生体運動情報表示処理装置及び生体運動情報処理システム
【課題】理解しやすくかつ面白みのある態様でユーザー状況を表示する生体運動情報表示処理装置及び生体運動情報処理システムを提供する。
【解決手段】生体運動情報表示処理装置は、被検出体の生体情報を取得する生体情報取得部と、被検出体の運動情報を取得する運動情報取得部と、被検出体の食事情報を取得する食事情報取得部と、被検出体の表示キャラクターを取得する表示キャラクター取得部と、画像表示を行う表示部14と、生体情報と運動情報と食事情報とに基づいて、表示キャラクターの表現又は動作を決定し、表示部14に、決定した表示キャラクターの表現又は動作による画像表示が行われるように制御する制御部10と、を備える。
【解決手段】生体運動情報表示処理装置は、被検出体の生体情報を取得する生体情報取得部と、被検出体の運動情報を取得する運動情報取得部と、被検出体の食事情報を取得する食事情報取得部と、被検出体の表示キャラクターを取得する表示キャラクター取得部と、画像表示を行う表示部14と、生体情報と運動情報と食事情報とに基づいて、表示キャラクターの表現又は動作を決定し、表示部14に、決定した表示キャラクターの表現又は動作による画像表示が行われるように制御する制御部10と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体運動情報表示処理装置及び生体運動情報処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
健康管理やコミュニケーション用途で、自分や他人の生体情報、運動情報、或いはこれらから推定される状況を、専門家以外の一般の人々も容易に理解できるように表示させ、多様な利用態様を創出可能とする生体運動情報表示処理装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−39157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、メタボリックシンドローム改善・予防や健康維持・増進につながる生活習慣の改善を目的とした指導・支援サービスにおいて、従来の表示方法は、生活習慣改善に向けた取り組みの進捗状況に連動したキャラクター表示ではないため、進捗状況を把握できない。また、キャラクターは自分で設定するものではないので、現実感がなかったり愛着に欠けるものであったりした。その結果、生活習慣改善を進める上で必要なモチベーションの維持・向上や行動変容につながっていなかった虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]被検出体の生体情報を取得する生体情報取得部と、前記被検出体の運動情報を取得する運動情報取得部と、前記被検出体の食事情報を取得する食事情報取得部と、前記被検出体の表示キャラクターを取得する表示キャラクター取得部と、画像表示を行う表示部と、前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とに基づいて、前記表示キャラクターの表現又は動作を決定し、前記表示部に、決定した前記表示キャラクターの表現又は動作による画像表示が行われるように制御する制御部と、を備えることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【0007】
これによれば、被検出体の生体情報、運動情報、及び食事情報から、下記1〜3のような生活習慣改善の進捗状況を被検出体が自分で設定した表示キャラクターで親しみやすく、また分かりやすく表示させることで、被検出体が自分の進捗状況をリアルに振り返って励みや反省にしたり、自分と他人との進捗状況を比べることで競争心を高めたりして、モチベーション向上として行動変容につなげる生体運動情報表示処理装置を提案できる。
【0008】
上記の生活習慣に向けた取り組みの進捗状況とは、例えば以下のことを示している。
1.生活習慣改善のために設定した行動目標が実施できているか。例えば、食事について、1日の目標摂取カロリー○○kcalが守られているか。運動について、1日20分はウォーキングをしているかなどである。
2.健康管理項目(例えば、体重・体脂肪率・BMIなど)の状況はどうか。例えば、体重が減少しているかなどである。
3.生活習慣改善のための行動(例えば、運動・食事)が継続できているかなどである。
【0009】
[適用例2]上記生体運動情報表示処理装置であって、情報を保存する保存部をさらに備え、前記制御部は、前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを取得した際に、その取得された前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報と、若しくは取得された前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とに基づいて決定された前記表示キャラクターの表現又は動作を示すキャラクター関連情報を、前記保存部に保存させることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【0010】
これによれば、被検出体の生体情報、運動情報、及び食事情報を、或る程度の期間保存させることができる。
【0011】
[適用例3]上記生体運動情報表示処理装置であって、前記制御部は、所定の条件で前記保存部から前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報と、若しくは前記キャラクター関連情報を読み出し、読み出した前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報と、若しくは前記キャラクター関連情報を用いて前記表示キャラクターの表示制御を行うことを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【0012】
これによれば、被検出体の生体情報、運動情報、及び食事情報が、或る程度の期間保存されているので、その保存されている範囲内で過去の時点を指定して、その生体情報、運動情報、及び食事情報を抽出させるようにすることで、過去の被検出体の状況を表示キャラクターにより表示することができる。
【0013】
[適用例4]上記生体運動情報表示処理装置であって、前記生体情報は、脈拍、心拍、身長、体重、BMI、腹囲、体脂肪率、血圧、血糖、コレステロール、中性脂肪、GOT、GPT、及びγ−GTPのうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【0014】
これによれば、被検出体の生体情報を容易に取得できる。
【0015】
[適用例5]上記生体運動情報表示処理装置であって、前記運動情報は、運動時間、歩数、消費カロリー、及び運動種目のうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【0016】
これによれば、被検出体の運動情報を容易に取得できる。
【0017】
[適用例6]上記生体運動情報表示処理装置であって、前記食事情報は、摂取カロリー、食事内容、食事時間、食事量、栄養バランス、及び食事習慣のうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【0018】
これによれば、被検出体の食事情報を容易に取得できる。
【0019】
[適用例7]生体運動情報送信装置と、生体運動情報表示処理装置とを有する生体運動情報処理システムであって、前記生体運動情報送信装置は、被検出体の生体情報を検出する生体情報検出部と、前記被検出体の運動情報を検出する運動情報検出部と、前記生体情報及び前記運動情報を送信出力する送信部と、を備え、前記生体運動情報表示処理装置は、前記被検出体の前記生体情報を取得する生体情報取得部と、前記被検出体の前記運動情報を取得する運動情報取得部と、前記被検出体の食事情報を取得する食事情報取得部と、前記被検出体の表示キャラクターを取得する表示キャラクター取得部と、画像表示を行う表示部と、情報通信を行う通信部と、前記通信部に前記生体情報及び前記運動情報の受信処理を実行させるとともに、前記食事情報と、前記通信部で受信した前記生体情報及び前記運動情報、に基づいて、前記表示キャラクターの表現又は動作を決定し、前記表示部に、決定した前記表示キャラクターの表現又は動作による画像表示が行われるように制御する制御部と、を備えることを特徴とする生体運動情報処理システム。
【0020】
これによれば、生体運動情報表示装置のユーザーは、生体運動情報送信装置を装着している被検出体についての現在の状況を、表示キャラクター画像により知ることができる。
【0021】
[適用例8]上記生体運動情報処理システムであって、前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを蓄積する蓄積部を備えたサーバー装置をさらに有し、前記生体運動情報表示処理装置の前記通信部は、前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを前記サーバー装置に対して送信し、前記サーバー装置は、送信されてきた前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを、前記蓄積部に蓄積し、前記生体運動情報表示処理装置の前記通信部は、前記サーバー装置が前記蓄積部に蓄積されている前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とに基づいて決定した、前記表示キャラクターの表現又は動作を示すキャラクター関連情報を受信することを特徴とする生体運動情報処理システム。
【0022】
これによれば、サーバー装置において、生体運動情報送信装置の被検出体についての生体情報等が、或る程度の期間保存されているのであれば、その保存されている範囲内で過去の時点を指定して、その生体情報等を抽出させるようにすることで、過去の被検出体の状況を表示キャラクター画像により表示することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本実施形態に係る生体運動情報検出表示装置のブロック図。
【図2】本実施形態に係る本実施形態に係わるキャラクターの表現・動作内容の決定条件を示す表。
【図3】本実施形態に係る本実施形態に係わる生活習慣改善プログラムスタート前の流れを示すフローチャート。
【図4】本実施形態に係る本実施形態に係わるWEBサイトの画面イメージを示す図。
【図5】本実施形態に係る本実施形態に係わるキャラクターの「街」を示す図。
【図6】本実施形態に係る生体運動情報検出表示装置の他の例のブロック図。
【図7】本実施形態に係るキャラクター画像表示処理のフローチャート。
【図8】本実施形態に係る生体運動情報処理システムの説明図。
【図9】本実施形態に係る生体運動情報送信装置のブロック図。
【図10】本実施形態に係るサーバー装置のブロック図。
【図11】本実施形態に係る生体運動情報表示装置のブロック図。
【図12】本実施形態に係る生体運動情報表示装置の他の例のブロック図。
【図13】本実施形態に係るサーバー装置への送信処理のフローチャート。
【図14】本実施形態に係る生体運動情報表示装置への送信及び表示処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本実施形態を説明する。説明は次の順序で行う。
(生体運動情報検出表示装置の構成)
(キャラクター表示処理)
(システム構成)
(生体運動情報送信装置の構成)
(サーバー装置の構成)
(生体運動情報表示装置の構成)
(キャラクター表示のためのシステム動作)
(効果及び変形例)
【0025】
(生体運動情報検出表示装置の構成)
図1は、本実施形態に係る生体運動情報検出表示装置のブロック図である。
まず図1で生体運動情報検出表示装置1の構成を説明する。本実施形態に係る生体運動情報検出表示装置(生体運動情報表示処理装置)1は、ユーザー(被検出体)が所持する装置であり、その表示画面に、所持するユーザーの生体情報、運動情報、及び食事情報に基づくキャラクター(表示キャラクター)表示を行う機器である。
生体運動情報検出表示装置1は、例えば眼鏡型のディスプレイを持つ機器であってユーザーが頭部に装着するものであってもよいし、腕時計型としてユーザーが腕に装着するものであってもよい。また、携帯電話器、PDA(Personal Digital Assistant)のような携帯に適した形状及びサイズの機器としてユーザーが持ち歩くものでもよい。さらには、携帯電話機やPDAの内蔵機能として、この生体運動情報検出表示装置1としての機能部位を設けてもよい。なお、生体運動情報検出表示装置1は、ユーザーが運動時や日常生活での活動時の生体情報及び運動情報を計測してもよい。計測する各情報は計測日時、脈拍数、総運動時間、目標脈拍ゾーン滞在時間、歩数、及び消費カロリーなどを記録してもよい。
【0026】
生体運動情報検出表示装置1は、システムコントローラー(制御部)10、生体センサー部11、運動センサー部12、位置検出部13、表示部14、日時計数部15、操作部16、記憶部(保存部)17、及び通信部18を有する。
【0027】
システムコントローラー10は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリー部、インターフェース部を備えたマイクロコンピューターにより構成され、生体運動情報検出表示装置1の全体を制御する制御部とされる。
このシステムコントローラー10は内部の動作プログラムに基づいて、生体運動情報検出表示装置1内の各部の制御を行い、生体情報、運動情報、及び食事情報に基づくキャラクター表示動作等を実行させる。
【0028】
システムコントローラー10は、生体情報取得部、運動情報取得部、食事情報取得部、及び表示キャラクター取得部を備えている。生体情報取得部は、被検出体の生体情報を取得する。運動情報取得部は、被検出体の運動情報を取得する。食事情報取得部は、被検出体の食事情報を取得する。表示キャラクター取得部は、被検出体の表示キャラクターを取得する。システムコントローラー10は、生体情報、運動情報、及び食事情報に基づいて、表示キャラクターの表現又は動作を決定し、表示部14に、決定した表示キャラクターの表現又は動作による画像表示が行われるように制御する。
【0029】
生体センサー部11は、ユーザーの生体情報を検出する。生体情報とは、ユーザーの脈拍、心拍、身長、体重、BMI、腹囲、体脂肪率、血圧、血糖、コレステロール、中性脂肪、GOT、GPT、及びγ−GTPなどである。これにより、被検出体の生体情報を容易に取得できる。
例えば脈拍、血圧などを検出するには、被検出者の皮膚に接触するセンサーを用いることが考えられる。生体情報(BMI)はキャラクター表示・「体型変化」に反映される。
生体センサー部11は、所要のセンサーによる検出結果情報をシステムコントローラー10に出力する。
【0030】
運動センサー部12は、ユーザーの運動情報を検出する。運動情報とは、ユーザーの運動時間、歩数、消費カロリー、及び運動種目などである。これにより、被検出体の運動情報を容易に取得できる。
これらの運動情報は、加速度センサー、ジャイロ(角速度センサー)、振動センサーなどを用いることで検出可能となる。即ち加速度センサーやジャイロを備えることで、ユーザーの動きに応じた信号として、例えば全身の動き、頭部の動き、首の動き、腕部の動き、脚部の動きなどを検出することができる。もちろん腕部の動き、脚部の動きなどを検出する場合は、加速度センサーやジャイロがユーザーの腕部や脚部に装着されるようにすればよい。
運動センサー部12は、これら加速度センサー等による検出結果情報をシステムコントローラー10に出力する。
【0031】
位置検出部13は例えばGPS受信部とされる。GPS受信部は、GPS(Global Positioning System)の衛星からの電波を受信し、現在位置としての緯度・経度の情報をシステムコントローラー10に出力する。
なお、位置検出部13としては、WiFi(Wireless Fidelity)や携帯電話会社が提供する位置情報サービスを利用するものとしてもよい。
日時計数部15は、常時日時カウント動作を行い、年月日時分秒を計数する。
【0032】
操作部16は、生体運動情報検出表示装置1を使用するユーザーが各種の操作を行うためのキーやダイヤルなどの操作子として設けられている。また表示部14にタッチパネルを設け、これを操作部16としてタッチ操作可能としてもよい。
例えば、電源オン/オフ操作、表示関連操作(例えば表示モードの選択や表示調整操作)、各種設定操作、さらには後述する過去の状況履歴表示のための操作などが可能とされる。
操作部16からユーザーの食事情報が入力される。食事情報とは、ユーザーの摂取カロリー、食事内容、食事時間、食事量、栄養バランス、及び食事習慣などである。これにより、被検出体の食事情報を容易に取得できる。もちろん、上述の生体情報及び運動情報の入力も操作部16から入力可能である。
操作部16は、これら入力による取得結果情報をシステムコントローラー10に出力する。運動情報及び食事情報は「街」のキャラクター表示に最新データとして反映される。それによりキャラクターは表示及び実施状況によって動作する。
システムコントローラー10は、操作部16からの操作情報に基づいて所要の制御処理を行う。
なお本実施形態の生体運動情報検出表示装置1は、生体センサー部11や運動センサー部12を備えるため、これらによって検出される生体情報及び運動情報から、ユーザーの意識的な挙動を検知して、システムコントローラー10がそれを操作入力情報と判断するようにしてもよい。
例えばユーザーが生体運動情報検出表示装置1をコツコツと軽く叩くといったことを、運動センサー部12の加速度センサー、振動センサー等で検知し、これをシステムコントローラー10がユーザーの操作として認識するようにすることができる。
またユーザーが頭を回す、首を振るなどとすることを加速度センサーや角速度センサーで検知し、これをシステムコントローラー10がユーザーの操作として認識するようにしてもよい。
【0033】
通信部18は、外部機器との間でのデータの送受信を行う。通信部18は、有線又は無線でネットワーク接続されて通信を行うものであればよい。例えば後述する図8のようなシステムにおけるネットワーク通信を行ったり、他の機器と直接データ通信を行ったりする部位として構成される。
【0034】
記憶部17は、システムコントローラー10の制御に基づいて各種データの記録(保存や、記録されているデータの再生(読み出し)を行う。記憶部17には、システムコントローラー10の制御に基づいて生体情報、運動情報、及び食事情報を取得した際に、その取得された生体情報、運動情報、及び食事情報が保存される。若しくは、記憶部17には、取得された生体情報、運動情報、及び食事情報に基づいて決定されたキャラクターの表現又は動作を示すキャラクター関連情報が保存される。これにより、被検出体の生体情報、運動情報、及び食事情報を、或る程度の期間保存させることができる。
システムコントローラー10は、所定の条件で記憶部17から生体情報、運動情報、及び食事情報を読み出し、読み出した生体情報、運動情報、及び食事情報を用いて表示キャラクターの表示制御を行う。若しくは、システムコントローラー10は、キャラクター関連情報を読み出し、読み出したキャラクター関連情報を用いて表示キャラクターの表示制御を行う。これによ、被検出体の生体情報、運動情報、及び食事情報が、或る程度の期間保存されているので、その保存されている範囲内で過去の時点を指定して、その生体情報、運動情報、及び食事情報を抽出させるようにすることで、過去の被検出体の状況を表示キャラクターにより表示することができる。
この記憶部17は、RAM或いはフラッシュメモリーなどの固体メモリーにより構成されてもよいし、例えばHDD(Hard Disk Drive)により構成されてもよい。
また内蔵の記録媒体ではなく、可搬性の記録媒体、例えば固体メモリーを内蔵したメモリーカード、光ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリーなどの記録媒体に対応する記録再生ドライブなどとされてもよい。
もちろん、固体メモリーやHDD等の内蔵タイプのメモリーと、可搬性記録媒体に対する記録再生ドライブの両方が搭載されてもよい。記憶部17は後述するサーバー装置でもよい。
本実施形態の場合、記憶部17には、特にキャラクター情報格納部17a、検出情報蓄積部17b、地図データベース17c、及び通信データ格納部17dとしての記憶領域が用意される。
【0035】
キャラクター情報格納部17aは、表示するキャラクターとしての画像データを格納する。例えばそのキャラクターのデザインとしての画像や、キャラクターの表現、動作を表す各種の画像データが記憶される。
