説明

環状アミン化合物を含有する医薬

【課題】優れた高血圧症治療薬を提供する。
【解決手段】一般式(I)


[式中、R1:H、置換可アルキル、置換可アルケニル、置換可環状炭化水素、置換可ヘテロシクリル等;R2:H、置換可アルキル、置換可アルケニル、置換可シクロアルキル等;R3、R4;H、置換可アルキル、置換可アルケニル、置換可シクロアルキル等;R5、R6:H、置換可アルキル、置換可シクロアルキル、置換可アルコキシ等;R7、R8:H、置換可アルキル、置換可シクロアルキル等;X:式(II)等;A:置換可環状炭化水素、置換可ヘテロシクリル等;Y:単結合、置換可アルキレン、置換可アルケニレン、−(CH2)a−X1−(CH2)b−(X1:式−NH−、−O−等;a、b:0−5)等;B:置換可環状炭化水素、置換可ヘテロシクリル等]を有する化合物等を含有する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】



[式中、R1は、水素原子、C1−C8アルキル基、置換C1−C8アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、置換C2−C6アルキニル基、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、置換C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、置換C1−C6アルキルチオ基、アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、置換C1−C6アルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、置換ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、ホルミル基、(C1−C6アルキル)カルボニル基、置換(C1−C6アルキル)カルボニル基、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基、置換(C1−C6アルコキシ)カルボニル基、C3−C10環状炭化水素基、置換C3−C10環状炭化水素基、3乃至10員ヘテロシクリル基、または、置換3乃至10員ヘテロシクリル基を示し、R1における環状炭化水素基およびヘテロシクリル基以外の各基の置換基は、置換基群αまたはβから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、2個の当該置換基が一緒となって、C1−C5アルキレン基を形成してもよく、R1における環状炭化水素基およびヘテロシクリル基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し;
2は、水素原子、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、置換C2−C6アルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、または、置換C3−C8シクロアルキル基を示し、R2における各基の置換基は、置換基群αまたはβから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、R1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒となって、3乃至10員含窒素ヘテロシクリル基または置換3乃至10員含窒素ヘテロシクリル基を形成してもよく、当該含窒素ヘテロシクリル基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し;
3は、水素原子、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、置換C2−C6アルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、置換C3−C8シクロアルキル基、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、置換C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、または、置換C1−C6アルキルチオ基を示し、R3における各基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し;
4は、水素原子、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、置換C2−C6アルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、置換C3−C8シクロアルキル基、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、置換C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、または、置換C1−C6アルキルチオ基を示し、R4における各基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、R3およびR4は、一緒となって、C1−C5アルキレン基または置換C1−C5アルキレン基を形成してもよく、当該アルキレン基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し;
5は、水素原子、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基、C3−C8シクロアルキル基、置換C3−C8シクロアルキル基、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、置換C1−C6アルコキシ基、アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、置換C1−C6アルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、または、置換ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)を示し、R5における各基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し;
6は、水素原子、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基、C3−C8シクロアルキル基、置換C3−C8シクロアルキル基、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、置換C1−C6アルコキシ基、アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、置換C1−C6アルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、または、置換ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)を示し、R6における各基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し;
7は、水素原子、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、置換C2−C6アルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、置換C3−C8シクロアルキル基、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、置換C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、または、置換C1−C6アルキルチオ基を示し、R7における各基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し;
8は、水素原子、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、置換C2−C6アルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、置換C3−C8シクロアルキル基、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、置換C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、または、置換C1−C6アルキルチオ基を示し、R8における各基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、R7およびR8は、一緒となって、C1−C5アルキレン基または置換C1−C5アルキレン基を形成してもよく、当該アルキレン基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し;
Xは、式(II)、(III)もしくは(IV)
【化2】


