説明

生体移植医療装置及びその制御方法

【課題】 生体インピーダンスの測定装置及びその測定方法を提供する。
【解決手段】 体内に移植されて使われる生体移植医療装置に関するものであって、ユーザの意図に基づいて外部装備に対する生体移植医療装置の状態情報についての接近制御を容易にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体内に移植されて使われる生体移植医療装置(Implantable Medical Device)に関する。
【背景技術】
【0002】
生体移植医療装置(Implantable Medical Device、IMD)は、ユーザの体内に移植されて医療的な目的で動作する機器である。
【0003】
生体移植医療装置(IMD)は、心臓あるいは主要臓器の状態を観察し、正常な動作が可能になるように制御する。
【0004】
また、生体移植医療装置(IMD)は、診察室、応急室、健康診断センターなどの場所で医療行為に必要なユーザの生理的/病理的状態情報を提供する役割を行う。
【0005】
しかし、生体移植医療装置(IMD)は、人の体内に移植されているために、生体移植医療装置(IMD)の動作を制御するか、変更することが難しいという問題がある。
【0006】
また、生体移植医療装置(IMD)によって提供されるユーザの生理的/病理的状態情報は、非常に個人的な情報であるために、適法していない機器に誤って伝達される場合、深刻なプライバシーの毀損問題を経験するようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、生体移植医療装置(IMD)を移植したユーザをして直接IMDを制御可能にする制御技法を提供することである。
【0008】
本発明は、生体移植医療装置(IMD)に外部装備の接近を制御する制御技法を提供することである。
【0009】
本発明は、生体移植医療装置(IMD)に記録された生理的/病理的状態情報を保護して、ユーザのプライバシーを保護することができる生体移植医療装備(IMD)を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様による生体移植医療装置は、ユーザの体内で医療活動を行う医療活動部と、ユーザの動作状態を感知し、該感知された動作状態に基づいてユーザの意図を表わす動作コードを生成させるコード生成部と、生成された動作コードによって医療活動部の医療活動を制御する制御部と、を含む。
【0011】
また、医療活動部は、ユーザの体内に移植されてユーザの生理的/病理的状態情報を収集する。
【0012】
また、制御部は、動作コードによって生理的/病理的状態情報を外部装備に伝送するか否かを決定する。
【0013】
また、コード生成部は、ユーザの身体の停止状態、運動状態、瞳孔の運動状態、及び脳波状態のうち少なくとも一つを含む動作状態を感知する。
【0014】
また、コード生成部は、ユーザの動作状態の基準を定める第1センサーと、第1センサーで定められた基準からユーザの身体の停止状態、運動状態、瞳孔の運動状態のうち少なくとも一つを含む動作状態を感知する第2センサーと、を含む。
【0015】
また、第1センサーまたは第2センサーは、ユーザの身体の外部に位置してユーザの身体の動作状態を感知する。
【0016】
また、コード生成部は、ユーザの指に装着または移植されうる。
【0017】
また、生体移植医療装置と通信する外部装備が、ユーザの生理的/病理的状態情報を獲得する権限があるか否かを認証する認証部をさらに含みうる。
【0018】
また、外部装備が、前記生体移植医療装置と通信するために接近した場合、外部装備の接近を認知する信号を発生させる通知部をさらに含みうる。
【0019】
また、通知部は、光、音、振動、刺激のうち少なくとも何れか一つを通じてユーザが認知可能な信号を発生させる。
【0020】
本発明の他の一態様による生体移植医療装置は、ユーザの生理的/病理的状態情報を収集する情報収集部と、ユーザの動作状態を感知し、該感知された動作状態から獲得されたユーザの意図によって生理的/病理的状態情報を外部装備に伝送するか否かを決定する提供決定部と、を含む。
【0021】
また、提供決定部は、外部装備に生理的/病理的状態情報を伝達する通信部と、ユーザの身体の停止状態、運動状態、瞳孔の運動状態、及び脳波状態のうち少なくとも一つを含む動作状態を感知する感知部と、感知された動作状態から生理的/病理的状態情報の提供有無に対するユーザの意図を表わす動作コードを生成させるコード生成部と、生成された動作コードによって、前記通信部を制御する制御部と、を含みうる。
【0022】
本発明の一態様による外部装備の接近に対する生体移植医療装置の制御方法は、外部装備から生体移植医療装置の状態情報、あるいはユーザの生理的/病理的状態情報を要請される段階と、ユーザの動作状態を感知してユーザの意図を獲得する段階と、獲得されたユーザの意図によって状態情報を外部装備に伝送するか否かを決定する段階と、を含む。
【0023】
ユーザの意図に基づいて動作を制御する生体移植医療装置及びその制御方法を提供することができる。ユーザの意図に基づいて外部装備の接近を制御する生体移植医療装置及びその接近制御方法を提供することができる。
【0024】
また、ユーザが容易に行うことができる動き、ジェスチャ、瞳孔活動などのモーションに基づいて生体移植医療装置(IMD)の状態情報についての接近制御を行うことができる。
【0025】
生体移植医療装置(IMD)に記録された生理的/病理的状態情報を保護してユーザのプライバシーを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施形態によるユーザの意図に基づいて生体移植医療装置を制御する基本的な概念を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態による生体移植医療装置の基本的な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による生体移植医療装置を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態による外部装備の接近に対する生体移植医療装置の制御方法についての基本的な過程を示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の一実施形態による生体移植医療装置を示すブロック図である。
