説明

生徒端末、電子黒板、サーバ及びプログラム

【課題】学習効率の低下を防止する。
【解決手段】複数の学習支援機能を実行可能な生徒用の生徒端末4と通信可能な電子黒板3は、ユーザから操作を受ける入力部32と、入力部32に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、生徒端末4で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶するテーブル442,443と、入力部32に操作が行われた場合に、テーブル442,443によって当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を生徒端末4に禁止させるCPU35と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生徒端末、電子黒板、サーバ及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、教育現場においては、電子黒板や生徒端末と呼ばれる情報表示装置が使用されており、これらの情報表示装置を用いた授業では、電子黒板に教師が入力した文字等が生徒端末に送信され、生徒端末で入力した文字等が電子黒板に送信されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
ところで、関数電卓の技術分野においては、試験時に機能を制限する技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許4001464号
【特許文献2】特開2000−194664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、生徒端末では関数電卓よりも多様で利便性の高い機能が搭載されている。そのため、教科書を表示させて授業を行おうとしても、生徒が黒板に集中せずに自分の端末で授業とは無関係の機能を実行したり、別のページを見たりするため、学習効率が低くなってしまう。
【0006】
本発明の課題は、学習効率の低下を防止することのできる生徒端末、電子黒板、サーバ及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
複数の学習支援機能を実行可能な生徒用の生徒端末と通信可能な電子黒板において、
ユーザから操作を受ける操作入力手段と、
前記操作入力手段に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、前記生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶手段と、
前記操作入力手段に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を前記生徒端末に禁止させる制限機能禁止手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項5記載の発明は、
複数の学習支援機能を実行可能で、かつ教師用の電子黒板と通信可能な生徒端末において、
前記電子黒板に対する操作を検知する操作検知手段と、
前記電子黒板に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、当該生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶手段と、
前記電子黒板に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を禁止する制限機能禁止手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項6記載の発明は、
教師用の電子黒板と、複数の学習支援機能を実行可能な生徒用の生徒端末との間でそれぞれ通信可能なサーバにおいて、
前記電子黒板に対する操作を検知する操作検知手段と、
前記電子黒板に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、前記生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶手段と、
前記電子黒板に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を前記生徒端末に禁止させる制限機能禁止手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、学習効率の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】授業支援システムの概略構成を示す図である。
【図2】電子黒板の概略構成を示すブロック図である。
【図3】生徒端末の概略構成を示すブロック図である。
【図4】黒板機能別機能制限テーブル及びタグ別機能制限テーブルを示す図である。
【図5】電子黒板処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】生徒端末処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図8】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図9】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図10】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図11】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図12】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図13】第2実施形態における電子黒板処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】第2実施形態における生徒端末処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】第3実施形態における電子黒板の概略構成を示すブロック図である。
【図16】第3実施形態における生徒端末の概略構成を示すブロック図である。
【図17】サーバの概略構成を示すブロック図である。
【図18】教室サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態における授業支援システム1の概略構成を示す図である。
この図に示すように、本実施の形態における授業支援システム1は、電子黒板3と、生徒端末4とを備えている。
【0014】
[電子黒板]
電子黒板3は、教室に設置されて授業に用いられるものであり、図2に示すように、表示部31と、入力部32と、音声入出力部37と、通信部33と、記憶部34と、CPU35等とを備えて構成されている。
【0015】
表示部31は、ディスプレイ310を備えており、CPU35から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ310に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ310は、いわゆるタッチパネル321と一体的に形成されており、ユーザ(教師)によるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0016】
入力部32は、キー群320や上述のタッチパネル321を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル321の位置に対応する信号をCPU35に出力するようになっている。
【0017】
音声入出力部37は、スピーカ370及びマイク371を有している。スピーカ370は、CPU35から入力される音声出力信号に基づいて音声を出力する部分である。マイク371は、CPU35から入力される音声取込信号に基づいて外部から音声を取り込む部分である。
【0018】
通信部33は、生徒端末4との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。
【0019】
記憶部34は、電子黒板3の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU35の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部34は、黒板側授業支援プログラム340と、書籍データベース341とを記憶している。
【0020】
黒板側授業支援プログラム340は、後述の電子黒板処理(図5参照)をCPU35に実行させるためのプログラムである。
【0021】
書籍データベース341は、授業で使用される書籍についてデータを記憶しており、例えば、各教科書について教科書データDを記憶している。なお、本実施の形態における教科書データDは、各ページのテキスト部分と画像部分とを別々に表示できるよう構成されている。
【0022】
CPU35は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子黒板3を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU35は、入力部32やマイク371から入力される操作信号等に応じて記憶部34に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU35は、処理結果を表示部31やスピーカ370に適宜出力させる。
【0023】
[生徒端末]
生徒端末4は、教室内の各生徒に所持されて授業に用いられるものであり、図3に示すように、表示部41と、入力部42と、音声入出力部47と、通信部43と、記憶部44と、CPU45等とを備えて構成されている。
【0024】
表示部41は、ディスプレイ410を備えており、CPU45から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ410に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ410は、いわゆるタッチパネル421と一体的に形成されており、ユーザ(生徒)によるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0025】
入力部42は、キー群420や上述のタッチパネル421を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル421の位置に対応する信号をCPU45に出力するようになっている。
【0026】
音声入出力部47は、スピーカ470及びマイク471を有している。スピーカ470は、CPU45から入力される音声出力信号に基づいて音声を出力する部分である。マイク471は、CPU45から入力される音声取込信号に基づいて外部から音声を取り込む部分である。
【0027】
通信部43は、電子黒板3や他機の生徒端末4との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。また、この通信部43は、本発明における操作検知手段であり、電子黒板3から送信される情報に基づいて、当該電子黒板3に対する操作を検知するようになっている。
【0028】
記憶部44は、生徒端末4の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU45の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部44は、端末側授業支援プログラム440と、書籍データベース441と、黒板機能別機能制限テーブル442と、タグ別機能制限テーブル443と、等とを記憶している。
【0029】
