説明

玉検出装置、反射型ファイバセンサ、および電子機器

【課題】所定の通路を通過する球体を安定して検出でき、外部からの電磁波による誤動作を防止でき、第三者による不正な改造を防止でき、しかも小型で安価に構成できる玉検出装置を提供すること。
【解決手段】球体が通過すべき円筒状の通路11を形成する通路部2と、第1の光プラグ39が挿入されるべきジャック穴19を有する光レセプタクル部3とを一体10に備える。光ファイバ41の第1の光プラグ39の端面は通路11に面した位置にある。光レセプタクル部4内に、第1の光プラグ39の脱離を禁止するロック機構が収容されている。ロック機構は、根元15bが光レセプタクル部内に取り付けられ、かつ先端部15aが第1の光プラグ39の外周39e1に係合する細長い部材15からなる。光ファイバ41の第1の光プラグ39とは反対側の他端に、光送受信部が光学的に直接又は間接的に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、所定の通路を通過する球体を検出する玉検出装置に関する。上記球体は、典型的には、パチンコ玉のような鋼球を指す。
【0002】
また、この発明は、所定の通路へ光ファイバからの光を照射し、上記通路を通過する球体からの反射光に基づいて上記球体の通過を検出する反射型ファイバセンサに関する。
【0003】
また、この発明は、そのような玉検出装置または反射型ファイバセンサを備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0004】
従来から、パチンコ遊技盤において入賞口に入ったパチンコ玉を検出するために、あるいはパチンコ玉計数装置においてパチンコ玉の数を計数するために、所定の通路(孔)を通過する球体を検出するセンサが知られている。
【0005】
その種のセンサの代表的なものとしては、特許文献1(特開平8−10388号公報)に開示されているように、上記通路内にレバーを配置し、上記通路を通過する球体が上記レバーに接触したことを検出するメカニカル方式のものが知られている。また、特許文献2(特開2002−239169号公報)に開示されているように、上記通路の周りにコイルを配置して磁界を形成し、上記通路を通過する球体とその磁界との電磁作用を検出(非接触検出)する磁気方式のものが知られている。さらには、特許文献3(特開2010−167046号公報)や特許文献4(特開2000−102648号公報)に開示されているように、上記通路を通過する球体へ光を照射し、上記通路を通過する球体による光の反射や透過の変化を検出(非接触検出)する光学方式のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平8−10388号公報
【特許文献2】特開2002−239169号公報
【特許文献3】特開2010−167046号公報
【特許文献4】特開2000−102648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、パチンコ遊技では、例えば遊技盤の外部から電波発信機を用いて電磁波を送信して、上記通路を球体が通過したと誤判定をさせるような不正行為(ゴト行為という表現をすることもある)が行われることがある。このため、上記各特許文献では、それぞれ不正な電磁波を回避する対策が提案されている。しかし、特許文献1(特開平8−10388号公報)、特許文献2(特開2002−239169号公報)、特許文献3(特開2010−167046号公報)では、上記センサの出力を、電気信号として制御基板に伝えている。このため、最近の不正な電磁波の出力増大に伴って、上記センサと制御基板とを接続した電線束(ハーネスと呼ばれる)上で電気信号が影響を受ける可能性が生じている。一方、特許文献4(特開2000−102648号)では、上記センサと制御基板とを光ファイバで接続して、上記センサの出力を光信号として制御基板に伝える提案がなされている。これにより、外部からの電磁波による誤動作を防止することができる。
【0008】
しかしながら、特許文献4(特開2000−102648号)には、パチンコ玉通過孔を有するケース(以下「センサユニット」という。)に対して光ファイバをどのようにして取り付けるのか、具体的な開示がない。上記センサユニットに対して光ファイバの端部が取り付けられず、浮いているような状態では、光ファイバが容易に脱離するため、安定した検出を行うことができない。また、上記センサユニットから上記光ファイバを取り外すことによって行われる第三者による不正な改造が容易になる。
【0009】
ここで、例えば上記光ファイバとして市販の安価なデジタルオーディオ用のプラスチック光ファイバ(直径1mm)を用い、上記センサユニットに対して、ロック機構を持つ市販の光レセプタクルのうち最も薄いSMI(Small Multimedia Interface)コネクタを取り付けるものとする。この場合、SMIコネクタの厚みは11.4mmであるから、例えば本出願人によって販売されている検出センサ(型番GP2A222HCKA)の厚み6mmに比して、厚みが厚くなり過ぎる。一方、ロック機構を持たない市販の光レセプタクルとして事実上の業界標準となっている厚み5.8mmのOMJ(Optical Mini Jack)コネクタを用い、このOMJコネクタの外側に上記光ファイバを取り付けるためのフックなどを設けると、結果的に大型化してしまう。
【0010】
また、特許文献4(特開2000−102648号)では、上記センサユニット1個に対して光ファイバを2本配しているため、さらに大型化してしまう。
【0011】
特に最近では、パチンコ遊技を面白くするために、パチンコ遊技盤上で入賞口が増設され、それに比例してセンサの配設数が増える傾向がある。このため、パチンコ遊技盤の裏側では、増設されたセンサの存在によって、液晶表示装置等の他部材を配設するための空間が狭められている。この観点から、センサユニット自体の厚みを薄くし、小型化することが強く望まれている。
【0012】
そこで、この発明の課題は、所定の通路を通過する球体を安定して検出でき、外部からの電磁波による誤動作を防止でき、第三者による不正な改造を防止でき、しかも小型で安価に構成できる玉検出装置を提供することにある。
【0013】
また、この発明の課題は、所定の通路へ光ファイバからの光を照射し、上記通路を通過する球体からの反射光に基づいて上記球体の通過を検出する反射型ファイバセンサであって、上記通路を通過する球体を安定して検出でき、外部からの電磁波による誤動作を防止でき、第三者による不正な改造を防止でき、しかも小型で安価に構成できるものを提供することにある。
【0014】
また、この発明の課題は、そのような玉検出装置または反射型ファイバセンサを備えた電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するため、この発明の玉検出装置は、
球体が通過すべき円筒状の通路を形成する通路部と、
上記通路部と一体に形成され、光ファイバの一端をなす第1の光プラグが挿入されるべきジャック穴を有する光レセプタクル部と、
上記光レセプタクル部の上記ジャック穴に、上記第1の光プラグが挿入された1本の光ファイバとを備え、上記第1の光プラグの端面は上記通路に面した位置にあり、
上記光レセプタクル部内に、上記第1の光プラグの脱離を禁止するロック機構が収容され、上記ロック機構は、根元が上記光レセプタクル部内に取り付けられ、かつ先端部が上記第1の光プラグの外周に係合する細長い部材からなり、
