説明

獣医学的方法および組成物

【課題】潜在性子宮内膜炎を有する動物、または潜在性子宮内膜炎に罹患しやすい動物の受胎能を改善する方法を提供すること。
【解決手段】雌性動物にCOX−II阻害剤を投与することを含む方法。COX−IIの阻害剤は、雌性動物において繁殖成功率を改善するのに有用である。COX−II阻害剤の例としては、カルプロフェン、セレコキシブ、バルデコキシブ、パレコキシブ、フィロコキシブ、ベダプロフェン、トルフェナム酸、スキシブゾン、ロフェコキシブ、エトドラク、エトリコキシブ、ルミラコキシブ、メロキシカム、およびフロスリド等から選択される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物の繁殖を改善するための方法に関する。特に本発明は、潜在性子宮内膜炎に罹患しやすい動物において、授精、特に人工授精の成功率を改善するためのシクロオキシゲナーゼ−II(COX−II)阻害剤の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
酪農生産は、多くの国(米国、日本、およびEUを含む)において、非常に強化され医療化されたプロセスとなっている。この傾向は、受胎能の持続的な低下に伴って起こってきた。米国および日本において、現在の乳牛の平均受胎率は、1980年代の60%と比べてわずか35〜40%である。この全体的な受胎能の低下が、農場経営者には高いコストとなっている[Ferguson等、1999]。
【0003】
繁殖管理の一般概念は、生物学的に最適な時期であり、かつ経済的に有益な分娩後の間隔で、雌ウシの妊娠を誘発することである[Sheldon等、2006]。しかしながら、子宮疾患は、受胎率の低下、分娩から初回授精または受胎までの間隔の増大、および不妊のために廃用とされるウシの増加に関連する[Sheldon等、2006]。
【0004】
知られている子宮疾患のなかで、子宮内膜炎、すなわち子宮内膜の炎症が、受胎能低下の可能性のある原因である。子宮内膜炎の2つの異なる形態がこれまでに記述されている。
【0005】
この疾患の臨床的に明白な形態である「臨床的子宮内膜炎」は、一般に、程度の差はあれ重度の臨床的徴候、たとえば排膿および他の典型的な炎症の症状などをもたらす、分娩または交配時に起こる子宮の感染であるとされている[Sheldon等、2006]。この疾患は数世紀にわたって知られており、抗生物質およびプロスタグランジンなどの様々な治療選択肢が利用可能である。
【0006】
対照的に潜在性子宮内膜炎は、膣に化膿性物質がない場合に、細胞学によって通常判定される子宮の内膜炎症として定義することができる[Gilbert等、1998によって最初に記述、Sheldon等、2006による定義]。この潜在性子宮内膜炎は、非侵襲的方法(主としてサイトブラシを用いて)によって採取された組織サンプルの好中球数を測定することによって、臨床的子宮内膜炎の徴候なしに動物において診断される。この診断は、超音波検査を用いて子宮腔に流体が存在することを立証することによって、最終的に完了することができる[Kasimanickam等、2004]。現在、潜在性子宮内膜炎を治癒し、子宮内膜の健康状態を正常レベルに回復させるために利用可能な治療法はない。
【0007】
潜在性子宮内膜炎が乳牛に高度に蔓延していることを、北米および欧州において、いくつかの独立した研究グループが実証している。この状態は、受胎障害、および廃用率の上昇に関連している[Gilbert等、1998および2005、Kasimanickam等、2005、Linke等、2005]。
【0008】
乳牛の繁殖効率を改善するための薬学的方法の開発に、引き続き関心が寄せられている。本発明は、シクロオキシゲナーゼ(COX)の阻害剤による薬学的介入に関する。
【0009】
シクロオキシゲナーゼは、プロスタグランジンの生合成に関与する酵素である。2種のサブタイプ、シクロオキシゲナーゼ−I(COX−I)およびシクロオキシゲナーゼ−II(COX−II)が同定されている。COX−Iは、健康な動物に幅広く発現する。COX−IIは、一般に炎症状態を有する動物にのみ発現すると考えられている。COX−IおよびCOX−IIの阻害剤は知られており、あるいは非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)として知られている。
【0010】
国際公開第94/15613号は、子宮の血流を増進し、より良好な胚着床をもたらすための、COX阻害剤の使用を記載している。この議論は、ヒト繁殖、特に健康なヒトの繁殖成功率を改善する方法の適用を対象としている。アスピリンが実施例で用いられている唯一のCOX阻害剤であり、請求の範囲に記載の効果をもたらす種々のCOXサブタイプの役割に関しては議論されていない。しかしながら、ヒトとウシの子宮および卵巣の生理機能には本質的な相違がある。ウシの集中的かつ定期的な繁殖はまた、ヒトの繁殖健康に関する発見を、必ずしもウシの繁殖健康に当てはめられないことも意味する。さらに、アスピリンはNSAIDのなかで特別の作用機序を有し(血小板COX−Iに対する不可逆的結合)、COX−Iに選択的である。
【0011】
胚移植1時間前に体重1kg当たり5mgのイブプロフェンを筋内投与した研究は、プラシーボと比較して、処置動物において妊娠率が著しく上昇したことを示している[Elli等、2001]。しかしながら、この研究に用いられたウシはすべて初回授精時に未経験の雌ウシ(未験産)であり、したがって子宮内膜のいずれの炎症状態も有していなかった。さらに、これらの動物は発情周期の第7日に高品質の受精卵を子宮腔に移植する前に同期されており、したがって複数回の分娩を経験した雌ウシの自然または人工授精とは完全に異なる実験条件が作られている。
【0012】
COX−I活性およびCOX−II活性の両方を有するNSAIDであるフルニキシンは、雌ウシの卵巣周期および胚着床に対する影響に関して集中的に研究されてきた。1日2回、体重1kg当たり2.2mgで経口投与されたとき、フルニキシンは、ある種の子宮内膜疾患(停留胎盤、および分娩後子宮内膜炎)の治療に有効であることは示されていない[Konigsson等、2001]。非同期胚移植を受けた雌ウシに、10日間、1日2から4回、フルニキシンを体重1kg当たり2.2mg筋内投与後、進行した子宮(最適移植日より3日後)に移植されたとき、胚は初期には生存するが、フルニキシンによる黄体融解の阻害および発情周期の延長にもかかわらず、着床することはできない[Odensvik等、1994]。別の研究では、フルニキシンによる集中筋内治療は、分娩後雌ウシにおいて子宮の退縮様式を変えなかった[Odensvik等、1993]。
【0013】
これらの研究の結果は、雌ウシにおいて、筋内投与または経口投与されたフルニキシンは、胚着床または子宮内膜健康に効果を生じることなく、プロスタグランジンの産生および黄体融解に影響を及ぼすことを実証している。
【0014】
乳牛におけるフルニキシンによるこの研究は、ウシ子宮内膜疾患および/または乳腺炎に用いるための候補治療剤としてカルプロフェンを提示しているThun等[1989]の推量とも一致している。この予期された潜在的治療効果は、明らかに分娩後早期の雌ウシ、したがって臨床的子宮内膜炎の治療を対象としている(上記の定義、およびSheldon等[2006]を参照のこと)。
【0015】
総合的に言えば、シクロオキシゲナーゼ阻害剤の受胎能に対する影響には議論の余地がある。限られた数の刊行物が潜在的に有益な効果を記載しており[Elli等、2001]、他の刊行物は、齧歯類モデルにおいて、COX阻害剤による集中治療が着床前および着床後損失に悪影響を及ぼすことを示唆している[Shafiq等、2004、Sookvanichsilp等、2002]。
【0016】
参考文献
Elli M、Gaffuri B、Frigerio A、Zanardelli M、Covini D、Candiani M、Vignali M.:雌ウシの妊娠率に対する胚移植前イブプロフェンリシナート単回投与の影響(Effect of a single dose of ibuprofen lysinate before embryo transfer on pregnancy rates in cows)、Reproduction、2001、121(1):151〜4
Ferguson JD、Galligan DT:獣医学繁殖プログラム(Veterinary reproductive programs)、Proceedings of the Thirty−Second Annual Conference American Association of Bovine Practitioners、Nashville Tennessee USA、1999年9月23〜26日、131〜137頁
Gilbert RO、Shin ST、Guard CL、Erb HN:乳牛の子宮内膜炎発症率および繁殖成績に対する影響(Incidence of endometritis and effects on reproductive performance of dairy cows)、Theriogenology、1998、49(1):251
Gilbert RO、Shin ST、Guard CL、Erb HN、Frajblat M.:乳牛の子宮内膜炎有病率および繁殖成績に対するその影響(Prevalence of endometritis and its effects on reproductive performance of dairy cows)、Theriogenology、2005、64:1879〜1888
Kasimanickam、R.;Duffield T.F.;Foster、R.A;Gartley、C.J;Leslie、K.E;Walton、J.S;Johnson、W.H.:分娩後乳牛において潜在性子宮内膜炎を検出するための子宮内膜細胞診および超音波検査(Endometrial cytology and ultrasonography for the detection of subclinical endometritis in postpartum dairy cows)、Theriogenology、2004、62(1/2)9〜23
Kasimanickam R、Cornwell JM、Nebel RL:乳牛の初回授精妊娠に対するプレシンク−オブシンクプログラム開始時の臨床的および潜在性子宮内膜炎の影響(Effect of presence of clinical and subclinial endometritis at the initiation of Presynch−Ovsynch program on the first service pregnancy in dairy cows)、Anim Reprod Sci、2005年11月16日[印刷前電子版]
Konigsson K、Gustafsson H、Gunnarsson A、Kindahl H:誘発性停留胎盤および分娩後子宮内膜炎を有する初産雌ウシにおけるオキシテトラサイクリンおよびフルニキシンの使用に関する臨床および細菌学的局面(Clinical and bacteriological aspects on the use of oxytetracycline and flunixin in primiparous cows with induced retained placenta and post−partal endometritis)、Reprod Domest Anim.2001、36(5):247〜56
Lincke A、Kersting S、Drillich M等:タンパク分解酵素またはプロスタグランジンF2アルファによる乳牛の潜在性子宮内膜炎の治療、および繁殖成績に対するその影響(Treatment of subclinical endometritis in dairy cows with proteolytic enzymes or prostaglandin F2alpha and its effect on reproductive performance)、6th Middle European Buiatrics congress、Krakau/Polen、2005
