説明

生活習慣改善支援装置、生活習慣改善支援方法及び生活習慣改善支援プログラム

【課題】生活習慣改善の努力を複合的に評価する生活習慣改善支援装置等を提供する。
【解決手段】本発明の生活習慣改善支援装置1は、複数の評価項目の目標値と、複数の評価項目について実際に取得された実データと目標値との差分に対応する判定値及びコメントと、を格納した記憶部21、22と、取得された実データに対する目標値との差分を評価項目毎に算出し、算出した差分に対応する判定値及びコメントを評価項目毎かつ日毎に取得する制御部11、21と、を備える。また、制御部11、21は、差分に対して評価項目毎の重みを反映させ、複数の評価項目を総合する判定値及びコメントを取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生活習慣改善支援装置、生活習慣改善支援方法及び生活習慣改善支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
疾病の予防、治療等の目的で、対象者の食習慣、運動習慣等の生活習慣を改善するために保健師による保健指導が実施されている。保健指導を支援し、かつ被指導者が自発的に生活習慣を改善できるようにするために、具体的な生活習慣改善メニューを提案し、改善効果を評価するシステムが、Web上のシステムも含めて提案されている。
例えば、特許文献1の発明は、単純に減量効果を評価するだけでなく、実際にどれだけ生活習慣を改善したかを評価する。そして、減量効果を指標化することによって、生活習慣を改善しているにもかかわらず減量できないのか、生活習慣の改善を怠ったために減量できないのかを判断して、減量指導に反映させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−33909号公報(段落0009)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、体重や、疾病防止を判断する他の生体指標、例えばコレステロール値のような指標の改善効果は、被指導者本人の体質に大きく影響を受け、継続的に生活習慣の改善を図っても効果が出ない人と、短期に効果が出る人との差が大きい。したがって、特許文献1の発明では、生活習慣改善の努力を必ずしも実情に合わせて評価できないという課題があった。
【0005】
そこで、本発明は、生活習慣改善の努力を複合的に評価する生活習慣改善支援装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の生活習慣改善支援装置は、複数の評価項目の目標値と、複数の評価項目について実際に取得された実データと目標値との差分に対応する判定値及びコメントと、を格納した記憶部と、取得された実データに対する目標値との差分を評価項目毎に算出し、算出した差分に対応する判定値及びコメントを評価項目毎かつ日毎に取得する制御部と、を備えることを特徴とする。また、制御部は、差分に対して評価項目毎の重みを反映させ、複数の評価項目を総合する判定値及びコメントを取得すること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、生活習慣改善の努力を複合的に評価する生活習慣改善支援装置等を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態に係る生活習慣改善支援装置の構成図である。
【図2】本実施形態に係る入力端末装置及び携帯端末装置の構成図である。
【図3】本実施形態に係る入力端末装置の外観の一例を示す図である。
【図4】(a)は、本実施形態に係る携帯端末装置データ管理データベースの一例を示す図である。(b)は、本実施形態に係る認証情報データベースの一例を示す図である。(c)は、本実施形態に目標情報データベースの一例を示す図である。
【図5】(a)は、本実施形態に係る重み付け情報データベースの一例を示す図である。(b)は、本実施形態に係る実データデータベースの一例を示す図である。
【図6】(a)は、本実施形態に係る時間判定基準データベースの一例を示す図である。(b)は、本実施形態に係る3食摂取判定基準データベースの一例を示す図である。(c)は、本実施形態に係る夕食の内容判定基準データベースの一例を示す図である。
【図7】(a)は、本実施形態に係る夕食の量判定基準データベースの一例を示す図である。(b)は、本実施形態に係る運動量判定基準データベースの一例を示す図である。(c)は、本実施形態に係る意識的運動判定基準データベースの一例を示す図である。
【図8】本実施形態に係る日次データ管理データベースの一例を示す図である。
【図9】(a)は、本実施形態に係る日次データ集計データベースの一例を示す図である。(b)は、本実施形態に係る得点計算基準データベースの一例を示す図である。
【図10】(a)は、本実施形態に係る得点判定・コメント生成基準データベースの一例を示す図である。(b)は、本実施形態に係る週次データ管理データベースの一例を示す図である。(c)は、本実施形態に係るばらつき管理データベースの一例を示す図である。
【図11】(a)は、本実施形態に係る連続日数コメントデータベースの一例を示す図である。(b)は、本実施形態に係る合計点のばらつき判定・コメント生成基準データベースの一例を示す図である。(c)は、本実施形態に係る前日差のばらつき判定・コメント生成基準データベースの一例を示す図である。
【図12】本実施形態に係る月次データ管理データベースの一例を示す図である。
【図13】本実施形態に係る認証及び実データ登録処理手順のフローチャートである。
【図14】本実施形態に係る日次データ登録処理手順のフローチャートである。
【図15】本実施形態に係る日次結果表示処理手順のフローチャートである。
【図16】本実施形態に係る日次コメント表示処理手順のフローチャートである。
【図17】本実施形態に係る週次結果及びコメント表示処理手順のフローチャートである。
【図18】本実施形態に係る月次結果及びコメント表示処理手順のフローチャートである。
【図19】本実施形態に係る認証画面及びメッセージの一例を示す図である。
【図20】本実施形態に係る入力画面の一例を示す図である。
【図21】本実施形態に係る日次結果表示画面の一例を示す図である。
【図22】本実施形態に係る日次コメント表示画面の一例を示す図である。
【図23】本実施形態に係る週次結果及びコメント表示画面の一例を示す図である。
【図24】本実施形態に係る月次結果及びコメント表示画面の一例を示す図である。
【図25】本実施形態に係る重点目標項目登録画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以降、本発明を実施するための形態(「本実施形態」という)を、図等を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
(生活習慣改善支援装置)
図1に沿って、生活習慣改善支援装置1を説明する。
生活習慣改善支援装置1は、ネットワーク4を介して入力端末装置2に対して接続可能である。携帯端末装置3は、入力端末装置2と接続可能である。
生活習慣改善支援装置1は、Web/AP(application)サーバ5とDB(database)サーバ6を有する。
Web/APサーバ5は、一般的なコンピュータであり、主記憶装置11、補助記憶装置12、入力装置13、出力装置14、中央制御装置15及び通信装置16を有する。これらはバスによって相互に接続されている。
【0011】
Web管理部51、ユーザ認証部52、データ取得部53、判定部54、データ登録部55及び結果表示部56はプログラムである。以降、「○○部は」と主体を記した場合は、中央制御装置15が、補助記憶装置12から各プログラムを読み出し、主記憶装置11にロードしたうえで、各プログラムの機能(詳細後記)を実現するものとする。
【0012】
DBサーバ6もまた、一般的なコンピュータであり、主記憶装置21、補助記憶装置22、入力装置23、出力装置24、中央制御装置25及び通信装置26を有する。これらはバスによって相互に接続されている。
【0013】
補助記憶装置22は、認証情報データベース71、目標情報データベース72、重み付け情報データベース73、実データデータベース74、時間判定基準データベース75、3食摂取判定基準データベース76、夕食の内容判定基準データベース77、夕食の量判定基準データベース78、運動量判定基準データベース79、意識的運動判定基準データベース80、日次データ管理データベース81、日次データ集計データベース82、得点計算基準データベース83、得点判定・コメント生成基準データベース84、週次データ管理データベース85、ばらつき管理データベース86、連続日数コメントデータベース87、合計点のばらつき判定・コメント生成基準データベース88、前日差のばらつき判定・コメント生成基準データベース89及び月次データ管理データベース90(詳細後記)を格納している。図1においては、これらはまとめて、「各種データベース71〜90」と記載されている。
【0014】
DB管理部57はプログラムである。以降の説明で、Web/APサーバ5の「データ取得部53」又は「データ登録部55」が、DBサーバ6の各種データベース71〜90を取得又は登録する旨を記載した際には、これらに呼応し、DBサーバ6の中央制御装置25が、補助記憶装置22からDB管理部57を読み出し、主記憶装置21にロードしたうえで、各種データベース71〜90のデータを取得又は登録するものとする。
