説明

生物学的に活性な化合物の結合のための部分を有するポリアルキレングリコール

【課題】ポリアルキレングリコールポリマ−などの親水性ポリマを、生物活性分子及び表面へ共有結合させた新規なポリアルキレングリコール化合物及びそれらを用いる方法を提供する。
【解決手段】ポリアルキレングリコールポリマ−末端と特定の結合体を含む化合物を単独で、又は、抗ウィルス剤と組み合わせて用いて、多発性硬化症または易感染性ウイルス感染症の治療用の薬物としての使用及び慢性C型肝炎などのウィルス感染を治療する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式Iに従った構造を有する活性化されたポリアルキレングリコールポリマーであって、
(化学式I)

当該化学式において、Pはポリアルキレングリコールポリマーであって、
XおよびYはそれぞれ、O、S、CO、CO2、COS、SO、SO2、CONR'、SO2NR'、またはNR'であって、
QはC3乃至C8飽和もしくは不飽和環状アルキル、環状ヘテロアルキル、融合2環式アルキル、架橋2環式アルキル、融合2環式ヘテロアルキル、または架橋2環式ヘテロアルキル、置換または非置換アリールもしくはヘテロアリール基、または置換または非置換アルカリルであって、前記アルカリルのアルキルがC1乃至C20の置換もしくは非置換アルキルもしくはヘテロアルカリル基であって、当該置換基がハロゲン、ヒドロキシル、カルボニル、カルボキシラート、エステル、ホルミル、アシル、チオカルボニル、チオエステル、チオアセタート、チオホルマート、アルコキシル、ホスホリル、ホスホナート、ホスフィナート、アミノ、アミド、アミジン、イミン、シアノ、ニトロ、アジド、スルフヒドリル、スルファート、スルホンアミド、スルホニル、ヘテロシクリル、アラルキル、芳香族基、ヘテロ芳香族基、イミノ、スルファモイル、スルホナート、シリル、エーテル、およびアルキルチオからなるグループから選択される、化学基であって、
各R’、Z、およびZ’はそれぞれ、水素、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和C1乃至C20アルキルまたはヘテロアルキル基、C3乃至C8飽和もしくは不飽和環状アルキルもしくは環状へテロアルキル、置換もしくは非置換アリールもしくはヘテロアリール基、または置換もしくは非置換アルカリルであって、前記アルカリルのアルキルがC1乃至C20飽和または不飽和アルキルまたはヘテロアルカリル基であって、当該置換基がハロゲン、ヒドロキシル、カルボニル、カルボキシラート、エステル、ホルミル、アシル、チオカルボニル、チオエステル、チオアセタート、チオホルマート、アルコキシル、ホスホリル、ホスホナート、ホスフィナート、アミノ、アミド、アミジン、イミン、シアノ、ニトロ、アジド、スルフヒドリル、スルファート、スルホナート、スルファモイル、スルホンアミド、スルホニル、ヘテロシクリル、アラルキル、芳香族基、ヘテロ芳香族基、イミノ、スルファモイル、スルホナート、シリル、エーテルおよびアルキルチオからなるグループから選択される、化学基であって、
Rはアルデヒド、アルデヒド水和物、アセタール、カルボナート、アルケニル、アクリラート、メタアクリラート、アクリルアミド、ハロゲン、スクシンイミジル、イソシアナート、イソチオシアナート、ジチオピリジン、ビニルピリジン、ヨードアセトアミド、エポキシド、ヒドロキシスクシンイミジル、アゾール、マレイミド、スルホン、アリル、ビニルスルホン、トレシル、スルホ-N-スクシンイミジル、ジオン、メシル、トシル、およびグリオキサールからなるグループから選択される、化学式Iの化合物と生物学的に活性な化合物またはその前駆体の間に結合を形成するのに好適な化学基であって、
mは0または1であって、
各nはそれぞれ、0または1乃至5の整数であって、
pは1、2、または3である、
化学式に従った構造を有する活性化されたポリアルキレングリコールポリマー。
【請求項2】
請求項1に記載の活性化されたポリアルキレングリコールポリマーであって、当該ポリアルキレングリコールポリマーにおいて、Pは、化学式IIであって、
(化学式II)