【0036】
検出情報蓄積部17bは、生体センサー部11で検出される生体情報、運動センサー部12で検出される運動情報、位置検出部13で検出される位置情報を記憶する。例えばシステムコントローラー10の制御に基づいて、一定時間ごとに、これらの情報を、日時計数部15でカウントされている日時情報とともに記憶していくようにされる。つまり検出情報蓄積部17bには、ユーザーの生体情報、運動情報、及び位置情報の履歴が蓄積される。
地図データベース17cには、地図表示を行うための地図画像その他必要な情報が記憶されている。
通信データ格納部17dは、通信部18での送信/受信データのバッファリングや格納に用いられる。
【0037】
表示部14は、例えば液晶パネル、有機ELパネル等の表示パネル部と、表示パネル部を表示駆動する表示駆動部が設けられる。表示駆動部は、供給される画像データを表示パネル部において表示させるための画素駆動回路で構成されている。画素駆動回路は表示パネル部においてマトリクス状に配置されている各画素について、それぞれ所定の水平/垂直駆動タイミングで映像信号に基づく駆動信号を印加し、表示を実行させる。
この表示部14は、システムコントローラー10の制御に基づいて、表示パネル部に所定の表示を実行させる。特に本実施形態では、システムコントローラー10が生体情報、運動情報、及び食事情報に基づくキャラクター画像データを表示部14に供給し、表示部14にキャラクター表示を実行させる。システムコントローラー10は、生体情報、運動情報、及び食事情報によって表示すべきキャラクター画像を決定して表示部14に供給する。
またシステムコントローラー10は、地図データベース17cに記憶された地図画像データを用いて、表示部14に地図表示を実行させる場合もある。
【0038】
このような生体運動情報検出表示装置1は、ユーザーが装着できるように小型軽量の機器として構成されることが好適である。検出しようとする生体情報の内容にもよるが、例えば腕時計型、眼鏡型、ヘッドセット型、帽子型、ヘルメット型、手袋型、或いは機器内蔵の衣服などの形態であって、特に一部(生体センサー部11)が被検出者の皮膚や頭部など、検出内容に応じて適切な身体部位に接触できるような形態が適切である。
ただし、少なくとも生体センサー部11(検出する運動情報の内容によっては運動センサー部12)がユーザーの身体に密着できるようにすればよいことから、生体運動情報検出表示装置1を後述する図6のように2つのユニットで形成してもよい。
【0039】
次に、キャラクターについて説明する。
生体運動情報検出表示装置1は、ユーザーの生体情報、運動情報、及び食事情報を蓄積し、ユーザーの端末上に、上記情報に基づいて決定したキャラクターを表示させる。例えば、生体運動情報検出表示装置1は、「街」に自分や他人のキャラクターを画面上に表示する。
各キャラクターの体型は、ユーザーの生体情報(BMI)により変化する。また、各キャラクターの動作は、運動情報及び食事情報により決定される。例えば、運動情報において、所定の目標脈拍ゾーンでの1日の運動合計時間によって、キャラクターが段階的にジャンプする。また、食事情報において、食事入力の有無や1日の目標摂取カロリー値の達成可否によりキャラクターが段階的に光る。さらに、運動情報と食事情報とが両方ともなければ、キャラクターは寝る。また、さらに分かりやすく、例えばユーザーの運動情報でウォーキングを実施した時間が多ければキャラクターも歩いている。これにより、自分や他人の実施状況を見ることで、「もっと運動をがんばらないといけない」と、モチベーションの向上につなげる。
本実施形態により、被検出体の生体情報、運動情報、及び食事情報から、生活習慣改善の進捗状況を被検出体が自分で設定したキャラクターで親しみやすく、また分かりやすく表示させることで、被検出体が自分の進捗状況をリアルに振り返って励みや反省にしたり、自分と他人との進捗状況を比べることで競争心を高めたりして、モチベーション向上として行動変容につなげることができる。
【0040】
図2は、本実施形態に係わるキャラクターの表現・動作内容の決定条件を示す表である。
キャラクターの表示内容は、表現として「体型変化」及び「キラキラ光る」、動作として「ジャンプ」、「寝る」、及び「立つ」などがある。キャラクターの表現及び動作が決定される条件について以下に説明する。
1.「体型変化」は、入力される身長、体重からBMIが計算され、BMI値により決定される。身長、体重の変化によりBMIも変化すると、それに応じて体型も変わる。
2.「キラキラ(小)」は、入力される食事内容、食事量、及び摂取カロリーで、1日3食の食事内容と食事量、その摂取カロリーの入力があることで決定される。
3.「キラキラ(大)」は、入力される食事内容、食事量、及び摂取カロリーで、1日3食の食事内容と食事量、その摂取カロリーの入力があること、かつ1日の合計摂取カロリーが個人ごとに設定された1日の目標摂取カロリーを守れていることで決定される。
4.「ジャンプ(小)」は、入力される脈拍(又は心拍)、運動時間が個人ごと設定された目標脈拍ゾーンでの運動時間が1日10分以上30分未満であることで決定される。
5.「ジャンプ(中)」は、入力される脈拍(又は心拍)、運動時間が個人ごと設定された目標脈拍ゾーンでの運動時間が1日30分以上60分未満であることで決定される。
6.「ジャンプ(大)」は、入力される脈拍(又は心拍)、運動時間が個人ごと設定された目標脈拍ゾーンでの運動時間が1日60分以上であることで決定される。
7.「寝る」は、入力される食事内容、食事量、摂取カロリー、脈拍(又は心拍)、及び運動時間で、食事内容と食事量及びその摂取カロリーの入力がなく、かつ個人ごと設定された目標脈拍ゾーンでの運動時間の入力がない又は0分であることで決定される。
8.「立つ」は、入力される食事内容、食事量、摂取カロリー、脈拍(又は心拍)、及び運動時間で、食事内容と食事量及びその摂取カロリーの入力が1日1〜2食あり、又は個人ごと設定された目標脈拍ゾーンでの運動時間が0分より多く10分未満であることで決定される。
【0041】
なお、「体型変化」は、入力される腹囲の値により変化するように決定されてもよい。
「姿勢」は、入力される体脂肪率の値により変化するように決定されてもよい。例えば、体脂肪率が少ない場合は両手を挙げたポーズをとるなどである。
「キラキラ(小)」は、入力される血圧、血糖、コレステロール、中性脂肪、GOT、GPT、及びγ−GTPのうち、例えば、4つ以上が基準内である場合として決定されてもよい。
「キラキラ(大)」は、入力される血圧、血糖、コレステロール、中性脂肪、GOT、GPT、及びγ−GTPの全てが基準内である場合として決定されてもよい。
「ジャンプ(小)」は、入力される運動時間或いは歩数又は消費カロリーが1日の歩数5000歩以上、又は消費カロリー100kcal以上の場合として決定されてもよい。
「ジャンプ(中)」は、入力される運動時間或いは歩数又は消費カロリーが1日の歩数10000歩以上、又は消費カロリー300kcal以上の場合として決定されてもよい。
「ジャンプ(大)」は、入力される運動時間或いは歩数又は消費カロリーが1日の歩数15000歩以上、又は消費カロリー500kcal以上の場合として決定されてもよい。
「姿勢」は、入力される運動種目に「ジョギング」が入力されれば、キャラクターは走っている姿勢、「ウォーキング」であれば歩いている姿勢で表示すように決定されてもよい。
「キラキラ」は、入力される食事習慣の内容が「間食をしない」などを守り、実施したことを入力する(チェック欄にチェックするなど)と表示するように決定されてもよい。
【0042】
図3は、本実施形態に係わる生活習慣改善プログラムスタート前の流れを示すフローチャートである。図4は、本実施形態に係わるWEBサイトの画面イメージを示す図である。
先ず、ステップS100で、ユーザーはログイン画面でID・パスワードを使用してログインする。
【0043】
次に、ステップS110で、ユーザーはプロフィール登録画面で自分の情報を入力し、登録する。例えば、氏名、ニックネーム、性別、生年月日、身長、体重、及び生活パターンなどである。
【0044】
次に、ステップS120で、ユーザーは目標入力画面で目標を入力する。例えば、図4(A)に示すように、目標体重を入力する。また、食事の目標を入力する。1日の摂取カロリーの目標値を入力する。なお、目標摂取カロリー値は、次式の目標体重と生活パターンによる係数とから計算した値を用いる。運動の目標を入力する。
目標摂取カロリー(下限〜上限値)=目標体重×生活パターンによる係数
生活パターンによる係数は、25〜30は、散歩や買い物など1時間程度歩く以外、そのほかは座っている。31〜35は、通勤、仕事などで2時間程度の歩行や乗車、接客、家事を行う。そのほかは座っている。36〜40は、生活パターンによる係数が31〜35の人が1日1時間程度のサイクリングなどを行っている。大部分が立ち作業でそのうち1時間はきつい労働を行っている。41〜45は、1日のうち1時間程度は激しいトレーニング、木材の運搬、農作業など激しい作業を行っている。さらに、1日の目標脈拍ゾーン滞在時間の目標値を入力する。
【0045】
次に、ステップS130で、ユーザーはキャラクター作成画面で自分のキャラクターを作成する。キャラクターの作成では、体型(BMI)、顔(パーツ選択)、服(デフォルト)などが作成される。例えば、体型はBMI値で設定する。BMI30以上又は23以下は、体型が一定以上変化しない。顔はキャラクターの設定画面で作成する。顔の形、髪型、目、鼻、口、眉、耳、及び肌の色などの種類を選んで作成する。例えば、図4(B)に示すように、顔の作成では目、鼻、口、輪郭、眉毛、めがね、及び色を選択する。また、表示されるキャラクターの体型は、プロフィール登録の身長・体重から計算されたBMI値により決定される。
【0046】
キャラクターは、モチベーションが低い層に対し、ゲーム感覚で「楽しく」「人と比べる」ことを通じてプログラムへの興味を持たせ、行動変容させる。キャラクターの「体型変化」は、スタート時からのBMIの変化に合わせて、体型を変化させる。キャラクター表示は、楽しさによるプログラムへの参加意欲を喚起することを目的に、キャラクターの設定及び体型の変化を表示する。キャラクター表示は、体型の変化を分かりやすく見せるために、初期の体型をシルエットで表示させる。例えば、実際より太目のビジュアルで表現する。
【0047】
次に、ステップS140で、生活習慣改善プログラムをスタート後、ユーザー専用のトップ画面から、データ入力やキャラクター・各種グラフ・ランキングの閲覧などを行う。
【0048】
図5は、本実施形態に係わるキャラクターの「街」を示す図である。
「街」は、他人と比べることを通じた意識変化・行動変容させることを目的に、自分や他人のキャラクターを表示し、運動・食事を頑張っている人やそうでない人が分かる。また、他人の運動実施状況を見ることができる。「街」では頑張っている人が分かる。
街では、モチベーションの低い人に対し、「街」で自分や他人のアバターを見せて「自分のアバターが寝転がってばかりなので運動しなければ」「他の人は運動を頑張っているんだな、自分もやらなければ」と思わせてモチベーションを持たせる。
「街」で表示するキャラクターは、ランキング(上位者、下位者を「街」で表示)により、運動・食事を頑張っている上位10人を各月ごとに選別し表示する。これは、頑張っている人を見せたいので、頑張っていない人ばかりが集まるのを防止するためである。また、運動を実施していない下位10名を各月ごとに選別して表示する。
「街」で表示するアバターは、本人を含め10〜20人程度がよい。これは、人数が多いと画面が見にくくなる虞がある。自分のキャラクターは、常に中心に表示される。
他者情報は、画面上のキャラクターをクリックすると、他人の「体型変化」や目標達成率、運動実施状況などを別ウィンドウで表示する。これにより、他人の運動実施を見て参考にする。例えば、他者情報は1日あたりの目標運動時間(例えば、30分以上)である。また、目標脈拍ゾーンで実施した運動時間である。なお、これはユーザーが情報を開示している場合に限る。
【0049】
運動情報の目標脈拍ゾーン滞在時間によって自分のキャラクターがジャンプしてもよい。例えば、運動情報の目標脈拍ゾーン滞在時間を10分以上、30分以上、60分以上とし、ジャンプする高さを3段階に変えてもよい。
【0050】
食事情報で3食の食事入力をすると、小さくキラキラ光ってもよい。それに加え、目標摂取カロリー範囲内に収まった場合、大きくキラキラ光ってもよい。
1日3食以上食事入力をすると「キラキラ(小)」、さらに目標カロリー内に収まった対象者は自分のキャラクターの周囲に「キラキラ(大)」が表示されてもよい。
【0051】
運動情報及び食事情報ともに記録がないキャラクターはだらけてもよい。運動情報及び食事情報とも入力がない場合、寝転んでもよい。
【0052】
生体情報として、例えば血液成分の改善状況を用いてキャラクターを表示してもよい。これにより、体型では変化がなくても、内部での改善をキャラクター表示で見せることでモチベーションにつなげる。
【0053】
自分のキャラクターは対象者の実際の行動を反映して自分のキャラクターの「街」でアクションを起こしてもよい。自分のキャラクターの「街」でのアクションは3日前のデータを反映してもよい。
【0054】
また、キャラクターはランキングと連動して、ランキングで下位になり、かつ一定の条件を満たす場合(例えば、週の運動時間が○分未満、など)、キャラクターにバッジが表示されてもよい。これにより、バッジを着けているキャラクターの人は、運動などをしていないことが他の人にも分かるので、次回以降はバッジを着けないようにモチベーションの向上につなげる。
【0055】
また、運動・食事の実施状況により、ポイントを付与してもよい。これにより、ポイントを一定量ためるとキャラクターのアイテムを購入するなど、ポイントの量又は所持するアイテム量によって、自分の継続の度合いがわかることで、「もっとがんばらないといけない」と、モチベーションの向上につなげる。
ポイント・アイテムは、インセンティブによるモチベーションの向上を目的に、運動情報及び食事情報の入力に応じてポイントを付与し、ポイントでキャラクターのアイテムと交換できてもよい。運動情報及び食事情報は「街」のポイントにポイント付与対象データとして反映されてもよい。
【0056】
また、キャラクターをスクリーンセーバーとしてダウンロードしてもよい。これにより、モチベーションの低い人はWEBサイトにログインをあまりしないが、ログインしなくてもスクリーンセーバーを見せることで生活習慣改善を意識させる。
スクリーンセーバーは、WEBにログインしない人にキャラクターの状態を見せて運動・食事の実施を意識させることを目的に、スクリーンセーバーを設定する。スクリーンセーバー上にキャラクターを表示させ、このキャラクターは入力したデータによって体型が変わる。ユーザーの中でモチベーションの低い対象者は、WEB自体にログインしない可能性があるので、現在のキャラクターの状態がリアルタイムで表示されるスクリーンセーバーを作成する。これにより、WEBにログインしていなくてもキャラクターが表示されるため、客観的に自分の状態を確認させることで、WEBにログインしていない時にもプログラムを意識させる。なお、スクリーンセーバーをダウンロードしていい環境かどうか確認する。WEBサイトとサーバー装置を通じて、常に最新の体型がスクリーンセーバーに表示される。全参加者に義務付ける。プログラム終了時、自動的にスクリーンセーバーは消去される。
【0057】
図6は、本実施形態に係る生体運動情報検出表示装置の他の例のブロック図である。図6は、生体運動情報検出表示装置1を、検出装置部2及び表示装置部3という別体のユニットで構成した例である。
検出装置部2は、生体センサー部11、運動センサー部12、及び検出情報送信部19を有する。
また表示装置部3は、システムコントローラー10、位置検出部13、表示部14、日時計数部15、操作部16、記憶部17、及び通信部18に加え、検出情報受信部20を備える。
検出情報受信部20と検出情報送信部19とは、例えば無線通信或いは有線通信で互いに通信を行う。無線通信とする場合、例えばブルートゥース等の近距離無線通信方式を採用してもよいし、可視光又は非可視光などを用いた光パルス変調でデータ通信を行う光通信方式でもよい。もちろんより長距離に対応した無線通信方式やネットワーク通信を用いてもよい。
そしてこの図6の場合、生体センサー部11で検出される生体情報及び運動センサー部12で検出される運動情報は、検出情報送信部19から送信され、検出情報受信部20で受信される。食事情報は操作部16から入力される。
システムコントローラー10は、操作部16から入力された食事情報と検出情報受信部20で受信された生体情報及び運動情報とに基づいて、キャラクター画像の表示制御を行うことになる。
【0058】
この図6の構成の場合、検出装置部2のみを、ユーザーの皮膚や頭部などの所要部位に接触できるようにすればよいため、ユーザーの装着負担を軽くするような形態が可能となる。特に検出装置部2は生体センサー部11,運動センサー部12、検出情報送信部19を有する簡易な構成であるため、小型軽量化が容易であり、身体の所要部位に装着可能な機器としての実現が容易となる。
また、表示装置部3は、ユーザーが所持する専用の小型機器とされてもよいが、例えば携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯可能な機器に、この表示装置部3としての機能を加えたものとしても実現可能である。また、必ずしも表示装置部3はユーザーが所持又は装着しない使用形態も考えられるが、その場合、比較的大型の装置としてもよく、デスクトップタイプ、ノートタイプのパーソナルコンピューターなどに、この表示装置部3としての機能を実行させるようにすることも考えられる。
【0059】
(キャラクター表示処理)
図7は、本実施形態に係るキャラクター画像表示処理のフローチャートである。
生体運動情報検出表示装置1によるキャラクター表示処理について図7で説明する。ここで説明する表示処理は、常時、生体情報、運動情報、及び食事情報を検出し、それに応じて表示部14にキャラクター画像を表示させることで、ユーザー自身の状況をリアルタイムに表現する動作である。
例えば生体運動情報検出表示装置1は、ユーザーの操作によりキャラクター表示モードとされている間、そのユーザーの状況を表示部14に表示させる動作を行う。
【0060】
図7は、キャラクター画像表示を行うためのシステムコントローラー10の制御処理を示している。
キャラクター表示モードが開始されると、システムコントローラー10は処理をステップS200からS202に進め、キャラクター画像の表示処理を開始する。
ステップS202では、システムコントローラー10は、生体センサー部11と運動センサー部12とによる検出情報として生体情報、運動情報を取り込む。また操作部16で入力される食事情報も取り込む。さらに位置検出部13で検出される位置情報も取り込む。
次に、ステップS204で、システムコントローラー10は、取り込んだ生体情報、運動情報、食事情報、及び位置情報を、その時点で日時計数部15で計数されている現在日時(年月日時分秒)とともに、記憶部17の検出情報蓄積部17bに記憶させる。
【0061】
次に、ステップS206で、システムコントローラー10は、取り込んだ生体情報、運動情報、及び食事情報に基づいて、ユーザー状況を判定し、キャラクターを決定する。
ユーザー状況とは、生体情報、運動情報、及び食事情報のそのものによって表される状況でもよいし、生体情報、運動情報、及び食事情報から推定されるユーザーの心理、感情の状況でもよい。
【0062】
ステップS208では、現在地図表示モードであるか否かで処理を分岐する。地図表示モードとは、ユーザーの操作により、表示部14に地図表示を実行している状態である。例えば地図表示中に、ユーザーがキャラクター表示モードを指示した場合や、あるいはキャラクター表示モードにおいて図7の処理の実行中に、ユーザーが地図画像表示を指示した場合、このステップS208で地図表示モードと判断される。
【0063】
現在、地図表示モードでなければ、システムコントローラー10は、ステップS208からS210に進み、キャラクター表示制御を行う。即ちステップS206で決定したキャラクター画像データを表示部14に供給して表示させる。
一方、地図表示モードであったら、システムコントローラー10は、ステップS208からS212に進み、現在の位置情報に基づいて、表示させる範囲の地図画像データを地図データベース17cから読み出す。そしてステップS214で、地図画像データ及びキャラクター画像データにより表示画像データを生成して表示部14に供給し、地図画像上でのキャラクター表示を実行させる。例えば地図画像上での現在位置に相当する位置に居るユーザーを表現するようにキャラクター画像を表示させる。
