説明

生体高分子のクロマトグラフ分離のための複合吸収剤材料の製造方法

本発明は、芳香族モノマーおよび架橋化合物ならびに、好ましくは、ビニルクロロシランを介して支持体に結合した不飽和エステルまたはエーテルを含むコポリマーコーティングで実質的に変性された固体支持体を有する、生体高分子、特に、核酸の分離および精製のための吸収剤材料に関する。核酸の分離のためのこれらの材料の使用、特に、異なる生物源の溶解物からのDNAの一ステップ単離が本発明の目的であり、加えて、本発明の吸収剤材料で少なくとも部分的に充填されたクロマトグラフカラムまたはカートリッジ、本発明の吸収剤材料を含む膜状装置、ならびにバルクにおいて、またはクロマトグラフ装置およびサンプル調製を行うために必要なその他の装置に充填された状態で本発明の吸収剤材料を含むキットが本発明の目的である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、芳香族モノマーおよび架橋化合物ならびに、好ましくは、ビニルクロロシランを介して支持体に結合した不飽和エステルまたはエーテルを含むコポリマーコーティングで実質的に変性された固体支持体を有する、生体高分子、特に、核酸の分離および精製のための吸収剤材料に関する。核酸の分離のためのこれらの材料の使用、特に、異なる生物源の溶解物からのDNAの一ステップ単離が本発明の目的であり、加えて、本発明の吸収剤材料で少なくとも部分的に充填されたクロマトグラフカラムまたはカートリッジ、本発明の吸収剤材料を含む膜状装置、ならびにバルクにおいて、またはクロマトグラフ装置およびサンプル調製を行うために必要なその他の装置に充填された状態で本発明の吸収剤材料を含むキットが本発明の目的である。
【背景技術】
【0002】
固定相のための複合吸収剤材料の開発は、広範囲のクロマトグラフ性を伴う物質をもたらした。表面変性されたこれらの材料は、分離方法において広く使用されている。主に、シリカゲル等の親水性支持材料は、異なる長さのアルキル鎖の様な疎水性部分で変性される。
【0003】
多くの努力が、化学的安定性、用途分野または選択性に関して、クロマトグラフ材料の性質改善のためになされてきた。表面材料の変性は、固定相の性質を穏やかにし、親水性、疎水性またはイオン−イオン相互作用をベースとする分離に影響を及ぼす。
【0004】
米国特許第4045353号は、ミクロ細孔無機物質上に吸収された重合性モノマーの照射により調製されたクロマトグラフ材料を記載している。この様にして得られた吸収剤材料は、比較的に小さい分子の分離には適しているが、核酸の様な生体高分子の分離のための選択性は不十分である。
【0005】
複合フッ素化材料、特に、固体多孔性シリカゲルのベース上に作製された吸収剤材料を得るための努力がなされている。これは、無機マトリックスの多孔性により決定される機械的強度およびフッ素化ポリマー変性化合物の特定の吸着性が同じ材料を組み合わせることである。EP1148945号は、多孔質ガラス(controlled pore glass)の固体支持体および架橋可能なオレフィン系オリゴマーのコーティングを有する材料を開示している。オリゴマー被覆支持体のフッ素化は、ガス状二フッ化キセノン(XeF)で、場合によって、不活性ガス条件下で、またはフッ素および不活性キャリヤガスの混合物で行われる。この様にして得られた複合材料は、DNAは別としてRNA、タンパク質、低分子量物質および塩も存在する複雑な混合物からDNAを単離する際の使用に適している。しかし、これらの材料は専ら疎水性であるために、生体高分子の水溶液と一緒に使用するにはある種の困難があり、そのため圧力を掛けたカラム中でのクロマトグラフィー分離(HPLC)および疎水相互作用クロマトグラフィー(HIC)を使用する操作に対して使用することがはるかに多い。さらに、これらの材料の調製は、幾分複雑で、骨が折れ、環境的に有害である。
【0006】
N−ビニルピロリドン、スチレン、エチレン、ビニルエチルエーテルの様なビニルモノマーで変性された、マクロ細孔シリカゲルのベース上に吸収剤材料を調製する別の提案がなされている(著者が認証する、USSR、No.687081、1979年)。吸収剤材料は、前記モノマーのγ−アミノプロピレート化またはシラン化シリカゲルへの適用およびその後の重合において製造される。これらの吸収剤材料は、良好な機械的安定性を保持し、溶媒において膨潤せず、タンパク質およびその他の活性生体分子の分離のために使用することができる。これらの材料を核酸の分離において使用することに対するヒントは与えられていない。
【0007】
PCR法と関連した遺伝子工学における非常に大きな進歩は、迅速で経済的な方法、例えば、状態を変性することなしに生体高分子の単離能力を用意し、コーティングの表面を変性することにより選択性を改善する、副生成物および不純物の有効な除去を伴うDNAの単離および精製において所望の生成物をもたらす用途に対する必要性の増大につながる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、分離および精製能力において改善された特性、および分離媒体における分離表面の改善された接近面積およびHPLCの様なクロマトグラフ用途およびPCR用途のための小型カートリッジにおける固体相抽出を介する迅速サンプル調製に適した材料の構成のためのコーティングの改善された安定性を伴う、主に水性媒体における生体高分子の単離および分離等の生物工学用途に対して進歩した表面を有する生体高分子に関する、吸収剤材料の特定作用における増加した選択性を伴う吸収剤材料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、少なくとも3つの成分[A]、[B]、および[M](ここで、
