説明

男性生殖器のマッサージ装置

【課題】自然な方法で男性生殖器の興奮を得るマッサージ動作を生成装置を提示する。
【解決手段】男性生殖器を受容する縦長のマッサージ凹部2に受容された男性生殖器をマッサージするため、動力機械装置4がマッサージ凹部2の縦軸LAに沿って伸張して提供される。動力機械装置4は、縦軸LAから放射距離で配置され、および縦長のマッサージ凹部2を少なくとも区分的に包囲する複数の軸受面5から構成される。動力機械装置4が縦長のマッサージ凹部2の縦軸LAに沿って少なくとも放射状に内側に、縦長のマッサージ凹部2を振動変形するよう設計される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は特許請求項1の序文による、男性生殖器のためのマッサージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
先行技術は、男性生殖器、特に陰茎の性的刺激のための多数のマッサージ装置に精通している。
【0003】
そのようなマッサージ装置の目的は、男性生殖器の興奮を得るため男性生殖器に振動を与えることである。そのような既知のマッサージ装置の一つの主な問題は、自然の性行為での刺激とは異なる不自然な方法の刺激であることである。
【発明の概要】
【0004】
この出発点から、本発明の目的は、できる限り自然な方法で男性生殖器の興奮を得るマッサージ動作を生成するための、新しい型の動力機械装置のあるマッサージ装置を提示することである。この目的は特許請求項によるマッサージ装置によって達成される。
【0005】
本発明によるマッサージ装置の基本的な態様は、縦軸から放射方向距離に配置されかつ縦長のマッサージ凹部を少なくとも区分的に包囲する、複数の軸受面から動力機械装置が構成されること、および縦長のマッサージ凹部の縦軸に沿って少なくとも放射状に内側に、動力機械装置が縦長のマッサージ凹部を振動変形するよう設計されることである。縦長のマッサージ凹部の振動放射状変形、すなわち特にマッサージ凹部の縦軸に沿った変形は、縦長のマッサージ凹部の中に保持される男性生殖器を特に有効にマッサージし、それによりできる限り自然な刺激を実現する。
【0006】
縦長のマッサージ凹部の縦軸に沿った、および/または縦長のマッサージ凹部の円周方向の振動変形が好ましくは段階的でないことは、更なる利点である。これにより縦長のマッサージ凹部の波状変形、すなわち例としてマッサージ凹部の縦軸に沿って進行する波形が実現される。
【0007】
複数の軸受面は縦軸の周囲に同軸に、またはマッサージ凹部の縦軸に放射状に補正して配置されることが有利である。
【0008】
縦長のマッサージ凹部はまた、ゴム弾性材料で作られた少なくとも区分的なチューブ状成形部分から形成されることが可能であり、および軸受面は弾性成形部分の側面を少なくとも部分的に支えることが可能である。
【0009】
好適な実施例では、複数の軸受面が縦長のマッサージ凹部の縦軸周囲に同軸に配置される。縦長のマッサージ凹部の縦軸に沿った、および/または縦長のマッサージ凹部の円周方向の振動変形は、段階的でないことが有利である。
【0010】
動力機械装置は縦長のマッサージ凹部の波状変形、つまり縦長のマッサージ凹部の縦軸に沿って進行する波形で設計されることが有利である。
【0011】
特に、一つの軸受面が少なくとも一つの偏心部分から成る少なくとも一つの駆動シャフトによって形成されることが有利である。
【0012】
さらに、軸受面は複数の軸受要素から形成されることが可能であり、その場合、縦軸に沿ってそれぞれ配置される複数の軸受要素は、放射状ストローク運動を生成するよう少なくとも一つのシャフトによって駆動されることが可能である。この目的のため、軸受要素は少なくとも一つのシャフトを保持するための少なくとも一つの誘導開口からそれぞれ構成される。軸受要素は顎、ディスク、ボール、および/または剛毛であることが特に有利である。
【0013】
軸受要素は、金属、プラスチック、エラストマー、形成ポリウレタン、またはこれらの材料のいずれの組み合わせなど、硬質または弾性的に変形可能な材料で作られることが有利である。特に、軸受要素は縦軸に少なくとも区分的沿って異なって設計される。例として、複数の支持要素が縦長のマッサージ凹部の縦軸に垂直な共有面に配置されて一群の支持要素を形成することが可能であり、および複数のそのような群が縦長のマッサージ凹部の縦軸に沿って連続して提供されることが可能である。
