特定の非イオン性界面活性剤を含有する組成物を用いた着色ケラチン繊維の新規洗浄方法と色の保護のための使用

【課題】洗浄に対する耐性を改善し、色調劣化を低減するための方法を提供する。
【解決手段】
本発明は、主題事項として、少なくとも一の酸化ベースと、少なくとも一が第1級である2つのアミノ基によりメタ位で置換された少なくとも一の芳香族カップラーを含有する酸化染色用組成物から出発してケラチン繊維を染色する段階、ついで、アルキルポリグリコシド界面活性剤及びポリグリセロール化界面活性剤から選択される少なくとも一の界面活性剤を含有する洗浄用組成物を用い、このように着色された繊維を洗浄する段階を含む、ケラチン繊維の染色方法を含む。
このような方法により、繰り返されるシャンプー中の色調劣化を制限すると同時に、毛髪を満足のいく程度に染色することができる。

【発明の詳細な説明】
【発明の開示】
【0001】
本発明の主題事項は、着色ケラチン繊維の新規洗浄方法、酸化染色用組成物と洗浄用組成物とを含む染色用キット、及び、特に敏感な毛髪における色調のシャンプー耐性を改善するための、これら酸化染色用及び洗浄用組成物の使用にある。
【0002】
一般的に酸化ベース(oxidation bases)として知られている酸化染料先駆物質、例えばオルト-又はパラ-フェニレンジアミン類、オルト-又はパラ-アミノフェノール類及び複素環化合物等を含有する染色用組成物でケラチン繊維、特にヒトの毛髪を染色することが知られている。これらの酸化ベースは酸化物質と組み合わされて、酸化カップリングプロセスにより着色した化合物を生じうる無色か弱く着色した化合物である。
また、カップラー又は調色剤と組み合わせることにより、これら酸化ベースにより得られる色調を変化させることができることも知られており、これらは芳香族のメタ-ジアミン類、メタ-アミノフェノール類、メタ-ジフェノール類及びある種の複素環化合物、例えばインドール化合物から特に選択される。
この種の組成物により得られる着色は永続的な着色である。しかしながら、経時的、特にシャンプー中に色あせする傾向がある。
【0003】
シャンプー中に着色が劣化してしまう問題を克服するために、比較的攻撃的ではないシャンプーが提案されている。例えば、国際公開第2001/097759号には、アルキル及びアルケニルオリゴグルコシド、又は脂肪酸N-アルキルポリヒドロキシアルキルアミド界面活性剤から選択される、糖誘導界面活性剤をベースにした非攻撃的シャンプーが開示されており、これらの界面活性剤は、脂肪酸部分グリセリドと組合せられる。
この公報では、このシャンプーにより、使用される染色タイプが何であっても、洗浄操作に対する色調の耐性を改善し、着色強度を増加させることができる。
このタイプのシャンプーが開発されたのにもかかわらず、シャンプー中の色調劣化現象は、依然、特に敏感な毛髪に存在している。
【0004】
本発明の目的は、シャンプーの良好な使用品質を維持しつつ、シャンプーに次ぐシャンプーによる色調劣化に関連した問題を克服するための新規の技術を開発することである。
この目的は、その主題事項が、染色に適した媒体に、少なくとも一の酸化ベースと、2つのアミノ基の少なくとも一が第1級である、該2つのアミノ基によりメタ位で置換された少なくとも一の芳香族カップラーを含有せしめてなる酸化染色用組成物から出発してケラチン繊維を染色する段階、ついで、アルキルポリグリコシド界面活性剤及びポリグリセロール化界面活性剤から選択される少なくとも一の界面活性剤を含有する洗浄用組成物を用い、このように着色された繊維を洗浄する段階を含む、ケラチン繊維の染色方法にある本発明により達成される。
【0005】
本発明において、芳香族カップラーは複素環又は非複素環であってよい。
本発明において、「第1級アミノ基」なる用語は、-NH基を意味すると理解される。
【0006】
本発明の他の主題は、一方で上述した染色用組成物、他方で上述した洗浄用組成物を収容する染色用キット、及び、特に敏感なケラチン繊維における、流出及び着色におけるシャンプー耐性を改善するための、このキットの組成物の使用にある。
このような方法により、繰り返されるシャンプー中の色調劣化を制限すると同時に、毛髪を満足のいく程度に染色することができる。また本発明の方法により、色の流出現象を低減することができ、さらに皮膚及び織物を汚すことを制限することができる。
このような方法は、特に敏感な毛髪に効果的である。「敏感な毛髪」なる用語は、例えば、個々の毛髪を化学的に変化させる美容処理、例えばパーマネントウエーブ、脱色、毛髪のストレート化、又はこれらの処理の組合せ、もしくは長時間にわたる光の作用又は繰り返されるブラッシングによる機械的作用にかけられた毛髪を意味すると理解される。
【0007】
本発明において、酸化染色段階で使用される酸化ベースは、特にパラ-フェニレンジアミン類、複ベース類、パラ-アミノフェノール類、オルト-アミノフェノール類、及び複素環酸化ベース類から選択することができる。
【0008】
本発明の染色用組成物において酸化ベースとして使用可能なパラ-フェニレンジアミン類としては、次の式(I):
【化1】

[上式中:
− Rは、4'-アミノフェニル基、フェニル基、窒素含有基で置換されたC-Cアルキル基、(C-C)アルコキシ(C-C)アルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cアルキル基、水素原子を表し;
− Rは、窒素含有基で置換されたC-Cアルキル基、(C-C)アルコキシ(C-C)アルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cアルキル基、水素原子を表し;
− Rは、C-Cカルバモイルアミノアルコキシ基、C-Cメシルアミノアルコキシ基、C-Cアセチルアミノアルコキシ基、C-Cヒドロキシアルコキシ基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cアルキル基、塩素、臭素、ヨウ素又はフッ素原子等のハロゲン原子又は水素原子を表し;
− Rは、水素、ハロゲン原子又はC-Cアルキル基を表す]
の化合物、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0009】
上述した式(I)のパラ-フェニレンジアミン類としては、特に、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ジエチル-3-メチルアニリン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルアニリン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-クロロアニリン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-フルオロ-パラ-フェニレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3-メチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-(エチル,β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(4'-アミノフェニル)-パラ-フェニレンジアミン、N-フェニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2-β-アセチルアミノエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-メトキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0010】
