説明

環状化合物、その製造法および剤

【課題】新規な化合物又はその塩により、タキキニン受容体拮抗作用、特にサブスタンスP受容体拮抗作用を高める。
【解決手段】下記一般式で表される化合物又はその塩。


〔式中、M環は部分構造


として−N=C<または−CS−N<を有する複素環を示し;RおよびRは、同一又は異なって水素原子又はM環における置換基を示し;B環は、置換基を有していてもよい環状炭化水素を示し;C環は、置換基を有していてもよい同素又は複素環を示し;Z環は置換されていてもよい含窒素複素環を示し;およびnは1ないし6の整数を示す。〕


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【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】


[式中、
M環は、部分構造
【化2】


として−N=C<または−CS−N<を有する、複素環であり;
およびRは、同一又は異なって、水素原子、又は
(1)ハロゲン原子,
(2)(i)ヒドロキシル基,(ii)C1−6アルコキシ基,(iii)C1−6アルキルチオ基,(iv)アミノ基,(v)C1−7アシルアミノ基,(vi)カルボキシル基,(vii)ニトロ基,(viii)モノ−又はジ−C1−6アルキルアミノ基,(ix)モノ−又はジ−C3−8シクロアルキルアミノ基,(x)C6−10アリールアミノ基,(xi)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基,(xii)炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含む5又は6員の芳香族複素環基,(xiii)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含む5ないし9員の非芳香族複素環基,(xiv)C1−4アルキルスルホニルアミノ基,(xv)C1−6アルキル−カルボニルオキシ基,および(xvi)ハロゲン原子,から選ばれた1〜5個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル基,
(3)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ基,
(4)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ基,
(5)C3−10シクロアルキル基,
(6)C6−10アリール基,
(7)C1−7アシルアミノ基,
(8)C1−3アシルオキシ基,
(9)ヒドロキシル基,
(10)ニトロ基,
(11)シアノ基,
(12)アミノ基,
(13)モノ−又はジ−C1−6アルキルアミノ基,
(14)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい、5〜9員の環状アミノ基,
(15)C1−6アルキル−カルボニルアミノ基,
(16)C1−6アルキル−スルホニルアミノ基,
(17)C1−6アルコキシ−カルボニル基,
(18)カルボキシル基,
(19)C1−6アルキル−カルボニル基,
(20)カルバモイル基,
(21)モノ−又はジ−C1−6アルキルカルボニル基,
(22)C1−6アルキルスルホニル,および
(23)オキソ基
から選ばれる置換基であり;
B環は、
(1)ハロゲン原子,
(2)(i)ヒドロキシル基,(ii)アミノ基,(iii)カルボキシル基,(iv)ニトロ基,(v)モノ−又はジ−C1−6アルキルアミノ基,(vi)C1−6アルキル−カルボニルオキシ基,および(vii)ハロゲン原子,から選ばれた1〜5個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル基,
(3)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ基,
(4)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ基,
(5)C6−10アリール基,
(6)C1−7アシルアミノ基,
(7)C1−3アシルオキシ基,
(8)ヒドロキシル基,
(9)ニトロ基,
(10)シアノ基,
(11)アミノ基,
(12)モノ−又はジ−C1−6アルキルアミノ基,
(13)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基,
(14)C1−6アルキル−カルボニルアミノ基,
(15)C1−6アルキル−スルホニルアミノ基,
(16)C1−6アルコキシカルボニル基,
(17)カルボキシル基,
(18)C1−6アルキルカルボニル基,
(19)カルバモイル基,
(20)モノ−又はジ−C1−6アルキルカルバモイル基,
(21)C1−6アルキルスルホニル,および
(22)オキソ基
から選ばれる同一または異なる1〜4個の置換基で置換されていてもよい、
炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個ないし3個含む、5ないし9員の芳香族複素環もしくは非芳香族複素環、または炭素原子からなる3ないし10員の環状炭化水素であり;
C環は、
(1)ハロゲン原子,
(2)ハロゲン化されていてもよいC1−10アルキル基,
(3)アミノ基で置換されたC1−4アルキル基,
(4)モノ−又はジ−C1−4アルキルアミノ基で置換されたC1−4アルキル基,
(5)カルボキシル基で置換されたC1−4アルキル基,
(6)C1−4アルコキシ−カルボニル基で置換されたC1−4アルキル基,
(7)ヒドロキシル基で置換されたC1−4アルキル基,
(8)C3−10シクロアルキル基,
(9)ニトロ基,
(10)シアノ基,
(11)ヒドロキシル基,
(12)ハロゲン化されていてもよいC1−10アルコキシ基,
(13)ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキルチオ基,
(14)アミノ基,
(15)モノ−又はジ−C1−4アルキルアミノ基,
(16)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基,
(17)C1−4アルキル−カルボニルアミノ基,
(18)アミノカルボニルオキシ基,
(19)モノ−又はジ−C1−4アルキルアミノカルボニルオキシ基,
(20)C1−4アルキルスルホニルアミノ基,
(21)C1−4アルコキシ−カルボニル基,
(22)アラルキルオキシカルボニル基,
(23)カルボキシル基,
(24)C1−6アルキル−カルボニル基,
(25)C3−6シクロアルキル−カルボニル基,
(26)カルバモイル基,
(27)モノ−又はジ−C1−4アルキルカルバモイル基,
(28)C1−6アルキルスルホニル基,および
(29)1ないし3個のハロゲン化されていてもよいC1−4アルキル基で置換されていてもよい、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個ないし4個含む、5または6員の芳香族単環式複素環、
から選ばれる同一または異なる1〜4個の置換基で置換されていてもよい、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個ないし3個含む、5ないし9員の複素環;または
(1)ハロゲン原子,
(2)ハロゲン化されていてもよいC1−10アルキル基,
(3)アミノ基で置換されたC1−4アルキル基,
(4)モノ−又はジ−C1−4アルキルアミノ基で置換されたC1−4アルキル基,
(5)カルボキシル基で置換されたC1−4アルキル基,