【0014】
さらに有利な実施例では、複数の連続的な、少なくとも一つの誘導開口のある少なくとも区分的に円形リング型である軸受要素が、縦長のマッサージ凹部の縦軸に沿って提供される。少なくとも一つのロッド型の誘導または支持要素は、少なくとも一つの誘導開口部を通って誘導される。
【0015】
少なくとも一つのロッド型の誘導または支持要素には、複数の顎型または少なくとも区分的に円形リング型の軸受要素が有効に並び、少なくとも一つのロッド型の誘導または支持要素は保持スペースの縦軸にほぼ平行で、かつ前記軸に離間されて配置される。好ましくは、並んだ軸受要素のある複数のそのようなロッド型の誘導または支持要素は、縦軸の周囲に同軸で提供される。さらに、ロッド型の誘導または支持要素に並ぶ軸受要素を駆動するために、少なくとも一つのシャフトが軸受要素の一つの同軸側で作用する。
【0016】
支持面および/または前記支持面を形成する支持要素を動かすには、少なくとも一つの偏心部分から成り、かつ支持要素と相互作用して駆動装置によって駆動されることが可能である、少なくとも一つのシャフトが備わることが特に有利である。少なくとも一つの偏心部分は少なくとも一つのシャフトの長さの少なくとも一部に渡って、シャフトの縦軸に平行またはほぼ平行に伸びる。また少なくとも一つの偏心部分は、少なくとも一つのシャフトの長さの少なくとも一部に渡ってシャフトの縦軸に垂直に延びる、または少なくとも一つのシャフトの長さの少なくとも一部に渡ってねじれる設計を有する、すなわちシャフトの縦軸の周囲に螺旋状に延びることも可能である。
【0017】
少なくとも一つの偏心部分は、少なくとも一つのシャフトの一つの縁によって形成され、および偏心部分は少なくとも一つのシャフトが、例として多角形などの円形でない断面、基本的には多角形または楕円形の断面を、少なくとも部分的に有するように設計されることが効果的である。少なくとも一つの偏心部分は好ましくは、弾性的に変形可能な材料、特にエラストマーまたは成形ポリウレタン材料などで包囲される。
【0018】
本発明のさらに有利な実施例は、以下の実施例および図面の説明から明確になる。説明および/または提示されたすべての特徴は、単独でも、あるいはいずれの組み合わせでも、特許請求での要約または参照に関わらず、本発明の主題となる。特許請求の内容はまた、説明の一部に統合される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明は、いくつかの図面を参照することにより、実施例に基づいて下記により詳細に説明される。
【図1】本発明によるマッサージ装置の縦断面図での側面図である。
【図2】チューブ状成形部分のある図1の本発明によるマッサージ装置の側面図である。
【図3】A−A線に沿った図2のマッサージ装置の断面図である。
【図4】B−B線に沿った図2のマッサージ装置の断面図である。
【図5】本発明によるマッサージ装置の追加的実施例の縦断面図での側面図である。
【図6】本発明による図1のチューブ状成形部分のあるマッサージ装置の追加的実施例の側面図である。
【図7】A−A線に沿った図6のマッサージ装置の断面図である。
【図8】B−B線に沿った図6のマッサージ装置の断面図である。
【図9】第一実施例のシャフトの二つの模範的な側面図である。
【図10】第二実施例の代替的なシャフトの二つの模範的な側面図である。
【図11】本発明によるマッサージ装置の代替的な実施例の縦断面図の側面図である。
【図12】本発明によるマッサージ装置の代替的な実施例の縦断面図の側面図である。および、
【図13】剛毛のシャフトの実施例の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1、2、5および6はそれぞれ、男性生殖器、特に陰茎をマッサージするためのマッサージ装置1を縦断面図で示し、マッサージ装置1の縦軸LAは、適合するデカルト軸系のX−Y面に伸張する。
【0021】
マッサージ装置1は、縦長のマッサージ凹部2を変形するための動力機械装置4のある、男性生殖器を受容する縦長のマッサージ凹部2から構成される。縦長のマッサージ凹部2は、図2および6に示されるように、ゴム弾性材料で作られたチューブ状成形部分3によって少なくとも部分的に形成されることが可能である。本発明によるマッサージ装置1の機能の説明のため、図面は構成材を収容する筐体を除いて、マッサージ装置1の構成材のみを示す。