端末側授業支援プログラム440は、後述の生徒端末処理(図6参照)をCPU45に実行させるためのプログラムである。
【0030】
書籍データベース441は、授業で使用される書籍についてデータを記憶しており、例えば、各教科書について教科書データDを記憶している。
【0031】
黒板機能別機能制限テーブル442及びタグ別機能制限テーブル443は、本発明における操作・制限機能対応記憶手段であり、図4に示すように、電子黒板3に対する操作の種類に対応付けて、生徒端末4で実行可能な複数の学習支援機能のうち当該生徒端末4で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶している。
【0032】
より具体的には、黒板機能別機能制限テーブル442は、図4(a)に示すように、後述の電子黒板処理(図5参照)において複数種類の黒板機能を実行するために行われる指定操作のそれぞれに対し、制限対象機能の種類を対応付けて記憶している。換言すれば、黒板機能別機能制限テーブル442では、黒板機能の種類それぞれに対し、制限対象機能の種類が対応付けられている。一方、タグ別機能制限テーブル443は、図4(b)に示すように、後述の電子黒板処理(図5参照)において表示内容を切り替えるために複数種類のタグTg(図7参照)に対して行われる切替操作(指定操作)のそれぞれに対し、制限対象機能の種類を対応付けて記憶している。換言すれば、タグ別機能制限テーブル443では、タグTgの種類それぞれに対し、制限対象機能の種類が対応付けられている。
【0033】
ここで、本実施形態の生徒端末4における学習支援機能としては、ページ移動機能やズーム機能(拡大、縮小機能)、手書き入力機能、マーカ機能、辞書機能、音声機能、朗読機能などが用いられている。また、複数種類の黒板機能として、ページ移動機能、ズーム機能、手書き入力機能、マーカ機能、辞書機能、音声機能及び朗読機能に加え、練習機能や出題機能などが用いられている。
【0034】
このうち、ページ移動機能とは、表示されるページを切り替える機能であり、ズーム機能とは、表示内容を拡大縮小する機能である。また、手書き入力機能とは、ユーザの手書き操作に応じて入力を行う機能であり、マーカ機能とは、テキストにマーカ線を引く機能である。また、辞書機能とは、文字列を辞書検索する機能であり、従来より公知の辞書データベース及び辞書検索プログラムにより実現されるものである。また、音声機能とは、テキスト中の指定部分を音声出力する機能であり、電子黒板3で音声機能が実行されている場合に、生徒端末4でこの機能を実行すると、電子黒板3での音声出力と同じ音声を同期して出力する。また、電子黒板3で音声機能が実行されていない場合に、生徒端末4でこの機能を実行すると、生徒端末4で指定した文章を音声出力する。朗読機能とは、表示されているテキストのうち朗読されて音声認識された部分を識別表示する機能である。練習機能とは、教師によって出題される問題を生徒に解かせる機能である。更に、出題機能とは、教科書中で課題として記載されている問題を生徒に解かせる機能である。なお、図4中、「○」は当該機能の実行が許可されることを意味し、「×」は当該機能の実行が禁止されることを意味する。
【0035】
以上の黒板機能別機能制限テーブル442によれば、電子黒板3で音声機能が操作されると、黒板機能別機能制限テーブル442により黒板機能の「音声機能」に対応づけられた生徒端末4の学習支援機能のうち、ページ移動、拡大、縮小、辞書、朗読機能の実行が禁止され、手書き、マーカ、音声出力が実行可能となる。このようにしたので、電子黒板3で音声機能の実行操作が行われた場合に、生徒端末4ではページ移動、拡大、縮小、辞書、朗読機能の実行が禁止され、電子黒板3での文章の音声出力に生徒は集中できる。一方で、手書き、マーカ、音声機能は実行可能であり、黒板での文章の音声出力中に注目箇所に手書きやマーカすることができ、黒板の音声出力が聞きづらい場合等、音声機能を実行して黒板からの音声と同じ音声を生徒端末で出力させることができ、学習効率の低下を防止することができる。
また電子黒板3で朗読機能が操作されると、黒板機能別機能制限テーブル442により黒板機能の「朗読機能」に対応づけられた生徒端末4の学習支援機能のうち、手書き、マーカ、音声出力、辞書、朗読機能の実行が禁止され、ページ移動、拡大、縮小が実行可能となる。このようにしたので、電子黒板3で朗読機能の実行操作が行われた場合に、生徒端末4では自分で朗読する際に、辞書、朗読機能の実行が禁止され、生徒は自身での朗読に集中できる。一方で、ページ移動や表示の拡大、縮小は実行可能であり自身での朗読に際し適切にページ移動や教科書の拡大等が行え、学習効率の低下を防止することができる。
また電子板機3で練習機能が操作されると、黒板機能別機能制限テーブル442により黒板機能の「練習機能」に対応づけられた生徒端末4の学習支援機能のうち、音声出力、朗読機能の実行が禁止され、ページ移動、拡大、縮小、手書き、マーカ、辞書機能が実行可能となる。このようにしたので、電子黒板3で練習機能の実行操作が行われた場合に、生徒端末4では電子黒板3での指示に応じて練習機能により問題等を解く際に、音声出力、朗読機能の実行が禁止され、生徒は静かに問題等を解くことに集中できる。一方で、ページ移動や表示の拡大、縮小、手書き、マーカ、辞書機能は実行可能であり、問題等を解く際に適切にページ移動や教科書の拡大等が行え、辞書機能で文中の単語の意味を確認したり、手書きやマーカ機能で問題に回答したりする作業を行え、学習効率の低下を防止することができる。
【0036】
CPU45は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、生徒端末4を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU45は、入力部42やマイク471から入力される操作信号等に応じて記憶部44に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU45は、処理結果を表示部41やスピーカ470に適宜出力させる。
【0037】
[動作]
(電子黒板処理)
続いて、授業支援システム1の動作のうち、電子黒板3による電子黒板処理について、図5を参照しつつ説明する。
図5は、CPU35が記憶部34から黒板側授業支援プログラム340を読み出して実行する電子黒板処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【0038】
この電子黒板処理においては、まずCPU35は、閲覧する書籍の指定操作をユーザ(教師)から受け(ステップS1)、指定の書籍が教科書であるか否かを判定する(ステップS2)。
【0039】
このステップS2において指定の書籍が教科書でないと判定した場合(ステップS2;No)には、CPU35は他の処理へ移行する。
【0040】
また、ステップS2において指定の書籍が教科書であると判定した場合(ステップS2;Yes)には、CPU35は、教科書の章及びページ番号の指定操作か、或いは前回の電子黒板処理で最後に表示していたページの指定操作をユーザ(教師)から受ける(ステップS3)。
【0041】
次に、CPU35は、ディスプレイ310の表示モードをページモードに設定する(ステップS4)。ここで、ページモードとは、教科書データDに含まれるテキストと画像とを合わせて表示させるモードであり、より具体的には、紙の教科書と同じ内容を表示させるモードである。
【0042】
次に、CPU35は、ステップS1で指定された教科書(以下、指定教科書とする)の各ページのうち、ステップS3で指定されたページをディスプレイ310に表示させる(ステップS5)。
【0043】
また、このときCPU35は、表示内容を切り替えるための複数のタグTgをディスプレイ310の右端に表示させる(図7(a)参照)。より詳細には、このときCPU35は、複数のタグTgとしてページタグTg2や本文タグTg1、参考タグTg3等を表示させ、ページタグTg2を選択された状態で表示させる。ここで、ページタグTg2は、表示モードをページモードに設定し、テキストと画像とを合わせて教科書のページをそのまま表示させるためのタグである。また、本文タグTg1は、表示モードを本文モードに設定し、本文のみを表示させるためのタグである。また、参考タグTg3は、教科書の参考情報(コラムなど)を表示させるためのタグである。
【0044】
また、このときCPU35は、所定の黒板機能の実行を指示するための複数のソフトキーKをディスプレイ310の下端に表示させる(図7(a)参照)。具体的には、このときCPU35は、複数のソフトキーKとして、ページ移動機能を実行させるためのページ切り替えキーK1や、ズーム機能を実行させるためのズームキーK2、手書き入力機能を実行するための手書き入力キーK3、マーカ機能を実行するためのマーカキーK4、音声機能を実行するための音声キーK5、辞書機能を実行するための辞書キーK6、朗読機能を実行するための朗読キーK8、練習機能を実行するための練習キーK7、出題機能を実行するための出題キーK9などを表示させる。
【0045】
次に、CPU35は、電子黒板3における黒板機能の実行がユーザ(教師)によって指定されたか否かを判定する(ステップS7)。
【0046】
このステップS7において黒板機能の実行が選択されたと判定した場合(ステップS7;Yes)には、CPU35は、表示されているテキストの何れかの部分が位置指定または範囲指定されるか否かを判定する(ステップS8)。但し、このステップS8においては、CPU35は、位置指定または範囲指定が既に行われているか否かを判定することとしても良い。
【0047】
このステップS8においてテキストの何れかの部分が位置指定または範囲指定されたと判定した場合(ステップS8;Yes)には、CPU35は、指定位置または指定範囲を一時記憶した後(ステップS9)、後述のステップS11に移行する。
【0048】
また、ステップS8においてテキストの何れの部分も位置指定、範囲指定されないと判定した場合(ステップS8;No)には、CPU35は、表示されているテキストの先頭部分を指定位置として一時記憶する(ステップS10)。
【0049】
次に、CPU35は、黒板機能として音声機能が指定されたか否かを判定する(ステップS11)。
このステップS11において音声機能が指定されたと判定した場合(ステップS11;Yes)には、CPU35は、音声機能が指定された旨と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを生徒端末4に送信する(ステップS12)。
【0050】
次に、CPU35は、指定位置(または指定範囲の先頭)を音声出力の開始位置に設定し(ステップS13)、スピーカ370に音声を出力させる(ステップS14)。また、このときCPU35は、現時点で音声出力されているテキスト部分の位置情報を生徒端末4に送信する。
【0051】
次に、CPU35は、音声出力対象の一文を青色で表示させるとともに、この文内で音声出力された部分の表示色を赤色に変更させる(ステップS15)。
【0052】
そして、CPU35は、テキストの末尾(または指定範囲の末尾)まで音声出力されたか否かを判定し(ステップS16)、音声出力されていないと判定した場合(ステップS16;No)には上述のステップS14に移行する一方、音声出力されたと判定した場合(ステップS16;Yes)には上述のステップS7に移行する。
【0053】
また、上述のステップS11において音声機能が指定されなかったと判定した場合(ステップS11;No)には、CPU35は、朗読機能が指定されたか否かを判定する(ステップS21)。
【0054】
このステップS21において朗読機能が指定されたと判定した場合(ステップS21;Yes)には、CPU35は、朗読機能が指定された旨と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを生徒端末4に送信する(ステップS22)。
