説明

生理学的センサをいつ再配置するかを決定するための方法およびシステム

本発明は、概して医療機器に関し、より具体的には、患者の生理学的パラメータを検知するために使用されるセンサの設置に関する。生理学的計測結果を得るために、患者の上にセンサが設置され得る。患者への当該センサの適用により、所与の時間時間間隔のあいだ作動するように設定されたタイマを開始することができる。時間間隔が満了する前にセンサが再配置された場合、タイマはリセットされる。センサが再配置されることなく時間が満了した場合、介護士はセンサを再配置するように促される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して医療機器に関し、より具体的には、患者の生理学的パラメータを検知するために使用されるセンサの設置に関する。
【背景技術】
【0002】
この節は、以下で説明および/または請求する、本発明の種々の態様に関連し得る技術の種々の態様を、読者に紹介することを意図するものである。この考察は、本発明の種々の態様のより良い理解を容易にするための背景情報を読者に提供する上で有益であると考えられる。したがって、これらの記述はこの観点から読まれるべきであって、従来技術の承認として読まれるべきでないことを理解すべきである。
【0003】
医学分野において、医師は多くの場合、自らの患者のある生理学的特徴をモニタすることを望む。したがって、生理学的特徴をモニタするための、多種多様なデバイスが開発されてきた。そのようなデバイスは、考えられる最良の医療を患者に提供するために必要な情報を、医師およびその他の医療要員に提供する。結果として、そのようなモニタリングデバイスは、現代医学の不可欠な部分となっている。
【0004】
患者のある生理学的特徴をモニタするための1つの技術は、一般にパルス酸素測定法と称され、パルス酸素測定法技術に基づいて構築されたデバイスは、一般にパルス酸素濃度計と称される。パルス酸素濃度計は、動脈血中のヘモグロビンの血液酸素飽和度、組織に供給する個々の血液脈動の容積、および/または患者の各心拍に対応する血液脈動の速度等、種々の血流の特徴を計測するために使用され得る。
【0005】
パルス酸素濃度計は、一般に、患者の手指、足指、額、または耳たぶ等、血液が十分に環流している患者の組織の上に、または当該組織に立てかけて設置された非侵襲センサを利用する。パルス酸素濃度計センサは光を放出し、還流組織を通過後、当該光の吸収および/または散乱を光電気的に検知する。センサによって収集されたデータは、その後、光の吸収または散乱に基づいて、上記の生理学的特徴のうち1つ以上を算出するために使用され得る。より具体的には、放出された光は一般に、血中における酸素化ヘモグロビン対脱酸素化ヘモグロビンの存在に関連する量で吸収または散乱される、1つ以上の波長であるように選択される。続いて、種々のアルゴリズムを使用して、組織中の血液成分の量を推定するために、吸収および/または散乱された光の量が使用され得る。
【0006】
指または耳に適用した場合、非侵襲センサは概して、下にある組織に合致し、ぴたりと嵌合することが望ましい。そのような止まり嵌めは、不正確な、または誤った生理学的データを生み出す場合がある環境光または周辺光の排除を補助する。しかしながら、この止まり嵌めに付随する軽い圧力は、状況次第で不愉快なものとなり得、および/または生理学的計測結果の精度を落とす恐れがある。したがって、4時間毎等、頻繁にセンサを再配置することが望ましい場合がある。しかしながら、医師、看護師、およびその他の医療提供者は、センサを頻繁に再配置することの望ましさに気付かない場合があるか、または、センサを再配置すべき時刻を覚えていない場合がある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本来請求された発明の範囲に相応する特定の態様を、以下で説明する。これらの態様は、本発明が取り得るいくつかの形態の概要を読者に提供するために提示されるに過ぎず、これらの態様は本発明の範囲を限定することを意図するものではないことを理解すべきである。実際に、本発明は、以下では説明し得ない種々の態様を包含し得る。
【0008】
センサを再配置するようオペレータに通知するための方法が提供され、該方法は、患者にセンサを適用する際にタイマを開始するステップであって、当該タイマはある時間間隔のあいだ作動するように設定されているステップと、時間間隔の満了前にセンサが再配置された場合には、タイマをリセットするステップと、時間間隔の満了時にセンサを再配置するよう介護士に促すステップと、を含む方法が提供される。
【0009】
1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体であって、患者にセンサを適用する際にタイマを開始するように適合されたコードであって、当該タイマはある時間間隔のあいだ作動するように設定されているコードと、時間間隔の満了前にセンサが再配置された場合には、タイマをリセットするように適合されたコードと、時間間隔の満了時にセンサを再配置するよう介護士に促すように適合されたコードと、を含む有形機械読み取り可能な媒体も提供される。
【0010】
生理学的モニタリングシステムであって、少なくとも1つのエミッタおよび少なくとも1つの検出器を備えるセンサと、ある時間間隔のあいだ作動するように設定されたタイマおよびディスプレイまたはスピーカのうち少なくとも1つを備えるモニタであって、タイマは、センサが患者に適用された際に開始し、時間間隔の満了前にセンサが再配置された場合にはリセットするように構成され、ディスプレイまたはスピーカのうち少なくとも1つは、時間間隔中にセンサが再配置されない場合にはプロンプトを提供するように構成されるモニタと、を含むシステムも提供される。