【0015】
生活習慣改善支援装置1は、保健指導者が入力装置13を介して各種データベースの事前設定等を行うのを受け付けるほか、被指導者が入力端末装置2を介して起床時刻等の入力を行うのを受け付け、被指導者に対して保健指導を行う(詳細後記)。保健指導者とは、典型的には、健康保険組合職員、医師、栄養士等である。
図1では、生活習慣改善支援装置1は、Web/APサーバ5と、DBサーバ6に分かれて構成されている。しかしながら、両者は1つのサーバであってもかまわない。また、Web/APサーバ5とDBサーバ6とは、ネットワーク4を介して接続されているものとしたが、両者の間で通信が確保されればよく、例えば専用回線(図示せず)で直接接続されていてもよい。
【0016】
(入力端末装置、携帯端末装置)
図2及び図3に沿って、入力端末装置2及び携帯端末装置3を説明する。
入力端末装置2は、保健指導を受ける被指導者が操作する端末装置であり、1又は複数台存在する。携帯端末装置3は、被指導者が容易に携帯することが可能な端末装置であり、1又は複数台存在する。被指導者は、日常、携帯端末装置3に対して、起床時刻等を入力し、また、携帯端末装置3を入力端末装置2に接続し、起床時刻等のデータを生活習慣改善装置1に送信する。さらに、被指導者は、入力端末装置2を介して保健指導を受ける。
【0017】
入力端末装置2もまた、一般的なコンピュータであり、主記憶装置31、補助記憶装置32、入力装置33、出力装置34、中央制御装置35、通信装置36及び携帯端末インターフェース(IF)37を有する。これらはバスによって相互に接続されている。
Webブラウザ58は、Web/APサーバ5から送信される画面等を視聴するためのプログラムである。
携帯端末インターフェース(IF)37は、後記する携帯端末装置3の入力端末インターフェース(IF)46と対になって、入力端末装置2及び携帯端末装置3の間の通信を確保する。例えば、両者は、USB(universal serial bus)方式で接続される。
【0018】
携帯端末装置3もまた、一般的な携帯型のコンピュータであり、主記憶装置41、補助記憶装置42、入力装置43、出力装置44、中央制御装置45及び入力端末インターフェース(IF)46を有する。これらはバスによって相互に接続されている。
補助記憶装置42は、携帯端末装置データ管理データベース91(詳細後記)を格納する。
クロック機能59は、主記憶装置41の一部であり、現在時刻(年月日時分秒)を生成する。運動量管理機能60もまた、主記憶装置41の一部であり、被指導者が携帯端末装置3を身につけている間、公知の技術によって被指導者の周期的な運動を検知し、その運動の回数を取得する(例えば、1日の累積歩数を取得する「万歩計(登録商標)」となる)。時刻管理部61は、プログラムであり、被指導者が携帯端末装置3に対して所定の操作を行った時点の時刻を、クロック機能59から取得する。
【0019】
図3は、携帯端末装置3の外観を示す図である。携帯端末装置3は、前面上部に、ディスプレイ(出力装置44)を有する。ディスプレイは、現在時刻(月日時分)及び、その日における被指導者の累積歩数等を表示する。携帯端末装置3は、前面下部に、複数のボタンを有する入力装置43を有する、複数のボタンは、起床ボタン92、就寝ボタン93、朝食ボタン94及び夕食ボタン95を含む。例えば、被指導者が起床時に起床ボタンを押下すると、時刻管理部61は、クロック機能59から現在時刻(時分)を取得し、携帯端末装置データ管理データベース91(図4(a))に「起床時刻」と関連付けて記憶する。就寝ボタン93、朝食ボタン94及び夕食ボタン95についても同様である。なお、朝食ボタン94及び夕食ボタン95は、被指導者がそれぞれ朝食及び夕食を開始した時点で押下されるものとする。
【0020】
(携帯端末装置データ管理データベース)
図4(a)に沿って、携帯端末装置データ管理データベース91を説明する。
携帯端末装置データ管理データベース91においては、項目欄101に記憶された評価項目に関連付けて、時刻欄102には時刻が記憶されている。図4(a)においては、各行に同じ「XX:XX」を記載したが、同じ数値が記憶されているという意味ではなく、それぞれが別の数値を有している(図4(c)及び図5(b)においても同様である)。
項目欄101の評価項目は、被指導者が評価を受ける複数のテーマ(評価項目)である。ここでは、「起床時刻」、「就寝時刻」、「朝食時刻」及び「夕食時刻」が記憶されている。これらは、それぞれ、図3の起床ボタン92、就寝ボタン93、朝食ボタン94及び夕食ボタン95に対応している。
時刻欄102の時刻は、対応するボタンが押下された時点の時分である。
【0021】
(認証情報データベース)
図4(b)に沿って、認証情報データベース71を説明する。
認証情報データベース71においては、ユーザID欄111に記憶されたユーザIDに関連付けて、パスワード欄112にはパスワードが記憶されている。
ユーザID欄111のユーザIDは、被指導者を一意に特定する識別子である。
パスワード欄112のパスワードは、被指導者が設定した本人認証用の、文字、数字、記号又はそれらの組み合わせである。
【0022】
(目標情報データベース)
図4(c)に沿って、目標情報データベース72を説明する。
目標情報データベース72においては、項目欄121に記憶された評価項目に関連付けて、目標欄122には目標が記憶されている。
【0023】
項目欄121の評価項目は、図4(a)の評価項目と同様である。ここでは、図4(a)の評価項目に加えて、「睡眠時間」及び「夕食から就寝までの時間」が記憶されている。「睡眠時間」は、当日の就寝時刻から当日の起床時刻を控除した時間を、24時間00分から控除して求めた時間である。もちろん、前日の就寝時刻から当日の起床時刻までの経過時間を「睡眠時間」としてもよい。この場合、携帯端末装置3は、前日の就寝時刻を記憶しているものとする。
「夕食から就寝までの時間」は、就寝時刻から夕食時刻を控除した時間である。
目標欄122の目標は、目標とすべき時刻又は時間(時分)である。目標のうち評価項目「起床時刻」、「就寝時刻」、「朝食時刻」及び「夕食時刻」に対応する目標は、通常保健指導者が、被指導者と協議したうえで設定する。「睡眠時間」及び「夕食から就寝までの時間」は、DB管理部57が算出するものとする。
【0024】
(重み付け情報データベース)
図5(a)に沿って、重み付け情報データベース73を説明する。
重み付け情報データベース73においては、区分欄131に記憶された区分に関連付けて、項目欄132には評価項目が、重み欄133には重みが、記憶されている。
区分欄131の区分は、評価項目の上位概念であり1つの区分には複数の評価項目が属するものとする。ここでは、区分は、「起床/睡眠」、「食事」及び「運動」の3つである。
項目欄132の評価項目は、図4(a)の評価項目と同様である。ここでは、図4(c)の評価項目に加えて、「規則正しい3食の摂取」、「夕食の内容」、「夕食の量」、「運動量」及び「意識的運動の有無」が記憶されている(詳細後記)。
重み欄133重みは、素点(詳細後記)に対して乗じられる数である。「3」とは、素点に対して「3」が乗じられることを意味する。図5(a)の例では、すべての重みを合計すると「20」になっている。これは、素点の最大値「5」と重みとの積の総和が、「100」になるよう設定されているからであり、もちろん他の設定例によってもかまわない。
【0025】
(実データデータベース)
図5(b)に沿って、実データデータベース74を説明する。
実データデータベース74においては、区分欄141に記憶された区分に関連付けて、項目欄142には評価項目が、欄143、144、・・・には月日を見出しとする日次実データが、記憶されている。
区分欄141及び項目欄142については、図5(a)の説明において述べた通りである。
欄143、144、・・・の日次実データは、1つのレコード(列)が、1日分のデータに相当する。評価項目「起床時刻」、「就寝時刻」、「睡眠時間」、「朝食時刻」、「夕食時刻」、「夕食から就寝までの時間」及び「運動量」に対応する行には、携帯端末装置3から送信されたデータ(時刻、歩数)及びそのデータをもとにして計算されたデータ(時間)が記憶されている。評価項目「規則正しい3食の摂取」、「夕食の内容」、「夕食の量」及び「意識的運動の有無」に対応する行には、被指導者が入力端末装置2の入力装置33を介して選択入力した文字列が記憶されている(詳細後記)。
【0026】
(時間判定基準データベース)
図6(a)に沿って、時間判定基準データベース75を説明する。
時間判定基準データベース75においては、実績との差分欄151に記憶された差分に関連付けて、素点欄152には素点が記憶されている。
【0027】
実績との差分欄151の差分は、目標(図4(c)の欄122)の時刻(又は時間)から日次実データ(図5(b)の欄143、144、・・・)の時刻(又は時間)を控除した値の絶対値が含まれる範囲を段階的に示したものである。差分は、評価項目「起床時刻」、「就寝時刻」、「睡眠時間」、「朝食時刻」、「夕食時刻」及び「夕食から就寝までの時間」毎に取得される。
素点欄152の素点は、被指導者の努力に対する評価を示す数値であり、素点の値が大きいほど、評価も高い。ここでは、差分が小さいほど(実績が目標に近いほど)、素点は大きい。保健指導者は、差分及び素点を任意に設定し得る。
