説明

環状部材の梱包方法

【課題】環状部材を軽量で簡単に梱包することができ、環状部材に傷をつけることなく、容易に環状部材を取り出しでき、従来のように梱包部材がゴミとなることもなく、再利用可能で環境に優しい環状部材の梱包方法を提供する。
【解決手段】長手方向の両側端が開口するとともに、短手方向の一端で脱着自在に封止可能な長尺状の袋状の梱包部材を用いて、梱包部材の一端の封止部を開いて、環状部材を梱包部材中に挿着するとともに、梱包部材の一方の側片と、他方の側片とで、環状部材を被包するようにして、一端を合わせて、一端で封止し、梱包部材の両側端の開口部を重ね合わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ガスケット、Oリング、コイルなどの環状部材の梱包方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このような環状部材、特に、機器類や大口径の配管に使用される大口径のうず巻き形ガスケットでは、運搬の際に、ガスケットが破損損傷しないように、ガスケットを、例えば、大きな寸法の袋に、ガスケット全体を入れて梱包する方法が採用されている。
【0003】
さらに、ガスケットを、紙テープや合成樹脂製の長尺状のテープを用いて、ガスケットに対して螺旋状に、いわゆるゲートル巻きにて巻き付けて梱包して、ダンボール箱に入れるか、木枠などで挟み込んで梱包する方法が採用されている。
【0004】
また、特許文献1(特許第2675246号公報)では、ヒートシール性を有する熱収縮性梱包部材よりなる環状包装体が開示されている。
すなわち、特許文献1では、環状の被包装物の外周面に、この外周面より幅広の熱収縮性梱包部材のシートを、そのシートの収縮軸が被包装物の周方向と一致するように密着巻きして接合して、被包装物の外周面に密着した梱包部材の筒状体を形成している。
【0005】
そして、この筒状体を加熱して、その両端部を、それぞれ被包装物の両側面に沿って収縮させ、これによって被包装物の両側面に、その内径より小径の筒状体開口を有する中間包装体を形成し、この中間包装体の両側方から、被包装物の内周面に沿って環状のシール面を有するリングシーラーを挿入し、このシール面によって、筒状体の両端部を挟圧融着して環状のシーム部を形成して梱包している。
【0006】
さらに、特許文献2(特許第3320664号公報)では、一対の環状の挟持体のうち、一方の挟持体にガスケットを第1のバンド部材で結束し、次に、ガスケットを挟み込むように、他方の挟持体を抱き合わせて、両挟持体を第2のバンド部材で結束して、梱包する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第2675246号公報
【特許文献2】特許第3320664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような従来の梱包方法のうち、大きな寸法の袋に、ガスケット全体を入れて梱包する方法では、ガスケットの寸法が大型になると、ガスケットの内径側に位置する袋に対して、風圧を受けるため、持ち運びに不便である。
【0009】
さらに、いわゆるゲートル巻きにて巻き付けて梱包する方法では、環状部材であるガスケットの曲面を、一定の重ね代を維持しながら、テープで螺旋状に巻き進めるので、手間がかかるとともに、ずれや緩みが生じやすくなる。その結果、運搬などの取り扱い中に、梱包がほどけてガスケットが露出してしまい、破損損傷するおそれがある。
【0010】
また、このゲートル巻きの場合には、梱包部材を取り外すのにも手間がかかったり、ハサミで切り取る際はガスケットに傷がついたり、ゴミが散乱するという問題があった。
さらに、特許文献1のような梱包方法では、上記のように、被包装物の外周面に密着した梱包部材の筒状体を形成する工程、収縮工程、リングシーラーを挿入して融着する工程などの複雑な工程が必要であり、手間がかかることになる。
【0011】
また、同一寸法の被包装物を梱包する場合は、大量処理ができ適しているが、多彩な寸法を対象とするガスケットのような製品には、寸法毎にリングシーラーなどの型を要するため実用に適さない。
【0012】
また、特許文献2においても、第1のバンド部材による一方の挟持体とガスケットに結束、第2のバンド部材による両挟持体の結束など複雑で手間がかかる工程が必要となる。
本発明は、このような現状に鑑み、環状部材を軽量で簡単に梱包することができ、環状部材に傷をつけることなく、容易に環状部材を取り出すことができ、また、従来のように梱包部材がゴミとなることもなく、再利用可能で環境に優しく、さらには、ガスケットなどにおいて、防錆油が落下したり、運搬の際に他に付着しないように包装できる環状部材の梱包方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の環状部材の梱包方法は、