【0055】
次に、CPU35は、指定位置(または指定範囲の先頭)を朗読の開始位置に設定し(ステップS23)、マイク371に音声を入力させ、音声認識する(ステップS24)。また、このときCPU35は、現時点で朗読されているテキスト部分の位置情報を生徒端末4に送信する。
【0056】
次に、CPU35は、朗読対象の一文を青色で表示させるとともに、この文内で朗読された部分の表示色を赤色に変更させる(ステップS25)。
【0057】
そして、CPU35は、テキストの末尾(または指定範囲の末尾)まで朗読されたか否かを判定し(ステップS26)、朗読されていないと判定した場合(ステップS26;No)には上述のステップS24に移行する一方、朗読されたと判定した場合(ステップS26;Yes)には上述のステップS7に移行する。
【0058】
また、上述のステップS21において朗読機能が指定されなかったと判定した場合(ステップS21;No)には、CPU35は、練習・出題機能が指定されたか否かを判定する(ステップS31)。
【0059】
このステップS31において練習・出題機能が指定されたと判定した場合(ステップS31;Yes)には、CPU35は、練習・出題機能が指定された旨と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを生徒端末4に送信する(ステップS32)。
【0060】
次に、CPU35は、指定位置(または指定範囲の末尾)に課題ウィンドウW(図11参照)を表示させる(ステップS33)。
【0061】
次に、CPU35は、課題ウィンドウWに課題文を表示させる(ステップS34)。より具体的には、このときCPU35は、練習機能が指定されている場合には、教科書に記載されている課題を課題ウィンドウWに表示させる一方、出題機能が指定されている場合には、ユーザ(教師)に入力された課題文や、コピーアンドペーストの操作対象とされた課題文などを課題ウィンドウWに表示させる。
【0062】
次に、CPU35は、生徒端末4に課題文を送信して表示させた後(ステップS35)、上述のステップS7に移行する。
【0063】
また、上述のステップS31において練習・出題機能が指定されなかったと判定した場合(ステップS31;No)には、CUP35は、指定された黒板機能の種類と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを生徒端末4に送信する(ステップS37)。
【0064】
そして、CPU35は、指定された機能の処理を実行し(ステップS38)、上述のステップS7に移行する。なお、このステップS38において実行される機能としては、ページ移動機能やズーム機能、手書き入力機能、マーカ機能、辞書機能などを挙げることができる。
【0065】
また、上述のステップS7において黒板機能の実行がユーザ(教師)によって指定されなかったと判定した場合(ステップS7;No)には、CPU35は、タグTgの切替操作が行われたか否かを判定する(ステップS41)。
【0066】
このステップS41においてタグTgの切替操作が行われたと判定した場合(ステップS41;Yes)には、CPU35は、本文タグTg1に対する切替操作が行われたか否かを判定する(ステップS42)。
【0067】
ステップS42において本文タグTg1に対する切替操作が行われたと判定した場合(ステップS42;Yes)には、CPU35は、本文タグTg1への切替が行われた旨と、現時点で表示されているページ番号とを生徒端末4に送信する(ステップS43)。
【0068】
次に、CPU35は、ディスプレイ310の表示モードを本文モードに設定して、現時点で表示されているページの本文のみをディスプレイ310に表示させ、つまり本文タグTg1の内容をディスプレイ310に表示させ(ステップS44)、上述のステップS7に移行する。ここで、本文モードとは、教科書データDに含まれる本文のテキストのみを表示させるモードである。
【0069】
また、ステップS42において本文タグTg1に対する切替操作が行われなかったと判定した場合(ステップS42;No)には、CPU35は、ページタグTg2に対する切替操作が行われたか否かを判定する(ステップS45)。
【0070】
このステップS45においてページタグTg2に対する切替操作が行われたと判定した場合(ステップS45;Yes)には、CPU35は、ページタグTg2への切替が行われた旨と、現時点で表示されているページ番号とを生徒端末4に送信する(ステップS46)。
【0071】
次に、CPU35は、ディスプレイ310の表示モードをページモードに設定して、現時点で表示されているページをそのままディスプレイ310に表示させ、つまりページタグTg2の内容をディスプレイ310に表示させ(ステップS47)、上述のステップS7に移行する。
【0072】
また、ステップS45においてページタグTg2に対する切替操作が行われなかったと判定した場合、つまり本文タグTg1及びページタグTg2以外のタグTgに対する切替操作が行われたと判定した場合(ステップS45;No)には、CPU35は、切替操作の行われたタグTgの種類と、現時点で表示されているページ番号とを生徒端末4に送信し(ステップS51)、このタグTgの内容をディスプレイ310に表示させ(ステップS52)、上述のステップS7に移行する。
【0073】
また、上述のステップS41においてタグTgの切替操作が行われなかったと判定した場合(ステップS41;No)には、CPU35は、他の操作が行われたか否かを判定し(ステップS53)、行われたと判定した場合(ステップS53;Yes)には当該操作に応じた処理を行う一方、行われなかったと判定した場合(ステップS53;No)には上述のステップS7に移行する。
【0074】
(生徒端末処理)
続いて、授業支援システム1の動作のうち、生徒端末4による生徒端末処理について、図6を参照しつつ説明する。
図6は、CPU45が記憶部44から端末側授業支援プログラム440を読み出して実行する生徒端末処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【0075】
この生徒端末処理においては、まずCPU45は、閲覧する書籍の指定操作をユーザ(生徒)から受け(ステップT1)、指定の書籍が教科書であるか否かを判定する(ステップT2)。
【0076】
このステップT2において指定の書籍が教科書でないと判定した場合(ステップT2;No)には、CPU45は他の処理へ移行する。
【0077】
また、ステップT2において指定の書籍が教科書であると判定した場合(ステップT2;Yes)には、CPU45は、教科書の章及びページ番号の指定操作か、或いは前回の生徒端末処理で最後に表示していたページの指定操作をユーザ(生徒)から受ける(ステップT3)。
次に、CPU45は、ディスプレイ410の表示モードをページモードに設定する(ステップT4)。
【0078】
次に、CPU45は、ステップT1で指定された指定教科書の各ページのうち、ステップT3で指定されたページをディスプレイ310に表示させる(ステップT5)。また、このときCPU45は、表示内容を切り替えるための複数のタグTgをディスプレイ310の右端に表示させるとともに、学習支援機能の実行を指示するためのソフトキーKをディスプレイ410の下端に表示させる(図7(b)参照)。
【0079】
なお、本実施の形態において表示されるソフトキーKとしては、ページ移動機能を実行させるためのページ切り替えキーK1や、ズーム機能を実行させるためのズームキーK2、手書き入力機能を実行するための手書き入力キーK3、マーカ機能を実行するためのマーカキーK4、音声機能を実行するための音声キーK5、辞書機能を実行するための辞書キーK6、朗読機能を実行するための朗読キーK8などが挙げられる。
【0080】
次に、CPU45は、タグTgに対する切替操作(指定操作)が行われた旨と、現時点で電子黒板3に表示されているページ番号とを電子黒板3から受信したか否かを判定し(ステップT6)、受信したと判定した場合(ステップT6;Yes)には、切替先のタグTgに対応する制限対象機能(タグTgの指定操作に対応する制限対象機能)をタグ別機能制限テーブル443から読み出し、自機内での各制限対象機能の実行を禁止する(ステップT7)。また、このときCPU45は、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示して、当該機能が制限されていることを示す。
【0081】
次に、CPU45は、切替先のタグTgの種類に応じてディスプレイ410の表示モードを設定し直して、電子黒板3における切替先のタグTgの内容をディスプレイ410に表示させ(ステップT8)、上述のステップT6に移行する。
【0082】
また、ステップT6においてタグTgに対する切替操作が行われた旨を電子黒板3から受信しなかったと判定した場合(ステップT6;No)には、CPU45は、黒板機能の実行が指定された旨と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを電子黒板3から受信したか否かを判定する(ステップT11)。
【0083】
このステップT11において黒板機能の実行が指定された旨と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを受信したと判定した場合(ステップT11;Yes)には、CPU45は、指定された黒板機能に対応する制限対象機能(黒板機能の指定操作に対応する制限対象機能)を黒板機能別機能制限テーブル442から読み出し、自機内での各制限対象機能の実行を禁止する(ステップT12)。また、このときCPU45は、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示して、当該機能が制限されていることを示す。
【0084】
次に、CPU45は、黒板機能として音声機能が指定されたか否かを判定し(ステップT21)、指定されたと判定した場合(ステップT21;Yes)には、指定位置(または指定範囲の先頭)を音声出力の開始位置に設定し(ステップT22)、電子黒板3と同期させてスピーカ470に音声を出力させる(ステップT23)。
【0085】
次に、CPU45は、音声出力対象の一文を青色で表示させるとともに、この文内で音声出力された部分の表示色を赤色に変更させる(ステップT24)。
【0086】
そして、CPU45は、テキストの末尾(または指定範囲の末尾)まで音声出力されたか否かを判定し(ステップT25)、音声出力されていないと判定した場合(ステップT25;No)には上述のステップT23に移行する一方、音声出力されたと判定した場合(ステップT25;Yes)には上述のステップT6に移行する。
【0087】
また、上述のステップT21において音声機能が指定されなかったと判定した場合(ステップT21;No)には、CPU45は、朗読機能が指定されたか否かを判定する(ステップT31)。
【0088】
このステップT31において朗読機能が指定されたと判定した場合(ステップT31;Yes)には、CPU45は、指定位置(または指定範囲の先頭)を朗読の開始位置に設定し(ステップT32)、電子黒板3と同期させてマイク471に音声を入力させ、音声認識する(ステップT33)。
【0089】
次に、CPU45は、朗読対象の一文を青色で表示させるとともに、この文内で朗読された部分の表示色を赤色に変更させる(ステップT34)。
【0090】
そして、CPU45は、テキストの末尾(または指定範囲の末尾)まで朗読されたか否かを判定し(ステップT35)、朗読されていないと判定した場合(ステップT35;No)には上述のステップT33に移行する一方、朗読されたと判定した場合(ステップT35;Yes)には上述のステップT6に移行する。
【0091】
