説明

特定の化学的実体、組成物および方法

PI3キナーゼ活性を調節する化学的実体、ならびにPI3キナーゼ活性に関連する化学的実体、医薬組成物ならびに疾患および状態の治療方法が、本明細書に記載される。本発明の別の態様では、薬学的に許容される賦形剤ならびに式I、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、XII、XIIIおよび/またはXIVの1つまたは複数の化合物を含む組成物が提供される。本発明の実施形態の幾つかでは、組成物は、液体、固体、半固体、ゲルまたはエアロゾル形態である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物、
【化109】

または薬学的に許容されるその塩[式中、
は、CRまたはNであり、
は、CRまたはNであり、
は、CRまたはNであり、
は、NまたはCRであり、
は、CR、CHRまたはNであり、
、W、W、WおよびWから選択される2個以下の隣接する環原子は、ヘテロ原子であり、
は、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、
Bは、アルキル、アミノ、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたは式IIの部分であり、
【化110】

式中、Wは、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたはシクロアルキルであり、
qは、0、1、2、3または4の整数であり、
Xは、存在しないか、または−(CH(R))−であり、zの各存在は、独立に、1、2、3または4の整数であり、
Yは、存在しないか、−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−N(R)−、−C(=O)−(CHR−、−C(=O)−、−N(R)−C(=O)−または−N(R)−C(=O)NH−、−N(R)C(R−または−C(=O)−(CHRであり、WがNである場合、XまたはYのうち存在しないのは一方までであり、
は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、ホスフェート、尿素またはカーボネートであり、
は、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシまたはニトロであり、
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシまたはニトロであり、
、R、RおよびRは、独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアミド、アミノ、アシル、C〜Cアシルオキシ、C〜Cスルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシまたはニトロであり、
の各存在は、独立に、水素、C〜C10アルキル、C〜CシクロアルキルまたはC〜C10ヘテロアルキルである]。
【請求項2】
式IVの構造を有する式Iの化合物。
【化111】

【請求項3】
式VまたはVIの請求項1に記載の化合物。
【化112】

【請求項4】
式VIIの請求項1に記載の化合物。
【化113】

【請求項5】
がNである、請求項5に記載の化合物。
【請求項6】
式VIII−Aの構造を有する、請求項1に記載の化合物
【化114】

[式中、Xは存在せず、Yは、−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−NH(R)−、−C(=O)−(CHR−、−C(=O)−、−N(R)(C=O)−または−N(R)(C=O)NH−であり、
あるいはXは−(CH(R))−であり、Yは存在せず、
あるいはXは−(CH(R))−であり、Yは、−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−NH(R)−、−C(=O)−(CHR−、−C(=O)−、−N(R)(C=O)−または−N(R)(C=O)NH−であり、
zの各存在は、独立に、1、2、3または4の整数であり、
は、二環式アリールまたは二環式ヘテロアリールである]。
【請求項7】
式IXの化合物または薬学的に許容されるその塩
【化115】

[式中、WおよびWは、独立に、CR、S、NまたはNRであり、Wは、独立に、CR、S、NまたはNRであり、2個以下の隣接する環原子は、窒素または硫黄であり、WがSである場合、WおよびWの一方はNまたはNRであり、
は、CR、NまたはNRであり、
Bは、アルキル、アミノ、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたは式IIの部分であり、
【化116】