Odensvik K、Gustafsson H:未験産雌ウシの非同期胚移植時におけるフルニキシンの影響(Effect of flunixin during asynchronous embryo transfer in the heifer)、Animal Reproduction Science、1994、36(1−2):13〜24
Odensvik K.Fredriksson G:ウシの分娩後期における集中フルニキシン治療の影響(The effect of intensive flunixin treatment during the postpartum period in the bovine)、Journal of Veterinary Medicine Serie A、1993、40(8):561〜8
Shafiq N、Malhotra S、Pandhi P:着床前損失、着床後損失、および妊娠期間に対する非選択的シクロオキシゲナーゼ(COX)阻害剤と選択的COX−2阻害剤の比較:実験的研究(Comparison of nonselective cyclo−oxygenase(COX) inhibitor and selective COX−2 inhibitors on preimplantation loss,postimplantation loss and duration of gestation:an experimental study)、Contraception、2004、69(1):71〜75
Sheldon IM、Lewis GS、Leblanc S、Gilbert RO:ウシにおける分娩後子宮疾患の定義(Defining postpartum uterine disease in cattle)、Theriogenology、2006、65(8):1516〜1530
Sookvanichsilp N、Pulbutr P:ラットにおけるインドメタシンおよびセレコキシブの抗着床効果(Anti−implantation effects of indomethacin and celecoxib in rats)、Contraception、2002、65(5):373〜8
Thun R、Eggenberger E、Zerobin K、Rehm WF、Ludwig B.:獣医薬におけるカルプロフェン II.分娩後早期雌ウシのPGF2アルファ放出に対する阻害効果(Carprofen in veterinary medicine.II.Inhibitory effect on the release of PGF2 alpha in the early postpartum cow)、Schweiz Arch Tierheilkd、1989、131(4):205〜12
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明者等は、潜在性子宮内膜炎を有する動物、または潜在性子宮内膜炎に罹患しやすい動物の受胎能を改善するために、COX−II阻害剤を用い得ることをここに見出した。
【課題を解決するための手段】
【0018】
第1の態様において、本発明は、雌性動物において繁殖成功率を改善するための方法であって、その雌性動物にCOX−II阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
【0019】
他の態様において、本発明は、2産以上の雌ウシにおいて潜在性子宮内膜炎を予防的、姑息的、または治癒的に治療する方法であって、その雌ウシに有効量のCOX−II阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
【0020】
さらなる態様において、本発明は、雌性動物において繁殖成功率を改善する薬剤を調製するためのCOX−II阻害剤の使用を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の方法は、ヒトおよび非ヒト哺乳動物を含む、哺乳動物一般に適用することができる。好ましい実施形態において、この方法は、家畜化および非家畜化哺乳動物を含む、非ヒト哺乳動物に適用される。家畜化哺乳動物には、ウシ、ブタ、およびヒツジなどの家畜哺乳動物、ならびにネコ、イヌ、およびウマなどの伴侶哺乳動物が含まれる。非家畜化哺乳動物には、動物学的収集および他の収集の哺乳動物、特に飼育下繁殖プログラムの希少種および絶滅危惧種が含まれる。この方法は、より好ましくは家畜哺乳動物、特にウシ、最も好ましくは2産以上の乳牛に適用される。
【0022】
本発明の方法は、いずれか特定の授精方法に限定することを意図していない。したがって、ウシの場合、雄ウシによる精子進入の成功率は、COX−II阻害剤による処置によって改善することができる。同様に、人工授精の成功率も、そのような処置によって改善することができる。
【0023】
任意のCOX−II阻害剤が、本発明での使用に適切である可能性がある。多くのそのような化合物がすでに記載されており、当業者はさらに適切な阻害剤を同定することのできる試験法を理解するであろう。たとえば、国際公開第2003/037874号は、ヒトおよびイヌCOX−IIに対する阻害活性を求めるためのアッセイを記載している。この方法をウシの酵素と共に用いるために適応させることができる。
【0024】
本発明の教示がウシ以外の動物に適用されるとき、ウシCOX−II酵素についての言及は、他の種において見出されるその酵素への言及として読まれるべきであることが理解されるであろう。
【0025】
阻害活性は一般に、IC50またはKなどのパラメータによって特徴づけられる。本発明において特定の値のCOX−II阻害剤とは、ウシCOX−IIに対して100μM以下のIC50を有するものである。より好ましくは、50μM以下のIC50を有するそのような阻害剤である。さらに好ましくは、25μM以下、特に10μM以下、さらに特に好ましくは5μM以下、最も特に好ましくは1μM以下のIC50を有するそのような阻害剤である。
【0026】
一態様において、COX−II阻害剤は、選択的COX−II阻害剤である。この文脈において選択性とは、COX−IよりCOX−IIに対する選択性を意味する。選択性は、COX−Iに対するIC50とCOX−IIに対するIC50との比として表すことができる。したがって、COX−Iに対して50μMのIC50を有し、COX−IIに対して10μMのIC50を有する化合物は、COX−IよりCOX−IIに5:1の選択性を有する。
【0027】
好ましいCOX−II阻害剤は、COX−IよりCOX−IIに、少なくとも1:1、より好ましくは少なくとも2:1、さらに好ましくは少なくとも5:1、最も好ましくは少なくとも10:1の選択性を有する。
【0028】
国際公開第2005/084654号は、COX−II阻害剤のいくつかの種類を記載している。これらの種類は同様に、本発明に用いるCOX−II阻害剤として適している。
【0029】
本発明で用いるCOX−II阻害剤の例は以下のものである。
アセクロフェナク 欧州特許第119932号および米国特許第4548952号に開示の([({2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]フェニル}アセチル)オキシ]酢酸)、および他の化合物
アンピロキシカム 欧州特許第147177号および米国特許第4551452号に開示の(エチル1−({2−メチル−1,1−ジオキシド−3−[(ピリジン−2−イルアミノ)カルボニル]−2H−1,2−ベンゾチアジン−4−イル}オキシ)エチルカルボナート)、および他の化合物
アントルメチングアシル 英国特許第2115417号および米国特許第4578481号に開示の(3−メトキシフェニルN−{[1−メチル−5−(4−メチルベンゾイル)−1H−ピロール−2−イル]アセチル}グリシナート)、および他の化合物
AU−8001 Arzneimittel−Forschung(1983)、33(6)、831〜3に開示の(4−(アセチルアミノ)フェニル[5−(4−メチルベンゾイル)−1H−ピロール−2−イル]アセタート)、および他の化合物
ベルモプロフェン 欧州特許第3893号および米国特許第4238620号に開示の(2−(8−メチル−11−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f]オキセピン−2−イル)プロパン酸)、および他の化合物
BF−389 Agents and Actions(1992)、37(1−2)、90〜8に開示の((4Z)−4−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−メチル−1,2−オキサジナン−3−オン)、および他の化合物
ブロムフェナク Agents and actions(1988)、25(1−2)、77〜85に開示の([2−アミノ−4−(4−ブロモベンゾイル)フェニル]酢酸)、および他の化合物
ブチブフェン 英国特許第1528956号に開示の(2−(4−イソ−ブチルフェニル)ブタン酸)、および他の化合物
シンノキシカム 欧州特許第79639号および米国特許第4461768号に開示の(2−メチル−1,1−ジオキシド−3−[(ピリジン−2−イルアミノ)カルボニル]−2H−1,2−ベンゾチアジン−4−イル(2E)−3−フェニルアクリラート)、および他の化合物
デクスケトプロフェン 英国特許第1164585号および米国特許第3641127号に開示の((2S)−2−(3−ベンゾイルフェニル)プロパン酸)、および他の化合物
ジクロフェナク 米国特許第3558690号および英国特許第1132318号に開示の({2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]フェニル}酢酸)、および他の化合物
ドロキシカム 欧州特許第99770号および米国特許第4563452号に開示の(5−メチル−3−ピリジン−3−イル−2H−,5H−[1,3]オキサジノ[5,6−c][1,2]ベンゾチアジン−2,4(3H)−ジオン−6,6−ジオキシド)、および他の化合物
DuP−697 欧州特許第87629号および米国特許第4590205号に開示の(4−[5−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−3−チエニル]フェニルメチルスルホン)、および他の化合物
E−5110 欧州特許第204964号および米国特許第4833160号に開示の((3E)−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジリデン)−1−メトキシピロリジン−2−オン)、および他の化合物
エルテナク 欧州特許第5559号および米国特許第4272507号に開示の({4−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−3−チエニル}酢酸)、および他の化合物
フェンクロズ酸 米国特許第3538107号に開示の([2−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−4−イル]酢酸)、および他の化合物
フロブフェン 欧州特許第180290号および米国特許第4683331号に開示の(4−(2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−イル)−2−メチル−4−オキソブタン酸)、および他の化合物
フルルビプロフェン ニュージーランド特許第6500865号に開示の(2−(2−フルオロビフェニル−4−イル)プロパン酸)、および他の化合物
FPL−62064 欧州特許第178035号および米国特許第4810719号に開示の(N−(4−メトキシフェニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−アミン)、および他の化合物
インドブフェン 英国特許第1344663号に開示の(2−[4−(1−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)フェニル]ブタン酸)、および他の化合物
ケトプロフェン 英国特許第1164585号および米国特許第3641127号に開示の(2−(3−ベンゾイルフェニル)プロパン酸)、および他の化合物
