説明

現像ローラカバーおよび現像カートリッジ

【課題】現像カートリッジに対する装着時の操作性を向上させることができる現像ローラカバー、およびその現像ローラカバーが装着される現像カートリッジを提供する。
【解決手段】現像ローラカバー60の保護部61の第1端部65には、装着状態で筐体13に対して下方から対向する第1対向部62が連設されている。保護部61の第2端部66には、装着状態で筐体13に対して上方から対向する第2対向部63が連設されている。装着状態では、第1対向部62が筐体13に当接するとともに、第2対向部63が筐体13に取り付けられた層厚規制ブレード85に当接し、第1対向部62と第2対向部63との間隔が非装着時間隔L1となる。また、現像ローラカバー60の現像カートリッジ7に対する装着の途中では、第1対向部62と第2対向部63との間隔が非装着時間隔L1より大きい最大間隔L3となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置に備えられる現像カートリッジ、およびその現像カートリッジに装着される現像ローラカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
レーザプリンタなどの画像形成装置において、本体ケーシングに現像カートリッジを着脱可能に装着したものが知られている。
【0003】
現像カートリッジは、その内部にトナーを収容する筐体、およびその周面にトナーを担持する現像ローラを備えている。現像ローラは、筐体の両側壁に回転可能に保持され、その周面の一部が筐体から外側に露出している。
【0004】
現像カートリッジが画像形成装置から取り外された状態では、現像ローラの一部が筐体から露出するために、現像カートリッジの輸送中などに、その露出した部分が傷つくおそれがある。そこで、現像カートリッジが画像形成装置から取り外された状態で、現像カートリッジには、現像ローラを保護するための現像ローラカバーが装着される。
【0005】
このような現像ローラカバーは、たとえば、樹脂材料からなる。現像ローラカバーは、現像カートリッジに装着された状態で、現像ローラにその軸線方向にわたって対向するカバー部とカバー部の軸線方向両端部から垂直に立ち上がる1対の係止部とを一体的に備えている。一方の係止部が現像カートリッジの筐体に係止された状態で、他方の係止部を軸線方向の外側に引っ張りつつ、一方の係止部を支点として現像ローラカバーを回動させることにより、他方の係止部が筐体に係止されるとともに、現像ローラカバーの現像カートリッジに対する装着が達成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−39314号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の構成では、現像ローラカバーの装着が完了するまでの間、一方の係止部が筐体に係止された状態を維持する必要がある。すなわち、一方の係止部が筐体に係止された状態で、他方の係止部を外側に引っ張りつつ、現像ローラカバーを回動させる必要がある。そのため、現像ローラカバーを現像カートリッジに取り付けるために手間がかかる。
【0008】
本発明の目的は、現像カートリッジに対する装着時の操作性を向上させることができる現像ローラカバー、およびその現像ローラカバーが装着される現像カートリッジを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するため、本発明に係る現像ローラカバーは、現像ローラと、前記現像ローラの軸線方向に長手となる開口が形成されており、前記現像ローラをその周面が前記開口から露出するように保持する筐体とを備える現像カートリッジの前記筺体に装着されて、その装着状態で前記現像ローラの周面を保護するための現像ローラカバーであって、前記装着状態で前記現像ローラの周面に対向し、かつ前記軸線方向に延びる長手状に形成された保護部と、前記保護部におけるその長手方向および前記装着状態における前記保護部と前記現像ローラとの対向方向の両方向に直交する直交方向の一方側の第1端部に連設され、前記装着状態で前記筺体に対して前記直交方向の外側から対向する第1対向部と、前記保護部における前記直交方向の前記第1端部と反対側の第2端部に連設され、前記装着状態で前記筺体に対して前記直交方向の外側から対向する第2対向部と、を一体的に備え、前記装着状態で、前記第1対向部および前記第2対向部が前記筺体と当接して、前記第1対向部と前記第2対向部との前記直交方向の間隔が第1間隔となり、前記現像カートリッジに対する装着の途中で、前記第1対向部と前記第2対向部との前記直交方向の間隔が前記第1間隔より大きくなるように弾性変形することを特徴としている。
【0010】
また、本発明に係る現像カートリッジは、現像ローラと、前記現像ローラの軸線方向に長手となる開口が形成されており、前記現像ローラをその周面が前記開口から露出するように保持する筐体と、前記筺体に装着されて、その装着状態で前記現像ローラの周面を保護するための請求項1〜11のいずれか一項に記載の現像ローラカバーとを含むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、現像カートリッジの筐体には、現像ローラの軸線方向に長手となる開口が形成されている。現像ローラは、その周面が開口から露出するように筐体に保持されている。また、筐体には、現像ローラを保護するための現像ローラカバーが装着される。
