説明

環境試験装置

【課題】人手によって作業することによる災害の防止と、作業性を高めて試験効率の向上を図ることができる環境試験装置を提供する。
【解決手段】低温環境状態を再現する環境試験室11内の試験位置Pに自動車Mを配置して環境試験を行う環境試験装置において、ロープ32の先端部側を自動車Mに連結させ、ロープ32の他端部側を回転する駆動ドラム31で巻き取るようにして、自動車Mを試験位置Pへ牽引移動可能な牽引装置13を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は環境試験装置に関するものであり、特に、環境試験室内に低温環境状態や吹雪状態等を再現して、自動車等の車両の性能試験を行うのに適した環境試験装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、環境試験室内に低温環境状態や吹雪状態(以下、これらの状態を総称して「低温環境状態」という)を再現して、自動車の性能試験を行う環境試験装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このように、環境試験室内に低温環境状態を再現して、自動車の低温始動試験等を行う場合は、試験効率を上げるために自動車を環境試験室へ移動させる前に、予め前準備室(以下、これを「ソーク室」という)に配置し、自動車全体を低温に冷やした後、約−50℃〜−60℃の低温に調整された環境試験室内の所定の位置(試験位置)まで移動させて試験を行うようにしている。
【0004】
また、ソーク室から環境試験室内の試験位置への自動車の移動は、エンジンをかけて移動させたのでは、再びエンジンが冷えるまで待たなければ正確な試験を行うことができないので、エンジン停止状態で、数人の作業者により自動車を押して移動させる方法がとられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特公昭63−19809号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、約−50℃〜−60℃に調整された低温の環境試験室内では床の上が滑り易く、自動車を移動させる際に作業者が床の上で滑って転倒する等の危険性があるとともに、多大な労力を必要とするという問題点があった。また、例え常温での試験であっても、作業者が自動車を押して移動させるのは、人的負荷が大きいという問題点があった。
【0007】
そこで、人手によって作業することによる災害の防止と、作業性を高めて試験効率の向上を図るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、試験室内の試験位置に被試験車両を配置して環境試験を行う環境試験装置において、ロープの先端部側を前記被試験車両に連結させ、該ロープの他端部側を回転する駆動ドラムで巻き取るようにして、前記被試験車両を前記試験位置へ牽引移動可能な牽引装置を設けた環境試験装置を提供する。
【0009】
この構成によれば、例えばソーク室等から環境試験室内の試験位置に被試験車両を移動する際、牽引装置のロープの先端部側をエンジン停止状態の被試験車両に連結させ、その後、該牽引装置の駆動ドラムを回転させて該ロープの他端部側を該駆動ドラムに巻き取ると、該牽引装置の牽引力で被試験車両を試験位置へ簡単に移動させることができる。したがって、環境試験室内で作業者が被試験車両を試験位置まで押して移動させる作業を無くすことができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、上記牽引装置は、前記試験室内の床に埋め込み配置されてなる環境試験装置を提供する。
【0011】
この構成によれば、牽引装置は環境試験室の床に埋め込み配置されて設けられているので、牽引装置を必要としない場合でも、この牽引装置が邪魔になることがない。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の構成において、上記ロープは、低温の使用に耐え得る登山用ロープを使用してなる環境試験装置を提供する。
【0013】
この構成によれば、低温の使用に耐え得る登山用ロープを使用するので、ロープは例えば−50℃〜−60℃の低温の環境条件で行う試験にも耐え得る。したがって、本環境試験装置は、常温状態での試験から低温状態での試験に至るまで、広い範囲で使用することができる。
【0014】
因みに、鋼製のワイヤロープを使用した場合では、低温の環境で使用すると切断事故が危惧される。また、鋼製の硬いワイヤロープが切断したときには非常に大きな危険を伴うことになるが、登山用ロープの場合では、硬くはないのでさほど大きな危険を伴うことはない。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1,2または3記載の構成において、上記牽引装置は、該牽引装置内を設定温度とするヒータ等の温調装置を備えてなる環境試験装置を提供する。
【0016】
