説明

生体試料採取用キット

【課題】スワブの基端部が容器本体を覆蓋するキャップに取り付けられている場合に、スワブを軸周りに容易且つ安定して回転させて、スワブの先端部に設けられた採取部の全周に亘って生体試料を安定して付着させることができる、新規な構造の生体試料採取用キットを提供すること。
【解決手段】スワブ16のロッド部材12の基端部22に取り付けられて、容器本体18の開口部に開閉自在に装着されるキャップ部24の端面40に、該キャップ部24よりも小さな外形を有する把持突起44を突設した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体試料を採取したスワブを容器本体内に収容して封止することができる生体試料採取用キットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、臨床および診断解析の分野においては、生体試料を採取するためにスワブが広く用いられており、採取した生体試料を汚染等されることなく試験所等に移送するために、試料採取後のスワブを速やかに容器内に密封収容することができる生体試料採取用キットが広く提供されている。
【0003】
このような生体試料採取用キットは、例えば、特許文献1(特表2007−523663号公報)に記載されているように、ロッド部材の先端部に生体試料の採取部が設けられたスワブと、スワブを収容する筒状の容器本体と、容器本体の開口部に開閉自在に装着されるキャップ部とを含んで構成されている。そして、スワブのロッド部材の基端部にキャップ部を固定的に取り付けることにより、容器本体からのスワブの取り出しや、生体試料を採取した後のスワブを容器本体に収容して閉塞する一連の操作が、キャップ部を把持したままで行えるようにされている。
【0004】
ところが、このような従来構造の生体試料採取用キットでは、スワブの基端部が固定的に取り付けられたキャップ部が、容器本体の開口部を閉塞するために比較的大きな外形を有していることから、キャップ部を手指で把持しつつ、生体試料を採取部に付着させる操作を安定して行えない場合があった。特に、口腔内や鼻腔内等の狭い腔内にスワブを挿し入れた状態で、採取部に生体試料を付着させる場合には、スワブを回転させて採取部の全周に亘って生体試料を付着させることが有効であるが、キャップ部が大径であることから上手くスワブを回転させ難い。それ故、採取部の全周に亘って生体試料を付着させることができず、十分な量の生体試料が採取できなかったり、生体試料の採取に時間を要してしまう等の不具合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2007−523663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、スワブの基端部が容器本体を覆蓋するキャップに取り付けられている場合に、スワブを軸周りに容易且つ安定して回転させて、スワブの先端部に設けられた採取部の全周に亘って生体試料を安定して付着させることができる、新規な構造の生体試料採取用キットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
【0008】
本発明の第一の態様は、ロッド部材の先端部に生体試料の採取部が設けられたスワブと、該スワブを収容する容器本体と、該スワブの該ロッド部材の基端部に取り付けられて該容器本体の開口部に開閉自在に装着されるキャップ部とを含んで構成された生体試料採取用キットであって、前記キャップ部の端面に、該キャップ部よりも小さな外形を有する把持突起が突設されていることを、特徴とする。
【0009】
本発明によれば、キャップ部に該キャップ部よりも小さな外形を有する把持突起を設けたことにより、該把持突起を用いて生体試料採取時のスワブの操作を容易に行なうことが出来る。具体的には、生体試料を採取するためには、スワブの採取部を口腔内や鼻腔内などに挿し入れた状態で、採取部を回転等させて採取部の全周面に亘って生体試料を採取することが望ましい。しかし、スワブのロッド部材の基端部に設けられたキャップ部は、比較的外形が大きいことから、手指で把持しつつ回転させることが困難であった。この点、本発明によれば、キャップ部よりも外形が小さな把持突起が設けられていることから、例えば、親指と人差し指で把持突起を把持しつつ、両方の指を相対移動して把持突起を回転させることにより、スワブのロッド部材を把持突起と一体的に回転させて採取部を容易に回転させることが出来る。これにより、採取部の全周に亘って生体試料を容易且つ安定的に付着させることが出来る。
【0010】
なお、本発明において、把持突起がキャップ部よりも小さな外形を有するとは、スワブの軸方向投影において、把持突部がキャップ部よりも小さいことをいう。また、本発明における把持突起は、キャップ部に一体成形しても良いし、キャップ部と別体成形してキャップ部に固着しても良い。更に、スワブのロッド部材の基端部をキャップの端面から突出させて該ロッド部材の基端部を把持突起とする等しても良い。
【0011】
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記把持突起が前記キャップ部から切断可能とされているものである。
【0012】
