説明

生物測定学的に可能にされプログラム出来る磁気ストライプを使って処理を可能にするシステム、方法及び装置

本発明は、基盤内に配置され常時は不活性の磁場発生器(308)と、該基盤上の設置された生物測定学的センサー(310)と、該基盤内に配置されたメモリー(312)とそして該基盤内に配置され、該磁場発生器(308)、該生物測定学的センサー(310)及び該メモリー(312)と通信可能に接続されたプロセサー(314)と、を有するユーザーデバイスを備えるシステム、方法及び装置を提供する。該プロセサー(314)は、ユーザーが該装置を使うようオーソライズされていることを検証するため該生物測定学的センサー(310)からの受信した生物測定学的情報を処理し、該ユーザーが検証された時該磁場発生器(308)を賦活するよう、動作可能である。又電源(316)が該基盤内に配置されている。該磁場発生器(308)は磁気ストライプ及び1つ以上の誘導コイルを使って空間的に変化する磁気信号を創るか、又は磁気ストライプカードを磁気カードリーダー(330)を通してスワイプすることから得られるデータをエミュレートするために時間変化する磁気信号を創る、ことが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は商業的でセキュリテイ(security)に係わる処理(commercial and security related transactions)の認証(authentication)及び処置(processing)で使われる電子的なデバイス及び機器に分野に関してとり、特に生物測定学的に(biometrically)可能にされプログラム出来る磁気ストライプ(magnetic stripe)を使って処理を可能にする(enabling)システム、方法及び装置に関する。
【従来技術】
【0002】
現在の磁気ストライプカード(magnetic stripe cards)のセキュリテイは、偽造カード(fake cards)を作り、使うためのカード盗難及びカードデータの’スキミング(skimming)’の容易さのため疑わしい。図1に示す様に、アクセス(access)、クレディット、デビット(debit)、同定(identification)、セキュリテイ、価値内蔵(stored value)、そして特定ベンダー向け(vendor−specific)、等のカードの様な、現在の磁気ストライプカード100は典型的に磁気材料のストリップ(strip)102を有し、該ストリップはプラスチック又は積層基盤(plastic or laminated substrate)104内に埋め込まれた、磁気ストライプと普通呼ばれる。この磁気ストライプ102は名前、勘定番号(account number)、カード満了期日(card expiration date)、そして他の重要情報の様な、該カード保持者(cardholder)のデータを帯びている。この情報は該磁気ストライプ102内の3つのデータトラック(three data tracks)内に記憶されるのが典型的で、該トラックは磁化のパターン(pattern of magnetization)を担い、該パターンは記憶された情報の磁気的表現である。カード保持者名、勘定番号、満了期日、発行者、署名ストライプ(signature stripe)、検証コード(validation code)、写真、他の様な、当業者に良く知られた磁気ストライプカード100の他の共通的特徴は示されてない。該磁気ストライプ102上の磁気パターンは容易に創られ、読まれそして壊される。結果として、情報記憶及び認証用に磁気ストライプ102にのみ依存するカード100のセキュリテイは低く、非常に微妙な情報に係わる応用でのそれらの使用を疑わしくする。これらの種類のカードは容易に盗まれそして/又は該データは偽の又は偽造のカード(fake or counterfeit cards)を創り、使うためにスキムされる。
【0003】
情報保持カード(information bearing cards)のセキュリテイを増す1つの方法は、チップカード(chip cards)とも呼ばれる、スマートカード(smart cards)の使用である。スマートカード200も磁気ストライプを有するが、それらは、図2に示す様にカード保持者の情報を記憶するために、ターミナル202の下のプラスチック又は積層基盤204内に埋め込まれた、普通制御器(controller)又はプロセサー(processor)とも呼ばれる、集積回路(integrated circuit)に主として依存している。該集積回路は特殊リーダー(special reader)とインターフエースするよう設計された1セットの金属ターミナル202と通信用に接続される。カード保持者名、勘定番号、満了期日、発行者、署名ストライプ、検証コード、写真、他の様な、当業者に公知のスマートカード200の他の共通的特徴は示されない。スマートカード200は1枚のカード又は他の媒体上に、多数の応用(applications)又は勘定を組み込むことが出来る。結果として、スマートカード200は与えられたカード又はデバイスの有効性とセキュリテイを改善する実行可能な方法(viable way)として広く認識される。この様なスマートカード200は世界中で事実上全体的カードリーダーインフラストラクチャー(entire card reader infrastructure)を現在形成する標準磁気ストライプリーダーとは異なるリーダー(different reader)を必要とする。結果として、“真の(true)”スマートカード(磁気ストライプを有しない)の採用と広まった使用は遅くなっている。
【0004】
アダプターか又はプログラム可能な磁気ストライプか何れかを使ってスマートカードの柔軟性とセキュリテイの特徴の幾らかを磁気ストライプカード内に組み込む種々の妥協技術が開発されて来た。例えば、スマートカードから磁気ストライプへのアダプター(smart card to magnetic stripe adapter)が、ジャコブワイワォング(Jacob Y. Wong)による“進んだ磁気ストライプブリッジ(Advanced Magnetic Stripe Bridge){エイエムエスビー(AMSB)}”の名称の2003年3月27日発行の特許文献1で開示されている。該ワォングの特許出願は、磁気ストライプの無いスマートカード又は他のカードが該ブリッジ内に置かれ、電気的に該カードに接続されるよう磁気ストライプカードリーダーで使われるアダプター又はブリッジを説明している。該ブリッジはクレディットカードの寸法である1つのエッジを有するので、該カードがなお該ブリッジ内にある間に、該ブリッジは該磁気ストライプリーダーを通してスワイプ(swiped)され得る。この繋がり(link)が起こると、典型的磁気カードのトラック(複数を含む)を磁気ストライプリーダーを通してスワイプすることにより発生されるデータをエミュレート(emulates)するフオーマットで、該カードからのデータは該ブリッジを通してカード上のプロセサー(on−card processor)から送信される。結果として、該磁気ストライプリーダーは該磁気ストライプ無しカードからのデータを受け入れることが出来る。同様に、1開発者、ビボッテック社(ViVOTech, Inc.)は磁気ストライプリーダー内に固定ブリッジを置くが、該リーダーは無線周波(radio frequency)(“RF”)データを受信することが出来て、次いで該リーダとの該カードの物理的接触を要することなく処理(transaction)を完了するためにRFを介してデータの該磁気ストライプリーダー内への供給(feed)をエミュレートする。これらの技術の両者は、データが該カードから読まれることが出来るように、カードリーダーインフラストラクチャーに付加される固定か又はモバイル(mobile)か何れかのアダプターを要する。これは可能であるが、それはなお、該カードの拘束されない使用(unfettered use)のためには望ましくない世界的なインフラストラクチャーへの修正である。この様なブリッジの使用は煩わしく、コストを追加し、信頼性を下げる。加えて、この方法も又オーソライズされてない個人によるスキミング又は使用に対する保護を提供するためのそのユーザーの認証を組み入れてない。
【0005】
プログラム可能な磁気ストライプの使用はジェイ.カールクーパー(J. Carl Cooper)による“汎用クレディットカード装置と方法(Universal Credit Card Apparatus and Method)”の名称の2002年1月10日発行の特許文献2で開示されている。該クーパー特許出願は、カードを説明しているが、該カードでは、1つのコイルが該カード上の磁気ストライプ上の各データビットの下にある様な、多数の電気コイルが該カード内に作り込まれるので、各コイルは、該カード上のプロセサーの制御下で励起されると、磁場(magnetic field)を創り、該磁場は該磁気トラック内のデータビット(data bit)を0か又は1か何れかとなるよう磁化(magnetize)することが出来て、それにより2進コード(binary code)を生じ、該コードは、磁気ストライプカード用ISO標準(ISO standard)に従い適用されると、標準的カードリーダーにより読むことが出来る。このカード上の能力が出現すると、該プロセサーは該プロセサーのメモリー内に記憶されたどんなデータも該カード上の磁気ストライプに本質的に(essentially)“書く(write)”ことが出来る。アダプターに於ける様に、該クーパー特許出願は、オーソライズされない人によるカードのスキミング又は使用に対する何らの保護も提供しない。更に、(磁気ストライプ上の各データビットの下に1つの)多数の個別コイルが必要なために、これらのコイルのカード上の設計への付加時、著しいコストが招かれる。この様なカードの電力要求も問題である。
【0006】
従って、スマートカードの利点を有し、アダプターの使用無しで磁気ストライプリーダーとインターフエース(interface)する実用的で、安全なカードの必要がある。更に、該デバイス上の多数の勘定内のデータの紛失(loss)又は不正取り込み(fraudulent capture)の場合にデバイス保持者へのリスクを減らすために、多数勘定/応用(multiple account/ application)のカード及びデバイス内での適当な認証を求めるニーヅがある。
【特許文献1】米国特許出願公開第2003/0057278A1号明細書、“Advanced Magnetic Stripe Bridge(AMSB)”、Jacob Y. Wong、published on March 27, 2003
【特許文献2】米国特許出願公開第2002/0003169A1号明細書、“Universal Credit Card Apparatus and Method”、J. Carl Cooper、published on January 10, 2002
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、スマートカードの利点を有し、アダプター又はブリッジの使用無しに現在の世界中の磁気ストライプリーダーとインターフエースする、実用的で安全なカード又はデバイス用のシステム、方法及び装置を提供する。更に、本発明は、該デバイスの紛失、又は該デバイス上の多数の勘定内のデータの不正な取り込み、による該デバイス保持者へのリスクを減じるために多数の勘定/応用のカード及びデバイスでの適当な認証を許容する。結果として、本発明は、アクセス、クレディット、デビット、同定、セキュリテイ、価値内蔵及び特定ベンダー向け、のカード及び/又はデバイスを使って、セキュリテイ及び/又は商業的処理用の安全で柔軟なシステムを提供する。
【0008】
ここで説明される本発明は、該ストライプのトラック内のデータが、該カード又はデバイスのプロセサー/制御器内のロジックにより空間的に操作され、管理され得る様な、ユーザーのカード/デバイス上の生物測定学的認証とプログラム可能な磁気ストライプの使用により磁気ストライプカード及びデバイス用の厳重な保護を提供する。これは磁気ストライプデータがカード保持者の保護用に修正されるか完全に消され、そして次いで該カード又はデバイス内に組み込まれたプログラム可能な特徴により要求に応じて(on−demand)で創り直されることを可能にする。代わりに、該データは該カード上のプロセサー/制御器内に記憶され、次いで時間変化する信号(time−varying signal)を介してカードリーダーへ送信され、それにより該磁気カードリーダーを通した磁気ストライプのスワイプをエミュレートする。加えて、該カード又はデバイスは非接触通信システムを介してこの様な情報を提供することが出来る。又これらの能力はデータ及び応用の多数のセットが1つのカード、デバイス又は媒体(media)上に組み込まれることを可能にし、それによりそれを、該カード上のプロセサーのメモリーから該磁気ストライプ上に1時的にダウンロードされ、望まれる応用に使われ、そして次いで修正又は消去され得る、多数セットのデータ(例えば、勘定)及び/又は応用を有する汎用カード/デバイスにする。最後に、上記特徴の幾つか又は全部は、該カードのオーナーがそれらをカード上の生物測定学的センサーと該カード保持者に予め登録されるロジックの使用によりイネーブル(enables)にするまでディスエイブル(disabled)にされることが可能である。結果として、最大のセキュリテイが保証されるが、それは該カードは、もしそれが紛失されたり又は盗まれた場合、使用され得ず、該オーナーによりオーソライズされた基本的処理に続く磁気ストライプデータの敏速な修正と消去により、スキミングは事実上除かれ得るからである。
【0009】
本発明は、基盤と、該基盤内に配置され常時は不活性である磁場発生器(magnetic field generator)と、該基盤上の設置された生物測定学的センサー(biometric sensor)と、該基盤内に配置されたメモリーと、そして該磁場発生器、該生物測定学的センサー及び該メモリーと通信可能に接続され該基盤内に配置されたプロセサーと、を有する装置又はユーザーデバイスを提供する。該プロセサーは、ユーザーが該装置を使うようオーソライズされていることを検証するために該生物測定学的センサーから受信した生物測定学的情報を処理し、そして該ユーザーが検証されると該磁場発生器を賦活するよう動作可能である。又電源が該基盤内に配置され、該磁場発生器、該生物測定学的センサーそして該プロセサーへ電気的に接続される。該磁場発生器は磁気ストライプ及び1つ以上の誘導コイルを使って空間的磁気信号を創るか、又は磁気カードリーダーを通して磁気ストライプカードをスワイプすることから得られるデータをエミュレートするために時間変化する磁気信号を創ることが出来る。結果として、該磁場発生器はプログラム可能な磁気ストライプをエミュレートする。