式中、Wは、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたはシクロアルキルであり、
qは、0、1、2、3または4の整数であり、
は、存在しないか、またはヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール部分であり、
Xは、存在しないか、または−(CH(R))−であり、zの各存在は、独立に、1、2、3または4の整数であり、
Yは、存在しないか、−O−、−S−、−S(=O)−、−S(=O)−、−N(R)−、−C(=O)−(CHR−、−C(=O)−、−N(R)−C(=O)−または−N(R)−C(=O)NH−、−N(R)C(R−または−C(=O)−(CHR−であり、
は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシまたはニトロであり、
は、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、ホスフェート、尿素またはカーボネートであり、
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシまたはニトロであり、
は、水素、アシル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cヘテロアルキルであり、
、RおよびRは、独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロアルキル、アシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアミド、アミノ、C〜Cアシルオキシ、C〜Cスルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシまたはニトロであり、
の各存在は、独立に、水素、C〜C10アルキル、C〜CシクロアルキルまたはC〜C10ヘテロアルキルである]。
【請求項8】
(i)WはNRであり、WはCRであり、WはCRであり、WはCRである、(ii)WはNRであり、WはCRであり、WはCRであり、WはCHRである、(iii)WはNRであり、WはCRであり、WはCRであり、WはNである、(iv)WはNRであり、WはCRであり、WはCRであり、WはNRである、(v)WはNRであり、WはNであり、WはCRであり、WはCRである、(vi)WはNRであり、WはNであり、WはCRであり、WはCHRである、(vii)WはNRであり、WはNであり、WはCRであり、WはNである、(viii)WはNRであり、WはNであり、WはCRであり、WはNRである、(ix)WはNRであり、WはCRであり、WはNであり、WはCRである、(x)WはNRであり、WはCRであり、WはNであり、WはCHRである、(xi)WはNRであり、WはCRであり、WはNであり、WはNである、(xii)WはNRであり、WはCRであり、WはNであり、WはNRである、(xiii)WはSであり、WはCRであり、WはNであり、WはCRである、(xiv)WはSであり、WはCRであり、WはNであり、WはCHRである、(xv)WはSであり、WはCRであり、WはNであり、WはNである、(xvi)WはSであり、WはCRであり、WはNであり、WはNRである、(xvii)WはNであり、WはCRであり、WはSであり、WはCRである、(xviii)WはNであり、WはCRであり、WはSであり、WはCHRである、(xix)WはNであり、WはCRであり、WはSであり、WはNである、(xx)WはNであり、WはCRであり、WはSであり、WはNRである、(xxi)WはCRであり、WはNであり、WはSであり、WはCRである、(xxi)WはCRであり、WはNであり、WはSであり、WはCHRである、(xxii)WはCRであり、WはNであり、WはSであり、WはNである、(xxiii)WはCRであり、WはNであり、WはSであり、WはNRである、(xxiv)WはSであり、WはNであり、WはCRであり、WはCRである、(xxv)WはSであり、WはNであり、WはCRであり、WはCHRである、(xxvi)WはSであり、WはNであり、WはCRであり、WはNである、(xxvii)WはSであり、WはNであり、WはCRであり、WはNRである、(xxviii)WはCRであり、WはNであり、WはNRであり、WはCRである、(xxix)WはCRであり、WはNであり、WはNRであり、WはCHRである、(xxx)WはCRであり、WはNであり、WはNRであり、WはNである、(xxxi)WはCRであり、WはNであり、WはNRであり、WはNRである、(xxxii)WはCRであり、WはCRであり、WはSであり、WはCHRである、(xxxiii)WはCRであり、WはCRであり、WはSであり、WはCRである、(xxxiv)WはCRであり、WはCRであり、WはSであり、WはNである、(xxxv)WはCRであり、WはCRであり、WはSであり、WはNRである
からなる群から選択される構造を有する、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
式Xの、請求項7に記載の化合物。
【化117】

【請求項10】
がC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルである、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
がメチルまたはエチルである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
式XIの、請求項7に記載の化合物。
【化118】

