説明

現像ローラ

【課題】弾性層に紫外線硬化材料を用いた現像ローラにおいて、高温高湿環境下および低温低湿環境下における画像濃度をいずれも良好に確保するための技術を提供する。
【解決手段】円筒状基体1と、円筒状基体1の外周に設けられた弾性層2とを備える現像ローラ10である。弾性層2が紫外線硬化型樹脂およびイオン導電剤を含有し、かつ、弾性層2のガラス転移点Tgが−28℃以下である。好適には、弾性層2上に表層3を備え、表層3がイオン導電剤を含有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は現像ローラ(以下、単に「ローラ」とも称する)に関し、詳しくは、複写機やプリンタ、特にはレーザープリンタ等の各種画像形成装置に用いられる現像ローラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機やプリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光体の表面を均一に帯電させ、この感光体に光学系から映像を投射して、光が当たる部分の帯電を消去することより潜像を形成し、次いでこの静電潜像を現像、転写することによりプリントする手法が用いられている。
【0003】
この電子写真プロセスにおいて使用される導電性ローラは、一般に、円筒状基体の外周に弾性層を設けた構成を有しており、例えば、現像ローラとしては、金属製パイプの両端に軸部を形成したフランジを嵌合して、その外周に弾性層を形成した構造などが用いられている。
【0004】
かかるローラの改良に関して、例えば、特許文献1には、表面の硬度の数値限定に係る現像部材が開示されており、現像部材の弾性層表面に設ける被覆層のガラス転移温度に関する開示もなされている。また、特許文献2には、導電性発泡ローラの導電性発泡層に、ガラス転移点(T)が低いポリウレタン組成物を用いることが開示されている。さらに、特許文献3には、金属製パイプよりなるシャフト部材の外側に一層以上の樹脂層を設けてなり、樹脂層の少なくとも一層を、導電剤を含有する紫外線硬化型樹脂もしくは電子線硬化型樹脂よりなるものとした現像ローラが開示されている。
【特許文献1】特開2005−156856号公報([0025]等)
【特許文献2】特開2005−254519号公報([0020]等)
【特許文献3】特開2005−352089号公報(特許請求の範囲等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記の電子写真プロセスにおいて使用される現像ローラには、適切な抵抗値を有していることが必要とされる。そのため、例えば、上記した、金属製パイプの外周に弾性層を形成した構成のローラにおいては、弾性層上にさらに塗膜からなる表層を設け、この表層の抵抗を調整することで、画像濃度を制御することが行われている。
【0006】
一般に、ローラの抵抗は、低温低湿(LL)環境では上昇する傾向があり、抵抗が上がるとトナーが感光ドラムに付着しないため、画像濃度は薄くなる。しかしながら、このLL環境下での画像濃度を考慮して単純にローラの抵抗値を調整してしまう(下げる)と、高温高湿(HH)環境下で画像濃度が過剰に濃くなったり、耐久性が悪化するなどの問題が生ずる。反対に、HH環境下での画像濃度を考慮してローラの抵抗を調整する(上げる)と、LL環境下で画像濃度が不足し、薄すぎる状態となる。
【0007】
このような環境変化に伴う画像濃度の変動を抑えるためには、ローラの配合中にカーボン等の電子導電剤を配合することが好ましい。しかし、ローラに紫外線(UV)硬化材料を用いる場合、配合中の電子導電剤の量を増やすと、光透過性を悪化させて硬化不良を引き起こすという問題があり、配合できる量には限界があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、弾性層に紫外線硬化材料を用いた現像ローラにおいて、高温高湿環境下および低温低湿環境下における画像濃度をいずれも良好に確保するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は鋭意検討した結果、HH環境下における画像濃度をローラの抵抗値を上げることで調整するとともに、これに伴いLL環境下で低下する画像濃度を、弾性層にガラス転移点の低い樹脂材料を用いることで補う構成とし、使用環境を考慮してガラス転移点の十分に低い樹脂材料を用いることで、上記問題を解消できることを見出して、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明の現像ローラは、円筒状基体と、該円筒状基体の外周に設けられた弾性層とを備える現像ローラにおいて、
前記弾性層が紫外線硬化型樹脂およびイオン導電剤を含有し、かつ、該弾性層のガラス転移点Tgが−28℃以下であることを特徴とするものである。
【0011】
本発明のローラにおいては、前記弾性層の表面に表層を備え、該表層がイオン導電剤を含有することが好ましい。また、前記弾性層の厚さは、好適には1mm以上2mm以下である。さらに、前記紫外線硬化型樹脂としては、アクリルウレタン系樹脂を用いることが好ましい。さらにまた、本発明において、前記円筒状基体は、金属製パイプと、該金属製パイプの両端に嵌合されたフランジとからなるものとすることができる。
【0012】
