説明

生体液処理設備用ポンプカート

【課題】生体液の処理の簡単、安価、および便利な装着を可能にするポンプカートの提供。
【解決手段】本発明は、第一の側面(40)と、第二の側面(41)よってそれが設備の搬送ネットワークカート(1)に対して並置されるように構成された第二の側面(41)と、側面(40、41)に接続する前面(42)と、を有し、少なくとも1つのポンプ(414)と、前記ポンプ(414)が上に装着されるポンプ支持体(50)と、前記ポンプ(414)を並進可動にさせ、前記支持体(50)をその上に装着する、案内部材と、を含む、生体液処理設備用のポンプカートに関し、前記支持体(50)は、第一の側面(40)から第二の側面(41)に向かう方向の並進可動であり、それによって前記ポンプ(414)が、実行される処理のタイプに応じて前記カート(2)上の所定の箇所に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体液処理設備用ポンプカートに、具体的には、ただし限定的ではなく、モノクローナル抗体、ワクチン、または組み換えタンパク質などの生成物を得るために生物薬剤液を精製するためのポンプカートに関する。
【0002】
本発明はまた、生体液処理設備にも関する。
【背景技術】
【0003】
生物薬剤液が一般にバイオリアクタ内での培養によって得られること、およびこれらがその後純度、濃度、ウイルスの不在など、必要とされる特性を実現するために処理されなければならないことは、知られている。
【0004】
精製は、バイオリアクタ培養物から残留物を除去するために、浄化、および場合により接線流濾過(TFF)による透析濾過および濃縮を伴うウイルス濾過などの一連の処理によって実行される。精製に関しては、クロマトグラフィ(XMO)など、その他の操作も存在する。
【0005】
精製処理は基本的に、処理済み液を収集するための容器につながる回路内の濾過操作によって実行される。
【0006】
処理される生成物を収容するソース容器のみならず、水酸化ナトリウム(NaOH)などの洗浄液、注入用純水などのリンス液、または生理食塩水などの緩衝液を収容する容器など、液体を収容する多くの種類の容器が、回路の入口に接続されることが可能である。処理済み液を収集するための容器に加えて、洗浄、リンス、または緩衝液を収集するため、または残留物を収集するための様々なその他の容器が、回路の出口に接続されることが可能である。
【0007】
製造の脈絡では、最初の処理のための収集容器が潜在的に次の処理のためのソース容器となるなどして、最終処理が実行されるまで、液体処理は連続的に実行されることが可能である。これらの処理は従来、ステンレス鋼パイプおよびタンクまたはフィルタ筐体などのその他の部品を含む専用設備において実行され、これらは実際の処理の前後に操作を必要とし、これらの操作は、特に使用後の洗浄操作は、比較的面倒である。
【0008】
ここ数年の間、これらの処理は、液体と接触する部品が使い捨て部品となっている設備において代替的に実行されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このような使い捨て部品は、洗浄操作を回避するという利点を有するが、しかし、必要とされる安全性を提供するためには、このような部品を用いた設備の装着は、比較的複雑な選択、組み立て、および確認の作業を必要とする。
【0010】
これは特に、パイプおよびその他の回路部品(コネクタ、弁など)の数が多く、および/または操作圧力が高い場合に該当する。
【0011】
第一の態様によれば、本発明は、生体液の処理の簡単、安価、および便利な装着を可能にするポンプカートの提供を対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このため、本発明は、生体液処理設備用のポンプカートに関し、この設備は搬送ネットワークカートをさらに含み、
前記ポンプカートは、第一の側面、それが前記搬送ネットワークカートに対して並置されるように構成された第二の側面、および2つの前記側面に接続する前面を有し、
前記ポンプカートは、
少なくとも1つのポンプと、
前記少なくとも1つのポンプが上に装着されるポンプ支持体と、
前記少なくとも1つのポンプを並進可動にさせ、前記ポンプ支持体を自らの上に装着する、案内部材と、をさらに含み、
前記ポンプ支持体は、前記ポンプカートの第一の側面から第二の側面に向かう方向の並進可動であり、それによって前記少なくとも1つのポンプが、実行される処理のタイプに応じて前記ポンプカート上の所定の箇所に配置される。
【0013】
本発明によるポンプカートが取得可能とする設備は、大部分が可撓性(「Flexware(TM)」)の使い捨て要素、とりわけ処理済み液用の収集容器、回路区間、ならびに濾過要素、および、一部は本発明によるポンプカート上、および一部は本発明によるポンプカートの第二の容器面に対して並置された搬送ネットワークカート上に配置される、恒久または再利用可能な要素(「ハードウェア」)を含むように提供される。
【0014】
このような設備の組み立ては、本発明によるポンプカートを含むハードウェアに、ポンプと協働するようになっている部品を含む使い捨て要素を備えるだけでおこなわれる。
【0015】
ポンプカート上のこれらの恒久要素の配置もまた、特に便利で効果的になるように予め決められている。
【0016】
このポンプの位置は、これと協働し、特に搬送ネットワークカート内(またはポンプカートに対して並置されることが可能なテーブルなど、その他のいずれかの支持体上)に設けられる、設備の主要な使い捨て要素(回路の区間または濾過要素など)の位置によって決定される。
【0017】
この配置は、第一に、可撓性導管の接続を容易にすることによって、およびこれらの導管の交差を制限することによって、設備の高速装着(および分解)を保証する。
【0018】
さらに、本発明により、ポンプが協働する要素とポンプとの接続のための第一の構成に、および処理操作の実行のための第二の構成に、ポンプを配置しやすい。
【0019】
この配置はまた、ポンプを搬送ネットワークカートに結合する使い捨て導管の長さを著しく短縮することを可能にする。
【0020】
特に、ポンプと搬送ネットワークカートとの間の相対位置決めは、ポンプをポンプカートに結合する可撓性導管が可能な限り短く直線状になるように、おこなわれる。
【0021】
この可撓性導管はまた、これが直線状でない場合に挟着のいかなる危険性も回避するために、最小曲率半径を有してもよい。
【0022】
使い捨て可撓性導管の長さの短縮は、導管内に存在する生体液の容積を減少させることを可能にする。これにより、例えば、処理の最後には、供給容器が空またはほぼ空であって、液体が基本的に導管内に存在するので、供給容器および濾液がそこから排出される(例えば、接線濾過による処理において)濾過要素が属するループ内で流れが生じる処理が実行される場合に、より小さい最終容積を実現することが可能になる。最終容積のこの減少は、より高い濃度のレベルを達成可能にする。
【0023】
さらに、移動されることが可能なポンプを有するということはまた、例えばポンプと搬送ネットワークカートとの接続など、可撓性導管の長さに関する公差を緩和することができるようにする。
【0024】
また、ポンプ支持体を通じてのポンプの移動性は、回路の要素(クロマトグラフィによる処理のためのバブルトラップおよび/または流量計など)がそのポンプと搬送ネットワークカートとの間に配置されなければならないときに、搬送ネットワークカートとそのポンプとの間の距離を適合させることができるようにする。
【0025】
このためポンプは、ポンプカートの第二の側面よりも第一の側面により近い第一の所定位置に、したがって搬送ネットワークカートに対する第一の特定距離で、または第一の側面よりも第二の側面により近い第二の所定位置に、したがって第一の距離よりも短い搬送ネットワークカートに対する第二の特定距離で、配置されてもよい。
【0026】
したがって上記により、本発明によるポンプカートが、その適合性のゆえに、様々な処理を実行する設備を備えるように適合されているという点で、非常に便利であること、が示される。
【0027】
本発明によるポンプカートの特に単純、便利、および経済的な特徴によれば:
前記案内部材は、2つのアームの各々にそれぞれ固定されている摺動ロッドによって離間されている前記2つのアームを含み、可動ポンプ支持体は前記ロッド上に摺動的に装着された垂直ブロックを含み、
前記垂直ブロックは、前記ロッド上の並進移動に対して前記垂直ブロックを固定するためのシステムを含み、
前記可動ポンプ支持体は、前記垂直ブロックの面上に装着されて前記少なくとも1つのポンプを受けるように構成されているレセプタクルを含み、
前記垂直ブロックの前記面には少なくとも1つの前記レセプタクルを係止する手段が設けられ、前記レセプタクルには、前記ブロックの前記面上へのその装着のための補助係止手段が設けられており、
前記垂直ブロックの前記面は、各々があるタイプの処理と関連づけられている所定の箇所に設けられたいくつかの前記係止手段を備えており、
前記レセプタクルは、前記少なくとも1つのポンプの接続ヘッドを受けるように構成された前面の切り欠きを有し、
前記可動ポンプ支持体および2つの前記アームは、前記カートの上面に設けられており、
ポンプカートは、引込位置と可動ハンドルが前記カートを移動させることができる引出位置との間で移動可能な前記ハンドルを含み、
前記可動ハンドルは取り外し可能であり、
ポンプカートは、前記上面の下、および2つの前記側面の間に位置する内部空間を含み、前記空間は、少なくとも部分的に、生体液供給ユニットを受けるように構成されており、
ポンプカートは、前記内部空間を覆うように構成されている、前記側方第一の面上の取り外し可能パネルを含み、
ポンプカートは、前記可動ポンプ支持体上に重ね置き構成において装着されているいくつかのポンプを含む。
【0028】
第二の態様によれば、本発明はまた、生体液処理設備に関し、この設備は:
先に記載されたポンプカートと、
前記ポンプカートの前記第二の側面に対して並置された搬送ネットワークカートであって、この搬送ネットワークカートは、複数のコネクタおよび前記コネクタ間で液体を搬送するためのネットワークを有し、前記搬送ネットワークが複数の導管によって形成される、回路の一部、ならびに第一のシェルおよび前記第一のシェルに装着された第二のシェルを含み、前記第一のシェルおよび第二のシェルは前記搬送ネットワークの前記導管を形成するために協働する、プレスを含む、搬送ネットワークカートと、
前記ポンプカートの前記第一の側面に対して並置されるかまたは前記ポンプカート上に装着される生体液供給ユニットであって、前記少なくとも1つのポンプに生体液を供給するように構成されている、供給ユニットと、を含み、
前記少なくとも1つのポンプが、前記導管のコネクタに対向するように位置し、前記導管内で前記生体液を流動させるように構成されている。
【0029】
ポンプからの出口点が回路部分の導管のコネクタに対向して位置するということは、この出口点をこのコネクタに結合する使い捨て導管の長さを最適化することを可能にする。
【0030】
さらに、搬送ネットワークカートおよび供給ユニットは、本発明による設備の装着を容易にすることができる。
【0031】
正確には、設備の主要部品(供給ユニット、ポンプ、搬送ネットワークの導管、および濾過要素)が相互に対して最適に位置するためには、作業者が2つのカートおよび供給ユニットをまとめることで十分である。ほかにやるべきことは、使い捨て要素を設置してこれらの部品を接続することであり、こうして設備の装着は完了する。
