説明

現像剤収容容器及び画像形成装置

【課題】現像剤収容容器の開閉部が不用意に開放されないようにする。
【解決手段】現像剤を収容可能な収容空間を内部に有する収容容器本体と、前記収容容器本体に形成され、前記収容空間と通じる開口部と、前記収容容器本体に設けられ、前記開口部を開閉する開閉部と、前記開閉部に一対設けられ、前記一対がそれぞれ前記開閉部の閉位置から開位置への移動を規制し、前記一対による前記移動の規制が独立して共に解除されることで前記開閉部の開位置への移動が許容される規制部と、を備える現像剤収容容器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像剤収容容器及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画像形成装置本体に設けられた被挿入部に挿入され現像剤が収容された現像剤収容体と、前記被挿入部へ挿入される前記現像剤収容体の挿入方向の先端側に設けられ当該現像剤収容体に収容された現像剤を画像形成装置本体側へ供給するための現像剤供給口と、前記現像剤収容体を前記被挿入部に挿入させる際に当該現像剤収容体が前記挿入方向に移動されることで前記現像剤供給口を開き、且つ前記現像剤収容体を前記被挿入部から引き抜く際に当該現像剤収容体が前記挿入方向とは逆方向に移動されることで前記現像剤供給口を閉じる開閉部材と、有する構成が開示されている。
【0003】
特許文献2には、ロック部材の第二部材の先端部がシャッターのロック孔に挿入されることでシャッターをロックすると共に、軸部にロック部材の第一部材が当接し押されることで、第二部材の先端部がロック孔から抜け出てロックが解除されるロック機構が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−122546号公報
【特許文献2】特開2008−83549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、現像剤収容容器の開閉部が不用意に開放されないようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、現像剤を収容可能な収容空間を内部に有する収容容器本体と、前記収容容器本体に形成され、前記収容空間と通じる開口部と、前記収容容器本体に設けられ、前記開口部を開閉する開閉部と、前記開閉部に一対設けられ、前記一対がそれぞれ前記開閉部の閉位置から開位置への移動を規制し、前記一対による前記移動の規制が独立して共に解除されることで前記開閉部の開位置への移動が許容される規制部と、を備える現像剤収容容器である。
【0007】
請求項2の発明は、前記一対の規制部が、前記開閉部の開閉方向とは異なる方向であって、且つ前記収容容器本体に食い込む方向へ移動することで、前記一対の規制部による前記移動の規制が解除される請求項1に記載の現像剤収容容器である。
【0008】
請求項3の発明は、前記収容容器本体に設けられ、前記開閉部が閉位置に位置する状態において前記規制部を保護する保護部を備える請求項1又は2に記載の現像剤収容容器である。
【0009】
請求項4の発明は、前記開閉部は、前記収容容器本体の表面に沿って直動して前記開口部を開閉し、前記規制部は、前記開閉部において前記開閉部の直動方向中央部に設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像剤収容容器である。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項の現像剤収容容器と、前記現像剤収容容器が装着される装着部と、前記装着部に設けられ、前記現像剤収容容器が装着されるのに伴って前記一対の規制部を独立して共に解除する一対の解除部と、を備える画像形成装置である。
【0011】
請求項6の発明は、前記現像剤収容容器が前記装着部に装着された状態で、前記開位置に移動した開閉部が当該開位置を超えて前記閉位置とは反対側へ移動することを制限する制限部を備え、前記保護部は、前記現像剤収容容器が前記装着部からの取外し方向へ移動されるのに伴って、前記制限部を押して前記制限部による前記開閉部の移動の制限を解除する前記現像剤収容容器が請求項3の現像剤収容容器である請求項5に記載の画像形成装置である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1の構成によれば、一対の規制部による開閉部の移動規制が独立して共に解除されなくても開閉部の移動が許容される場合に比べ、現像剤収容容器の開閉部が不用意に開放されないようにできる。
【0013】
本発明の請求項2の構成によれば、規制部が収容容器本体に食い込む方向以外に移動して開閉部の移動規制が解除される場合に比べ、現像剤収容容器の開閉部が不用意に開放されないようにできる。
【0014】
