説明

珪藻粉の付着具及びその製造方法

【課題】 安全で安心で汗への対策も痒みへの対策や化粧対策も同時に対応でき、しかも、これらへの対策効果としてきわめて高い効果を発揮する珪藻粉の付着具及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 珪藻土の粉を所定形状に焼き固めて、身体の皮膚に接触させたときに身体の皮膚に珪藻土の粉Kを付着し易く、かつ、身体の皮膚と接触しやすくするための曲面部2a(或いは2b)又は突出部3が形成されている。また、先端側2aをほぼ円錐形状に形成するとともに、中央部から後方部にかけて、又は、後方側に、突出部3が等間隔で形成されてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、皮膚と接触して安全で安心な、汗を吸収する汗取り具や痒みを痛くならないように防ぐ痒み止め具等として使用可能な珪藻粉の付着具及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
珪藻土(diatomite、diatomaceous earth)は、藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物(堆積岩)である。本願出願人の住む、石川県の能登地方では、吸放湿特性の優れた能登珪藻土が産出され、この活用を図ることが石川県の活性化の一つのプロジャクトともなっている。能登半島に多く分布する珪藻土は、単細胞藻類である。
珪藻土は水分や油分を大量にして保持することができるため、乾燥土壌を改良する土壌改良材や壁材、及び塗り壁、また、珪藻の遺殻を多く含んでおり、極めて多孔質な含珪藻泥岩で断熱性と成型性に優れていることから、耐火断熱レンガ、コンロ、そして、溶液中に溶解している成分はそのまま通し、不溶物だけを捕捉する性質があるために、濾過助剤として主に使用されている。
【0003】
健康に関連する使用例としては、特開2006−34736「セラミックス製の浴湯改質材及びこれを用いた健康増進具」(特許文献1)や、特開2004−18316「人造軽石の製造方法」(特許文献2)などがある。
【0004】
珪藻土は、化粧品にも使用されている。例えば、特許文献3には、多孔質の骨格を形成する無機顔料と紛体状に分散含有される無機顔料とを少なくとも主体とする焼結体よりなる固形化化粧料や、特許文献4には、珪藻土に板状結晶のカオリンと長石とを焼結して成る板状多孔性粉体を配合することを特徴とする化粧料が提案されている。しかしながら、上記特許文献1や2は、化粧料という化粧品の原料になるものであり、この化粧料には通常その他の成分が混ぜ合わせられて使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−34736号公報
【特許文献2】特開2004−18316号公報
【特許文献3】特開昭61−176513号公報
【特許文献4】特開平5−57207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、汗や痒み対策としては(特に夏季における汗対策としては)、パウダー状のものやスプレー式のものを身体の皮膚の汗の出る箇所に付着させたりしている。また、痒み止め対策(特に夏季における痒み対策として)としては、パウダー状のものやスプレー式のものを身体の皮膚の汗の出る箇所に付着させたり、又、適度の硬さのもので擦るようなことで、身体の皮膚の痒みに対応していることが多い。そして、これら汗の対策や痒み止め対策、顔などの化粧対策は、必ずしも別々のものではなく、同時に生じる場合がある。例えば、脇の下の汗対策としては、化粧品による対策や香りの良い成分を含ませたスプレー状のもので吹き付けて対策をしたり、寝苦しい夜であれば、汗への対策と同時に痒みも生じたり、そして、指や爪で掻いたり、或いは、掻き毟るようなこともしばしば生じている。また、女性の場合は、素肌を整え、整えたあとにその上に粉状や液体状の化粧品を使用することが多いが、汗の量が化粧にも影響するころや、脇の下などの夏の季節の汗等の対策は、必要不可欠な対策になっている。
【0007】
