説明

生体情報モニタ装置、画面表示方法および画面表示プログラム

【課題】設定操作用画面のような別画面をモニタリング用画面とともに表示部に表示させる場合において、生体情報モニタ装置の使いやすさを向上させること。
【解決手段】ベッドサイドモニタ表示部103は、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、設定操作用画面をモニタリング用画面に重ねて表示して設定操作用画面によりモニタリング関連の設定操作を可能にする。ベッドサイドモニタ表示部103は、設定操作用画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、設定操作用画面を半透明に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報モニタ装置、画面表示方法および画面表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
生体情報モニタ装置は、生体情報(例えば、心電図、血圧および酸素飽和度など)の計測値および波形を、表示部に一括表示することができる。生体情報モニタ装置の例としては、病室などのベッドサイドに設置して使用されるベッドサイドモニタおよびナースステーションなどに設置して使用されるセントラルモニタなどがある。
【0003】
生体情報モニタ装置により表示された計測値および波形を見ることで、医療従事者(医師および看護師など)は、患者の容体を把握することができる。また、生体情報モニタ装置は一般に、計測値の異常などが生じたときにアラーム音などにより異常を通知するアラーム機能を有するため、医療従事者は、非常時に適切な措置を迅速にとることができる。
【0004】
生体情報モニタ装置には、上記アラーム機能のほかにも、不整脈解析を行う機能、長期間(または長時間)における計測値の経過を表示する機能、または使用環境に応じた画面を選択して表示させる機能など、様々な機能が付加される場合がある。このように、近年では多機能化あるいは高機能化が進んでいる。
【0005】
従来の生体情報モニタ装置においては、上記のように機能的な多様化および高度化が進んでいるだけでなく、画面の表示態様も多様化してきている。例えば特許文献1記載の装置では、アラームの種別または緊急度を示す画面を表示させる。さらに、例えば特許文献2記載の装置では、一部の表示領域に、モニタリング中の複数患者のうち特定患者についてのモニタリング用画面を表示させ、別の表示領域に、モニタリング用画面を表示すべき患者を特定するための設定操作用画面を表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−200111号公報
【特許文献2】特開2002−263070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来の生体情報モニタ装置のように、モニタリング対象の生体情報を表示する画面とともに補足的な情報または画面を表示させる場合には、ユーザである医療従事者にとっての利便性を低下させないように、画面の表示態様を適切に設計することが求められる。
【0008】
このため、例えば特許文献1記載の装置では、発生した異常の種別および緊急度を表すインジケータは、生体情報のモニタリング用画面と分離して表示される。さらに、このインジケータは、モニタリング用画面の視認性が阻害されないように、必要最小限の大きさで表示される。
【0009】
ところが、例えば特許文献2記載の装置のように、設定操作用画面を表示する場合には、操作性確保のために、設定操作をしやすいサイズで設定操作用画面を表示する必要がある。この場合、残余の表示画面のサイズ、言い換えれば、設定操作用画面と分離して表示されるモニタリング用画面のサイズは、縮小化される。
【0010】
縮小化したモニタリング用画面に多くの情報を表示させようとすれば、それらの情報は読み取りにくくなる。一方で、縮小化したモニタリング用画面において情報の読み取りやすさを維持しようとすれば、そこに表示可能な情報量は削減されることとなる。つまり、モニタリング用画面に本来表示できるはずの情報の一部は、モニタリング用画面の縮小化により表示できなくなる。表示部が小型である場合、この問題は特に顕著である。このように、例えば設定操作用画面のような別画面をモニタリング用画面とともに表示部に表示させると、生体情報モニタ装置の利便性が低下する場合がある。
【0011】
本発明の目的は、例えば設定操作用画面のような別画面をモニタリング用画面とともに表示部に表示させる場合において使いやすい生体情報モニタ装置、画面表示方法および画面表示プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の生体情報モニタ装置は、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、設定操作用画面をモニタリング用画面に重ねて表示して設定操作用画面によりモニタリング関連の設定操作を可能にする表示手段を有し、前記表示手段は、設定操作用画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、設定操作用画面を半透明に表示する。
【0013】
本発明の生体情報モニタ装置は、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示手段を有し、前記表示手段は、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、表示中の別画面の透明度を増大させる。
【0014】
本発明の生体情報モニタ装置は、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示手段を有し、前記表示手段は、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、表示中の別画面の透明度を増大させる。
【0015】
本発明の生体情報モニタ装置は、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示手段を有し、前記表示手段は、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する。
【0016】
本発明の生体情報モニタ装置は、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示手段を有し、前記表示手段は、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する。
【0017】
本発明の画面表示方法は、生体情報モニタ装置により実行される画面表示方法であって、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、設定操作用画面をモニタリング用画面に重ねて表示して設定操作用画面によりモニタリング関連の設定操作を可能にする表示ステップを有し、前記表示ステップは、設定操作用画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、設定操作用画面を半透明に表示する。
【0018】
本発明の画面表示方法は、生体情報モニタ装置により実行される画面表示方法であって、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示ステップを有し、前記表示ステップは、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、表示中の別画面の透明度を増大させる。
【0019】