【0064】
そしてステップS216でキャラクター表示モードの終了と判断されるまで、ステップS202に戻って同様の処理を繰り返す。
例えばユーザーの操作によりキャラクター表示モードの終了が指示された場合は、システムコントローラー10はステップS216からS218に進み、表示部14におけるキャラクター表示を終了させて図7の処理を終える。
【0065】
またキャラクター情報格納部17aには、予め特定のキャラクター画像を用意して記憶させておいてもよいが、例えば通信部18により外部サーバー装置(例えば図8、図10等で後述するサーバー装置70)と通信を行って、キャラクター画像データをダウンロードできるようにしてもよい。
もちろん、基本となるキャラクター自体を予め多数用意して記憶させておき、ユーザーが選択できるようにしたり、或いはユーザーが自分で任意のキャラクターを作成できたりしてもよい。
【0066】
(システム構成)
ここまでは、図1の生体運動情報検出表示装置1で、ユーザー自身の現在の状況に応じたキャラクター画像表示や、過去の状況を示すキャラクター画像再生表示を行う動作を説明してきたが、続いて、ユーザーが他人の状況をキャラクター画像により知ることができる生体運動情報処理システム及び該システムを構成する装置について説明していく。
【0067】
図8は、本実施形態に係る生体運動情報処理システムの説明図である。図8は、システム構成例を示している。
この生体運動情報処理システムは生体運動情報送信装置100、サーバー装置70,生体運動情報表示装置(生体運動情報表示処理装置)200が、それぞれネットワーク60を介して通信可能とされて構成されるシステム例である。
そして、生体運動情報表示装置200のユーザーが、生体運動情報送信装置100を装着している他人の状況を、キャラクター画像により知ることができるシステムである。
【0068】
ネットワーク60とは、インターネット、携帯電話通信網、PHS通信網、アドホックネットワーク、LANなど、各種考えられる。
生体運動情報送信装置100は、装着者の食事情報を入力し、及び生体情報、運動情報、位置情報、及び日時情報を検出し、ネットワーク通信によりサーバー装置70に送信する。例えば定期的に送信する。
サーバー装置70は、送信されてきた生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を内部のデータベースに蓄積する。後述するが、これら生体情報等には、生体運動情報送信装置100の装着者に固有に付与された識別情報(以下、ユーザーID)を対応させて蓄積する。
生体運動情報表示装置200は、サーバー装置70に蓄積されている、特定のユーザー(他人)の生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を、ネットワーク通信により取得することができる。そして取得した生体情報、運動情報、及び食事情報やユーザーIDに基づいて表示させるキャラクター画像を決定し、表示する。またその表示の際に位置情報及び日時情報を反映させることもできる。
又は生体運動情報表示装置200は、サーバー装置70から、表示すべきキャラクター画像自体を、ネットワーク通信により取得し、そのキャラクター画像を表示することができる。
【0069】
なお、図1に示した構成の生体運動情報検出表示装置1は、図8における生体運動情報送信装置100にも成り得るし、生体運動情報表示装置200ともなり得る。
【0070】
(生体運動情報送信装置の構成)
図9は、本実施形態に係る生体運動情報送信装置のブロック図である。
上記図8に示した生体運動情報送信装置100の構成例を図9に示す。
生体運動情報送信装置100は、検出/送信コントローラー110、生体センサー部(生体情報検出部)111、運動センサー部(運動情報検出部)112、位置検出部113、日時計数部115、操作部116、記憶部117、及び通信部(送信部)118を有する。
【0071】
検出/送信コントローラー110は、例えばCPUにより形成される。この検出/送信コントローラー110は、生体情報の検出動作や送信動作のための制御処理を行う。
また記憶部117は、ROM、RAM、不揮発性メモリーなどの記憶領域を有し、検出/送信コントローラー110の処理プログラム格納領域、及びワーク領域などとして用いられる。なお、記憶部117は、検出/送信コントローラー110としてのマイクロコンピューターチップの内部メモリーとして構成されてもよい。
また例えば記憶部117の不揮発性メモリー領域には、個々の生体運動情報送信装置100に固有に付与された識別情報(装置ID)や、この生体運動情報送信装置100のユーザーの識別情報(ユーザーID)などが記憶されるようにしてもよい。
【0072】
通信部118は、外部通信機器との間でのデータの送受信を行う。特には、図8のシステム構成の場合、通信部118はネットワーク60を介した通信として、サーバー装置70との間でのデータ通信を行う。この場合、通信部118は、有線又は無線でネットワーク接続されて通信を行うものであればよい。例えばネットワークアクセスポイントとの間で無線通信を行う構成が考えられる。
【0073】
操作部116は、ユーザーがこの生体運動情報送信装置100を使用する際に必要な操作入力を行うために設けられる。例えば電源操作や各種設定操作などが実行できるようにされればよい。
生体センサー部111、運動センサー部112、位置検出部113、日時計数部115については、図1の生体運動情報検出表示装置1で説明した生体センサー部11、運動センサー部12、位置検出部13、日時計数部15と同様の機能を持ち、これらによってユーザーの生体情報、運動情報、位置情報、及び日時情報が検出される。食事情報は操作部116より入力される。
【0074】
このような生体運動情報送信装置100では、検出/送信コントローラー110は、例えば定期的に生体センサー部111、運動センサー部112、位置検出部113、日時計数部115で検出されるユーザーの生体情報、運動情報、位置情報、操作部116で入力される食事情報、及び検出時点の日時情報を記憶部117に記憶する。そして記憶部117に取り込んだ生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を用いて送信データを生成し、通信部118からネットワーク60を介してサーバー装置70に送信させる。この場合、送信データには、生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報だけでなく、ユーザーIDや装置ID等を含むようにもする。
【0075】
このような生体運動情報送信装置100は、ユーザーが手軽に装着できるように小型軽量の機器として構成されることが好適である。検出しようとする生体情報、運動情報、及び食事情報の内容にもよるが、例えば腕時計型、眼鏡型、ヘッドセット型、帽子型、ヘルメット型、手袋型、あるいは機器内蔵の衣服などの形態であって、特に一部(生体センサー部111)が被検出者の皮膚や頭部など、検出内容に応じて適切な身体部位に接触できるような形態が適切である。
なお、図示は省略するが、図6の例のように、生体センサー部111、運動センサー部112が別体ユニットとされるようにしてもよい。
【0076】
また、図9の構成と、図1及び図6の構成を比較して理解されるように、図1、図6で説明した生体運動情報検出表示装置1が、この図9の生体運動情報送信装置100と同じ動作を行って、図8の生体運動情報送信装置100として機能することも可能である。つまり、例えば図1のシステムコントローラー10が、例えば定期的に生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を用いて送信データを生成し、通信部18からネットワーク60を介してサーバー装置70に送信させるようにすることも可能である。
【0077】
さらに、生体運動情報送信装置100は、脂肪燃焼がしやすいといわれる運動強度40〜70%となる目標脈拍ゾーン(上限値、下限値)を設定できてもよい。生体運動情報送信装置100は、運動計測中に脈拍が目標脈拍ゾーンに入ると、機器のLED・振動・アラーム等で告知してもよい。
【0078】
(サーバー装置の構成)
図10は、本実施形態に係るサーバー装置のブロック図である。
次に図10に、サーバー装置70の構成例を示す。
上述したようにサーバー装置70は、例えばネットワーク60を介した通信により、生体運動情報送信装置100から送信されてくる生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を蓄積し、また蓄積した生体情報等を生体運動情報表示装置200に送信することのできる装置である。
サーバー装置70は、サーバー制御部72、ネットワークストレージ部(蓄積部)71、通信部73、情報管理部74、及び生体運動情報データベース75を備える。またキャラクター情報格納部76及び地図データベース77を備える場合もある。
【0079】
サーバー制御部72は、サーバー装置70としての必要な動作制御を行う。特には、ネットワーク通信動作の制御や、生体運動情報送信装置100からの生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報が送信されてきた際の処理制御、生体運動情報表示装置200に対する生体情報等の送信に関する制御などを行う。
ネットワークストレージ部71は、例えばHDD等により実現され、例えば生体運動情報送信装置100や生体運動情報表示装置200とのネットワーク60を介した通信による送受信データを一時的に保存したり、各種必要なデータを保存したりすることなどに用いられる。
通信部73は、生体運動情報送信装置100や生体運動情報表示装置200との間で、ネットワーク60を介したデータ通信を行う。
【0080】
情報管理部74は、生体運動情報送信装置100から送信されてきた生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報の管理を行う。
生体運動情報データベース75には、生体運動情報送信装置100から送信されてきた生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報が、例えばユーザーIDなどと対応づけられた状態でデータベース化されて格納される。
情報管理部74は、この生体運動情報データベース75に対するデータ登録や検索などの処理も行う。
【0081】
キャラクター情報格納部76は、生体運動情報表示装置200側で表示させる各種のキャラクター画像が保存される。特には、キャラクター画像をユーザーIDに対応づけて管理される状態で保存してもよい。
地図データベース77は、生体運動情報表示装置200側で地図表示を行うための地図画像その他必要なデータを格納している。
【0082】
(生体運動情報表示装置の構成)
図11は、本実施形態に係る生体運動情報表示装置のブロック図である。図12は、本実施形態に係る生体運動情報表示装置の他の例のブロック図である。
次に生体運動情報表示装置200の構成例を図11、図12で説明する。
図11の生体運動情報表示装置200は、システムコントローラー(制御部)201、通信部218、表示部214,操作部216、及び記憶部217を有する例としている。記憶部217には、記憶領域として通信データ格納部217dが確保されている。
また、図12の生体運動情報表示装置200の構成例は、図11の構成に加えて、記憶部217にキャラクター情報格納部217a、地図データベース217cとしての記憶領域が形成されている例である。
これら図11、図12の構成の各部は、図1に示したシステムコントローラー10、通信部18、表示部14、操作部16、及び記憶部17と同様であるため重複説明は避ける。
なお、通信部218は、特には、図8で示したネットワーク60を介した通信として、サーバー装置70との間でのデータ通信を行う。
また、システムコントローラー201は、キャラクター表示動作やサーバー装置70との通信処理の制御を行うことになる。
【0083】
図8のシステム構成で述べたところの生体運動情報表示装置200とは、サーバー装置70から受信した情報に基づいて、或る人物(生体運動情報表示装置200のユーザーにとって他人である生体運動情報送信装置100のユーザー)の状況を示すキャラクター画像を表示部214に表示する装置であればよい。
そのためには、システム動作から考えて、生体運動情報表示装置200の構成例としては2つの種類が考えられる。
【0084】
本実施形態で言うキャラクター画像は、生体情報、運動情報、及び食事情報に基づいて判断されるユーザー状況を表現する画像である。
つまり生体情報、運動情報、及び食事情報から判断されるユーザー状況に基づいて、表示するキャラクター画像が決定されるが、システム動作として考えた場合、キャラクター画像の決定処理は、サーバー装置70側で行ってもよいし、生体運動情報表示装置200側で行ってもよい。
サーバー装置70側で、生体情報、運動情報、及び食事情報から判断されるユーザー状況に基づいて表示させるキャラクター画像を決定する場合、サーバー装置70は表示させるキャラクター画像データ自体を生体運動情報表示装置200に送信することができる。その場合、生体運動情報表示装置200は、受信したキャラクター画像データを通信データ格納部217dに記憶させた後、そのキャラクター画像データを用いて表示処理を行えばよいため、図11の構成として実現できる。
【0085】
なお、サーバー装置70側で、生体情報、運動情報、及び食事情報から判断されるユーザー状況に基づいて表示させるキャラクター画像を決定する場合においては、サーバー装置70は表示させるキャラクター画像データ自体を送信するのではなく、表示させるキャラクター画像を指定する情報や、表示させるキャラクターの表現や動作を指定する情報を生体運動情報表示装置200に送信するようにしてもよい。
その場合、生体運動情報表示装置200には、受信した情報に基づいて、キャラクター画像を選択して表示処理を行うことになるため、キャラクター情報格納部217aを備えた図12の構成が適切となる。
【0086】
また生体運動情報表示装置200において、地図画像表示を考えた場合に、地図画像データをサーバー装置70からダウンロードするのであれば、生体運動情報表示装置200はダウンロードした地図データを通信データ格納部217dに記憶させた後、その地図データを用いて表示処理を行えばよいため、図11のように地図データベースを備えない構成として実現できる。
【0087】
一方、キャラクター画像の決定処理を生体運動情報表示装置200側で行うシステム動作の場合は、図12の構成が適切である。
その場合、サーバー装置70は、少なくとも或る人物(ユーザーID)の生体情報、運動情報、及び食事情報を生体運動情報表示装置200に送信し、生体運動情報表示装置200側で、受信した生体情報、運動情報、及び食事情報から判断されるユーザー状況に基づいて表示させるキャラクター画像を決定し、表示処理する。したがって、キャラクター情報格納部217aを有する構成が必要とされる。
【0088】
ここまでの説明からわかるように、図11の構成は、サーバー装置70側から表示するキャラクター画像データを送信するというシステム動作を前提にした場合に、生体運動情報表示装置200の簡易化を目的とした構成例の1つであり、図12の構成は、サーバー装置70側と生体運動情報表示装置200側のどちらでキャラクター決定処理を行うかにかかわらず採用できる構成例である。
また、同様に図1の生体運動情報検出表示装置1も、どちらでキャラクター決定処理を行うかにかかわらず、生体運動情報表示装置200として機能できる構成例となる。
【0089】
(キャラクター表示のためのシステム動作)
以上の生体運動情報送信装置100、サーバー装置70、生体運動情報表示装置200で構成される生体運動情報処理システムとしての動作例を説明する。
【0090】
図13は、本実施形態に係るサーバー装置への送信処理のフローチャートである。図13は、生体運動情報送信装置100からサーバー装置70へ生体情報等を送信する際の動作を示している。図13において生体運動情報送信装置100の処理は、検出/送信コントローラー110の制御によって実行される処理であり、サーバー装置70の処理は、サーバー制御部72の制御によって実行される処理である。
【0091】
生体運動情報送信装置100では、検出/送信コントローラー110は、ステップS301として送信タイミングを待機する。そして送信タイミングとなったら、ステップS302に進む。送信タイミングは、例えば定期的なタイミングであるとしてもよいし、ユーザーの操作その他の何らかのトリガーに基づくタイミングであってもよい。
【0092】
ステップS302では、検出/送信コントローラー110は、生体センサー部111で得られる生体情報、運動センサー部112で得られる運動情報、操作部116で入力される生体情報、運動情報、及び食事情報、位置検出部113で得られる位置情報、及び日時計数部115で得られる現在の日時情報を取り込み、これらを記憶部117に記憶させる。
次に、ステップS303として、検出/送信コントローラー110は送信データを生成する。即ち、記憶部117に取り込んだ生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報に、さらにユーザーID若しくは機器IDを含む送信用データを生成する。
【0093】
ステップS304では、サーバー装置70と通信接続を行う。検出/送信コントローラー110は、通信部118からネットワーク通信を開始させ、サーバー装置70に通信接続を実行させる。またこのときサーバー装置70側ではステップS401として、サーバー制御部72は、通信部73での通信接続処理を行うとともに、認証処理を行う。認証処理の手法は多様に考えられるが、例えば生体運動情報送信装置100から装置IDを送信し、サーバー装置70側で、当該装置IDが適正に登録された装置IDであるか否かを判断するといった手法が考えられる。
【0094】
認証OKとなって接続が確立されたら、生体運動情報送信装置100はデータ送信を行う。即ち検出/送信コントローラー110は、生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、日時情報、及びユーザーID(もしくは機器ID)を含むデータを通信部118から送信させる。
一方、サーバー装置70のサーバー制御部72は、ステップS402として、通信部73で受信されるデータをネットワークストレージ部71に取り込む。
受信データの取り込みが完了したら、サーバー制御部72は、ステップS403で、取り込んだ受信データについてデコード処理やデータ抽出を行い、受信データに含まれていた生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、日時情報、及びユーザーID(若しくは機器ID)を、情報管理部74に受渡し、生体運動情報データベース75に登録させる処理を行う。
【0095】
生体運動情報送信装置100側では、動作終了(例えば電源オフ)とされるまでは、ステップS306からS301に戻り、例えば定期的な送信タイミングとなるごとに、上記ステップS302〜S305の処理を行う。
【0096】
例えばこのような処理が逐次行われることで、サーバー装置70側では、生体運動情報データベース75に、各生体運動情報送信装置100から送信されてきた情報が蓄積されていく。
【0097】
このようにサーバー装置70に蓄積された情報に基づいて、生体運動情報表示装置200では、その生体運動情報表示装置200のユーザーにとって他人の状況をキャラクター画像で表示させることができる。
【0098】
このための処理例を図14に示す。
図14は、本実施形態に係る生体運動情報表示装置への送信及び表示処理のフローチャートである。図14は、サーバー装置70と生体運動情報表示装置200との処理を示している。サーバー装置70の処理は、サーバー制御部72の制御による処理であり、生体運動情報表示装置200の処理はシステムコントローラー201の制御による処理である。
そして図14は、サーバー装置70側でキャラクター決定処理をする場合の処理例である。
【0099】
まず図14の処理例を説明する。
生体運動情報表示装置200のユーザーは、他人(例えば知人)の現在の状況を知りたいと考えた場合、その他人のユーザーID(又は装置ID)を指定する操作を行って、サーバーアクセスを指示する。例えば他人のユーザーIDを知っていれば、そのユーザーIDを指定することで、その他人の状況の表示を求める操作を行うことができる。
ユーザーがこのような操作を行うことに応じて、生体運動情報表示装置200は他人の状況のキャラクター表示を実行するため、図14の処理を行う。
