説明

生物学的試料を採取し、輸送し且つ放出する装置

【課題】
【解決手段】体液を採取し、輸送し且つ放出する装置は、体液を採取する容器と、容器を流体採取位置にて支持するハンドルとを備えている。該ハンドルは体液の試料を受け入れ得るように容器と流体的に連通した流体試料室を有し、ハンドルは、体液試料を輸送し且つ放出し得るよう容器から更に取り外し可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体として、医療分析装置の分野、より具体的には、体液採取装置の分野、更により具体的には、血液、唾液、精液、膿汁のような体液の採取、貯蔵、輸送及び放出装置に関し、更により具体的には、尿の採取、輸送及び放出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
尿分析は、最も一般的な医療検査の分析法の唯一ではないにしても、1つの方法である。当該発明者は、かかる尿分析方法は、米国だけで毎週数百万回実行されているものと理解する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
かかる尿分析方法は、典型的に、患者の尿を手で持ったカップ状容器内に入れて、次に、分析のため極く少量の保持された量が必要とされる場合でさえ、その尿の入った容器の全体を分析のため適宜な検査所に送る(すなわち、輸送する)ステップを含む。その結果、任意の特定の検査所の場合、分析のため各尿試料の極く僅かなパーセント(10ないし15ml)が必要とされる場合でも、かかる尿採取容器を相対的に多数、検査所まで輸送しなければならず、このため、非常に広いスペースが必要となり、また、低温度に保つことがしばしば必要となる。更に、多くの容器内に入った累積的に多量の尿を取り扱うことは、肝炎ウィルス、エイズウィルス、クラミジアT及び尿試料内に存在するその他の病原体の可能性、また、こぼれた尿がユーザの手を汚す可能性があるため、医療従事者に健康上の危険を生じさせる。
【0004】
更に、雇用、また民事又は刑事目的のため、個人の薬物乱用の検査が広く実行されており、尿試料を採取し且つ検査すること、また、補助的な尿試料を採取し且つ輸送することの改良が必要とされている。このことは、特に、UTI、糖尿病、妊娠、排卵、HIVに関するIVD分析検査法のようなその他の現場での検査にも当て嵌まる。
【0005】
このように、本発明の主目的は、従来既存の尿採取及び輸送方法にて遭遇していた上述の問題点を解決する尿(又はその他の体液)を保持し、輸送し且つ放出する装置を提供することである。
【0006】
本発明に従った体液の採取、輸送及び放出装置は、全体として、体液の採取容器と、該容器と組み合わさって、容器を流体採取位置にて支持する人間工学的ハンドルとを有している。該ハンドルは、体液の試料を受け取り得るように、容器と流体的連通状態にある流体採取及び貯蔵試料室を有している。
【0007】
ハンドルは容器から取り外されるため、該ハンドルは、体液試料を安全に輸送し且つ放出することを可能にする。換言すれば、流体試料が確実に維持され且つ密封されている間、当初の採取容器を密封し且つ配設することができ、その後、その容器を別個に輸送し且つ受理領域(検査場)にて放出する。
【0008】
より具体的には、本発明に従い、ハンドルは室内に配設されたヘッドと、流体試料を容器内の接続具を通じて吸引する先端とを有する試料の吸引プランジャを備えることができる。好ましくは、プランジャはヘッド及びハンドルから取り外し、また、装置は、流体試料を保持するハンドルの安全な輸送を促進するよう先端キャップを更に備えている。多数の再使用可能なプランジャを設け且つ全ての受理領域、すなわち、検査所にて使用することができる。
【0009】
1つの実施の形態において、本発明の流体試料室は、先端と反対側の一端に回転可能なストッパを有し、また、流体室は空気逃がし孔を有する。
この孔は、キャップを取り外した先端を通して流体試料を放出することを可能にし得るようストッパを回転させることにより露出可能な位置に配設される。
【0010】
流体の採取の効率を向上させるため、容器は、該容器内に固定され且つ容器内の流体試料の液位を接続部まで上昇させる位置に配設された押し出し部材を有することができる。
このようにして、患者が排泄する流体試料が少量であるとき、十分な寸法の流体試料を採取ハンドルに提供すると同時に、その流体試料を容器により効果的に採取することができる。
【0011】
この特徴は、幾つかのハンドルの形態を含む本発明に従った全ての実施の形態に対し利用可能である。
例えば、本発明の別の実施の形態において、ハンドルは、流体を室内に吸引すべく室の一端に配設された握り可能なバルブを有している。
【0012】
室内の密封可能且つ密封解放可能なポートは、先端から離れた距離の位置に配置し、ポートが密封解放状態のとき、流体試料を先端を通して放出することを可能にすることができる。このポートは、上述した換気穴と同様の態様にて作用する。
【0013】
1つの二次的な実施の形態において、分離可能なテープ部材がポートを密封するため提供され、また、別の二次的な実施の形態において、所望であるとき、流体試料を放出するため、弾性部材を引き伸ばしてポートを開放させる機構と共にポートを密封する引き伸ばし可能な弾性部材が設けられる。
【0014】
流体試料室は、上述したように、流体試料を容器内の接続部を通じて吸引する先端を有し、また、流体試料を先端から隔たった距離にて配設されたその一端を通して室内に導入する可動の中央管とを有することができる。
【0015】
この端部は、握り可能なバーバルブの下方に配設され且つ室内に引き込んだ流体試料を換気することを可能にする。
この点に関して、室内の流体試料の液位を表示するため、着色したフロートを室内に配設し、これにより老齢のユーザに対し十分な試料が採取されていることを表示することができる。
【0016】
この実施の形態において、先端を密封し且つ中央管を第一の位置まで、また、第一の位置から第二の位置まで動かすキャップが設けられる。この機能が得られるようにするため、キャップは、深さの異なる2つの対向したキャビティを有する構造体を備えている。第一のキャビティは、中央管に係合せず、従って、中央管を変位させることなく先端を密封することを可能にする。第二のキャビティは、先端を係合状態にて密封し且つ中央管を第二の位置まで動かすことを可能にする。
【0017】
中央管が第二の位置まで動いたとき、排出開口部は、密封解放状態とされ、これにより、その後に試料流体を先端を通して排出することを可能にする。