しかしながら、これらのすべての症状に対して簡易にそして安全で安心して対策することができるものはなかった。すなわち、パウダー状のものは、飛散等の点から扱い難く、スプレー式のものには、人工的なものが多いことや、そしていずれも、汗の対策としても、痒み止め対策としても、その効果は十分なものではなかった。
【0008】
そこで本発明の目的は、珪藻土の粉を使用して、安全で安心で汗への対策も痒みへの対策や化粧対策も同時に対応でき、しかも、これらへの対策効果としてきわめて高い効果を発揮する珪藻粉の付着具及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の珪藻粉の付着具は、珪藻土の粉を所定形状に焼き固めて、身体の皮膚に接触させたときに身体の皮膚に珪藻土の粉を付着し易く、かつ、身体の皮膚と接触しやすくするための曲面部又は突出部が形成されていることを特徴とする。ここで、珪藻土の粉とは、既に珪藻土を所定の粒子形状にして焼成済みの加工品を言う。
【0010】
本発明によれば、珪藻土の粉を所定形状に焼き固めて、身体の皮膚に接触させたときに身体の皮膚に珪藻土の粉を付着し易くなっている。すなわち、顔や手などの柔らかい肌に対しては、曲面部分が肌と優しく接して珪藻粉を付着させると(パウダー状に付着して)、当該箇所を覆い、そして、多孔質の珪藻粉が汗を吸収して(毛穴の汚れを吸引して)、肌をサラサラにする。また、背中の痒みや(例えば蚊に食われたような場合)、足の指と指の水虫のような箇所では、前記突出部がやや強く接触して、痒みを和らげる効果が高い。
【0011】
本発明としては、前記珪藻土の粉には、珪藻殻を残した珪藻粉と珪藻殻を残さず除去した珪藻粉を混合したものであることが好ましい。
【0012】
本発明によれば、珪藻殻が残った珪藻粉が身体の皮膚に付着すると、痒みを防止する効果が高い。例えば、背中の痒みや、足の指と指の間の水虫では、珪藻殻がこれらの肌に接触して、痒みを和らげる効果が高い。
【0013】
本発明としては、先端側をほぼ円錐形状に形成するとともに、中央部から後方部にかけて、又は、後方側に、等間隔で突出部が形成されてなることが好ましい。
本発明によれば、先端側をほぼ円錐形状に形成しているので、足の指と指の間のような箇所では、刺し込むようにし易く、又、背中の痒みなどに対しては、前記突出部がやや強く接触して、これらを一つの固形部材としての珪藻粉を付着具を持ち替えるようにして使用できる。
【0014】
本発明の珪藻粉の付着具の製造方法は、珪藻土の粉の粒子が異なる少なくとも2種類の粒子状の珪藻粉を水を加えて混合したものを所定形状の型に入れて、700〜800℃で焼き固めることを特徴とする。ここで、珪藻土の粉とは、既に珪藻土を所定の粒子形状にして焼成済みの加工品を言い、この加工品であれば、粒子形状が揃った状態になっている。
本発明によれば、前記珪藻土の粉を比較的低い温度で焼成しても、所定の形の固形物として製造でき、皮膚などの接触させると、その擦れ具合に応じて、珪藻粉が容易に剥がれ落ちるようになる。
本発明としては、能登産の珪藻土の珪藻殻を残した珪藻粉と珪藻殻を残さず除去した珪藻粉を1:1の割合が好ましい。また、前記珪藻土の粉は、珪藻殻を残した珪藻粉と珪藻殻を残さず除去した珪藻粉を水を加えて混合したものを所定形状の型に入れて焼成することが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、珪藻土の粉を所定形状に焼き固めて、身体の皮膚に接触させたときに身体の皮膚に珪藻土の粉を付着し易くなっている。したがって、例えば、汗が出た同時に痒みもある皮膚に対して処方する例で説明すると、珪藻粉が当該箇所にパウダー状に付着して、当該箇所を覆い、そして、多孔質の珪藻粉が汗を吸収して、肌をサラサラにする。また、多孔質の珪藻粉には、珪藻殻が痒みのある皮膚に接触することで、痒みを和らげる。身体の皮膚は、柔らかいデリケートな部分であり、特にアレルギーのある人にはザラザラした箇所が珪藻粉の付着具にあると、肌を損傷させるおそれがあるが、上記曲面部で接触させるので、肌と柔らかく接触して、珪藻粉を肌に付着させ、汗を吸収したり痒み防止を防止したりする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態の珪藻粉の付着具を示す斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の珪藻粉の付着具を示す斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施形態の珪藻粉の付着具を示す斜視図である。