本発明の請求項3の構成によれば、本構成における保護部を備えない場合に比べ、現像剤収容容器の開閉部が不用意に開放されないようにできる。
【0015】
本発明の請求項4の構成によれば、規制部が開閉部の直動方向中央部以外に設けられる場合に比べ、現像剤収容容器の開閉部が不用意に開放されないようにできる。
【0016】
本発明の請求項5の構成によれば、本構成における解除部を備えない場合に比べ、規制部による開閉部の移動規制を容易に解除できる。
【0017】
本発明の請求項6の構成によれば、本構成における保護部を備えない場合に比べ、制限部による開閉部の移動制限を容易に解除できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。
【図2】本実施形態に係る現像剤収容容器が画像形成装置本体の装着部に対して着脱される様子を示す斜視図である。
【図3】本実施形態に係る現像剤収容容器及び装着部の構成を示す斜視図である。
【図4】本実施形態に係る現像剤収容容器の開口部周辺の構成を示す斜視図である。
【図5】本実施形態に係るシャッタの構成を示す斜視図である。
【図6】本実施形態に係るシャッタが開口部に対する開位置に位置する状態を示す斜視図である。
【図7】本実施形態に係るシャッタが開口部に対する閉位置に位置する状態を示す側面図である。
【図8】本実施形態に係る装着部の流出口周辺の構成を示す斜視図である。
【図9】本実施形態に係る現像剤収容容器が装着部に装着される際の動作図である。
【図10】本実施形態に係る現像剤収容容器が装着部に装着される際の動作図である。
【図11】本実施形態に係る現像剤収容容器が装着部に装着される際の動作図である。
【図12】本実施形態に係る現像剤収容容器が装着部に装着される際の動作図である。
【図13】本実施形態に係る現像剤収容容器が装着部に装着される際の動作図である。
【図14】本実施形態に係る現像剤収容容器が装着部に装着される際の動作図である。
【図15】本実施形態に係る現像剤収容容器が装着部に装着される際の動作図である。
【図16】本実施形態に係る現像剤収容容器が装着部から取り外される際の動作図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
【0020】
(本実施形態に係る画像形成装置10の構成)
まず、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を示す概略図である。なお、以下のX方向・−X方向・Y方向(上方)・−Y方向(下方)・Z方向・−Z方向は、図中に示す矢印方向である。また、図中の「○」の中に「×」が記載されたものは、紙面の手前から奥へ向かう矢印を意味し、図中の「○」の中に「・」が記載されたものは、紙面の奥から手前へ向かう矢印を意味する。
【0021】
図1に示すように、画像形成装置10は、各構成部品が設けられる画像形成装置本体11を備えている。画像形成装置本体11の内部には、用紙等の記録媒体Pが収容される収容部12と、記録媒体Pに画像を形成する画像形成部14と、収容部12から画像形成部14へ記録媒体Pを搬送する搬送部16と、画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部20と、が設けられている。また、画像形成装置本体11の上部には、画像形成部14によって画像が形成された記録媒体Pが排出される排出部18が設けられている。
【0022】
画像形成部14は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像を形成する画像形成ユニット22Y、22M、22C、22K(以下、22Y〜22Kと示す)と、画像形成ユニット22Y〜22Kで形成されたトナー画像が転写される中間転写ベルト24と、画像形成ユニット22Y〜22Kで形成されたトナー画像を中間転写ベルト24に転写する第1転写ロール26と、第1転写ロール26によって中間転写ベルト24に転写されたトナー画像を中間転写ベルト24から記録媒体Pへ転写する第2転写ロール28と、を備えている。なお、画像形成部14は、上記の構成に限られず、他の構成であっても良く、記録媒体Pに画像を形成するものであればよい。
【0023】
画像形成ユニット22Y〜22Kは、水平方向(Z方向・−Z方向)に対して傾斜した状態で、画像形成装置本体11に並んで配置されている。また、画像形成ユニット22Y〜22Kは、一方向(例えば、図1における反時計回り方向)へ回転する感光体32をそれぞれ有している。なお、画像形成ユニット22Y〜22Kは、同様に構成されているので、図1において、画像形成ユニット22Y・22M・22Cの各部の符号を省略している。
【0024】
各感光体32の周囲には、感光体32の回転方向上流側から順に、感光体32を帯電させる帯電装置の一例としての帯電ロール23と、帯電ロール23によって帯電した感光体32を後述の露光装置36が露光することで感光体32に形成された静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像装置38と、が設けられている。