環状部材の梱包方法であって、
長手方向の両側端が開口するとともに、短手方向の一端で脱着自在に封止可能な長尺状の袋状の梱包部材を用いて、
前記梱包部材の短手方向の一端の封止部を開いて、環状部材を梱包部材中に挿着するとともに、
前記梱包部材の一方の側片と、他方の側片とで、環状部材を被包するようにして、短手方向の一端を合わせて、前記一端で封止し、
前記梱包部材の両側端の開口部を重ね合わせることを特徴とする。
【0014】
このように、両側端が開口するとともに、短手方向の一端、例えば、上端で脱着自在に封止可能な長尺状の袋状の梱包部材を準備して、梱包部材の上端の封止部を開いて、環状部材を梱包部材中に挿着する。
【0015】
そして、例えば、梱包部材の環状部材の外径側に位置する一方の側片と、環状部材の内径側に位置する他方の側片とで、環状部材を被包するようにして、上端を合わせて、上端で封止し、梱包部材の両側端の開口部を重ね合わせるだけで、環状部材を梱包することできる。
【0016】
従って、従来のように、手間や煩雑な工程が不要で、環状部材を軽量で簡単に梱包することができる。
しかも、環状部材を取り出すには、上端の脱着自在に封止した部分において、その封止状態を解除するだけで、環状部材に傷をつけることなく、梱包部材を容易に取り外すことができ、使用者において安全且つ迅速な作業性を得ることで、経済的にも優位である。
【0017】
また、この際、梱包部材がゴミとなることもなく、再利用可能で環境に優しく、さらには、ガスケットなどにおいて、防錆油が落下したり、運搬の際に他に付着しないように包装できる環状部材の梱包方法を提供することができる。
【0018】
なお、この場合、短手方向の一端は、上端に限定されるものではなく、下端であってもよい。
また、梱包部材の一方の側片が、環状部材の外径側に位置し、環状部材の他方の側片が、内径側に位置する以外にも、梱包部材の一方の側片が、環状部材の上面側または下面側に位置し、環状部材の他方の側片が、梱包部材の一方の側片と環状部材を挟んで対峙するように、環状部材の下面側または上面側に位置するようにして、短手方向の一端を環状部材の内径側または外径側に位置させて封止するようにすることも可能である。
【0019】
さらに、梱包部材の一方の側片が、環状部材の斜めに外径側に位置し、梱包部材の他方の側片が、環状部材を挟んで対峙するように、環状部材の斜めに内径側に位置するようにすることももちろん可能である。
【0020】
また、本発明の環状部材の梱包方法は、前記梱包部材の短手方向の一端が、ファスナーで脱着自在に封止可能に構成されていることを特徴とする。
このように、梱包部材の短手方向の一端、例えば、上端が、ファスナーで脱着自在に封止可能に構成されているので、ファスナーを開閉するだけで良いので、梱包部材での環状部材の梱包、取り外し作業が容易となる。
【0021】
また、本発明の環状部材の梱包方法は、
環状部材の梱包方法であって、
一対の第1の梱包部材と第2の梱包部材とから構成される梱包部材であって、環状部材を挟んで一方側に位置する長尺状の第1の梱包部材と、環状部材を挟んで他方側に位置する長尺状の第2の梱包部材とを用いて、
前記環状部材を挟んで被包するように、第1の梱包部材と第2の梱包部材とを重ね合わせて、第1の梱包部材と第2の梱包部材との短手方向の一端同士と短手方向の他端同士とを脱着自在に封止するとともに、
前記梱包部材の両側端の開口部を重ね合わせることを特徴とする。
【0022】
このように、環状部材を挟んで一方側に位置する長尺状の第1の梱包部材と、環状部材を挟んで他方側に位置する長尺状の第2の梱包部材とを準備して、環状部材を挟んで被包するように、第1の梱包部材と第2の梱包部材とを重ね合わせる。
【0023】
そして、第1の梱包部材と第2の梱包部材との短手方向の一端同士と短手方向の他端同士とを脱着自在に封止するとともに、梱包部材の両側端の開口部を重ね合わせるだけで、環状部材を梱包することできる。
【0024】
従って、従来のように、手間や煩雑な工程が不要で、環状部材を軽量で簡単に梱包することができる。
しかも、環状部材を取り出す際には、第1の梱包部材と第2の梱包部材との短手方向の一端同士と短手方向の他端同士、例えば、上端または下端の脱着自在に封止した部分において、その封止状態を解除するだけで、環状部材に傷をつけることなく、梱包部材を容易に取り外すことができ、使用者において安全且つ迅速な作業性を得ることで、経済的にも優位である。
【0025】
また、この際、梱包部材がゴミとなることもなく、再利用可能で環境に優しく、さらには、ガスケットなどにおいて、防錆油が落下したり、運搬の際に他に付着しないように包装できる環状部材の梱包方法を提供することができる。
【0026】
また、本発明の環状部材の梱包方法は、
環状部材の梱包方法であって、