【0022】
マッサージ装置1の縦長のマッサージ凹部2は基本的に、チューブ状または中空の円筒形であり、また縦長のマッサージ凹部2の少なくとも一端には、縦長のマッサージ凹部2の中で刺激される陰茎の挿入のために、開口部2’が備わる。好ましくは、縦長のマッサージ凹部2の開口部2’に相対する端は閉鎖されている、すなわち、例として射精のための保持空間を含む。
【0023】
好適な実施例では、縦長のマッサージ凹部2は弾性成形部分3と少なくとも部分的に並んでおり、一体化で設計され、かつ縦軸LAをほぼ同軸に包囲する壁3’から少なくとも区分的に構成されることが好ましい。弾性成形部分3またはその壁3’は、外部側面3’’動作機械装置4によって定められる外形に適合させる。さらに、弾性成形部分3は末端開口部2’の上に反対に引き出され、そこに固定されることが好ましい。
【0024】
さらに、縦長のマッサージ凹部2を少なくとも区分的に放射状に包囲する動力機械装置4は、縦軸LAに沿って提供され、(動力機械装置は)少なくとも放射状に内側に、すなわち縦長のマッサージ凹部2の縦軸LAに対して、縦長のマッサージ凹部2を振動変形するよう設計される。振動変形は縦長のマッサージ凹部2の縦軸に沿って、および/または縦長のマッサージ凹部2の円周方向に、好ましくは段階的でなく行われ、マッサージ凹部2のほぼ波状、すなわち縦長のマッサージ凹部2の縦軸LAに沿って進行する波形の変形を生成する。
【0025】
動力機械装置4はこの目的のため、縦長のマッサージ凹部2を包囲し、かつその縦軸LAと同軸に配置される複数の軸受面5から成り、および軸受面5は、マッサージ凹部2が弾性成形部分3と並んでいる場合は、その側面3’’に少なくとも部分的に反して位置する。軸受面5は、以下に例として説明される異なる機械構成材によって形成されることが可能である。
【0026】
動力機械装置4は例として、第一支持要素11と相対する第二支持要素12の間に固定され、および好ましくは支持要素11、12と固く接続される、いくつかの誘導かつ支持要素9から構成される。誘導かつ支持要素9は例としてロッドまたはバーの形状であり、およびマッサージ装置1のほぼ縦軸LAの方向に配向される。
【0027】
第一支持要素11と第二支持要素12の間には、第一支持要素11から離間されて、複数の軸受要素6が配置され、軸受要素6はそれぞれ、例として少なくとも一つの誘導開口部3から成り、および少なくとも一つの誘導または支持要素9はこの誘導開口部8を通って誘導される。誘導開口部8はX−Z面の軸受要素6の半径方向に、つまり縦軸LAに関してそれぞれ外側から内側に、および逆もまた同様に変位が可能なように設計される。好ましくは、誘導開口部8は楕円形または長方形である。
【0028】
図3および4は、線A−AとB−Bに沿った図2のマッサージ装置1の断面図である。示された実施例では、第一から第四の誘導かつ支持要素9、9’、9’’、9’’’、9’’’’が第一、第二誘導かつ支持要素11、12の間に提供され、誘導かつ支持要素9、9’、9’’、9’’’、9’’’’は、それぞれ互いに90度に補正されてマッサージ装置1の縦軸LA周辺に同軸に、つまり第一から第四の誘導かつ支持要素9、9’、9’’、9’’’、9’’’’が縦軸LAからそれぞれ同じ距離を有するよう配置される。
【0029】
縦軸LAの方向で配向される軸受要素6の表面部分は、弾性成形部分3の外部側面3’’のため、軸受面5を形成する。これらの軸受面5に相対する軸受要素6表面部分は、少なくとも一つのシャフト7に反して位置し、およびシャフト7の縦軸LWはマッサージ装置1の縦軸にほぼ平行で、かつ後者から離間される。シャフト7は第一および第二支持要素11、12に回転可能に取り付けられることが好ましく、および図示されていない駆動装置を用いてそれぞれの縦軸LW上で駆動されることが可能である。
【0030】