[A]は、少なくとも1つの重合可能な不飽和部分を有する、少なくとも1つの芳香族または脂肪族化合物であり、
[B]は、少なくとも1つの架橋可能な芳香族または脂肪族化合物であり、
「M」は、C−C鎖においてまたは側鎖においてヘテロ原子を有する、[A]とは異なる有機不飽和重合可能な化合物である。)を重合する方法により得ることのできるポリマーであり、前記方法が、
成分[A]、[B]、および[M]を順次にまたは非順次に混合するステップ、
得られた混合組成物を重合するステップ、
未反応材料を除去するステップ、ならびに
複合材料を回収および乾燥するステップ、
を含む、前記ポリマーにより解決される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
一実施形態においては、本発明のポリマーは、以下の構造
{[A]−[B]−[M]
(ここで、[A]、[B]、および[M]は、請求項1におけるものと同じ意味を有し、x、yおよびzは、互いに独立に、1〜100の整数であり、pは、2〜5000の数である。)を含む。
【0011】
本発明の対象は、また、[A]−[B]−[M]構造(ここで、[A]、[B]、および[M]は、請求項1におけるものと同じ意味を有し、x、yおよびzは、互いに独立に、1〜100の整数である。)を有するモノマーである。
【0012】
本発明のポリマーを本質的に含むクロマトグラフ材料は、また、本発明の対象であり、加えて、本発明のポリマーコーティングにより少なくとも部分的に被覆された支持体を有する複合吸収剤材料も本発明の対象である。
【0013】
本発明によれば、置換または非置換芳香族ビニルモノマー、置換または非置換芳香族架橋化合物、および場合によって不飽和カルボン酸もしくはエステルまたは不飽和アルコールもしくはエーテルをそれぞれに含むコポリマーコーティングを有する、予め脱水された固体支持体を有する吸収剤材料が提供される。コーティングは、ビニルクロロシランを介して支持体に結合できる。コポリマーコーティングの化合物の置換基は、コーティングの表面上の疎水性/親水性を変性し、選択した用途に対して本質的に改善された選択性を用意する。例えば、親水性を示す官能基は、吸収剤材料の細孔の内部および外部表面の本質的に良好な湿潤性を与える。
【0014】
好ましくは、本発明の吸収剤材料の支持体は、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、ケイ素および/または鉄の酸化物等の無機金属酸化物を含む群から選択される多孔性無機材料である。特に、100〜2000Å、好ましくは、300〜1000Åの平均細孔径、および20〜300m/g、さらに好ましくは、20〜200m/gまたは20〜100m/gの比表面積を有するシリカゲルが好ましい。
【0015】
好ましくは、無機材料を含む支持体は、粒子状または一体膜形状であり、細孔径の二重分散またはオリゴ分散分布を示す多孔性構造を有する。その様な構造は、例えば、本発明による吸収剤材料のためのベースを構築し、本発明による吸着材料は、核酸等の生体高分子の分離、低分子量物質、例えば、500Da未満の分子量を有する低分子量物質、塩およびタンパク質の改善された保持をさらに可能にする一方で、核酸を、保持することなしに通過させる。好ましい実施形態においては、核酸、例えば、DNAの分離は、一ステップにおいて行われる。その様な二重分散支持体は、単一分散コロイドシリカ粒子の2つのサイズタイプの混合物を伴う方法から出発して、シリカゾルのゲル化(ゲル構築)によって優先的に得られてもよい。これら2つのタイプのコロイド粒子の質量割合は、最終のシリカ支持体材料において、別々の寸法に作られる細孔の割合および分布を決定する。
【0016】
一般に、2つのタイプのシリカゾルは、混合前に予備構造化される。予備構造化は、例えば、温度処理またはその他の方法および水の部分的蒸発により生起する。好ましくは、大細孔径分布および小細孔径分布の平均直径の比は、2〜15または3〜15nm、特に、4〜10nmの範囲である。好ましくは、大細孔径分布の平均直径は、25〜50nmより小さいものであってはならず、200nm(2000Å)、好ましくは、100nm(1000Å)を超えてはならない。大細孔径分布の特に好ましい平均直径は、20〜100、さらに好ましくは、25〜80nmの範囲である。小細孔対大細孔の質量比は、(90〜60、好ましくは、85〜70):(10〜40、好ましくは、15〜30)(%において)である。
【0017】
ポリマーコーティングは、約10〜250Å、好ましくは、10〜100Åの厚さ、ならびに核酸に関して非吸着性であり、タンパク質に関して吸着性である、水、塩、および低分子量物質に接近可能な50Å未満のミクロ細孔を有するのが好ましい。
【0018】
一般式(変性剤として例示的に選択されるジメチルビニルクロロシランを伴う)
【0019】
【化11】