なお、上記特許文献1,2のように、ローラ材料のガラス転移点について考慮した従来技術は存在するが、本発明におけるように、UV硬化材料からなる弾性層を、特には円筒状基体としての金属製パイプ上に形成してなる構造のローラにおいて、弾性層のガラス転移点を特定した技術は存在しない。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、上記構成としたことにより、弾性層に紫外線硬化材料を用いた現像ローラにおいて、30℃80%RH等の高温高湿環境下および10℃15%RH等の低温低湿環境下における画像濃度をいずれも良好に確保することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の好適な実施形態について、詳細に説明する。
図1に、本発明の現像ローラの一例の長手方向の概略断面図を示す。図示する現像ローラ10は、円筒状基体1と、その外周に順次設けられた弾性層2および表層3とを備えるものである。
【0015】
本発明のローラは、弾性層2が紫外線(UV)硬化型樹脂およびイオン導電剤を含有するとともに、弾性層2のガラス転移点Tgが−28℃以下である点に特徴を有する。弾性層を構成する紫外線硬化材料のガラス転移点を低くしたことにより、HH環境下における画像濃度をローラの抵抗値を下げることで調整した場合でも、抵抗の上昇に伴うLL環境下における画像濃度の低下を抑止して、濃い画像濃度を確保することができる。逆に言えば、本発明においては、LL環境下における画像濃度を弾性層2のガラス転移点の制御により確保するものとしたことで、ローラ抵抗の制御を、HH環境下における画像濃度のみを考慮して調整することができるので、LLかまたはHHかの環境の如何にかかわらず最適な画像濃度が得られるローラを実現することが可能となったものである。なお、ガラス転移点を低くすることによりLL環境下における画像濃度を改良できるメカニズムについては必ずしも明確ではないが、ガラス転移点を下げることで、LL環境下でのセット性が向上することに起因するものと推測される。
【0016】
弾性層2のガラス転移点Tgは、−28℃以下、特には−60℃より高いことが好ましい。ガラス転移点Tgが−60℃以下であると、弾性体としての物性を保てず(ヒステリシスロスが大きく)、セット性が悪くなる場合があり、好ましくない。
【0017】
本発明のローラは、円筒状基体1の外周に少なくとも弾性層2を有し、かかる弾性層2が上記条件を満足するものであればよいが、好適には、図示するように、弾性層2上に表層3を備える。紫外線硬化材料からなる弾性層2上にさらに表層3を設け、表層3の抵抗値を制御することで、弾性層2の抵抗値のみでローラ抵抗を調整する場合よりも、最適な画像濃度を得ることが容易となる。この場合、表層3の抵抗調整も、イオン導電剤により行うことが好ましい。
【0018】
また、本発明において、円筒状基体1は、図示するように、金属製パイプ4と、その両端に嵌合されたフランジ5とからなるものとすることができる。金属製パイプ4の材質としては、良好な導電性を有する金属材料からなるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、鉄、ステンレススチール、アルミニウムやこれらを含む合金等を用いることができる。この金属製パイプ4の肉厚は、強度的に十分であるかぎり、軽量化の点から薄い方が好ましく、例えば、0.3〜2mmである。また、フランジ5の材料としては、ローラの用途等に応じて、各種金属材料や樹脂材料等、いかなる材質のものを用いてもよい。特に、駆動力伝達部の機能上、強度に優れた材料を用いることが好適であり、具体的には例えば、ポリアセタール(POM)、ポリアミド等を挙げることができる。
【0019】
弾性層2の材料としては、上記したように、紫外線硬化型樹脂およびイオン導電剤を含有する紫外線硬化材料を用いる。かかる紫外線硬化型樹脂としては、具体的には例えば、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、アクリルウレタン樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂などが挙げられ、これらの1種または2種以上を混合して用いることができる。また、これらの樹脂に特定の官能基を導入した変性樹脂を用いてもよい。
【0020】
上記の中でも、特に、(メタ)アクリレートオリゴマーを含む(メタ)アクリレート系樹脂組成物が好適である。このような(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、例えば、ウレタン系(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ系(メタ)アクリレートオリゴマー、エーテル系(メタ)アクリレートオリゴマー、エステル系(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリカーボネート系(メタ)アクリレートオリゴマー等、また、フッ素系、シリコーン系のアクリルオリゴマーなどを挙げることができる。
【0021】
