説明

現像剤搬送装置、現像装置及び画像形成装置

【課題】現像装置において現像剤を搬送する搬送具が取り付けられた回転軸の温度上昇を抑制する技術を提供する。
【解決手段】スタッド212fは、モーターブラケット212gにより現像装置の筐体に固定されている。駆動ギア222は、モータによって駆動されることにより、スタッド212fを中心として回転する。軸受212c,212cは、ボールベアリング等の軸受であり、スタッド212fを中心として駆動ギア222を回転可能に支持する。回転軸212aは、駆動ギア222に固定され、駆動ギア222の回転に伴って回転する。回転軸212aが回転することにより、回転軸212aに設けられたフィンが現像剤を攪拌・搬送する。軸受212cは、回転軸212aの軸方向において回転軸212aと離間した位置に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像剤搬送装置、現像装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式で画像形成処理を行う画像形成装置においては、回転することによって現像剤を攪拌・搬送する攪拌搬送部材を備えた現像装置が用いられている。このような現像装置において、攪拌搬送部材の回転軸を冷却する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、回転軸を中空にして端部にファンを設け、ファンにより発生した風を中空内に通すことで、回転軸を内側から冷却する技術が提案されている。また、特許文献2には、回転軸を熱伝道部材かつ中空にし、端部の開口を外部へ開放された状態にすることで、中空内の高温空気を外部へ逃がす技術が提案されている。また、特許文献3には、回転軸を熱伝道部材にし、端部に放熱フィンを設けることで、回転軸自体の放熱効果を高める技術が提案されている。また、特許文献4には、回転軸内部にヒートパイプ、端部に放熱フィンを設け、放熱フィンを冷却ダクト内に配置することで、放熱効果を高める技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−097128号公報
【特許文献2】特開2009−222999号公報
【特許文献3】特開2002−278386号公報
【特許文献4】特開2007−086630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、現像剤を搬送する搬送具が設けられた回転軸の温度上昇を抑制する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る現像剤搬送装置は、固定軸と、駆動されることにより前記固定軸を中心として回転する駆動ギアと、前記固定軸を中心として前記駆動ギアを回転可能に支持する軸受であって、現像剤を収容する現像剤収容器の外側に設けられた軸受と、前記駆動ギアに固定されるとともに軸方向において前記軸受と離間した位置に設けられ、前記駆動ギアの回転に伴って前記現像剤収容器内で回転する回転軸と、前記回転軸の回転により前記現像剤を搬送する搬送具とを具備することを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に係る現像装置は、上記現像剤搬送装置と、前記現像剤を収容する現像剤収容器と、前記現像剤収容器内で回転する第2の回転軸を有し、該第2の回転軸の回転により前記現像剤を前記現像剤搬送装置へ搬送する第2の現像剤搬送装置と、静電潜像を保持する像保持体表面に形成された静電潜像を、前記現像剤を用いて現像する現像ロールとを具備し、前記搬送具は、前記第2の現像剤搬送装置により搬送される現像剤を現像ロールへ搬送することを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に係る現像装置は、上記現像装置において、前記第2の現像剤搬送装置は、モータにより前記駆動ギアが回転させられたときに該駆動ギアに駆動されて、前記第2の回転軸を回転させる第2の駆動ギアと、前記現像剤収容器に設けられ、前記第2の回転軸を回転可能に支持する第2の軸受とを具備することを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、上記に記載の現像装置と、前記現像装置によって現像された像を転写して記録媒体上に画像を形成する画像形成手段とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、回転軸を軸受と離間した位置に設けない場合に比べて、回転軸の温度の上昇が抑制される。
請求項2に記載の発明によれば、第2の現像剤搬送装置の回転軸を軸受と離間した位置に設けない場合に比べて、回転軸の温度の上昇が抑制される。