によるコポリマーコーティングにより少なくとも部分的に被覆された複合吸収剤材料の調製は、以下の方法により特徴付けられる。
【0020】
予め乾燥された支持体材料は、それをビニルクロロシランの沸騰溶液で処理することにより変性される。支持体材料の表面の処理は、使用される溶媒の沸騰温度で行われる。この処理は、コポリマーのその後の化学吸着を可能にし、最終の吸収剤材料の高められた化学的安定性および耐久性の基礎をなす。未反応シランの除去のための、シラン化支持体、例えば、シリカゲルの洗浄は、有機溶媒(エタノール、アセトン、トルエン、ジオキサン)による複数抽出により行われる。
【0021】
この後に、a)少なくとも1つの、非置換もしくは置換スチレンまたは一般式
【0022】
【化12】

のビニルナフタレン[A](少なくとも1つの、ヒドロキシル−、カルボキシ−、ニトロ−、クロロ−、ブロモ−、フルオロ−、アルコキシ−、アセトキシ−、アミノ−、モノ−またはジアルキルアミノ−、アセトアミノ−、アルキル(C〜C15)−基により置換されてもよい)、
b)一般式
【0023】
【化13】

の少なくとも1つの架橋可能な非置換または置換(1,4もしくは1,2)−ジビニルベンゼン[B](少なくとも1つの、ヒドロキシル−、カルボキシ−、ニトロ−、クロロ−、ブロモ−、フルオロ−、アルコキシ−、アセトキシ−、アミノ−、モノ−またはジアルキルアミノ−、アセトアミノ−、アルキル(C〜C15)−基により置換されてもよい)、
c)場合によって、一般式
【0024】
【化14】

