説明

環状金属体誘導加熱装置

【課題】例えば金属管等の環状金属体に挿入する加熱用脚鉄心の温度を可及的に低くしながらも、環状金属体を加熱用鉄心のキュリー温度以上に加熱可能にする。
【解決手段】複数の脚鉄心と当該複数の脚鉄心を連結する一対の継鉄心とによって閉磁路を構成するものであり、入力巻き線が巻回される入力脚鉄心と、被加熱物である環状金属体に挿入される加熱用脚鉄心とを有し、加熱用脚鉄心が、インボリュート形状に湾曲された湾曲部を有する多数の磁性鋼板を放射状に積層して円筒状に形成した円筒状をなすものであり、加熱用脚鉄心の内側周面に密着して冷却管を設け、当該冷却管に冷却媒体を流通させることにより前記加熱用脚鉄心を冷却する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘導加熱により金属管等の環状金属体を加熱する環状金属体誘導加熱装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
被加熱物である金属管などの環状金属体を誘導加熱する装置としては、特許文献1に示すように、金属管の周りに誘導加熱コイルを巻回して設け、交流電流を流すことによって金属管を誘導加熱するものがある。
【0003】
しかしながら、金属管を誘導加熱コイルで直接誘導加熱するものでは金属管の加熱温度が高温になるにしたがって誘導加熱コイルが損傷してしまう可能性があるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−172866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで本出願人は、金属管を誘導加熱コイルが損傷するほどの高温に誘導加熱したい場合には、入力巻き線を施す入力脚鉄心と、加熱金属管に挿入する加熱用脚鉄心とに分けて、それら入力脚鉄心及び加熱用各鉄心を一対の継鉄心で連結することで閉磁路を形成して、金属管を誘導加熱する誘導加熱装置を考えている。
【0006】
しかしながら、金属管に挿入する加熱用脚鉄心もキュリー温度である770℃を超えると強磁性が失われ常磁性体となり、それ以上の高温に誘導加熱することが困難となるという問題がある。
【0007】
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決するためになされたものであり、例えば金属管等の環状金属体に挿入する加熱用脚鉄心の温度を可及的に低くしながらも、環状金属体を加熱用鉄心のキュリー温度以上に加熱可能にすることをその主たる所期課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明に係る環状金属体誘導加熱装置は、複数の脚鉄心と当該複数の脚鉄心を連結する一対の継鉄心とによって閉磁路を構成するものであり、入力巻き線が巻回される入力脚鉄心と、被加熱物である環状金属体に挿入される加熱用脚鉄心とを有し、前記加熱用脚鉄心が、インボリュート形状に湾曲された湾曲部を有する多数の磁性鋼板を放射状に積層して円筒状に形成した円筒状をなすものであり、前記加熱用脚鉄心の内側周面に密着して冷却管を設け、当該冷却管に冷却媒体を流通させることにより前記加熱用脚鉄心を冷却することを特徴とする。
【0009】
このようなものであれば、加熱用脚鉄心の内側周面に冷却管を密着して設けるとともに、冷却管内に冷却媒体を流通させることによって加熱用脚鉄心の周方向全体を効率良く冷却することができる。このように加熱用脚鉄心を冷却することにより、加熱用脚鉄心をキュリー温度未満にしながらも、環状金属体をキュリー温度以上に加熱することができる。
【0010】
また本発明に係る金属管誘導加熱装置は、複数の脚鉄心と当該複数の脚鉄心を連結する一対の継鉄心とによって閉磁路を構成するものであり、入力巻き線が巻回される入力脚鉄心と、被加熱物である環状金属体に挿入される加熱用脚鉄心とを有し、前記加熱用脚鉄心が、インボリュート形状に湾曲された湾曲部を有する多数の磁性鋼板を放射状に積層して円筒状に形成した円筒状をなすものであり、前記加熱用脚鉄心の内側周面に密着してヒートパイプを設け、当該ヒートパイプに冷却媒体を流通させることにより前記加熱用脚鉄心を冷却することを特徴とする。このようなものであっても、上述したように、加熱用脚鉄心の周方向全体を効率良く冷却することができる。また、冷却管に冷却媒体を流通させるものに比べると冷却性能は劣るものの冷却管に冷却媒体を流通させるシステムを不要とすることができるので、冷却構造を簡素化することができる。
【0011】