一対の第1の梱包部材と第2の梱包部材とから構成される梱包部材であって、環状部材を挟んで一方側に位置する環状の第1の梱包部材と、環状部材を挟んで他方側に位置する環状の第2の梱包部材とを用いて、
前記環状部材を挟んで被包するように、第1の梱包部材と第2の梱包部材とを重ね合わせて、第1の梱包部材と第2の梱包部材との短手方向の一端同士と短手方向の他端同士とを脱着自在に封止することを特徴とする。
【0027】
このように、環状部材を挟んで一方側に位置する環状の第1の梱包部材と、環状部材を挟んで他方側に位置する環状の第2の梱包部材とを準備して、環状部材を挟んで被包するように、第1の梱包部材と第2の梱包部材とを重ね合わせる。
【0028】
そして、第1の梱包部材と第2の梱包部材との短手方向の一端同士と短手方向の他端同士、例えば、上端同士と下端同士とを脱着自在に封止するだけで、環状部材を梱包することできる。
【0029】
しかも、予め、第1の梱包部材と第2の梱包部材が環状であるので、梱包部材の両側端の開口部が存在しないので、梱包部材の両側端の開口部を重ね合わせる作業が不要で、第1の梱包部材と第2の梱包部材との短手方向の一端同士と短手方向の他端同士、例えば、上端同士と下端同士とを脱着自在に簡単に封止することができる。
【0030】
従って、従来のように、手間や煩雑な工程が不要で、環状部材を軽量で簡単に梱包することができる。
しかも、環状部材を取り出す際には、第1の梱包部材と第2の梱包部材との短手方向の一端同士と短手方向の他端同士、例えば、上端同士と下端同士の脱着自在に封止した部分において、その封止状態を解除するだけで、環状部材に傷をつけることなく、梱包部材を容易に取り外すことができ、使用者において安全且つ迅速な作業性を得ることで、経済的にも優位である。
【0031】
また、この際、梱包部材がゴミとなることもなく、再利用可能で環境に優しく、さらには、ガスケットなどにおいて、防錆油が落下したり、運搬の際に他に付着しないように包装できる環状部材の梱包方法を提供することができる。
【0032】
また、本発明の環状部材の梱包方法は、前記第1の梱包部材と第2の梱包部材との短手方向の一端同士と短手方向の他端同士とが、ファスナーで脱着自在に封止可能に構成されていることを特徴とする。
【0033】
このように、第1の梱包部材と第2の梱包部材との短手方向の一端同士と短手方向の他端同士、例えば、上端同士と下端同士とが、ファスナーで脱着自在に封止可能に構成されているので、ファスナーを開閉するだけで良いので、梱包部材での環状部材の梱包、取り外し作業が容易となる。
【0034】
なお、この場合、第1の梱包部材が、環状部材の外径側または内径側に位置し、第2の梱包部材が、第1の梱包部材と環状部材を挟んで対峙するように、環状部材の内径側または外径側に位置していても良い。
【0035】
また、梱包部材の第1の梱包部材が、環状部材の上面側または下面側に位置し、第1の梱包部材と環状部材を挟んで対峙するように、梱包部材の第2の梱包部材が、環状部材の下面側または上面側に位置するようにして、短手方向の一端同士と短手方向の他端同士を環状部材の内径側または外径側に位置させて封止するようにすることも可能である。
【0036】
さらに、梱包部材の第1の梱包部材が、環状部材の斜めに外径側に位置し、梱包部材の第2の梱包部材が、環状部材を挟んで対峙するように、環状部材の斜めに内径側に位置するようにすることももちろん可能である。
【0037】
また、本発明の環状部材の梱包方法は、前記環状部材を梱包部材で梱包した後、梱包部材の内部の空気を吸引して、真空状態で環状部材を梱包部材で被包密着させることを特徴とする。
【0038】
このように、環状部材を梱包部材で梱包した後、梱包部材の内部の空気を吸引して、真空状態で環状部材を梱包部材で被包密着させることにより、梱包部材と環状部材が一体となり、取扱い性に優れるとともに、例えば、ガスケットなどの場合に空気などによって防錆油が酸化したり、金属ガスケットが酸化して腐食したり、ゴム製のガスケットが劣化するのを防止することができる。
【0039】
また、本発明の環状部材の梱包方法は、前記環状部材が、環状のガスケットであることを特徴とする。
このように環状部材が、環状のガスケットであるのが好適である。
【発明の効果】
【0040】
本発明によれば、従来のように、手間や煩雑な工程が不要で、環状部材を軽量で簡単に梱包することができる。
しかも、環状部材を取り出す際には、上端または下端の脱着自在に封止した部分において、その封止状態を解除するだけで、環状部材に傷をつけることなく、梱包部材を容易に取り外すことができ、使用者において安全且つ迅速な作業性を得ることで、経済的にも優位である。
【0041】