本発明の画面表示方法は、生体情報モニタ装置により実行される画面表示方法であって、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示ステップを有し、前記表示ステップは、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、表示中の別画面の透明度を増大させる。
【0020】
本発明の画面表示方法は、生体情報モニタ装置により実行される画面表示方法であって、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示ステップを有し、前記表示ステップは、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する。
【0021】
本発明の画面表示方法は、生体情報モニタ装置により実行される画面表示方法であって、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示ステップを有し、前記表示ステップは、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する。
【0022】
本発明の画面表示プログラムは、生体情報モニタ装置に設けられたコンピュータに、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、設定操作用画面をモニタリング用画面に重ねて表示して設定操作用画面によりモニタリング関連の設定操作を可能にする表示機能を実現させ、前記表示機能は、設定操作用画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、設定操作用画面を半透明に表示する。
【0023】
本発明の画面表示プログラムは、生体情報モニタ装置に設けられたコンピュータに、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示機能を実現させ、前記表示機能は、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、表示中の別画面の透明度を増大させる。
【0024】
本発明の画面表示プログラムは、生体情報モニタ装置に設けられたコンピュータに、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示機能を実現させ、前記表示機能は、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、表示中の別画面の透明度を増大させる。
【0025】
本発明の画面表示プログラムは、生体情報モニタ装置に設けられたコンピュータに、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示機能を実現させ、前記表示機能は、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する。
【0026】
本発明の画面表示プログラムは、生体情報モニタ装置に設けられたコンピュータに、モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示機能を実現させ、前記表示機能は、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、例えば設定操作用画面のような別画面をモニタリング用画面とともに表示部に表示させる場合において、生体情報モニタ装置の使いやすさを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施の形態に係る生体情報モニタシステムの概略構成を示す図
【図2】本発明の一実施の形態に係る表示画面の2層レイヤ構造を説明するための図
【図3】本発明の一実施の形態に係る表示画面の3層レイヤ構造を説明するための図
【図4】本発明の一実施の形態に係る基本画面を説明するための図
【図5】本発明の一実施の形態に係るサブ画面を説明するための図
【図6】本発明の一実施の形態に係るポップアップ画面を説明するための図
【図7A】図5に示すサブ画面を図4に示す基本画面に重ねた表示画面の第1の例を説明するための図
【図7B】図5に示すサブ画面を図4に示す基本画面に重ねた表示画面の第2の例を説明するための図
【図7C】図5に示すサブ画面を図4に示す基本画面に重ねた表示画面の第3の例を説明するための図
【図8A】図6に示すポップアップ画面を図4に示す基本画面に重ねた表示画面の第1の例を説明するための図
【図8B】図6に示すポップアップ画面を図4に示す基本画面に重ねた表示画面の第2の例を説明するための図
【図8C】図6に示すポップアップ画面を図4に示す基本画面に重ねた表示画面の第3の例を説明するための図
【図8D】図6に示すポップアップ画面を図4に示す基本画面に重ねた表示画面の第4の例を説明するための図
【図8E】図6に示すポップアップ画面を図4に示す基本画面に重ねた表示画面の第5の例を説明するための図
【図8F】図6に示すポップアップ画面を図4に示す基本画面に重ねた表示画面の第6の例を説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。下記実施の形態では、本発明の生体情報モニタ装置をベッドサイドモニタに適用した場合を例にとって説明する。
【0030】
図1は、本発明の一実施の形態に係るベッドサイドモニタを含む生体情報モニタシステムの概略構成を示す図である。
【0031】
図1の生体情報モニタシステムは、ベッドサイドモニタ100およびセントラルモニタ120を有する。ベッドサイドモニタ100は、病室、手術室または集中治療室などにおいて患者のベッドサイドに置いて使用される。セントラルモニタ120は、患者から離れた場所(例えばナースステーションなど)に置いて使用される。
【0032】
なお、生体情報モニタシステムは一般に、1台のセントラルモニタに対して複数台のベッドサイドモニタを接続することができるが、本実施の形態では説明簡略化のために、1台のベッドサイドモニタのみ接続した場合を例にとって説明する。
【0033】
ベッドサイドモニタ100は、ベッドサイドモニタ本体101、マルチポートモジュール102およびベッドサイドモニタ表示部103を主として有する。また、ベッドサイドモニタ100には、テレメータ送信機104、心電ケーブル105、第1観血血圧ケーブル106、第2観血血圧テーブル107、体温プローブ108、酸素飽和度(SpO)センサ109およびカフ110が、接続されている。
【0034】
セントラルモニタ120は、セントラルモニタ本体121およびセントラルモニタ表示部123を主として有し、セントラルモニタ120にはテレメータ受信機122が接続されている。
【0035】
ベッドサイドモニタ本体101は、演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)およびメモリを有する。メモリには、セントラルモニタ100の各動作を制御するためのプログラムが格納されており、このプログラムには、ベッドサイドモニタ本体101に設けられたCPUに、後述の画面表示機能を実現させるための画像表示プログラムが、含まれる。
【0036】
ベッドサイドモニタ本体101には、マルチポートモジュール102、ベッドサイドモニタ表示部103およびテレメータ送信機104がそれぞれケーブルを介して接続されている。
【0037】
ベッドサイドモニタ本体101は、マルチポートモジュール102から生体情報データを受信して、これをテレメータ送信機104に送信する。生体情報データは、テレメータ送信機104により無線送信処理を施されたうえで、セントラルモニタ120に無線送信される。無線送信された生体情報データは、テレメータ受信機122を介してセントラルモニタ本体121により受信され、セントラルモニタ表示部123に表示される。
