説明

特定のエステルとシリコーン化合物の組み合わせを含む化粧品組成物

【課題】 均一かつ安定であって、固型組成物である場合には落下に耐え、さらに優れた化粧品特性も呈する組成物を提供する。
【解決手段】 所定の脂肪酸エステルまたは脂肪アルコールエステルと、シリコーン化合物との混合物を配合した組成物を調製する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の主題は、特定のエステルとシリコーン化合物を含む化粧品組成物である。これらの組成物は、メイクアップ組成物、例えばパウダー、アイシャドウ、ファンデーション、コンシーラー、リップスティック、ボディ用メイクアップ製品、マスカラまたはアイライナー、あるいはまた皮膚のためのケア用組成物を構成可能である。
【0002】
【従来の技術】化粧品組成物、特にメイクアップ組成物においてシリコーン化合物を炭化水素化合物と組み合わせて使用することは既知である。
【0003】これは、シリコーン化合物を利用すれば、とりわけ皮膚上に優れた化粧品特性を有する特に均一なフィルムを得ることができるためである。これらはまた、ファンデーションまたはリップスティック組成物の維持力を、例えばその疎水性の性質によって向上させることもできる。化粧用パウダーは、一般的に粒子相及び結合剤として脂肪相を含むものであるが、これを結合剤中に導入して快適さに寄与する。
【0004】炭化水素化合物はまた、化粧品組成物にも使用され、例えば化粧用パウダーの場合には、エステルと混合してなる鉱物及び植物オイルの混合物を、結合剤として使用して皮膚によく付着し、衝撃耐性である組成物が得られることが既知である。
【0005】このように、シリコーン化合物と炭化水素化合物の両方を含む化粧品組成物をを得ることは有利である。しかしながら、シリコーン化合物の中には、化粧品組成物に一般的に使用される炭化水素化合物の中に非適合性のものがある場合があり、このためその使用が制限される。特に、これらの二つのタイプの化合物が互いの存在下におかれた場合、多数の相分離、溶出または離液現象が観察される。
【0006】シリコーン化合物と炭化水素化合物の両方を含む化粧品組成物の調製を可能とする、多様な溶液が提供されている。例えば、炭化水素溶媒または共溶媒、例えばイソパラフィンを挙げることができるが、これらの臭気及び揮発性であることが、常に好ましいと認識されるわけではない。
【0007】さらにまた、これらの溶解剤を含む化粧品組成物は、皮膚に適用されると、特にリップスティックの場合には乾燥した、特に不快な感触を与える。
【0008】さらにまた、化粧用パウダーの場合では、例えば、最終組成物は十分に均一であり、固型であって、移動のために非常に好適である上に衝撃によって引き起こされる破砕を回避せねばならない。実際上、組成物がシリコーン化合物を含むことは稀である。
【0009】したがって、一般的な化粧品組成物においてシリコーン化合物と炭化水素化合物、特にエステルの組み合わせを使用することが既に知られている一方で、これらの二つのタイプの化合物を含み、均一かつ安定であって、固型組成物である場合には落下に耐え、さらに優れた化粧品特性も呈する組成物を得ることは依然として困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の目的は、優れた化粧品特性を示し、少なくとも一のシリコーン化合物を特定のエステルと共に含む均一で耐性の化粧品組成物を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】出願人は、予期せぬことに、特定のエステル、すなわち脂肪酸エステルまたは脂肪アルコールエステルであって、脂肪酸またはアルコールの炭素鎖が飽和及び分枝状であり、24から28の炭素原子を含むものを、シリコーン化合物と混合することによって、継続的に非常に均一であるばかりでなく、比類無い化粧品特性及び、特に該組成物が固型物形態である場合には比類無い凝集性をも示す化粧品組成物を得ることができる。
【0012】したがって、本発明の主題は、i)少なくとも一の脂肪酸エステルまたは脂肪アルコールエーテルであって、該脂肪酸またはアルコールの炭素鎖が飽和及び分枝状であって、24から28の炭素原子を含むもの、及びii)少なくとも一のシリコーン化合物を含むことを特徴とする化粧品組成物、特にメイクアップ組成物です。
【0013】本発明の組成物は均一であり、一般的に成分の均一な分布が観察され;固体/液体混合物、例えば油中ワックス混合物の場合には、暖かい条件下では均一で透明な混合物の生成が観察され、冷却した際には油中ワックスの均一な分散物の生成が観察され;化粧品スティックまたはパウダーの場合には、顔料の優れた分布が観察され、固型組成物またはスティックの形態の組成物の場合には、製品の優れた凝集性が観察される。
【0014】本発明の組成物は、皮膚及び/または粘膜への適用後にさえも均一性を維持しており、これは数時間維持される場合である。本発明の組成物はまた、比類無い化粧品特性を示す。これらは非常に滑らかで、十分ではあるが過剰ではない皮膚及び/または粘膜への付着を示し、容易に塗布され、塗布の際には非常に快適な感触を供する。
【0015】特に、化粧用パウダーに関しては、これらはコンパクト化が容易であり、よく分解すると共に硬度に優れている。コンパクトパウダーは、落下に耐える著しい性能を示し、落下後の製品損失の割合が非常に低い。
【0016】該組成物は、皮膚及び/または粘膜に適用した際に乾燥した感触を与えない。これは卓越した保持を示す。これはまた、顔料の分散に特に優れている。
【0017】本発明の別の主題は、皮膚及び/または粘膜の非治療的処理方法、特にメイクアップ方法であって、これは、皮膚及び/または粘膜に上記の組成物を適用することからなる。
【0018】本発明の別の主題は、コンパクト化粧品組成物における、該組成物の衝撃強さを向上させることを目的とする、少なくとも一のシリコーン化合物と、少なくとも一の脂肪酸エステルまたは脂肪アルコールエステルであって、脂肪酸またはアルコールの脂肪酸の炭素鎖が24から28の炭素原子を含む飽和の分枝鎖であるものとの組み合わせの使用である。
【0019】本発明の別の主題は、コンパクト化粧品組成物の調製における、該組成物の衝撃強さを向上させることを目的とする、少なくとも一のシリコーン化合物と、少なくとも一の脂肪酸エステルまたは脂肪アルコールエステルであって、脂肪酸またはアルコールの脂肪酸の炭素鎖が24から28の炭素原子を含む飽和の分枝鎖であるものとの組み合わせの使用である。
【0020】本発明の組成物は、頭皮、粘膜、準粘膜及び身体表面生長物を含む皮膚のメイクアップの分野において、特に有利な応用を見出す。“粘膜”なる語は、特に下瞼の内側を意味することとし;“準粘膜”なる語は特に顔の唇を意味することとし;“身体表面生長物”なる語は睫毛、眉毛、髪及び爪を意味することとする。したがって、ほんはつめいは、顔及び皮膚の手入れ及び/またはメイクアップのための製品、例えばファンデーション、リップスティック、コンシーラー、アイシャドウ、顔及びボディ用のパウダー、あるいはボディのメイクアップのための製品の分野において特に応用を見出す。
【0021】本発明の別の特徴、態様及び利点は、以下の詳細な説明を読むにつれ明らかになるであろう。
【0022】本発明の組成物は、少なくとも一の脂肪酸エステルまたは脂肪アルコールエステルであって、脂肪酸またはアルコールの脂肪酸の炭素鎖が24から28の炭素原子を含む飽和の分枝鎖であるものを含む。