本発明の染色用組成物において酸化ベースとして使用可能な複ベース類としては、特に、次の式(II):
【化2】

[上式中:
− Z及びZは同一又は異なっており、結合手Y又はC-Cアルキル基で置換可能なヒドロキシル又は-NH基を表し;
− 結合手Yは、一又は複数のヒドロキシル又はC-Cアルコキシ基で置換されていてもよく、一又は複数のへテロ原子、例えば酸素、硫黄又は窒素原子及び/又は一又は複数の窒素含有基が挿入されるか又はこれを末端に有していてもよい、1〜14の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキレン鎖を表し;
− R及びRは、水素原子、ハロゲン原子、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、C-Cアミノアルキル基又は結合手Yを表し;
− R、R、R、R10、R11及びR12は同一又は異なっており、水素原子、結合手Y、又はC-Cアルキル基を表し;
1分子当りただ1つの結合手Yを有すると理解される]
に相当する化合物、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0011】
上述の式(II)の窒素含有基としては、特にアミノ、モノ(C-C)アルキルアミノ、ジ(C-C)アルキルアミノ、トリ(C-C)アルキルアミノ、モノヒドロキシ(C-C)アルキルアミノ、イミダゾリニウム及びアンモニウム基を挙げることができる。
上述した(II)の複ベース類としては、特にN,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニル)エチレンジアミン、1,8-ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,6-ジオキサオクタン、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0012】
本発明の染色用組成物において酸化ベースとして使用可能なパラ-アミノフェノール類としては、特に、次の式(III):
【化3】

[上式中:
− R13は、水素原子、ハロゲン原子、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、(C-C)アルコキシ(C-C)アルキル基、C-Cアミノアルキル基又はヒドロキシ(C-C)アルキルアミノ(C-C)アルキル基を表し、
− R14は、水素原子、ハロゲン原子、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、C-Cアミノアルキル基、C-Cシアノアルキル基又は(C-C)アルコキシ(C-C)アルキル基を表し、
13又はR14基の少なくとも一が水素原子を表すと理解される]
に相当する化合物、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0013】
パラ-アミノフェノール類としては、4-アミノ-6-[(5'-アミノ-2'-ヒドロキシ-3'-メチルフェニル)メチル]-2-メチルフェノール、及びビス(5-アミノ-2-ヒドロキシフェニル)メタン、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
上述した式(III)のパラ-アミノフェノール類としては、特にパラ-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノール、4-アミノ-3-(ヒドロキシメチル)フェノール、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)フェノール、4-アミノ-2-(メトキシメチル)フェノール、4-アミノ-2-(アミノメチル)フェノール、4-アミノ-2-[(β-ヒドロキシエチル)アミノメチル]フェノール、4-アミノ-2-フルオロフェノール、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0014】
本発明の染色用組成物において酸化ベースとして使用可能なオルト-アミノフェノール類としては、特に2-アミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、5-アセトアミド-2-アミノフェノール、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0015】
本発明の染色用組成物において酸化ベースとして使用可能な複素環ベース類としては、特にピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピラゾール誘導体、ピラゾロピリミジン誘導体、及びその酸付加塩を挙げることができる。
【0016】
ピリジン誘導体としては、例えば特に英国特許第1026978号及び英国特許第1153196号に開示されている化合物、例えば2,5-ジアミノピリジン、2-(4-メトキシフェニル)アミノ-3-アミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-(β-メトキシエチル)アミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、3,4-ジアミノピリジン、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0017】
ピリミジン誘導体としては、例えば特に独国特許第2359399号又は日本国特願昭63-169571号及び日本国特願平3-333495又は国際公開第96/15765号に開示されている化合物、例えば2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノピリミジン、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0018】