の不飽和カルボン酸またはそのアルキル、アリールもしくはヒドロキシアルキルエステル(M)、それぞれに、一般式
【0025】
【化15】

の不飽和アルコールまたはエーテル、
の添加が続く。
【0026】
好ましい実施形態においては、[A]、[B]、および[M]のコポリマー成分の質量比は、式[A]:[B]:[M]=1:0.03〜0.30:0〜0.2に従う。
【0027】
コポリマー組成物の重合は、有機溶媒の溶液において、溶媒の沸騰温度で2〜8時間、または乳化剤を伴う水溶液(エマルション重合)において、ラジカル重合のための開始剤の存在における重合により行われる。適当な開始剤としては、ベンゾイルペルオキシド、水溶性開始剤としてのカリウムペルオキソジスルフェート、アンモニウムペルスルフェート等が挙げられる。好ましくは、コポリマーの5〜20%溶液が使用される。シリカゲルマトリックスおよび溶液の1:3〜6の質量比も好ましい。最後に、未反応材料が除去され、複合材料が回収され、乾燥される。
【0028】
本発明による吸収剤材料は分離方法において有用であり、取扱の容易さおよびこれらの方法の速度を高める。好ましくは、分離される物質は、核酸および/またはタンパク質である。通常使用されるクロマトグラフカラムまたはカートリッジは、少なくとも部分的に、本発明の吸収剤材料で充填することができる。本発明の吸収剤材料は、クロマトグラフカラムまたはカートリッジを充填する方法が、類似の方法において使用できるように、その他の固体クロマトグラフ支持体に似た挙動をする。クロマトグラフ分離を実施するための支持体は、吸収剤材料が、ナイロン膜等のポリマーマトリックスに埋め込まれる、本発明の吸収剤材料を含む膜状物品の形態において提供することもできる。また、生体分子の調製、単離または分離において使用されるその他の膜材料は、本発明の吸収剤材料を埋め込むためのマトリックスとして使用することができる。
【0029】
本発明のクロマトグラフ材料の使用を容易にするためには、本発明による吸収剤材料を、バルクにおいて、または、充填材料、試薬および/または緩衝液、またはサンプル調製およびクロマトグラフ分離を速く行うためのその他の装置もしくは化学品と一緒の、クロマトグラフカラムもしくはカートリッジまたは膜状装置において用意することが有利である。この製品は、キットまたはチップもしくはマイクロ反応器の形態における小型化装置の形態において特に用意することができる。クロマトグラフ分離は、その規模において制限はない。調製または分析規模において、生体分子、特に核酸の分離、単離、同定、精製および/または検出のための任意のクロマトグラフ操作において使用することができる。
【0030】
本発明は、進歩した吸着性を伴う製品であって、本発明の目的による生体高分子のクロマトグラフィーのためにこの製品を使用することが可能な製品を提供する。本発明方法は、タンパク質に関して高い結合能力および核酸の最小非特異的吸着を伴う吸収剤材料をもたらし、本発明方法は、補助的官能基を有するコポリマーを使用することにより遂行される。本発明方法は、高い機械的安定性および極めて良好な流体力学特性を有する、適合された親水性を伴う吸収剤材料の製造を可能にする。
【0031】
本発明は、限定されるものではないことが理解される以下の実施例においてさらに説明される。
【実施例1】
【0032】
真空において、200℃で3時間予め乾燥した、500Åの平均細孔直径を有するマクロ細孔シリカゲル10gを、乾燥ベンゼン中ジメチルビニルクロロシランの沸騰5%溶液(3x25ml)で、次いで、アセトン(3x25ml)で、そして最後に蒸留水(5x20ml)で処理し、20℃で1時間空気乾燥し、さらに真空において120℃で2時間乾燥する。この様にして得た疎水性シリカゲルを、0.7gの乳化剤(ステアリン酸ナトリウム)を含む水50mlに懸濁する。その後、2.6mlのスチレン、0.32mlのジビニルベンゼン、0.30mlの2−ヒドロキシエチルメタクリレートおよび重合開始剤として0.017gのカリウムペルオキソジスルフェートを添加する。重合を、95℃で4時間行う。液相を、デカントして分離し、吸収剤材料を、洗浄液の屈折率が溶媒(約60ml)の屈折率と同じになるまで、ジメチルホルムアミドで洗浄する。さらに洗浄を、3x25mlのエタノールおよび蒸留水でそれぞれ続ける。最後に、吸収剤材料を、真空において、80℃で3時間乾燥する。
【実施例2】
【0033】
吸収剤材料を、実施例1と同様にして得たが、吸収剤材料は、成分[M](2−ヒドロキシエチルメタクリレート)なしのポリマー組成物を伴うものである。
【実施例3】
【0034】
1000Åの平均細孔直径を有するマクロ細孔シリカゲル10gを、実施例1に準じてジメチルビニルクロロシランの3%溶液で処理する。その後、この様にして得たシラン化シリカゲルを、攪拌機、温度計、および還流凝縮器を備えた3つ口バルブに移す。このバルブに、30mlのベンゼン、2.9mlのビニルフェノール、0.50mlのジビニルベンゼン、0.16mlのメタクリル酸、および0.33mlの過酸化ベンゾイルを入れる。重合を、80℃で4時間行う。さらなる処理を、実施例1に準じて行う。
【実施例4】
【0035】
吸収剤材料を、実施例3と同様にして得たが、吸収剤材料は、成分[M](メタクリル酸)なしのポリマー組成物を伴うものである。
【実施例5】
【0036】
真空において、200℃で3時間予め乾燥した、300Åの平均細孔直径を有するマクロ細孔シリカゲル10gを、実施例1に相当するジメチルビニルクロロシランの沸騰溶液で処理する。この様にして得たシラン化シリカを、攪拌機、温度計、および還流凝縮器を伴う3つ口フラスコに移す。このフラスコに、40mlのトルエン、3mlのクロロビニルベンゼン、0.4mlのジビニルベンゼン、0.4mlのアリルアルコールおよび0.30gの過酸化ベンゾイルを添加する。重合を、102℃で6時間行う。さらなる処理を、実施例1に準じて行う。
【実施例6】
【0037】
吸収剤材料を、実施例5と同様にして得たが、吸収剤材料は、成分[M](アリルアルコール)なしのポリマー組成物を伴うものである。
【0038】
タンパク質および低分子量化合物からのDNAの分離のための、実施例1〜6により得られた吸収剤材料の使用の結果は、実施例9における、バクテリアからのゲノムDNAの溶解および単離のための手順および同様に実施例9において与えられる、タンパク質保持率の推定、塩の保持率およびDNAに対する収率の推定のための手順に相当する。
【0039】
【表1】