【0028】
(3食摂取判定基準データベース)
図6(b)に沿って、3食摂取判定基準データベース76を説明する。
3食摂取判定基準データベース76においては、3食摂取状況欄161に記憶された3食摂取状況に関連付けて、素点欄162には素点が記憶されている。
3食摂取状況欄161の3食摂取状況は、その1日の被指導者の食事パターンを簡潔に記述した文字列である。
「朝食なし、夕食遅い時間」、「朝食なし、その他適切な時刻」、・・・、「3食すべて適切な時刻」の文字列が、入力端末装置2の出力装置34に表示され、被指導者は、1日を振り返り、その日の食事パターンに最も近い文字列をマウス等の入力装置33で選択入力する。
素点欄162の素点は、図6(a)の素点と同様である。ここでは、朝食を省略し、かつ夕食を遅い時刻にとるパターンに近いパターンであるほど、素点は小さい。保健指導者は、3食摂取状況及び素点を任意に設定し得る。
【0029】
(夕食の内容判定基準データベース)
図6(c)に沿って、夕食の内容判定基準データベース77を説明する。
夕食の内容判定基準データベース77においては、夕食の内容欄171に記憶された夕食の内容に関連付けて、素点欄172には素点が記憶されている。
夕食の内容欄171の夕食の内容は、代表的な食事メニューを記述した文字列である。
「焼肉」、「ラーメン」、・・・、「サラダ中心」の文字列が、入力端末装置2の出力装置34に表示され、被指導者は、その日の夕食のメニューに最も近い文字列をマウス等の入力装置33で選択入力する。
素点欄172の素点は、図6(a)の素点と同様である。ここでは、一般にコレステロール値が高くなるといわれているメニューであるほど、素点は小さい。保健指導者は、夕食の内容及び素点を任意に設定し得る。
【0030】
(夕食の量判定基準データベース)
図7(a)に沿って、夕食の量判定基準データベース78を説明する。
夕食の量判定基準データベース78においては、夕食の量欄181に記憶された夕食の量に関連付けて、素点欄182には素点が記憶されている。
夕食の量欄181の夕食の量は、食事の量を段階的に記述した文字列である。
「大盛」、「多め」、・・・、「少ない」の文字列が、入力端末装置2の出力装置34に表示され、被指導者は、その日の夕食の量に最も近い文字列をマウス等の入力装置33で選択入力する。
素点欄182の素点は、図6(a)の素点と同様である。ここでは、食事の量が多いほど、素点は小さい。保健指導者は、夕食の量及び素点を任意に設定し得る。
【0031】
(運動量判定基準データベース)
図7(b)に沿って、運動量判定基準データベース79を説明する。
運動量判定基準データベース79においては、運動量(歩数)欄191に記憶された歩数に関連付けて、素点欄192には素点が記憶されている。
運動量(歩数)欄191の歩数は、携帯端末装置3の運動量管理機能60が取得した1日の累積歩数を含む歩数の範囲を段階的に示したものである。
素点欄182の素点は、図6(a)の素点と同様である。ここでは、歩数が多いほど、素点は大きい。保健指導者は、歩数及び素点を任意に設定し得る。
【0032】
(意識的運動判定基準データベース)
図7(c)に沿って、意識的運動判定基準データベース80を説明する。
意識的運動判定基準データベース80においては、意識的運動欄201に記憶された意識的運動に関連付けて、素点欄202には素点が記憶されている。
意識的運動欄201の意識的運動は、単に歩くこと以外の典型的な運動例を記述した文字列である(全くそのような運動がないことを記述する「なし」を含む)。
「なし」、「電車で座らない、背もたれを利用しない」、・・・、「ジムへ行く、ジョギング等」の文字列が、入力端末装置2の出力装置34に表示され、被指導者は、その日に行った歩行以外の運動に最も近い文字列をマウス等の入力装置33で選択入力する。
素点欄202の素点は、図6(a)の素点と同様である。ここでは、カロリー消費が多いと思われる意識的運動であるほど、素点は大きい。保健指導者は、意識的運動及び素点を任意に設定し得る。
【0033】
(日次データ管理データベース)
図8に沿って、日次データ管理データベース81を説明する。
日次データ管理データベース81においては、区分欄211に記憶された区分に関連付けて、項目欄212には評価項目が、欄213、214、・・・には月日を見出しとする日次素点データが、記憶されている。
区分欄211及び項目欄212については、図5(a)の説明において述べた通りである。
欄213、214、・・・の日次素点データは、1つのレコード(列)が、1日分のデータに相当する。各行の値は、日次実データ(図5(b)の欄143、144、・・・)におけるデータ(時刻、時間、歩数又は文字列)に基づいて取得された、各判定基準データベース75〜80の素点である。
【0034】
(日次データ集計データベース)
図9(a)に沿って、日次データ集計データベース82を説明する。
日次データ集計データベース82においては、区分欄221に記憶された区分に関連付けて、項目欄222には評価項目が、満点欄223には満点が、重み付け後素点欄224には重み付け後素点が、記憶されている。
区分欄221については、図5(a)の説明において述べた通りである。
項目欄222についても、概ね図5(a)の説明において述べた通りであるが、ここでは、区分毎に、当該区分に属する評価項目の値の和(小計)を記憶する行「起床/睡眠小計」、「食事小計」及び「運動小計」と、これらすべての小計の和を記憶する行「合計」が追加されている。
満点欄223の満点は、各判定基準データベース75〜80の素点の最大値に対して重み付け情報データベース73(図5(a))の重みを乗じた積である。
重み付け後素点欄224の重み付け後素点は、素点(図8の欄213、214、・・・)に対して、重み付け情報データベース73(図5(a))の重みを乗じた積である。
【0035】
例えば、図9(a)の1行目に注目すると、満点欄223には「15」が記憶されている。この「15」は、図6(a)の5行目の素点「5」に対して、図5(a)の1行目の「3」を乗じた積である。また、重み付け後素点欄224には「12」が記憶されている。この「12」は、図8の1行目の「4」に対して、図5(a)の1行目の「3」を乗じた積である。
さらに、図9(a)の下から3行目に注目すると、満点欄223には「10」が記憶されている。この「10」は、図7(c)の5行目の素点「5」に対して、図5(a)の下から1行目の「2」を乗じた積である。また重み付け後素点欄224には「10」が記憶されている。この「10」は、図8の下から1行目の「5」に対して、図5(a)の下から1行目の「2」を乗じた積である。
【0036】
(得点計算基準データベース)
図9(b)に沿って、得点計算基準データベース83を説明する。
得点計算基準データベース83においては、重み付け後素点/満点欄231に記憶された重み付け後素点/満点に関連付けて、得点欄232には得点が記憶されている。
重み付け後素点/満点欄231の重み付け後素点/満点は、図9(a)の重み付け後素点を、図9(a)の満点で除して100を乗じた数値(%)が含まれる範囲を段階的に示したものである。
得点欄232の得点は、重み付け後素点/満点に対する評価を示す数値である。ここでは、重み付け後素点を満点で除して100を乗じた数値(%)が大きくなるほど、得点は大きい。保健指導者は、重み付け後素点/満点及び得点を任意に設定し得る。
【0037】
(得点判定・コメント生成基準データベース)
図10(a)に沿って、得点判定・コメント生成基準データベース84を説明する。
得点判定・コメント生成基準データベース84においては、得点欄241に記憶された得点に関連付けて、判定欄242には判定が、コメント欄243にはコメントが、記憶されている。
得点欄241の得点は、図9(b)の得点が含まれる範囲を段階的に示したものである。
判定欄242の判定は、得点に対する判定結果を示す文字であり、ここでは「A」〜「E」である。得点が大きい順に、判定「A」、「B」、「C」、・・・が対応している。
コメント欄243のコメントは、被指導者に宛てられたメッセージである。保健指導者は、得点、判定及びコメントを任意に設定し得る。
【0038】
(週次データ管理データベース)
図10(b)に沿って、週次データ管理データベース85を説明する。
週次データ管理データベース85においては、項目欄251に記憶された週次評価項目に関連付けて、欄252〜255には月日及び曜日を見出しとする日次得点データが、記憶されている。
行551〜553の週次評価項目「起床/睡眠」、「食事」及び「運動」は、図5(a)の区分に対応している。行551〜553には、得点が記憶されている。当該得点は、日次データ集計データベース82(図9(a))の各「小計」の行について、重み付け後素点を満点で除し100を乗じた数値(%)を、得点計算基準データベース83(図9(b))に当てはめて取得した得点である。
【0039】
週次評価項目「合計点」の行554には、行551〜553の得点を合計した合計点が記憶されている。
週次評価項目「前日差」の行555には、当該日の合計点から、前日の合計点を控除した前日差が記憶されている。当該日が「月」曜日である場合は、「0」が記憶されるものとした。しかしながら、前週の「日」曜日の合計点を保持しておき、「月」曜日の合計点から前週の「日」曜日の合計点を控除した前日差を記憶してもよい。
【0040】