【図6】本発明の他の一実施形態による外部装備の接近に対する生体移植医療装備の制御方法を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態による生体移植医療装置が人の体内に装着された状態を示す図である。
【図8A】本発明の一実施形態による生体移植医療装置のモーションセンサーの基本構造を示すブロック図である。
【図8B】本発明の一実施形態による生体移植医療装置のモーションセンサーの基本構造を示すブロック図である。
【図9A】本発明の一実施形態による生体移植医療装置の多数のモーションセンサーを通じて生成された動作コードを示す図である。
【図9B】本発明の一実施形態による生体移植医療装置の多数のモーションセンサーを通じて生成された動作コードを示す図である。
【図10】本発明の一実施形態によるモーションセンサーが備えられた生体移植医療装置の制御方法についての基本的な過程を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態によるモーションセンサーが備えられた生体移植医療装置の制御方法についての細部的な過程を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一態様によってユーザの動作状態を通じてユーザの意図を認知することができる身体部位を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態による脳の作用を直接感知して、ユーザの意図を認知して生体移植医療装置を制御する構造を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態による脳の作用を直接感知して、ユーザの意図を認知して生体移植医療装置を制御する過程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付した図面を参照して、実施形態を詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態によるユーザの意図に基づいて生体移植医療装置を制御する基本的な概念を示す図である。図1を参照すると、ユーザは、生体移植医療装置(Main IMD)110で行う、さまざまな動作を直接制御し、特に、外部装備(External Device)100が生体移植医療装置110に接近して、生体移植医療装置110の状態情報、ユーザの生理的/病理的状態情報、または生体移植医療装置110で収集されるその他の情報について接近しようとする場合に、ユーザが直接生体移植医療装置110を制御する。
【0029】
生体移植医療装置110は、ユーザの体内に移植されてユーザの生理的/病理的状態情報などを収集するか、ユーザの臓器と密接に連結されて臓器の動作を制御するなどの医療活動を行う機器である。このような機能を行うものが、一般的な意味のIMDであるといえる。
【0030】
このような一般的なIMDとしての機能を有するための生体移植医療装置110は、図2のような構成を含みうる。
【0031】
図2は、本発明の一実施形態による生体移植医療装置の基本的な構成を示すブロック図である。情報記憶部(Info Store)201は、生体移植医療装置110の状態情報、ユーザの生理的/病理的状態情報、または生体移植医療装置110で収集されるその他の情報を保存する役割を行う。
【0032】
情報記憶部への接近仲裁部(Info Store Access Arbitrator)202は、情報記憶部201への接近の試みを仲栽し、あらゆる重要な接近の内訳をロギング(logging)する役割を行う。
【0033】
医療用センサー203は、ユーザの生理的/病理的状態情報を収集するか、必要時に臓器を制御する医療活動を行う。
【0034】
そして、主制御部204は、生体移植医療装置110が含む多様な機能モジュールを仲栽し、制御する役割を果たす。
【0035】
以上でのような構成201〜204は、生体移植医療装置として有する本然の機能を行う構成である。
【0036】
このような構成は、生体移植医療装置の構成要素として、次のように表現される。
【0037】
医療活動部は、ユーザの体内で医療活動を行う役割を果たすものであって、医療用センサー203を構成で含みうる。
【0038】
制御部は、医療活動部の医療活動を制御する役割を行うものであって、主制御部204の一部機能を含むものと見られる。
【0039】
情報収集部は、ユーザの生理的/病理的状態情報を収集するものであって、医療用センサー203の一部機能を含む。
【0040】
提供決定部は、ユーザの動作状態を感知し、該感知された動作状態から獲得されたユーザの意図によってユーザの生理的/病理的状態情報を外部装備に伝送するか否かを決定する役割を行い、これは、主制御部204の一部機能を含むものと見られる。
【0041】
また、このような構成201〜204と共に、生体移植医療装置110は、通信部(Comm Module)210、コード生成部(Code Processor/Pattern Store)220、通知部(Notice/Alarm Generator)230、認証部(Security Engine)240などを含みうる。
【0042】
それぞれの構成の細部的な機能は、以下で詳しく説明する。
【0043】
図3は、本発明の一実施形態による生体移植医療装置を示すブロック図である。図3を参照すると、生体移植医療装置110は、通信部210、コード生成部220、または通知部230を含みうる。
【0044】
生体移植医療装置110は、体内に移植されてユーザの生理的/病理的状態情報を収集するか、体内の生体活動が正常になされようにする医療活動を行い、外部装備100と通信を行うが、外部装備100との通信のための通信部210を保有することができる。
【0045】
図1で、外部装備100が、通信部210に連結されて生体移植医療装置110の状態情報を得たり、あるいは生体移植医療装置110内に保存されたユーザの生理的/病理的状態情報あるいは生体移植医療装置110で収集されるその他の情報を得るために、生体移植医療装備110に接近する。
【0046】
コード生成部220は、生体移植医療装置110でユーザの生理的/病理的状態情報を収集するか、体内の生体活動が正常になされようにする医療活動を制御するために、動作コードを生成させる。このような動作コードは、生体移植医療装置110を体内に移植したユーザの動作状態を感知して生成することができる。
【0047】