【0038】
また、ベッドサイドモニタ本体101は、受信した生体情報データに対して、計測値異常判定および不整脈解析など、各種の解析を、設定条件に従って適用する。生体情報データおよびこの解析の結果は、ベッドサイドモニタ表示部103によりモニタリング用画面として表示可能であり、CPUは、これらをベッドサイドモニタ表示部103に表示させるための画像処理を行う。
【0039】
設定条件は、予め設定されているが、ユーザが設定操作を行うことにより変更することもできる。設定操作を行うための各種設定操作用画面もベッドサイドモニタ表示部103に表示可能であり、CPUは、これをベッドサイドモニタ表示部103に表示させるための画像処理も行う。
【0040】
マルチポートモジュール102には、心電ケーブル105、第1観血血圧ケーブル106、第2観血血圧ケーブル107、体温プローブ108、酸素飽和度センサ109およびカフ110が接続されている。
【0041】
心電ケーブル105は、心電図計測用のセンサであり、患者体表上の複数個所に装着可能な電極を有する。マルチポートモジュール102は、心電ケーブル105を用いて誘導法により患者の心起電力を検出し、その値を表す検出データを得る。なお、心電ケーブル105は、呼吸計測用のセンサとして使用することもできる。
【0042】
第1観血血圧ケーブル106は、血圧計測用のセンサであり、患者の特定部位の動脈または静脈に挿入可能なトランスデューサを有する。マルチポートモジュール102は、第1観血血圧ケーブル106により、患者の観血血圧(第1観血血圧)を検出し、その値を表す検出データを得る。
【0043】
第2観血血圧ケーブル107は、血圧計測用のセンサであり、患者の、第1観血血圧ケーブル106とは別の部位の動脈または静脈に挿入可能なトランスデューサを有する。マルチポートモジュール102は、第2観血血圧ケーブル107により、患者の観血血圧(第2観血血圧)を検出し、その値を表す検出データを得る。
【0044】
体温プローブ108は、体温計測用のセンサであり、患者体表上の特定部位に装着される。マルチポートモジュール102は、体温プローブ108により、患者の体温を検出し、その値を表す検出データを得る。
【0045】
酸素飽和度センサ109は、酸素飽和度計測用のセンサであり、患者体表上の特定部位に装着される。酸素飽和度センサ109は、装着部位に光を当て、その反射光または透過光を検知し、その検出結果から酸素飽和度を算出し、これを表す検出データを得る。得られた検出データはマルチポートモジュール102に伝送される。
【0046】
カフ110は、血圧計測用のセンサを構成するものであり、患者の特定部位に巻回装着される。マルチポートモジュール102は、カフ110を用いてオシロメトリック方式により非観血血圧を算出し、その値を表す検出データを得る。
【0047】
マルチポートモジュール102には、呼吸ガスおよび麻酔ガスについてのデータ収集に用いられるガスモジュール(図示せず)を接続することができる。ガスモジュールは、患者の呼吸気における炭酸ガス、亜酸化窒素(笑気ガス)、吸入麻酔薬(例えばセボフルラン)および酸素などの濃度、ならびに呼吸数などを検出し、これを表す検出データを得る。得られた検出データは、マルチポートモジュール102に伝送される。
【0048】
マルチポートモジュール102は、自ら取得しまたは外部から入力された検出データを、所定の伝送フォーマットに従って生体情報データとしてベッドサイドモニタ本体101に送信する。
【0049】
表示手段としてのベッドサイドモニタ表示部103は、例えば液晶表示装置のような表示装置であり、表示領域のほかに音声出力部を有する。音声出力部は、ベッドサイドモニタ本体101の解析結果に従ってアラーム音を出力したり、タッチパネル機能を用いて画面上で各種操作を行うときに操作音を出力したりする。
【0050】
また、ベッドサイドモニタ表示部103は、タッチパネルを備えている。これにより、ユーザは表示画面上で各種操作を行うことができる。タッチパネル機能を用いた操作による入力は、入力信号としてベッドサイドモニタ本体101に伝送され、この入力信号に基づいて、ベッドサイドモニタ本体101において設定条件の変更などが行われる。この機能を用いて患者情報を入力することもできる。
【0051】
また、ベッドサイドモニタ表示部103は、ベッドサイドモニタ本体101の画像処理結果に基づいて各種画面を表示領域に表示する。
【0052】
以上、生体情報モニタシステムの構成について説明した。
【0053】
次いで、ベッドサイドモニタ100におけるベッドサイドモニタ表示部103の表示画面について説明する。
【0054】
ベッドサイドモニタ本体101は、画像処理により、複数の画面レイヤを形成して、レイヤごとに画面の画像データを生成することができる。したがって、画像処理の結果として得られる画像データは、レイヤ構造を有する。
【0055】
図2には、レイヤ構造の一例として2層レイヤ構造が示されている。この例では、画面レイヤ103aの前面側(言い換えれば上層側)に画面レイヤ103bが配置されている。この場合、表示領域には、画面レイヤ103aの画像データに基づいて1つの画面が表示され、さらにその画面に重ねて、画面レイヤ103bの画像データに基づいて他の画面が表示される。これにより、例えば、モニタリング用画面を表示させると同時に、モニタリング用画面の前面側に、設定操作用画面を表示させることができる。
【0056】
図3には、レイヤ構造の他の例として3層レイヤ構造が示されている。この例では、画面レイヤ103aの前面側に画面レイヤ103bが配置され、さらにその前面側に画面レイヤ103cが配置されている。この場合、表示領域には、画面レイヤ103aの画像データに基づいて1つの画面が表示され、さらにその画面に重ねて、画面レイヤ103bの画像データに基づいて他の画面が表示され、さらにそれらの画面に重ねて、画面レイヤ103cの画像データに基づいてさらに他の画面が表示される。これにより、例えば、モニタリング用画面の前面側に設定操作用画面を表示させるだけでなく、さらに設定操作用画面の前面側に追加の画面を表示させることができる。
【0057】
なお、図2に示す2層レイヤ構造では、画面レイヤ103a、103bのサイズが互いに同じであるが、必ずしもそのような関係を有する必要はない。例えば、画面レイヤ103aのサイズを表示領域の全体とするのに対し、画面レイヤ103b、103cのサイズを表示領域の一部分としてもよい。この場合、画面レイヤ103aに対する画面レイヤ103b、103cの位置については、常時固定でもよいし、設定操作により任意に変更可能でもよい。
【0058】
図4は、モニタリング用画面を含む基本画面の一例を示す。この画面は通常、最下層の画面レイヤ103aの画像として表示される。
【0059】
図4の基本画面130は、患者情報表示領域131、波形表示領域132、計測値表示領域133およびメニューバー表示領域134を含む。モニタリング用画面は、波形表示領域132と計測値表示領域133との組合せにより構成される。
【0060】
基本画面130の上方部分に位置する患者情報表示領域131には、患者情報などが描画される。
【0061】
基本画面130の中間左側部分に位置する波形表示領域132には、各生体情報の計測値の変動の様子が波形として描画される。この例では、心電図(ECG1、ECG2)、酸素飽和度(SpO)、観血血圧(BP1、BP2)、ならびに呼吸気中の炭酸ガス濃度(CO)、セボフルラン濃度(SEV)、および酸素濃度(O)の各波形が、描画されている。描画対象の生体情報の種類および描画位置は、設定操作により適宜変更可能である。
【0062】