ケトロラク 米国特許第4089969号に開示の(5−ベンゾイル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−1−カルボン酸)、および他の化合物
リコフェロン Drugs of the Future 1995、20(10)、1007〜1009に開示の([6−(4−クロロフェニル)−2,2−ジメチル−7−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−イル]酢酸)、および他の化合物
ロモキシカム 欧州特許第1113号および米国特許第4180662号に開示の(6−クロロ−4−ヒドロキシ−2−メチル−N−ピリジン−2−イル−2H−チエノ[3,2−e][1,2]チアジン−3−カルボキサミド1,1−ジオキシド)、および他の化合物
モフェゾラク 欧州特許第26928号および米国特許第4327222号に開示の([3,4−ビス(4−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]酢酸)、および他の化合物
ネパフェナク 英国特許第2059963号および米国特許第4313949号に開示の(2−(2−アミノ−3−ベンゾイルフェニル)アセトアミド)、および他の化合物
オルパノキシン 米国特許第3962284号に開示の(3−[5−(4−クロロフェニル)−2−フリル]−3−ヒドロキシプロパン酸)、および他の化合物
オキシンダナク 米国特許第4057573号に開示の(5−ベンゾイル−6−ヒドロキシインダン−1−カルボン酸)、および他の化合物
パミコグレル 欧州特許第159677号および米国特許第4659726号に開示の(エチル{2−[4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−1H−ピロール−1−イル}アセタート)、および他の化合物
ペルビプロフェン 米国特許第4254274号に開示の(2−{4−[(E)−(2−オキソシクロヘキシリデン)メチル]フェニル}プロパン酸)、および他の化合物
ピラゾラク 欧州特許第22906号に開示の([4−(4−クロロフェニル)−1−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−3−イル]酢酸)、および他の化合物
ピロキシカム 米国特許第4074048号に開示の(4−ヒドロキシ−2−メチル−N−ピリジン−2−イル−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド1,1−ジオキシド)、および他の化合物
プラノプロフェン ドイツ特許第2337052号に開示の(2−(5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−7−イル)プロパン酸)、および他の化合物
SKF−105809 欧州特許第306300号および米国特許第5145858号に開示の(2−[3−(メチルスルフィニル)フェニル]−3−ピリジン−4−イル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[1,2−a]イミダゾール)、および他の化合物
スリンダク 米国特許第3692651号に開示の({(1Z)−5−フルオロ−2−メチル−1−[4−(メチルスルフィニル)ベンジリデン]−1H−インデン−3−イル}酢酸)、および他の化合物
TA−60 ドイツ特許第2920812号に開示の(2−(4−アリルフェニル)プロパン酸)、および他の化合物
タルニフルマート ベルギー特許第858864号に開示の(3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−1−イル2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}ニコチナート、および他の化合物
テブフェロン 欧州特許第251408号および米国特許第4708966号に開示の(1−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサ−5−イン−1−オン)、ならびに他の化合物
テノキシカム 米国特許第4177193号に開示の(4−ヒドロキシ−2−メチル−N−ピリジン−2−イル−2H−チエノ[2,3−e][1,2]チアジン−3−カルボキサミド1,1−ジオキシド)、および他の化合物
テポキサリン 欧州特許第248594号および米国特許第4826868号に開示の(3−[5−(4−クロロフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド)、および他の化合物
チルノプロフェン 欧州特許第284069号および米国特許第4808593号に開示の(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル2−(2−メチル−5H−クロメノ[2,3−b]ピリジン−7−イル)プロパノアート)、および他の化合物
チノリジン 米国特許第3563997号に開示の(エチル2−アミノ−6−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−3−カルボキシラート)、および他の化合物
キシモプロフェン 米国特許第3935255号に開示の(2−{4−[3Z]−3−(ヒドロキシイミノ)シクロヘキシル}フェニル)プロパン酸)、および他の化合物
ザルトプロフェン 米国特許第4247706号に開示の(2−(10−オキソ−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f]チエピン−2−イル)プロパン酸)、および他の化合物
米国特許第5705525号に開示のジフェニルチオフェン
特開2006−076910に開示の化合物、ならびに
国際公開第0623377号に開示のインドールキナゾリン。
【0030】
本発明で用いるCOX−II阻害剤のさらなる例は以下のものである。
カルプロフェン 米国特許第3896145号および英国特許第1385620号に開示の(2−(6−クロロ−9H−カルバゾール−2−イル)プロパン酸)
セレコキシブ 欧州特許第731795号および米国特許第5466823号に開示の(4−[5−(4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−ベンゼンスルホンアミド);SC−59630 (4−(4−クロロ−5−フェニル−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド)
バルデコキシブ 欧州特許第809636号および米国特許第5833272号に開示の(4−(5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド);SC−66791 (4−[5−(ジフルオロメチル)−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド);SC−66448 (4−(5−エチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド);SC−66956 (4−[5−(メトキシメチル)−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド);SC−66775 (4−[3−(4−フルオロフェニル)−5−メチルイソオキサゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド);SC−68173 (4−(5−クロロ−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド)
パレコキシブ 欧州特許第977748号および米国特許第6034256号に開示の(N−{[4−(5−メチル−3−フェニル−4−イソオキサゾリル)フェニル]スルホニル}−プロパンアミド)、SC−75416 ((2S)−7−t−ブチル−6−クロロ−2−(トリフルオロメチル)−2H−クロメン−3−カルボン酸)
欧州特許第977748号および米国特許第6034256号に開示の6,8−ジクロロ−2−トリフルオロメチル−2H−クロメン−3−カルボン酸
国際公開第0487686号に開示の(2S)−8−エチル−6−(トリフルオロメトキシ)−2−(トリフルオロメチル)−2H−クロメン−3−カルボン酸;(2S)−6−クロロ−5,7−ジメチル−2−(トリフルオロメチル)−2H−クロメン−3−カルボン酸;[(2S)−6,8−ジメチル−2−(トリフルオロメチル)−2H−クロメン−3−カルボン酸、ナトリウム塩、6−エチル−8−メチル−2−(トリフルオロメチル)−2H−クロメン−3−カルボン酸
欧州特許第1045833号および米国特許第6608070号に開示の{6−クロロ−2−[(4−エチルピリジン−2−イル)カルボニル]−1H−インドール−3−イル}酢酸
欧州特許第731795号および米国特許第5466823号に開示の4−[5−(4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド
国際公開第9625405号に開示の4−[3−(3−フルオロフェニル)−5−メチルイソオキサゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド;5−(ジフルオロメチル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−3−フェニルイソオキサゾール
国際公開第0181332号に開示の2−フルオロ−4−(5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
欧州特許第772600号および米国特許第6613789号に開示の3−{1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル}ピリジン
国際公開第9847890号に開示の(2S)−6−ヨード−2−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
国際公開第0414878号に開示の5−(メチルスルホニル)−2−[5−ピリジン−3−イル−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]ピリジン、ならびに
国際公開第0140216号に開示の2−[3−(ジフルオロメチル)−5−フェニル−1H−ピラゾール−1−イル]−5−(メチルスルホニル)ピリジン。
【0031】
本発明で用いるCOX−II阻害剤のさらなる例には以下のものが含まれる。
フィロコキシブ 欧州特許第863891号に開示の(3−(シクロプロピルメトキシ)−5,5−ジメチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]フラン−2(5H)−オン)
ベダプロフェン 英国特許第2006763号および米国特許第4218473号に開示の(2−(4−シクロヘキシル−1−ナフチル)プロパン酸)
トルフェナム酸 ドイツ特許第1543295号に開示の(2−[(3−クロロ−2−メチルフェニル)アミノ]安息香酸)
スキシブゾン ドイツ特許第1936747号に開示の(4−[(4−ブチル−3,5−ジオキソ−1,2−ジフェニルピラゾリジン−4−イル)メトキシ]−4−オキソブタン酸
国際公開第9914205号に開示の4−(2−オキソ−3−フェニル−2,3−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
ロフェコキシブ 欧州特許第705254号および米国特許第5474995号に開示の(3−フェニル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2(5H)−フラノン)
エトドラク 米国特許第3939178号に開示の((1,8−ジエチル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル)酢酸)
エトリコキシブ 欧州特許第912518号および米国特許第6071936号に開示の(5−クロロ−6’−メチル−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2,3’−ビピリジン)