更に、本発明に従い、バルブを室から取り外し、また、室の頂部をカバーするため、閉塞可能な蓋を設けることもできる。該蓋は、流体試料を特殊はIVD分析器により注射器又は針によって除去することを可能にする突き刺し可能な部分を有することもできる。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の全ての実施の形態は、人間が全く触れることなく尿、精液、唾液、血液のような試料を採取し、貯蔵し、輸送し且つ放出することを可能にする。更に、本発明に従い、人間に触れる可能性は解消され、このため、安全且つ衛生的な流体試料方法のためのクローズ型又は自己充足型装置が提供される。
【0019】
本発明は、室内に配設された流体試料又は液体の活性試薬によって溶解させ流体試料と混合するようにすべく、室内に配設された固体の活性試薬を含むことにより有利な効果を更に提供することができる。体液試料の従来の前処理のため、任意の数の活性な試薬を利用することができる。
【0020】
本発明の別の実施の形態において、予め排気した管と、ハンドルとして作用するホルダとが試料を溶液から吸引するため提供される。
本発明の更に別の実施の形態において、流体試料室は、最初、試料を溶液から吸引する真空圧を含み、また、流体試料を先端を通して室から放出するヘッドのプランジャ取り付け部と共に、プランジャヘッドを取り外し可能な頂部室シールと共に室内に配設することができる。
【0021】
本発明の更に別の実施の形態は、流体試料を側方流れ機構により室内に導入する吸い上げ部を提供する。この実施の形態は、流体試料の少なくとも1つの成分が存在することを表示するため、室の窓を通して見ることができる試薬ストリップを使用することを可能にするのに特に適している。このようにして、本発明によって試料を予めふるい分けすることが可能となる。
【0022】
矩形の室を使用することにより、流体試料の複数の特定の成分が存在することを表示するため、矩形の位相の各々に対し複数の試薬ストリップを配設することができる。例えば、矩形の面の各々にて3つの試薬ストリップが利用されるならば、本発明に従い合計12回の予備検査を行うことができる。これと代替的に、試薬ストリップは流体を多量に流し又は浸漬によって湿らしてもよい。
【0023】
本発明の更に別の実施の形態において、容器は、予備検査を実行するため見ることのできる、その底部に配設された少なくとも1つの試薬ストリップを有することができる。更に、この実施の形態は、検査ストリップにより提供された予備検査の結果を記録するため、従来の複写機を使用することを容易にする。
【0024】
本出願は、添付図面と共に参照したとき、以下の詳細な説明を検討することにより、より容易に理解することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本明細書の全体を通じて、以下に説明するように同一又は実質的に同様の要素は、共通の参照番号で表示されている。
図1ないし図18を参照すると、全体として、体液採取容器14と、図4に最も特定的に示した流体採取位置にて容器14を支持するハンドル18とを有する、体液を採取し、貯蔵し、輸送し及び放出する装置10が示されている。
【0026】
図示するように、ハンドル18は、図4及び図5に示すように、流体28の試料26を受け取り得るように容器14と流体的に連通した流体試料室22を有している。
重要なことは、図面に示すように、上述した検査分析法のため、体液試料26を貯蔵し、輸送し且つ放出すべくハンドル18が容器14から取り外し可能なことである。
【0027】
体液28を容器14内に採取した後、蓋30をねじ32にて容器に接続し、残る体液28を漏洩させることなく蓋を安全に配設することができる。
図面に示すように、内部に流体試料26が入った状態でハンドルを取り外した後、ハンドルの先端40を密封するため先端キャップ36が提供される。
【0028】
図示するように、流体試料26を容器14から吸引するため、プランジャヘッド46を有するプランジャ44が提供され、プランジャ44及びヘッド46は図1及び図2に示した距離dだけ室22よりも短い。
【0029】
流体試料26をハンドル室22内に吸引した後、プランジャ44は図6に示すように、プランジャヘッド46から取り外す。先端40を先端キャップ36にて密封した後、流体試料26が内部に入ったハンドル18は安全に輸送される。図2及び図3に最も明確に示したストッパリング50は、プランジャを引き抜くための上方限界点を提供すると共に、プランジャヘッド46がハンドル室22から外れるのを防止する。
【0030】
図8ないし図10を特に参照すると、先端40と反対側の室22の一端58には回転可能な外筒54が設けられ、また、室22は換気穴62を有しており、該換気穴62は、外筒54を上方に回転させることにより、露出されたとき、矢印66で示すように、室22の空気を換気することにより流体試料を室22から放出することを可能にする。
【0031】
図1、図4ないし図7及び図13ないし図15を特に参照すると、容器14は、流体レベルの試料を容器内にて容器14の側壁を通して接続部72まで上昇させる位置にて、容器14内に固定された押し出し部材70を含むことを通じて低出力の患者に適しており、該容器の側壁は、容器14とハンドル室22との間に流体的連通状態を提供する。
【0032】
先端40と密封可能に係合する任意の適宜な接続部72を利用することができる。該接続部は、自己密封型とし、又は流体試料26をハンドル18によって除去した後、接続部を閉塞するため利用される図示しない別個のキャップとすることができる。
【0033】
押し出し部材70は、装置10の効率を向上させ、試料26を流体28からハンドル18内に移送するため、容器14とハンドル18との間の流体的連通状態を提供するために採取すべき流体の量が少なくて済む。このことは、低出力の患者にとって好ましいことである。図12に特に示したように、容器14及びハンドル18は、図示するように傾動させ接続部を通してのハンドル室22内への流体の送り出しを操作することができる。
【0034】
次に、図19ないし図28を参照すると、本発明に従って体液を採取し、輸送し且つ放出する装置80の別の実施の形態が示されている(図28参照)。この実施の形態は、図21、図23、図25、図27、図28に示したような、握り可能なバルブ84を有するハンドル82を備えており、流体試料86を容器14から流体試料室88内に吸引する。
【0035】
接続部72により取り付け、また、流体試料86を上述したように、接続部72を通して吸引するため先端92が設けられている。更に、バルブ84を圧縮し且つ膨張させることにより、流体試料を図21の矢印96で示すように、室88内に導入するため可動の中央管94が設けられている。
【0036】
流体試料86の導入は、先端92から隔てられた管端部98を通して行われ、該管端部98は、握り可能なバルブ84の下方の位置に配設されている。
室88内での流体試料86の液位をより明確に規定するため、中央管72を取り囲む任意の適宜な型式の化学的に不活性なフロート102を設けることができる。該フロートは、透明な又は半透明な室の側壁104を使用することを通じて室88内にて視覚的に認識される。