当該化学式において、Eは水素または直鎖もしくは分岐鎖C1乃至C20アルキル基であって、aは4乃至10,000の整数である、化学式の構造を有するポリエチレングリコールである、活性化されたポリアルキレングリコールポリマー。
【請求項3】
化学式XIVに従った構造を有する化合物を含む組成物であって、
(化学式XIV)

当該化学式において、Pはポリアルキレングリコールポリマーであって、
XおよびYはO、S、CO、CO2、COS、SO、SO2、CONR'、SO2NR'、またはNR'であって、
QはC3乃至C8飽和もしくは不飽和環状アルキルもしくは環状へテロアルキル、置換もしくは非置換アリールもしくはヘテロアリール基、または置換もしくは非置換アルカリルであって、前記アルカリルのアルキルがC1乃至C20飽和または不飽和アルキルまたはヘテロアルカリル基であって、前記置換基がハロゲン、ヒドロキシル、カルボニル、カルボキシラート、エステル、ホルミル、アシル、チオカルボニル、チオエステル、チオアセタート、チオホルマート、アルコキシル、ホスホリル、ホスホナート、ホスフィナート、アミノ、アミド、アミジン、イミン、シアノ、ニトロ、アジド、スルフヒドリル、スルファート、スルホナート、スルファモイル、スルホンアミド、スルホニル、ヘテロシクリル、アラルキル、芳香族基、ヘテロ芳香族基、イミノ、スルファモイル、スルホナート、シリル、エーテルおよびアルキルチオからなるグループから選択される、化学基であって、
各R’、Z、およびZ’はそれぞれ水素、直鎖もしくは分岐鎖、飽和または不飽和C1乃至C20アルキルもしくはヘテロアルキル基、C3乃至C8飽和もしくは不飽和環状アルキルもしくは環状へテロアルキル、置換もしくは非置換アリールもしくはヘテロアリール基、または置換もしくは非置換アルカリルであって、前記アルカリルのアルキルがC1乃至C20飽和または不飽和アルキルまたはヘテロアルカリル基であって、当該置換基がハロゲン、ヒドロキシル、カルボニル、カルボキシラート、エステル、ホルミル、アシル、チオカルボニル、チオエステル、チオアセタート、チオホルマート、アルコキシル、ホスホリル、ホスホナート、ホスフィナート、アミノ、アミド、アミジン、イミン、シアノ、ニトロ、アジド、スルフヒドリル、スルファート、スルホナート、スルファモイル、スルホンアミド、スルホニル、ヘテロシクリル、アラルキル、芳香族基、ヘテロ芳香族基、イミノ、スルファモイル、スルホナート、シリル、エーテルおよびアルキルチオからなるグループから選択される、化学基であって、
R*は架橋基であって、
Bは生物学的に活性な化合物またはその前駆体であって、
mは0または1であって、
各nはそれぞれ、0、または1乃至5の整数であって、
pは1、2、または3である、
化学式に従った構造を有する、組成物。
【請求項4】
請求項3に記載の組成物であって、当該組成物において、R*はカルボン酸、エステル、アルデヒド、アルデヒド水和物、アセタール、ヒドロキシ、保護されたヒドロキシ、カルボナート、アルケニル、アクリラート、メタクリラート、アクリルアミド、置換もしくは非置換チオール、ハロゲン、置換もしくは非置換アミン、保護されたアミン、ヒドラジド、保護されたヒドラジド、スクシンイミジル、イソシアナート、イソチオシアナート、ジチオピリジン、ビニルピリジン、ヨードアセトアミド、エポキシド、ヒドロキシスクシンイミジル、アゾール、マレイミド、スルホン、アリル、ビニルスルホン、トレシル、スルホ-N-スクシンイミジル、ジオン、メシル、トシル、およびグリオキサールからなるグループから選択される化学基と生物学的に活性な化合物またはその前駆体との反応によって形成される、組成物。
【請求項5】
請求項3に記載の組成物であって、当該組成物において、Pは化学式IIであって、
(化学式II)