【0010】
本発明は又1人以上のユーザーに付随する情報を含む装置と、常時は不活性である磁場発生器とそして生物測定学的センサーと、を使って、処理を可能にする方法を提供する。該方法は、該生物測定学的センサーからの認証データを受信する過程と、該認証データが該ユーザーの1人用に有効であるかどうかを決定する過程と、そして該認証データが有効な時は何時も、該磁場発生器を賦活しそして該認証されたユーザーに付随する情報に対応する磁気信号を発生する過程と、を具備する。該方法はコンピュータ読み出し可能な媒体内に具体化された、ミドルウエア(middleware)の様な、コンピュータプログラムにより行われ、そこでは各過程は1つ以上のコードセグメントとして実現される。
【0011】
加えて、本発明は、1つ以上のユーザーデバイスと、該ユーザーデバイスと通信するよう動作可能な1つ以上のシステムインターフエースと、そして該1つ以上のシステムインターフエースと通信可能に接続されたシステムプロセサーと、を有するシステムを提供する。各ユーザーデバイスは基盤と、該基盤内に配置され常時は不活性である磁場発生器と、該基盤上に設置された生物測定学的センサーと、該基盤内に配置されたメモリーとそして該基盤内に配置され、該磁場発生器、該生物測定学的センサーそして該メモリーと通信可能に接続されたデバイスプロセサーと、を有する。該デバイスプロセサーは、ユーザーが該装置を使うようオーソライズされていることを検証するため該生物測定学的センサーから受信した生物測定学的情報を処理し、該ユーザーが検証されると該磁場発生器を賦活するよう動作可能である。該ユーザーデバイスは又該基盤内に配置され、該磁場発生器、該生物測定学的センサーそして該デバイスプロセサーと電気的に接続された電源を有する。
【実施例1】
【0012】
本発明の種々の実施例の生産と応用が商業的な及び安全関連の処理(transactions)の認証及び処置に関連して下記で詳細に論じられるが、本発明が広い種類の特定の文脈で具体化される多くの応用可能な新規概念を提供することは評価されるべきである。ここで論じられる特定の実施例は、本発明品を作り、使う特定の方法の図解に過ぎず、本発明の範囲を限定するわけではない。
【0013】
本発明は、スマートカードの利点を有し、アダプター又はブリッジの使用無しに現在の世界的な磁気ストライプリーダとインターフエースする、実用的で安全なカード又はデバイスのためのシステム、方法及び装置を提供する。更に、本発明は、該デバイスの紛失又
は該デバイス上の多数の勘定(accounts)内のデータの不正な取り込み、による該デバイス保持者へのリスクを減じるために、多数の店用カード/応用カード(account/application cards)に於ける適切な認証を可能にする(allow for)。結果として、本発明は、アクセス、クレディット、デビット、同定、セキュリテイ、価値内蔵及び特定ベンダー向け、のカード及び/又はデバイスを使うセキュリテイ及び/又は商業的処理用の安全で柔軟なシステムを提供する。
【0014】
ここで説明する本発明は、該ストライプのトラック内のデータが該カード又はデバイスのプロセサー/制御器内のロジックにより操作及び管理され得るよう、ユーザーのカード/デバイス上の生物測定学的認証と、プログラム可能な磁気ストライプと、の使用により磁気ストライプカード及びデバイスついての厳格な防御(stringent protections)を提供する。これは磁気ストライプデータが、該カード保持者の防御用に修正又は完全消去され、次いで該カード又はデバイスに組み入れられたプログラム可能な特徴によって、要求に応じて(on−demand)創り直されることを可能にする。代わりに、該データはカード上のプロセサー/制御器内に記憶され、次いで時間変化する信号を介してカードリーダーへ送信され、それにより磁気カードリーダーを通した磁気ストライプのスワイプをエミュレートする。加えて、該カード又はデバイスはこの様な情報を非接触通信システムを経由して提供出来る。これらの能力は又多数セットのデータ及び応用が1つのカード、デバイス又はメディア上に組み込まれることを可能にして、それによりそれを、該カード上のプロセサーのメモリーから該磁気ストライプ上に1時的にダウンロードされ、望まれる応用に使用され、そして次いで修正又は消去される多数セットデータ(勘定)及び/又は応用を有する汎用カード/デバイスにする。最後に、上記特徴の幾つか又は全部は、該カードのオーナーがそれらを、カード上の生物測定学的センサーと、該カード保持者に予め登録されたロジックと、の使用によりイネーブルにするまでディスエーブルにされることが出来る。結果として、該カードは、もしそれが紛失される又は盗まれた場合、使われ得ず、そして該オーナーによりオーソライズされた基本的処理に続く該磁気ストライプデータの敏速な修正又は消去により、スキミングは事実上排除され得るので、最大のセキュリテイが保証される。
【0015】
今図3を参照すると、本発明の1実施例による処理を可能にするためのシステム300のブロック線図が示されている。特に、本発明は、1つ以上のユーザーデバイス302、該ユーザーデバイス(複数を含む)302と通信するよう動作可能な1つ以上のシステムインターフエース304そして該1つ以上のシステムインターフエース304に通信可能に接続されたシステムプロセサー又は制御器306を有するシステム300を提供する。各ユーザーデバイス302は、常時は不活性の磁場発生器308,生物測定学的センサー310,メモリー312,デバイスプロセサー又は制御器314そして電源316を有する。該メモリー312とデバイスプロセサー314は1つの集積回路内に集積されてもよい。該デバイスプロセサー314は又スマートカードプロセサー(smart card
processor)と特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit){“エイシック(ASIC)”}チップを有してもよい。加えて、該電源316は電力管理ユニット(power management unit)318により制御されてもよい。該磁場発生器308,生物測定学的センサー310そしてメモリー312は全て該デバイスプロセサー314に通信可能に接続される。該磁場発生器308,生物測定学的センサー310、メモリー312そしてデバイスプロセサー314は全て該電力管理ユニット318経由で該電源316に電気的に接続される。もしユーザーデバイス302が電力管理ユニット318を有しないならば、該磁場発生器308,生物測定学的センサー310,メモリー312そしてデバイスプロセサー314は全て該電源316に電気的に接続される。該デバイスプロセサー314はユーザーが該デバイス302を使うようオーソライズされていることを検証するために該生物測定学的センサー310から受信した生物測定学的情報を処理し、該ユーザーが検証された時該磁場発生器308を賦活するよう動作可能である。
【0016】
該磁場発生器308は、磁気ストライプカードを磁場カードリーダーを通してスワイプすることから得られるデータをエミュレートするために空間的磁気信号か又は時間変化する磁気信号か何れかを創ることによりプログラム可能な磁気ストライプをエミュレートする(図5B参照)。該空間的磁気信号は、該基盤上に設置されるか又は該基盤内に配置されるか何れかの磁気ストライプと、該磁気ストライプの下の該基盤内に配置される1つ以上の誘導コイル(induction coils)と、そして該1つ以上の誘導コイルに接続され、該1つ以上の誘導コイルと該磁気ストライプを介して磁気信号を発生するよう動作可能な、該基盤内に配置された制御器と、を使って創られる(図5B参照)。何れの場合も、該磁気信号は、ユーザー名、ユーザー番号、デバイス満了期日、処理の承認/否認、他の様な処理を可能にする2進データ(binary data)を含む。典型的磁気ストライプは3つのトラックを含み、そこでは各トラックは1セットの磁気データセル(magnetic data cells)を有する。該磁場発生器308は、デバイス302が他のデバイスを置き換え出来るよう、もう1つのデバイスから磁気ストライプを読むよう構成されてもよいことを注意しておく。該磁気ストライプから読まれた情報は、適切な認証時、磁場発生器308による後刻の送信用にメモリー312内に記憶されるだろう。
【0017】
該生物測定学的センサー310は指紋センサー、網膜センサー(retina sensor)又はボイスセンサー(voice sensor)又は記憶されたデータと比較され得る個人の独特(unique)な特性を検出出来る他のセンサーデバイスを含んでもよい。この様な指紋センサーの1例は指紋の峰(ridges)と谷(valleys)に対応する高低点(high and low points)を検出するよう動作可能な点のマトリックス(matrix)を有する。指紋センサーのもう1つの例は放射器(emitter)と検出器(detector)であり、そこでは該放射器により投射(projected)された光がユーザーの指から該検出器上に反射される。
【0018】
該デバイス302が初期化(initialized)又はユーザーにリンクされると、該生物測定学的センサー310は該ユーザーについての生物測定学的情報を集めるために使われる。この生物測定学的情報は該ユーザーの生物測定学的アナログ(biometric analog)として該メモリー312内に記憶される。その後、そして図7を参照して下記で説明される様に、生物測定学的情報すなわち認証データ(biometric information or authentication data)は該生物測定学的センサー310により得られ、認証用に該デバイスプロセサー314へ送られる。該デバイスプロセサー314は、該認証データをメモリー312内に記憶された生物測定学的テンプレートと比較することにより、該認証データが該ユーザーの1人用に有効かどうかを決定する。もし該認証データが有効なら、該デバイスプロセサー314は該磁場発生器308を賦活し、磁気信号として送信されるよう2進データを該磁場発生器308に提供する。次いで該磁場発生器308は該認証されたユーザーに付随する情報と選択された応用とに対応する磁気信号を発生する。該デバイスプロセサー314は次いで、該磁場発生器308が指定された時間の間活性になった後、該磁場発生器308を非活性化(deactivate)する。代わりに、該デバイスプロセサー314は、該生物測定学的センサー310が該オーソライズされたユーザーを最早検出しないか又は処理完了信号が受信された時、該磁場発生器308を非活性化してもよい。本発明は、(1)該磁場発生器308を通常不活性に保ち、(2)該ユーザーがオーソライズされた後だけ、該磁場発生器308を賦活しそして磁気信号を送信し、そして(3)或る時間経ったその後(sometime thereafter)該磁場発生器をディスエーブルにする、ことにより該デバイス302の電力消費を減じ、セキュリテイを高める。追加的電力消費は、外部信号の受信、生物測定学的センサー310との接触又はユーザー入力/コマンドの様な、或る賦活パラメーターが充たされるまで、該デバイス302をスリープ又は低電力モード(sleep or low power mode)に保つことにより、減じられ得る。
【0019】
該電源316は、バッテリー、ピエゾ電気発生器(piezoelectric generator)、ソーラーパネル(solar panel)、電磁エネルギー変換器(electromagnetic energy converter)[受動的無線周波識別(passive Radio Frequency Identification){“アールエフアイデー(RFID)”}システムで使われる様な]、運動エネルギー変換器(kinetic energy converter)又はそれらの何等かの組み合わせを含んでもよい。例えば、該電源316はバッテリー、電力発生器(power generator)、変換器(converter)及びマルチプレクサー(multiplexer)を含んでもよい。該変換器は該電力発生器に電気的に接続され、該電力発生器から受けた電力を該デバイス302により使用可能な電力に変換するため又は該バッテリーを充電するため使用可能である。該バッテリー管理ユニット(battery management unit)318は該バッテリーに接続される。該電力マルチプレクサーは該バッテリー管理ユニット318及び該変換器に接続される。該電力マルチプレクサーは該バッテリー管理ユニットから、該変換器から、或いは両者から電力を引き出す(draw)かどうかを決めるために動作可能である。
【0020】
該デバイス302は又ユーザーインターフエース320を有するがそれは該デバイスプロセサー314と通信可能に接続されそして該電源319に電気的に接続される{電力管理ユニット(power management unit)318経由で}。該ユーザーインターフエース320はタッチパッド(touch pad)、1つ以上のボタン(buttons)、デイスプレー、ボイスセンサー又は他の既知のユーザーインターフエースを有してもよい。該デバイス302は又該デバイスプロセサー314と通信可能に接続去れ、(電力管理ユニット318を経由して)該電源316に電気的に接続された非接触インターフエース322を有してもよい。該非接触インターフエース322は無線通信用アンテナ、光学的トランシーバー(optical transceiver)又は他の既知の非接触通信方法を含んでもよい。加えて、該デバイス302は又該デバイスプロセサー314と通信可能に接続され、(電力管理ユニット318を経由して)電源316に電気的に接続されたスマートカードインターフエース324を有してもよい。更に、該デバイス302は、該デバイスプロセサー314と通信可能に接続され、(電力管理ユニット318経由で)該電源316に電気的に接続された光学的又は他の種類の入力/出力(I/O)インターフエース326を有してもよい。
【0021】
該デバイス302の部品は典型的に基盤内に配置されるか又はその上に設置される。例えば、該生物測定学的センサー310,ユーザーインターフエース320、スマートカードインターフエース324そして光学的又は他のI/Oインターフエース326は典型的に該基盤上に設置されるが、該メモリー312,デバイスプロセサー314,電源316そして電力管理ユニット318は典型的に該基盤内に配置される。該磁場発生器308と非接触インターフエース322は該基盤上に設置されるか又は該基盤内に配置されることが可能である。該基盤用に使われる材料の種類と該基盤の最終特性は、該デバイス302用に望まれる応用と作動環境に依るであろう。多くの場合、該基盤はプラスチック又は積層材料(plastic or a laminate material)の様なやや柔軟な(semi−flexible)材料である。該基盤は次いで、アクセスカード、クレディットカード、デビットカード、同定(identification)カード、ミニカード、セキュリテイカード、価値内蔵カード(stored value card)そして特定ベンダー向けカード(vendor−specific card)、他の様なカード内に一体化(integrated)され得る。該基盤は又パスポート、イ