また、上述のステップT31において朗読機能が指定されなかったと判定した場合(ステップT31;No)には、CPU45は、練習・出題機能が指定されたか否かを判定する(ステップT41)。
【0092】
このステップT41において練習・出題機能が指定されたと判定した場合(ステップT41;Yes)には、CPU45は、指定位置(または指定範囲の末尾)に課題ウィンドウWを表示させる(ステップT42)。
【0093】
次に、CPU45は、電子黒板3から受信した課題文を課題ウィンドウWに表示させ(ステップT43)、上述のステップT6に移行する。
【0094】
また、ステップT41において練習・出題機能が指定されなかったと判定した場合(ステップT41;No)には、CPU45は、電子黒板3で指定された機能の処理を実行し(ステップT44)、上述のステップT6に移行する。なお、このステップT44においては、上述のステップS38と同様の機能が実行される。
【0095】
また、上述のステップT11において黒板機能の実行が指定された旨と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを受信しなかったと判定した場合(ステップT11;No)には、CPU45は、生徒端末4において制限対象機能以外の学習支援機能の指定(実行指示)がされたか否かを判定する(ステップT15)。
【0096】
このステップT15において制限対象機能以外の学習支援機能の指定がされたと判定した場合(ステップT15;Yes)には、CPU45は、指定された機能を実行した後(ステップT16)、上述のステップT6に移行する。
【0097】
そして、ステップT15において制限対象機能以外の学習支援機能の指定がされなかったと判定した場合(ステップT15;No)には、CPU45は、その他の操作が行われたか否かを判定し(ステップT17)、行われなかったと判定した場合(ステップT17;No)には上述のステップT6に移行する一方、行われたと判定した場合(ステップT17;Yes)には他の処理へ移行する。
【0098】
[動作例]
続いて、図面を参照しつつ、上述した授業支援システム1の動作を具体的に説明する。
【0099】
まず、電子黒板3において国語の教科書の指定操作をユーザ(教師)が行い(ステップS1、ステップS2;Yes)、教科書の章及びページ番号「82」の指定操作を行うと(ステップS3)、ディスプレイ310の表示モードがページモードに設定され(ステップS4)、図7(a)に示すように、指定教科書「国語」の82ページがディスプレイ310に表示される(ステップS5)。また、このとき、ページタグTg2や本文タグTg1、参考タグTg3等がディスプレイ310の右端に表示され、ページ切り替えキーK1やズームキーK2、手書き入力キーK3、マーカキーK4、音声キーK5、辞書キーK6、朗読キーK8、練習キーK7、出題キーK9等がディスプレイ310の下端に表示される。
【0100】
同様に、生徒端末4において英語の教科書の指定操作を生徒が行い(ステップT1、ステップT2;Yes)、前回の生徒端末処理で最後に表示していたページ(ここでは65ページ)の指定操作を行うと(ステップT3)、ディスプレイ410の表示モードがページモードに設定され(ステップT4)、図7(b)に示すように、指定教科書「英語」の65ページがディスプレイ410に表示される(ステップT5)。また、このとき、生徒端末4における学習支援機能を実行させるためのソフトキーKとして、ページ切り替えキーK1、ズームキーK2、手書き入力キーK3、マーカキーK4、音声キーK5、辞書キーK6、朗読キーK8などがディスプレイ410の下端に表示される。また、ページタグTg2や本文タグTg1、参考タグTg3等がディスプレイ410の右端に表示される。
【0101】
次に、電子黒板3でユーザ(教師)が本文タグTg1に対する切替操作を行うと(ステップS42;Yes)、本文タグTg1への切替が行われた旨と、現時点で表示されているページ番号「82」とが生徒端末4に送信された後(ステップS43)、図7(c)に示すように、電子黒板3におけるディスプレイ310の表示モードが本文モードに設定されて、現時点で表示されているページ「82」の本文のみがディスプレイ310に表示される(ステップS44)。
【0102】
一方、生徒端末4では、電子黒板3で本文タグTg1に対する切替操作が行われた旨と、電子黒板3に表示されているページ番号「82」とが受信された後(ステップT6;Yes)、切替先の本文タグTg1に対応する制限対象機能(ここでは手書き入力機能及びマーカ機能以外の機能。図4(b)の2列目参照)がタグ別機能制限テーブル443から読み出されて、自機内での各制限対象機能の実行が禁止される(ステップT7)。また、このとき、図7(d)に示すように、制限対象機能(手書き入力機能、マーカ機能以外の機能)に対応するソフトキーK(手書き入力キーK3,マーカキーK4以外のキー)が黄色で網掛け表示されて、当該機能が制限されていることが示される。なお、図中、網掛けされている領域は、当該領域内のソフトキーKやタグTgに対する操作が無効とされ、機能の実行が禁止されていることを示している。また、本動作例においては、上述の図7(a)の時点で生徒端末4では音声機能及び朗読機能の実行が禁止されている。
【0103】
そして、切替先のタグTgの種類(本文タグ)に応じてディスプレイ410の表示モードが本文モードに設定されて、切替先のタグTg(本文タグ)の内容がディスプレイ410に表示される(ステップT8)。
【0104】
次に、ユーザ(教師)が「音声出力を聞きましょう。きつねはどんなお兄ちゃんかな?見つけたところにマーカしてね」と生徒に伝え、電子黒板3において音声キーK5によって音声機能を指定すると(ステップS11;Yes)、音声機能が指定された旨と、テキスト中の指定位置(ここではディスプレイ310に表示されたテキストの先頭位置)とが生徒端末4に送信される(ステップS12)。
【0105】
次に、指定位置が音声出力の開始位置に設定され(ステップS13)、スピーカ370から音声が出力されるとともに(ステップS14)、現時点で音声出力されているテキスト部分の位置情報が生徒端末4に送信される。このとき、図8(a),(c),図9(a)に示すように、音声出力対象の一文が青色で表示されるとともに、この文内で音声出力された部分の表示色が赤色に変更される(ステップS15)。なお、図中、表示画面において破線で囲まれている領域は、この領域に対する符号の対応色(「B」:青色(Blue)、「R」:赤色(Red))によって当該領域内の文字が表示されていることを示している。
【0106】
一方、生徒端末4では、黒板機能(音声機能)の実行が指定された旨と、テキスト中の指定位置とを受信したと判定され(ステップT11;Yes)、指定された黒板機能(音声機能)に対応する制限対象機能(手書き入力機能、マーカ機能、音声機能以外の機能。図4(a)の1列目参照)が黒板機能別機能制限テーブル442から読み出され、自機内での各制限対象機能の実行が禁止される(ステップT12)。また、このとき、図8(b)に示すように、制限対象機能(手書き入力機能、マーカ機能、音声機能以外の機能)に対応するソフトキーK(手書き入力キーK3,マーカキーK4、音声キーK5以外のキー)が黄色で網掛け表示されて、当該機能が制限されていることが示される。
【0107】
次に、黒板機能として音声機能が指定されたと判定され(ステップT21;Yes)、指定位置が音声出力の開始位置に設定されて(ステップT22)、電子黒板3と同期させてスピーカ470から音声が出力される(ステップT23)。このとき、図8(b),(d),図9(b)に示すように、音声出力対象の一文が青色で表示されるとともに、この文内で音声出力された部分の表示色が赤色に変更される(ステップT24)。なお、図8(b)では、電子黒板3に図8(a)の内容が表示されているときの生徒端末4での表示内容を示しており、図8(d)では、電子黒板3に図8(c)の内容が表示されているときの生徒端末4での表示内容を示しており、図9(b)では、電子黒板3に図9(a)の内容が表示されているときの生徒端末4での表示内容を示している。
【0108】
また、図8(d),図9(b)に示すように、この間、ユーザ(生徒)がマーカキーK4によってマーカ機能を指定して(ステップT15;Yes)、テキスト中の「親切な」の部分や、「かみさまみたいな」の部分などにマーカ線を引くと、当該部分がマーカ表示される(ステップT16)。また、図9(b)に示すように、ユーザ(生徒)が手書き入力キーK3によって手書き入力機能を指定して(ステップT15;Yes)、テキスト中の「かみさまみたいなんだよ」の部分を囲むよう手書き入力を行うと、入力内容が表示される(ステップT16)。
【0109】
次に、電子黒板3においてユーザ(教師)が参考タグTg3に対する切替操作を行うと(ステップS45;No)、切替操作の行われたタグTgの種類(参考タグ)と、現時点で表示されているページ番号「84」とが生徒端末4に送信され(ステップS51)、図9(c)に示すように、このタグTgの内容(ここでは現時点でのページの直後の参考情報)がディスプレイ310に表示される(ステップS52)。
【0110】
一方、生徒端末4では、電子黒板3で参考タグTg3に対する切替操作が行われた旨と、電子黒板3に表示されているページ番号「84」とが受信された後(ステップT6;Yes)、切替先の参考タグTg3に対応する制限対象機能(ここでは手書き入力機能、マーカ機能及び辞書機能以外の機能。図4(b)の3列目参照)がタグ別機能制限テーブル443から読み出されて、自機内での各制限対象機能の実行が禁止される(ステップT7)。また、このとき、図9(d)に示すように、制限対象機能(手書き入力機能、マーカ機能、辞書機能以外の機能)に対応するソフトキーK(手書き入力キーK3,マーカキーK4、辞書キーK6以外のキー)が黄色で網掛け表示されて、当該機能が制限されていることが示される。
【0111】
そして、切替先のタグTgの種類(参考タグ)に応じてディスプレイ410の表示モードが設定されて、切替先のタグTg(参考タグ)の内容がディスプレイ410に表示される(ステップT8)。
【0112】
次に、電子黒板3においてユーザ(教師)がページ切り替えキーK1によってページ移動機能を実行させ、次ページを表示させる指示をすると、指定された黒板機能の種類(ページ移動機能)等が生徒端末4に送信されるとともに(ステップS37)、図10(a)に示すように、ページ移動機能の処理が実行されて87ページが表示され(ステップS38)、上述のステップS7に移行する。なお、本動作例においては、このとき教師は参考情報中の「様子を表す言葉。・探してみましょう。・たしかめてみましょう」という部分に対してコピー操作を行っている。
【0113】
一方、生徒端末4においても、図10(b)に示すように、ページ移動機能の処理が実行されて87ページが表示される(ステップT44)。
【0114】
次に、教師が「動きの様子を説明する言葉を副詞といいます。では本文に戻るので、探してみてね」と生徒に伝え、電子黒板3において本文タグTg1に対する切替操作を行い(ステップS42;Yes)、ページ切り替えキーK1によってページ移動機能を実行させ、78ページを表示させる指示をすると、図10(c)に示すように、ディスプレイ310の表示モードが本文モードに設定されて、「78」の本文のみがディスプレイ310に表示される(ステップS44)。
【0115】
一方、生徒端末4では、電子黒板3で本文タグTg1に対する切替操作が行われた旨などが受信されて(ステップT6;Yes)、切替先の本文タグTg1に対応する制限対象機能がタグ別機能制限テーブル443から読み出されて、自機内での各制限対象機能の実行が禁止され(ステップT7)、図10(d)に示すように、制限対象機能に対応するソフトキーK(手書き入力キーK3,マーカキーK4以外のキー)が黄色で網掛け表示されて、当該機能が制限されていることが示される。また、切替先のタグTgの種類(本文タグ)に応じてディスプレイ410の表示モードが本文モードに設定されて、切替先のタグTg(本文タグ)の内容がディスプレイ410に表示される(ステップT8)。