また、この際、梱包部材がゴミとなることもなく、再利用可能で環境に優しく、さらには、ガスケットなどにおいて、防錆油が落下したり、運搬の際に他に付着しないように包装できる環状部材の梱包方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】図1は、本発明の環状部材の梱包方法に用いる梱包部材を開いた状態の平面図である。
【図2】図2は、本発明の環状部材の梱包方法に用いる梱包部材の閉じた状態の正面図である。
【図3】図3は、本発明の環状部材の梱包方法に用いる梱包部材の閉じた状態の斜視図である。
【図4】図4は、本発明の環状部材の梱包方法を説明する概略図である。
【図5】図5は、本発明の環状部材の梱包方法を説明する概略図である。
【図6】図6は、本発明の環状部材の梱包方法を説明する概略図である。
【図7】図7は、本発明の環状部材の梱包方法を説明する概略図である。
【図8】図8は、図8は、本発明の別の実施例の環状部材の梱包方法に用いる梱包部材の部分拡大斜視図である。
【図9】図9は、図8の梱包部材を用いた、本発明の環状部材の梱包方法を説明する概略図
【図10】図10は、本発明の環状部材の梱包方法を説明する概略図である。
【図11】図11は、本発明の環状部材の梱包方法を説明する概略図である。
【図12】図12は、本発明の別の実施例の環状部材の梱包方法に用いる梱包部材の斜視図である。
【図13】図13は、図12の梱包部材を用いた、本発明の環状部材の梱包方法を説明する概略図である。
【図14】図14は、本発明の別の実施例の環状部材の梱包方法を模式的に示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の環状部材の梱包方法に用いる梱包部材を開いた状態の平面図、図2は、本発明の環状部材の梱包方法に用いる梱包部材の閉じた状態の正面図、図3は、本発明の環状部材の梱包方法に用いる梱包部材の閉じた状態の斜視図、図4〜図7は、本発明の環状部材の梱包方法を説明する概略図である。
【0044】
図1〜図4において、符号10は、全体で本発明の環状部材の梱包方法に用いる梱包部材を示している。
図1〜図3に示したように、梱包部材10は、長尺状の袋状の梱包部材であって、長手方向の両側端12、14が、開口して開口部16、18が形成されている。そして、短手方向の一端、例えば、梱包部材10の上端11には、脱着自在に封止可能な封止部20が形成されている。
【0045】
すなわち、図1に示したように、一方の側片10aには、メス突設部24が形成されており、このメス突設部24に溝部22が形成されている。一方、他方の側片10bには、オス突設部26が形成されており、このオス突設部26は、メス突設部24の溝部22に脱着自在に係合するように構成されている。
【0046】
そして、封止部20は、これらのメス突設部24とオス突設部26とから構成され、ファスナー28を形成している。
なお、このファスナー28としては、上記のように、メス突設部24とオス突設部26から構成する以外にも、梱包部材10の材質に応じて、例えば、粘着シート、面ファスナーなどの公知のファスナーを用いることができる。
【0047】
この場合、梱包部材10は、その材質としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニルなどの合成樹脂を用いることができる。なお、梱包部材10の材質としては、上記のように合成樹脂の他、環状部材30の種類に応じて、紙、不織布、織布、ゴムなどを用いることもできる。
【0048】
また、透明であっても、不透明であっても、半透明であっても良いが、透明または半透明であるのが、後述する梱包作業が容易になるので望ましい。
また、梱包部材10の寸法、厚さも、特に限定されるものではなく、梱包しようとする環状部材の寸法、種類に応じて適宜選択すれば良い。
【0049】
このように構成される梱包部材10を用いて、環状部材30を梱包する方法について、以下に、図4〜図7に基づいて説明する。
なお、環状部材30としては、例えば、ガスケット、Oリング、コイルなどの環状部材であれば良く、特に限定されるものではない。
【0050】
先ず、図4に示したように、梱包部材10の上端11の封止部20を開いて、上方より環状部材30を梱包部材10中に挿着する。
そして、図4の矢印で示したように、梱包部材10の環状部材30の外径側30aに位置する外径側の側片10aと、環状部材30の内径側30bに位置する内径側の側片10bとで、環状部材30を被包するようにして、上端11を合わせる(図5参照)。
【0051】
この状態で、図6に示したように、上端11に形成された封止部20のファスナー28の一方の側片10aに形成されたメス突設部24の溝部22に、他方の側片10bに形成されたオス突設部26を係合させて、上端11で封止する。
【0052】
一方、図7に示したように、梱包部材10の両側端12、14の開口部16、18を、図7の斜線で示したように、重ね合わせるようにして(符号15)、環状部材30の全体を被包するようにして梱包すれば梱包作業が完了する。