ミグレーションカード(immigration card)そしてビザ(visa)、他の様なトラベルクレデンシャル(travel credential)に一体化されてもよい。加えて、該基盤はパーソナルデータアシスタント(personal data assistant){ピーデーエイ(PDA)}、遠隔通信デバイス(telecommunications device)、ページャー(pager)、コンピュータそして電子メールトランシーバー(electronic mail transceiver)、他の様な個人的通信デバイス(personal communication device)内に一体化されてもよい。更に、該基盤は時計(watch)、ジュエルリー(jewelry)、キイリング(key ring)、タグ(tag)そして眼鏡(eye glasses)、他内に一体化されてもよい。
【0022】
該1つ以上のシステムインターフエース304は、デバイス初期化インターフエース328,磁気リーダー330,無線通信インターフエース(トランシーバー)332,スマートカードリーダー334,又は光学的又は他の入力/出力インターフエース336を有してもよい。該1つ以上のシステムインターフエース304は、望まれる応用と実施例により、物理的に又は非接触で、ユーザーデバイス302と通信するため使われる。他の非システムインターフエース(non−system interface)はバッテリー再充電器(battery recharger)、パーソナルコンピュータインターフエース又はパーソナルデータアシスタント(ピーデーエイ)を含む。該1つ以上のシステムインターフエース304はシステムプロセサー又は制御器306と通信可能に接続され、該システムプロセサー又は制御器は今度はネットワーク340を経由してデータベース(database)338又は1つ以上の遠隔システム又はコンピュータ342に通信可能に接続されてもよい。ネットワーク340はローカルエリアネットワーク又はインターネットの様なワイドエリアネットワークであってもよい。
【0023】
今図4Aを参照すると、本発明の生物測定学的に可能にされプログラム可能な磁気ストライプを使って処理を可能にするためのカードの例示的実施例の前面(front)400が示される。該カードはクレディットカード又はデビットカードの形で示されるが、アクセスカード、同定カード、ミニカード、セキュリテイカード、価値内蔵カードそして特定ベンダー向けカード、他として使われてもよい。該カードの前面400は、発行者名(issuer’s name)402,生物測定学的センサー310,写真又はI/Oインターフエース404(ユーザーインターフエース320又は他のI/Oインターフエース326)、スマートカードインターフエース324,カード番号406,満了期日408,カード保持者名410そしてホログラム(hologram)412を有する。又他の情報及び特徴が該カード上又はその中に置かれてもよい。当業者により評価される様に、上記説明の特徴は該カード用の特定の応用に適合するために配置し直されるか又は取り除かれることも可能である。
【0024】
今図4Bを参照すると、本発明により生物測定学的に可能にされプログラム可能な磁気ストライプを使って処理を可能にするカードの例示的実施例の背面450が示されている。該カードの該背面450は、磁場発生器308(プログラム可能な磁気ストライプ),該カード保持者がオーソライズされた署名を書くための範囲452そして発行者のコンタクト情報及びディスクレーマー(disclaimers)454を有する。又他の情報及び特徴が該カード上又は内部に置かれてもよい。当業者により評価される様に、上記特徴は該カード用の特定の応用に適合するために配置し直されたり、或いは除かれることも可能である。
【0025】
今図5Aを参照すると、本発明の1実施例により多数の誘導性コイル(inductive coils)518−530を使うプログラム可能な磁気ストライプ500(図3では308)のブロック線図が示される。該プログラム可能な磁気ストライプ500(図
3では308)は磁気ストライプ502,多数の誘導性コイル518−530そして制御回路532を有する。該磁気ストライプ502は1つ以上のセットの磁気データセル504−516を含む。例えば、磁気ストライプ502は典型的に磁気データセル504−516の3つのトラック又はセットを含む。該個別の誘導性コイル518−530は該2進の磁気データセル504−516の各々の直下に設置される。各誘導性コイル518−530は制御回路532に電気的に接続されるが、該回路は該デバイスプロセサー314内に集積化されてもよい(図3)。正又は負の電流が各コイル518−530に印加されると、それは、その直上の磁気ストライプ502のデータトラックの2進の磁気データセル504−516内の磁化粒子の極性(polarity of the magnetized particles)を変え、それにより該磁気ストライプ502材料内に空間的に変化する2進コード又は磁気信号を創り、それはこの様な2進コードがISO標準に従い適用されると、標準磁気カードリーダーにより読まれることが可能である。
【0026】
今図5Bを参照すると、本発明のもう1つの実施例により、直接該カード上の制御器から、磁気カードリーダーへエミュレートされた時間変化する磁気ストライプデータを送るために、1つの誘導コイル552を使う、プログラム可能な磁気ストライプ550(図3の308)のブロック線図が示される。該プログラム可能な磁気ストライプ550(図3の308)は磁気ストライプ502,1つの誘導性コイル552そして制御回路554を有する。該磁気ストライプ502は磁気データセルの1つ以上のセット504−516を含む。例えば、磁気ストライプ502は典型的に3つのトラック又はセットの磁気データセル504−516を含む。長い誘導性コイル552は、該カードが該磁気リーダーを通してスワイプされた時、時間変化する信号が磁気カードリーダーのヘッドへ送信されるように、該磁気ストライプ502とその対応する2進の磁気データセル504−516の全長の直下に設置される。そのデータレートは標準リーダーが適応出来る最小及び最大スワイプ速度に基づき決定される。換言すれば、該1つの誘導性コイル552は、該カードから該カードリーダーへ該時間変化する信号を送信するのに必要な全時間の間それが該カードリーダーヘッドに物理的に隣接しているのに充分な程長い。該誘導性コイル552は制御回路554に電気的に接続されるが、該回路は該デバイスプロセサー314内に集積化されてもよい(図3)。この仕方で構成を確立することにより、該リーダーを通るようスワイプされるカードの時間変化するデータストリーム(time−varying data stream)がエミュレートされ、かくして、もし該磁気ストライプ502内の多数の空間的に分布したデータセル504−516内の2進データを有するカードが、該リーダを通るようスワイプされるなら見られると同じ磁気データストリームを該磁気ストライプリーダーのリーダーヘッド(reader heads)へ提供するように、該誘導性コイル552は変動する電流及び電流方向でパルス駆動され得る。この磁気信号は、従って、該ストライプ502の個別データセル504−516内に埋め込まれた望まれる情報を有する磁気ストライプカードのスワイプにより発生されるデータをエミュレートするであろう。
【0027】
個別データセル504−516は常時はデータが空であることを注意されたい。データ転送がスタートされ得るよう該カードが賦活され得る幾つかの方法がある。例えば、該カードは、該生物測定学的センサー302(図3)のリング内に形成され得て、ユーザーが彼自身/彼女自身を認証する用意が出来た時、該カードを“目覚めさせ(wake up)”、該カードの使用を始めるため使われ得る、低電力静電容量センサー(low−power capacitance sensor)の様な、カード上(on−card)の“イネーブルボタン(enable button)”を使って、オーソライズされたユーザーにより最初に賦活されることが出来る。エミュレートされたデータの送信を可能にする時間長さを決めるのに使うため、カードユーザーの認証はタイムスタンプされる(time stamped)。加えて、該磁気リーダー330(図3)は、カードが該カードリーダー330(図3)に直面していることを該カードに警報するよう、該カード上の検出器に合図するスタート番人(start sentinel)を有してもよい。一旦該カードが、それがリーダー330(図3)を通るべくスワイプされようとしていることを警報されると、それは該デバイスプロセサーから該誘導性コイル552への該エミュレートされ時間変化するデータの送信を始め、それにより個別データセル504−516内に含まれる空間的に変化するデータを用いて、該カードを該リーダー330(図3)を通してスワイプすることにより作られるであろうデータの、精確なエミュレーションと該リーダー330(図3)への送信を行う。エミュレートされたカードデータのこの様な送信の全ては、該カードユーザーの有効な生物測定学的認証と、それに引き続き、該カードが該リーダーヘッドに直面していること、そして該リーダー330(図3)が該カード上の該スタート番人を認識したので該リーダー330(図3)が該デバイスプロセサーにより提供されるエミュレートされたデータ流れを受け入れる用意があること、を該カードが検出すること次第で決まる。一旦該磁気カードリーダー330(図3)によるデータの初期読み出しが完了すると、該デバイスプロセサー314(図3)からのデータの送信は停止される。この作用は基本的処理が完了した後、カード情報のスキミングを防止する。
【0028】
今図6を参照すると、プログラム可能な磁気カード600は図5A又は5Bで図解した誘導性コイルを装備している。該カードのユーザーの積極的認証を可能にするため、カード上の生物測定学的センサー310が組み込まれる。これは生物測定学的センサー310からカード上の制御プロセサー314への生物測定学的テンプレートを送信することにより達成され、該プロセサーは該生物測定学的センサー310から送られたテンプレート上で該カードのオーソライズされたユーザーから得られたテンプレートとのマッチング操作(matching operation)を行うが、この様なオーソライズされたテンプレートは該オーソライズされたカードオーナー及び/又はユーザーの初期登録から該制御プロセサー314(メモリー312)内に定在している。一旦この様な生物測定学的マッチングが達成されると、制御プロセサー314は該プログラム可能な磁気ストライプ308(磁場発生器;又図5Aと5Bの502参照)の個別データトラック内にダウンロードされるべき必要な勘定番号及び/又はカード応用(account numbers and/or card application)をオーソライズし、該磁気ストライプは次いで該カードが現在の世界的なインフラストラクチャーを通して標準カードリーダーで使われることを可能にする。
【0029】
今図7を参照すると、本発明によりデバイス300(図3)の様なデバイスを使うための例示的認証方法700のフローチャートが示される。該デバイスは1人以上のユーザーに付随する情報、常時は不活性である磁場発生器そして生物測定学的センサーを含んでいる。該デバイスは、アクセス処理、制御処理、財務処理、商業的処理又は同定処理の様などんな種類の処理も可能にするため使われ得る。該デバイスは常時はブロック702で示されるスタンバイ又はスリープモードにある。もし決定ブロック704で決められる様に、1つ以上の賦活パラメーターが充たされるなら、該デバイスはブロック708の活性モードにスイッチされる。さもなければ、該デバイスはブロック706で示す様にスタンバイモードに留まる。該1つ以上の賦活パラメーター、該生物測定学的センサーからのデータ検出(例えば、図3の310)、インターフエースからの外部信号検出(例えば、図3の308,322,324,326)又はユーザーインターフエースからデータの受信(例えば、図3の320)を含んでもよい。もし、決定ブロック710で決められる様に、該デバイスが活性モード(active mode)にスイッチされた後、認証データが受信されず、そして決定ブロック712で決められる様に、該活性時間がタイムアウト(timed out)するなら、該デバイスはブロック714でスタンバイモードへスイッチされ、再びブロック704で賦活パラメーターを待つ。しかし、決定ブロック712で決められる様に、もし該活性モードがタイムアウトしないなら、該デバイスは該活性時間がタイムアウトするまで、受信されるべき認証データを待ち続ける。しかし、もし決定ブロック710で決められる時、認証データが該生物測定学的センサーから受信されるなら、該認証データはブロック716で検証される。該検証過程は、該認証データを、該デバイスを使うようオーソライズされた又は登録された1人以上のユーザーの記憶された生物測定学的テンプレートと比較することにより、該認証データが該ユーザーの1人用に有効かどうかを決定する。もし該認証データが決定ブロック718で決められる時、有効でなくて、そして決定ブロック712で決められる時、該活性時間がタイムアウトするなら、該デバイスはブロック714でスタンバイモードにスイッチされ、再びブロック704で賦活パラメーターを待つ。しかしながら、もし該活性モードが決定ブロック712で決められる様に、タイムアウトしないなら、該デバイスは該活性時間がタイムアウトするまで受信されるべき認証データを再び待つであろう。
【0030】