基本画面130の中間右側部分に位置する計測値表示領域133には、各生体情報の計測値が数字として描画される。この例では、心拍数(HR)、酸素飽和度(SpO)、非観血血圧(NIBP)、観血血圧(BP1、BP2)、体温(T1:例えば直腸温)、皮膚温(TsK)、吸気炭酸ガス濃度(InspCO)、呼気終末炭酸ガス濃度(EtCO)、呼吸気中の笑気ガス濃度(NO)、呼吸数、呼吸気中のセボフルラン濃度(SEV)、および呼吸気中の酸素濃度(O)の各計測値が、描画されている。描画対象の生体情報の種類および描画位置は、設定操作により適宜変更可能である。
【0063】
計測値表示領域133において、計測値が描画されている各枠内の領域は、ユーザが指で触れることによる操作入力を受け付ける入力領域となっている。例えば、心拍数の計測値が描画されている入力領域135に触れると、心電図のモニタリングに関連する設定操作用画面がポップアップ表示され、心電図のモニタリングに関連する設定操作が可能となる。このポップアップ画面は、基本画面130とは異なる画面レイヤに対応する画像として表示される。
【0064】
なお、操作入力は、画面上の入力領域に触れることによる操作入力に限られず、例えばマウスを用いて入力領域をクリックすることによる操作入力などであってもよい。
【0065】
基本画面130の下方部分に位置するメニューバー表示領域134には、メニューバーが描画される。
【0066】
メニューバー表示領域134において、メニューバーを構成する「ホーム」および「メニュー」などの各矩形領域は、入力領域となっている。例えば、「メニュー」という表記を有する入力領域136に触れると、モニタリング全般の設定操作メニューを提示する設定操作用画面がサブ画面として表示され、モニタリング全般の設定操作が可能となる。このサブ画面は、基本画面130とは異なる画面レイヤの画像として表示される。
【0067】
また、メニューバー表示領域134の左端部に位置する入力領域は、最小化表示領域137となっている。すなわち、モニタリング用画面に重ねて表示されていた前述のポップアップ画面またはサブ画面に対して、最小化の操作が行われた場合は、ポップアップ画面およびサブ画面が最小化されて最小化表示領域137内に表示される。その後、最小化表示領域137を利用して所定の操作入力が行われると、最小化表示領域137に表示されていた画面は復元され、再びモニタリング用画面に重ねて表示される。
【0068】
図5は、設定操作用画面であるサブ画面の一例を示す。この画面は通常、中間層の画面レイヤ103bの画像として表示される。
【0069】
図5のサブ画面140は、各種生体情報のパラメータ設定操作に用いられる画面であり、入力領域(例えば、入力領域141、142)を含む。残余の領域は非入力領域143である。例えば、入力領域141に触れることにより、心電図(ECG1)の感度あるいは描画対象の誘導についての設定を行うことができる。また、入力領域142に触れることにより、波形モードの選択など、様々な詳細設定を行うことができる。一方、非入力領域143に触れても、それは操作入力として受け付けられないため、設定条件の変更などは発生しない。
【0070】
また、サブ画面140には、最小化ボタン144が設けられており、最小化ボタン144に触れると、サブ画面140は最小化表示される。
【0071】
図6は、設定操作用画面であるポップアップ画面の一例を示す。この画面は通常、中間層の画面レイヤ103bの画像として表示される。
【0072】
図6のポップアップ画面150は、個々の生体情報のパラメータ設定操作に用いられる画面であり、入力領域(例えば、入力領域151)を含む。残余の領域は非入力領域152である。例えば、入力領域151に触れることにより、心拍数の計測値異常判定用の上下閾値を設定することができる。一方、非入力領域152に触れても、それは操作入力として受け付けられないため、設定条件の変更などは発生しない。
【0073】
また、ポップアップ画面150には、終了ボタン153および最小化ボタン154が設けられており、終了ボタン153に触れるとポップアップ画面150は閉じられ、最小化ボタン154に触れるとポップアップ画面150は最小化表示される。
【0074】
以下、図7A〜図7Cを参照して、モニタリング用画面を含む基本画面にサブ画面を重ねて表示した場合について説明する。
【0075】
図7Aを参照すると、サブ画面がモニタリング用画面の一部分を覆って表示されている。図7Aに示す状態では、サブ画面は、モニタリング用画面内の特に波形表示領域の大部分を覆うサイズを有している。
【0076】
この例では、サブ画面は、左下にてモニタリング用画面と位置合わせされている。このため、表示中の複数波形の中で特に重要であり、波形表示領域の一番上に描画されている心電図波形を、サブ画面に覆われることなく表示させることができる。また、波形表示領域に比べて患者の容体を瞬時に把握しやすい計測値表示領域も、サブ画面に覆われることなく表示させることができる。
【0077】
なお、サブ画面をモニタリング用画面のどの部分に重ねて表示するかは、適宜変更して実施することができる。例えば、できるだけ波形表示領域が覆われないように、計測値表示領域を覆ってサブ画面を表示させることも可能である。
【0078】
また、図7Aに示す状態では、サブ画面が不透明に表示されている。つまり、このサブ画面の画面レイヤ全体において、透明度はゼロに設定されている。このため、サブ画面に覆われた波形は、サブ画面の背後に隠れた状態となっている。
【0079】
これに対し、図7Bを参照すると、サブ画面の内部領域、具体的には非入力領域は、半透明となっている。このため、サブ画面に覆われていても非入力領域に覆われている部分の波形は、透けて見えている。よって、図7Aでは一部がサブ画面に隠れている酸素飽和度波形は、図7Bでは全体的に視認可能である。また、図7Aでは1拍分あるいは呼吸1回分程度だけ視認可能な波形(観血血圧波形および炭酸ガス濃度波形など)は、図7Bでは数拍分あるいは呼吸数回分程度まで視認可能である。
【0080】
このように、たとえモニタリング用画面の大部分がサブ画面により覆われていても、そこに描画された波形を、サブ画面の非入力領域に対して透過させて表示させることができる。よって、モニタリング用画面にサブ画面を重ねて表示しても、視認可能な波形の長さを長くすることができ、モニタリング用画面の視認性を向上することができる。
【0081】
サブ画面の非入力領域は、波形を透過させるために半透明に表示されるが透明には表示されない。また、サブ画面の入力領域は不透明に表示される。これにより、サブ画面自体の視認性が確保されるため、サブ画面を用いて設定操作を行う際に何ら支障は生じない。
【0082】
なお、「半透明」とは、透明度が50%であることを意味するものではなく、完全な透明でも完全な不透明でもない状態を意味している。ただし、実際には、ある画面を「半透明」とする場合、その画面の透明度は、その画面自体とその画面に覆われた表示物とが両方とも視認可能となる範囲内の値に設定される。この値は、予め決められた不変の値であってもよいし、設定操作により変更し得るものであってもよい。
【0083】
また、図7Bに示す状態では、サブ画面内の入力領域の表示は、図7Aと同様、不透明である。このため、入力領域に覆われている部分の波形は、図7Aと同様、サブ画面に隠れている。入力領域において波形が透けて見えると波形の変動で入力領域の表示内容が視認しにくくなる場合があるが、これを防ぐことができる。
【0084】
モニタリング用画面にサブ画面を重ねて表示する場合、無条件で常に、図7Bに示すような波形透過表示を行うようにしてもよい。あるいは、図7Aに示すような波形不透過表示モードと図7Bに示すような波形透過表示モードとのいずれかを、ユーザが設定操作により選択することができるようにしてもよい。
【0085】