加熱用脚鉄心と環状金属体との間の伝熱を防止するためには、前記加熱用脚鉄心と前記環状金属体との間に断熱材を設けていることが望ましい。これならば、冷却構造(冷却管又はヒートパイプ)により加熱用脚鉄心だけでなく環状金属体が冷却されることを防ぐとともに、加熱された環状金属体の熱が加熱用脚鉄心に伝熱しないようにすることができる。これにより加熱用脚鉄心のみを効率良く冷却することができる。
【0012】
加熱処理された環状金属体を誘導加熱装置から容易に取り外し可能にするとともに、未処理の環状金属体を容易に取り付け可能にするためには、前記加熱用脚鉄心に対して前記継鉄心を着脱させる着脱機構を有し、前記環状金属体を前記加熱用脚鉄心に取り付け又は取り外しを可能にしていることが望ましい。
【0013】
環状金属体を極めて急速に加熱する場合、入力電圧の周波数を高くすると、おおよそ周波数の2乗に比例して環状金属体に加わる電力が増加することになる。しかし加熱する環状金属体の寸法が決まっていれば挿入する加熱用脚鉄心の寸法には制約があり、入力巻き線を施す入力脚鉄心の寸法も同じにすることが望ましい。つまり、周波数が高くなっても各脚鉄心の磁束密度は同じ程度にせざるを得ず、鉄損が増大して鉄心温度が上昇することになる。例えば厚さ0.23mmの方向性珪素鋼板の50Hz、1T(テスラー)における鉄損は0.3W/kg程度であるが、1000Hz、1Tにおける鉄損は、それの133倍の40W/kg程度である。これにより脚鉄心の温度上昇値も約133倍になることになり、キュリー温度の770℃を超える可能性がある。したがって、入力脚鉄心及び加熱用脚鉄心の両方を冷却することが望ましい。つまり、前記入力脚鉄心がインボリュート形状に湾曲された湾曲部を有する多数の磁性鋼板を放射状に積層して円筒状に形成した円筒状をなすものであり、前記入力脚鉄心の内側周面に密着して冷却管を設け、当該冷却管に冷却媒体を流通させることにより前記入力脚鉄心を冷却する、或いは、前記入力脚鉄心の内側周面に密着してヒートパイプを設け、当該ヒートパイプに冷却媒体を流通させることにより前記入力脚鉄心を冷却することが望ましい。
【発明の効果】
【0014】
このように構成した本発明によれば、例えば金属管等の環状金属体に挿入する加熱用脚鉄心の温度を可及的に低くしながらも、環状金属体を加熱用鉄心のキュリー温度以上に加熱可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る環状金属体誘導加熱装置の構成を示す縦断面図。
【図2】同実施形態の環状金属体誘導加熱装置のA−A線端面図。
【図3】金属管(SUSパイプ)の加熱電気特性を示す図。
【図4】金属管(SUSパイプ)の昇温特性を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に本発明に係る環状金属体誘導加熱装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0017】
本実施形態に係る環状金属体誘導加熱装置100は、例えばステンレス製の金属管を誘導加熱して熱処理するものであり、図1に示すように、第1の脚鉄心2と、第2の脚鉄心3と、これら第1の脚鉄心2及び第2の脚鉄心3の上下それぞれを連結する一対の継鉄心4とを有する。
【0018】
第1の脚鉄心2は入力巻き線5が巻回される入力脚鉄心であり、第2の脚鉄心3は被加熱物である金属管Wに挿入されて、当該金属管Wが同軸に配置される加熱用脚鉄心である。また、第1の脚鉄心2及び第2の脚鉄心3は、図1に示すように、インボリュート曲線状に湾曲した湾曲部を有する複数の珪素鋼板を円周方向に放射状に積み重ねて円筒状に形成した円筒状のインボリュート鉄心である。本実施形態の脚鉄心2、3では、前記複数の珪素鋼板を放射状に積層して円筒状に形成し、これを径方向に同心円状に2段積層(段数は必要とする脚鉄心の直径に合わせる。)して形成したものである。これら第1の脚鉄心2及び第2の脚鉄心3の軸方向長さは被加熱物である環状金属体Wの軸方向長さよりも長く設定してある。さらに、第2の脚鉄心3の外側周面全体には、第2の脚鉄心3及び環状金属体Wとの熱のやり取りを遮断するための断熱材6が設けられている。なお、断熱材6は第2の脚鉄心3の外側周面に密着して設けるほか、第2の脚鉄心3の外側周面から離間して同軸に配置する等が考えられる。
【0019】
そして、本実施形態の環状金属体誘導加熱装置100は、図1及び図2に示すように、第2の脚鉄心3の円形状をなす内側周面に密着して設けられた円筒状の冷却管7とを備えており、冷却管7に冷却媒体を流通させることによって第2の脚鉄心3を冷却するように構成している。
【0020】