【0025】
画像形成ユニット22Y〜22Kの図1における右斜め下方には、帯電ロール23によって帯電した感光体32を露光して感光体32に静電潜像を形成する露光装置36が設けられている。露光装置36は、制御部20から送られた画像信号に基づき静電潜像を形成するようになっている。制御部20から送られる画像信号としては、例えば、制御部20が外部装置から取得した画像信号がある。
【0026】
各現像装置38は、トナーを含む現像剤が収容される筐体38Aと、筐体38Aに支持され感光体32へ現像剤を供給する現像剤供給体38Bと、現像剤供給体38Bへ付与される現像剤を攪拌しながら搬送する搬送部材38Cと、を備えている。
【0027】
中間転写ベルト24は、環状に形成されると共に、画像形成ユニット22Y〜22Kの上側(Y方向側)に配置されている。中間転写ベルト24の内周側には、中間転写ベルト24が巻き掛けられる巻掛ロール42・43・44・45が設けられている。中間転写ベルト24は、巻掛ロール42・43・44・45のいずれかが回転駆動することによって、感光体32と接触しながら一方向(例えば、図1における時計回り方向)へ循環移動(回転)するようになっている。なお、巻掛ロール42は、第2転写ロール28に対向する対向ロールとされている。
【0028】
各第1転写ロール26は、中間転写ベルト24を挟んで各感光体32に対向している。各第1転写ロール26と各感光体32との間が、各感光体32に形成されたトナー画像が中間転写ベルト24に転写される第1転写位置T1とされている。
【0029】
第2転写ロール28は、中間転写ベルト24を挟んで巻掛ロール42に対向している。第2転写ロール28と巻掛ロール42との間が、中間転写ベルト24に転写されたトナー画像が記録媒体Pに転写される第2転写位置T2とされている。
【0030】
搬送部16は、収容部12に収容された記録媒体Pを送り出す送出ロール46と、送出ロール46に送り出された記録媒体Pが搬送される搬送路48と、搬送路48に沿って配置され送出ロール46によって送り出された記録媒体Pを第2転写位置T2へ搬送する複数の搬送ロール50と、が設けられている。
【0031】
第2転写位置T2より搬送方向下流側には、画像形成部14によって記録媒体Pに形成されたトナー画像を記録媒体Pに定着させる定着装置40が設けられている。この定着装置40より搬送方向下流側には、トナー画像が定着された記録媒体Pを排出部18へ排出する排出ロール52が設けられている。
【0032】
また、片面にトナー画像が定着された記録媒体Pを反転させて、再び第2転写位置T2へ送り戻すための反転搬送路37が、搬送路48に対する中間転写ベルト24とは反対側(Z方向側)に設けられている。記録媒体Pの両面に画像を形成する際には、片面にトナー画像が定着された記録媒体Pが、排出ロール52によりスイッチバックされて反転搬送路37に導かれて第2転写位置T2へ送り戻されるようになっている。
【0033】
さらに、画像形成装置本体11の−Z方向側部分には、各色の現像剤を収容する複数の現像剤収容容器60(トナーカートリッジ)と、各現像剤収容容器60から排出された現像剤をそれぞれが各現像装置38へ搬送する複数の搬送管58と、画像形成装置本体11に対して開閉される開閉部56と、設けられている。現像剤収容容器60は、上下方向(Y方向)に沿って並んで配置されている。
【0034】
具体的には、図2に示すように、各現像剤収容容器60は、画像形成装置本体11に対して開閉部56が開放された状態において、画像形成装置本体11に設けられた装着部80に対して、予め定められた取外し方向(−Z方向)に取り外されると共に、予め定められた装着方向(Z方向)に装着されるようになっている。なお、現像剤収容容器60及び装着部80の具体的な構成については、後述する。
【0035】
次に、本実施形態に係る画像形成装置10における、記録媒体Pへ画像を形成する画像形成動作について説明する。
【0036】
本実施形態に係る画像形成装置10では、収容部12から送出ロール46によって送り出された記録媒体Pが、複数の搬送ロール50によって第2転写位置T2へ送り込まれる。
【0037】
一方、画像形成ユニット22Y〜22Kでは、帯電ロール23によって帯電した感光体32が、露光装置36によって露光されて感光体32に静電潜像が形成される。その静電潜像が現像装置38によって現像されて感光体32にトナー画像が形成される。画像形成ユニット22Y〜22Kで形成された各色のトナー画像は、第1転写位置T1にて中間転写ベルト24に重ねられて、カラー画像が形成される。そして、中間転写ベルト24に形成されたカラー画像が、第2転写位置T2にて記録媒体Pへ転写される。
【0038】