【0011】
タイマを開始するための方法であって、センサが患者に適用されたか否かを自動的に判断するステップと、センサが患者に適用されたという判断に基づいてタイマを自動的に開始するステップと、を含む方法も提供される。
【0012】
センサが患者に適用されたか否かを判断するように適合されたコードと、センサが患者に適用されたという判断に基づいてタイマを開始するように適合されたコードと、を含む、1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体も提供される。
【0013】
少なくとも1つのエミッタおよび少なくとも1つの検出器を備えるセンサと、タイマを備えるモニタであって、当該タイマは、センサが患者に適用されたという判断に基づいて自動的に開始するように構成されるモニタと、を含む、生理学的モニタリングシステムも提供される。
【0014】
本発明の利点は、以下の詳細な説明を読み、図面を参照することにより、明らかになり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の1つ以上の具体的な実施形態について以下で説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を提供する目的で、本明細書においては、実際の実装におけるすべての特徴を説明しているわけではない。そのような実際のいかなる実装の開発においても、あらゆる工業技術または設計プロジェクトと同様に、システム関連およびビジネス関連の制約の順守等、実装によって異なり得る開発者の具体的な目標を実現するために、多数の実装固有の決定が為されなくてはならないことを十分に理解すべきである。さらに、そのような開発努力は、複雑且つ時間のかかるものとなる場合があるが、それでもなお、本開示の利益を有する当業者にとっては、設計、作製、および製造といった日常的作業であろうことを十分に理解すべきである。
【0016】
パルス酸素測定法およびその他の分光測光法の適用においては、センサが患者に適用された時間間隔をモニタすること、および、適切な場合、センサを再配置するようオペレータに通知することが望ましい。本技術のいくつかの態様によると、センサが患者の上に配置されている持続時間を計り、所定の間隔内にセンサが再配置されない場合、センサを再配置するようオペレータに通知するように構成されたシステムが提供される。センサが患者の上の1つの位置に留まり得る持続時間は、センサおよび/またはモニタの製造業者によって決定されてもよいし、当該システムおよびセンサが用いられる病院またはその他医療施設の最良の実践および手順によって設定されてもよい。
【0017】
例えば、ここで図1を参照すると、本発明にしたがって使用するための、例示的な患者モニタリングシステム10が描写されている。例示的な患者モニタリングシステム10は、患者モニタ14と併せて使用されるセンサ12を含む。描写されている実施形態では、ケーブル16がセンサ12を患者モニタ14に接続している。当業者には十分に理解されるように、センサ12および/またはケーブル16は、センサ12と患者モニタ14との間の通信を容易にする、または強化することができる、メモリ、プロセッサチップ、またはレジスタ等、1つ以上の集積回路デバイスまたは電気デバイスを含んでよい、または組み込んでよい。同様に、ケーブル16は、集積回路または電気デバイスの有無にかかわらず、センサ12と、患者モニタ14またはその他の生理学的モニタの新旧バージョンを含む各種のモニタとの間の通信を容易にするためのアダプタケーブルであってもよい。その他の実施形態において、センサ12と患者モニタ14は、無線、赤外線、または光信号を使用する手段等のワイヤレス手段を介して通信を行うことができる。そのような実施形態において、センサ12と患者モニタ14との間のワイヤレス送信を容易にするために、センサ12に送信デバイス(図示せず)が接続されていてよい。当業者には十分に理解されるように、ケーブル16(または対応するワイヤレス送信)は一般に、モニタ14からセンサ12へ制御信号またはタイミング信号を送信するため、および/またはセンサ12からモニタ14へ取得データを送信するために使用される。しかしながら、いくつかの実施形態において、ケーブル16は、モニタ14とセンサ12との間に光信号を導くことを可能にする光ファイバであってもよい。
【0018】
一実施形態において、患者モニタ14は、Nellcor Puritan Bennett Inc.から市販されているもの等の適切なパルス酸素濃度計であってもよい。その他の実施形態において、患者モニタ14は、分光測光法またはその他の技術を使用して、組織液分画を計測するのに、またはその他の体液関連測定法に適したモニタであってもよい。さらに、モニタ14は、センサ12によって取得したデータを使用して、パルス酸素測定法および組織液分画の計測、または生理学的および/もしくは生化学的モニタリングプロセスのその他の組み合わせを実行するのに適した多目的モニタであってもよい。さらに、追加機能を提供するためにモニタ14によって提供された従来のモニタリング機能を向上させるため、患者モニタ14は、センサ入力ポートに接続されたケーブル20を介して、および/または、デジタル通信ポートに接続されたケーブル22を介して、多重パラメータ患者モニタ18に連結されてよい。