第一支持要素11と第二支持要素12の間の範囲では、シャフト7が、縦軸LAから離れて面する軸受要素6の表面部分と相互作用する少なくとも一つの偏心部分7.1から構成され、およびこれらの軸受要素6をシャフト7の回転中に、縦軸LAに対し放射状に変位する、すなわち放射状ストローク運動を生成する。この軸受要素6の放射状ストローク運動は、弾性成形部分3または少なくともその壁3’の変形を引き起こす。軸受要素6の誘導開口部8は同様にシャフト7を保持するよう設計され、そのため軸受要素6はいずれも誘導されシャフト7によって駆動されることができるようになる。
【0031】
複数の軸受要素6は、弾性成形部分3の円周に沿った共有面に備わることが可能であり、およびこれらの軸受要素6は弾性成形部分3の円周に沿ってほぼ均一に分布されるか、または一定の角度領域に集中して置かれる。軸受要素6は誘導かつ支持要素9に順に並び、好ましくはシャフト7が配置されることによって駆動されるY方向で軸受要素6の“堆積”を生成する。図2および3に示される軸受要素6は、縦軸LAに垂直な一般的なX−Y面に配置され、およびそれにより軸受要素6の群を形成し、複数のそのような群は“堆積”を形成するため、マッサージ装置1の縦軸LAに沿って連続して配置される。
【0032】
図1および2の実施例の軸受要素6は、誘導開口部8として提供される互いに平行に伸びる二つの楕円形の穴のある、円形の軸受面5を有するほぼ円錐型の顎によって形成される。これから逸脱するものとして、軸受要素6は例としてボールまたはディスク状など、広範囲の形状を有することが可能である。
【0033】
また、複数の継続的な、内部開口部を有する少なくとも部分的に円形の軸受要素6は、マッサージ装置1の縦軸に沿って提供されることが可能であり、縦軸LAと同軸的で配置され、好ましくは円形の内部開口部を形成する。弾性成形部分3は、軸受要素6によって作られた円形の内部開口部に少なくとも部分的に保持されるか、または内部開口部を通って誘導される。
【0034】
従って軸受要素6の駆動は、誘導かつ支持要素9のあるシャフト7の相互作用から生じる。軸受要素6は誘導穴8を通って誘導される誘導かつ支持要素9を用いて可動に調整され、およびマッサージ装置1の縦軸LAに対しては動かないように取り付けられ、そしてマッサージ装置1の縦軸LAに関する放射方向にのみ変位が行われるよう、誘導開口部8の内表を通って誘導される。従って軸受要素6はそれぞれ、軸受要素6と近接せずに、すなわちマッサージ装置1の縦軸LAに垂直に伸張する面で上下に可動であることが好ましい。
【0035】
望ましいマッサージ運動を生成するため、シャフト7に反して位置する軸受要素6の軸受面5は様々な形状または表面特性を有することが可能である。また、シャフト7は異なる交差形状、例として楕円、円、または多角形を有することが可能である。誘導開口部8を軸受要素の駆動のために使用する場合、開口部は同様に、例として円、楕円、または長方形などの異なる形を有することが可能である。
【0036】
図3および4に描かれる実施例では、軸受要素6の誘導開口部8は一対の楕円形の穴で設計され、楕円形の穴はマッサージ装置1の縦軸LAに放射状に整列され、およびそこに垂直である楕円形の穴の開口部の寸法は円形の誘導かつ支持要素9の外形にほぼ適合する。シャフト7に反して支える軸受要素6の表面部分は、シャフト7の自体の断面が楕円であるのに対し、少なくとも部分的に直線および平面である。誘導開口部8の形状、一方がシャフト7につながっている軸受要素6の表面部分の形状または表面品質、およびもう一方のシャフト7のデザインは、シャフト7の回転角度に基づいてマッサージ装置1の縦軸LAに垂直に伸びる面のそれぞれの軸受要素6の動作またはストロークの程度を決定する、カムを生じる結果となる。
【0037】
軸受要素6の駆動には、様々な形状のシャフト7が使用されることが可能であり、例として好ましくは少なくとも一つの偏心部分7.1を有する、特に図9aおよび9bまたは図10aおよび10bに描かれるようなシャフトであり、これらのシャフトは例として複数の偏心部分7.1から構成される。aとbでは図面はそれぞれ同じシャフト7を示すが、図bのそれぞれのシャフト7は、図aのシャフトと比較して縦軸LWに沿って90度回転されている。および図9aと図9bに示される実施例では、シャフト7はシャフトのそれぞれの縦軸LWの周囲に螺旋通路を有する。図10aと図10bで示されるシャフト7は、シャフトの縦軸LWの周囲を振動する形の複数の偏心部分7.1を示し、全ての偏心部分7.1は一つの面に置かれ、図8bで示されるように二次元描写で90度回転できるようになっており、偏心部分7.1は可視できない。また、単一の偏心部分7.1を有するシャフト7の使用もあり得る。