【図4】上記第1の実施形態の珪藻粉の付着具を使用して珪藻粉を付着させた状態を示す斜視図である。
【図5】上記第1の実施形態の珪藻粉の付着具の使用例を示す斜視図である。
【図6】上記第1の実施形態の珪藻粉の付着具の使用例を示す斜視図である。
【図7】上記第1の実施形態の珪藻粉の付着具の使用例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら以下に説明する。
【0018】
本実施形態の珪藻粉の付着具1は、能登地方で産出する珪藻土を焼成して、所定の粒子形状の珪藻粉が製造され、これを焼き固めて、図1(a)に示すように、先端側をほぼ円錐形状に形成して、中央部から後方部にかけて、径が徐々に太くなり、後方側に、等間隔で突出部3が形成されている。また、図1(b)に示すように、円筒状で形成され、その長手方向に突出部3が等間隔で形成した珪藻粉の付着具11としたり、図1(c)に示すように、円筒状で形成され、先端側2aと後方側3aがほぼ円錐形状に形成した珪藻粉の付着具21としたりしている。いずれも、手のひらに収まる大きさに焼き固めている。なお、珪藻土は、ビスケットのかさ上げ材料と使用される例があるとも言われ、食用しても問題ないものである。
【0019】
焼成した粒状の珪藻土と、これよりも粒径が細かい珪藻粉で焼成した珪藻粉と、粘土と、水を混合して、型(上記図1(a)、1(b)や図1(c)の形状の型)に入れて焼成する。ここで、焼成した粒状の珪藻土、焼成した珪藻粉、水の割合は、重量比でおおよそ1:1:(1から2)である。比較的丸形の上記図1(a)の珪藻粉の付着具1の場合は、これで焼成すると形状が保たれるが、図1(b)や図1(c)の珪藻粉の付着具11,12の場合は、その長手方向の強度をだすために、粘土を更に混入することが好ましい。この粘土をコン有する場合の例としては、粘土と、焼成した粒状の珪藻土と、焼成した珪藻粉と、水の割合は、重量比でおおよそ3:1:1:(1から3)である。
珪藻土は、能登地方で産出する珪藻土であり、粘土を多く含み、このため、粘りが強くて形がつくりやすく、焼くと硬く締まる特徴を有する。その他の材料は使用せずに焼成製造されている。焼成の温度は約700℃〜800℃である。焼成した珪藻土は、珪藻の殻には小孔が多数開いている為、珪藻土は体積あたりの重さが非常に小さい。なお、珪藻土を焼成しているので、単に珪藻土を細かな粒子にした珪藻粉が出やすくなる。
【0020】
固化した珪藻土は、殻を壊さない程度に粉砕して用いることが多い。珪藻土の粒径、すなわち珪藻の殻の大きさは大体100μmから1mmの間である。粒子の形態はもとになった珪藻の種類に応じて、円盤状のもの、紡錘状のものとさまざまである。珪藻土の色は白色、淡黄色、灰緑色と産地によってさまざまであるが、これは殻の色ではなく、珪藻土に含まれる、不純物の影響である。
能登珪藻土の特徴としては、適度の粘土分が含まれている点と、珪藻土の孔質の直径と比表面積が比較的に大きいため吸放湿性能に優れている点が挙げられる。能登珪藻土は多孔質のうえ、その孔径が水分子より細かいため、水は保水するが透水しないという防水層を形成する。さらに、焼成すると赤く変色(肌色、薄いピンク色)する。したがって、着色するような作業は必要がなく、化粧用パウダーと同じく、顔や手にそのまま付着させても目立つことは少ない。
【0021】
実施例
前記珪藻土の粉として、珪藻殻を残した珪藻粉を5Kgと、これと粒径の異なる珪藻殻を残さず除去した珪藻粉5Kgを1:1の割合で水(10Kg)を加えて混合し、これを型に入れて、700〜800℃で焼成した実施例1を製造した。
また、上記条件で、珪藻殻を残した珪藻粉と珪藻殻を残さず除去した珪藻粉を1:2の割合で混合したもので700〜800℃で焼成した実施例2と、珪藻殻を残した珪藻粉と珪藻殻を残さず除去した珪藻粉を2:1の割合で混合したもので700〜800℃で焼成した実施例3とを製造した。