上記(メタ)アクリレートオリゴマーは、ポリエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、多価アルコールとε−カプロラクトンの付加物等の化合物と、(メタ)アクリル酸との反応により、あるいはポリイソシアネート化合物および水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物をウレタン化することにより合成することができる。
【0022】
ウレタン系(メタ)アクリレートオリゴマーは、ポリオール、イソシアネート化合物と水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物とをウレタン化することによって得ることができる。
【0023】
エポキシ系(メタ)アクリレートオリゴマーの例としては、グリシジル基を有する化合物と(メタ)アクリル酸との反応生成物であればいずれでもよいが、中でもベンゼン環、ナフタレン環、スピロ環、ジシクロペンタジエン、トリシクロデカン等の環状構造を有し、かつグリシジル基を有する化合物と(メタ)アクリル酸の反応生成物が好ましい。
【0024】
さらに、エーテル系(メタ)アクリレートオリゴマー、エステル系(メタ)アクリレートオリゴマーおよびポリカーボネート系(メタ)アクリレートオリゴマーは、各々に対応するポリオール(ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールおよびポリカーボネートポリオール)と(メタ)アクリル酸との反応によって得ることができる。
【0025】
これら弾性層形成用の紫外線硬化材料には、所望に応じ、粘度調整のために重合性二重結合を有する反応性希釈剤を配合する。このような反応性希釈剤としては、アミノ酸や水酸基を含む化合物に(メタ)アクリル酸がエステル化反応およびアミド化反応で結合した構造の、例えば、単官能、2官能または多官能の重合性化合物等を使用することができる。これらの希釈剤は、(メタ)アクリレートオリゴマー100質量部当たり、通常、10〜200質量部にて用いることが好ましい。
【0026】
また、この紫外線硬化材料に用いるイオン導電剤としては、例えば、テトラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、変性脂肪酸ジメチルエチルアンモニウム等の過塩素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホウ弗化水素酸塩、硫酸塩、エチル硫酸塩、カルボン酸塩、スルホン酸塩などのアンモニウム塩;リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ金属、アルカリ土類金属の過塩素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホウ弗化水素酸塩、硫酸塩、トリフルオロメチル硫酸塩、スルホン酸塩等が挙げられる。これらイオン導電剤の配合量は、樹脂100質量部に対して、通常0.01〜10質量部、特には0.05〜5質量部の範囲で好適に用いられる。 なお、上記導電剤は、1種を単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0027】
さらに、紫外線硬化材料には、紫外線重合開始剤を含有することが好ましい。紫外線重合開始剤としては、公知のものを使用することができ、例えば、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エステル、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、アセトフェノンジエチルケタール、アルコキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノンおよび3,3−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、4,4−ジメトキシベンゾフェノン、4,4−ジアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、ベンゾイル安息香酸アルキル、ビス(4−ジアルキルアミノフェニル)ケトン、ベンジルおよびベンジルメチルケタール等のベンジル誘導体、ベンゾインおよびベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン誘導体、ベンゾインイソプロピルエーテル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、キサントン、チオキサントンおよびチオキサントン誘導体、フルオレン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1,2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(モルホリノフェニル)−ブタノン−1等が挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。かかる紫外線重合開始剤の配合量は、(メタ)アクリレートオリゴマー100質量部当たり0.1〜10質量部が好適である。
【0028】
紫外線硬化材料には、上記成分以外に、必要に応じて、上記の重合開始剤による光重合反応を促進するために、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等の第3級アミン、トリフェニルホスフィン等のアルキルホスフィン系光重合促進剤、p−チオジグリコール等のチオエーテル系光重合促進剤などを添加してもよい。これらの化合物の添加量は、通常、(メタ)アクリレートオリゴマー100質量部当たり0.01〜10質量部の範囲が好ましい。