ピラゾール誘導体としては、特にジアミノピラゾール化合物、例えば4,5-ジアミノピラゾール類又は3,4-ジアミノピラゾール類、特に独国特許第3843892号及び独国特許第4133957号及び国際公開第94/08969号、国際公開第94/08970号、仏国特許公開第2733749号及び独国特許第19543988号に開示されているもの、例えば4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1,3-ジメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-フェニルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-メチル-3-フェニルピラゾール、4-アミノ-1,3-ジメチル-5-ヒドラジノピラゾール、1-ベンジル-4,5-ジアミノ-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-tert-ブチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-tert-ブチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(4'-メトキシフェニル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(ヒドロキシメチル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-イソプロピルピラゾール、4-アミノ-5-(2'-アミノエチル)アミノ-1,3-ジメチルピラゾール、3,4,5-トリアミノピラゾール、1-メチル-3,4,5-トリアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-1-メチル-4-(メチルアミノ)ピラゾール、3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-1-メチルピラゾール、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0019】
ピラゾロピリミジン誘導体としては、特に、次の式(IV):
【化4】

{上式中:
− R15、R16、R17及びR18は同一又は異なっており、水素原子、C-Cアルキル基、アリール基、C-Cヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、(C-C)アルコキシ(C-C)アルキル基、C-Cアミノアルキル基(アミンはアセチル、ウレイド又はスルホニル基で保護することが可能である)、(C-C)アルキルアミノ(C-C)アルキル基、ジ[(C-C)アルキル]アミノ(C-C)アルキル基(ジアルキル基は5又は6員の炭素環又は複素環を形成可能である)、ヒドロキシ(C-C)アルキルアミノ(C-C)アルキル基、又はジ[ヒドロキシ(C-C)アルキル]アミノ(C-C)アルキル基を表し;
− X基は同一又は異なっており、水素原子、C-Cアルキル基、アリール基、C-Cヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、アミノ(C-C)アルキル基、(C-C)アルキルアミノ(C-C)アルキル基、ジ[(C-C)アルキル]アミノ(C-C)アルキル基(ジアルキルは5又は6員の炭素環又は複素環を形成可能である)、ヒドロキシ(C-C)アルキルアミノ(C-C)アルキル基、ジ[ヒドロキシ(C-C)アルキル]アミノ(C-C)アルキル基、アミノ基、(C-C)アルキルアミノ基、ジ[(C-C)アルキル]アミノ基、ハロゲン原子、カルボン酸基、又はスルホン酸基を表し;
− iは0、1、2又は3値であり;pは0又は1値であり;qは0又は1値であり;nは0又は1値であり;但しp+qの合計は0以外であり;
− p+qが2である場合、nは0値であり、NR1516及びNR1718基は(2,3);(5,6);(6,7);(3,5)又は(3,7)位を占め、
− p+qが1である場合、nは1値であり、NR1516(又はNR1718)基及びOH基は(2,3);(5,6);(6,7);(3,5)又は(3,7)位を占める}
のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン類、それらの酸又は塩基との付加塩及び互変異性平衡が存在する場合にはそれらの互変異性体を挙げることができる。
【0020】
上述した式(IV)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン類としては、特にピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン;2,5-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン;ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,5-ジアミン;2,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,5-ジアミン;3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オール;3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-オール;2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)エタノール;2-(7-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イルアミノ)エタノール;2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール;2-[(7-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール;5,6-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン;2,6-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン;2,5,N7,N7-テトラメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン、及びそれらの付加塩及び互変異性平衡が存在する場合にはそれらの互変異性体を挙げることができる。
【0021】
本発明の組成物に存在する酸化ベース又はベース類は、染色用組成物の全重量に対して、約0.001〜10重量%、好ましくは0.005〜6重量%の量で、一般的に存在している。
【0022】
特定の実施態様において、カップラーは、メタ位において、2つのアミノ基によってのみ置換することができる。またそれらは、芳香環において、一又は複数の付加的な置換基、好ましくは1又は2の付加的な基によって置換することができる。
芳香環は、例えばベンゼン、ナフタレン、ピリジン又はピリミジン環である。
【0023】
特定の実施態様において、2つのアミノ基の少なくとも一のアミノ基が第1級である、該2つのアミノ基によってメタ位で置換された芳香族カップラーはメタ-フェニレンジアミンカップラーである。