上記光ファイバの上記一端とは反対側の他端に、上記通路を通過する球体へ向けて照射すべき光を発生する一方、上記球体によって反射された光を受けて光電変換する光送受信部が光学的に直接又は間接的に接続されていることを特徴とする。
【0016】
ここで、光学的に「直接」接続されているとは、光分岐手段や別の光ファイバなどを介さず「面している」ことを指す。光学的に「間接的に」接続されているとは、光分岐手段や別の光ファイバなどを介して接続されている場合を指す。
【0017】
この発明の玉検出装置では、上記光送受信部が発生した光は、上記光ファイバとその一端をなす第1の光プラグの端面を通して、上記通路へ照射される。この照射された光が上記通路を通過する球体によって反射されたとき、その反射された光は、上記第1の光プラグの端面、上記光ファイバを通して、上記光送受信部に戻る。この戻った光を光送受信部が光電変換して電気信号を発生する。この電気信号により、上記通路を通過する球体が検出される。
【0018】
ここで、上記光ファイバを通して伝わる光は、外部からの電磁波による影響を全く受けない。したがって、この発明の玉検出装置によれば、上記通路を通過する球体の検出に際して、外部からの電磁波による誤動作を防止することができる。なお、上記光送受信部は、上記光ファイバを介して、電磁シールド対策が取られた主基板に配置される。したがって、上記光送受信部が出力する電気信号が、外部からの電磁波によって影響を受けることは、容易に避け得る。
【0019】
また、この発明の玉検出装置では、上記ロック機構によって、上記光レセプタクル部から上記第1の光プラグが脱離するのが禁止される。したがって、上記通路を通過する球体の検出が安定して行われる。また、上記光レセプタクル部から上記第1の光プラグ(光ファイバ)を取り外すことによって行われる第三者による不正な改造を防止できる。
【0020】
また、上記ロック機構は、根元が上記光レセプタクル部内に取り付けられ、かつ先端部が上記第1の光プラグの外周に係合する細長い部材からなるので、上記光レセプタクル部の容積が増大するのを避けることができる。したがって、上記光レセプタクル部の厚みを薄くし、小型化することができ、この結果、この玉検出装置を小型化できる。また、上記ロック機構の材料は、特に高価な材料を必要としない。したがって、この玉検出装置は安価に構成され得る。
【0021】
一実施形態の玉検出装置では、
上記光送受信部は、上記通路を通過する球体へ向けて照射すべき光を発生する発光素子と、上記球体によって反射された光を受ける受光素子とを一体に備え、
上記発光素子と上記受光素子は、共通に、上記光ファイバの上記他端をなす第2の光プラグに面していることを特徴とする。
【0022】
この一実施形態の玉検出装置では、独立した部材の数が比較的少なくなる。すなわち、実質的に、上記通路部と上記光レセプタクル部とを含むセンサユニットと、両端に第1の光プラグ、第2の光プラグを有する光ファイバと、上記光送受信部とだけが、独立した部材となる。したがって、部品点数を少なくすることができ、さらに小型化、低価格化が可能となる。
【0023】
一実施形態の玉検出装置では、
上記光ファイバの上記他端に、上記光ファイバとは別の2本の光ファイバの一端をそれぞれ光学的に接続する光分岐機と、
上記2本の光ファイバのうち一方の光ファイバの上記一端と反対側の他端に光学的に接続された、上記通路を通過する球体へ向けて照射すべき光を発生する発光素子と、
上記2本の光ファイバのうち他方の光ファイバの上記一端と反対側の他端に光学的に接続された、上記球体によって反射された光を受ける受光素子とを備えたことを特徴とする。
【0024】
この一実施形態の玉検出装置では、上記光ファイバ、光分岐機、発光素子、受光素子として、いずれも、広く普及している安価な市販品を使用することができる。したがって、この玉検出装置は、容易に安価に構成され得る。
【0025】
一実施形態の玉検出装置では、
上記通路は上記球体の直径に対応した内径をもち、
上記第1の光プラグの光軸が上記通路の中心軸に直交していることを特徴とする。
【0026】
この一実施形態の玉検出装置では、上記球体が上記通路のうち上記第1の光プラグに面する位置に到来した時、上記第1の光プラグの端面を通して上記通路へ照射された光が、上記通路を通過する球体の中心によって反射される。したがって、上記球体によって反射される光の量が、上記球体の中心以外の部分によって反射される場合に比して、大きくなる。この結果、光送受信部(特に受光素子)が光電変換して得られる電気信号の信号/ノイズ(S/N)比が大きくなる(なお、上記球体が上記通路に存在しないときに上記光送受信部によって得られる電気信号のレベルをノイズとする。)。
【0027】
一実施形態の玉検出装置では、
上記第1の光プラグは、日本電子機械工業会規格RC−5720Bに規定されたプラグにおいてプラグ頭部に連なる直径3.5mmの外周面の周りに環状の凹溝を形成してなる外形を有し、
上記ロック機構を構成する上記細長い部材は、先端部が上記第1の光プラグの上記凹溝に係合した板ばねであることを特徴とする。
【0028】
この一実施形態の玉検出装置では、組み立て時に、上記光レセプタクル部の上記ジャック穴に上記第1の光プラグを挿入するとき、上記板ばねの先端部が撓んで、上記第1の光プラグの挿入を許す。上記第1の光プラグの端面が上記通路に面した位置に来たとき、上記板ばねの先端部が上記第1の光プラグの上記凹溝に係合する。これにより、上記光レセプタクル部に上記第1の光プラグが容易に装着される。上記凹溝はレ断面の溝でも良い。
【0029】
ここで、上記第1の光プラグは、日本電子機械工業会(EIAJ)規格RC−5720Bに規定されたプラグにおいてプラグ頭部に連なる直径3.5mmの外周面の周りに環状の凹溝を形成してなる外形を有する。したがって、この第1の光プラグを有する光ファイバは容易に作製され得る。また、たとえ上記光ファイバがリサイクルのため民生市場に流れて、上記第1の光プラグが間違ってデジタルオーディオ機器に挿入されても、そのオーディオ機器が破損するのを防止できる。また、上記光ファイバは、光デジタルオーディオのためのケーブルとして再利用することができる。
【0030】
一実施形態の玉検出装置では、
上記第1の光プラグは、日本電子機械工業会規格RC−5325に規定されたプラグにおいてプラグ頭部に連なる直径2.5mmの外周面の周りに環状の凹溝を形成してなる外形を有し、
上記ロック機構を構成する上記細長い部材は、先端部が上記第1の光プラグの上記凹溝に係合していることを特徴とする。
【0031】
この一実施形態の玉検出装置では、組み立て時に、上記光レセプタクル部の上記ジャック穴に上記第1の光プラグを挿入するとき、上記板ばねの先端部が撓んで、上記第1の光プラグの挿入を許す。上記第1の光プラグの端面が上記通路に面した位置に来たとき、上記板ばねの先端部が上記第1の光プラグの上記凹溝に係合する。これにより、上記光レセプタクル部に上記第1の光プラグが容易に装着される。上記凹溝はレ断面の溝でも良い。
【0032】
ここで、上記第1の光プラグは、日本電子機械工業会(EIAJ)規格RC−5325に規定されたプラグにおいてプラグ頭部に連なる直径2.5mmの外周面の周りに環状の凹溝を形成してなる外形を有する。したがって、この第1の光プラグを有する光ファイバは容易に作製され得る。また、たとえ上記光ファイバがリサイクルのため民生市場に流れて、上記第1の光プラグが間違って携帯電話やICレコーダに挿入されても、それらの機器が破損するのを防止できる。また、上記第1の光プラグの外周面の直径が2.5mmであるから、前述の直径3.5mmの場合に比して、上記光レセプタクル部の厚みを薄くして小型化することが可能となる。