【0029】
また、少なくとも最外側に位置する弾性層に関しては、これを構成する樹脂組成物に、フッ素および珪素のうちいずれか一方または双方を含有することが好ましく、これにより、最外層の弾性層の表面エネルギーを低減することができ、その結果、ローラ表面の摩擦抵抗を低下させるとともに、トナー離型性も向上することができ、長期間の使用における摩耗を低減して、耐久性を向上させることができる。
【0030】
フッ素を含む紫外線硬化型樹脂の原料としては、重合可能な炭素原子間二重結合を有するフッ素含有化合物を含有することが好ましく、かかる重合可能な炭素原子間二重結合を有するフッ素含有化合物のみからなるものとしてもよく、また、重合可能な炭素原子間二重結合を有するフッ素含有化合物と他種の重合可能な炭素原子間二重結合を有する化合物とをブレンドした組成物よりなるものであってもよい。
【0031】
重合可能な炭素原子間二重結合を有するフッ素含有化合物としては、フルオロオレフィン類、フルオロ(メタ)アクリレート類が好適である。
【0032】
フルオロオレフィン類としては、1ないしすべての水素原子がフッ素と置換された炭素数2〜12のものが好適であり、具体的には、ヘキサフルオロプロペン[CFCF=CF,フッ素含有率76質量%]、(パーフルオロブチル)エチレン[F(CF)4CH=CH,フッ素含有率69質量%]、(パーフルオロヘキシル)エチレン[F(CFCH=CH,フッ素含有率71質量%]、(パーフルオロオクチル)エチレン[F(CFCH=CH,フッ素含有率72質量%]、(パーフルオロデシル)エチレン[F(CF10CH=CH,フッ素含有率73質量%]、クロロトリフルオロエチレン[CF=CFCl,フッ素含有率49質量%]、1−メトキシ−(パーフルオロ−2−メチル−1−プロペン[(CFC=CFOCH,フッ素含有率63質量%]、1,4−ジビニルオクタフルオロブタン[(CF(CH=CH,フッ素含有率60質量%]、1,6−ジビニルドデカフルオロヘキサン[(CF(CH=CH,フッ素含有率64質量%]、1,8−ジビニルヘキサデカフルオロオクタン[(CF(CH=CH,フッ素含有率67質量%]を例示することができる。
【0033】
フルオロ(メタ)アクリレート類としては、1ないしすべての水素原子がフッ素と置換された炭素数5〜16のフルオロアルキル(メタ)アクリレートが好適であり、具体的には、2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート(CFCHOCOCH=CH、フッ素含有率34質量%)、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルアクリレート(CFCFCHOCOCH=CH、フッ素含有率44質量%)、F(CFCHCHOCOCH=CH(フッ素含有率51質量%)、2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート[CFCHOCOCH=CH,フッ素含有率37質量%]、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルアクリレート[CFCFCHOCOCH=CH,フッ素含有率47質量%]、2−(パーフルオロブチル)エチルアクリレート[F(CFCHCHOCOCH=CH,フッ素含有率54質量%]、3−(パーフルオロブチル)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート[F(CFCHCH(OH)CHOCOCH=CH,フッ素含有率49質量%]、2−(パーフルオロヘキシル)エチルアクリレート[F(CFCHCHOCOCH=CH,フッ素含有率59質量%]、3−(パーフルオロヘキシル)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート[F(CFCHCH(OH)CHOCOCH=CH,フッ素含有率55質量%]、2−(パーフルオロオクチル)エチルアクリレート[F(CFCHCHOCOCH=CH,フッ素含有率62質量%]、3−(パーフルオロオクチル)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート[F(CFCHCH(OH)CHOCOCH=CH,フッ素含有率59質量%]、2−(パーフルオロデシル)エチルアクリレート[F(CF10CHCHOCOCH=CH,フッ素含有率65質量%]、2−(パーフルオロ−3−メチルブチル)エチルアクリレート[(CFCF(CFCHCHOCOCH=CH,フッ素含有率57質量%]、3−(パーフルオロ−3−メチルブチル)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート[(CFCF(CFCHCH(OH)CHOCOCH=CH,フッ素含有率52質量%]、2−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)エチルアクリレート[(CFCF(CFCHCHOCOCH=CH,フッ素含有率61質量%]、3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート[(CFCF(CFCHCH(OH)CHOCOCH=CH,フッ素含有率57質量%]、2−(パーフルオロ−7−メチルオクチル)エチルアクリレート[(CFCF(CFCHCHOCOCH=CH,フッ素含有率64質量]、3−(パーフルオロ−7−メチルオクチル)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート[(CFCF(CFCHCH(OH)CHOCOCH=CH,フッ素含有率60質量%]、1H,1H,3H−テトラフルオロプロピルアクリレート[H(CFCHOCOCH=CH,フッ素含有率41質量%]、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルアクリレート[H(CFCHOCOCH=CH,フッ素含有率53質量%]、1H,1H,7H−ドデカフルオロヘプチルアクリレート[H(CFCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率59質量%]、1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニルアクリレート[H(CFCHOCOCH=CH,フッ素含有率63質量%]、1H−1−(トリフルオロメチル)トリフルオロエチルアクリレート[(CFCHOCOCH=CH,フッ素含有率51質量%]、1H,1H,3H−ヘキサフルオロブチルアクリレート[CFCHFCFCHOCOCH=CH,フッ素含有率48質量%]、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート[CFCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率34質量%]、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルメタクリレート[CFCFCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率44質量%]、2−(パーフルオロブチル)エチルメタクリレート[F(CFCHCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率51質量%]、3−(パーフルオロブチル)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート[F(CFCHCH(OH)CHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率47質量%]、2−(パーフルオロヘキシル)エチルメタクリレート[F(CFCHCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率57質量%]、3−(パーフルオロヘキシル)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート[F(CFCHCH(OH)CHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率53質量%]、2−(パーフルオロオクチル)エチルメタクリレート[F(CFCHCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率61質量%]、3−パーフルオロオクチル−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート[F(CFCHCH(OH)CHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率57質量%]、2−(パーフルオロデシル)エチルメタクリレート[F(CF10CHCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率63質量%]、2−(パーフルオロ−3−メチルブチル)エチルメタクリレート[(CFCF(CFCHCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率55質量%]、3−(パーフルオロ−3−メチルブチル)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート[(CFCF(CFCHCH(OH)CHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率51質量%]、2−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)エチルメタクリレート[(CFCF(CFCHCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率59質量%]、3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート[(CFCF(CFCHCH(OH)CHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率56質量%]、2−(パーフルオロ−7−メチルオクチル)エチルメタクリレート[(CFCF(CFCHCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