週次評価項目「総合」の行556には、得点が記憶されている。当該得点は、日次データ集計データベース82(図9(a))の「合計」の行について、重み付け後素点を満点で除し100を乗じた数値(%)を、得点計算基準データベース83(図9(b))に当てはめて取得した得点である。
週次評価項目「重点目標」の行557には、素点が記憶されている。当該素点は、日次データ管理データベース81(図8)の評価項目のうち、予め被指導者によって月毎に登録された項目(以降「重点目標項目」ということがある)を有する行に記憶されている素点である。
【0041】
週次評価項目「連続日数」の行558には、連続日数が記憶されている。当該連続日数は、行557の素点が、所定の水準以上に維持され続けている日数である。例えば、行557の素点が、「(月)3」、「(火)3」、「(水)0」、「(木)2」、「(金)3」、「(土)2」及び「(日)4」のように記憶されており、所定の水準は「3」であるとする。この場合、行558には、「(月)1」、「(火)2」、「(水)0」、「(木)0」、「(金)1」、「(土)0」及び「(日)1」と記憶されることになる。すなわち、「重点目標」の素点が、所定の水準を下回れば「連続日数」は「0」にリセットされ、再度所定の水準以上に戻れば、「1」として再度カウントし始める。なお、ここでは、単純化のために、ある週内で完結する例を説明した。しかしながら、実際には、週及び月が替わっても「連続日数」は持ち越される(月曜日又は1日になったことを理由に「0」にリセットされない)のが望ましい。
【0042】
(ばらつき管理データベース)
図10(c)に沿って、ばらつき管理データベース86を説明する。
ばらつき管理データベース86においては、週欄261に記憶された週名に関連付けて、合計点のばらつき欄262には合計点のばらつきが、前日差のばらつき欄263には前日差のばらつきが、記憶されている。
週欄261の週名は、週を特定する文字及び数字の組合せである。例えば「1月第1週」は、週次データ管理データベース85の日次得点データのうち、見出しの曜日が「月」から開始して「日」で終了する、1月の最初のグループを意味している。週の途中で月が替わる場合は、「月」曜日が含まれる月を基準とする。例えば、1月31日(月)から開始して2月6日(日)で終了する週の週名は「1月第5週」であって「2月第1週」ではない。
【0043】
合計点のばらつき欄262の合計点のばらつきは、ある週の合計点(図10(b)の行554)のばらつきを示す統計量である。当該統計量としては、例えば標準偏差、分散などを使用することができる(後記する前日差のばらつきについても同様)。
前日差のばらつき欄263の前日差のばらつきは、ある週の前日差(図10(b)の行555)のばらつきを示す統計量である。
例えば、図10(c)の1行目の合計点のばらつき「2.5」は、図10(b)の行554の「9」、「8」、「13」、・・・、「10」の標準偏差が「2.5」であることを示している。図10(c)の1行目の前日差のばらつき「5.7」は、図10(b)の行555の「0」、「−1」、「5」、・・・、「−3」の標準偏差が「5.7」であることを示している。
【0044】
(連続日数コメントデータベース)
図11(a)に沿って、連続日数コメントデータベース87を説明する。
連続日数コメントデータベース87においては、連続日数欄271に記憶された連続日数に関連付けて、コメント欄272にはコメントが記憶されている。
連続日数欄271の連続日数は、図10(b)の連続日数の種別であり、ここでは、連続日数が「0」であることを示す「0」及び、連続日数が「0」以外の数であることを示す「1以上」である。
コメント欄272のコメントは、被指導者に宛てられたメッセージである。保健指導者は、連続日数及びコメントを任意に設定し得る。
【0045】
(合計点のばらつき判定・コメント生成基準データベース)
図11(b)に沿って、合計点のばらつき判定・コメント生成基準データベース88を説明する。
合計点のばらつき判定・コメント生成基準データベース88においては、合計点のばらつき欄281に記憶された合計点のばらつきに関連付けて、判定欄282には判定が、コメント欄283にはコメントが、記憶されている。
合計点のばらつき欄281の合計点のばらつきは、図10(c)の合計点のばらつきが含まれる範囲を段階的に示したものである。
判定欄282の判定は、合計点のばらつきに対する判定結果を示す文字であり、ここでは「A」〜「E」である。合計点のばらつきが小さい順に、判定「A」、「B」、「C」、・・・が対応している。
コメント欄283のコメントは、被指導者に宛てられたメッセージである。保健指導者は、合計点のばらつき、判定及びコメントを任意に設定し得る。
【0046】
(前日差のばらつき判定・コメント生成基準データベース)
図11(c)に沿って、前日差のばらつき判定・コメント生成基準データベース89を説明する。
前日差のばらつき判定・コメント生成基準データベース89においては、前日差のばらつき欄291に記憶された前日差のばらつきに関連付けて、判定欄292には判定が、コメント欄293にはコメントが、記憶されている。
前日差のばらつき欄291の前日差のばらつきは、図10(c)の前日差のばらつきが含まれる範囲を段階的に示したものである。
判定欄292の判定は、前日差のばらつきに対する判定結果を示す文字であり、ここでは「A」〜「E」である。前日差のばらつきが小さい順に、判定「A」、「B」、「C」、・・・が対応している。
コメント欄293のコメントは、被指導者に宛てられたメッセージである。保健指導者は、前日差のばらつき、判定及びコメントを任意に設定し得る。
【0047】
(月次データ管理データベース)
図12に沿って、月次データ管理データベース90を説明する。
月次データ管理データベース90においては、項目欄301に記憶された月次評価項目に関連付けて、欄302、・・・には月を見出しとする月次得点データが、記憶されている。
月次評価項目「重点目標項目」の行561には、前記した重点目標項目が記憶されている。
月次評価項目「重点目標」の行562には、素点が記憶されている。当該素点は、週次データ管理データベース85(図10(b))の行557の素点のうち、当該月の素点の平均値である。
【0048】
月次評価項目「起床/睡眠」の行563には、得点が記憶されている。当該得点は、週次データ管理データベース85(図10(b))の行551の得点のうち、当該月の得点の平均値である。
月次評価項目「食事」の行564には、得点が記憶されている。当該得点は、週次データ管理データベース85(図10(b))の行552の得点のうち、当該月の得点の平均値である。
月次評価項目「運動」の行565には、得点が記憶されている。当該得点は、週次データ管理データベース85(図10(b))の行553の得点のうち、当該月の得点の平均値である。
月次評価項目「総合」の行566には、得点が記憶されている。当該得点は、週次データ管理データベース85(図10(b))の行556の得点のうち、当該月の得点の平均値である。
【0049】
(ユーザID)
各種データベースのうち、目標情報データベース72、重み付け情報データベース73、実データデータベース74、日次データ管理データベース81、日次データ集計データベース82、週次データ管理データベース85、ばらつき管理データベース86及び月次データ管理データベース90(第1群)のそれぞれは、被指導者毎に異なるものがユーザIDを付されたうえで、補助記憶装置22に格納されている。
【0050】
また、時間判定基準データベース75、3食摂取判定基準データベース76、夕食の内容判定基準データベース77、夕食の量判定基準データベース78、運動量判定基準データベース79、意識的運動判定基準データベース80、得点計算基準データベース83、得点判定・コメント生成基準データベース84、連続日数コメントデータベース87、合計点のばらつき判定・コメント生成基準データベース88及び合計点のばらつき判定・コメント生成基準データベース89(第2群)のそれぞれは、被指導者毎に異なるものがユーザIDを付されたうえで、補助記憶装置22に格納されていることが望ましい。しかしながら、被指導者に対する個別具体的な指導が確立するまでの間は、補助記憶装置22に格納されている「雛形」(図示せず)のデータベースを使用してもよい。
【0051】
以降の説明では、第1群のデータベース、第2のデータベースともに被指導者毎に異なるものがユーザIDを付されたうえで、補助記憶装置22に格納されているものとして説明する。さらに、以降の説明において、Web/APサーバ5等は、各種データベースを取得、検索、突合せ等するに際して、「被指導者から受け付けたユーザIDを検索キーとして」等の説明がなくても、当然にユーザIDに基づいて、被指導者固有のデータベースを取得等するものとする。
【0052】
(処理手順)
処理手順には、(1)認証及び実データ登録処理手順、(2)日次データ登録処理手順、(3)日次結果表示処理手順、(4)日次コメント表示処理手順、(5)週次結果及びコメント表示処理手順及び(6)月次結果及びコメント表示処理手順がある。
これらの処理手順は、毎日、(1)→(2)→(3)→(4)の順番で実行される。
(1)、(2)、(3)及び(4)は、通常、被指導者が就寝ボタン93を押下した後、実際に被指導者が就寝する直前に実行される。
(4)が終了した後、被指導者の選択により(5)又は(6)が実行される。(5)又は(6)の実行は、それぞれ、少なくとも1週分のデータ、又は1月分のデータが取得されていることが前提となっている。
