説明

特定のプラットフォームによって使用するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)モデルを生成するための方法、システム、およびプログラム

【課題】他のプラットフォームへのGUIの変換を可能にする。
【解決手段】複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトを含むプラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのGUIフォーマットでGUIを確立する。第1の特定のプラットフォーム固有GUI10からGUI設計システム100によりプラットフォーム非依存GUIフォーマットに変換し、さらにプラットフォーム非依存GUIフォーマットから第2の特定のプラットフォーム固有GUI20に変換する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI:graphical user interface)に関し、詳細には、プラットフォーム非依存(independent)マークアップ言語ベースのGUIフォーマットに関する。
【背景技術】
【0002】
グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)は、移動ウィンドウ、アイコン、およびポインタ・デバイスを組み込むグラフィックスベースのインターフェースであり、たとえば、アプリケーション・ウィンドウをサイズ変更し、スタイルおよびフォントのサイズを変更するための能力を提供する。GUIは、ユーザがコンピュータおよびコンピュータ制御装置と対話するための標準的な方法になっている。しかし、各コンピュータ・システムあるいはアプリケーションまたはその両方は、GUIを構築するために異なるGUIフォーマットを必要とする異なるプラットフォームを提供する可能性がある。
【0003】
様々なコンピュータあるいはコンピュータ制御ツールまたはその両方を含む多変量システムでは、多種多様なプラットフォームが広範なものになる可能性がある。たとえば、半導体製造施設では、いくつかの異なるリソグラフィ・ツール(MS Windows,Microsoft Corporationの商標)、エッチング・ツール(Linux,Linus Torvaldsの商標)、および拡散ツール(Unix,TheOpen Groupの商標)が存在する可能性がある。示した通り、各ツールはそれ自体の特定のプラットフォームを使用する可能性があり、それぞれがそれ自体のGUIセットを使用する可能性がある。さらに、各ツール・ベンダはそれ自体のプラットフォームを有する可能性がある。上述の諸要因は、異なるツール間でGUI(たとえば、GUIコンポーネント、ルック・アンド・フィールなど)を共用する能力に影響し、システム設計者に対するいくつかの課題を提示する。たとえば、従来のグラフィック・インターフェース(GI)エディタは概して、アプリケーションによるGUIの構築を必要とし、GUIの保管を許さない。この結果、あるプラットフォームから他のプラットフォームへのGUIの変換または移行は不可能である。すなわち、各プラットフォームは概して、GUIモデルが同じシステム内の他のアプリケーションによって生成される場合でも、設計者が各GUIをハード・コード構築することを必要とする。このプロセスは極めて時間のかかるものである可能性がある。さらに、典型的なGIエディタは、サブモデルとしてのGUI間のインポート/エクスポートを許さない。したがって、有用なGUIを容易に共用することができない。
【0004】
上記を考慮すると、当技術分野では、プラットフォーム非依存のGUIを再利用するための方法が必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトを含むプラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのGUIフォーマットを実現するための方法、システム、およびプログラムを含む。このプラットフォーム非依存GUIフォーマットは、任意のプラットフォーム固有GUIフォーマットとの間の変換を可能にする。また、プラットフォーム固有GUIフォーマット間でGUIを共用することもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、第1の特定のプラットフォームによって使用するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)モデルを生成するための方法を対象とし、この方法は、複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトを含むプラットフォーム非依存GUIフォーマットでGUIを確立するステップと、第1の特定のプラットフォームによって生成するためにプラットフォーム非依存GUIフォーマットから第1の特定のプラットフォームのGUIフォーマットにそのGUIを変換するステップとを有する。
【0007】
本発明の第2の態様は、第1の特定のプラットフォームによって使用するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)モデルを生成するためのシステムを対象とし、このシステムは、複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトを含むプラットフォーム非依存GUIフォーマットでGUIを確立するための手段と、第1の特定のプラットフォームによって生成するためにプラットフォーム非依存GUIフォーマットから第1の特定のプラットフォームのGUIフォーマットにそのGUIを変換するための手段とを有する。
【0008】