【0032】
最後に、2つのカートおよび供給ユニット内の主要部品の配置によって設備の準備が簡素化されるのと同様に、実行可能とした処理操作の後、設備で実行される操作は特に実行しやすいが、これは、基本的に2つのカートおよび供給ユニットに備えられる使い捨て要素の廃棄の問題であって、取り外し操作は装着操作と同じくらい簡単に実行されるからである。
【0033】
設備の使用にとって特に便利な好ましい特徴によれば、前記搬送ネットワークカートおよび前記供給ユニットのうちの少なくとも1つが、少なくとも部分的に前記ポンプカート内に収容されるよう構成されることである。
【0034】
供給ユニットおよび2つのカートについて、そのうちの少なくとも2つが一緒に収容されることが可能であり、その後分離可能であるということにより、設備(以上のように、これは2つのカートおよび供給ユニットによって形成されるモジュールを備えるモジュラー形式である)の装着が、特に回路の特定の区間の装着が容易になる。
【0035】
さらに、この少なくとも部分的な収容は、本発明による設備に必要とされる床上のフットプリントの最適化を可能にする。
【0036】
このフットプリントを最適化する可能性は、生物薬剤液の処理操作の場合に通常そうであるように、空間が貴重な制御された環境領域内に設備が配置されるときに、特に有利である。
【0037】
設備の、特にその供給ユニットの輸送に特に便利な好ましい特徴によれば、前記供給ユニットは、前記生体液を収容するために用意された供給容器を受けるように構成されたタンクと、前記タンクの重量を測定するための少なくとも1つの測定セルであって、前記供給ユニットが作業構成にあるときに前記少なくとも1つの測定セル上で前記タンクが載置する、少なくとも1つの測定セルと、前記供給ユニットが載置構成にあるときに前記タンクがもはや前記少なくとも1つの測定セル上に載置しないように構成された、前記タンクの重量を受けるための少なくとも1つの部材と、を含む。
【0038】
有利なことに、タンクの重量を測定するための測定セルは処理操作中に特に役立つので、タンクの重量を受けるための部材は、処理が実行されないとき、および例えば供給ユニットを輸送しているとき、そのタンクが満タンであろうが空であろうが、タンクの重量を測定するための測定セルが解放されることを可能にする。
【0039】
本発明の設備の使用の簡素性および利便性にとって有益である好ましい特徴によれば:
前記少なくとも1つの測定セルは、2つの板の間に介在し、そのうちの1つは前記タンクに固定され、もう一方は前記供給ユニットに固定され、前記重量受け部材は、2つの前記板の間に介在するカムによって、および2つの前記板を移動して分離するように前記カムを移動するように構成されたクランクによって、形成され、
前記供給ユニットは、測定セルが存在するのと同じ数の重量受け部材を含む。
【0040】
設備のさらに別の特に便利な好ましい特徴によれば、前記供給ユニットは、複数の弁が設けられた第一の側面と、前記第一の側面の反対側の面であって前記ポンプカートに対向する第二の側面と、を有する。
【0041】
適切である限り、供給ユニットは、供給容器が設けられたタンクを含まず、主要な機能として、例えば原液を収容する、様々な容器から来る液体のポンプへの通路を分配器の要領で、(弁によって)通行許可または遮断しなければならない。
【0042】
設備の特に便利な好ましい特徴によれば、前記第二の搬送ネットワークカートは、前面を有する基部と、可動または取り外し可能ドアと、前記基部の前記前面上に配置された前記第一のシェルと、前記ドア内に配置された前記第二のシェルと、を含み、前記搬送ネットワークカートは、前記導管が形成される閉鎖ドア位置を有し、前記第二のシェルはさらに透明材料でできていて、前記ドアは少なくとも部分的に透明材料でできており、それによって前記搬送ネットワークの前記導管内の生体液の搬送を、設備の外側から見ることができる。
【0043】
有利なことに、プレス内に印加される圧力に耐えるために、ドアおよび第二のシェルがそれぞれに(特に第二のシェルが)十分な厚みを有していなければならないにもかかわらず、操作者は、搬送ネットワークカートの搬送ネットワークの導管内の生体液の搬送を監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】分離構成における、クロマトグラフィによる液体の処理のための第一の設備の斜視図である。
【図2】収容構成における、第一の設備の前方からの斜視図である。
【図3】収容構成における、第一の設備の後方からの斜視図である。
【図4】接続パイプが所定位置にある、収容構成における、第一の設備の前面図である。
【図5】ポンプ支持体部品ありの第一の設備のポンプカートの前面図である。
【図6】ポンプ支持体部品なしの第一の設備のポンプカートの前面図である。
【図7】分離構成における、接線濾過による液体の処理のための第二の設備の斜視図である。
【図8】収容構成における、第二の設備の前方からの斜視図である。
【図9】収容構成における、第二の設備の後方からの斜視図である。
【図10】接続パイプが所定位置にある、収容構成における、第二の設備の前面図である。
【図11】タンクの重量を受けるための部材を詳細に示す、第二の設備の生体液用の供給ユニットの部分斜視図である。
【図12】タンクの重量を受けるための部材を詳細に示す、第二の設備の生体液用の供給ユニットの部分斜視図である。
【図13】タンクの重量を受けるための部材を詳細に示す、第二の設備の生体液用の供給ユニットの部分斜視図である。
【図14】図1から図4に示されるクロマトグラフィによる処理のための第一の設備の液体用回路の模式図である。
【図15】図7から図10に示される接線濾過による処理のための第二の設備の液体用回路の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本発明の開示は、ここで以下の添付図面を参照し、説明的および非限定的な例によって以下に与えられる、実施形態の説明とともに続けられる。
【0046】
図1を参照すると、分離構成において、ネットワークカート1を搬送する第一のカート、ポンプカート2である第二のカート、および生体液供給ユニット3を含む、クロマトグラフィによって生体液を処理するための第一の設備が見られ、これはすなわち、第一のカート1が第二のカート2から離れ、供給ユニット3が第二のカート2から離れ、第二のカート2が第一のカート1と供給ユニット3との間に位置する構成である。
【0047】
図2から図4を参照すると、収容構成における、2つのカート1および2ならびに供給ユニット3を備える同じ設備が見られ、これはすなわち、第二のカート2がその側面のうちの1つで第一のカート1に対して並置され、供給ユニット3がその側面のもう一方で第二のカート2内に部分的に収容された構成である。
【0048】
図7を参照すると、分離構成において、ネットワークカート1001を搬送する第一のカート、ポンプカート1002である第二のカート、および生体液供給のための第三のカート1003を含み、接線濾過によって生体液を処理するための第二の設備が見られ、これはすなわち、第一のカート1001が第二のカート1002から離れ、第三のカート1003が第二のカート1002から離れ、第二のカート1002が他の2つのカート1001および1003の間に位置する構成である。
【0049】
図8から図10を参照すると、収容構成における、3つのカート1001、1002、および1003を備える同じ設備が見られ、これはすなわち、第一のカート1001が第二のカート1002の側面のうちの1つで第二のカート1002に対して並置され、第三のカートが第二のカート1002の側面のもう一方によって第二のカート1002内に部分的に収容された構成である。
【0050】
図14を参照すると、何よりもまず、クロマトグラフィによる処理の場合に、上述のカート1、2、および3上に設置された使い捨て部品を使用して生成される生体液を処理するための回路について記載がなされる。
【0051】
処理される液体は、最初は先の処理からの液体で満たされたソースバッグ417内にある。このソースバッグ417は、オスコネクタ517を通じて導管13Aに接続可能である。このため、オスコネクタ517は、導管13Rを通じて供給ポンプ414に結合されたメスコネクタ617に接続される。このメスコネクタ617とこのポンプ414との間には、生成物検出器415および弁717が位置している。ポンプ414の出口には、流量計414、そしてコネクタ11Aもある。
【0052】
緩衝液418から421の各容器は、それぞれオスコネクタ518、519、520、521を通じてその導管13Aに接続可能である。これらそれぞれのオスコネクタは、それぞれの弁718、719、720、721、および727を通じて供給ポンプ414に結合された、対応するメスコネクタ618、619、620、および621に接続される。
【0053】
様々な容器とこの供給ポンプとの間に形成された区間は、使い捨て可撓性導管によって形成される。
【0054】
供給ポンプ414(ここでは使い捨てヘッドを備えるポンプ)ならびにそれぞれの弁717から721および727は、液体が導管13Aに流されることを可能にする。
【0055】
「導管」という用語は、本明細書において、回路の2つの要素を接続する配管の一部として理解されなければならず、この部分は1つの固有の管または対照的にいくつかの管を含むことが等しく可能であり、場合によっては異なる直径を有し、単純なコネクタ(ここではその他の機能を果たさない)または高性能コネクタ(例えば圧力センサ用(または別の物理化学的値のセンサ用)使い捨てコネクタ)によって直列に接続される。
【0056】
弁125Aは、導管13A内の液体の流れを許可または遮断するために、コネクタ11Aの付近の導管13A上に埋め込まれる。
【0057】
その他の緩衝生成物はそれぞれの容器422から426内に存在し、これらは導管13Sを経由してそれぞれオスコネクタ522から526を通じて導管13Cに接続可能である。
【0058】
このため、それぞれのオスコネクタ522から526は、それぞれのメスコネクタ622から626に接続され、それらは導管13Sを経由してそれぞれの弁722から726を通じて供給ポンプ413に接続可能である。
【0059】
ポンプ413の出口には、流量計403そして接続器11Cもある。
【0060】
弁125Cは、導管内の液体の流れを許可または遮断するために、コネクタ11Cの付近の導管13C上に埋め込まれる。
【0061】
処理すべき液体は一般に、ソースバッグ417から来る生成物である。
【0062】
生成物検出器415は、導管13A内を液体が通過しているか否かの検出を可能にする。
【0063】
実際、この検出器415は生成物終点、すなわち空気以外に流れる生成物がなくなったときを検出できるようにする。
【0064】
バブルトラップ402は、メスコネクタ11Dおよび11Eに接続可能なオスコネクタ502および602を通じて、導管13Eに結合されることが可能である。
【0065】
弁125Dおよび125Eは、このバブルトラップ402が供給されることまたはされないことを可能にする。
【0066】
バブルトラップ402は、コネクタ11Gと大気に解放されるコネクタ11Fとの間の導管13F上の追加弁702をさらに含む。
【0067】