【0037】
この実施の形態82において、キャップ108が設けられており、該キャップは、先端92を密封するのみならず、中央管94を側壁開口部112が密封された(図21参照)第一の位置から側壁開口部112が露出される第二の位置まで動かして、これにより流体試料を矢印114、116で示したように先端92を通して完全に排出することを可能にする機能も果たす。
【0038】
先端108による中央管94の移動は、異なる深さa、bの2つの対向したキャビティを使用することを通じて実現され、第一のキャビティ108は中央管92と係合せずに先端92を密封することを可能にし、また、第二のキャビティ120は、中央管94と係合状態にて先端92を密封し且つ該中央管94を第二の位置まで動かして、図22に示すように側壁開口部112を露出させることを可能にする。これと代替的に、図24ないし図27に示すように、側壁開口部112と共に固定の管126を利用してもよい。
【0039】
更なるハンドルの実施の形態130は、図29ないし図35に示されており、この場合、室の壁134は、タブ142を使用することで促進された分離可能な接着剤テープ140により密封可能なポートを有する。
【0040】
上述したように、流体試料26を採取した後、テープ140を壁134から分離して、図35に示したようにタブ142を使用することを通じてポート136を露出させ、矢印146で示したように室を換気し、また、先端キャップ36を除去した後、流体試料26を押し出すことができる。共通の参照番号は、上述したのと同一又は実質的に同様の構成要素を表す。
【0041】
図36ないし図43には、室壁148の更に別の実施の形態が弾性部材156を受容し、図37ないし図43により具体的に示すように、開口部150を密封すべく弾性部材156を受容するため室の壁148に形成された周縁凹所152と共に、側壁開口部150を有している。また、弾性部材165を引延ばして開口部150を開放し矢印162で示したように空気が入ることによりその内部の流体26を放出する把持機構160が設けられている。
【0042】
ハンドル166の更に別の実施の形態が図44及び図45に示されており、該ハンドルは、取り外し可能なバルブ170と、フリップ頂部蓋172とを有している、特に図6参照。側壁開口部がない中央管176は、液位が管176の頂部178よりも下方であるとき、解放せずに試料26を採取することを可能にする。バルブ170のねじを緩めた後、フリップキャップ172はハンドル166の頂部182を密封する。この迅速な密封は、危険な試料からこぼれたクラミジア感染症又は同様のもののようなエアロゾル病原体を医療従事者が吸引するのを防止するためである。
【0043】
更に、図44に示すように、ハンドル166には、図44に文字a、bで示すように、ハンドルが管176の頂部178に取り付けられたとき、試料と液体の活性剤との1対1の混合を可能にする液体の活性試薬186を予め装填することができる。
【0044】
これと代替的に、流体試料186により分解するよう固体の活性試薬188を室168内に予め配設してもよい。この場合、上記に開示した実施の形態に関して上述したように、図46に示した実施の形態にて、より短い管192を利用することができる、しかし、試料186内にて形成される試薬188の濃度は同一である。
【0045】
図47ないし図49に示すように、フリップ頂部蓋172は突き刺し可能であり、このため特殊な分析機(図示せず)の注射器又は針196によって流体試料26の一部を取り出すことが可能である。
【0046】
図50ないし図52に示すように、複数のハンドル198、200、202には、便宜上、その容積を表示する標識が印刷された寸法の異なる室206、208、210を設けることができる。このことは、容易に且つ手軽に放出し得るよう活性剤、医薬又は同様のものを予め充填した形態にて貯蔵するとき、幾つかの寸法の試料を使用することを容易にする。
【0047】
内部に試料が入ったハンドル198、200、202を輸送のため高密度にて包装することを可能にするため、取り外し可能な張り出し部214を設けることができる。不正開栓表示シール218を設け、この不正開栓表示シールは、流体試料を放出すべく再使用可能なプランジャ222が図55にて示すように、プランジャヘッド224と係合する前に除去することができる。
【0048】
図56及び図57を参照すると、容器14を流体採取位置にて支持するため、ハンドル228が設けられた装置226が示されており、該流体採取位置において、ハンドルはハンドル室236内へ流体を吸引するため吸い上げ部232を有しており、該吸い上げ部は、室の窓224を通して流体試料の少なくとも1つの特定の成分の存在を表示する診断用試薬ストリップ240を更に有する。試薬ストリップ240は、invitroの診断分析を実行するため、当該技術にて周知の任意の適宜の型式のものとすることができる。
【0049】
図58には、流体試料の複数の特定の成分の存在を表示すべくハンドル248の面256に沿って配設された複数の診断用試薬ストリップ250、252、254を有する三角形の断面のハンドル248が示されている。
【0050】
図59を参照すると、ハンドル258は、同時に分析可能である複数(この場合、12)の試料流体の存在を示すべく各矩形の面266に沿って配設された複数の試薬ストリップ260、262、264を有する矩形の断面を備えている。
【0051】
図60ないし図69には、試料276A、278Aを採取するため色々な較正したハンドル276、278を使用する本発明に従った更に別の実施の形態270、272が示されており、この作用は、上述した当初の実施の形態と同一である。不正開栓防止キャップ292を設けることができる。
【0052】
実施の形態270、272は、図示するように、蓋286と、押し出し部材70とを有し、体液290を採取する容器282を有する。
上述したように、流体試料290を容器282から吸引した後、容器282を密封するキャップ294を設けることができる。
【0053】
これらの実施の形態270、272において、容器282は、容器282の底部蓋304に配置された少なくとも1つの診断用試薬ストリップ302を有している。底部蓋304は、透明であり、また、ねじ400を介して取り外して、ストリップ302を底部蓋304を通して視認可能であることに加えて、該ストリップは、図68に示すように、複写機のプレート404の上に配置することにより記録することができる。診断用試薬ストリップ302は、流体を穴402を通うことにより多量に流し又は湿らせる。
【0054】
更に別の装置の実施の形態410が図70に示されている。この実施の形態410は、一体の管418と共に蓋414を有する容器412を備えており、該一体の管418は側壁420と組み合わさって接続部422を形成し、該接続部に対し試料の吸引ハンドル426が図70に示すように取り付けられる。