第3の態様は、第1の特定のプラットフォームによって使用するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)モデルを生成するためのコンピュータ・プログラムを含み、このプログラムは、コンピュータを、複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトを含むプラットフォーム非依存GUIフォーマットでGUIを確立する手段と、第1の特定のプラットフォームによって生成するためにプラットフォーム非依存GUIフォーマットから第1の特定のプラットフォームのGUIフォーマットにそのGUIを変換する手段として機能させるためのプログラム・コードとを有する。
【0009】
第4の態様は、コンピュータを,複数のプラットフォーム非依存マークアップベースのオブジェクトからそれに関するコンポーネントを選択することにより、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を設計するための設計システムであって、各オブジェクトがGUIの一部の構築を命令するためのものである設計システムと、プラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのオブジェクトとプラットフォーム固有GUIフォーマットとの間で変換するための変換マップとを有する、グラフィカル・インターフェース(GI)生成プログラム(generator)を含む。
【0010】
本発明の上記その他の特徴は、本発明の諸実施形態に関する以下のより詳細な説明から明らかになるであろう。
【0011】
添付図面に関連して本発明の諸実施形態を詳細に説明するが、添付図面では同様の名称は同様の要素を示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
編成のみのために、この説明では、I.序文/定義、II.システム概要、III.操作方法、およびIV.結論という見出しを含む。
【0013】
I.序文/定義
添付図面に関連して説明すると、図1は、本発明を使用可能な設定の一実施形態を示すブロック図を示している。この設定では、任意の数のプラットフォーム8、18が存在し、各プラットフォームはそれ自体のプラットフォーム固有GUI10A〜10n(ここでnは整数である)および20A〜20m(ここでmは整数である)をそれぞれ実現することができる。GUI10A〜10nは、それぞれそれ自体のプラットフォーム8に固有のGUIフォーマットになっている可能性があり、プラットフォーム18に固有のGUIフォーマットの少なくとも1つの他の出力側GUI20A〜20mに変換するためにGUI設計システム100に入力される。本明細書で使用する「GUI」は、任意のグラフィカル・ユーザ・インターフェース、そのモデル(セット)、またはGUIまたはそのモデルのコンポーネント部分を意味する。したがって、GUI設計システム100は、あるプラットフォーム上で使用するために他のプラットフォーム用のフォーマットで生成された特定のGUIまたはそのモデルを複製するか、GUIまたはそのモデルを多くの異なるプラットフォームで複製するか、またはGUIまたはそのモデルの部分を種々のプラットフォームで選択的に複製する(マージする)ことが意図されている。本明細書で使用する「GUIフォーマット」は、特定のプラットフォーム用のGUIを生成するための命令が作成される識別可能なプログラミング言語を意味する。たとえば、例示的なプラットフォーム固有GUIフォーマットとしては、C++、ハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML:hypertext markup language)、Java(Sun Microsystemの商標)、JavaScript、およびその他の独自フォーマットを含むことができる。「プラットフォーム」は、ハードウェア・プラットフォームおよびそれとともに使用されるオペレーティング・システム、プログラミング環境(たとえば、コンパイラおよび関連開発ツール)、ネットワーキング環境、データベース環境、トランザクション処理環境、バッチ環境、または対話環境などのハードウェアあるいはソフトウェアまたはその両方の任意の特定の構成を意味する。
【0014】
以下に説明する通り、GUI設計システム100は、複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトを含むプラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのGUIフォーマットを実現する。また、GUI設計システム100は、GUI30がプラットフォーム非依存GUIフォーマットで設計され、プラットフォーム18に固有のGUI20A〜20mに変換される、グラフィカル・インターフェース生成プログラムとしても機能することができる。説明のみのために、例示的な基本GUIモデルは、メニュー、メニュー・バー、メニュー・セパレータ(Menu Separator)、サブメニュー、およびフォームというコンポーネントを含むことができる。そのGUIモデルのメニューは、名前、関連コマンド・モジュール、ショートカット・コマンド、メニュー名内の強調表示文字、1つまたは複数のサブメニューのセット、1つまたは複数のメニュー・セパレータのセットという属性を有することができる。そのメニューのサブメニューは、名前、関連コマンド・モジュール、ショートカット・コマンド、メニュー名内の強調表示文字、1つまたは複数のサブメニューのセット、1つまたは複数のメニュー・セパレータのセットという属性を有することができる。そのGUIモデルのメニュー・バーは、1つまたは複数のメニュー・オブジェクトを含むことができる。そのGUIモデルのフォームは、テキスト・フィールド、パスワード・フィールド、アクション(リンク、ボタンなど)、最小化ボタン、最大化ボタン、サイズ復元ボタン、その他のこのようなフォーム/ウィンドウ操作などの1つまたは複数のフィールドから構成することができる(または属性によってはフィールドなしの場合すらある)。
【0015】
上述の基本GUIモデルを実現するためのプラットフォーム非依存マークアップ言語GUIフォーマットは、以下のオブジェクトを含むことができ、各オブジェクトは見出し(heading)と関連値を含む。
【表1】

【0016】