冷却管7は、第2の脚鉄心3の上下を貫通するように設けられており、その第2の脚鉄心3の下部に位置する端部に、冷却媒体を導入する導入ポートP1及び冷却媒体を導出する導出ポートP2を有する。導入ポートP1には冷却媒体供給配管(不図示)が接続され、導出ポートP2には冷却媒体導出配管(不図示)が接続されており、これら配管に接続された冷却媒体源(不図示)から冷却媒体が供給されることにより冷却管7内を冷却媒体が流通する。冷却媒体の温度及び流量は、図示しない例えば熱交換機などの温調機構及び例えばマスフローコントローラ等の流量制御機器等によって制御される。
【0021】
具体的に冷却管7は、ステンレス製であり、導入ポートP1及び導出ポートP2が同一端部(下側端部)に設けられた二重管構造であり、導入ポートP1から内管内を通って内管71及び外管72の間に冷却媒体が流れ、そして外管72に設けられた導出ポートP2から導出されるように構成されている。なお、後述するように上部の継鉄心4が第2の脚鉄心3に対して着脱可能に構成されていることから、当該継鉄心4の着脱の邪魔とならないように、本実施形態の冷却管7は、第2の脚鉄心3の上部には延出しておらず、冷却管7の上端面と第2の脚鉄心3の上端面とが略面一となるように構成されている。このため導入ポートP1及び導出ポートP2は、第2の脚鉄心3の下部に位置するように構成されている。
【0022】
ここで、冷却管7において内管71の外側周面及び外管72の内側周面に螺旋状のリブや溝を設けることが望ましい。この螺旋状のリブや溝により、冷却媒体が内管71及び外管72の間の空間で撹拌されることになり、外管72と第2の脚鉄心3との熱交換を効率良く行うことができる。また、冷却管7と第2の脚鉄心3との間に例えばエポキシ樹脂等の耐熱性に優れ熱伝導性に優れた接着剤を充填することで第2の脚鉄心3等をより一層効率良く冷却することができる。
【0023】
さらに本実施形態の環状金属体誘導加熱装置100は、第2の脚鉄心3に対して上部の継鉄心4を着脱させる着脱機構を有しており、環状金属体Wを第2の脚鉄心3に取り付け又は取り外しを可能にしている。なお、第2の脚鉄心3に対して上部の継鉄心4が装着された状態とは、第2の脚鉄心3及び上部の継鉄心4とが閉磁路を形成した状態であり、第2の脚鉄心3に対して上部の継鉄心4が離脱された状態とは、第2の脚鉄心3から上部の継鉄心4が離間して第2の脚鉄心3の上部が開放された状態である。
【0024】
着脱機構は、例えば油圧機構を用いたものが考えられ、手動又は自動により、第1の脚鉄心2及び第2の脚鉄心3に対して上部の継鉄心4を上方に離間させて第2の継鉄心3の上部を開放する方式や、第1の脚鉄心2を回転中心として上部の継鉄心4を回転させて、第2の継鉄心3の上部を開放する方式、又は上部の継鉄心4を側方に移動させて第2の継鉄心3の上部を開放する方式等が考えられる。なお、第2の継鉄心3の上部が開放された状態で、環状金属体Wの取り付け又は取り外しを行う。
【0025】
なお、第2の継鉄心3の上部又は下部を開放する方式であれば、各部材をどのように移動させるものであっても良い。例えば、第2の脚鉄心3及び下部の継鉄心4を、下方に離間させる、第1の脚鉄心2を回転中心として回転させる、又は側方に移動させるものであっても良い。その他、下部の継鉄心4のみを、下方に離間させる、第1の脚鉄心2を回転中心として回転させる又は側方に移動させるものであっても良い。また、第2の脚鉄心3を横方向に移動させるものであっても良い。
【0026】
次にこのように構成した環状金属体誘導加熱装置を用いて金属管を加熱した場合の、各部の温度及び昇温特性について図3及び図4に示す。
【0027】
図3に示すように、金属管であるSUSパイプを40℃〜950℃の範囲で加熱した場合であっても、負荷側脚鉄心(第2の脚鉄心3)の表面温度は、25.3℃〜347.5℃の範囲であり、負荷側脚鉄心をキュリー温度に保ちながらも、SUSパイプをキュリー温度以上に加熱することができた。なお、このときのコイル側脚鉄心(第1の脚鉄心2)の表面温度は、19.4℃〜90.4℃であり、金属管の加熱に何ら影響を与えない。
【0028】
また、図4にSUSパイプの温度、負荷側脚鉄心の表面温度、コイル側脚鉄心の表面温度及びコイルの温度の経時変化を示す。この図4から、SUSパイプを加熱開始後2分経過後に、SUSパイプを770℃以上に加熱できている一方で、SUSパイプを加熱し続けたとしても(加熱開始後5分以上経過しても)、負荷側脚鉄心の表面温度が770℃以下に抑えられていることが分かる。
【0029】
このように構成した本実施形態に係る環状金属体誘導加熱装置100によれば、加熱用脚鉄心である第2の脚鉄心3の内側周面に冷却管7を密着して設けるとともに、冷却管7内に冷却媒体を流通させることによって第2の脚鉄心3の周方向全体を効率良く冷却することができる。このように第2の脚鉄心3を冷却することにより、第2の脚鉄心3を構成する珪素鋼板をキュリー温度未満にしながらも、環状金属体Wをキュリー温度以上に加熱することができる。