複素環芳香族カップラーの例としては、2,6-ジメトキシピリジン-3,5-ジアミン及びピリジン-2,6-ジアミン、又はそれらの付加塩を挙げることができる。
【0024】
ベンゼンカップラーとしては、メタ-フェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、1-メトキシ-2-アミノ-4-(2'-ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、4-フルオロ-6-メチルベンゼン-1,3-ジアミン、1-アミノ-3-(N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ)ベンゼン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、1-(β-アミノエチルオキシ)-2,4-ジアミノベンゼン、1-(β-ヒドロキシエチル)-2,4-ジアミノベンゼン、(2,4-ジアミノフェノキシ)酢酸、4,6-ビス(β-ヒドロキシエトキシ)-1,3-ジアミノベンゼン、2,4-ジアミノ-5-メチルエトキシベンゼン、2,4-ジアミノ-5-(β-ヒドロキシエチルオキシ)トルエン、2,4-ジメトキシ-1,3-ジアミノベンゼン、又はそれらの付加塩を挙げることができる。
【0025】
特定の実施態様において、本発明で使用されるメタ-フェニレンジアミンカップラーは、その2つのアミノ基が第1級であるメタ-フェニレンジアミンカップラーである。例えば、メタ-フェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、4-フルオロ-6-メチルベンゼン-1,3-ジアミン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、1-(β-アミノエチルオキシ)-2,4-ジアミノベンゼン、1-(β-ヒドロキシエチル)-2,4-ジアミノベンゼン、(2,4-ジアミノフェノキシ)酢酸、4,6-ビス(β-ヒドロキシエトキシ)-1,3-ジアミノベンゼン、2,4-ジアミノ-5-メチルエトキシベンゼン、2,4-ジアミノ-5-(β-ヒドロキシエチルオキシ)トルエン、2,4-ジメトキシ-1,3-ジアミノベンゼン、又はそれらの付加塩を挙げることができる。
【0026】
酸化染色用組成物は、ケラチン繊維の染色において従来から使用されている一又は複数のカップラーをさらに含有可能である。これらのカップラーとしては、特に上述したメタ-フェニレンジアミン類以外のメタ-フェニレンジアミン類、メタ-アミノフェノール類、メタ-ジフェノール類、ナフタレンカップラー、複素環カップラー、及びそれらの付加塩を挙げることができる。
【0027】
例えば、2-メチル-5-アミノフェノール、5-(N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ)-2-メチルフェノール、6-クロロ-2-メチル-5-アミノフェノール、3-アミノフェノール、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチルベンゼン、4-クロロ-1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、3-ウレイドアニリン、セサモール、1-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-3,4-メチレンジオキシベンゼン、α-ナフトール、2-メチル-1-ナフトール、6-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシ-N-メチルインドール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、6-ヒドロキシベンゾモルホリン、1-(N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ)-3,4-メチレンジオキシベンゼン、2,6-ビス(β-ヒドロキシエチルアミノ)トルエン、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
カップラー又はカップラー類は、染色用組成物の全重量に対して、約0.001〜10重量%、好ましくは0.005〜6重量%の量で、本発明の組成物に一般的に存在している。
【0028】
一般的に、本発明の染色用組成物において使用可能な(酸化ベース及びカップラーの)酸付加塩は、特に塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、乳酸塩及び酢酸塩から選択される。
【0029】
本発明の染色用組成物は、特にニトロベンゼン染料、アゾ直接染料又はメチン直接染料から選択可能な、一又は複数の直接染料をさらに含有してもよい。これらの直接染料は、非イオン性、アニオン性又はカチオン性であってよい。
【0030】
染色用ビヒクルとも称される、染色に適した媒体は、一般的に、水、又は水に十分には溶解しない化合物を溶解させるための少なくとも一の有機溶媒と水との混合物からなる。有機溶媒としては、例えば、C-C低級アルカノール類、例えばエタノール及びイソプロパノール;ポリオール及びポリオールエーテル、例えば2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル及びジエチレングリコールモノメチルエーテル、並びに芳香族アルコール、例えばベンジルアルコール又はフェノキシエタノール、及びそれらの混合物を挙げることができる。
溶媒は、染色用組成物の全重量に対して、好ましくは約1〜40重量%、さらに好ましくは約5〜30重量%の割合で存在する。
【0031】
本発明の染色用組成物は、従来より毛髪の染色用組成物に使用されている種々のアジュバント、例えば、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性又は双性イオン性の界面活性剤又はそれらの混合物、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性又は双性イオン性のポリマー又はそれらの混合物、無機又は有機の増粘剤、特にアニオン性、カチオン性、非イオン性及び両性の会合性ポリマー増粘剤、酸化防止剤、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香料、バッファー、分散剤、コンディショニング剤、例えば揮発性又は非揮発性で、変性又は未変性のシリコーン、皮膜形成剤、セラミド、防腐剤又は乳白剤をさらに含有可能である。
上述したアジュバントは、それぞれ、組成物の重量に対して0.01〜20重量%の量で、一般的に存在している。
もちろん、当業者であれば、本発明の酸化染色組成物に固有の有利な特性が、考慮される添加によって悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意して、これ又はこれらの任意の付加的な化合物を選択するであろう。
【0032】