【0019】
当業者には十分に理解されるように、患者モニタ14に取り付けられたセンサ12は一般に、患者の上の、所望の生理学的パラメータの計測を支援する場所に設置される。例えば、パルス酸素測定法に使用されるセンサ12は一般に、動脈血酸素飽和度計測(SaO)等、所望の血液性状の計測を容易にするため、患者の上の、通常は動脈血が還流する場所に設置される。通常のパルス酸素測定法センサ部位としては、患者の指先、足指、または耳たぶを含む。
【0020】
センサ12がパルス酸素測定法またはその他の分光測光法センサである場合、センサ12は、「透過型」または「反射型」センサであってもよい。透過型センサは、一般にセンサ部位の向かい合う側面に設置されたエミッタ24および検出器26を含む。逆に、反射型センサは、一般にセンサ部位の同じ側面に設置されたエミッタ24および検出器26を含む。動作中、エミッタ24は、還流組織に光の1つ以上の波長を当てる。放出された光は、検出器26によって、組織の向かい合う側面上に透過モードで、または組織の同じ側面上に反射モードで受信される。
【0021】
検出器26によって受信された光は、患者の種々の生理学的特徴を測定するために処理される。例えば、パルス酸素測定法において、患者の動脈血の酸素飽和度は、光の2つ以上の波長、最も一般的には赤色および近赤外波長を使用して測定され得る。同様に、その他の用途において、組織液分画(もしくはその他の体液関連測定法)、または水性環境における1つ以上の生化学的コンポーネントの濃度は、光の1つ以上の波長、最も一般的には約1,000nm〜約2,500nmの近赤外波長を使用して計測され得る。これらの例を考慮すると、本願で使用する場合、「光」という用語は可視光だけでなく、通例、電磁スペクトルを称する場合もあり、したがって、電磁スペクトルの赤外線、紫外線、X線、ガンマ線、ミリメートル波、およびマイクロ波領域内のあらゆる波長を含み得ることを理解すべきである。
【0022】
上述のように、患者の上のセンサ12を日常的に再配置することが望ましい。センサ12の日常的再配置を容易にするためのシステムおよび技術について、図2および3に関連して考察する。特に、本技術の動作を実行するように構成された機能コンポーネントを図2に描写し、一方、本技術にしたがって実行される例示的な動作を図3において提供する。当業者には十分に理解されるように、図2および3の種々の機能コンポーネントおよび動作は、図1に関連して説明するデバイスのうち1つ以上と関連付けられていてよい。例えば、図2の機能コンポーネントがソフトウェア(コンピュータ実装されたルーチンまたはアルゴリズム等)および/またはハードウェア(汎用回路もしくは専用回路および/またはユーザインタフェースデバイス等)によってその機能を実行する範囲で、患者モニタ14および/または多重パラメータモニタ18は、各機能コンポーネントのための適切なプラットフォームとなり得る。同様に、図3の動作がソフトウェアおよび/またはハードウェアによって実行される範囲で、患者モニタ14および/または多重パラメータモニタ18は、動作を実行するための各ソフトウェアおよび/またはハードウェアを含み得る。
【0023】
ここで図2および3を参照すると、センサ12が患者に適用される(ブロック28)。センサ12の適用時、センサ12が再配置されなくてはならない設定された時間の間隔(ブロック34)を計測するタイマ30が開始される(ブロック32)。時間間隔34内にセンサ12が再配置された場合、タイマ30は再開され得る(ブロック32および36)。センサ12は再配置されていないが時間間隔34が未だ満了していない場合、センサ12が再配置されているか否か、または時間間隔34が満了したか否かを判断するために、連続的な評価が実行され得る(ブロック36および38)。しかしながら、時間間隔34内でセンサ12が再配置されなかった場合(ブロック36および38)、センサ12を再配置するよう介護士に促すために、聴覚的または視覚的インジケータ等の通知が介護士に提供され得る(ブロック40)。センサ12の再適用時、タイマ30はリセットされることができ、プロセスが繰り返される。
【0024】
当業者には十分に理解されるように、上記の動作および機能は、種々の手段によって達成され得る。例えば、タイマ30の機能は、モニタ14または18の処理または電子的コンポーネントによって実行され得るもの等、従来のタイミングもしくはタイムキーピングルーチンまたはアルゴリズムによって実装され得る。あるいは、タイマ30の機能は、モニタ14もしくは18内の1つ以上の専用回路によって、または専用回路とルーチンの組み合わせによって実装され得る。同様に、本願に記載の評価および通知機能は、モニタ14もしくは18の処理コンポーネントにより実行されるルーチンもしくはアルゴリズムによって、モニタ14もしくは18内の1つ以上の専用回路によって、または専用回路とルーチンの組み合わせによって実行されることもできる。
【0025】