ここで、ユーザの動作状態とは、ユーザの身体の停止状態、運動状態、瞳孔の運動状態などのユーザの身体的変化に該当するあらゆる動き(ジェスチャ、モーション)についてのものと、脳波状態などのユーザが思考しているものとをいずれも含むユーザの意図が分かるあらゆる要素を意味する。
【0048】
通知部230は、生体移植医療装置110が、ユーザの動作状態を感知することができる状態にあることをユーザに伝達する信号を発生させる。言い換えれば、通知部230は、外部装備100が生体移植医療装置110に接近しようとする場合に、生体移植医療装置110に外部装備100の接近をユーザに知らせる信号を発生させる。この場合、ユーザに知らせる信号は、光、音、振動、刺激などを通じてユーザが感知することができる信号は何でも可能であり、ユーザが感知することができるならば、時計、端末などの外部装置を利用するなどの如何なる方式でも具現可能である。
【0049】
整理すれば、通信部210は、生体移植医療装置110から生体移植医療装置110の状態情報、ユーザの生理的/病理的状態情報などを提供されようとする外部装備100と通信し、通知部230は、生体移植医療装置110が外部装備100からこのような状態情報を要請された場合、外部装備100の接近をユーザに知らせる信号を発生させる。
【0050】
ユーザは、通知部230で発生した信号から外部装備100の接近があることを認知し、コード生成部220は、ユーザの動作状態を感知してユーザの意図を認知することができる動作コードを生成させ、必要に応じてこれを保存することができる。生体移植医療装置110は、このような動作コードによって外部装備100への状態情報提供またはユーザの体内の医療活動遂行などの特定活動を行うことができる。
【0051】
図4は、本発明の一実施形態による外部装備の接近に対する生体移植医療装置の制御方法についての基本的な過程を示すフローチャートである。生体移植医療装置の制御方法は、外部装備100及び生体移植医療装置110の間でなされ、図4は、このような基本的な構造上での制御方法を示している。
【0052】
まず、生体移植医療装置110は、生体移植医療装置110の状態情報、あるいはユーザの生理的/病理的状態情報を保有しており、外部装備100は、生体移植医療装置110にこのような情報を要請する(410)。
【0053】
このような情報を要請された生体移植医療装置110は、要請された情報を外部装備100に提供するかをユーザに確認する(420)。ユーザは、ユーザの意図を認知させることができる動作状態を行い、このような動作状態を行うことによって、生体移植医療装置110にユーザの意図を確認させる。
【0054】
コード生成部220は、ユーザの身体の停止状態、運動状態、瞳孔の運動状態、または脳波状態などを含むユーザの動作状態を感知し、該感知された動作状態に基づいて動作コードを生成させる。該生成された動作コードは、生体移植医療装置110に既保存された動作コードと比較して、生成された動作コードに該当するユーザの意図を導出する。
【0055】
ここで、ユーザの意図は、情報提供有無に対する承諾/拒否に関したものはもとより、生体移植医療装置110で行う医療活動を制御するなどの生体移植医療装置110の動作に関するあらゆるものを含み、このようなユーザの意図は、動作コードの形態で生体移植医療装置110に保存または更新されうる。
【0056】
次いで、生体移植医療装置110は、前段階420で確認されたユーザの意図によって外部装備100が要請した状態情報を外部装備100に提供するか、拒絶する応答を外部装備100に伝達する(430)。
【0057】
図5は、本発明の他の一実施形態による生体移植医療装置を示すブロック図である。図5を参照すると、生体移植医療装置110は、図3に示された通信部210、コード生成部220、通知部230と共に、認証部(Security Engine)240を含みうる。
【0058】
通信部210、コード生成部220、通知部230の基本的な動作は、図3に前述したものと同一である。
【0059】
生体移植医療装置110は、通信部210を通じて外部装備100と通信し、認証部240は、外部装備100が生体移植医療装置110に生体移植医療装置110の状態情報またはユーザの生理的/病理的状態情報を要請するなどの接近に対して外部装備100が状態情報を獲得する権限があるか否かについて認証を行う。
【0060】
装備認証は、相互保存された識別子(ID)をマッチングするなどの簡単な方式から多様な装備認証に関する技法を導入することができる。外部装備100が認証されれば、ユーザは、通知部230で発生する信号などを通じて外部装備100が生体移植医療装置110に接近したことを認知し、ユーザの意図を認知することができる動作コードを生成させるために、特定の動作状態を行う。
【0061】
コード生成部220は、このような動作状態を感知して動作コードを生成させる。生体移植医療装置110は、生成された動作コードを通じて特定活動に対する実行如何を判断し、外部装備100が要請する情報を提供するか、生体移植医療装置110のその他の動作を制御するなどの役割を行う。
【0062】
図6は、本発明の他の一実施形態による外部装備の接近に対する生体移植医療装備の制御方法を示すフローチャートである。図6を説明すれば、生体移植医療装備の制御方法は、外部装備100及び生体移植医療装置110の間でなされ、図6は、このような基本的な構造上での制御方法を示している。
【0063】
まず、生体移植医療装置110は、生体移植医療装置110の状態情報、あるいはユーザの生理的/病理的状態情報を保有しており、外部装備100は、生体移植医療装置110に接近して、このような情報を要請する(610)。
【0064】
次いで、このような情報を要請された生体移植医療装置110は、接近する外部装備100に対する装備認証を行う(620)。
【0065】
生体移植医療装備100と外部装備100との間の装備認証が完了すれば、装備認証が完了したことを知らせるか、生体移植医療装置110に要請した情報を提供するために、生体移植医療装置110は、外部装備100に第1応答を伝達する(630)。もし、第1応答によって生体移植医療装置110で要請された情報が外部装備100に提供された場合には、生体移植医療装置110の動作過程は終了しうる。
【0066】
次いで、装備認証620が完了した後、生体移植医療装置110は、要請された情報を外部装備100に提供するかをユーザに確認する(640)。
【0067】