【0023】エステルなる語は、本発明によれば、モノエステルまたはポリエステルを意味する。“ポリエステル”なる語は、本発明の意味内では一より多いエステル官能基を含む化合物、例えばジエステル、トリエステル、テトラエステル等を意味する。本発明によるエステルは、好ましくはポリエステルから選択される。本発明によるエステルは、好ましくは少なくとも2の分枝状C24からC28鎖を含む。分枝状なる語は、特に1から14の炭素原子を含む少なくとも一のペンダント炭化水素鎖を意味する。
【0024】したがって、本発明のエステルは、それぞれ、特に下記の式(a)のGuerbet脂肪アルコールまたは下記の式(b)のGuerbet脂肪酸の、飽和C24からC28脂肪アルコールまたは脂肪酸残基を含む。
【0025】
【化4】


式中、R’及びR”は飽和のアルキル基であって、これらの炭素原子数の合計は22から26である。R”アルキル基は、好ましくはR’アルキル基よりも炭素数が2少ないものである。
【0026】好ましくは、本発明のエステルがGuerbet脂肪アルコールから誘導される場合は、安息香酸から誘導されるのでなく、脂肪族脂肪酸から誘導されることが好ましい。
【0027】本発明の組成物のエステルは、高分子量であることを示す室温(25℃)で液体のオイル状エステル、すなわち50以上、特に70以上の炭素原子を有するものであることが好ましい。室温でペースト状または固体の製品と比較した、室温で液体の製品の利点は、その応用が多数であること及びその使用の容易さにある。さらにまた、このエステルが高分子量であることによって水中で持続性のフィルム形成性組成物を得ることができ、これは保護用製品、特に日光保護製品として広く望まれている。このエステルは、とりわけ20℃にて1.45より大なる屈折率、及びヨウ素価≦4を示す。
【0028】このエステルは、高分子量にも関わらず脂っぽくも重くもなく、べたつきもせず、これを含む組成物に注目に値する快適な特性を与える。
【0029】本発明のエステルは、分枝状C24−C28脂肪酸のエステル、例えば2-デシルテトラデカン酸、特にポリオール、例えばグリセロールのエステルであることが望ましく、モノ-、ジ-またはトリグリセリドであるとよい。このエステルは、好ましくはGuerbetタイプの分枝状C24−C28の脂肪酸のトリグリセリド、特にC24脂肪酸のトリグリセリド、例えば2-デシル-テトラデカン酸である。好ましくは、エステルの分枝鎖の少なくとも一が、24の炭素原子を含む。
【0030】更に好ましくは、本発明のエステルは、分枝C24脂肪酸のトリグリセリド、分枝C24脂肪酸のペンタエリトリトールエステル、分枝C24脂肪アルコールと二価の酸とのエステル、及びこれらの混合物から選択される。
【0031】好ましいトリグリセリドは、例えば、グリセリル=トリ(2-デシルテトラデカノアート)で、Stearinerie Dubois社によりDUB TGI 24の参照名で市販のものである。このエステルは、140から150の鹸化価、20℃における屈折率>1.45、特に1.454から1.459、ヨウ素価≦4、水素価≦30及び酸価≦10を示す。その炭素価は75である。
【0032】C24脂肪酸のペンタエリトリトールエステル、例えばペンタエリトリチル=テトラ(2-デシルテトラデカノアート)(炭素原子101を有する)であって、Stearinerie Dubois社によりDUB PTI 24の参照名で市販のものが使用可能である。
【0033】分枝C24からC28脂肪酸と混合するアルコールがポリオールである場合は、エステル化は部分的(使用するアルコールによって、1,2,3またはより多くのOH基に結合可能)または完全であってよい。
【0034】飽和のC24からC28分枝鎖を有する脂肪アルコール残基を含む本発明のエステルとして、ジ(デシルテトラデシル)ジメラート(炭素原子を84有する)、例えばStearinerie Dubois社によりDUB DI 24Dの参照名で市販のもの、またはデシルテトラデシルネオペンタノアート(炭素原子を29有する)またはデシルテトラデシルイソステアラートであって、Coondea社によりIsofol Ester 2482の参照名で市販のもの(炭素原子42を有する)を挙げることができる。ジメラートは、二価の酸から生じるエステルであり、後者は通常、不飽和のC6からC24の酸、例えばオレイン酸、リノレン酸等である。本発明のエステルは、界面活性剤特性を示さないことが好ましい。
【0035】本発明のエステルは、組成物全重量に対して0.1から99.9重量%の含量、好ましくは組成物全重量に対して1から99重量%の含量で存在可能である。
【0036】顔色または唇のための液体製品の形態の組成物の場合は、エステルは組成物全重量に対して1から99重量%の含量で存在することが好ましい。顔色または唇のためのスティック状製品の形態の組成物の場合は、エステルは組成物全重量に対して1から85重量%、好ましくは1から30重量%の含量で存在することが好ましい。
【0037】パウダーの形態の組成物の場合には、本発明のエステルは組成物全重量に対して0.1から23重量%を占めることが好ましい。本発明の組成物は、シリコーン化合物を更に含む。
【0038】以下または前記の全般において、“シリコーン化合物”なる語は、一般的な認識により、直鎖状または環状であって、分枝状または架橋した構造を有する様々な分子量の全ての有機珪素ポリマーまたはオリゴマーを意味することとし、これらは好適に官能化されたシランの重合化及び/または重縮合によって得られ、ケイ素原子が酸素原子を介して互いに結合(シロキサン結合 ≡Si-O-Si≡)してなる主要単位の反復を本質的に含み、任意に置換された炭化水素基が炭素原子を介して前記ケイ素原子に直接結合してなるものを意味することとする。
【0039】シリコーン化合物は、組成物全重量に対して0.1から99.9重量%、好ましくは1から99重量%の含量で存在可能である。
【0040】シリコーン化合物は、揮発性であるか否かによらないシリコーンオイル、シリコーンワックス、シリコーンゴム、シリコーン樹脂、シリコーン界面活性剤及び/またはこれらの混合物から選択可能である。
【0041】“シリコーンオイル”なる語は、本発明の意味内では、室温(25℃)にて液体であり、好ましくは25℃において0.5から500,000cSt(センチストークス)の粘度を示すシリコーンを意味することとする。
【0042】本発明に好適なシリコーンオイルとしては、下記の式(I)に相当する直鎖状のポリジメチルシロキサン(PDMSs)を挙げることができ、式中、・Yは-CH3またはOHであって、・mは0から2000の整数である。
【0043】
【化5】


【0044】これらの中でも、特にWacker社により“AK”の名で市販の製品、General Electric社により“SF”の名で市販の製品及びGoldschmidt社により“ABIL”の名で市販の製品、例えば“Abil 10”及びDow Corning社により“DC 200”の商品名で市販の製品を挙げることができる。
【0045】・ポリ(C1−C20)アルキルシロキサン、特に末端トリメチルシリル基をもつもの、好ましくは0.06m2/s(60,000cSt)未満の粘度を有するものであって、これらの中ではアルキルメチルポリシロキサン、例えばセチルジメチコーン(CTFA名)を挙げることができる、・任意にフッ素化された芳香族及び/または脂肪族基によって、または官能基、例えば水酸基、チオール及び/またはアミン基等によって変性されたシリコーン、・フェニル化されたシリコーンオイルもまた挙げることができる。
【0046】揮発性シリコーンオイルもまた挙げることができ、例えば、・3から8、好ましくは4から6のケイ素原子を有する環状揮発性シリコーン。これらは、例えばシクロテトラジメチルシロキサン、シクロペンタジメチルシロキサンまたはシクロヘキサジメチルシロキサンである。
・ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサンタイプのシクロコポリマー、例えばUnion Carbide社により市販のSilicone FZ3109であって、これはジメチルシロキサン/メチルオクチルシロキサンシクロコポリマーである。
・ケイ素原子2から9を有する直鎖状または揮発性のシリコーン。これらは、例えばヘキサメチルジシロキサンまたは低粘度(25℃において1cSt)のPDMSである。アルキルトリシロキサン、例えばヘキシルヘプタメチルトリシロキサンまたはオクチルヘプタメチルトリシロキサンもまた挙げることができる。
【0047】25℃にて5cStから1500cStの粘度を有する子シリコーンオイルを使用することが好ましく、10cStから500cStであると更に好ましい。
【0048】ポリ(C1−C20)アルキルシロキサンの中では、Goldschmidtにより“Abil wax 9801”の商品名で市販のセチルジメチコーンであって、25℃における粘度が15−25cStであるものを挙げることができる。
【0049】フェニル化シリコーンの中では、下記の式(II)に相当するものを特に挙げることができる。式中、R7は、1から30の炭素原子を含むアルキル基、またはアリール基、好ましくはフェニル基、またはアラルキル基を表し、R8は、1から30の炭素原子を含むアルキル基を表し、rが、0または1であり、sが、0から100の整数を表し、tが、0から100の整数を表し、aが、0から10の整数を表し、r+s+tの計が1から100であって、s=t=0である場合はR7がアリールもしくはアラルキル基であることを前提とする。
【0050】
【化6】


【0051】化学式(II)のフェニル化シリコーンの中では、25℃における粘度が20cStでDow Corning社により“Dow Corning 556 Fluid”の商品名で市販のフェニルトリメチルシロキシトリシロキサン、25℃における粘度が14cStでShin-Etsu社により“KF 56”の商品名で市販の、ポリジフェニルジメチルシロキサンとフェニルトリメチコーンとの混合物、または25℃における粘度が50cStでDow Corning社により“DC-704”の商品名で市販のジフェニルメチルジメチルトリシロキサンを挙げることができる。
【0052】本発明の組成物中に、シリコーンオイルは、組成物全重量に対して1から99重量%の含量で存在可能である。
【0053】顔色または唇のための液体製品の形態の組成物の場合には、シリコーンオイルが組成物全重量に対して1から99重量%の含量で存在することが好ましい。顔色または唇のためのスティック状製品の形態の組成物の場合は、シリコーンオイルは組成物全重量に対して1から85重量%、好ましくは1から30重量%の含量で存在することが好ましい。パウダーの形態の組成物の場合には、本発明のシリコーンオイルは組成物全重量に対して0.1から23重量%を占めることが好ましい。
【0054】“シリコーンワックス”なる語は、本発明の範囲内では、室温(25℃)にて固体またはペースト状のシリコーン化合物、すなわち、25℃から130℃、好ましくは30℃から105℃の範囲の融点を示す化合物を意味することとする。
【0055】ペースト状の化合物は、25℃から50℃、好ましくは30℃から50℃の範囲の融点を有する。固体化合物は、50℃から130℃、好ましくは50℃から105℃の範囲の融点を有する。
【0056】本発明によって使用可能なシリコーンワックスは、一般的に化粧品に使用されるものである。特に、これらの中でも、下記の式(III)に相当するオルガノポリシロキサンを挙げることができる。
【0057】
【化7】


【0058】式中、・R9,R11及びR12が、互いに別個にC1−C30アルキルまたはアルコキシ基またはC6−C30アリール基を表し、・R10が、C2−C36アルキルまたはアルコキシ基、またはC2−C36アルキルまたはアルコキシ基であってエステル基によって置換されたものであり、ZがC2−C30アルキルまたはアルコキシ基またはC2−C30エステルである場合はR10はメチル基であり、・Zが、C1−C30アルキルまたはアルコキシ基、C6−C30アリール基またはC1−C30エステルであり、・uが、0もしくは1から100の整数であり、・vが、1から100の整数である。
【0059】例えば、Goldschmidtにより“Abil wax 9810”の商品名で市販のC24−C28アルキルジメチコーン、Dow Corning社により“DC 2503”の商品名で市販のステアリルジメチコーン、Goldschmidtにより“Abil wax 2440”の商品名で市販のジベヘノキシジメチコーン、またはWacker社により“VP 1622”の商品名で市販のステアロキシジメチコーンを挙げることができる。
【0060】天然ワックス、例えばカルナウバワックスまたはミツロウを反応性シリコーン主鎖に作用させて得られるオルガノシロキサンもまた使用可能である。
【0061】シリコーンワックスは、組成物全重量に対して0.1から50重量%の範囲の含量で存在可能である。
【0062】顔色または唇のための液体製品の形態の組成物の場合には、シリコーンワックスが組成物全重量に対して0.1から5重量%の含量で存在することが好ましい。顔色または唇のためのスティック状製品の形態の組成物の場合は、シリコーンワックスは組成物全重量に対して0.1から50重量%の含量で存在することが好ましい。
【0063】“ゴム”なる語は、本発明の意味内で、25℃において500,000cStから5×107cStの範囲の粘度を有する化合物であって、ワックスとは異なり、融点を示さないものを意味することとする。
【0064】下記の式(IV)に相当するシリコーンゴムを挙げることができる。式中、R1,R2,R5及びR6が、互いに別個に1から6の炭素原子を有するアルキル基であり、R3及びR4が共に、または別々に1から6の炭素原子を有するアルキル基またはアリール基、特にフェニル基であり、Xが、1から6の炭素原子を有するアルキル基、水酸基またはビニル基であり、n及びpはシリコーンゴムに500,000cStの粘度を供するように選択される。
【0065】
【化8】


【0066】一般的に、n及びpは0から5000、好ましくは0から3000の値をとりうる。
【0067】本発明において使用可能なシリコーンゴムとしては、・R1からR6及び置換基Xがメチル基を表し、p=0及びn=2700、例えばGeneral Electric社によりSE30の名で市販のもの、・R1からR6及び置換基Xがメチル基を表し、p=0及びn=2300、例えばWacker社によりAK500000の名で市販のもの、・R1からR6がメチル基を表し、置換基Xが水酸基を表し、p=0及びn=2700のものでシクロペンタシロキサン中に13%溶液としたもの、例えばDowCorning社によりQ2-1401の名で市販のもの、・R1からR6がメチル基を表し、置換基Xが水酸基を表し、p=0及びn=2700のものでポリジメチルシロキサン中に13%溶液としたもの、例えば、Dow Corning社によりQ2-1403の名で市販のもの、・R1、R2、R5、R6及び置換基Xがメチル基を表し、置換基R3及びR4がフェニル基を表し、化合物の分子量が600,000となるもの、例えば、Rhone-Poulenc社により“761”または“Mirasil C-DPDM”の名で市販のものを挙げることができる。
【0068】シリコーンゴムは、組成物全重量に対して0.1から20重量%の含量で存在可能である。
【0069】顔色または唇のための液体製品の形態の組成物の場合は、シリコーンゴムは組成物全重量に対して0.1から20重量%の含量で存在することが好ましい。顔色または唇のためのスティック状製品の形態の組成物の場合は、シリコーンゴムは組成物全重量に対して0.1から10重量%の含量で存在することが好ましい。