フィルタ401は、メスコネクタ11Iおよび11Jにそれぞれ接続可能なオスコネクタ501および601を通じて、導管13Eに結合されることが可能である。
【0068】
弁125Jおよび125Kは、液体がこのフィルタ401を通じて通過することを許可または防止することを可能にする。
【0069】
弁125G、125H、および125Iは、弁125D、125E、125J、および125Kが遮断された状態で、バブルトラップ402およびフィルタ401が回避されることを可能にする。
【0070】
弁125Hは、液体がバブルトラップ402まではるばる行ってそこから戻ることを可能にする、圧力制御弁でもある。
【0071】
圧力センサ126は、導管13E上に装着されている。
【0072】
第一のカート1は、具体的には伝導度センサ、温度センサ、バブル検出器、およびpHセンサを含む計装プラットフォーム405を含み、このプラットフォームはクロマトグラフィカラム406の前方に設けられている。
【0073】
このプラットフォーム405は、上流コネクタ11Hおよび下流コネクタ11Kによって接続可能である。
【0074】
クロマトグラフィカラム406は、オスコネクタ506および606を通じて導管13Jにおよび導管13Kに接続可能であり、これらはそれぞれのメスコネクタ11Lおよび11Mに接続可能である。
【0075】
弁125L、124M、125P、125N、125R、および125Oは、クロマトグラフィカラム406内で液体の流れが形成されることを可能にする。
【0076】
弁125Qは、クロマトグラフィカラム406が回避されることを可能にする。
【0077】
第一のカート1は、具体的には伝導度センサ、温度センサ、pHセンサ、および紫外線センサを含む計装プラットフォーム430を含み、このプラットフォームは、収集容器407、408、410、および411ならびに廃棄物容器412の前方に設けられている。
【0078】
これらの収集容器407、408、410、および411、ならびに廃棄物容器412は、それぞれのオスコネクタ11N、11O、11P、11Q、および11Rに接続可能なメスコネクタ507、508、510、511、および512をそれぞれ通じて導管13Kに接続可能である。
【0079】
弁125W、125S、125T、125U、および125Vは、それぞれの収集容器および廃棄容器412への液体の流れが許可または遮断されることを可能にする。
【0080】
ここでこの回路の動作が記載される。
【0081】
カラムを用意するための緩衝液の容器418が接続され、この緩衝液は、廃棄物容器412内に収集されるまで、バブルトラップ402内へ、フィルタ401内へ、そしてクロマトグラフィカラム406内へ進入する。
【0082】
このため、弁718、727、125A、125D、702、125E、125H、125J、125K、125L、125M、125O、125N、および125Vが開放され、その他の弁は閉鎖される。
【0083】
緩衝液はその後、(コネクタ11Hおよび11Kを通じて計装プラットフォーム405を通過して)クロマトグラフィカラム406に到達するまで、導管13A、13D、13E、13H、13I内に、その後13Eおよび13J(区間13J1を含む)内にも、進入する。緩衝液は、このカラム406を出て、廃棄物容器412内に収集されるために導管13Bに到達するまで、導管13K(区間13K1を含む)内に進入する。
【0084】
次に、容器417から来るソース生成物のための処理サイクルが開始されるが、この生成物は、バブルトラップ402もフィルタ401も通過せずにクロマトグラフィカラム406を通過し、一部(カラムに戻されない)は廃棄物容器412内に収集される。
【0085】
このため、弁717、125A、125G、125H、125I、125L、125M、125O、125N、および125Vが開放され、その他の弁は閉鎖される。
【0086】
したがって、原液は、クロマトグラフィカラム406に進入するまで、導管13R、13A、13D、13E、および13J(区間13J1によって)内を通過する。液体は、導管13K(および区間13K1)によってカラム406から出て、その後導管13Bによって廃棄物容器412内に進入する。
【0087】
生成物検出器415は、(導管13R内の大きな気泡の出現によって)容器417内にソース生成物が存在しないときを検出し、その後ポンプ414を停止させる。
【0088】
一旦原液がクロマトグラフィカラム406内で処理されてしまうと、洗浄サイクルが開始され、ここですべての原液が、接続される容器419内に収容される緩衝液で押され(この結果、このすべての液体はカラム内に進入する)、この液体は、廃棄物容器412内に収集されるまで、バブルトラップ402、フィルタ401、計装プラットフォーム405、およびクロマトグラフィカラム406を通過する。
【0089】
このため、弁719、727、125A、125D、702、125E、125H、125J、125K、125L、125M、125O、125N、および125Vが開放され、その他の弁は閉鎖される。
【0090】
したがって、緩衝液は、クロマトグラフィカラム406に進入するまで、導管13A、13D、13E、13H、13I内に、その後13Eおよび13J(区間13J1を含む)内を通過する。緩衝液は、カラム406を出て、導管13Bによって廃棄物容器412に到達するまで、導管13K(区間13K1を含む)を通過する。
【0091】
溶出サイクル(第一の溶出ステップ)が次に開始され、ここで容器421および422内に存在する(または別の容器423から426のいずれかからの)溶出緩衝液は、第一のレベルの純度の回収された分画と同義である、分画1用の容器407内に収集されるまで、バブルトラップ402、フィルタ401、クロマトグラフィカラム406、およびプラットフォーム430を通過する。
【0092】
このため、緩衝液を収容する容器421および422が接続され、弁721、727、722および/または723および/または724および/または725および/または726、125A、125C、125D、125E、125H、125J、125K、125L、125M、125O、125N、および125Wが開放されてその他の弁が閉鎖された状態で、ポンプ413および414によって、液体の混合が実行される。
【0093】
供給ポンプ413から来る液体は導管13Cを通過し、供給ポンプ414からの1つ以上の液体は、導管13D内で液体が合流するまで、導管13A内を通過し、そこでこのように混合が行われる。
【0094】
混合物はその後、クロマトグラフィカラム406に到達するまで、導管13D、13E、13H、13I、および13J(区間13J1を含む)内を通過する。
【0095】
液体は、カラム内に残ったソース生成物の一部を伴ってカラム406を離れ、導管13Kを通過して、プラットフォーム430経由で分画1用の容器407に到達する。
【0096】
次に、容器421および422からの(および/または別の容器423から426のいずれかからの)緩衝液の同じ混合物が通過する、溶出(第二のステップ)が続けられる。
【0097】
このため、関係する容器が接続され、ポンプ413および414によって混合物が作られる。
【0098】
弁721、727、722および/または723および/または724および/または725および/または726、および弁125C、125A、125D、125E、125H、125J、125K、125L、125M、125O、125N、および125Sが開放され、その他の弁は閉鎖される。
【0099】
したがって、得られた混合物は、第一のレベルより高い第二のレベルの純度の回収された分画と同義である、分画2用の容器408内に収集されるまで、バブルトラップ402、フィルタ401、計装プラットフォーム405、そしてクロマトグラフィカラム406およびプラットフォーム430を通過する。
【0100】
供給ポンプ413から来る液体は導管13Cを通過し、供給ポンプ414からの1つ以上の液体は、導管13D内で液体が合流するまで、導管13A内を通過し、そこでこのように混合が行われる。
【0101】
混合物はその後、クロマトグラフィカラム406に到達するまで、導管13D、13E、13H、13I、および13J(区間13J1を含む)内を通過する。
【0102】
液体は、カラム内に残ったソース生成物の別の一部を伴ってカラム406を離れ、導管13Kを通過して、導管13O経由で分画2用の容器408に到達する。
【0103】
収集された生成物のこの分画2に関して、pHの調整など、その他のステップが実行されてもよい。
【0104】
最後に、クロマトグラフィカラム406の再生サイクルにおいて、容器420からの再生緩衝生成物は、廃棄物容器412内に収集されるまで、バブルトラップ402内に、フィルタ401内に、そしてクロマトグラフィカラム406内に、底部から、進入する。
【0105】
このため、容器420が接続され、弁720、727、125A、125D、125E、125H、125J、125K、125R、125O、125M、125P、および125Vが開放され、その他の弁は閉鎖される。
【0106】
こうして、この再生液は、コネクタ11Mにおいてクロマトグラフィカラム406に到達するまで(液体は上部からクロマトグラフィカラム内に進入しない)、導管13A、13D、13E、13H、13I、そして13E、13J、13M(液体は導管13J1内に進入しない)および導管13Kにも進入し、その後、区間13J1の末端13J2に到達するまで導管13Jに、そして導管13Bを通じて廃棄物容器412に到達するまで13L、そして13Kに進入する(液体は区間13J1および13K1に進入しない)。
【0107】
弁717から727とポンプ413および414との間の回路を、これらの弁ならびに弁125Bを開放してその他の弁を閉鎖することによって、および廃棄物容器400のコネクタ500をコネクタ11Bに接続することによって、(例えばソース生成物を変更する前に)排液することが、可能である。
【0108】
上述の各ステップについて、液体を導管13Gに通過させるように、弁125Gを開放して弁125Dおよび125Eを閉鎖することによって(液体は導管13Dに進入しない)、バブルトラップ402を回避することが可能である。
【0109】
さらに、弁125Iを開放して弁125Jおよび125Kを閉鎖することによって(液体は導管13Hおよび13Iに流入しない)、フィルタ401を回避することも可能である。
【0110】
上述の回路を使用する設備は、図1から6を参照して次に記載される。
【0111】
第一のカート1は、ほぼ台形型である。
【0112】
第一のカート1は、第一の側面11、第一の側面11の反対側の面である第二の側面12、第一のおよび第二の側面11および12に接続する前面14、および前面14の反対側の面であって第一のおよび第二の側面11および12に接続する背面15を有する、基部10を含む。
【0113】
第一のカート1は、プレス17およびバッグ18が設けられた回路部16をさらに含み、これは、液体用の上述のコネクタ11Aから11R、およびこれらのコネクタ11A〜Rの間の液体搬送ネットワーク19を含み、その導管13Aから13Qは、少なくとも部分的に、先に記載されている。特定の導管はバッグ18内に完全に形成され、その他のものについては1つ以上の区間のみであり、これら後者の導管のその他の区間はバッグ18の外部にあり、ここでこれらの区間は以後、導管伸長部と称される。
【0114】
弁125Aから125Wは、シェル20内に埋め込まれ、圧力センサ126も同様である。
【0115】