タイマ30の動作に関連して、オペレータは、モニタ14または18のユーザ入力デバイス42によって等、手動でタイマ30を開始することができる。そのようなユーザ入力デバイス32は、ボタン、ダイヤル、スイッチ、キー、またはモニタ上のその他の機構を含み得る。あるいは、タイマ30は、たとえば、センサ12から受信した信号またはデータに基づいて、自動的に開始され得る。特に、センサ12の検出器26によって受信した光における変化は、患者へのセンサ12の適用の指標となり得、したがって、タイマ機能を開始することができる。例えば、検出器26において検出された光の、増大または光の減少等の変化は、センサ12の適用の指標となり得る。そのような変化は、比例的な変化として、または所与の単位時間内の変化として計測され得る。同様に、検出された光は、絶対光閾値を考慮して評価されることができ、一方の側面における閾値の計測結果は適用されていないセンサの指標、他方の側面における閾値の計測結果は適用されたセンサ12の指標となる。さらに、エミッタ24によって放出された波長等、光の一部の波長のみを使用して、センサ12の適用を評価することができる。例えば、受信された光のうち、放出された波長の比率(またはその他の波長の相対的欠如)は、センサ12の適用のインジケータとして使用され得る。
【0026】
光計測は、モニタ14または18等、それによってセンサ適用を評価し得る1つの機構であるが、その他の機構も可能である。例えば、各モニタにより実行されるデータ評価ルーチンによって測定されるような、モニタ14または18による有効データの受信は、センサ12が適用されたことの指示として使用され得る。同様に、センサ12およびモニタ14または18の傍に提供される場合、その他の計測を使用して、センサ12が適用されたか否かを判断することができる。例えば、センサ12が適用されたことの指示として、センサ12上の力または圧力センサが使用され得る。さらに、センサ12が患者に適用されているか否かを示すために、その他のルーチン、アルゴリズム、または技術を使用してもよい。例えば、参照することにより本願に組み込まれる米国特許第6,035,223号に記載されているように、センサオン/オフ状態を判断するためにニューラルネットワークおよび入力測定法を用いるセンサおよびモニタを、その他のセンサオン/オフ指示技術と共に、本発明にしたがって使用し、患者へのセンサ12の適用および対応するタイマ30の開始を示すことができる。
【0027】
タイマ30によって計測される時間間隔34(1、2、または4時間間隔等)は、製造業者による、自らのデバイスによって使用するための最良の実践に関する査定に基づいて、センサ12またはモニタ14もしくは18の製造業者によって設定され得る。例えば、一実施形態において、時間間隔34は、モニタ14と共に用いられるセンサ12の種類に基づいて決定される。そのような実施形態において、センサ12または関連ケーブル16は、時間間隔34自体、またはモニタ14上のルックアップテーブル等によって時間間隔34を確認するために使用され得る情報(型式番号等)を収納する、メモリデバイス等の集積回路デバイスを含み得る。
【0028】
あるいは、時間間隔34は、施設の制度的実践または指針に対応するために、病院、診療所、またはその他の医療施設によって確立されてもよい。同様に、監督医師、看護師、または別の医療提供者は、個人的嗜好、慣習、または患者の特定状況に基づいて、時間間隔34を確立することができる。施設または医療提供者が時間間隔34を設定する実施形態において、時間間隔34は、モニタ14上に設けられたハードウェアおよび/またはソフトウェアによって設定され得る。例えば、時間間隔34は、モニタ14のディスプレイ上に提供されたメニューから所望の時間間隔を選択することによって、またはモニタ14上に提供されたユーザ入力デバイスを介して時間間隔34を選択することによって、設定され得る。
【0029】
センサ12を再配置するよう介護士が通知を受ける(ブロック40)というイベントにおいて、通知は種々の手法で提供され得る。例えば、各モニタ上のディスプレイ44を介して、視覚的プロンプト(点滅光、カラーコード符号、および/またはビープ警報音等)が介護士に提供され得る。また、視覚的プロンプトは、ディスプレイ44上に提供される、介護士がセンサ12を再配置することを要求する英数字またはテキストメッセージを含み得る。あるいは、計測された生理学的パラメータのルーチンの視覚的インジケータは、介護士を促すために変更され得る。例えば、計測された生理学的パラメータの数値またはその他のインジケータは、介護士によるアクションを促すために、ダッシュ、アスタリスク、句読文字等、その他の非数値文字の表示で代替してもよい。同様に、計測された生理学的パラメータの数値またはその他のインジケータは、通常使用されるものと異なるフォントおよび/またはフォントサイズを使用して表示されてもよいし、イタリック体で、下線を引いて、ボールド体で等、強調して表示されてもよい。
【0030】
同様に、介護士は、各モニタの内部または外部にあるスピーカ46によって提供された聴覚的プロンプトによって、センサ12を再配置するよう通知を受けることができる(ブロック40)。聴覚的プロンプトは、視覚的プロンプトの表示に加え、またはその代わりに、スピーカ46から出る口頭指示またはメッセージを含み得る。あるいは、各モニタによって生成されたルーチンの聴覚的インジケータは、介護士を促すために変更され得る。例えば、例示的な聴覚的インジケータは、各ビープが計測されたパルスに対応するビープ音等、ビープ音であってもよい。そのようなビープ音(またはその他の各聴覚的インジケータ)は、ビープ音の特徴(トーン、ピッチ、および/または音量等)を変化させることによって、ビープ音をオフにすることによって、および/または、ビープ音2回ごとに1回、3回ごとに1回、または4回ごとに1回等の割合で、ビープ音をスキップすることによって変更され得る。
【0031】