【0012】
現像ローラカバーは、保護部、第1対向部および第2対向部を一体的に備えている。現像ローラが現像カートリッジに装着された状態(装着状態)で、保護部は、現像ローラの周面に対向し、かつその軸線方向に延びる長手状に形成されている。これにより、現像ローラカバーが現像カートリッジに装着された状態で、現像ローラが保護部に保護されるので、現像ローラの周面が傷つくことが防止できる。
【0013】
保護部における長手方向、および保護部と現像ローラとの対向方向の両方向に直交する直交方向において、保護部の一方側の第1端部には、装着状態で筐体に対して直交方向の外側から対向する第1対向部が連設されている。また、保護部における直交方向の他方側の第2端部には、装着状態で筐体に対して直交方向の外側から対向する第2対向部が連設されている。すなわち、装着状態において、筐体は、その直交方向の両側から第1対向部および第2対向部に挟み込まれている。
【0014】
装着状態では、第1対向部および第2対向部が筐体に当接し、第1対向部と第2対向部との直交方向の間隔が第1間隔となる。また、現像ローラカバーの現像カートリッジに対する装着の途中では、第1対向部と第2対向部との直交方向の間隔が第1間隔より大きくなる。したがって、装着の途中の状態で、第1対向部と第2対向部との間には、それらの間隔を小さくしようとする復元力が作用する。その復元力により筐体が挟み込まれ、筐体に対する現像ローラカバーの装着を達成することができるので、現像ローラカバーの装着時の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るプリンタの側断面図である。
【図2】図2は、図1に示す現像カートリッジの斜視図であり、現像カートリッジに現像ローラカバーが装着された状態を示す。
【図3】図3は、図1に示す現像カートリッジの平面図である。
【図4】図4は、図1に示す現像カートリッジの底面図である。
【図5】図5は、図2に示す現像カートリッジの側断面図である。
【図6】図6は、現像ローラカバーの斜視図である。
【図7】図7は、現像ローラカバーの平面図である。
【図8】図8は、現像カートリッジの斜視図であり、現像ローラカバーの着脱途中の状態を示す。
【図9A】図9Aは、図3に示す現像カートリッジの切断線A−Aにおける断面図であり、現像ローラカバーの着脱途中の状態を示す。
【図9B】図9Bは、図3に示す現像カートリッジの切断線B−Bにおける断面図であり、現像ローラカバーの着脱状態の状態を示す。
【図10】図10は、本発明の第2の実施形態に係る現像ローラカバーの斜視図である。
【図11】図11は、本発明の第3の実施形態に係る現像ローラカバーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
1.レーザプリンタの全体構成
図1に示されるように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、装置本体の一例としての本体ケーシング2を備えている。本体ケーシング2の一方側壁には、カートリッジ着脱口3が形成され、このカートリッジ着脱口3を開閉するフロントカバー4が設けられている。
【0017】
なお、以下の説明において、フロントカバー4が設けられている側をレーザプリンタ1の前側とする。レーザプリンタ1の上下左右に関しては、レーザプリンタ1を前側から見たときを基準とする。また、後述する現像カートリッジ7の前後については、本体ケーシング2に装着された状態を基準とし、その上下左右については、現像カートリッジ7を前側から見たときを基準とする。
【0018】
本体ケーシング2内の中央より少し前側の位置には、プロセスカートリッジ5が装着されている。プロセスカートリッジ5は、フロントカバー4を開いた状態で、カートリッジ着脱口3を介して、本体ケーシング2内に装着され、また、本体ケーシング2内から離脱される。
【0019】
プロセスカートリッジ5は、ドラムカートリッジ6と、そのドラムカートリッジ6に着脱自在に装着される現像カートリッジ7とからなる。
【0020】
ドラムカートリッジ6は、ドラムフレーム8を備えている。ドラムフレーム8の後端部には、感光ドラム9が回転可能に保持されている。また、ドラムフレーム8には、帯電器10および転写ローラ11が保持されている。帯電器10および転写ローラ11は、それぞれ感光ドラム9の後方および下方に配置されている。
【0021】
ドラムフレーム8における感光ドラム9よりも前側の部分は、現像カートリッジ装着部12とされており、この現像カートリッジ装着部12に、現像カートリッジ7が装着される。
【0022】
現像カートリッジ7は、トナーを収容する筐体13を備えている。筐体13の内部には、互いに連通するトナー収容室14および現像室15が前後に隣接して形成されている。
【0023】
