説明

生ビールを、多くの家庭で、誰もが簡単に必要な時に飲むことができるようにするためのデリバリーサービスの仕組み

【課題】 従来、飲食店等でしか飲むことができなかった生ビールを、多くの家庭でも飲食店で生ビールを頼む程度の手軽さで簡単に必要な時に飲めるようにするために、各家庭に、生ビール樽や生ビールサーバーを持参し、生ビールをご提供する一連の仕組みを提供する。
【解決手段】 生ビール樽と生ビールサーバーをデリバリーする自動車やバイク等の配達手段を準備し、各家庭からの注文を受けて、持参し、その場で生ビールを注いで提供する。また、生ビールのように調理が不要で一定程度のストックを持ってデリバリーできるものに限定したサービスにすることで、デリバリー後も、店舗等に戻ることなく、デリバリーエリアを巡回することが可能となり、注文に迅速に対応しお届けできる。結果、多くの家庭で、飲食店で生ビールを頼む程度の気軽さで簡単に必要な時に生ビールを飲むことができるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、飲食店等で飲んでいた生ビールを、多くの家庭で、飲食店で生ビールを頼む程度の手軽さで、誰もが簡単に、また必要な時に、飲むことができるようにするための、生ビールのデリバリーサービスの仕組みに関するものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
飲食店等では手軽に飲むことができる業務用レベルの生ビールを、現在、多くの家庭では手軽に簡単に飲むことができないという課題がある。
【0003】
たとえば、飲食店等で飲むような生ビールを家庭でも飲むためには、まずは、生ビールサーバーを購入するかレンタルする方法が考えられるが、飲食店等で使用しているような業務用レベルの生ビールサーバーを購入・レンタルするには、コストが高い等の問題がある。加えて生ビールサーバー自体の設置や維持管理等の手間がかかる。
【0004】
また、一般的に家庭向けに販売している簡易なビールサーバーでは、十分にビールを冷やす事ができない等、飲食店等で飲むような生ビールのレベルには至らない。
【0005】
一方、家庭が自前で生ビールサーバーを準備することが困難な場合、飲食店等から生ビール自体をデリバリーする方法も考えられるが、この方法についても家庭で簡単に生ビールを飲めるレベルにはならない2つの問題がある。
【0006】
1つ目は、生ビールを作ってからお届けするまでに時間がかかり生ビールの鮮度が低下するという問題である。生ビールを家庭にデリバリーする場合、生ビールを注いでからお届けするまでに一定の時間がかかり、生ビールの大切な商品価値である泡が消滅してしまう等、商品価値を著しく下げてしまう。
【0007】
2つ目は、生ビールをお届けする時間の問題である。ビールを家庭で飲むのは、夕食等、食事と一緒のことが多いことから、生ビールは、食事の開始時間等に合わせて、できるだけ早く、そしてできるだけタイムリーに届けることが重要となる。注文してから届く時間が遅い、また30分程度の誤差が発生する等があれば、夕食時等のビールを飲みたいときに生ビールをお届けすることができないということになる。このような使い勝手の悪い、手軽に頼めないサービスであれば、わざわざ家庭で生ビールを注文しないと考えられる。
【0008】
以上から、従来の仕組みでは、飲食店等で飲むレベルの生ビールを、多くの家庭で、飲食店で生ビールを頼む程度の手軽さで簡単に飲むことができない。本発明は、以上のような課題をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
課題を解決するために、まずは、飲食店等で使用している生ビール樽と生ビールサーバーそのものを家庭までデリバリーし、その場で生ビールを注ぎ生ビールを提供できる仕組みを構築する。
【0010】
このことにより、各家庭は、飲食店等で使用している業務用レベルの生ビールサーバーを準備する等の必要なく、家庭で生ビールを簡単に飲むことができる。
【0011】
当然、家庭まで生ビールサーバーを持参し、その場で生ビールを注ぐサービスのため、デリバリーの1つ目の問題であった、生ビールの鮮度が低下するという問題も解決できる。
【0012】
次に、この生ビールのデリバリーサービスでは、お客さまにお届けするものを、生ビール、もしくは生ビールのような注文を受けてからなにかしらの調理をする必要がないもの、また、生ビールのように注文を受けた量以上の一定程度のストックを持ってデリバリーすることができるものに限定する。