この特定の例示的な基本GUIモデルに関連して本発明を説明するが、本発明はその構成にかかわらず、どのGUIにも適用可能であることを認識されたい。動作時には、関心のある任意のプラットフォーム固有GUIフォーマットの各オブジェクトがプラットフォーム非依存GUIフォーマットで収集されることになるであろう。
【0017】
一実施形態では、プラットフォーム非依存GUIフォーマットは、拡張可能マークアップ言語(XML:Extensible Markup Language)を使用して実現することができる。代わって、これは、独自フォーマットとして、すなわち、グラフィカル・マークアップ言語として実現することもできる。いずれにしても、使いやすさのために、プラットフォーム非依存GUIフォーマットを標準化することが好ましい。
【0018】
II.システム概要
図2は、本発明によるGUI設計システム100のブロック図である。システム100は、メモリ112と、処理装置(PU:processing unit)114と、入出力装置(I/O)116と、バス118とを含む。また、処理タスクに関するデータの保管のために、データベース120も設けることができる。メモリ112は、PU114によって実行されたときに以下にさらに詳細に説明する様々な機能的能力を有するプログラム122を含む。メモリ112(およびデータベース120)は、磁気媒体、光学媒体、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、データ・オブジェクトなどを含む、任意の既知のタイプのデータ記憶システムあるいは伝送媒体またはその両方を有することができる。その上、メモリ112(およびデータベース120)は、1つまたは複数のタイプのデータ記憶域を有する単一物理位置に存在するかまたは複数の物理システム間に分散される可能性がある。PU114は同様に、単一処理装置または1つまたは複数の位置に分散される複数の処理装置を有することもできる。I/O116は、ネットワーク・システム、モデム、キーボード、マウス、スキャナ、音声認識システム、CRT、プリンタ、ディスク・ドライブなどを含む、任意の既知のタイプの入出力装置を有することができる。また、キャッシュ・メモリ、通信システム、システム・ソフトウェアなどの追加のコンポーネントもシステム100に組み込むことができる。
【0019】
図2に示した通り、プログラム122は、グラフィカル・インターフェース(GI)生成プログラム124と、変換プログラム126と、その他のシステム・コンポーネント138とを含むことができる。GI生成プログラム124は、設計システム128を含むことができる。その他のシステム・コンポーネント138は、本明細書では明示的に説明しない任意のその他の必要な機能性を含むことができる。
【0020】
システム100はスタンドアロン・システムとして例示されているが、これはより大きいGUI設計システムまたはその周辺装置の一部として含めることができることを認識されたい。図2に示した通り、プラットフォーム固有GUI10をシステム100に入力し、異なるプラットフォーム固有GUI20をシステム100から出力することができる。
【0021】
プラットフォーム非依存GUIフォーマットのオブジェクトは、図2に示した通り、データベース200に保管することができる。同様に、以下により詳細に説明する変換マップは、図2に示した通り、データベース202に保管することができる。
【0022】
III.操作方法
図3は、第1の特定のプラットフォームによって使用するためのGUIを生成するためのGUI設計システム100の操作方法の一実施形態の流れ図を示している。この流れ図については図1〜図3をまとめて参照して説明する。
【0023】
第1のステップS1では、GUI30が、複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトを含むプラットフォーム非依存GUIフォーマットで確立され、そのオブジェクトはデータベース200に保管することができる。この確立ステップは、様々な方法で実現することができる。第1に、この確立ステップは、GI生成プログラム124がGUI10A〜10Dを特定のプラットフォーム8用のGUIフォーマットからプラットフォーム非依存GUI30に変換するための変換プログラム126を呼び出すことを含むことができる。第2に、プラットフォーム非依存GUI30は、複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトから選択し、GI生成プログラム124を使用してそれに値を割り当てることにより、ユーザによりGI生成プログラム124の設計システム128を使用してドラフティングすることができる。一実施形態では、設計システム128には、ウィジウィグ(WYSIWYG:what-you-see-is-what-you-get)エディタなどの任意の現在既知のGIエディタまたは今後開発されるGIエディタと同様の機能性が提供されているが、プラットフォーム非依存フォーマットでGUIを生成する能力も備えている。第3に、GUI30は、上記の複数手法の組合せによって確立することができる。たとえば、プラットフォーム8に固有のGUI10を入力し(さらにプラットフォーム非依存GUIフォーマットに変換し)、GI生成プログラム124によりそれに特徴を追加することができる。
【0024】
ステップS2では、GUIは、変換プログラム124によりプラットフォーム非依存GUIフォーマットから特定のプラットフォーム18のGUIフォーマットのGUI20A〜20mに変換されるが、その特定のプラットフォームは、たとえば、GUIを使用するシステムに応じて、ユーザ選択のものにすることができる。
【0025】