トナー収容室14には、アジテータ16が回転可能に設けられている。アジテータ16の回転により、トナー収容室14内に収容されているトナーが攪拌されつつ、トナー収容室14から現像室15へ送られる。
【0024】
現像室15には、現像ローラ18および供給ローラ19がそれぞれ回転可能に設けられている。現像ローラ18は、その周面の一部が筐体13の後端部から露出するように配置されている。現像カートリッジ7は、現像ローラ18の周面が感光ドラム9の周面と接触するように、ドラムカートリッジ6に装着される。供給ローラ19は、その周面が現像ローラ18の周面に対して前下方から接触するように配置されている。現像室15内のトナーは、供給ローラ19により現像ローラ18の周面に供給され、現像ローラ18の周面上に薄層となって担持される。
【0025】
また、本体ケーシング2内には、プロセスカートリッジ5の上方に、レーザなどを備える露光器22が配置されている。
【0026】
画像形成時には、感光ドラム9が図1における時計回りに一定速度で回転される。感光ドラム9の回転に伴って、感光ドラム9の周面(表面)は、帯電器10からの放電により、一様に帯電される。一方、レーザプリンタ1に接続されたパーソナルコンピュータ(図示せず)から受信する画像データに基づいて、露光器22からレーザビームが出射される。レーザビームは、帯電器10と現像カートリッジ7との間を通り、一様に正帯電された感光ドラム9の周面に照射され、感光ドラム9の周面を選択的に露光する。これにより、感光ドラム9の露光された部分から電荷が選択的に除去され、感光ドラム9の周面に静電潜像が形成される。感光ドラム9の回転により、静電潜像が現像ローラ18に対向すると、現像ローラ18から静電潜像にトナーが供給される。これによって、感光ドラム9の周面にトナー像が形成される。
【0027】
本体ケーシング2の底部には、用紙Pを収容する給紙カセット23が配置されている。給紙カセット23の上方には、給紙カセット23から用紙を送り出すためのピックアップローラ24が設けられている。
【0028】
また、本体ケーシング2内には、側面視S字状の搬送路25が形成されている。この搬送路25は、給紙カセット23から感光ドラム9と転写ローラ11との間を経由して、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ26に至る。搬送路25上には、互いに対向配置される分離ローラ27および分離パッド28、1対の給紙ローラ29、1対のレジストローラ30ならびに1対の排紙ローラ31が設けられている。
【0029】
給紙カセット23から送り出された用紙Pは、分離ローラ27と分離パッド28との間を通過し、その際に1枚ずつに捌かれる。その後、用紙Pは、給紙ローラ29により、レジストローラ30に向けて搬送される。そして、その用紙Pは、レジストローラ30によるレジスト後に、レジストローラ30により、感光ドラム9と転写ローラ11との間に向けて搬送される。
【0030】
感光ドラム9の周面上のトナー像は、感光ドラム9の回転により、感光ドラム9と転写ローラ11との間を通過する用紙Pと対向したときに、転写ローラ11により電気的に引き寄せられて、用紙Pに転写される。
【0031】
搬送路25上には、転写ローラ11に対して用紙Pの搬送方向の下流側に、定着器32が設けられている。トナー像が転写された用紙Pは、搬送路25を搬送されて、定着器32を通過する。定着器32では、加熱および加圧により、トナー像が画像となって用紙Pに定着される。
【0032】
このレーザプリンタ1は、動作モードとして、用紙Pの片面に画像(トナー像)を形成する片面モードと、用紙Pの一方面に画像を形成した後、その用紙Pの一方面と反対の他方面に画像を形成する両面モードとを有している。
【0033】
片面モードでは、一方面に画像が形成された用紙Pは、排紙ローラ31により、排紙トレイ26に排出される。
【0034】
両面モードを実現するための構成として、本体ケーシング2内には、反転搬送路33が形成されている。反転搬送路33は、排紙ローラ31の近傍から搬送路25と給紙カセット23との間を延び、搬送路25における給紙ローラ29とレジストローラ30との間の部分に接続されている。反転搬送路33上には、1対の第1反転搬送ローラ34および1対の第2反転搬送ローラ35が設けられている。
【0035】
両面モードでは、用紙Pの一方面に画像が形成された後、その用紙Pは、排紙トレイ26に排出されずに、反転搬送路33に送り込まれる。そして、用紙Pは、第1反転搬送ローラ34および第2反転搬送ローラ35により、反転搬送路33を搬送され、その表裏が反転されて、画像が形成されていない他方面が感光ドラム9の周面と対向する姿勢で搬送路25に送り込まれる。そして、用紙Pの他方面に画像が形成されることにより、用紙Pの両面への画像の形成が達成される。
2.現像カートリッジ
図2に示すように、現像カートリッジ7の筐体13は、左右方向に互いに対向する1対の側壁41を備えている。各側壁41は、前後方向に延びる板状をなしている。また、筐体13は、各側壁41の上端部間に架設される上壁42と、各側壁41の下端部間に架設される下壁43とを備えている。図5に示すように、筐体13の前端部において、上壁42と下壁43とは連結されている。これにより、筐体13は、その後端部に後側に向けて開放された開口40が形成されたボックス形状をなしている。