【実施例7】
【0040】
調節された二重分散細孔構造調製を伴う、シリカゲル支持体を有する吸収剤材料の合成は、次の様に行われる。
【0041】
水における2つの開始タイプのシリカゾルは、次の特徴を有した。
【0042】
A:粒子直径:6nm;SiO濃度:22質量%;Na−安定化pH:9.1
B:粒子直径:40nm;SiO濃度:40質量%;Na−安定化pH:9.2。
【0043】
2つのシリカゾルから水を、水浴において、pH5.0で、80℃で、定常攪拌により、それぞれ30および60質量%まで蒸発させた。蒸発により構造化されたゾルAの100mlに、50mlの構造化されたゾルBを添加し、均質ゲルの形成まで蒸発を続けた。4時間のシネレシス(sinerethis)(部分的収縮)後に得られたシリカヒドロゲルを、初めに、水浴において80℃で4時間、続いて、乾燥フードにおいて130℃で3時間乾燥した。その後、生成物をマッフル炉で、600℃で5時間処理した。予め得られたシリカゲルを粉砕し、細分化し、水銀空隙率測定法(DIN 66 133(1993)による)およびBET−法(ISO 9277による)で両方の細孔径分布を分析した。これらの分析は、5nm(約85%)および28nm(約15%)の2つのクラスにおける優先的細孔径および0.7cm/gの吸着容量を示した。
【実施例8】
【0044】
水における2つの開始タイプのシリカゾルは、次の特徴を有した。
【0045】
A:粒子直径:10nm;SiO濃度:30質量%;Na−安定化pH:9.2
B:粒子直径:80nm;SiO濃度:50質量%;Na−安定化pH:9.1。
【0046】
シリカゲル吸収剤材料を、以下の変更を伴って、実施例7と同様に調製した。
【0047】
2つのシリカゾルから水を、水浴において、pH4.5で、80℃で、定常攪拌により、それぞれ52および60質量%まで蒸発させた。蒸発により構造化されたゾルAの100mlに、130mlの構造化されたゾルBを添加した。分析は、7nm(約75%)および60nm(約25%)の2つのクラスにおける優先的細孔径および0.75cm/gの吸着容量を示した。
【0048】
タンパク質および低分子量化合物からのDNAの分離のための、実施例1〜6により得られた吸収剤材料の使用の結果は、実施例9における、バクテリアからのゲノムDNAの溶解および単離のための手順および同様に実施例9において与えられる、タンパク質保持率の推定、塩の保持率およびDNAに対する収率の推定のための手順に相当する。
【実施例9】
【0049】
吸収剤材料のテスト
水銀空隙率測定法
マクロ細孔シリカゲルをベースとした吸収剤材料をテストすることにより得られるポログラムは、微分および積分法における細孔分布を示し、吸収剤材料の平均細孔径に加えてポリマー層の有効厚さ(5〜7.5nm)を決定することを可能にする。
【0050】
本発明の吸収剤材料を含むキットにおける、組織溶解および組織サンプルからゲノムDNAの分離のための手順
キットは、細胞または組織の溶解およびゲノムDNA精製のために全て必要な試薬を含む。得られるDNAは、殆どの酵素反応(制限消化、PCR、解読等)に適している。
【0051】
殆どのその他の手順と比較した場合、DNAは、カラム樹脂により保持されないが、タンパク質、洗剤および低分子量化合物は保持される。DNAは、短い、一ステップ精製手順の間にカラムを貫流する。
【0052】
貯蔵条件:
全てのキット成分は、輸送の間、室温で安定である。到着後は、キットを、+2℃〜+8℃で貯蔵する。カラムは、室温で貯蔵されてもよい。
【0053】
材料:
緩衝液G1 10バイアル(青)、各5単離に対して
緩衝液G2 10バイアル(青)、各5単離に対して
Nexttec透明カラム 50カラム
【0054】
用意しなかった材料:
エッペンドルフ管(1.5ml)
Tris−HCl、50mM、pH8
【0055】
緩衝液の調製
1.使用直前に、1.6mlの脱イオン水を、凍結乾燥された緩衝液G1を伴う管に添加する。管を渦巻き状に回転して構成成分を溶解する。
2.管の底部で成分を収集するために、緩衝液G2を含む管を短時間遠心分離に掛ける。
3.緩衝液G1の溶液を、緩衝液G2の1アリコート(管)に完全に移す。
4.緩衝液を混合して均質溶液を得る。
5.混合物は、組織または細胞溶解に必要な全ての成分を含み、直ぐ使える状態にある。混合物は、5単離に対して十分である。(混合物は、直ぐに使用されるべきである。したがって、分析されるサンプルの数に対して必要とされる量の緩衝液だけを調製する。)
【0056】
細胞または組織溶解
1.細胞または組織サンプルを、エッペンドルフ管(<15mgの初期重量)に移す。