ユーザは、特定の動作状態を行うことによって、ユーザの意図を認知することができる動作コードを生成させ、これを生体移植医療装置110に伝達することによって、ユーザの意図を確認させることができる。したがって、生体移植医療装備110は、ユーザから発生したこのような動作コードを通じてユーザの意図を確認する。
【0068】
次いで、生体移植医療装置110は、前段階640で確認されたユーザ意図によって外部装備100が要請した情報を外部装備100に提供するか、拒絶する第2応答を外部装備100に伝達する(650)。
【0069】
図7は、本発明の一実施形態による生体移植医療装置が人の体内に装着された状態を示す図である。図7を参照すると、外部装備100が、生体移植医療装置700に接近しようとする場合、モーションセンサー710を通じるユーザの意図を把握して生体移植医療装置700を制御する構造を示す。
【0070】
図7の生体移植医療装置700は、後述するように、図2に示された生体移植医療装置の構成を含む。図7の生体移植医療装置700は、情報記憶部201、情報記憶部への接近仲裁部202、医療用センサー(Medical Sensor)203、主制御部(Main Controller)204を含み、それぞれの具体的な機能または役割は、図2で前述した通りである。
【0071】
このような構成201〜204と共に、生体移植医療装備700は、通信部210、コード生成部220、または通知部230などを含みうる。
【0072】
それぞれの構成の細部的な機能は、生体移植医療装置700が、モーションセンサー710を通じてユーザの意図について確認する過程を中心に、以下で詳しく説明する。
【0073】
生体移植医療装置700は、生体移植医療装置700の状態情報、体内に移植されてユーザの生理的/病理的状態情報を収集するか、体内の生体活動が正常になされようにする医療活動を行い、外部装備100と通信を行うが、外部装備100との通信のための通信部210を保有することができる。
【0074】
図7で、外部装備100は、生体移植医療装置700の通信部210と連結されて、生体移植医療装置700の状態情報を得たり、あるいは生体移植医療装備700内に保存されたユーザの生理的/病理的状態情報などを得るために、生体移植医療装備700に接近する。これと同様に、通信部210は、モーションセンサー710と通信し、モーションセンサー710で感知されたユーザの動作状態を受信して、ユーザの意図を把握する。
【0075】
通知部230は、生体移植医療装置700で実行可能な特定活動を行うように制御するユーザの意図を認知することができる動作コードを生体移植医療装置700が受信することができる状態にあることをユーザに伝達する信号を発生させうる。
【0076】
ここで、モーションセンサー710を含む生体移植医療装置700で使われる動作コードは、モーションセンサー710で感知されたユーザの身体の停止状態、運動状態、瞳孔の運動状態などを含むユーザの動作状態に基づいて、ユーザの身体の一部位の位置変化に従属されたもので具体化することができる。
【0077】
モーションセンサー710は、図7では、ユーザの指部分に示されているが、ユーザが容易に所望の位置に移動させることができて、動作状態(停止状態を含む)を作り出すことができる如何なる身体部位にも装着または移植されることが可能であり、ユーザが作り出す動作状態を感知して、これに該当するユーザの身体の位置変化に関連した値が得られる。
【0078】
ここで、装着とは、当該部位(図7では、指)にモーションセンサーを付着または固定させることができる如何なる方式も可能であり、如何なる形態でも当該部位(図7では、指に差し込まれる指ぬきのような形態)にモーションセンサーが着脱される状況を意味することもある。
【0079】
また、モーションセンサー710は、ユーザの身体部位に装着または移植されるものに限定されるものではなく、ユーザの身体の動作状態を感知することができれば、ユーザの身体の外部に存在する第3の装置形態にも具現可能である。このような場合の第3の装置に該当するモーションセンサー710は、ユーザの身体の外部でユーザの動作状態を感知し、該感知された動作状態をユーザの体内に移植された生体移植医療装置700に如何なる方式でも伝達さえすれば良い。
【0080】
また、モーションセンサー710の具現は、前述した記載に限定されず、単数個で簡単な動作状態を感知することもでき、多数個配されて多様な動作状態の規則性、関連性、または立体性の組合わせによって、ユーザの意図を把握することができれば、如何なる形態でも可能である。
【0081】
通知部230は、外部装備100が、生体移植医療装置700に接近しようとする場合に、これに対して生体移植医療装置700に外部装備100の接近をユーザに知らせる信号を発生させうる。ここで、通知部230がユーザに伝達する信号は、光、音、振動、刺激などを通じて、ユーザの身体を通じて感知することができる信号であれば、何でも可能であり、外部装置(時計、ディスプレイ、端末など)を用いてユーザが認知することができる如何なる方式でも具現可能である。
【0082】
コード生成部220は、生体移植医療装置700が、体内に移植されたユーザから生体移植医療装置700を制御するために、モーションセンサー710からユーザの動作状態を入力され、これにより動作コードを生成させて保存することができる。但し、モーションセンサー710でユーザの動作状態を感知して、これにより動作コードを生成させ、該生成された動作コードを生体移植医療装置700に伝達する場合も想定することができる。この場合に、動作コードを生成させる機能を保有したコード生成部220は、生体移植医療装置700の代りに、モーションセンサー710に含まれうる。
【0083】
このような一連の過程を通じて生成された動作コードから把握したユーザの意図によって生体移植医療装置700は、特定活動を行うことができる。
【0084】
図8A及び図8Bは、本発明の一実施形態による生体移植医療装置のモーションセンサーの基本構造を示すブロック図である。
【0085】
図8Aは、基本的な第1モーションセンサー800の構造を示すものである。図8Aを参照すると、第1モーションセンサー800は、動作測定部801及び信号伝逹部802を含みうる。
【0086】
動作測定部801は、ユーザの動作状態を感知してユーザの身体の位置変化を測定する。
【0087】
信号伝逹部802は、生体移植医療装置700と通信して、動作測定部801で測定された位置変化を生体移植医療装置700に伝達する。
【0088】
