説明

環形蛍光ランプおよび照明器具

【課題】3つ以上の同心円状環形発光管を連結した環形蛍光ランプの最冷点温度を好適に制御することができる環形蛍光ランプおよび照明器具を提供する。
【解決手段】環形蛍光ランプ1は、外側環形発光管2と、外側環形発光管2の内側に同心円状に配置された内側環形発光管3と、外側環形発光管2と内側環形発光管3との間に同心円状に配置された中間環形発光管4とを備え、外側環形発光管2と中間環形発光管4は連結部5で連結され、内側環形発光管3と中間環形発光管4は連結部6で連結される。外側環形発光管2とそれに隣接する中間環形発光管4との間隔d1は、内側環形発光管3とそれに隣接する中間環形発光管4との間隔d2よりも大きくされる(d1>d2)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は環形蛍光ランプおよび照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、ガラス管の両端に電極を有する環形蛍光ランプが広く用いられている。これらの環形蛍光ランプを用いて高光束を得るための照明器具として、環の大きさが異なる複数の環形蛍光ランプを段違いに配置したものが使用されてきた。しかし、このような照明器具は蛍光ランプが段違いに配置されるため器具全体の厚みが大きくなる。この厚みを薄くするため、2つの環形発光管を同心円状に配置し、これらの発光管を相互にいわゆるブリッジ接合により連結し、内部に一つの放電路を形成するようにした環形蛍光ランプが開発された。この種の環形蛍光ランプは例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
しかし、上述のような同心円状環形蛍光ランプは、形状がコンパクトで比較的高負荷であるために、ランプ自身の温度が高くなり、必然的に水銀蒸気圧を決定する最冷点温度が、最適領域である40〜50℃よりも上昇してしまい、ランプ光束が低下するという問題が生ずる。この問題を解決するため、例えば特許文献2には、2つの環形発光管のうち外側に位置する環形発光管のブリッジ接合部から対応する端面中央部までの距離を、内側に位置する環形発光管のブリッジ接合部から対応する端面中央部までの距離よりも長くした環形蛍光ランプが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2821455号公報
【特許文献2】特許第2788621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1,2に開示された環形蛍光ランプは2つの同心円状環形発光管を連結したものである。さらに高光束のランプを得るためには3つ以上の同心円状環形発光管を連結した環形蛍光ランプを提供することが望まれる。
【0006】
本発明の目的は、3つ以上の同心円状環形発光管を連結した環形蛍光ランプの最冷点温度を好適に制御することができる環形蛍光ランプおよび照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するため以下のような環形蛍光ランプおよび照明器具を提供する。
(1)電極が設けられた電極側端部を一端に有し封止された非電極側端部を他端に有する外側環形発光管と、前記外側環形発光管の内側に同心円状に配置され、電極が設けられた電極側端部を一端に有し封止された非電極側端部を他端に有する内側環形発光管と、前記外側環形発光管と前記内側環形発光管との間に同心円状に配置され、封止された非電極側端部を両端に有する中間環形発光管と、隣接する前記環形発光管同士を前記非電極側端部近傍で連結して一つの放電路を形成するための連結部とを備え、前記外側環形発光管とそれに隣接する前記中間環形発光管との間隔および前記内側環形発光管とそれに隣接する前記中間環形発光管との間隔のうちの一方の間隔が、前記一方の間隔に係る前記環形発光管の組合せ以外の隣接する2つの前記環形発光管の間隔よりも大きいことを特徴とする環形蛍光ランプ。
(2)前記中間環形発光管が同心円状に複数設けられることを特徴とする上記(1)に記載の環形蛍光ランプ。