【0070】シリコーン樹脂は、シロキサンの混合物の加水分解及び重縮合による生成物である。これらは、式R3SiO1/2、R2SiO2/2、RSiO3/2及びSiO4/2であって、Rが1から6の炭素原子を有するアルキル基またはフェニル基を表すものから選択される。これらの樹脂は、溶媒、例えばポリジメチルシロキサンまたはポリフェニルシロキサンオイルまたはシクロメチコーン中に可溶である。これらの樹脂は、欧州特許出願公報602,905号に記載の通りエステル基によって、またはアルキル基によって変性可能である。これらのシリコーン樹脂は、既知の方法によって調製可能である。
【0071】使用可能な市販のシリコーン樹脂の中でも、例えば、Dow Corning社により“DC593”の名で市販のもの、またはGeneral Electric社により“SS4230”の名で市販のものを挙げることができる。シリコーン樹脂は、組成物全重量に対して0.1から90重量%の含量で存在可能である。
【0072】顔色または唇のための液体製品の形態の組成物の場合には、シリコーン樹脂が組成物全重量に対して0.1から70重量%の含量で存在することが好ましい。顔色または唇のためのスティック状製品の形態の組成物の場合は、シリコーン樹脂は組成物全重量に対して0.1から50重量%の含量で存在することが好ましい。
【0073】本発明のシリコーン化合物は、シリコーン界面活性剤、特にオキシアルキレン化シリコーンであっても良い。
【0074】本発明によれば、“オキシアルキレン化シリコーン”なる語は、(-Cx2xO)aタイプであって、式中xが2から6であり、aが1以上である少なくとも一のオキシアルキレン含有基を含むあらゆるシリコーンを示す。
【0075】例えば、Goldschmidt社によりAbil WE 09、Abil EM 90またはAbil B8852の商品名で市販の製品、Dow Corning社によりDC 3225 C、Q2-5220またはQ2-5200の名で市販の製品、あるいはAmerchol社によりSilsoft Beauty Aid SLの名で市販の製品を挙げることができる。
【0076】シリコーン界面活性剤は、組成物全重量に対して0.1から40重量%の含量で存在可能である。
【0077】顔色または唇のための液体製品の形態の組成物の場合には、シリコーン界面活性剤は組成物全重量に対して0.1から40重量%の含量で存在することが好ましい。顔色または唇のためのスティック状製品の形態の組成物の場合は、シリコーン界面活性剤は組成物全重量に対して0.1から30重量%の含量で存在することが好ましい。
【0078】上記の特定のエステル及び上記シリコーン化合物に加えて、本発明の脂肪相は他のあらゆる脂肪物質、例えば非シリコーンオイル及び/またはワックス及び/またはペースト状脂肪物質を含有可能である。
【0079】脂肪物質は、鉱物、動物、植物または合成起源のオイル及び/またはワックス(脂肪酸エステルを含む)またはフッ化オイルから選択可能である。
【0080】使用可能なオイルの中では、ミンクオイル、タートルオイル、大豆油、グレープシードオイル、ゴマ油、コーン油、菜種油、サンフラワーオイル、綿実油、アボカドオイル、オリーブオイル、ヒマシ油、ホホバオイルまたはグラウンドナッツオイル;炭化水素油、例えば流動パラフィン、スクアラン、流動ワセリン、ポリブテン及び水素化ポリイソブテン;脂肪エステル、例えばイソプロピルミリスタート、イソプロピルパルミタート、ブチルステアラート、ヘキシルラウラート、イソノニルイソノナノアート、2-エチルヘキシルパルミタート、2-ヘキシルデシルラウラート、2-オクチルデシルパルミタート、2-オクチルドデシルミリスタートまたはラウラート、ジ(2-エチルヘキシル)スクシナート、ジイソステアリールマラート、またはグリセリルまたはジグリセリルトリイソステアラート;過フッ化オイル;高級脂肪酸、例えばミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸(linoleic acid)、リノレン酸またはイソステアリン酸;または高級脂肪アルコール、例えばセタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコールまたはオクチルドデカノールから選択されるオイルを挙げることができる。
【0081】使用可能なワックスの中では、ミツロウ、ラノリンワックス及びチャイニーズインセクトワックス;カルナウバ、カンデリラまたはオウリカリーワックス、コルクファイバーワックス、サトウキビワックス、木ロウ、水素化ホホバワックス及び水素化オイル、例えば水素化サンフラワーオイル、水素化ヒマシ油、水素化ココナッツオイル及び水素化ラノリン;パラフィンワックス、微晶質ワックス、モンタンロウ及びオゾケライト;ポリエチレンワックス、フィッシャー・トロプシュ合成によって得られるワックス、またはワックス状コポリマーまたはエステルから選択されるワックスを挙げることができる。
【0082】本発明の組成物は、かかる分野で通常使用されるあらゆる添加剤、抗酸化剤、精油、保存料、中和剤、非シリコーンW/OまたはO/W界面活性剤、ビタミンまたは皺防止活性成分等をさらに含有可能である。
【0083】本発明の組成物は、揮発性シリコーンオイル以外の揮発性オイルを任意に含有可能である。
【0084】“揮発性オイル”なる語は、皮膚に接触した際に蒸発し得るあらゆる化合物を意味することとする。製剤中に使用可能なほど引火点が十分に高く、所望の消失性効果を奏するに十分なほど引火点の低いオイルを使用することが好ましい。40−100℃のオーダーの引火点を持つオイルが好ましく用いられる。
【0085】これら揮発性化合物は、特に炭化水素オイル、例えばイソパラフィン及び特にイソドデカンより選択可能である。
【0086】本発明の組成物はまた、化粧品組成物に通常使用される顔料及び/またはパール剤及び/または充填剤及び/またはこれらの混合物から選択される粉末化合物を含有する粒子相を含有可能である。
【0087】“顔料”なる語は、媒体中に不溶な、白色または有色の、無機または有機の粒子を含み、組成物を着色及び/または不透明化することを目的とするものとする。
【0088】顔料は、組成物全重量に対して0−40重量%の割合で、好ましくは0.1から30重量%の割合で、更に好ましくは1−20%の割合で存在可能である。これらは、白色または有色の、無機及び/または有機のものであってよく、従来通りの、またはナノメートルサイズであるとよい。無機の顔料及びナノ顔料の中では、球状形態またはフレーク形態の二酸化チタン、二酸化ジルコニウムまたは二酸化セリウム、酸化鉄または酸化クロム、二酸化チタンナノ顔料またはフェリックブルーを挙げることができる。有機顔料の中では、カーボンブラック及びレーキを挙げることができ、レーキとは通常、唇または皮膚にメイクアップ効果を与えるために用いられる、酸染料、たとえばハロ酸、アゾまたはアントラキノン染料のカルシウム、バリウム、アルミニウムまたはジルコニウム塩である。
【0089】顔料は、特にシリコーン化合物、例えばPDMSs、及び/またはポリマー、特にポリエチレンで被覆されていると良い。したがって、Maprecos社製のSA顔料またはMyoshi社製のPI顔料を挙げることができる。
【0090】“充填剤”なる語は、無色または白色で、無機または合成の、ラメラまたは非ラメラ粒子を含み、かかる組成物を具現する、またはこれに堅さを与えるため、及び/またはメイクアップに滑らかさ、マット感及び均一性を与えるためのものとする。
【0091】充填剤は、組成物全重量中に0−99重量%の割合で存在可能である。パウダーの形態の組成物の場合には、本発明のエステルは組成物全重量に対して0.1から80重量%の含量で存在することが好ましい。顔色または唇のための液体製品の形態の組成物の場合は、充填剤は組成物全重量に対して0.1から40重量%の含量で、好ましくは1から20重量%の含量で存在することが好ましい。