2.300μlの溶解緩衝液混合物(緩衝液の調製を参照されたい)を、各細胞または組織サンプルに添加する。
3.サンプルを、エッペンドルフ熱混合機において、〜800rpmで定常振盪しながら、60℃で一晩中培養する。(新鮮な組織が使用される場合は、完全溶解のためには、短い培養期間で十分である。)
4.20,000×gで3分間の遠心分離により溶解物を透明にする。
5.DNA精製のために、透明な上澄み液から120μlを採取する。残りの溶解物は、−20℃で貯蔵することができる。
【0057】
DNAの精製
6.回転カラムを開け、300μlのTris−HCl緩衝液(50mM、pH8.0)を、各カラム上に添加する。(緩衝液は、樹脂に入る。)
7.カラムを、350×g(小型遠心機の24−位置エッペンドルフローターにおける約2,000rpmに相当する)で1分間の遠心分離に掛け、過剰の緩衝液を除去する。
8.緩衝液で収集管を廃棄し、カラムを、新しいエッペンドルフ管中に入れ、カラムを開く。
9.ステップ4からの120μlの透明な上澄み液をカラム上に移し、蓋を閉める。(溶解物は、樹脂層に入る。)
10.カラムを室温で3分間培養する。
11.カラムを伴う管を、700×g(小型遠心機の24−位置エッペンドルフローターにおける約3,000rpmに相当する)で1分間回転する。
12.貫流は、精製されたDNAを含む。カラムを廃棄し、DNAを直ぐに使用するか、DNAを−20℃で貯蔵する。
【0058】
本発明のキットを使用する、バクテリアからのゲノムDNAの溶解および単離のための手順
キットは、バクテリア細胞の溶解およびDNA精製に全て必要な試薬を含む。それは、多数のグラム(−)およびグラム(+)バクテリアに対して承認される。得られるDNAは、殆どの酵素反応(制限消化、PCR、解読等)に適している。
【0059】
殆どのその他の手順と比較した場合、DNAは、カラム樹脂により保持されないが、タンパク質、洗剤および低分子量化合物は保持される。DNAは、短い、一ステップ精製手順の間にカラムを貫流する。
【0060】
貯蔵条件:
全てのキット成分は、輸送の間、室温で安定である。到着後は、RNase溶液を、−20℃で貯蔵する。その他のキット成分は、+2℃〜+8℃で貯蔵されなければならない。Nexttec透明カラムは、室温で貯蔵されてもよい。
【0061】
用意した材料:
緩衝液B1(基準緩衝液) 5バイアル(白)、各10単離に対して
緩衝液B2 5バイアル(白)、各10単離に対して
緩衝液B3 5バイアル(白)、各10単離に対して
Nexttec透明カラム 50カラム
RNase溶液 1バイアル(白)、50単離に対して
【0062】
用意しなかった材料:
リゾチーム
エッペンドルフ管(1.5ml)
Tris−HCl、50mM、pH8
【0063】
緩衝液の調製
6.純水における25mg/mlのリゾチーム溶液を調製する(例えば、Sigma社のKat.−Nr.L−6876または類似物の凍結乾燥リゾチームを使用)。溶解したリゾチームは、−20℃で凍結貯蔵しなければならない。
7.緩衝液B1(基準緩衝液)を伴う各バイアルは、10個のDNA調製に対して十分である。使用直前に、110μlのリゾチーム貯蔵溶液(20mg/ml)および220μlのRNase溶液を添加して緩衝液を完成する。管を渦巻き状に混合する。
8.管の底部で成分を収集するために、緩衝液B2を含むバイアルを短時間遠心分離に掛け、次いで、550μlの脱イオン水を添加し、渦巻きに掛ける。調製した緩衝液B2は、+4℃で2日間貯蔵することができる。
9.550μlの脱イオン水を、緩衝液B3を伴う1つのバイアルに添加し、渦巻き状に構成成分を溶解する。再懸濁緩衝液は直ちに使用しなければならない。
【0064】
バクテリア細胞の溶解:
1.適当な媒体(例えば、LB、CSB)において、バクテリアの一夜培養液を培養する。
2.0.5mlの培養液を、1.5mlのエッペンドルフ管に移す(1.5 OD600)。
3.細胞を、6,000×gで1分間遠心分離に掛けてペレットにし、除去して、上澄み液を廃棄する。
4.120μlの緩衝液B1(リゾチームおよびRNase溶液を含む)をバクテリア細胞ペレットに添加する。
5.管を徐々に渦巻き状に細胞を再懸濁する。
6.管を、定常振盪しながら(1,200rpm、エッペンドルフ熱混合機)、60℃で10分間培養する。
7.50μlの緩衝液B2を添加し、60℃で5分間培養する(1,200rpm、エッペンドルフ熱混合機)。
8.次いで、50μlの緩衝液B3を添加し、熱混合機において、(ステップ7において記載した様に)60℃で25分間の培養を続ける。
9.殆どの場合、溶解物は、培養後は透明でなければならない。透明でなければ、細胞片をペレットにするために、管を、20,000×gで3分間遠心分離に掛ける。