を有する基を示し;
Aは、Xが式(II)を有する基であるとき、3乃至10員含窒素飽和ヘテロシクリル基、置換3乃至10員含窒素飽和ヘテロシクリル基、3乃至10員含窒素部分不飽和ヘテロシクリル基、または、置換3乃至10員含窒素部分不飽和ヘテロシクリル基を示し、Xが式(III)もしくは(IV)を有する基であるとき、C3−C10飽和環状炭化水素基、置換C3−C10飽和環状炭化水素基、C3−C10部分不飽和環状炭化水素基、置換C3−C10部分不飽和環状炭化水素基、3乃至10員飽和ヘテロシクリル基、置換3乃至10員飽和ヘテロシクリル基、3乃至10員部分不飽和ヘテロシクリル基、または、置換3乃至10員部分不飽和ヘテロシクリル基を示し、Aにおける各基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し;
Yは、単結合、C1−C6アルキレン基、置換C1−C6アルキレン基、C2−C6アルケニレン基、置換C2−C6アルケニレン基、C2−C6アルキニレン基、置換C2−C6アルキニレン基、または、式−(CH2)a−X1−(CH2)b−[式中、X1は、式−NH−、−NR9−(式中、R9は、C1−C6アルキル基を示す)、−O−、−S−、−SO−もしくは−SO2−を有する基を示し、aおよびbは、独立して0乃至5の整数を示し、aおよびbの和は、0乃至5である]を有する基を示し、Yにおける各基の置換基は、置換基群γから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し;
Bは、C3−C10環状炭化水素基、置換C3−C10環状炭化水素基、3乃至10員ヘテロシクリル基、置換3乃至10員ヘテロシクリル基、または、式(V)
【化3】


[式中、Dは、C3−C10環状炭化水素基、置換C3−C10環状炭化水素基、3乃至10員ヘテロシクリル基、または、置換3乃至10員ヘテロシクリル基を示し、Dにおける各基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、
2は、式−NH−、−NR11−(式中、R11は、C1−C6アルキル基を示す)、−O−、−S−、−SO−もしくは−SO2−を有する基を示し、
10は、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、置換C2−C6アルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、または、置換C3−C8シクロアルキル基を示し、R10における各基の置換基は、置換基群δから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す]を有する基を示し、Bにおける各基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、
あるいは、Yが結合するA環の炭素原子CA、Y、および、Bは、一緒となって、式(VI)
【化4】