本態様によれば、スワブの採取部に生体試料を採取して、スワブを容器本体に収容してキャップ部で容器本体の開口部を覆蓋した後に、把持突起を切断することによって、容器本体に収容されたスワブが生体試料採取後のものであるか否かを、把持突起の有無によって明確に判別することが出来る。その結果、生体試料採取後のスワブを再び用いる等の誤使用を防止することが出来る。
【0013】
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記ロッド部材と前記キャップ部と前記把持突起が、同心的に配設されているものである。
【0014】
本態様によれば、ロッド部材と把持突起の回転中心軸が略等しくされることから、把持突起を手指で回転させることによってロッド部材延いては採取部を安定して回転させることが出来る。その結果、生体試料をより安定して採取部の全周に付着させることが出来る。
【0015】
本発明の第四の態様は、前記第三の態様に記載のものにおいて、前記ロッド部材と前記把持突起が何れも円形断面でキャップ部を挟んだ両側に延出しており、略同一の径寸法を有しているものである。
【0016】
本発明の第五の態様は、前記第一〜第四の何れか1つの態様に記載のものにおいて、前記容器本体の最外周部の少なくとも一部が、非円形の横断面形状を有する回転阻止部とされているものである。
【0017】
このようにすれば、例えば生体試料採取用キットを机上等に載置した際に、生体試料採取用キットが転がることを防止することが出来る。特に、容器本体は、生体試料を採取する間、スワブが取り出されて適当な場所に載置されていることが多い。そして、この容器本体に回転阻止部が設けられていることから、生体試料採取時に容器本体が転がることを防止することが出来て、採取作業をより容易にすることが出来る。
【0018】
なお、本態様における非円形の横断面形状としては、生体試料採取用キットの転がりを防止し得るものであれば良い。従って、必ずしも容器本体の外周面に平坦面を形成する四角形や長方形等の矩形状、六角形や八角形等の多角形状、その他直線状の辺を少なくとも一部に有する断面形状のみならず、容器本体の外周面に平坦面を形成すること無しに回転を阻止することの出来る楕円等の断面形状でも良い。
【0019】
本態様によれば、把持突起が円形断面とされると共に、ロッド部材と同程度の小径とされることから、把持突起を容易に把持出来ると共に、より円滑且つ容易に回転させることが出来る。また、把持突起の外周長さと採取部の外周長さが近似又は同程度とされることにより、採取部の回転状態を把持突起の回転状態から想起し易く、スワブの操作性を向上して、採取部の全周に亘る生体試料の付着をより確実に行なうことが出来る。
【発明の効果】
【0020】
本発明においては、キャップ部の端面に、キャップ部よりも外形の小さな把持突起を設けた。これにより、生体試料を採取する際には、把持突起を把持して回転させることによって、スワブの採取部を容易且つ安定的に回転させることが出来る。その結果、採取部の全周に亘って生体試料を容易且つ安定的に付着させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態としての生体試料採取用キットの斜視図。
【図2】図1に示した生体試料採取用キットの分解状態の側面図。
【図3】図1に示した生体試料採取用キットの平面図。
【図4】図3におけるIV−IV断面の要部の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0023】
先ず、図1〜図3に、本発明の一実施形態としての生体試料採取用キット10を示す。図2から明らかなように、生体試料採取用キット10は、ロッド部材12の先端部に採取部14が設けられたスワブ16と、該スワブ16のロッド部材12を収容する容器本体18とを含んで構成されている。
【0024】
スワブ16のロッド部材12は、円形断面をもって一直線状に延伸されており、軸方向の中間部分に設けられたテーパ状の縮径部20を挟んだ一方(図2中、上方)の側が、他方(図2中、下方)の側よりも僅かに大径とされている。ロッド部材12の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニル、ABS(acrylonitrile butadiene styrene)等の任意のプラスチック材料が好適に採用される。
【0025】
ロッド部材12の先端部(図2中、下端部)には、採取部14が設けられている。採取部14は、ロッド部材12の先端部に親水性素材からなるスポンジや繊維が接着等で固着されて、全周に亘って覆われた構造とされている。採取部14を形成するスポンジや繊維の素材としては、ポリウレタン、レーヨン、ポリエステル、ポリアミド、炭素繊維、アルギネート、綿、絹等が例示される。
【0026】
ロッド部材12において、採取部14と反対側の基端部22(図2中、上端部)には、キャップ部24が設けられている。図4に示すように、本実施形態におけるキャップ部24は、ロッド部材12とは別体成形された一体成形品とされている。なお、図4においては、理解を容易とするために、ロッド部材12を仮想線で示している。キャップ部24の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニル、ABS(acrylonitrile butadiene styrene)等の任意のプラスチック材料が好適に採用される。
【0027】