【0033】
一実施形態の玉検出装置では、
上記通路部または上記光レセプタクル部内で、上記通路と上記第1の光プラグの端面との間の位置に設けられた光分岐部材を備え、
上記光分岐部材は、上記第1の光プラグの端面から入射した光を、上記第1の光プラグの光軸に沿った向きの透過光と、上記通路の中心軸と上記第1の光プラグの光軸とを含む平面内で上記透過光の向きよりも上流側へ第1の角度だけ屈折された第1の光と、上記平面内で上記透過光の向きよりも下流側へ上記第1の角度とは異なる第2の角度だけ屈折された第2の光とに分岐することを特徴とする。
【0034】
ここで、「上流側」、「下流側」とは、上記通路を上記球体が通過する向きを基準にして規定されている。
【0035】
この一実施形態の玉検出装置では、上記球体が上記通路のうち上記第1の光プラグに正対する位置よりも上流側の位置に到来した時、上記第1の光がその位置を通過する球体の中心によって反射される。この反射された光は、フェルマーの原理によって、上記光分岐部材、上記第1の光プラグの端面、上記光ファイバを通して、上記光送受信部に戻る。この光(第1の戻り光)によって、上記球体が検出される。また、上記球体が上記通路のうち上記第1の光プラグに正対する位置に到来したとき、上記透過光がその位置を通過する球体の中心によって反射される。この反射された光は、フェルマーの原理によって、上記光分岐部材、上記第1の光プラグの端面、上記光ファイバを通して、上記光送受信部に戻る。この光(透過の戻り光)によって、上記球体が検出される。また、上記球体が上記通路のうち上記第1の光プラグに正対する位置よりも下流側の位置に到来したとき、上記第2の光がその位置を通過する球体の中心によって反射される。この反射された光は、フェルマーの原理によって、上記光分岐部材、上記第1の光プラグの端面、上記光ファイバを通して、上記光送受信部に戻る。この光(第2の戻り光)によって、上記球体が検出される。
【0036】
このように、上記通路のうち3つの位置で上記球体が検出される。したがって、上記通路における上記球体の通過を確実に検出できる。
【0037】
しかも、上記第1の光と上記第2の光とは、上記光分岐部材によって、上記透過光に対して互いに異なる第1の角度、第2の角度で屈折される。したがって、上記通路を上記球体が通過しうる2つの向きのうちいずれかの向きに通過するとき、上記第1の戻り光と上記透過の戻り光との間の時間差と、上記透過の戻り光と上記第2の戻り光との間の時間差とは、それぞれ上記第1の角度、第2の角度に応じて、互いに異なる。したがって、上記光送受信部が上記3つの戻り光を受けるタイミングに基づいて、上記第1、第2の戻り光のうちどちらが最初で、どちらが最後に観測されたかを知ることができる。これにより、上記通路における上記球体の通過の向きを検出できる。
【0038】
一実施形態の玉検出装置では、上記光分岐部材からの上記第1の光、透過光、第2の光がそれぞれ上記通路を通過する球体によって反射され、それらの反射された3つの光が上記光分岐部材、上記光ファイバを通して上記光送受信部に戻ったとき、上記光送受信部が上記3つの光を受けるタイミングに基づいて、上記通路における上記球体の通過の向きを検知する検知部を備えたことを特徴とする。
【0039】
この一実施形態の玉検出装置では、上記光送受信部が上記3つの光(第1の戻り光、透過の戻り光、第2の戻り光)を受けるタイミングに基づいて、検知部が上記通路における上記球体の通過の向きを検知する。したがって、上記通路を上記球体が本来通過すべき向きと逆向きに通過させるような不正行為を防止できる。また、この玉検出装置の用途を拡げることができる。上では屈折型の分岐素子を例にしたが回折型の分岐素子(回折格子やホログラム)を用いても良い。
【0040】
なお、このような検知部は、例えばCPU(中央演算処理装置)とそれを動作させるソフトウェア(コンピュータプログラム)によって構成され得る。
【0041】
一実施形態の玉検出装置では、上記光送受信部は、日本電子情報技術産業協会規格CP−1212に準拠して構成されていることを特徴とする。
【0042】
この一実施形態の玉検出装置では、上記光送受信部は、デジタルオーディオ用オプティカルインターフェースについて通信方法と光のパワーバジェットを規定した日本電子情報技術産業協会(JEITA)規格CP−1212に準拠して構成されている。したがって、上記光送受信部を構成するために、広く普及しているデジタルオーディオ用O/E変換機、E/O変換機、光分岐機などを用いることができる。また、この玉検出装置の構成部品の再利用が容易になる。
【0043】
なお、JEITA規格CP−1212では定常光を伝送することができない。このため、上記光送受信部が上記通路を通過する球体へ向けて照射すべき光を発生し、上記球体によって反射された光を受けて光電変換するためには、特開2010−032249号公報で開示されているようなパルス駆動、パルス検知を行うのが望ましい。
【0044】
この発明の反射型ファイバセンサは、
測定対象物が通過すべき通路に面して配置され、光ファイバの一端をなす第1の光プラグが挿入されるべきジャック穴を有する光レセプタクル部と、
上記光レセプタクル部の上記ジャック穴に、上記第1の光プラグが挿入された1本の光ファイバとを備え、上記第1の光プラグの端面は上記通路に面した位置にあり、
上記光レセプタクル部内に、上記第1の光プラグの脱離を禁止するロック機構が収容され、上記ロック機構は、根元が上記光レセプタクル部内に取り付けられ、かつ先端部が上記第1の光プラグの外周に係合する細長い部材からなり、
上記光ファイバの上記一端とは反対側の他端に、上記通路を通過する測定対象物へ向けて照射すべき光を発生する一方、上記測定対象物によって反射された光を受けて光電変換する光送受信部が光学的に直接又は間接的に接続されていることを特徴とする反射型ファイバセンサ。
【0045】
この発明の反射型ファイバセンサでは、上記光送受信部が発生した光は、上記光ファイバとその一端をなす第1の光プラグの端面を通して、上記通路へ照射される。この照射された光が上記通路を通過する測定対象物によって反射されたとき、その反射された光は、上記第1の光プラグの端面、上記光ファイバを通して、上記光送受信部に戻る。この戻った光を光送受信部が光電変換して電気信号を発生する。この電気信号により、上記通路を通過する測定対象物が検出される。
【0046】
ここで、上記光ファイバを通して伝わる光は、外部からの電磁波による影響を全く受けない。したがって、この発明の反射型ファイバセンサによれば、上記通路を通過する測定対象物の検出に際して、外部からの電磁波による誤動作を防止することができる。なお、上記光送受信部は、上記光ファイバを介して、電磁シールド対策が取られた主基板に配置される。したがって、上記光送受信部が出力する電気信号が、外部からの電磁波によって影響を受けることは、容易に避け得る。
【0047】
また、この発明の反射型ファイバセンサでは、上記ロック機構によって、上記光レセプタクル部から上記第1の光プラグが脱離するのが禁止される。したがって、上記通路を通過する測定対象物の検出が安定して行われる。また、上記光レセプタクル部から上記第1の光プラグ(光ファイバ)を取り外すことによって行われる第三者による不正な改造を防止できる。