【0038】
上記で説明された実施例の誘導開口部8と相互作用するシャフト7とシャフト7に接触する表面部分のデザインにより、それぞれの軸受要素6の変位がマッサージ装置1の縦軸LAに垂直に伸びる面で生じ、および従ってマッサージ装置1の全体図では、縦軸LAに沿って進行する軸受要素6の洞性波型のストローク運動が生じることが好ましい。軸受要素6の複数の支持面5のこれらの異なるストローク運動は、マッサージ凹部2または弾性成形部分3の放射状の振動変形に変換される。
【0039】
また、シャフト7は偏差形で、すなわちシャフト7の縦軸LAに平行またはほぼ平行に少なくとも一部の長さに渡って、シャフト7の縦軸LWに垂直なシャフト7の少なくとも一部の長さに渡って、設計されることも可能である。また、シャフト7の少なくとも一つの偏心部分7.1はシャフト7の一つの縁によって形成されることが可能である。
【0040】
図5から8による代替的な実施例では、軸受面5が別々の軸受要素6によって形成される代わりに、それぞれのシャフト7自体の側面または縁によって形成される。シャフト7の縦軸LWはマッサージ装置1の縦軸LAにほぼ平行に、好ましくは縦軸LAに同じ放射状距離で配向される。これらのシャフト7は第一および第二支持要素11、12に回転可能に取り付けられ、および図示されていない駆動装置によって好ましくは同調して駆動されることが可能である。
【0041】
ここで示される実施例では、図9aおよび9bで示されるようなシャフト7が使用される。これらは、シャフト7の縦軸LWに沿って配置される複数の偏心部分7.1から構成される。図6から8では、弾性成形部分3は外側側面3’’をこの螺旋形の波形に適合させる。より快適なマッサージ効果を達成するため、シャフト7または少なくとも偏心部分7.1は弾性的に変形可能な材料、特にエラストマーまたは形成ポリウレタン材料などによって包囲されることを特徴とするが可能である。これにより、成形部分3への軸受面5がより大きくなり、およびゆえに、男性生殖器へ及ぼす弾性成形部分7によるシャフトの少なくとも一つの偏心部分7.1の不快な影響を防ぐ。
【0042】
また、駆動開口部に備わるボール型、ディスク型、または他の形の軸受要素6は、刺激効果を上げるため、シャフト7の少なくとも一部の範囲に沿ってシャフト7に並ぶことが可能である。シャフト7の外側で少なくとも部分的に現されるマッサージ凹部の断面、またはシャフト7に並ぶ軸受要素6またはシャフト7の外表と相互作用する弾性成形部分3の断面、またはシャフト7に並ぶ軸受要素6の断面は、シャフト7への回転運動を適用するうえで、縦軸LAに沿って少なくとも区分的に変化する。
【0043】
好ましくは規則的な角度間隔で円周に沿って配向されるシャフト7の回転角度により、縦長のマッサージ凹部2の直径の周期的な拡大または縮小、または弾性成形部分3かその壁3’の拡大または収縮が達成される。これはマッサージ装置1の縦軸LAに沿って進行する振動ストローク運動、好ましくはマッサージ凹部2または弾性成形部分3の波形の変形を生成する。
【0044】
この実施例では、スリーブ3の円周に沿って使用されるシャフト7の数、偏心部分7.1およびシャフト7断面形状の形状またはデザインによって、望ましいマッサージ効果が選択されることが可能である。また、マッサージ効果はシャフト7の回転スピードまたは回転方向を変化させることにより、変更または上昇させることが可能である。特に、マッサージ凹部2の円周に沿って分布されるシャフト7は、シャフト7によって生成される変形が隣接するシャフト7によって生成される変形によって段階的でなくなるよう作動されることが可能である。
【0045】
図5および6に示されるシャフト7の実施例の代替的として、前記シャフトは事実上いずれの形状を有することも可能であり、シャフト7は例として洞波型変形のような、シャフト7がマッサージ装置1の縦軸LAに沿って進行するマッサージ凹部3の変形を生じるよう適切な作動によって適合される。
【0046】
特に、少なくとも一つの偏心部分7.1は、少なくとも一つのシャフト7の少なくとも一部に渡ってシャフト7の縦軸LWにほぼ平行または垂直に伸張することが可能である。また少なくとも一つの偏心部分7.1は、シャフトの一つの縁によって形成されることも可能である。