キャップ部24は、略円筒形状の本体部26を有している。本体部26には、本体部26と同一中心軸上で一方(図4中、下方)に突出する円柱状の外形を有する封止突部28が形成されている。封止突部28の外径寸法は本体部26の内径寸法よりも僅かに小さくされており、本体部26の端部30と封止突部28との間に、封止突部28の突出方向(図4中、下方)に開口して、封止突部28の周囲を全周に亘って連続して延びる嵌込溝32が形成されている。
【0028】
本実施形態における封止突部28は、略U字状断面を有する外周壁部34が周方向に連続して形成されることにより、中央に差込孔36が形成された円筒形状とされている。そして、外周壁部34において、封止突部28の内周側に位置する壁部が、封止突部28の突出方向と反対側(図4中、上方)に延出されることによって、キャップ部24には、本体部26の同一中心軸上を延びる有底円筒形状の中心軸部38が形成されている。中心軸部38の端面は、本体部26の軸方向(図4中、上下方向)で本体部26の端面と等しい位置に設定されており、中心軸部38の端面を含んで、キャップ部24の端面40が形成されている。また、差込孔36が、封止突部28と中心軸部38に亘って形成されている。そして、差込孔36にロッド部材12の基端部22が差し込まれて圧入や接着等により固定されることで、ロッド部材12の基端部22にキャップ部24が取り付けられている。
【0029】
キャップ部24の端面40には、把持突起44が一体成形されている。把持突起44は、端面40から突出して、本体部26の中心軸上を延びるロッド形状とされている。把持突起44は略一定の円形断面をもって延出されている。把持突起44の径寸法:rは、キャップ部24における本体部26の径寸法:Rよりも小さくされている。把持突起44の径寸法:rは、把持突起44を親指と人差し指で摘める程度、より好ましくは、把持突起44を挟んだ状態で、親指と人差し指が互いに接触出来る大きさに設定されることが好ましく、例えば、0.5mm〜4mm、より好ましくは、0.8mm〜2.0mmの範囲内に設定される。また、更に好ましくは、把持突起44の径寸法:rは、ロッド部材12の径寸法と略等しい大きさに設定される。本実施形態においては、把持突起44の径寸法が、キャップ部24の差込孔36の径寸法と略等しくされることによって、該差込孔36に差し込まれるロッド部材12の径寸法と略等しくされている。
【0030】
把持突起44には、端面40に近接した位置において、切断部46が形成されている。切断部46は、V字状断面をもって把持突起44の全周に連続して延びる溝状の切欠とされている。これにより、把持突起44は、切断部46において断面積が部分的に小さくされて、キャップ部24から切断可能とされている。
【0031】
このような把持突起44が、キャップ部24の中心軸上において、本体部26から突出して形成されている。これにより、キャップ部24の差込孔36にロッド部材12を差し込んだ状態で、ロッド部材12と把持突起44が、キャップ部24を挟んだ両側に延出されている。更に、把持突起44と差込孔36が、キャップ部24の中心軸上に形成されていることにより、これらロッド部材12とキャップ部24、および把持突起44が、互いに同一中心軸上に配設されている。
【0032】
一方、容器本体18は、一端側(図4中、上側)に開口部48を有する筒状の容器とされている。容器本体18は、後述する回転阻止部52を除く略全長に亘って一定の円形断面を有すると共に、スワブ16のロッド部材12を収容可能な長さを有する略試験管形状とされている。容器本体18は一体成形品とされており、好適には例えばブロー成形等で形成される。容器本体18の形成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニル、ABS(acrylonitrile butadiene styrene)等の任意のプラスチック材料が好ましい。図4に示したように、容器本体18の開口側端部の外径は僅かに拡径されており、スワブ16に設けられたキャップ部24の本体部26の外径と略等しくされている。容器本体18の開口端面には、容器本体18の開口方向(図4中、上方)に突出する周壁状のカラー部50が一体成形されている。
【0033】
また、図2等に示すように、容器本体18における開口部48と反対側の端部には、容器本体18の最外周部の一部が非円形の横断面形状とされた回転阻止部52が形成されている。これにより、生体試料採取用キット10を机上等に載置した場合に、載置面に当接する容器本体18の最外周部に設けられた非円形横断面の回転阻止部52が抵抗となって、生体試料採取用キット10が転がることが防止されるようになっている。回転阻止部52の断面形状は、生体試料採取用キット10の転がりを阻止し得る形状であれば良く、平坦面を形成することとなる直線状の辺を有する断面形状のみならず、楕円等の断面形状でも良い。本実施形態における回転阻止部52の横断面形状は正方形断面とされており、容器本体18の本体部分の円形断面に外接する大きさの正方形断面とされている。
【0034】
そして、図4に示したように、スワブ16のロッド部材12を容器本体18の中に挿し入れて、キャップ部24の嵌込溝32内に容器本体18のカラー部50を嵌め入れる。これにより、キャップ部24が容器本体18に固定されると共に、封止突部28が容器本体18の開口部48に挿入されて、開口部48が封止される。その結果、スワブ16のロッド部材12が容器本体18に収容された状態で、容器本体18の開口部48がキャップ部24で覆蓋される。