【0116】
次に、電子黒板3においてユーザ(教師)が練習キーK7によって練習機能を指定すると(ステップS31;Yes)、練習機能が指定された旨と、テキスト中の指定位置とが生徒端末4に送信された後(ステップS32)、図11(a)に示すように、指定位置に課題ウィンドウWが表示される(ステップS33)。そして、ユーザ(教師)のペースト操作に応じて課題ウィンドウWに課題文「様子を表す言葉。・探してみましょう。・たしかめてみましょう」が表示される(ステップS34)。
【0117】
一方、生徒端末4においては、黒板機能(練習機能)の実行が指定された旨と、テキスト中の指定位置とを受信したと判定され(ステップT11;Yes)、指定された黒板機能(練習機能)に対応する制限対象機能(音声機能、朗読機能など。図4(a)の4列目参照)が黒板機能別機能制限テーブル442から読み出され、自機内での各制限対象機能の実行が禁止される(ステップT12)。そして、図11(b)に示すように、制限対象機能に対応するソフトキーK(音声キーK5、朗読キーK8など)が黄色で網掛け表示されて、当該機能が制限されていることが示される。次に、出題機能が指定されたと判定され(ステップT41;Yes)、指定位置に課題ウィンドウWが表示されるとともに(ステップT42)、電子黒板3から受信した課題文が課題ウィンドウWに表示される(ステップT43)。
【0118】
次に、ユーザ(生徒)が辞書キーK6によって辞書機能の指定を行い(ステップT15;Yes)、図11(d)に示すように、テキスト中の文字列「はらぺこ」を反転表示させて指定すると、当該文字列「はらぺこ」について辞書検索が行われ、検出された説明情報が表示される(ステップT16)。なお、図11(c)は、生徒端末4に図11(d)の内容が表示されているときの電子黒板3の表示内容を示している。
【0119】
次に、単語「はらぺこ」が副詞ではないことをユーザ(生徒)が理解して、改めてテキスト中から副詞を探すため、辞書キーK6によって辞書機能の指定を行い(ステップT15;Yes)、図12(b)に示すように、テキスト中の文字列「がぶり」を反転表示させて指定すると、当該文字列「がぶり」について辞書検索が行われ、検出された説明情報が表示される(ステップT16)。なお、図12(a)は、生徒端末4に図12(b)の内容が表示されているときの電子黒板3の表示内容を示している。
【0120】
そして、単語「がぶり」が副詞であることをユーザ(生徒)が理解して、図12(d)に示すように、マーカキーK4によってマーカ機能を指定して(ステップT15;Yes)、テキスト中の「がぶり」の部分にマーカ線を引くと、当該部分がマーカ表示される(ステップT16)。なお、図12(c)は、生徒端末4に図12(d)の内容が表示されているときの電子黒板3の表示内容を示している。
【0121】
以上のように、本実施形態の電子黒板3によれば、図4や、図6のステップT7,T12、図7〜図12等に示したように、電子黒板3での操作の種類に対応付けて、生徒端末4における複数の学習支援機能のうち、当該生徒端末4で禁止されるべき制限対象機能の種類が黒板機能別機能制限テーブル442及びタグ別機能制限テーブル443に記憶され、電子黒板3で操作が行われた場合に、当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行が生徒端末4で禁止されるので、生徒が黒板に集中せずに自分の端末で授業とは無関係の機能を実行したり、別のページを見たりするのを防止することができる。従って、学習効率の低下を防止することができる。
【0122】
〔第2実施形態〕
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。なお、上述の第1実施形態との間で互いに対応する部分が同様に構成されている場合には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0123】
図1に示すように、本実施の形態における授業支援システム1Aは、電子黒板3Aと、生徒端末4Aとを備えている。
【0124】
図2に示すように、電子黒板3Aの記憶部34Aは、黒板側授業支援プログラム340Aを記憶している。
この黒板側授業支援プログラム340Aは、後述の電子黒板処理(図13参照)をCPU35に実行させるためのプログラムである。
なお、図2では図示していないものの、この記憶部34Aは、上記第1の実施形態において生徒端末4の記憶部44に記憶されていた黒板機能別機能制限テーブル442と、タグ別機能制限テーブル443とを記憶している。
【0125】
また、図3に示すように、生徒端末4Aの記憶部44Aは、端末側授業支援プログラム440Aを記憶している。
この端末側授業支援プログラム440Aは、後述の生徒端末処理(図14参照)をCPU45に実行させるためのプログラムである。
なお、この図では、記憶部44Aに黒板機能別機能制限テーブル442及びタグ別機能制限テーブル443が記憶されていることとして図示されているが、記憶されていないこととしても良い。
【0126】
(電子黒板処理)
続いて、授業支援システム1Aの動作のうち、電子黒板3Aによる電子黒板処理について、図13を参照しつつ説明する。
【0127】
図13は、CPU35が記憶部34Aから黒板側授業支援プログラム340Aを読み出して実行する電子黒板処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、電子黒板3Aの電子黒板処理は上記第1実施形態における電子黒板処理と一部同じであるため、第1実施形態における電子黒板処理と異なる処理のみについて説明を行う。
【0128】
本実施の形態における電子黒板処理においては、ステップS9,S10の処理の後、CPU35は、指定された黒板機能に対応する制限対象機能(黒板機能の指定操作に対応する制限対象機能)を黒板機能別機能制限テーブル442から読み出し、一時記憶した後(ステップS100)、ステップS11に移行する。
【0129】
また、ステップS11において音声機能が指定されたと判定した場合(ステップS11;Yes)には、CPU35は、音声機能が指定された旨と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを生徒端末4Aに送信した後(ステップS120)、ステップS13に移行する。また、このステップS120においてCPU35は、ステップS100で一時記憶された制限対象機能の種類(音声機能に対応する制限対象機能の種類)を生徒端末4Aに送信し、当該生徒端末4Aにおいて制限対象機能の実行を禁止させるとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示させ、当該機能が制限されていることを示させる。
【0130】
また、ステップS21において朗読機能が指定されたと判定した場合(ステップS21;Yes)には、CPU35は、朗読機能が指定された旨と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを生徒端末4Aに送信した後(ステップS220)、ステップS23に移行する。また、このステップS220においてCPU35は、ステップS100で一時記憶された制限対象機能の種類(朗読機能に対応する制限対象機能の種類)を生徒端末4Aに送信し、当該生徒端末4Aにおいて制限対象機能の実行を禁止させるとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示させ、当該機能が制限されていることを示させる。
【0131】
また、ステップS31において練習・出題機能が指定されたと判定した場合(ステップS31;Yes)には、CPU35は、練習・出題機能が指定された旨と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを生徒端末4Aに送信した後(ステップS320)、ステップS33に移行する。また、このステップS320においてCPU35は、ステップS100で一時記憶された制限対象機能の種類(練習・出題機能に対応する制限対象機能の種類)を生徒端末4Aに送信し、当該生徒端末4Aにおいて制限対象機能の実行を禁止させるとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示させ、当該機能が制限されていることを示させる。
【0132】
また、ステップS31において練習・出題機能が指定されなかったと判定した場合(ステップS31;No)には、CUP35は、指定された黒板機能の種類と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを生徒端末4Aに送信した後(ステップS370)、ステップS38に移行する。また、このステップS370においてCPU35は、ステップS100で一時記憶された制限対象機能の種類(指定された黒板機能に対応する制限対象機能の種類)を生徒端末4Aに送信し、当該生徒端末4Aにおいて制限対象機能の実行を禁止させるとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示させ、当該機能が制限されていることを示させる。
【0133】
また、ステップS41においてタグTgの切替操作が行われたと判定した場合(ステップS41;Yes)には、CPU35は、切替先のタグTgに対応する制限対象機能(タグTgの指定操作に対応する制限対象機能)をタグ別機能制限テーブル443から読み出し、一時記憶した後(ステップS410)、ステップS42に移行する。
【0134】
また、ステップS42において本文タグTg1に対する切替操作が行われたと判定した場合(ステップS42;Yes)には、CPU35は、本文タグTg1への切替が行われた旨と、現時点で表示されているページ番号とを生徒端末4Aに送信した後(ステップS430)、ステップS44に移行する。また、このステップS430においてCPU35は、ステップS410で一時記憶された制限対象機能の種類(本文タグTg1に対応する制限対象機能の種類)を生徒端末4Aに送信し、当該生徒端末4Aにおいて制限対象機能の実行を禁止させるとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示させ、当該機能が制限されていることを示させる。
【0135】
また、ステップS45においてページタグTg2に対する切替操作が行われたと判定した場合(ステップS45;Yes)には、CPU35は、ページタグTg2への切替が行われた旨と、現時点で表示されているページ番号とを生徒端末4Aに送信した後(ステップS460)、ステップS47に移行する。また、このステップS460においてCPU35は、ステップS410で一時記憶された制限対象機能の種類(ページタグTg2に対応する制限対象機能の種類)を生徒端末4Aに送信し、当該生徒端末4Aにおいて制限対象機能の実行を禁止させるとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示させ、当該機能が制限されていることを示させる。
【0136】
また、ステップS45においてページタグTg2に対する切替操作が行われなかったと判定した場合、つまり本文タグTg1及びページタグTg2以外のタグTgに対する切替操作が行われたと判定した場合(ステップS45;No)には、CPU35は、切替操作の行われたタグTgの種類と、現時点で表示されているページ番号とを生徒端末4Aに送信した後(ステップS510)、ステップS52に移行する。また、このステップS510においてCPU35は、ステップS410で一時記憶された制限対象機能の種類(切替先のタグTgに対応する制限対象機能の種類)を生徒端末4Aに送信し、当該生徒端末4Aにおいて制限対象機能の実行を禁止させるとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示させ、当該機能が制限されていることを示させる。