トナー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置40へ搬送され、転写されたトナー画像が定着装置40により定着される。記録媒体Pの片面へのみ画像を形成する場合は、トナー画像が定着された後、記録媒体Pは排出ロール52により排出部18へ排出される。
【0039】
記録媒体Pの両面へ画像を形成する場合には、片面に画像が形成された後、記録媒体Pは、排出ロール52でスイッチバックされ、反転して反転搬送路37へ送り込まれる。さらに、反転搬送路37から再び第2転写位置T2へ送り込まれ、画像が記録されていない反対面に、上記と同様に画像が形成され、記録媒体Pの両面へ画像が形成され、排出ロール52により排出部18へ排出される。以上のように、一連の画像形成動作が行われる。
【0040】
(現像剤収容容器60の具体的な構成)
次に、現像剤収容容器60の具体的な構成について説明する。
【0041】
図3に示すように、現像剤収容容器60は、現像剤が収容可能な収容空間S(図1参照)を内部に有する収容容器本体62と、収容容器本体62に形成され収容空間Sと通じる開口部64と、収容容器本体62に設けられ開口部64を開閉する開閉部の一例としてのシャッタ70と、を備えている。
【0042】
収容容器本体62は、X方向に長さを有する略直方体形状の箱体(筐体)で構成されている。収容容器本体62を構成する箱体は、底壁62Aと、上壁62Bと、4つの側壁62Cと、で囲まれて構成されている。収容容器本体62における−Z方向側部分に配置された側壁62Cには、現像剤収容容器60を装着部80に対して着脱する際に作業者が把持するための把持部62Dが設けられている。
【0043】
開口部64は、収容容器本体62の底壁62AのX方向中央に対する−X方向側部分に形成されている。図4に示すように、収容容器本体62には、シャッタ70を支持する支持体66が開口部64の周囲を囲むように設けられている。
【0044】
支持体66は、開口部64のX方向及び−X方向にそれぞれ張り出すと共に、Z方向に長さを有する張出部としての支持部65を有している。支持部65は、収容容器本体62の底壁62Aとの間に、シャッタ70の後述の被支持部74が挿入可能な隙間Aを有している。
【0045】
支持部65の長手方向(Z方向)中央部には、被掛け止め部としての切欠部65Aが形成されている。また、図4及び図6に示すように、支持部65を含む支持体66の底面66B(開口部64の周囲)には、シャッタ70との間を封止する封止部材67が設けられている。
【0046】
図5に示すように、シャッタ70は、開口部64を被覆する板状部材で構成されている。シャッタ70を構成する板状部材は、上下方向(Y方向・−Y方向)に厚みを有している。
【0047】
シャッタ70の−X方向側部分及びX方向側部分におけるZ方向側には、それぞれ、支持体66の支持部65に支持される被支持部74が設けられている。各被支持部74は、シャッタ70からY方向へ立ち上がってから先端部74AがX方向(X方向の被支持部74では、−X方向)を向くように折れ曲がり、−Z方向視にてL字状に形成されている。
【0048】
各被支持部74の先端部74Aが、収容容器本体62の底壁62Aと各支持部65との間の隙間Aに挿入され、且つ、各支持部65が、各被支持部74の先端部74Aとシャッタ70との間に挿入されて、シャッタ70が収容容器本体62に取り付けられている。これにより、シャッタ70は、収容容器本体62の底壁62Aの表面に沿って、支持部65の長手方向(Z方向・−Z方向)へ移動可能に支持されている。具体的には、シャッタ70は、開口部64を開放する開位置(図6参照)と、開口部64を閉鎖する閉位置(図3参照)と、の間を、収容容器本体62の底壁62Aの表面に沿って、支持部65の長手方向(Z方向・−Z方向)へ直動可能に支持されている。なお、シャッタ70の移動方向は、現像剤収容容器60の装着部80に対する装着方向・取外し方向と同一方向とされている。
【0049】
図5に示すように、シャッタ70の−X方向側部分及びX方向側部分における−Z方向側には、それぞれ、シャッタ70のZ方向への移動を阻止する阻止部76が設けられている。各阻止部76は、支持部65の−Z方向側端部に当ることで、シャッタ70が開口部64の閉位置を超えて開位置とは反対側(Z方向)へ移動することを阻止するようになっている。
【0050】
図5及び図7に示すように、シャッタ70の−X方向側部分及びX方向側部分における阻止部76と被支持部74との間には、シャッタ70の閉位置から開位置への移動を規制する規制部の一例としての掛止部75が設けられている。掛止部75は、具体的には、下方(−Y方向)に向けられた爪部で構成されている。掛止部75を構成する爪部は、支持体66の切欠部65Aに掛け止めされるようになっている。
【0051】
掛止部75は、阻止部76からZ方向へ延びる支持部72によって片持ち状に支持されており、シャッタ70の移動方向(直動方向)中央部に設けられている。従って、図7に示すように、掛止部75は、−X方向視にて、被支持部74と阻止部76との間であって、且つ、収容容器本体62とシャッタ70との間に配置されている。