さらに変換プログラム124に関して説明すると、各変換は好ましくは、プラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのオブジェクトと選択した1つのプラットフォーム固有GUIフォーマット、すなわち、変換すべきGUIに応じて入力フォーマットまたは出力フォーマットとの間で変換するための変換マップを使用することを含む。各変換マップは、プラットフォーム固有GUIフォーマットおよびプラットフォーム非依存GUIフォーマットの各オブジェクトに関する見出しおよび関連値の変換セットを含む。たとえば、上述の例示的な基本GUIモデルのメニュー・フィールドの場合、たとえば、HTMLのGUIフォーマットに関する変換マップは以下のように表示される可能性がある。
【表2】

【0026】
本発明は、複数のプラットフォーム非依存マークアップベースのオブジェクト(上記の表に示した通り)を含むプラットフォーム非依存グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)フォーマット(データベース200に保管されている)と、プラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのオブジェクトとプラットフォーム固有GUIフォーマットとの間で変換するための変換マップ(直前に示したもの)とを含む、グラフィカル・インターフェース(GI)生成プログラム124も含む。
【0027】
また、本発明は、GUIを構築するための各オブジェクトを第1のプラットフォーム固有GUIフォーマットから複数のプラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのオブジェクトを含むプラットフォーム非依存GUIフォーマットに変換するためのステップと、そのプラットフォーム非依存GUIフォーマットから第2のプラットフォーム固有GUIフォーマットに各オブジェクトを変換するステップとを含み、あるプラットフォームから他のプラットフォームにGUIを変換するための方法を含むこともできる。
【0028】
本発明の上述の例示的な適用例に加えて、本発明は任意のグラフィック・モデリングに適用可能であることを認識されたい。特に、本発明は、マークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIフォーマットでの任意のグラフィック・モデルの収集を可能にし、必要なモデルの特徴を容易に抽出するのに役に立つ。たとえば、開発中の新しいGUIは、すでに他のGUIで実現された特定のメニュー機能を必要とする可能性がある。このようなケースでは、開発中の新しいGUIは、以前に開発されたモデルについて保管されたマークアップ言語表現から関連部分を抽出することになる。他の例では、2つまたはそれ以上のプラットフォーム固有GUIがすでに開発されている可能性があり、そのGUIのうちの1つを他のGUI用の基本フレームワークとして使用することになっている。本発明は、容易なモデル表現および抽出のために、元のGUIのマークアップ言語ベースの表現を提供する。他の例では、2つまたはそれ以上のGUIのマージャ(merger)が所望される可能性がある。プラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのGUIフォーマットにより、各GUIの表現およびモデルの関連セクションのマージャが可能になる。
【0029】
IV.結論
上記の考察では、論じた方法ステップが、メモリ内に保管されたプログラム122の命令を実行する、システム100のPU114などのプロセッサによって実行されることが理解されるであろう。本明細書に記載した様々な装置、モジュール、メカニズム、およびシステムは、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実現可能であり、図示したもの以外の区画化が可能であることは言うまでもない。これらは、本明細書に記載した方法を実行するために適合された任意のタイプのコンピュータ・システムまたはその他の装置によって実現することができる。ハードウェアとソフトウェアの典型的な組合せは、ロードされ実行されたときに本明細書に記載された方法を実行するようにコンピュータ・システムを制御するコンピュータ・プログラムを備えた汎用コンピュータ・システムにすることができるであろう。代わって、本発明の機能タスクのうちの1つまたは複数を実行するための特殊ハードウェアを含む特定用途コンピュータを使用することもできるであろう。また、本発明は、本明細書に記載した方法および機能の実現を可能にするすべての特徴を有し、コンピュータ・システムにロードされたときにこれらの方法および機能を実行することができるコンピュータ・プログラムに組み込むこともできる。これに関連するコンピュータ・プログラム、ソフトウェア・プログラム、プログラム、またはソフトウェアは、直接、または(a)他の言語、コード、または表記への変換、(b)異なる物質形式での複製のうちのいずれか一方あるいは両方の後で情報処理機能を有するシステムに特定の機能を実行させることが意図された1組の命令を、任意の言語、コード、または表記法で表した任意の表現を意味する。
【0030】
上記で概略を述べた特定の諸実施形態に併せて本発明を説明してきたが、多くの代替例、変更例、および変形例が当業者にとって明白になることは明らかである。したがって、上記で示した本発明の諸実施形態は、例示的なものであることを意図するものであり、制限的なものではない。特許請求の範囲に定義した本発明の精神および範囲を逸脱せずに、様々な変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明によるGUI設計システムを含むGUI設計環境のブロック図である。
【図2】図1のGUI設計システムの一実施形態のブロック図である。
【図3】図2のGUI設計システムの操作方法の一実施形態の流れ図である。
【符号の説明】
【0032】
10:第1のプラットフォーム固有GUI
20:第2のプラットフォーム固有GUI
100:GUI設計システム
112:メモリ
114:処理装置(PU)
116:入出力装置(I/O)
118:バス
120:データベース
122:プログラム
124:GI生成プログラム
126:変換プログラム
128:設計システム
138:その他のシステム・コンポーネント
200:プラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのGUIオブジェクト・データベース
202:変換マップ・データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の特定のプラットフォームによって使用するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)モデルを生成するための方法において、
複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトを含むプラットフォーム非依存GUIフォーマットでGUIを確立するステップと、
前記第1の特定のプラットフォームによって生成するために前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットから前記第1の特定のプラットフォームのGUIフォーマットに前記GUIを変換するステップと、
を有する方法。
【請求項2】
前記確立ステップが、前記複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトから選択することにより、前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットで前記GUIをドラフティングするステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記確立ステップが、少なくとも1つの第2の特定のプラットフォーム用のGUIフォーマットから前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットに前記GUIを変換するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
各変換ステップが、前記プラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのオブジェクトと選択された1つのプラットフォーム固有GUIフォーマットとの間で変換するための変換マップを使用するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記確立ステップが少なくとも2つのGUIを前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットの単一GUIにマージするステップを含み、前記少なくとも2つのGUIのそれぞれは異なるプラットフォーム固有GUIフォーマットである、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記変換ステップが、前記プラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのオブジェクトと前記第1の特定のプラットフォームのGUIフォーマットとの間で変換するための変換マップを使用するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記変換マップが、前記プラットフォーム固有GUIフォーマットおよび前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットの各オブジェクトに関する見出しおよび関連値の変換セットを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
各オブジェクトが見出しと関連値とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記プラットフォーム固有GUIフォーマットが、C++、ハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML)、Java、およびJavaScriptからなるグループから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の特定のプラットフォーム用の前記GUIフォーマットがユーザ選択のものである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
第1の特定のプラットフォームによって使用するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)モデルを生成するためのシステムにおいて、
複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトを含むプラットフォーム非依存GUIフォーマットでGUIを確立するための手段と、
前記第1の特定のプラットフォームによって生成するために前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットから前記第1の特定のプラットフォームのGUIフォーマットに前記GUIを変換するための手段と、
を有するシステム。
【請求項12】
前記確立手段が、前記複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトから選択することにより、前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットで前記GUIをドラフティングするための手段を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記確立手段が、第2の特定のプラットフォーム用のGUIフォーマットから前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットに前記GUIを変換するための手段を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