【0092】充填剤は、無機または合成のもので、ラメラまたは非ラメラのものであるとよい。タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ナイロン製、ポリ-β-アラニン製及びポリエチレン製のパウダー、テフロン、ラウロイルリジン、デンプン、窒化ホウ素、オキシ塩化ビスマス、テトラフルオロエチレンポリマー製のパウダー、ポリ(メチルメタクリラート)パウダー、ポリウレタンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリエステルパウダー、合成中空ミクロスフェア、ミクロスポンジ、シリコーン樹脂ミクロビーズ、亜鉛及びチタンの酸化物、ジルコニウムまたはセリウムの酸化物、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム及び水素化炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、中空シリカミクロスフェア、ガラスまたはセラミックミクロカプセル、8から22の炭素原子、好ましくは12から18の炭素原子を有する有機カルボン酸から誘導される金属石鹸、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛またはミリスチン酸マグネシウム、SiO2/TiO2/SiO2、TiO2/CeO2/SiO2またはTiO2/ZnO/タルク化合物、またはフレークの形態のポリエチレンテレフタラート/ポリメタクリラートポリマーを挙げることができる。
【0093】“パール剤”なる語は、光を反射する虹色粒子を含むこととする。パール剤は、組成物中に、組成物全重量に対して0−60重量%、好ましくは0.1から40重量%、更に好ましくは1−20重量%の割合で存在可能である。使用可能なパール剤の中では、天然真珠、酸化チタンで、酸化鉄で、天然顔料で、またはオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、及び有色酸化チタン被覆マイカを挙げることができる。
【0094】特に、本発明の組み合わせを利用することにより、パール剤を高含量で含むコンパクトパウダーを調製可能である。
【0095】本発明の組成物は、化粧品として、生理学的または皮膚科用に許容される媒体、すなわち、全てのケラチン繊維、例えば皮膚、爪、髪、睫毛及び眉毛、粘膜及び準粘膜及びボディ及び顔の他のあらゆる皮膚部分に適合性の媒体を更に含有可能である。
【0096】本発明の組成物が化粧品パウダーである場合、これらは組成物全重量に対して77から99.9重量%の粒子相及び0.1から23重量%の脂肪相を含むことが好ましい。これらは、パウダー、例えばコンパクトパウダー、ルースパウダー、プレストパウダーまたは成型パウダーの形態で供することができる。
【0097】ルースパウダーの場合には、例えば、脂肪相は組成物全重量に対して1から5重量%を占めると良い。コンパクトパウダーの場合には、脂肪相の含量は組成物全重量に対して1から20重量%を占めると良い。
【0098】本発明の組成物がパウダーの形態である場合は、コンパクトパウダーの形態であることが好ましい。
【0099】本発明の組成物が、顔色または唇のための製品の形態の形態で供される場合は、脂肪相は組成物全重量に対して5から100重量%、好ましくは20から95重量%を占めると良い。これらの組成物は無水ゲルの形態で供することができる。
【0100】本発明の組成物は、特に顔色または唇のための製品の形態で供される場合は、これらはまた、水相を含有可能である。
【0101】したがって、本発明の組成物は水中油型(O/W)エマルジョン、油中水型(W/O)エマルジョン、多重エマルジョンまたは多相溶液の形態で供することができる。
【0102】本発明の組成物はまた、小胞分散物、例えばオイル相を水相中に分散させ、リポソームで安定化させた形態で供することができる。
【0103】本発明の組成物が水相を含む場合、後者は組成物全重量に対して0.1から95重量%の含量で存在可能である。水相は水、フローラルウォーター、例えばコーンフラワーウォーター、及び/またはミネラルウォーター、例えばVittelの水、Lucasの水またはLa Roche-Posayの水、及び/または鉱泉水を含有可能である。
【0104】水相は、かかる分野において通常使用される染料、例えばポンソーの二ナトリウム塩、アリザリングリーンの二ナトリウム塩、キノリンイエロー、アマランスの三ナトリウム塩、タルトラジンの二ナトリウム塩、ローダミンの一ナトリウム塩、フクシンの二ナトリウム塩、またはキサントフィルから選択される水溶性染料を更に含有可能である。
【0105】組成物は、さらに、化粧品分野で従来使用されているあらゆる付加的化合物、例えば抗酸化剤、香料、精油、保存料、親油性または親水性の化粧品または製薬用活性成分、保湿剤、ビタミン、必須脂肪酸、スフィンゴ脂質、自己日焼け化合物、例えばDHA、またはサンスクリーン剤を更に含有可能である。
【0106】これらの付加的化合物は、組成物全重量に対して0.1−20重量%の割合で存在可能である。その性質により、これらは組成物の水相または脂肪相中に存在可能である。
【0107】むろん、当業者であれば、これら任意の付加的化合物及び/またはその量を、行おうとする添加によって、本発明の組成物の有利な特性を損なわない、または本質的に損なわないように選択するであろう。
【0108】本発明の組成物は、ルースパウダーまたはコンパクトパウダー、W/OまたはO/Wエマルジョン、または無水ゲルので調製のための従来の方法に従って、流体、クリーム、ペースト状組成物またはスティックの形態で調製可能であり、これらの方法は当業者にはよく知られている。
【0109】本発明を、以下の実施例に更に詳細に説明する。以下の実施例において、量は組成物全重量に対する重量%で記載した。
【0110】
【実施例】(実施例1:比較実験)出願人は、以下の組成物A(本発明によるもの)及びB及びC(比較用)を調製した。
・タルク 全体を100%とする量・マイカ 20%・BiOCl 10%・TiO2 2%・金属塩 3%・顔料 15%・ナイロン 20%・結合剤 5.5%さらに結合剤の組成を以下に示す。
【0111】
【表1】


【0112】これらの組成物は、以下の方法で調製される:まず粉末化合物を混合した。結合剤を添加し、再度混合を行った。混合物を篩にかけ、80barの固型化圧の下でディッシュ内にコンパクト化した。こうしてコンパクト化粧品パウダーが得られ、これは例えばアイシャドウとすることができる。
【0113】比較用組成物B及びCは、それぞれ、従来の結合剤を含む。B中に存在する結合剤は、シリコーン化合物及びグリセリル=トリイソステアラートを含み、これはグリセリル=トリ(2-デシルテトラデカノアート)に類似の化学構造を有するエステルである。C中に存在する結合剤は、炭化水素化合物を含まないシリコーン化合物の混合物である。
【0114】組成物A、B及びCのそれぞれの衝撃強度及び堅さを比較した。各組成物の堅さを、0から100のショアA単位で目盛り付けしたZwickジュロメーターを用いて測定した。ジュロメーターの針を、測定しようとする製品が位置するディッシュの中央近辺に進入させ、メモリダイアル上の堅さを読んだ。
【0115】落下テストを、三つの各組成物について、以下のプロトコルに従って行った。予めディッシュ内にコンパクト化した各サンプルについて、計量を行った。各サンプルを、垂直20cmの高さから、砂岩の厚板上に10回落下させた。各サンプルを再度計量し、最初の製品の重量に対する製品損失のパーセンテージを算出した。結果を以下の表にまとめた。