【0053】
この際、図示しないが、必要に応じて、梱包部材10の両側端12、14の開口部16、18を重ね合わせた部分15を、例えば、商品タグ、ゴムバンド、針金、ひもなどで結束したり、超音波溶着、レーザー溶着などで溶着するようにしても良い。
【0054】
これにより、梱包部材10より環状部材30が露出することがないので、ガスケットなどにおいて、防錆油が落下したり、ガスケットなどの場合に空気などによって防錆油が酸化したり、金属ガスケットが酸化して腐食したり、ゴム製のガスケットが劣化するのを防止することができる。
【0055】
なお、この場合、環状部材30を梱包部材10で梱包した後、梱包部材10の内部の空気を吸引して、真空状態で環状部材30を梱包部材10で被包密着させることも可能である。
【0056】
これにより、梱包部材10と環状部材30が一体となり、取扱い性に優れるとともに、例えば、ガスケットなどの場合に空気などによって防錆油が酸化したり、金属ガスケットが酸化して腐食したり、ゴム製のガスケットが劣化するのを防止することができる。
【0057】
このように構成することによって、従来のように、手間や煩雑な工程が不要で、環状部材30を軽量で簡単に梱包することができる。
しかも、環状部材30を取り出す際には、梱包部材10の上端11の封止部20のファスナー28を操作して、その封止状態を解除するだけで、環状部材30に傷をつけることなく、梱包部材10を容易に取り外すことができる。このように、梱包部材10の上端11が、ファスナー28で脱着自在に封止可能に構成されているので、ファスナー28を開閉するだけで良いので、梱包部材10での環状部材30の梱包、取り外し作業が容易となる。
【0058】
また、この際、梱包部材10がゴミとなることもなく、再利用可能で環境に優しく、さらには、ガスケットなどにおいて、防錆油が落下したり、運搬の際に他に付着しないように包装できる。
【0059】
さらに、図4で符号のみで示し、図示しないが、梱包部材10が、メス突設部24が形成されている面(表面)の反対面(裏面)の略同位置に、オス突設部26´が形成され、オス突設部26が形成されている面(表面)の反対面(裏面)の略同位置に、メス突設部24´が形成されていても良い。
【0060】
これにより、図7に示したように、梱包部材10の両側端12、14の開口部16、18を図7の斜線で示したように、開口部18が外側にくるように重ね合わせた(符合15)場合、開口部16に形成されたオス突設部26´と開口部18に形成されたメス突設部24とを係合し、開口部16に形成されたメス突設部24´と開口部18に形成されたオス突設部26とを係合でき、容易に着脱が可能となる。
【0061】
なお、この場合、ファスナー28が形成されている短手方向の一端は、上端11に限定されるものではなく、下端であってもよい。
また、梱包部材10の一方の側片10aが、環状部材30の外径側に位置し、環状部材30の他方の側片10bが、内径側に位置する以外にも、図示しないが、梱包部材10の一方の側片10aが、環状部材30の上面側または下面側に位置し、環状部材30の他方の側片が、梱包部材10の一方の側片10aと環状部材30を挟んで対峙するように、環状部材30の下面側または上面側に位置するようにして、短手方向の一端を環状部材30の内径側または外径側に位置させて封止するようにすることも可能である。
【0062】
さらに、図示しないが、梱包部材10の一方の側片10aが、環状部材30の斜めに外径側に位置し、環状部材30の他方の側片が、環状部材30を挟んで対峙するように、環状部材30の斜めに内径側に位置するようにすることももちろん可能である。
【0063】
図8は、本発明の別の実施例の環状部材の梱包方法に用いる梱包部材の部分拡大斜視図、図9〜図11は、図8の梱包部材を用いた、本発明の環状部材の梱包方法を説明する概略図である。
【0064】
この実施例の梱包部材10は、図1〜図4に示した実施例の梱包部材10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0065】
この実施例の梱包部材10は、図8に示したように、一対の第1の梱包部材を構成する外径側梱包部材10aと、第2の梱包部材を構成する内径側梱包部材10bとから構成されるものである。
【0066】
そして、梱包部材10の上端11には、脱着自在に封止可能な封止部20が形成されている。
すなわち、図8に示したように、一方の外径側梱包部材10aには、メス突設部24が形成されており、このメス突設部24に溝部22が形成されている。一方、他方の内径側梱包部材10bには、オス突設部26が形成されており、このオス突設部26は、メス突設部24の溝部22に脱着自在に係合するように構成されている。
【0067】
