説明

生理活性化作用のある光を発生する発光装置

【課題】生理活性化作用のある光を発生する発光装置を提案すること。
【解決手段】天然に存する薬石の抽出液が触媒として添加されたメッキ液を用いて加工したメッキ製品を懐中電灯などの発光装置の給電回路部品として用いる。発光装置の光源ランプからは薬石特有の波動振動を有する光が発生し、この光を生体に当てると、その波動が生体の細胞の活性化等の効果をもたらす。メッキ液用添加剤は、ミネラル鉱石、多元素共存特殊天然鉱石、トルマリン等の薬石に含まれているミネラル成分を含み、ミネラル成分には、少なくともカルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、ケイ素、塩素イオン、および、硫酸イオンが含まれている。ミネラル成分は、薬石を粉砕し、粉末状になるまで細かくすりつぶした後、この粉末を水と混合して攪拌し、濾過することにより得られたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体に対して生理活性化作用あるいは成長促進作用のある光を発生可能な発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本願出願人は、特許文献1、2において、天然に存在する薬石(ミネラル鉱石、多元素共存特殊鉱石)の抽出液を触媒として添加したメッキ液を用いてメッキ処理を施したメッキ製品を提案している。このようなメッキ製品は、鉱石原子が持つ電子振動波動を備えるものとなるため、当該メッキ製品の表面部分の周りに存在する空気や水などの流体は、その電子振動波動に刺激されることにより、分子が細分化される。すなわち、クラスターの値が小さくなるため分子の動きが速くなり、人体に取り込んだ場合、細胞への浸透力が高く、細胞内への吸収が良くなる。
【0003】
また、メッキ製品に通電することにより、電気エネルギーが鉱石原子の持つ電子振動波動をさらに刺激し、鉱石のミネラル天然石が電極となり、空気中の水分と結合し、電極は結晶を中心に半径数ミクロンの球形の空間に電場を作る。このうち、プラス極は周囲の電子を集めてマイナス極に送り続けるが、その結果、マイナス極に蓄えられた電子が一定の量を超えると電子を放出する放電現象が起きる。
【0004】
このとき空気中を漂う水分子が電極の作る電場の中を通過すると瞬間的放電によって電離現象が起こり、水分子は水素イオン(H+)と水酸イオン(OH−)に解離する。その際、水素イオン(H+)は周囲の電子を取り込んで中和されてしまうが、水酸イオン(OH−)は中和されず、その多くが周囲の水分子と結合してマイナスの電荷をもつマイナスイオン(ヒドロキシルイオン)になり空気中を浮遊し続けている。このときこのマイナスイオン(ヒドロキシルイオン)はそれぞれマイナス電荷を持っていて反発しあうため非常に安定した状態になる。
【0005】
このマイナスイオン(ヒドロキシルイオン)が人体にとって好ましい作用を及ぼすことはすでに知られているとおりであり、例えば人体の体内に吸収されたマイナスイオン(ヒドロキシルイオン)は界面活性作用によってコレステロールの凝固や血管壁への付着を防ぎ、血管の硬化を防ぐことになる。また、マイナスイオンを帯びているヒドロキシルイオンは血液を人体にとって好ましい弱アルカリ性に調整する働きをもっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−023371号公報
【特許文献2】特開2002−241995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、本発明者は、天然に存する薬石の抽出液が触媒として添加されたメッキ液を用いて加工したメッキ製品を懐中電灯などの照明装置の給電回路部品として用いると、光源から薬石特有の波動振動を有する光が発生し、この光を当てると、その波動が照射対象の物質を原子、細胞レベルで活性化させる効果があることを見出した。従来においては、このような生理活性化作用のある光、例えば、遠赤外線などの光は、フィルターなどを介して選択透過させて人体などに当てるようにしていた。
【0008】
本発明の課題は、この点に鑑みてなされたものであり、天然に存する薬石の抽出液を触媒として添加したメッキ液を用いて加工したメッキ製品を給電回路部品として備えている生理活性化作用のある光を発生する発光装置を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の発光装置は、
発光源と、
前記発光源に電力を供給する給電回路とを有し、
前記給電回路の回路部品の少なくとも一つは、表面にメッキが施されたメッキ部品であり、
前記メッキ部品のメッキ層は、ミネラル鉱石、多元素共存特殊天然鉱石、トルマリン等の薬石に含まれているミネラル成分を含むメッキ用添加剤が触媒として添加されたメッキ液を用いて形成されたものであり、
前記ミネラル成分には、少なくともカルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、ケイ素、塩素イオン、および、硫酸イオンが含まれており、