この構成によれば、−50℃〜−60℃となる低温で使用するとき、牽引装置を設定温度とするヒータ等の温度調整装置を使用することにより、牽引装置全体の凍結を防止し、常に良好な環境でスムーズに使用することができる。したがって、本環境試験装置は、常温状態での試験から低温状態での試験に至るまで、広い範囲で使用することができる。
【発明の効果】
【0017】
請求項1記載の発明は、例えばソーク室等から環境試験室内の試験位置まで被試験車両を移動させる際に、環境試験室内で作業者が被試験車両を押して試験位置まで移動させる作業が無くなる。したがって、従来の作業で問題となっていた被試験車両を押す際に作業者が滑って転倒する事故等が無くなり、安全性の向上が期待できる。また、従来の作業では、多数の作業者で被試験車両の移動作業を行っていたのを、一人または数人で簡単に行うことができる。これにより、人的負荷が軽減すると同時に作業性が高まり、試験効率の向上も期待できる。
【0018】
請求項2記載の発明は、牽引装置を必要としないとき、牽引装置が邪魔にならないように環境試験室の床内に収納しておくことができるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、環境試験室内の使い勝手が向上するという効果が期待できる。
【0019】
請求項3記載の発明は、低温(−50℃〜−60℃)の使用に耐え得る登山用ロープを使用するので、請求項1記載の発明の効果に加えて、低温(−50℃〜60℃)の環境を再現した状態でも安全に使用することができ、使用範囲の拡大が期待できる。
【0020】
請求項4記載の発明は、牽引装置全体を凍結防止用ヒータ等で温めて凍結しない状態に保持して低温の環境でも使用することができるので、低温環境下における作業性を高めることができ、請求項1,2または3記載の発明の効果に加えて、さらに試験効率の向上と使用範囲の拡大が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施例に係る環境試験装置の概略側断面図。
【図2】同上環境試験装置における牽引装置の概略側面図。
【図3】図2のA−A線矢視断面図。
【図4】上蓋の一部を破断して示す同上牽引装置の平面図。
【図5】図4のB−B線矢視断面図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明は人手によって作業することによる災害の防止と、作業性を高めて試験効率の向上を図るという目的を達成するために、試験室内の試験位置に被試験車両を配置して環境試験を行う環境試験装置において、ロープの先端部側を前記被試験車両に連結させ、該ロープの他端部側を回転する駆動ドラムで巻き取るようにして、前記被試験車両を前記試験位置へ牽引移動可能な牽引装置を設けたことにより実現した。
【実施例】
【0023】
以下、本発明の環境試験装置を自動車用環境試験装置に適用した場合として、その好適な実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は本実施例に係る自動車用環境試験装置の概略側断面図である。なお、以下の説明において、図1の左右方向右側を装置の前方、左側を後方とし、また上下方向を上下(または天井面と床面)、紙面に垂直な方向を左右として説明する。
【0025】
同図において、環境試験装置10は、被試験車両である自動車Mの性能試験等を行う環境試験室11と、該環境試験室11内の空気を循環させるための送風ダクト12と、該自動車Mの全体を予め低温に冷やしておくソーク室(図示せず)等から該環境試験室11の試験位置P(同図中の自動車Mが配置されている位置)まで該自動車Mを牽引する牽引装置13等により構成されている。
【0026】
前記環境試験室11には、前記ソーク室内から該環境試験室11内に前記自動車Mを出し入れするための出入口14と、冷風(空気)を取り入れるための、前面壁に形成した送入口15と、該送入口15から該環境試験室11内に流入された冷風を順次排出するための、後部天井面11bに形成した排風口16が設けられている。
【0027】
前記環境試験室11の前記出入口14は、ドア17で開閉可能に閉じられ、また前記排風口16の下側には前記環境試験室11内の風を該排風口16側に導く可動コーナーベーン(変流翼)18が配設されている。該可動コーナーベーン18は、前記環境試験室11内に前記自動車Mを出し入れする場合に左右に移動でき、自動車Mの移動を妨げないようにして設けられている。
【0028】
前記送風ダクト12は、一端開口部12a側が前記環境試験室11の前記送入口15に接続されているとともに、他端開口部12b側が該環境試験室11の前記排風口16に接続されて、該環境試験室11の上方を取り囲むようにして配設されている。
【0029】
また、前記送風ダクト12の途中には、コーナーベーン19とファン20と空調機21が順に設けられているとともに、前記排風口16の下流側、すなわち前記環境試験室11の後部天井部内には、雪捕集器22が前記送風ダクト12内に収容された状態にして設けられている。さらに、前記送入口15の下流側には、人工雪を噴射する吹雪発生器としての人工降雪器23が設けられている。