(3)前記各環形発光管が同一平面上に配置されることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の環形蛍光ランプ。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の環形蛍光ランプと、前記環形蛍光ランプを点灯するための点灯装置を有する器具本体とを備えたことを特徴とする照明器具。
(5)前記環形蛍光ランプの前記内側環形発光管とそれに隣接する前記中間環形発光管との間隔が、それ以外の隣接する2つの前記環形発光管の間隔よりも大きくされ、前記内側環形発光管の非電極側端部が熱伝導部材を介して前記器具本体に接続されることを特徴とする上記(4)に記載の照明器具。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明によれば、3つ以上の同心円状環形発光管を連結した環形蛍光ランプの最冷点温度を好適に制御することができる環形蛍光ランプを得ることができる。
請求項2に係る発明によれば、同心円状環形発光管の数を増やすことでより高光束の環形蛍光ランプを得ることができる。
請求項3に係る発明によれば、3つ以上の同心円状環形発光管を有する環形蛍光ランプ全体の厚さを薄くすることができる。
請求項4に係る発明によれば、3つ以上の同心円状環形発光管を連結した環形蛍光ランプの最冷点温度を好適に制御することができる環形蛍光ランプを備えた照明器具を得ることができる。
請求項5に係る発明によれば、内側環形発光管の非電極側端部の最冷点の温度制御を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係る環形蛍光ランプの一実施例を示す平面図である。
【図2】図1の環形蛍光ランプの各発光管の平面断面図である。
【図3】本発明に係る環形蛍光ランプの他の実施例を示す各発光管の平面断面図である。
【図4】本発明に係る環形蛍光ランプのさらに他の実施例を示す平面図である。
【図5】図4の環形蛍光ランプの各発光管の平面断面図である。
【図6】本発明に係る環形蛍光ランプのさらに他の実施例を示す各発光管の平面断面図である。
【図7】本発明に係る照明器具の一実施例を示す側面図である。
【図8】本発明に係る照明器具の他の実施例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明に係る環形蛍光ランプの一実施例を示す平面図である。図2は、図1の環形蛍光ランプの各発光管の平面断面図である。図示のように、環形蛍光ランプ1は、電極11が設けられた電極側端部12を一端に有し封止された非電極側端部13を他端に有する外側環形発光管2と、外側環形発光管2の内側に同心円状に配置され、電極14が設けられた電極側端部15を一端に有し封止された非電極側端部16を他端に有する内側環形発光管3と、外側環形発光管2と内側環形発光管3との間に同心円状に配置され、封止された非電極側端部17,18を両端に有する中間環形発光管4とを備える。これらの発光管はガラス管で形成され、水銀および希ガスを含む放電媒体が封入される。本例では3つの環形発光管2,3,4は同一平面上に配置されている。同一平面とは、ほぼ同一の平面を含む概念である。外側環形発光管2と隣接する中間環形発光管4は連結部5で連結されており、また内側環形発光管3と隣接する中間環形発光管4は連結部6で連結されている。これにより、3つの環形発光管2,3,4の内部に、電極11−連結部5−連結部6−電極14の経路で一つの放電路が形成される。
【0011】
各環形発光管2,3,4の非発光部7は口金8で覆われる。電極11,14は図示しないリード線を介して口金8に設けられた口金ピン9,10にそれぞれ接続される。同心円状に配置された環形発光管2と4の間、および環形発光管3と4の間には、少なくとも一箇所に緩衝部材19がそれぞれ設けられる。
【0012】
最冷点20が外側環形発光管2の非電極側端部13に置かれる場合、各環形発光管同士の間隔dは次のような大小関係とされる。すなわち、図1,図2に示すように、外側環形発光管2とそれに隣接する中間環形発光管4との間隔d1は、内側環形発光管3とそれに隣接する中間環形発光管4との間隔d2よりも大きくされる(d1>d2)。例えば、間隔d1は6mmであり、間隔d2は3mmである。ここで間隔dは環形発光管同士の各地点の間隔の平均値とする。以下同様である。環形発光管の外周は例えば200mm以上400mm以下とされるが、この場合、間隔d1は15mm以下が好ましい。間隔が15mmを超えると、透光性カバーを有する照明器具にランプを装着して点灯したとき、2つの環形発光管がそれぞれ独立して存在するように見え、デザイン上好ましくないからである。一方、間隔d2はd1よりも小さい値であり、間隔ゼロでもよい。外側環形発光管2の非電極側端部13に位置する最冷点20の温度は、間隔d1、d2(d1>d2)の大きさを調整することにより制御することができる。