図8Bは、多数のモーションセンサーを活用する場合に、多数のモーションセンサー中に基準となる動作状態を感知する第2モーションセンサー810の構造を示すものである。図8Bを参照すると、第2モーションセンサー810は、基準測定部811、信号送受信部812、及び演算部813を含みうる。
【0089】
基準測定部811は、基本的な機能において、ユーザの動作状態を感知してユーザの身体の位置変化を測定するという点で、図8Aの動作測定部801と同一である。
【0090】
但し、図8Aの第1モーションセンサー800のような構成を有するモーションセンサーが、多数存在している場合、このような多数のモーションセンサーから算出された多数の位置変化を収集するか、多数の位置変化を用いて多様な形態のコードまたはパターンを構成可能にする基準となるユーザの動作状態を定めるための基準測定部811を含む第2モーションセンサー810を考慮することができる。
【0091】
したがって、基準測定部811は、ユーザの動作状態のうち、ユーザの身体の特定の一部位の動作状態を基準に定めることができ、演算部813は、基準測定部811で基準として定められた動作状態と、多数の第1モーションセンサー800で測定されるユーザの動作状態との関係で、如何なる動作状態を表わすかを計算させうる。
【0092】
信号送受信部812は、生体移植医療装置700及び多数の第1モーションセンサー800と通信し、多数の第1モーションセンサー800で測定された位置変化を受信し、生体移植医療装置700に位置変化を伝送する。伝送方法としては、一般的な無線通信方法を使い、身体を通じる身体通信方法を使うこともできる。
【0093】
このような方式を通じて多様な形態の動作コードの生成が可能であり、これは、さまざまなユーザの意図を反映することができて、生体移植医療装置700に対する制御機能を多様化させうる。
【0094】
図9A及び図9Bは、本発明の一実施形態による生体移植医療装置の多数のモーションセンサーを通じて生成された動作コードを示す図である。
【0095】
前述したように、第1モーションセンサー800または第2モーションセンサー810は、ユーザの適切な動作状態を作り出すことができる如何なる身体部位に、如何なる形態でも適用可能なものや、図7に示したように、多様で適切な動きを表わすことができるユーザの指部位に装着または移植される形態を考慮することができ、図9A及び図9Bは、このような場合、指の位置変化をコード化またはパターン化して動作コードで示したものである。
【0096】
図9Aに示されたように、ユーザの指の場合、親指(thumb)に0番のモーションセンサー、人差し指(index finger)に4番のモーションセンサー、中指(middle finger)に3番のモーションセンサー、薬指(ring finger)に2番のモーションセンサー、小指(little finger)に1番のモーションセンサーが移植されているか、付着されている状況を仮定することができる。
【0097】
この場合、図8A及び図8Bに示した二つの形態のモーションセンサー800、810のうち、0番のモーションセンサーは、810の構造を有した第2モーションセンサーを装着し、残りのモーションセンサーは、800の構造を有した第1モーションセンサーを装着していると仮定する。このような場合に、ユーザの手の動きを通じて親指を基準にそれぞれの指の位置変化を感知して、次のように位置変化を互いにマッピングすることができる。
【0098】
図9Aは、親指からあらゆる指が離れている状況(または、指の5つがいずれも広がっている状況)を‘0000’(0x0)値にマッピング、人差し指のみ親指側に反り、他の3つの指は、大きい動きのない状況を‘1000’(0x8)値にマッピング、中指のみ親指側に反り、他の3つの指は、大きい動きのない状況を‘0100’(0x4)値にマッピングした例を示している。
【0099】
また、図9Bは、同様に5つの指に親指から小指まで0、4、3、2、1番のモーションセンサーが装着または移植された状況を仮定し、そのそれぞれの指の動きによって如何なる動作コードを生成させるかについての多様な態様を示す。
【0100】
もちろん、或る身体部位の或る状態あるいは動き、ジェスチャなどを如何なる信号でマッピングするかは、場合によって、同じ動作が、相異なる値のコードでマッピングされることもあり、多様な形態で具現されうる。
【0101】
したがって、図9A及び図9Bに示された位置変化またはマッピングは、指の5つに装着または移植されたモーションセンサーによって生成することができる簡単な形態のコードまたはパターンに過ぎず、ユーザのそれぞれの身体部位で生成することができる多様な動作状態を活用して、これと類似した形態の拡張された実施形態を導出することができ、このようなあらゆる実施形態の場合も、本発明の一態様に該当する。
【0102】
図10は、本発明の一実施形態によるモーションセンサーが備えられた生体移植医療装置の制御方法についての基本的な過程を示すフローチャートである。
【0103】
生体移植医療装置の制御方法は、外部装備100、生体移植医療装置700、及びモーションセンサー710の間でなされ、図10は、図7に示された基本的な構造で生体移植医療装置を制御する過程を示している。
【0104】
図10の生体移植医療装置700は、通信部210、コード生成部220、通知部230を含みうる。
【0105】
まず、生体移植医療装置700は、生体移植医療装置700の状態情報、あるいはユーザの生理的/病理的状態情報を保有しており、外部装備100は、生体移植医療装置700にこのような状態情報を要請する(1010)。
【0106】
このような状態情報を要請された生体移植医療装置700は、要請された情報を外部装備100に提供するかをユーザに確認する(1020)。
【0107】
この場合、生体移植医療装置700内の通知部230は、ユーザが感知させる光、音、振動、刺激などの信号を通じて、ユーザに外部装備100が接近または状態情報についての要請をしたことを注意喚起または認知させることで知らせることができ、このような信号を通じて、ユーザは、要請された情報を提供するかについての問い合わせがあることを認知し、状態情報を提供するか否かを決定して、その結果をモーションセンサー710を通じて体内の生体移植医療装置700に伝達する(1030)。
【0108】
言い換えれば、モーションセンサー710は、ユーザの動作状態を通じて作り出す位置変位を感知し、その応答を生体移植医療装置700に伝達する(1030)。すなわち、生体移植医療装置700は、モーションセンサー710を通じてユーザの動作状態に対する位置変化を伝達されて、要請された状態情報を外部装備100に提供するかを判断する。