ルミラコキシブ 欧州特許第1007505号および米国特許第6291523号に開示の({2−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)アミノ]−5−メチルフェニル}酢酸)
メロキシカム 欧州特許第2482号および米国特許第4233299号に開示の(4−ヒドロキシ−2−メチル−N−(5−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド1,1−ジオキシド)
ニメスリド 米国特許第3840597号および英国特許第1435755号に開示の(N−(4−ニトロ−2−フェノキシフェニル)メタンスルホンアミド)
CV−247 欧州特許第863891号に開示の(3−イソプロポキシ−5,5−ジメチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]フラン−2(5H)−オン)
GW406381 欧州特許第1032575号および米国特許第6451794号に開示の(2−(4−エトキシフェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン)
シミコキシブ 欧州特許第1122243号および米国特許第6838476号に開示の(4−[4−クロロ−5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド)
CS−502 Sankyo CAS Reg No346670−87−9
CS706 米国特許第5783597号に開示の(N−[4−(4−フルオロフェノキシ)−2−チエニル]メタンスルホンアミド)
ABT963 欧州特許第1124804号および米国特許第6307047号に開示の(2−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリダジン−3(2H)−オン)
アジュレム酸(Ajulemic acid) 欧州特許第650483号および米国特許第5338753号に開示の((6aR,10aR)−3−(1,1−ジメチルヘプチル)−1−ヒドロキシ−6,6−ジメチル−6a,7,10,10a−テトラヒドロ−6H−ベンゾ[c]クロメン−9−カルボン酸)
BMS347070 欧州特許第891345号および米国特許第6180651号に開示の((3Z)−3−{(3−クロロフェニル)[4−(メチルスルホニル)フェニル]メチレン}ジヒドロフラン−2(3H)−オン)
D−1367 Chiroscience CAS Reg No215435−18−0
ダルブフェロン 欧州特許第449216号および米国特許第5143928号に開示の((5Z)−2−アミノ−5−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン)
E−6087 欧州特許第1083171号および米国特許第6353117号に開示の(4−[5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド)
GR−253035 Glaxo Wellcome CAS Reg No215522−99−9
DRF−4367 国際公開第0066562号に開示の(2−(ヒドロキシメチル)−4−[5−(4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド
イグラチモド 英国特許第2210879号および米国特許第4954518号に開示の(N−[3−(ホルミルアミノ)−4−オキソ−6−フェノキシ−4H−クロメン−7−イル]メタンスルホンアミド)
イムレコキシブ(Imrecoxib) 米国特許出願公開第2004/029951号に開示の(3−(4−メチルフェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−プロピル−1,5−ジヒドロ−2H−ピロール−2−オン)
LAS34475 Almirall Profesfarma CAS Reg No485397−26−0
ナブメトン 米国特許第4061779号に開示の(4−(6−メトキシ−2−ナフチル)ブタン−2−オン)
ニトロフルルビプロフェン 国際公開第0313499号に開示の(4−(ニトロオキシ)ブチル2−(2−フルオロビフェニル−4−イル)プロパノアート)
NS398 欧州特許第317332号および米国特許第4885367号に開示の(N−[2−(シクロヘキシルオキシ)−4−ニトロフェニル]メタンスルホンアミド)
PMI−001 Journal Medicinal Chemistry、199、42、7、1161に開示の(2,6−ジ−t−ブチル−4−(5−エトキシ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)フェノール)
S2474 欧州特許第595546号および米国特許第5418230号に開示の(2,6−ジ−t−ブチル−4−[(E)−(2−エチル−1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−5−イリデン)メチル]フェノール)
SVT2016 Salvat CAS Reg No630395−06−1
タゾフェロン 欧州特許第211670号および米国特許第5356917号に開示の(5−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−1,3−チアゾリジン−4−オン)
チルマコキシブ 欧州特許第745596号および米国特許第5994381号に開示の(4−(4−シクロヘキシル−2−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)−2−フルオロベンゼンスルホンアミド
デラコキシブ 欧州特許第731795号および米国特許第5466823号に開示の(4−[3−(ジフルオロメチル)−5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド
フロスリド 欧州特許第56956号および米国特許第4375479号に開示の(N−[6−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−1−オキソ−インダン−5−イル]−メタンスルホンアミド)
L−745337 国際公開第9413635号に開示の(N−{6−[(2,4−ジフルオロフェニル)チオ]−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル}メタンスルホンアミド)
L−768277 国際公開第9621667号に開示の(5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−フェニル[1,3]チアゾロ[3,2−b][1,2,4]トリアゾール)
L−776967 欧州特許第863134号に開示の(2−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−シクロペンテン−1−オン)
L−783003 国際公開第9619469号に開示の(5,5−ジメチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−3−フェニルフラン−2(5H)−オン)
L−804600 国際公開第9841511号に開示の(2−ベンジル−4−イソプロポキシ−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ピリダジン−3(2H)−オン)
国際公開第9530656号に開示の1−{3,3−ジメチル−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]シクロペンタ−1,4−ジエン−1−イル}−4−フルオロベンゼン
Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters(1996)、6(22)、2677〜2682に開示の4,4−ジメチル−2−フェニル−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]シクロブテノン
国際公開第9603396号に開示の1−(7−t−ブチル−2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−5−ベンゾフラニル)−4−シクロプロピルブタン−1−オン
RWJ−63556 米国特許第5783597号に開示の(N−[5−(4−フルオロフェノキシ)−2−チエニル]メタンスルホンアミド)
S−33516 Journal of Medicinal Chemistry(2000)、43(24)、4582〜4593に開示の(1,3−ビス(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−4,7−エタノイソインドール)
SC−299 国際公開第9636617号に開示の(4−(2−メチル−4−フェニル−1,3−オキサゾール−5−イル)ベンゼンスルホンアミド、ならびに
UR−8877 国際公開第0023426号に開示の(4−[4−クロロ−5−(4−エトキシフェニル)−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド)。
【0032】
本発明で用いるCOX−II阻害剤のさらなる例には以下のものが含まれる。
Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters、2004、14、24、6049に開示の3−(2−メトキシテトラヒドロフラン−2−イル)−1−(4−メチルフェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1H−ピラゾール
国際公開第0145703号に開示のニトロソ化およびニトロシル化シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤
Journal of Medicinal Chemistry(1995)、38(1)、68〜75に開示の1,4−ベンゾジオキサン
欧州特許第56956号に開示のインダニル誘導体
国際公開第9850033号に記載の化合物
欧州特許第371438号に開示の(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)チアジアゾール、−オキサジアゾール、および−トリアゾール
米国特許第3983237号に開示の2−アリール−置換イソオキサゾロ[2,3−a]ピリジニルハロゲン化物
国際公開第9403448号に開示の2−複素環−5−ヒドロキシ−1,3−ピリミジン
欧州特許第449216号および米国特許第5143928号に開示の2置換チアゾリジノン、オキサゾリジノン、およびイミダゾリジノンの3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルメチレン誘導体
Journal of Medicinal Chemistry(1999)、42(7)、1161〜1169に開示のチアジアゾール
米国特許第6077869号に開示のアリールフェニルヒドラジド
米国特許第5783597号に開示の2−アリールオキシ−5−アルカンスルホンアミド−チオフェン
欧州特許第728755号に開示のジフェニルチオフェン
Journal of Medicinal Chemistry(2000)、43(24)、4582〜4593に開示の1,3−ジアリール−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール誘導体
スペイン特許第2158809号に開示の(フェニルエチル)スルホンアミドおよび(アルキルスルホニル)エチルベンゼン
国際公開第9603396号に開示のジヒドロベンゾフラン
国際公開第9829382号に開示のAPHSおよび類似体
国際公開第9714691号に開示の(メチルスルホニル)フェニル−2−(5H)フラノン
国際公開第9413635号に開示の5−メタンスルホンアミド−1−インダノン阻害剤
「COX−II inhibitors−A new generation of safer NSAIDs? Donnelly MT、Hawkey CJ、Alimentary Pharmacology & Therapeutics 1997、11:2(227〜236)」に記載の化合物
