説明

玩具

【課題】発射感を得つつ、移動体を拾いに行く手間を省く。
【解決手段】メダル4を前方へと移動させることが可能な移動機構10と、この移動機構10に対してメダル4を供給可能な供給部20と、第1の方向へと移動したメダル4を2個以上貯留可能な貯留部40と、を備え、貯留部40は、メダル4が通過可能な排出口41を有し、当該排出口41には、メダル4の通過を阻止可能な阻止状態とメダル4の通過を許容する開放状態の両方になり得る阻止部43を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発射感を得ることができる玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、引金部(トリガ)を引くことにより円盤状の移動体が発射される銃を模した円盤発射玩具が提案されている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3019879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の円盤発射玩具は、収容していた円盤をすべて発射した後は、色々な方向に飛んだ円盤を拾いに行かなくてはならなかった。
【0005】
そこで、本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、発射のおもしろさを享受しつつ移動体を拾いにいく手間を省いた玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る玩具は、移動体を用いる玩具において、前記移動体を第1の方向へと移動させることが可能な移動機構と、第1の方向へと移動した移動体を2個以上貯留可能な貯留部と、を備え、前記貯留部は、前記移動体が通過可能な排出口を有し、当該排出口には、前記移動体の通過を阻止可能な阻止状態と前記移動体の通過を許容する開放状態の両方になり得る阻止部を設けたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明においては、前記移動体が通過可能な開口部を有する移動体収容部を有し、前記阻止部は、前記移動体収容部を前記貯留部に対して前記排出口と前記開口部が対向するように配置したとき、開放状態となるようにしても良い。
【0008】
また、本発明においては、前記開口部には、前記移動体の通過を遮断可能な遮断状態と、前記移動体の通過を許容する開放状態の両方になり得る遮断部を設けても良い。
【0009】
また、本発明においては、前記遮断部は、前記移動体収容部を前記貯留部に対して前記排出口と前記開口部が対向するように配置したとき、開放状態となるようにしても良い。
【0010】
また、本発明においては、前記移動体が通過可能な供給口を有し、前記移動機構に対して前記移動体を供給可能な供給部を有するようにしても良い。
【0011】
また、本発明においては、前記移動体の移動経路を制限する制限部を有するようにしても良い。
【0012】
また、本発明においては、前記制限部は、移動体の移動経路を覆う被覆部としても良い。
【0013】
なお、ここでいう「覆う」とは、完全に密閉している状態はもちろん、完全に密閉してはいなくとも、移動体の移動経路を制限していれば足りる。
【0014】
また、本発明においては、前記制限部には、移動してきた前記移動体と接触して当該移動体の第1の方向への移動を終了させる接触部が設けられ、かつ、前記貯留部は、前記接触部に対して当該接触部に接触して第1の方向への移動が終了した前記移動体が自重により移動する方向に設けられるようにしても良い。
【0015】
本発明に係る玩具は、移動体を用いる玩具において、前記移動体を第1の方向へと移動させることが可能な移動機構と、前記移動機構に対して前記移動体を供給可能な供給部と、前記移動体の移動経路を制限する制限部と、第1の方向へと移動した移動体を2個以上貯留可能な貯留部と、を備える。
【0016】
また、本発明は、前記玩具は全体的に銃を模した形状をなし、使用者が把持する把持部と、当該把持部を把持した状態で操作可能な引金部とを備え、当該引金部の操作によって前記移動機構は移動体を第1の方向に移動させるようにしても良い。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、発射感を得つつ、移動体を拾いに行く手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の一実施形態を示す玩具の側面図である。
【図2】図2は、図1に示す玩具の断面図である。
【図3】図3は、図1に示す玩具の断面斜視図である。
【図4】図4は、図1に示す玩具に備わる移動機構の斜視図である。
【図5】図5は、図4に示す移動機構で移動体を所定量押し出した状態の平面図である。
【図6】図6は、図4に示す移動機構で移動体が第1の方向に移動開始される状態の平面図である。
【図7】図7は、図1に示す玩具に備わる供給部の斜視図である。
【図8】図8は、図7に示す供給部に移動体を供給した状態の斜視図である。
【図9】図9は、図7に示す供給部に収納された最下層の移動体が第1の方向に移動した後に、上層部分の移動体が下降する過程を(a)および(b)に順を追って示す断面図である。
【図10】図10は、図7に示す供給部に第2着脱部が取り付いた状態を示す斜視図である。
【図11】図11は、図1に示す玩具に備わる制限部の斜視図である。
【図12】図12は、図11に示す被覆カバー30を分離して移動体が移動する内部を示す斜視図である。
【図13】図13は、図11に示す被覆カバー30を分離して移動体が接触部に接触した状態を示す斜視図である。