率62質量%]、3−(パーフルオロ−7−メチルオクチル)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート[(CFCF(CFCHCH(OH)CHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率59質量%]、1H,1H,3H−テトラフルオロプロピルメタクリレート[H(CFCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率51質量%]、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート[H(CFCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率51質量%]、1H,1H,7H−ドデカフルオロヘプチルメタクリレート[H(CFCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率57質量%]、1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニルメタクリレート[H(CFCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率61質量%]、1H−1−(トリフルオロメチル)トリフルオロエチルメタクリレート[(CFCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率48質量%]、1H,1H,3H−ヘキサフルオロブチルメタクリレート[CFCHFCFCHOCOC(CH)=CH,フッ素含有率46質量%]などを例示することができる。
【0034】
上記の重合可能な炭素原子間二重結合を有するフッ素含有化合物は、モノマー、オリゴマー、または、モノマーとオリゴマーとの混合物であることが好ましい。オリゴマーとしては2〜20量体が好ましい。
【0035】
この重合可能な炭素原子間二重結合を有するフッ素含有化合物とブレンドされてもよい他種の重合可能な炭素原子間二重結合を有する化合物としては、特に限定されるものではないが、(メタ)アクリレートモノマー若しくはオリゴマー、または、モノマーとオリゴマーとの混合物が好適である。
【0036】
この(メタ)アクリレートモノマーまたはオリゴマーとしては、例えば、ウレタン系(メタ)アクリレート、エポキシ系(メタ)アクリレート、エーテル系(メタ)アクリレート、エステル系(メタ)アクリレート、ポリカーボネート系(メタ)アクリレート等のモノマーまたはオリゴマー、また、シリコーン系の(メタ)アクリルのモノマーまたはオリゴマーなどを挙げることができる。
【0037】
上記(メタ)アクリレートオリゴマーは、ポリエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、多価アルコールとε−カプロラクトンの付加物等の化合物と、(メタ)アクリル酸との反応により、あるいはポリイソシアネート化合物および水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物をウレタン化することにより合成することができる。
【0038】
ウレタン系(メタ)アクリレートオリゴマーは、ポリオール、イソシアネート化合物と水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物とをウレタン化することによって得られる。
【0039】
また、エポキシ系(メタ)アクリレートオリゴマーの例としては、グリシジル基を有する化合物と(メタ)アクリル酸との反応生成物であればいずれでもよいが、中でもベンゼン環、ナフタレン環、スピロ環、ジシクロペンタジエン、トリシクロデカン等の環状構造を有し、かつ、グリシジル基を有する化合物と(メタ)アクリル酸の反応生成物が好ましい。
【0040】
さらに、エーテル系(メタ)アクリレートオリゴマー、エステル系(メタ)アクリレートオリゴマーおよびポリカーボネート系(メタ)アクリレートオリゴマーは、各々に対応するポリオール(ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールおよびポリカーボネートポリオール)と(メタ)アクリル酸との反応によって得ることができる。
【0041】
また、珪素を含む紫外線硬化型樹脂を形成する原料としては、重合可能な炭素原子間二重結合を有する珪素含有化合物を含有することが好ましく、かかる重合可能な炭素原子間二重結合を有する珪素含有化合物のみからなるものとしてもよく、また、重合可能な炭素原子間二重結合を有する珪素含有化合物と他種の重合可能な炭素原子間二重結合を有する化合物とをブレンドした組成物よりなるものであってもよい。
【0042】
重合可能な炭素原子間二重結合を有する珪素含有化合物としては、両末端反応性シリコーンオイル類、片末端反応性シリコーンオイル類、(メタ)アクリロキシアルキルシラン類が好適である。反応性シリコーンオイル類としては、末端に(メタ)アクリル基を導入したものが好ましい。
【0043】
本発明に好適に用いられる珪素含有化合物の具体例を以下に示す。
下記の表1中に示す信越化学工業(株)製 両末端反応性シリコーンオイル(下記式(1)で示される官能基を有する)である。