同様に、いくつかの実施形態において、パルス酸素測定法データまたは組織液分画等の計測されている生理学的データは、表示されない場合もあり、ブロック40において、センサ12を再配置するよう介護士に通知するために限られた様式でのみ表示される場合もある。例えば、血中酸素濃度および/またはパルス繰り返し数等の計測された生理学的データは、センサ12が再配置されてタイマ30が再開されるまで、モニタ14または18上に表示されない場合がある。そのような実施形態では、予測される範囲または所望の範囲外にデータがあるイベントにおいて計測された生理学的データを表示するように規定されている場合があるが、モニタリングに使用される日常的計測は、センサ12を再配置すべきであることを介護士に通知するために、保持され得る。
【0032】
また、ブロック40において示される通知は、時間間隔34をどの程度上回ったかに基づいて、レベル上げまたは拡大縮小が行われ得る。例えば、点滅光および/または警報ビープ音等の視覚的および/または聴覚的プロンプトは、センサ12を再配置するよう介護士に通知するため、最初は時間間隔34の満了時に提供され得る。そのような視覚的および/または聴覚的プロンプトがセンサ12の再配置をもたらさない場合、センサ12が再配置されるまで、より明るい視覚的合図またはより音の大きい聴覚的インジケータ等のより目立つ信号が開始され得る。あるいは、1ラウンド以上の視覚的および/または聴覚的プロンプトでもセンサ12の再配置をもたらさない場合、センサ12より導出された生理学的データは、センサ12が再配置されるまで介護士に提供されることができない(または、部分的にのみ提供される)。
【0033】
本発明は種々の修正形態および代替形態を受け入れる余地があるが、例として特定の実施形態を図面に示し、本願において詳細に説明した。しかしながら、本発明は、開示されている特定の形態に限定されることを意図するものではないことを理解すべきである。むしろ、本発明は、以下に添付する特許請求の範囲によって定義されるような本発明の精神および範囲内に含まれるすべての修正形態、均等物、および代替形態を網羅するものである。実際、本技術は血液酸素飽和度の計測に適用され得るだけでなく、分光測光法の原理を使用して、これらの技術をその他の血液もしくは組織成分の計測および/または分析に利用することもできる。例えば、同じ、異なる、またはさらなる波長を使用して、一酸化炭素ヘモグロビン、メトヘモグロビン、総ヘモグロビン、血管内の色素、および/もしくは含水量の計測ならびに/または分析に本技術を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、本技術の態様による、多重パラメータ患者モニタおよびセンサに連結された患者モニタリングシステムを図示している。
【図2】図2は、本技術の態様による、センサをいつ再配置するかを決定するための例示的なシステムのコンポーネントを図示している。
【図3】図3は、本技術の態様による、センサをいつ再配置するかを決定するための例示的な動作を描写したフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサを再配置するようオペレータに通知するための方法であって、
患者にセンサを適用する際にタイマを開始する行為であって、前記タイマはある時間間隔のあいだ作動するように設定されている行為と、
前記時間間隔の満了前に前記センサが再配置された場合には、前記タイマをリセットする行為と、
前記時間間隔の満了時に前記センサを再配置するよう介護士に促す行為と
を含む、方法。
【請求項2】
前記タイマを開始するステップは、前記センサが前記患者に適用されたという指示に基づいて前記タイマを自動的に開始するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記タイマを開始するステップは、前記センサの光検出器によって生成されたデータに基づいて前記タイマを開始するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記タイマを開始するステップは、前記センサが前記患者の上にあることを示す、前記センサによって生成された指示に基づいて前記タイマを開始するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記介護士を促すステップは、少なくとも視覚的プロンプトを提供するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記視覚的プロンプトは、点滅光、英数字メッセージ、またはカラーコードを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記介護士を促すステップは、生理学的パラメータの視覚的インジケータを変更するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記視覚的インジケータを変更するステップは、前記パラメータの表示を非数値符号で代替するステップ、異なるフォントを用いるステップ、異なるフォントサイズを用いるステップ、または強調技術を用いるステップのうち少なくとも1つを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記介護士を促すステップは、生理学的パラメータの聴覚的インジケータを変更するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記聴覚的インジケータを変更するステップは、聴覚的インジケータのトーンを変化させるステップ、前記聴覚的インジケータをオフにするステップ、前記聴覚的インジケータを定期的にスキップするステップのうち