説明

現金自動預払機

【目的】 現金自動預払機内の現金や明細用が不足して装置の稼働が不可能な状況となった時に、利用しようとして並んでいた顧客を別の機器の列に並ばせて利用順を前後させたり、待ち時間を長引かせたりしないようにする。
【構成】 現金自動預払機1内に具備された入出金機24に収納した現金の残量を検出する貨幣残量検出手段28と、顧客により入力された情報に基づいて処理を行った取引結果を印字する明細票印字装置29に装填した明細票の残量を検出する明細票残量検出手段30とを設けると共に、現金あるいは明細票の不足により顧客に対して当該機器の取引可能回数が残り少ないことを警告する顧客用警告表示装置32とを設ける。そして、メインコントロールユニット11により、前記現金残量検出手段28ならびに明細票残量検出手段29による現金及び明細票の残量の検出結果に基づいて、顧客の概略取引可能回数を判断し、この判断結果から前記顧客用警告表示装置32により顧客に対して取引可能回数が残り少なくない旨を警告する。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、銀行等の金融機関に設置され、顧客自身の操作により現金の預払い処理を自動的に行う現金自動預払機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現金自動預払機は、顧客が金融機関の窓口に出向いて手続きを行わなくとも、顧客自身で操作することにより現金の預払処理を可能としているものであり、この現金自動預払機は金融機関側にとっては窓口業務の合理化を図り、また顧客側にとっては手続きの簡略化や待ち時間の短縮化等の様々な利便性が大きいことから、金融機関の店頭にはほぼ設置されており、広く一般に普及している。
【0003】
この現金自動預払機は、複数種の紙幣並びに硬貨等の現金、並びに取引内容を記載する明細票等の媒体を取り扱うようになっており、通常これらの媒体は顧客との取引により使用され、取引量とその媒体の消費量は比例する。
従って、顧客による支払い取引の利用が多く、予め始業時に現金自動預払機内に収納しておいた媒体が無くなってしまう場合も発生することがある。このような場合に対応するため、現金自動預払機には、該機器の裏面側等の金融機関側の管理者が確認できる箇所に媒体不足状況を表示するための警告灯を設けておき、媒体が無くなりかけた場合は管理者が速やかに媒体の補充を行うことができるように、前記警告灯を点滅あるいは点灯させたりすることによって通知するようにしていた。
【0004】
このため、管理者はこの警告灯の表示状況により、取引中の顧客がいなくなるのを待ったり、顧客が少ない状況を見計らって、現金自動預払機の稼働を中断し、媒体の補充作業を行うようにしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、近年の現金自動預払機の設置台数はますます多く、かつ利用者の数も年を増す毎に増加してきており、その利用件数は急速な増大化傾向にある。特に、休祭日の前日や月末、及び金融機関の営業時間終了後などは、現金自動預払機を利用する顧客の混雑は非常に激しくなっているのが現状である。
【0006】
このような混雑した状態の時に現金自動預払機内の媒体が不足した場合、その警告は管理者側には警告灯により表示されることになるが、利用している顧客側には何ら警告が発せられることはない。
管理者側としては警告に従って媒体の補充を行わなければならないが、利用者が立て込んでいるために機器の稼働停止のタイミングを掴むことが難しく、結局現金自動預払機の前に顧客が並んでいる状況で機器を停止して媒体の補充作業を行うことになる。
【0007】
このため、顧客は自分が利用しようとして並んでいた現金自動預払機が稼働を停止してしまうと、別の現金自動預払機に並んでいる列の最後尾に並び直さなければならないことになる。これによれば、さらに待ち時間を長引かせることになるばかりか、先に並んでいた顧客が後からきた顧客より処理が後になってしまって顧客間の処理順が前後してしまうなどの不都合が生じ、顧客に対するサービス低下を招いていた。
【0008】