【0035】
このような構造とされた生体試料採取用キット10は、容器本体18の開口部48がキャップ部24で覆蓋されて、スワブ16が容器本体18に収容された状態で使用者に提供される。そして、生体試料を採取する際には、キャップ部24を把持して容器本体18から取り外し、スワブ16を容器本体18から取り出すと共に、スワブ16の採取部14を口腔内や鼻腔内に挿入して採取部14に生体試料を付着させる。その後、スワブ16を容器本体18に再び収容して、キャップ部24を容器本体18の開口部48に装着して開口部48を封止することで、生体試料の採取と容器本体18への収容が完了する。
【0036】
そして、本実施形態に従う構造とされた生体試料採取用キット10によれば、キャップ部24において、キャップ部24よりも外形の小さな把持突起44が設けられている。これにより、採取部14に生体試料を付着させるに際して、例えば把持突起44を親指と人差し指で摘んで転がすように回転させることにより、採取部14を安定的且つ容易に回転させて、採取部14の全周に生体試料を安定的且つ容易に付着させることが出来る。特に本実施形態においては、把持突起44が円形断面とされていることから、把持突起44の回転がより容易に行なえるようにされている。
【0037】
さらに、把持突起44とロッド部材12が、互いに同軸上に配設されている。これにより、把持突起44を回転させることによって、ロッド部材12を同一中心軸上で安定的に回転させることが出来る。また、ロッド部材12の先端に設けられた採取部14が、把持突起44の延出直線上に位置されることから、採取部14の位置が推測し易くされている。それと共に、把持突起44とロッド部材12の外径が略等しくされていることから、把持突起44の外周長さと採取部14の外周長さが近似又は同程度とされることにより、採取部14の回転状態も推測し易くされている。これにより、スワブ16の操作性の更なる向上を図ることが出来て、生体試料の採取をより容易且つ確実に行なうことが出来る。
【0038】
加えて、把持突起44は、切断部46が形成されることにより、切断部46において切断容易とされている。これにより、生体試料を採取した後に、把持突起44を切断部46から切断してキャップ部24から切り離すことにより、把持突起44が切り離されていることをもって、容器本体18内のスワブ16が生体試料の採取後のものであることを表示することが出来る。これにより、生体試料が透明で採取の完了と未了が目視で判別困難な場合でも、把持突起44の有無により、採取の完了と未了を容易に判別することが出来る。その結果、生体試料採取後のスワブ16を再び用いる等の誤使用を防止することが出来る。
【0039】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、把持突起の断面形状は円形状に限定されず、四角形や三角形、八角形等の多角形状断面や楕円等の曲線を含む形状、その他任意の断面形状が適宜に採用可能である。
【0040】
また、スワブにおいて、キャップ部とロッド部材を一体成形しても良い。更に、把持突起をキャップ部と別体成形してキャップ部に取り付ける等しても良いし、ロッド部材の基端部をキャップ部から突出させて把持突部とする等しても良い。更にまた、キャップ部は、前記実施形態のように容器本体の開口部に嵌め合わせて装着されるものに限定されず、容器本体の外面とキャップ部の内面にネジを形成して、容器本体の開口部に螺着されるもの等でも良い。
【符号の説明】
【0041】
10:生体試料採取用キット、12:ロッド部材、14:採取部、16:スワブ、18:容器本体、22:基端部、24:キャップ部、40:端面、44:把持突起、46:切断部、48:開口部、52:回転阻止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロッド部材の先端部に生体試料の採取部が設けられたスワブと、該スワブを収容する容器本体と、該スワブの該ロッド部材の基端部に取り付けられて該容器本体の開口部に開閉自在に装着されるキャップ部とを含んで構成された生体試料採取用キットであって、
前記キャップ部の端面に、該キャップ部よりも小さな外形を有する把持突起が突設されていることを特徴とする生体試料採取用キット。
【請求項2】
前記把持突起が前記キャップ部から切断可能とされている請求項1に記載の生体試料採取用キット。
【請求項3】
前記ロッド部材と前記キャップ部と前記把持突起が、同心的に配設されている請求項1又は2に記載の生体試料採取用キット。
【請求項4】
前記ロッド部材と前記把持突起が何れも円形断面でキャップ部を挟んだ両側に延出しており、略同一の径寸法を有している請求項3に記載の生体試料採取用キット。
【請求項5】
前記容器本体の最外周部の少なくとも一部が、非円形の横断面形状を有する回転阻止部とされている請求項1〜4の何れか1項に記載の生体試料採取用キット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−217779(P2012−217779A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−89772(P2011−89772)
【出願日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(000135036)ニプロ株式会社 (583)
【Fターム(参考)】