【0055】
この実施の形態410において、管を保持するハウジング444は、流体試料432を受け入れる取り外し可能な真空圧管430を有しており、この流体試料は、ハウジング444の底部438内に一体化された針436により底部シール434を突き刺すことによって接続部422を介して容器412から採取される。ハンドルハウジング444からの管430の取り外しを容易にするため、テーパー付きの圧縮ばね442が設けられる。
【0056】
底部シール434は自己密封型であり、このため、真空圧を除去すれば、室を検査所まで滅菌状態にて輸送することができる。
図71は、使用し且つ上述したその他の実施の形態と同様に機能する流体(生物学的試料)の採取及び輸送装置450の斜視図であるが、図71には、2つの注射器組立体451、460が平行な配置状態にてその内部に取り付けられたハウジングアダプタ456を備える二重注射器組立体452が示されている。
【0057】
ハウジングアダプタ456は、容器472に対する側壁接続部470にて容器組立体466と取り外し可能に接続されている。
このように、装置450は、単一ではなく、2つの不正開栓防止の尿試料を同時に提供する。試料の一方は、現場での薬物乱用の分析のため、発送する一方、他方の試料は、例えば、必要であれば、確認目的のために尿を提供する個人が保持することができる。
【0058】
図72は、ハウジングアダプタ452の構造及び2つの注射器組立体458、460をその内部に取り付ける方法を示す、図73の線72−72に沿った長手方向断面図である。
【0059】
ハウジングアダプタ452は、二重注射器組立体452を容器472に取り外し可能に接続するため、容器の雄型ルア接続具470と接続される雌型ルアロック領域470を有している。
【0060】
単一の管、針又は導管516は、流体試料を注射器458、460の双方に入れることを可能にする。導管516は、容器472の底部474まで伸びて低出力の患者から受け取った流体を完全に除去する。
【0061】
次に、充填された注射器組立体458、460をハウジングアダプタ456から引き出し、個々に上述した態様にて処理し、また、所望に応じ又は必要に応じて現場での薬物乱用の検査を実行することもできる。ハウジングアダプタ456は、その後に組み立てられる幾つかの部分にて形成することができる。
【0062】
図73は、全体として図70に相応する別の二重体液(生物学的試料)の採取及び輸送装置520の斜視図であり、この装置は、上述した図70に従って使用し且つ機能することを意図しているが、図73には、上述したように2つの真空圧型の試料採取管528、530が平行な配置状態にてその内部に取り付けられた、ハウジングアダプタ526を備える二重の尿試料採取組立体524が示されている。
【0063】
図示するように、ハウジングアダプタ526が側壁接続部534にて容器組立体532と取り外し可能に接続されている(単一の真空圧管の注射器本体に関して図70に示した態様にて)。
【0064】
このように、装置520は、単一ではなくて2つの不正開栓防止の尿試料を同時に提供する。上述したように、試料の一方は薬物分析のため発送し、もう一方は、例えば、必要であれば、確認目的のため尿を提供する個人が保持することができる。
【0065】
図74は、図73の線74−74に沿った長手方向断面図である。
次に、図75及び図76を参照すると、図58及び図59に示した実施の形態と同様であるが、取り付け可能で且つ握り可能なバルブ544を受け入れる側壁542を有する1つの代替的な実施の形態540が示されており、該バルブは、管548を介して生物学的試料を室546内に移送し、検査時、室546の溢れ出しを防止すべく設けられた吸着剤554を有する1つないし4つの診断ストリップパネル552と接触する。
【0066】
図75に示すように、バルブ544は取り外し可能であり、また、所望の標準的な試料の採取量を調節すべく色々な寸法のバルブ(図示せず)を提供することができる。また、流体試料を取り扱う間、流体試料がハンドル540から漏れ出るのを防止するため、キャップ556を設けることもできる。
【0067】
パネルは、尿、血糖、タンパク質、妊娠、排卵、薬剤乱用の検査又は唾液及び血液が流体試料として使用されるIVD検査用の従来の検査パネルとすることができる。このように、本発明は、危険な血液試料の無針の検査を可能にする。
【0068】
図77を参照すると、図70に示した予め真空圧を形成する商業的な管の実施の形態426と同様に作用するため現場の排気した室462を提供する1つの代替的なハンドルの実施の形態560が示されている。
【0069】
実施の形態560において、室562が室562を排気するピストン564を使用することを通じて排気され、キャップ566は、ピストン564が矢印568の方向に引き出されたときにその位置にある。ピストン564の上方への動きはロック569により制限される。このことは、ピストンヘッド574が換気穴576の上方に配設された状態の排気された室560とする。その後、ピストン564は、矢印570で示すように、回転させることで除去され、その解放は、ねじ部572により可能となる。血漿の分離を向上させるため、血塊活性化ゲル573を設けることができる。
【0070】
図78Aを参照すると、次に、キャップ580がハンドル560の上端582の上に配設される。接続部588を介して容器586と相互に接続されたハウジングハンドル584内にハンドル560を挿入すると(図78B参照)、隔膜590を針592にて突き刺してこれにより図70に示した実施の形態426に関して上述したように、その内部に確立された真空圧を介して流体試料が室560に入るようにする。
【0071】
輸送後、キャップ566を取り外し、また、上端582を図79に示すように回転させ換気穴576を露出させ、これにより流体試料594を図示するように室562から放出することが可能となる。
【0072】
図80及び図81を参照すると、特に、例えば、図81に示したように、臍帯702から採取できるような血液試料を採取し、貯蔵し、輸送し且つ放出する装置の本発明に従った更に別の実施の形態700が示されている。
【0073】
体液を採取し、貯蔵し、輸送し且つ放出する装置700は、全体として、閉じられた装置706を含む体液の採取室704を備えている。この閉じられた装置は、容器704の内壁712に固定された隔てたフランジ708、710を有することが好ましく、また、図81に示したように、血液722を臍帯702から搾り出し又は押し出す寸法とされた空隙720をその間に有している。この過程は、臍帯702をフランジ708、710を通して容器704の上側室726内に挿入するステップと、その後、例えば、外科用クランプ732のような従来の手段によって矢印730で示すように臍帯702をフランジの端縁に対して引き出すステップとを含む。