【0030】
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
【0031】
例えば、冷却管の替わりにヒートパイプを脚鉄心の内側周面に密着して設けても良い。この場合、ヒートパイプの一端部を脚鉄心の上面又は下面から外部に延出するようにして、この延出した部分を冷却するように構成しても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、例えば上部の継鉄心4が第2の脚鉄心3に対して着脱される場合には、ヒートパイプの一端部を脚鉄心の下面から外部に延出するように構成することが好ましい。
【0032】
また前記実施形態では、加熱用脚鉄心にのみ冷却管を設ける構成であったが、入力脚鉄心である第1の脚鉄心にも冷却管又はヒートパイプを設けても良い。これならば、装置全体の温度を下げることができる。
【0033】
さらに、前記実施形態では、冷却管が二重管構造であったが単管構造であっても良い。
【0034】
その上、前記実施形態では、脚鉄心が2つのタイプについて説明したが、3脚以上のものであり、そのうちの1つの脚鉄心を加熱用脚鉄心としても良い。
【0035】
加えて、前記実施形態の誘導加熱装置では第1の脚鉄心及び第2の脚鉄心の両方をインボリュート鉄心としているのが、加熱用脚鉄心のみをインボリュート鉄心とし、その他の脚鉄心に積鉄心や巻鉄心を用いても良い。
【0036】
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0037】
100・・・静止誘導機器(変圧器)
W ・・・環状金属体(金属管)
2 ・・・第1の脚鉄心
3 ・・・第2の脚鉄心
4 ・・・継鉄心
5 ・・・入力巻き線
6 ・・・断熱材
7 ・・・冷却管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の脚鉄心と当該複数の脚鉄心を連結する一対の継鉄心とによって閉磁路を構成するものであり、
入力巻き線が巻回される入力脚鉄心と、被加熱物である環状金属体に挿入される加熱用脚鉄心とを有し、
前記加熱用脚鉄心が、インボリュート形状に湾曲された湾曲部を有する多数の磁性鋼板を放射状に積層して円筒状に形成した円筒状をなすものであり、
前記加熱用脚鉄心の内側周面に密着して冷却管を設け、当該冷却管に冷却媒体を流通させることにより前記加熱用脚鉄心を冷却する環状金属体誘導加熱装置。
【請求項2】
複数の脚鉄心と当該複数の脚鉄心を連結する一対の継鉄心とによって閉磁路を構成するものであり、
入力巻き線が巻回される入力脚鉄心と、被加熱物である環状金属体に挿入される加熱用脚鉄心とを有し、
前記加熱用脚鉄心が、インボリュート形状に湾曲された湾曲部を有する多数の磁性鋼板を放射状に積層して円筒状に形成した円筒状をなすものであり、
前記加熱用脚鉄心の内側周面に密着してヒートパイプを設け、当該ヒートパイプに冷却媒体を流通させることにより前記加熱用脚鉄心を冷却する環状金属体誘導加熱装置。
【請求項3】
前記加熱用脚鉄心と前記環状金属体との間に断熱材を設けている請求項1又は2記載の環状金属体誘導加熱装置。
【請求項4】
前記加熱用脚鉄心に対して前記継鉄心を着脱させる着脱機構を有し、前記金属管を前記加熱用脚鉄心に取り付け又は取り外しを可能にしている請求項1、2又は3記載の環状金属体誘導加熱装置。
【請求項5】
前記入力脚鉄心がインボリュート形状に湾曲された湾曲部を有する多数の磁性鋼板を放射状に積層して円筒状に形成した円筒状をなすものであり、
前記入力脚鉄心の内側周面に密着して冷却管を設け、当該冷却管に冷却媒体を流通させることにより前記入力脚鉄心を冷却する請求項1、2、3又は4記載の環状金属体誘導加熱装置。
【請求項6】
前記入力脚鉄心がインボリュート形状に湾曲された湾曲部を有する多数の磁性鋼板を放射状に積層して円筒状に形成した円筒状をなすものであり、
前記入力脚鉄心の内側周面に密着してヒートパイプを設け、当該ヒートパイプに冷却媒体を流通させることにより前記入力脚鉄心を冷却する請求項1、2、3又は4記載の環状金属体誘導加熱装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−4252(P2013−4252A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133052(P2011−133052)
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【出願人】(000110158)トクデン株式会社 (91)
【Fターム(参考)】