プレス17は、各々が剛性材料の固体ブロックで形成される、2つのシェル20および21を含む。
【0116】
ここで、シェル20は、アセタールとも称されるポリオキシメチレン(POM)製であり、およそ175mmの厚みであって、シェル21は、ポリメチルメタクリレートまたはPlexiglas(TM)(PMMA)製であり、およそ50mmの厚みである。これらは各々がほぼ台形型である。
【0117】
シェル20は、基部10の前面14に装着される。
【0118】
第一のカート1は、基部10に蝶番留めされたドア22をさらに含む。
【0119】
シェル21はこのドア22に装着される。
【0120】
第一のカート1は、ドア22が閉鎖されてシェル20を覆う閉鎖ドア位置、およびバッグ18がシェル20によってのみ担持される別の位置(図示せず)を有する。
【0121】
この別の位置において、シェル21はシェル20から離れている。
【0122】
閉鎖ドア位置において、バッグ18は、2つのシェル20および21の間に挿入される。
【0123】
第一のカート1には、底部に、フィルタ401を受けるようになっている1つ以上のタンクを受けるように意図されている閉鎖ベイ23が設けられている。
【0124】
このベイ23は、第一のカート1の前面14上に設けられた摺動パネルによって閉鎖され、このパネルは、フィルタ401を挿入および回収するように、並進において下方に、その後第一のカート1の後方に向かって移動するようになっている(図1の矢印参照)。
【0125】
制御パネル24は、第一のカート1の前面14の上部に、操作者が使用できる高さで、配置されている。
【0126】
この制御パネル24には、生体液処理工程を制御および操作できるようにする、グラフィカルタッチインターフェースが設けられている。
【0127】
移動しやすくするために、第一のカート1は4つの車輪25に装着されており、そのうちの第一のカートの前面14の下の2つはブレーキ26を含み、カート1は、それぞれの側面11および12の付近で、前面14のそれぞれの反対側の面に、2つのハンドル27をさらに有する。
【0128】
第一のカート1は、その前面14に、L字型係止爪を通じてシェル20が係止される傾斜シャーシを含む。
【0129】
支持板28は、そのシャーシに設けられた2つの固定ヘッド29の位置で、基部10のシャーシの右側に固定される。
【0130】
2つの計装プラットフォーム405および430(実際には単一の全体的なプラットフォームをちょうど形成する)は、この支持板28に固定される。
【0131】
(先に記載された)処理に必要な機器は、この全体的プラットフォーム405、430に装着される。ここに示されるのは、伝導度および温度の2つのセンサ、伝導度およびpHのそれぞれの制御インターフェースに関連づけられている2つのpHセンサ、およびインターフェースに関連づけられている紫外線センサである。
【0132】
第一のカート1の基部10は、ドア22をその閉鎖ドア位置に固定するための3つの装置30をさらに含む。これらの装置30は、空気圧ジャッキとして動作するボール固定ピン装置のものである。
【0133】
ドア20は、ほぼ矩形の輪郭を有するステンレス鋼枠31を含み、この枠は、およそ4mmの厚みを有するガラス板32を包囲する。
【0134】
第一のカート1は、ドア22を基部10に蝶番留めする単一の蝶番33をさらに含み、この蝶番33は、ドア22の枠31の右上コーナーに固定された第一の蝶番部34、および第一のカート1の基部2の側面11に固定された第二の蝶番部(図示せず)を含む。
【0135】
ドア22の枠31内には、その蝶番33によって動力が供給されるドア22内にシェル21を固定するためのシステムが設けられる(図示せず)。
【0136】
閉鎖ドア位置において、ドア22の第一の蝶番部34がその周囲を旋回する回転軸は、シェル20および21がその間にバッグ18を締め付けるときに、シェル20および21の間に形成された分離表面に対してずれている。
【0137】
第一のカート1の前方に向かいこの軸ずれは、ドア22の外周においてドア22と基部10との間に側方間隙が形成されることを可能にし(図1)、これがバッグ18のコネクタ11A〜Rへのアクセスを容易にする。
【0138】
シェル20および21の各々は、平坦な基準面、およびその基準面に対してくぼみ、対応する成型チャネルに対向する、複数の成型チャネルを有する。通常、これらの表面は類似の寸法を有しており、シェル20の成型チャネルの配置は、シェル21の成型チャネルのセットの鏡像である。これらの成型チャネルは、半楕円形の断面であり、互いにほぼ管状の空洞のネットワークを区切るために、チャネルが一致した状態で、互いに対して適用されてもよい。
【0139】
シェル21には、バッグ18を位置決めするための位置決め穴(図示せず)が設けられ、これらは閉鎖ドア位置においてバッグ18の位置決め開口(図示せず)に対向するように配置されている。さらに、シェル21には、閉鎖ドア位置においてドア22を位置決めするための位置決め穴(図示せず)が設けられ、これらは閉鎖ドア位置においてバッグ18の位置決め開口(図示せず)に対向するように配置されている。シェル21は、シェル20および21をまとめて固定するための穴(図示せず)をさらに含み、これらは、導管13A〜Qの形成に寄与するほとんどのチャネルが存在する箇所に位置するが、それはこれらの位置において、処理中に圧力の力が最大になるためであり、これらは閉鎖ドア位置において、バッグ18の固定開口(図示せず)に対向して配置される。
【0140】
シェル20は、閉鎖ドア位置において、シェル20に係止されてシェル21の位置決め穴に挿入されるために、バッグ18の位置決め開口を通過するようになっている、係止鋲(図示せず)を含む。シェル20は、ドア22を位置決めするための位置決めドエル(図示せず)を含み、これらはバッグ18の開口を通過して、シェル21の位置決め穴に挿入されるようになっている。シェル20は、固定穴(図示せず)をさらに含み、これらは、導管13A〜Qの形成に寄与するほとんどの溝がある箇所に位置し、シェル20に設けられたときにバッグ18を通過する固定穴に対向するように配置され、また閉鎖ドア位置においてシェル21に対応する固定穴に対向するようにも配置されている。シェル20のこれらの固定穴には、ドア22がその閉鎖位置にあるときにシェル20および21をともに固定するため、および回路部19内にバッグ18を締め付けるための空気圧ボール固定ピン(図示せず)(空気圧ジャックとして動作)が通過する。
【0141】
シェル20および21に加えて、第一のカート1は、ここではシェル20の後に埋め込まれた状態で(図3)、導管13A〜Q内の液体の通過を遮断または許可するように、対応する導管13A〜Qを挟持するためのアクチュエータを含むピンチ弁125Aから125W(図14)、圧力センサ、空圧分配器、ならびに制御、操作(具体的には電気セレクタ)、および例えば第二のカート2および生体液供給ユニット3と連通するための連通(具体的にはネットワークプラグ)手段など、生体液の処理に必要な機器(図示せず)を含む。
【0142】
このため動力源は、電気(動力および制御用)および空気圧である。
【0143】
バッグ18は、閉鎖外形を区切るシールによって相互に接続される2つの可撓性膜(図示せず)、および搬送ネットワーク19のコネクタ11A〜Rを含む。導管13A〜Qは、液体の通路上に形成される。
【0144】
バブルトラップ402(図4)はここで「浮いている」ように示されるが、しかし実際には、第一のカート1上に有利に装着されている。
【0145】
第二のカートとも称されるポンプカート2は、ほぼ台形型であり、その内側は、生体液供給ユニット3の収容を可能にするために、中空になっている。
【0146】
この第二のカート2は、第一の側面40、第一の側面40の反対側の面である第二の側面41、2つの側面40および41に接続する前面42、および前面42の反対側の面であって2つの側面40および41に接続する背面43を有する。
【0147】
前面42および背面43の各々は、これらの面42および43のベースにくぼみ46を有し、これらのくぼみに46は、別のカートの足を受けるようになっている(以下の実施形態を参照)。
【0148】
これを移動しやすくするために、第二のカート2は4つの車輪に装着されており、そのうちの第一の側面40に隣接する位置にある2つは、ブレーキ48をさらに含む。
【0149】
第二のカート2は、内部空間を覆うために第一の側面40上の第一の可動パネル51、およびやはりこの内部空間を覆うために第二の側面41上の第二の可動パネル(図示せず)を含む。
【0150】
第二の可動パネルの形状は、これらが完全に並置される(ほぼ収容される)ために、第一のカート1の第一の側面11のパネルの基部の形状と一致するようになっている。
【0151】
第二のカート2は、板状に示されている上面44をさらに有し、その上には、上方に、および第二のカート2の後方に向かって延在する2つのアーム45が固定されている。
【0152】
アーム45のうちの1つは第一の側面40の付近に設けられ、アーム45のもう一方は、2つのアーム45が互いに対向する状態で、第二の側面41の付近に設けられる。
【0153】
2つのアーム45は、2つのアーム45の各々にさらにしっかりとそれぞれ取り付けられている2つの摺動ロッド49(図3から6)によって離間されている。
【0154】
第二のカート2は、摺動ロッド49上に可動に(摺動的に)装着されているポンプ支持体50をさらに含む。
【0155】
このポンプ支持体50はこのため、第二のカート2の第一の側面40から第二の側面41に向かう方向に、特に2つのアーム45の間で、並進可動であり、これらはこうしてポンプ支持体50の橋台を形成する。
【0156】
ポンプ支持体50は、ロッド49上に装着された垂直ブロック52、および各々がポンプ413、414を支えるようになっている2つのステンレス鋼レセプタクル53を含む。
【0157】
後壁55上で、垂直ブロック52は、特に処理を実行するための支持体50を固定するために、ロッド49上での並進移動に対してブロック52を固定するための操作ハンドル56を有する。
【0158】
前壁54上では、垂直ブロック52は、レセプタクル53の位置決めおよび係止のためのドエル57をさらに有する。
【0159】
前壁54上の所定の高さの位置に設けられた3つのドエル57は、レセプタクル53が係止されることを可能にし、ここで前壁54は、所定高さの4つの箇所を含み、そのうちの2つは、クロマトグラフィ処理のために、それぞれのポンプ413および414用の2つのレセプタクル53の係止を可能にする。
【0160】
ここで、所定高さの箇所は、2つのポンプ413および414を重ね置く状態で第二のカート2に装着することができるように、重ねている。
【0161】
さらに、垂直ブロック50は、ポンプ413および414がそれらの作動のために接続される、電力供給手段(図示せず)を有する。
【0162】
各レセプタクル53は、4辺を備えるタンクの形状になっており、底側58には、各々がレセプタクル53への係止のためにドエル57を受けるようになっている、3つの開口59が設けられている。
【0163】
各レセプタクル53はさらに、前側に切り欠き60を有し、これは側面および前面の各々の切り込みによって形成される(図示せず)。
【0164】
前側はさらに、使い捨てのそれぞれのポンプ413、414のヘッドの通路のために、円形の切り込みを有する。
【0165】