まずステップS601としてサーバー装置70と通信接続を行う。システムコントローラー201は、通信部218からネットワーク通信を開始させ、サーバー装置70に通信接続を実行させる。またこのとき、サーバー装置70側ではステップS501として、サーバー制御部72は、通信部73での通信接続処理を行うとともに、認証処理を行う。この場合も認証処理の手法は多様に考えられるが、例えば生体運動情報表示装置200側からそのユーザー自身のユーザーIDや装置IDを送信し、サーバー装置70側でユーザーIDや装置IDの確認を行うといった手法が考えられる。
【0100】
サーバー装置70との通信で認証OKとなり、通信が確立されたら、生体運動情報表示装置200のシステムコントローラー201は、ステップS602で、その生体運動情報表示装置200のユーザーが指示した他人のユーザーID(又は装置ID)を含むデータ要求をサーバー装置70に送信する。
【0101】
サーバー制御部72は、ステップS502としてデータ要求を受信したことを検知したら、ステップS503で情報管理部74にユーザーID(又は装置ID)を伝え、該当データの検索を指示する。情報管理部74は、生体運動情報データベース75から、指示されたユーザーID(又は装置ID)についてのデータ(生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報)を抽出する。この際、生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を1つの登録データ単位として、複数の登録データ単位が蓄積されている場合は、日時情報Dateにより最新の登録データ単位としての生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を読み出せばよい。
【0102】
次に、サーバー制御部72はステップS504で、情報管理部74にキャラクター決定処理を実行させる。
情報管理部74は、読み出した生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報に関して、特に生体情報、運動情報、及び食事情報を用いてユーザー状況を判定する。そしてキャラクター情報格納部76に記憶されている各種キャラクター画像の中で、判定したユーザー状況に応じた表現又は動作とされるキャラクター画像を決定する。
なお、このときユーザーID毎に異なるキャラクター画像を用意しているのであれば、ユーザーIDも、キャラクター画像決定の際に用いることになる。
【0103】
またサーバー制御部72はステップS505で、情報管理部74に地図画像データ読出を指示する。情報管理部74は、生体運動情報データベース75から読み出した位置情報PLに基づいて、その位置情報PLで示される位置を含む所要範囲の地図画像データを、地図データベース77から読み出す。
【0104】
そしてステップS506でサーバー制御部72は、情報管理部74から、決定したキャラクターに関するデータ(例えばキャラクター画像データ自体)や、位置情報PLと地図画像データ、及び日時情報Dateを受取、それらを通信部73から生体運動情報表示装置200に送信させる。
なお、キャラクターに関するデータとは、生体運動情報表示装置200が図11の構成の場合は、キャラクター画像データ自体とするのが適切であるが、生体運動情報表示装置200が図12又は図1の構成のように、キャラクター画像を保持している場合は、キャラクター画像を指定する情報や、キャラクター画像を指定するためのユーザー状況の判定情報でもよい。
【0105】
生体運動情報表示装置200側では、システムコントローラー201がステップS603で、キャラクターに関するデータ、地図画像データ、位置情報PL、及び日時情報Dateの受信処理を行う。即ち通信部218で受信されるこれらのデータを記憶部217の通信データ格納部217dに保存させる。
そして受信/保存したデータに基づいてキャラクター画像表示を行う。
この際、システムコントローラー201は、ステップS604で、現在地図表示モードであるか否かを確認する。これは図7のステップS208で説明した処理と同様である。
【0106】
地図表示モードでなければ、ステップS605で表示部214にキャラクター画像表示を実行させる。即ち、受信/保存したキャラクター画像データを、表示部214に供給して、キャラクター表示を実行させる。
また地図表示モードであれば、ステップS606で表示部214において、地図画像上でのキャラクター画像表示を実行させる。即ち、受信/保存したキャラクター画像データ及び地図画像データを表示部214に供給して、キャラクター表示を実行させる。
この場合、生体運動情報表示装置200のユーザーにとっては、知人の現在の状況(サーバー装置70に蓄積された最新の生体情報、運動情報、及び食事情報に基づく状況)を、キャラクター画像により知ることができる。
【0107】
以上のシステム動作が行われることで、生体運動情報表示装置200のユーザーは、生体運動情報送信装置100を装着している他人についての現在の状況を、キャラクター画像表示により知ることができる。例えば知人等について、現在走っている、気分が低下している…等の各種の状況を、キャラクター画像により認識できる。また、指導者はデータを分析し、ユーザーに対し個々に合った指導ができる。例えば、指導者はデータを見て、「励まし」や「称賛」などでユーザーを指導する。
【0108】
なお、ここでは現在の他人の状況をキャラクター画像により表示することとしたが、過去の他人の状況を表示させることもできる。
例えばサーバー装置70の生体運動情報データベース75において、生体運動情報送信装置100のユーザーについての生体情報等が、或る程度の期間保存されているのであれば、その保存されている範囲内で過去の時点を指定して、その生体情報等を抽出させるようにすることで、過去の他人の状況をキャラクター画像により表示することが可能である。
また、この例では、生体運動情報表示装置200のユーザーが、知人等としてユーザーIDを知っている他人の状況を見ることができるものとしたが、全く知らない他人や有名人等の状況をキャラクター表示により見ることができるようにすることもできる。例えばある人が、自分の状況を公開することを許諾してシステム登録しておくことで、生体運動情報表示装置200のユーザーが、任意に、その公開許諾した人の状況を表示させるようにもできる。
【0109】
なお、最初にユーザーはネットワーク上で自分のキャラクターを作成してもよい。顔のパーツ(目、鼻、口、輪郭、髪型など)から、自由に組み合わせて作成してもよい。これにより、自分が好きなようにキャラクターを作成できるのでキャラクターに対する愛着がわき、下記で述べるような「体型変化」や自分・他人との比較を楽しむことができる。継続意欲につなげることができる。
【0110】
キャラクターの体型は、ユーザーがネットワーク上で入力した生体情報(BMI値)により変化してもよい。これにより、生活習慣改善が上手く進んでいればBMIが減少することでキャラクターの体型も改善されていき、ユーザーがそれを見て「この調子でがんばろう」と達成感や励みにすることができる。また、他人のキャラクターを表示することで、いろいろなキャラクターを見ることの楽しさや、他人と比較して「あの人よりも効果を出せている」「この調子で続けよう」との競争心から継続意欲につなげられる。なお、特許文献1では、生体情報として身長・体重・体脂肪率・BMIの項目は含んでいない。
【0111】
キャラクターの動作・表現は、ユーザーが機器で計測した生体情報・運動情報やネットワーク上で入力した食事情報から、その情報に応じて表示してもよい。これにより、自分や他人のキャラクターを見ることができる。
だれが見てもその人の生活習慣改善の実施状況がイメージできるように、キャラクターで分かりやすく表示してもよい。例えば、生体・運動情報において、所定の目標脈拍ゾーンでの1日の運動合計時間の量によって、キャラクターを段階的にジャンプさせてもよい。
また、食事情報において、1日の目標摂取カロリー値の達成により、キャラクターを段階的に光っているような表示をしてもよい。
さらに、運動情報と食事情報とが両方とも入力がなければ、キャラクターは寝てもよい。これにより、キャラクターによる動作・表現を見ることで、生活習慣改善の行動(運動や食事)の実施状況が分かり、「この日はできなかったけど次は実施しよう」「運動はできなかったけど、食事では頑張れた」「自分のキャラクターが寝てばかりいるので、運動を実施して動かそう」というように自分の振り返りや反省につなげることができる。
また、キャラクター動作・表現と「体型変化」と合わせてみせてもよい。これにより、生活習慣改善の行動(運動や食事)と効果の相関を確認でき、「これだけ実施したことが効果になった」と実感できて、「この調子で続けよう」と励みや継続意欲につなげられる。また、他人のキャラクターの動作・表現と比較して、「他の人よりも実施できている」と満足させたり、「自分ももっと頑張らないといけない」「何もしていない(キャラクターが寝ている)ところを見られるのが恥ずかしい」と感じて行動の変化を促す。なお、特許文献1は、人の動作状況、健康状況、感情などの状況を表示するものであるが、生活習慣改善の取り組み状況が見られるものではなく、行動変容につながらないものである。
【0112】
自分と他人とを比較することにより、その競争心からモチベーションにつながる方法としては、ある指標を数値にして順位付けをするランキングがある。しかしこれは、上位の人たちにはモチベーションになるが、下位の人にとっては「上位と差がありすぎる」「他人と比較されたくない」との理由でモチベーションにならない。ランキングのような数値による直接的で機械的な比較ではなく、キャラクターを用いた間接的な比較や個性を持たせた分かりやすい表現により、特にやる気の低いユーザーのモチベーションを引き出し、行動変容につなげることができる。
また、運動情報・食事情報の入力により、ポイント数が付与されてもよい。ポイント数を一定量ためるとキャラクターのアイテム(服など)と交換でき、入手したアイテムはキャラクターに任意に装着できてもよい。これにより、他人のキャラクターの容姿を見て、「この人はいろいろとアイテムを持っていて、頑張っているな」「このアイテムは自分もほしいので、続けて頑張ろう」などと感じ、継続意欲にすることができる。また、頑張ったことに対してインセンティブを与えて、楽しさや励みとする。なお、特許文献1では、キャラクターの容姿変位やインセンティブの記載はない。
【0113】
生活習慣改善に対するモチベーションを入力し、キャラクターで表示してもよい。これにより、他の人のやる気を見ることで、生活習慣改善に対するモチベーションにつなげる。
キャラクターを通して他の人とコミュニケーションがとれる。これにより、生活習慣改善者同士での情報のやり取りによるモチベーションを向上させる。
GPSによる位置情報と組み合わせて、自分や他人が運動しているコース・場所を脈拍データと一緒に見られる。これにより、運動のモチベーションを向上させ、運動を実施する時の参考にする。
【0114】
また、運動・食事の実施状況により、ポイントを付与してもよい。これにより、ポイントを一定量ためるとキャラクターのアイテムを購入するなど、ポイントの量又は所持するアイテム量によって、自分や他人の継続の度合いがわかることで、「もっとがんばらないといけない」と、モチベーションの向上につなげる。
【0115】
また、他人のキャラクターをクリックすることで、他人のキャラクターの一定期間内の運動情報を見ることができてもよい。これにより、いつ、どの時間帯に、どれくらい運動しているかが分かり、自分が運動する上で参考にできる。なお、これは情報公開を同意している人の情報が閲覧できる。
【0116】
(効果及び変形例)
以上の実施形態によれば、生体運動情報検出表示装置1(生体運動情報表示装置200)のユーザーは、自分や他人の状況を、キャラクターの表現や動作により認識することができる。これによって、自分や他人の状況を容易に、かつ楽しみながら知ることができる。
例えば自分の状況をキャラクター表示させることで、表示画面を楽しむことができる。
またキャラクター再生表示により過去の状況を表示させることで、自分の行動を的確に思い起こしたり、思い出を楽しんだりといったことも可能となる。
また、他人の状況をキャラクター表示させることで、他人の状況を的確に把握できる。
例えば待ち合わせに遅れている友人の状況や現在の場所を知ることができる。また、親が子供の現在居る場所や状況を確認できるようにもなる。さらに、健康状態の優れない人が外出している際の状況を、その家族等が容易に確認できるようにもなるなど、多様な利用形態が想定される。
【0117】
上記実施形態に限られず、装置構成例や処理例として各種の変形例が考えられる。
生体運動情報検出表示装置1、生体運動情報送信装置100、生体運動情報表示装置200、サーバー装置70としての上述した構成は一例にすぎず、実際に実施される動作例や機能に応じて各種の構成要素の追加や削除は当然考えられる。
また図8に示した生体運動情報処理システムは、生体運動情報表示装置200がサーバー装置70を介して生体運動情報送信装置100で検出された生体情報等を取得するようにしたが、サーバー装置70を必要としないシステム構成も考えられる。即ち、生体運動情報送信装置100と生体運動情報表示装置200とが直接通信を行うシステムにおいて、生体運動情報表示装置200が生体運動情報送信装置100で検出された生体情報、運動情報、食事情報、及び位置情報等を受信することで、他人の生体情報、運動情報、及び食事情報に基づくキャラクター表示や、位置情報を利用した地図画像上でのキャラクター表示を行うことも可能である。
【0118】
また生体運動情報検出表示装置1、生体運動情報表示装置200において、表示部14(214)を備える構成としたが、表示部を備えず、別体の表示デバイスを利用してキャラクター表示を実行するようにしてもよい。
【0119】
また、他人の生体情報、運動情報、及び食事情報に基づくキャラクター表示や、位置情報に基づく位置の表示に関しては、プライバシー保護の観点などから、或る程度制限がかけられるようにすることも適切である。
例えば生体運動情報表示装置200のユーザーが、生体運動情報送信装置100のユーザーに関するキャラクター表示や現在位置表示を求めた場合、サーバー装置70が生体運動情報送信装置100側に意思確認を行い、同意が示された場合にのみ、サーバー装置70が生体運動情報表示装置200に生体情報やキャラクター関連の情報を送信するようにすることも考えられる。
さらには、検出した生体情報として、心拍、血圧等が通常の値の場合は、キャラクター表示に利用せず、身体的に異常な値となった場合にのみ、その生体情報をキャラクター表示の対象として用いることで、自分又は他人についての警告や注意といった意味のキャラクター表示を実行するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0120】
1…生体運動情報検出表示装置(生体運動情報表示処理装置) 2…検出装置部 3…表示装置部 10,201…システムコントローラー(制御部) 11,111…生体センサー部(生体情報検出部) 12,112…運動センサー部(運動情報検出部) 13,113…位置検出部 14,214…表示部 15,115…日時計数部 16,116,216…操作部 17,117,217…記憶部(保存部) 17a,76.217a…キャラクター情報格納部 17b…検出情報蓄積部 17c,77,217c…地図データベース 17d,217d…通信データ格納部 18,73,118,218…通信部(送信部) 19…検出情報送信部(送信部) 20…検出情報受信部(通信部) 60…ネットワーク 70…サーバー装置 71…ネットワークストレージ部(蓄積部) 72…サーバー制御部 74…情報管理部 75…生体運動情報データベース 100…生体運動情報送信装置 110…検出/送信コントローラー 200…生体運動情報表示装置(生体運動情報表示処理装置)。
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体運動情報表示処理装置及び生体運動情報処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
健康管理やコミュニケーション用途で、自分や他人の生体情報、運動情報、或いはこれらから推定される状況を、専門家以外の一般の人々も容易に理解できるように表示させ、多様な利用態様を創出可能とする生体運動情報表示処理装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−39157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、メタボリックシンドローム改善・予防や健康維持・増進につながる生活習慣の改善を目的とした指導・支援サービスにおいて、従来の表示方法は、生活習慣改善に向けた取り組みの進捗状況に連動したキャラクター表示ではないため、進捗状況を把握できない。また、キャラクターは自分で設定するものではないので、現実感がなかったり愛着に欠けるものであったりした。その結果、生活習慣改善を進める上で必要なモチベーションの維持・向上や行動変容につながっていなかった虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]被検出体の生体情報を取得する生体情報取得部と、前記被検出体の運動情報を取得する運動情報取得部と、前記被検出体の食事情報を取得する食事情報取得部と、前記被検出体の表示キャラクターを取得する表示キャラクター取得部と、画像表示を行う表示部と、前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とに基づいて、前記表示キャラクターの表現又は動作を決定し、前記表示部に、決定した前記表示キャラクターの表現又は動作による画像表示が行われるように制御する制御部と、を備えることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【0007】
これによれば、被検出体の生体情報、運動情報、及び食事情報から、下記1〜3のような生活習慣改善の進捗状況を被検出体が自分で設定した表示キャラクターで親しみやすく、また分かりやすく表示させることで、被検出体が自分の進捗状況をリアルに振り返って励みや反省にしたり、自分と他人との進捗状況を比べることで競争心を高めたりして、モチベーション向上として行動変容につなげる生体運動情報表示処理装置を提案できる。
【0008】
上記の生活習慣に向けた取り組みの進捗状況とは、例えば以下のことを示している。
1.生活習慣改善のために設定した行動目標が実施できているか。例えば、食事について、1日の目標摂取カロリー○○kcalが守られているか。運動について、1日20分はウォーキングをしているかなどである。
2.健康管理項目(例えば、体重・体脂肪率・BMIなど)の状況はどうか。例えば、体重が減少しているかなどである。
3.生活習慣改善のための行動(例えば、運動・食事)が継続できているかなどである。
【0009】
[適用例2]上記生体運動情報表示処理装置であって、情報を保存する保存部をさらに備え、前記制御部は、前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを取得した際に、その取得された前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報と、若しくは取得された前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とに基づいて決定された前記表示キャラクターの表現又は動作を示すキャラクター関連情報を、前記保存部に保存させることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【0010】
これによれば、被検出体の生体情報、運動情報、及び食事情報を、或る程度の期間保存させることができる。
【0011】
[適用例3]上記生体運動情報表示処理装置であって、前記制御部は、所定の条件で前記保存部から前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報と、若しくは前記キャラクター関連情報を読み出し、読み出した前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報と、若しくは前記キャラクター関連情報を用いて前記表示キャラクターの表示制御を行うことを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【0012】
これによれば、被検出体の生体情報、運動情報、及び食事情報が、或る程度の期間保存されているので、その保存されている範囲内で過去の時点を指定して、その生体情報、運動情報、及び食事情報を抽出させるようにすることで、過去の被検出体の状況を表示キャラクターにより表示することができる。