【0013】
生ビール以外では、たとえば、調理済の枝豆などのビールのつまみ等が想定される。
【0014】
このように、お届けするものを限定することで、この生ビールのデリバリーサービスは、注文を受けてから調理にかかる時間が不要になることはもちろん、一度デリバリーに出たら、生ビール樽のビール等のストックがなくなるまで店舗に帰店する必要がなくなる。一度デリバリーに出たら店舗に戻らず、そのままデリバリーの対象エリア内を巡回して注文を待つことができるようになる。言ってみれば、エリア「巡回型」のデリバリーサービスを実現することができる。結果、注文を受け付け次第、即、家庭に届けられるようになる。
【0015】
これは、従来のデリバリーの仕組みである「厨房を持つ店舗に常時待機して、注文の度に、注文された商品を調理し、また、その調理された商品を持って各家庭にデリバリーする。そしてまた、厨房を持つ店舗に帰り、注文を待つ。」という、商品をデリバリーするために、いったん調理をするための厨房のある店舗に帰店が必要な、言ってみれば「帰店型」のデリバリーサービスとは一線を画すことができる。
【0016】
結果、従来の「帰店型」のデリバリーサービスでは実現できなかったスピードで、各家庭に生ビールをデリバリーすることを可能とし、デリバリーの2つ目の問題も解決することができる。
【0017】
本発明は、以上により、従来、飲食店等でしか飲むことのできなかった生ビールを、多くの家庭で、飲食店で生ビールを頼む程度の手軽さで、簡単に必要な時に、飲むことを可能にする。
【発明の効果】
【0018】
従来、多くの家庭では飲むことができなかった、飲食店等で飲むレベルの生ビールを、この生ビールデリバリーサービスを実施することによって、飲食店等で使用している生ビールサーバー等を各家庭で購入やレンタルしなくても飲むことができるようになる。また、巡回型のデリバリーサービスという形態により、従来のデリバリーサービスでは実現出来なかった鮮度の高い生ビールをスピーディーにお届けするということができるようになる。これらによって、多くの家庭で、飲食店で飲むレベルの生ビールを、気軽に簡単に必要な時に飲むことができるようになる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
各家庭に生ビールをデリバリーする配達手段、たとえば、自動車やバイク等に、生ビール樽や生ビールサーバーを乗せる。
【0020】
また、お客さまから生ビール等の注文を受け付ける受付担当と、生ビールを家庭にお届する配達担当を設ける。受付担当は、お客様から注文を受け付けたら、そのお客様が所在するエリアを担当する配達担当に、注文を受けつけた旨を伝える。
【0021】
配達担当は、生ビールの注文を受け次第、上記配達手段である自動車やバイク等を使用して、その家庭まで生ビール樽や生ビールサーバー等を持参し、その場で生ビールを注いでご提供する。
【0022】
配達担当は、いったん配達に出れば、上記配達手段である自動車やバイク等に乗せている生ビール樽のビールがなくなるまでは、担当するデリバリーエリアを巡回しつづける。
【0023】
受付担当は、お客様の注文を受け付けたら、そのお客様が所在するエリアを巡回している配達担当にその旨を連絡する。配達担当は、注文いただいた家庭に生ビールをデリバリーする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生ビール樽や生ビールサーバー等を各家庭まで持参し、その場で生ビールを注ぎ生ビールを提供するという、生ビールのデリバリーサービスの仕組み。
【請求項2】
デリバリーの配達手段である自動車やバイク等に乗せている生ビール等のストックがなくなるまで、配達担当がデリバリーエリアを巡回しながら、お客さまからの注文を受け付ける受付担当からの連絡を待ちつつデリバリーしつづけるという、言ってみれば、「巡回型のデリバリーサービス」という仕組み。

【公開番号】特開2013−18651(P2013−18651A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−163660(P2011−163660)
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(511088782)