【0053】
なお、(1)の実行に先立って、認証情報データベース71、目標情報データベース72、重み付けデータベース73、時間判定基準データベース75、3食摂取判定基準データベース76、夕食の内容判定基準データベース77、夕食の量判定基準データベース78、運動量判定基準データベース79、意識的運動判定基準データベース80、得点計算基準データベース83、得点判定・コメント生成基準データベース84、連続日数コメントデータベース87、合計点のばらつき判定・コメント生成基準データベース88及び前日差のばらつき判定・コメント生成基準データベース89は完成しているものとする。
【0054】
日次データ集計データベース82については、(1)の実行に先立って、重み付け後素点欄224のみが空白である状態のものが完成しているものとする。
さらに、(1)の実行に先立って、Web/APサーバ5は、重点目標項目登録画面(図25)を作成した上で入力端末装置2の出力装置34に表示する。そして、被指導者がボタン383〜393のうちのいずれか1つを選択し、「登録」ボタン394を押下するのを受け付けることによって、「重点目標項目」は、補助記憶装置12に記憶される。
【0055】
(認証及び実データ登録処理手順)
図13に沿って、認証及び実データ登録処理手順を説明する。
ステップS401において、Web/APサーバ5のWeb管理部51は、接続要求を受け付ける。
具体的には、Web管理部51は、入力端末装置2のWebブラウザ58がWeb/APサーバ5のURLを指定し接続要求を行うのを受け付けると、接続処理を行う。
【0056】
ステップS402において、Web/APサーバ5のユーザ認証部52は、認証画面311を送信する。
具体的には、ユーザ認証部52は、第1に、認証画面311(図19)を生成し、入力端末装置2に送信する。入力端末装置2のWebブラウザ58は、受信した認証画面311を出力装置34に表示する。
ユーザ認証部52は、第2に、被指導者が認証画面311にユーザID及びパスワードを入力し認証ボタン314を押下するのを契機に、当該ユーザID及びパスワードを受け付ける。
【0057】
ステップS403において、Web/APサーバ5のデータ取得部53は、認証情報データベース71を検索する。
具体的には、データ取得部53は、第1に、ステップS402において受け付けられたユーザIDを検索キーとして認証情報データベース71(図4(b))を検索し、該当したレコードを取得する。
【0058】
ステップS404において、ユーザ認証部52は、認証に成功したか否かを判断する。
具体的には、ユーザ認証部52は、ステップS403において取得されたレコードのパスワードと、ステップS402において受け付けられたパスワードとが一致した場合(ステップS404“YES”)は、ステップS405に進む。それ以外の場合(ステップS404“NO”)は、ステップS402に戻る。
ステップS404“NO”を経由した後のステップS402においては、ユーザID及びパスワードの再入力を促すメッセージ312(図19)を、入力端末装置2に送信し、入力端末装置2のWebブラウザ58は、メッセージ312を出力装置34に表示する。
【0059】
ステップS405において、データ取得部53は、入力画面321を送信する。
具体的には、データ取得部53は、第1に、入力画面321(図20)を生成し、入力端末装置2に送信する。入力端末装置2のWebブラウザ58は、入力画面321を出力装置34に表示する。
入力画面321は、ユーザID及現時点の月日を含む標題335、評価項目毎の入力欄322〜332、「データ取得」ボタン333及び「登録」ボタン334を有している。
この段階では、入力欄322〜332は、空欄である。
【0060】
ステップS406において、データ取得部53は、実データ取得要求を受け付ける。
具体的には、データ取得部53は、被指導者が、入力画面321の「データ取得」ボタン333を押下するのを受け付ける。
【0061】
ステップS407において、データ取得部53は、携帯端末装置3が接続されているか否かを判断する。
具体的には、データ取得部53は、入力端末装置2と携帯端末装置3との間の接続を確認し、接続されている場合(ステップS407“YES”)は、ステップS408に進む。それ以外の場合(ステップS407“NO”)は、ステップS409に進む。
【0062】
ステップS408において、データ取得部53は、起床時刻等のデータを取得する。
具体的には、データ取得部53は、携帯端末装置データ管理データベース91(図4(a))に記憶されている、評価項目と時刻のすべての組合せ、及び携帯端末装置3が保持している運動量(歩数)を取得し、主記憶装置11に一時的に格納する。
【0063】
ステップS409において、データ取得部53は、接続要求を送信する。
具体的には、データ取得部53は、入力端末装置2と携帯端末装置3との間の接続を促すメッセージ(図示せず)を入力端末装置2に送信する。その後、ステップS407に戻る。
【0064】
ステップS410において、データ取得部53は、取得したデータを表示する。
具体的には、データ取得部53は、第1に、ステップS408において取得された評価項目と時刻等のすべての組合せを、入力画面321の各入力欄に表示する。
この段階で、入力画面321の欄322〜325、328には、ステップS408において取得された起床時刻等のデータ及び運動量(歩数)が表示されている。
第2に、ステップS408において取得された就寝時刻及び起床時刻に基づいて睡眠時間を算出し、入力画面321の欄326に表示する。
第3に、ステップS408において取得された夕食時刻及び就寝時刻に基づいて夕食から就寝までの時間を算出し、入力画面321の欄327に表示する。
この段階で、入力画面321は、欄329〜332のみが空白であり、これらの欄329〜332が強調表示されて被指導者の入力を促す状態になっている。
【0065】
ステップS411において、データ取得部53は、データを追加取得する。
具体的には、データ取得部53は、第1に、被指導者が欄329〜332のいずれかをマウス等の入力装置33で選択するのを契機として、選択肢を表示する。例えば、夕食の内容についての欄330が選択された場合は、別ウインドウを開き、夕食の内容判定基準データベース77(図6(c))の夕食の内容「焼肉」、「ラーメン」、「そば、軽食」、「魚」及び「サラダ中心」を表示する。
第2に、当該選択肢の1つを、被指導者が選択するのを受け付け、当該選択された欄に当該選択された選択肢を表示する。
「第1」及び「第2」の処理は欄329〜332のすべてについて行う。
第3に、欄322〜332の任意の欄に表示されているデータを被指導者が手動で上書き修正するのを受け付けてもよい。
第4に、被指導者が「登録」ボタン334を押下するのを受け付ける。
【0066】
ステップS412において、Web/APサーバ5のデータ登録部55は、データの整合性を確認する。
具体的には、データ登録部55は、入力画面321のすべての欄322〜332にデータが入力されており、かつ、入力値として処理され得ない値ではないことを確認する。ある欄が空白である又は現実にあり得ない値(例えば時刻についての修正入力値「25:70」のようなもの)が入力されている場合は、当該欄を強調表示し再入力を促す。
【0067】
ステップS413において、データ登録部55は、実データデータベース74に登録する。
具体的には、データ登録部55は、実データデータベース74(図5(b))の新たな列を作成し、列の見出しに現在の月日を記憶し、入力画面321の欄322〜323に表示されているデータを、新たに作成した列の対応する行に記憶する。
その後、認証及び実データ登録処理手順を終了する。
【0068】
(日次データ登録処理手順)
図14に沿って、日次データ登録処理手順を説明する。
ステップS421において、Web/APサーバ5のデータ取得部53は、日次データ登録要求を受け付ける。
前記した認証及び実データ登録処理手順の最終ステップが終了すると同時に、Web/APサーバ5のデータ登録部55は、日次データ登録要求を生成するものとし、データ取得部53は、当該要求を受け付けて、日次データ登録処理手順を始動する。したがって、被指導者には、認証及び実データ登録処理手順及び日次データ登録処理手順が連続して実行されるように見える。しかしながら、入力端末装置2から、日次データ登録処理手順を開始する旨の当該要求を受け付けることとしてもよい。
【0069】
ステップS422において、データ取得部53は、実データデータベース74のレコードを取得する。
具体的には、データ取得部53は、現在の月日を検索キーとして、実データデータベース74(図5(b))を検索し、該当したレコード(列)を取得する。
【0070】
ステップS423において、Web/APサーバ5の判定部54は、時間関連の評価項目の素点を取得する。
時間関連の評価項目とは「起床時刻」、「就寝時刻」、「睡眠時間」、「朝食時刻」、「夕食時刻」及び「夕食から就寝までの時間」である。
具体的には、判定部54は、第1に、ステップS422において取得された列の「起床時刻」の行に記憶されているデータ値を取得する。
第2に、目標情報データベース72(図4(c))の評価項目「起床時間」に対応する目標を取得する。
第3に、「第2」において取得された目標から「第1」において取得されたデータ値を控除した値の絶対値を算出する。