[式中、Eは、Aとスピロ型に結合し、Bと縮環し、Eは、C3−C8飽和環状炭化水素基、置換C3−C8飽和環状炭化水素基、C3−C8部分不飽和環状炭化水素基、置換C3−C8部分不飽和環状炭化水素基、3乃至8員飽和ヘテロシクリル基、置換3乃至8員飽和ヘテロシクリル基、3乃至8員部分不飽和ヘテロシクリル基、または、置換3乃至8員部分不飽和ヘテロシクリル基を示し、Eにおける各基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す]を有する基を示し;
置換基群αは、C1−C6アルキル基、ハロゲノC1−C6アルキル基、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC1−C6アルコキシ基、メルカプト基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、ホルミルアミノ基、(C1−C6アルキル)カルボニルアミノ基、ホルミル基、(C1−C6アルキル)カルボニル基、カルボキシル基、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基、カルバモイル基、(C1−C6アルキルアミノ)カルボニル基、ジ(C1−C6アルキル)アミノカルボニル基(当該アルキル基は、同一または異なる)、アミノスルホニル基、(C1−C6アルキルアミノ)スルホニル基、および、ジ(C1−C6アルキル)アミノスルホニル基(当該アルキル基は、同一または異なる)、シアノ基、ニトロ基、ハロゲノ基、および、オキソ基からなる群を示し;
置換基群βは、C3−C8シクロアルキル基、置換C3−C8シクロアルキル基、C6−C10アリール基、置換C6−C10アリール基、3乃至10員ヘテロシクリル基、および、置換3乃至10員ヘテロシクリル基からなる群を示し、置換基群βにおける各基の置換基は、置換基群αから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し;
置換基群γは、C1−C6アルキル基、ヒドロキシル基、ハロゲノ基、オキソ基、ヒドロキシイミノ基、および、(C1−C6アルコキシ)イミノ基からなる群を示し;
置換基群δは、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、メルカプト基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、(C1−C6アルキル)カルボニルアミノ基、(C1−C6アルキル)スルホニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、(C1−C6アルキルアミノ)カルボニルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノカルボニルアミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、アミノスルホニルアミノ基、(C1−C6アルキルアミノ)スルホニルアミノ基、および、ジ(C1−C6アルキル)アミノスルホニルアミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)からなる群を示す。]
を有する化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項2】
1が、C1−C8アルキル基、置換C1−C8アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、置換C2−C6アルキニル基、C3−C10環状炭化水素基、置換C3−C10環状炭化水素基、3乃至10員ヘテロシクリル基、または、置換3乃至10員ヘテロシクリル基であり、R1における環状炭化水素基およびヘテロシクリル基以外の各基の置換基は、置換基群α1またはβ1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、R1における環状炭化水素基およびヘテロシクリル基の置換基は、置換基群α1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、
置換基群α1は、C1−C6アルキル基、ハロゲノC1−C6アルキル基、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC1−C6アルコキシ基、メルカプト基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、カルバモイル基、(C1−C6アルキルアミノ)カルボニル基、ジ(C1−C6アルキル)アミノカルボニル基(当該アルキル基は、同一または異なる)、および、ハロゲノ基からなる群を示し、
置換基群β1は、C3−C8シクロアルキル基、C6−C10アリール基、および、3乃至10員ヘテロシクリル基からなる群を示す請求項1に記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項3】
1が、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基(当該置換基は、置換基群α2またはβ2から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)、C3−C8環状炭化水素基、または、置換C3−C8環状炭化水素基(当該置換基は、置換基群α2から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)であり、
置換基群α2は、C1−C6アルキル基、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、カルバモイル基、(C1−C6アルキルアミノ)カルボニル基、および、ジ(C1−C6アルキル)アミノカルボニル基(当該アルキル基は、同一または異なる)からなる群を示し、
置換基群β2は、C3−C8シクロアルキル基、および、C6−C10アリール基からなる群を示す請求項1に記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項4】
1が、C2−C7アルキル基、または、C4−C7シクロアルキル基である請求項1に記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項5】
2が、水素原子、C1−C6アルキル基、または、C3−C8シクロアルキル基であり、R1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒となって、3乃至10員含窒素ヘテロシクリル基を形成してもよい請求項1乃至4のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項6】
2が、水素原子である請求項1乃至4のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項7】
3が、C1−C6アルキル基、C3−C8シクロアルキル基、または、C1−C6アルコキシ基であり、
4が、水素原子、C1−C6アルキル基、または、C3−C8シクロアルキル基であり、R3およびR4は、一緒となって、C1−C5アルキレン基を形成してもよい請求項1乃至6のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項8】
3が、C1−C6アルキル基であり、
4が、水素原子である請求項1乃至6のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項9】
5が、水素原子、C1−C6アルキル基、または、C3−C8シクロアルキル基であり、
6が、水素原子、C1−C6アルキル基、または、C3−C8シクロアルキル基である請求項1乃至8のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項10】
5およびR6が、水素原子である請求項1乃至8のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項11】
7が、水素原子、C1−C6アルキル基、または、C3−C8シクロアルキル基であり、
8が、水素原子、C1−C6アルキル基、または、C3−C8シクロアルキル基であり、R7およびR8は、一緒となってC2−C4アルキレン基を形成してもよい請求項1乃至10のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項12】
7が、C1−C4アルキル基であり、
8が、C1−C4アルキル基である請求項1乃至10のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項13】
Xが、式(II)を有する基であり、
Aが、4乃至8員含窒素飽和へテロシクリル基、置換4乃至8員含窒素飽和へテロシクリル基、4乃至8員含窒素部分不飽和へテロシクリル基、または、置換4乃至8員含窒素部分不飽和へテロシクリル基であり、Aにおける各基の置換基は、置換基群α3から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、
置換基群α3は、C1−C6アルキル基、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、ハロゲノ基、および、オキソ基からなる群を示す請求項1乃至12のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項14】
Xが、式(II)を有する基であり、
Aが、5乃至6員含窒素飽和へテロシクリル基、または、置換5乃至6員含窒素飽和へテロシクリル基(当該置換基は、置換基群α4から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)であり、
置換基群α4は、C1−C6アルキル基、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、および、オキソ基からなる群を示す請求項1乃至12のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項15】
Xが、式(II)を有する基であり、
Aが、ピペラジニル基、または、置換ピペラジニル基(当該置換基は、置換基群α4から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)である請求項1乃至12のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項16】
Yが、単結合、C1−C6アルキレン基、または、置換C1−C6アルキレン基(当該置換基は、置換基群γから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)である請求項1乃至15のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項17】
Yが、単結合である請求項1乃至15のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項18】
Bが、C3−C10シクロアルキル基、置換C3−C10シクロアルキル基、C6−C10アリール基、置換C6−C10アリール基、5乃至10員芳香族へテロシクリル基、置換5乃至10員ヘテロシクリル基、または、
式(Va)
【化5】