国際公開第9619469号に開示のジアリール−2(5H)−フラノン
国際公開第9716435号に開示のシクロオキシゲナーゼ−2阻害剤のプロドラッグとしての3,4−ジアリール−2−ヒドロキシ−2,5−ジヒドロフラン
国際公開第9500501号に開示の(フェニル)複素環化合物
米国特許第5436265号に開示のインドール
国際公開第9623786号に開示の5−メタンスルホンアミド−3H−イソベンゾフラン−1−オン
国際公開第9637467号に開示のN−ベンジルインドール−3−イルブタン酸誘導体
欧州特許第863134号に開示の2−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−シクロペンテン−1−オン
国際公開第9621667号に開示のアリール置換5,5−縮合芳香族窒素化合物
国際公開第9839330号に開示の3−(チアゾール−2−イルメチル)インドール
国際公開第9619463号に開示のJTE−522および他のオキサゾール
スペイン特許第2214130号に開示の2,3’−ビピリジン
国際公開第0472058号、第0168633号、第0018753号に開示の2−フェニルピラン−4−オン
国際公開第0306451号に開示の4−フェニルピラン−2−オン
国際公開第9914205号、第9734882号に開示の2(3H)−オキサゾロン
国際公開第9822442号に開示のジアリールシクロアルキルピラゾール
欧州特許第87629号に開示の2,3−ジアリール−5−ハロチオフェン
国際公開第9610012号に開示のXU−745および類似体
国際公開第0446121号に開示の1,2,4−トリアゾール
国際公開第0414878号に開示の1−(へテロ)アリール−3−トリフルオロメチル−1H−1,2,4−トリアゾール
国際公開第0400206号に開示のピラゾール−3−オン
国際公開第0400822号に開示の2−チオキソチアゾール
国際公開第0355875号に開示のジアリール1,2,4−トリアゾール
国際公開第0355874号に開示のビピリジニル誘導体
国際公開第0359339号に開示のトリテルペノイド
国際公開第0066562号に開示のピラゾール
国際公開第0190097号に開示の3,4−ジフェニル−2,5−ジヒドロ−2−フラノン
国際公開第0018741号、第9925695号、第9915505号に開示のフェニルピラゾール
特開平10−291982に開示のイミダゾリンまたはオキサゾリン誘導体
国際公開第0389427号に開示のインドール−2−オン
国際公開第0337874号に開示の1−[スルホニルフェニル(またはピリジル)]ピラゾール
国際公開第0337351号に開示の5−ヘテロシクロ−1−(5−メタンスルホニルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール
国際公開第0337336号に開示の1−(5−スルホニル−ピリジン−2−イル)−5−(メチリデン−シクロアルキルメトキシ)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
国際公開第0337335号に開示のヘテロアリール置換ピラゾール
欧州特許第1308446号に開示の5−(アルキリデン−シクロアルキル)−ピラゾールおよび5−(アルキリデン−ヘテロシクリル)−ピラゾール
欧州特許第1308445号に開示のヘテロアリール置換ピラゾール
国際公開第0337352号に開示の5−N−ヘテロシクリル−1−(4−スルホニルフェニル)−1H−ピラゾール
国際公開第0337330号に開示のスルホニル(ヘテロ)アリールピラゾール
欧州特許第1273582号および米国特許出願公開第2003/119836号に開示のヘテロシクロ−アルキルスルホニルピラゾール
欧州特許第1273580号および米国特許出願公開第2003/119835号に開示のスルホニルヘテロアリールトリアゾール
欧州特許第1273576号に開示のスルホニルアリールトリアゾール
米国特許出願公開第2003/013886号、欧州特許第937782号、欧州特許第846689号に開示のベンゾイミダゾール
国際公開第0164669号に開示のピラゾールエーテル、チオエーテル、およびアミン
国際公開第0140216号に開示のヘテロシクロ−アルキルスルホニルピラゾール
欧州特許第1104760号に開示のスルファモイルヘテロアリールピラゾール
欧州特許第1104759号に開示のヘテロアリールフェニルピラゾール
欧州特許第1104758号に開示の5−アルキニルフェニル−1−スルホニルアリールピラゾール
国際公開第9964415号に開示のヘテロシクリルスルホニルベンゼン
国際公開第9905104号に開示の3−アミノインドール
米国特許第5811482号に開示のアザオキシインドール−1−カルボキサミド
欧州特許第439265号に開示の[(ヘテロ)アリールアシル]テトラロン、−クロメノン
国際公開第0618727号に開示のトリアゾロピリジン
国際公開第0487687号、第0487686号に開示の2H−クロメン−3−カルボキシラート
国際公開第03104223号に開示のピラゾール
欧州特許第1251126号に開示のフルオロ置換ベンゼンスルホニルピラゾールおよびイソオキサゾール
米国特許第6696477号、米国特許第6432999号に開示のヘテロシクロ置換ヒドロキサム酸誘導体
国際公開第0149675号に開示のジヒドロベンゾピラン、ジヒドロベンゾチオピラン、およびテトラヒドロキノリン
国際公開第9515316号に開示のピラゾリルベンゼンスルホンアミド
国際公開第0023433号に開示のベンゾピランカルボキシラートおよびキノリンカルボキシラート
国際公開第9603385号に開示の3,4−置換ピラゾール
国際公開第9624584号に開示の2,3−ジアリールピリジン
国際公開第9847890号に開示のベンゾピラン
国際公開第9825896号に開示のピロール
国際公開第9427980号に開示の[(アルキルスルホニル)フェニル]オキサゾール
米国特許第5663180号に開示のアリールおよびピリジル−置換シクロペンテン
国際公開第9727181号に開示のヘテロシクロ−置換イミダゾール
国際公開第9711704号に開示のピラゾリルベンゼンスルホンアミド
国際公開第9603388号に開示の1,2−ジアリールイミダゾール
国際公開第9638442号に開示のスルホニルフェニル複素環
国際公開第9638418号に開示のヘテロシクロ置換ヒドロキサム酸および誘導体
国際公開第9636617号に開示のオキサゾール
国際公開第9624584号に開示の2,3−置換ピリジン
国際公開第9625405号に開示のイソオキサゾール
国際公開第9624585号に開示の3,4−ジアリールピリジン
国際公開第9609293号に開示のベンゾ[g]インダゾール誘導体
国際公開第9603387号に開示の4,5−置換イミダゾリル化合物
国際公開第9603388号に開示の1,2−置換イミダゾリル化合物
国際公開第9603392号に開示の置換チアゾール
国際公開第9530652号に開示のフェニルシクロペンタジエンスピロ誘導体
国際公開第9515318号に開示の1,3,5−三置換ピラゾール
国際公開第9521817号に開示の置換スピロ化合物
米国特許第5420343号に開示のアリールシクロアルキルカルボキシアルキルエーテル
国際公開第9530656号に開示のシクロペンタジエニルベンゼン化合物
国際公開第9415932号に開示の3,4−ジアリールチオフェン
国際公開第0534937号に開示のフラボノイド
特開平11−302266に開示のアズレン
国際公開第9737984号に開示の3−ジアリールメチリデン−2−フラノン
国際公開第0014082号に開示のジアリールメチリデンフラン誘導体
国際公開第9962884号に開示のジアリールピラゾール
スペイン特許第2138902号に開示の5−(アリールチオ)−6−スルホンアミド−3(2H)−ベンゾフラノン
米国特許第4230719号に開示の2−(4−(3−メチル−2−チエニル)フェニル)プロピオン酸。
【0033】
本発明で用いるCOX−II阻害剤のさらなる例には以下のものが含まれる。
国際公開第05112921号に開示のインドール酢酸およびインデン酢酸誘導体
特開2005−306785に開示のダンマラン類似体
米国特許出願公開第2005/234244号、第2005/234030号に開示のアシルインドール
国際公開第0594815号に開示のジメチルフラノン誘導体
国際公開第0570883号、第0570874号に開示のジアリール−2(5H)−フラノンの一酸化窒素放出プロドラッグ
国際公開第0554204号に開示のピラゾール/イソオキサゾール誘導体
国際公開第0551941号に開示の複素環チオン誘導体
国際公開第0542476号に開示のジアリール−2−(5H)−フラノンのプロドラッグ
国際公開第0537227号に開示のヘテロアリールまたは複素環誘導体
国際公開第0537266号に開示の5−メチル−2−(2’−クロロ−6’−フルオロアニリノ)フェニル酢酸および薬学的に許容できる塩
国際公開第0525510号に開示のベンゼンスルホンアミド
国際公開第0516924号に開示の7−アザインドール
国際公開第0514528号に開示の直鎖および分枝鎖脂質アミド
国際公開第0443478号に開示のウィタノライド化合物
国際公開第04106321号に開示の4−アリール−5H−チオフェン−2−オン誘導体
国際公開第0493829号に開示の1−(4−スルファミルアリール)−3−置換−5−ヘテロアリール−2−ピラゾリン
国際公開第0487074号に開示の置換ピラゾール
国際公開第0472057号に開示の4−(4−メチルスルフィニルフェニル)−3−フェニルフラン−2−オン
国際公開第0472037号に開示の2,3’−ビピリジン誘導体
国際公開第0024719号に開示のアリールピリダジノン
国際公開第0458778号に開示のホスホラミド誘導体
国際公開第0458697号に開示の4−ニトロ−2−[(4’−メトキシ)−フェノキシ]−メタンスルホンアニリド
国際公開第0448347号に開示の1,2,4−トリアゾール
国際公開第0448314号に開示の置換アミノフェニル酢酸および誘導体
国際公開第0448344号に開示のピリミジン誘導体
国際公開第0448367号に開示の1,2,4−トリアゾール誘導体
国際公開第0441803号に開示のジアリール−2−(5H)−フラノンの一酸化窒素放出プロドラッグ
米国特許出願公開第2004/092566号に開示のセレコキシブプロドラッグ
国際公開第0437798号に開示のスルホニルカルバメート誘導体
国際公開第0435553号に開示のイソチアゾール誘導体
国際公開第0424691号に開示の[(メチルスルホニル)フェニル]ピリジン
米国特許出願公開第2004/058977号に開示の2,3−ジアリールインドール
国際公開第0418452号に開示のピリミジン誘導体
国際公開第0418427号に開示のo−ピリジンキノン誘導体
国際公開第0411421号に開示の一酸化窒素放出ジアリール−2−(5H)−フラノンプロドラッグ
国際公開第0410945号に開示のニトロソ化および/またはニトロシル化化合物
国際公開第0409560号に開示のピリミジン誘導体
特開2004−057114に開示のペプチド
国際公開第0402420号に開示のニトロソ化および/またはニトロシル化オキシムおよび/またはヒドラゾン
国際公開第0402409号に開示の三置換ピラゾール
国際公開第0384938号に開示のピリミドン
国際公開第0400781号に開示のニトロオキシ誘導体
国際公開第0413148号に開示の4−ヒドロキシ−2H−チエノ[2,3−e]−1,2−チアジン−3−カルボキサミド−1,1−ジオキシド
国際公開第0387062号に開示の4−(スルホキシミニル)フェニル置換複素環化合物
国際公開第0389013号に開示の化合物
韓国特許第2003055777号に開示の1−ピリジノ−5−フェニル−ピラゾール
特開2003−238415に開示のメタンホスホン酸誘導体
国際公開第0384937号、第0384936号、第0384935号に開示のピリミジンジオン
国際公開第9314081号に開示のイミダゾール誘導体
米国特許出願公開第2003/105101号に開示のピリダジノン
国際公開第0366673号に開示の塩基性アミノ酸誘導体