【0074】
図示するように、容器704はV字形断面の底部740を有しており、また、メッシュ板又は同様のもののような分離器742が臍帯702を容器の底部740から吊り下げ、これにより貴重な臍帯の血液試料をV字形の底部740内に自由に採取することを可能にする。
【0075】
図80において、容器704を密封するキャップ760を設けることができる。
図81に示すように、容器704を流体採取位置にて支持するためハンドル760が設けられる。該ハンドルは、管又は針764を通して容器と流体的に連通し、血液試料766を室762内に除去する流体試料室762を更に有している。
【0076】
試料766は、上述した実施の形態又は上述した代替的な実施の形態の任意のものに関して上記に説明したように、ピストンヘッドセット772と共に、従来のピストン770により室762内に吸引することができる。
【0077】
試料766を除去した後、ハンドル760は、上述した実施の形態の任意のものに従って密封し、輸送し且つ流体を放出することができる。容器704と共に、上述した実施の形態のハンドルの任意のものが使用可能であることを理解すべきである。
【0078】
本発明を有益に使用することのできる態様を示す目的のため、本発明に従った特定の生物学的試料を採取し、貯蔵し且つ、輸送する装置に関して上記に説明したが、本発明はこれに限定されるものではないことを理解すべきである。すなわち、本発明は、適宜に、上述した要素を備え、これらの要素から成り又は実質的にこれら要素から成るものとすることができる。更に、一例として開示した本発明は、具体的に開示されていない任意の要素が存在しないときに具体化可能である。従って、当該実施の形態の技術の当業者に案出されるであろう改変例、変更例、又は等価的な配置の任意のもの及び全ては、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲に属するものとみなすべきである。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】全体として、体液の採取容器と、そのキャップと、図1に図示しない容器内に配設された体液の試料を受け取る流体試料室を有するハンドルとを示し、該ハンドルは体液を輸送し且つ放出するため容器から取り外し可能である、本発明に従った体液を採取し、輸送し且つ放出する装置の断面図である。
【図2】全体として、室内に配設されたヘッドと、流体試料を容器内の接続部を通して吸引する先端と、キャップ及びプランジャのストッパとを示す図1に示したハンドルの分解断面図である。
【図3】図2に示したプランジャストッパの平面図である。
【図4】容器内の流体試料の液位を接続部まで上昇させるべく容器内に固定された押し出し部材と共に、容器内にて流体試料を採取する状態を示す図1に示した装置の図である。
【図5】流体試料を接続部を介してハンドル内に吸引する状態を示す図4と同様の図である。
【図6】プランジャをヘッド及びハンドルから取り外す状態を示し、ヘッドが液位をハンドルの換気穴の上方に保つ図5と同様の図である。
【図7】ハンドルの先端を密封すべくキャップを取り付ける状態を示す、図6に示したものと同様の図である。
【図8】プランジャを更に使用せずに、キャップを取り外した状態にて、換気し且つ流体試料を先端を通して放出することを可能にする穴を開放すべく室の一端にて回転可能なストッパを使用する状態を示す図である。
【図9】プランジャを更に使用せずに、キャップを取り外した状態にて、換気し且つ流体試料を先端を通して放出することを可能にする穴を開放すべく室の一端にて回転可能なストッパを使用する状態を示す図である。
【図10】プランジャを更に使用せずに、キャップを取り外した状態にて、換気し且つ流体試料を先端を通して放出することを可能にする穴を開放すべく室の一端にて回転可能なストッパを使用する状態を示す図である。
【図11】容器ハンドルを傾動させることを通じて試料の全体を容器から採取することを可能にする押し出し部材の効率を示す図である。
【図12】容器ハンドルを傾動させることを通じて試料の全体を容器から採取することを可能にする押し出し部材の効率を示す図である。
【図13】容器ハンドルを傾動させることを通じて試料の全体を容器から採取することを可能にする押し出し部材の効率を示す図である。
【図14】容器ハンドルを傾動させることを通じて試料の全体を容器から採取することを可能にする押し出し部材の効率を示す図である。
【図15】容器ハンドルを傾動させることを通じて試料の全体を容器から採取することを可能にする押し出し部材の効率を示す図である。
【図16】流体をハンドル内にて採取し、貯蔵し且つ放出する方法を示す図である。
【図17】流体をハンドル内にて採取し、貯蔵し且つ放出する方法を示す図である。
【図18】流体をハンドル内にて採取し、貯蔵し且つ放出する方法を示す図である
【図19】中央管及びフロート装置と共に、流体試料を室内に吸引すべく室の一端に配設された握り可能なバルブを有するハンドルに対する本発明の別の実施の形態を示す図である。
【図20】中央管及びフロート装置と共に、流体試料を室内に吸引すべく室の一端に配設された握り可能なバルブを有するハンドルに対する本発明の別の実施の形態を示す図である。
【図21】中央管及びフロート装置と共に、流体試料を室内に吸引すべく室の一端に配設された握り可能なバルブを有するハンドルに対する本発明の別の実施の形態を示す図である。
【図22】中央管及びフロート装置と共に、流体試料を室内に吸引すべく室の一端に配設された握り可能なバルブを有するハンドルに対する本発明の別の実施の形態を示す図である。
【図23】中央管及びフロート装置と共に、流体試料を室内に吸引すべく室の一端に配設された握り可能なバルブを有するハンドルに対する本発明の別の実施の形態を示す図である。
【図24】中央管及びフロート装置と共に、流体試料を室内に吸引すべく室の一端に配設された握り可能なバルブを有するハンドルに対する本発明の別の実施の形態を示す図である。
【図25】中央管及びフロート装置と共に、流体試料を室内に吸引すべく室の一端に配設された握り可能なバルブを有するハンドルに対する本発明の別の実施の形態を示す図である。
【図26】中央管及びフロート装置と共に、流体試料を室内に吸引すべく室の一端に配設された握り可能なバルブを有するハンドルに対する本発明の別の実施の形態を示す図である。
【図27】中央管及びフロート装置と共に、流体試料を室内に吸引すべく室の一端に配設された握り可能なバルブを有するハンドルに対する本発明の別の実施の形態を示す図である。
【図28】中央管及びフロート装置と共に、流体試料を室内に吸引すべく室の一端に配設された握り可能なバルブを有するハンドルに対する本発明の別の実施の形態を示す図である。
【図29】ポートを密封し且つ露出させるべく取り外し可能又は分離可能なテープ部材を示す、本発明の1つの実施の形態の図である。