[式中、Daは、C3−C10シクロアルキル基、置換C3−C10シクロアルキル基、C6−C10アリール基、置換C6−C10アリール基、5乃至10員芳香族へテロシクリル基、または、置換5乃至10員ヘテロシクリル基を示し、Daにおける各基の置換基は、置換基群α1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、
2aは、式−NH−、−O−もしくは−S−を有する基を示し、
10aは、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、または、置換C2−C6アルキニル基を示し、R10aにおける各基の置換基は、置換基群δ1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す]を有する基であり、Bにおける各基の置換基は、置換基群α1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、
置換基群δ1は、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6アルキルアミノ基、および、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)からなる群を示す請求項1乃至17のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項19】
Bが、C6−C10アリール基、置換C6−C10アリール基、5乃至6員芳香族へテロシクリル基、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基、または、
式(Vb)
【化6】


[式中、Dbは、C6−C10アリール基、置換C6−C10アリール基、5乃至6員芳香族へテロシクリル基、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基を示し、Dbにおける各基の置換基は、置換基群α1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、
2bは、式−O−を有する基を示し、
10bは、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基、置換C2−C6アルケニル基、または、置換C2−C6アルキニル基を示し、R10bにおける各基の置換基は、置換基群δ2から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す]を有する基であり、Bにおける各基の置換基は、置換基群α1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、
置換基群δ2は、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6アルキルアミノ基、および、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)からなる群を示す請求項1乃至17のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項20】
Bが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群α5から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)、または、
式(Vc)
【化7】