仏国特許第2835433号に開示の1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−3−酢酸−4−(アセチルアミノ)−フェニルエステル
国際公開第0077169号に開示の(Z)−スチリルアセトキシフェニルスルフィド
国際公開第0076983号に開示の1−(4−アリールスルホニル)−3−置換−5−アリール−2−ピラゾリン
国際公開第0076503号に開示の1−(4−スルファミルアリール)−3−置換−5−アリール−2−ピラゾリン
国際公開第0349698号に開示のヘテロアリール置換ヒドラゾン
米国特許第6555563号に開示のアゾリルアミジン
国際公開第0350101号に開示の重水素化ジヒドロフラノン
米国特許第6525053号に開示のピリダジノン
国際公開第0116138号に開示のスルホニルフェニルピラゾール
南アフリカ特許第9802828号に開示の3−[2−(ピペラジン−1−イル)エチル]−2−メチルインドール
国際公開第9910332号に開示のピリダジノン
国際公開第9910331号に開示のアリールピリダジノン
米国特許第5681842号に開示のN−[2−(アリールオキシ)−または2−(ヘテロアリールオキシ)フェニル]スルホンアミド
国際公開第0331404号に開示のジアリールイソオキサゾールおよび2−イソオキサゾリン
国際公開第0331418号に開示の3,4−ジヒドロ−1H−ナフタレン誘導体
国際公開第0331398号に開示の4’−メタンスルホニル−ビフェニル誘導体
国際公開第02102757号に開示の脂肪アシル脂質化合物
国際公開第0331409号に開示の1H−インドール
国際公開第0329217号に開示のピリジンスルホンアミド
国際公開第0329212号に開示のインドール誘導体
国際公開第0246178号に開示のベンゾフラン−2−カルボニトリル、およびベンゾチオフェン−2−カルボニトリル
国際公開第0212192号に開示のキノリン誘導体
国際公開第0183434号に開示のN−置換パラ−(スルホニル)(ヘテロ)アリールアミン
国際公開第9832732号に開示の5−アロイルナフタレン−2−スルホンアミド
国際公開第9746524号に開示のピロール
特開2003−034690に開示のイノシトール誘導体
米国特許出願公開第2002/183366号に開示のアリールフラノンおよび関連化合物
国際公開第0548999号に開示のピリジン、ピリミジン、およびピラゾロピリダジン
国際公開第0314091号、第0296427号、第0138311号に開示のピリミジン−2−アミン
国際公開第0296886号に開示のメチルスルホニルフェニルピリミジン
国際公開第0296885号に開示のピリミジン誘導体
国際公開第0232895号に開示のピラゾロ[1,5−b]ピリダジン
国際公開第0218374号に開示の置換ピリミジン
国際公開第0158881号に開示の2−ピリミジンアミン
国際公開第0052008号、第0026216号に開示のピラゾロピリジン
国際公開第9912930号に開示の2,3−ジアリールピラゾロ[1,5−b]ピリダジン
国際公開第9725045号に開示のピリミジニルイミダゾールおよび類似体
国際公開第9631509号に開示の2,3−ジフェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン
国際公開第0292576号に開示のジアリール尿素
国際公開第0283655号に開示のシクロオキシゲナーゼ−2阻害剤のアゾリルフェニルスルホンアミドプロドラッグ
米国特許出願公開第2002/068098号のジテルペントリエポキシドラクトンおよびジテルペンラクトンまたはトリテルペン
国際公開第0260378号に開示の置換アリール化合物
国際公開第0260378号に開示のニトロソ化および/またはニトロシル化されていてもよいオキシムおよび/またはヒドラゾン
国際公開第03103602号に開示のニトロソ化および/またはニトロシル化シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤
国際公開第0247707号に開示の有機植物抽出物および精製組成物
国際公開第0202547号に開示のピロン
国際公開第0117996号に開示の1,2,3−チアジアゾール
国際公開第0068215号に開示のジフェニル−1,2,3−チアジアゾール3−オキシド
米国特許第6169188号に開示の(メチルスルホニル)フェニル−2−(5H)−フラノン
米国特許第5981576号に開示の4−アリール−(5H)−フラン−2−オン
国際公開第9923087号に開示のジアリール−5−アルキル−5−メチル−2−(5H)−フラノン
国際公開第9914195号に開示の2−アミノ−3−(4−メチルスルホニルフェニル)ピリジン
国際公開第9914194号に開示の2,3,5−三置換ピリジン
国際公開第474995号に開示のジアリールフラノンおよび関連化合物
米国特許第5604260号に開示の5−メタンスルホンアミド−1−インダノン
国際公開第9847871号に開示の2−アリール−3−アリール−5−ハロピリジン
国際公開第9843966号に開示のアルファ−メチレンガンマラクトン
米国特許第5817700号に開示のビス(アリール)シクロブテン誘導体
国際公開第9841516号に開示の4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(5H)−フラノン
国際公開第9841511号に開示のピリダジノン
米国特許第5789413号に開示のシクロオキシゲナーゼ−2阻害剤のプロドラッグとしてのアルキル化スチレン
米国特許第5733909号に開示のシクロオキシゲナーゼ−2阻害剤のプロドラッグとしてのジフェニルスチルベン
国際公開第9803484号に開示の置換ピリジン
国際公開第9745420号に開示の4−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−フラノン
国際公開第9740012号に開示のピリジニル−2−シクロペンテン−1−オン
米国特許第5677318号に開示のジフェニル−1,2,3−チアジアゾール
国際公開第9736863号に開示のビスアリールシクロブテン誘導体
国際公開第9728121号に開示のシクロオキシゲナーゼ−2阻害剤のプロドラッグとしてのアルキル化スチレン
国際公開第9728120号に開示のシクロオキシゲナーゼ−2阻害剤のプロドラッグとしてのスチルベン誘導体
国際公開第9637469号に開示のN−ベンジルインドール−3−プロパノアート
国際公開第9636623号に開示のジアリール−2(5H)−フラノンおよび類似体
カナダ特許第2164559号に開示の5−メタンスルホンアミド−6−(2−ピリジルチオ)−1−インダノン
米国特許第5663195号に開示の3−アリール−4−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−フラノンおよび類似体
国際公開第9613483号に開示のスチルベン誘導体
国際公開第9608482号に開示の3−フェニル−4−(4−メチルスルホニル)−2−フラノン
国際公開第9606840号に開示のジアリール二環式複素環
国際公開第9637468号に開示のN−ベンジルインドール−3−プロピオナートおよび類似体
国際公開第9426731号に開示の2−置換−3,4−ジ(アリール)チオフェン
欧州特許第1142889号、および米国特許出願公開第2002/115856号に開示のピラゾール
米国特許出願公開第2001/056189号に開示のヘテロシクロ置換ヒドロキサム酸誘導体
国際公開第0187880号に開示の1−(ベンゾチオゾール−2−イル)ピラゾール誘導体
国際公開第0183475号に開示のイミダゾールスルホンおよび類似体
国際公開第0181332号に開示の2−フルオロベンゼンスルホニル−複素環
国際公開第0182858号に開示のテトラゾール−ビフェニル化合物
国際公開第0174362号に開示の複素環置換4−アミノグルタルイミド
国際公開第0170704号に開示のイミダゾール
米国特許第6284918号に開示の2−アセトキシフェニルアルキル(あるいはアルケニルまたはアルキニル)スルフィド
国際公開第0151491号に開示のアリールヒドロピロリジン
特開2001−139575に開示のピラゾロ[1,5−b]ピリジン
国際公開第0146194号に開示のピラゾロピリダジン
国際公開第0134577号に開示の5−アリール−1H−1,2,4−トリアゾール
国際公開第0129038号に開示の三環式イミダゾール
国際公開第0130342号に開示のフラボン
国際公開第0115686号に開示のインドールアルカノールエステルおよびインドールアルキルアミド
欧州特許第1065204号に開示のインドール
欧州特許第1065206号に開示のテトラゾリルインドール
国際公開第0061159号に開示のインドロキナゾリノン
国際公開第0061571号に開示の4,5−ジアリール−3(2H)−フラノン
米国特許第6083969号に開示の1,3−および2,3−ジアリールシクロアルカノおよびシクロアルケノピラゾール
国際公開第0032567号に開示の3,4,5−三置換アリールニトロン
国際公開第0023426号に開示のイミダゾール
欧州特許第985666号および米国特許第6277878号に開示のインドール
国際公開第0010993号に開示のジアリールベンゾピラン
国際公開第0008024号に開示のイミダゾ[1,2a]アジン
国際公開第0003977号に開示のα−(2−ヒドロキシフェニル)ニトロン
国際公開第0001380号に開示の2−フェニルカルバモイル−フェニルセレノールおよび誘導体
国際公開第9963939号に開示のシクロオキシゲナーゼ−2の多結合阻害剤
国際公開第9961436号に開示のインドール誘導体
国際公開第9961016号に開示のピロール
国際公開第9941224号に開示のビアリール酢酸誘導体
欧州特許第937722号に開示のベンゾイミダゾール
国際公開第9935130号に開示の2,3−置換インドール
特開平11−180871に開示のジフェニルピロール誘導体
国際公開第9932448号に開示の置換ピリジンおよびピリダジン化合物
国際公開第9933796号に開示の5−アリールピロール
米国特許第5916891号に開示の2,4,5−トリアリールイミダゾール
欧州特許第921119号および米国特許第6114360号に開示のピロール
国際公開第9911605号に開示の5−アルキル−2−アリールアミノフェニル酢酸
国際公開第0123346号に開示のフェニル酢酸誘導体
米国特許第5869524号に開示のインデニルテトロン酸
国際公開第9900357号に開示の尿素誘導体
国際公開第9857924号に開示のインデン誘導体
国際公開第9851667号に開示のインドール、モノアザインドール、およびジアザインドール誘導体
国際公開第9846594号に開示のピラゾール
米国特許第5830911号に開示のピラノインドールおよびテトラヒドロカルバゾール
米国特許第5824699号に開示のピラノインドール
米国特許第5776967号に開示のピラノインドール
国際公開第9822457号に開示のアリールおよびヘテロアリール置換縮合ピロール
英国特許第2320715号に開示のアズレンカルボキシラート
米国特許第5750558号に開示のインドールおよびインデン化合物のオキシム誘導体
米国特許第5840758号に開示のフェナマートのオキシム誘導体
国際公開第9821195号に開示のベンジリデンインデニルアセチルヒドロキシフラノン
米国特許第5843999号に開示の2−フェニルアズレン誘導体
国際公開第9833769号に開示のベンゼンスルホンアミド
国際公開第9815528号に開示のジアリールメチレン誘導体
国際公開第9811080号に開示の3,4−ジアリールオキサゾロン誘導体
国際公開第9807425号に開示のイミダゾール化合物
国際公開第9804527号に開示のピラノインドールおよびカルバゾール
国際公開第9805639号に開示の1,2−ジアリールインドール
国際公開第9738986号に開示のCOX−2阻害剤のプロドラッグとしての置換ベンゼンスルホンアミド誘導体
国際公開第9746532号に開示の2−ベンジル−4−スルホニル−4H−イソキノリン−1,3−ジオン
欧州特許第810218号に開示の6−ベンジル−2H−ピリダジン−3−オン