【図30】ポートを密封し且つ露出させるべく取り外し可能又は分離可能なテープ部材を示す、本発明の1つの実施の形態の図である。
【図31】ポートを密封し且つ露出させるべく取り外し可能又は分離可能なテープ部材を示す、本発明の1つの実施の形態の図である。
【図32】ポートを密封し且つ露出させるべく取り外し可能又は分離可能なテープ部材を示す、本発明の1つの実施の形態の図である。
【図33】ポートを密封し且つ露出させるべく取り外し可能又は分離可能なテープ部材を示す、本発明の1つの実施の形態の図である。
【図34】ポートを密封し且つ露出させるべく取り外し可能又は分離可能なテープ部材を示す、本発明の1つの実施の形態の図である。
【図35】ポートを密封し且つ露出させるべく取り外し可能又は分離可能なテープ部材を示す、本発明の1つの実施の形態の図である。
【図36】ポートを密封する引延ばし可能な弾性部材と、弾性部材を引延ばしてポートを開放する機構とを利用する状態を示す図である。
【図37】ポートを密封する引延ばし可能な弾性部材と、弾性部材を引延ばしてポートを開放する機構とを利用する状態を示す図である。
【図38】ポートを密封する引延ばし可能な弾性部材と、弾性部材を引延ばしてポートを開放する機構とを利用する状態を示す図である。
【図39】ポートを密封する引延ばし可能な弾性部材と、弾性部材を引延ばしてポートを開放する機構とを利用する状態を示す図である。
【図40】ポートを密封する引延ばし可能な弾性部材と、弾性部材を引延ばしてポートを開放する機構とを利用する状態を示す図である。
【図41】ポートを密封する引延ばし可能な弾性部材と、弾性部材を引延ばしてポートを開放する機構とを利用する状態を示す図である。
【図42】ポートを密封する引延ばし可能な弾性部材と、弾性部材を引延ばしてポートを開放する機構とを利用する状態を示す図である。
【図43】ポートを密封する引延ばし可能な弾性部材と、弾性部材を引延ばしてポートを開放する機構とを利用する状態を示す図である。
【図44】室内にて流体と混合するように固体又は液体の活性試薬にて室を予め装填すると共に、取り外し可能なバルブ及び蓋の装置を使用する状態を示す図である。
【図45】室内にて流体と混合するように固体又は液体の活性試薬にて室を予め装填すると共に、取り外し可能なバルブ及び蓋の装置を使用する状態を示す図である。
【図46】室内にて流体と混合するように固体又は液体の活性試薬にて室を予め装填すると共に、取り外し可能なバルブ及び蓋の装置を使用する状態を示す図である。
【図47】特殊な分析機の注射器又は針によって流体試料を除去することを可能にする突き刺し可能な部分を有する蓋を更に利用する、本発明の1つの実施の形態を示す図である。
【図48】特殊な分析機の注射器又は針によって流体試料を除去することを可能にする突き刺し可能な部分を有する蓋を更に利用する、本発明の1つの実施の形態を示す図である。
【図49】特殊な分析機の注射器又は針によって流体試料を除去することを可能にする突き刺し可能な部分を有する蓋を更に利用する、本発明の1つの実施の形態を示す図である。
【図50】本発明に従ってプランジャを取り付けるため、取り外し可能な張出し部及び安全のため密封可能な頂部及び先端のような更なる作用部と共に、較正した貯蔵室を使用して活性剤の予め充填した注射器を受け入れる本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図51】本発明に従ってプランジャを取り付けるため、取り外し可能な張出し部及び安全のため密封可能な頂部及び先端のような更なる作用部と共に、較正した貯蔵室を使用して活性剤の予め充填した注射器を受け入れる本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図52】本発明に従ってプランジャを取り付けるため、取り外し可能な張出し部及び安全のため密封可能な頂部及び先端のような更なる作用部と共に、較正した貯蔵室を使用して活性剤の予め充填した注射器を受け入れる本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図53】本発明に従ってプランジャを取り付けるため、取り外し可能な張出し部及び安全のため密封可能な頂部及び先端のような更なる作用部と共に、較正した貯蔵室を使用して活性剤の予め充填した注射器を受け入れる本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図54】本発明に従ってプランジャを取り付けるため、取り外し可能な張出し部及び安全のため密封可能な頂部及び先端のような更なる作用部と共に、較正した貯蔵室を使用して活性剤の予め充填した注射器を受け入れる本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図55】本発明に従ってプランジャを取り付けるため、取り外し可能な張出し部及び安全のため密封可能な頂部及び先端のような更なる作用部と共に、較正した貯蔵室を使用して活性剤の予め充填した注射器を受け入れる本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図56】ハンドル室が流体試料を室内に導入する吸上げ部を有する本発明の更に別の実施の形態を示す図であり、この実施の形態において、流体試料の少なくとも1つの特定の成分が存在することを示すため少なくとも1つの試薬ストリップを室の窓を通して見ることができ、三角形又は矩形の形状の室を使用することを通じて多数の検査を同時に実行することができる。
【図57】ハンドル室が流体試料を室内に導入する吸上げ部を有する本発明の更に別の実施の形態を示す図であり、この実施の形態において、流体試料の少なくとも1つの特定の成分が存在することを示すため少なくとも1つの試薬ストリップを室の窓を通して見ることができ、三角形又は矩形の形状の室を使用することを通じて多数の検査を同時に実行することができる。
【図58】ハンドル室が流体試料を室内に導入する吸上げ部を有する本発明の更に別の実施の形態を示す図であり、この実施の形態において、流体試料の少なくとも1つの特定の成分が存在することを示すため少なくとも1つの試薬ストリップを室の窓を通して見ることができ、三角形又は矩形の形状の室を使用することを通じて多数の検査を同時に実行することができる。
【図59】ハンドル室が流体試料を室内に導入する吸上げ部を有する本発明の更に別の実施の形態を示す図であり、この実施の形態において、流体試料の少なくとも1つの特定の成分が存在することを示すため少なくとも1つの試薬ストリップを室の窓を通して見ることができ、三角形又は矩形の形状の室を使用することを通じて多数の検査を同時に実行することができる。