請求項3に記載の発明によれば、第2の軸受を現像剤収容器外に設けた場合に比べて、第2の現像剤搬送装置の第2の回転軸の軸方向における寸法の肥大化を抑えつつ、回転軸の温度の上昇が効率よく抑制される。
請求項4に記載の発明によれば、回転軸を軸受と離間した位置に設けない場合に比べて、回転軸の温度の上昇が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図2】画像形成部の構成の一例を示す概略図である。
【図3】現像装置の長手方向における要部を切断して示す断面図である。
【図4】図3中のa部を拡大して示す図である。
【図5】図4中の矢視V-V方向から見た回転の伝達系を示す図である。
【図6】回転軸、ギア、軸受及びスタッドの分解斜視図である。
【図7】磁気シール、オイルシール、軸受、現像剤のそれぞれに起因する回転軸の温度上昇値の計測結果を示す特性図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<構成>
図1は、この発明の一実施形態である画像形成装置1の構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置1は、電子写真方式で画像形成を行う装置である。画像形成装置1は、パーソナルコンピュータなどの他のコンピュータ装置から送られたデータに従って、用紙等の記録媒体に画像を形成する画像形成機能、画像を複写する複写機能、記録媒体に形成されている画像を読み取るスキャン機能等を備えている。画像形成装置1が備える機能はこれらの機能に限定されるものではなく、例えばファクシミリ機能を備えていてもよい。また、画像形成装置1は、上述した機能を全て備えているものに限定されず、例えば、画像形成機能及び複写機能を備えており、他の機能を備えていない構成であってもよい。また、画像形成装置1によって画像が形成される記録媒体は紙に限定されるものではなく、例えばOHP(Over-Head Projector)用のシートなどの透明な合成樹脂のシートであってもよく、また、その他の材質のものであってもよい。
【0012】
図示のように、画像形成装置1の各部はバス11に接続され、バス11を介して各部間でデータのやり取りが行われる。図において、制御部12は、CPU(Central Processing Unit)121や、ROM(Read Only Memory)122、RAM(Random Access Memory)123を備え、ROM122又は記憶部13に格納されたコンピュータプログラムにしたがって画像形成装置1の制御を行う。記憶部13は、ハードディスク等の記憶手段であり、画像形成装置1の制御に関するプログラムなどの各種プログラムが格納されている。UI部14は、タッチパネルとして機能する液晶ディスプレイを備えており、画像形成装置1の利用者はこの液晶ディスプレイに触れることで各種の操作を行う。通信部18は、通信ケーブルで通信回線2に接続され、通信回線2に接続されている他の装置とデータ通信を行う。通信回線2としては、電話回線やLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0013】
画像読取部15は、光学系部材(図示略)を備えており、記録媒体に形成された画像を光学的に読み取り、読み取った画像を表す画像データを生成する。画像処理部16は、入力される画像データが表す画像に色補正や諧調補正等の各種の画像処理を施し、画像処理が施された画像からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色の画像の画像データを生成し、生成した画像データを画像形成部17へ出力する。画像処理部16は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路によって構成される。
【0014】
画像形成部17は、電子写真方式によって記録媒体に画像を形成する。図2は、画像形成部17の構成の一例を示す図である。図において、感光体171Y,171M,171C,171Kはそれぞれ、表面に有機感材等の光導電層が形成された感光体である。帯電器172Y,172M,172C,172Kはそれぞれ、感光体171Y,171M,171C,171Kの表面にACとDC(直流)を重畳した帯電バイアスで電荷を与え、これを一様に帯電させる帯電器である。露光器173は、レーザダイオード等のビーム発光源を備えた露光器である。露光器173は、画像処理部16から供給される画像データに従って、感光体171Y,171M,171C,171Kをそれぞれ露光して、感光体171Y,171M,171C,171Kの表面に静電潜像を形成する。