少なくとも1つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記聴覚的インジケータはビープ音である、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記介護士を促すステップは、少なくとも聴覚的プロンプトを提供するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記聴覚的プロンプトは、可聴警報または口頭メッセージを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記介護士を促すステップは、前記センサによって取得されたデータより導出される少なくとも1つの生理学的パラメータを非表示にするステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体であって、
患者にセンサを適用する際にタイマを開始するように適合されたコードであって、前記タイマはある時間間隔のあいだ作動するように設定されているコードと、
前記時間間隔の満了前に前記センサが再配置された場合には、前記タイマをリセットするように適合されたコードと、
前記時間間隔の満了時に前記センサを再配置するよう介護士に促すように適合されたコードと
を備える、有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項16】
前記タイマを開始するように適合された前記コードは、前記センサが前記患者に適用されたという指示に基づいて前記タイマを自動的に開始する、請求項15に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項17】
前記タイマを開始するように適合された前記コードは、前記センサの光検出器によって生成されたデータに基づいて前記タイマを開始する、請求項15に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項18】
前記タイマを開始するように適合された前記コードは、前記センサが前記患者の上にあることを示す、前記センサによって生成された指示に基づいて前記タイマを開始する、請求項15に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項19】
前記介護士を促すように適合された前記コードは、少なくとも視覚的プロンプトを提供する、請求項15に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項20】
前記視覚的プロンプトは、点滅光、英数字メッセージ、またはカラーコードを含む、請求項19に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項21】
前記介護士を促すように適合された前記コードは、生理学的パラメータの視覚的インジケータを変更する、請求項15に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項22】
前記視覚的インジケータを変更するステップは、前記パラメータの表示を非数値符号で代替するステップ、異なるフォントを用いるステップ、異なるフォントサイズを用いるステップ、または強調技術を用いるステップのうち少なくとも1つを含む、請求項21に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項23】
前記介護士を促すように適合された前記コードは、生理学的パラメータの聴覚的インジケータを変更する、請求項15に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項24】
前記聴覚的インジケータを変更するステップは、聴覚的インジケータのトーンを変化させるステップ、前記聴覚的インジケータをオフにするステップ、前記聴覚的インジケータを定期的にスキップするステップのうち少なくとも1つを含む、請求項23に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項25】
聴覚的インジケータはビープ音である、請求項23に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項26】
前記介護士を促すように適合された前記コードは、少なくとも聴覚的プロンプトを提供する、請求項15に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項27】
前記聴覚的プロンプトは、可聴警報または口頭メッセージを含む、請求項26に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項28】
前記介護士を促すように適合された前記コードは、前記センサによって取得されたデータより導出される少なくとも1つの生理学的パラメータを非表示にする、請求項15に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項29】
生理学的モニタリングシステムであって、
少なくとも1つのエミッタおよび少なくとも1つの検出器を備えるセンサと、
ある時間間隔のあいだ作動するように設定されたタイマ、およびディスプレイまたはスピーカのうち少なくとも1つを備えるモニタであって、前記タイマは、前記センサが患者に適用された際に開始し、前記時間間隔の満了前に前記センサが再配置された場合にはリセットするように構成され、前記ディスプレイまたはスピーカのうち少なくとも1つは、前記時間間隔中に前記センサが再配置されない場合にはプロンプトを提供するように構成される、モニタと
