説明

産業用表面処理材

【要約書】
【課題】 産業上の材料や製品の表面処理上の重要な課題である薬物による公害を、安価な手段で解決し長期使用を可能にする表面処理の提供。
【解決手段】 蜂の巣などの動物性蛋白質を単分子水で溶解し溶液或は粉体又は顆粒とした抽出物に、水や油などの任意液体と、テフロン(テトラフルオロエチレンC2F4の重合体で商品名)などの任意金属を単体又は複合或は錯体更には化合物として同時か別々で混合してなる基材に、トルマリン・水晶・石灰・白砂などの天然石と、松・竹・桃・楠・麻・柿・茶・栴檀・黄櫨・サボテン・ユーカリなどの粉或は樹液又は抽出物からなる植物と、海藻とを単体或は複合で混入して液状としたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は産業に用いられる原材料や生産された部品材や製品の表面処理を行なうことが出来る産業用表面処理材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発達によって産業界の各分野では、より豊かで楽しい生活が送れるよう色々なものが研究開発されてきている。
例えば自動車に於いても走行性や乗心地更に安全性を良く保ちながら排気ガスの削減のため電気や水素などを燃料とするようになってきた。
又、建築物においても空間を利用して室内を明るくし居住性を改善し、より人の住みやすい環境にするため色々な工夫がなされ、外観の立派な建物とすることに加えてより機能的な面も取り入れたものが建てられている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし自動車産業を含む産業界に於いて、金属に行なう防銹の表面処理には種々開発されて来ているが、生産コストを考慮しても未だ十分とはいえない。
又、建築産業界に於いても、火災に対しては建築構造上からは良くなって来ているが、使用されている建築材料が防災や防臭に対しては不十分であり、火災時における人命が数多く失われている。
このように各産業界に於いてはそれなりに研究開発が進められ成果は出ているが、今の現状では未だ十分でなく世界的に考えてもより良い生活をして行くうえに於いて不都合を感じていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はこのような不都合を解消し、産業上の材料や製品の表面処理を行なうことによって生じる公害を、安価な手段で解決し長期使用を可能にすることが出来る産業用表面処理材を提供せんとするものである。
蜂の巣・羽毛・羊毛・くもの巣・みの虫の巣・絹・昆虫・魚類・貝類の動物性蛋白質を単分子水で溶解し溶液或は粉体又は顆粒とした抽出物に、水や油などの任意液体と、テフロン(テトラフルオロエチレンC2F4の重合体で商品名)或は鉄・ニッケル・コバルト・シリコン・アルミニウムの任意金属を単体又は複合或は錯体更には化合物として同時か別々で混合してなる基材に、トルマリン・水晶・石灰・白砂(火山灰・軽石の層)などの天然石と、松・竹・桃・楠・麻・柿・茶・栴檀・黄櫨・サボテン・ユーカリなどの粉或は樹液又は抽出物からなる植物と、海藻とを単体或は複合で混入して液状としたものである。
【0005】
この基材に天然石や植物や海藻を混入して液状としたものを産業用材料や製品に塗料として含浸又は塗付等の表面処理に、或は接着剤として接着に用いることによって、防銹・防煙・防炎・防臭・防腐・防虫・防菌・防アレルギー・有害物質付着防止などが出来る。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、金属類の塗装や焼付などの表面処理による薬物の公害を無くし、しかも防銹・防アレルギーや貝類などの有害軟体動物の付着を防ぎ、着火温度を高めるため木材や繊維などの有機高分子材料の防炎・防煙・防臭にて公害問題を解決することが出来ると共に、繊維製品の防虫・防菌が出来肌触りも良くして着心地を最良にするなど多くの特長を有し、産業利用上優れた発明である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
蜂の巣・羽毛・羊毛・くもの巣・みの虫の巣・絹・昆虫・魚類・貝類の動物性蛋白質を単分子水で溶解し溶液或は粉体又は顆粒とした抽出物に、水や油などの任意液体と、テフロン(テトラフルオロエチレンC2F4の重合体で商品名)或は鉄・ニッケル・コバルト・シリコン・アルミニウムの任意金属を単体又は複合或は錯体更には化合物として同時か別々で混合してなる基材に、トルマリン・水晶・石灰・白砂(火山灰・軽石の層)などの天然石と、松・竹・桃・楠・麻・柿・茶・栴檀・黄櫨・サボテン・ユーカリなどの粉或は樹液又は抽出物からなる植物と、海藻とを単体或は複合で混入して液状としたものである。
【実施例1】
【0008】
以下本発明の一実施例を図面について説明する。
図中Aは船全体を示し、1は鋼板を溶接にて継ぎ合わせて箱形とした船体であって、該船体1の外側部2下方に吃水線3を設けている。
