説明

現金自動預払機

【目的】 現金自動預払機におけるシステムプログラム格納固定ディスク装置の障害発生の場合の迅速かつデータ内容の保証された復旧を行なう。
【構成】 現金自動預払機は、現金自動預払機のシステムプログラムを格納する被バックアップ用固定ディスク装置2と、その被バックアップ用固定ディスク装置2と並列に接続されたバックアップ用固定ディスク装置3、および被バックアップ用固定ディスク装置2を主制御部1から切り離すスイッチ4とを有することを特徴とし、装置における固定ディスク障害が発生した場合、被バックアップ用固定ディスク装置2からバックアップ用固定ディスク装置3へスイッチ4により切り換えを行なうことにより短時間で復旧できることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現金自動預払機に関し、特に、そのシステムプログラムを格納した固定ディスク装置のバックアップ方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の固定ディスク装置のバックアップ方式は、ストリーマ型磁気テープ装置を固定ディスク装置が接続された主制御装置に接続し、ある時点で一度に固定ディスク装置から磁気テープ装置へ内容を転送し、また固定ディスク装置の復旧の際も磁気テープ装置から固定ディスク装置へ転送し復元させるか、もしくは本来の固定ディスク装置自身をカートリッジ方式とし着脱可能な状態を作っておき、不具合発生の時点で保守用に同一内容のシステムプログラムを格納してあるカードリッジ方式の固定ディスク装置を現金自動預払機が設置してある場所へ持って行き交換をするという手段をとっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の固定ディスク装置のバックアップ方式では、磁気テープへの転送および磁気テープから固定ディスク装置への転送に時間を要し、迅速な固定ディスク装置の復旧がむずかしく、同様にカートリッジ方式でも交換復旧までに時間を要するという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の現金自動預払機は、現金自動預払機のシステムプログラムを格納する第1の固定ディスク装置と、その第1の固定出力装置と並列に接続された第2の固定ディスク装置と、前記第1の固定ディスク装置を主制御部から切り離すスイッチとを具備することを特徴とする。
【0005】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明する。
【0006】図1は本発明の一実施例を示す。図1に示す実施例は、主制御部1と、被バックアップ用固定ディスク装置2と、バックアップ用固定ディスク装置3と、被バックアップ用固定ディスク装置2を主制御部1から切り離すスイッチ4とから構成され、これらは現金自動預払機5に内蔵されている。
【0007】被バックアップ用固定ディスク装置2とバックアップ用固定ディスク装置3とは各々異なった装置アドレスを持ち、主制御部1から見ると各々独立した個別の固定ディスク装置に見える。主制御部1は被バックアップ用固定ディスク装置2に対してデータの書き込み削除を行なうとともにバックアップ用固定ディスク装置3に対しても同じデータの書き込みを行なう。読み出しは被バックアップ用固定ディスク装置2のみから行なう。こうして被バックアップ用固定ディスク装置2およびバックアップ用固定ディスク装置3の内容は常に同一に保たれる。
【0008】被バックアップ用固定ディスク装置2に障害が発生した場合は、スイッチ4により被バックアップ用固定ディスク装置2を主制御部1から電気的に切り離しバックアップ用固定ディスク装置3の装置アドレスを被バックアップ用固定ディスク装置2の装置アドレスに変更することによりデータの転送を不用とし、最も短時間で復旧を行なうことができる。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、現金自動預払機にバックアップ用固定ディスク装置および被バックアップ用固定ディスク装置を主制御部から切り離すスイッチを組み込むことにより、復旧するデータの内容の保証と復旧時間の最小化をはかることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 主制御部
2 被バックアップ用固定ディスク装置(第1の固定ディスク装置)
3 バックアップ用固定ディスク装置(第2の固定ディスク装置)
4 スイッチ
5 現金自動預払機

【特許請求の範囲】
【請求項1】 現金自動預払機のシステムプログラムを格納する第1の固定ディスク装置と、その第1の固定出力装置と並列に接続された第2の固定ディスク装置と、前記第1の固定ディスク装置を主制御部から切り離すスイッチとを具備することを特徴とする現金自動預払機。

【図1】
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