【図14】図14は、図1に示す玩具に備わる貯留部の斜視図である。
【図15】図15は、図14に示す貯留部に移動体が貯留される状態を示す断面図である。
【図16】図16は、図14に示す貯留部に第1着脱部が取り付いた状態を示す斜視図である。
【図17】図17は、図1に示す玩具に備わる移動体収容部を上方から見た斜視図である。
【図18】図18は、図17に示す移動体収容部を貯留部に対して配置する前の状態を示す斜視図である。
【図19】図19は、図17に示す移動体収容部を貯留部に対して排出口と開口部が対向するように配置する手順を(a)から(c)に順を追って示す断面図である。
【図20】図20は、図19(c)に示すように移動収容部を貯留部に対して配置した後に貯留部の移動体が移動体収容部に収容される状態を(a)から(c)に順を追って示す断面図である。
【図21】図21は、図17に示す移動体収容部を下方から見た斜視図である。
【図22】図22は、図17に示す移動体収容部を供給部に対しては治する前の状態を示す側面図である。
【図23】図23は、図17に示す移動体収容部を供給部に対して供給口と開口部が対向するように配置して移動体を供給部に供給する手順を(a)から(d)に順を追って示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1から図3に示すように、本実施形態の玩具1は、まず、その概略構成を説明すると、全体的に銃を模した形状をなし、使用者が把持する把持部2と、この把持部2を把持した状態で操作可能な引金部3とを備える。そして、引金部3の操作によって、装填された移動体としてのメダル4を第1の方向、つまり本実施形態では、銃の形状でいうところの銃口に向かう方向に移動させるようになっている。また、このように移動されたメダル4は所定距離を移動したところで移動が終了し、玩具1内でメダル4の移動が完結されるようになっている(これは制限部におるメダル4の移動経路の制限の一例である)。メダル4は、所定厚みをもった円形状としてプラスチックで形成されている。
【0021】
なお、本実施形態ではメダル4の移動方向を前方、その反対側を後方とし、また、図1、図2は通常の使用状態で示されており、図中上方を上方、下方を下方として説明するが、通常の使用状態以外にも上下を逆または斜めにして遊ぶこともできる。
【0022】
このようにメダル4を用いた玩具1は、図2、図3に示すように、そのメダル4を前方(第1の方向)へと移動させることが可能な移動機構10と、この移動機構10に対してメダル4を供給可能な供給部20と、前方へと移動するメダル4の移動経路を制限する制限部と、第1の方向へと移動したメダル4を2個以上貯留可能な貯留部40と、を備えている。なお、本実施形態では、制限部は、メダル4の下方への移動を制限する底板14と、上方および左右方向への移動を制限する被覆カバー30とから形成されており、貯留部40は底板14の第1の方向(前方)側の端部、すなわち、終端部に設けられている。
【0023】
また、貯留部40は、メダル4が通過可能な排出口41を有するとともに、この貯留部40に対しては、メダル4が通過可能な開口部51を有する移動体収容部50を排出口41と開口部51が対向するように配置可能である。本実施形態においては、貯留部40には、移動体収容部50を着脱可能に装着できる第1着脱部42が設けられている。そして、排出口41と開口部51とは、移動体収容部50を第1着脱部42に装着した状態で対向される位置関係に配置されている。また、排出口41には、メダル4の通過を阻止可能な阻止状態と、メダル4の通過を許容する開放状態の両方の状態となり得る阻止部43が設けられている。また、阻止部43は、移動体収容部50を貯留部40に対して排出口41と開口部51が対向するように配置したとき、開放状態となる。すなわち、本実施形態においては、阻止部43は、移動体収容部50を第1着脱部42に装着した状態でメダル4の通過を許容する開放状態となり、離間させた状態ではメダル4の通過を阻止可能な阻止状態となる。
【0024】
一方、供給部20は、メダル4が通過可能な供給口21を有し、移動体収容部50は、供給部20に対して供給口21と開口部51が対向するように配置可能である。すなわち、本実施形態においては、供給部20には、移動体収容部50を着脱可能に装着できる第2着脱部22が設けられている。そして、供給口21と移動体収容部50の開口部51とは、この移動体収容部50を第2着脱部22に装着した状態で対向される位置関係に配置されている。
【0025】
また、開口部51には、メダル4の通過を遮断可能な遮断状態と、メダル4の通過を許容する開放状態の両方になり得る遮断部52が設けられている。また、遮断部52は、移動体収容部50を貯留部40に対して排出口41と開口部51が対向するように配置したとき、開放状態となる。すなわち、本実施形態においては、遮断部52は、移動体収容部50を第1着脱部42に装着した状態でメダル4の通過を許容する開放状態となり、離間させた状態ではメダル4の通過を遮断可能な遮断状態となる。
【0026】
また、遮断部52は、移動体収容部50を供給部20に対して供給口21と開口部51が対向するように配置したとき、開放状態となる。すなわち、本実施形態においては、遮断部52は、移動体収容部50を第2着脱部22に装着した状態でメダル4の通過を許容する開放状態となり、離間させた状態ではメダル4の通過を遮断可能な遮断状態となる。
【0027】
つまり、移動体収容部50は、メダル4を収容した状態で貯留部40から離間させた後、供給部20に対して供給口21と開口部51が対向するように配置することにより、移動体収容部50に収容されたメダル4を開口部51、供給口21を介して供給部20に供給できるようになっている。