第二のカート2はまた、引込位置(図5および図6)と、ハンドル61がその後第二のカート2をより移動させやすくなっている位置になる引出位置との間で移動可能な、ハンドル61を含む。
【0166】
ハンドル61をその引込位置からその引出位置に移動させるためには、操作ハンドル62を緩め、その後ほぼ水平位置に到達するまでハンドル61を上方に旋回し、その後ハンドル62を再び締めるだけでよく、引出位置から引込位置に変えたい場合には、逆にすればよい。
【0167】
ハンドル61はさらに、図1から図4に示されるように、操作ハンドル62を完全に緩めることによって取り外し可能である。
【0168】
図4において、流量計403および404が見られ、これらはここで「浮いている」ように見えるが、しかし実際には、第二のカート2上に有利に装着されている。
【0169】
その背面43上で、第二のカート2は(図3)、ポンプ413および414を作動するための空気圧および電力供給手段、ならびに制御および操作手段(スイッチなど)(図示せず)をさらに含む。
【0170】
生体液供給ユニット3は、第二のカート2の内部空間内に収容されるように装着されるようになっている基部64を含み、この基部64は、この第二のカート2の底壁(図示せず)上で載置している。
【0171】
ユニット3は、基部64に装着された台形状の分配器ブロック65をさらに含む。
【0172】
分配器65は、第一の側面66、および第一の側面66の反対側の面である第二の側面67を有し、この第二の側面67は、これらが収容されているときに第二のカートに対向する。
【0173】
ユニット3は、2つの側面66および67に接続する前面68、および前面68の反対側の面であってやはり側面66および67に接続する背面69をさらに有する。
【0174】
先に記載された弁717から726は、第一の側面66上に、生成物検出器415とともに、設けられる。
【0175】
前面68および背面69の各々には、供給ユニット3を持ち上げ、収容されているときに供給ユニット3および第二のカート2によって形成されるアセンブリを移動させることを可能にする、2つのハンドル70が設けられている(第二のカート2のハンドル61はその後取り外される)。
【0176】
その背面69において、分配器65は(図3)、弁717から726を作動させるための空気圧および電力供給手段、ならびに制御および操作手段(スイッチなど)(図示せず)をさらに含む。
【0177】
図4を参照して、ここで、2つのカート1および2ならびに生体液供給ユニット3のアセンブリ、そしてクロマトグラフィ処理のための設備の特定の導管の接続の説明が、与えられる。
【0178】
当然ながら、アセンブリは、記載されるものとは異なる順番で作られてもよい。
【0179】
第一の段階において、少なくとも1人の操作者は、第二のカート2の第一のパネル51を取り外した後に、第二のカート2の内部空間内に基部64を収容するために、分配器65のハンドル70を通じて、手動で(または電動ウィンチの力を借りて)生体液供給ユニット3を握持する。
【0180】
次に、操作者は、第二のカート2と供給ユニット3との間の電気的および/または空気接続を確立するために、第二のカート2の第二のパネルを取り外す。
【0181】
次に、操作者は、ポンプ支持体50の予め決められた高さの位置において、それぞれのレセプタクル53上にポンプ413および414を取り付ける。ここで、ポンプ413は、重ねるようにしてポンプ414の上になる。
【0182】
操作者は、それぞれの弁717から721の1つを通じて、容器417から421の1つにポンプ414のヘッドを接続することによって、導管13Rを設置する。導管13Rがポンプ414をソース生成物容器417に結合する場合、この導管13Rは、生成物検出器415をさらに通過する。
【0183】
操作者はこれを、まずそれぞれの弁722から727のうちの少なくとも1つを通じてポンプヘッド413に、その後容器422から426(図4には示されず)のうちの1つに接続することによって、導管13Sを設置する。
【0184】
次に操作者は、第二のカート2の第二の側面41が第一のカートの第一の側面11に対して並置されるまで、第二のカート2を第一のカート1に向かって移動させる。
【0185】
事前に、操作者は第一のカート1のモジュールを設置しており、すなわち操作者は、当然ながらドア22を閉鎖ドア位置ではない位置に配置した後に、シェル20を基部10上に、シェル21をドア22内に、そしてバッグ18をシェル20上に配置し、その後ドア22を閉鎖ドア位置22に配置している。
【0186】
次に操作者は、伸長部を導管13Aに設置することによって、流量計404をポンプヘッド414に、そしてバッグ18のコネクタ11Aにも、接続する。
【0187】
垂直ブロック52上のポンプ支持体50の所定高さの箇所が、ポンプ414のヘッドがバッグ18のコネクタ11Aに対向するように、および結果的に導管13Aの伸長部が実質的に直線的となるように構成されていることは、特筆すべきである。
【0188】
次に操作者は、伸長部を導管13Cに設置することによって、流量計403をポンプヘッド413に、そしてバッグ18のコネクタ11Cにも、接続する。
【0189】
導管13Aおよび13Cの設置のために、ポンプ支持体50は摺動ロッド49のいずれの点に位置してもよいが、しかし伸長部を導管13Aおよび13Cに設置するのに十分な空間を有するために第一のカートから可能な限り遠くに移動させるため、所定の側方第一の箇所(高さにおける箇所に対して横方向)に位置することが好ましいことは、特筆すべきである。
【0190】
操作者は次に、固定ハンドル56を使用して、第一のカート1から最も離れたその所定の側方第一の箇所で、ポンプ支持体50を固定する。
【0191】
ポンプ413および414ならびに第一のカート1の間の空間は十分なので、操作者は、第二のカート2と第一のカート1との間に介在させてバブルトラップ402を設置し、次に伸長部を導管13Fに設置することによってバッグのコネクタ11Gへのこれらのコネクタのうちの1つで、次に第一の伸長部を導管13Eに設置することによってバッグ18のコネクタ11Eへのこれらコネクタの別の1つで、そして伸長部を導管13Dに設置することによってバッグ18のコネクタ11Dへのこれらコネクタのさらに別の1つで、これを接続する。
【0192】
次に、操作者は、具体的にはバッグ18のコネクタ11Hと機器との間の導管13Eに第二の伸長部を、バッグ18のコネクタ11Kと機器との間の導管13Jの第一の伸長部を、そしてバッグ18のコネクタ11Mと機器との間の導管13Kの第一の伸長部を設置することによって、機器を接続する。
【0193】
操作者はまた、伸長部をそれぞれの導管13Hおよび13Iに設置することによって、バッグ18のコネクタ11Iおよび11Jにフィルタ401を接続する。
【0194】
操作者はさらに、通常はバッグ18のコネクタ11Lとカラム406のコネクタ506との間の導管13Jに第二の伸長部を設置することによって床に配置されているクロマトグラフィカラム406、およびこのカラム406のコネクタ606と機器との間の導管13Kの第二の伸長部を接続する。
【0195】
その他の導管(図4には示されず)、具体的には分画容器407、408、410、および411ならびに廃棄物容器412および400への導管が、操作者によって追加される。
【0196】
設備はこうして、先に記載されたクロマトグラフィ処理に向けて準備される。
【0197】
図15を参照して、ここで制裁液を処理するための、そして接線濾過の場合には、先に簡単に記載されたカート1001、1002、および1003上に設置された使い捨て部品を使用して形成される、回路の説明が与えられる。
【0198】
通常、同じ参照番号に1000を加えたものが、類似の部品に使用される。
【0199】
処理される液体は、最初は先の処理からの液体で満たされたソースバッグ1417内にある。このソースバッグ1417は、オスコネクタ1517を通じて、メスコネクタ1011Fと別のメスコネクタ1011Eとの間に延在する移送導管1013Eに接続可能であり、この移送導管1013Eはメスコネクタ1011Eを通じて移送区間に接続可能であって、これはメスコネクタ1011AからT字型分岐コネクタT1323(導管1013Bおよび1013Cの交差によって形成される)の第一の開口1323aまでの間に延在する移送導管1013Aに接続可能である。
【0200】
この移送区間は、使い捨て可撓性導管、液体を循環させるための移送ポンプ1413(ここでは使い捨てヘッドを備えるポンプ)、および2つの弁1125Aおよび1125Iを含む。
【0201】
ポンプ1413の使い捨てヘッドは、液体がその内部を通過するように、第一の入口/出口点1703および第二の入口/出口点1603を有する。
【0202】
弁1125Aは、導管内の液体の流れを許可または遮断するために、分岐コネクタ1323の付近で導管1013A内に埋め込まれる。
【0203】
移送区間はまた、圧力センサ1126A用のコネクタも含む。
【0204】
弁1125Iは、メスコネクタ1011Fの近くで導管1013E内に埋め込まれる。
【0205】
操作者は、それぞれのメスコネクタ1011G、1011H、1011I、および1011D内に接続されてもよいそれぞれのオスコネクタ1517、1518、1519、および1515を通じて、その他のバッグ1417、1418、1419、およびフィルタ1401を導管1013Eに接続する移送導管1013Kに結合する可能性を有する。
【0206】
これらのバッグ1417、1418、および1419は、回路の清浄状態を管理するため、あるいは処理を実行する部品に向かってまたは収集容器に向かって処理済み液を押し出すために、それぞれ緩衝液(生理食塩水)洗浄液(水酸化ナトリウム)、およびリンス液(水)を収容し、フィルタ1401は空気フィルタである。
【0207】
導管1013Bは2つの区間を有し、そのうちの1つは充填用(コネクタ1011Aと、導管1013Bと導管1013Aの交差点との間)であってもう1つは濾過用(コネクタ1011Nと、導管1013Bと導管1013Aの交差点との間)であり、これらの区間は分岐コネクタ1323の第二の開口1323bおよび第三の開口1323cからそれぞれ延在する。
【0208】
コネクタ1011Bそして供給容器1422の入口/出口開口1500に接続する充填区間は、分岐コネクタ1323の近くに埋め込まれた弁1125Bを含む。
【0209】
この供給容器1422は、可撓性使い捨てバッグによって形成される。
【0210】
電磁駆動部1425によって作動されるかくはん棒1430は、内部に収容される液体を均一にするために、容器1422内に設けられる。
【0211】
導管1013Cは、そのうちの1つがT字型分岐コネクタ1360の第一の開口1360aに接続する濾過区間を形成する2つの区間を有し、圧力センサ1126C、2つの遮断弁1125Dおよび1125E、および接線フィルタ1406用のコネクタ、ならびにその他の供給区間を含む。
【0212】
導管1013Bは、コネクタ1011Nを通じて、分岐コネクタ1323の第三の開口1323cをフィルタ1406の第一の入口/出口開口に結合する。
【0213】
導管1013Cは、コネクタ1011Mを通じて、フィルタ1406の第二の入口/出口開口を分岐コネクタ1360の第一の開口1360aに結合する。
【0214】
圧力センサ1126Bによって行われる測定は、接線フィルタ1406の機能状態がわかるようにする。
【0215】