また、通常時には図7Aに示すような波形不透過表示モードで動作し、何らかの事象が発生したことを条件として、図7Bに示すような部分波形透過表示モードに移行するようにしてもよい。例えば、波形不透過表示モードの期間中に行った解析により、計測結果の異常が判明した場合に、部分波形透過表示モードに移行するようにしてもよい。あるいは、波形不透過表示モードの期間中にユーザが何らかの設定操作を開始した場合に、部分波形透過表示モードに移行するようにしてもよい。なお、設定操作の開始のタイミングは、メニューバー表示領域内あるいは計測値表示領域内の入力領域に触れてサブ画面あるいはポップアップ画面を呼び出すタイミングとしてもよいし、他の適切なタイミングとしてもよい。
【0086】
図7Cを参照すると、サブ画面の非入力領域だけでなく入力領域に覆われた波形も、視認可能な状態となっている。具体的には、観血血圧、炭酸ガス濃度、セボフルラン濃度および酸素濃度の各波形は、図7Bではサブ画面の入力領域に部分的に隠れた状態となっているが、図7Cではサブ画面の入力領域に覆われていても視認可能である。
【0087】
すなわち、図7Cに示す状態では、サブ画面の入力領域が半透明に表示されるため、入力領域に覆われている波形は透けて見える。このため、炭酸ガス濃度、セボフルラン濃度および酸素濃度の各波形は、図7Bでは一部が視認不可能であるが、図7Cでは全体的に視認可能である。
【0088】
このように、たとえモニタリング用画面の大部分がサブ画面により覆われていても、そこに描画された波形を、サブ画面の全領域に対して透過させて表示させることができる。よって、モニタリング用画面にサブ画面を重ねて表示しても、波形において視認不可能な部分をなくすことができ、モニタリング用画面の視認性を一層向上することができる。
【0089】
サブ画面は、波形を透過させるためにその全領域が半透明に表示されるが、透明には表示されない。これにより、サブ画面自体も視認可能となるため、サブ画面を用いて設定操作を行う際に何ら支障は生じない。
【0090】
図7Bに示すような部分波形透過表示モードから図7Cに示すような全体波形透過表示モードへの移行は、何らかの事象が発生したことを条件とすることが好ましい。例えば、部分波形透過表示モードの期間中に行った解析により、計測結果の異常が判明した場合に、全体波形透過表示モードに移行するようにしてもよい。あるいは、部分波形透過表示モードの期間中にユーザが何らかの設定操作を開始した場合に、全体波形透過表示モードに移行するようにしてもよい。このようにすることにより、医療従事者が表示画面を見て診断をしたり操作をしたりすることが特に必要な場合に、両画面の視認性を確保することができる。
【0091】
さらに、図7Cに示すように、例えば、心電図、酸素飽和度および観血血圧の各計測結果において異常が判明した場合には、それらの生体情報に関連する波形および計測値を強調表示することができる。
【0092】
強調表示の手法としては、様々な手法が考えられるが、例えば、強調表示のための画面レイヤを追加する手法は、モニタリング用画面のベースとなる画像データの生成プログラムに変更を必要としない点で、有利である。
【0093】
この手法を採る場合は、追加の画面レイヤを、図3に示すように画面レイヤ103cを画面レイヤ103a、103bの前面側に配置して、追加画面レイヤの画像として透明な画面(以下「強調表示用画面」という)を表示する。そして、異常が生じたときに、太さあるいは輝度などによって強調された波形および計測値を、強調表示用画面に描画する。
【0094】
このような強調表示を行うことにより、異常が生じた場合に、波形および計測値の視認性を非常に高くすることができる。
【0095】
また、表示中の生体情報のうち異常が生じた生体情報についてのみ、波形および文字を目立たせることができるため、どの生体情報に異常が生じたのかを、医療従事者は瞬時に把握することができる。
【0096】
さらに、強調表示用画面は透明であるため、その背面側に位置するモニタリング用画面および設定操作用画面の視認性は全く損なわれない。
【0097】
また、図7Cに示す状態では、図7Bに示す状態に比べて、サブ画面の透明度が増大している。つまり、生体情報の計測結果に異常が生じた場合には、サブ画面の透明度が増大される。これにより、モニタリング用画面内の波形および計測値あるいは強調表示用画面内の波形および計測値を、相対的に目立たせることができる。
【0098】
なお、図7Cでは、全体波形透過表示モードへの移行と強調表示とを両方とも行っているが、そのいずれか一方のみを行うようにしてもよい。
【0099】
以下、図8A〜図8Fを参照して、モニタリング用画面を含む基本画面にポップアップ画面を重ねて表示した場合について説明する。
【0100】
図8Aを参照すると、ポップアップ画面がモニタリング用画面の一部分を覆って表示されている。図8Aに示す状態では、表示中の複数波形の中で特に重要であり、波形表示領域の一番上に描画されている心電図波形が、ポップアップ画面に覆われることなく表示されるように、ポップアップ画面の位置決めがなされている。また、波形表示領域に比べて患者の容体を瞬時に把握しやすい計測値表示領域も、サブ画面に覆われることなく表示されるように、ポップアップ画面の位置決めがなされている。
【0101】
なお、ポップアップ画面をモニタリング用画面のどの部分に重ねて表示するかは、適宜変更して実施することができる。例えば、できるだけ波形表示領域が覆われないように、計測値表示領域を覆ってポップアップ画面を表示させることもできる。
【0102】
また、図8Aに示す状態では、ポップアップ画面が不透明に表示されている。このため、ポップアップ画面に覆われた波形は、ポップアップ画面の背後に隠れた状態となっている。
【0103】
これに対し、図8Bを参照すると、ポップアップ画面の内部領域、具体的には非入力領域は、半透明となっている。このため、ポップアップ画面に覆われていても非入力領域に覆われている部分の波形は、透けて見える。よって、酸素飽和度および観血血圧の各波形は、部分的にポップアップ画面に覆われているものの、視認可能な波形の長さは、図8Aに示す状態に比べて長くなっている。
【0104】
ポップアップ画面の非入力領域は、波形を透過させるために半透明に表示されるが透明には表示されない。また、ポップアップ画面の入力領域は不透明に表示される。これにより、ポップアップ画面自体の視認性が確保されるため、ポップアップ画面を用いて設定操作を行う際に何ら支障は生じない。
【0105】
また、図8Bに示す状態では、ポップアップ画面内の入力領域の表示は、図8Aと同様、不透明である。このため、入力領域に覆われている部分の波形は、図8Aと同様、ポップアップ画面に隠れている。入力領域において波形が透けて見えると波形の変動で入力領域の表示内容が視認しにくくなる場合があるが、これを防ぐことができる。
【0106】
モニタリング用画面にポップアップ画面を重ねて表示する場合、無条件で常に、図8Bに示すような波形透過表示を行うようにしてもよい。あるいは、図8Aに示すような波形不透過表示モードと図8Bに示すような波形透過表示モードとのいずれかを、ユーザが設定操作により選択することができるようにしてもよい。
【0107】
また、通常時には図8Aに示すような波形不透過表示モードで動作し、何らかの事象が発生したことを条件として、図8Bに示すような部分波形透過表示モードに移行するようにしてもよい。例えば、波形不透過表示モードの期間中に行った解析により、計測結果の異常が判明した場合に、部分波形透過表示モードに移行するようにしてもよい。あるいは、波形不透過表示モードの期間中にユーザが何らかの設定操作を開始した場合に、部分波形透過表示モードに移行するようにしてもよい。
【0108】
図8Cを参照すると、ポップアップ画面の非入力領域だけでなく入力領域に覆われた波形も、視認可能な状態となっている。具体的には、酸素飽和度および観血血圧の各波形は、図8Bではポップアップ画面の入力領域に部分的に隠れた状態となっているが、図8Cではポップアップ画面の入力領域に覆われていても視認可能である。