【0013】
[適用例4]上記生体運動情報表示処理装置であって、前記生体情報は、脈拍、心拍、身長、体重、BMI、腹囲、体脂肪率、血圧、血糖、コレステロール、中性脂肪、GOT、GPT、及びγ−GTPのうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【0014】
これによれば、被検出体の生体情報を容易に取得できる。
【0015】
[適用例5]上記生体運動情報表示処理装置であって、前記運動情報は、運動時間、歩数、消費カロリー、及び運動種目のうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【0016】
これによれば、被検出体の運動情報を容易に取得できる。
【0017】
[適用例6]上記生体運動情報表示処理装置であって、前記食事情報は、摂取カロリー、食事内容、食事時間、食事量、栄養バランス、及び食事習慣のうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【0018】
これによれば、被検出体の食事情報を容易に取得できる。
【0019】
[適用例7]生体運動情報送信装置と、生体運動情報表示処理装置とを有する生体運動情報処理システムであって、前記生体運動情報送信装置は、被検出体の生体情報を検出する生体情報検出部と、前記被検出体の運動情報を検出する運動情報検出部と、前記生体情報及び前記運動情報を送信出力する送信部と、を備え、前記生体運動情報表示処理装置は、前記被検出体の前記生体情報を取得する生体情報取得部と、前記被検出体の前記運動情報を取得する運動情報取得部と、前記被検出体の食事情報を取得する食事情報取得部と、前記被検出体の表示キャラクターを取得する表示キャラクター取得部と、画像表示を行う表示部と、情報通信を行う通信部と、前記通信部に前記生体情報及び前記運動情報の受信処理を実行させるとともに、前記食事情報と、前記通信部で受信した前記生体情報及び前記運動情報、に基づいて、前記表示キャラクターの表現又は動作を決定し、前記表示部に、決定した前記表示キャラクターの表現又は動作による画像表示が行われるように制御する制御部と、を備えることを特徴とする生体運動情報処理システム。
【0020】
これによれば、生体運動情報表示装置のユーザーは、生体運動情報送信装置を装着している被検出体についての現在の状況を、表示キャラクター画像により知ることができる。
【0021】
[適用例8]上記生体運動情報処理システムであって、前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを蓄積する蓄積部を備えたサーバー装置をさらに有し、前記生体運動情報表示処理装置の前記通信部は、前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを前記サーバー装置に対して送信し、前記サーバー装置は、送信されてきた前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを、前記蓄積部に蓄積し、前記生体運動情報表示処理装置の前記通信部は、前記サーバー装置が前記蓄積部に蓄積されている前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とに基づいて決定した、前記表示キャラクターの表現又は動作を示すキャラクター関連情報を受信することを特徴とする生体運動情報処理システム。
【0022】
これによれば、サーバー装置において、生体運動情報送信装置の被検出体についての生体情報等が、或る程度の期間保存されているのであれば、その保存されている範囲内で過去の時点を指定して、その生体情報等を抽出させるようにすることで、過去の被検出体の状況を表示キャラクター画像により表示することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本実施形態に係る生体運動情報検出表示装置のブロック図。
【図2】本実施形態に係る本実施形態に係わるキャラクターの表現・動作内容の決定条件を示す表。
【図3】本実施形態に係る本実施形態に係わる生活習慣改善プログラムスタート前の流れを示すフローチャート。
【図4】本実施形態に係る本実施形態に係わるWEBサイトの画面イメージを示す図。
【図5】本実施形態に係る本実施形態に係わるキャラクターの「街」を示す図。
【図6】本実施形態に係る生体運動情報検出表示装置の他の例のブロック図。
【図7】本実施形態に係るキャラクター画像表示処理のフローチャート。
【図8】本実施形態に係る生体運動情報処理システムの説明図。
【図9】本実施形態に係る生体運動情報送信装置のブロック図。
【図10】本実施形態に係るサーバー装置のブロック図。
【図11】本実施形態に係る生体運動情報表示装置のブロック図。
【図12】本実施形態に係る生体運動情報表示装置の他の例のブロック図。
【図13】本実施形態に係るサーバー装置への送信処理のフローチャート。
【図14】本実施形態に係る生体運動情報表示装置への送信及び表示処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本実施形態を説明する。説明は次の順序で行う。
(生体運動情報検出表示装置の構成)
(キャラクター表示処理)
(システム構成)
(生体運動情報送信装置の構成)
(サーバー装置の構成)
(生体運動情報表示装置の構成)
(キャラクター表示のためのシステム動作)
(効果及び変形例)
【0025】
(生体運動情報検出表示装置の構成)
図1は、本実施形態に係る生体運動情報検出表示装置のブロック図である。
まず図1で生体運動情報検出表示装置1の構成を説明する。本実施形態に係る生体運動情報検出表示装置(生体運動情報表示処理装置)1は、ユーザー(被検出体)が所持する装置であり、その表示画面に、所持するユーザーの生体情報、運動情報、及び食事情報に基づくキャラクター(表示キャラクター)表示を行う機器である。
生体運動情報検出表示装置1は、例えば眼鏡型のディスプレイを持つ機器であってユーザーが頭部に装着するものであってもよいし、腕時計型としてユーザーが腕に装着するものであってもよい。また、携帯電話器、PDA(Personal Digital Assistant)のような携帯に適した形状及びサイズの機器としてユーザーが持ち歩くものでもよい。さらには、携帯電話機やPDAの内蔵機能として、この生体運動情報検出表示装置1としての機能部位を設けてもよい。なお、生体運動情報検出表示装置1は、ユーザーが運動時や日常生活での活動時の生体情報及び運動情報を計測してもよい。計測する各情報は計測日時、脈拍数、総運動時間、目標脈拍ゾーン滞在時間、歩数、及び消費カロリーなどを記録してもよい。
【0026】
生体運動情報検出表示装置1は、システムコントローラー(制御部)10、生体センサー部11、運動センサー部12、位置検出部13、表示部14、日時計数部15、操作部16、記憶部(保存部)17、及び通信部18を有する。
【0027】
システムコントローラー10は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリー部、インターフェース部を備えたマイクロコンピューターにより構成され、生体運動情報検出表示装置1の全体を制御する制御部とされる。
このシステムコントローラー10は内部の動作プログラムに基づいて、生体運動情報検出表示装置1内の各部の制御を行い、生体情報、運動情報、及び食事情報に基づくキャラクター表示動作等を実行させる。
【0028】
システムコントローラー10は、生体情報取得部、運動情報取得部、食事情報取得部、及び表示キャラクター取得部を備えている。生体情報取得部は、被検出体の生体情報を取得する。運動情報取得部は、被検出体の運動情報を取得する。食事情報取得部は、被検出体の食事情報を取得する。表示キャラクター取得部は、被検出体の表示キャラクターを取得する。システムコントローラー10は、生体情報、運動情報、及び食事情報に基づいて、表示キャラクターの表現又は動作を決定し、表示部14に、決定した表示キャラクターの表現又は動作による画像表示が行われるように制御する。
【0029】
生体センサー部11は、ユーザーの生体情報を検出する。生体情報とは、ユーザーの脈拍、心拍、身長、体重、BMI、腹囲、体脂肪率、血圧、血糖、コレステロール、中性脂肪、GOT、GPT、及びγ−GTPなどである。これにより、被検出体の生体情報を容易に取得できる。
例えば脈拍、血圧などを検出するには、被検出者の皮膚に接触するセンサーを用いることが考えられる。生体情報(BMI)はキャラクター表示・「体型変化」に反映される。
生体センサー部11は、所要のセンサーによる検出結果情報をシステムコントローラー10に出力する。
【0030】
運動センサー部12は、ユーザーの運動情報を検出する。運動情報とは、ユーザーの運動時間、歩数、消費カロリー、及び運動種目などである。これにより、被検出体の運動情報を容易に取得できる。
これらの運動情報は、加速度センサー、ジャイロ(角速度センサー)、振動センサーなどを用いることで検出可能となる。即ち加速度センサーやジャイロを備えることで、ユーザーの動きに応じた信号として、例えば全身の動き、頭部の動き、首の動き、腕部の動き、脚部の動きなどを検出することができる。もちろん腕部の動き、脚部の動きなどを検出する場合は、加速度センサーやジャイロがユーザーの腕部や脚部に装着されるようにすればよい。
運動センサー部12は、これら加速度センサー等による検出結果情報をシステムコントローラー10に出力する。
【0031】
位置検出部13は例えばGPS受信部とされる。GPS受信部は、GPS(Global Positioning System)の衛星からの電波を受信し、現在位置としての緯度・経度の情報をシステムコントローラー10に出力する。
なお、位置検出部13としては、WiFi(Wireless Fidelity)や携帯電話会社が提供する位置情報サービスを利用するものとしてもよい。
日時計数部15は、常時日時カウント動作を行い、年月日時分秒を計数する。
【0032】
操作部16は、生体運動情報検出表示装置1を使用するユーザーが各種の操作を行うためのキーやダイヤルなどの操作子として設けられている。また表示部14にタッチパネルを設け、これを操作部16としてタッチ操作可能としてもよい。
例えば、電源オン/オフ操作、表示関連操作(例えば表示モードの選択や表示調整操作)、各種設定操作、さらには後述する過去の状況履歴表示のための操作などが可能とされる。
操作部16からユーザーの食事情報が入力される。食事情報とは、ユーザーの摂取カロリー、食事内容、食事時間、食事量、栄養バランス、及び食事習慣などである。これにより、被検出体の食事情報を容易に取得できる。もちろん、上述の生体情報及び運動情報の入力も操作部16から入力可能である。
操作部16は、これら入力による取得結果情報をシステムコントローラー10に出力する。運動情報及び食事情報は「街」のキャラクター表示に最新データとして反映される。それによりキャラクターは表示及び実施状況によって動作する。
システムコントローラー10は、操作部16からの操作情報に基づいて所要の制御処理を行う。
なお本実施形態の生体運動情報検出表示装置1は、生体センサー部11や運動センサー部12を備えるため、これらによって検出される生体情報及び運動情報から、ユーザーの意識的な挙動を検知して、システムコントローラー10がそれを操作入力情報と判断するようにしてもよい。
例えばユーザーが生体運動情報検出表示装置1をコツコツと軽く叩くといったことを、運動センサー部12の加速度センサー、振動センサー等で検知し、これをシステムコントローラー10がユーザーの操作として認識するようにすることができる。
またユーザーが頭を回す、首を振るなどとすることを加速度センサーや角速度センサーで検知し、これをシステムコントローラー10がユーザーの操作として認識するようにしてもよい。
【0033】
通信部18は、外部機器との間でのデータの送受信を行う。通信部18は、有線又は無線でネットワーク接続されて通信を行うものであればよい。例えば後述する図8のようなシステムにおけるネットワーク通信を行ったり、他の機器と直接データ通信を行ったりする部位として構成される。
【0034】
記憶部17は、システムコントローラー10の制御に基づいて各種データの記録(保存や、記録されているデータの再生(読み出し)を行う。記憶部17には、システムコントローラー10の制御に基づいて生体情報、運動情報、及び食事情報を取得した際に、その取得された生体情報、運動情報、及び食事情報が保存される。若しくは、記憶部17には、取得された生体情報、運動情報、及び食事情報に基づいて決定されたキャラクターの表現又は動作を示すキャラクター関連情報が保存される。これにより、被検出体の生体情報、運動情報、及び食事情報を、或る程度の期間保存させることができる。
システムコントローラー10は、所定の条件で記憶部17から生体情報、運動情報、及び食事情報を読み出し、読み出した生体情報、運動情報、及び食事情報を用いて表示キャラクターの表示制御を行う。若しくは、システムコントローラー10は、キャラクター関連情報を読み出し、読み出したキャラクター関連情報を用いて表示キャラクターの表示制御を行う。これによ、被検出体の生体情報、運動情報、及び食事情報が、或る程度の期間保存されているので、その保存されている範囲内で過去の時点を指定して、その生体情報、運動情報、及び食事情報を抽出させるようにすることで、過去の被検出体の状況を表示キャラクターにより表示することができる。
この記憶部17は、RAM或いはフラッシュメモリーなどの固体メモリーにより構成されてもよいし、例えばHDD(Hard Disk Drive)により構成されてもよい。
また内蔵の記録媒体ではなく、可搬性の記録媒体、例えば固体メモリーを内蔵したメモリーカード、光ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリーなどの記録媒体に対応する記録再生ドライブなどとされてもよい。
もちろん、固体メモリーやHDD等の内蔵タイプのメモリーと、可搬性記録媒体に対する記録再生ドライブの両方が搭載されてもよい。記憶部17は後述するサーバー装置でもよい。
本実施形態の場合、記憶部17には、特にキャラクター情報格納部17a、検出情報蓄積部17b、地図データベース17c、及び通信データ格納部17dとしての記憶領域が用意される。
【0035】
キャラクター情報格納部17aは、表示するキャラクターとしての画像データを格納する。例えばそのキャラクターのデザインとしての画像や、キャラクターの表現、動作を表す各種の画像データが記憶される。
【0036】
検出情報蓄積部17bは、生体センサー部11で検出される生体情報、運動センサー部12で検出される運動情報、位置検出部13で検出される位置情報を記憶する。例えばシステムコントローラー10の制御に基づいて、一定時間ごとに、これらの情報を、日時計数部15でカウントされている日時情報とともに記憶していくようにされる。つまり検出情報蓄積部17bには、ユーザーの生体情報、運動情報、及び位置情報の履歴が蓄積される。
地図データベース17cには、地図表示を行うための地図画像その他必要な情報が記憶されている。
通信データ格納部17dは、通信部18での送信/受信データのバッファリングや格納に用いられる。
【0037】
表示部14は、例えば液晶パネル、有機ELパネル等の表示パネル部と、表示パネル部を表示駆動する表示駆動部が設けられる。表示駆動部は、供給される画像データを表示パネル部において表示させるための画素駆動回路で構成されている。画素駆動回路は表示パネル部においてマトリクス状に配置されている各画素について、それぞれ所定の水平/垂直駆動タイミングで映像信号に基づく駆動信号を印加し、表示を実行させる。
この表示部14は、システムコントローラー10の制御に基づいて、表示パネル部に所定の表示を実行させる。特に本実施形態では、システムコントローラー10が生体情報、運動情報、及び食事情報に基づくキャラクター画像データを表示部14に供給し、表示部14にキャラクター表示を実行させる。システムコントローラー10は、生体情報、運動情報、及び食事情報によって表示すべきキャラクター画像を決定して表示部14に供給する。
またシステムコントローラー10は、地図データベース17cに記憶された地図画像データを用いて、表示部14に地図表示を実行させる場合もある。
【0038】
このような生体運動情報検出表示装置1は、ユーザーが装着できるように小型軽量の機器として構成されることが好適である。検出しようとする生体情報の内容にもよるが、例えば腕時計型、眼鏡型、ヘッドセット型、帽子型、ヘルメット型、手袋型、或いは機器内蔵の衣服などの形態であって、特に一部(生体センサー部11)が被検出者の皮膚や頭部など、検出内容に応じて適切な身体部位に接触できるような形態が適切である。
ただし、少なくとも生体センサー部11(検出する運動情報の内容によっては運動センサー部12)がユーザーの身体に密着できるようにすればよいことから、生体運動情報検出表示装置1を後述する図6のように2つのユニットで形成してもよい。
【0039】
次に、キャラクターについて説明する。
生体運動情報検出表示装置1は、ユーザーの生体情報、運動情報、及び食事情報を蓄積し、ユーザーの端末上に、上記情報に基づいて決定したキャラクターを表示させる。例えば、生体運動情報検出表示装置1は、「街」に自分や他人のキャラクターを画面上に表示する。
各キャラクターの体型は、ユーザーの生体情報(BMI)により変化する。また、各キャラクターの動作は、運動情報及び食事情報により決定される。例えば、運動情報において、所定の目標脈拍ゾーンでの1日の運動合計時間によって、キャラクターが段階的にジャンプする。また、食事情報において、食事入力の有無や1日の目標摂取カロリー値の達成可否によりキャラクターが段階的に光る。さらに、運動情報と食事情報とが両方ともなければ、キャラクターは寝る。また、さらに分かりやすく、例えばユーザーの運動情報でウォーキングを実施した時間が多ければキャラクターも歩いている。これにより、自分や他人の実施状況を見ることで、「もっと運動をがんばらないといけない」と、モチベーションの向上につなげる。
本実施形態により、被検出体の生体情報、運動情報、及び食事情報から、生活習慣改善の進捗状況を被検出体が自分で設定したキャラクターで親しみやすく、また分かりやすく表示させることで、被検出体が自分の進捗状況をリアルに振り返って励みや反省にしたり、自分と他人との進捗状況を比べることで競争心を高めたりして、モチベーション向上として行動変容につなげることができる。
【0040】
図2は、本実施形態に係わるキャラクターの表現・動作内容の決定条件を示す表である。
キャラクターの表示内容は、表現として「体型変化」及び「キラキラ光る」、動作として「ジャンプ」、「寝る」、及び「立つ」などがある。キャラクターの表現及び動作が決定される条件について以下に説明する。
1.「体型変化」は、入力される身長、体重からBMIが計算され、BMI値により決定される。身長、体重の変化によりBMIも変化すると、それに応じて体型も変わる。
2.「キラキラ(小)」は、入力される食事内容、食事量、及び摂取カロリーで、1日3食の食事内容と食事量、その摂取カロリーの入力があることで決定される。
3.「キラキラ(大)」は、入力される食事内容、食事量、及び摂取カロリーで、1日3食の食事内容と食事量、その摂取カロリーの入力があること、かつ1日の合計摂取カロリーが個人ごとに設定された1日の目標摂取カロリーを守れていることで決定される。
4.「ジャンプ(小)」は、入力される脈拍(又は心拍)、運動時間が個人ごと設定された目標脈拍ゾーンでの運動時間が1日10分以上30分未満であることで決定される。
5.「ジャンプ(中)」は、入力される脈拍(又は心拍)、運動時間が個人ごと設定された目標脈拍ゾーンでの運動時間が1日30分以上60分未満であることで決定される。
6.「ジャンプ(大)」は、入力される脈拍(又は心拍)、運動時間が個人ごと設定された目標脈拍ゾーンでの運動時間が1日60分以上であることで決定される。
7.「寝る」は、入力される食事内容、食事量、摂取カロリー、脈拍(又は心拍)、及び運動時間で、食事内容と食事量及びその摂取カロリーの入力がなく、かつ個人ごと設定された目標脈拍ゾーンでの運動時間の入力がない又は0分であることで決定される。
8.「立つ」は、入力される食事内容、食事量、摂取カロリー、脈拍(又は心拍)、及び運動時間で、食事内容と食事量及びその摂取カロリーの入力が1日1〜2食あり、又は個人ごと設定された目標脈拍ゾーンでの運動時間が0分より多く10分未満であることで決定される。
【0041】
なお、「体型変化」は、入力される腹囲の値により変化するように決定されてもよい。