[式中、Dcは、フェニル基、または、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群α5から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)を示し、
2cは、式−O−を有する基を示し、
10cは、置換C1−C6アルキル基(当該置換基は、置換基群δ3から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)を示す]を有する基であり、
置換基群α5は、C1−C6アルキル基、ハロゲノC1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC1−C6アルコキシ基、アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)、および、ハロゲノ基からなる群を示し、
置換基群δ3は、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、および、C1−C6アルキルチオ基からなる群を示す請求項1乃至17のいずれかに記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項21】
1が、C1−C8アルキル基、置換C1−C8アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、置換C2−C6アルキニル基、C3−C10環状炭化水素基、置換C3−C10環状炭化水素基、3乃至10員ヘテロシクリル基、または、置換3乃至10員ヘテロシクリル基であり、R1における環状炭化水素基およびヘテロシクリル基以外の各基の置換基は、置換基群α1またはβ1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、R1における環状炭化水素基およびヘテロシクリル基の置換基は、置換基群α1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、
2が、水素原子、C1−C6アルキル基、または、C3−C8シクロアルキル基であり、R1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒となって、3乃至10員含窒素ヘテロシクリル基を形成してもよく、
3が、C1−C6アルキル基、C3−C8シクロアルキル基、または、C1−C6アルコキシ基であり、
4が、水素原子、C1−C6アルキル基、または、C3−C8シクロアルキル基であり、R3およびR4は、一緒となって、C1−C5アルキレン基を形成してもよく、
5が、水素原子、C1−C6アルキル基、または、C3−C8シクロアルキル基であり、
6が、水素原子、C1−C6アルキル基、または、C3−C8シクロアルキル基であり、
7が、水素原子、C1−C6アルキル基、または、C3−C8シクロアルキル基であり、
8が、水素原子、C1−C6アルキル基、または、C3−C8シクロアルキル基であり、R7およびR8は、一緒となってC2−C4アルキレン基を形成してもよく、
Yが、単結合、C1−C6アルキレン基、または、置換C1−C6アルキレン基(当該置換基は、置換基群γから選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)であり、
Bが、C3−C10シクロアルキル基、置換C3−C10シクロアルキル基、C6−C10アリール基、置換C6−C10アリール基、5乃至10員芳香族へテロシクリル基、置換5乃至10員ヘテロシクリル基、または、
式(Va)
【化5】


[式中、Daは、C3−C10シクロアルキル基、置換C3−C10シクロアルキル基、C6−C10アリール基、置換C6−C10アリール基、5乃至10員芳香族へテロシクリル基、または、置換5乃至10員ヘテロシクリル基を示し、Daにおける各基の置換基は、置換基群α1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、
2aは、式−NH−、−O−もしくは−S−を有する基を示し、
10aは、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、または、置換C2−C6アルキニル基を示し、R10aにおける各基の置換基は、置換基群δ1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す]を有する基であり、Bにおける各基の置換基は、置換基群α1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す請求項1に記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項22】
1が、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基(当該置換基は、置換基群α2またはβ2から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)、C3−C8環状炭化水素基、または、置換C3−C8環状炭化水素基(当該置換基は、置換基群α2から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)であり、
2が、水素原子であり、
3が、C1−C6アルキル基であり、
4が、水素原子であり、
5およびR6が、水素原子であり、
7が、C1−C4アルキル基であり、
8が、C1−C4アルキル基であり、
Yが、単結合であり、
Bが、C6−C10アリール基、置換C6−C10アリール基、5乃至6員芳香族へテロシクリル基、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基、または、
式(Vb)
【化6】


[式中、Dbは、C6−C10アリール基、置換C6−C10アリール基、5乃至6員芳香族へテロシクリル基、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基を示し、Dbにおける各基の置換基は、置換基群α1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示し、
2bは、式−O−を有する基を示し、
10bは、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基、置換C2−C6アルケニル基、または、置換C2−C6アルキニル基を示し、R10bにおける各基の置換基は、置換基群δ2から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す]を有する基であり、Bにおける各基の置換基は、置換基群α1から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す請求項1に記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項23】
1が、C2−C7アルキル基、または、C4−C7シクロアルキル基であり、
2が、水素原子であり、
3が、C1−C6アルキル基であり、
4が、水素原子であり、
5およびR6が、水素原子であり、
7が、C1−C4アルキル基であり、
8が、C1−C4アルキル基であり、
Yが、単結合であり、
Bが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群α5から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)、または、
式(Vc)
【化7】