【図60】上記に示した構成要素を利用し、また、容器の底部に配設され且つ視認可能であると共に、図68に特に従来の複写機によって記録可能である少なくとも1つの試薬ストリップを更に示す、本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図61】上記に示した構成要素を利用し、また、容器の底部に配設され且つ視認可能であると共に、図68に特に従来の複写機によって記録可能である少なくとも1つの試薬ストリップを更に示す、本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図62】上記に示した構成要素を利用し、また、容器の底部に配設され且つ視認可能であると共に、図68に特に従来の複写機によって記録可能である少なくとも1つの試薬ストリップを更に示す、本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図63】上記に示した構成要素を利用し、また、容器の底部に配設され且つ視認可能であると共に、図68に特に従来の複写機によって記録可能である少なくとも1つの試薬ストリップを更に示す、本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図64】上記に示した構成要素を利用し、また、容器の底部に配設され且つ視認可能であると共に、図68に特に従来の複写機によって記録可能である少なくとも1つの試薬ストリップを更に示す、本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図65】上記に示した構成要素を利用し、また、容器の底部に配設され且つ視認可能であると共に、図68に特に従来の複写機によって記録可能である少なくとも1つの試薬ストリップを更に示す、本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図66】上記に示した構成要素を利用し、また、容器の底部に配設され且つ視認可能であると共に、図68に特に従来の複写機によって記録可能である少なくとも1つの試薬ストリップを更に示す、本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図67】上記に示した構成要素を利用し、また、容器の底部に配設され且つ視認可能であると共に、図68に特に従来の複写機によって記録可能である少なくとも1つの試薬ストリップを更に示す、本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図68】上記に示した構成要素を利用し、また、容器の底部に配設され且つ視認可能であると共に、図68に特に従来の複写機によって記録可能である少なくとも1つの試薬ストリップを更に示す、本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図69】上記に示した構成要素を利用し、また、容器の底部に配設され且つ視認可能であると共に、図68に特に従来の複写機によって記録可能である少なくとも1つの試薬ストリップを更に示す、本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図70】流体試料を容器の底部から吸引する容器の壁の形態を示し、また、ハンドルから取り外し可能である真空圧ファイル内に流体試料を導入する機構と共に、流体を容器から吸引する真空圧室を有するハンドルとして真空圧管ホルダを利用する本発明の別の実施の形態を示す図である。
【図71】本発明の二重注射器の実施の形態を示す図である。
【図72】本発明の二重注射器の実施の形態を示す図である。
【図73】本発明に従った二重管ホルダの1つの代替的な実施の形態を示す図である。
【図74】本発明に従った二重管ホルダの1つの代替的な実施の形態を示す図である。
【図75】バルブと、流体を多量に流し且つ浸漬させることにより湿らすことのできる検査ストリップとを利用する本発明に従ったハンドルの更に別の実施の形態を示す図である。
【図76】バルブと、流体を多量に流し且つ浸漬させることにより湿らすことのできる検査ストリップとを利用する本発明に従ったハンドルの更に別の実施の形態を示す図である。
【図77】流体試料を吸引すべくハンドル内に真空圧を発生させる取り外し可能なプランジャを利用するハンドルの実施の形態の図である。
【図78】流体試料を吸引すべくハンドル内に真空圧を発生させる取り外し可能なプランジャを利用するハンドルの実施の形態の図である。
【図79】流体試料を吸引すべくハンドル内に真空圧を発生させる取り外し可能なプランジャを利用するハンドルの実施の形態の図である。
【図80】臍帯の血液及び胎児の幹細胞に特に適した臍帯の血液を採取し、貯蔵し、輸送し且つ放出する装置を示す図である。
【図81】臍帯の血液及び胎児の幹細胞に特に適した臍帯の血液を採取し、貯蔵し、輸送し且つ放出する装置を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
体液を採取し、輸送し且つ放出する装置において、
体液を採取する容器と、
前記容器を流体の採取位置にて支持するハンドルであって、体液の試料を受け取り得るように前記容器と流体的に連通した流体試料室を有し、体液試料を輸送し、貯蔵し且つ放出するため前記容器から取り外すことができるハンドルと
を備える、体液を採取し、輸送し且つ放出する装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、前記ハンドルは、各々が体液の別個の試料を受け入れる複数の流体試料室を備える、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置において、前記ハンドルは、試料の吸引プランジャを備え、前記吸引プランジャは、前記流体試料室内に配設されたヘッドと、前記流体試料を接続部を通して容器内に吸引する先端とを有する、装置。
【請求項4】
請求項3に記載の装置において、前記吸引プランジャは、前記ヘッド及び前記ハンドルから取り外し可能であり、前記装置は、前記ハンドルを流体試料と共に安全に輸送するのを容易にする先端キャップを更に備える、装置。
【請求項5】
請求項4に記載の装置において、前記流体試料室は、前記先端と対向した一端に回転可能なストッパと、空気抜き孔とを有し、前記空気抜き孔は、前記ストッパの回転により露出され、前記キャップを取り外した前記先端を通して流体試料を放出可能な位置に配設される、装置。
【請求項6】
請求項1に記載の装置において、前記容器は、前記容器内の流体試料の液位を接続部まで上昇させる位置において前記容器内に固定された押し出し部材を有する、装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置において、前記流体連通部は、前記容器の側壁を通り且つ前記容器の底部から隔てられた接続部を有する、装置。
【請求項8】