【0030】
次に、このように構成された前記環境試験装置10の動作を説明する。この環境試験装置10では、風洞試験と吹雪を伴う風洞試験等を低温(−50℃〜−60℃)の環境下で行うことができる。なお、風洞試験と吹雪を伴う風洞試験の何れの場合も、試験に先立ち、ソーク室内で低温に冷やし込まれた自動車Mを、前記牽引装置13で牽引して、該ソーク室から記環境試験室11内の試験位置Pまで移動させる。すなわち、前記牽引装置13は、該牽引装置13の駆動ドラム31から引き出したロープ32の先端部を自動車Mに連結させ、その後、該駆動ドラム31で該ロープ32の他端部側を巻き取ると、自動車Mを牽引して前記ソーク室から記環境試験室11内の試験位置Pまで移動させることができる。
【0031】
そして、試験が開始されて前記ファン20と前記空調機21が駆動されると、前記送風ダクト12の前記一端開口部12a側(前記環境試験室11の前記送入口14)から前記環境試験室11内に低温の風が吹き出される。また、この風の一部が自動車Mに当たり、該自動車Mの後側に廻った風が、さらに前記可動コーナーベーン18で前記排風口16側に導かれ、前記他端開口部12bから前記送風ダクト12内に吸い込まれる。
【0032】
該送風ダクト12内に吸い込まれた風は、前記雪捕集器22、前記コーナーベーン19を通って前記ファン20及び前記空調機21に帰還する。このようにして、低温の空気が前記環境試験室11内を循環することにより、該環境試験室11内に低温の風洞状態が再現される。
【0033】
一方、吹雪を伴う風洞試験を行う場合は、前記人工降雪器23で雪を生成して噴射すると、その雪が前記送風ダクト12からの風に乗って自動車Mに吹き付けられるとともに、その後、風と共に前記送風ダクト12内に吸い込まれる。該送風ダクト12内に吸い込まれた雪は、前記雪捕集器22内を通過するとき、該雪捕集器22により捕集され、風だけが帰還して循環することなる。これにより、前記環境試験室11内に吹雪を伴う風洞状態が再現される。
【0034】
したがって、本実施例の環境試験装置10によれば、自動車Mをソーク室等から環境試験室11内の試験位置Pに移動する際、前記牽引装置13で自動車Mを牽引して移動させることができるので、環境試験室11内で作業者が自動車Mを押して移動させる作業が無くなる。これにより、従来の作業で問題となっていた環境試験室11内で自動車Mを押す際に作業者が滑って転倒する事故等を無くすことができる。また、従来の作業では、多数の作業者で自動車Mの移動作業を行っていたのを、一人または数人で簡単に行うことができる。
【0035】
図2乃至図5は、図1の環境試験装置10に適用可能な牽引装置13の好適な一例を詳細に示す図で、図2はその牽引装置13の概略側面図、図3は図2のA−A断面図、図4は上蓋の一部を破断して示す牽引装置13の平面図、図5は図4のB−B線矢視断面図である。
【0036】
同図において、牽引装置13は、図1に示したように前記環境試験室11の前部側の床面11aに明けられた開口部を塞ぐようにして、該床面11a内に埋め込み状態で配設されてなるハウジング33を有している。該ハウジング33は、上面が開口された箱状の筐体として形成されており、該上面には複数個のヒンジ44,44…を用いて上蓋34が開閉可能に取り付けられている。
【0037】
前記上蓋34は、該上蓋34に取り付けられた取手34aを掴み、かつ、ヒンジ44,44…を支点として上下方向に回動させると、前記ハウジング33の上面開口部を開閉することができる。また、該上蓋34は、閉位置に配置されたとき、前記ハウジング33の前記床面11aとほぼ面一状態で保持されるように形成されている。なお、前記ハウジング33側には、図5に示すように前記上蓋34の開閉を検出する近接スイッチ35が設けられており、該近接スイッチ35からの信号で前記上蓋34の開閉状態を自動的に検知できるようになっている。
【0038】
また、前記ハウジング33内には、前記ロープ32と該ロープ32の他端部側を巻き取る前記駆動ドラム31と、該駆動ドラム31を回転駆動させる電動モータ35と、該電動モータ35の回転を減速して前記駆動ドラム31に伝達する減速機36と、該駆動ドラム31から引き出された該ロープ32を前記自動車M側に案内するガイドローラ機構37と、該ハウジング33内が凍結しないように該ハウジング33内全体を温めるための凍結防止用のヒータ38,38等が配設されている。
【0039】
前記ロープ32は、例えば−50℃〜−60℃の環境での試験にも耐え得る登山用ロープを使用し、また耐荷重も自動車Mを牽引するのに十分な強度を有する高強度のロープを使用している。
【0040】