【0109】
すなわち、図8Cに示す状態では、ポップアップ画面の入力領域が半透明に表示されるため、入力領域に覆われている波形は透けて見える。このため、酸素飽和度および観血血圧の各波形は、図8Bでは一部が視認不可能であるが、図8Cでは全体的に視認可能である。
【0110】
このように、たとえモニタリング用画面が部分的にポップアップ画面に覆われていても、そこに描画された波形を、ポップアップ画面の全領域に対して透過させて表示させることができる。よって、モニタリング用画面にポップアップ画面を重ねて表示しても、波形において視認不可能な部分をなくすことができ、モニタリング用画面の視認性を一層向上することができる。
【0111】
ポップアップ画面は、波形を透過させるためにその全体が半透明に表示されるが、透明には表示されない。これにより、ポップアップ画面全体も視認可能となるため、ポップアップ画面を用いて設定操作を行う際に何ら支障は生じない。
【0112】
図8Bに示すような部分波形透過表示モードから図8Cに示すような全体波形透過表示モードへの移行は、何らかの事象が発生したことを条件とすることが好ましい。例えば、部分波形透過表示モードの期間中に行った解析により、計測結果の異常が判明した場合に、全体波形透過表示モードに移行するようにしてもよい。あるいは、部分波形透過表示モードの期間中にユーザが何らかの設定操作を開始した場合に、全体波形透過表示モードに移行するようにしてもよい。このようにすることにより、医療従事者が表示画面を見て診断をしたり操作をしたりすることが特に必要な場合に、両画面の視認性を確保することができる。
【0113】
さらに、図8Cに示すように、例えば、酸素飽和度の計測結果において異常が判明した場合には、酸素飽和度の波形および計測値を強調表示することができる。この強調表示には、前述の手法を採ることができる。
【0114】
特定の生体情報についての波形および文字の強調表示は、設定操作が開始されたときにも、行うことができる。例えば、計測値表示領域の例えば酸素飽和度の枠内に触れると、酸素飽和度のモニタリングに関連するポップアップ画面が表示されると同時に、酸素飽和度の波形および文字が強調表示される。こうすることにより、設定操作対象の生体情報である酸素飽和度についての波形および計測値を目立たせることができる。
【0115】
また、図8Cでは、図8Bに示す状態に比べて、ポップアップ画面の透明度が増大している。つまり、生体情報の計測結果に異常が生じた場合あるいは設定操作が開始された場合には、ポップアップ画面の透明度が増大される。これにより、モニタリング用画面内の波形および計測値あるいは強調表示用画面内の波形および計測値を、相対的に目立たせることができる。
【0116】
なお、図8Cでは、全体波形透過表示モードへの移行と強調表示とを両方とも行っているが、そのいずれか一方のみを行うようにしてもよい。
【0117】
図8Cに示す状態において、ポップアップ画面内の最小化ボタンに触れる操作が行われると、ポップアップ画面は、基本画面左下の最小化表示領域に収まるサイズまで縮小化された状態で表示される(図8D参照)。すなわち、ポップアップ画面を用いた設定操作は終了せず、そのポップアップ画面は一時的に最小化表示領域に格納される。心電図のモニタリングに関連する設定操作用のポップアップ画面が格納されると、図示されているように、最小化表示領域に「パラメータ>ECG」の表示が現れる。そして、最小化表示領域は、複数の矩形を重ねた表示となり、これにより、複数の画面がここに格納されていることが分かるようになる。
【0118】
図8Dに示す状態において、最小化表示領域に触れる操作が行われると、最小化表示領域に格納されている設定操作用画面の一覧が縦に並べて表示される(図8E参照)。
【0119】
表示された一覧の中から例えば「パラメータ>ECG」を選択する操作が行われると、心電図のモニタリングに関連する設定操作用のポップアップ画面が復元され、再びモニタリング用画面に重ねて表示される(図8F参照)。このとき、ポップアップ画面を、元の位置に戻してもよいが、例えば直近に異常が生じた生体情報などのような特定の生体情報についての波形および計測値を避けるように、別の位置に戻してもよい。
【0120】
このように、本実施の形態によれば、サブ画面またはポップアップ画面といった設定操作用画面をモニタリング用画面に重ねて表示するときに、設定操作用画面に覆われたモニタリング用画面内の波形が透けて見えるように、設定操作用画面を半透明に表示する。これにより、設定操作用画面とモニタリング用画面との視認性を両方とも確保することができる。
【0121】
また、本実施の形態によれば、設定操作用画面のような別画面をモニタリング用画面に重ねて表示するときに、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形が透けて見えるように、別画面を半透明化する。これにより、異常が生じた生体情報の波形が別画面に覆われていても、その波形を観察することができる。別画面が設定操作用画面である場合は、その波形を観察しながら設定操作を行うことができる。
【0122】
また、本実施の形態によれば、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示するときに、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形が透けて見えるように、表示中の別画面を半透明化する。これにより、例えば設定操作対象の生体情報の波形が別画面に覆われていても、その波形を観察しながら設定操作を行うことができる。
【0123】
また、本実施の形態によれば、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示するときに、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形を強調表示する。これにより、異常が生じた生体情報の波形が別画面に覆われていても、その波形を観察することができる。別画面が設定操作用画面である場合は、その波形を観察しながら設定操作を行うことができる。
【0124】
また、本実施の形態によれば、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示するときに、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形を強調表示する。これにより、例えば設定操作対象の生体情報の波形が別画面に覆われていても、その波形を観察しながら設定操作を行うことができる。
【0125】
以上、本発明の実施の形態について説明した。以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されず、上記実施の形態は種々変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0126】
100 ベッドサイドモニタ
101 ベッドサイドモニタ本体
102 マルチポートモジュール
103 ベッドサイドモニタ表示部
104 テレメータ送信機
120 セントラルモニタ
103a、103b、103c 画面レイヤ
130 基本画面
132 波形表示領域
133 計測値表示領域
140 サブ画面
141、142、151 入力領域
143、152 非入力領域
150 ポップアップ画面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、設定操作用画面をモニタリング用画面に重ねて表示して設定操作用画面によりモニタリング関連の設定操作を可能にする表示手段を有し、