4は蜂の巣・羽毛・羊毛・くもの巣・みの虫の巣・絹・昆虫・魚類・貝類の動物性蛋白質を単分子水で溶解し溶液或は粉体又は顆粒とした抽出物に、、水や油などの任意液体と、テフロン(テトラフルオロエチレンC2F4の重合体で商品名)或は鉄・ニッケル・コバルト・シリコン・アルミニウムの任意金属を単体又は複合或は錯体更には化合物として同時に混合してなる基材に、トルマリン・水晶・石灰・白砂(火山灰・軽石の層)などの天然石と、松・竹・桃・楠・麻・柿・茶・栴檀・黄櫨・サボテン・ユーカリなどの樹液からなる植物と、海藻とを混入して塗料とした処理材であって、前記船体1外側部2より底部5の表面に塗付の表面処理を行なって塗付層Bを設けている。
【0009】
使用に当たっては、従来と同じように船体として用いる。
このようにして用いると、塗付層Bによって船体1が海水に接する外側部2の錆を押さえると共に、有害軟体動物の貝類の付着を防止し船体1の寿命を長持ちさせ、更に船自体の走行性の低下を防ぐことが出来る。
尚、通常は約3ヵ月で付着するがこの処理材を用いて1年間実験してみたが付着していないことを確認した。
【実施例2】
【0010】
Cは積層化粧板全体を示し、6は乾燥したラワン材からなる芯材であって、二枚を並列にし長手方向の端部6a・6bを嵌合しラワンベニヤからなる化粧板7にてサンドイッチ状に挟んで積層状としている。
8は蜂の巣・羽毛・羊毛・くもの巣・みの虫の巣・絹・昆虫・魚類・貝類の動物性蛋白質を単分子水で溶解し溶液或は粉体又は顆粒とした抽出物に、水や油などの任意液体と、テフロン(テトラフルオロエチレンC2F4の重合体で商品名)或は鉄・ニッケル・コバルト・シリコン・アルミニウムの任意金属を単体又は複合或は錯体更には化合物として同時か別々で混合してなる基材に、トルマリン・水晶・石灰・白砂(火山灰・軽石の層)などの天然石と、松・竹・桃・楠・麻・柿・茶・栴檀・黄櫨・サボテン・ユーカリなどの樹液からなる植物と、海藻とを混入して接着剤及び塗料としてなる処理材であって、前記嵌合する端部6a・6b間と芯材6と化粧板7間に設けて接着を行ない接着層Dを設けると共に、化粧板7の表面に接着の表面処理を行なって塗付層Eとし積層化粧板Cを形成している。
【0011】
使用に当たっては、従来通りの化粧板として用いる。
このようにして用いると火災時には接着層Dや塗付層Eによって積層化粧板Cが覆われているため、着火温度が高くなって燃えにくくなり又燃えた状態でも煙の発生が少なく消火消臭を容易とし煙に巻かれて命を亡くすことが少ない。
【実施例3】
【0012】
Fは熱や音の遮断板材全体を示し、9はポリウレタンからなり発泡材にて発泡させた遮断板本体であって、蜂の巣・羽毛・羊毛・くもの巣・みの虫の巣・絹・昆虫・魚類・貝類の動物性蛋白質を単分子水で溶解し溶液或は粉体又は顆粒とした抽出物に、水や油などの任意液体と、テフロン(テトラフルオロエチレンC2F4の重合体で商品名)或は鉄・ニッケル・コバルト・シリコン・アルミニウムの任意金属を単体又は複合或は錯体更には化合物として同時か別々で混合してなる基材に、トルマリン・水晶・石灰・白砂(火山灰・軽石の層)などの天然石と、松・竹・桃・楠・麻・柿・茶・栴檀・黄櫨・サボテン・ユーカリなどの樹液からなる植物と、海藻とを混入して液状とした塗料からなる処理材10を、前記遮断板本体9に含浸の表面処理を行なって含浸層Gを設けている。
使用に当たっては従来通りの発泡材として用いれば良い。
このようにして用いると、含浸層Gによって遮断板本体9が覆われているため着火温度が高くなり火災時でも燃えにくく煙の発生が少なく消火が容易である。
【産業上の利用可能性】
【0013】
産業用の素材から部品更には製品まで材質を問わずあらゆる分野の表面処理や接着に用いることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施例1の正面図
【図2】実施例1の部分断面拡大図
【図3】実施例2の一部を破断した斜視図
【図4】実施例2の部分断面拡大図
【図5】実施例3の一部を破断した斜視図
【図6】実施例3の部分断面拡大図
【符号の説明】
【0015】
1 船体
2 外側部
3 吃水線
4 処理材
5 底部
6 芯材
7 化粧板
8 処理材
9 遮断板本体
10 処理材
A 船
B 塗付層
C 積層化粧板
D 接着層
E 塗付層
F 遮断板材
G 含浸層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蜂の巣・羽毛・羊毛・くもの巣・みの虫の巣・絹・昆虫・魚類・貝類の動物性蛋白質を単分子水で溶解し溶液或は粉体又は顆粒とした抽出物に、水や油などの任意液体と、テフロン(テトラフルオロエチレンC2F4の重合体で商品名)或は鉄・ニッケル・コバルト・シリコン・アルミニウムの任意金属を単体又は複合或は錯体更には化合物として同時か別々で混合してなる基材に、トルマリン・水晶・石灰・白砂(火山灰・軽石の層)などの天然石と、松・竹・桃・楠・麻・柿・茶・栴檀・黄櫨・サボテン・ユーカリなどの粉或は樹液又は抽出物からなる植物と、海藻とを単体或は複合で混入して液状としたことを特徴とする表面処理材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−211229(P2007−211229A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−66695(P2006−66695)
【出願日】平成18年2月13日(2006.2.13)
【出願人】(000129987)株式会社コーケン (1)
【Fターム(参考)】