を備える、システム。
【請求項30】
前記モニタは、パルス酸素測定法モニタ、水和反応モニタ、またはそれらの組み合わせのうち1つを含む、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項31】
前記モニタは、多重パラメータモニタを含む、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項32】
前記少なくとも1つのエミッタは、少なくとも1つの発光ダイオードを備える、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項33】
前記少なくとも1つの検出器は、光検出器を含む、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項34】
前記センサは、パルス酸素測定法センサ、水分画を計測するためのセンサ、またはそれらの組み合わせのうち少なくとも1つを含む、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項35】
前記センサは、少なくとも1つの集積回路デバイスを備える、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項36】
前記少なくとも1つの集積回路デバイスは、前記センサのケーブル内にある、請求項35に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項37】
前記タイマは、前記センサが患者に適用された際に自動的に開始するように構成される、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項38】
前記タイマは、前記少なくとも1つの検出器によって生成されたデータに基づいて開始するように構成される、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項39】
前記タイマは、前記センサが前記患者の上にあることを示す、前記センサによって生成された指示に基づいて開始するように構成される、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項40】
前記モニタは、前記時間間隔中に前記センサが再配置されない場合には、前記ディスプレイ上に視覚的プロンプトを提供するように構成される、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項41】
前記視覚的プロンプトは、点滅光、英数字メッセージ、またはカラーコードを含む、請求項40に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項42】
前記モニタは、生理学的パラメータの視覚的インジケータを変更するように構成される、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項43】
前記視覚的インジケータを変更するステップは、前記パラメータの表示を非数値符号で代替するステップ、異なるフォントを用いるステップ、異なるフォントサイズを用いるステップ、または強調技術を用いるステップのうち少なくとも1つを含む、請求項42に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項44】
前記モニタは、生理学的パラメータの聴覚的インジケータを変更するように構成される、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項45】
前記聴覚的インジケータを変更するステップは、聴覚的インジケータのトーンを変化させるステップ、前記聴覚的インジケータをオフにするステップ、前記聴覚的インジケータを定期的にスキップするステップのうち少なくとも1つを含む、請求項44に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項46】
前記聴覚的インジケータはビープ音である、請求項44に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項47】
前記モニタは、前記時間間隔中に前記センサが再配置されない場合には、前記スピーカを介して聴覚的プロンプトを提供するように構成される、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項48】
前記聴覚的プロンプトは、可聴警報または口頭メッセージを含む、請求項47に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項49】
前記プロンプトは、前記ディスプレイ上の少なくとも1つの生理学的パラメータを非表示にすることを含む、請求項29に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項50】
タイマを開始するための方法であって、
センサが患者に適用されたか否かを自動的に判断する行為と、
前記センサが前記患者に適用されたという判断に基づいてタイマを自動的に開始する行為と
を含む、方法。
【請求項51】