【0036】
図3に示すように、1対の側壁41の後端部間には、現像ローラ18が保持されている。現像ローラ18は、現像ローラ本体44と、現像ローラ本体44の中心軸線に沿って延びる現像ローラ軸45とを備えている。現像ローラ軸45は、現像ローラ本体44の左右方向両端部から外側に突出している。そして、各側壁41の外側において、現像ローラ軸45の左右方向両端部には、その周面を取り囲むカラー部材46が取り付けられている。
【0037】
左側の側壁41の外側には、ギヤカバー47が取り付けられている。ギヤカバー47は、左側の側壁41に向けて開放される断面コ字状をなしている。左側の側壁41とギヤカバー47との間には、図示しない複数のギヤが設けられている。
【0038】
右側の側壁41の外側には、現像電極48および供給電極49が設けられている。現像電極48は、右側の側壁41の後端部に配置され、現像ローラ軸45に電気的に接続されている。また供給電極49は、現像電極48の前側の位置に配置され、供給ローラ19(図1参照)の供給ローラ軸(図示せず)に電気的に接続されている。
【0039】
上壁42は、前後方向に延びる板状に形成されている。上壁42の後端部は、上下方向に見たときに、現像ローラ本体44の後端部よりも前側に配置されている。これにより、現像ローラ本体44の周面は、筐体13から上方に露出している。
【0040】
また、上壁42の前端部には、カートリッジ把持部50が設けられている。カートリッジ把持部50は、上壁42の左右方向中央部から前側斜め上方に延びている。
【0041】
また、図5に示すように、現像カートリッジ7の上壁42において、現像ローラカバー60が現像カートリッジ7に装着された状態で、後述する第3係止爪70と上下方向に対向する位置には、その上方から略矩形状に1段掘り下がった第3被係止部53が形成されている。
【0042】
図4,5に示すように、下壁43は、前後方向に延び、その前端部が湾曲しつつ上方に延びて、上壁42の前端部に接続されている。下壁43の後端部は、上下方向に見たときに、現像ローラ本体44の後端部よりも後側に突出している。そして、図5に示すように、その突出部分には、上方に向けて延びる鉤状の顎部51が形成されている。顎部51は、下壁43の後端部において、左右方向の全幅にわたって延びている。また、顎部51の先端部は、現像ローラ本体44の周面に近接している。
【0043】
また、下壁43の後端部において、その下面には、前後方向に延び、下方に向けて突出する複数の用紙搬送リブ52が形成されている。用紙搬送リブ52は、互いに左右方向に間隔を空けて設けられ、その下面が前側下方に向けて一定勾配で傾斜している。
【0044】
また、図9Bに示すように、現像カートリッジの下壁43において、現像ローラカバー60が現像カートリッジ7に装着された状態で、後述する第1係止爪81と上下方向に対向する位置には、その下方から略矩形状に1段掘り下がった第1被係止部82が形成されている。
3.現像ローラカバー
図2に示すように、現像カートリッジ7には、現像ローラカバー60が取り付けられる。
【0045】
現像ローラカバー60は、可撓性を有する樹脂材料からなり、保護部61、第1対向部62および第2対向部63を一体的に備えている。
【0046】
保護部61は、円弧部64および板状部74を備えている。
【0047】
円弧部64は、装着状態で現像ローラ本体44(図5参照)に対して後方から現像ローラ本体44の軸線方向にわたって対向し、側面視で現像ローラ本体44の径方向外側に膨出する円弧状に形成されている。
【0048】
板状部74は、円弧部64の左右方向両側に設けられている。装着状態で、板状部74は、上下方向および左右方向に延びる矩形板状に形成され、筐体13の両側壁41に対して後方から対向している。
【0049】
以下では、装着状態を基準として現像ローラカバー60について説明する。すなわち、保護部61の長手方向D1(円弧部64と板状部74との並び方向)を左右方向とし、保護部61と現像ローラ18(現像ローラ本体44)との対向方向D2を前後方向とする。したがって、長手方向D1と対向方向D2との両方向に直交する直交方向D3は、上下方向である。
【0050】
保護部61の下端縁(円弧部64の下端縁および板状部74の下端縁)は、相対的に下側に配置される第1端部65である。また、保護部61の上端縁(円弧部64の上端縁および板状部74の上端縁)は、相対的に上側に配置される第2端部66である。
【0051】
図6,7に示すように、第1対向部62は、舌状部83および下壁部84を一体的に備えている。
【0052】
下壁部84は、板状部74の下端縁から前方に向けて延び、板状部74と左右方向の幅がほぼ同じ平面視矩形状に形成されている。下壁部84の前端部には、上方に向けて突出する第1係止爪81が形成されている。図9Bに示すように、現像ローラカバー60が現像カートリッジ7に装着された状態で、第1係止爪81は、筐体13の下壁43に形成された第1被係止部82に入り込んでいる。
【0053】