しかしながら、もし該認証データが、決定ブロック718で決められる時、有効ならば、該認証されたユーザーに付随する情報はブロック720でアクセスされ、ブロック722でデバイス出力へ提供される。該情報は該処理の簡単な承認又は否認、又は該処理を可能にする又は完了するため必要なそのユーザーの個人的情報とすることが出来る。図3を参照して前に説明した様に、該デバイス出力は磁場発生器308(プログラム可能な磁気ストライプ),非接触インターフエース322,スマートカードインターフエース324,又は光学的又は他のアイ/オーインターフエース326を含んでもよい。例えば、磁場発生器308を使うと、この過程は磁場発生器308を賦活する過程と、該認証されたユーザーに付随する情報に対応する磁気信号を発生する過程を含むであろう。加えて、該認証過程(ブロック716)、情報アクセス過程(ブロック720)又は情報出力過程(ブロック722)は又情報をユーザーに表示し、該ユーザーが該処理を出来るようにする情報を選択することを可能にするか、又は該ユーザーが該デバイス出力又は使われるべきインターフエースを選択することを可能にしてもよい。一旦該処理が完了すると、ブロック724で決定される様に、ブロック728で該情報はデバイス出力(複数を含む)からクリアされ、該デバイスはブロック714でスタンバイモードへスイッチされ、該デバイスはブロック704で種々の賦活パラメーターを待つ。しかしながら、もし、決定ブロック724で決定される様に、該処理が完了せず、該過程が、決定ブロック726で決める様に、タイムアウトしないなら、該過程は該処理が完了されるのを待ち続ける。もし該過程が、決定ブロック726で決定される様に、タイムアウトしたなら、該情報はブロック728で該デバイス出力(複数を含む)からクリアされ、該デバイスはブロック714でスタンバイモードへスイッチされ、該デバイスはブロック704で種々の賦活パラメーターを待つ。もし該過程がタイムアウトする(例えば、磁場発生器が指定された時間の間活性であった)か又は該生物測定学的センサーが該オーソライズされたユーザーを最早検出しないなら、該過程は該処理を中断しそれを否認するようセットされることが可能である。この方法はコンピュータ読み出し可能な媒体内で具体化される、ミドルウエア(middleware)の様な、コンピュータプログラムにより行われ得て、各過程はその全てが該カード/デバイス上で行われる1つ以上のコードセグメント(code segments)として実現されることを注意されたい。
【0031】
今図8を参照すると、生物測定学を使って非接触の仕方で安全の物理的及び商業的処理をもたらすための例示的デバイス800の1実施例が示される。後でより詳細に説明される様に、該デバイス800は生物測定学的センサー802、無線周波(“RF”)アンテナ804,制御器806,制御ボタン808,ダイナミック情報デイスプレー(dynamic information display)810,磁気情報媒体部品(magnetic information media components)812、そしてRF電力変換及び電力管理ユニット814、の様な多数部品を有する。多数の部品間通信路(inter−components communication paths)816が該デバイス800の種々の部品間の接続を提供する。
【0032】
該RFアンテナ804は多数機能を果たしてもよい。例えば、それはRF電源により発
せられる(emanated)RF場からのRFエネルギーを取り込んでもよく、又付随するリーダー/ライターデバイス(reader/writer device)(示されてない)との双方向通信(two−way communication)をサポートしてもよい。該アンテナ804は両機能を行うことが出来る1つのアンテナであってもよく、或いは1つのアンテナは該RF場からのRFエネルギーの取り込み用であり、もう1つのアンテナは該リーダー/ライターデバイスとの双方向通信のサポート用である様な、多数アンテナを有してもよい。該通信は、例えば、該デバイス800を操作する人の認証された同定(authenticated identification)、種々の購入及び財務処理、航空券予約(air ticket booking)及び空港セキュリテイチェックポイント(airport security check points)、そして該デバイス800と該リーダー/ライターデバイスの間の他の相互作用を含んでもよい。これらの通信はデータ暗号化(data encryption)の様な機構を使って安全化(secured)されてもよい。オーディオ又は光学的部品の様な他の通信部品が該アンテナ804を置き換える又は補足してもよいことは理解される。加えて、該アンテナ804はRFより他の波長で機能するよう動作可能であってもよい。
【0033】
該生物測定学的センサー802は該デバイス800のユーザーの身体的属性(physical attribute)を検出し、この身体的属性のアナログ(analog)を発生するため使われる。該アナログは次いで該制御器806に利用可能にされる。特に、該生物測定学的センサー802は人の或る身体的属性を検出しその人の特異なアナログを抽出するよう設計される。積極的同定を確立するのに有用であるように、該アナログは全ての人に独特であるよう充分個別化される必要がある。加えて、該アナログの信頼されるコピー−テンプレート(template)−が取り込まれる(captured)べきである。該生物測定学的センサー802により後で検出されるアナログは次いで該テンプレートアナログに対し比較される。指紋、声紋(voice prints)、そして網膜(retinal)又は虹彩(iris)のプリント(prints)の様な種々の身体的属性が同定目的で使われてもよい。
【0034】
該制御器806は種々の機能を行うために該生物測定学的センサー802及び該デバイス800の他の部品と相互作用する。例えば、該制御器806は、オーソライズされたユーザーの信頼されるテンプレートアナログとしての長期貯蔵用としてのみならず認証手順中の貯蔵され信頼されるテンプレートアナログとの即刻の比較用として、該身体的属性のアナログを取り込んでもよい。又該制御器806は該比較が該テンプレートアナログと該生物測定学的センサー802により取り込まれたアナログとの間のマッチを示すかどうかを決定してもよい。加えて、該制御器806は該ダイナミック情報ディスプレー810を制御し、該制御ボタン810からの入力に応答し、そして磁気情報媒体部品812を制御してもよい。更に、該制御器806は該RFアンテナ804を経由した付随リーダー/ライターデバイス(図9)との双方向通信をサポートする。該制御器は1つの制御器/プロセサーであってもよく或いは多数の制御器/プロセサーを含んでもよい。
【0035】
該ダイナミック情報ディスプレー810は、情報をユーザーに表示するのみならず制御ボタン810を使ってユーザーが相互作用する過程をイネーブルにするために使われてもよい。該磁気情報媒体部品812はそれが磁場を介して情報を提供するよう操作されてもよい。該RF電力ユニット814はRFラジオエネルギー(RF radio energy)を電気エネルギーに変換し、該電気エネルギーの貯蔵と、該デバイス800内の他の部品への該電気エネルギーの配布を制御してもよい。該デバイス800は又、該RF電力制御ユニット814用のバックアップ又は代わりの電源として使うために、バッテリー及び/又は他の電力手段を有してもよいことは理解される。
【0036】
今図9を参照すると、リーダー/ライターデバイス902との非接触相互作用を可能に
するデバイスが例示的環境900内で図解される。この非接触相互作用を達成するために、該デバイス800は図8を参照して説明される様に、アンテナ804を伴って示されている。デバイス902はデバイス800と通信するために1つ以上のアンテナ903を使うのみならず、デバイス800の様な、両立するデバイスへ電力を供給する目的で、RF場906を発する。動作時、該リーダー/ライターデバイス902と該デバイス800の間の双方向通信リンク908が確立される。
【0037】
多くの種々のリーダー/ライターデバイス構成が使われてもよいことが理解される。例えば、該リーダー/ライターデバイス902は他のデバイスと、或いはネットワークと通信してもよい。更に、該リーダー/ライターデバイス902は他のデバイス又はネットワークと通信してもよい。更に、該リーダー/ライターデバイス902は該RF電源を有してもよく、或いはそれらは別々のデバイスであってもよい。RF電力の代わりのソースが使われてもよいが、明確さの目的で、本発明例の該リーダー/ライターデバイス902はRF電源を有する。
【0038】
図10を参照し、そして引き続き図8と9を参照すると、該デバイス800は下記の方法1000を使って該環境900内で動作してもよい。過程1002で、該デバイス800は該リーダー/ライターデバイス902により発せられるRF場906内に置かれる。該RF場に置かれると、該デバイス800は該RF場からの電力を取り込み、該電力は該デバイス800の電子機器に電力を与える。過程1004で、該生物測定学的センサー802はユーザーにより駆動される。該駆動の方法は生物測定学的センサーの種類に依る(例えば、指紋センサー用の指紋、ボイスセンサー用の発言、他)。過程1006で、認証過程が該デバイス800により行われる。前の過程に於ける様に、該認証過程は生物測定学的センサーの種類に依る。例えば、検出された指紋又は音声(voice)は該デバイス800のメモリー内のテンプレートと比較されてもよい。過程1008で、該ユーザーが認証されるかどうかについて決定が行われる。もし認証過程がそのユーザーを認証しない(fails to validate)ならば、該方法1000は過程1004へ戻る。もし該ユーザーが該認証過程で認証(validated)されれば、該方法は過程1010へ続き、そこで該デバイス800は該リーダー/ライターデバイス902で望まれる処理を続ける。一旦これが起こると、該デバイス800は過程1012で該RF場906から除去されてもよく、それは該デバイス800への電力を止める(powers down)。
【0039】
今度は図11を参照すると、もう1つの実施例では、デバイス1100はクレディットカードのそれと同様なフオーム要素を使う本開示の実施例を図解する。該デバイス1100のクレディットカードフオーム要素は、指紋センサー1102,RFアンテナ1104,第1制御器1106,第2制御器1108,機能セレクターボタン(function selector buttons)1110,エレクトロ−ルミネッセントデイスプレー(electro−luminescent display)1112そして磁気ストリップ1114の様な、幾つかの部品を有する。本例では、両制御器の機能は1つの制御器により提供されてもよいが、第1制御器1106は特定用途向けIC{“エイシック(ASIC)”}チップであり、第2制御器はスマートカードチップである。
【0040】
該エイシック1106は該デバイス1100内での使用のために開発されたカスタム集積回路チップ(custom integrated circuit chip)である。該エイシック1106はランダムアクセスメモリー(Random Access Memory){“ラム(RAM)”)を有し、それは該指紋センサー1102により検出された現在の指紋アナログを1時的に記憶するため、そして処理計算の即刻の結果(例えば、指紋比較、他)を1時的に記憶するため、使われてもよい。該エイシック1106は又、現在の指紋アナログに対する比較用に使われる1つ以上の指紋テンプレートアナロ
グを記憶、検索するために不揮発メモリー(例えば、フラッシメモリー又はEEPROM)を有してもよい。
【0041】
該エイシック1106内に含まれる回路は該エイシック1106と該指紋センサー1102の間のインタフエースを提供する。本例では、該エイシック1106は、該エイシック1106が並列に該エイシック1106に記憶されたインストラクションを実行するために処理要素の配列を使うことを可能にする、専用のプログラムと1時的メモリーとを有するマイクロプロセサーを備える。該インストラクションは該エイシック1106が現在の指紋アナログとテンプレート指紋アナログの間の比較を行うことを可能にする。該エイシック1106に含まれる他のインストラクションは、認証過程が完了した後、該スマートカード1108へ送られる認証信号用のサポートを提供してもよい。加えて、該エイシック1106は該エレクトロルミネッセントデイスプレー1112を駆動し、機能制御ボタン1110を読み、そして該プログラム可能な磁気ストリップ1114を駆動するため使われてもよい。
【0042】
該スマートカードチップ1108は種々の応用プログラムをサポートしてもよい。これらの応用は、例えば、個人的人口学的情報(personal demographics information)の記憶/検索(storage/retrieval)、カード保持者のデジタル化した画像の記憶/検索、“電子的財布(electronic
purse)”機能、財務処理(financial transactions)、諸購入(purchases)、他を含んでもよい。加えて、該スマートカードチップ1108は双方向通信データ転送をサポートし、安全な通信をサポートするために種々の暗号機能(encryption functions)を行ってもよい。本例では、該通信と暗号処理は既知の標準に基づくが、もし望まれれば、私有プロトコル(proprietary protocol)が使われてもよい。スマートカードチップ1108は、身分証明検証(identification validation)、クレディットカード処理、及びその他の様なスマートカード相互作用をサポートすることが予想される。デバイス1100の制御及び処理機能は該エイシック1106,該スマートカードチップ1108、該エイシック1106と該スマートカードチップ1108の何等かの組み合わせ、又は単一チップにより取り扱うことが出来る。
【0043】
該指紋センサー1102は指紋情報を検出し、該検出された情報を該デバイス1100の他の部品に提供するよう設計される。本例では、該指紋センサー1102はポリマー厚膜(polymer thick film){“ピーテーエフ(PTF)”}構造を有し、該構造は該指紋センサー1102に該デバイス1100上での実施に必要な柔軟性と耐久性(ruggedness)を提供する。下記で図12及び10で詳細に説明する様に、該指紋センサー1102は指紋の峰と谷に対応する高,低点を検出するよう動作可能な点のマトリックスを有する。該点は取り込まれ、該検出された指紋アナログがメモリー内の記憶された指紋テンプレートアナログとマッチするかどうかを決めるために該エイシック1106により使われる。
【0044】
図12を参照すると、1実施例で、該ピーテーエフセンサー1102は行電極(row
electrodes)1202と列電極(column electrodes)1204の長方形配置(rectangular arrangement)を有する。該ピーテーエフセンサー1102の望まれる解像度の様な要因に依り該ピーテーエフセンサー1102内により多く又はより少ない列と行が含まれてもよいことを注意しておく(例えば、望まれるデータ点の数)。該行及び列電極1202,1204からの電気接続は該エイシック1106へ回される。
【0045】
動作時、該ピーテーエフセンサー1102により検出された指紋アナログは数値のシー