【0052】
また、各掛止部75には、−X方向(X方向側の掛止部75では、X方向)に突出する突出部73が一体に設けられている。この各突出部73が、シャッタ70の側部70Bよりも−X方向(X方向側の掛止部75では、X方向)に突出しており、各被支持部74、各掛止部75、各支持部72及び各阻止部76は、シャッタ70の側部70Bよりも、シャッタ70のX方向中央側に配置されている。
【0053】
シャッタ70では、各掛止部75が各切欠部65Aに掛け止めされた状態において、各突出部73が上方(Y方向)に押されることで、各支持部72が弾性変形して、各掛止部75が各切欠部65Aから上方(Y方向)へ抜け出るようになっている。すなわち、各掛止部75が、シャッタ70の開閉方向とは異なる方向(具体的には、シャッタ70の開閉方向に対する垂直方向)であって、且つ、収容容器本体62に食い込む方向へ移動することで、各掛止部75によるシャッタ70の移動規制が解除されるようになっている。なお、食い込む方向とは、実際に、収容容器本体62に食い込む必要は無く、収容容器本体62に当りうる方向であり、本実施形態におけるY方向を意味する。
【0054】
また、各掛止部75は、互いが連動することなく、独立してシャッタ70の移動を規制し、各掛止部75によるシャッタ70の移動規制は独立して解除されるようになっている。すなわち、掛止部75のそれぞれに、操作部としての突出部73が設けられており、各掛止部75は、別個に独立して操作可能に構成されている。そして、別個に独立して操作可能な一対の掛止部75を共に操作して、一対の掛止部75の移動規制が共に解除されることで、シャッタ70の開位置への移動が許容されるようになっている。
【0055】
このように、シャッタ70には、被支持部74、阻止部76、掛止部75、支持部72及び突出部73が、それぞれ、一対設けられている。
【0056】
また、図3及び図4に示すように、収容容器本体62には、シャッタ70が閉位置に位置する状態において掛止部75を保護する保護部68が設けられている。具体的には、保護部68は、シャッタ70を間において両側に、それぞれ設けられている。すなわち、一方の保護部68は、開口部64の−X方向側にある切欠部65Aに対して−X方向側に配置され、他方の保護部68は、開口部64のX方向側にある切欠部65Aに対してX方向側に配置されている。従って、保護部68は、シャッタ70が閉位置に位置する状態において、掛止部75及び突出部73に対して外部から触れにくくする機能を有する。
【0057】
各保護部68は、図4に示すように、Z方向に延びる第1リブ68Aと、第1リブ68Aの−Z方向端部から−Z方向にいくにつれて切欠部65A側(X方向側又は−X方向側)に傾斜する第2リブ68Bと、第1リブ68AのZ方向端部からZ方向にいくにつれて切欠部65A側(X方向側又は−X方向側)に傾斜する第3リブ68Cと、を有して構成されている。第2リブ68Bと第3リブ68Cとの切欠部65A側端部(X方向側端部又は−X方向側端部)におけるZ方向の間隔は、切欠部65AのZ方向幅よりも大きくされている。
【0058】
(装着部80の具体的な構成)
次に、装着部80の具体的な構成について説明する。
【0059】
図3に示すように、現像剤収容容器60が装着される装着部80は、底板80Aと、底板80AのX方向側端部に設けられた側板80Bと、底板80AのZ方向側端部に設けられた側板80Cと、を有して構成されている。図8に示すように、底板80Aの−X方向側部分には、上下方向(Y方向)に厚みを有し、−Y方向視にて矩形状をした肉厚部80Dが一体に設けられている。また、側壁80Cには、−Z方向に凹状にされ後述の圧縮バネ89を軸方向一端部を受ける受け部80Eが設けられている。
【0060】
装着部80には、現像剤収容容器60の開口部64から排出された現像剤が流入される流入口82と、流入口82を開閉する開閉部84と、開閉部84を−Z方向及びZ方向に移動可能に支持する支持部86と、が設けられている。
【0061】
具体的には、流入口82は、肉厚部80Dに形成されており、装着部80に装着された状態の現像剤収容容器60の開口部64と対向する位置に配置されている。
【0062】
開閉部84は、上下方向(Y方向)に厚みを有する板状に形成されている。開閉部84の流入口82に対向する面(−Y方向側の面)には、流入口82の縁と開閉部84との間を封止する封止部材83が設けられている。
【0063】
支持部86は、開閉部84の−X方向側及びX方向側にそれぞれ設けられている。各支持部86は、装着部80の底板80AからY方向へ立ち上がってから先端部がX方向(X方向側の支持部86では、−X方向)を向くように折れ曲がり、−Z方向視にてL字状に形成されている。各支持部86は、開閉部84の−X方向側部分(X方向側の支持部86では、X方向側部分)を、その厚み方向に装着部80の底板80Aとで挟むように支持している。