【0048】
また、上記ロック機構は、根元が上記光レセプタクル部内に取り付けられ、かつ先端部が上記第1の光プラグの外周に係合する細長い部材からなるので、上記光レセプタクル部の容積が増大するのを避けることができる。したがって、上記光レセプタクル部の厚みを薄くし、小型化することができ、この結果、この反射型ファイバセンサを小型化できる。また、上記ロック機構の材料は、特に高価な材料を必要としない。したがって、この反射型ファイバセンサは安価に構成され得る。
【0049】
この発明の電子機器は、上記玉検出装置または上記反射型ファイバセンサを備える。
【0050】
この発明の電子機器によれば、上記玉検出装置または上記反射型ファイバセンサによる利点を有することができる。
【発明の効果】
【0051】
以上より明らかなように、この発明の玉検出装置によれば、所定の通路を通過する球体を安定して検出でき、外部からの電磁波による誤動作を防止でき、第三者による不正な改造を防止でき、しかも小型で安価に構成できる。
【0052】
また、この発明の反射型ファイバセンサによれば、上記通路を通過する測定対象物を安定して検出でき、外部からの電磁波による誤動作を防止でき、第三者による不正な改造を防止でき、しかも小型で安価に構成できる。
【0053】
また、この発明の電子機器によれば、上記玉検出装置または上記反射型ファイバセンサによる利点を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】(A)はこの発明の一実施形態の玉検出装置の概略的な構成を示す図である。(B)はこの発明の別の実施形態の玉検出装置の概略的な構成を示す図である
【図2】(A)〜(E)は、上記玉検出装置を構成するセンサユニットの構成を示す図である。
【図3】(A)は上記センサユニットに含まれたプリズムレンズアレイの構成を示す図である。(B)は上記プリズムレンズアレイによって分岐された3つの光を示す図である。
【図4】上記玉検出装置を構成する光送受信モジュールの構成を示す図である。
【図5】上記玉検出装置が球体を検出する動作を説明する図である。
【図6】上記玉検出装置によって検出される信号を示す図である。
【図7】(A)は上記玉検出装置を構成する光ファイバが一端に有する第1の光プラグの構成を示す図である。(B)は上記玉検出装置を構成する光ファイバが他端に有する第2の光プラグの構成を示す図である。
【図8】(A)はEIAJ規格RC−5325に規定された4極小型単頭プラグ・ジャック規格のプラグの寸法設計を示す図である。(B)は上記第2の光プラグの円筒部の直径を2.5mmとしたときの寸法設計を示す図である。(C)は上記第1の光プラグの円筒部の直径を2.5mmとしたときの寸法設計を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0056】
図1(A)は、この発明の一実施形態の玉検出装置1の概略的な構成を示している。
【0057】
この玉検出装置1は、球体(この例ではパチンコ玉)が通過すべき通路11を有するセンサユニット10と、両端にそれぞれ第1の光プラグ39、第2の光プラグ40を有する光ファイバとしての光ファイバケーブル41と、光送受信部としての光送受信モジュール20と、制御部50とを備えている。上記光送受信モジュール20と制御部50とは、主制御基板51に搭載されている。
【0058】
制御部50は、この例ではCPU(中央演算処理装置)とそれを動作させるソフトウェア(コンピュータプログラム)によって構成されており、この玉検出装置1の動作全体を制御する。
【0059】
図7(A)、図7(B)は、それぞれ上記光ファイバケーブル41が一端に有する第1の光プラグ39、光ファイバケーブル41が他端に有する第2の光プラグ40の構成を示している(斜線を施した部分は絶縁材料からなることを示し、白地の部分は金属材料からなることを示している。)。
【0060】
図7(B)に示す第2の光プラグ40は、日本電子機械工業会(EIAJ)規格RC−5720Bに規定された直径3.5mmの光プラグである。具体的には、第2の光プラグ40は、平坦な端面40aと、端面40aから遠ざかるにつれて次第に外径が大きくなる部分40bと、端面40aから遠ざかるにつれて次第に外径が小さくなる部分40cと、端面40aから遠ざかるにつれて急激に外径が大きくなるスカート部40dと、直径3.5mmの一定の外径をもつ円筒部40e,40gと、その円筒部40e,40gの外径よりも大きい一定の外径をもつツマミ部40hとを、順に備えている。端面40a側の2つの部分40b,40cによってプラグ頭部が構成されている。ツマミ部40hの端面40h1は、このプラグを挿入する際のストッパーとして働く。
【0061】
図7(A)から分かるように、第1の光プラグ39は、第2の光プラグ40(すなわちEIAJ規格RC−5720Bに規定されたプラグ)においてプラグ頭部に連なる直径3.5mmの外周面の周りに環状の凹溝39fを形成してなる外形を有する。具体的には、第1の光プラグ39は、平坦な端面39aと、端面39aから遠ざかるにつれて次第に外径が大きくなる部分39bと、端面39aから遠ざかるにつれて次第に外径が小さくなる部分39cと、端面39aから遠ざかるにつれて急激に外径が大きくなるスカート部39dと、直径3.5mmの一定の外径をもつ円筒部39eと、直径3.5mmよりも小さい一定の外径をもつ凹溝39fと、直径3.5mmの一定の外径をもつ円筒部39gと、その円筒部39gの外径よりも大きい一定の外径をもつツマミ部40hとを、順に備えている。光軸41cに沿った方向に関して、第1の光プラグ39の円筒部39eと凹溝39fとを併せた寸法は、第2の光プラグ40の円筒部40gの寸法と等しい。端面39a側の2つの部分39b,39cによってプラグ頭部が構成されている。ツマミ部39hの端面39h1は、このプラグを挿入する際のストッパーとして働く。
【0062】
このように、第1の光プラグ39の外形は、第2の光プラグ40(すなわちEIAJ規格RC−5720Bに規定されたプラグ)の外形に対して、プラグ頭部に連なる直径3.5mmの外周面の周りに環状の凹溝39fを形成した点のみが異なっている。この凹溝39fは、デジタルオーディオ用光ミニジャックの電極が接触しない位置にある。したがって、この第1の光プラグ39、第2の光プラグ40を有する光ファイバケーブル41は容易に作製され得る。また、たとえ光ファイバケーブル41がリサイクルのため民生市場に流れて、第1の光プラグ39間違ってデジタルオーディオ機器に挿入されても、そのオーディオ機器が破損するのを防止できる。また、第1の光プラグ39は、第2の光プラグ40を有する光ファイバケーブル41は、光デジタルオーディオのためのケーブルとして再利用することができる。
【0063】
図2(A)は、図1中に示したセンサユニット10の内部を分解状態で示している。このセンサユニット10は、円筒状の通路11を規定する通路部3と、第1の光プラグ39を受ける光レセプタクル部4とを、互いに隣接するように一体に樹脂成形してなるケース2を備えている。また、図2(B)、図2(C)は、このセンサユニット10の通路部3、光レセプタクル部4を外部から見たところを示している。図2(D)は、このセンサユニット10を側方から見たところを示している。図2(E)は、光レセプタクル部4に取り付けられる上蓋5を示している。