以下、上述した各構成部材をそれぞれ詳細に説明する。
【0028】
[移動機構]
移動機構10は、図4に示すように、同図に示す初期位置にセットされたメダル4を、引金部3の操作によって前方に押し出す押出部材11と、この押出部材11によってメダル4が所定量押し出されると、そのメダル4の側方から前方への発射力を付加する発射付勢部12と、を備えて構成される。そして、発射付勢部12の発射力によって押し出されたメダル4は、底板14および被覆カバー30によって移動を制限されつつ前方へと移動することになる。
【0029】
押出部材11は、図2に示すように、引金部3に第1リンク13aおよび第2リンク13bからなるリンク機構13を介して連動し、引金部3を引くことにより押出部材11が前方(図2中左方)に押し出される。
発射付勢部12は、図4に示すように、供給部20によって押出部材11の前方に供給されたメダル4の中心よりも若干前方寄りの位置であって、底板14の片側の側方に位置し、メダル4の押出部材11による移動方向に対して直角方向に進退自在な付勢片12aと、この付勢片12aを底板14の中央側に向けて押圧するスプリングなどの付勢部材12bとを備えている。
【0030】
付勢片12aは、メダル4に接触する対向面が円弧状に形成され、付勢部材12bによって付勢された自然状態では、底板14上に所定量突出された状態となる。
また、底板14の両側は、被覆カバー30の両側壁30a、30b(図12参照)によって覆われており、発射付勢部12によってメダル4に移動方向に対して直角方向の押圧力が付加された場合であっても、メダル4は被覆カバー30の発射付勢部12と対向する側の側壁30aに制限されて移動方向に対して直角の方向へは移動できない。
【0031】
したがって、引金部3を操作して押圧部材11を前方に移動させてメダル4が前方に所定量押し出されると、このメダル4は、図5に示すように、付勢片12aを付勢部材12bの付勢力に抗して底板14上から押し出しつつ前方へと移動する。そして、押圧部材11の更なる前方移動によって、メダル4における移動方向に対して直角な方向の最大径部が付勢片12aを乗り越えると、今度は図6に示すように、付勢部材12bにより復帰(内方に突出)されようとする付勢片12aの付勢力がメダル4の最大径部を越えた部分に作用する。このときの付勢力によりメダル4には前方への押圧分力が作用し、この押圧分力によりメダル4は前方に勢いよく押し出され、これを発射感として使用者が感じることができる。なお、以上説明した移動機構は一例に過ぎず、移動体をある方向で移動させることができ、そのことにより使用者が発射感を得られる機構であれば、いかなる機構であっても構わない。
【0032】
[供給部]
供給部20は、図7に示すように、メダル4の外径よりも内径が若干大径となる円筒状の第1筒部23と、この第1筒部23の上端部に設けられた上述の第2着脱部22(図2参照)とを備えて概ね構成されている。第1筒部23は、メダル4をセットする初期位置、つまり、底板14の始端部(押出部材11の前方の位置)の上側に筒軸が底板14に対して直角となるように配置されている。すなわち、第1筒部23に対して底板14は直交状態に連続して形成されている。
【0033】
そして、第1筒部23に投入されたメダル4は、第1筒部23に沿って自重により下方に移動して移動機構11に供給、詳細には初期位置となる押圧部材11の前方に供給される。第1筒部23はメダル4を複数枚(本実施形態では6枚)を収納できる長さに形成されている。第1筒部23に投入された複数のメダル4は、図8に示すように、積層状態で保持され、最下層のメダル4には第1筒部23に供給された複数のメダル4全ての荷重が掛かるようになっており、そのため、図9(a)に示すように、最下層のメダル4が押圧部材11によって前方に押し出されると、それの上層に積層されたメダル4は、図9(b)に示すように、自重により下降して順次初期位置にセットされる。なお、メダル4は円板状であり、かつ、第1筒部23内で積層状態で保持されているので、供給部20内でメダル4が閉塞することはない。
【0034】
図10に示すように、第1筒部23の上端部には供給口21が設けられており、移動体収容部50を開口部51と供給口21が対向するように配置可能である。すなわち、移動体収容部50は、開口部51を下方に向けた状態で供給部20に対して配置可能である。なお、本実施形態のように、供給口21の近傍に第2着脱部22を設け、この第2着脱部22に移動体収容部50を装着することにより、移動体収容部50を供給部20に対して配置するようにしても良い。また、供給口21には、供給口21の少なくとも一部を遮蔽可能なシャッター24が設けられており、シャッター24は、移動体収容部50を供給部20に対して供給口21と開口部51が対向するように配置した状態では供給口21を開放し、離間させた状態で供給口21の少なくとも一部を遮蔽可能である。
【0035】
シャッター24は、図示省略したスプリングなどの弾性部材によって供給口21を遮蔽する方向に付勢されているが、シャッター24に外力が加えられると、弾性部材の弾性に抗して移動し、供給口21を開放するようになっている。また、移動体収容部50を供給部20に対して配置する動作に応じてシャッター24を移動させるため、このシャッター24には第2係合突起25が突設されるとともに、移動体収容部50には第2係合突起25に係合可能な第3溝部54が形成されており、移動体収容部50を移動体収容部50を供給部20に対して供給口21と開口部51が対向するように配置したとき、シャッター24の第2係合突起25と移動体収容部50の第3溝部54は係合する位置関係となっている(図21参照)。なお、シャッター24の開放動作は、後述する図22および図23によって詳細に述べることにする。