その結果、実施例2は、肌に接触したりするときに、粉状に成り易く、実施例3は、実施例1や2よりもやや硬く感じられるものとなった。したがって、珪藻殻を残した珪藻粉と珪藻殻を残さず除去した珪藻粉を1:2の割合で混合したもので700〜800℃で焼成した実施例1が好ましいと考えられる。なお、珪藻土を1000℃以上で焼成すると、吸湿効果落ちると言われており、1000℃以上で焼成しないほうが良いと考えられる。
また、上記条件で、珪藻殻を残した珪藻粉と珪藻殻を残さず除去した珪藻粉を1:2の割合で混合したもので700〜800℃で焼成した実施例2と、珪藻殻を残した珪藻粉と珪藻殻を残さず除去した珪藻粉を2:1の割合で混合したもので700〜800℃で焼成した実施例3とを製造した。
その結果、実施例2は、肌に接触したりするときに、粉状に成り易く、実施例3は、実施例1や2よりもやや硬く感じられるものとなった。したがって、珪藻殻を残した珪藻粉と珪藻殻を残さず除去した珪藻粉を1:2の割合で混合したもので700〜800℃で焼成した実施例1が好ましいと考えられる。なお、珪藻土を1000℃以上で焼成すると、吸湿効果落ちると言われており、1000℃以上で焼成しないほうが良いと考えられる。
さらに、粘土15Kgと、珪藻殻を残した珪藻粉を5Kgと、これと粒径の異なる珪藻殻を残さず除去した珪藻粉5Kgを1:1の割合で水(10Kg)を加えて混合し、これを型に入れて、700〜800℃で焼成した実施例4を製造した。実施例1と実施例4との比較では、長さの長い製品を製造する場合の強度が保たれるのは、実施例4であった。なお、上記水の量は、凡そのものであり、これよりも水の量を少なくすると、粉が剥がれ落ち易くなり、これよりも水の量を多くすると、粉が剥がれ落ち難くなる。
【0022】
次に、本実施の形態の珪藻粉の付着具1の使用例を説明する。
まず、足の指と指の間の水虫対策の例で説明すると、円錐形の先鋭形状の部分2aを足の指と指の間に差し込むようにして、数回擦るようにすると、患部4に珪藻粉が付着する。患部5の位置にもよるが、図7に示すように、上方側から足の指と指の間に差し込んで擦っても良いが、図5と図6に示すように、足の裏側から足の指と指の間に差し込むようにするほうが、全体的に広く珪藻粉を付着させることができる。患部に珪藻粉Kが付着する(パウダー状に付着して)。しかし、擦るようにしても、珪藻粉Kは、患部以外に飛散するようなことはほとんどない。これは患部が湿気を有するためである。珪藻粉の量が少ない場合は、サンドペーパーを使用して、予め擦って、珪藻粉が出易くしておき、そして、足の指と指の間に擦り付けるように接触させる。第1の実施の形態と第2の実施の形態の2本を用意して、互いに擦り合わせるようにすると、珪藻粉が出やすくなるので、かかる粉が出やすい状態にしても良い。
【0023】
次に、図2や図3に示すように、足の裏側や、足のかかと部分に対して、珪藻粉の付着具1で擦ると、軽くこするだけで、角質がとれる。この場合は、珪藻粉の付着具1の後方の突出部3を足のかかとの角質に接触するようにして使用すると良い。皮膚を傷つけずに角質だけを安全に除去できる。なお、入浴後でも良いが、入浴前にケアしても良い。軽石のような使用方法であるが、肌が滑らかになる点と、軽石のような場合のような痛さは生じない。
【0024】
ここで、これら水虫対策や足のかかと部分に本実施の形態の珪藻粉の付着具1を使用しても、使用するたびに、の表面の珪藻粉Kが剥がれるので、珪藻粉の付着具1の表面は、常に綺麗な状態である。したがって、この使用した珪藻粉の付着具1を、今度は、顔や手に使用しても衛生上の問題はなく、万が一、仮に違う人が違う用途で使用しても衛生上の問題は何ら生じない。なお、使用後の手の洗浄も必要ない。手にはほとんど付着しないで使用ができ、付着しても、手の汗を吸収するなどするので、そのままで構わない。
【0025】
次に、夏の季節の脇の下の汗対策として、円錐形の部分(曲面部)2aを脇に差し込み刷り込むようにするにすると(転がすようにしても良い。)、患部に珪藻粉Kが付着する(パウダー状に付着する)。曲面部分2aを有するので、そのまま患部に押し付けるようにしても良く、暫く押し付けた状態で、転がすようにしても良い。曲面部分2aが肌と優しく接して珪藻粉を付着させて、当該箇所を覆い、そして、多孔質の珪藻粉が汗を吸収して、肌をサラサラにする。
【0026】