第4に、時間判定基準データベース75(図6(a))の差分と、「第3」において算出された絶対値とを突合し、対応する素点を取得する。
ステップS423の処理は、残りのすべての時間関連の評価項目について繰り返す。
【0071】
ステップS424において、判定部54は、その他の評価項目の素点を取得する。
その他の評価項目とは、「規則正しい3食の摂取」、「夕食の内容」、「夕食の量」、「運動量」及び「意識的運動の有無」である。
具体的には、判定部54は、第1に、ステップS422において取得された列の「規則正しい3食の摂取」の行に記憶されているデータを取得する。
第2に、3食摂取判定基準データベース76(図6(b))の3食摂取状況と、「第1」において取得されたデータとを突合し、対応する素点を取得する。
ステップS424の処理は、残りのすべてのその他の評価項目について繰り返す。ただし、素点を取得する際に突合すべきデータベースは評価項目によって異なり、「夕食の内容」については夕食の内容判定基準データベース77(図6(c))であり、「夕食の量」については夕食の量判定基準データベース78(図7(a))であり、「運動量」については運動量判定基準データベース79(図7(b))であり、「意識的運動の有無」については意識的運動判定基準データベース80(図7(c))である。
【0072】
ステップS425において、Web/APサーバ5のデータ登録部55は、日次データ管理データベース81に素点を登録する。
具体的には、データ登録部55は、第1に、日次データ管理データベース81(図8)の新たなレコード(列)を作成する。
第2に、ステップS423及びステップS424において取得された素点を、作成した行の、対応する評価項目を有する行に記憶する。
その後、日次データ登録処理手順を終了する。
【0073】
(日次結果表示処理手順)
図15に沿って、日次結果表示処理手順を説明する。
ステップS431において、Web/APサーバ5のデータ取得部53は、日次結果表示要求を受け付ける。
前記した日次データ登録処理手順の最終ステップが終了すると同時に、Web/APサーバ5のデータ登録部55は、日次結果表示要求を生成するものとし、データ取得部53は、当該要求を受け付けて、日次結果表示処理手順を始動する。したがって、被指導者には、日次データ登録処理手順及び日次結果表示処理手順が連続して実行されるように見える。しかしながら、入力端末装置2から、日次結果表示録処理手順を開始する旨の当該要求を受け付けることとしてもよい。
【0074】
ステップS432において、データ取得部53は、日次データ管理データベース81のレコードを取得する。
具体的には、データ取得部53は、現在の月日を検索キーとして、日次データ管理データベース81(図8)を検索し、該当したレコード(列)を取得する。
【0075】
ステップS433において、データ取得部53は、重みを取得する。
具体的には、データ取得部53は、重み付け情報データベース73(図5(a))のすべての重みを取得する。
【0076】
ステップS434において、データ取得部53は、重み付け後素点を算出する。
具体的には、データ取得部53は、評価項目毎に、ステップS432において取得された列の素点に対して、ステップS433において取得された重みを乗じ、重み付け後素点を算出する。
【0077】
ステップS435において、データ取得部53は、日次データ集計データベース82を完成する。
具体的には、データ取得部53は、第1に、重み付け後素点欄224が空白である日次データ集計データベース82(図9(a)、前記したように予め作成されている)を取得する。
第2にステップS434において算出された重み付け後素点を、重み付け後素点欄224の対応する評価項目の行に記憶する。
第3に、重み付け後素点欄224の「起床/睡眠小計」、「食事小計」、「運動小計」及び「合計」の行について、重み付け後素点を算出し記憶する。
【0078】
ステップS436において、データ取得部53は、得点を取得する。
具体的には、データ取得部53は、第1に、日次データ集計データベース82(図9(a))の重み付け後素点を満点で除して100を乗じた値を算出する。
第2に、算出された値を、得点計算基準データベース83(図9(b))の重み付け後素点/満点と突合して、対応する得点を取得する。
ステップS436の処理は、日次データ集計データベース82の「起床/睡眠小計」、「食事小計」、「運動小計」及び「合計」の行について繰り返す。したがって、ステップS436の処理が終了した段階で、図9(a)の項目欄222の評価項目「起床/睡眠小計」「食事小計」、「運動小計」及び「合計」に対応する得点が取得されていることになる。
【0079】
ステップS437において、Web/APサーバ5のデータ登録部55は、週次データ管理データベース85に登録する。
具体的には、データ登録部55は、第1に、週次データ管理データベース85(図10(b))の新たなレコード(列)を作成する。
第2に、作成された列の見出しに、現在の月日及び曜日を記憶する。
第3に、作成された列の行551、列552、列553及び列556に、ステップ436において取得された「起床/睡眠小計」、「食事小計」、「運動小計」及び「合計」に対応する得点を記憶する。
【0080】
第4に、作成された列の行554に、行551〜553の得点の合計を合計点として記憶する。
第5に、作成された列の行555に、当日の合計点から前日の合計点を控除した値を前日差として記憶する。
第6に、作成された列の行557に、日次データ管理データベース81(図8(a))の当日の列の素点のうち、重点目標項目として登録されている項目の素点を記憶する。
第7に、「第6」において記憶した行557の素点が所定の値以上である場合は、前日の列の行558に記憶されている連続日数に「1」を加算した数を、当日の列の行558に記憶する。「第6」において記憶した行557の素点が所定の値未満である場合は、当日の列の行558に「0」を記憶する。
【0081】
ステップS438において、Web/APサーバ5の結果表示部56は、日次結果表示画面341を作成する。
具体的には、結果表示部56は、第1に、日次データ集計データベース82(図9(a))の評価項目(小計及び合計を除く)を横軸とし、対応する重み付け後素点を縦軸とする折れ線グラフを作成する。
第2に、日次データ集計データベース82の区分(合計を除く)を横軸とし、当該区分に属する評価項目(小計を除く)に対応する重み付け後素点の平均値を縦軸とする棒グラフを作成する。
第3に、週次データ管理データベース85(図10(b))の当日の列において、行551、552、553の得点を取得する。そして、取得された得点を、得点判定・コメント生成基準データベース84(図10(a))の得点と突合し、対応する判定を取得する。
【0082】
第4に、日次結果表示画面341(図21)を作成する。当該画面は、「第1」において作成された折れ線グラフ343、「第2」において作成された棒グラフ345、「第3」において取得された判定344(棒グラフの上辺の近辺)、ユーザID及び当日の月日を示す標題342、及び「コメント表示画面へ」ボタン346(詳細後記)を有する。
第4に、日次結果表示画面341を、入力端末装置2に送信する。
入力端末装置2のWebブラウザ58は、出力装置34に日次結果表示画面341を表示する。
その後、日次結果表示処理手順を終了する。
【0083】
(日次コメント表示処理手順)
図16に沿って、日次コメント表示処理手順を説明する。
ステップS441において、Web/APサーバ5のデータ取得部53は、日次コメント表示要求を受け付ける。
具体的には、データ取得部53は、被指導者が、日次結果表示画面341の「コメント表示画面へ」ボタン346を押下するのを受け付ける。
【0084】
ステップS442において、データ取得部53は、当日の得点等を取得する。
具体的には、データ取得部53は、週次データ管理データベース85(図10(b))の当日の列において、行551、行552、行553及び行556の得点、行557の素点、及び行558の連続日数を取得する。
【0085】
ステップS443において、Web/APサーバ5の判定部54は、判定及びコメントを取得する。
具体的には、判定部54は、第1に、ステップS442において取得された得点と、得点判定・コメント生成基準データベース84(図10(a))の得点を突合せ、対応する判定及びコメントを取得する。
第2に、ステップS442において取得された素点と、得点判定・コメント生成基準データベース84(図10(a))の得点を突合せ、対応する判定を取得する。
第3に、ステップS442において取得された連続日数と、連続日数コメントデータベース87(図11(a))の連続日数を突合し、対応するコメントを取得する。そして、取得されたコメントが「本日を含めX日連続で・・・」(図11(b)の2行目)であった場合には、「X」の部分を、ステップS442において取得された連続日数に置き換える。
【0086】
ステップS444において、判定部54は、重み付け後素点が最も高い評価項目を取得する。
具体的には、判定部54は、第1に、日次データ集計データベース82(図9(a))の重み付け後素点欄224において、最も値が大きい重み付け後素点を取得する。このとき、「小計」及び「合計」に対応する重み付け後素点は無視する。
第2に、取得された重み付け後素点に対応する評価項目を取得する。
【0087】
ステップS445において、判定部54は、重み付け後素点が最も高い評価項目の素点を取得する。