【0065】
DNAの精製
10.回転カラムを開け、300μlのTris−HCl緩衝液(50mM、pH8.0)を、カラム上に添加する。(緩衝液は、樹脂に入る。)
11.カラムを、350×g(小型遠心機の24−位置エッペンドルフローターにおける約2,000rpmに相当する)で1分間の遠心分離に掛け、過剰の緩衝液を除去する。
12.緩衝液を伴う収集管を廃棄し、カラムを、新しいエッペンドルフ管中に入れ、カラムを開く。
13.ステップ9からの120μlの透明な溶解物をカラム上に移し、蓋を閉める。(溶解物は、吸収剤層に入る。)
14.カラムを室温で3分間培養する。
15.カラムを伴う管を、700×g(小型遠心機の24−位置エッペンドルフローターにおける約3,000rpmに相当する)で1分間遠心分離に掛ける。
16.貫流は、精製されたDNAを含む。カラムを廃棄し、DNAを直ぐに使用するか、DNAを−20℃で貯蔵する。
【0066】
タンパク質保持率は、モデルタンパク質としてウシ血清アルブミン(BSA)を使用して測定した。BSAを緩衝液に溶解し、280nmの波長で、得られた溶液の光学密度を、異なる吸収剤材料を含むカラムを通す前および後で測定した。次いで、両方の溶液におけるBSAの濃度を、緩衝液における異なるBSA濃度の標準曲線から得られる直線回帰を使用して計算した。BSAの適用量を100%に設定し、BSAの溶出量を、適用量の%において再計算した。両方の値の差が、%におけるタンパク質保持率を与える。
【0067】
塩保持率は、モデル塩として硫酸銅(CuSO)を使用して測定した。水におけるこの塩の溶液は、青色液体をもたらす。溶液の光学密度は、CuSOの濃度に直線的に依存する。CuSOを水に溶解し(c=1M)、650nmの波長で、得られた溶液の光学密度を、異なる吸収剤材料を含むカラムに通す前および後で測定した。次いで、両方の溶液におけるCuSOの濃度を、水における異なるCuSO濃度の標準曲線から得られる直線回帰を使用して計算した。CuSOの適用量を100%に設定し、CuSOの溶出量を、適用量の%において再計算した。両方の値の差が、%における塩保持率を与える。
【0068】
相当するクロマトグラフ材料で充填されたカラムの、通過中の吸収剤材料に対するDNA回収率を決定するために、大腸菌細胞から粗溶解物を得た。溶解物は、低分子量化合物、タンパク質(ペプチド)、核酸およびその他の化合物を含む。
【0069】
吸収剤材料を含むカラムを通過する前(粗溶解物)および後(溶出物)におけるDNAの濃度を、製造業者の指示(Molecular Probes c/o Invitrogen)に従って、ピコグリーン、即ち、二重鎖DNAにのみ結合する蛍光染料を使用して測定した。標準曲線の調製のために、知られている濃度を伴うバクテリオファージλからのDNAの連続希釈法を使用した。溶解物内におけるDNAの適用量を100%に設定し、DNAの溶出量を、適用量の%において再計算した。得られた値が、%におけるDNA回収率を与える。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも3つの成分[A]、[B]、および[M]を重合する方法により得ることのできるポリマーであり、
Aが、少なくとも1つの重合可能な不飽和部分を有する、少なくとも1つの芳香族または脂肪族化合物であり、
Bが、少なくとも1つの架橋可能な芳香族または脂肪族化合物であり、ならびに
Mが、C−C鎖においてまたは側鎖においてヘテロ原子を有する、[A]とは異なる有機不飽和重合可能な化合物であり、前記方法が、
前記成分[A]、[B]、および[M]を順次にまたは非順次に混合するステップ、
得られた混合組成物を重合するステップ、
未反応材料を除去するステップ、ならびに
複合材料を回収および乾燥するステップ、
を含む、ポリマー。
【請求項2】
以下の構造
{[A]−[B]−[M]
(ここで、[A]、[B]、および[M]は、請求項1におけるものと同じ意味を有し、x、yおよびzは、互いに独立に、1から100の整数であり、pは、2ないし5000の数である。)を有する、請求項1に記載のポリマー。
【請求項3】
構造[A]−[B]−[M](ここで、[A]、[B]、および[M]は、請求項1におけるものと同じ意味を有し、x、yおよびzは、互いに独立に、1から100の整数である。)を有するモノマー。
【請求項4】
請求項1および/または2に記載のポリマーを本質的に含む、クロマトグラフ材料。
【請求項5】
請求項1および/または2に記載のポリマーコーティングにより少なくとも部分的に被覆された支持体を有する、複合吸収剤材料。
【請求項6】
一般式
【化1】