「姿勢」は、入力される体脂肪率の値により変化するように決定されてもよい。例えば、体脂肪率が少ない場合は両手を挙げたポーズをとるなどである。
「キラキラ(小)」は、入力される血圧、血糖、コレステロール、中性脂肪、GOT、GPT、及びγ−GTPのうち、例えば、4つ以上が基準内である場合として決定されてもよい。
「キラキラ(大)」は、入力される血圧、血糖、コレステロール、中性脂肪、GOT、GPT、及びγ−GTPの全てが基準内である場合として決定されてもよい。
「ジャンプ(小)」は、入力される運動時間或いは歩数又は消費カロリーが1日の歩数5000歩以上、又は消費カロリー100kcal以上の場合として決定されてもよい。
「ジャンプ(中)」は、入力される運動時間或いは歩数又は消費カロリーが1日の歩数10000歩以上、又は消費カロリー300kcal以上の場合として決定されてもよい。
「ジャンプ(大)」は、入力される運動時間或いは歩数又は消費カロリーが1日の歩数15000歩以上、又は消費カロリー500kcal以上の場合として決定されてもよい。
「姿勢」は、入力される運動種目に「ジョギング」が入力されれば、キャラクターは走っている姿勢、「ウォーキング」であれば歩いている姿勢で表示すように決定されてもよい。
「キラキラ」は、入力される食事習慣の内容が「間食をしない」などを守り、実施したことを入力する(チェック欄にチェックするなど)と表示するように決定されてもよい。
【0042】
図3は、本実施形態に係わる生活習慣改善プログラムスタート前の流れを示すフローチャートである。図4は、本実施形態に係わるWEBサイトの画面イメージを示す図である。
先ず、ステップS100で、ユーザーはログイン画面でID・パスワードを使用してログインする。
【0043】
次に、ステップS110で、ユーザーはプロフィール登録画面で自分の情報を入力し、登録する。例えば、氏名、ニックネーム、性別、生年月日、身長、体重、及び生活パターンなどである。
【0044】
次に、ステップS120で、ユーザーは目標入力画面で目標を入力する。例えば、図4(A)に示すように、目標体重を入力する。また、食事の目標を入力する。1日の摂取カロリーの目標値を入力する。なお、目標摂取カロリー値は、次式の目標体重と生活パターンによる係数とから計算した値を用いる。運動の目標を入力する。
目標摂取カロリー(下限〜上限値)=目標体重×生活パターンによる係数
生活パターンによる係数は、25〜30は、散歩や買い物など1時間程度歩く以外、そのほかは座っている。31〜35は、通勤、仕事などで2時間程度の歩行や乗車、接客、家事を行う。そのほかは座っている。36〜40は、生活パターンによる係数が31〜35の人が1日1時間程度のサイクリングなどを行っている。大部分が立ち作業でそのうち1時間はきつい労働を行っている。41〜45は、1日のうち1時間程度は激しいトレーニング、木材の運搬、農作業など激しい作業を行っている。さらに、1日の目標脈拍ゾーン滞在時間の目標値を入力する。
【0045】
次に、ステップS130で、ユーザーはキャラクター作成画面で自分のキャラクターを作成する。キャラクターの作成では、体型(BMI)、顔(パーツ選択)、服(デフォルト)などが作成される。例えば、体型はBMI値で設定する。BMI30以上又は23以下は、体型が一定以上変化しない。顔はキャラクターの設定画面で作成する。顔の形、髪型、目、鼻、口、眉、耳、及び肌の色などの種類を選んで作成する。例えば、図4(B)に示すように、顔の作成では目、鼻、口、輪郭、眉毛、めがね、及び色を選択する。また、表示されるキャラクターの体型は、プロフィール登録の身長・体重から計算されたBMI値により決定される。
【0046】
キャラクターは、モチベーションが低い層に対し、ゲーム感覚で「楽しく」「人と比べる」ことを通じてプログラムへの興味を持たせ、行動変容させる。キャラクターの「体型変化」は、スタート時からのBMIの変化に合わせて、体型を変化させる。キャラクター表示は、楽しさによるプログラムへの参加意欲を喚起することを目的に、キャラクターの設定及び体型の変化を表示する。キャラクター表示は、体型の変化を分かりやすく見せるために、初期の体型をシルエットで表示させる。例えば、実際より太目のビジュアルで表現する。
【0047】
次に、ステップS140で、生活習慣改善プログラムをスタート後、ユーザー専用のトップ画面から、データ入力やキャラクター・各種グラフ・ランキングの閲覧などを行う。
【0048】
図5は、本実施形態に係わるキャラクターの「街」を示す図である。
「街」は、他人と比べることを通じた意識変化・行動変容させることを目的に、自分や他人のキャラクターを表示し、運動・食事を頑張っている人やそうでない人が分かる。また、他人の運動実施状況を見ることができる。「街」では頑張っている人が分かる。
街では、モチベーションの低い人に対し、「街」で自分や他人のアバターを見せて「自分のアバターが寝転がってばかりなので運動しなければ」「他の人は運動を頑張っているんだな、自分もやらなければ」と思わせてモチベーションを持たせる。
「街」で表示するキャラクターは、ランキング(上位者、下位者を「街」で表示)により、運動・食事を頑張っている上位10人を各月ごとに選別し表示する。これは、頑張っている人を見せたいので、頑張っていない人ばかりが集まるのを防止するためである。また、運動を実施していない下位10名を各月ごとに選別して表示する。
「街」で表示するアバターは、本人を含め10〜20人程度がよい。これは、人数が多いと画面が見にくくなる虞がある。自分のキャラクターは、常に中心に表示される。
他者情報は、画面上のキャラクターをクリックすると、他人の「体型変化」や目標達成率、運動実施状況などを別ウィンドウで表示する。これにより、他人の運動実施を見て参考にする。例えば、他者情報は1日あたりの目標運動時間(例えば、30分以上)である。また、目標脈拍ゾーンで実施した運動時間である。なお、これはユーザーが情報を開示している場合に限る。
【0049】
運動情報の目標脈拍ゾーン滞在時間によって自分のキャラクターがジャンプしてもよい。例えば、運動情報の目標脈拍ゾーン滞在時間を10分以上、30分以上、60分以上とし、ジャンプする高さを3段階に変えてもよい。
【0050】
食事情報で3食の食事入力をすると、小さくキラキラ光ってもよい。それに加え、目標摂取カロリー範囲内に収まった場合、大きくキラキラ光ってもよい。
1日3食以上食事入力をすると「キラキラ(小)」、さらに目標カロリー内に収まった対象者は自分のキャラクターの周囲に「キラキラ(大)」が表示されてもよい。
【0051】
運動情報及び食事情報ともに記録がないキャラクターはだらけてもよい。運動情報及び食事情報とも入力がない場合、寝転んでもよい。
【0052】
生体情報として、例えば血液成分の改善状況を用いてキャラクターを表示してもよい。これにより、体型では変化がなくても、内部での改善をキャラクター表示で見せることでモチベーションにつなげる。
【0053】
自分のキャラクターは対象者の実際の行動を反映して自分のキャラクターの「街」でアクションを起こしてもよい。自分のキャラクターの「街」でのアクションは3日前のデータを反映してもよい。
【0054】
また、キャラクターはランキングと連動して、ランキングで下位になり、かつ一定の条件を満たす場合(例えば、週の運動時間が○分未満、など)、キャラクターにバッジが表示されてもよい。これにより、バッジを着けているキャラクターの人は、運動などをしていないことが他の人にも分かるので、次回以降はバッジを着けないようにモチベーションの向上につなげる。
【0055】
また、運動・食事の実施状況により、ポイントを付与してもよい。これにより、ポイントを一定量ためるとキャラクターのアイテムを購入するなど、ポイントの量又は所持するアイテム量によって、自分の継続の度合いがわかることで、「もっとがんばらないといけない」と、モチベーションの向上につなげる。
ポイント・アイテムは、インセンティブによるモチベーションの向上を目的に、運動情報及び食事情報の入力に応じてポイントを付与し、ポイントでキャラクターのアイテムと交換できてもよい。運動情報及び食事情報は「街」のポイントにポイント付与対象データとして反映されてもよい。
【0056】
また、キャラクターをスクリーンセーバーとしてダウンロードしてもよい。これにより、モチベーションの低い人はWEBサイトにログインをあまりしないが、ログインしなくてもスクリーンセーバーを見せることで生活習慣改善を意識させる。
スクリーンセーバーは、WEBにログインしない人にキャラクターの状態を見せて運動・食事の実施を意識させることを目的に、スクリーンセーバーを設定する。スクリーンセーバー上にキャラクターを表示させ、このキャラクターは入力したデータによって体型が変わる。ユーザーの中でモチベーションの低い対象者は、WEB自体にログインしない可能性があるので、現在のキャラクターの状態がリアルタイムで表示されるスクリーンセーバーを作成する。これにより、WEBにログインしていなくてもキャラクターが表示されるため、客観的に自分の状態を確認させることで、WEBにログインしていない時にもプログラムを意識させる。なお、スクリーンセーバーをダウンロードしていい環境かどうか確認する。WEBサイトとサーバー装置を通じて、常に最新の体型がスクリーンセーバーに表示される。全参加者に義務付ける。プログラム終了時、自動的にスクリーンセーバーは消去される。
【0057】
図6は、本実施形態に係る生体運動情報検出表示装置の他の例のブロック図である。図6は、生体運動情報検出表示装置1を、検出装置部2及び表示装置部3という別体のユニットで構成した例である。
検出装置部2は、生体センサー部11、運動センサー部12、及び検出情報送信部19を有する。
また表示装置部3は、システムコントローラー10、位置検出部13、表示部14、日時計数部15、操作部16、記憶部17、及び通信部18に加え、検出情報受信部20を備える。
検出情報受信部20と検出情報送信部19とは、例えば無線通信或いは有線通信で互いに通信を行う。無線通信とする場合、例えばブルートゥース等の近距離無線通信方式を採用してもよいし、可視光又は非可視光などを用いた光パルス変調でデータ通信を行う光通信方式でもよい。もちろんより長距離に対応した無線通信方式やネットワーク通信を用いてもよい。
そしてこの図6の場合、生体センサー部11で検出される生体情報及び運動センサー部12で検出される運動情報は、検出情報送信部19から送信され、検出情報受信部20で受信される。食事情報は操作部16から入力される。
システムコントローラー10は、操作部16から入力された食事情報と検出情報受信部20で受信された生体情報及び運動情報とに基づいて、キャラクター画像の表示制御を行うことになる。
【0058】
この図6の構成の場合、検出装置部2のみを、ユーザーの皮膚や頭部などの所要部位に接触できるようにすればよいため、ユーザーの装着負担を軽くするような形態が可能となる。特に検出装置部2は生体センサー部11,運動センサー部12、検出情報送信部19を有する簡易な構成であるため、小型軽量化が容易であり、身体の所要部位に装着可能な機器としての実現が容易となる。
また、表示装置部3は、ユーザーが所持する専用の小型機器とされてもよいが、例えば携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯可能な機器に、この表示装置部3としての機能を加えたものとしても実現可能である。また、必ずしも表示装置部3はユーザーが所持又は装着しない使用形態も考えられるが、その場合、比較的大型の装置としてもよく、デスクトップタイプ、ノートタイプのパーソナルコンピューターなどに、この表示装置部3としての機能を実行させるようにすることも考えられる。
【0059】
(キャラクター表示処理)
図7は、本実施形態に係るキャラクター画像表示処理のフローチャートである。
生体運動情報検出表示装置1によるキャラクター表示処理について図7で説明する。ここで説明する表示処理は、常時、生体情報、運動情報、及び食事情報を検出し、それに応じて表示部14にキャラクター画像を表示させることで、ユーザー自身の状況をリアルタイムに表現する動作である。
例えば生体運動情報検出表示装置1は、ユーザーの操作によりキャラクター表示モードとされている間、そのユーザーの状況を表示部14に表示させる動作を行う。
【0060】
図7は、キャラクター画像表示を行うためのシステムコントローラー10の制御処理を示している。
キャラクター表示モードが開始されると、システムコントローラー10は処理をステップS200からS202に進め、キャラクター画像の表示処理を開始する。
ステップS202では、システムコントローラー10は、生体センサー部11と運動センサー部12とによる検出情報として生体情報、運動情報を取り込む。また操作部16で入力される食事情報も取り込む。さらに位置検出部13で検出される位置情報も取り込む。
次に、ステップS204で、システムコントローラー10は、取り込んだ生体情報、運動情報、食事情報、及び位置情報を、その時点で日時計数部15で計数されている現在日時(年月日時分秒)とともに、記憶部17の検出情報蓄積部17bに記憶させる。
【0061】
次に、ステップS206で、システムコントローラー10は、取り込んだ生体情報、運動情報、及び食事情報に基づいて、ユーザー状況を判定し、キャラクターを決定する。
ユーザー状況とは、生体情報、運動情報、及び食事情報のそのものによって表される状況でもよいし、生体情報、運動情報、及び食事情報から推定されるユーザーの心理、感情の状況でもよい。
【0062】
ステップS208では、現在地図表示モードであるか否かで処理を分岐する。地図表示モードとは、ユーザーの操作により、表示部14に地図表示を実行している状態である。例えば地図表示中に、ユーザーがキャラクター表示モードを指示した場合や、あるいはキャラクター表示モードにおいて図7の処理の実行中に、ユーザーが地図画像表示を指示した場合、このステップS208で地図表示モードと判断される。
【0063】
現在、地図表示モードでなければ、システムコントローラー10は、ステップS208からS210に進み、キャラクター表示制御を行う。即ちステップS206で決定したキャラクター画像データを表示部14に供給して表示させる。
一方、地図表示モードであったら、システムコントローラー10は、ステップS208からS212に進み、現在の位置情報に基づいて、表示させる範囲の地図画像データを地図データベース17cから読み出す。そしてステップS214で、地図画像データ及びキャラクター画像データにより表示画像データを生成して表示部14に供給し、地図画像上でのキャラクター表示を実行させる。例えば地図画像上での現在位置に相当する位置に居るユーザーを表現するようにキャラクター画像を表示させる。
【0064】
そしてステップS216でキャラクター表示モードの終了と判断されるまで、ステップS202に戻って同様の処理を繰り返す。
例えばユーザーの操作によりキャラクター表示モードの終了が指示された場合は、システムコントローラー10はステップS216からS218に進み、表示部14におけるキャラクター表示を終了させて図7の処理を終える。
【0065】
またキャラクター情報格納部17aには、予め特定のキャラクター画像を用意して記憶させておいてもよいが、例えば通信部18により外部サーバー装置(例えば図8、図10等で後述するサーバー装置70)と通信を行って、キャラクター画像データをダウンロードできるようにしてもよい。
もちろん、基本となるキャラクター自体を予め多数用意して記憶させておき、ユーザーが選択できるようにしたり、或いはユーザーが自分で任意のキャラクターを作成できたりしてもよい。
【0066】
(システム構成)
ここまでは、図1の生体運動情報検出表示装置1で、ユーザー自身の現在の状況に応じたキャラクター画像表示や、過去の状況を示すキャラクター画像再生表示を行う動作を説明してきたが、続いて、ユーザーが他人の状況をキャラクター画像により知ることができる生体運動情報処理システム及び該システムを構成する装置について説明していく。
【0067】
図8は、本実施形態に係る生体運動情報処理システムの説明図である。図8は、システム構成例を示している。
この生体運動情報処理システムは生体運動情報送信装置100、サーバー装置70,生体運動情報表示装置(生体運動情報表示処理装置)200が、それぞれネットワーク60を介して通信可能とされて構成されるシステム例である。
そして、生体運動情報表示装置200のユーザーが、生体運動情報送信装置100を装着している他人の状況を、キャラクター画像により知ることができるシステムである。
【0068】
ネットワーク60とは、インターネット、携帯電話通信網、PHS通信網、アドホックネットワーク、LANなど、各種考えられる。
生体運動情報送信装置100は、装着者の食事情報を入力し、及び生体情報、運動情報、位置情報、及び日時情報を検出し、ネットワーク通信によりサーバー装置70に送信する。例えば定期的に送信する。
サーバー装置70は、送信されてきた生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を内部のデータベースに蓄積する。後述するが、これら生体情報等には、生体運動情報送信装置100の装着者に固有に付与された識別情報(以下、ユーザーID)を対応させて蓄積する。
生体運動情報表示装置200は、サーバー装置70に蓄積されている、特定のユーザー(他人)の生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を、ネットワーク通信により取得することができる。そして取得した生体情報、運動情報、及び食事情報やユーザーIDに基づいて表示させるキャラクター画像を決定し、表示する。またその表示の際に位置情報及び日時情報を反映させることもできる。
又は生体運動情報表示装置200は、サーバー装置70から、表示すべきキャラクター画像自体を、ネットワーク通信により取得し、そのキャラクター画像を表示することができる。
【0069】
なお、図1に示した構成の生体運動情報検出表示装置1は、図8における生体運動情報送信装置100にも成り得るし、生体運動情報表示装置200ともなり得る。
【0070】
(生体運動情報送信装置の構成)
図9は、本実施形態に係る生体運動情報送信装置のブロック図である。
上記図8に示した生体運動情報送信装置100の構成例を図9に示す。
生体運動情報送信装置100は、検出/送信コントローラー110、生体センサー部(生体情報検出部)111、運動センサー部(運動情報検出部)112、位置検出部113、日時計数部115、操作部116、記憶部117、及び通信部(送信部)118を有する。
【0071】
検出/送信コントローラー110は、例えばCPUにより形成される。この検出/送信コントローラー110は、生体情報の検出動作や送信動作のための制御処理を行う。
また記憶部117は、ROM、RAM、不揮発性メモリーなどの記憶領域を有し、検出/送信コントローラー110の処理プログラム格納領域、及びワーク領域などとして用いられる。なお、記憶部117は、検出/送信コントローラー110としてのマイクロコンピューターチップの内部メモリーとして構成されてもよい。
また例えば記憶部117の不揮発性メモリー領域には、個々の生体運動情報送信装置100に固有に付与された識別情報(装置ID)や、この生体運動情報送信装置100のユーザーの識別情報(ユーザーID)などが記憶されるようにしてもよい。
【0072】
通信部118は、外部通信機器との間でのデータの送受信を行う。特には、図8のシステム構成の場合、通信部118はネットワーク60を介した通信として、サーバー装置70との間でのデータ通信を行う。この場合、通信部118は、有線又は無線でネットワーク接続されて通信を行うものであればよい。例えばネットワークアクセスポイントとの間で無線通信を行う構成が考えられる。
【0073】
操作部116は、ユーザーがこの生体運動情報送信装置100を使用する際に必要な操作入力を行うために設けられる。例えば電源操作や各種設定操作などが実行できるようにされればよい。
生体センサー部111、運動センサー部112、位置検出部113、日時計数部115については、図1の生体運動情報検出表示装置1で説明した生体センサー部11、運動センサー部12、位置検出部13、日時計数部15と同様の機能を持ち、これらによってユーザーの生体情報、運動情報、位置情報、及び日時情報が検出される。食事情報は操作部116より入力される。
【0074】
このような生体運動情報送信装置100では、検出/送信コントローラー110は、例えば定期的に生体センサー部111、運動センサー部112、位置検出部113、日時計数部115で検出されるユーザーの生体情報、運動情報、位置情報、操作部116で入力される食事情報、及び検出時点の日時情報を記憶部117に記憶する。そして記憶部117に取り込んだ生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を用いて送信データを生成し、通信部118からネットワーク60を介してサーバー装置70に送信させる。この場合、送信データには、生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報だけでなく、ユーザーIDや装置ID等を含むようにもする。