また、外側環形発光管2の非電極側端部13と電極側端部12との距離P1は、内側環形発光管3の非電極側端部16と電極側端部15との距離P2より広くすることで、更に最冷点20を好適に制御することが可能である。また、外側環形発光管2と中間環形発光管4の連結部5の位置を、図示のように、内側環形発光管3と中間環形発光管4の連結部6の位置と比べ、環形発光管の非電極側端部から遠ざけることでも最冷点20を好適に制御することができる。
【0013】
図3は、本発明に係る環形蛍光ランプの他の実施例を示す各発光管の平面断面図である。本実施例が図2に示す実施例と異なる点は、最冷点20が内側環形発光管3の非電極側端部16に置かれるところにある。この場合、各環形発光管同士の間隔は次のような大小関係とされる。すなわち、図3に示すように、内側環形発光管3とそれに隣接する中間環形発光管4との間隔d2は、外側環形発光管2とそれに隣接する中間環形発光管4との間隔d1よりも大きくされる(d2>d1)。例えば、間隔d2は6mmであり、間隔d1は3mmである。環形発光管の外周は例えば200mm以上400mm以下とされるが、この場合、間隔d2は15mm以下が好ましい。間隔が15mmを超えると、透光性カバーを有する照明器具にランプを装着して点灯したとき、2つの環形発光管がそれぞれ独立して存在するように見え、デザイン上好ましくないからである。一方、間隔d1はd2よりも小さい値であり、間隔ゼロでもよい。内側環形発光管3の非電極側端部16に位置する最冷点20の温度は、間隔d1、d2(d2>d1)の大きさを調整することにより制御することができる。
また、内側環形発光管3の非電極側端部16と電極側端部15との距離P2は、外側環形発光管2の非電極側端部13と電極側端部12との距離P1より広くすることで、更に最冷点20を好適に制御することが可能である。また、内側環形発光管3と中間環形発光管4の連結部6の位置を、図示のように、外側環形発光管2と中間環形発光管4の連結部5の位置と比べ、環形発光管の非電極側端部から遠ざけることでも最冷点20を好適に制御することができる。
【0014】
図4は、本発明に係る環形蛍光ランプのさらに他の実施例を示す平面図である。図5は、図4の環形蛍光ランプの各発光管の平面断面図である。図示のように、環形蛍光ランプ1は、電極11が設けられた電極側端部12を一端に有し封止された非電極側端部13を他端に有する外側環形発光管2と、外側環形発光管2の内側に同心円状に配置され、電極14が設けられた電極側端部15を一端に有し封止された非電極側端部16を他端に有する内側環形発光管3と、外側環形発光管2と内側環形発光管3との間に同心円状に配置され、封止された非電極側端部17,18を両端に有する中間環形発光管4および封止された非電極側端部17’,18’を両端に有する中間環形発光管4’とを備える。本例では4つの環形発光管2,3,4,4’は同一平面上に配置されている。外側環形発光管2と隣接する中間環形発光管4は連結部5で連結されており、また内側環形発光管3と隣接する中間環形発光管4は連結部6で連結されている。さらに、中間環形発光管4と隣接する中間環形発光管4’は連結部22で連結されている。これにより、4つの環形発光管2,3,4,4’の内部に、電極11−連結部5−連結部22−連結部6−電極14の経路で一つの放電路が形成される。
【0015】
各環形発光管2,3,4,4’の非発光部7は口金8で覆われる。電極11,14は図示しないリード線を介して口金8に設けられた口金ピン9,10にそれぞれ接続される。同心円状に配置された環形発光管2と4の間、環形発光管4と4’の間、および環形発光管3と4’の間には、少なくとも一箇所に緩衝部材19がそれぞれ設けられる。
【0016】