を有する、請求項1に記載のポリマーコーティングにより少なくとも部分的に被覆された支持体を有する、請求項5に記載の複合吸収剤材料であって、
前記支持体をビニルクロロシランで変性するステップ、
続いて、
a)少なくとも1つの、非置換もしくは置換スチレンまたは一般式
【化2】

のビニルナフタレン[A]、
b)一般式
【化3】

の少なくとも1つの架橋可能な非置換または置換(1,4もしくは1,2)−ジビニルベンゼン[B]、
c)場合によって、一般式
【化4】

の不飽和カルボン酸またはそのアルキル、アリールもしくはヒドロキシアルキルエステル(M)、それぞれ一般式
【化5】

の不飽和アルコールまたはエーテル
を添加するステップ、
コポリマー組成物を重合するステップ、
未反応材料を除去するステップ、および
複合材料を回収および乾燥するステップ
を含む方法により得ることができる、複合吸収剤材料。
【請求項7】
支持体が、アルミニウム酸化物、チタン酸化物、ジルコニウム酸化物、ケイ素酸化物、鉄酸化物等の無機金属酸化物、多孔質ガラス(CPG)、珪藻土およびこれらの組合せを含む群から選択される多孔性無機材料である、請求項5または6に記載の吸収剤材料。
【請求項8】
多孔性無機金属酸化物が、細孔径の二重分散分布、好ましくは、小細孔径が2〜15nmおよび大細孔径が20〜100nmの範囲における平均細孔直径を伴う二重分散分布を示す、請求項7に記載の吸収剤材料。
【請求項9】
支持体が、100〜2000Å、好ましくは、300〜1000Åの平均細孔径および20〜300m/g、好ましくは、20〜100m/gの比表面積を有する、請求項5から8に記載の吸収剤材料。
【請求項10】
ポリマーコーティングが、約10から250オングストローム、好ましくは、10から100オングストロームの厚さならびに水、塩、および低分子量物質に接近可能な50Å未満のミクロ細孔を有し、前記ポリマーコーティングが、核酸に関して非吸着性であり、タンパク質に関して吸着性である、請求項5から9に記載の吸収剤材料。
【請求項11】
コポリマー成分[A]、[B]、および[M]の質量比が、式[A]:[B]:[M]=1:0.03〜0.30:0.01〜0.2に従う、請求項5から10に記載の吸収剤材料。
【請求項12】
請求項5から11に記載の複合吸収剤材料が少なくとも部分的に充填された、クロマトグラフカラム、キャピラリーまたはカートリッジ。
【請求項13】
複合吸収剤材料が多孔性有機または無機マトリックスに埋め込まれている、請求項5から11に記載の複合吸収剤材料を含む膜状物品。
【請求項14】
請求項5から11に記載の複合吸収剤材料を、バルクであるか、または請求項12に記載のクロマトグラフカラムもしくはカートリッジまたは請求項13に記載の膜状物品に充填され、好ましくは、充填材料、試薬および/または緩衝液またはその他の装置もしくは化学品を組み合わせて含む、サンプル調製もしくは生体高分子のクロマトグラフ分離を行うためのキット。
【請求項15】
サンプル調製または核酸のクロマトグラフ分離を迅速に行うための、請求項5から11に記載の吸収剤材料。
【請求項16】
核酸は、保持されることなく材料を通過するが、タンパク質、塩およびその他の低分子量物質は保持される、核酸および/またはタンパク質の分離のための、請求項5から11に記載の吸収剤材料。
【請求項17】
DNAを1ステップで分離するための、請求項16に記載の吸収剤材料。
【請求項18】
一般式(非限定的例としてジメチルビニルクロロシラン)
【化6】

による、生体高分子のクロマトグラフ分離のための複合吸収剤材料の製造方法であって、
支持体を、ビニルクロロシラン等のエチレン性不飽和部分を有するジアルキルクロロシランで変性するステップ、
続いて、
a)少なくとも1つの、非置換もしくは置換スチレンまたは一般式
【化7】

のビニルナフタレン[A]、
b)一般式
【化8】

の少なくとも1つの架橋可能な非置換または置換(1,4もしくは1,2)−ジビニルベンゼン[B]、
c)場合によって、一般式
【化9】

の不飽和カルボン酸またはそのアルキル、アリールもしくはヒドロキシアルキルエステル(M)、それぞれ一般式
【化10】

の不飽和アルコールまたはエーテル
を添加するステップ、
コポリマー組成物を重合するステップ、
未反応材料を除去するステップ、および
複合材料を回収および乾燥するステップ
を含む、方法。
【請求項19】
コポリマー成分[A]、[B]、および[M]の質量比が、A:[B]:[M]=1:0.03〜0.30:0.01〜0.2に従う、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
コポリマー組成物を重合するステップが、乳化剤および重合開始剤を用いて、有機溶媒における重合または水におけるエマルジョン重合により行われることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
水または有機溶媒コポリマーの質量比が、5/1〜20/1である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
核酸の精製および/または単離のための方法における、請求項5から11のいずれかに記載の吸収剤材料の使用。

【公表番号】特表2007−530760(P2007−530760A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−505564(P2007−505564)
【出願日】平成17年4月1日(2005.4.1)
【国際出願番号】PCT/EP2005/051490
【国際公開番号】WO2005/095476
【国際公開日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(506329683)ネクストテツク・ゲー・エム・ベー・ハー (1)
【Fターム(参考)】