【0109】
もし、ユーザが情報提供を承認(ユーザの動作状態を通じて把握したユーザの意図が要請された状態情報を提供することを承諾)した場合、すなわち、要請された状態情報を外部装備100に提供するように判断された場合、生体移植医療装置700が保有した状態情報を外部装備100に伝達する(1040)。もし、ユーザが情報提供を拒否(ユーザの動作状態を通じて把握したユーザの意図が要請された状態情報を提供することを拒否)した場合には、生体移植医療装置700は、拒絶する応答を外部装備100に伝達する(1040)。
【0110】
図11は、本発明の一実施形態によるモーションセンサーが備えられた生体移植医療装置の制御方法についての細部的な過程を示すフローチャートである。図11は、外部装備100、生体移植医療装置700、及びモーションセンサー710の間でなされる生体移植医療装備の制御方法についての過程を示すという点では、図10と類似したものである。
【0111】
但し、図11の生体移植医療装置700は、図10の生体移植医療装置が含んでいる通信部210、コード生成部220、通知部230に賦課して認証部240を含みうる。
【0112】
すなわち、図10に記述された動作は、図3の通信部210、コード生成部220、通知部230を含む生体移植医療装置を通じてなされるものであり、図11に記述された動作は、図5の通信部210、コード生成部220、通知部230、及び認証部240を含む生体移植医療装置を通じてなされる過程を詳細に示したものである。
【0113】
まず、生体移植医療装置700は、生体移植医療装置700の状態情報、あるいはユーザの生理的/病理的状態情報を保有しており、外部装備100は、生体移植医療装置700にこのような状態情報を要請する(1101)。
【0114】
次いで、生体移植医療装置700は、同一の外部装備100から以前に状態情報を提供することを要請されたことがあるかを確認し(1102)、同一の外部装備100から以前に状態情報を要請されたことがなければ、外部装備100と生体移植医療装置700との間に装備認証を行う(1103)。もし、外部装備100が状態情報を提供される権限がなくて、装備認証を完了することができなければ、生体移植医療装置700は、要請した状態情報についての提供を拒否する応答を外部装備100に伝達することができる。
【0115】
次いで、同一の外部装備100から以前に状態情報を要請されたことがあるか、前段階1103で装備認証が完了すれば、既設定された接近制御政策によって要請された状態情報を外部装備100に提供するか、モーションセンサー710を通じて提供有無を確認するかを判断する(1104)。
【0116】
このような接近制御政策は、生体移植医療装置700が保有している状態情報についてのプライバシーの程度、ユーザの保安要請の程度などによって多様に具現可能であり、図11では、外部装備100から以前に状態情報を要請されたことがあるならば、外部装備100に対する既設定された有効期間内の接近である場合(または、外部装備100が装備認証を完了した場合)、または要請された状態情報が以前に要請された状態情報と同じ状態情報に該当する場合にのみ(1104)、生体移植医療装置700が保有した状態情報を直ちに外部装備100に伝達できるように(1113)、接近制御政策を具現していることを表わす。モーションセンサー710を通じて提供有無を確認するかを判断する段階(1104)は、選択的なものであって、このような関係なく、常にモーションセンサー710を通じて確認することもできる。
【0117】
次いで、モーションセンサー710を通じて要請された状態情報を提供するかについてのユーザの意図を確認する場合、生体移植医療装置700が、モーションセンサー710に確認されようとすることをユーザに知らせる信号を発生させ(1105)、状態情報を要請された生体移植医療装置700は、要請された状態情報を外部装備100に提供するかをユーザに確認する(1106)。
【0118】
ユーザは、発生した信号(1105)を通じて外部装備100から状態情報についての提供要請があったことを認知し、前述したように、ユーザの動作状態が行われれば、このような動作状態は、モーションセンサー710を通じて感知される(1107)。この場合、ユーザは、生体移植医療装置700の状態情報の提供の問い合わせに対してユーザの意図を認知することができる動作状態を感知できるように、身体の停止状態、運動状態、瞳孔の運動状態などを行い、これによりモーションセンサー710は、動作状態または動作コードを算出する(1107)。もちろん、動作状態は、前述したように、コード化またはパターン化された形態で具現可能である。
【0119】
次いで、算出された動作状態または動作コードは、生体移植医療装置700に伝達される(1108)。生体移植医療装置700は、モーションセンサー710を通じてユーザの動作状態を伝達されて、要請された状態情報を外部装備100に提供するかについてのユーザの意図を把握する(1109)。
【0120】
もし、ユーザが情報提供を承認した場合(1110)、すなわち、要請された状態情報を外部装備100に提供するように判断された場合、生体移植医療装置700が保有した要請された状態情報を外部装備100に伝達する(1111、1112、1113)。もし、ユーザが情報提供を拒否した場合(1110)、すなわち、要請された状態情報を外部装備100に提供しないように判断された場合、生体移植医療装置700は、外部装備100に情報提供の拒否についての応答メッセージを生成して(1112)、これを外部装備100に伝達することもできる(1113)。
【0121】
前述した生体移植医療装置は、外部装備の接近または情報要請に対してユーザの意図を認知し、該認知されたユーザの意図によって、生体移植医療装置を制御しようとするものである。これにより、ユーザの意図を認知することが技術要素として含まれうる。
【0122】
したがって、ユーザの意図を認知する実施形態として、図12または図13に示されたような態様を考慮する。但し、このような実施形態以外にも、ユーザの意図を認知することができる形態は、如何なるものでも、本発明の範疇に含まれうる。
【0123】
図12は、本発明の一態様によってユーザの動作状態を通じてユーザの意図を認知することができる身体部位を示す図である。図12を参照すると、生体移植医療装置1200は、外部装備100の接近または情報要請に対してユーザの意図を認知して、それによって制御される構造からなる。