国際公開第9805643号に開示のジアリールメチレンシクロペンタン
欧州特許第799823号および米国特許第5808858号に開示の1,2−ジフェニルピロール
国際公開第9730030号に開示のインドール
国際公開第9725048号に開示のシクロアルキル−置換イミダゾール
国際公開第9725047号に開示の1−シクロアルキル−4−フェニル−5−ピリミジニルイミダゾール
国際公開第9725046号、第9725045号に開示のイミダゾール
国際公開第9511883号に開示の1,2ジアリールシクロペンテニル化合物
国際公開第9713767号に開示のヘテロアリールインドール−1−カルボキサミド
国際公開第9713755号に開示の1,3,5−三置換ピラゾール
カナダ特許第2180624号に開示のジフェニル−1,2,3−チアジアゾール
国際公開第9709977号に開示の2−(2,6−ジクロロ−4−ヒドロキシアニリノ)フェニル酢酸
米国特許第5593991号に開示のイミダゾール
ドイツ特許第19533644号に開示の4−スルホンアミドベンゼンスルホンアミド
ドイツ特許第19533643号に開示のスルホニルアミノベンゾイソチアゾール
国際公開第9703953号に開示のベンゼンスルホンアミド誘導体
国際公開第9640143号に開示のイミダゾール
国際公開第9626921号に開示のアルキルスルホニルビフェニルおよびアミノスルホニルビフェニル誘導体
カナダ特許第2164559号に開示の5−メタンスルホンアミド−6−(2−ピリジルチオ)−1−インダノン
国際公開第9621654号に開示の1−シクロアルキルイミダゾール
国際公開第9621452号に開示の1,4,5−置換イミダゾール
特開平08−157361に開示のフェノキシベンゾピラノン
国際公開第9619462号に開示のオキサゾール
国際公開第9616934号に開示の置換ビフェニル化合物
欧州特許第714895号および米国特許第5622948号に開示のピロール
国際公開第9609304号に開示のベンゾピラノピラゾール
国際公開第9518799号に開示のフェニル複素環
英国特許第2283745号および米国特許第5436265号に開示のインドール
国際公開第9502591号に開示のイミダゾール
国際公開第0618735号、第0618727号に開示のトリアゾロピリジン
国際公開第0603676号に開示のティロフォラ(Tylophora)アルカロイド
国際公開第0466964号に開示のアミノ酸フェノキシエーテル
国際公開第05121129号に開示のプロペノン誘導体
国際公開第0272576号に開示のトリアゾロピリジン
国際公開第0230888号に開示のイソキノリン、イソクロマノン、およびイソチオクロマノン
国際公開第9918093号に開示の3,4−ジアリールチアゾリン−2−オンまたは−2−チオン
特開2006−008718に開示のアスタキサンチンおよび/またはそのエステル
国際公開第0629436号に開示のアリール化合物
国際公開第0516860号に開示のスチルベン
韓国特許第2003086819号に開示のソーチノン(Sauchinone)
国際公開第0492100号に開示のセコステロイド系インデン誘導体
国際公開第04103955号に開示のジアリール−2−(5H)−フラノンの一酸化窒素放出プロドラッグ
国際公開第374065号に開示のフラボノイド
中国特許1127482Bに開示のインドール
米国特許出願公開第2002/107276号に開示の4−(ヘテロシクリル)ベンゼンスルホンアミド
特開2000−136182に開示のインドールおよびモノまたはジアザインドール
米国特許第3896145号および英国特許第1385620号に開示のカルバゾール
国際公開第9847890号に開示のベンゾピラン
米国特許第4218473号および英国特許第2006763号に開示の4−シクロヘキシルナフタレン−1−酢酸誘導体
ドイツ特許第1543295号に開示のN−置換アントラニル酸
国際公開第9420480号に開示のN−[[(ヘテロアリール)チオ]オキソインダニル]メタンスルホンアミド
国際公開第9806708号に開示の4−(5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド
国際公開第9806715号に開示の1−(3−インドールカルボニル)ピペラジン
国際公開第9828292号に開示のインドール−3−カルボニルピペリジンおよび類似体、ならびに
国際公開第0613873号に開示の化合物。
【0034】
本発明で用いるCOX−II阻害剤の好ましい一群には、アセクロフェナク、アンピロキシカム、アントルメチングアシル、ベルモプロフェン、ブロムフェナク、ブチブフェン、シンノキシカム、デクスケトプロフェン、ジクロフェナク、ドロキシカム、エルテナク、フェンクロズ酸、フロブフェン、フルルビプロフェン、インドブフェン、ケトプロフェン、ケトロラク、リコフェロン、ロモキシカム、モフェゾラク、ネパフェナク、オルパノキシン、オキシンダナク、パミコグレル、ペルビプロフェン、ピラゾラク、ピロキシカム、プラノプロフェン、スリンダク、タルニフルマート、テブフェロン、テノキシカム、テポキサリン、チルノプロフェン、チノリジン、キシモプロフェン、およびザルトプロフェンが含まれる。
【0035】
本発明で用いるCOX−II阻害剤の他の好ましい群には、カルプロフェン、セレコキシブ、バルデコキシブ、パレコキシブ、フィロコキシブ、ベダプロフェン、トルフェナム酸、スキシブゾン、ロフェコキシブ、エトドラク、エトリコキシブ、ルミラコキシブ、メロキシカム、ニメスリド、シミコキシブ、アジュレム酸(Ajulemic acid)、ダルブフェロン、イグラチモド、イムレコキシブ(Imrecoxib)、ナブメトン、ニトロフルルビプロフェン、タゾフェロン、チルマコキシブ、デラコキシブ、およびフロスリドが含まれる。
【0036】
特に好ましいCOX−II阻害剤はカルプロフェンであり、これは2−(6−クロロ−9H−カルバゾール−2−イル)プロパン酸としても知られており、米国特許第3896145号および英国特許第1385620号に開示されている。
【0037】
COX−II阻害剤が複数の互変異性形態で存在できる場合、これらのすべての形態、およびそれらの混合物は、本発明の範囲内に包含される。
【0038】
COX−II阻害剤が複数の光学異性体として存在できる場合、これらのすべての異性体、およびそれらの混合物は、本発明の範囲内に包含される。
【0039】
本開示においてCOX−II阻害剤への言及は、それらの阻害剤自体、ならびに酸性および/または塩基性の特性を有する阻害剤の場合、薬学的に許容できるそれらの塩を含む。
【0040】
塩基性官能基を有する阻害剤は、酸付加塩を形成することができる。適切な酸付加塩は、非毒性塩を形成する酸から形成される。例には、酢酸塩、アジピン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、重炭酸塩/炭酸塩、重硫酸塩/硫酸塩、ホウ酸塩、カンシル酸塩、クエン酸塩、シクラミン酸塩、エジシル酸塩、エシル酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヒベンズ酸塩、塩酸塩/塩化物、臭化水素酸塩/臭化物、ヨウ化水素酸塩/ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メシル酸塩、メチル硫酸塩、ナフチル酸塩、2−ナプシル酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オロチン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、リン酸塩/リン酸水素/リン酸二水素、ピログルタミン酸塩、サッカリン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、トシル酸塩、トリフルオロ酢酸塩、およびキシノホ酸塩(xinofoate)が含まれる。
【0041】
酸性官能基を有する阻害剤は、塩基と共に塩を形成することができる。適切な塩基塩は、非毒性塩を形成する塩基から形成される。例には、アルミニウム、アルギニン、ベンザチン、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジオラミン、グリシン、リシン、マグネシウム、メグルミン、オラミン、カリウム、ナトリウム、トロメタミン、および亜鉛塩が含まれる。
【0042】
本開示においてCOX−II阻害剤への言及はさらに、それらの阻害剤の薬学的に許容できる溶媒和物、および薬学的に許容できる塩を含む。
【0043】
COX−II阻害剤、塩、または溶媒和物が、非晶形態、および種々の多形結晶形態を含む複数の固体形態で存在できる場合、これらのすべての固体形態は、本発明の範囲内に包含される。
【0044】
これらのCOX−II阻害剤は、経口、非経口、経皮、経粘膜、および局所投与を含む、任意の適切な経路で投与することができる。非経口投与には、静脈内、動脈内、腹腔内、筋内、および皮下投与が含まれる。経粘膜投与には、口腔、舌下、直腸、および膣内投与が含まれる。本開示では、局所投与は子宮内投与を意味する。
【0045】
好ましい投与経路は、皮下投与である。
【0046】
これらのCOX−II阻害剤は、単独で、あるいは1種または複数の他の薬物と組み合わせて(2種以上の異なるCOX−II阻害剤の組み合わせを含む)投与することができる。たとえば、COX−II阻害剤は、ペニシリンなどの抗生物質、およびヨウ素などの防腐剤と組み合わせて用いることができる。組み合わせは単一投与単位で投与することができ、あるいは同時または連続投与用の個別投与単位として提示することもできる。
【0047】
一般に、これらのCOX−II阻害剤は、薬学的に許容できる1種または複数の賦形剤と共に製剤として投与される。本明細書では、「賦形剤」という用語は、本発明の化合物以外の任意の成分を記述するために用いられる。賦形剤の選択は、特定の投与様式、溶解性および安定性に対する賦形剤の影響、ならびに投与形態の性質などの要因に大いに依存するであろう。
【0048】
適切な医薬組成物、およびそれらの調製方法は、当業者には容易に明らかとなるであろう。そのような組成物、およびそれらの調製方法は、たとえばRemington’s Pharmaceutical Sciences、第19版(Mack Publishing Company、1995)に見出すことができる。
【0049】
製剤は、錠剤、坐剤、または粉剤などの固体、ペースト、またはクリームなどの半固体、あるいは液剤、懸濁剤、またはエマルジョンなどの液体であることができる。液体製剤は、投与前に調合される粉剤と担体液体を含むキットとして提示することができる。経口投与用の液体製剤は、カプセル剤として提示することができる。
【0050】
非経口製剤は典型的に、塩、炭水化物、および緩衝剤(好ましくはpH3から9)などの賦形剤を含有してもよい水溶液であるが、いくつかの適用例では、滅菌非水性溶液として、または滅菌発熱物質除去水などの適切なビヒクルと共に用いる乾燥形態としてより適切に製剤化されていてもよい。
【0051】
たとえば凍結乾燥による、滅菌条件下での非経口製剤の調製は、当業者によく知られている標準的な製薬技法を用いて容易に達成することができる。
【0052】
非経口溶液の調製に用いられる式Iの化合物の溶解性は、溶解促進剤を混入するなど、適切な製剤技法によって高めることができる。
【0053】
非経口投与用の製剤は、即時放出および/または調節放出であるように製剤化することができる。調節放出製剤には、遅延、持続、パルス、制御、標的、およびプログラム放出が含まれる。したがって、本発明の化合物は、活性化合物を調節放出する埋め込みデポー剤として投与するための、懸濁液、あるいは固体、半固体、またはチキソトロピー液体として製剤化することができる。そのような製剤の例には、薬物被覆ステント、ならびに薬物充填ポリ(dl−乳酸−グリコール酸共重合体)(PGLA)ミクロスフェアを含む半固体および懸濁液が含まれる。
【0054】
子宮内製剤は、滅菌水または薬学的に許容できる油などの適切な液体中のCOX−II阻害剤の溶液または懸濁液であることができる。この溶液または懸濁液は、さらに緩衝剤、保存剤などの1種または複数の賦形剤を含むことができる。子宮内製剤は、非経口製剤について上に記載したものと類似の様式で、即時放出または調節放出に適応させることができる。