弁1125Cは分岐コネクタ1323の近くで導管1013B上に埋め込まれ、その一方で弁1125Eは分岐コネクタ1360の近くで導管1013C上に埋め込まれる。
【0216】
供給区間および収集区間は、分岐コネクタ1360の第二の開口1360bおよび第三の開口1360cからそれぞれ延在する。
【0217】
供給区間は、フローポンプ1414と開口1600との間に設けられた導管1013Lを通じて、供給容器1422の出口開口1600に接続する。これは、使い捨て可撓性導管、液体を流すためのフローポンプ1414(ここでは使い捨てヘッドを備えるポンプ)、分岐コネクタ1360の近くで導管1013C上に埋め込まれた弁1125D、および導管1013C内で直列に挿入される圧力センサ1126Cのためのコネクタを含む。
【0218】
供給区間は、ここではポンプ1414の使い捨てヘッドを示す部分1704によって形成され、このヘッドは入口点1504および出口点1604を有する。
【0219】
供給区間は、弁1125Dとフローポンプ1414に接続されるコネクタ1011Cとの間に位置する導管1013Cの区間をさらに含む。
【0220】
収集区間はメスコネクタ1011Jに接続する。これは、導管1013H、および分岐コネクタ1360の近くで導管1013H上に埋め込まれた遮断弁1125Fのみを含む。
【0221】
実行される操作に応じて、コネクタ1011Jは、廃棄物容器1412のオスコネクタ1511に、もしくは収集容器1408のオスコネクタ1510に、接続されてもよい。
【0222】
接線濾過処理回路はまた、それぞれのコネクタ1011Oおよび1011Lを通じてフィルタ1406の出口点からそれぞれ延在する、濾液を搬送するための2つの導管1013Jおよび1013Iを含み、これらの導管1013Jおよび1013Iは、それぞれのコネクタ1011Pおよび1011Kを通じて、それぞれの収集容器1400および1412のそれぞれのオスコネクタ1512および1511に接続されている。フィルタ1406の出口で回収された濾液の容積および流量が判定されるように、流量計(図示せず)を介在させることが可能である。
【0223】
弁1125Nおよび1125Mは、フィルタ1406の近くで、それぞれの導管1013Jおよび1013I内にそれぞれ埋め込まれており、圧力センサ1126D用のコネクタは、弁1125Nとフィルタ1406との間で、導管1013J内に埋め込まれている。
【0224】
圧力センサ1126Dによって行われる測定は、圧力センサ1126Bによって行われる測定とともに、接線フィルタ1406の機能状態を正確にチェックできるようにする。
【0225】
ここでこの回路の動作が記載される。
【0226】
濾過および収集区間における液体のいかなる流れも防止するために、弁1125C、1125D、および1125Fが閉鎖され、その他の弁は開放される。
【0227】
オスコネクタ1517をメスコネクタ1011Fに接続することによって、およびオスコネクタ1503をメスコネクタ1011Eに接続することによって、ソースバッグ1417が移送区間に接続される。
【0228】
処理すべき液体は、次に移送ポンプ1413によってソースバッグ1417から吸引され、移送区間1013Aおよび充填区間1013Bを通じて供給容器1422まで搬送される。
【0229】
一旦搬送が実行されてしまうと、弁1125Eおよび1125Dが開放され、処理すべき液体は、フローポンプ1414の作動によって、供給区間によって形成される副回路内を流される。接線フィルタ1406内への液体の通過の後、残余分は供給容器1422に戻り、その一方で濾液は、導管1013Jおよび1013Iを通じて排出されて廃棄物容器1400および1412内に収集される。
【0230】
処理すべき液体をフィルタ1406内に流す操作は、液体が第一の所望濃度を達成するまで継続される。
【0231】
この第一の濃縮ステップの後、緩衝液を収容するバッグ1423がコネクタ1523を通じてコネクタ1011Gに接続される。この緩衝液はその後、そのすべてが濾過および回収され得るように処理すべき液体を導管1013Bに向けて押し出すために、位相ポンプ1413によって移送区間1013A内に導入される。導管1013Aは次に、弁1125Aを閉鎖することによって、導管1013Bから遮断される。
【0232】
一旦搬送が実行されてしまうと、弁1125Eおよび1125Dが再び開放され、処理すべき液体は、フローポンプ1414の作動によって、供給区間によって形成される副回路内を流される。接線フィルタ1406内への液体の通過の後、残余分は供給容器1422に戻り、その一方で濾液は、導管1013Jおよび1013Iを通じて排出されて廃棄物容器1400および1412内に収集される。
【0233】
処理すべき液体をフィルタ1406内に流す操作は、液体が第二の所望濃度を達成するまで継続される。
【0234】
濾過液の収集はその後、2つの連続するサブステップにおいて実行される。
【0235】
第一のサブステップは、導管1013Bの区間によって形成された濾過区間内、およびフィルタ1406内に収容される、濾過液を回収することからなる。
【0236】
このため、移送および濾過区間を連通させるように、およびこれらを導管1013Bの別の区間によって形成される充填区間から遮断するように、弁1125Bが閉鎖される一方で、弁1125Aが開放される。
【0237】
同時に、導管1013Bの区間によって形成される濾過区間と導管1013Hによって形成される収集区間とを連通させるように、およびこれらを供給区間から遮断するように、弁1125Dが閉鎖される一方で、弁1125Fおよび1125Eが開放される。
【0238】
メスコネクタ1011Jは、収集容器1408のオスコネクタ1510に接続される。
【0239】
収集区間(導管1013H)を通じて、緩衝液を、それによって濾過区間(導管1013Bおよび導管1013Cの一部)およびフィルタ1406内に収容される濾過液の残りを、収集容器1408に移送するために、緩衝液はその後移送ポンプ1413によって移送区間(導管1013A)内に搬送される。
【0240】
第二のサブステップは、充填(導管013Bの一部)および供給(導管1013C)区間内、ならびに供給容器1422内に収容される、濾過液を収集することからなる。
【0241】
このため、移送(導管1013A)および充填(導管1013Bの一部)区間を連通させるように、およびこれらを濾過区間(導管1013Bおよび導管1013Cの別の部分)から遮断するように、弁1125Cが閉鎖される一方で、弁1125Bが開放される。
【0242】
同時に、供給(導管1013Cの区間)および収集(導管1013H)区間を連通させるように、およびこれらを濾過区間(導管1013Bの別の区間および導管1013Cの別の区間)から遮断するように、弁1125Eが閉鎖される一方で、弁1125Dが開放される。
【0243】
充填区間(導管1013Bの別の区間)内に収容される濾過液を供給容器1422内に移送するために、緩衝液は次に移送ポンプ1413によって移送区間(導管1013A)内に搬送される。
【0244】
フローポンプ1414は次に、この液体が、供給および収集区間を通じて、容器1422から収集容器1408にもたらされることを可能にする。
【0245】
上述の回路を使用する設置には、図7から図13を参照して次に記載される。
【0246】
搬送ネットワークカート1とは対照的に、第一のカートとも称される搬送ネットワークカート1001は、バッグ18とは異なるバッグ1018を含む回路部1016を含み、このバッグ1018には、コネクタ1011Aから1011N、ならびに接線濾過による処理のため、上述の導管1013Aから1013Kを含むこれらコネクタ1011Aから1011Nの間で液体を搬送するためのネットワーク1019が、設けられている。
【0247】
弁1125Aから1125Nは、シェル1020内に埋め込まれており、圧力センサ1126Aから1126Dも同様である。
【0248】
このため、第一のカート1001の基部1010上に固定された支持板1028は、プラットフォーム1075を通じて接線フィルタ1406を支えるのみである。
【0249】
第一のカート1と同様に、第一のカート1001は、透明シェル1021、およびガラス板を有する可動ドア1022を含み、シェル1021はドア1022に装着されている。
【0250】
ポンプカート2とは対照的に、第二のカートとも称されるポンプカート1002は、図1から4のポンプ支持体50上の2つのポンプ413および414が設けられた所定高さの箇所とは異なる、ポンプ支持体1050の垂直ブロック上の所定高さの箇所に設けられた、2つのポンプ1413および1414を有する。
【0251】
より具体的には、ポンプ1414がポンプ1413よりも上になるように、ポンプ1413を受けるレセプタクル1053は垂直ブロック1052上の所定高さの最も低い箇所に装着され、ポンプ1414を受けるレセプタクル1053は垂直ブロック1052上の所定高さの中間箇所に装着される。
【0252】
生体液供給ユニット3とは対照的に、生体液供給ユニット1003は、ほぼ台形型カートの形状であり、ここでは第三のカートと称される。
【0253】
第三のカート1003が、第二のカート1002よりもはるかに大きい地上高さを越え、実質的に第一のカート1001に近い高さを越えて延在することも、特筆すべきである。
【0254】
処理領域内のその移動を容易にするために、第三のカート1003は車輪1076に装着されており、そのうちの2つはブレーキ1077を有していて、第三のカート1003は、第一の側面1079から突起している2つのハンドル1078を有する。このカートは、回路の特定部分を受けるために中空であり、接続操作を簡素化するために、その前面1080およびその側面1079および1099において部分的に開放されている。
【0255】
この第三のカート1003は:
平面パネル1082によって部分的に覆われた内部金属シャーシ1081(図11から13)と、
供給容器1422を受けるためのプラスチック供給タンク1083と、
電磁駆動部1430(図10)と、
赤外線温度プローブ(図示せず)と、
電磁駆動部1430の電気モータの速度を制御するための命令手段1084と、
タンク1083内の回路で測定された値(特に供給容器1422内の液体の温度およびタンク1083の重量)を表示するための確認手段1085と、を含む。
【0256】
タンク1083は、可撓性および使い捨て供給容器1422の開口1500および1600の通路のための楕円形開口部(図示せず)、ならびに電磁駆動部1430および温度プローブ(図示せず)と協働するためのあと2つの円形開口部(図示せず)が設けられている、円錐台形底壁1087によってその一端が伸長される、円筒形側壁1086を含む。
【0257】
第一の側壁1079の箇所において、円筒形側壁1086は、供給容器1422のプラスチックタンク1083内への挿入のためのドアの形状の開口部1088(図9)を有する。
【0258】
この開口部1088は、およそ250mmの長さおよびおよそ350mmの高さを有する実質的な長方形である。
【0259】
第三のカート1003の内部金属シャーシ1081の底部は、フォークを形成する2つの足1089を有し、その足1089は、これらが収容されるために第二のカート1002のくぼみ1046内に挿入されるようになっている。
【0260】
電磁駆動部1430は、プラスチックタンク1083に直接固定されている。
【0261】