各変換手段が、前記プラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのオブジェクトと選択された1つのプラットフォーム固有GUIフォーマットとの間で変換するための変換マップを使用するための手段を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記変換手段が、前記プラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのオブジェクトと前記第1の特定のプラットフォームのGUIフォーマットとの間で変換するための変換マップを使用するための手段を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記変換マップが、前記プラットフォーム固有GUIフォーマットおよび前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットの各オブジェクトに関する見出しおよび関連値の変換セットを含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
各オブジェクトが見出しと関連値とを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記プラットフォーム固有GUIフォーマットが、C++、ハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML)、Java、およびJavaScriptからなるグループから選択される、請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
第1の特定のプラットフォームによって使用するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)モデルを生成するためにコンピュータを、
複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトを含むプラットフォーム非依存GUIフォーマットでGUIを確立する手段、
前記第1の特定のプラットフォームによって生成するために前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットから前記第1の特定のプラットフォームのGUIフォーマットに前記GUIを変換する手段、
として機能させるためのコンピュータ・プログラム。
【請求項20】
前記確立手段が、前記複数のマークアップ言語ベースのプラットフォーム非依存GUIオブジェクトから選択することにより、前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットで前記GUIをドラフティングする手段を含む、請求項19に記載のプログラム。
【請求項21】
前記確立手段が、第2の特定のプラットフォーム用のGUIフォーマットから前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットに変換する手段を含む、請求項19に記載のプログラム。
【請求項22】
前記変換手段が、前記プラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのオブジェクトと前記第1のおよび第2の特定のプラットフォームについて選択された1つのGUIフォーマットとの間で変換するための変換マップを使用する手段を含む、プログラム・コードを含む、請求項21に記載のプログラム。
【請求項23】
前記変換手段が、前記プラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのオブジェクトと前記第1の特定のプラットフォームのGUIフォーマットとの間で変換するための変換マップを使用する手段を含む、請求項19に記載のプログラム。
【請求項24】
前記変換手段が、前記プラットフォーム固有GUIフォーマットおよび前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットの各オブジェクトに関する見出しおよび関連値の変換セットを含む、請求項23に記載のプログラム。
【請求項25】
各オブジェクトが見出しと関連値とを含む、請求項19に記載のプログラム。
【請求項26】
コンピュータを、複数のプラットフォーム非依存マークアップベースのオブジェクトからそれに関するコンポーネントを選択することにより、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を設計するための設計システムであって、各オブジェクトがGUIの一部の構築を命令するためのものである設計システムとして機能させ、
前記プラットフォーム非依存マークアップ言語ベースのオブジェクトとプラットフォーム固有GUIフォーマットとの間で変換するための変換マップを有する、
グラフィカル・インターフェース(GI)生成システム。
【請求項27】
各オブジェクトが見出しと関連値とを含む、請求項26に記載のGI生成システム。
【請求項28】
前記変換マップが、前記プラットフォーム固有GUIフォーマットおよび前記プラットフォーム非依存GUIフォーマットの各オブジェクトに関する見出しおよび関連値の変換セットを含む、請求項26に記載のGI生成システム。
【請求項29】
前記プラットフォーム固有GUIフォーマットが、C++、ハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML)、Java、およびJavaScriptからなるグループから選択される、請求項26に記載のGI生成システム。
【請求項30】
前記プラットフォーム固有GUIフォーマットがユーザ選択のものである、請求項26に記載のGI生成システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2006−164258(P2006−164258A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−327699(P2005−327699)
【出願日】平成17年11月11日(2005.11.11)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】