【0075】
このような生体運動情報送信装置100は、ユーザーが手軽に装着できるように小型軽量の機器として構成されることが好適である。検出しようとする生体情報、運動情報、及び食事情報の内容にもよるが、例えば腕時計型、眼鏡型、ヘッドセット型、帽子型、ヘルメット型、手袋型、あるいは機器内蔵の衣服などの形態であって、特に一部(生体センサー部111)が被検出者の皮膚や頭部など、検出内容に応じて適切な身体部位に接触できるような形態が適切である。
なお、図示は省略するが、図6の例のように、生体センサー部111、運動センサー部112が別体ユニットとされるようにしてもよい。
【0076】
また、図9の構成と、図1及び図6の構成を比較して理解されるように、図1、図6で説明した生体運動情報検出表示装置1が、この図9の生体運動情報送信装置100と同じ動作を行って、図8の生体運動情報送信装置100として機能することも可能である。つまり、例えば図1のシステムコントローラー10が、例えば定期的に生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を用いて送信データを生成し、通信部18からネットワーク60を介してサーバー装置70に送信させるようにすることも可能である。
【0077】
さらに、生体運動情報送信装置100は、脂肪燃焼がしやすいといわれる運動強度40〜70%となる目標脈拍ゾーン(上限値、下限値)を設定できてもよい。生体運動情報送信装置100は、運動計測中に脈拍が目標脈拍ゾーンに入ると、機器のLED・振動・アラーム等で告知してもよい。
【0078】
(サーバー装置の構成)
図10は、本実施形態に係るサーバー装置のブロック図である。
次に図10に、サーバー装置70の構成例を示す。
上述したようにサーバー装置70は、例えばネットワーク60を介した通信により、生体運動情報送信装置100から送信されてくる生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を蓄積し、また蓄積した生体情報等を生体運動情報表示装置200に送信することのできる装置である。
サーバー装置70は、サーバー制御部72、ネットワークストレージ部(蓄積部)71、通信部73、情報管理部74、及び生体運動情報データベース75を備える。またキャラクター情報格納部76及び地図データベース77を備える場合もある。
【0079】
サーバー制御部72は、サーバー装置70としての必要な動作制御を行う。特には、ネットワーク通信動作の制御や、生体運動情報送信装置100からの生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報が送信されてきた際の処理制御、生体運動情報表示装置200に対する生体情報等の送信に関する制御などを行う。
ネットワークストレージ部71は、例えばHDD等により実現され、例えば生体運動情報送信装置100や生体運動情報表示装置200とのネットワーク60を介した通信による送受信データを一時的に保存したり、各種必要なデータを保存したりすることなどに用いられる。
通信部73は、生体運動情報送信装置100や生体運動情報表示装置200との間で、ネットワーク60を介したデータ通信を行う。
【0080】
情報管理部74は、生体運動情報送信装置100から送信されてきた生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報の管理を行う。
生体運動情報データベース75には、生体運動情報送信装置100から送信されてきた生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報が、例えばユーザーIDなどと対応づけられた状態でデータベース化されて格納される。
情報管理部74は、この生体運動情報データベース75に対するデータ登録や検索などの処理も行う。
【0081】
キャラクター情報格納部76は、生体運動情報表示装置200側で表示させる各種のキャラクター画像が保存される。特には、キャラクター画像をユーザーIDに対応づけて管理される状態で保存してもよい。
地図データベース77は、生体運動情報表示装置200側で地図表示を行うための地図画像その他必要なデータを格納している。
【0082】
(生体運動情報表示装置の構成)
図11は、本実施形態に係る生体運動情報表示装置のブロック図である。図12は、本実施形態に係る生体運動情報表示装置の他の例のブロック図である。
次に生体運動情報表示装置200の構成例を図11、図12で説明する。
図11の生体運動情報表示装置200は、システムコントローラー(制御部)201、通信部218、表示部214,操作部216、及び記憶部217を有する例としている。記憶部217には、記憶領域として通信データ格納部217dが確保されている。
また、図12の生体運動情報表示装置200の構成例は、図11の構成に加えて、記憶部217にキャラクター情報格納部217a、地図データベース217cとしての記憶領域が形成されている例である。
これら図11、図12の構成の各部は、図1に示したシステムコントローラー10、通信部18、表示部14、操作部16、及び記憶部17と同様であるため重複説明は避ける。
なお、通信部218は、特には、図8で示したネットワーク60を介した通信として、サーバー装置70との間でのデータ通信を行う。
また、システムコントローラー201は、キャラクター表示動作やサーバー装置70との通信処理の制御を行うことになる。
【0083】
図8のシステム構成で述べたところの生体運動情報表示装置200とは、サーバー装置70から受信した情報に基づいて、或る人物(生体運動情報表示装置200のユーザーにとって他人である生体運動情報送信装置100のユーザー)の状況を示すキャラクター画像を表示部214に表示する装置であればよい。
そのためには、システム動作から考えて、生体運動情報表示装置200の構成例としては2つの種類が考えられる。
【0084】
本実施形態で言うキャラクター画像は、生体情報、運動情報、及び食事情報に基づいて判断されるユーザー状況を表現する画像である。
つまり生体情報、運動情報、及び食事情報から判断されるユーザー状況に基づいて、表示するキャラクター画像が決定されるが、システム動作として考えた場合、キャラクター画像の決定処理は、サーバー装置70側で行ってもよいし、生体運動情報表示装置200側で行ってもよい。
サーバー装置70側で、生体情報、運動情報、及び食事情報から判断されるユーザー状況に基づいて表示させるキャラクター画像を決定する場合、サーバー装置70は表示させるキャラクター画像データ自体を生体運動情報表示装置200に送信することができる。その場合、生体運動情報表示装置200は、受信したキャラクター画像データを通信データ格納部217dに記憶させた後、そのキャラクター画像データを用いて表示処理を行えばよいため、図11の構成として実現できる。
【0085】
なお、サーバー装置70側で、生体情報、運動情報、及び食事情報から判断されるユーザー状況に基づいて表示させるキャラクター画像を決定する場合においては、サーバー装置70は表示させるキャラクター画像データ自体を送信するのではなく、表示させるキャラクター画像を指定する情報や、表示させるキャラクターの表現や動作を指定する情報を生体運動情報表示装置200に送信するようにしてもよい。
その場合、生体運動情報表示装置200には、受信した情報に基づいて、キャラクター画像を選択して表示処理を行うことになるため、キャラクター情報格納部217aを備えた図12の構成が適切となる。
【0086】
また生体運動情報表示装置200において、地図画像表示を考えた場合に、地図画像データをサーバー装置70からダウンロードするのであれば、生体運動情報表示装置200はダウンロードした地図データを通信データ格納部217dに記憶させた後、その地図データを用いて表示処理を行えばよいため、図11のように地図データベースを備えない構成として実現できる。
【0087】
一方、キャラクター画像の決定処理を生体運動情報表示装置200側で行うシステム動作の場合は、図12の構成が適切である。
その場合、サーバー装置70は、少なくとも或る人物(ユーザーID)の生体情報、運動情報、及び食事情報を生体運動情報表示装置200に送信し、生体運動情報表示装置200側で、受信した生体情報、運動情報、及び食事情報から判断されるユーザー状況に基づいて表示させるキャラクター画像を決定し、表示処理する。したがって、キャラクター情報格納部217aを有する構成が必要とされる。
【0088】
ここまでの説明からわかるように、図11の構成は、サーバー装置70側から表示するキャラクター画像データを送信するというシステム動作を前提にした場合に、生体運動情報表示装置200の簡易化を目的とした構成例の1つであり、図12の構成は、サーバー装置70側と生体運動情報表示装置200側のどちらでキャラクター決定処理を行うかにかかわらず採用できる構成例である。
また、同様に図1の生体運動情報検出表示装置1も、どちらでキャラクター決定処理を行うかにかかわらず、生体運動情報表示装置200として機能できる構成例となる。
【0089】
(キャラクター表示のためのシステム動作)
以上の生体運動情報送信装置100、サーバー装置70、生体運動情報表示装置200で構成される生体運動情報処理システムとしての動作例を説明する。
【0090】
図13は、本実施形態に係るサーバー装置への送信処理のフローチャートである。図13は、生体運動情報送信装置100からサーバー装置70へ生体情報等を送信する際の動作を示している。図13において生体運動情報送信装置100の処理は、検出/送信コントローラー110の制御によって実行される処理であり、サーバー装置70の処理は、サーバー制御部72の制御によって実行される処理である。
【0091】
生体運動情報送信装置100では、検出/送信コントローラー110は、ステップS301として送信タイミングを待機する。そして送信タイミングとなったら、ステップS302に進む。送信タイミングは、例えば定期的なタイミングであるとしてもよいし、ユーザーの操作その他の何らかのトリガーに基づくタイミングであってもよい。
【0092】
ステップS302では、検出/送信コントローラー110は、生体センサー部111で得られる生体情報、運動センサー部112で得られる運動情報、操作部116で入力される生体情報、運動情報、及び食事情報、位置検出部113で得られる位置情報、及び日時計数部115で得られる現在の日時情報を取り込み、これらを記憶部117に記憶させる。
次に、ステップS303として、検出/送信コントローラー110は送信データを生成する。即ち、記憶部117に取り込んだ生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報に、さらにユーザーID若しくは機器IDを含む送信用データを生成する。
【0093】
ステップS304では、サーバー装置70と通信接続を行う。検出/送信コントローラー110は、通信部118からネットワーク通信を開始させ、サーバー装置70に通信接続を実行させる。またこのときサーバー装置70側ではステップS401として、サーバー制御部72は、通信部73での通信接続処理を行うとともに、認証処理を行う。認証処理の手法は多様に考えられるが、例えば生体運動情報送信装置100から装置IDを送信し、サーバー装置70側で、当該装置IDが適正に登録された装置IDであるか否かを判断するといった手法が考えられる。
【0094】
認証OKとなって接続が確立されたら、生体運動情報送信装置100はデータ送信を行う。即ち検出/送信コントローラー110は、生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、日時情報、及びユーザーID(もしくは機器ID)を含むデータを通信部118から送信させる。
一方、サーバー装置70のサーバー制御部72は、ステップS402として、通信部73で受信されるデータをネットワークストレージ部71に取り込む。
受信データの取り込みが完了したら、サーバー制御部72は、ステップS403で、取り込んだ受信データについてデコード処理やデータ抽出を行い、受信データに含まれていた生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、日時情報、及びユーザーID(若しくは機器ID)を、情報管理部74に受渡し、生体運動情報データベース75に登録させる処理を行う。
【0095】
生体運動情報送信装置100側では、動作終了(例えば電源オフ)とされるまでは、ステップS306からS301に戻り、例えば定期的な送信タイミングとなるごとに、上記ステップS302〜S305の処理を行う。
【0096】
例えばこのような処理が逐次行われることで、サーバー装置70側では、生体運動情報データベース75に、各生体運動情報送信装置100から送信されてきた情報が蓄積されていく。
【0097】
このようにサーバー装置70に蓄積された情報に基づいて、生体運動情報表示装置200では、その生体運動情報表示装置200のユーザーにとって他人の状況をキャラクター画像で表示させることができる。
【0098】
このための処理例を図14に示す。
図14は、本実施形態に係る生体運動情報表示装置への送信及び表示処理のフローチャートである。図14は、サーバー装置70と生体運動情報表示装置200との処理を示している。サーバー装置70の処理は、サーバー制御部72の制御による処理であり、生体運動情報表示装置200の処理はシステムコントローラー201の制御による処理である。
そして図14は、サーバー装置70側でキャラクター決定処理をする場合の処理例である。
【0099】
まず図14の処理例を説明する。
生体運動情報表示装置200のユーザーは、他人(例えば知人)の現在の状況を知りたいと考えた場合、その他人のユーザーID(又は装置ID)を指定する操作を行って、サーバーアクセスを指示する。例えば他人のユーザーIDを知っていれば、そのユーザーIDを指定することで、その他人の状況の表示を求める操作を行うことができる。
ユーザーがこのような操作を行うことに応じて、生体運動情報表示装置200は他人の状況のキャラクター表示を実行するため、図14の処理を行う。
まずステップS601としてサーバー装置70と通信接続を行う。システムコントローラー201は、通信部218からネットワーク通信を開始させ、サーバー装置70に通信接続を実行させる。またこのとき、サーバー装置70側ではステップS501として、サーバー制御部72は、通信部73での通信接続処理を行うとともに、認証処理を行う。この場合も認証処理の手法は多様に考えられるが、例えば生体運動情報表示装置200側からそのユーザー自身のユーザーIDや装置IDを送信し、サーバー装置70側でユーザーIDや装置IDの確認を行うといった手法が考えられる。
【0100】
サーバー装置70との通信で認証OKとなり、通信が確立されたら、生体運動情報表示装置200のシステムコントローラー201は、ステップS602で、その生体運動情報表示装置200のユーザーが指示した他人のユーザーID(又は装置ID)を含むデータ要求をサーバー装置70に送信する。
【0101】
サーバー制御部72は、ステップS502としてデータ要求を受信したことを検知したら、ステップS503で情報管理部74にユーザーID(又は装置ID)を伝え、該当データの検索を指示する。情報管理部74は、生体運動情報データベース75から、指示されたユーザーID(又は装置ID)についてのデータ(生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報)を抽出する。この際、生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を1つの登録データ単位として、複数の登録データ単位が蓄積されている場合は、日時情報Dateにより最新の登録データ単位としての生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報を読み出せばよい。
【0102】
次に、サーバー制御部72はステップS504で、情報管理部74にキャラクター決定処理を実行させる。
情報管理部74は、読み出した生体情報、運動情報、食事情報、位置情報、及び日時情報に関して、特に生体情報、運動情報、及び食事情報を用いてユーザー状況を判定する。そしてキャラクター情報格納部76に記憶されている各種キャラクター画像の中で、判定したユーザー状況に応じた表現又は動作とされるキャラクター画像を決定する。
なお、このときユーザーID毎に異なるキャラクター画像を用意しているのであれば、ユーザーIDも、キャラクター画像決定の際に用いることになる。
【0103】
またサーバー制御部72はステップS505で、情報管理部74に地図画像データ読出を指示する。情報管理部74は、生体運動情報データベース75から読み出した位置情報PLに基づいて、その位置情報PLで示される位置を含む所要範囲の地図画像データを、地図データベース77から読み出す。
【0104】
そしてステップS506でサーバー制御部72は、情報管理部74から、決定したキャラクターに関するデータ(例えばキャラクター画像データ自体)や、位置情報PLと地図画像データ、及び日時情報Dateを受取、それらを通信部73から生体運動情報表示装置200に送信させる。
なお、キャラクターに関するデータとは、生体運動情報表示装置200が図11の構成の場合は、キャラクター画像データ自体とするのが適切であるが、生体運動情報表示装置200が図12又は図1の構成のように、キャラクター画像を保持している場合は、キャラクター画像を指定する情報や、キャラクター画像を指定するためのユーザー状況の判定情報でもよい。
【0105】
生体運動情報表示装置200側では、システムコントローラー201がステップS603で、キャラクターに関するデータ、地図画像データ、位置情報PL、及び日時情報Dateの受信処理を行う。即ち通信部218で受信されるこれらのデータを記憶部217の通信データ格納部217dに保存させる。
そして受信/保存したデータに基づいてキャラクター画像表示を行う。
この際、システムコントローラー201は、ステップS604で、現在地図表示モードであるか否かを確認する。これは図7のステップS208で説明した処理と同様である。
【0106】
地図表示モードでなければ、ステップS605で表示部214にキャラクター画像表示を実行させる。即ち、受信/保存したキャラクター画像データを、表示部214に供給して、キャラクター表示を実行させる。
また地図表示モードであれば、ステップS606で表示部214において、地図画像上でのキャラクター画像表示を実行させる。即ち、受信/保存したキャラクター画像データ及び地図画像データを表示部214に供給して、キャラクター表示を実行させる。
この場合、生体運動情報表示装置200のユーザーにとっては、知人の現在の状況(サーバー装置70に蓄積された最新の生体情報、運動情報、及び食事情報に基づく状況)を、キャラクター画像により知ることができる。
【0107】
以上のシステム動作が行われることで、生体運動情報表示装置200のユーザーは、生体運動情報送信装置100を装着している他人についての現在の状況を、キャラクター画像表示により知ることができる。例えば知人等について、現在走っている、気分が低下している…等の各種の状況を、キャラクター画像により認識できる。また、指導者はデータを分析し、ユーザーに対し個々に合った指導ができる。例えば、指導者はデータを見て、「励まし」や「称賛」などでユーザーを指導する。
【0108】
なお、ここでは現在の他人の状況をキャラクター画像により表示することとしたが、過去の他人の状況を表示させることもできる。
例えばサーバー装置70の生体運動情報データベース75において、生体運動情報送信装置100のユーザーについての生体情報等が、或る程度の期間保存されているのであれば、その保存されている範囲内で過去の時点を指定して、その生体情報等を抽出させるようにすることで、過去の他人の状況をキャラクター画像により表示することが可能である。
また、この例では、生体運動情報表示装置200のユーザーが、知人等としてユーザーIDを知っている他人の状況を見ることができるものとしたが、全く知らない他人や有名人等の状況をキャラクター表示により見ることができるようにすることもできる。例えばある人が、自分の状況を公開することを許諾してシステム登録しておくことで、生体運動情報表示装置200のユーザーが、任意に、その公開許諾した人の状況を表示させるようにもできる。