【0015】
現像剤カートリッジ174Y,174M,174C,174Kはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の現像剤を収容し、これを必要に応じて現像装置175Y,175M,175C,175Kのそれぞれに供給する。画像形成装置1で使用する現像剤は、最終的に用紙Pに付着されるトナー(着色粒子)とトナーを帯電させるためのキャリアである粉体とからなる、いわゆる2成分系の現像剤である。現像装置175Y,175M,175C,175Kはそれぞれ、感光体171Y,171M,171C,171Kの表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を作像する。一次転写ロール176Y,176M,176C,176Kはそれぞれ、幅方向を有する中間転写ベルト177を介して感光体171Y,171M,171C,171Kと対向し、この対向する位置においてトナー像を中間転写ベルト177に転写する。中間転写ベルト177は、一次転写ロール176Y,176M,176C,176Kのそれぞれによって転写されたトナー像を保持する。中間転写ベルト177は、複数の支持ロール178により支持されて図中の矢印A1が示す方向に周回しながら移動する。二次転写ロール179は、中間転写ベルト177に転写されたトナー像を、搬送されてくる記録媒体に転写する。
なお、以下の説明では、説明の便宜上、感光体171Y,171M,171C,171Kを各々区別する必要がない場合には、これらを「感光体171」と称する。また、現像装置175Y,175M,175C,175Kを各々区別する必要がない場合には、これらを「現像装置175」と称する。ここで、感光体171は中間転写ベルト177の幅方向に長手方向を有する筒状体であり、現像装置175は感光体171の軸方向に長手方向を有する筐体を備える。
【0016】
搬送ロール180は、二次転写ロール179に記録媒体を搬送する。搬送ロール180は、記録媒体を収容する収容部(図示略)に収容された記録媒体を搬送したり、利用者によって差し込まれた記録媒体を搬送したりする。定着装置181は、二次転写ロール179によりトナー像が転写された記録媒体を加熱及び加圧することによって、トナー像を記録媒体に定着させる。
【0017】
図3は、現像装置175の長手方向における要部を切断して示す断面図であり、図4は、図3中のa部を拡大して示す図である。図5は、図4の矢視V-V方向から見た回転の伝達系を示す図である。
図において、第1搬送部材211と第2搬送部材212とは、現像装置175内の現像剤を攪拌しながら搬送する。現像ロール214は、感光体171に対向し回転しながら、現像剤を感光体171との間の領域に搬送する。第1搬送部材211、第2搬送部材212、現像ロール214はそれぞれ回転軸211a,212a,214aを有し、それぞれ回転軸の両端部において現像剤収容器210に回転可能に固定されている。
すなわち、これらの部材は、回転軸の位置が、第1搬送部材211、第2搬送部材212、現像ロール214の順となるように配置される。第1搬送部材211、第2搬送部材212のそれぞれの回転軸の端部にはギア221,222が設けられ、モータ300によって、図5に示すモータギア300a、アイドルギア301,302,303,304を介してそれぞれの部材がそれぞれの回転軸を中心に回転する。すなわち、第1搬送部材211は、モータ300との距離が第2搬送部材212とモータ300との距離よりも近い位置に設けられている。
【0018】
図3に示すように、第1搬送部材211は、現像ロール214に並行して延びる回転軸211aと回転軸211aの周囲に設けられた螺旋状のフィン211bを備えている。また、第2搬送部材212は、現像ロール214に並行して延びる212aと回転軸212aの周囲に設けられた螺旋状のフィン212bを備えている。フィン211b,212bはそれぞれ、回転軸211a,212aの回転により現像剤を搬送する。フィン211b,212bは、本発明に係る搬送具の一例に相当する。
【0019】
現像剤収容器210はトナーを含んだ現像剤を収容しており、内部が、現像ロール214に並行して延びた壁2101によって第1収容室210aと第2収容室210bとに分けられている。第2収容室210bは現像ロール214に隣り合っており、第1収容室210aは現像ロール214から見て第2収容室210bよりも離れた位置に配置されている。第1収容室210aには第1搬送部材211が配置され、第2収容室210bには第2搬送部材212が配置されている。第1収容室210aと第2収容室210bとを仕切る壁2101には、排出窓220L,220Rが設けられており、現像剤収容器210に収容されている現像剤は排出窓220L,220Rを経由して壁2101の周囲を循環する。