【0137】
(生徒端末処理)
続いて、授業支援システム1Aの動作のうち、生徒端末4Aによる生徒端末処理について、図14を参照しつつ説明する。
【0138】
図14は、CPU45が記憶部44Aから端末側授業支援プログラム440Aを読み出して実行する生徒端末処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、生徒端末4Aの生徒端末処理は上記第1実施形態における生徒端末処理と一部同じであるため、第1実施形態における生徒端末処理と異なる処理のみについて説明を行う。
【0139】
本実施の形態における生徒端末処理においては、ステップT11において黒板機能の実行が指定された旨と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを受信したと判定した場合(ステップT11;Yes)に、CPU45は、このとき合わせて電子黒板3Aから受信した制限対象機能について、自機内での実行を禁止するとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示して、当該機能が制限されていることを示し(ステップT120)、ステップT23に移行する。
【0140】
また、ステップT6においてタグTgに対する切替操作(指定操作)が行われた旨と、現時点で電子黒板3Aに表示されているページ番号とを電子黒板3Aから受信したと判定した場合(ステップT6;Yes)に、CPU45は、このとき合わせて電子黒板3Aから受信した制限対象機能について、自機内での実行を禁止するとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示して、当該機能が制限されていることを示し(ステップT70)、ステップT8に移行する。
【0141】
以上の授業支援システム1Aによっても、上記第1の実施形態における授業支援システム1と同様の作用効果を得ることができる。
【0142】
〔第3実施形態〕
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。なお、上述の第1実施形態との間で互いに対応する部分が同様に構成されている場合には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0143】
本実施の形態における授業支援システム1Bは、図1に示すように、電子黒板3Bと、生徒端末4Bと、サーバ2(図17参照)とを備えている。但し、図1ではサーバ2の図示を省略している。
【0144】
図15に示すように、電子黒板3Bの記憶部34Bは、黒板側授業支援プログラム340BとIDテーブル345とを記憶している。
【0145】
黒板側授業支援プログラム340Bは、サーバ2から送信される情報に応じた処理などを行うようになっている。
【0146】
IDテーブル345は、自機の黒板IDと、自機の属する教室の教室IDとを対応付けて記憶している。
【0147】
また、図16に示すように、生徒端末4Bの記憶部44Bは、端末側授業支援プログラム440BとIDテーブル445とを記憶している。
【0148】
端末側授業支援プログラム440Bは、サーバ2から送信される情報に応じた処理などを行うようになっている。
【0149】
IDテーブル445は、自機の端末IDと、自機の属する教室の教室IDとを対応付けて記憶している。
【0150】
[サーバ]
サーバ2は、複数の学校の電子黒板3Bや生徒端末4Bに対して機能やデータを提供するものであり、図17に示すように、表示部21と、入力部22と、通信部23と、記憶部24と、CPU25等とを備えて構成されている。
【0151】
表示部21は、ディスプレイ210を備えており、CPU25から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ210に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ210は、いわゆるタッチパネル221と一体的に形成されており、ユーザによるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0152】
入力部22は、キー群220や上述のタッチパネル221を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル221の位置に対応する信号をCPU25に出力するようになっている。
【0153】
通信部23は、複数の電子黒板3や生徒端末4との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。
【0154】
記憶部24は、サーバ2の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU25の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部24は、サーバ側授業支援プログラム240と、書籍データベース241と、IDデータベース245と、黒板機能別機能制限テーブル442と、タグ別機能制限テーブル443等とを記憶している。
【0155】
サーバ側授業支援プログラム240は、後述の教室サーバ処理(図18参照)をCPU25に実行させるためのプログラムである。
【0156】
書籍データベース241は、授業で使用される書籍についてデータを記憶しており、例えば、各教科書について教科書データDを記憶している。
【0157】
IDデータベース245は、サーバ2にアクセスし得る電子黒板3及び生徒端末4のIDコード(以下、黒板ID,端末IDとする)と、これら電子黒板3及び生徒端末4の属する教室のIDコード(以下、教室IDとする)とを対応付けて複数記憶している。
【0158】
CPU25は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、サーバ2を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU25は、入力部22から入力される操作信号等に応じて記憶部24に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU25は、処理結果を表示部21に適宜出力させる。
【0159】
(教室サーバ処理)
続いて、授業支援システム1Bの動作のうち、サーバ2による教室サーバ処理について、図18を参照しつつ説明する。
【0160】
図18は、CPU25が記憶部24からサーバ側授業支援プログラム240を読み出して実行する教室サーバ処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【0161】
この教室サーバ処理においては、まずCPU25は、教師の操作によって何れかの電子黒板3Bが書籍の閲覧要求を受けるか否かを判定し(ステップW101)、受けないと判定した場合(ステップW101;No)には他の処理へ移行する。
【0162】
また、ステップW101において何れかの電子黒板3Bが書籍の閲覧要求を受けたと判定した場合(ステップW101;Yes)には、CPU25は、閲覧要求を受けた電子黒板3B(以下、他の電子黒板3Bと区別して電子黒板3Sとする)から、当該電子黒板3SのIDテーブル345に記憶された黒板ID及び教室IDを受信する(ステップW102)。
【0163】
次に、CPU25は、受信した教室IDで示される教室での授業用に、電子黒板3Sと、当該電子黒板3Sに対応する各生徒端末4B(以下、他の生徒端末4Bと区別して生徒端末4Sとする)とのための作業領域を記憶部24内に作成する(ステップW103)。
【0164】
次に、CPU25は、閲覧する書籍の指定情報を電子黒板3Sから受信した後(ステップW1)、教科書が指定された旨を受信したか否かを判定し(ステップW2)、受信していないと判定した場合(ステップW2;No)には他の処理へ移行する。
【0165】
また、ステップW2において教科書が指定された旨を受信したと判定した場合(ステップW2;Yes)には、CPU25は、教科書の章及びページ番号の指定操作か、或いは前回の電子黒板処理で最後に表示していたページの指定操作を、電子黒板3Sを介してユーザ(教師)から受ける(ステップW3)。
【0166】
次に、CPU25は、電子黒板3S及び生徒端末4Sにおけるディスプレイ310の表示モードをページモードに設定する(ステップW4)。
次に、CPU25は、電子黒板3S及び生徒端末4Sに教科書データDを送信し、ステップW1で指定された教科書(以下、指定教科書とする)の各ページのうち、ステップW3で指定されたページを電子黒板3S及び生徒端末4Sのディスプレイ310,410に表示させる(ステップW5)。
【0167】
また、このときCPU25は、表示内容を切り替えるための複数のタグTgを電子黒板3S及び生徒端末4Sにおけるディスプレイ310,410の右端に表示させる。より詳細には、このときCPU25は、複数のタグTgとしてページタグTg2や本文タグTg1、参考タグTg3等を表示させ、ページタグTg2を選択された状態で表示させる。
【0168】
また、このときCPU25は、所定の黒板機能の実行を指示するための複数のソフトキーKを電子黒板3Sにおけるディスプレイ310の下端に表示させるとともに、学習支援機能の実行を指示するためのソフトキーKを生徒端末4Sにおけるディスプレイ410の下端に表示させる。
【0169】
次に、CPU25は、電子黒板3Sにおいて黒板機能の実行が指定された旨を受信したか否かを判定する(ステップW7)。
【0170】
このステップW7において黒板機能の実行が指定された旨を受信したと判定した場合(ステップW7;Yes)には、CPU25は、電子黒板3Sにおいて表示されているテキストの何れかの部分が位置指定または範囲指定された旨を受信したか否かを判定する(ステップW8)。
【0171】
このステップW8において電子黒板3Sからテキストの何れかの部分が位置指定または範囲指定された旨を受信したと判定した場合(ステップW8;Yes)には、CPU25は、指定位置または指定範囲を一時記憶した後(ステップW9)、後述のステップW11に移行する。
【0172】
また、ステップW8において電子黒板3Sからテキストの何れかの部分が位置指定、範囲指定された旨を受信しないと判定した場合(ステップW8;No)には、CPU25は、電子黒板3Sに表示されているテキストの先頭部分を指定位置として一時記憶する(ステップW10)。
【0173】
次に、CPU25は、指定された黒板機能に対応する制限対象機能(黒板機能の指定操作に対応する制限対象機能)を黒板機能別機能制限テーブル442から読み出し、一時記憶する(ステップW105)。
【0174】
次に、CPU25は、黒板機能として音声機能が指定されたか否かを判定する(ステップW11)。
このステップW11において音声機能が指定されたと判定した場合(ステップW11;Yes)には、CPU25は、音声機能が指定された旨と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを生徒端末4Sに送信する(ステップW12)。また、このステップW12においてCPU25は、ステップW105で一時記憶された制限対象機能の種類(音声機能に対応する制限対象機能の種類)を生徒端末4Sに送信し、当該生徒端末4Sにおいて制限対象機能の実行を禁止させるとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示させ、当該機能が制限されていることを示させる。
【0175】