【0064】
これらの図から分かるように、ケース2は、全体として偏平な略直方体状の外形を有している。通路部3の、光レセプタクル部4から遠い側のコーナー部の1つには、ケース2の向き(表裏など)を明確に示すための切り欠き3aが形成されている。
【0065】
図2(A)によって分かるように、通路部3は通路11を形成する枠状に構成されている。通路部3が規定する通路11は、球体としてのパチンコ玉の直径に対応した内径IDを有している。より詳しくは、通路11の内径IDは、パチンコ玉が容易に通過できるように、パチンコ玉の直径よりも若干大きく設定されている。
【0066】
光レセプタクル部4は、通路部3から遠い側に形成された端板部4aと、図2(A)の紙面に沿った底板部4bと、図2(A)において左右一対の側板部4c,4dとを有している。
【0067】
側板部4c,4dの外面には、それぞれ爪8A,8Bが形成されている。これらの爪8A,8Bは、図2(E)に示す上蓋5に形成された係合溝8A,8Bと係合するようになっている。センサユニット10の完成状態では、光レセプタクル部4に上蓋5が取り付けられて閉じられる。光レセプタクル部4と上蓋5とは爪8A,8Bと係合溝8A,8Bとの係合によって強固に取り付けられるので、光レセプタクル部4から上蓋5が容易に外れることはない。
【0068】
端板部4aは、光ファイバケーブル41の一端をなす第1の光プラグ39が挿入された円筒状のジャック穴19と、後述するピン挿入穴13とを有している。ジャック穴19の内径は、第1の光プラグ39が容易に挿入されるように、第1の光プラグ39の円筒部39gの外径よりも若干大きく設定されている。
【0069】
底板部4bは、通路部3に近い位置に、第1の光プラグ39を受けるように板面から突起した受け部16を有している。受け部16は、第1の光プラグ39の頭部(部分39b)の外形に対応したテーパー面をもつ貫通穴16aを有している。
【0070】
また、底板部4bは、図2(A)において第1の光プラグ39の左方に配置された細長い位置決め用の板ばね14を有している。この板ばね14は、直線状に延びる根元部14cと、この根元部14cに対して屈曲して連なり直線状に延びる傾斜部14bと、この傾斜部14bの先端側に連なり円弧状に湾曲した湾曲部14aとからなっている。板ばね14の根元部14cは、底板部4bの板面から突起したリブ6A,6Bによって2箇所で挟持されている。これにより、板ばね14の根元部14cが底板部4bに取り付けられている。
【0071】
また、底板部4bは、図2(A)において第1の光プラグ39の右方に配置された細長いロック用の板ばね15を有している。この板ばね15は、ジャック穴19の中心軸(実質的に第1の光プラグ39の光軸41cに一致している)に対して略45°に傾斜して直線状に延在している。板ばね15の根元部15bは、底板部4bの板面から突起したリブ7Bによって挟持されている。さらに、根元部15bの端部は、底板部4bの板面から突起したリブ7Aに当接され、係止されている。これにより、板ばね15の根元部15bが底板部4bに取り付けられている。板ばね15の先端部15aは、第1の光プラグ39の外周に形成された凹溝39fに挿入されて係合している。また、板ばね15の先端部15aの、第1の光プラグ39に向いた側の面は、底板部4bの板面から突起したリブ7Cに当接している。これにより、板ばね15は、リブ7Bを支点として、先端部15aが第1の光プラグ39から離れる向きに容易に撓むことができる一方、その反対にリブ7Cへ向かう向きには、ばね強度が高くなって殆ど撓まない。これにより、板ばね15とリブ7A,7B,7Cは、第1の光プラグ39の脱離を禁止するロック機構を構成している。
【0072】
玉検出装置1の組み立て段階で、光レセプタクル部4のジャック穴19に第1の光プラグ39が挿入されるとき、板ばね14の湾曲部14aは、第1の光プラグ39の頭部のうち端面39aに近い部分39bに当接されて撓み、通過を許す。その部分39bが湾曲部14aを通過し、受け部16の貫通穴16aに嵌合する。このとき、第1の光プラグ39のツマミ部39hの端面39h1が端板部4aに当接して、第1の光プラグ39の挿入が止まる。この挿入が完了した状態では、板ばね14の湾曲部14aは、第1の光プラグ39の頭部のうち端面39aが遠い部分39cに当接して、この部分39cを板ばね14の復元力によって押圧する。これにより、第1の光プラグ39の頭部が径方向および光軸方向に位置決めされる。また、第1の光プラグ39の円筒部39gはジャック穴19によって径方向に位置決めされる。この状態では、第1の光プラグ39の端面39aは通路11に面しており、第1の光プラグ39の光軸41cは通路11の中心軸11c(後述の図5参照)に直交している。
【0073】
上記位置決め用の板ばね14による位置決めと並行して、上記ロック用の板ばね15によるロックも行われる。すなわち、光レセプタクル部4のジャック穴19に第1の光プラグ39が挿入されるとき、板ばね15は、第1の光プラグ39の頭部39b,39c、スカート部39d、円筒部39eに順次当接されて、先端部15aがリブ7Cから離れる向きに撓み、それらの通過を許す。第1の光プラグ39の挿入が止まる。この挿入が完了した状態では、図2(A)に示したように、板ばね15の先端部15aは、第1の光プラグ39の外周に形成された凹溝39fに挿入されて円筒部39eの端面39e1と係合する。この状態では、たとえ人が光レセプタクル部4から第1の光プラグ39を抜こうとしても、板ばね15の先端部15aがリブ7Cへ向かう向きには殆ど撓まない。また、板ばね15の先端部15aが円筒部39eの端面39e1に押されたとしても、リブ7Aのお蔭で、板ばね15が先端部15aから根元部15bへ向かう向きにスライドすることも無い。したがって、上記ロック機構によって、光レセプタクル部4から第1の光プラグ39が脱離するのが禁止される。したがって、通路11を通過する球体の検出(後述する)が安定して行われる。また、光レセプタクル部4から第1の光プラグ39(光ファイバケーブル41)を取り外すことによって行われる第三者による不正な改造を防止できる。
【0074】
また、板ばね15の先端部15aは、第1の光プラグ39の凹溝39fの壁面39f1、つまり固い金属部分に当接するので、第1の光プラグ39の耐久性が見込める。
【0075】
既述のように、端板部4aには、ジャック穴19に加えて、ピン挿入穴13が設けられている。ピン挿入穴13は、板ばね15の略中央部に面して配置されている。人が外部からピン挿入穴13を通して図示しないピンを挿入すると、ピンの先端が板ばね15の略中央部に当接して、板ばね15は、先端部15aが第1の光プラグ39から離れる向きに撓む。これにより、板ばね15の先端部15aが第1の光プラグ39の凹溝39fから離脱する。第1の光プラグ39のロックが解除される。
【0076】
なお、図2(A)を見て分かるように、光レセプタクル部4には底板部4bに沿った面方向に関して残されたスペースがあるので、ピン挿入穴13の代わりに、光レセプタクル部4内にロックを解除するためのボタンを設けても良い。
【0077】