前記ガイドローラ機構37は、前記ハウジング33内の上部壁面に固定されたブラケット39と、基端部側が該ブラケット39に枢軸40を介して上下方向回動可能に取り付けられてなる回動アーム41と、該回動アーム41の先端部側に枢軸42を介して回動可能に取り付けられてなるロープガイドローラ43等で構成されている。また、前記回動アーム41は、トーションバネ(図示せず)のバネ力で常に上側方向(該環境試験室11内の方向)に回動付勢されている。そして、該回動アーム41は、前記上蓋34が開放されると、図2に実線で示すように前記トーションバネのバネ力で床面11aから該環境試験室11内にロープガイドローラ43と共に突出するガイド位置に移動する。
【0041】
一方、該上蓋34が閉じられると、該上蓋34の重みで押されて前記トーションバネのバネ力に抗して下側に回動し、図2に二点鎖線で示すようにハウジング33内の収納位置に収容されるようになっている。なお、前記回動アーム41及び前記ロープガイドローラ43が、図2に実線で示すガイド位置に配置されると、前記駆動ドラム31から引き出された前記ロープ32を自動車M側にガイドして牽引できる状態になる。
【0042】
前記凍結防止用のヒータ38,38は、前記電動モータ35に隣接した位置と前記減速機36に隣接した位置にそれぞれ設けられており、前記電動モータ35及び減前記速機36内が凍結するのを防止するとともに、前記駆動ドラム31、前記ロープ32、前記ロープガイド機構37が凍結するのを防止するようになっている。したがって、該凍結防止用のヒータ38は、凍結状況に応じて本実施例以外の部分にも適宜設けられるものである。
【0043】
このように構成された牽引装置13では、前記上蓋34が閉じられているとき、前記ロープ32及び前記ロープガイド機構37の全てが前記ハウジング33内に収容され、前記環境試験室11内の床面11a上を平面状態にしておくことができる。
【0044】
一方、自動車Mを牽引する場合は、前記上蓋34を開放させると、ロープガイド機構37の回動アーム41がロープガイドローラ43と共に前記床面11a上から前記環境試験室11内に突出した状態になる。また、この状態で、前記駆動ドラム31に巻回収納されている前記ロープ32を引き出し、さらに該ロープ32を前記ロープガイドローラ43上を経て、ソーク室等に配置されている自動車Mの位置まで延ばし、該自動車M所定の牽引部に該ロープ32の先端を連結する。その後、前記電動モータ35を駆動させて前記ロープ32の他端部側を駆動ドラム31上に巻き取らせると、この巻き取りに連動して前記自動車Mが前記牽引装置13側に牽引され、該自動車Mを前記ソーク室から前記環境試験室11内の前記試験位置Pまで移動させることができる。
【0045】
また、牽引作業が完了したら、前記自動車Mの牽引部から前記ロープ32を取り外し、その取り外したロープ32を前記駆動ドラム31上に巻き取らせて前記ハウジング33内に収容し、その後、前記上蓋34を閉じる。これにより、前記ロープガイドローラ43と前記回動アーム41も一体にハウジング33内に収容され、環境試験の準備が終了する。
【0046】
一方、前記自動車Mの試験終了後は、自動車Mはエンジン等を始動して退出し、あるいは別に用意される牽引装置を利用して退出されることになる。
【0047】
なお、上記実施例では、低温状態を再現する環境試験装置に適用した場合について説明したが、高温又は常温状態で風洞試験を行うような場合にも適用することができるものであり、本発明が低温状態を再現する場合以外の高温又は常温状態での試験にも及ぶことは当然である。また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上説明したように、本発明は自動車用以外の製品における環境試験を行う装置にも応用できる。
【符号の説明】
【0049】
10 環境試験装置
11 環境試験室
11a 床面
13 牽引装置
15 送入口
16 排風口
20 ファン
21 空調機
31 駆動ドラム
32 ロープ
33 ハウジング
34 上蓋
35 電動モータ
36 減速機
37 ロープガイド機構
38 ヒータ
43 ロープガイドローラ
M 自動車(被試験車両)
P 試験位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験室内の試験位置に被試験車両を配置して環境試験を行う環境試験装置において、
ロープの先端部側を前記被試験車両に連結させ、該ロープの他端部側を回転する駆動ドラムで巻き取るようにして、前記被試験車両を前記試験位置へ牽引移動可能な牽引装置を設けたことを特徴とする環境試験装置。
【請求項2】
上記牽引装置は、前記試験室内の床に埋め込み配置されてなることを特徴とする請求項1記載の環境試験装置。
【請求項3】
上記ロープは、低温の使用に耐え得る登山用ロープを使用してなることを特徴とする請求項1または2記載の環境試験装置。
【請求項4】
上記牽引装置は、該牽引装置内を設定温度とするヒータ等の温調装置を備えてなることを特徴とする請求項1,2または3記載の環境試験装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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