【0036】
また、本実施形態では、第2着脱部22は、図10に示すように、それの上面の両側と後側とに亘って前方が開放された内周溝26が形成され、その内周溝26に移動体収容部50の係合凸部53(図21参照)が差し込まれて装着されるようになっている。また、移動体収容部50が第2着脱部22に装着されると、移動体収容部50の開口部51と供給口21は対向するようになっている。なお、本実施形態においては、移動体収容部50は第2着脱部22に対して、内周溝26に係合凸部53が差し込まれて装着されるようになっているが、単に移動体収容部50を供給部20に対して供給口21と開口部51が対向するように配置するだけでも良く、第2着脱部22、内周溝26、係合凸部53は必須の構成ではない。
【0037】
[制限部]
制限部は前述したとおり、底板14と被覆カバー30によって形成されている。被覆カバー30は、図11、図12に示すように、底板14の平面形状にほぼ沿って下方に開放される扁平な断面逆U字状に形成され、その後端部は第1筒部23の下部外周と一体に成形されるとともに、前端部は底板14の終端部を囲って閉塞するようになっている。したがって、メダル4の移動経路は底板14と被覆カバー30によって覆われることになる。なお、本実施形態の底板14および被覆カバー30はメダル4の移動経路の全体を隠蔽するように覆ってあるが、必ずしもこれに限ることなく、人の手や指が入らないようにした柵状、メッシュ状、格子状あるいは多孔状などとして、内部が見えるように形成してもよい。すなわち、メダル4の移動経路を制限していれば足りる。
【0038】
そして、このように第1筒部23と一体成形された被覆カバー30は、それらの外周に適宜間隔をもって突設された穴形成部31が、底板14およびこれと一体成形された貯留部40の外周に設けられた凸部14aと嵌合されることにより、被覆カバー30の組み付けが行われる。
また、被覆カバー30には、底板14の終端部に対応する位置に、移動してきたメダル4と接触してそのメダル4の前方(第1の方向)への移動を終了させる接触部15が設けられている。
【0039】
更に、底板14の終端部に設けられた貯留部40は、図13に示すように、上述した接触部15に対してこの接触部15に接触して移動が終了したメダル4が自重により移動する方向、つまり鉛直下方に設けられている。この接触部15は、本実施形態では下面が傾斜したリブ状に形成されているが、特にこのリブ形状に限ることなく、メダル4の前方(第1の方向)への移動を終了させて、そのメダル4を下方に案内できる構造であればよい。
【0040】
[貯留部]
貯留部40は、図14に示すように、少なくとも2個以上(本実施形態では6個)のメダル4を貯留可能な第2筒部44と、これの下端部に設けられる排出口41により概ね構成されており、移動体収容部50を開口部51と排出口41が対向するように配置可能である。すなわち、移動体収容部50は、開口部51を上方に向けた状態で貯留部40に対して配置可能である。そのため、供給部20に配置する場合と、貯留部40に配置する場合とでは、移動体収容部50は上下逆になって配置されることになる。なお、本実施形態のように、排出口41の近傍に第1着脱部42を設け、この第1着脱部42に移動体収容部50を装着することにより、移動体収容部50を貯留部40に対して配置するようにしても良い。そして、接触部15に接触して移動が終了したメダル4は、図15に示すように、自重により順次貯留部40内に積層されて貯留される。また、上述した排出口41には、排出口41の少なくとも一部を遮蔽して、メダル4の通過を阻止可能な阻止部43が設けられている。
【0041】
阻止部43は、図示省略したスプリングなどの弾性部材によって排出口41を遮蔽する方向に付勢されており、外力が加わらない状態では排出口41の少なくとも一部を遮蔽して、メダル4の通過を阻止可能な阻止状態となっている。また、阻止部43は、外力を加えられることに応じて弾性部材の弾性に抗して移動させることが可能であり、そのため、排出口41を開放して、メダル4の通過を許容する開放状態とすることもできる。また、本実施形態においては、移動体収容部50を貯留部40に対して配置する動作に応じて阻止部43を移動させるため、この阻止部43には、移動体収容部50に形成された第3溝部54(図17参照)と係合可能な第1係合突起45が突設されている。当該第1係合突起45は、移動体収容部50を貯留部40に対して排出口41と開口部51が対向するように配置したとき、第3溝部54と係合する位置関係となっている。なお、阻止部43が開放状態になる動作は、後述する図19によって詳細に述べることにする。
【0042】
また、本実施形態で設けられている第1着脱部42は、図16に示すように、それの下面の両側と後側とに亘って、第2着脱部22とほぼ同様に前方が開放された内周溝46が形成され、その内周溝46に移動体収容部50の係合凸部53(図17参照)が差し込まれて装着されるようになっている。また、移動体収容部50が第1着脱部42に装着されると、移動体収容部50の開口部51と排出口41は対向するようになっている。なお、本実施形態においては、移動体収容部50は第1着脱部42に対して、内周溝46に係合凸部53が差し込まれて装着されるようになっているが、単に移動体収容部50を貯留部40に対して排出口41と開口部51が対向するように配置するだけでも良く、第1着脱部42、内周溝46、係合凸部53は必須の構成ではない。
【0043】
[移動体収容部]