【0124】
図12に示されたように、ユーザの動作状態を通じてユーザの意図を認知することができる身体部位は、頭(顔の筋肉、目、瞳孔、瞼、耳、首など)1210、肩1220、ヒジ1230、手または手首1240、腰1250、ヒザ1260、足または足首1270などを含みうる。
【0125】
このようなそれぞれの部位は、前述した図8Aまたは図8Bのモーションセンサーをユーザの身体に装着または移植して、ユーザの動作状態を感知することからユーザの意図を認知することができ、モーションセンサー以外にも、図7で言及した第3の装置などの多様な手段によってユーザの意図を認知することができるユーザの動作状態を感知することができれば、本発明の範疇に含まれうる。
【0126】
また、ユーザの意図は、ユーザの脳の作用による意識の産物(思考)に該当するものであって、直接的にこのような脳の作用によってユーザの意図を認知する形態も、本発明の範疇に含まれうる。
【0127】
図13は、本発明の一実施形態による脳の作用を直接感知して、ユーザの意図を認知して生体移植医療装置を制御する構造を示す図である。図13を参照すると、生体移植医療装置1200は、外部装備100の接近または情報要請に対してユーザの脳またはその周辺に具現された感知部1300を通じてユーザの意図を認知して制御される構造からなる。
【0128】
生体移植医療装置(IMD)は、前述したように、ユーザの体内に移植されて患者の生理的/病理的状態情報を収集するか、ユーザの臓器と密接に連結されて臓器の動作を制御するなどの役割を行う機器であり、このような一般的な生体移植医療装置(IMD)としての機能を有するために、生体移植医療装置1200は、図2のような構成を含みうる。
【0129】
したがって、生体移植医療装置1200は、情報記憶部201、情報記憶部への接近仲裁部202、医療用センサー203、主制御部204を含み、それぞれの機能は、図2で前述した通りである。
【0130】
以上でのような構成は、生体移植医療装置(IMD)として有する本然の機能を行う構成である。
【0131】
このような基本的な構成201〜204と共に、生体移植医療装置1200は、通信部210、コード生成部220、通知部230、認証部240などを含みうる。但し、図13で、コード生成部220は、ユーザの脳またはその周辺に具現された感知部1300で同じ役割または一部機能を行うものに代替されうる。
【0132】
外部装備100は、生体移植医療装置1200の通信部210に連結されて生体移植医療装置1200の状態情報を得たり、あるいは生体移植医療装置1200内に保存されたユーザの生理的/病理的状態情報を得るために、生体移植医療装置1200に接近する。
【0133】
生体移植医療装置1200は、前述したような多様な目的で接近する外部装備100の要請に対して感知部1300を通じてユーザの意図を認知する。
【0134】
感知部1300は、ユーザの脳に直/間接的に連結されて、ユーザの停止状態、運動状態、瞳孔の運動状態などの動き(ジェスチャ、モーション)を運動神経または感覚神経などの電気的作用を通じて感知するか、脳の電気的/化学的作用によって発生する脳波状態などを通じてユーザの意識を直接分析するか、把握するなどの多様な方法を通じて外部装備100に対する接近に対して生体移植医療装置1200にユーザの意図を反映させる動作コードを生成する。
【0135】
したがって、感知部1300で脳の作用によるユーザの意図を直/間接的に認知して生成された動作コードを伝達された生体移植医療装置1200は、このような動作コードによって外部装備100に要請された状態情報を提供するか、提供を拒否し、また他の形態の応答を提供させうる。
【0136】
図14は、本発明の一実施形態による脳の作用を直接感知して、ユーザの意図を認知して生体移植医療装置を制御する過程を示すフローチャートである。
【0137】
生体移植医療装置の制御方法は、外部装備100、生体移植医療装置1200、及び感知部1300の間でなされ、図14は、図13に示された基本的な構造で生体移植医療装置を制御する過程を示している。
【0138】
まず、生体移植医療装置1200は、生体移植医療装置1200の状態情報、あるいはユーザの生理的/病理的状態情報を保有しており、外部装備100は、生体移植医療装置1200にこのような状態情報を得るために、生体移植医療装備1200に接近する(1410)。
【0139】
このように、外部装備100の接近に対して生体移植医療装置1200は、要請された状態情報を提供するか、または外部装備100の接近を許容するか、ユーザに確認する。この場合、生体移植医療装置1200は、ユーザの身体で感知できるように、光、音、振動、刺激などの信号を通じて、ユーザに外部装備100が接近または情報要請をしたことを注意喚起または認知させることで知らせることができる(1420)。
【0140】
また、このような信号を通じてユーザは、要請された状態情報を提供するか、または外部装備100の接近を許容するかについての問い合わせがあることを認知し、ユーザは、外部装備100の接近許容または情報の提供有無を決定して、その結果を感知部1300で生成された動作コードを通じて体内の生体移植医療装置1200に伝達する(1430)。
【0141】
感知部1300は、ユーザの脳に直/間接的に連結されて、ユーザの停止状態、運動状態、瞳孔の運動状態などの動き(ジェスチャ、モーション)を運動神経または感覚神経などの電気的作用を通じて感知するか、脳の電気的/化学的作用によって発生する脳波状態などを通じてユーザの意識を直接分析するか、把握するなどの多様な方法を通じて外部装備100に対する接近に対して生体移植医療装置1200にユーザの意図を反映させる動作コードを生成する。
【0142】
したがって、感知部1300で脳の作用によるユーザの意図を直/間接的に認知して生成された動作コードを伝達(1430)された生体移植医療装置1200は、このような動作コードによって外部装備100に要請された情報を提供するか、提供を拒否し、また他の形態の応答を提供させうる(1440)。すなわち、生体移植医療装置1200は、感知部1300を通じてユーザの停止状態、運動状態、瞳孔の運動状態、または脳波状態などを含むユーザの動作状態を通じてユーザの意図を認識し、該認識されたユーザの意図によって外部装備100の接近を許容するか否かを判断する。
【0143】