本考案は上述した問題点を解決するためになされたものであり、媒体不足が顧客側に警告されないために、媒体が不足した時に利用しようとして並んでいた顧客の利用順を前後させたり、かつ待ち時間を長引かせてしまうなどの不都合を解消して、媒体補充による機器の稼働停止があっても利用客に対するサービスが低下してしまうことの無い優れた現金自動預払機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため本考案は、顧客が取引内容を入力する顧客操作部と、取引内容を表示する表示装置と、取引操作時に顧客により挿入される取引カードを処理するカード処理部と、取引操作時に顧客により挿入される通帳を処理する通帳処理部と、顧客により指示された取引結果を機器内に装填した明細票に印字する明細票印字装置と、現金の入出金処理を行う入出金機とを具備し、前記顧客操作部を介して顧客が入力した指示に応じてメインコントロールユニットの制御により取引処理を行う現金自動預払機において、前記入出金機に収納した現金の残量を検出する現金残量検出手段と、前記明細票印字装置に装填した前記明細票の残量を検出する明細票残量検出手段と、現金あるいは明細票の不足により顧客に対して当該機器の取引可能回数が残り少ないことを警告する顧客用警告表示装置とを設け、前記メインコントロールユニットにより、前記現金残量検出手段ならびに明細票残量検出手段による現金及び明細票の残量の検出結果に基づいて、顧客による概略取引可能回数を判断し、この判断結果から前記顧客用警告表示装置により顧客に対して取引可能回数が残り少なくない旨を警告することとしたものである。
【0010】
【作用】
上述した構成によれば、現金残量検出手段により入出金機内に収納されている現金の残量を検出し、そして明細票残量検出手段により明細票印字装置に装填された明細票の残量を検出し、それぞれの検出結果をメインコントロールユニットに送信する。
【0011】
これらの検出結果からメインコントロールユニットは、顧客による取引可能回数を、数回〜不可まで概略的に判断する。なお、この取引可能回数は複数段階に分けて判断することで、段階的に顧客に警告を発することができる。
こうしてメインコントロールユニットにおいて判断された情報に基づき、該メインコントロールユニットは顧客用警告表示装置に対して、警告の表示を指示する。この指示に従い、顧客用警告表示装置は取引可能回数が少ないことを、顧客に対して警告する。また、この警告は上記したように段階を設けることも可能であるので、このような場合には、その段階に応じて警告の種類を設けておけば、残り少なくなっていく状況に応じてを警告を発することができる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明する。
図1は本実施例の現金自動預払機のシステム構成図、図2は媒体不足時における警告処理のフローチャートである。
まず、図1により現金自動預払機のシステム構成を説明すると、1は金融機関に設置されている端末装置としての現金自動預払機であり、この現金自動預払機1の全体の制御はメインコントロールユニット(MCU)11が行うようになっており、このメインコントロールユニット11には、インタフェースコントローラ12、FDD(フロッピーディスクドライバ)コントローラ13、CRT(陰極線管)コントローラ14、操作表示部15、カードリーダコントローラ16、入出金機コントローラ17、通帳記帳機コントローラ18、明細票印字装置コントローラ27が接続されていて、全てメインコントロールユニット11により制御されるようになっている。
【0013】
前記インタフェースコントローラ12は、通信制御装置2と現金自動預払機1全体を制御する前記メインコントロールユニット11とのデータ伝送をコントロールするものである。
また、前記FDDコントローラ13にはシステムFDD19及び電子ジャーナル用FDD20が接続されており、このシステムFDD19には前記メインコントロールユニット11が実行するプログラムや操作誘導を行うガイダンスメッセージ等が格納され、また、電子ジャーナル用FDD20には、取引内容が逐一格納されるようになされている。
【0014】
CRTコントローラ14は、CRT表示装置21の表示をコントロールするものである。
操作表示部15は、顧客が取引処理を行うために取引科目や取引金額等を入力するために操作するキースイッチ部15aと、係員が装置を稼働させたり停止させたりする際の係員専用に設けられている係員操作部15bと、取引の選択状態等を表示するフリッカランプ等でなる表示部15cと、画像ガイダンスと関連した音声ガイダンスを発声する音声ガイダンス部15dと、遠隔の係員等に処理状況を知得させるモニタ盤22の駆動等のオプショナルな動作を実行するオプション機器部15eとを備えている。なお、キースイッチ部15aは、それ自体が別個独立のキースイッチになっているものと、CRT表示装置21に表示されてタッチパネル入力装置との連動動作によって入力操作を取り込むものとからなっており、顧客はこのキースイッチ部15aを用いて取引内容を入力することができる。