【0055】
錠剤投与形態の場合、用量に応じて、COX−II阻害剤は投与形態の1重量%から80重量%、より典型的には投与形態の5重量%から60重量%を占めることができる。COX−II阻害剤に加えて、錠剤は一般に崩壊剤を含有する。崩壊剤の例には、デンプングリコール酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、微結晶性セルロース、低級アルキル置換ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、アルファ化デンプン、およびアルギン酸ナトリウムが含まれる。一般に崩壊剤は、投与形態の1重量%から25重量%、好ましくは5重量%から20重量%を占める。
【0056】
錠剤製剤に凝集性を付与するために、一般に結合剤が用いられる。適切な結合剤には、微結晶性セルロース、ゼラチン、糖、ポリエチレングリコール、天然および合成ゴム、ポリビニルピロリドン、アルファ化デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ならびにヒドロキシプロピルメチルセルロースが含まれる。錠剤はある種の希釈剤を含有することもでき、たとえばラクトース(一水和物、噴霧乾燥一水和物、無水物など)、マンニトール、キシリトール、デキストロース、スクロース、ソルビトール、微結晶性セルロース、デンプン、および第二リン酸カルシウム二水和物などである。
【0057】
錠剤はまた場合によって、たとえばラウリル硫酸ナトリウム、およびポリソルベート80などの界面活性剤、ならびに二酸化ケイ素、およびタルクなどの流動促進剤を含むことができる。存在する場合、界面活性剤は、錠剤の0.2重量%から5重量%を占めることができ、流動促進剤は、錠剤の0.2重量%から1重量%を占めることができる。
【0058】
錠剤はまた一般に、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、フマル酸ステアリルナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムとラウリル硫酸ナトリウムとの混合物などの潤滑剤を含有する。潤滑剤は一般に、錠剤の0.25重量%から10重量%、好ましくは0.5重量%から3重量%を占める。
【0059】
他の可能な成分には、抗酸化剤、着色剤、香味剤、保存剤、および味マスキング剤が含まれる。
【0060】
典型的な錠剤は、約80%までのCOX−II阻害剤、約10重量%から約90重量%の結合剤、約0重量%から約85重量%の希釈剤、約2重量%から約10重量%の崩壊剤、および約0.25重量%から約10重量%の潤滑剤を含有する。
【0061】
錠剤のブレンドを直接またはローラーによって圧縮して、錠剤を形成することができる。あるいは、錠剤のブレンド、またはブレンドの一部を、錠剤化の前に湿式、乾式、または溶融顆粒化する、溶融凝固する、あるいは押出し成形することができる。最終製剤は、1つまたは複数の層を含むことができ、被覆されていても、被覆されていなくてもよく、カプセル化されていてもよい。
【0062】
錠剤の製剤化は、Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets,Vol.1、H.LiebermanおよびL.Lachman(Marcel Dekker、New York、1980)に論じられている。
【0063】
投与されるCOX−II阻害剤の量は、特定の阻害剤の効力、および動物の大きさに応じて決定される。特に強力な阻害剤の場合、用量は0.05mg/kg以下であることができる。効力の弱い阻害剤の場合、用量は40mg/kg以上であることができる。この範囲内の用量が好ましい。カルプロフェンの場合、好ましい用量範囲は、0.1mg/kgから20mg/kg、より好ましくは0.5mg/kgから10mg/kg、最も好ましくは1mg/kgから5mg/kgである。
【0064】
COX−II阻害剤は、単回投与で与えることができ、あるいは投与を繰り返すことができる。たとえば、COX−II阻害剤は、1週間までの期間にわたって2または3回投与することができる。一般に、単回用量のCOX−II阻害剤を与えるのがより好都合である。
【0065】
COX−II阻害剤は、授精または精子進入前の数週間に投与される。たとえば、COX−II阻害剤は、授精または精子進入前3週間以内に投与することができる。好ましくは、阻害剤は、授精または精子進入前2週間以内に投与される。より好ましくは、阻害剤は、授精または精子進入前1週間以内に投与される。
【0066】
本発明の方法が人工授精の状況で用いられる場合、COX−II阻害剤の用量(または、複数回投与の場合、最終用量)は、一般に人工授精後5日以内に投与される。好ましくは、COX−II阻害剤は、人工授精2日前に開始し、人工授精2日後に終了する期間に投与される。より好ましくは、COX−II阻害剤は、人工授精24時間前に開始し、人工授精24時間後に終了する期間に投与される。さらに好ましくは、COX−II阻害剤は、人工授精時に、またはその後の24時間に投与される。最も好ましくは、COX−II阻害剤は、人工授精時に投与される。ここで「人工授精時」とは、人工授精1時間前に開始し、人工授精1時間後に終了する期間を意味する。
【0067】
本発明の方法が雄性動物による精子進入の状況で用いられる場合、受精の時期を正確に予測するのは困難であり、そのため投与スケジュールの計画が困難である可能性がある。それでもなお、COX−II阻害剤を精子進入後5日以内、好ましくは精子進入後2日以内、より好ましくは精子進入後24時間以内に投与することを意図するべきである。
【実施例1】
【0068】
2産以上であり、臨床的に健康であり、初回AI(人工授精)に適切な生理的段階(分娩後少なくとも40日)にある乳牛を、3つの群の1つに無作為に入れる。第1群の動物は、通常の慣行に従って人工授精を受ける。第2群の動物は、人工授精時に、カルプロフェン(Rimadyl(商標))1.4mg/kgを皮下投与する。第3群の動物は、人工授精の翌朝(AI後少なくとも12時間)、カルプロフェン(Rimadyl(商標))1.4mg/kgを子宮内に投与する。熟練した専門家または担当獣医によって行われる経直腸触診または超音波によって、授精後30〜42日に妊娠を判定する。農業従事者により慣行に従って、低受胎を検出する。以下のパラメータを記録する。
i.)初回授精受胎率(FSCR)
ii.)全授精受胎率(ASCR)
iii.)初回授精までの日数(DFS)
iv.)泌乳期150または200日の妊娠率%
v.)空胎日数(DOPN)
【0069】
【表1】

【0070】
先の明細書に言及したすべての公開特許および特許出願、ならびに他のすべての刊行物は、それらの全体を参照により本明細書の一部とする。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
雌性動物において繁殖成功率を改善するための方法であって、雌性動物にCOX−II阻害剤を投与することを含む方法。
【請求項2】
雌性動物が、潜在性子宮内膜炎を有するか、または潜在性子宮内膜炎に罹患しやすい請求項1に記載の方法。
【請求項3】
COX−II阻害剤が、皮下投与される請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
雌性動物が、乳牛である請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
乳牛が、少なくとも2産である請求項4に記載の方法。
【請求項6】
動物が人工授精され、COX−II阻害剤が人工授精後5日以内に投与される請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
COX−II阻害剤が、人工授精前または人工授精後2日以内に投与される請求項6に記載の方法。
【請求項8】
COX−II阻害剤が、人工授精前または人工授精後24時間以内に投与される請求項7に記載の方法。
【請求項9】
COX−II阻害剤が、人工授精時に投与される請求項8に記載の方法。
【請求項10】
COX−II阻害剤が、ウシCOX−IIに対して100μM以下のIC50を有する請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
COX−II阻害剤が、ウシCOX−IIに対して50μM以下のIC50を有する請求項10に記載の方法。
【請求項12】
COX−II阻害剤が、ウシCOX−IIに対して10μM以下のIC50を有する請求項11に記載の方法。
【請求項13】
COX−II阻害剤が、ウシCOX−IIに対して5μM以下のIC50を有する請求項12に記載の方法。
【請求項14】
COX−II阻害剤が、ウシCOX−IIに対して1μM以下のIC50を有する請求項13に記載の方法。
【請求項15】
COX−II阻害剤が、ウシCOX−IよりウシCOX−IIに対して、少なくとも1:1の選択性を有する請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
COX−II阻害剤が、ウシCOX−IよりウシCOX−IIに対して、少なくとも2:1の選択性を有する請求項15に記載の方法。
【請求項17】
COX−II阻害剤が、ウシCOX−IよりウシCOX−IIに対して、少なくとも5:1の選択性を有する請求項16に記載の方法。
【請求項18】
COX−II阻害剤が、ウシCOX−IよりウシCOX−IIに対して、少なくとも10:1の選択性を有する請求項17に記載の方法。
【請求項19】
COX−II阻害剤が、カルプロフェン、セレコキシブ、バルデコキシブ、パレコキシブ、フィロコキシブ、ベダプロフェン、トルフェナム酸、スキシブゾン、ロフェコキシブ、エトドラク、エトリコキシブ、ルミラコキシブ、メロキシカム、ニメスリド、シミコキシブ、アジュレム酸、ダルブフェロン、イグラチモド、イムレコキシブ、ナブメトン、ニトロフルルビプロフェン、タゾフェロン、チルマコキシブ、デラコキシブ、およびフロスリドから選択される請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
COX−II阻害剤が、カルプロフェンである請求項19に記載の方法。
【請求項21】
COX−II阻害剤が、アセクロフェナク、アンピロキシカム、アントルメチングアシル、ベルモプロフェン、ブロムフェナク、ブチブフェン、シンノキシカム、デクスケトプロフェン、ジクロフェナク、ドロキシカム、エルテナク、フェンクロズ酸、フロブフェン、フルルビプロフェン、インドブフェン、ケトプロフェン、ケトロラク、リコフェロン、ロモキシカム、モフェゾラク、ネパフェナク、オルパノキシン、オキシンダナク、パミコグレル、ペルビプロフェン、ピラゾラク、ピロキシカム、プラノプロフェン、スリンダク、タルニフルマート、テブフェロン、テノキシカム、テポキサリン、チルノプロフェン、チノリジン、キシモプロフェン、およびザルトプロフェンから選択される請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
2産以上の雌ウシにおいて潜在性子宮内膜炎を予防的、姑息的、または治癒的に治療する方法であって、雌ウシに有効量のCOX−II阻害剤を投与することを含む方法。
【請求項23】
COX−II阻害剤が、カルプロフェンである請求項22に記載の方法。
【請求項24】
雌性動物において繁殖成功率を改善する薬剤を調製するためのCOX−II阻害剤の使用。
【請求項25】
COX−II阻害剤が、カルプロフェンである請求項24に記載の使用。


【公開番号】特開2007−297385(P2007−297385A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−117856(P2007−117856)
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(597014501)ファイザー・リミテッド (107)
【氏名又は名称原語表記】Pfizer Limited
【住所又は居所原語表記】Ramsgate Road, Sandwich, Kent, England
【Fターム(参考)】