【0044】
【表1】

【0045】
下記の表2中に示す信越化学工業(株)製 片末端反応性シリコーンオイル(下記式(2)で示される構造を有する)である。

(上記式(2)中、Rはメチル基またはブチル基であり、Rは前記式(1)で示される官能基である)
【0046】
【表2】

【0047】
下記の表3中に示す東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製 両末端メタクリレート変性シリコーンオイル(下記式(3)で示される構造を有する)である。

【0048】
【表3】

【0049】
下記の表4中に示す東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製 片末端メタクリレート変性シリコーンオイル(下記式(4)で示される構造を有する)である。

【0050】
【表4】

【0051】
下記の表5中に示す信越化学工業(株)製 (メタ)アクリロキシアルキルシラン類(順に、下記式(5)〜(11)でそれぞれ示される構造を有する)である。


【0052】
【表5】

【0053】
これらの珪素含有化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよく、他の珪素を含有しない炭素間二重結合を有する化合物と併用してもよい。
【0054】
また、これらの重合可能な炭素間二重結合を有する珪素含有化合物および他の珪素を含有しない炭素間二重結合を有する化合物は、モノマー、オリゴマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物として好ましく用いられる。
【0055】
この重合可能な炭素原子間二重結合を有する珪素含有化合物とブレンドされてもよい他種の重合可能な炭素原子間二重結合を有する化合物としては、特に限定されるものではないが、(メタ)アクリレートモノマー若しくはオリゴマー、または、モノマーとオリゴマーとの混合物が好適である。オリゴマーとしては、2〜20量体が好ましい。
【0056】
この(メタ)アクリレートモノマーまたはオリゴマーとしては、例えば、ウレタン系(メタ)アクリレート、エポキシ系(メタ)アクリレート、エーテル系(メタ)アクリレート、エステル系(メタ)アクリレート、ポリカーボネート系(メタ)アクリレート等、また、フッ素系の(メタ)アクリルのモノマーまたはオリゴマーなどを挙げることができる。
【0057】
上記(メタ)アクリレートオリゴマーは、ポリエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、多価アルコールとε−カプロラクトンの付加物等の化合物と、(メタ)アクリル酸との反応により、あるいはポリイソシアネート化合物および水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物をウレタン化することにより合成することができる。
【0058】
ウレタン系(メタ)アクリレートオリゴマーは、ポリオール、イソシアネート化合物と水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物とをウレタン化することによって得ることができる。
【0059】
エポキシ系(メタ)アクリレートオリゴマーの例としては、グリシジル基を有する化合物と(メタ)アクリル酸との反応生成物であればいずれでもよいが、中でもベンゼン環、ナフタレン環、スピロ環、ジシクロペンタジエン、トリシクロデカン等の環状構造を有し、かつ、グリシジル基を有する化合物と(メタ)アクリル酸の反応生成物が好ましい。
【0060】
さらに、エーテル系(メタ)アクリレートオリゴマー、エステル系(メタ)アクリレートオリゴマーおよびポリカーボネート系(メタ)アクリレートオリゴマーは、各々に対応するポリオール(ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールおよびポリカーボネートポリオール)と(メタ)アクリル酸との反応によって得ることができる。
【0061】
弾性層を構成する紫外線硬化材料には、その他必要に応じて種々の添加剤を適量添加することができる。また、弾性層の厚さは、特に制限されるものではないが、好適には1mm以上2mm以下とする。この範囲内とすることで、トナーの損傷を防止しつつ、材料コストを抑制することができる。特に、本発明に係る環境変化に伴う画像濃度の変動抑制効果は、環境に影響されやすい薄膜弾性層の場合ほど顕著に発現するので、このような薄膜の弾性層において、より有用である。
【実施例】
【0062】
以下、本発明を、実施例を用いてより具体的に説明する。
図1に示すような、円筒状基体1と、その外周に順次設けられた弾性層2および表層3とを備える現像ローラ10を、下記の表6に示す条件に従い、作製した。ここで、表6中の弾性層No.A〜Hおよび表層イ、ロは、下記の表7および8に記載した配合系(質量部)のものとし、更に、かかる配合系のすべてに、三光化学工業(株)製のサンコールMTG−A−50Rを0.1質量部含有させた。なお、このサンコールMTG−A−50Rは、メトキシトリエチレングリコールアクリレート(官能基数1、分子量218、希釈剤)50質量%とLi(CFSON(イオン導電剤)50質量%との混合物で、常温で液状であり、通常の攪拌で樹脂と相溶するものである。
【0063】
また、円筒状基体1としては、外径18mmの金属製パイプ(材質:アルミニウム)と、その両端に嵌合されたフランジ(材質:ポリアセタール)とからなるものを用いた。また、弾性層2の厚さは、すべて1mmとした。得られた各供試ローラ10につき、下記評価を行った。
【0064】
<抵抗(LL環境)の測定>
図2に示すように、足13で固定した金属プレート11上に各供試ローラ10を載せ、両端軸に重り12(500g)による加重をかけ、ローラ10の片軸を抵抗測定器14のプラス(+)、金属プレート11を抵抗測定器14のマイナス(−)に接続して、100V印加してLL環境下(温度10℃/湿度15%RH)でのローラ10の抵抗(Ω)を測定し、ローラ抵抗(log Ω)を求めた。抵抗測定器14としては、ADVANTEST社製の抵抗測定器R8340Aを使用した。
【0065】
<濃度測定>
各供試ローラ10をブラザー工業(株)製プリンター(HL−2040)に組み込んで、黒ベタ画像を印刷し、その濃度を、LL環境下(温度10℃/湿度15%RH)およびHH環境下(温度30℃/湿度80%RH)で、光透過型マクベス濃度計にて測定した。濃度評価は、◎:1.7以上、○:1.6以上1.7未満、×:1.6未満とした。
【0066】
<粘弾性試験>
以下に示す条件にて、弾性率E’(100Hz、1Hz)の測定を行った。
装置:(株)オリエンテック製、RHEOVIBRON DDV−01FP
サンプル:長さ30mm×幅5mm×厚み1mmのシート
測定方法:シートの両端を5mm掴み、振動(100Hz、1Hz)させながら、−80℃〜80℃まで、3℃/sec昇温させて弾性率E’(100Hz、1Hz)を測定した。
【0067】
これらの測定結果を、各供試ローラ10についての粘弾性試験の結果としての10℃におけるE’の100Hzでの値と1Hzでの値との比(貯蔵弾性率E’(100Hz/1Hz))およびマイクロゴム硬度計で測定したマイクロ硬度とともに、下記の表6および図3〜6のグラフ中に示す。
【0068】
【表6】