次に、背中の痒みや(例えば蚊に食われたような場合)、前記突出部3がやや強く接触させるようにすると、痒みを和らげると同時に、珪藻粉Kを付着させて(パウダー状に付着して)、当該箇所を覆い、肌をサラサラにする。すなわち、上記突出部3が背中の痒み部分に接触すると、痒みを抑制する。それは、上記突出部3による原因もあるが、パウダー状に患部に付着すると、珪藻粉が患部に接触するためであると考えられる。その効果は、実験で何人の人にも行なった。背中を自分で掻いたり、誰か他の人に掻いてもらっても、到底得られない効果を発揮する。しかも、その効果は、パウダー状に患部に付着させた後も持続する。
【0027】
次に、顔に化粧をする場合は、まず、珪藻粉の付着具1の曲面部2bで、顔の汗を吸引したり、毛穴の汚れを吸着するが、珪藻粉Kを顔に付着させると、化粧の下地となるために、その上にファンデーションやクリームを塗布すると、これらの載り(クリーム等の施し状態)が良くなり、すべすべになる。また、女性の場合は、顔のT字ラインに汗が出ることや、汗による光かる事態(テカル)を防止することが多いが、珪藻粉の付着具1の曲面部2bで顔のT字ラインを転がすようにようにすると、汗を吸着するとともに、珪藻粉Kが付着して、光る事態(テカリ)を防止する。また、しみの除去や、しみを抑制する効果も有する。
また、男性の場合には、髭をそるなどした時に、かみそり負け等で、出血が生じたような場合、珪藻粉の付着具1の曲面部2aで軽く擦るようにすると、珪藻粉Kを付着させて(パウダー状に付着して)、出血が簡単に止まると共に、傷口のケアにもなる。そして、能登産の珪藻土を使用すると、肌色(薄いピンク色)で焼きあがるために、これを顔や手や足に付着させても、同じ肌色で、特に目立つようなことはなく、しかも、着色していないので、安心で安全な珪藻粉の付着具1,11,12として、老若男女を問わず幅広い用途で使用することができる。
【0028】
なお、珪藻粉の付着具1を保管するときのために、カバー等は特に必要がない。そのまま室内において置くだけでも、空気の清浄になることや、仮に表面が汚れたとしても、表面を擦れば、綺麗になるからである。
【0029】
以上、本発明は上記実施の形態の珪藻粉の付着具1に限らず、形状も変更可能であり、使用方法も、上記実施形態に限られるものではない。
【符号の説明】
【0030】
1,11,21 珪藻粉の付着具、
2 円錐(曲面部、円錐形の部分)、2a 先端、2b 曲面部、
3 突出部、3b 後端、
K 珪藻粉



【特許請求の範囲】
【請求項1】
珪藻土の粉を所定形状に焼き固めて、身体の皮膚に接触させたときに身体の皮膚に珪藻土の粉を付着し易く、かつ、身体の皮膚と接触しやすくするための曲面部又は突出部が形成されていることを特徴とする珪藻粉の付着具。
【請求項2】
前記珪藻土の粉は、能登産の珪藻土でその粉の粒子の大きさが異なる少なくとも2種類の粒子状の珪藻粉であることを特徴とする請求項1記載の珪藻粉の付着具。
【請求項3】
先端側をほぼ円錐形状に形成するとともに、中央部から後方部にかけて、又は、後方側に、突出部が等間隔で形成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の珪藻粉の付着具。
【請求項4】
前記珪藻土の粉は、珪藻殻を残した珪藻粉と珪藻殻を残さず除去した珪藻粉を混合したものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の珪藻粉の付着具。
【請求項5】
珪藻土の粉の粒子が異なる少なくとも2種類の粒子状の珪藻粉を水を加えて混合したものを所定形状の型に入れて、700〜800℃で焼き固めることを特徴とする珪藻粉の付着具の製造方法。
【請求項6】
前記珪藻土の粉は、能登産の珪藻土の珪藻殻を残した珪藻粉と珪藻殻を残さず除去した珪藻粉を水を加えて混合したものを所定形状の型に入れて焼成することを特徴とする請求項5記載の珪藻粉の付着具の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−63877(P2013−63877A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−203641(P2011−203641)
【出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【出願人】(301058849)
【Fターム(参考)】