ケンスとして該エイシック1106に取り込まれる。図解の目的で、該行及び列電極1202,1204は画素の2次元マトリックスとして見られてもよく、数値は該行及び列電極間の交点(intersections)を表す。該数値はグレイスケール値(gray scale values)と組み合わされてもよく、そして指紋を表すアナログはグレイスケール値のマトリックスから発生される。記憶されたテンプレート指紋アナログと候補指紋アナログ(candidate fingerprint analog)の間のマッチングは視認過程(visual process)に依存する必要はないので、該取り込まれたアナログを可視画像に変換する必要はないことは理解される。しかしながら、該数値を画像として概念化することは、指紋認証をサポートするよう使われる該センサー解像度を評価する目的で便利である。約2.54cm(1インチ)当たりドット{“デーピーアイ(dpi)”}で100から500のグラフィカル解像度(graphical resolution)が指紋認証用に充分であることが一般に受け入れられている。本例では、該ピーテーエフセンサー1102は約1.27cm(1/2”)ラ約1.27cm(1/2”)マトリックスに配置された200行電極と200列電極を有し、それは400デーピーアイのグラフイカル解像度に対応する。
【0046】
今図13Aを参照すると、図11の該ピーテーエフセンサー1102の1実施例の機能的層の略図的描写が示される。該ピーテーエフセンサー1102は、環状に形作られた頂部側電極(topside electrode)1302;背部側反射器(backside reflector)を有する絶縁体1304;及びエレクトロ−ルミネッセント層1306を有する機能層(functional layers);絶縁体層(insulator layer)1308,1312,1316,及び1320;行電極1310;列電極1314;電気−抵抗性層(electro−resistive layer)1318;及び電極1322;そして基盤層(substrate layer)1324から成る。該基盤層1324は全体デバイス1100用の基盤の1部である。
【0047】
動作時、該デバイス1100のユーザーが該ピーテーエフセンサー1102の表面上に指又は親指を置く(指と親指の両者が意図されると理解されるが、以後は指のみを指定する)と、該指は該頂部側電極1302に接し、該頂部側電極1302へ電気的に接地される。電圧が行電極1310に印加されると、該行電極1310と該頂部側電極1302の間に電場が発生される。該発生される場の強さは該指が該頂部側電極1302に如何に近くあるかに依り変わる。例えば、指紋の峰は該ピーテーエフセンサー1102の該頂部側電極1302に比較的近く、該発生される場を検出可能な仕方で変える。指紋の谷は指紋の峰より該ピーテーエフセンサー1102から遠く、指紋の峰により引き起こされた変化からは差動的(differentiated)な検出可能な仕方で該発生される場を変える。
【0048】
エレクトロ−ルミネッセント層1306は、その上に当たる電場が変わるのにつれてより多い或いはより少ない光を放射し、それにより該ピーテーエフセンサー1102に入射する指紋のアナログを発生する。背部側反射器層を有する絶縁体1304の反射器部品は該エレクトロ−ルミネッセント層1306により放射された多方向光(omni directional light)を反射し、かくして該指紋アナログを増感(intensify)させるよう役立つ。該ピーテーエフセンサー1102は、1度に1つの行電極のみにバイアス電圧を印加し、1つの行づつ次々とバイアス(biasing)及びアンバイアス(unbiasing)することにより動作してもよい。これは該エレクトロ−ルミネッセント層1306が該指紋の長く細いストリップのアナログを発生させる効果を有する。これらのアナログの各々を検出し、行シーケンス動作の完了時これらを組み合わせることにより、完全なアナログが集められる。
【0049】
電場内に置かれた時、その抵抗値がそれに入射した光の輝度で変わることが該電気−抵
抗性層(electro−resistive layer)1318の性質である。該指紋のアナログである該エレクトロ−ルミネッセント層1306により放射された光は介在層(intervening layers)1308,1310,1312,1314、そして1316を通過し、該電気−抵抗性層1318上に当たる。該電気−抵抗性層1318は、該列電極1314に対し該電極1322にDC電圧バイアスを課すことにより、電場内に置かれるが、それは該電気−抵抗性層にそれの上に入射する光の輝度に依り変化する抵抗を示させ、それにより該指紋のアナログを形成させる。電圧が該列電極1314に印加されると、該列電極1314と該電極1322の間のインピーダンスを測定することが可能となる。この測定されたインピーダンスは該電気−抵抗性層1318の変化する抵抗、そして従って該指紋のアナログと直接関係付けられる。それで、上記説明の様に、各行電極を次々と賦活することにより、該指紋のアナログが取り込まれ、記憶される。
【0050】
該エイシック1106は、該行電極1310のシーケンシャルな賦活、該列電極1314からの変化する抵抗の読み戻し(reading back)そして該ピーテーエフセンサー1102の他の機能を制御する。各行について1度に1つの列を読んだり又は多数の行/列を同時に読む様な、他のアプローチが使われてもよいことは理解される。更に、前記説明は指紋センサーとしての該ピーテーエフセンサー1102の使用に焦点を合わせているが、 ピーテーエフセンサー1102の動作の原理は一般的であり、指紋アナログの取り込みに限定されない。
【0051】
今図13Bを参照すると、デバイス1100の部分の1実施例は、基盤1324上に形成された生物測定学的センサー1102,デイスプレー1112,そしてRFアンテナ1104を図解する。該生物測定学的センサーは図10に関連して説明した層1302−1322を有し、該デイスプレー1112は層1326−1336を有し、そして該RFアンテナは層1338−1348を有する。図13Bで図解される様に、該部品1102,1112,1104の各々は多数の層を共有する(例えば、1322,1336,そして1348)。この共有は該デバイス1100の設計を簡単化し、又製造コストを減じる。
【0052】
再び図11を参照すると、1つ以上のアンテナを含んでもよい該RFアンテナ1104はRF電源から発せられるRF場からRFエネルギーを取り込み、又組み合わされるリーダー/ライターデバイス(示されてない)との双方向通信(two−way communication)をサポートしてもよい。取り込まれた該RFエネルギーは電気エネルギーに変換され、該デバイス1100内に蓄積される。該デバイス1100の或る実施例では、再充電可能なバッテリー(rechargeable battery)が、RFエネルギー場が存在しない時、電子部品に電力を与えてもよい。この様なバッテリーはRFエネルギー場又は代わりの充電手段を介して充電されてもよい。
【0053】
該エレクトロ−ルミネッセントデイスプレー1112は該デバイス1100のユーザーに情報を表示する能力を提供する。例えば、該情報は、“カード不在(card not
present)”処理をサポートするクレディットカード番号、“電子財布(electronic purse)”の残高(residual balance)、飛行機旅行フライト(air travel flight)及び座席割り当て(seat assignment)情報、及び類似情報を含んでもよい。更に、該デイスプレー1112との相互作用は機能制御ボタン1110を介して達成される。例えば、該ボタン1110は、(もし該デバイス1100が多数番号を記憶していれば)該デイスプレー1112を介して見たクレディットカード番号を選択するため又は個人身分証明番号(personal identification number)を入れるため使われてもよい。該エレクトロ−ルミネッセントデイスプレー1112の柔軟性は該デバイス1100のカードに似た形式要素でその使用を助ける。2つの制御ボタン1110が図解されているが、他の数と形状の機能制御ボタンが使われてもよいことは理解される。
【0054】
現在のリーダーデバイスとの両立性を提供するためにダイナミック磁気ストリップ(dynamic magnetic strip)1114が提供される。該ダイナミック磁気ストリップ1114は固定か又はダイナミックか何れかのモードで使われてもよい。ダイナミックなモードでは、−クレディットカード番号の様な−磁気的に記憶された情報が該エイシック1106の制御下で変更されてもよい。
【0055】
今図14を参照すると、図11のデバイス1100で使われた様な、図解した電力回路1400が描かれている。適当なRFエネルギーが該デバイス1100上の入射すると、該RFエネルギーはRFアンテナ1402内へ連結する。該アンテナ1402から、該エネルギーはRF対DC電力変換器(RF−to−DC power converter)1404に入るが、該変換器は該ACのRF場(AC RF field)をDC類似回路(DC−like circuit)へ変換する全波整流器(full−wave rectifier)を有する。該ACピーク変動をDC類似電源(DC−like source)に緩和(buffer)するために静電容量が提供される。この過程で発生する中間電力は、もしバッテリー1406がその全容量(full capacity)より下にあるならバッテリー1406の充電、そして該デバイス1100への電力供給、の様な種々の目的で使われてもよい。該バッテリー1406はバッテリー管理ユニット1408を通して充電されてもよい。スマート電力マルチプレクサー(smart power multiplexer)1410は、該バッテリー管理ユニット1408から,該RF対DC電力変換器1404から、又は両者から、電力を引き出すかどうか決定するため使われてもよい。
【0056】
電圧調整器1412は該デバイス1100へ電力を与えるために安定なDC電圧レベルを創る。RFエネルギーが該RFアンテナ1402内に何等連結されない時、該RF対DC変換器1404は機能せず、電力が該スマート電力マルチプレクサー1410により該バッテリー管理ユニット1408から引き出されてもよい。前の様に、該電圧調整器1112は該デバイス1100に電力を与えるために安定な電圧レベルを創る。他の実施例では、該電力回路1400はバッテリー又は再充電可能なバッテリーを使わず、該RF場から取り込まれた電力のみに依存してもよい。
【0057】
今図15を参照すると、例示のテンプレート記憶方法1500が図11のデバイス1100用の指紋アナログのテンプレートを取り込み、記憶する1実施例を図解する。過程1502で、ユーザーはリーダー/ライターデバイスにより発せられたRF場内に該デバイス1100を置く。前に説明した様に、該デバイス1100は該RF場から電力を取り込む。過程1504で、該ユーザーは彼の親指又は指を該指紋センサー1102上に置き、過程1506で該デバイス1100はテンプレート指紋アナログが既に記憶されているかどうかを決定する。もしテンプレート指紋アナログが記憶されてないと決まれば、該方法1500は過程1508へ続く。過程1508でユーザーの入射指紋が該指紋センサー1102により検出され、該指紋センサー1102により指紋アナログが発生され、該エイシック1106は該指紋アナログをテンプレート指紋アナログとして記憶する。もし指紋テンプレートアナログが既に記憶されていれば、該方法1500は過程1510へ続き、そこでは該デバイス1100は該RF場から除去される。もし指紋テンプレートアナログが既に記憶されていれば、図16で図解される様な、他のイベントが過程1510の前に起こることは理解される。
【0058】
本例では示されないが、多数のテンプレート指紋アナログが該デバイス1100内に記憶されてもよい。該テンプレート指紋アナログは一人の個人の多数の指紋を表してもよく、或いは異なる人々の指紋を表してもよい。これは、例えば、該デバイス1100のオーナーが、多数のテンプレート指紋アナロウの初期化を安全に制御し、どのテンプレート指紋アナログが同一性を認証し、処理をオーソライズするため使われるかを選択的に約束(engage)することを可能にするための方法を実現することにより達成される。代わりに、もし該デバイス1100がより高いセキュリテイを要する環境で使われる筈なら、該デバイス1100のユーザーは本人が直接に表れ(appear in person)、従来の方法{例えば、運転免許証、出生証明書(birth certificate)、他}を使い彼又は彼女の同定を検証する必要がある。検証後、該ユーザーのテンプレート指紋アナログは上記説明の様に、又は他の手段(例えば、該テンプレート指紋アナログを該デバイス1100内へ転送するスキャナー)により、該デバイス1100内に置かれてもよい。
【0059】
今図16を参照すると、もう1つの実施例で、方法1600が該デバイス1100用の操作の1方法を図解する。過程1602で、前に説明した様に、該デバイス1100はリーダー/ライターデバイスにより発せられたRF場内へ置かれる。該RF場内へ置かれると、該デバイス1100は電力を取り込み、その電子機器にエネルギーを与える。過程1604で、ユーザーは彼の指の1本を該指紋センサー1102上に置く。上記説明の様に、該指紋センサー1102は該指紋のアナログを取り込み、該アナログを該エイシック1106へ送る。
【0060】
過程1606で、取り込まれた指紋アナログをメモリー内に記憶された1つ以上のテンプレート指紋アナログと比較することにより認証過程が行われる。過程1608で、該ユーザーが認証かどうか(例えば、該取り込まれた指紋アナログが記憶されたテンプレート指紋アナログとマッチするかどうか)に関する決定が行われる。もし該認証過程が該ユーザーを検証するのに失敗するなら、該方法1600は示される様に過程1604に戻るか又は終了し、該ユーザーに該デバイス1100を該RF場から取り除き再び過程1602から始めることを求める。もし該ユーザーが該認証過程により検証されるなら、該方法は過程1610へ続き、そこで該デバイス1100は非接触双方向通信を介して該リーダー/ライターデバイスと通信ハンドシェーク過程(communications handshake process)を行う。過程1612で、該デバイス1100は該リーダー/ライターデバイスを用いて望まれる処理を続ける。一旦これが起こると、該デバイス1100は該RF場から取り除かれ、それにより該デバイス1100への電力を止める。
【0061】
今図17を参照すると、もう1つの実施例では、方法1700は航空運輸環境(air
transportation environment)での本開示の使用を図解する。遠隔予約を行うことを望む旅行者はデバイス(図8のデバイス800の様な)をリーダー/ライターデバイスへ提示する。本例では、該リーダー/ライターデバイスは有線又は無線接続を経由してパーソナルコンピュータ{“ピーシー(PC)”}へ取り付けられる。該ピーシーは該旅行者がウエブベースの飛行予約応用(web based flight reservation application)の様な、応用にアクセスすることを可能にする。
【0062】
過程1702で、該旅行者が遠隔の予約とチケット発行過程を選択したかどうかについて決定を行う。もし該旅行者がこの様な過程を選択したなら、該方法1700は過程1704へ続き、そこでは該デバイス800は該旅行者の身分証明を検証し、その処理及び付随支払いを承認するために、PC及び該リーダー/ライターと連携して使われる。加えて、飛行情報が該リーダー/ライターデバイスから該デバイス800内へ転送される。
【0063】
該方法1700は次いで過程1706へ続き、そこでは該旅行者が遠隔でバッゲージをチェックイン(remotely check−in baggage)するよう選択し
たかどうかについて決定が行われる。もし該旅行者が遠隔でバッゲージをチェックインすることを選択したなら、該方法1700は過程1708へ続き、そこでは該デバイス800は該旅行者の身分証明を検証するためにPC及びリーダー/ライターと連携して使われる。加えて、バッゲージチェックイン過程を更に自動化するために飛行及びチケット情報が該デバイス800から読まれる。該旅行者が何等かの望まれた情報(例えば、バッグの数、他)を入れた後、該エアラインのチケット発行及びバッゲージ追跡システム内への後刻の転送及び該システムによる使用のために、バッゲージ参照情報が該旅行者のデバイス800内へ転送される。
【0064】
過程1720へ戻ると、もし該旅行者が遠隔の予約及びチケット発行過程を選択しないことが決まるなら、該方法1700は過程1710へ続き、そこでは該旅行者は、過程1704の遠隔チェックインの過程と同様な仕方で、カウンター又はセルフサービスキオスク(counter or self−service kiosk)のリーダー/ライターデバイスで該デバイス800を使ってもよい。特に、該旅行者は該旅行者の身分証明を検証しそして購入処理のみならず何等かの付随する支払いを承認するために該デバイス800を使ってもよい。加えて飛行情報が該リーダー/ライターデバイスから該デバイス800内へ転送される。
【0065】
過程1712へ続くと、該旅行者は、過程1708の遠隔のバッゲージチェックインの過程と同様な仕方で、カウンター又はセルフサービスキオスクのリーダー/ライターデバイスで該デバイス800を使ってもよい。特に、該旅行者は、該旅行者の身分証明を検証し、飛行及びチケット情報を提供し、そして該リーダー/ライターデバイスから転送されるバッゲージ参照情報を記憶するために該デバイス800を使ってもよい。
【0066】
チケット発行及びバッゲージチェックインの後、該方法1700は過程1714,1716そして1718へ続き、そこでは該旅行者は身分証明及びチケット認証のために、該デバイス800を他のリーダー/ライターデバイスへ提示してもよい。例えば、これはセキュリテイチェックポイント(security checkpoints)、ゲート、に於いて及び/又は乗機の際(at boarding)で行われてもよい。該リーダー/ライターデバイスの幾つかはエアライン(airline)及び/又は政府(government)データベース(database)と通信していてもよいことは理解される。
【0067】
今図18を参照すると、もう1つの実施例で、方法1800は健康管理環境(health care environment)での本開示の使用を図解している。過程1802で、患者が健康管理施設(healthcare facility)に到着する前に予備チェックイン過程(pre check−in process)を行うことを望むかどうかについて決定が行われる。もし患者が予備チェックイン過程を行うことを望むことが決定されるなら、該方法1800は過程1804へ続き、そこでは患者はデバイス(図8のデバイス800の様な)をリーダー/ライターデバイスへ提示する。本例では、該リーダー/ライターデバイスは有線又は無線接続を経由してパーソナルコンピュータへ取り付けられる。該ピーシーは該患者がウエブベースの健康管理応用(web−based healthcare application)の様な応用にアクセスすることを可能にする。過程1804で該デバイスを提示すると、該患者は同定され(identified)、支払い及び健康管理インストラクション(care instruction)は承認され、そして医学的情報{例えば、記録、治療法(prescriptions)、他}が賦活される。該デバイス800は又患者に医学的警告(medical alerts)を提供するため使われてもよい。
【0068】
過程1806で、もし該患者が過程1804の予備チェックイン過程を行わなかったな
ら、該患者は該健康管理施設で同様の機能を行うために該デバイス800を使ってもよい。該方法は次いで過程1808へ続き、そこでは該デバイスはプロバイダーサービス(provider services)にアクセスするため使われる。例えば、該デバイス800は該健康管理施設のデスク又はワークステーション{例えば、検査室(examination room)}のリーダー/ライターデバイスと相互作用するため使われてもよい。この相互作用は該患者の身分証明を認証し、関連医学記録へのアクセスを提供し、該記録が更新されていることを検証し、そして1つ以上の治療法を記憶する。
【0069】
過程1810へ続き、該患者は該デバイス800を薬局でリーダー/ライターデバイスに提示する。該デバイス800は処方用に該患者の身分証明を認証し、該処方を該薬局(pharmacy)に提供するため使われる。更に、該デバイス800は保険/支払い情報(insurance/payment information)を提供し、該患者がその処理を承認することを可能にする。
【0070】
今図19及び20を参照すると、もう1つの実施例で、方法1900及び2000は本開示の財務処理環境(financial transaction environment)での使用を図解する。該財務処理環境は物理的な店か又はオンライン(例えば、インターネット上で)か何れかで小売り購入(retail purchases)を行うことを含む。本開示は財務処理環境で実施されるが、それはバイヤーを同定し、ローカル化された場所(localized venue)で該バイヤーの同一性(identity)を急ぎ検証し、該バイヤーの同一性をクレディット又はデビット勘定と組み合わせ、そして/又はこれらの勘定のフアンド(fund)の支払い処理用への利用可能性(availability)及び合法性(legitimacy)を保証するために、図8のデバイス800の様な、デバイスを使うことによる。
【0071】
小売り購入用の支払いは3つの方法、すなわちキャッシュで、又はチェック(check)で又はクレデイット又はデビットカードで、の1つで一般に達成される。キャッシュ処理では、一般に該バイヤーの身分証明の検証の必要はない。チェックが使われる処理では、一般に該バイヤーの身分証明(identification)の必要がある。この身分照明が行われるのは、バイヤーが、運転免許証、又は代わりの、承認された身分証明書(identification card)、を提示するか又はクレデイットの価値あること(credit−worthiness)を示すためにクレディットカードを提示する方法に依るか、又は支払い用に提示されたチェックのフアンド利用可能性及び該チェックの合法性を保証するためにチェックセキュリテイ処理サービスへの遠隔通信接続(telecommunication connection to check security processing service to assure fund avilability for, and legitimacy of, the check presented for payment)に依る。
【0072】
クレディット又はデビットカードが使われる処理では、バイヤーの身分証明と、該支払い処理用に提示されたカードの合法的所有(legitimate ownership)と、を保証するために一般に種々の手順メカニズム(procedural mechanisms)が出現している。例えば、該支払いは該バイヤーと、該カードのアシュームドオーナー(assumed owner)と、による数値的ピーアイエヌ(numeric PIN){“個人的身分証明番号(Personal Identification Number)”}セキュリテイコード(security code)のエントリーを要求してもよい。代わりに、販売係(sales personnel)は、購入された品物又はサービス用に提供された購入レシート(purchase receipt)上の請求された署名、に対して支払い用に提示されたカードの背面上のバイヤーの署名を比較してもよい。或る場合は、カードはそれらの上に該カードオーナーの写真を有し、そして販売係は、同定(identification)を確立するために、この写真と該バイヤーとの急いだ比較(cursory comparison)を行ってもよい。しかしながら、写真比較及びピーアイエヌベースのカードオーソライゼーション(PIN−based card authorization)の両者は同定の保証について弱さ(weakness for assuring identification)を有し、両者は不正の処理の起こり得るリスクを有する。写真は偽造され得るし、ピーアイエヌ番号は盗まれ得る。オンライン購入の場合、バイヤーはオーソライズする署名を提供するためには居らず、現在の処理インフラストラクチャーでは写真比較は行われ得ず、そしてピーアイエヌベースの処理は身元盗難で危うくされる可能性がある(PIN−based transactons can be compromised with identity theft)。
【0073】
特に図19を参照すると、該デバイス800が財務処理に使用可能となる前に、それは、該デバイス800の確保されたメモリー(secured memory)内への選択された指紋パターンの登録でバイヤー/オーナーにより初期化されるべきである。選択された指紋を登録するために、該デバイスオーナーは該デバイス800をポイントオブセールス(point of sales){“ピーオーエス(POS)”}デバイスにより発生されるRF場内に保持するが、該ポイントオブセースルデバイスはキオスクのパーソナルコンピュータ、キャッシュレジスター、又は同様なデバイスであってもよい。過程1902で、該ピーオーエスデバイスからの該RFエネルギーは該デバイス800とデイスプレーの賦活の電力を提供する。過程1904で、該デバイス800が前に使われたかどうかについて決定が行われる。例えば、該デバイス800は指紋テンプレートアナログが既にメモリー内に記憶されているかを決定してもよい。もし該デバイス800が前に使われたなら、該方法1900は終了する。もし該デバイスが前に使われなかったなら、該デバイス800は過程1906へ続き、そこでは該オーナーは該生物測定学的センサーを駆動するよう促される。例えば、これは該オーナーに選択された指又は親指で該デバイス800上の生物測定学的センサー802に簡単にタッチすることを課す。該オーナーが該生物測定学的センサー802と接触を保持している間に、過程1908,1910で該指紋情報は該生物測定学的センサー802により読まれ、該デバイス800内に記憶される。過程1912で、該指紋パターンが暗号化されたテンプレートとして該デバイス800内に成功裡に登録されたという確認応答(acknowledgement)が該デイスプレー800上に表示されるまで、該オーナーは該生物測定学的センサー802と接触を保持する。
【0074】
特に図20を参照すると、インボイス情報(invoice information)が該ピーオーエスデバイスにより表示される支払い処理をオーソライズするために、該デバイス800のユーザーは、過程2002で、該ピーオーエスデバイスに接続されたRFリーダーにより発生されるRF場内に該デバイス800を保持する。例えば、該ユーザーは該デバイス810を該RFリーダーから約15.24cm(6インチ)の距離に保持する。過程2004で、該ユーザーは、該カードのメモリー内に安全に記憶された彼/彼女の前に登録された指紋と比較のマッチ(comparative match)をもたらすよう、該生物測定学的センサー802を駆動する(例えば、彼/彼女の指又は親指で該指紋センサーにタッチする)。成功裡のマッチはカード保持者の勘定のデータ(cardhoder account data)の暗号化された承認と、該データの販売者の経営勘定の受取勘定処理システム(seller’s administrative account receivables processing system)への振り込み(transfer)をもたらす。
【0075】
過程2006で、該ユーザーが電子的レシート情報の該デバイスへの転送を望むかどうかについて決定が行われる。もし否であれば、該方法2000は過程2010へ続き、そ
こでは該デバイス800は該RF場から除かれる。もし過程2006で該ユーザーが電子的レシート情報を該デバイス800へ転送するよう欲することが決定されれば、該方法2000は過程2008へ続き、そこで該デバイス800は該情報をメモリー内へ記憶する。該方法2000は過程2008へ続き、そこで該デバイス800は該RF場から取り除かれる。
【0076】
前記説明は1つ以上の実施例を示し、説明するが、本開示の精神と範囲から離れることなく形式及び詳細で種々の変更がその中で行われ得ることは当業者により理解されるであろう。例えば、本開示は、腕時計又は腕時計バンド、キイリング、又は種々の他の物理的構造体の様な、種々の形の要素で実施され得る。従って、請求項は、広い仕方で、本開示と一貫していると解釈されるべきである。
本発明の特徴と利点のより完全な理解のために、付属する図面と一緒に本発明の詳細な説明を参照するが、該図面では種々の図面内の対応する数字は対応する部品を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】従来技術による磁気ストライプを有する標準のクレディットカードを描いている。
【図2】従来技術によるスマートカードを描いている。
【図3】本発明の1実施例の処理を出来るようにするシステムのブロック線図を描いている。
【図4A】本発明により生物測定学的に出来るようにされたプログラム可能な磁気ストライプを使って、処理を出来るようにするカードの例示的実施例の前面を描いている。
【図4B】本発明により生物測定学的に可能にされたプログラム可能な磁気ストライプを使って処理を可能にするカードの例示的実施例の背面を描いている。
【図5A】本発明の1実施例により多数の誘導性コイルを使うプログラム可能な磁気ストライプのブロック線図を描いている。
【図5B】本発明のもう1つの実施例により直接カード上の制御器から磁気カードリーダーへエミュレートされた時間変化する磁気ストライプデータを送るために1つの誘導コイルを使うプログラム可能な磁気ストライプのブロック線図を描いている。