図9に見られるように、第三のカート1003はまた、例えば、具体的には供給容器1422内の生体液をかくはんするため、および/または温度測定を行うために、設備のほかの部分から分離されたときに、この第三のカート1003が自律的に動作するように、その第一の側面1079上に、電力供給手段を含む。
【0262】
タンク1083は3つの取っ手1091を有する円形枠1090上に装着されており、各々が、例えば電動ウィンチを使用して、第三のカート1003内のタンク1083の配置および取り外しのための目1092を含む。
【0263】
この円形枠は、タンク1083を支える円形枠1090の各取っ手1091と第三のカート1003の内部金属枠1081との間に介在する部分的に視認可能な重量計1093を通じて内部金属シャーシ1081に結合されており、この重量計1093は、タンク1083の質量を正確に判断することを可能にする。
【0264】
タンク1083の重量受け部材1094は、各重量計1093の位置において、円形枠1090と内部シャーシ1081との間に介在する。
【0265】
これらの部材1094は、カム1096に結合されたクランク1095を含み(図11から13)、このカム1096は、クランク1095が載置構成を取るときには水平位置になるようになっており、その場合には、タンク1083は重量計1093の上で載置し、カム1087もまた、操作レバー1095が作業構成にあるときには、円形枠1090を内部シャーシ1081から分離させる垂直位置になるようになっており、その場合には、枠1090、そして結果的にはタンク1083も、重量計1093上に載置していない。
【0266】
載置構成から作業構成に推移するには、操作者は、その垂直位置1096に到達させるためにカムを回転的に駆動するようにクランク1095を旋回させるため、固定用押しボタン1097を押さなければならない。
【0267】
ここで図10を参照して、3つのカート1001、1002、および1003のアセンブリ、ならびに接線濾過による処理のための設備に特定の導管の接続の説明が、与えられる。
【0268】
当然ながら、アセンブリは、記載されるものとは異なる順番で作られてもよい。
【0269】
第一の段階において、操作者は、ポンプ支持体1050の所定高さの箇所で、ポンプ1413および1414をそれぞれのレセプタクル1053に設置する。ここでポンプ1414はポンプ1413よりも上方にあり、これらのポンプは重ねてある。
【0270】
次に、操作者は、アーム1045に当接するまで、第二のカート1002の第二の側面1041に向かってポンプ支持体1050を完全に摺動させる。
【0271】
次に、操作者は、第二のカート1002のそれぞれのくぼみ1046内にその足1089を収容するために、ハンドル1078を通じて第三のカート1003を握持する。
【0272】
次に、操作者は、第二のカートの第二の側面1041が第一のカートの第一の側面1011に対して並置されるまで、第二のカート1002および第三のカート1003によって形成されるアセンブリを第一のカート1001に向かって移動させる。
【0273】
事前に、操作者は第一のカート1001のモジュールを設置しており、すなわち操作者は、当然ながらドア1022を閉鎖ドア位置ではない位置に配置した後に、シェル1020を基部1010上に、シェル1021をドア1022上に、そしてバッグ1018をシェル1020上に配置し、その後ドア1022を閉鎖ドア位置1022に配置している。
【0274】
ポンプ支持体1050の垂直ブロック1052上の所定高さの箇所が、ポンプ1414のヘッドがコネクタ1011Cに対向するように、そして結果的に導管1013Cがポンプ1414と第一のカート1001のバッグ1018における導管1013Cの残りの部分との間で実質的に直線的となるように構成されていることは、特筆すべきである。
【0275】
操作者はその後、導管1013Aの伸長部を設置することによって、ポンプ1413をバッグ1018のコネクタ11Aに接続する。
【0276】
導管1013Cおよび1013Aの設置について、ポンプ支持体1050が第一のカート1001に可能な限り近い所定の側方箇所にあり、したがって第二のカート1002の第二の側面1041の付近で摺動ロッド1049上に位置していることは、特筆すべきである。
【0277】
操作者は次に、固定ハンドル1056を使用して、第一のカート1001に最も近いその所定の側方箇所に、ポンプ支持体1050を固定する。
【0278】
操作者は、ポンプ1413のヘッドをバッグ1018のコネクタ11Eに接続することによって、導管1013Kを設置する。
【0279】
操作者は、ポンプ1414のヘッドをタンク1083内に位置する供給容器1422に接続することによって、導管1013Lを設置する。
【0280】
操作者はその後、その供給容器1422とバッグ1018のコネクタ11Bとの間に導管1013Bの伸長部を設置する。
【0281】
操作者は次に、バッグ1018のコネクタ1011Lとフィルタ1406との間に導管1013Iの伸長部を、バッグ1018のコネクタ1011Nとこのフィルタ1406との間に導管1013Cの伸長部を、バッグ1018のコネクタ1011Mとこのフィルタ1406との間に導管1013Bの伸長部を、そして最後にコネクタ1011Qとこのフィルタ1406との間に導管1013Jの伸長部を設置することによって、4つの入口/出口を通じて接線フィルタ1406を接続する。
【0282】
その他の導管(図10には示されず)、具体的にはそれぞれ原液、緩衝液、洗浄液、リンス液、収集および廃棄物容器1410、1423、1418、1419、1408、1400、および1412に、そしてフィルタ1401につながる導管が、操作者によって追加される。
【0283】
設置はこのようにして、先に記載された接線濾過処理に向けて準備される。
【0284】
図示されない変形例において:
クロマトグラフィ処理設備は、ポンプと流量計との間に安全圧力センサをさらに含み、
クロマトグラフィ処理設備は、いかなる流量計および/またはいかなるバブルトラップおよび/またはいかなるフィルタも含まず、
クロマトグラフィカラムは、イオン交換カラムまたは膜吸収材に置き換えられ、
第一の設備の供給ユニットは車輪装着型であり、
第一の設備の計装プラットフォームは、プレスに、したがって第一のカートの傾斜シャーシに、平行に装着されるのではなく垂直に装着され、
第二の設備の第三のカートの接線フィルタは、処理すべき生体液の容積に応じて、より大きいサイズまたはより小さいサイズであり、その場合には、タンクは適切な容積を有し(具体的には50リットル、100リットル、または200リットル)、
第二の設備の第三のカートのタンクは二重外装を有し、外側はステンレス鋼で内側はプラスチック、またはその逆、または両方ともステンレス鋼であり、
第二の設備の第三のカートのタンクは、冷却および/または加熱され、
タンクは、バッグの導入用の開口部の箇所にガラスが嵌め込まれたドアを含み、
第二の設備の第三のカートのタンクの重量受け部材は、空気圧式、機械的、油圧式、または電気的制御および操作手段を通じて、中央集約的に制御され、
タンクは3つより多いかまたは少ない重量計の上で載置し、
重量計は、その中の容積を判断するために、タンク内の液体のレベルを検出するためのレーダープローブに置き換えられる。
【0285】
図示されないさらに別の変形例において、タンクは、第三のカートの側面と平行な面内に位置するU字型のブラケット上に旋回可能に装着され、その末端は内部金属シャーシに固定されている。タンクの円筒形側面の自由端に固定されたハンドルは、動作位置と設置位置との間で、前面に対して垂直な軸を中心に容易に旋回できるようにする。軸の付近でブラケットの直立材の各々に設けられているピンは、所望の位置に固定するために、または対照的に、自由に回転させるために、タンクの円筒形側壁に固定された2つのディスクと協働するようになっている。固定は、各ピンの末端に位置する金属ロッドの対応するディスクの孔への挿入によって実現される。反対に、タンクを自由に回転させるためには、ロッドをディスクから出させるために、各ピンを引くだけでよい。その動作位置において、タンクは、その円錐台形底壁が地面に向けられるように、直立している、供給容器はタンク内に設けられており、その開口はその底壁から地面に向かって突起している。この設置位置において、タンクは横になり、その円筒形側壁の自由末端は、第三のカートの側面の開口部に対向するように配置される。この設置位置は、使用済み供給容器の取り外しおよび新品の設置を操作者にとって容易にし、この供給容器は、その場合には、アクセスドア1088を含むタンク1083とは対照的に、タンク上方の開口部によって設置される。設備を動作させる際に、およびタンクがその動作位置に配置された後に、ピンは、濾過工程の期間にわたってタンクをこの位置に固定するようになっている。一旦工程が終了すると、このピンは、自由に旋回できるようにタンクを開放するために、取り外される。
【0286】
図示されないさらに別の変形例において、タンクは、旋回のための補助を用いてまたは用いずに、先に記載されたようなやり方で旋回可能に装着される。このタンクの旋回の補助は、ラックによるシステムまたはガススプリングによって実行される。
【0287】
図示されない別の変形例において、第一のおよび第二のカートならびに生体液供給ユニットは、全量濾過方式によって、処理用設備を装備するようになっている。
【0288】
本発明が記載および提示された例に限定されないことは、より一般的に特筆すべきである。
【符号の説明】
【0289】
1、1001 搬送ネットワークカート
2、1002 ポンプカート
3 生体液供給ユニット
10、64、1010 基部
11、40、66、1011、1079 第一の側面
11A〜R、500 コネクタ
12、41、67、1041、1099 第二の側面
13A〜S 導管
14、42、68、1080 前面
15、43、69 背面
16、1016 回路部
17 プレス
18、1018 バッグ
19 搬送ネットワーク
20、21、1020、1021 シェル
22、1022 ドア
23 閉鎖ベイ
24 制御パネル
25、47、1076 車輪
26 ブレーキ
27、61、70、1078 ハンドル
28 支持板
29 固定ヘッド
30 装置
31 ステンレス鋼枠
32 ガラス板
33 蝶番
34 第一の蝶番
44 上面
45 アーム
46、1046 くぼみ
48 ブレーキ
49、1049 摺動ロッド
50、1050 ポンプ支持体
51 第一の可動パネル
52 垂直ブロック
53 レセプタクル
54 前壁
55 後壁
56、62 操作ハンドル
57 ドエル
58 底側
59、1600 開口
60 切り欠き
65 分配器
125A〜W、702、717〜727、1125A〜N 弁
126、1126A〜D 圧力センサ
400、412 廃棄物容器
401、1401 フィルタ
402 バブルトラップ
403、404 流量計
405、430 計装プラットフォーム
406 クロマトグラフィカラム
407、408、410、411 分画容器
413、414 供給ポンプ
415 生成物検出器
417、1417 ソースバッグ
417〜426 緩衝液容器
501、502、506、517〜526、601、602、606、1501、1503、1510、1511、1512、1515、1517、1518、1519、1523 オスコネクタ
507、508、510、511、512、617〜626、1011A〜P メスコネクタ メスコネクタ
1003 生体液供給ユニット