前記表示手段は、設定操作用画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、設定操作用画面を半透明に表示する、
生体情報モニタ装置。
【請求項2】
設定操作用画面は、設定操作の入力を受け付ける入力領域と、残余の領域である非入力領域と、を含み、
前記表示手段は、
入力領域に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が隠れるように、入力領域を不透明に表示し、
非入力領域に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、非入力領域を半透明に表示する、
請求項1記載の生体情報モニタ装置。
【請求項3】
前記表示手段は、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、表示中の設定操作用画面の透明度を増大させる、
請求項1記載の生体情報モニタ装置。
【請求項4】
前記表示手段は、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、表示中の入力領域を半透明化する、
請求項2記載の生体情報モニタ装置。
【請求項5】
前記表示手段は、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、設定操作用画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する、
請求項1記載の生体情報モニタ装置。
【請求項6】
前記表示手段は、モニタリング用画面内に、複数種類の生体情報の計測結果をそれぞれ示す波形または文字が同時に含まれている場合には、複数種類の生体情報のうち異常が生じている生体情報の計測結果を示す波形または文字を強調表示する、
請求項5記載の生体情報モニタ装置。
【請求項7】
前記表示手段は、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、表示中の設定操作用画面の透明度を増大させる、
請求項1記載の生体情報モニタ装置。
【請求項8】
前記表示手段は、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、表示中の入力領域を半透明化する、
請求項2記載の生体情報モニタ装置。
【請求項9】
前記表示手段は、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、設定操作用画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する、
請求項1記載の生体情報モニタ装置。
【請求項10】
前記表示手段は、モニタリング用画面内に、複数種類の生体情報の計測結果をそれぞれ示す波形または文字が同時に含まれている場合には、複数種類の生体情報のうち開始された設定操作の対象となっている生体情報の計測結果を示す波形または文字を強調表示する、
請求項9記載の生体情報モニタ装置。
【請求項11】
前記表示手段は、設定操作用画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字と同一の波形または文字を、設定操作用画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字と位置合わせして、且つ、モニタリング用画面と設定操作用画面とに重ねて表示することにより、強調表示を行う、
請求項5または請求項9記載の生体情報モニタ装置。
【請求項12】
前記表示手段は、透明の画面を、モニタリング用画面と設定操作用画面とに重ねて表示し、透明の画面内に、設定操作用画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字と同一の波形または文字を描画することにより、強調表示を行う、
請求項11記載の生体情報モニタ装置。
【請求項13】
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示手段を有し、
前記表示手段は、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、表示中の別画面の透明度を増大させる、
生体情報モニタ装置。
【請求項14】
前記表示手段は、別画面に覆われたモニタ用画面内の波形または文字が隠れるように別画面を不透明に表示している場合には、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、表示中の別画面を半透明化する、
請求項13記載の生体情報モニタ装置。
【請求項15】
別画面は、第1の領域と第2の領域とを含み、
前記表示手段は、
第1の領域に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が隠れるように、第1の領域を不透明に表示し、
第2の領域に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、第2の領域を半透明に表示し、
生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、第1の領域に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、表示中の第1の領域を半透明化する、
請求項13記載の生体情報モニタ装置。
【請求項16】
前記表示手段は、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する、
請求項13記載の生体情報モニタ装置。
【請求項17】
前記表示手段は、モニタリング用画面内に、複数種類の生体情報の計測結果をそれぞれ示す波形または文字が同時に含まれている場合には、複数種類の生体情報のうち異常が生じている生体情報の計測結果を示す波形または文字を強調表示する、
請求項16記載の生体情報モニタ装置。
【請求項18】
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示手段を有し、
前記表示手段は、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、表示中の別画面の透明度を増大させる、
生体情報モニタ装置。
【請求項19】
前記表示手段は、別画面に覆われたモニタ用画面内の波形または文字が隠れるように別画面を不透明に表示している場合には、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、表示中の別画面を半透明化する、
請求項18記載の生体情報モニタ装置。
【請求項20】
別画面は、第1の領域と第2の領域とを含み、
前記表示手段は、
第1の領域に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が隠れるように、第1の領域を不透明に表示し、
第2の領域に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、第2の領域を半透明に表示し、
モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、第1の領域に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、表示中の第1の領域を半透明化する、
請求項18記載の生体情報モニタ装置。
【請求項21】
前記表示手段は、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する、
請求項18記載の生体情報モニタ装置。
【請求項22】