【図6】本発明により安全な物理的及び商業的処理用にデバイス上の生物測定学的に可能にされたプログラム可能な磁気ストライプの組み合わされる要素の例示的実施例を描いている。
【図7】本発明によるデバイスを使うための例示的認証方法のフローチャートである。
【図8】本発明による生物測定学の同一性検証を使って非接触の仕方で安全な物理的及び商業的処理をもたらす例示的デバイスの1実施例を描いている。
【図9】本発明により図8のデバイスが動作する例示的環境を描いている。
【図10】本発明により図9の環境で図8のデバイスを使うための例示的方法のフローチャートである。
【図11】本発明による生物測定学の同一性検証を使って非接触の仕方で安全な物理的及び商業的処理をもたらすための例示的デバイスのもう1つの実施例を図解する線図である。
【図12】本発明による図11のデバイスで使われる生物測定学的センサーの1実施例の図解である。
【図13A】本発明による図12の生物測定学的センサーの1実施例を形成する種々の層を図解する。
【図13B】本発明による図11のデバイスの1実施例の部分を形成する種々の層を図解する。
【図14】本発明による図11のデバイスで使われる例示的電力回路の線図である。
【図15】本発明による図11のデバイス内のテンプレート指紋アナログを記憶する例示的方法のフローチャートである。
【図16】本発明による図11のデバイスを使う例示的方法のフローチャートである。
【図17】本発明により航空輸送環境で図11のデバイスを使う例示的方法のフローチャートである。
【図18】本発明により健康管理環境で図11のデバイスを使う例示的方法のフローチャートである。
【図19】本発明による図8のデバイスで生物測定学的テンプレートアナログを記憶する例示的方法のフローチャートである。
【図20】本発明により財務処理で図8のデバイスを使う例示的方法のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置に於いて、該装置が
基盤と、
該基盤内に配置され常時は不活性である磁場発生器(308)と、
該基盤上に設置された生物測定学的センサー(310)と、
該基盤内に配置されたメモリー(312)と、
該基盤内に配置され、該磁場発生器(308)、該生物測定学的センサー(310)及び該メモリー(312)と通信可能に接続されたプロセサー(314)とを具備しており、該プロセサー(314)は、ユーザーが該装置を使うようオーソライズされていることを検証するために該生物測定学的センサー(310)から受信した生物測定学的情報を処理するよう、そして該ユーザーが検証された時該磁場発生器(308)を賦活するよう、動作可能であり、そして装置は又
該基盤内に配置され、該磁場発生器(308)、該生物測定学的センサー(310)そして該プロセサー(314)に電気的に接続された電源を具備することを特徴とする該装置。
【請求項2】
該磁場発生器(308)が磁気ストライプカードを磁気カードリーダー(330)を通してスワイプすることから得られるデータをエミュレートするために時間変化する磁気信号を創ることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項3】
該磁場発生器(308)がプログラム可能な磁気ストライプ(308,500,550)を備えることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項4】
該プログラム可能な磁気ストライプ(500,550)が、
該基盤上に設置されるか又は該基盤内に配置されるか、何れかの磁気ストライプ(502)と、
該磁気ストライプ(502)の下で該基盤内に配置された1つ以上の誘導コイル(552又は518−530)と、そして
該基盤内に配置され、該1つ以上の誘導コイル(518−530)に接続されそして該1つ以上の誘導コイル(518−530)及び該磁気ストライプ(502)を介して空間的に変化する又は時間的に変化する磁気信号を発生するよう動作可能な制御器(532)を有することを特徴とする請求項3の該装置。
【請求項5】
該磁気信号がユーザー名、ユーザー番号そして装置満了期日を説明する2進データを有することを特徴とする請求項4の該装置。
【請求項6】
該磁気ストライプ(502)が3つのトラックを有し、各トラックは1セットの磁気データセル(504−516)有することを特徴とする請求項4の該装置。
【請求項7】
該プロセサー(314)がスマートカードプロセサー及びエイシックチップを有することを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項8】
該電源(316)が電力管理ユニット(318)により制御されることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項9】
該電源(316)がバッテリー、ピエゾ電気発生器、ソーラーパネル、電磁エネルギー変換器、運動エネルギー変換器そしてそれらの組み合わせから成るグループから選択されることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項10】
該電源(316)が、
バッテリー(1406)と、
電力発生器(1402)と、
該電力発生器(1402)に電気的に接続され、該電力発生器(1402)から受けた電力を該装置により使用可能な電力に変換するため又は該バッテリー(1406)を充電するため動作可能な変換器(1404)と、
該バッテリー(1406)に接続されたバッテリー管理ユニット(1408)と、そして
該電力管理ユニット(1408)と該変換器(1404)に接続され、該バッテリー管理ユニット(1408)から、該変換器(1404)から、又は両者から電力を引き出すかどうかを決定するよう動作可能な電力マルチプレクサー(1410)と、を備えることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項11】
該生物測定学的センサー(310)が指紋センサー、網膜センサー、虹彩センサー又はボイスセンサーから成るグループから選択されることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項12】
該生物測定学的センサー(310)が指紋の峰及び谷に対応する高,低点を検出するために動作可能な点のマトリックスを備えることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項13】
該生物測定学的センサー(310)が放射器(1302−1310)と検出器(1312−1322)とを備えており、該放射器(1302−1310)から投射された光がユーザーの指から該検出器(1312−1322)へ反射されることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項14】
更に、該基盤上に設置され、該プロセサー(314)と通信可能に接続され、該電源(316)に電気的に接続されたユーザーインターフエース(320)を具備することを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項15】
該ユーザーインターフエース(320)がタッチパッド、1つ以上のボタン、デイスプレー及びボイスセンサーから成るグループから選択されることを特徴とする請求項14の該装置。
【請求項16】
更に、該基盤上に設置され、該プロセサー(314)と通信可能に接続され、そして該電源(316)に電気的に接続された出力インターフエース(326)を具備することを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項17】
該出力インターフエース(326)が無線通信用アンテナと光学的送信器から成るグループから選択されることを特徴とする請求項16の該装置。
【請求項18】
更に、該基盤上に設置され、該プロセサー(314)と通信可能に接続され、そして該電源(316)に電気的に接続されたスマートカードインターフエース(324)を具備することを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項19】
更に、該基盤内に配置され、該プロセサー(314)と通信可能に接続され、そして該電源(316)に電気的に接続された非接触インターフエース(322)を具備することを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項20】
該非接触インターフエース(322)が無線通信用アンテナと光学的トランシーバーから成るグループから選択されることを特徴とする請求項19の該装置。
【請求項21】
該基盤がやや柔軟であることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項22】
該基盤は、アクセスカード、クレディットカード、デビットカード、身分証明カード、ミニカード、セキュリテイカード、価値内蔵カードそして特定ベンダー向けカードから成るグループから選択されたカード内に一体化されることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項23】
該基盤が、パスポート、イミグレーションカードそしてビザから成るグループから選択されたトラベルクレデンシャル内に一体化されたことを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項24】
該基盤が、パーソナルデータアシスタント、遠隔通信デバイス、ページャー、コンピュータそして電子メールトランシーバーから成るグループから選択された個人的通信デバイス内に一体化されることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項25】
該基盤が、時計、ジュエルリー、キイリング、タグそして眼鏡から成るグループから選択された個人的デバイス/持ち物内に一体化されることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項26】
該プロセサー(314)及び該メモリー(312)が、1つの集積回路内に一体化されることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項27】
該メモリー(312)が、ユーザーの生物測定学的アナログを備えることを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項28】
該プロセサー(314)が、ユーザーが該生物測定学的センサー(310)を使って認証された後、2進データを該磁場発生器(308)へ提供することを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項29】
該プロセサー(314)が、該磁場発生器(308)が指定された時間の間活性であった後、該磁場発生器(308)を非活性化することを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項30】
該プロセサー(314)が、該生物測定学的センサー(310)が該オーソライズされたユーザーを最早検出しない時、該磁場発生器(308)を非活性化することを特徴とする請求項1の該装置。
【請求項31】
1人以上のユーザーに付随する情報を有する装置と、常時は不活性である磁場発生器(308)と、そして生物測定学的センサー(310)とを使って処理を可能にする方法に於いて、該方法が
該生物測定学的センサー(310)から認証データを受信する過程と、
該認証データが該ユーザーの1人用に有効かどうかを決定する過程と、そして
該認証データが有効な時は何時も、該磁場発生器(308)を賦活し、該認証されたユーザーに付随する情報に対応する磁気信号を発生する過程と、を具備することを特徴とする該方法。
【請求項32】
該認証されたユーザーに付随する該情報が該処理の承認を可能にすることを特徴とする請求項31の該方法。
【請求項33】
更に、該認証データが有効でない時は何時も、該磁場発生器(308)を賦活し、該処理の否認を可能にする磁気信号を発生する過程を具備することを特徴とする請求項31の該方法。
【請求項34】
更に、1つ以上の賦活パラメーターを受信する過程を具備することを特徴とする請求項
31の該方法。
【請求項35】
該1つ以上の賦活パラメーターが、該生物測定学的センサー(310)からのデータを検出する過程、外部信号を検出する過程、又はユーザーインターフエース(320)からデータを受信する過程を有することを特徴とする請求項34の該方法。
【請求項36】
該処理がアクセス処理、制御処理、財務処理、商業的処理又は同定処理であることを特徴とする請求項31の該方法。
【請求項37】
該認証データが有効かどうかを決定する過程が該認証データを該デバイス上に記憶された1つ以上の生物測定学的テンプレートと比較する過程を備えることを特徴とする請求項31の該方法。
【請求項38】
該磁気信号が磁気ストライプカードを磁気カードリーダー(330)を通してスワイプすることから得られたデータをエミュレートするための時間変化する磁気信号であることを特徴とする請求項31の該方法。
【請求項39】
更に、該磁場発生器(308)が指定された時間の間活性であった後該磁場発生器(308)を非活性化する過程を具備することを特徴とする請求項31の該方法。
【請求項40】
更に、該生物測定学的センサー(310)が該オーソライズされたユーザーを最早検出しない時、該磁場発生器(308)を非活性化する過程を具備することを特徴とする請求項31の該方法。
【請求項41】
更に、該処理を可能にする該情報を選択する過程を具備することを特徴とする請求項31の該方法。
【請求項42】
該磁気信号が、磁気ストライプカードを磁気カードリーダー(330)を通してスワイプすることから得られる該データをエミュレートするための時間変化する磁気信号であることを特徴とする請求項31の該方法。
【請求項43】
更に、情報を該ユーザーに表示する過程を具備することを特徴とする請求項31の該方法。
【請求項44】
更に、無線通信アンテナを介して該ユーザーに付随する該情報を送信する過程を具備することを特徴とする請求項31の該方法。
【請求項45】
更に
非接触の仕方で外部電源から電力を受ける過程と、そして
該外部電源から受けた該電力を該装置と両立する電力に変換する過程と、を具備することを特徴とする請求項31の該方法。
【請求項46】
1人以上のユーザーに付随する情報を有する装置と、常時は不活性である磁場発生器(308)と、そして生物測定学的センサー(310)と、を使って処理を可能にするための、コンピュータ読み出し可能な媒体内に具体化されたコンピュータプログラムに於いて、該コンピュータプログラムが、