【0015】
カードリーダプリンタコントローラ16にはカードリーダプリンタ23が接続されており、このカードリーダプリンタコントローラ16は、顧客及び顧客が金融機関にそれぞれ開設している取引口座を特定するための口座番号や顧客氏名等の情報が記録されている所謂キャッシュカードから前記情報を読み取ってメインコントロールユニット11に出力したり、あるいはこのメインコントロールユニット11から与えられた取引結果情報を帳票に印字させたりする制御を行う。
【0016】
入出金機コントローラ17には、入出金機24及び現金認識解析部25が接続されており、前記入出金機24には機器内に装填された現金の残量を検出する現金残量検出手段28が設けられていて、あと5〜6回程度の取引を行うことができる第1次警告状態、あと2〜3回程度の取引を行うことができる第2次警告状態、そして取引不可能な第3次警告状態の、3段階の警告発生の残量状態を検出するようになっている。
【0017】
通帳記帳機コントローラ18には、通帳記帳機26が接続されており、この通帳記帳機コントローラ18はメインコントロールユニット11からの情報に基づいて取引内容(過去の取引内容を含む場合もある)を通帳に印字させるようになっている。
明細票印字装置コントローラ27には、明細票印字装置29が接続されており、この明細票印字装置コントローラ27はやはりメインコントロールユニット11からの情報に基づいて取引に関する内容を明細票に印字させるようになっている。また、この明細票印字装置29には装置内に装填された明細票用紙の残量を検出する明細票残量検出手段30が設けられていて、あと5〜6回程度の取引を行うことができる第1次警告状態、あと2〜3回程度の取引を行うことができる第2次警告状態、そして取引不可能な第3次警告状態の、3段階の警告発生の残量状態を検出するようになっている。
【0018】
そして、このような上記構成による装置においてはカードリーダプリンタ23,入出金機24,通帳記帳機26を備えているので、キャッシュカードによる入出金取引、キャッシュカード及び通帳による入出金取引が可能である。
さらに、31は管理者用警告表示装置、32は顧客用警告表示装置であり、これらは前記現金残量検出手段28並びに明細票残量検出手段30から検出されメインコントロールユニット11に送信された各媒体の残量検出結果に基づき、該メインコントロールユニット11の指示により各媒体の残量が、警告を発生しなければならない残量となった時に、警告灯の表示を行う。
【0019】
なお、この警告灯の表示は、第1次警告状態、つまりあと5〜6回程度の取引を行うことができる残量のときは比較的ゆっくりとした周期で点滅させ、第2次警告状態、つまりあと2〜3回程度の取引を行うことができる残量のときは同じ点滅動作であるが第1次の状態よりは明らかに速い周期で点滅させ、そしていよいよ第3次警告状態、つまり残量無しの取引不可状態となった時は点灯させるように、前記メインコントロールユニット11に制御されるようになっている。
【0020】
また、ホストコンピュータ3は、図示は省略するが中央処理ユニット(CPU),処理プログラムを格納しているメモリ,複数の端末装置(現金自動預払機だけでなく自動振込装置や自動出金装置を含む)との通信を制御する通信制御装置、各口座についての取引情報を記憶しているメモ理、係員が操作する操作部、係員等に所定事項を知得させる表示部等を備えている。
【0021】
上記構成による本実施例の警告処理動作を、図2のフローチャートに基づいて説明する。なお、以下に示す記号Sは処理ステップを示す。
現金自動預払機に電源が投入されると、入出金機24に備えた現金残量検出手段28、並びに明細票印字装置29に備えた明細票残量検出手段30も検出を開始し、検出された情報はそれぞれ入出金機コントローラ17及び明細票印字装置コントローラ27を介してメインコントロールユニット11へと送信され、ここで各媒体の残量が、前述した3段階の警告状態にあるか否かを判断される。
【0022】
S1: まず、現金残量検出手段28の検出結果により入出金機24内の現金残量が第1次警告状態にあるか否かを判断する。
