説明

男子トイレ臭気一括換気装置

【課題】男子便器は水洗による一次洗浄と室内換気扇による間接的な換気が主流で、放尿中は臭気を直接吸い込まざるを得ない。また室内の空気清浄を保つためには、換気扇の連続運転と容量の大型化などで、騒音や消費電力などロスが避けられない。
【解決手段】1)便器の最上部内側に吸気穴を設けて、放尿時の臭気を素早く吸引し単体から並列の複数便器に至るまで最適な集中ダクトを設置の上、吸引ファンを介して外部に放出させる装置である。またコストダウンやランニングコストの工夫は各要素のコンパクト化や人感知センサーの組込みで、利用者の頻度に合わせてON・OFFの自動制御も可能です。
2)新しい男子小便器の設計及び製作時に水道管口と換気口を取り付ける事は容易である。
3)施工時に並列している小便器から排気パイプを接続し一括外部に排出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
公衆トイレなど男子用便器は臭気の除去が不完全のため、悪臭が室内に充満し、不快感や機能的に問題がある。
本発明は便器内側に滞留する臭気を瞬時にかつ、効果的に抜気するための装置であり、男子小便器が何台並列していても、この装置で快適な空間が確保できる。
【背景技術】
【0002】
従来の男子用便器は水洗装置のみで、尿便の臭気は空中に放散してしまい、個室乃至公衆トイレの対流空気を非効率な室内換気扇で、外部に排出させている。
従来トイレの欠点即ち、排尿の際に臭気は便器から拡散し使用者は、悪臭を直接嗅がざるを得ないので苦痛である。
また、通常設置の室内大型換気扇と本発明の便器集中ダクト方式では、消費電力はむしろ、節約になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
男子便器は水洗による一次洗浄と室内換気扇による間接的な換気が主流で、放尿中は臭気を直接吸い込まざるを得ない。また室内の空気清浄を保つためには、換気扇の連続運転と容量の大型化などで、騒音や消費電力などロスが避けられない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
1)臭気が部屋に拡散後、外部に排出するのは極めて愚かな事である。
2)この装置は外部に臭気を出さず小便器の内側より臭気を吸引し、且つ並列している小便器から一括吸引して外部に排出する装置である。
3)小便器の新設段階でこのシステムを導入するのは極めて簡便である。
4)小便器の水洗ノズルの上部に換気口を取り付ける。
5)便器の最上部内側に吸気穴を設けて、放尿時の臭気を素早く吸引し単体から複数便器に至るまで最適な集中ダクトを設置の上、吸引ファンを介して外部に放出させる装置である。またコストダウンや省エネの工夫は各要素のコンパクト化や人感知センサーの組込みで、電動ファンのON・OFFなど自動制御も可能とする。
【0005】
1)臭いものは元から絶たねばならず、遠隔換気や消臭剤・芳香剤等の二次的対策は、メンテナンスの面でも煩わしい。
2)公衆トイレなど、不特定多数の利用者が頻繁に出入りする施設では、デザインを標準化することにより、既存トイレのイメージアップとコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】男子トイレ臭気一括換気装置
【発明を実施するための形態】
【0007】
(イ)男子用トイレの便器上部内側に、臭気吸引穴を設けて、室外に放出させる。便器の設置数量に応じてダクトの配管を増設し、吸引ファンの容量を最適化する。
(ロ)便器の形態に適した、部品を標準化して新規・改造用のマニュアルを用意する。
(ハ)省エネ対応として、吸引ファンの駆動は人感知センサーと連動させる事も可能である。
(ニ)どのような形の便器でも水の出口の上に換気口を取り付ける事によって新らしい便器の普及が出来る。
(ホ)たとえば10器並んだ便器の場合は真ん中から吸引して外部に排出する。
【符号の説明】
【0008】
▲1▼便器上部内側に取り付けする吸気穴 (イ)部屋の床
▲2▼水洗ノズル (ロ)部屋の壁
▲3▼男子用便器 (ハ)ダクト貫通の壁
▲4▼臭気排出ダクト (イ〜ハ)部屋の環境イメージ
▲5▼吸引電動ファン
▲6▼人感知センサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)男子用便器の便器内側に対流する臭気は便器上部から直接吸引させるための吸気穴を設け、便器の外部にはダクトを接続し、強制的に排出させる、吸込み口部は水洗ノズルより上部に取り付ける。
2)公衆トイレの様に、複数の便器が並列する場合の吸気穴はパイプ連結させ集中ダクトと電動ファンを介して、室外に排出する。
3)経済的効率を考えれば便器に人感知センサーを組み込み電動ファンと連動させる事にする。
【請求項2】
(イ)男子用便器の上部内側に直結式とする臭気換気装置を構成する部品の製造ならびに商品化して販売してはならない。
(ロ)既設男子トイレの臭気吸引対策として、本発明の装置をリフォーム用として商品化してはならない。

【図1】
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