そして、封止部20は、これらのメス突設部24とオス突設部26とから構成され、ファスナー28を形成している。
また、図8に示したように、梱包部材10の下端13には、上端11に形成された封止部20と同様な構成の封止部20から構成されるファスナー28が形成されている。
【0068】
但し、梱包部材10の下端13では、外径側梱包部材10aには、オス突設部26が形成されており、内径側梱包部材10bには、メス突設部24が形成されており、上下では逆の構成になっている。
【0069】
これにより、外径側梱包部材10a、内径側梱包部材10bのいずれか一方を用意して、これを上下左右方向に反転して使用することで、もう一方の梱包部材として使用できるようになっている。
【0070】
このように構成される梱包部材10を用いて、環状部材30を梱包する方法について、以下に、図9〜図11に基づいて説明する。
先ず、図9に示したように、環状部材30の外径側30aに、外径側梱包部材10aを位置させるとともに、環状部材30の内径側30bに、内径側梱包部材10bに位置させる。
【0071】
そして、図9の矢印で示したように、梱包部材10の環状部材30の外径側30aに位置する外径側梱包部材10aと、環状部材30の内径側30bに位置する内径側梱包部材10bとで、環状部材30を被包するようにして、上端11同士と下端13同士を合わせる。
【0072】
この状態で、図10に示したように、上端11に形成された封止部20のファスナー28の外径側梱包部材10aに形成されたメス突設部24の溝部22に、内径側梱包部材10bに形成されたオス突設部26を係合させて、上端11で封止する。
【0073】
同様に、下端13に形成された封止部20のファスナー28の外径側梱包部材10aに形成されたオス突設部26を、内径側梱包部材10bに形成されたメス突設部24の溝部22に係合させて、下端13で封止する。
【0074】
一方、図11に示したように、梱包部材10の両側端12、14の開口部16、18を、重ね合わせるようにして(符号15)、環状部材30の全体を被包するようにして梱包すれば梱包作業が完了する。
【0075】
この際、必要に応じて、梱包部材10の両側端12、14の開口部16、18を重ね合わせた部分を、例えば、商品タグ、ゴムバンド、針金、ひもなどで結束したり、超音波溶着、レーザー溶着などで溶着するようにしても良い。
【0076】
これにより、梱包部材10より環状部材30が露出することがないので、ガスケットなどにおいて、防錆油が落下したり、ガスケットなどの場合に空気などによって防錆油が酸化したり、金属ガスケットが酸化して腐食したり、ゴム製のガスケットが劣化するのを防止することができる。
【0077】
なお、この場合、環状部材30を梱包部材10で梱包した後、梱包部材10の内部の空気を吸引して、真空状態で環状部材30を梱包部材10で被包密着させることも可能である。
【0078】
これにより、梱包部材10と環状部材30が一体となり、取扱い性に優れるとともに、例えば、ガスケットなどの場合に空気などによって防錆油が酸化したり、金属ガスケットが酸化して腐食したり、ゴム製のガスケットが劣化するのを防止することができる。
【0079】
このように構成することによって、外径側梱包部材10aと内径側梱包部材10bとの上端11同士と下端13同士とを脱着自在に封止するとともに、梱包部材10の両側端12、14の開口部16、18を重ね合わせるだけで、環状部材30の梱包することできる。
【0080】
従って、従来のように、手間や煩雑な工程が不要で、環状部材を軽量で簡単に梱包することができる。
しかも、環状部材30を取り出す際には、上端11または下端13の脱着自在に封止した封止部20のファスナー28を操作して、その封止状態を解除するだけで、環状部材30に傷をつけることなく、梱包部材10を容易に取り外すことができる。
【0081】
また、この際、梱包部材10がゴミとなることもなく、再利用可能で環境に優しく、さらには、ガスケットなどにおいて、防錆油が落下したり、運搬の際に他に付着しないように包装できる。
【0082】
さらに、図8で符号のみで示し、図示しないが、梱包部材10が、メス突設部24が形成されている面(表面)の反対面(裏面)の略同位置に、オス突設部26´が形成され、オス突設部26が形成されている面(表面)の反対面(裏面)の略同位置に、メス突設部24´が形成されていても良い。
【0083】
これにより、図11に示したように、梱包部材10の両側端12、14を斜線で示したように重ね合わせた(符合15)場合、外径側梱包部材10aの上部では、内径側梱包部材10bと接合する内側面(表面)に形成されたメス突設部24と、反対面(裏面)に形成されたオス突設部26´とが係合し、外径側梱包部材10aの下部では、内径側梱包部材10bと接合する内側面(表面)に形成されたオス突設部26と、反対面(裏面)に形成されたメス突設部24´とが係合できる。