本発明の染色用組成物のpHは、一般的に約3〜12、好ましくは約5〜11である。それは、ケラチン繊維の染色に一般的に使用されている酸性化剤又は塩基性化剤により、又は従来からのバッファー系を使用して所望の値に調節することができる。
酸性化剤としては、例えば、無機酸又は有機酸、例えば、塩酸、オルトリン酸、硫酸、カルボン酸、例えば酢酸、酒石酸、クエン酸又は乳酸、又はスルホン酸を挙げることができる。
塩基性化剤としては、例えば、アンモニア、アルカリ性の炭酸塩、アルカノールアミン類、例えばモノ-、ジ-及びトリエタノールアミンとその誘導体、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び次の式(II):
【化5】

[Wは、C-Cアルキル基又はヒドロキシル基で置換されていてもよいプロピレン残基であり;R、R、R及びRは同一又は異なっており、水素原子、又はC-Cアルキル又はC-Cヒドロキシアルキル基を表す]
の化合物を挙げることができる。
【0033】
本発明の方法に使用される染色用組成物は、種々の形態、例えば、液体、クリーム又はゲルの形態、又はケラチン繊維、特にヒトの毛髪の染色に適した任意の他の形態で提供することができる。
【0034】
酸化染色段階は、一般的に酸化剤の存在下で実施される。十分な時間、染色用組成物の存在下でケラチン繊維に適用されるこの酸化剤により、所望の発色が可能となる。色調は、酸性、中性又はアルカリ性のpHで発現し、酸化剤は、本発明の組成物の丁度使用時にのみ添加することもできるし、又は本発明の組成物と同時に又は逐次適用される、該酸化剤を含有する酸化組成物から出発して使用することもできる。
【0035】
特定の一実施態様において、染色に適した媒体に、発色させるのに十分な量で存在する少なくとも一の酸化剤を含有せしめてなる組成物と、本発明の組成物とを、好ましくは使用時に混合する。ついで、得られた混合物をケラチン繊維に適用する。約3〜50分、好ましくは約5〜30分間の放置時間の後にケラチン繊維をすすいで、シャンプーで洗髪し、再度すすいで乾燥させる。
【0036】
ケラチン繊維の酸化染色において従来から使用されている酸化剤は、例えば過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属の臭素酸塩、過酸塩、例えば過ホウ酸塩及び過硫酸塩、過酸及びオキシダーゼ酵素、例えばペルオキシダーゼ、2電子オキシドレダクターゼ、例えばウリカーゼ、及び4電子オキシゲナーゼ、例えばラッカーゼである。過酸化水素が特に好ましい。
【0037】
また酸化組成物は、毛髪の染色用組成物に従来から使用されている、上述したような種々のアジュバントをさらに含有してもよい。
酸化剤を含有する酸化組成物のpHは、染色用組成物と混合した後に得られる、ケラチン繊維に適用される組成物のpHが、好ましくは約3〜12、より好ましくは約5〜11の間で変化するようになされる。それは、ケラチン繊維の染色に通常使用される、上述したような、酸性化剤又は塩基性化剤を使用することにより、所望の値に調節することができる。
【0038】
最終的にケラチン繊維に適用される酸化染色用組成物は、種々の形態、例えば、液体、クリーム又はゲルの形態、又はケラチン繊維、特にヒトの毛髪を染色するのに適した任意の他の形態で提供することができる。
【0039】
本発明の洗浄段階の方法は、アルキルポリグリコシド界面活性剤及びポリグリセロール化界面活性剤から選択される非イオン性界面活性剤を含有する洗浄用組成物から出発して実施される。
【0040】
アルキルポリグルコシド誘導体は当該技術でよく知られており、特に次の一般式:
O-(RO)(G)
[上式中、Rは、約8〜24の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル及び/又はアルケニル基、又はアルキルフェニル基、8〜24の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基を表し、Rは約2〜4の炭素原子を有するアルキレン基を表し、Gは5〜6の炭素原子を有する還元糖を表し、tは0〜10、好ましくは0〜4の範囲の値を示し、vは1〜15の範囲の値を示す]
により表すことができる。
【0041】
本発明で好ましいアルキルポリグリコシド類は、Rが、特に8〜18の炭素原子を有する飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のアルキル基を示し、tが0〜3の範囲、特に0に等しい値を示し、Gがグルコース、フルクトース又はガラクトース、好ましくはグルコースを示すことができる、式(II)の化合物である。重合度、すなわち式(II)のv値は、1〜15、好ましくは1〜4の範囲とすることができる。平均重合度は特に1〜2である。
糖単位間のグリコシド結合は、1-6又は1-4型、好ましくは1-4型である。
【0042】
式(II)の化合物は、特にプランタレン(Plantaren)(登録商標)(600CS/U、1200及び2000)又はプランタケア(Plantacare)(登録商標)(818、1200及び2000)の名称で、コグニス社(Cognis)から販売されている製品である。また、セピック社(Seppic)からトリトン(Triton)CG100(又はオラミックス(Oramix)CG110)及びトリトンCG312(又はオラミックスNS10)の名称で販売されている製品、BASF社からルテンソール(Lutensol)GB70の名称で販売されている製品、又はケム(Chem)Y社からAG10LKの名称で販売されているものを使用してもよい。
さらに、例えば参照名プランタケア(登録商標)818UPとして、コグニス社から販売されている、C/C16アルキル-1,4-ポリグルコシドの53%水溶液を使用してもよい。
【0043】
ポリグリセロール化界面活性剤は、次の式:
RO[CHCH(CHOH)O]H、
RO[CH(CHOH)CHO]H、又は
RO[CHCH(OH)CHO]H、
[上式中、Rは、8〜40の炭素原子、好ましくは10〜30の炭素原子を有する飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状の、モノ-又はポリヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基を表し、mは好ましくは1〜10、特に1.5〜6の数である]
の化合物によって表すことができる。
【0044】
また、Rはヘテロ原子、例えば酸素及び窒素を含有可能である。特に、Rは、場合によっては一又は複数のヒドロキシル及び/又はエーテル及び/又はアミド基を含有可能である。
Rは、好ましくは、モノ-又はポリヒドロキシル化されていてもよいC10-C20アルキル及び/又はアルケニル基を示す。
例えば、シメックス社(Chimex)からシメキサン(Chimexane)(登録商標)NFの名称で販売されているポリグリセロール化(3.5mol)ヒドロキシラウリルエーテルを使用してもよい。
【0045】