【0020】
図4に示すように、第1搬送部材211は、回転軸211aの一端部分が、ボールベアリング等の軸受211cによって現像剤収容器210に対して回転可能に支持されている。また、回転軸211aのフィン211bが設けられた部分と軸受211cとの間には、磁石等の磁気部材で構成され、現像剤収容器210内の現像剤を封止して、軸受211c側や現像剤収容器外への漏れを防ぐ磁気シール211dが設けられている。更に、磁気シール211dと軸受211cの間には、現像剤収容器210内の現像剤を封止して、軸受211c側や現像剤収容器210外への漏れを防ぐオイルシール211eが設けられている。第1搬送部材211の回転軸211aの一端は、モータ300からの駆動力を伝達するギア221に接続されている。第1搬送部材211は、回転軸211aの軸回りに回転することによって、現像剤収容器210内の現像剤を回転軸211aの方向に搬送する。
【0021】
第2搬送部材212の回転軸212aの一端部分には、前述した第1搬送部材211と同様に、磁気シールド212dとオイルシール212eが設けられる。この第2搬送部材212においては、第1搬送部材211とは異なった形で現像剤収容器210に対して回転可能に支持される。
つまり、図4に示すように、回転軸212aに回転規制して設けられた駆動ギア222が、軸受212c,212cを介してスタッド212fに回転可能に支持されることによって、第2搬送部材212の回転軸212aは、現像剤収容器210(モーターブラケット212g)に回転可能に支持される。軸受212c,212cは、図示のように、現像剤収容器210の外側に設けられている。
【0022】
ここで、第2搬送部材212を支持する部位について説明する。図6は、回転軸、ギア、軸受及びスタッドの分解斜視図である。
スタッド212fは、小径部と大径部を有する段付円柱状に形成され、その一端が、現像剤収容器210に固定されたモーターブラケット212gにより現像装置175の筐体175aに固定される。スタッド212fは、本発明に係る固定軸の一例に相当する。
駆動ギア222は筒状に形成され、その外周には一端にフランジ部が形成され、軸方向の中間部から他端にかけて歯部が形成される。また、内周には一端に開口する側に径寸法の異なった、軸受の収容部である軸受収容部が形成され、他端に開口する側に軸方向に延びる凹溝の列である凹溝列が形成される。スタッド212fに駆動ギア222を挿入した状態で、軸受収容部とスタッド212fの小径部,大径部との間には、径寸法の異なった軸受212c,212cがそれぞれ収容される。駆動ギア222は、本発明の駆動ギアの一例に相当する。
【0023】
回転軸212aの一端側の外周には、駆動ギア222の凹溝列に挿入される凸溝の列である凸溝列が形成される。回転軸212aの一端側を駆動ギア222の他端側から挿入することにより、凹溝列に凸溝列を噛み合わせ、駆動ギア222に対する回転軸212aの回転を規制する。
このように構成される第2搬送部材212においては、モータ300からの回転が駆動ギア222に伝達されて、スタッド212fを中心として回転軸212aが回転することになる。そして、第2搬送部材212は、回転軸212aの軸回りに回転することによって、現像剤収容器210内の現像剤を回転軸212aの方向に搬送する。スタッド212f、駆動ギア222、軸受212c、回転軸212a及び搬送具212bは本発明に係る現像剤搬送装置の一例に相当する。駆動ギア221、軸受211c、回転軸211a及び搬送具211bは本発明に係る第2の現像剤搬送装置の一例に相当する。
【0024】
ここで、図4に戻って、第1搬送部材211の軸受211cと第2搬送部材212の軸受212cとを比較すると明らかなように、軸受212cは、回転軸212aの軸方向において回転軸212aから離間した位置に設けられている。この構成により、軸受212cは、回転軸212aや磁気シール212d、オイルシール212eに対してある程度の距離が保たれる。
図7は、磁気シール、オイルシール、軸受、現像剤のそれぞれに起因する回転軸の温度上昇値の計測結果を示す図である。図7に示す計測結果においては、軸受に起因する温度上昇が最も大きくなっている。搬送部材の回転軸は、磁気シールやオイルシールとの摩擦によって温度が上昇する場合がある。また、現像剤の搬送部材の軸受が高速回転することにより発生した摩擦熱が回転軸に伝わり、回転軸が更に高温になる場合がある。この実施形態では、軸受212cと回転軸212aとを離間した位置に設けることにより、軸受212cに起因する回転軸212aの温度上昇が軽減されていることが分かる。