移動体収容部50は、図17に示すように、メダル4を複数枚(本実施形態では6枚)収容可能な第3筒部55と、メダル4が出し入れ可能、すなわち、メダル4が通過可能な開口部51とで概ね構成されている。前述したとおり、移動体収容部50は、供給部20または貯留部40に対して、開口部51と供給口21または排出口41が対向するように配置することが可能である。なお、本実施形態のように、供給口21の近傍に第2着脱部を設け、排出口41の近傍に第1着脱部を設けるのであれば、当該第1着脱部42および第2着脱部22に着脱可能に装着可能な被着脱部56を設けても良い。そして、開口部51には、開口部51の少なくとも一部を遮蔽可能な遮断部52が設けられている。また、第3筒部55は、図2に示すように、開口部51と反対側の端部は底部55aによって閉止されている。
【0044】
遮断部52は、図17に示すように、図示省略したスプリングなどの弾性部材によって開口部51を遮蔽する方向に付勢されており、外力が加わらない状態では、開口部51の少なくとも一部を遮蔽して、メダル4の通過を遮断可能な遮断状態となっている。また、遮断部52は、外力が加えられることに応じて弾性部材の弾性に抗して移動させることが可能であり、そのため、開口部51を開放して、メダル4の通過を許容する開放状態とすることもできる。また、本実施形態においては、移動体収容部50を供給部20または貯留部40に対して配置する動作に応じて遮断部52を移動させるため、この遮断部52には第3係合突起57が突設されている。当該第3係合突起57は、供給部20に設けられた第2溝部27(図10参照)、および、貯留部40に設けられた第1溝部47(図16参照)と係合可能となっており、移動体収容部50を、開口部51と供給口21または排出口41とが対向するように、供給部20または貯留部40に対して配置したとき、第3係合突起57と第2溝部27または第1溝部47とは係合する位置関係となっている。なお、遮断部52が開放状態になる動作は、後述する図19および図23によって詳細に述べることにする。
【0045】
また、本実施形態で設けられている被着脱部56は、同じく本実施形態で設けられている第1着脱部42および第2着脱部22に着脱可能に装着される部分である。具体的な構造としては、図17に示すように、それの両側に係合凸部53が前後方向に延在しており、その係合凸部53が第1着脱部42の内周溝46および第2着脱部22の内周溝26に差し込まれて装着される。
【0046】
移動体収容部50は、図19に示すように、貯留部40に対して開口部51と排出口41が対向するように配置可能であり、また、図23に示すように供給部20に対して開口部51と供給口21が対向するのうに配置可能である。移動体収容部50を貯留部40に対して配置する場合は、図17に示すように、まず開口部51を上方に向けた状態とし、その状態のまま開口部51と排出口41を接近させていく。なお、この時点では阻止部43は、排出口41の少なくとも一部を遮蔽し、排出口41においてメダル4の通過を阻止する阻止状態になっており、遮断部52は、開口部51の少なくとも一部を遮蔽し、開口部51におけるメダル4の通過を遮断する遮断状態となっている。また、本実施形態のように、被着脱部56、第1着脱部42が設けられている場合は、図18および図19(a)に示すように、被着脱部56を貯留部40の第1着脱部42に対向配置させ、その状態で第1着脱部42に向けて差し込んで行く。
【0047】
そして、図19(b)に示すように、開口部51を排出口41にある程度接近させた段階で、阻止部43の第1係合突起45が第3溝部54と係合して阻止部43が移動開始し、また、遮断部52の第3係合突起57が第1溝部47に係合して遮断部52が移動開始する。本実施形態のように、被着脱部56、第1着脱部42が設けられている場合は、被着脱部56が第1着脱部42に所定量差し込まれると、阻止部43の第1係合突起45が第3溝部54に係合して阻止部43が移動開始し、遮断部52の第3係合突起57が第1溝部47に係合して遮断部52が移動開始する。
【0048】
そして、図19(c)に示すように、開口部51と排出口41が対向するようになった段階では、阻止部43および遮断部52が移動した結果、排出口41と開口部51は開放され、メダル4の通過が可能な状態となる。すなわち、阻止部43および遮断部52はメダル4の通過を許容する開放状態となる。このとき、排出口41と開口部51は互いに対向しているため連通状態になっている。本実施形態のように、被着脱部56、第1着脱部42が設けられている場合は、阻止部43および遮断部52が移動した結果、移動体収容部50が差し込まれて装着が完了した段階で、排出口41と開口部51は開放され、メダル4の通過が可能な状態となる。すると、阻止部43および遮断部52が完全に開放されて、互いに対向配置された排出口41と開口部51とは全開状態で連通される。
【0049】
図20(a)に示すように、貯留部40に貯留され阻止部40により排出口4の通過を阻止されていたメダル4は、阻止部40が開放状態となったことに応じて、自重により排出口41を通過する方向(下方)へと移動する。そして、排出口41を通過したメダル4はさらに開口部51(遮断部52は開放状態のため、メダル4の通過が許容されている)を通過して、図20(b)に示すように、移動体収容部50に収容される。そして、同図に示すように、メダル4を収容した移動体収容部50を、開口部51と排出口41が対向しなくなる方向へ、貯留部40から離間させていくと、それに応じて、阻止部43および遮断部52は排出口41および開口部51を徐々に遮蔽開始する。そして、第1係合突起45と第3溝部54との係合および第3係合突起57と第1溝部47との係合が解除された時点で、排出口41および開口部51はそれぞれ阻止部43、遮断部52により少なくとも一部が遮蔽される。