本発明の特定の実施態様において、非イオン性界面活性剤の全含有量は、洗浄用組成物の重量に対して4〜50重量%、好ましくは洗浄用組成物の重量に対して6〜30重量%である。
【0046】
洗浄用組成物は、洗浄用組成物に従来から使用されている他の界面活性剤、例えば、上述したもの以外の一又は複数の非イオン性界面活性剤、一又は複数の両性又は双性イオン性界面活性剤、又は一又は複数のアニオン性界面活性剤、好ましくは低刺激性のアニオン性界面活性剤を含有可能である。
特に、本発明で使用されるもの以外の非イオン性界面活性剤としては:
・オキシアルキレン化脂肪アルコール類;
・アルキル鎖がC-C18アルキル鎖であるオキシアルキレン化アルキルフェノール類;
・オキシアルキレン化又はポリグリセロール化脂肪アミド類;
・オキシアルキレン化脂肪アミン類;
・オキシアルキレン化された植物性油;
・オキシアルキレン化されていてもよい、脂肪酸のソルビタンエステル;
・オキシアルキレン化されていてもよい、脂肪酸のスクロースエステル;
・脂肪酸のポリエチレングリコールエステル;
・N-アルキルグルカミン誘導体;
・アミンオキシド類、例えば(C10-C14)アルキルアミン類のオキシド類、又はN-アシルアミノプロピルモルホリンのオキシド類;
・エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマー;
を挙げることができる。
【0047】
「脂肪鎖」なる用語は、6〜30の炭素原子、好ましくは8〜24の炭素原子を有する、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状の炭化水素鎖を意味すると理解される。
特に、オキシアルキレン単位の平均数は2〜30である。好ましくは、それらはオキシエチレン又はオキシプロピレン単位又はそれらの混合物である。
【0048】
両性又は双性イオン性界面活性剤としては、限定することを意図しているわけではないが、脂肪族基が8〜18の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の鎖であり、少なくとも一の水溶性アニオン性基(例えばカルボキシラート、スルホナート、スルファート、ホスファート又はホスホナート)を有する、脂肪族の第2級又は第3級アミンの誘導体を挙げることができ;また(C-C20)アルキルベタイン類、スルホベタイン類、(C-C20)アルキルアミド(C-C)アルキルベタイン類、又は(C-C20)アルキルアミド(C-C)アルキルスルホベタイン類を挙げることもできる。
アミン誘導体としては、ココアンホ二酢酸二ナトリウム(Disodium Cocoamphodiacetate)、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム(Disodium Lauroamphodiacetate)、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム(Disodium Caprylamphodiacetate)、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム(Disodium Capryloamphodiacetate)、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(Disodium Cocoamphodipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(Disodium Lauroamphodipropionate)、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(Disodium Caprylamphodipropionate)、カプリロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(Disodium Capryloamphodipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸、ココアンホ二プロピオン酸、ココアンホカルボキシエチルヒドロキシプロピルスルホン酸二ナトリウムの名称で、CTFA辞典、第5版、1993に分類されており、米国特許第2528378号及び米国特許第2781354号に開示されているような、ミラノール(Miranol)の名称で販売されている製品を挙げることができる。
例えば、ローディア・シミー社(Rhodia Chimie)から、ミラノール(登録商標)C2M濃縮物の商品名で販売されているココアンホジアセタートを挙げることもできる。
【0049】
低刺激性のアニオン性界面活性剤としては、特に次の処方:
− ポリオキシアルキレン化カルボン酸アルキルエーテル、
− ポリオキシアルキレン化カルボン酸アルキルアリールエーテル、
− ポリオキシアルキレン化カルボン酸アルキルアミドエーテル、特に2〜50のエチレン基を有するもの、
− D-ガラクトシドウロン酸アルキル、
− サルコシン酸アシル又はグルタミン酸アシル、
− アルキルポリグリコシドカルボン酸エステル、
− 脂肪酸塩、
を有する化合物、及びそれらの混合物を挙げることができる。
特に、ポリオキシアルキレン化カルボン酸アルキルエーテル、例えば花王社(Kao)からアキポ(Akypo)RLM45CAの名称で販売されているカルボン酸ラウリルエーテル(4.5EO)を使用してもよい。
【0050】
両性、双性イオン性及び/又は低刺激性のアニオン性界面活性剤が存在する場合、それらは、洗浄用組成物の全重量に対して4〜50重量%である。
また組成物は、少量のアルキルエーテルスルファート類又はアルキルスルファート類を含有することもできる。これらの量は、好ましくは5%未満である。
【0051】
洗浄用組成物は、当該分野で従来から使用されている添加剤、例えば網羅的な列挙ではないが、還元剤、酸化剤、金属イオン封鎖剤、柔軟剤、消泡剤、保湿剤、エモリエント、塩基性化剤、可塑剤、サンスクリーン剤、顔料、無機フィラー、クレー類、コロイド状ミネラル、真珠光沢剤、香料、解膠剤、防腐剤、固定又は非固定ポリマー、タンパク質、ビタミン類、抗フケ剤、脂肪族又は芳香族アルコール類、特にエタノール又はベンジルアルコール、変性又は未変性ポリオール類、例えばグリセロール、グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール又はブチルジグリコール、揮発性シリコーン類、鉱物性、有機又は植物性油、オキシエチレン化又は非オキシエチレン化ロウ、パラフィン、脂肪酸、会合性又は非会合性の増粘ポリマー、脂肪アミド類、脂肪エステル、脂肪アルコール類、又はコンディショニング剤、好ましくはカチオン性コンディショニング剤、例えば主ポリマー鎖の一部を形成可能であるか、又は主ポリマー鎖に直接結合した側方置換基により担持可能な、第1級、第2級、第3級及び/又は第4級アミン基を有する単位を含むカチオン性ポリマーから選択されるものを、さらに含有することができる。