図5は、センサユニット10の構造を、通路11の中心軸11cと第1の光プラグ39の光軸41cとを含む平面(センサユニット10の縦断面)において模式的に示している。この図5によって良く分かるように、センサユニット10内で、通路11と第1の光プラグ39の端面39aとの間の位置に、光分岐部材としてのプリズムレンズアレイ17が搭載されている。このプリズムレンズアレイ17は、第1の光プラグ39の端面39aから入射した光Lを、3つの光L0,L1,L2に分岐する。この種のプリズムレンズアレイ17自体は、液晶TV(テレビ受像機)のバックライトの指向性変更のために、広く用いられている。
【0078】
具体的には、このプリズムレンズアレイ17は、図3(A)(図5と同じ平面における拡大図)に示すように、台形状の断面をもつ複数のプリズム17A,17B,17C,17D,17E,…を、通路11の中心軸11cに沿った方向に例えばピッチ100μmで密に並べた態様に構成されている。各プリズム17A,17B,…は、互いに平行な2つの面70,73と、それらの2つの面70,73を結ぶ2つの斜面71,72とを有し、図3(A)の平面(紙面)に対して垂直に延在している。ここで、2つの面70,73に対する第1の斜面71の角度と第2の斜面72の角度とは、互いに異なっている。これにより、各プリズム17A,17B,…は、第1の光プラグ39の端面39aから入射した光Lを、第1の光プラグ39の光軸41cに沿った向きの透過光L0と、この図3(A)の平面内で透過光L0の向きよりも上流側へ第1の角度θ1だけ屈折された第1の光L1と、この図3(A)の平面内で透過光L0の向きよりも下流側へ第1の角度θ1とは異なる第2の角度θ2だけ回折された第2の光L2とに分岐する。この結果、全体としてこのプリズムレンズアレイ17は、図3(B)に示すように、第1の光プラグ39の端面39aから入射した光Lを、透過光L0と、上流側へ第1の角度θ1だけ屈折された第1の光L1と、下流側へ第2の角度θ2だけ回折された第2の光L2とに分岐する。なお、「上流側」、「下流側」とは、通路11を球体9が通過する向きD(図5参照)を基準にして規定されている。
【0079】
図4は、光送受信モジュール20の断面構成を示している。この種の双方向通信が可能な光送受信モジュール20は、例えば特開2003−167169号公報や特許第3954901号、特許第3653402号に開示されている。
【0080】
この光送受信モジュール20は、光プラグ40が挿入された穴を有するジャック部508と、ジャック部508の各縁部に接する外装シールド511とを備えている。ジャック部508と外装シールド511とは、略閉じた空間を形成している。
【0081】
外装シールド511内には、送信用駆動電気回路基板509と受信用増幅電気回路基板510とが、光プラグ40の両側に互いに対向するように収容されている。
【0082】
送信用駆動電気回路基板509には、発光デバイス501と、送信用駆動IC(集積回路)512とが搭載されている。発光デバイス501は、発光素子としてのLED(Light Emitting Diode)514を、送信用レンズ516をもつように透明樹脂で封止および成形して構成されている。
【0083】
受信用増幅電気回路基板510には、受光デバイス502と、受信用増幅IC513とが搭載されている。受光デバイス502は、受光素子としてのPD(Photo-Diode)515を、受信用レンズ517をもつように透明樹脂で封止および成形して構成されている。
【0084】
この例では、発光デバイス501と受光デバイス502とは、一体に隣接して受発光ユニット505を構成している。受発光ユニット505と光プラグ40の端面との間には、発光デバイス501と受光デバイス502との間の光結合を抑制するための遮光性の仕切り板ユニット506が設けられている。また、発光デバイス501と仕切り板ユニット506との間には送信用プリズムレンズ503が設けられ、受光デバイス502と仕切り板ユニット506との間には受信用プリズムレンズ504が設けられている。
【0085】
このような構成によって、LED514とPD515は、共通に、光プラグ40の端面に面している。
【0086】
制御部50(図1参照)から図示しない配線を通して上記光送受信モジュール20に送信信号(電気信号)が入力されると、送信用駆動IC512が実装された送信用駆動電気回路基板509によりLED514が駆動され、信号光(光信号)がLED514から出射される。この信号光は、発光デバイス501の表面に形成された送信用レンズ516により略平行光とされ、送信用プリズムレンズ503に入射して光路が偏向され、光プラグ40の端面を通して光ファイバケーブル41に入射する。そして、光ファイバケーブル41を通してセンサユニット10へ送られる。
【0087】
一方、センサユニット10から光ファイバケーブル41を通して送られてきた信号光は、光プラグ40の端面から受信用プリズムレンズ504に入射する。この受信用プリズムレンズ504に入射した送信信号光は、光路が偏向され、受光デバイス502の表面に形成された受信用レンズ517により集光され、PD515に入射する。PD515に入射した光は光電変換されて電気信号となり、受信用増幅IC513の実装された受信用増幅電気回路基板510により増幅され、受信信号として図示しない配線を通して制御部50に入力される。
【0088】
次に、この玉検出装置1が通路11を通過する球体9を検出する動作を、主に図5を参照しながら説明する。
【0089】
この玉検出装置1では、光送受信モジュール20の発光デバイス501が発生した光Lは、光ファイバケーブル41とその一端をなす第1の光プラグ39の端面39aを通して出射され、プリズムレンズアレイ17に入射する。プリズムレンズアレイ17に入射した光Lは、透過光L0と、上流側へ屈折された第1の光L1と、下流側へ屈折された第2の光L2とに分岐される。そして、これらの3つの光L0,L1,L2は、通路11へ照射される。
【0090】
ここで、球体9が通路11のうち第1の光プラグ39に正対する位置よりも上流側の位置91に到来した時、第1の光L1がその位置91を通過する球体9の中心によって反射される。この反射された光は、フェルマーの原理によって、プリズムレンズアレイ17、第1の光プラグ39の端面39a、光ファイバケーブル41を通して、光送受信モジュール20に戻る。この光(第1の戻り光)を光送受信モジュール20の受光デバイス502が受けることによって、球体9が検出される。また、球体9が通路11のうち第1の光プラグ39に正対する位置90に到来したとき、透過光L0がその位置90を通過する球体9の中心によって反射される。この反射された光は、フェルマーの原理によって、プリズムレンズアレイ17、第1の光プラグ39の端面39a、光ファイバケーブル41を通して、光送受信モジュール20に戻る。この光(透過の戻り光)を光送受信モジュール20の受光デバイス502が受けることによって、球体9が検出される。また、球体9が通路11のうち第1の光プラグ39に正対する位置よりも下流側の位置92に到来したとき、第2の光L2がその位置92を通過する球体9の中心によって反射される。この反射された光は、フェルマーの原理によって、プリズムレンズアレイ17、第1の光プラグ39の端面39a、光ファイバケーブル41を通して、光送受信モジュール20に戻る。この光(第2の戻り光)を光送受信モジュール20の受光デバイス502が受けることによって、球体9が検出される。
【0091】
より詳しくは、光送受信モジュール20の受光デバイス502は、第1の戻り光、透過の戻り光、第2の戻り光を受けて、それぞれ直ちに光電変換して、図6中に示すような電気信号I1,I0,I2を発生する。図6の横軸は時間tを表し、縦軸は電気信号の強さIを表している。これらの電気信号I1,I0,I2により、通路11を通過する球体9が検出される。