【0069】
【表7】

【0070】
【表8】

【0071】
上記表中に示すように、弾性層のガラス転移温度(Tg)が低いほど、LL環境条件下での画像濃度は濃い結果となっている。Tgが−28℃以下であれば、充分な黒ベタ濃度が得られており、−40℃以下が特に好適であった。また、弾性層配合を変えずに表層の抵抗を高いものとすると、LL環境における濃度は濃いまま、HH環境における濃度が良好なローラが得られた(比較例2,実施例3)。
【0072】
粘弾性試験の結果より、LL環境下での画像濃度は、Tgが低いほど濃く、また、1Hzと100Hzとの貯蔵弾性率の値の比が小さいほど濃いことがわかる。また、画像濃度はマイクロ硬度やローラ抵抗には依存しない。さらに、黒ベタ画像は、先端部分(ローラの最初の一周分)のみが濃いことから、ローラのロスが少ない方が、濃い濃度が得られるものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の一実施の形態に係る現像ローラを示す長手方向断面図である。
【図2】ローラ抵抗の測定方法を示す図である。
【図3】実施例に係る弾性層のTgとLL環境下における黒ベタ画像濃度との関係を示すグラフである。
【図4】実施例に係るローラの貯蔵弾性率E’(10℃,100Hz/1Hz)とLL環境下における黒ベタ画像濃度との関係を示すグラフである。
【図5】実施例に係るLL環境下のローラ抵抗とLL環境下における黒ベタ画像濃度との関係を示すグラフである。
【図6】実施例に係るLL環境下におけるマイクロ硬度とLL環境下における黒ベタ画像濃度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0074】
1 円筒状基体
2 弾性層
3 表層
4 金属製パイプ
5 フランジ
10 現像ローラ(ローラ)
11 金属プレート
12 重り
13 足
14 抵抗測定器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状基体と、該円筒状基体の外周に設けられた弾性層とを備える現像ローラにおいて、
前記弾性層が紫外線硬化型樹脂およびイオン導電剤を含有し、かつ、該弾性層のガラス転移点Tgが−28℃以下であることを特徴とする現像ローラ。
【請求項2】
前記弾性層上に表層を備え、該表層がイオン導電剤を含有する請求項1記載の現像ローラ。
【請求項3】
前記弾性層の厚さが1mm以上2mm以下である請求項1または2記載の現像ローラ。
【請求項4】
前記紫外線硬化型樹脂がアクリルウレタン系樹脂である請求項1〜3のうちいずれか一項記載の現像ローラ。
【請求項5】
前記円筒状基体が、金属製パイプと、該金属製パイプの両端に嵌合されたフランジとからなる請求項1〜4のうちいずれか一項記載の現像ローラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−294594(P2009−294594A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−150548(P2008−150548)
【出願日】平成20年6月9日(2008.6.9)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】