最冷点20が外側環形発光管2の非電極側端部13に置かれる場合、各環形発光管同士の間隔dは次のような大小関係とされる。すなわち、図4,図5に示すように、外側環形発光管2とそれに隣接する中間環形発光管4との間隔d1は、内側環形発光管3とそれに隣接する中間環形発光管4との間隔d2および隣接する中間環形発光管4と4’の間隔d3よりも大きくされる(d1>d2、d3)。例えば、間隔d1は6mmであり、間隔d2、d3は3mmである。環形発光管の外周は例えば200mm以上400mm以下とされるが、この場合、間隔d1は15mm以下が好ましい。間隔が15mmを超えると、透光性カバーを有する照明器具にランプを装着して点灯したとき、2つの環形発光管がそれぞれ独立して存在するように見え、デザイン上好ましくないからである。一方、間隔d2、d3はd1よりも小さい値であり、間隔ゼロでもよい。本例では、間隔d2=d3であるが、これに限定されない。外側環形発光管2の非電極側端部13に位置する最冷点20の温度は、間隔d1、d2、d3(d1>d2、d3)の大きさを調整することにより制御することができる。
また、外側環形発光管2の非電極側端部13と電極側端部12との距離P1は、内側環形発光管3の非電極側端部16と電極側端部15との距離P2より広くすることで、更に最冷点20を好適に制御することが可能である。また、外側環形発光管2と中間環形発光管4の連結部5の位置を、図示のように、内側環形発光管3と中間環形発光管4の連結部6の位置および中間環形発光管4と4’の連結部22の位置と比べ、環形発光管の非電極側端部から遠ざけることでも最冷点20を好適に制御することができる。
【0017】
図6は、本発明に係る環形蛍光ランプのさらに他の実施例を示す各発光管の平面断面図である。本実施例が図5に示す実施例と異なる点は、最冷点20が内側環形発光管3の非電極側端部16に置かれるところにある。この場合、各環形発光管同士の間隔は次のような大小関係とされる。すなわち、図6に示すように、内側環形発光管3とそれに隣接する中間環形発光管4との間隔d2は、外側環形発光管2とそれに隣接する中間環形発光管4との間隔d1および隣接する中間環形発光管4と4’の間隔d3よりも大きくされる(d2>d1、d3)。例えば、間隔d2は6mmであり、間隔d1、d3は3mmである。環形発光管の外周は例えば200mm以上400mm以下とされるが、この場合、間隔d2は15mm以下が好ましい。間隔が15mmを超えると、透光性カバーを有する照明器具にランプを装着して点灯したとき、2つの環形発光管がそれぞれ独立して存在するように見え、デザイン上好ましくないからである。一方、間隔d1、d3はd2よりも小さい値であり、間隔ゼロでもよい。本例では、間隔d1=d3であるが、これに限定されない。内側環形発光管3の非電極側端部16に位置する最冷点20の温度は、間隔d1、d2、d3(d2>d1、d3)の大きさを調整することにより制御することができる。
また、内側環形発光管3の非電極側端部16と電極側端部15との距離P2は、外側環形発光管2の非電極側端部13と電極側端部12との距離P1より広くすることで、更に最冷点20を好適に制御することが可能である。また、内側環形発光管3と中間環形発光管4の連結部6の位置を、図示のように、外側環形発光管2と中間環形発光管4の連結部5の位置および中間環形発光管4と4’の連結部22の位置と比べ、環形発光管の非電極側端部から遠ざけることでも最冷点20を好適に制御することができる。
【0018】
環形発光管が5つ以上(中間環形発光管が3つ以上)設けられる場合も、各環形発光管同士の間隔dは上記実施例と同様の仕方で大小関係が決められる。すなわち、外側環形発光管とそれに隣接する中間環形発光管との間隔および内側環形発光管とそれに隣接する中間環形発光管との間隔のうちの一方の間隔が、その一方の間隔に係る環形発光管の組合せ以外の隣接する2つの環形発光管の間隔よりも大きくされる。
【0019】
図7は、本発明に係る照明器具の一実施例を示す側面図である。本実施例では、天井に取付金具101を介して照明器具30を取り付け、照明器具30と天井との間に隙間100を設けるように取付けられている。
例えば照明器具30に使用されている環形発光管は、図1、2に示す3つの環形発光管2,3,4を連結した環形蛍光ランプ1や図4、5に示す4つの環形発光管を連結した環形蛍光ランプ1を使用し、環形蛍光ランプ1を点灯するための点灯装置を収納する反射板32を有する器具本体31を備え、点灯装置(図示無し)は図示しないコネクタを介して口金8の口金ピンに接続される。そして、環形蛍光ランプ1は1つまたは複数の取付部材33により器具本体31に取り付けられ、樹脂製の透光性カバー34で覆われる。