もし、ユーザが情報提供を承認(ここで、ユーザは、頭の中で情報提供を承諾する考えさえすればよい)した場合、または要請された状態情報を外部装備100に提供するように判断された場合、生体移植医療装置1200が保有した要請された情報を外部装備100に伝達する(1440)。もし、ユーザが情報提供を拒否(ここで、ユーザは、頭の中で情報提供を不許する考えさえすればよい)した場合には、生体移植医療装置1200は、拒絶する応答を外部装備100に伝達することができる(1440)。
【0144】
一方、本発明の実施形態は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータで読み取り可能なコードとして具現しうる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取れるデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。
【0145】
コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ保存装置などがあり、また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードとして保存されて実行可能である。そして、実施形態を具現するための機能的な(functional)プログラム、コード及びコードセグメントは、本発明が属する技術分野のプログラマーによって容易に推論されうる。
【0146】
以上で具体的な実施形態を説明した。前述した実施形態は、本発明を例示的に説明するためのものであって、本発明の権利範囲が特定の実施形態に限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0147】
本発明は、生体移植医療装置及びその制御方法の分野で適用可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの体内で医療活動を行う医療活動部と、
ユーザの動作状態を感知し、該感知された動作状態に基づいてユーザの意図を表わす動作コードを生成させるコード生成部と、
生成された動作コードによって、前記医療活動部の医療活動を制御する制御部と、
を含むことを特徴とする生体移植医療装置。
【請求項2】
前記医療活動部は、
ユーザの体内に移植されてユーザの生理的/病理的状態情報を収集することを特徴とする請求項1に記載の生体移植医療装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記動作コードによって、前記生理的/病理的状態情報を外部装備に伝送するか否かを決定することを特徴とする請求項2に記載の生体移植医療装置。
【請求項4】
前記コード生成部は、
ユーザの身体の停止状態、運動状態、瞳孔の運動状態、及び脳波状態のうち少なくとも一つを含む動作状態を感知することを特徴とする請求項1に記載の生体移植医療装置。
【請求項5】
前記コード生成部は、
ユーザの動作状態の基準を定める第1センサーと、
前記第1センサーで定められた基準からユーザの身体の停止状態、運動状態、及び瞳孔の運動状態のうち少なくとも一つを含む動作状態を感知する第2センサーと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の生体移植医療装置。
【請求項6】
前記第1センサーまたは前記第2センサーは、
ユーザの身体の外部に位置してユーザの身体の動作状態を感知することを特徴とする請求項5に記載の生体移植医療装置。
【請求項7】
前記コード生成部は、
ユーザの指に装着または移植されてユーザの動作状態を感知するセンサーを含むことを特徴とする請求項1に記載の生体移植医療装置。
【請求項8】
前記生体移植医療装置と通信する外部装備が、ユーザの生理的/病理的状態情報を獲得する権限があるか否かを認証する認証部をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の生体移植医療装置。
【請求項9】
前記コード生成部は、
前記認証部によって、前記外部装備が、前記生理的/病理的状態情報を獲得する権限があると認証された場合に限って、前記動作コードを生成させることを特徴とする請求項8に記載の生体移植医療装置。
【請求項10】
外部装備が、前記生体移植医療装置と通信するために接近した場合、前記外部装備の接近を認知する信号を発生させる通知部をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の生体移植医療装置。
【請求項11】
前記通知部は、
光、音、振動及び刺激のうち少なくとも何れか一つを通じてユーザが認知可能な信号を発生させることを特徴とする請求項10に記載の生体移植医療装置。
【請求項12】
外部装備の接近に対する生体移植医療装置の制御方法において、
外部装備から生体移植医療装置の状態情報、あるいはユーザの生理的/病理的状態情報を要請される段階と、
ユーザの動作状態を感知して、前記ユーザの意図を獲得する段階と、
獲得されたユーザの意図によって、前記状態情報を前記外部装備に伝送するか否かを決定する段階と、
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項13】
前記ユーザの意図を獲得する段階は、
前記ユーザの身体の停止状態、運動状態、瞳孔の運動状態、及び脳波状態のうち少なくとも一つを含むユーザの動作状態を感知することを特徴とする請求項12に記載の制御方法。
【請求項14】
前記ユーザの意図を獲得する段階は、
感知されたユーザの動作状態に基づいてユーザの意図を表わす動作コードを生成させる段階と、
生成された動作コードと既保存された動作コードとを比較して、前記生成された動作コードに該当するユーザの意図を獲得する段階と、
を含むことを特徴とする請求項13に記載の制御方法。
【請求項15】
前記外部装備に伝送するか否かを決定する段階は、
獲得されたユーザの意図によって、前記外部装備に前記状態情報を提供するか、拒絶する応答を前記外部装備に伝達することを特徴とする請求項12に記載の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−81270(P2012−81270A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−222159(P2011−222159)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】