[式中、Dcは、フェニル基、または、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群α5から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)を示し、
2cは、式−O−を有する基を示し、
10cは、置換C1−C6アルキル基(当該置換基は、置換基群δ3から選択される同一または異なる1乃至3個の基を示す)を示す]を有する基である請求項1に記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項24】
(2S,4S,5S)−5−アミノ−6−[4−(2−クロロフェニル)−2,2−ジメチル−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−イソプロピルヘキサン酸ブチルアミド、
(2S,4S,5S)−5−アミノ−6−[4−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)−2,2−ジメチル−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−イソプロピルヘキサン酸ブチルアミド、
(2S,4S,5S)−5−アミノ−6−[4−(2−クロロフェニル)−2,2−ジメチル−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−イソプロピルヘキサン酸「(S)−2−メチルブチル]アミド、
(2S,4S,5S)−5−アミノ−6−[4−(2−クロロフェニル)−2,2−ジメチル−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−イソプロピルヘキサン酸シクロペンチルアミド、
(2S,4S,5S)−5−アミノ−6−[2,2−ジメチル−4−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−イソプロピルヘキサン酸イソブチルアミド、
(2S,4S,5S)−5−アミノ−6−[2,2−ジメチル−4−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−イソプロピルヘキサン酸(2,2−ジメチルプロピル)アミド、
(2R,4S,5S)−5−アミノ−6−[4−(2−クロロフェニル)−2,2−ジメチル−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−メチルヘキサン酸(2,2−ジメチルプロピル)アミド、
(2R,4S,5S)−5−アミノ−6−[2,2−ジメチル−4−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−メチルヘキサン酸(2,2−ジメチルプロピル)アミド、
(2R,4S,5S)−5−アミノ−6−[4−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)−2,2−ジメチル−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−メチルヘキサン酸(2,2−ジメチルプロピル)アミド、
(2R,4S,5S)−5−アミノ−6−[2,2−ジメチル−4−(2−メチルフェニル)−5−オキソピペラジン−1−イル]−2−エチル−4−ヒドロキシヘキサン酸(2,2−ジメチルプロピル)アミド、
(2R,4S,5S)−5−アミノ−6−[4−(2−クロロフェニル)−2,2−ジメチル−5−オキソピペラジン−1−イル]−2−エチル−4−ヒドロキシヘキサン酸(2,2−ジメチルプロピル)アミド、
(2R,4S,5S)−5−アミノ−6−[4−(2−クロロフェニル)−2,2−ジメチル−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−プロピルヘキサン酸(2,2−ジメチルプロピル)アミド、
(2R,4S,5S)−5−アミノ−6−[2,2−ジメチル−4−(2−メチルフェニル)−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ-2-メチルヘキサン酸シクロヘキシルアミド、
(2R,4S,5S)−5−アミノ−6−[2,2−ジメチル−4−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−メチルヘキサン酸シクロヘキシルアミド、
(2R,4S,5S)−5−アミノ−6−[4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチル−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−メチルヘキサン酸シクロヘキシルアミド、
(2R,4S,5S)−5−アミノ−6−[2,2−ジメチル−4−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−メチルヘキサン酸シクロペンチルアミド、
(2R,4S,5S)−5−アミノ−6−[2,2−ジメチル−4−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−メチルヘキサン酸[(S)−2−メチルブチル]アミド、
(2R,4S,5S)−5−アミノ−6−[4−(2,3−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチル−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−メチルヘキサン酸シクロペンチルアミド、および、
(2R,4S,5S)−5−アミノ−6−[4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2,2−ジメチル−5−オキソピペラジン−1−イル]−4−ヒドロキシ−2−メチルヘキサン酸シクロペンチルアミド
からなる群より選択される請求項1に記載された化合物、または、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。

【請求項25】
レニンを阻害することにより治療または予防され得る疾患の治療または予防のための請求項1乃至24のいずれかに記載された医薬組成物。

【請求項26】
高血圧症の治療または予防のための請求項1乃至24のいずれかに記載された医薬組成物。


【公開番号】特開2009−167179(P2009−167179A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−323099(P2008−323099)
【出願日】平成20年12月19日(2008.12.19)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】