次に、CPU25は、指定位置(または指定範囲の先頭)を音声出力の開始位置に設定して電子黒板3Sに送信し(ステップW13)、当該電子黒板3Sのスピーカ370に音声を出力させる(ステップW14)。また、このときCPU25は、現時点で音声出力されているテキスト部分の位置情報を生徒端末4Sに送信する。
【0176】
次に、CPU25は、電子黒板3S及び生徒端末4Sに音声出力対象の一文を青色で表示させるとともに、この文内で音声出力された部分の表示色を赤色に変更させる(ステップW15)。
【0177】
そして、CPU25は、テキストの末尾(または指定範囲の末尾)まで音声出力されたか否かを判定し(ステップW16)、音声出力されていないと判定した場合(ステップW16;No)には上述のステップW14に移行する一方、音声出力されたと判定した場合(ステップW16;Yes)には上述のステップW7に移行する。
【0178】
また、上述のステップW11において音声機能が指定されなかったと判定した場合(ステップW11;No)には、CPU25は、朗読機能が指定されたか否かを判定する(ステップW21)。
【0179】
このステップW21において朗読機能が指定されたと判定した場合(ステップW21;Yes)には、CPU25は、朗読機能が指定された旨と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを生徒端末4Sに送信する(ステップW22)。また、このステップW22においてCPU25は、ステップW105で一時記憶された制限対象機能の種類(朗読機能に対応する制限対象機能の種類)を生徒端末4Sに送信し、当該生徒端末4Sにおいて制限対象機能の実行を禁止させるとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示させ、当該機能が制限されていることを示させる。
【0180】
次に、CPU25は、指定位置(または指定範囲の先頭)を朗読の開始位置に設定して電子黒板3Sに送信し(ステップW23)、当該電子黒板3Sのマイク371に音声を入力させ、音声認識する(ステップW24)。また、このときCPU25は、現時点で朗読されているテキスト部分の位置情報を生徒端末4Sに送信する。
【0181】
次に、CPU25は、電子黒板3S及び生徒端末4Sに朗読対象の一文を青色で表示させるとともに、この文内で朗読された部分の表示色を赤色に変更させる(ステップW25)。
【0182】
そして、CPU25は、テキストの末尾(または指定範囲の末尾)まで朗読されたか否かを判定し(ステップW26)、朗読されていないと判定した場合(ステップW26;No)には上述のステップW24に移行する一方、朗読されたと判定した場合(ステップW26;Yes)には上述のステップW7に移行する。
【0183】
また、上述のステップW21において朗読機能が指定されなかったと判定した場合(ステップW21;No)には、CPU25は、練習・出題機能が指定されたか否かを判定する(ステップW31)。
【0184】
このステップW31において練習・出題機能が指定されたと判定した場合(ステップW31;Yes)には、CPU25は、練習・出題機能が指定された旨と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを生徒端末4Sに送信する(ステップW32)。また、このステップW32においてCPU25は、ステップW105で一時記憶された制限対象機能の種類(練習・出題機能に対応する制限対象機能の種類)を生徒端末4Sに送信し、当該生徒端末4Sにおいて制限対象機能の実行を禁止させるとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示させ、当該機能が制限されていることを示させる。
【0185】
次に、CPU25は、電子黒板3S及び生徒端末4Sの指定位置(または指定範囲の末尾)に課題ウィンドウWを表示させる(ステップW33)。
【0186】
次に、CPU25は、電子黒板3Sでの入力操作の受信内容に基づいて、当該電子黒板3Sの課題ウィンドウWに課題文を表示させる(ステップW34)。より具体的には、このときCPU25は、練習機能が指定されている場合には、教科書に記載されている課題を課題ウィンドウWに表示させる一方、出題機能が指定されている場合には、ユーザ(教師)に入力された課題文や、コピーアンドペーストの操作対象とされた課題文などを課題ウィンドウWに表示させる。
【0187】
次に、CPU25は、生徒端末4Sに課題文を送信して課題ウィンドウWに表示させた後(ステップW35)、上述のステップW7に移行する。
【0188】
また、上述のステップW31において練習・出題機能が指定されなかったと判定した場合(ステップW31;No)には、CUP35は、指定された黒板機能の種類と、テキスト中の指定位置(または指定範囲)とを生徒端末4Sに送信する(ステップW37)。
【0189】
そして、CPU25は、指定された機能の処理を実行し(ステップW38)、上述のステップW7に移行する。なお、このステップW38において実行される機能としては、ページ移動機能やズーム機能、手書き入力機能、マーカ機能、辞書機能などを挙げることができる。
【0190】
また、上述のステップW7において黒板機能の実行が指定された旨を受信しなかったと判定した場合(ステップW7;No)には、CPU25は、電子黒板3SにおいてタグTgの切替操作が行われた旨を受信したか否かを判定する(ステップW41)。
【0191】
このステップW41においてタグTgの切替操作が行われた旨を受信したと判定した場合(ステップW41;Yes)には、CPU25は、切替先のタグTgに対応する制限対象機能(タグTgの指定操作に対応する制限対象機能)をタグ別機能制限テーブル443から読み出し、一時記憶する(ステップW109)。
【0192】
次に、CPU25は、本文タグTg1に対する切替操作が行われたか否かを判定する(ステップW42)。
ステップW42において本文タグTg1に対する切替操作が行われたと判定した場合(ステップW42;Yes)には、CPU25は、本文タグTg1への切替が行われた旨と、現時点で表示されているページ番号とを生徒端末4Sに送信する(ステップW43)。また、このステップW43においてCPU25は、ステップW109で一時記憶された制限対象機能の種類(本文タグTg1に対応する制限対象機能の種類)を生徒端末4Sに送信し、当該生徒端末4Sにおいて制限対象機能の実行を禁止させるとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示させ、当該機能が制限されていることを示させる。
【0193】
次に、CPU25は、電子黒板3S及び生徒端末4Sにおけるディスプレイ310,410の表示モードを本文モードに設定し、現時点で表示されているページの本文を電子黒板3S及び生徒端末4Sに送信してディスプレイ310,410に表示させ(ステップW44)、上述のステップW7に移行する。
【0194】
また、ステップW42において本文タグTg1に対する切替操作が行われなかったと判定した場合(ステップW42;No)には、CPU25は、ページタグTg2に対する切替操作が行われたか否かを判定する(ステップW45)。
【0195】
このステップW45においてページタグTg2に対する切替操作が行われたと判定した場合(ステップW45;Yes)には、CPU25は、ページタグTg2への切替が行われた旨と、現時点で表示されているページ番号とを生徒端末4Sに送信する(ステップW46)。また、このステップW46においてCPU25は、ステップW109で一時記憶された制限対象機能の種類(ページタグTg2に対応する制限対象機能の種類)を生徒端末4Sに送信し、当該生徒端末4Sにおいて制限対象機能の実行を禁止させるとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示させ、当該機能が制限されていることを示させる。
【0196】
次に、CPU25は、電子黒板3S及び生徒端末4Sにおけるディスプレイ310,410の表示モードをページモードに設定して、現時点で表示されているページを電子黒板3S及び生徒端末4Sに送信してそのままディスプレイ310,410に表示させ(ステップW47)、上述のステップW7に移行する。
【0197】
また、ステップW45においてページタグTg2に対する切替操作が行われなかったと判定した場合、つまり本文タグTg1及びページタグTg2以外のタグTgに対する切替操作が行われたと判定した場合(ステップW45;No)には、CPU25は、切替操作の行われたタグTgの種類と、現時点で表示されているページ番号とを生徒端末4Sに送信し(ステップW51)、このタグTgの内容を電子黒板3S及び生徒端末4Sにおけるディスプレイ310,410に表示させ(ステップW52)、上述のステップW7に移行する。また、このステップW51においてCPU25は、ステップW109で一時記憶された制限対象機能の種類(タグTgに対応する制限対象機能の種類)を生徒端末4Sに送信し、当該生徒端末4Sにおいて制限対象機能の実行を禁止させるとともに、制限対象機能に対応するソフトキーKを黄色で網掛け表示させ、当該機能が制限されていることを示させる。
【0198】
また、上述のステップW41においてタグTgの切替操作が行われた旨を受信しなかったと判定した場合(ステップW41;No)には、CPU25は、他の操作が行われた旨を受信したか否かを判定し(ステップW53)、受信したと判定した場合(ステップW53;Yes)には当該操作に応じた処理を行う一方、受信しなかったと判定した場合(ステップW53;No)には上述のステップW7に移行する。
【0199】
以上の授業支援システム1Bによっても、上記第1の実施形態における授業支援システム1と同様の作用効果を得ることができる。
【0200】
なお、上記の実施の形態における授業支援システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0201】
例えば、上記の実施形態では、端末側授業支援プログラム440が生徒端末4に記憶されることとして説明したが、これらに対して着脱可能なメモリカード、CD等の記憶媒体に記憶されることとしてもよい。
【0202】
また、第1,第2の実施形態においては、生徒端末4は電子黒板3における操作を電子黒板3の送信情報に基づいて検知することとして説明したが、電子黒板3の表示内容をリアルタイムで監視するなど、他の手段によって検知することとしても良い。同様に、第3の実施形態においては、サーバ2は電子黒板3における操作を電子黒板3の送信情報に基づいて検知することとして説明したが、電子黒板3の表示内容をリアルタイムで監視するなど、他の手段によって検知することとしても良い。
【0203】
また、電子黒板3はディスプレイ310を有することとして説明したが、代わりにプロジェクターを有することとしても良い。
【0204】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
複数の学習支援機能を実行可能な生徒用の生徒端末と通信可能な電子黒板において、
ユーザから操作を受ける操作入力手段と、
前記操作入力手段に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、前記生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶手段と、
前記操作入力手段に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を前記生徒端末に禁止させる制限機能禁止手段と、
を備えることを特徴とする電子黒板。
<請求項2>
前記操作・制限機能対応記憶手段は、前記電子黒板に対する音声機能の操作に対応づけて、当該生徒端末で禁止されるべき制限対象機能として、ページ移動、拡大、縮小、辞書、朗読機能を記憶し、