S2: S1で現金残量が警告状態まで少なくなっていないと判断されると、こんどは明細票残量検出手段30の検出結果により明細票印字装置27内の明細票用紙の残量が第1次警告状態にあるか否かを判断する。
【0023】
S3: 前記S1及びS2で、それぞれの媒体が第1次警告状態まで少なくなっていると判断されると、メインコントロールユニット11は顧客用警告表示装置32に対して第1次警告状態として、あと5〜6回の取引しかできないことを顧客に知らせるための、比較的ゆっくりした周期による警告灯の点滅を開始する。なお、この判断はそれぞれの媒体のうちの一方の媒体のみが個別に第1次警告状態になった場合でも、そして両者共警告状態になった場合でも、警告灯の点滅を開始するものである。
【0024】
S4: S2で明細票残量が第1次警告状態まで少なくなっていないと判断されると、次に現金残量検出手段28の検出結果により入出金機24内の現金残量が第2次警告状態にあるか否かを判断する。
S5: S4で現金残量が第2次警告状態まで少なくなっていないと判断されると、こんどは明細票残量検出手段30の検出結果により明細票印字装置27内の明細票用紙の残量が第2次警告状態にあるか否かを判断する。
【0025】
S6: そして前記S4及びS5で、それぞれの媒体が第2次警告状態まで少なくなっていると判断されると、メインコントロールユニット11は顧客用警告表示装置32に対して第2次警告状態として、あと2〜3回の取引しかできないことを顧客に知らせるための、前記第1次警告状態の点滅周期よりは明らかに速い周期による警告灯の点滅を開始する。
【0026】
S7: 前記S5で明細票残量が第2次警告状態まで少なくなっていないと判断されると、次は現金残量検出手段28の検出結果により入出金機24内の現金残量が第3次警告状態にあるか否かを判断する。
S8: S7で現金残量が第3次警告状態の残量無しの状態にはなっていないと判断されると、こんどは明細票残量検出手段30の検出結果により明細票印字装置27内の明細票用紙が第3次警告状態にあるか否かを判断する。
【0027】
S9: そして前記S7及びS8で、それぞれの媒体が第3次警告状態、つまり残量無しの状態であると判断されると、メインコントロールユニット11は顧客用警告表示装置32に対して第3次警告状態として、以降の取引処理は不可能であることを顧客に知らせるため警告灯を点灯状態とする。
S10: S9にて警告灯が点灯されると、媒体の残量は全く無くなるので装置は稼働不可の状態となり、装置稼働を停止する。
【0028】
S11: 前記S8にて明細票の残量が第3次警告状態ではないと判断されると、これはつまり上記S1からの判断結果より、第1次〜第3次のどの警告状態ではない状態であり、即ち各媒体とも豊富に残量を保有している状態であると判断され、ここで取引開始指示の有無を判断する。そして、ここで取引の指示が無ければ前記S1に戻る。
【0029】
S12: S11にて取引開始の指示が有ると判断された場合は、顧客により入力された指示内容に従い取引処理を開始する。
S13: このように警告灯が点滅したり点灯したりすると、利用しようとして現金自動預払機の前に並んでいた顧客は、現金自動預払機による取引可能状況を各段階に応じて認識することができるので、予め別の現金自動預払機の前に並ぶことを判断することができる。従って、並んでいた次の顧客の番になった途端に装置が停止しまうというようなことは解消する。
【0030】
なお、上述したフローチャートには示さなかったが、各媒体の残量の検出結果に基づいて警告灯の点滅および点灯処理は、顧客用警告表示装置32と共に、現金自動預払機を設置している金融機関側の管理者に対応する管理者用警告表示装置31にも同様に指示されているものであり、管理者側では、この警告灯の表示状態に応じて、どの媒体が不足している状態にあるのかを認識し、顧客がいなくなった時を見計らって速やかに不足媒体の補充を行うようにしている。
【0031】