【0064】
このように、一対の支持部86が開閉部84を支持することで、開閉部84は、流入口82を開放する開放位置(図15参照)と、流入口82を閉鎖する閉鎖する閉鎖位置(図9及び図8参照)と、の間を、支持部86の長手方向(Z方向)に沿って移動可能とされている。
【0065】
各支持部86の−Z方向側部分には、開閉部84の−Z方向への移動を阻止する阻止部88が設けられている。各阻止部88は、開閉部84の−Z方向側端部に当ることで、開閉部84が流入口82に対する閉鎖位置を超えて開放位置とは反対側(−Z方向)へ移動することを規制するようになっている。
【0066】
また、開閉部84には、開閉部84を流入口82に対する閉鎖位置に付勢する付勢部材としての圧縮バネ89が設けられている。圧縮バネ89は、軸方向一端部が、装着部80の側壁80Cの受け部80Eに接触し、軸方向他端部が、開閉部84に設けられた取付部84Aに取り付けられている。
【0067】
さらに、装着部80の底板80Aには、現像剤収容容器60が装着部80に装着された状態で、収容容器本体62の開口部64に対する開位置に移動したシャッタ70が当該開位置を超えて閉位置とは反対側(−Z方向)へ移動することを制限する制限部90が設けられている。制限部90は、Z方向に長さを有しており、開閉部84及び支持部86を間に挟んでX方向側及び−X方向側に配置された一対で構成されている。
【0068】
なお、制限部90における下記の「内側」とは、X方向側に配置された制限部90において−X方向側を意味し、−X方向側に配置された制限部90においてX方向側を意味する。また、制限部90における下記の「外側」とは、X方向側に配置された制限部90においてX方向側を意味し、−X方向側に配置された制限部90において−X方向側を意味する。
【0069】
各制限部90の基端部(Z方向側端部)は、装着部80の底板80Aに固定されている。各制限部90の長手方向中間部90Aから先端側部分(−Z方向側部分)は、装着部80の底板80Aに対して非固定とされて、長手方向中間部90Aの弾性変形により−X方向及びX方向に移動可能に構成されている。
【0070】
各制限部90は、先端部90Bが内側に湾曲された鉤状に形成されている。この先端部90Bには、先端が丸められた突端部90Cと、−Z方向側を向くと共にZ方向側にいくにつれて内側に傾斜する傾斜面90Dと、Z方向側を向くと共に外側にいくにつれて−Z方向側に傾斜する傾斜面90Eと、が形成されている。
【0071】
一対の制限部90における傾斜面90DのX方向の間隔は、現像剤収容容器60の装着部80への装着の際に、シャッタ70の装着方向側(Z方向側)におけるX方向側及び−X方向側の角部70Aのそれぞれが、各制限部90の傾斜面90Dに当るように設定されている(図9参照)。
【0072】
また、一対の制限部90における先端部90Bから基端側部分(Z方向側部分)のX方向の間隔は、シャッタ70のX方向幅より広く、一対の制限部90における突端部90CのX方向の間隔は、シャッタ70のX方向幅より狭くされている(図11参照)。
【0073】
各制限部90の上面(Y方向側の面)には、平面視(Y方向視)にて内側を頂点とする三角形状に形成された三角形状部90Fが、長手方向中間部90Aと先端部90Bとの間の位置に形成されている。三角形状部90Fでは、現像剤収容容器60の装着部80からの取り外しの際に、Z方向側の斜面90Gに対して保護部68の第3リブ68Cが当って、一対の制限部90が外側へ押し広げられるように、一対の制限部90に対する位置が設定されている(図16参照)。
【0074】
また、各制限部90の外側には、制限部90における長手方向中間部90Aから先端側部分(−Z方向側部分)の外側への移動を阻止する阻止部92が、装着部80の底板80Aに設けられている。
【0075】
さらに、各制限部90の内側であって、且つ、装着部80の底板80Aには、現像剤収容容器60が装着部80に装着されるのに伴って、一対の掛止部75による掛け止め状態を独立して共に解除する一対の解除部94が、Z方向における阻止部92と三角形状部90Fとの間の位置に設けられている。一対の解除部94には、現像剤収容容器60が装着部80に装着されるのに伴って突出部73をY方向に押し上げる押上面94Aが形成されている。押上面94AのZ方向側には、頂面94Bが形成されている。押上面94Aは、Z方向にいくにつれてY方向へ上り勾配とされている。頂面94Bは、水平面又は、押上面94Aよりも勾配が緩やかな上り勾配の傾斜面で構成されている。
【0076】
(本実施形態に係る作用)
次に、本実施形態に係る作用を説明する。
【0077】
図3に示すように、現像剤収容容器60の装着部80に対する装着方向(Z方向)への装着が開始されると、図9に示すように、まず、シャッタ70の装着方向側(Z方向側)におけるX方向側及び−X方向側の角部70Aのそれぞれが、各制限部90の先端部90Bにおける傾斜面90Dに当る。