請求項7に記載の装置において、前記容器は、前記容器内の流体試料の液位を接続部まで上昇させる位置において前記容器内に固定された押し出し部材を有する、装置。
【請求項9】
請求項1に記載の装置において、前記ハンドルは、流体試料を前記流体試料室内に吸引すべく前記流体試料室の一端に配設された把持可能なバルブを更に備える、装置。
【請求項10】
請求項4に記載の装置において、前記先端から隔たった位置において密封及び密封解除可能な前記流体試料室の側壁開口部を更に備え、前記側壁開口部を非密封状態にすることにより試料流体を前記先端を通して放出可能な、装置。
【請求項11】
請求項10に記載の装置において、前記側壁開口部を密封する分離可能なテープ部材を更に有する、装置。
【請求項12】
請求項10に記載の装置において、前記側壁開口部を密封する引き伸ばし可能な弾性部材と、前記弾性部材を引き伸ばして前記側壁開口部を露出させる機構とを更に備える、装置。
【請求項13】
請求項9に記載の装置において、前記流体試料室は、接続部を通して流体試料を前記容器内に吸引する先端と、前記先端から隔てられた位置に配設された一端を通して流体試料を前記流体試料室内に導入する可動の中央管とを有し、前記先端は把持可能なバルブの下方に配設される、装置。
【請求項14】
請求項13に記載の装置において、前記流体試料室内の流体試料の液位を表示し得るよう室内に配設されたフロートを更に有する、装置。
【請求項15】
請求項14に記載の装置において、前記中央管は、前記流体試料室内において長手方向に動き得るように前記先端内に摺動可能に受け入れられ、かつ前記中央管は、側壁開口部を有し、前記側壁開口部は、前記中央管が第一の位置にある場合に前記先端により密封される一方、前記中央管が第二の位置にある場合に非被覆状態とされ、流体試料を前記先端を通して排出可能とする、装置。
【請求項16】
請求項15に記載の装置において、前記先端を密封すると共に、前記中央管を第一の位置から第二の位置まで動かすキャップを更に備える、装置。
【請求項17】
請求項16に記載の装置において、前記キャップは、深さの異なる2つの対向したキャビティを有し、第一のキャビティは、前記中央管と係合することなく前記先端を密封することを可能にし、第二のキャビティは、前記中央管と係合し且つ前記中央管を第二の位置まで動かすことにより前記先端を密封することを可能にする、装置。
【請求項18】
請求項9に記載の装置において、前記バルブは前記流体試料室から取り外すことができ、前記流体試料室の頂部を覆うため閉塞可能な蓋が設けられる、装置。
【請求項19】
請求項18に記載の装置において、前記容器は、前記容器内の流体試料の液位を接続部まで上昇させる位置において前記容器内に固定された押し出し部材を有する、装置。
【請求項20】
請求項18に記載の装置において、前記蓋は、流体試料を注射器によって除去することを可能にする突き刺し可能な部分を有する、装置。
【請求項21】
請求項1に記載の装置において、流体試料により溶解するように前記流体試料室内に配設された固体の活性試薬を更に備える、装置。
【請求項22】
請求項21に記載の装置において、試料の測定された量を制御する中央管を更に備える、装置。
【請求項23】
請求項1に記載の装置において、流体試料と混合するように前記流体試料室内に配設された液体の活性試薬を更に備える、装置。
【請求項24】
請求項23に記載の装置において、試料の測定された量を制御する中央管を更に備える、装置。
【請求項25】
請求項1に記載の装置において、前記流体試料室は、最初に、試料を容器から吸引するための負圧を有する、装置。
【請求項26】
請求項25に記載の装置において、ハンドルは真空圧管ホルダを有する、装置。
【請求項27】
請求項25に記載の装置において、前記流体試料室内に配設されたプランジャヘッドと、取り外し可能な頂部室シールと、流体試料を先端を通して室から放出すべくヘッドに取り付け可能なプランジャとを更に備える、装置。
【請求項28】
請求項1に記載の装置において、前記ハンドルの前記流体試料室は、流体試料を室内に吸引する吸上げ部を有する、装置。
【請求項29】
請求項28に記載の装置において、流体試料の少なくとも1つの特定の成分の存在を表示し得るように、前記流体試料室の窓を通して視認可能な少なくとも1つの試薬ストリップを更に備える、装置。
【請求項30】
請求項29に記載の装置において、前記流体試料室は矩形の断面であり、流体試料の複数の特定の成分の存在を表示し得るよう矩形の面の各々に沿って複数の試薬ストリップが配設される、装置。
【請求項31】
請求項29に記載の装置において、前記流体試料室は三角形の断面であり、流体試料の複数の特定の成分の存在を表示し得るよう三角形の面の各々に沿って複数の試薬ストリップが配設される、装置。
【請求項32】
請求項1に記載の装置において、前記容器の底部にあり且つ視認可能である少なくとも1つの試薬ストリップを更に備える、装置。
【請求項33】
体液を採取し、貯蔵し、輸送し且つ放出する装置において、
体液を採取する容器と、
容器内に配設された体液の絞り出し器と、
容器を流体の採取位置にて支持するハンドルであって、体液の試料を受け取り得るように前記容器と流体的に連通した流体試料室を有し、体液試料を貯蔵し、輸送し且つ放出するため前記容器から取り外すことができるハンドルと
を備える、体液を採取し、貯蔵し、輸送し且つ放出する装置。
【請求項34】
請求項33に記載の装置において、前記容器は、V字形の断面の底部を有し、前記装置は、前記搾り出し器と前記容器の前記底部との間に配設された分離器を更に備える、装置。
【請求項35】
請求項34に記載の装置において、前記搾り出し器は、前記容器の内壁に固定されたフランジと、血液を搾り出す状態において臍帯と係合する寸法とされた空隙とを有する、装置。
【請求項36】
請求項35に記載の装置において、前記ハンドルは、各々が体液の試料を受け入れる複数の流体試料室を備える、装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78A】
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【図78B】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【公表番号】特表2008−509392(P2008−509392A)
【公表日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−524855(P2007−524855)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/026847
【国際公開番号】WO2006/020421
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(506003174)
【Fターム(参考)】