【0092】
このように、通路11のうち3つの位置91,90,92で球体9が検出される。したがって、通路11における球体9の通過を確実に検出できる。
【0093】
しかも、第1の光L1と第2の光L2とは、プリズムレンズアレイ17によって、透過光L0に対して互いに異なる第1の角度θ1、第2の角度θ2で屈折される。したがって、通路11を球体9が通過しうる2つの向きのうちいずれかの向きに通過するとき、第1の戻り光L1と透過の戻り光L0との間の時間差Δt1と、透過の戻り光L0と第2の戻り光L2との間の時間差Δt2とは、それぞれ第1の角度θ1、第2の角度θ2に応じて、互いに異なる。したがって、例えば制御部50が検知部として働くことによって、光送受信モジュール20が3つの戻り光を受けるタイミングt1,t2,t3に基づいて、第1、第2の戻り光L1,L2のうちどちらが最初で、どちらが最後に観測されたかを知ることができる。これにより、通路11における球体9の通過の向きを検出できる。
【0094】
ここで、光ファイバケーブル41を通して伝わる光Lは、外部からの電磁波による影響を全く受けない。したがって、この玉検出装置1によれば、通路11を通過する球体9の検出に際して、外部からの電磁波による誤動作を防止することができる。なお、光送受信モジュール20は、光ファイバケーブル41を介して、電磁シールド対策が取られた主基板に配置される。したがって、光送受信モジュール20が出力する電気信号が、外部からの電磁波によって影響を受けることは、容易に避け得る。
【0095】
また、この玉検出装置1では、球体9が通路11のうち上記3つの位置91,90,92に到来した時、通路11へ照射された光L1,L0,L2が、それぞれ通路11を通過する球体9の中心によって反射される。したがって、球体9によって反射される光の量が、球体9の中心以外の部分によって反射される場合に比して、大きくなる。この結果、光送受信モジュール20の受光デバイス502が光電変換して得られる電気信号I1,I0,I2の信号/ノイズ(S/N)比が大きくなる(なお、球体9が通路11に存在しないときに光送受信モジュール20の受光デバイス502によって得られる電気信号のレベルをノイズNとする。)。
【0096】
光送受信モジュール20は、デジタルオーディオ用オプティカルインターフェースについて通信方法と光のパワーバジェットを規定した日本電子情報技術産業協会(JEITA)規格CP−1212に準拠して構成されているのが望ましい。その場合、光送受信モジュール20を構成するために、広く普及しているデジタルオーディオ用O/E変換機(光から電気信号への変換器)、E/O変換機(電気信号から光への変換器)、光分岐機などを用いることができる。また、この玉検出装置1の構成部品の再利用が容易になる。
【0097】
なお、JEITA規格CP−1212では定常光を伝送することができない。このため、光送受信モジュール20が通路11を通過する球体9へ向けて照射すべき光を発生し、球体9によって反射された光を受けて光電変換するためには、特開2010−032249号公報で開示されているようなパルス駆動、パルス検知を行うのが望ましい。
【0098】
図1(B)は、広く普及している安価な市販品を幾つか用いて構成された一実施形態の玉検出装置1′の概略的な構成を示している。なお、図1(A)中の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を用いている。
【0099】
この玉検出装置1′は、図1(A)に示した玉検出装置1におけるのと同じセンサユニット10と、両端にそれぞれ第1の光プラグ39、第2の光プラグ40を有する光ファイバケーブル41とを備えている。光ファイバケーブル41の第2の光プラグ40は、市販の光分岐機25に挿入され、光学的に接続されている。主制御基板51には、制御部50と、市販のE/O変換機21と、市販のO/E変換機22とが搭載されている。光分岐機25とE/O変換機21との間は、両端にそれぞれF05角型コネクタ42,43を有する市販の光ファイバケーブル44によって接続されている。
【0100】
光分岐機25としては、例えばパソコン村ケーブル館(ウェブサイトhttp://www.pcmura.jp/cable/optical.htm)で販売されているデジタルオーディオ光角型2分配アダプタを用いることができる。
【0101】
光ファイバケーブル44としては、例えばパソコン村ケーブル館(同サイト)で販売されているデジタルオーディオ光ケーブル(型番DG−BB)を用いることができる。
【0102】
E/O変換機21としては、例えばシャープ株式会社(ウェブサイトhttp://www.sharp.co.jp/products/device/lineup/selection/opto/audio/diagram.html)で販売されている光送信ユニット(型番GP1FAV30TK0F)を用いることができる。
【0103】
O/E変換機22としては、例えばシャープ株式会社(同サイト)で販売されている光受信ユニット(型番GP1FAV30RK0F)を用いることができる。
【0104】
このように、光ファイバケーブル44、光分岐機25、E/O変換機21、O/E変換機22として、いずれも、広く普及している安価な市販品を使用することができる。したがって、この玉検出装置1′は、容易に安価に構成され得る。
【0105】
これに対して、図1(A)の玉検出装置1では、独立した部材の数が比較的少なくなる。すなわち、実質的に、通路部3と光レセプタクル部4とを含むセンサユニット10と、両端に第1の光プラグ39、第2の光プラグ40を有する光ファイバケーブル41と、光送受信モジュール20を含む主制御基板51とだけが、独立した部材となる。したがって、部品点数を少なくすることができ、さらに小型化、低価格化が可能となる。
【0106】
以上の実施形態では、デジタルオーディオ用の部品を使うことを考慮して、第1の光プラグ39、第2の光プラグ40の円筒部の直径は3.5mmであるものとした。しかしながら、これに限られるものではなく、さらなる小型化のために、第1の光プラグ39、第2の光プラグ40の円筒部の直径は2.5mmとしても良い。
【0107】
図8(C)は、第1の光プラグ39の円筒部の直径を2.5mmとしたときの寸法設計を示している。図8(B)は、第2の光プラグ40の円筒部の直径を2.5mmとしたときの寸法設計を示している(同じ物が、例えば特開2002−117948号公報に開示されている。)。この図8(B)の寸法設計をもつ光プラグは、図8(A)に示すEIAJ規格RC−5325に規定された4極小型単頭プラグ・ジャック規格のプラグの外形と同じ外形を有している。図8(C)の寸法設計をもつ光プラグは、プラグ頭部に連なる直径2.5mmの外周面の周りに環状の凹溝が形成されている点以外は、図8(A)のプラグの外形と同じ外形を有している。したがって、両端に図8(B)、図8(C)の寸法設計をもつ光プラグを有する光ファイバケーブルは容易に作製され得る。また、たとえその光ファイバケーブルがリサイクルのため民生市場に流れて、間違って携帯電話やICレコーダに挿入されても、それらの機器が破損するのを防止できる。
【0108】
以上の実施形態では、この発明を、センサユニット10を備えた玉検出装置1,1′に適用した場合について述べたが、これに限られるものではない。