また、図5に示すように、第1対向部62は、装着状態で、筐体13の下壁43に後側下方から当接している。
【0054】
円弧部64の第2端部66において、その左右方向中央部には、把持部の一例としてのカバー把持部67が一体的に形成されている。カバー把持部67は、延設部68およびドーム部69を備えている。
【0055】
延設部68は、円弧部64の第2端部66から前方に向けて延びる板状に形成されている。図7に示すように、延設部68の前端縁は、舌状部83の前端縁よりも後側に配置されている。言い換えれば、舌状部83は、延設部68の前端部よりも前方に突出している。
【0056】
また、図6に示すように、延設部68の下側面には、下方に向けて突出する第3係止爪70が形成されている。第3係止爪70は、カバー把持部67の前端部よりも後側(円弧部64側)に配置されている。第3係止爪70は、その前面が前後方向に対して傾斜する側面視三角形状に形成されている。図5に示すように、現像ローラカバー60が現像カートリッジ7に装着された状態で、第3係止爪70は、筐体13の上壁42に形成された第3被係止部53に入り込んでいる。
【0057】
ドーム部69は、装着状態で上方に膨出し、前方に向けて開放される略1/4球状に形成されている。
【0058】
図6,7に示すように、第2対向部63は、各板状部74の第2端部66に連設され、板状部74から前方に延びる平面視矩形板状に形成されている。図5に示すように、第2対向部63は、装着状態で、筐体13の上壁42に上方から対向している。また、図6に示すように、現像ローラカバー60が現像カートリッジ7から離脱した状態で、第2対向部63は、第1対向部62に対して所定の第1間隔の一例としての非装着時間隔L1を隔てて対向している。
【0059】
板状部74の左右方向の内側端縁には、前方に向けて延びる内壁部72が設けられている。内壁部72は、板状部74および第2対向部63に沿って延びる側面視L字状に形成されている。左右方向において、内壁部72の内側面には、円弧部64の外側端縁が接続されている。これにより、円弧部64および板状部74が連結されている。
【0060】
また、板状部74の左右方向の外側端縁には、前方に向けて延びる外壁部73が設けられている。外壁部73は、板状部74および第2対向部63に沿って延びる側面視L字状に形成されている。また、外壁部73の上下方向の中央部には、その前端縁から略矩形状に切り欠いた形状の受入部77が形成されている。図2に示すように、装着状態で、受入部77の内側には、現像ローラ軸45に取り付けられたカラー部材46が入り込む。
【0061】
また、外壁部73および板状部74の下端部には、第1対向部62の下壁部84が接続されている。
4.現像カートリッジに対する現像ローラカバーの着脱動作
以下では、図2,5,8および9を主に参照して、現像カートリッジ7に対する現像ローラカバー60の着脱動作について説明する。
(1)現像ローラカバーの装着動作
現像カートリッジ7に対する現像ローラカバー60の装着に際しては、まず、現像ローラカバー60が、現像カートリッジ7の後方に配置される。このとき、現像ローラカバー60は、保護部61が相対的に後側に配置され、第1対向部62および第2対向部63が相対的に前側に配置されるような姿勢をなす。
【0062】
その後、現像ローラカバー60が前方(現像カートリッジ7側)に向けて進出されると、第1対向部62の先端が筐体13の下壁43に当接する。
【0063】
そして、現像ローラカバー60がさらに前方に向けて進出されると、第1対向部62が下壁43に形成された用紙搬送リブ52に沿って前方に移動する。用紙搬送リブ52が下方に向けて突出し、前側下方に向けて傾斜しているので、この第1対向部62の移動により、図9に示すように、第1対向部62と第2対向部63との間隔が非装着時間隔L1(図6参照)よりも大きくなる。現像ローラカバー60の前方への移動に伴って、第1係止爪81が筐体13の下壁42に当接した後、さらに現像ローラカバー60が前方に移動されると、下壁42の下面を第1係止爪81が前方に向けて摺動し、第1対向部62と第2対向部63との間隔がさらに大きくなり、第2間隔の一例としての最大間隔L3(図示せず)となる。言い換えれば、第1対向部62の移動により、第1対向部62と第2対向部63との間が押し広げられる。
【0064】
その後、現像ローラカバー60がさらに後方に進出されると、第1対向部62の下壁部84に形成された第1係止爪81が、筐体13の下壁42に形成された第1被係止部82に下方から対向する。そして、現像ローラカバー60の復元力により、第1対向部62が上方へと移動し、第1係止爪81が第1被係止部82に入り込む。この状態で、保護部61の第1端部65が下壁43の顎部51に対して前側から当接し、これ以上の現像ローラカバー60の前方への移動が規制される。
【0065】
また、保護部61の延設部68に形成された第3係止爪70が、筐体13の上壁42に形成された第3被係止部53に上方から対向する位置に配置されると、現像ローラカバー60の復元力により、第2対向部63の先端部が下方へと移動し、第3係止爪70が第3被係止部53に入り込む。これにより、第2対向部63の第2端部66が、筐体13に取り付けられた層厚規制ブレード85に当接し、現像ローラカバー60の現像カートリッジ7に対する装着が完了する。