上述したアジュバントは、それぞれ、組成物の重量に対して0.01〜20重量%の量で一般的に存在している。
【0052】
洗浄用組成物は、種々の調製形態、例えばローション、スプレー、エアゾールフォーム、フォームポンプ等で提供することができる。
【0053】
本発明の方法は、他の段階を含むことができる。特に、ケラチン繊維のすすぎ段階、ケラチン繊維のコンディショニング段階、又は乾燥段階を含むことができる。一実施態様において、本方法は、好ましくはアルキルエーテルスルファート類及び/又はアルキルスルファート類から選択される従来からのアニオン性界面活性剤を含有する洗浄用組成物から出発する、一又は複数の中間の洗浄段階を含む。
【0054】
さらに、本発明で使用される組成物を用いた、ケラチン繊維の酸化染色段階及び洗浄段階は、例えば、染色段階と本発明の洗浄用組成物を用いた洗浄段階との間に、少なくとも12時間の間隙を設けて、適宜遅れて実施することができる。また、一回の染色段階では、本発明で使用される洗浄用組成物から出発して、複数回の洗浄段階を実施することもできる。
【0055】
本発明のキットは、上述した酸化染色用組成物と上述した洗浄用組成物とを収容している。他の形態において、本発明のキットは、少なくとも一の酸化剤を含有する組成物をさらに収容している。
【0056】
最後に、本発明の他の主題事項は、少なくとも一の酸化ベース、及び少なくとも一のアミノ基が第1級である少なくとも一のメタ-ジアミン芳香族カップラーを含有する酸化染色用組成物から出発する、着色ケラチン繊維からの着色流出を制限し、及び/又は着色保護するための、アルキルポリグリコシド界面活性剤及びポリグリセロール化界面活性剤又はそれらの混合物から選択される少なくとも一の非イオン性界面活性剤を含有する洗浄用組成物の使用にあり、酸化染色用組成物及び洗浄用組成物は上述したものである。
特定の実施態様において、着色ケラチン繊維は敏感なケラチン繊維である。
【実施例】
【0057】
実施例1:
次の染色用組成物を、以下に記載する種々のメタ-フェニレンジアミンカップラーから調製した:
【表1】

【0058】
【表2】

【0059】
使用時に、上述したそれぞれの組成物を、水性過酸化水素水(水性過酸化水素水、ロレアル・プロフェッショナル、20容量(6%))と同量ずつ混合する。
ついで、かなり脱色され、パーマネントウエーブがかかった、白髪を90%含有するナチュラルな毛髪の束に、染色用混合物10g/毛髪の束gの割合で、混合物を適用する。毛髪の束の両側において、放置時間は15分である。
ついで、水で着色をすすぎ、その後、市販されているシャンプー(DOPカモマイルシャンプー)を用いて洗浄する。ついで、毛髪の束を、60℃で30分、ヘアドライヤー下で乾燥させる。
【0060】
洗浄段階:
上述した染色操作の実施48時間後、毛髪の束を、表3に記載するような、非イオン性界面活性剤を含有する洗浄用組成物を用いた洗浄テストにかける。
【表3】

3回の洗髪を実施し、それぞれの洗髪の間に、毛髪の束をヘアドライヤー下(60℃で30分)で乾燥させる。
洗浄前及び3回の洗浄段階後、毛髪の束の着色度合いを、視覚的に、またミノルタCM2022分光光度計を使用し、(L、a、b)値を測定することにより評価する。
洗浄用組成物1を用いた3回の洗浄段階の前後における色調劣化度合いを、次の式:
△E(洗浄後−洗浄前)=√(△L★2+△a★2+△b★2)
に従い、△Eにて表す。
【0061】
結果:
【表4】

これらの結果には、洗浄用組成物1を、少なくとも一のアミノ基が第1級であるメタ-フェニレンジアミン酸化カップラーで着色された毛髪の束に適用した場合に、着色耐性が非常に際だって改善されることが示されている。
また、水及び泡による色の流出が、本発明のケースにおいてはほとんどないことも見出される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
・染色に適した媒体に、少なくとも一の酸化ベースと、2つのアミノ基の少なくとも一が第1級である、該2つのアミノ基によりメタ位で置換された少なくとも一の芳香族カップラーを含有せしめてなる酸化染色用組成物から出発してケラチン繊維を染色する段階、ついで、
・アルキルポリグリコシド界面活性剤及びポリグリセロール化界面活性剤から選択される少なくとも一の界面活性剤を含有する洗浄用組成物を用い、このように着色された繊維を洗浄する段階、
を含むケラチン繊維の染色方法。
【請求項2】
酸化ベース又はベース類が、パラ-フェニレンジアミン類、複ベース類、パラ-アミノフェノール類、オルト-アミノフェノール類、及び複素環酸化ベース類から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
酸化ベース又はベース類が、染色用組成物の重量に対して0.001〜10重量%の量でそれぞれ存在している、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
カップラーがメタ-フェニレンジアミン化合物である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
メタ-フェニレンジアミンカップラーが、2つのアミノ基が第1級アミノ基であるカップラーである、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
メタ-フェニレンジアミンカップラー又はカップラー類が、メタ-フェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、1-メトキシ-2-アミノ-4-(2'-ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、4-フルオロ-6-メチルベンゼン-1,3-ジアミン、1-アミノ-3-(N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ)ベンゼン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、1-(β-アミノエチルオキシ)-2,4-ジアミノベンゼン、1-(β-ヒドロキシエチル)-2,4-ジアミノベンゼン、(2,4-ジアミノフェノキシ)酢酸、4,6-ビス(β-ヒドロキシエトキシ)-1,3-ジアミノベンゼン、2,4-ジアミノ-5-メチルエトキシベンゼン、2,4-ジアミノ-5-(β-ヒドロキシエチルオキシ)トルエン、2,4-ジメトキシ-1,3-ジアミノベンゼン、又はそれらの付加塩から選択される、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
カップラー又はカップラー類が、染色用組成物の重量に対して0.001〜10重量%の量でそれぞれ存在していることを特徴とする、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
酸化染色用組成物が少なくとも一の酸化剤を含有していることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
