を示す側面図
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明による物干し器の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の物干し器は、図1〜図3に示すように、洗濯物などの干し物を吊下げ支持する複数(この実施形態では6個)の吊下げ具としてのハンガー1が吊設された物干し枠体Aと、その物干し枠体Aを吊下げるための2個のフック2を備え、例えば、図8に示すように、その2個のフック2を長尺体としての物干し竿Sに係合することにより、物干し枠体Aが物干し竿Sに沿って吊下げ保持されるように構成されている。
そして、2個のフック2のうちの一方が、図8に示すように、物干し竿Sに係合する第1係合姿勢と、図7に示すように、被装着面Mに設けられた被係合部K、具体的には、開いたドアの上縁、浴室の壁面に設けられたタオル掛、家具の把手などに係合する第2係合姿勢とに姿勢変更自在な可動フックBに構成されている。
【0022】
物干し枠体Aは、左右一対の本体枠3、両本体枠3の端部に設けられたフック取付枠4、および、左右一対の本体枠3を連結する複数の連結枠5などを備え、それらの枠3、4、5が合成樹脂により一体形成されて構成され、平面視において、比較的細長いほぼ長方形に形成されるとともに、各ハンガー1が、左右一対の本体枠3間にわたって、その本体枠3にほぼ直交する横軸心L1(図2参照)周りに回動自在に取付られている。
その左右一対の本体枠3において、互いに対面するフック取付枠4間にわたって、フック支持枠6が、図2および図3に示すように、本体枠3にほぼ直交する横軸心L2周りに回動自在に取付けられ、さらに、そのフック支持枠6に対して、各フック2が、横軸心L2に直交する縦軸心L3周りに回動自在に取付けられている。
【0023】
すなわち、2個のフック2は、ほぼ長方形に形成された物干し枠体Aの長辺側の両端部に連設され、横軸心L2周りに回動することにより、例えば、本体枠3に直交する起立姿勢と本体枠3の上面に沿う折り畳み姿勢とにわたって姿勢変更自在に構成され、かつ、縦軸心L3周りに回動することにより、本体枠3に直交する方向を向く姿勢と、本体枠3に沿う方向を向く姿勢とに姿勢変更自在に構成されている。
そして、2個のフック2のうち、可動フックBに関しては、第2係合姿勢において、可動フックBの物干し枠体Aに対する姿勢を維持する姿勢維持機構Cが設けられ、その姿勢維持機構Cは、物干し枠体A側に設けられた長尺状の係止部材7と、可動フックB側に設けられた被係止部9により構成されている。
【0024】
物干し枠体A側の係止部材7は、図4にも示すように、具体的には、ループ状に折曲された金属製の棒状体8により構成され、その基端部が、物干し枠体Aに対して横軸心L1、L2と平行な横軸心L4(図2参照)周りに回動自在に連結され、その遊端部は、可動フックB側の被係止部9に係合する係止部位8aに形成されている。
それに対し、被係止部9は、可動フックBの基端側に形成された複数の被係止溝10により構成されている。つまり、可動フックBは、図5に示すように、遊端側に位置する彎曲係合部位2aと、その彎曲係合部位2aの基端側に連設の傾斜直線部位2bなどを備え、その傾斜直線部位2bに沿って複数の被係止溝10が形成され、各被係止溝10は、係止した係止部位8aの抜け出しを抑制するため、その入口開口部が係止部位8aの太さよりも若干小さくなるように構成されている。
そして、係止部材7の係止部位8aを複数の被係止溝10に対して択一的に係合することにより、可動フックBに対する物干し枠体Aの姿勢維持角度α(図2および図7参照)を変更できるように構成されている。
【0025】
その物干し枠体Aにおいて、可動フックBが位置する側の端部には、弾性変形可能な合成樹脂製の当接部材11が、横方向に延出して、横軸心L1、L2、L4と平行な横軸心L7(図2参照)周りにおいて上下方向に所定の範囲内で回動自在に連設され、その当接部材11の両端部には、比較的柔らかい材料からなる当接部12が取付けられている。
この当接部12は、図7に示すように、可動フックBが第2係合姿勢において被装着面Mの被係合部Kに係合した際、被装着面Mに当接して物干し枠体Aを所望の使用姿勢に保持するように機能するもので、その使用姿勢において、被装着面Mに作用する荷重を緩和するため、弾性変形可能な当接部材11の端部に設けられ、さらに、その当接部材11自体も、荷重を緩和し易いように、若干外側へ彎曲した形状に形成されている。
そして、その当接部12を有する当接部材11が、横軸心L7周りに回動自在に連設されているので、上述した姿勢維持角度αの変更などに対応して、当接部12は、被装着面Mに対して常に所望どおりの姿勢で当接することになる。
【0026】
ハンガー1は、全体が合成樹脂製で、図3および図6に示すように、物干し枠体Aに対して横軸心L1(図2参照)周りに回動自在に連結される左右一対の基端部材13と両基端部材13を連結する連結部材14を備え、左右一対の基端部材13の端部には、衣服などを引掛ける肩部材15aとズボンなどを引掛ける棒状部材15bを一体的に備えた引掛け部材15が、それぞれ本体枠3と平行な横軸心L5周りに回動自在に連結され、かつ、それら両引掛け部材15の遊端部どうしも横軸心L5と平行な横軸心L6周りに回動自在に連結されている。
各引掛け部材15の肩部材15aと棒状部材15bには、挟み部材16が、それぞれ一体的に形成され、各肩部材15aには、別体に構成されたカバー部材17が、図3に示すように、肩部材15aに沿って移動および固定自在に外嵌されている。
【0027】
したがって、各カバー部材17は、図3中に実線で示すように、基端部材13側に移動させた収納姿勢と、図3中に点線で示すように、外側に引き出した使用姿勢とに変更自在に構成されている。