【0025】
この実施形態では、スタッド212fは、モーターブラケット212gにより現像装置175に固定されている。モーターブラケット212gは、現像剤を収容する現像剤収容器210とは別部品で形成されている。このように軸受を、現像剤を保持しているハウジングとは別部品で支持することで、発熱部から遠ざけ、これにより回転軸の温度の上昇が抑制される。
【0026】
また、第1搬送部材211と第2搬送部材212とを比較すると、第2搬送部材212のほうが温度の上昇度が大きい場合が多い。これは、第2搬送部材212のほうがモータ300に近く第2搬送部材212にかかるトルクが第1搬送部材211よりも大きくなるため、軸受212cにおける摩擦が大きくなることに起因すると推定される。この実施形態では、温度の上昇度が大きい第2搬送部材212において回転軸212aと軸受212cとの距離を離していることにより、回転軸の温度の上昇が効率よく抑制される。
【0027】
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその例を示す。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
上述の実施形態では、第2搬送部材212において回転軸212aと軸受212cとの間に距離を設けたが、これに限らず、第1搬送部材211において回転軸211aと軸受211cとの間に距離を設けるようにしてもよい。要は、第1搬送部材211及び第2搬送部材212の少なくともいずれか一方において、回転軸と軸受との間に距離を設ける構成であればよい。また、上述の実施形態では、スタッド212fをモーターブラケット212gによって現像装置175に固定したが、モーターブラケット212gを用いない構成であってもよい。また、上述の実施形態では、現像装置において用いられる現像剤搬送装置について説明したが、本発明に係る現像剤搬送装置は現像装置に限らず、現像剤を搬送する種々の装置において適用される。
【符号の説明】
【0028】
1…画像形成装置、17…画像形成部、171Y,171M,171C,171K…感光体、172Y,172M,172C,172K…帯電器、173…露光器、175,175Y,175M,175C,175K…現像装置、214…現像ロール、211…第1搬送部材、212…第2搬送部材、171…感光体、211b,212b…フィン、211c,212c…軸受、211d,212d…磁気シール、211e,212e…オイルシール、212f…スタッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定軸と、
駆動されることにより前記固定軸を中心として回転する駆動ギアと、
前記固定軸を中心として前記駆動ギアを回転可能に支持する軸受であって、現像剤を収容する現像剤収容器の外側に設けられた軸受と、
前記駆動ギアに固定されるとともに軸方向において前記軸受と離間した位置に設けられ、前記駆動ギアの回転に伴って前記現像剤収容器内で回転する回転軸と、
前記回転軸の回転により前記現像剤を搬送する搬送具と
を具備することを特徴とする現像剤搬送装置。
【請求項2】
請求項1に記載の現像剤搬送装置と、
前記現像剤を収容する現像剤収容器と、
前記現像剤収容器内で回転する第2の回転軸を有し、該第2の回転軸の回転により前記現像剤を前記現像剤搬送装置へ搬送する第2の現像剤搬送装置と、
静電潜像を保持する像保持体表面に形成された静電潜像を、前記現像剤を用いて現像する現像ロールと
を具備し、
前記搬送具は、前記第2の現像剤搬送装置により搬送される現像剤を現像ロールへ搬送する
ことを特徴とする現像装置。
【請求項3】
前記第2の現像剤搬送装置は、
モータにより前記駆動ギアが回転させられたときに該駆動ギアに駆動されて、前記第2の回転軸を回転させる第2の駆動ギアと、
前記現像剤収容器に設けられ、前記第2の回転軸を回転可能に支持する第2の軸受と
を具備することを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の現像装置と、
前記現像装置によって現像された像を転写して記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−83762(P2013−83762A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−222950(P2011−222950)
【出願日】平成23年10月7日(2011.10.7)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】