(6)C1−4アルコキシ−カルボニル基で置換されたC1−4アルキル基,
(7)ヒドロキシル基で置換されたC1−4アルキル基,
(8)C3−10シクロアルキル基,
(9)ニトロ基,
(10)シアノ基,
(11)ヒドロキシル基,
(12)ハロゲン化されていてもよいC1−10アルコキシ基,
(13)ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキルチオ基,
(14)アミノ基,
(15)モノ−又はジ−C1−4アルキルアミノ基,
(16)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基,
(17)C1−4アルキル−カルボニルアミノ基,
(18)アミノカルボニルオキシ基,
(19)モノ−又はジ−C1−4アルキルアミノカルボニルオキシ基,
(20)C1−4アルキルスルホニルアミノ基,
(21)C1−4アルコキシ−カルボニル基,
(22)アラルキルオキシカルボニル基,
(23)カルボキシル基,
(24)C1−6アルキル−カルボニル基,
(25)C3−6シクロアルキル−カルボニル基,
(26)カルバモイル基,
(27)モノ−又はジ−C1−4アルキルカルバモイル基,
(28)C1−6アルキルスルホニル基,および
(29)1ないし3個のハロゲン化されていてもよいC1−4アルキル基で置換されていてもよい、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個ないし4個含む、5または6員の芳香族単環式複素環
から選ばれる同一または異なる1〜4個の置換基で置換されていてもよい、3ないし10員の同素環であり;
Z環は、
(1)C1−6アルキル基,
(2)C2−6アルケニル基,
(3)C2−6アルキニル基,
(4)C3−8シクロアルキル基,
(5)C3−8シクロアルキル−C1−4アルキル基,
(6)C6−14アリール基,
(7)ニトロ基,
(8)シアノ基,
(9)ヒドロキシル基,
(10)C1−4アルコキシ基,
(11)C1−4アルキルチオ基,
(12)アミノ基,
(13)C1−4モノ−又はジ−C1−4アルキルアミノ基,
(14)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基,
(15)C1−4アルキル−カルボニルアミノ基,
(16)C1−4アルキルスルホニルアミノ基,
(17)C1−4アルコキシ−カルボニル基,
(18)カルボキシル基,
(19)C1−6アルキル−カルボニル基,
(20)カルバモイル基,
(21)モノ−又はジ−C1−4アルキルカルバモイル基,
(22)C1−6アルキルスルホニル基,
(23)オキソ基,および
(24)チオキソ基
から選ばれる同一または異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい、Y及び窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含んでいてもよい、含窒素複素環であり;そして
nは、1ないし6の整数を示す。]で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
B環が、
(1)ハロゲン原子,
(2)(i)ヒドロキシル基,(ii)アミノ基,(iii)カルボキシル基,(iv)ニトロ基,(v)モノ−又はジ−C1−6アルキルアミノ基,(vi)C1−6アルキル−カルボニルオキシ基および(vii)ハロゲン原子,から選ばれた1〜5個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル基,
(3)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ基,
(4)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ基,
(5)C6−10アリール基,
(6)C1−7アシルアミノ基,
(7)C1−3アシルオキシ基,
(8)ヒドロキシル基,
(9)ニトロ基,
(10)シアノ基,
(11)アミノ基,
(12)モノ−又はジ−C1−6アルキルアミノ基,
(13)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基,
(14)C1−6アルキル−カルボニルアミノ基,
(15)C1−6アルキル−スルホニルアミノ基,
(16)C1−6アルコキシカルボニル基,
(17)カルボキシル基,
(18)C1−6アルキルカルボニル基,
(19)カルバモイル基,
(20)モノ−又はジ−C1−6アルキルカルバモイル基,
(21)C1−6アルキルスルホニル基,および
(22)オキソ基
から選ばれる同一または異なる1〜4個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
C環が、
(1)ハロゲン原子,
(2)ハロゲン化されていてもよいC1−10アルキル基,
(3)アミノ基で置換されたC1−4アルキル基,
(4)モノ−又はジ−C1−4アルキルアミノ基で置換されたC1−4アルキル基,
(5)カルボキシル基で置換されたC1−4アルキル基,
(6)C1−4アルコキシ−カルボニル基で置換されたC1−4アルキル基,
(7)ヒドロキシル基で置換されたC1−4アルキル基,
(8)C3−10シクロアルキル基,
(9)ニトロ基,
(10)シアノ基,
(11)ヒドロキシル基,
(12)ハロゲン化されていてもよいC1−10アルコキシ基,
(13)ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキルチオ基,
(14)アミノ基,
(15)モノ−又はジ−C1−4アルキルアミノ基,
(16)窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい5〜9員の環状アミノ基,
(17)C1−4アルキル−カルボニルアミノ基,
(18)アミノカルボニルオキシ基,
(19)モノ−又はジ−C1−4アルキルアミノカルボニルオキシ基,
(20)C1−4アルキルスルホニルアミノ基,
(21)C1−4アルコキシ−カルボニル基,
(22)アラルキルオキシカルボニル基,
(23)カルボキシル基,
(24)C1−6アルキル−カルボニル基,
(25)C3−6シクロアルキル−カルボニル基,
(26)カルバモイル基,
(27)モノ−又はジ−C1−4アルキルカルバモイル基,
(28)C1−6アルキルスルホニル基,および
(29)1ないし3個のハロゲン化されていてもよいC1−4アルキル基で置換されていてもよい、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個ないし4個含む、5または6員の芳香族単環式複素環
から選ばれる同一または異なる1〜4個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環である、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
C環が、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル基、およびハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ基から選ばれた置換基を1ないし3個有するベンゼン環である、請求項1記載の化合物。
【請求項5】
Z環が、1または2個のオキソ基で置換されていてもよい5ないし10員の含窒素複素環である、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
【化3】