【0116】
【表2】


【0117】したがって、本発明の“エステル+ポリジメチルシロキサン”の組み合わせを含む本発明による組成物は、同等の堅さであれば、本発明によらない“エステル+ポリジメチルシロキサン”の組み合わせを含む組成物と比べて、またはシリコーン化合物の混合物のみを含む組成物と比べて、落下試験においてより優れた結果を示した。したがって、本発明による組成物Aは、従来の組成物よりも優れた凝集性を示した。
【0118】(実施例2:比較実験)実施例1による組成物に相当するが、結合剤が下記の通りである組成物D及びEを調製した:・組成物D:グリセリル=トリ(2-デシルテトラデカノアート)単独、・組成物E:ポリジメチルシロキサン単独。
【0119】組成物A、B、C、D及びEをそれぞれ、五人の瞼二カ所に塗布した、以下の基準について、続いて評価した。
・付着性・滑らかさ・塗布の容易さ・均一性・全般的な評価
【0120】この結果、本発明の組み合わせを含む組成物Aは、上述の化粧品品質に関して、組成物B、C、D及びEよりも全般的に優れていることが判った。
【0121】(実施例3)出願人は、本発明による下記の組成物F及び組成物G(比較用)を調製した。
・タルク 全体を100%とする量・マイカ 10%・BiOCl 3%・TiO2 3%・金属塩 2%・顔料 4%・ナイロン 10%・パール剤 50%・結合剤 18%さらに結合剤の組成を以下に示す。
【0122】
【表3】


【0123】これらの組成物は、実施例1の調製方法によって調製したが、130barの固型化圧でコンパクト化した。パール剤が50%存在するにも関わらず、これをコンパクト化することができた。
【0124】組成物Fは優れた凝集力を示した。さらにまた、これらの二つの組成物の化粧品品質を、実施例2のように比較した。これらから、被験者の75%にとって、本発明による組成物Fはより滑らかで、塗布がより容易であり、より均一で、全般により快適なものであることが判った。
【0125】(実施例4)出願人は、下記のスティック形態の口紅を調製した:・ポリエチレンワックス、New Phase Technologies社により “Performalene 500”の商品名で市販 11%A相・フェニル=トリメチコーン、Dow Corning社により “DC556”の商品名で市販 35.10%・グリセリル=トリ(2-デシルテトラデカノアート)、Stearinerie Dubois社により“DUB TGI 24”の商品名で市販 35.11%・流動ラノリン 10.13%B相・FD&C イエロー No.6,Al lake 3.30%・酸化鉄黒 0.06%・DC Red No. 21, Al lake 0.60%・二酸化チタン 1.80%・DC Red No. 7, Ca lake 2.90%
【0126】(操作)A相の構成成分をマグネティックスターラーを用いて60℃にて混合した。均一化した後、顔料(B相)を加え、混合物をトリプルロールミルを用いて粉砕した。次いでワックスを加え、混合物を98℃に加熱した。
【0127】マグネティックスターラーを用いて均一化した後、組成物を98℃にて適切な型中に成型し、口紅のスティックを得た。こうして、特に均一な口紅のスティックが得られた。さらにまた、この組成物は、適用すると非常な滑らかさ及び優れた光沢を特徴とする。
【0128】(実施例5)出願人は、下記の口紅Hのスティックを調製した:組成物H・ポリエチレンワックス、New Phase Technologies社により “Performalene 500”の商品名で市販 12%・ナイロンパウダー 5.00%・シクロペンタジメチルシロキサン 34.34%A相・シリコーンワックス、Dow Corning社により “DC2503”の商品名で市販 5.00%・フェニル=トリメチコーン、Dow Corning社により “DC556”の商品名で市販 17.50%・グリセリル=トリ(2-デシルテトラデカノアート)、Stearinerie Dubois社により“DUB TGI 24”の商品名で市販 17.50%B相・FD&C イエロー No.6,Al lake 3.30%・酸化鉄黒 0.06%・DC Red No. 21, Al lake 0.60%・二酸化チタン 1.80%・DC Red No. 7, Ca lake 2.90%
【0129】(操作)A相の構成成分をマグネティックスターラーを用いて60℃にて混合した。均一化した後、顔料(B相)を加え、混合物をトリプルロールミルを用いて粉砕した。次いでワックスを加え、混合物を98℃に加熱した。
【0130】マグネティックスターラーを用いて均一化した後、ナイロンパウダー及びシクロペンタジメチルシロキサンを添加した。均一化の後、該組成物を98℃にて適切な型中に成型し、口紅のスティックを得た。
【0131】出願人は、次いで組成物Jを調製した。これは、グリセリル=トリ(2-デシルテトラデカノアート)17.5%をフェニル=トリメチコーン17.5%によって置き換えた以外は、組成物Hと同一である。
【0132】次いで、組成物H及びJを、その化粧品特性について比較した。以下の基準について評価し:・塗膜の滑らかさ、・塗膜の光沢、・塗膜のすべり、・被覆、本発明による組成物Hがより優れていると判定した。
【0133】特にスティックHは、比類無い組成物中での顔料分散、よって優れた均一性を示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 (i)少なくとも一の脂肪酸エステルまたは脂肪アルコールエステルであって、脂肪酸またはアルコールの脂肪酸の炭素鎖が24から28の炭素原子を含む飽和の分枝鎖であるもの、及び(ii)少なくとも一のシリコーン化合物を含むことを特徴とする化粧品組成物、特にメイクアップ組成物。
【請求項2】 エステルが、少なくとも二のC24からC28の分枝鎖を含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項3】 エステルが、50以上、好ましくは70以上の炭素数を有することを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】 エステルの少なくとも一の分枝鎖が、24の炭素原子を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】 エステルが、分枝状C24脂肪酸のトリグリセリド、分枝状C24脂肪酸のペンタエリトリトールエステル、分枝状C24脂肪アルコールと二価の酸のエステル、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】 エステルが、20℃において1.45より大なる屈折率を示すことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】 エステルが、4以下のヨウ素価を示すことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】 エステルが、グリセリル=トリ(2-デシルテトラデカノアート)であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】 エステルが、組成物全重量に対して0.1から99.9重量%の含量で、好ましくは組成物全重量に対して1から99重量%の含量で存在することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】 シリコーン化合物が、揮発性であるか否かによらないシリコーンオイル、シリコーンワックス、シリコーンゴム、シリコーン樹脂、シリコーン界面活性剤及び/またはこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】 シリコーン化合物が、組成物全重量に対して0.1から99.9%の含量で、好ましくは組成物全重量に対して1から99%の含量で存在することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】 シリコーン化合物が、25℃において5cStから1500cSt、より好ましくは10cStから500cStの粘度を有するシリコーンオイルから選択されることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】 シリコーン化合物が、下記の式(II):