具体的には、判定部54は、日次データ管理データベース81(図8)の当日の列において、ステップS444の「第2」で取得された項目に対応する素点を取得する。
【0088】
ステップS446において、判定部54は、重み付け後素点が最も高い評価項目の判定及びコメントを取得する。
具体的には、判定部54は、ステップS445において取得された素点と、得点判定・コメント生成基準データベース84(図10(a))の得点を突合し、対応する判定及びコメントを取得する。そして、取得されたコメントの冒頭に、ステップS444の「第2」において取得された評価項目を「○○○について」のように付加する。
【0089】
ステップS447において、Web/APサーバ5の結果表示部56は、日次コメント表示画面351(図22)を作成する。
具体的には、結果表示部56は、第1に、欄353〜356、「週次判定へ」ボタン357、「月次判定へ」ボタン358、終了ボタン359並びにユーザID及び月日を示す標題352を有する日次コメント表示画面351を作成する。
第2に、欄353及び欄354に、ステップS443の「第1」において取得された判定及びコメントを、評価項目毎に記載する。欄353の判定及びコメントは、週次データ管理データベース85の行556(「総合」)に対応している。欄354の判定及びコメントは、週次データ管理データベース85の行551〜553(「起床/睡眠」、「食事」及び「運動」)に対応している。
第3に、欄355に、ステップS443の「第2」において取得された判定及びステップS443の「第3」において取得されたコメントを記載する。欄355の判定及びコメントは、週次データ管理データベース85の行557(「重点目標」)及び行558(「連続日数」)に対応している。
第4に、欄356に、ステップS446において取得された判定及びコメントを記載する。
第5に、日次コメント表示画面351を、入力端末装置2に送信する。
入力端末装置2のWebブラウザ58は、出力装置34に日次コメント表示画面351を表示する。
その後、日次コメント表示処理手順を終了する。
【0090】
(週次結果及びコメント表示処理手順)
図17に沿って、週次結果及びコメント表示処理手順を説明する。
ステップS451において、Web/APサーバ5のデータ取得部53は、週次結果及びコメント表示要求を受け付ける。
具体的には、データ取得部53は、被指導者が日次コメント表示画面351の「週次判定へ」ボタン357を押下するのを受け付ける。
【0091】
ステップS452において、データ取得部53は、合計点及び前日差を取得する。
具体的には、データ取得部53は、週次データ管理データベース85(図10(b))の前週の月曜日から日曜日までの列における、行554の合計点及び行555の前日差を取得する。行554の合計点及び行555の前日差は、それぞれ、7つの数値の集合である。
【0092】
ステップS453において、Web/APサーバ5の判定部54は、合計点及び前日差のばらつきを算出する。
具体的には、判定部54は、ステップS452において取得された合計点の集合及び前日差の集合のそれぞれについて、標準偏差を算出する。
【0093】
ステップS454において、判定部54は、ばらつきを記憶する。
具体的には、判定部54は、ばらつき管理データベース86(図10(c))の新たなレコード(行)を作成し、週欄261、合計点のばらつき欄262及び前日差のばらつき欄263に、それぞれ、前週を特定する週名、合計点の集合についての標準偏差及び前日差の集合についての標準偏差を記憶する。
【0094】
ステップS455において、判定部54は、ばらつきについての判定及びコメントを取得する。
具体的には、判定部54は、第1に、ステップS453において算出された合計点の集合についての標準偏差を、合計点のばらつき判定・コメント生成基準データベース88(図11(b))の合計点のばらつきと突合し、対応する判定及びコメントを取得する。
第2に、ステップS453において算出された前日差の集合についての標準偏差を、前日差のばらつき判定・コメント生成基準データベース89(図11(c))の合計点のばらつきと突合し、対応する判定及びコメントを取得する。
【0095】
ステップS456において、Web/APサーバ5の結果表示部56は、週次結果及びコメント表示画面361(図23)を作成する。
具体的には、結果表示部56は、第1に、ばらつき管理データベース86(図10(c))の週名(当月の週に限る)を横軸とし、対応する合計点のばらつきを縦軸とする折れ線グラフを作成する。
第2に、ばらつき管理データベース86(図10(c))の週名(当月の週に限る)を横軸とし、対応する前日差のばらつきを縦軸とする折れ線グラフを作成する。
第3に、欄363、364、「終了」ボタン367並びにユーザID及び月日を示す標題362を有する週次結果及びコメント表示画面361を作成する。
第4に、週次結果及びコメント表示画面361の欄363及び欄364に、それぞれ、ステップS455の「第1」において取得した判定及びコメント、並びに、ステップS455の「第2」において取得した判定及びコメントを記載する。
【0096】
第5に、週次結果及びコメント表示画面361の欄364の下の余白に、当該ステップの「第1」において作成された折れ線グラフ366及び当該ステップの「第2」において作成された折れ線グラフ365を記載する。
第6に、週次結果及びコメント表示画面361を、入力端末装置2に送信する。
入力端末装置2のWebブラウザ58は、出力装置34に週次結果及びコメント表示画面361を表示する。
その後、週次結果及びコメント表示処理手順を終了する。
【0097】
(月次結果及びコメント表示処理手順)
図18に沿って、月次コメント表示処理手順を説明する。
ステップS461において、Web/APサーバ5のデータ取得部53は、月次結果及びコメント表示要求を受け付ける。
具体的には、データ取得部53は、被指導者が日次コメント表示画面351の「月次判定へ」ボタン358を押下するのを受け付ける。
【0098】
ステップS462において、データ取得部53は、月次データ管理データベース90に登録する。
具体的には、データ取得部53は、第1に、週次データ管理データベース85(図10(b))の当月1日から末日までの列を取得し、行551、行552、行553、行556及び行557のそれぞれについて、得点又は素点の平均値を算出する。
第2に、月次データ管理データベース90(図12)の新たなレコード(列)を作成する。
第3に、作成された列の行563、行564、行565、行566及び行562に、それぞれ、「第1」において算出された図10(b)の行551、行552、行553、行556及び行557についての得点又は素点の平均値を記憶する。
第4に、作成された列の行561に、予め設定されている重点目標項目を記憶する。
【0099】
ステップS463において、Web/APサーバ5の判定部54は、判定及びコメントを取得する。
具体的には、判定部54は、第1に、ステップS462において算出された行556の得点の平均値と、得点判定・コメント生成基準データベース84(図10(a))の得点を突合せ、対応する判定及びコメントを取得する。
第2に、ステップS462において算出された行557の素点の平均値と、得点判定・コメント生成基準データベース84(図10(a))の得点を突合せ、対応する判定を取得する。
【0100】
ステップS464において、データ取得部53は、重点目標項目の連続日数を取得する。
具体的には、データ取得部53は、ステップS462の「第1」において取得した、週次データ管理データベース85(図10(b))の当月1日から末日までの列において、「連続日数」の行558の最大値を取得する。
【0101】
ステップS465において、Web/APサーバ5の結果表示部56は、月次結果及びコメント表示画面371(図24)を作成する。
具体的には、結果表示部56は、第1に、月次データ管理データベース90(図12)の月(当年の月に限る)を横軸とし、対応する行562の素点の平均値を縦軸とする折れ線グラフを作成する。
第2に、月次データ管理データベース90(図12)の月(当年の月に限る)を横軸とし、対応する行563の得点の平均値を縦軸とする棒グラフを作成する。同様に、月次データ管理データベース90(図12)の月(当年の月に限る)を横軸とし、対応する行564の得点の平均値を縦軸とする棒グラフ、及び、月次データ管理データベース90(図12)の月(当年の月に限る)を横軸とし、対応する行565の得点の平均値を縦軸とする棒グラフを作成する。
第3に、欄373、374、「重点項目再設定」ボタン380並びにユーザID及び月を示す標題372を有する月次結果及びコメント表示画面371(図24)を作成する。
第4に、月次結果及びコメント表示画面371の欄373に、ステップS463の「第1」において取得した判定及びコメントを記載する。
第5に、月次結果及びコメント表示画面371の欄374に、ステップS463の「第2」において取得した判定と、「Y日間連続で良好であり継続して実施してください」の「Y」の部分にステップS464において取得した最大値を上書きしたコメントを記載する。
【0102】
第6に、月次結果及びコメント表示画面371の欄374の下の余白に、当該ステップの「第1」において作成された折れ線グラフ376及び当該ステップの「第2」において作成された3種類の棒グラフ377、378、379を記載する。3種類のそれぞれの棒グラフの高さは、「起床/就寝」、「食事」及び「運動」についての得点の平均値を示している。図24に示すようにこれらの棒グラフを上下に並べて記載する。