【0109】
なお、最初にユーザーはネットワーク上で自分のキャラクターを作成してもよい。顔のパーツ(目、鼻、口、輪郭、髪型など)から、自由に組み合わせて作成してもよい。これにより、自分が好きなようにキャラクターを作成できるのでキャラクターに対する愛着がわき、下記で述べるような「体型変化」や自分・他人との比較を楽しむことができる。継続意欲につなげることができる。
【0110】
キャラクターの体型は、ユーザーがネットワーク上で入力した生体情報(BMI値)により変化してもよい。これにより、生活習慣改善が上手く進んでいればBMIが減少することでキャラクターの体型も改善されていき、ユーザーがそれを見て「この調子でがんばろう」と達成感や励みにすることができる。また、他人のキャラクターを表示することで、いろいろなキャラクターを見ることの楽しさや、他人と比較して「あの人よりも効果を出せている」「この調子で続けよう」との競争心から継続意欲につなげられる。なお、特許文献1では、生体情報として身長・体重・体脂肪率・BMIの項目は含んでいない。
【0111】
キャラクターの動作・表現は、ユーザーが機器で計測した生体情報・運動情報やネットワーク上で入力した食事情報から、その情報に応じて表示してもよい。これにより、自分や他人のキャラクターを見ることができる。
だれが見てもその人の生活習慣改善の実施状況がイメージできるように、キャラクターで分かりやすく表示してもよい。例えば、生体・運動情報において、所定の目標脈拍ゾーンでの1日の運動合計時間の量によって、キャラクターを段階的にジャンプさせてもよい。
また、食事情報において、1日の目標摂取カロリー値の達成により、キャラクターを段階的に光っているような表示をしてもよい。
さらに、運動情報と食事情報とが両方とも入力がなければ、キャラクターは寝てもよい。これにより、キャラクターによる動作・表現を見ることで、生活習慣改善の行動(運動や食事)の実施状況が分かり、「この日はできなかったけど次は実施しよう」「運動はできなかったけど、食事では頑張れた」「自分のキャラクターが寝てばかりいるので、運動を実施して動かそう」というように自分の振り返りや反省につなげることができる。
また、キャラクター動作・表現と「体型変化」と合わせてみせてもよい。これにより、生活習慣改善の行動(運動や食事)と効果の相関を確認でき、「これだけ実施したことが効果になった」と実感できて、「この調子で続けよう」と励みや継続意欲につなげられる。また、他人のキャラクターの動作・表現と比較して、「他の人よりも実施できている」と満足させたり、「自分ももっと頑張らないといけない」「何もしていない(キャラクターが寝ている)ところを見られるのが恥ずかしい」と感じて行動の変化を促す。なお、特許文献1は、人の動作状況、健康状況、感情などの状況を表示するものであるが、生活習慣改善の取り組み状況が見られるものではなく、行動変容につながらないものである。
【0112】
自分と他人とを比較することにより、その競争心からモチベーションにつながる方法としては、ある指標を数値にして順位付けをするランキングがある。しかしこれは、上位の人たちにはモチベーションになるが、下位の人にとっては「上位と差がありすぎる」「他人と比較されたくない」との理由でモチベーションにならない。ランキングのような数値による直接的で機械的な比較ではなく、キャラクターを用いた間接的な比較や個性を持たせた分かりやすい表現により、特にやる気の低いユーザーのモチベーションを引き出し、行動変容につなげることができる。
また、運動情報・食事情報の入力により、ポイント数が付与されてもよい。ポイント数を一定量ためるとキャラクターのアイテム(服など)と交換でき、入手したアイテムはキャラクターに任意に装着できてもよい。これにより、他人のキャラクターの容姿を見て、「この人はいろいろとアイテムを持っていて、頑張っているな」「このアイテムは自分もほしいので、続けて頑張ろう」などと感じ、継続意欲にすることができる。また、頑張ったことに対してインセンティブを与えて、楽しさや励みとする。なお、特許文献1では、キャラクターの容姿変位やインセンティブの記載はない。
【0113】
生活習慣改善に対するモチベーションを入力し、キャラクターで表示してもよい。これにより、他の人のやる気を見ることで、生活習慣改善に対するモチベーションにつなげる。
キャラクターを通して他の人とコミュニケーションがとれる。これにより、生活習慣改善者同士での情報のやり取りによるモチベーションを向上させる。
GPSによる位置情報と組み合わせて、自分や他人が運動しているコース・場所を脈拍データと一緒に見られる。これにより、運動のモチベーションを向上させ、運動を実施する時の参考にする。
【0114】
また、運動・食事の実施状況により、ポイントを付与してもよい。これにより、ポイントを一定量ためるとキャラクターのアイテムを購入するなど、ポイントの量又は所持するアイテム量によって、自分や他人の継続の度合いがわかることで、「もっとがんばらないといけない」と、モチベーションの向上につなげる。
【0115】
また、他人のキャラクターをクリックすることで、他人のキャラクターの一定期間内の運動情報を見ることができてもよい。これにより、いつ、どの時間帯に、どれくらい運動しているかが分かり、自分が運動する上で参考にできる。なお、これは情報公開を同意している人の情報が閲覧できる。
【0116】
(効果及び変形例)
以上の実施形態によれば、生体運動情報検出表示装置1(生体運動情報表示装置200)のユーザーは、自分や他人の状況を、キャラクターの表現や動作により認識することができる。これによって、自分や他人の状況を容易に、かつ楽しみながら知ることができる。
例えば自分の状況をキャラクター表示させることで、表示画面を楽しむことができる。
またキャラクター再生表示により過去の状況を表示させることで、自分の行動を的確に思い起こしたり、思い出を楽しんだりといったことも可能となる。
また、他人の状況をキャラクター表示させることで、他人の状況を的確に把握できる。
例えば待ち合わせに遅れている友人の状況や現在の場所を知ることができる。また、親が子供の現在居る場所や状況を確認できるようにもなる。さらに、健康状態の優れない人が外出している際の状況を、その家族等が容易に確認できるようにもなるなど、多様な利用形態が想定される。
【0117】
上記実施形態に限られず、装置構成例や処理例として各種の変形例が考えられる。
生体運動情報検出表示装置1、生体運動情報送信装置100、生体運動情報表示装置200、サーバー装置70としての上述した構成は一例にすぎず、実際に実施される動作例や機能に応じて各種の構成要素の追加や削除は当然考えられる。
また図8に示した生体運動情報処理システムは、生体運動情報表示装置200がサーバー装置70を介して生体運動情報送信装置100で検出された生体情報等を取得するようにしたが、サーバー装置70を必要としないシステム構成も考えられる。即ち、生体運動情報送信装置100と生体運動情報表示装置200とが直接通信を行うシステムにおいて、生体運動情報表示装置200が生体運動情報送信装置100で検出された生体情報、運動情報、食事情報、及び位置情報等を受信することで、他人の生体情報、運動情報、及び食事情報に基づくキャラクター表示や、位置情報を利用した地図画像上でのキャラクター表示を行うことも可能である。
【0118】
また生体運動情報検出表示装置1、生体運動情報表示装置200において、表示部14(214)を備える構成としたが、表示部を備えず、別体の表示デバイスを利用してキャラクター表示を実行するようにしてもよい。
【0119】
また、他人の生体情報、運動情報、及び食事情報に基づくキャラクター表示や、位置情報に基づく位置の表示に関しては、プライバシー保護の観点などから、或る程度制限がかけられるようにすることも適切である。
例えば生体運動情報表示装置200のユーザーが、生体運動情報送信装置100のユーザーに関するキャラクター表示や現在位置表示を求めた場合、サーバー装置70が生体運動情報送信装置100側に意思確認を行い、同意が示された場合にのみ、サーバー装置70が生体運動情報表示装置200に生体情報やキャラクター関連の情報を送信するようにすることも考えられる。
さらには、検出した生体情報として、心拍、血圧等が通常の値の場合は、キャラクター表示に利用せず、身体的に異常な値となった場合にのみ、その生体情報をキャラクター表示の対象として用いることで、自分又は他人についての警告や注意といった意味のキャラクター表示を実行するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0120】
1…生体運動情報検出表示装置(生体運動情報表示処理装置) 2…検出装置部 3…表示装置部 10,201…システムコントローラー(制御部) 11,111…生体センサー部(生体情報検出部) 12,112…運動センサー部(運動情報検出部) 13,113…位置検出部 14,214…表示部 15,115…日時計数部 16,116,216…操作部 17,117,217…記憶部(保存部) 17a,76.217a…キャラクター情報格納部 17b…検出情報蓄積部 17c,77,217c…地図データベース 17d,217d…通信データ格納部 18,73,118,218…通信部(送信部) 19…検出情報送信部(送信部) 20…検出情報受信部(通信部) 60…ネットワーク 70…サーバー装置 71…ネットワークストレージ部(蓄積部) 72…サーバー制御部 74…情報管理部 75…生体運動情報データベース 100…生体運動情報送信装置 110…検出/送信コントローラー 200…生体運動情報表示装置(生体運動情報表示処理装置)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検出体の生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記被検出体の運動情報を取得する運動情報取得部と、
前記被検出体の食事情報を取得する食事情報取得部と、
前記被検出体の表示キャラクターを取得する表示キャラクター取得部と、
画像表示を行う表示部と、
前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とに基づいて、前記表示キャラクターの表現又は動作を決定し、前記表示部に、決定した前記表示キャラクターの表現又は動作による画像表示が行われるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の生体運動情報表示処理装置において、
情報を保存する保存部をさらに備え、
前記制御部は、前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを取得した際に、その取得された前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報と、若しくは取得された前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とに基づいて決定された前記表示キャラクターの表現又は動作を示すキャラクター関連情報を、前記保存部に保存させることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の生体運動情報表示処理装置において、
前記制御部は、所定の条件で前記保存部から前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報と、若しくは前記キャラクター関連情報を読み出し、読み出した前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報と、若しくは前記キャラクター関連情報を用いて前記表示キャラクターの表示制御を行うことを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の生体運動情報処理装置において、
前記生体情報は、脈拍、心拍、身長、体重、BMI、腹囲、体脂肪率、血圧、血糖、コレステロール、中性脂肪、GOT、GPT、及びγ−GTPのうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の生体運動情報処理装置において、
前記運動情報は、運動時間、歩数、消費カロリー、及び運動種目のうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の生体運動情報処理装置において、
前記食事情報は、摂取カロリー、食事内容、食事時間、食事量、栄養バランス、及び食事習慣のうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【請求項7】
生体運動情報送信装置と、生体運動情報表示処理装置とを有する生体運動情報処理システムであって、
前記生体運動情報送信装置は、
被検出体の生体情報を検出する生体情報検出部と、
前記被検出体の運動情報を検出する運動情報検出部と、
前記生体情報及び前記運動情報を送信出力する送信部と、
を備え、
前記生体運動情報表示処理装置は、
前記被検出体の前記生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記被検出体の前記運動情報を取得する運動情報取得部と、
前記被検出体の食事情報を取得する食事情報取得部と、
前記被検出体の表示キャラクターを取得する表示キャラクター取得部と、
画像表示を行う表示部と、
情報通信を行う通信部と、
前記通信部に前記生体情報及び前記運動情報の受信処理を実行させるとともに、前記食事情報と、前記通信部で受信した前記生体情報及び前記運動情報、に基づいて、前記表示キャラクターの表現又は動作を決定し、前記表示部に、決定した前記表示キャラクターの表現又は動作による画像表示が行われるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする生体運動情報処理システム。
【請求項8】
請求項7に記載の生体運動情報処理システムにおいて、
前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを蓄積する蓄積部を備えたサーバー装置をさらに有し、
前記生体運動情報表示処理装置の前記通信部は、前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを前記サーバー装置に対して送信し、
前記サーバー装置は、送信されてきた前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを、前記蓄積部に蓄積し、
前記生体運動情報表示処理装置の前記通信部は、前記サーバー装置が前記蓄積部に蓄積されている前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とに基づいて決定した、前記表示キャラクターの表現又は動作を示すキャラクター関連情報を受信することを特徴とする生体運動情報処理システム。
【請求項1】
被検出体の生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記被検出体の運動情報を取得する運動情報取得部と、
前記被検出体の食事情報を取得する食事情報取得部と、
前記被検出体の表示キャラクターを取得する表示キャラクター取得部と、
画像表示を行う表示部と、
前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とに基づいて、前記表示キャラクターの表現又は動作を決定し、前記表示部に、決定した前記表示キャラクターの表現又は動作による画像表示が行われるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の生体運動情報表示処理装置において、
情報を保存する保存部をさらに備え、
前記制御部は、前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを取得した際に、その取得された前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報と、若しくは取得された前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とに基づいて決定された前記表示キャラクターの表現又は動作を示すキャラクター関連情報を、前記保存部に保存させることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の生体運動情報表示処理装置において、
前記制御部は、所定の条件で前記保存部から前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報と、若しくは前記キャラクター関連情報を読み出し、読み出した前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報と、若しくは前記キャラクター関連情報を用いて前記表示キャラクターの表示制御を行うことを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の生体運動情報処理装置において、
前記生体情報は、脈拍、心拍、身長、体重、BMI、腹囲、体脂肪率、血圧、血糖、コレステロール、中性脂肪、GOT、GPT、及びγ−GTPのうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の生体運動情報処理装置において、
前記運動情報は、運動時間、歩数、消費カロリー、及び運動種目のうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の生体運動情報処理装置において、
前記食事情報は、摂取カロリー、食事内容、食事時間、食事量、栄養バランス、及び食事習慣のうちの少なくとも一つの情報であることを特徴とする生体運動情報表示処理装置。
【請求項7】
生体運動情報送信装置と、生体運動情報表示処理装置とを有する生体運動情報処理システムであって、
前記生体運動情報送信装置は、
被検出体の生体情報を検出する生体情報検出部と、
前記被検出体の運動情報を検出する運動情報検出部と、
前記生体情報及び前記運動情報を送信出力する送信部と、
を備え、
前記生体運動情報表示処理装置は、
前記被検出体の前記生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記被検出体の前記運動情報を取得する運動情報取得部と、
前記被検出体の食事情報を取得する食事情報取得部と、
前記被検出体の表示キャラクターを取得する表示キャラクター取得部と、
画像表示を行う表示部と、
情報通信を行う通信部と、
前記通信部に前記生体情報及び前記運動情報の受信処理を実行させるとともに、前記食事情報と、前記通信部で受信した前記生体情報及び前記運動情報、に基づいて、前記表示キャラクターの表現又は動作を決定し、前記表示部に、決定した前記表示キャラクターの表現又は動作による画像表示が行われるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする生体運動情報処理システム。
【請求項8】
請求項7に記載の生体運動情報処理システムにおいて、
前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを蓄積する蓄積部を備えたサーバー装置をさらに有し、
前記生体運動情報表示処理装置の前記通信部は、前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを前記サーバー装置に対して送信し、
前記サーバー装置は、送信されてきた前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とを、前記蓄積部に蓄積し、
前記生体運動情報表示処理装置の前記通信部は、前記サーバー装置が前記蓄積部に蓄積されている前記生体情報と前記運動情報と前記食事情報とに基づいて決定した、前記表示キャラクターの表現又は動作を示すキャラクター関連情報を受信することを特徴とする生体運動情報処理システム。
【図2】
【図3】
【図1】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図3】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−75489(P2012−75489A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−220810(P2010−220810)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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