【請求項13】
式XIIの、請求項7に記載の化合物。
【化119】

【請求項14】
式XIIIまたは式XIVの、請求項7に記載の化合物。
【化120】

【請求項15】
が、−H、ハロ、アルキル、アルコキシ、またはシクロアルキルである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項16】
が、−H、−CH、−CHCH、−CF、−Clまたは−Fである、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
が、H、−CN、−NH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−CF、NOまたはハロである、請求項1、2または7に記載の化合物。
【請求項18】
が、H、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−CFまたはハロである、請求項1、2または7に記載の化合物。
【請求項19】
が、H、−CH、−OCH、−CF、−Clまたは−Fである、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
が、H、−CN、−NH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−CF、NOまたはハロである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項21】
が、H、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−CFまたはハロである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
が、H、−CH、−OCH、−CFまたはハロである、請求項20に記載の化合物。
【請求項23】
が、H、−CN、−NH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−CF、NOまたはハロである、請求項1、2または7に記載の化合物。
【請求項24】
が、H、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−CFまたはハロである、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
が、H、−CH、−OCH、−CFまたはハロである、請求項23に記載の化合物。
【請求項26】
が、H、−CN、−NH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−CF、NOまたはハロである、請求項1、2または7に記載の化合物。
【請求項27】
が、H、−CH、−CHCH、−OCH、−OCHCH、−CFまたはハロである、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
Xが、−CH2−または−CH(CH)−である、請求項1、2または7に記載の化合物。
【請求項29】
−CH(CH)−が、(S)立体化学的配置である、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
−CH(CH)−が、(R)立体化学的配置である、請求項28に記載の化合物。
【請求項31】
Yが、存在しないか、−O−、−NH(R)−または−S(=O)−である、請求項1、2または7に記載の化合物。
【請求項32】
が、メチルまたは水素である、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
X−Yが、−CH−N(CH)である、請求項1、2または7に記載の化合物。
【請求項34】
X−Yが、(S)−CH(CH)−NH−である、請求項1、2または7に記載の化合物。
【請求項35】
X−Yが、(R)−CH(CH)−NH−である、請求項1、2または7に記載の化合物。
【請求項36】
が、4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル、6−アミノ−9H−プリン−9−イル、7−アミノ−2−メチル−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イルまたは6−メチレニル−9H−プリン−6−イルである、請求項1、2または7に記載の化合物。
【請求項37】
が、ピラゾロピリミジンである、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
前記ピラゾロピリミジンが、式IIIを有する、請求項37に記載の化合物
【化121】

[式中、R11は、H、アルキル、ハロ、アミノ、アミド、ヒドロキシまたはアルコキシであり、
12は、H、アルキル、アルキニル、アルケニル、ハロ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたはシクロアルキルである]。
【請求項39】
式VI−Aの、請求項38に記載の化合物。
【化122】

【請求項40】
11が、アミノである、請求項38または39に記載の化合物。
【請求項41】
Bが、アルキル、アミノ、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたはシクロアルキルである、請求項1、2、7または39に記載の化合物。
【請求項42】
Bが、式IIの部分である、請求項1、2、7または39に記載の化合物
【化123】

[式中、Wは、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたはシクロアルキルであり、
qは、0、1、2、3または4の整数である]。
【請求項43】
が、アリールまたはヘテロアリールである、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
が、フェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−5−イルまたはピラジン−2−イルである、請求項42に記載の化合物。
【請求項45】
が、ヘテロシクロアルキルまたはシクロアルキルである、請求項42に記載の化合物。
【請求項46】
が、シクロペンチル、シクロヘキシル、モルホリニルまたはピペラジニルである、請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
が、水素である、請求項42に記載の化合物。
【請求項48】
が、アルコキシ、アミド、アミノ、アシルオキシ、ヒドロキシ、スルホンアミド、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルである、請求項42に記載の化合物。
【請求項49】
が、ホスフェートで置換されている、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
が、−F、−Cl、−CN、−CH、イソプロピル、−CF、−OCH、ニトロまたはホスフェートである、請求項42に記載の化合物。
【請求項51】
qが、0または1である、請求項42に記載の化合物。
【請求項52】
が、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロまたはホスフェートである、請求項42に記載の化合物。
【請求項53】
が、ヒドロキシまたはシアノである、請求項42に記載の化合物。
【請求項54】
薬学的に許容される賦形剤および請求項1から53のいずれか一項に記載の化合物を含む組成物。
【請求項55】
液体、固体、半固体、ゲルまたはエアロゾル形態である、請求項54に記載の組成物。
【請求項56】
細胞内に存在するPI3キナーゼの触媒活性を阻害する方法であって、該細胞を、有効量の請求項1から55のいずれかの化合物と接触させるステップを含む、方法。
【請求項57】
前記阻害が、癌、骨障害、炎症性疾患、免疫疾患、神経系疾患、代謝性疾患、呼吸器疾患、血栓症または心疾患である障害に罹患している対象において行われる、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
第2の治療剤を前記対象に投与する、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
前記第2の薬剤が、IgEの産生を阻害する薬剤である、請求項58に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2011−508782(P2011−508782A)
【公表日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−541561(P2010−541561)
【出願日】平成21年1月5日(2009.1.5)
【国際出願番号】PCT/US2009/000042
【国際公開番号】WO2009/088990
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(510186720)インテリカイン, インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】