すなわち、阻止部43および遮断部52はそれぞれ阻止状態、遮断状態になる。この状態で移動体収容部50を貯留部40から離間させたとしても、開口部51は遮断部51によりメダルの通過が遮断されているため、メダル4は移動体収容部50内に収容された状態が保持される。なお、本実施形態のように、被着脱部56、第1着脱部42が設けられている場合は、装着方向とは反対方向にスライドさせていくと、阻止部43および遮断部52は排出口41および開口部51を徐々に遮蔽開始する。そして、第1係合突起45と第3溝部54との係合および第3係合突起57と第1溝部47との係合が解除された時点で、排出口41および開口部51はそれぞれ阻止部43、遮断部52により少なくとも一部が遮蔽される。すなわち、阻止部43および遮断部52はそれぞれ阻止状態、遮断状態になる。この状態で移動体収容部50を貯留部40から離間させたとしても、開口部51は遮断部51によりメダル4の通過が遮断されているため、メダル4は移動体収容部50内に収容された状態が保持される。
【0050】
次に、移動体収容部50を供給部20に対して配置する場合は、図21に示すように、まずは開口部51を下方に向けた状態とし、その状態のまま開口部51と供給口21を接近させていく。なお、このとき、開口部51は、遮断部51によりメダル4の通過が遮断されているため、開口部51からメダル4が自重により落下してしまうことはない。また、この時点ではシャッター24は供給口21の少なくとも一部を遮蔽した状態にある。また、本実施形態のように、被着脱部56、第2着脱部22が設けられている場合は、図22および図23(a)に示すように、被着脱部56を供給部20の第2着脱部22に対向配置させ、その状態で第2着脱部22に向けて差し込んで行く。
【0051】
そして、図23(b)に示すように、開口部51を供給口21にある程度接近させた段階で、シャッター24の第2係合突起25が第3溝部54と係合してシャッター24が移動開始し、また、遮断部52の第3係合突起57が第2溝部27に係合して遮断部52が移動開始する。本実施形態のように、被着脱部56、第2着脱部22が設けられている場合は、被着脱部56が第2着脱部22に所定量差し込まれると、シャッター24の第2係合突起25が第3溝部54に係合してシャッター24が移動開始し、遮断部52の第3係合突起57が第2溝部27に係合されて遮断部52が移動開始する。
【0052】
そして、図23(c)に示すように、開口部51と供給口21が対抗するようになった段階では、シャッター24および遮断部52が移動した結果、供給口21と開口部51は開放され、メダル4の通過が可能な状態となる。すなわち、シャッター24および遮断部52はメダル4の通過を許容する開放状態となる。このとき、供給口21と開口部51は互いに対向しているため連通状態になっている。本実施形態のように、被着脱部56、第2着脱部22が設けられている場合は、シャッター24および遮断部52が移動した結果、移動体収容部50が差し込まれて装着が完了した段階で、供給口21と開口部51は開放され、メダル4の通過が可能な状態となる。すると、シャッター24および遮断部52が完全に開放されて、互いに対向配置された供給口21と開口部51とは全開状態で連通される。
【0053】
これにより、図23(a)に示すように、移動体収容部50に収容され遮断部52により開口部51の通過を遮断されていたメダル4は、遮断部52が開放状態となったことに応じて、自重により開口部51を通過する方向(下方)へと移動する。そして、開口部51を通過したメダル4はさらに供給口21(シャッター24は開放状態のため、メダル4の通過が許容されている)を通過して、図23(d)に示すように、供給部20に収納される。
【0054】
そして、図23(d)のようにメダル4を供給部20に供給した移動体収容部50を、開口部51と供給口21が対向しなくなる方向へ、供給部20から離間させていくと、それに応じて、シャッター24および遮断部52は供給口および開口部51を徐々に遮蔽開始する。そして、第2係合突起25と第3溝部54との係合および第3係合突起57と第2溝部27との係合が解除された時点で、供給口21および開口部51はそれぞれシャッター24、遮断部52により少なくとも一部が遮蔽される。すなわち、シャッター24および遮断部52はそれぞれ遮断状態になる。また、供給部20から離間させた移動体収容部50は、図1、図2に示すように、再び貯留部40に対して開口部51と排出口41が対向するように配置しておくことができる。なお、本実施形態のように、被着脱部56、第2着脱部22が設けられている場合は、移動体収容部50を第2着脱部22から取り外すと、それに応じて、シャッター24および遮断部52は供給口および開口部51を徐々に遮蔽開始する。そして、第2係合突起25と第3溝部54との係合および第3係合突起57と第2溝部27との係合が解除された時点で、供給口21および開口部51はそれぞれシャッター24、遮断部52により少なくとも一部が遮蔽される。すなわち、シャッター24および遮断部52はそれぞれ遮断状態になる。また、第2着脱部22から取り外した移動体収容部50は、再び図1、図3に示すように第1着脱部42に装着しておくことができる。
【0055】
ところで、本実施形態の玩具1は、図2、図3に示すように、底板14の先端側が貯留部40と共にカバー5で覆われるが、このカバー5の前側、つまり玩具1の先端面には上述した第1着脱部42や第2着脱部22と同様の第3着脱部6が設けられている。そして、この第3着脱部6に、移動体収容部50を横にした状態で被着脱部56を上方から差し込んで取り付けることができるようになっている。
【0056】