第7に、月次データ管理データベース90(図12)において、行566の得点の平均値を当月のすべての列について取得し、取得された得点の平均値を、得点判定・コメント生成基準データベース84(図10(a))の得点と突合し、対応する判定を取得する。そして、取得された判定を、対応する月の棒グラフの上辺付近に記載する(図24の符号375)。
第8に、月次結果及びコメント表示画面371を、入力端末装置2に送信する。
入力端末装置2のWebブラウザ58は、出力装置34に月次結果及びコメント表示画面371を表示する。
その後、月次結果及びコメント表示処理手順を終了する。
【0103】
(変形例)
前記した実施形態では、週次データ管理データベース85(図10(b))の行557に記憶される値は、得点ではなく素点であるとした。これは、ある評価項目の重みの大小とは無関係に、重点目標項目の素点及び連続性を評価しやすくするためである。しかしながら、週次データ管理データベース85(図10(b))の行557に記憶される値を重みが反映された得点とすることも可能である。
【0104】
前記した例では、日次以外の処理としては、週次及び月次の処理を行うものとした。しかしながら、これらは一例であり、例えば、ある月の上旬、中旬、下旬、ある年の春季、夏季、秋季、冬季等毎に処理を行うこととしてもよい。また、週次、月次の処理においても、必ずしも月曜日から始まる週、及び1日から始まる月を単位とする必要はない。
【0105】
(本実施形態の効果)
本実施形態の生活習慣改善支援装置1によれば、被指導者毎かつ評価項目毎に、目標値、重み、素点、得点、判定及びコメントが設定され、かつ、睡眠時間等の目標値又は好ましい食事の内容等に近づこうとする被指導者の努力が、日次、週次及び月次で、被指導者にとって分かり易い判定、コメント、グラフ等で表示される。したがって、「減量しにくい体質である」等の被指導者にはどうにもできない制約が存在している場合であっても、被指導者のモチベーションを維持しつつ保健指導を継続できる。
【0106】
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。
【符号の説明】
【0107】
1 生活習慣改善支援装置
2 入力端末装置
3 携帯端末装置
4 ネットワーク
5 Web/APサーバ
6 DBサーバ
11、21、31、41 主記憶装置(記憶部)
12、22、32、42 補助記憶装置(記憶部)
13、23、33、43 入力装置
14、24、34、44 出力装置
15、25、35、45 中央制御装置(制御部)
16、26、36 通信装置
37 携帯端末インターフェース(IF)
46 入力端末インターフェース(IF)
51 Web管理部
52 ユーザ認証部
53 データ取得部
54 判定部
55 データ登録部
56 結果表示部
57 DB管理部
58 Webブラウザ
59 クロック機能
60 運動量管理機能
61 時刻管理部
71 認証情報データベース
72 目標情報データベース
73 重み付け情報データベース
74 実データデータベース
75 時間判定基準データベース
76 3食摂取判定基準データベース
77 夕食の内容判定基準データベース
78 夕食の量判定基準データベース
79 運動量判定基準データベース
80 意識的運動判定基準データベース
81 日次データ管理データベース
82 日次データ集計データベース
83 得点計算基準データベース
84 得点判定・コメント生成基準データベース
85 週次データ管理データベース
86 ばらつき管理データベース
87 連続日数コメントデータベース
88 合計点のばらつき判定・コメント生成基準データベース
89 前日差のばらつき判定・コメント生成基準データベース
90 月次データ管理データベース
91 携帯端末装置データ管理データベース
311 認証画面
321 入力画面
341 日次結果表示画面
351 日次コメント表示画面
361 週次結果及びコメント表示画面
371 月次結果及びコメント表示画面
381 重点目標項目登録画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生活習慣に関する複数の評価項目についての被指導者の努力を評価する生活習慣改善支援装置であって、
前記複数の評価項目の目標値と、前記複数の評価項目について実際に取得された実データと前記目標値との差分に対応する判定値及びコメントと、を格納した記憶部と、
取得された前記実データに対する前記目標値との差分を前記評価項目毎に算出し、
前記算出した差分に対応する前記判定値及びコメントを前記評価項目毎かつ日毎に取得する制御部と、
を備えること、
を特徴とする生活習慣改善支援装置。
【請求項2】
前記記憶部は、
前記評価項目毎の重みを格納しており、
前記制御部は、
前記差分に対して前記評価項目毎の重みを反映させ、前記複数の評価項目を総合する判定値及びコメントを取得すること、
を特徴とする請求項1に記載の生活習慣改善支援装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記判定値の所定期間におけるばらつきを示す統計量を、前記所定期間毎に取得すること、
を特徴とする請求項1に記載の生活習慣改善支援装置。
【請求項4】
前記複数の評価項目は、
睡眠に関する評価項目、食事に関する評価項目及び運動に関する評価項目を含むこと、
を特徴とする請求項1に記載の生活習慣改善支援装置。
【請求項5】
前記制御部は、
所定の前記評価項目の前記判定値が所定の水準以上を維持している連続日数を所定の期間毎に取得すること、
を特徴とする請求項1に記載の生活習慣改善支援装置。
【請求項6】
生活習慣に関する複数の評価項目についての被指導者の努力を評価する生活習慣改善支援装置を用いた生活習慣改善支援方法であって、
前記生活習慣改善支援装置の記憶部は、
前記複数の評価項目の目標値と、前記複数の評価項目について実際に取得された実データと前記目標値との差分に対応する判定値及びコメントと、を格納しており、
前記生活習慣改善支援装置の制御部は、
取得された前記実データに対する前記目標値との差分を前記評価項目毎に算出し、
前記算出した差分に対応する前記判定値及びコメントを前記評価項目毎かつ日毎に取得すること、
を特徴とする生活習慣改善支援方法。
【請求項7】
前記記憶部は、
前記評価項目毎の重みを格納しており、
前記制御部は、
前記差分に対して前記評価項目毎の重みを反映させ、前記複数の評価項目を総合する判定値及びコメントを取得すること、
を特徴とする請求項6に記載の生活習慣改善支援方法。
【請求項8】
前記制御部は、
前記判定値の所定期間におけるばらつきを示す統計量を、前記所定期間毎に取得すること、
を特徴とする請求項6に記載の生活習慣改善支援方法。
【請求項9】
前記複数の評価項目は、
睡眠に関する評価項目、食事に関する評価項目及び運動に関する評価項目を含むこと、
を特徴とする請求項6に記載の生活習慣改善支援方法。
【請求項10】
前記制御部は、
所定の前記評価項目の前記判定値が所定の水準以上を維持している連続日数を所定の期間毎に取得すること、
を特徴とする請求項6に記載の生活習慣改善支援方法。
【請求項11】
生活習慣に関する複数の評価項目についての被指導者の努力を評価し、
前記複数の評価項目の目標値と、前記複数の評価項目について実際に取得された実データと前記目標値との差分に対応する判定値及びコメントと、を格納する記憶部を備える生活習慣改善支援装置を機能させる生活習慣改善支援プログラムであって、
前記生活習慣改善支援装置の制御部に対し、
取得された前記実データに対する前記目標値との差分を前記評価項目毎に算出し、
前記算出した差分に対応する前記判定値及びコメントを前記評価項目毎かつ日毎に取得する処理を実行させること、
を特徴とする生活習慣改善支援プログラム。
【請求項12】
前記記憶部は、
前記評価項目毎の重みを格納しており、
前記制御部に対し、
前記差分に対して前記評価項目毎の重みを反映させ、前記複数の評価項目を総合する判定値及びコメントを取得する処理を実行させること、
を特徴とする請求項11に記載の生活習慣改善支援プログラム。
【請求項13】
前記制御部に対し、
前記判定値の所定期間におけるばらつきを示す統計量を、前記所定期間毎に取得する処理を実行させること、
を特徴とする請求項11に記載の生活習慣改善支援プログラム。
【請求項14】
前記複数の評価項目は、
睡眠に関する評価項目、食事に関する評価項目及び運動に関する評価項目を含むこと、
を特徴とする請求項11に記載の生活習慣改善支援プログラム。
【請求項15】
前記制御部に対し、
所定の前記評価項目の前記判定値が所定の水準以上を維持している連続日数を所定の期間毎に取得する処理を実行させること、
を特徴とする請求項11に記載の生活習慣改善支援プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2011−128851(P2011−128851A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−286262(P2009−286262)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】