前記センサが前記患者に適用されたか否かを自動的に判断するステップは、前記センサまたは前記センサに接続されたモニタにおいて実行されるアルゴリズムに基づいてオン/オフ状態を判断するステップを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記センサが前記患者に適用されたか否かを自動的に判断するステップは、前記センサの光検出器により検出される光における変化に基づいて、前記センサが前記患者に適用されたか否かを自動的に判断するステップを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記センサが前記患者に適用されたか否かを自動的に判断するステップは、圧力または力のうち少なくとも1つにおける変化に基づいて、前記センサが前記患者に適用されたか否かを自動的に判断するステップを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
センサが患者に適用されたか否かを判断するように適合されたコードと、
前記センサが前記患者に適用されたという判断に基づいてタイマを開始するように適合されたコードと
を備える、1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項55】
センサが患者に適用されたか否かを判断するように適合された前記コードは、前記センサまたは前記センサに接続されたモニタにおいて実行されるアルゴリズムに基づいてオン/オフ状態を判断する、請求項54に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項56】
センサが患者に適用されたか否かを判断するように適合された前記コードは、前記センサの光検出器により検出される光における変化に基づいて、前記センサが前記患者に適用されたか否かを判断する、請求項54に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項57】
センサが患者に適用されたか否かを判断するように適合された前記コードは、圧力または力のうち少なくとも1つにおける変化に基づいて、前記センサが前記患者に適用されたか否かを判断する、請求項54に記載の1つ以上の有形機械読み取り可能な媒体。
【請求項58】
少なくとも1つのエミッタおよび少なくとも1つの検出器を備えるセンサと、
タイマを備えるモニタであって、前記タイマは、前記センサが前記患者に適用されたという判断に基づいて自動的に開始するように構成されるモニタと、
を備える、生理学的モニタリングシステム。
【請求項59】
前記モニタは、パルス酸素測定法モニタ、水和反応モニタ、またはそれらの組み合わせのうち1つを含む、請求項58に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項60】
前記モニタは、多重パラメータモニタを含む、請求項58に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項61】
前記少なくとも1つのエミッタは、少なくとも1つの発光ダイオードを備える、請求項58に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項62】
前記少なくとも1つの検出器は、光検出器を含む、請求項58に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項63】
前記センサは、パルス酸素測定法センサ、水分画を計測するためのセンサ、またはそれらの組み合わせのうち少なくとも1つを含む、請求項58に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項64】
前記センサは、少なくとも1つの集積回路デバイスを備える、請求項58に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項65】
前記少なくとも1つの集積回路デバイスは、前記センサのケーブル内にある、請求項64に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項66】
前記センサが適用されたという前記判断は、前記センサのオン/オフ状態を判断する、前記センサまたは前記モニタにおいて実行されるアルゴリズムに基づく、請求項58に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項67】
前記センサが適用されたという前記判断は、前記センサの光検出器により検出される光における変化に基づく、請求項58に記載の生理学的モニタリングシステム。
【請求項68】
前記センサが適用されたという前記判断は、圧力または力のうち少なくとも1つにおける変化に基づく、請求項58に記載の生理学的モニタリングシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−509665(P2009−509665A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−533599(P2008−533599)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【国際出願番号】PCT/US2006/037849
【国際公開番号】WO2007/041214
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(591191572)ネルコー ピューリタン ベネット エルエルシー (22)
【Fターム(参考)】