前記制限機能禁止手段は、前記操作入力手段に音声機能の操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられたページ移動、拡大、縮小、辞書、朗読機能の実行を前記生徒端末に禁止させることを特徴とする請求項1に記載の電子黒板。
<請求項3>
前記操作・制限機能対応記憶手段は、前記電子黒板に対する朗読機能の操作に対応づけて、当該生徒端末で禁止されるべき制限対象機能として、手書き、マーカ、音声出力、辞書、朗読機能を記憶し、
前記制限機能禁止手段は、前記操作入力手段に朗読機能の操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられた手書き、マーカ、音声出力、辞書、朗読機能の実行を前記生徒端末に禁止させることを特徴とする請求項1に記載の電子黒板。
<請求項4>
前記操作・制限機能対応記憶手段は、前記電子黒板に対する練習機能の操作に対応づけて、当該生徒端末で禁止されるべき制限対象機能として、音声出力、朗読機能を記憶し、
前記制限機能禁止手段は、前記操作入力手段に練習機能の操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられた音声出力、朗読機能の実行を前記生徒端末に禁止させることを特徴とする請求項1に記載の電子黒板。
<請求項5>
複数の学習支援機能を実行可能で、かつ教師用の電子黒板と通信可能な生徒端末において、
前記電子黒板に対する操作を検知する操作検知手段と、
前記電子黒板に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、当該生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶手段と、
前記電子黒板に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を禁止する制限機能禁止手段と、
を備えることを特徴とする生徒端末。
<請求項6>
教師用の電子黒板と、複数の学習支援機能を実行可能な生徒用の生徒端末との間でそれぞれ通信可能なサーバにおいて、
前記電子黒板に対する操作を検知する操作検知手段と、
前記電子黒板に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、前記生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶手段と、
前記電子黒板に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を前記生徒端末に禁止させる制限機能禁止手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
<請求項7>
複数の学習支援機能を実行可能な生徒用の生徒端末と通信可能で、かつ、ユーザから操作を受ける操作入力手段を有するコンピュータに、
前記操作入力手段に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、前記生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶機能と、
前記操作入力手段に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶機能による記憶内容で当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を前記生徒端末に禁止させる制限機能禁止機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
<請求項8>
複数の学習支援機能を実行可能で、かつ教師用の電子黒板と通信可能なコンピュータに、
前記電子黒板に対する操作を検知する操作検知機能と、
前記電子黒板に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、当該生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶機能と、
前記電子黒板に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶機能による記憶内容で当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を禁止する制限機能禁止機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
<請求項9>
教師用の電子黒板と、複数の学習支援機能を実行可能な生徒用の生徒端末との間でそれぞれ通信可能なコンピュータに、
前記電子黒板に対する操作を検知する操作検知機能と、
前記電子黒板に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、前記生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶機能と、
前記電子黒板に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶機能による記憶内容で当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を前記生徒端末に禁止させる制限機能禁止機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0205】
3 電子黒板
4 生徒端末
440 端末側授業支援プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の学習支援機能を実行可能な生徒用の生徒端末と通信可能な電子黒板において、
ユーザから操作を受ける操作入力手段と、
前記操作入力手段に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、前記生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶手段と、
前記操作入力手段に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を前記生徒端末に禁止させる制限機能禁止手段と、
を備えることを特徴とする電子黒板。
【請求項2】
前記操作・制限機能対応記憶手段は、前記電子黒板に対する音声機能の操作に対応づけて、当該生徒端末で禁止されるべき制限対象機能として、ページ移動、拡大、縮小、辞書、朗読機能を記憶し、
前記制限機能禁止手段は、前記操作入力手段に音声機能の操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられたページ移動、拡大、縮小、辞書、朗読機能の実行を前記生徒端末に禁止させることを特徴とする請求項1に記載の電子黒板。
【請求項3】
前記操作・制限機能対応記憶手段は、前記電子黒板に対する朗読機能の操作に対応づけて、当該生徒端末で禁止されるべき制限対象機能として、手書き、マーカ、音声出力、辞書、朗読機能を記憶し、
前記制限機能禁止手段は、前記操作入力手段に朗読機能の操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられた手書き、マーカ、音声出力、辞書、朗読機能の実行を前記生徒端末に禁止させることを特徴とする請求項1に記載の電子黒板。
【請求項4】
前記操作・制限機能対応記憶手段は、前記電子黒板に対する練習機能の操作に対応づけて、当該生徒端末で禁止されるべき制限対象機能として、音声出力、朗読機能を記憶し、
前記制限機能禁止手段は、前記操作入力手段に練習機能の操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられた音声出力、朗読機能の実行を前記生徒端末に禁止させることを特徴とする請求項1に記載の電子黒板。
【請求項5】
複数の学習支援機能を実行可能で、かつ教師用の電子黒板と通信可能な生徒端末において、
前記電子黒板に対する操作を検知する操作検知手段と、
前記電子黒板に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、当該生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶手段と、
前記電子黒板に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を禁止する制限機能禁止手段と、
を備えることを特徴とする生徒端末。
【請求項6】
教師用の電子黒板と、複数の学習支援機能を実行可能な生徒用の生徒端末との間でそれぞれ通信可能なサーバにおいて、
前記電子黒板に対する操作を検知する操作検知手段と、
前記電子黒板に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、前記生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶手段と、
前記電子黒板に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶手段によって当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を前記生徒端末に禁止させる制限機能禁止手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項7】
複数の学習支援機能を実行可能な生徒用の生徒端末と通信可能で、かつ、ユーザから操作を受ける操作入力手段を有するコンピュータに、
前記操作入力手段に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、前記生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶機能と、
前記操作入力手段に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶機能による記憶内容で当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を前記生徒端末に禁止させる制限機能禁止機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
複数の学習支援機能を実行可能で、かつ教師用の電子黒板と通信可能なコンピュータに、
前記電子黒板に対する操作を検知する操作検知機能と、
前記電子黒板に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、当該生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶機能と、
前記電子黒板に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶機能による記憶内容で当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を禁止する制限機能禁止機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
教師用の電子黒板と、複数の学習支援機能を実行可能な生徒用の生徒端末との間でそれぞれ通信可能なコンピュータに、
前記電子黒板に対する操作を検知する操作検知機能と、
前記電子黒板に対する操作の種類に対応付けて、前記複数の学習支援機能のうち、前記生徒端末で禁止されるべき制限対象機能の種類を記憶する操作・制限機能対応記憶機能と、
前記電子黒板に操作が行われた場合に、前記操作・制限機能対応記憶機能による記憶内容で当該操作に対応付けられた制限対象機能の実行を前記生徒端末に禁止させる制限機能禁止機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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