【0066】
現像ローラカバー60の装着が完了した状態で、第1対向部62と第2対向部63との間隔は、最大間隔L3よりも第1係止爪81の高さH1(図9B参照)および第3係止爪70の高さH2(図5参照)の分だけ小さい装着時間隔L2となる。言い換えれば、現像ローラカバー60の装着途中における第1対向部62と第2対向部63との最大間隔L3は、装着状態における第1対向部62と第2対向部63との装着時間隔L2に第1係止爪81の高さH1および第3係止爪70の高さH2を足した大きさとなる。
(2)現像ローラカバーの離脱動作
現像カートリッジ7からの現像ローラカバー60の離脱に際しては、まず、カバー把持部67が把持される。具体的には、カバー把持部67のドーム部69の内側に手指が差し入れられた状態、またはドーム部69に手指が引っ掛けられた状態で、ドーム部69の上側部分が把持される。
【0067】
そして、カバー把持部67が上方へと持ち上げられる。第1係止爪81が第1被係止部82に係止されているので、カバー把持部67の上方への移動に伴って、現像ローラカバー60は、第1係止爪81と第1被係止部82との接触部分(係止部分)を中心として回動する。これにより、図8,9に示すように、延設部68が上方に移動し、上壁42の第3被係止部53から第3係止爪70が離脱する。
【0068】
第3被係止部53から第3係止爪70が離脱した後、現像ローラカバー60を後方に向けて移動させることにより、現像ローラカバー60の現像カートリッジ7からの離脱が完了する。
5.作用効果
以上のように、現像カートリッジ7の筐体13には、左右方向に長手となる開口40が形成されている。現像ローラ18は、その周面が開口40から露出するように筐体13に保持されている。また、筐体13には、現像ローラ18を保護するための現像ローラカバー60が装着される。
【0069】
現像ローラカバー60は、保護部61、第1対向部62および第2対向部63を一体的に備えている。現像ローラ18が現像カートリッジ7に装着された状態(装着状態)で、保護部61は、現像ローラ18の周面に対向し、かつ左右方向に延びる長手状に形成されている。これにより、現像ローラカバー60が現像カートリッジ7に装着された状態で、現像ローラ18が保護部61に保護されるので、現像ローラ18の周面が傷つくことが防止できる。
【0070】
保護部61の下側の第1端部65には、装着状態で筐体13に対して下方から対向する第1対向部62が連設されている。また、保護部61の上側の第2端部66には、装着状態で筐体13に対して上方から対向する第2対向部63が連設されている。すなわち、装着状態において、筐体13は、その上下方向の両側から第1対向部62および第2対向部63に挟み込まれている。
【0071】
装着状態では、第1対向部62が筐体13に当接するとともに、第2対向部63が筐体13に取り付けられた層厚規制ブレード85に当接し、第1対向部62と第2対向部63との間隔が非装着時間隔L1となる。また、現像ローラカバー60の現像カートリッジ7に対する装着の途中では、第1対向部62と第2対向部63との間隔が非装着時間隔L1より大きな最大間隔L3となる。したがって、装着の途中の状態で、第1対向部62と第2対向部63との間には、それらの間隔を小さくしようとする復元力が作用する。その復元力により筐体13が挟み込まれ、筐体13に対する現像ローラカバー60の装着を達成することができるので、現像ローラカバー60の装着時の操作性を向上させることができる。
【0072】
また、第1対向部62は、筐体13への係止のための第1係止爪81を備えている。第1係止爪81が筐体13に係止されることにより、現像ローラカバー60が筐体13に取り付けられた状態を安定して保持することができる。第1対向部62と第2対向部63とにより、現像ローラカバー60の姿勢が維持された状態で、第1係止爪81が筐体13に係止されるため、第1係止爪81が筐体13に係止される際に、現像ローラ18が破損するのを防止することができる。
【0073】
また、第1対向部62は、舌状に形成された舌状部83を備えている。舌状部83は、装着状態で筐体13に沿って第1係止爪81よりも保護部61から離れる位置まで延びている。これにより、現像ローラカバー60の現像カートリッジ7に対する装着の途中では、第1係止爪81よりも先に舌状部83が筐体13に当接する。そして、舌状部83と筐体13との当接により、第1対向部62が下側に押し広げられる。したがって、第1対向部62と第2対向部63との上下方向の間隔を確実に大きくすることができる。
【0074】
また、第2対向部63は、保護部61の第2端部66における左右方向の両端部に形成されている。これにより、現像ローラカバー60を左右方向の両端部で筐体13に安定して保持させることができる。
【0075】
また、第2対向部63は、装着状態で左右の両側壁41に対向している。これにより、第1対向部62および第2対向部63により、筐体13の両側壁41を挟持した状態で、現像ローラカバー60を現像カートリッジ7に装着することができる。
【0076】