該生物測定学的センサー(310)から認証データを受信するためのコードセグメントと、
該認証データが該ユーザーの1人用に有効かどうかを決定するためのコードセグメントと、そして
該認証データが有効な時は何時も、該磁場発生器(308)を賦活しそして該認証されたユーザーに付随する該情報に対応する磁気信号を発生するためのコードセグメントと、を具備することを特徴とする該コンピュータプログラム。
【請求項47】
該認証されたユーザーに付随する該情報が該処理の承認を可能にすることを特徴とする請求項46の該磁気ストライププログラム。
【請求項48】
更に、該認証データが有効でない時は何時も、該磁場発生器(308)を賦活し、該処理の否認を可能にする磁気信号を発生するためのコードセグメントを具備することを特徴とする請求項46の該コンピュータプログラム。
【請求項49】
更に、1つ以上の賦活パラメーターを受信するためのコードセグメントを具備することを特徴とする請求項46の該コンピュータプログラム。
【請求項50】
該1つ以上の賦活パラメーターが、該生物測定学的センサー(310)からデータを検出する過程か、外部信号を検出する過程か、又はユーザーインターフエース(320)からデータを受信する過程か、を有することを特徴とする請求項49の該コンピュータプログラム。
【請求項51】
該処理がアクセス処理、制御処理、財務処理、商業的処理又は同定処理であることを特徴とする請求項46のコンピュータプログラム。
【請求項52】
該認証データが有効かどうかを決定するための該コードセグメントが、該認証データを該デバイス上に記憶された1つ以上の生物測定学的テンプレートと比較する過程を有することを特徴とする請求項46の該コンピュータプログラム。
【請求項53】
該磁気信号が、磁気ストライプカードを磁気カードリーダーを通してスワイプすることから得られるデータをエミュレートするための時間変化する磁気信号であることを特徴とする請求項46の該コンピュータプログラム。
【請求項54】
更に、該磁場発生器(308)が指定された時間の間活性であった後、該磁場発生器(308)を非活性化するためのコードセグメントを具備することを特徴とする請求項46の該コンピュータプログラム。
【請求項55】
更に、該生物測定学的センサー(310)が該オーソライズされたユーザーを最早検出しない時、該磁場発生器(308)を非活性化するためのコードセグメントを具備することを特徴とする請求項46の該コンピュータプログラム。
【請求項56】
更に、該処理を可能にするために該情報を選択するためのコードセグメントを具備することを特徴とする請求項46の該コンピュータプログラム・
【請求項57】
該磁気信号が、磁気ストライプカードを磁気カードリーダーを通してスワイプすることから得られる該データをエミュレートするための時間変化する磁気信号であることを特徴とする請求項46のコンピュータプログラム。
【請求項58】
更に、情報を該ユーザーに表示するためのコードセグメントを具備することを特徴とする請求項46の該コンピュータプログラム
【請求項59】
更に、無線通信アンテナを介して該ユーザーに付随する該情報を送信するためのコードセグメントを具備することを特徴とする請求項46の該コンピュータプログラム。
【請求項60】
システムに於いて、該システムが、
1つ以上のユーザーデバイスを具備しており、各ユーザーデバイス(302)が、
基盤と、
該基盤内に配置され常時は不活性である磁場発生器(308)と、
該基盤上に設置された生物測定学的センサー(310)と、
該基盤内に配置されたメモリー(312)と
該基盤内に配置されそして該磁場発生器(308)、該生物測定学的センサー(310)及び該メモリー(312)と通信可能に接続されたデバイスプロセサー(314)と、を備えており、該プロセサー(314)はユーザーが該装置を使うようオーソライズされていることを検証するために該生物測定学的センサー(310)から受信した生物測定学的情報を処理するよう、そして該ユーザーが検証された時該磁場発生器(308)を賦活するよう、動作可能であり、そして各ユーザーデバイスが又
該基盤内に配置され、該磁場発生器(308)、該生物測定学的センサー(310)及び該デバイスプロセサー(314)と電気的に接続された電源(316)と、
該ユーザーデバイス(302)と通信するよう動作可能な1つ以上のシステムインターフエース(304)と、そして
該1つ以上のシステムインターフエース(304)に通信可能に接続されたシステムプロセサー(306)と、を備えることを特徴とする該システム。
【請求項61】
該1つ以上のシステムインターフエース(304)が光学的インターフエース(336)、スマートカードインターフエース(334)、無線通信インターフエース(332)、磁気リーダー(330)、初期化インターフエース(328)又は再充電器を有することを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項62】
更に、該システムプロセサー(306)に通信可能に接続されたデータベース(338)を具備することを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項63】
更に、ネットワーク(340)経由で該システムプロセサー(306)に通信可能に接続された1つ以上の遠隔のコンピュータ(342)を具備することを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項64】
該磁場発生器(308)が、磁気ストライプカードを磁気カードリーダーを通してスワイプすることから得られたデータをエミュレートするための時間変化する磁気信号を創ることを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項65】
該磁場発生器(308)がプログラム可能な磁気ストライプ(308,500,550)を有することを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項66】
該プログラム可能な磁気ストライプ(500,550)が、
該基盤上に設置されるか、又は該基盤内に配置されるか、何れかの磁気ストライプ(502)と、
該磁気ストライプ(502)の下で該基盤内に配置された1つ以上の誘導コイル(550又は518−530)と、そして
該基盤内に配置され、該1つ以上の誘導コイル(550又は518−530)に接続され、そして該1つ以上の誘導コイル(550又は518−530)及び該磁気ストライプ(502)を介して磁気信号を発生するよう動作可能な制御器(532)と、を有することを特徴とする請求項65の該システム。
【請求項67】
該磁気信号がユーザー名、ユーザー番号そして装置満了期日を説明する2進データを有
することを特徴とする請求項66の該システム。
【請求項68】
該磁気ストライプ(502)が3つのトラックを備えており、各トラックが磁気データセル(504−516)のセットを有することを特徴とする請求項66の該システム。
【請求項69】
該デバイスプロセサー(314)がスマートカードプロセサーとエイシックチップを有することを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項70】
該電源(316)が電力管理ユニット(318)により制御されることを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項71】
該電源(316)はバッテリー、ピエゾ電気発生器、ソーラーパネル、電磁エネルギー変換器、運動エネルギー変換器及びそれらの組み合わせから成るグループから選択されることを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項72】
該電源(316)が、
バッテリー(1406)、
電力発生器(1402)、
該電力発生器(1402)に電気的に接続され、該電力発生器(1402)から受ける電力を該装置により使用可能な電力に変換するために又は該バッテリー(1406)を充電するために動作可能な変換器(1404)と、
該バッテリー(1406)に接続されたバッテリー管理ユニット(1408)と、そして
該バッテリー管理ユニット(1408)と該変換器(1404)に接続され、電力を、該バッテリー管理ユニット(1408)からか、該変換器(1404)からか、或いは両者から引き出すべきか決定するよう動作可能な電力マルチプレクサーと、を有することを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項73】
該生物測定学的センサー(310)が指紋センサー、網膜センサー、虹彩センサー又はボイスセンサーから成るグループから選択されることを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項74】
該生物測定学的センサー(310)が、指紋の峰と谷に対応する高、低点を検出するよう動作可能な点のマトリックスを有することを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項75】
該生物測定学的センサー(310)が放射器(1302−1310)と検出器(1312−1322)とを有しており、該放射器(1302−1310)から投射された光がユーザーの指から該検出器(1312−1322)へ反射されることを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項76】
更に、該基盤上に設置され、該デバイスプロセサー(314)に通信可能に接続され、そして該電源(316)に電気的に接続されたユーザーインターフエース(320)を具備することを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項77】
該ユーザーインターフエース(320)がタッチパッド、1つ以上のボタン、デイスプレーそしてボイスセンサーから成るグループから選択されることを特徴とする請求項76の該システム。
【請求項78】
更に、該基盤上に設置され、該デバイスプロセサー(314)に通信可能に接続され、そして該電源(316)に電気的に接続される出力インターフエース(326)を具備す
ることを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項79】
該出力インターフエース(326)は無線通信用アンテナ及び光学的送信器から成るグループから選択されることを特徴とする請求項78の該システム。
【請求項80】
更に、該基盤上に設置され、該デバイスプロセサー(314)と通信可能に接続され、そして該電源(316)に電気的に接続されたスマートカードインターフエース(324)を具備することを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項81】
更に、該基盤内に配置され、該デバイスプロセサー(314)と通信可能に接続され、そして該電源(316)に電気的に接続された非接触インターフエース(322)を具備することを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項82】
該非接触インターフエース(322)が無線通信用アンテナ及び光学的トランシーバーから成るグループから選択されることを特徴とする請求項81の該システム。
【請求項83】
該基盤がやや柔軟であることを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項84】
該基盤が、アクセスカード、クレディットカード、デビットカード、身分証明カード、ミニカード、セキュリテイカード、価値内蔵カード及び特定ベンダー向けカードから成るグループから選択されたカード内に一体化されることを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項85】
該基盤がパスポート、イミグレーションカード及びビザから成るグループから選択されたトラベルクレデンシャル内に一体化されることを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項86】
該基盤がパーソナルデータアシスタント、遠隔通信デバイス、ページャー、コンピュータ及び電子メールトランシーバーから成るグループから選択された個人的通信デバイス内に一体化されることを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項87】
該基盤が時計、ジュエルリー、キイリング、タグ及び眼鏡から成るグループから選択された個人的デバイス/持ち物内に一体化されることを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項88】
該デバイスプロセサー(314)と該メモリー(312)が1つの集積回路内に一体化されることを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項89】
該メモリー(312)がユーザーの生物測定学的アナログを有することを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項90】
該デバイスプロセサー(314)が、ユーザーが該生物測定学的センサー(310)を使って認証された後、2進データを該磁場発生器(308)へ提供することを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項91】
該デバイスプロセサー(314)が、該磁場発生器(308)が指定された時間の間活性であった後、該磁場発生器(308)を非活性化することを特徴とする請求項60の該システム。
【請求項92】
該デバイスプロセサー(314)が、該生物測定学的センサー(310)が該オーソライズされたユーザーを最早検出しない時該磁場発生器(308)を非活性化することを特
徴とする請求項60の該システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公表番号】特表2007−517274(P2007−517274A)
【公表日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534372(P2006−534372)
【出願日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【国際出願番号】PCT/US2004/033207
【国際公開番号】WO2005/036357
【国際公開日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(506118984)イノベーシヨン・コネクシヨン・コーポレーシヨン (1)
【Fターム(参考)】