1013A〜L 移送導管
1019 ネットワーク
1028 支持板
1052 垂直ブロック
1053 レセプタクル
1056 固定ハンドル
1075 プラットフォーム
1077 ブレーキ
1081 内部シャーシ
1082 平面パネル
1083 タンク
1084 命令手段
1085 確認手段
1086 円筒形側壁
1087 円錐台形底壁
1088 開口部
1089 足
1090 円形枠
1091 取っ手
1092 目
1093 重量計
1094 重量受け部材
1095 クランク
1096 カム
1097 固定用押しボタン
1323 T字型分岐コネクタ
1323a、1360a 第一の開口
1323b、1360b 第二の開口
1323c、1360c 第三の開口
1360 分岐コネクタ
1400、1412 廃棄物容器
1406 接線フィルタ
1408 収集容器
1413 移送ポンプ
1414 フローポンプ
1417 ソースバッグ
1418 洗浄液バッグ
1419 リンス液バッグ
1422 供給容器
1423 緩衝液バッグ
1425 電磁駆動部
1430 かくはん棒
1500 入口/出口開口
1504 入口点
1603 第二の入口/出口点
1604 出口点
1703 第一の入口/出口点
1704 使い捨てヘッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体液処理設備のためのポンプカートであって、この設備が搬送ネットワークカート(1、1001)をさらに含み、
前記ポンプ(2、1002)カートが、第一の側面(40)、第二の側面(41、1041)であり、これによってそれが前記搬送ネットワークカート(1、1001)に対して並置されるように構成された前記第二の側面、および2つの前記側面(40、41、1041)に接続する前面(42)を有し、
前記ポンプカート(2、1002)が、
少なくとも1つのポンプ(414、1414)と、
前記少なくとも1つのポンプ(414、1414)が上に装着されるポンプ支持体(50、1050)と、
前記少なくとも1つのポンプ(414、1414)を並進可動にさせ、前記ポンプ支持体(50、1050)を自らの上に装着する、案内部材と、をさらに含み、
前記ポンプ支持体(50、1050)が、前記ポンプカート(2、1002)の第一の側面(40)から第二の側面(41、1041)に向かう方向の並進可動であり、
それによって前記少なくとも1つのポンプ(414、1414)が、実行される処理のタイプに応じて前記ポンプカート(2、1002)上の所定の箇所に配置されることを特徴とする、ポンプカート。
【請求項2】
前記案内部材が、2つのアーム(45)の各々にさらに固定されている摺動ロッド(49)によって離間されている前記2つのアーム(45)を含み、可動ポンプ支持体(50、1050)が前記ロッド(49)上に摺動的に装着された垂直ブロック(52、1052)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のポンプカート。
【請求項3】
前記垂直ブロック(52、1052)が、前記ロッド(49)上の並進移動に対して前記垂直ブロック(50、1050)を固定するためのシステムを含むことを特徴とする、請求項1および2のいずれか一項に記載のポンプカート。
【請求項4】
前記可動ポンプ支持体(50、1050)が、前記垂直ブロック(50、1052)の面(54)上に装着されて前記少なくとも1つのポンプ(414、1414)を受けるように構成されているレセプタクル(53、1053)を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のポンプカート。
【請求項5】
前記垂直ブロック(52、1052)の前記面(54)には少なくとも1つの前記レセプタクル(53、1053)を係止する手段(53、1053)が設けられ、前記レセプタクル(53、1053)には前記ブロック(52、1052)の前記面(54)上へのその装着のための補助係止手段(59)が設けられていることを特徴とする、請求項4に記載のポンプカート。
【請求項6】
前記垂直ブロック(52、1052)の前記面(54)が、各々があるタイプの処理と関連づけられている所定の箇所に設けられたいくつかの前記係止手段(57)を備えていることを特徴とする、請求項5に記載のポンプカート。
【請求項7】
前記レセプタクル(53、1053)が、前記少なくとも1つのポンプ(414、1414)の接続ヘッドを受けるように構成された前面の切り欠き(60)を有することを特徴とする、請求項4から6のいずれか一項に記載のポンプカート。
【請求項8】
前記可動ポンプ支持体(50、1050)および2つの前記アーム(45)が前記カート(2、1002)の上面(44)に設けられていることを特徴とする、請求項2から7のいずれか一項に記載のポンプカート。
【請求項9】
引込位置と、可動ハンドル(61)が前記カート(2、1002)を移動させることができる引出位置との間で移動可能な前記ハンドル(61)を含むことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のポンプカート。
【請求項10】
前記可動ハンドル(61)が取り外し可能であることを特徴とする、請求項9に記載のポンプカート。
【請求項11】
前記上面(44)の下、および2つの前記側面(40、41)の間に位置する内部空間を含み、前記空間が、少なくとも部分的に、生体液供給ユニット(3)を受けるように構成されていることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のポンプカート。
【請求項12】
前記内部空間を覆うように構成されている、前記側方第一の面(40)上の取り外し可能パネル(51)を含むことを特徴とする、請求項11に記載のポンプカート。
【請求項13】
前記可動ポンプ支持体上に重ね置き構成において装着されているいくつかのポンプ(413、414、1413、1414)を含むことを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載のポンプカート。
【請求項14】
生体液を処理するための設備であって、
請求項1から13のいずれか一項に記載のポンプカート(2、1002)と、
前記ポンプカート(2、1002)の前記第二の側面(41、1041)に対して並置された搬送ネットワークカート(1、1001)であって、この搬送ネットワークカート(1、1001)が、複数のコネクタ(11A〜R、1011A〜N)および前記コネクタ(11A〜R、1011A〜N)間で液体を搬送するためのネットワーク(19、1019)を有し、前記搬送ネットワーク(19、1019)が複数の導管(13A〜Q、1013A〜K)によって形成される、回路(16、1016)の一部、ならびに第一のシェル(20、1020)および前記第一のシェル(20、1020)上に装着された第二のシェル(21、1021)を含み、前記第一のシェル(20、1020)および第二のシェル(21、1021)が前記搬送ネットワーク(19、1019)の前記導管(13A〜Q、1013A〜K)を形成するために協働する、プレス(17)を含む、搬送ネットワークカート(1、1001)と、
前記ポンプカート(2、1002)の前記第一の側面(40)に対して並置されるかまたは前記ポンプカート(2、1002)上に装着された生体液供給ユニット(3、1003)であって、前記少なくとも1つのポンプ(414、1414)に生体液を供給するように構成されている、供給ユニット(3、1033)と、を含み、
前記少なくとも1つのポンプ(414、1414)が、前記導管(13A、1013C)のコネクタ(11A、1011C)に対向するように位置し、前記導管(13A、1013C)内で前記生体液を流動させるように構成されている、設備。
【請求項15】
前記搬送ネットワークカート(1、1001)および前記供給ユニット(3)のうちの少なくとも1つが、少なくとも部分的に前記ポンプカート(2、1002)内に収容されるよう構成されることを特徴とする、請求項14に記載の設備。
【請求項16】
前記供給ユニット(1003)が、前記生体液を収容するために用意された供給容器を受けるように構成されたタンク(1053)と、前記タンク(1083)の重量を測定するための少なくとも1つの測定セル(1093)であって、前記供給ユニット(1003)が作業構成にあるときに前記少なくとも1つの測定セル(1093)上で前記タンク(1083)が載置する、少なくとも1つの測定セル(1093)と、前記供給ユニット(1003)が載置構成にあるときに前記タンク(1083)が前記少なくとも1つの測定セル(1093)上にもはや載置しないように構成された、前記タンク(1083)の重量を受けるための少なくとも1つの部材(1094)と、を含むことを特徴とする、請求項14および15のいずれか一項に記載の設備。
【請求項17】
前記少なくとも1つの測定セル(1093)が2つの板(1081、1090)の間に介在し、そのうちの1つが前記タンク(1083)に固定され、もう一方が前記供給ユニット(1003)に固定されており、前記重量受け部材(1094)が、2つの前記板(1081、1090)の間に介在するカム(1096)によって、および2つの前記板(1081、1090)を移動して分離するように前記カム(1096)を移動するように構成されたクランク(1095)によって、形成されることを特徴とする、請求項16に記載の設備。
【請求項18】
前記供給ユニット(1003)が、前記測定セル(1093)が存在するのと同じ数の重量受け部材(1094)を含むことを特徴とする、請求項16および17のいずれか一項に記載の設備。
【請求項19】
前記供給ユニット(3)が、複数の弁(717〜726)が設けられた第一の側面(66)と、前記第一の側面(66)の反対側の面であって前記ポンプカート(2)に対向する第二の側面(67)と、を有することを特徴とする、請求項14および15のいずれか一項に記載の設備。
【請求項20】
前記搬送ネットワークカート(1、1001)が、前面(14)を有する基部(10、1010)と、可動または取り外し可能ドア(22、1022)と、前記基部(10、1010)の前記前面(14)上に設けられた前記第一のシェル(20)と、前記ドア(22、1022)内に設けられた前記第二のシェル(21、1021)と、を含み、前記搬送ネットワークカートが、前記導管(13A〜Q、1013A〜K)が形成される閉鎖ドア位置を有し、前記第二のシェル(21、1021)がさらに透明材料でできていて、前記ドア(22、1022)が少なくとも部分的に透明材料でできており、それによって前記搬送ネットワーク(19、1019)の前記導管(13A〜Q、1013A〜K)内の生体液の搬送を設備の外側から見ることができることを特徴とする、請求項14から19のいずれか一項に記載の設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−55306(P2012−55306A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−155545(P2011−155545)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(390019585)イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイション (212)
【Fターム(参考)】