当該化学式においてEは水素、直鎖もしくは分岐鎖C1乃至C20アルキル基または検出可能なラベルであって、aは4乃至10000の整数である、
化学式の構造を有するポリエチレングリコールである、組成物。
【請求項6】
多発性硬化症または易感染性ウイルス感染症の治療用の薬物の製造における化学式XIVの化合物の使用であって、前記化学式XIVが
(化学式XIV)

で表され、
前記化学式において、Pはポリアルキレングリコールポリマーであって、
XおよびYはそれぞれ、O、S、CO、CO2、COS、SO、SO2、CONR'、SO2NR'、またはNR'であって、
QはC3乃至C8飽和もしくは不飽和環状アルキル、環状ヘテロアルキル、融合2環式アルキル、架橋2環式アルキル、融合2環式ヘテロアルキル、または架橋2環式ヘテロアルキル、置換または非置換アリールもしくはヘテロアリール基、または置換または非置換アルカリルであって、前記アルカリルのアルキルがC1乃至C20の置換もしくは非置換アルキルもしくはヘテロアルカリル基であって、当該置換基がハロゲン、ヒドロキシル、カルボニル、カルボキシラート、エステル、ホルミル、アシル、チオカルボニル、チオエステル、チオアセタート、チオホルマート、アルコキシル、ホスホリル、ホスホナート、ホスフィナート、アミノ、アミド、アミジン、イミン、シアノ、ニトロ、アジド、スルフヒドリル、スルファート、スルホンアミド、スルホニル、ヘテロシクリル、アラルキル、芳香族基、ヘテロ芳香族基、イミノ、スルファモイル、スルホナート、シリル、エーテル、およびアルキルチオからなるグループから選択される、化学基であって、
各R’、Z、およびZ’はそれぞれ、水素、直鎖または分岐鎖、飽和または不飽和C1乃至C20アルキルまたはヘテロアルキル基、C3乃至C8飽和もしくは不飽和環状アルキルもしくは環状へテロアルキル、置換もしくは非置換アリールもしくはヘテロアリール基、または置換もしくは非置換アルカリルであって、前記アルカリルのアルキルがC1乃至C20飽和または不飽和アルキルまたはヘテロアルカリル基であって、前記置換基がハロゲン、ヒドロキシル、カルボニル、カルボキシラート、エステル、ホルミル、アシル、チオカルボニル、チオエステル、チオアセタート、チオホルマート、アルコキシル、ホスホリル、ホスホナート、ホスフィナート、アミノ、アミド、アミジン、イミン、シアノ、ニトロ、アジド、スルフヒドリル、スルファート、スルホナート、スルファモイル、スルホンアミド、スルホニル、ヘテロシクリル、アラルキル、芳香族基、ヘテロ芳香族基、イミノ、シリル、エーテルおよびアルキルチオからなるグループから選択される、化学基であって、
R*は架橋部分であって、
Bは生物学的に活性な組成物またはその前駆体であって、
mは0または1であって、
各nはそれぞれ、0または1乃至5の整数であって、
pは1、2、または3である、
化学式XIVの化合物の使用。
【請求項7】
請求項に記載の使用であって、前記Bはインターフェロンβである、使用。


【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−255156(P2012−255156A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−151745(P2012−151745)
【出願日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【分割の表示】特願2009−110274(P2009−110274)の分割
【原出願日】平成15年1月17日(2003.1.17)
【出願人】(504274170)バイオゲン アイデック エムエー インク. (3)
【氏名又は名称原語表記】Biogen Idec MA Inc.
【住所又は居所原語表記】14 Cambridge Center, Cambridge, MA 02142 (US)
【Fターム(参考)】