【化1】


[式中、R7は、1から30の炭素原子を含むアルキル基、またはアリール基、好ましくはフェニル基、またはアラルキル基を表し、R8は、1から30の炭素原子を含むアルキル基を表し、rが、0または1であり、sが、0から100の整数を表し、tが、0から100の整数を表し、aが、0から10の整数を表し、r+s+tの計が1から100であって、s=t=0である場合はR7がアリールもしくはアラルキル基であることを前提とする]に相当するフェニル化シリコーンオイルから選択されることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】 揮発性シリコーンオイルが、3から8のケイ素原子を有する環状揮発性シリコーン、ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサンタイプのシクロコポリマーもしくは2から9のケイ素原子を有する直鎖状揮発性シリコーンから選択されることを特徴とする請求項10から13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】 シリコーンオイルが、組成物全重量に対して1から99重量%の含量で存在することを特徴とする請求項10から14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】 シリコーン化合物が、下記の式(III):
【化2】


[・R9,R11及びR12が、互いに別個にC1−C30アルキルまたはアルコキシ基またはC6−C30アリール基を表し、・R10が、C2−C36アルキルまたはアルコキシ基、またはC2−C36アルキルまたはアルコキシ基であってエステル基によって置換されたものであり、ZがC2−C30アルキルまたはアルコキシ基またはC2−C30エステルである場合はR10としてメチル基が可能であり、・Zが、C1−C30アルキルまたはアルコキシ基、C6−C30アリール基またはC1−C30エステルであり、・uが、0もしくは1から100の整数であり、・vが、1から100の整数である]に相当するシリコーンワックスから選択されることを特徴とする請求項10から15のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項17】 シリコーンワックスが、C24−C28アルキルジメチコーン、ステアリルジメチコーン、ジベヘノキシジメチコーンまたはステアロキシジメチコーンから選択されることを特徴とする請求項16に記載の組成物。
【請求項18】 シリコーンワックスが、組成物全重量に対して0.1から50重量%の含量で存在することを特徴とする請求項17に記載の組成物。
【請求項19】 シリコーン化合物が、下記の式(IV):
【化3】


[式中、R1,R2,R5及びR6が、互いに別個に1から6の炭素原子を有するアルキル基であり、R3及びR4が共に、または別々に1から6の炭素原子を有するアルキル基、またはアリール基、特にフェニル基であり、Xが、1から6の炭素原子を有するアルキル基、水酸基またはビニル基であり、n及びpがシリコーンゴムに500,000cStより大なる粘度を供するように選択される]に相当するシリコーンゴムから選択されることを特徴とする請求項10から18のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項20】 シリコーンゴムが、組成物全重量に対して0.1から20重量%の含量で存在することを特徴とする請求項19に記載の組成物。
【請求項21】 シリコーン樹脂が、式R3SiO1/2、R2SiO2/2、RSiO3/2及びSiO4/2から選択され、Rが1から6の炭素原子を有するアルキル基、またはフェニル基を表すことを特徴とする請求項10から20のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項22】 シリコーン樹脂が、組成物全重量に対して0.1から90重量%の含量で存在することを特徴とする請求項21に記載の組成物。
【請求項23】 シリコーン界面活性剤が、少なくとも一の(-CX2XO)aタイプであって、xが2から6であり、aが1以上であるオキシアルキレン含有基を含むシリコーンから選択されることを特徴とする請求項10から22のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項24】 シリコーン界面活性剤が、組成物全重量に対して0.1から40重量%の含量で存在することを特徴とする請求項23に記載の組成物。
【請求項25】 ミンクオイル、タートルオイル、大豆油、グレープシードオイル、ゴマ油、コーン油、菜種油、サンフラワーオイル、綿実油、アボカドオイル、オリーブオイル、ヒマシ油、ホホバオイルまたはグラウンドナッツオイル;炭化水素油、例えば流動パラフィン、スクアラン、流動ワセリン、ポリブテン及び水素化ポリイソブテン;脂肪エステル、例えばイソプロピルミリスタート、イソプロピルパルミタート、ブチルステアラート、ヘキシルラウラート、イソノニルイソノナノアート、2-エチルヘキシルパルミタート、2-ヘキシルデシルラウラート、2-オクチルデシルパルミタート、2-オクチルドデシルミリスタートまたはラウラート、ジ(2-エチルヘキシル)スクシナート、ジイソステアリールマラート、またはグリセリルまたはジグリセリルトリイソステアラート;過フッ化オイル;高級脂肪酸、例えばミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸(linoleic acid)、リノレン酸またはイソステアリン酸;または高級脂肪アルコール、例えばセタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコールまたはオクチルドデカノールから選択されるオイルを更に含むことを特徴とする請求項1から24のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項26】 ミツロウ、ラノリンワックス及びチャイニーズインセクトワックス;カルナウバ、カンデリラまたはオウリカリーワックス、コルクファイバーワックス、サトウキビワックス、木ロウ、水素化ホホバワックス及び水素化オイル、例えば水素化サンフラワーオイル、水素化ヒマシ油、水素化ココナッツオイル及び水素化ラノリン;パラフィンワックス、微晶質ワックス、モンタンロウ及びオゾケライト;ポリエチレンワックス、フィッシャー・トロプシュ合成によって得られるワックス、またはワックス状コポリマー及びエステルから選択されるワックスを更に含むことを特徴とする請求項1から25のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項27】 粒子相を更に含むことを特徴とする請求項1から26のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項28】 粒子相が、顔料及び/またはパール剤及び/または充填剤及び/またはこれらの混合物から選択される粉体化合物を含むことを特徴とする請求項27に記載の組成物。