【0084】
同様に、内径側梱包部材10bの上部では、外径側梱包部材10aと接合する内側面(表面)に形成されたメス突設部24と、反対面(裏面)に形成されたオス突設部26´とが係合し、内径側梱包部材10bの下部では、外径側梱包部材10aと接合する内側面(表面)に形成されたオス突設部26と、反対面(裏面)に形成されたメス突設部24´とが係合できる。
【0085】
これにより、さらに容易に着脱が可能となる。
図12は、本発明の別の実施例の環状部材の梱包方法に用いる梱包部材の斜視図、図13は、図12の梱包部材を用いた、本発明の環状部材の梱包方法を説明する概略図である。
【0086】
この実施例の梱包部材10は、図8〜図11に示した実施例の梱包部材10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0087】
この実施例の梱包部材10は、図8〜図11の実施例と同様に、一対の第1の梱包部材を構成する外径側梱包部材10aと、第2の梱包部材を構成する内径側梱包部材10bとから構成されるものである。
【0088】
但し、図11の実施例では、外径側梱包部材10aと内径側梱包部材10bとはいずれも長尺状であるのに対して、この実施例の梱包部材10では、図12に示すように外径側梱包部材10aと内径側梱包部材10bとはいずれも、環状部材30の外径、内径にそれぞれ合わせた寸法となるように、環状に形成されている。
【0089】
このように構成される梱包部材10を用いて、環状部材30を梱包する方法については、
図13に示したように、基本的には、図9〜図11の実施例に示した梱包方法と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
【0090】
但し、図9〜図11の実施例に示した梱包方法では、この実施例の梱包部材10では、梱包部材10の両側端12、14の開口部16、18を、重ね合わせるようにしたが(符号15)、この実施例では、外径側梱包部材10aと内径側梱包部材10bとはいずれも、環状に形成されているので重ね合わせる必要がないように構成されている。
【0091】
このように構成することによって、外径側梱包部材10aと内径側梱包部材10bとの上端11同士と下端13同士とを脱着自在に封止するだけで、環状部材30を梱包することできる。しかも、予め、外径側梱包部材10aと、内径側梱包部材10bが環状であるので、梱包部材10の両側端12、14の開口部16、18が存在しないので、梱包部材10の両側端12、14の開口部16、18を重ね合わせる作業が不要で、外径側梱包部材10aと内径側梱包部材10bとの上端11同士と下端13同士とを脱着自在に簡単に封止することができる。
【0092】
従って、従来のように、手間や煩雑な工程が不要で、環状部材30を軽量で簡単に梱包することができる。
しかも、環状部材30を取り出す際には、上端11または下端13の脱着自在に封止した封止部20のファスナー28を操作して、その封止状態を解除するだけで、環状部材30に傷をつけることなく、梱包部材10を容易に取り外すことができる。
【0093】
また、この際、梱包部材10がゴミとなることもなく、再利用可能で環境に優しく、さらには、ガスケットなどにおいて、防錆油が落下したり、運搬の際に他に付着しないように包装できる。
【0094】
なお、図8〜図13に示した実施例の場合、第1の梱包部材を構成する外径側梱包部材10aが、環状部材30の外径側または内径側に位置し、第2の梱包部材を構成する内径側梱包部材10bが、第1の梱包部材を構成する外径側梱包部材10aと環状部材30を挟んで対峙するように、環状部材30の内径側または外径側に位置することが可能である。
【0095】
また、図示しないが、梱包部材10の第1の梱包部材を構成する外径側梱包部材10aが、環状部材30の上面側または下面側に位置し、第1の梱包部材を構成する外径側梱包部材10aと環状部材30を挟んで対峙するように、第2の梱包部材を構成する内径側梱包部材10bが、環状部材30の下面側または上面側に位置するようにして、短手方向の一端同士と短手方向の他端同士を環状部材30の内径側または外径側に位置させて封止するようにすることも可能である。
【0096】
さらに、図示しないが、梱包部材10の第1の梱包部材を構成する外径側梱包部材10aが、環状部材30の斜めに外径側に位置し、第2の梱包部材を構成する内径側梱包部材10bが、環状部材30を挟んで対峙するように斜めに、環状部材30の斜めに内径側に位置するようにすることももちろん可能である。
【0097】
また、本発明で対象とする環状部材30は、リング状だけでなく、図示しないが、例えば、四角形状のような角部を有する環状部材であっても良い。