【0078】
さらに、現像剤収容容器60を装着部80に対して装着方向(Z方向)へ移動させると、シャッタ70の角部70Aによって、各制限部90の先端部90Bが外側へ押し広げられながら、一対の制限部90が外側へ弾性変形する。
【0079】
さらに、現像剤収容容器60を装着部80に対して装着方向(Z方向)へ移動させると、図10に示すように、各制限部90の突端部90Cがシャッタ70の側部70Bに接触した状態で、シャッタ70が一対の制限部90の突端部90Cの間を通過する。なお、このとき、シャッタ70に設けられた突出部73は、各制限部90の先端部90Bの上方を通過するようになっている。
【0080】
さらに、現像剤収容容器60を装着部80に対して装着方向(Z方向)へ移動させて、図11及び図12に示すように、シャッタ70が一対の制限部90の突端部90Cの間を通過し終えると、各制限部90は、その弾性力によって元の位置に復帰し、一対の制限部90の突端部90Cの間隔は、シャッタ70のX方向幅よりも狭くなる。
【0081】
また、図12及び図13に示すように、シャッタ70に設けられた各突出部73が、解除部94の押上面94A上をZ方向に通過することで、押上面94Aに沿ってY方向に押し上げられて、各支持部72がY方向に弾性変形し、一対の掛止部75が切欠部65Aから抜け出る。これにより、一対の掛止部75による掛け止め状態が解除されて、シャッタ70の現像剤収容容器60に対する移動が許容される。
【0082】
さらに、現像剤収容容器60を装着部80に対して装着方向(Z方向)へ移動させると、図14に示すように、各突出部73が解除部94の頂面94B上に位置することで、掛止部75による掛け止め状態が解除された状態が維持される。この状態で、シャッタ70は、支持部86の−Z方向端部に当り、シャッタ70の装着部80に対するZ方向への移動が規制され、現像剤収容容器60のみが装着部80に対してZ方向へ移動することが許容される。
【0083】
さらに、現像剤収容容器60を装着部80に対して装着方向(Z方向)へ移動させると、図15に示すように、シャッタ70が開口部64(図6参照)に対する開位置に相対移動すると共に、現像剤収容容器60の支持体66(図4参照)のZ方向側端部が、圧縮バネ89の付勢力に対抗して開閉部84の−Z方向側端部をZ方向に押し、開閉部84を流入口82に対する開放位置に移動させる。これにより、装着部80の流入口82と現像剤収容容器60の開口部64とのそれぞれが、開放された状態で対向し、現像剤収容容器60の開口部64から排出された現像剤が、装着部80の流入口82に流入可能になり、現像剤収容容器60の装着部80への装着が完了する。
【0084】
この状態において、仮に、シャッタ70が−Z方向に移動した場合でも、制限部90の傾斜面90Eにシャッタ70が当って、シャッタ70が開位置を超えて閉位置とは反対側(−Z方向)へ移動することが制限される。これにより、シャッタ70が支持部65から脱落しない。
【0085】
現像剤収容容器60の装着部80に対する取外し方向(−Z方向)の取り外しを開始すると、図16に示すように、開閉部84が圧縮バネ89の付勢力によって閉鎖位置側に移動する共に、シャッタ70が制限部90の傾斜面90Eに当ってシャッタ70の−Z方向への移動が規制されることで、シャッタ70が開口部64に対する閉位置に相対移動する。
【0086】
さらに、現像剤収容容器60を装着部80に対して取外し方向(−Z方向)へ移動させると、この移動に伴って、図16に示すように、各保護部68の第3リブ68Cが、各制限部90の三角形状部90Fの斜面90Gに当って、各制限部90の突端部90Cが外側へ押し広げられ、制限部90が外側へ弾性変形する。これにより、制限部90によるシャッタ70の移動制限が解除される。また、シャッタ70に設けられた各突出部73が、各解除部94の押上面94A上を−Z方向に通過することで、押上面94Aに沿って−Y方向に降下して、各支持部72が弾性力によって元の位置に復帰し、一対の掛止部75が切欠部65Aへ掛け止めされる。
【0087】
そして、シャッタ70が一対の制限部90の突端部90Cの間を通過して、現像剤収容容器60が装着部80から取り外される。
【0088】
本実施形態では、一対の掛止部75による掛け止め状態が独立して共に解除されることで、始めてシャッタ70の現像剤収容容器60に対する移動が許容されるので、掛止部75による掛け止め状態が独立して共に解除されなくてもシャッタ70の現像剤収容容器60に対する移動が許容される場合に比べ、現像剤収容容器60のシャッタ70が不用意に開放されない。
【0089】
また、本実施形態では、掛止部75が収容容器本体62に食い込む方向に移動して掛け止め状態が解除されるので、掛止部75が収容容器本体62に食い込む方向以外に移動して掛け止め状態が解除される場合に比べ、収容容器本体62によって、掛止部75に対して触れにくくなり、現像剤収容容器60のシャッタ70が不用意に開放されない。