酸化剤が、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属の臭素酸塩又はフェリシアニド類、過酸塩、又はオキシドレダクターゼ酵素から選択されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
染色用組成物が直接染料を含有していることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
アルキルポリグリコシド界面活性剤又は界面活性剤類が、式RO-(RO)(G)
[上式中、Rは、約8〜24の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル及び/又はアルケニル基、又はアルキルフェニル基、8〜24の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基を表し、Rは約2〜4の炭素原子を有するアルキレン基を表し、Gは5〜6の炭素原子を有する還元糖を表し、tは0〜10の範囲の値を示し、vは1〜15の範囲の値を示す]
に相当する、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
ポリグリセロール化界面活性剤又は界面活性剤類が、式RO[CHCH(CHOH)O]H、RO[CH(CHOH)CHO]H、又はRO[CHCH(OH)CHO]H、
[上式中、Rは、8〜40の炭素原子、好ましくは10〜30の炭素原子を有する飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状の、モノ-又はポリヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基を表し、mは好ましくは1〜10、特に1.5〜6の数である]
に相当する、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
非イオン性界面活性剤の全含有量が、洗浄用組成物の重量に対して4〜50重量%である、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
洗浄用組成物が、アルキルポリグリコシド界面活性剤及びポリグリセロール化界面活性剤以外の一又は複数の非イオン性界面活性剤、一又は複数の両性界面活性剤、一又は複数の双性イオン性界面活性剤、又は、一又は複数の低刺激性のアニオン性界面活性剤をさらに含有している、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
洗浄用組成物が:
・オキシアルキレン化脂肪アルコール類;
・アルキル鎖がC-C18アルキル鎖であるオキシアルキレン化アルキルフェノール類;
・オキシアルキレン化又はポリグリセロール化脂肪アミド類;
・オキシアルキレン化脂肪アミン類;
・オキシアルキレン化された植物性油;
・オキシアルキレン化されていてもよい、脂肪酸のソルビタンエステル;
・オキシアルキレン化されていてもよい、脂肪酸のスクロースエステル;
・脂肪酸のポリエチレングリコールエステル;
・N-アルキルグルカミン誘導体;
・(C10-C14)アルキルアミン類のオキシド類、又はN-アシルアミノプロピルモルホリンのオキシド類等のアミンオキシド類;
・エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマー;
から選択される一又は複数の界面活性剤を含有している、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
洗浄用組成物が、少なくとも一の、好ましくはカチオン性のコンディショニング剤を含有していることを特徴とする、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
洗浄用組成物が、アルキルスルファート及び/又はアルキルエーテルスルファートの界面活性剤を含有している、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
アルキルエーテルスルファート及び/又はアルキルスルファートの量が5%未満である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
アルキルエーテルスルファート類及び/又はアルキルスルファート類から選択されるアニオン性界面活性剤を含有する洗浄用組成物を使用する、中間の洗浄段階を含む、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
すすぎ、洗浄、コンディショニング又は乾燥の、一又は複数の付加的な段階を含む、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも一のアルキルポリグリコシド又はポリグリセロール化界面活性剤を含有する洗浄用組成物の適用を、染色用組成物の適用後、少なくとも12時間の間隙を設けて、適宜実施することを特徴とする、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
請求項1ないし18のいずれか1項に記載の洗浄用組成物から出発する、複数回の洗浄段階を含む、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
敏感なケラチン繊維を処理するための、請求項1ないし22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
請求項1ないし15のいずれか1項に記載の洗浄用組成物と酸化染色用組成物とを収容するキット。
【請求項25】
酸化剤を含有する組成物を収容する、請求項24に記載のキット。
【請求項26】
少なくとも一の酸化ベース、及び少なくとも一のアミノ基が第1級である少なくとも一のカップラーを含有する酸化染色用組成物から出発する、着色ケラチン繊維からの着色流出を制限し、及び/又は着色保護するための、アルキルポリグリコシド界面活性剤及びポリグリセロール化界面活性剤又はそれらの混合物から選択される少なくとも一の非イオン性界面活性剤を含有する洗浄用組成物の使用において、該酸化染色用組成物及び洗浄用組成物が、請求項1ないし15のいずれか1項に記載のものである使用。
【請求項27】
敏感なケラチン繊維を処理するための、請求項26に記載の使用。

【公開番号】特開2013−107898(P2013−107898A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2013−28900(P2013−28900)
【出願日】平成25年2月18日(2013.2.18)
【分割の表示】特願2005−371486(P2005−371486)の分割
【原出願日】平成17年12月26日(2005.12.26)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】