当該ミネラル成分は、前記薬石を粉砕し、さらに粉末状になるまで細かくすりつぶした後、この粉末を水と混合して攪拌し、濾過することにより得られたものであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明者等の実験によれば、本発明の発光装置からの光を当てることにより、その痛み、しびれ、肩や首のこりや張りの緩和、血行促進などの効果が得られることが確認された。また、植物の育成、水耕栽培用の光源として用いると、植物の細胞を活性化して成長促進効果が得られるものと考えられる。さらに、自動車のエンジン、燃料系、吸気系、排気系、サスペンション、ボディーなどの部位に本願発明の発光装置からの光を当てると、トルクアップ、燃費向上などの効果が得られるものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の添加剤の製造工程を示す概略工程図である。
【図2】本発明による添加剤を用いたメッキ工程を示す概略工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
まず、本発明で使用するメッキ用添加剤は特許文献1において提案されているメッキ用添加剤と同様である。
【0013】
図1はメッキ用添加剤を製造する工程を示す概略工程図である。この図に従って説明すると、まず、ステップSt1において、薬石と呼ばれる鉱石を準備する。これらの鉱石に含まれるミネラル成分は、少なくともカルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、ケイ素、塩素イオン、硫酸イオンが含まれている。次に、ステップSt2において、鉱石を粉砕機によりある程度の大きさになるよう粉砕する。次に、ステップSt3において、粉砕後の原料を水に溶けやすくするために、粉末状になるまで細かくすりつぶす。次に、ステップSt4において、粉末原料を混合するための水を準備する。次に、ステップSt5において、粉末原料と水を混合して攪拌装置により攪拌して、粉末原料を水に溶かした状態にする。次に、ステップSt6において、混合されて溶かされた混合液をフィルターにより濾過する。この結果、最終的に濾過された抽出液が出来上がり、この抽出液がメッキ用の添加剤となる。
【0014】
図2は、このようにして製造したメッキ用添加剤を用いてメッキ処理を行う工程を示す概略工程図である。この図に示すように、まず、ステップSt11において、金属製の被メッキ対象物を準備する。次に、ステップSt12において、電解メッキないしは無電解メッキにおいて、通常行われる洗浄などの前処理を行う。次に、ステップSt13において、抽出液である添加剤を準備する。
【0015】
次に、ステップSt14において、いわゆるメッキ工程を行うが、ここで行われるメッキの種類としては、例えば銅メッキ、錫メッキ、金メッキ、銀メッキ、半田メッキ、ニッケルメッキ、パラジウムメッキなど、用途や特性に応じて各種のメッキが使い分けられている。また、メッキの方法として、ここでは電解メッキでも無電解メッキでも良い。メッキ液の中に、前述のようにして得た抽出液である添加剤を触媒として加える。この工程において、ミネラル有効成分がメッキ用各種主材金属と一緒に各種素材金属表面にメッキされる。次に、ステップSt15において、通常行われる洗浄などの後処理を行う。以上により、本発明によるメッキ用添加剤を用いたメッキ製品が得られる。
【0016】
得られたメッキ製品は例えば懐中電灯の給電回路の回路部品として用いる。例えば、電池のプラス端子あるいはマイナス端子、オンオフスイッチのスイッチ端子などとして用いられる。本発明のメッキ製品を給電回路部品として用いることにより、懐中電灯の発光ランプあるいはLEDからの射出光は、薬石特有の波動振動を有する生理活性化作用、成長促進作用のある光となる。
【0017】
ここで、光源としては、LED、白熱電球、またはハロゲンランプ、蛍光ランプなどの放電ランプを挙げることができる。また、液晶パネルなどのフラットパネルに用いるバックライトであっても良い。例えば、液晶TVのバックライト、携帯電話の表示画面のバックライトなどがある。光を当てる物体は、動植物、飲食料品、金属、樹脂など多岐にわたる。例えば、食料品に光を当てることにより、食品に含まれる防腐剤、農薬などの有害物質の改質効果が得られることが期待される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光源と、
前記発光源に電力を供給する給電回路とを有し、
前記給電回路の回路部品の少なくとも一つは、表面にメッキが施されたメッキ部品であり、
前記メッキ部品のメッキ層は、ミネラル鉱石、多元素共存特殊天然鉱石、トルマリン等の薬石に含まれているミネラル成分を含むメッキ用添加剤が触媒として添加されたメッキ液を用いて形成されたものであり、
前記ミネラル成分には、少なくともカルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、ケイ素、塩素イオン、および、硫酸イオンが含まれており、
当該ミネラル成分は、前記薬石を粉砕して粉末状になるまで細かくすりつぶした後、この粉末を水と混合して攪拌し、濾過することにより得られたものであることを特徴とする生理活性化作用を有する光を発生する発光装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−236462(P2011−236462A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107876(P2010−107876)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【出願人】(391036149)
【Fターム(参考)】