また、保護部61の左右方向中央部には、カバー把持部67が一体的に形成されている。これにより、カバー把持部67を把持して、現像ローラカバー60の着脱操作を行うことができる。
【0077】
また、カバー把持部67は、保護部61から前方に延びる延設部68を備えている。これにより、延設部68を介してカバー把持部67を容易に把持することができる。
【0078】
また、カバー把持部67は、装着状態で上方に膨出し、前側に向けて開放される略1/4球状のドーム部69を備えている。これにより、ドーム部69の内側に手指を差し入れるか、または、ドーム部69に手指を引っ掛けることにより、カバー把持部67を容易に把持することができる。
【0079】
また、第2対向部63は、延設部68よりも前方に長く形成されている。これにより、現像ローラカバー60の現像カートリッジ7からの離脱時に、第2対向部63が筐体13から離間するよりも前に、延設部68が筐体13から離間する。よって、現像ローラカバー60の離脱時に、延設部68が現像ローラ18に接触することを防止でき、現像ローラ18の周面が傷つくことを防止することができる。
【0080】
また、カバー把持部67は、筐体13への係止のための第3係止爪を備えている。第3係止爪70が筐体13に係止されることにより、現像ローラカバー60が筐体13に取り付けられた状態を安定して保持することができる。
【0081】
第3係止爪70の筐体13に対する係止状態は、第1係止爪81と第1被係止部82との当接部分を支点とする現像ローラカバー60の回動により解除される。言い換えれば、第3係止爪70の筐体13に対する係止状態を解除するためには、現像ローラカバー60を回動させる必要がある。よって、所望しない第3係止爪70の係止状態の解除により、現像ローラカバー60が現像カートリッジ7から脱落するのを防止することができる。
【0082】
装着状態で筐体13における保護部61の第1端部65と対向する部分(下壁43)は、前後方向において、現像ローラ18の周面の後端部よりも後側に突出している。これにより、保護部61と現像ローラ18との間に確実に隙間を形成することができるので、装着状態で現像ローラカバー60と現像ローラ18とが接触するのを防止することができる。
【0083】
また、装着状態で筐体13における保護部61の他方側の第2端部66と対向する部分(上壁42)は、前後方向において、その後端縁が現像ローラ18の後端部よりも前側に退避している。これにより、現像カートリッジ7の現像ローラ18が感光ドラムに接触した状態で、ドラムカートリッジ6の筐体と現像カートリッジ7の筐体13との間に隙間が形成され、感光ドラム5がその隙間から前側上方に露出する。よって、この隙間を介して、露光器22からのレーザビームを感光ドラム5の周面に照射することができる。
6.第2の実施形態
図10に示す現像ローラカバー101は、図6,7に示す現像ローラカバー60に代えて採用することができる。
【0084】
図10に示す現像ローラカバー101では、延設部68の下面から、図6に示す第3係止爪70が省略されている。
【0085】
このような構成であっても、現像ローラカバー101の現像カートリッジ7に対する装着時に、第1対向部62と第2対向部63との間隔が非装着時間隔L1よりも大きくなり、それらの間に復元力が作用するので、現像カートリッジ7の筐体13が第1対向部62と第2対向部63との間に挟み込まれる。したがって、この復元力により、現像カートリッジ7に現像ローラカバー60が装着された状態を維持することができる。
7.第3の実施形態
図11に示す現像ローラカバー151は、図6,7に示す現像ローラカバー60に代えて採用することができる。
【0086】
図11に示す現像ローラカバー151では、各第2対向部63の下面に、下方に突出する第2係止爪153が突設されている。
【0087】
一方、現像カートリッジ7の筐体13(図3参照)には、現像ローラカバー151が現像カートリッジ7に装着された状態で、各第2係止爪153と上下方向に対向する位置に、図示しない被係止部が形成されている。この状態で、各被係止部には、第2係止爪153が入り込む。このような構成によっても、図2に示す現像カートリッジ7および現像ローラカバー60と同様の効果を奏することができる。
【0088】
また、第2対向部63は、筐体13への係止のための第2係止爪153を備えている。第2係止爪153が筐体13に係止されることにより、現像ローラカバー60が筐体13に取り付けられた状態を安定して保持することができる。
【符号の説明】
【0089】
1 レーザプリンタ
2 本体ケーシング
7 現像カートリッジ
13 筐体
18 現像ローラ
40 開口
41 側壁
50 カートリッジ把持部
60 現像ローラカバー
61 保護部
62 第1対向部
63 第2対向部
65 第1端部
66 第2端部
67 カバー把持部
68 延設部
69 ドーム部
70 第3係止爪
81 第1係止爪
83 舌状部
101 現像ローラカバー
151 現像ローラカバー
153 第2係止爪
D1 長手方向
D2 対向方向
D3 直交方向