前記表示手段は、モニタリング用画面内に、複数種類の生体情報の計測結果をそれぞれ示す波形または文字が同時に含まれている場合には、複数種類の生体情報のうち開始された設定操作の対象となっている生体情報の計測結果を示す波形または文字を強調表示する、
請求項21記載の生体情報モニタ装置。
【請求項23】
前記表示手段は、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字と同一の波形または文字を、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字と位置合わせして、且つ、モニタリング用画面と別画面とに重ねて表示することにより、強調表示を行う、
請求項16または請求項21記載の生体情報モニタ装置。
【請求項24】
前記表示手段は、透明の画面を、モニタリング用画面と別画面とに重ねて表示し、透明の画面内に、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字と同一の波形または文字を描画することにより、強調表示を行う、
請求項23記載の生体情報モニタ装置。
【請求項25】
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示手段を有し、
前記表示手段は、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する、
生体情報モニタ装置。
【請求項26】
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示手段を有し、
前記表示手段は、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する、
生体情報モニタ装置。
【請求項27】
前記表示手段は、モニタリング用画面に重ねて表示されている画面を一時的に最小化表示し、その後に復元させる場合には、復元後の画面を、最小化表示前とは異なる位置に表示する、
請求項1、請求項13、請求項18、請求項25および請求項26のいずれかに記載の生体情報モニタ装置。
【請求項28】
前記表示手段は、モニタリング用画面内に、複数種類の生体情報の計測結果をそれぞれ示す波形または文字が同時に含まれている場合には、複数種類の生体情報のうち特定の生体情報の計測結果を示す波形または文字が復元後の画面に覆われないように、復元後の画面を表示する、
請求項27記載の生体情報モニタ装置。
【請求項29】
生体情報モニタ装置により実行される画面表示方法であって、
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、設定操作用画面をモニタリング用画面に重ねて表示して設定操作用画面によりモニタリング関連の設定操作を可能にする表示ステップを有し、
前記表示ステップは、設定操作用画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、設定操作用画面を半透明に表示する、
画面表示方法。
【請求項30】
生体情報モニタ装置により実行される画面表示方法であって、
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示ステップを有し、
前記表示ステップは、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、表示中の別画面の透明度を増大させる、
画面表示方法。
【請求項31】
生体情報モニタ装置により実行される画面表示方法であって、
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示ステップを有し、
前記表示ステップは、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、表示中の別画面の透明度を増大させる、
画面表示方法。
【請求項32】
生体情報モニタ装置により実行される画面表示方法であって、
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示ステップを有し、
前記表示ステップは、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する、
画面表示方法。
【請求項33】
生体情報モニタ装置により実行される画面表示方法であって、
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示ステップを有し、
前記表示ステップは、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する、
画面表示方法。
【請求項34】
生体情報モニタ装置に設けられたコンピュータに、
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、設定操作用画面をモニタリング用画面に重ねて表示して設定操作用画面によりモニタリング関連の設定操作を可能にする表示機能を実現させ、
前記表示機能は、設定操作用画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字が透けて見えるように、設定操作用画面を半透明に表示する、
画面表示プログラム。
【請求項35】
生体情報モニタ装置に設けられたコンピュータに、
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示機能を実現させ、
前記表示機能は、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、表示中の別画面の透明度を増大させる、
画面表示プログラム。
【請求項36】
生体情報モニタ装置に設けられたコンピュータに、
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示機能を実現させ、
前記表示機能は、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、表示中の別画面の透明度を増大させる、
画面表示プログラム。
【請求項37】
生体情報モニタ装置に設けられたコンピュータに、
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示機能を実現させ、
前記表示機能は、生体情報の計測結果に異常が生じたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する、
画面表示プログラム。
【請求項38】
生体情報モニタ装置に設けられたコンピュータに、
モニタリング用画面を表示し、モニタリング用画面内に、モニタリング対象の生体情報の計測結果を示す波形または文字を描画し、別画面をモニタリング用画面に重ねて表示する表示機能を実現させ、
前記表示機能は、モニタリング関連の設定操作が開始されたことを条件として、別画面に覆われたモニタリング用画面内の波形または文字を強調表示する、
画面表示プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図7C】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図8C】
image rotate

【図8D】
image rotate

【図8E】
image rotate

【図8F】
image rotate


【公開番号】特開2011−182872(P2011−182872A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−49337(P2010−49337)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(000112602)フクダ電子株式会社 (196)
【Fターム(参考)】