また、本実施形態では図2に示すように、把持部2に電池ケース7とスイッチ8とが内蔵されており、引金部3を操作することによりスイッチ8がONされて、電池ケース7にセットした電池を電源として、LEDやスピーカなどの演出部が作動されるようになっている。この演出部には、LEDによる発光パターンやスピーカで発する音声データを記憶した演出記憶部が設けられている。また、これら演出部、演出記憶部およびスイッチ8に制御部が電気的に接続されており、この制御部は、引金部3に連動したスイッチ8の操作に応じて、演出記憶部から演出データを読み出し、その読み出したデータに基づいて演出部により各種演出を行わせるように制御するようになっている。
したがって、引金部3を操作して移動機構10によりメダル4を移動(発射)させる度に、LEDが発光するとともに、スピーカで様々な発射音を発することができ、玩具1としてのおもしろみを更に増大させることできる。
【0057】
ところで、上述した玩具1は、供給部20、被覆カバー30、貯留部40、移動体収容部50および把持部2やカバー5などの外郭部分がそれぞれプラスチックで形成されて軽量化が図られる。これにより、安価な製品の提供を達成しつつ子供にも自在に扱える玩具1となっている。
【0058】
以上説明したように本実施形態の玩具1によれば、供給部20から供給されたメダル4が移動機構10によって前方に移動されることにより発射感を得ることができる。そして、移動されたメダル4は貯留部40に貯留されるので、メダル4を拾いに行く手間が省ける。
【0059】
更に、本実施形態の玩具1によれば、貯留部40は2個以上のメダル4を貯留できるので、移動機構10により複数のメダル4を続けて移動させることができる。これにより、玩具1による連射感を味わうことができる。したがって、本実施形態の玩具1では、このようにメダル4の移動により発射感を得ることができる上、制限部により移動経路が制限され、また、貯留部40に貯留されるので、メダル4を拾いに行く手間が省ける。また、本実施形態の玩具1によれば、メダル4の移動を玩具内で終結させることができるため、メダル4の飛び出しを防止して安全な玩具を提供することができる。また、本実施形態に寄れば、メダル4の移動経路が底板14と被覆カバー30で覆われたことにより、移動するメダル4に誤って手などが触れるのを防止でき、これによっても安全性をより高めることができる。
【0060】
また、本実施形態によれば、貯留部40の排出口41には、排出口41におけるメダル4の通過を阻止可能な阻止状態になり得る阻止部43が設けられている。したがって、移動体収容部50を貯留部40に対して配置することなく、移動機構10によりメダル4を移動させたとしても、阻止部43によりメダル4の排出口41の通過は阻止されるため、排出口41から自重により落下することなく、貯留部40内に保持することができる。また、移動体収容部50を貯留部40に対して配置した際には、貯留部40の排出口41の阻止部43がメダル4の通過を許容する開放状態となって、貯留部40に貯留されたメダル4が、排出口41から移動体収容部50の開口部51を通過して移動体収容部50に収容される。そして、メダル4が収容された移動体収容部50を開口部51と排出口41が対向しない状態にする(被着脱部56を第1着脱部42から取り外す)ことにより、阻止部43は再び排出口41のメダル4の通過を阻止する阻止状態に復帰するため、貯留部40は次のメダル4を貯留する準備ができる。
【0061】
更に、本実施形態によれば、移動体収容部50の開口部51には、開口部51におけるメダル4の通過を遮断可能な遮断状態になり得る遮断部52が設けられている。したがって、貯留部40から離間させた移動体収容部50の開口部51をいかなる方向に向けても、収容しているメダル4が開口部51から自重により落下することはない。また、移動体収容部50を開口部51と供給口21が対向するように供給部20に対して配置した際には(被着脱部56を第2着脱部22に装着した際には)、遮断部52がメダル4の通過を許容する開放状態となって、移動体収容部50に収容されているメダル4を供給部20に供給することができる。これにより、移動機構10によって、供給部20から供給されたすべてのメダル4を移動(発射)させて貯留部40に貯留させた後、移動体収容部50を貯留部40に対して開口部51と排出口41が対向するように配置し、貯留部40に貯留されていたメダル4を落下させて移動体収容部50に収容してから、移動体収容部50を貯留部40から離間させ、その離間させた移動体収容部50を上下逆にして供給部20に対して供給口21と開口部51が対向するように配置することで、収容していたメダル4を再び供給部20に移し、移動機構10へと供給することができる。したがって、玩具1において容易に連射を繰り返すことが可能となり、遊ぶ楽しさを向上することができる。
【0062】
更にまた、本実施形態によれば、移動してきたメダル4の第1の方向への移動を終了させる接触部15を設けたので、この接触部15にメダル4が接触することによりメダル4の第1の方向への移動を確実に終了させることができる。また、本実施形態のように、被覆カバー30に接触部15が設ければ、被覆カバー30と接触部15との一体化が可能となって部品点数の削減を達成し、組付性を向上することができる。また、第1の方向への移動が終了したメダル4を貯留する貯留部40は、接触部15に接触して移動が終了したメダル4が自重により移動する方向に設けられたので、貯留部40は移動が終了されたメダル4をより確実に捕捉することができる。
【0063】