さらに、本発明で対象とする環状部材30は、リング状だけでなく、例えば、「VALQUA HANDBOOK 技術編、日本バルカー工業株式会社出版、平成19年7月発行、P159」に記載されている形状のガスケット(B型〜Z1型)にも適用することができる。
【0098】
例えば、図14の模式図に示したように、上記のB型のガスケットであれば、環状部材30のリング状部30cを梱包する梱包部材10cと、環状部材30の中央部30dを梱包する梱包部材10dのように、環状部材30の形状に応じて、複数の梱包部材10を適宜用いることによって、環状部材30の全体を梱包部材10で梱包することができる。
【0099】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、1つの環状部材30を梱包部材10で被包して梱包するように用いたが、複数の環状部材30を重ねて、一度に梱包部材10で被包して梱包するように用いることも、また、これをさらに梱包部材10で被包して梱包することも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本発明は、例えば、ガスケット、Oリング、コイルなどの環状部材の梱包方法に適用することができる。
【符号の説明】
【0101】
10 梱包部材
10a 側片
10b 側片
11 上端
12、14 両側端
13 下端
16、18 開口部
20 封止部
10a 側片(外径側梱包部材)
10b 側片(内径側梱包部材)
22 溝部
24 メス突設部
26 オス突設部
28 ファスナー
30 環状部材
30a 外径側
30b 内径側

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状部材の梱包方法であって、
長手方向の両側端が開口するとともに、短手方向の一端で脱着自在に封止可能な長尺状の袋状の梱包部材を用いて、
前記梱包部材の短手方向の一端の封止部を開いて、環状部材を梱包部材中に挿着するとともに、
前記梱包部材の一方の側片と、他方の側片とで、環状部材を被包するようにして、短手方向の一端を合わせて、前記一端で封止し、
前記梱包部材の両側端の開口部を重ね合わせることを特徴とする環状部材の梱包方法。
【請求項2】
前記梱包部材の短手方向の一端が、ファスナーで脱着自在に封止可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の環状部材の梱包方法。
【請求項3】
環状部材の梱包方法であって、
一対の第1の梱包部材と第2の梱包部材とから構成される梱包部材であって、環状部材を挟んで一方側に位置する長尺状の第1の梱包部材と、環状部材を挟んで他方側に位置する長尺状の第2の梱包部材とを用いて、
前記環状部材を挟んで被包するように、第1の梱包部材と第2の梱包部材とを重ね合わせて、第1の梱包部材と第2の梱包部材との短手方向の一端同士と短手方向の他端同士とを脱着自在に封止するとともに、
前記梱包部材の両側端の開口部を重ね合わせることを特徴とする環状部材の梱包方法。
【請求項4】
環状部材の梱包方法であって、
一対の第1の梱包部材と第2の梱包部材とから構成される梱包部材であって、環状部材を挟んで一方側に位置する環状の第1の梱包部材と、環状部材を挟んで他方側に位置する環状の第2の梱包部材とを用いて、
前記環状部材を挟んで被包するように、第1の梱包部材と第2の梱包部材とを重ね合わせて、第1の梱包部材と第2の梱包部材との短手方向の一端同士と短手方向の他端同士とを脱着自在に封止することを特徴とする環状部材の梱包方法。
【請求項5】
前記第1の梱包部材と第2の梱包部材との短手方向の一端同士と短手方向の他端同士とが、ファスナーで脱着自在に封止可能に構成されていることを特徴とする請求項3から4のいずれかに記載の環状部材の梱包方法。
【請求項6】
前記環状部材を梱包部材で梱包した後、梱包部材の内部の空気を吸引して、真空状態で環状部材を梱包部材で被包密着させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の環状部材の梱包方法。
【請求項7】
前記環状部材が、環状のガスケットであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の環状部材の梱包方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−91823(P2012−91823A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−240627(P2010−240627)
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【出願人】(000229564)日本バルカー工業株式会社 (145)
【出願人】(000235358)飯田パッキン工業株式会社 (4)
【Fターム(参考)】