が、−N=C<である、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
nが、1である、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
Z環が、式
【化4】


[式中、mおよびpは、同一又は異なって、1ないし5の整数を示し;ZおよびZは、同一又は異なって、水素原子、C1−4アルキル基又は水酸基を示し;Yは請求項1記載と同意義を示す]で表される、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
請求項1記載の化合物またはその塩を含有することを特徴とする、医薬組成物。
【請求項10】
請求項1記載の化合物またはその塩を含有することを特徴とする、タキキニン受容体拮抗剤。
【請求項11】
請求項1記載の化合物またはその塩を含有することを特徴とする、サブスタンスP受容体拮抗剤。
【請求項12】
請求項1記載の化合物またはその塩を含有することを特徴とする、ニューロキニンA受容体拮抗剤。
【請求項13】
請求項1記載の化合物またはその塩を含有することを特徴とする、排尿異常改善剤。
【請求項14】
請求項1記載の化合物またはその塩を含有することを特徴とする、喘息、リューマチ関節炎、変形関節炎、疼痛、咳、過敏性腸疾患または嘔吐改善剤。

【公開番号】特開2007−277260(P2007−277260A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−164662(P2007−164662)
【出願日】平成19年6月22日(2007.6.22)
【分割の表示】特願平9−20386の分割
【原出願日】平成8年3月22日(1996.3.22)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】