【0109】
例えば図1(A)に示した玉検出装置1において、センサユニット10の円筒状の通路11を形成する通路部3を省略して、光レセプタクル部4のみとする。これにより、任意の測定対象物を検出するための反射型ファイバセンサを構成しても良い。具体的には、測定対象物が通過すべき通路に光レセプタクル部4の第1の光プラグ39の端面39aを向けて配置する。そして、第1の光プラグ39の端面39aからの光を、光回折部材としてのプリズムレンズアレイ17を介して測定対象物に照射する。この照射された光が上記通路を通過する測定対象物によって反射されたとき、その反射された光は、第1の光プラグ39の端面39a、光ファイバケーブル41を通して、光送受信モジュール20に戻る。この戻った光を光送受信モジュール20が光電変換して電気信号を発生する。この電気信号により、上記測定対象物の通過および通過の向きを検出する。
【0110】
このような反射型ファイバセンサによれば、上記通路を通過する測定対象物を安定して検出でき、外部からの電磁波による誤動作を防止でき、第三者による不正な改造を防止でき、しかも小型で安価に構成できる。
【産業上の利用可能性】
【0111】
この発明の玉検出装置および反射型ファイバセンサは、パチンコ遊技盤その他の電子機器に広く利用することができる。
【符号の説明】
【0112】
1,1′ 玉検出装置
2 通路部
3 光レセプタクル部
9 球体
10 センサユニット
11 通路
20 光送受信モジュール
39 第1の光プラグ
40 第2の光プラグ
41 光ファイバケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
球体が通過すべき円筒状の通路を形成する通路部と、
上記通路部と一体に形成され、光ファイバの一端をなす第1の光プラグが挿入されるべきジャック穴を有する光レセプタクル部と、
上記光レセプタクル部の上記ジャック穴に、上記第1の光プラグが挿入された1本の光ファイバとを備え、上記第1の光プラグの端面は上記通路に面した位置にあり、
上記光レセプタクル部内に、上記第1の光プラグの脱離を禁止するロック機構が収容され、上記ロック機構は、根元が上記光レセプタクル部内に取り付けられ、かつ先端部が上記第1の光プラグの外周に係合する細長い部材からなり、
上記光ファイバの上記一端とは反対側の他端に、上記通路を通過する球体へ向けて照射すべき光を発生する一方、上記球体によって反射された光を受けて光電変換する光送受信部が光学的に直接又は間接的に接続されていることを特徴とする玉検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の玉検出装置において、
上記光送受信部は、上記通路を通過する球体へ向けて照射すべき光を発生する発光素子と、上記球体によって反射された光を受ける受光素子とを一体に備え、
上記発光素子と上記受光素子は、共通に、上記光ファイバの上記他端をなす第2の光プラグに面していることを特徴とする玉検出装置。
【請求項3】
請求項1に記載の玉検出装置において、
上記光ファイバの上記他端に、上記光ファイバとは別の2本の光ファイバの一端をそれぞれ光学的に接続する光分岐機と、
上記2本の光ファイバのうち一方の光ファイバの上記一端と反対側の他端に光学的に接続された、上記通路を通過する球体へ向けて照射すべき光を発生する発光素子と、
上記2本の光ファイバのうち他方の光ファイバの上記一端と反対側の他端に光学的に接続された、上記球体によって反射された光を受ける受光素子とを備えたことを特徴とする玉検出装置。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか1つに記載の玉検出装置において、
上記通路は上記球体の直径に対応した内径をもち、
上記第1の光プラグの光軸が上記通路の中心軸に直交していることを特徴とする玉検出装置。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれか1つに記載の玉検出装置において、
上記第1の光プラグは、日本電子機械工業会規格RC−5720Bに規定されたプラグにおいてプラグ頭部に連なる直径3.5mmの外周面の周りに環状の凹溝を形成してなる外形を有し、
上記ロック機構を構成する上記細長い部材は、先端部が上記第1の光プラグの上記凹溝に係合した板ばねであることを特徴とする玉検出装置。
【請求項6】
請求項1から4までのいずれか1つに記載の玉検出装置において、
上記第1の光プラグは、日本電子機械工業会規格RC−5325に規定されたプラグにおいてプラグ頭部に連なる直径2.5mmの外周面の周りに環状の凹溝を形成してなる外形を有し、
上記ロック機構を構成する上記細長い部材は、先端部が上記第1の光プラグの上記凹溝に係合していることを特徴とする玉検出装置。
【請求項7】
請求項4に記載の玉検出装置において、
上記通路部または上記光レセプタクル部内で、上記通路と上記第1の光プラグの端面との間の位置に設けられた光分岐部材を備え、
上記光分岐部材は、上記第1の光プラグの端面から入射した光を、上記第1の光プラグの光軸に沿った向きの透過光と、上記通路の中心軸と上記第1の光プラグの光軸とを含む平面内で上記透過光の向きよりも上流側へ第1の角度だけ屈折された第1の光と、上記平面内で上記透過光の向きよりも下流側へ上記第1の角度とは異なる第2の角度だけ屈折された第2の光とに分岐することを特徴とする玉検出装置。
【請求項8】
請求項7に記載の玉検出装置において、
上記光分岐部材からの上記第1の光、透過光、第2の光がそれぞれ上記通路を通過する球体によって反射され、それらの反射された3つの光が上記光分岐部材、上記光ファイバを通して上記光送受信部に戻ったとき、上記光送受信部が上記3つの光を受けるタイミングに基づいて、上記通路における上記球体の通過の向きを検知する検知部を備えたことを特徴とする玉検出装置。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれか1つに記載の玉検出装置において、
上記光送受信部は、日本電子情報技術産業協会規格CP−1212に準拠して構成されていることを特徴とする玉検出装置。
【請求項10】
測定対象物が通過すべき通路に面して配置され、光ファイバの一端をなす第1の光プラグが挿入されるべきジャック穴を有する光レセプタクル部と、
上記光レセプタクル部の上記ジャック穴に、上記第1の光プラグが挿入された1本の光ファイバとを備え、上記第1の光プラグの端面は上記通路に面した位置にあり、
上記光レセプタクル部内に、上記第1の光プラグの脱離を禁止するロック機構が収容され、上記ロック機構は、根元が上記光レセプタクル部内に取り付けられ、かつ先端部が上記第1の光プラグの外周に係合する細長い部材からなり、
上記光ファイバの上記一端とは反対側の他端に、上記通路を通過する測定対象物へ向けて照射すべき光を発生する一方、上記測定対象物によって反射された光を受けて光電変換する光送受信部が光学的に直接又は間接的に接続されていることを特徴とする反射型ファイバセンサ。
【請求項11】
請求項1から9までのいずれか一つに記載の玉検出装置または請求項10に記載の反射型ファイバセンサを備えたことを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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