また、本実施形態によれば、玩具1に把持部2と引金部3とを設けて全体的に銃を模した形状としたので、把持部2を把持して引金部3を操作することによりメダル4を移動させることができるため、銃でメダル4を発射する感じが得られておもしろみを増すことができる。これにより、玩具1で遊ぶ子供たちは、あたかも自分がその玩具1を使用するキャラクターになったつもりとなり、おもしろさに加えて楽しさもより増大させることができる。
【0064】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である。たとえば、移動体はメダル4に限ることなく所定厚みを有する円盤体であってもよい。また、本実施形態の玩具1は銃を模した形状として構成されるが、その形状は銃に限定されるものではない。
また、本発明にかかる玩具1は、プラスチックで作られる構成としたが、本発明はこれに限定されず、金属や木材などから作られても良い。
【符号の説明】
【0065】
1 玩具
2 把持部
3 引金部
4 メダル(移動体)
10 移動機構
14 底板
15 接触部
20 供給部
21 供給口
22 第2着脱部
30 被覆カバー
40 貯留部
41 排出口
42 第1収容部
43 阻止部
50 移動体収容部
51 開口部
52 遮断部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体を用いる玩具において、
前記移動体を第1の方向へと移動させることが可能な移動機構と、
第1の方向へと移動した移動体を2個以上貯留可能な貯留部と、を備え、
前記貯留部は、前記移動体が通過可能な排出口を有し、当該排出口には、前記移動体の通過を阻止可能な阻止状態と前記移動体の通過を許容する開放状態の両方になり得る阻止部を設けたことを特徴とする玩具。
【請求項2】
前記移動体が通過可能な開口部を有する移動体収容部を有し、前記阻止部は、前記移動体収容部を前記貯留部に対して前記排出口と前記開口部が対向するように配置したとき、開放状態となることを特徴とする請求項1記載の玩具。
【請求項3】
前記開口部には、前記移動体の通過を遮断可能な遮断状態と前記移動体の通過を許容する開放状態の両方になり得る遮断部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の玩具。
【請求項4】
前記遮断部は、前記移動体収容部を前記貯留部に対して前記排出口と前記開口部が対向するように配置したとき、開放状態となることを特徴とする請求項3記載の玩具。
【請求項5】
前記移動体が通過可能な供給口を有し、前記移動機構に対して前記移動体を供給可能な供給部を有することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の玩具。
【請求項6】
前記遮断部は、前記移動体収容部を前記供給部に対して前記供給口と前記開口部が対向するように配置したとき、開放状態となることを特徴とする請求項5記載の玩具。
【請求項7】
前記移動体が通過可能な供給口を有し、前記移動機構に対して前記移動体を供給可能な供給部を有することを特徴とする請求項1記載の玩具。
【請求項8】
前記移動体が通過可能な開口部を有する移動体収容部を有し、前記開口部には、前記移動体の通過を遮断可能な遮断状態と前記移動体の通過を許容する開放状態の両方になり得る遮断部が設けられており、前記遮断部は、前記移動体収容部を前記供給部に対して前記供給口と前記開口部が対向するように配置したとき、開放状態となることを特徴とする請求項7記載の玩具。
【請求項9】
前記移動体の移動経路を制限する制限部を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の玩具。
【請求項10】
前記制限部は、移動体の移動経路を覆う被覆部であることを特徴とする請求項9記載の玩具。
【請求項11】
前記制限部には、移動してきた前記移動体と接触して当該移動体の第1の方向への移動を終了させる接触部が設けられ、かつ、
前記貯留部は、前記接触部に対して当該接触部に接触して第1の方向への移動が終了した前記移動体が自重により移動する方向に設けられていることを特徴とする請求項9または10に記載の玩具。
【請求項12】
移動体を用いる玩具において、
前記移動体を第1の方向へと移動させることが可能な移動機構と、
前記移動機構に対して前記移動体を供給可能な供給部と、
前記移動体の移動経路を制限する制限部と、
第1の方向へと移動した移動体を2個以上貯留可能な貯留部と、を備えたことを特徴とする玩具。
【請求項13】
前記制限部は、移動体の移動経路を覆う被覆部であることを特徴とする請求項12記載の玩具。
【請求項14】
前記制限部には、移動してきた前記移動体と接触して当該移動体の第1の方向への移動を終了させる接触部が設けられ、かつ、
前記貯留部は、前記接触部に対して当該接触部に接触して第1の方向への移動が終了した前記移動体が自重により移動する方向に設けられていることを特徴とする請求項12または13に記載の玩具。
【請求項15】
前記玩具は全体的に銃を模した形状をなし、使用者が把持する把持部と、当該把持部を把持した状態で操作可能な引金部とを備え、当該引金部の操作によって前記移動機構は移動体を第1の方向に移動させることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2012−81253(P2012−81253A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−184436(P2011−184436)
【出願日】平成23年8月26日(2011.8.26)
【分割の表示】特願2010−229084(P2010−229084)の分割
【原出願日】平成22年10月8日(2010.10.8)
【出願人】(000135748)株式会社バンダイ (246)
【Fターム(参考)】