さらに、ハンガー1の連結部材14は、その中央部分が凹入した凹入部14aを有するため、図6に示すように、各カバー部材17を収納姿勢にした状態で、左右に位置する引掛け部材15の棒状部材15bを上方へ押し上げることにより、両棒状部材15bの遊端部(横軸心L6側)が凹入部14a内に位置する状態で上方に持ち上げられて、両肩部材15aとカバー部材17が内側へ折り畳まれる収納姿勢になるように構成されている。
【0028】
そして、各ハンガー1を使用姿勢にし、2個のフック2を物干し枠体Aの本体枠3に直交する方向を向く姿勢にすることにより、図8に示すように、物干し竿Sなどの長尺体に吊下げ保持させることができる。
また、可動フックBを本体枠3に沿う方向を向く姿勢にして、姿勢維持機構Cにより物干し枠体Aに対する可動フックBの姿勢を維持させることで、図7に示すように、被装着面Mの被係合部Kに可動フックBを係合して、物干し枠体Aを使用姿勢に保持することができ、その場合、被係合部Kと被装着面Mとの位置関係を考慮し、姿勢維持角度αを適切に設定することにより、物干し枠体Aを最適な使用姿勢である水平に保持して吊下げることができる。
【0029】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、遊端部に係止部位8aを有するループ状の金属製棒状体8により係止部材7を構成した例を示したが、例えば、ループ状の棒状体8に代えて、遊端部に鉤型のフックを有する1本の棒状体または可撓性を有する紐状体により係止部材7を構成することもでき、また、その係止部材7と被係止部9に関しては、上記実施形態とは逆に、物干し枠体A側に被係止部9を設け、可動フックB側に係止部材7を設けて姿勢維持機構Cを構成することもできる。
さらに、ボルトやナットなどを使用する締め付け解除機構を設け、それを姿勢維持機構Cとすることもできる。
【0030】
(2)上記実施形態では、物干し枠体Aに対して2個のフック2を設け、そのうちの一方を可動フックBに構成した例を示したが、2個のフック全てを可動フックBに構成することもでき、また、物干し枠体Aに対して3個以上のフック2を設け、そのうちの少なくとも1個を可動フックBとすることもできる。
また、物干し枠体Aに対して、当接部12を有する当接部材11を横軸心L7周りで上下方向に回動自在に連設した例を示したが、当接部材11と当接部12の構成や形状によっては、例えば、上下方向に加えて左右横方向へも回動自在に構成するのが好ましい。
そして、物干し枠体Aに吊設する吊下げ具の一例としてハンガー1を示したが、ハンガー1に代えて、ピンチ(洗濯はさみ)を吊設することも、ハンガー1とピンチを混在させて吊設することもできる。
【符号の説明】
【0031】
1 吊下げ具
2 フック
2a 彎曲係合部位
2b 傾斜直線部位
7 係止部材
8 棒状体
8a 係止部位
9 被係止部
10 被係止溝
11 当接部材
12 当接部
A 物干し枠体
B 可動フック
C 姿勢維持機構
M 被装着面
K 被係合部
S 長尺体
α 姿勢維持角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
干し物を着脱自在に吊下げ支持する複数の吊下げ具が吊設された物干し枠体と、その物干し枠体を長尺体に吊下げるための少なくとも2個のフックとを備え、その2個のフックを長尺体に係合することにより、前記物干し枠体が長尺体に沿って吊下げ保持されるように構成されている物干し器であって、
前記2個のフックのうちの少なくとも一方が、前記長尺体に係合する第1係合姿勢と、被装着面の被係合部に係合する第2係合姿勢とに姿勢変更自在に構成され、その姿勢変更自在な可動フックが前記被係合部に係合する第2係合姿勢にある状態で、その可動フックの前記物干し枠体に対する姿勢を維持する姿勢維持機構が設けられるとともに、前記被装着面に当接して前記物干し枠体を使用姿勢に保持する当接部が設けられている物干し器。
【請求項2】
前記姿勢維持機構が、前記物干し枠体と可動フックのうち、一方に設けられた長尺状の係止部材と、他方に設けられた前記係止部材に係合する被係止部により構成されている請求項1に記載の物干し器。
【請求項3】
前記係止部材が、その遊端部に係止部位を有し、その基端部が前記物干し枠体に回動自在に連結された棒状体により構成され、前記被係止部が、前記係止部位と係合すべく前記可動フックに形成された被係止溝により構成されている請求項2に記載の物干し器。
【請求項4】
前記被係止溝が、前記可動フックにおいて、その彎曲係合部位の基端側に連設の傾斜直線部位に形成されている請求項3に記載の物干し器。
【請求項5】
前記被係止溝が、前記可動フックの傾斜直線部位に沿って複数設けられ、それら複数の被係止溝に対して前記係止部位を択一的に係合することにより、前記物干し枠体の可動フックに対する姿勢維持角度を変更するように構成されている請求項4に記載の物干し器。
【請求項6】
前記物干し枠体が、平面視においてほぼ長方形に形成され、その長方形の物干し枠体の長辺側の両端部に前記フックがそれぞれ連設されて、それらフックの一方が前記可動フックに構成されるとともに、前記当接部が、前記物干し枠体における可動フックが位置する長辺側の端部に回動自在に連設の当接部材に設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の物干し器。
【請求項7】
前記当接部材が、弾性変形可能な可撓性の当接部材により構成され、その可撓性の当接部材の遊端部に前記当接部が設けられている請求項6に記載の物干し器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−165827(P2012−165827A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27554(P2011−27554)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(000100850)株式会社アイセン (33)