【0090】
また、掛止部75が収容容器本体62に食い込む方向に移動して掛け止め状態が解除されることで、掛止部75が必要以上に収容容器本体62側に移動して、支持部72が湾曲された場合でも、掛止部75は収容容器本体62によってその移動が阻止されるので、支持部72の破損を抑制できる。
【0091】
また、本実施形態では、保護部68によって、閉位置に位置するシャッタ70の掛止部75に触れにくくなるので、現像剤収容容器60のシャッタ70が不用意に開放されにくい。
【0092】
また、本実施形態では、掛止部75がシャッタ70の直動方向中央部に設けられているので、シャッタ70の直動方向端部に設けられる場合に比べ、掛止部75に触れにくくなり、現像剤収容容器60のシャッタ70が不用意に開放されない。
【0093】
また、本実施形態では、現像剤収容容器60の装着部80への装着により、一対の掛止部75の掛け止め状態が共に解除されるので、装着操作とは別に行う解除操作が不要になる。
【0094】
また、本実施形態では、現像剤収容容器60の装着部80からの取り外しにより、保護部68が制限部90を押して制限部90によるシャッタ70の移動制限を解除されるので、装着操作とは別に行う解除操作が不要になる。
【0095】
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成しても良い。
【0096】
また、現像剤収容容器60としては、中間転写ベルト24・感光体32から除去された現像剤を収容する収容容器、すなわち、廃トナーを収容する廃トナー容器であってもよい。
【0097】
また、シャッタ70の開閉方向と、現像剤収容容器60の装着部80への着脱方向とは、同一方向である必要は無く、異なる方向であってもよい。シャッタ70は、収容容器本体62の湾曲した湾曲面に設けられ、その湾曲面に沿って湾曲した形状、且つ、湾曲面に沿って移動する構成であってもよい。
【符号の説明】
【0098】
10 画像形成装置
60 現像剤収容容器
62 収容容器本体
64 開口部
68 保護部
70 シャッタ(開閉部の一例)
75 掛止部(規制部の一例)
80 装着部
90 制限部
94 解除部
S 収容空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像剤を収容可能な収容空間を内部に有する収容容器本体と、
前記収容容器本体に形成され、前記収容空間と通じる開口部と、
前記収容容器本体に設けられ、前記開口部を開閉する開閉部と、
前記開閉部に一対設けられ、前記一対がそれぞれ前記開閉部の閉位置から開位置への移動を規制し、前記一対による前記移動の規制が独立して共に解除されることで前記開閉部の開位置への移動が許容される規制部と、
を備える現像剤収容容器。
【請求項2】
前記一対の規制部が、前記開閉部の開閉方向とは異なる方向であって、且つ前記収容容器本体に食い込む方向へ移動することで、前記一対の規制部による前記移動の規制が解除される請求項1に記載の現像剤収容容器。
【請求項3】
前記収容容器本体に設けられ、前記開閉部が閉位置に位置する状態において前記規制部を保護する保護部を備える請求項1又は2に記載の現像剤収容容器。
【請求項4】
前記開閉部は、前記収容容器本体の表面に沿って直動して前記開口部を開閉し、
前記規制部は、前記開閉部において前記開閉部の直動方向中央部に設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像剤収容容器。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項の現像剤収容容器と、
前記現像剤収容容器が装着される装着部と、
前記装着部に設けられ、前記現像剤収容容器が装着されるのに伴って前記一対の規制部を独立して共に解除する一対の解除部と、
を備える画像形成装置。
【請求項6】
前記現像剤収容容器が前記装着部に装着された状態で、前記開位置に移動した開閉部が当該開位置を超えて前記閉位置とは反対側へ移動することを制限する制限部を備え、
前記保護部は、前記現像剤収容容器が前記装着部からの取外し方向へ移動されるのに伴って、前記制限部を押して前記制限部による前記開閉部の移動の制限を解除する
前記現像剤収容容器が請求項3の現像剤収容容器である請求項5に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−68823(P2013−68823A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−207788(P2011−207788)
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】