また、上述した実施例においては、残量不足を警告灯の表示により行うこととしたが、これに加えて音声発生装置を設け、音声による残量不足の警告表示を行うことも考えられる。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、表示装置の表示に従って顧客操作部から取引情報を入力すると、この入力した指示に応じてメインコントロールユニットの制御により取引処理を行う現金自動預払機において、該現金自動預払機内で現金の入出金処理を行う入出金機に収納した現金の残量を検出する現金残量検出手段と、顧客により指示された取引結果を印字する明細票印字装置に装填した前記明細票の残量を検出する明細票残量検出手段と、現金あるいは明細票の不足により顧客に対して当該機器の取引可能回数が残り少ないことを警告する顧客用警告表示装置とを設け、前記メインコントロールユニットにより、前記現金残量検出手段ならびに明細票残量検出手段による現金及び明細票の残量の検出結果に基づいて、顧客による概略取引可能回数を判断し、この判断結果から前記顧客用警告表示装置により顧客に対して取引可能回数が残り少なくない旨を警告することとした。
【0033】
このため、現金自動預払機内に収納された現金並びに明細票の用紙が、それぞれ残量不足となった時、この状態が複数段階に分けて警告灯の点滅あるいは点灯表示により表示されるので、顧客は現金自動預払機内の残量不足を認識することができることになる。従って、この警告を認識することにより顧客は、自身が並んでいた機器を利用して取引することができるか否を判断することができ、並んでいても自分の順番になる前に残量が無くなってしまうと判断させることで、顧客が速やかに別の列に並び変えることを促せる。
【0034】
その結果、利用客が混雑している状態で長時間並んだ顧客が、機器内の媒体残量不足により取引できないというようなことは無くなり、また媒体残量不足のため警告無しに装置が停止したような場合にあらためて別の機器の列に並ぶことで、後から並んだ顧客との処理順番が前後してしまうというような従来の不都合も解消することができ、しかも無用な待ち時間の費やすことのない優れた現金自動預払機を提供することができる。
【0035】
また、前記メインコントロールユニットが残量情報に基づいて判断する取引可能回数は、数回〜不可までの複数段階に分けることが可能であるために、この段階に応じて警告の種類の備えれば、取引可能回数が徐々に残り少なくなっていく状況に応じて徐々に警告を発することができるので、顧客はより確実に取引処理が可能か不可能であるかを、容易にかつ確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の現金自動預払機のシステム構成図である。
【図2】本実施例の媒体不足時における警告処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 現金自動預払機
11 メインコントロールユニット
24 入出金機
28 現金残量検出手段
29 明細票印字装置
30 明細票残量検出手段
32 顧客用警告表示装置

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 顧客が取引内容を入力する顧客操作用の顧客操作部と、取引内容を表示する表示装置と、取引操作時に顧客により挿入される取引カードを処理するカード処理部と、取引操作時に顧客により挿入される通帳を処理する通帳処理部と、顧客により指示された取引結果を機器内に装填した明細票に印字する明細票印字装置と、現金の入出金処理を行う入出金機とを具備し、前記顧客操作部を介して顧客が入力した指示に応じてメインコントロールユニットの制御により取引処理を行う現金自動預払機において、前記入出金機に収納した現金の残量を検出する現金残量検出手段と、前記明細票印字装置に装填した前記明細票の残量を検出する明細票残量検出手段と、現金あるいは明細票の不足により顧客に対して当該機器の取引可能回数が残り少ないことを警告する顧客用警告表示装置とを設け、前記メインコントロールユニットにより、前記現金残量検出手段ならびに明細票残量検出手段による現金及び明細票の残量の検出結果に基づいて、顧客による概略取引可能回数を判断し、この判断結果から前記顧客用警告表示装置により顧客に対して取引可能回数が残り少なくない旨を警告することを特徴とする現金自動預払機。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】実開平5−64976
【公開日】平成5年(1993)8月27日
【考案の名称】現金自動預払機
【国際特許分類】
【出願番号】実願平4−2391
【出願日】平成4年(1992)1月27日
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)