【請求項29】 顔料が、球形の、またはフレークの形態の二酸化チタン、二酸化ジルコニウムまたは二酸化セリウム、亜鉛、鉄またはクロムの酸化物、二酸化チタンナノピグメント、フェリックブルー、カーボンブラック、酸性染料、例えばハロ酸、アゾ染料またはアントラキノン染料のカルシウム、バリウム、アルミニウムまたはジルコニウム塩、またはシリコーン化合物、例えばPDMS及び/またはポリマーで被覆を施した顔料から選択されることを特徴とする請求項28に記載の組成物。
【請求項30】 顔料が、組成物全重量に対して0−40重量%の割合で、好ましくは0.1−30重量%の割合で存在することを特徴とする請求項29に記載の組成物。
【請求項31】 充填剤が、タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ナイロン製、ポリ-β-アラニン製及びポリエチレン製のパウダー、テフロン、ラウロイルリジン、デンプン、窒化ホウ素、オキシ塩化ビスマス、テトラフルオロエチレンポリマー製のパウダー、ポリ(メチルメタクリラート)パウダー、ポリウレタンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリエステルパウダー、合成中空ミクロスフェア、ミクロスポンジ、シリコーン樹脂ミクロビーズ、亜鉛及びチタンの酸化物、ジルコニウムまたはセリウムの酸化物、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム及び水素化炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、中空シリカミクロスフェア、ガラスまたはセラミックミクロカプセル、8から22の炭素原子、好ましくは12から18の炭素原子を有する有機カルボン酸から誘導される金属石鹸、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛またはミリスチン酸マグネシウム、SiO2/TiO2/SiO2、TiO2/CeO2/SiO2またはTiO2/ZnO/タルク化合物、またはフレークの形態のポリエチレンテレフタラート/ポリメタクリラートポリマーから選択されることを特徴とする請求項28から30のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項32】 充填剤が、組成物全重量に対して0−99重量%の割合で存在することを特徴とする請求項31に記載の組成物。
【請求項33】 パール剤が、天然真珠、酸化チタンで、酸化鉄で、天然顔料で、またはオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、及び有色酸化チタン被覆マイカから選択されることを特徴とする請求項28から32のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項34】 パール剤が、組成物全重量に対して0から60重量%の割合で、より好ましくは0.1から40重量%の割合で存在することを特徴とする請求項33に記載の組成物。
【請求項35】 組成物全重量に対して0.1から95重量%の顔料で、更に水相を含むことを特徴とする請求項1から34のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項36】 請求項1から35のいずれか一項に記載の組成物を含む顔色または唇のための製品。
【請求項37】 ワックスが、製品全重量の0.1から5重量%の顔料で存在することを特徴とする請求項36に記載の製品。
【請求項38】 液体であることを特徴とする請求項37に記載の製品。
【請求項39】 シリコーン樹脂が、製品全重量に対して0.1から70重量%の含量で存在することを特徴とする請求項36から38のいずれか一項に記載の製品。
【請求項40】 充填剤が、製品全重量に対して0.1から40重量%、より好ましくは1から20重量%の含量で存在することを特徴とする請求項36から39のいずれか一項に記載の製品。
【請求項41】 請求項36から40のいずれか一項に記載の製品を含むことを特徴とする顔色または唇のためのスティック。
【請求項42】 エステルが、スティック全重量に対して1から85重量%、好ましくは1から30重量%の含量で存在することを特徴とする請求項41に記載のスティック。
【請求項43】 シリコーンオイルが、スティック全重量に対して1から85重量%、好ましくは1から30重量%の含量で存在することを特徴とする請求項41または42に記載のスティック。
【請求項44】 シリコーンゴムが、スティック全重量に対して0.1から10重量%の含量で存在することを特徴とする請求項41から43のいずれか一項に記載のスティック。
【請求項45】 シリコーン樹脂が、スティック全重量に対して0.1から50重量%の含量で存在することを特徴とする請求項41から44のいずれか一項に記載のスティック。
【請求項46】 シリコーン界面活性剤が、スティック全重量に対して0.1から30重量%の含量で存在することを特徴とする請求項41から45のいずれか一項に記載のスティック。
【請求項47】 請求項1から35のいずれか一項に記載の組成物を含む化粧用パウダー。
【請求項48】 エステルが、パウダー全重量の0.1から23重量%の含量で存在することを特徴とする請求項47に記載のパウダー。
【請求項49】 シリコーンオイルが、パウダー全重量に対して0.1から23重量%の含量で存在することを特徴とする請求項47または48に記載のパウダー。
【請求項50】 充填剤が、パウダー全重量に対して0.1から80重量%の含量で存在することを特徴とする請求項47から49のいずれか一項に記載のパウダー。
【請求項51】 粒子相が、パウダー全重量に対して77から99.9重量%の含量で存在することを特徴とする請求項47から50のいずれか一項に記載のパウダー。
【請求項52】 コンパクトパウダーの形態であることを特徴とする請求項47から51のいずれか一項に記載のパウダー。
【請求項53】 請求項1から35のいずれか一項に記載の組成物及び/または請求項36から40のいずれか一項に記載の製品及び/または請求項41から46のいずれか一項に記載のスティック及び/または請求項47から52のいずれか一項に記載のパウダーを、皮膚及び/または粘膜に適用することからなる皮膚及び/または粘膜の非治療的処理方法、特にメイクアップ方法。
【請求項54】 コンパクト化粧品組成物における、前記組成物の衝撃強度を向上させるための、少なくとも一のシリコーン化合物と少なくとも一の脂肪酸エステルまたは脂肪アルコールエステルであって、脂肪酸またはアルコールの炭素鎖が、24から28の炭素原子を含む飽和の分枝鎖であるものとの組み合わせの使用。
【請求項55】 コンパクト化粧品組成物の調製における、前記組成物の衝撃強度を向上させるための、少なくとも一のシリコーン化合物と少なくとも一の脂肪酸エステルまたは脂肪アルコールエステルであって、脂肪酸またはアルコールの炭素鎖が、24から28の炭素原子を含む飽和の分枝鎖であるものとの組み合わせの使用。

【公開番号】特開2000−319129(P2000−319129A)
【公開日】平成12年11月21日(2000.11.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−114167(P2000−114167)
【出願日】平成12年4月14日(2000.4.14)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【氏名又は名称原語表記】LOREAL