また、本例で示す照明器具30に取付けられた環形蛍光ランプ1は、最冷点が外側環形発光管2の非電極側端部に置かれたものである。
そして、照明器具30では、最冷点の温度上昇を抑制して前記最冷点の温度を好適に保持できるように、天井と照明器具30との間に隙間100を設けて照明器具30の放熱を良くしている。また、反射板32には傾斜102を設け、内側環形発光管3より外側環形発光管2に向かって反射板32との距離を広げることで外側環形発光管2の前記最冷点部の放熱を良くしている。また、図示なしの点灯装置の発熱部品を前記最冷点の位置とは反対側になるように配置することで前記最冷点の温度上昇を抑えている。
【0020】
図8は、本発明に係る照明器具の他の実施例を示す側面図である。本実施例が図7の実施例と異なる点は、環形蛍光ランプ1として図3に示す3つの環形発光管2,3,4を連結した環形蛍光ランプや図6に示す4つの環形発光管を連結した環形蛍光ランプを備えたところにあり、他は同様である。この場合、最冷点は図3、6に示すように内側環形発光管3の非電極側端部に置かれる。本例では、最冷点が位置する内側環形発光管3の非電極側端部(口金8で覆われている)が、熱伝導部材35を介して器具本体31、例えばそのシャーシ部に接続される。これにより、最冷点の温度制御を確実に行うことができる。なお、熱伝導部材35は必須ではなく、必要に応じて設けられるものである。
【符号の説明】
【0021】
1 環形蛍光ランプ
2 外側環形発光管
3 内側環形発光管
4、4’ 中間環形発光管
5、6、22 連結部
7 非発光部
8 口金
9、10 口金ピン
11,14 電極
12,15 電極側端部
13、16、17、17’、18、18’ 非電極側端部
19 緩衝部材
20 最冷点
30 照明器具
31 器具本体
32 反射板
33 取付部材
34 透光性カバー
35 熱伝導部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極が設けられた電極側端部を一端に有し封止された非電極側端部を他端に有する外側環形発光管と、前記外側環形発光管の内側に同心円状に配置され、電極が設けられた電極側端部を一端に有し封止された非電極側端部を他端に有する内側環形発光管と、前記外側環形発光管と前記内側環形発光管との間に同心円状に配置され、封止された非電極側端部を両端に有する中間環形発光管と、隣接する前記環形発光管同士を前記非電極側端部近傍で連結して一つの放電路を形成するための連結部とを備え、
前記外側環形発光管とそれに隣接する前記中間環形発光管との間隔および前記内側環形発光管とそれに隣接する前記中間環形発光管との間隔のうちの一方の間隔が、前記一方の間隔に係る前記環形発光管の組合せ以外の隣接する2つの前記環形発光管の間隔よりも大きいことを特徴とする環形蛍光ランプ。
【請求項2】
前記中間環形発光管が同心円状に複数設けられることを特徴とする請求項1に記載の環形蛍光ランプ。
【請求項3】
前記各環形発光管が同一平面上に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の環形蛍光ランプ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の環形蛍光ランプと、前記環形蛍光ランプを点灯するための点灯装置を有する器具本体とを備えたことを特徴とする照明器具。
【請求項5】
前記環形蛍光ランプの前記内側環形発光管とそれに隣接する前記中間環形発光管との間隔が、それ以外の隣接する2つの前記環形発光管の間隔よりも大きくされ、前記内側環形発光管の非電極側端部が熱伝導部材を介して前記器具本体に接続されることを特徴とする請求項4に記載の照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−4488(P2013−4488A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137956(P2011−137956)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】