L1 非装着時間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像ローラと、前記現像ローラの軸線方向に長手となる開口が形成されており、前記現像ローラをその周面が前記開口から露出するように保持する筐体とを備える現像カートリッジの前記筺体に装着されて、その装着状態で前記現像ローラの周面を保護するための現像ローラカバーであって、
前記装着状態で前記現像ローラの周面に対向し、かつ前記軸線方向に延びる長手状に形成された保護部と、
前記保護部におけるその長手方向および前記装着状態における前記保護部と前記現像ローラとの対向方向の両方向に直交する直交方向の一方側の第1端部に一体的に設けられ、前記装着状態で前記筺体に対して前記直交方向の外側から対向する第1対向部と、
前記保護部における前記直交方向の前記第1端部と反対側の第2端部に一体的に設けられ、前記装着状態で前記筺体に対して前記直交方向の外側から対向する第2対向部とを備え、
前記装着状態で、前記第1対向部および前記第2対向部が前記筺体と当接して、前記第1対向部と前記第2対向部との前記直交方向の間隔が第1間隔となり、前記現像カートリッジに対する装着の途中で、前記第1対向部と前記第2対向部との前記直交方向の間隔が前記第1間隔より大きい第2間隔となるように弾性変形する、現像ローラカバー。
【請求項2】
前記第1対向部は、前記装着状態で前記筺体と対向する面に突設され、前記筺体への係止のための第1係止爪を備えている、請求項1に記載の現像ローラカバー。
【請求項3】
前記第1対向部は、前記装着状態で前記筺体に沿って前記第1係止爪よりも前記保護部から離れる位置まで延びる舌状に形成された舌状部を備えている、請求項2に記載の現像ローラカバー。
【請求項4】
前記第2対向部は、前記保護部の前記第2端部における前記長手方向の両端部に形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の現像ローラカバー。
【請求項5】
前記第2対向部は、前記装着状態で前記筺体における前記軸線方向の両側の側壁に対向する、請求項4に記載の現像ローラカバー。
【請求項6】
前記第2対向部は、前記装着状態で前記筺体と対向する面に突設され、前記筺体への係止のための第2係止爪を備えている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の現像ローラカバー。
【請求項7】
前記保護部の前記長手方向の中央部に一体的に形成される把持部を備えている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の現像ローラカバー。
【請求項8】
前記把持部は、前記保護部から前記装着状態における前記保護部と前記現像ローラとの対向方向に延びる延設部を備えている、請求項7に記載の現像ローラカバー。
【請求項9】
前記把持部は、前記装着状態で前記延設部に対して前記筺体と反対側に膨出し、前記保護部と反対側に向けて開放される略1/4球状のドーム部を備えている、請求項8に記載の現像ローラカバー。
【請求項10】
前記第2対向部は、前記延設部よりも前記対向方向に長く形成されている、請求項8または9に記載の現像ローラカバー。
【請求項11】
前記把持部は、前記装着状態で前記筺体と対向する面に突設され、前記筺体への係止のための第3係止爪を備えている、請求項7〜10のいずれか一項に記載の現像ローラカバー。
【請求項12】
現像ローラと、
前記現像ローラの軸線方向に長手となる開口が形成されており、前記現像ローラをその周面が前記開口から露出するように保持する筐体と、
前記筺体に装着されて、その装着状態で前記現像ローラの周面を保護するための請求項1〜10のいずれか一項に記載の現像ローラカバーとを含む、現像カートリッジ。
【請求項13】
現像ローラと、
前記現像ローラの軸線方向に長手となる開口が形成されており、前記現像ローラをその周面が前記開口から露出するように保持する筐体と、
前記筺体に装着されて、その装着状態で前記現像ローラの周面を保護するための請求項11に記載の現像ローラカバーとを含む、現像カートリッジ。
【請求項14】
前記第3係止爪の前記筺体に対する係止状態は、前記第1対向部と前記筺体との当接部分を支点とする前記現像ローラカバーの回動により解除される、請求項13に記載の現像カートリッジ。
【請求項15】
前記装着状態で前記筺体における前記保護部の前記一方側の第1端部と対向する部分は、その対向方向において、前記現像ローラの周面の前記保護部に最も近い部分よりも前記保護部側に突出し、
前記装着状態で前記筺体における前記保護部の前記他方側の第2端部と対向する部分は、その対向方向において、その先端縁が前記現像ローラの周面の前記保護部に最も近い部分よりも前記保護部側と反対側に退避している、請求項12〜14のいずれか一項に記載の現像カートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−203364(P2011−203364A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−68574(P2010−68574)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】