【0047】
図11は本発明によるマッサージ装置の追加的実施例を示す。シャフト7には、チューブ状成形部分3のその外側の側面3’’の向かいの円周側で少なくとも部分的に支える軸受要素6が並び、例として、ボールやディスクなどの形の、好ましくは定期的にまたは少なくとも部分的に変化する、様々に形成される軸受要素6が提供される。これらの異なる軸受要素6は特に、異なる材料で作られることが可能である。好ましくは、ボール型軸受要素6の上に放射状に突出するディスク型軸受要素6は、ボールが特にプラスチックや金属などの固い材料で作られるのに対し、柔らかい弾性的に変形可能な材料、例としてエラストマーなどで作られる。これらのボールはディスク型軸受要素6に空間を与えるものとして機能する。ディスク型軸受要素6の変形性は、シャフトの回転によって生じるチューブ状成形部分3の変形に加えて、ディスク型軸受要素6の逆変形によって男性生殖器に影響を及ぼす間、効果のある追加的マッサージを実現する。
【0048】
図12は、シャフト7に配置された軸受要素6のさらに可能な実施例を示し、(軸受要素は)剛毛状のデザインでありかつシャフトから放射状に突き出ている。剛毛はエラストマーなどの可逆性の変形可能な材料で作られる。これらはチューブ状成形部分3に相対する軸受面5を形成し、および同様にマッサージ効果を上げるよう、男性生殖器のマッサージ中に、チューブ状成形部分3に反して位置することにより変形される。前記軸受要素によって形成される軸受面5がシャフトの縦軸LWから異なって放射状に離間されるように(図13)、軸受要素6が形成されることも代案として可能である。例として剛毛状軸受要素6は、シャフトの縦軸LWに沿って継続的、区分的に継続的、または段階的に変化する、異なる長さを有することが可能である。このデザインから逸脱して、継続的な長さの剛毛がシャフト7に螺旋状に配置されることも可能である。
【0049】
本発明は複数の実施例に基づいて説明された。本発明に基づく基本的な発明的発想から逸脱することなく多数の修正および変更が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0050】
1マッサージ装置
2マッサージ凹部
2’ 開口部
3チューブ状成形部分
3’ 壁
3’’ 外側側面
4動力機械装置
5軸受面
6軸受要素
7シャフト
7.1偏心部分
8誘導開口部
9、9’、9’’、9’’’ 誘導かつ支持要素
11第一支持要素
12第二支持要素
LAマッサージ装置の縦軸
LWシャフトの縦軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
男性生殖器を受容する縦長のマッサージ凹部(2)を有するマッサージ装置において、縦長のマッサージ凹部(2)に受容された男性生殖器をマッサージするため、動力機械装置(4)がマッサージ凹部(2)の縦軸(LA)に沿って伸張して提供され、動力機械装置(4)は、縦軸(LA)から放射距離で配置されかつ縦長のマッサージ凹部(2)を少なくとも区分的に包囲する複数の軸受面(5)から構成され、および動力機械装置(4)は、縦長のマッサージ凹部(2)の縦軸に沿って少なくとも放射状に内側に縦長のマッサージ凹部(2)を振動変形するよう設計されることを特徴とするマッサージ装置。
【請求項2】
縦長のマッサージ装置(2)は、ゴム弾性材料で作られた少なくとも区分的なチューブ状成形部分(3)、および弾性成形部分(3)の側面(3’’)を少なくとも部分的に支える軸受面(5)によって形成されることを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
複数の軸受面(5)は、縦軸(LA)の周囲に同軸に、またはマッサージ凹部(2)の縦軸(LA)に対し放射状に補正するよう配置されることを特徴とする、請求項1または2に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
縦長のマッサージ凹部(2)の縦軸(LA)に沿った、および/または縦長のマッサージ凹部(2)の円周方向の振動変形は、好ましくは段階的ではないことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一つに記載のマッサージ装置。
【請求項5】
動力機械装置(4)は、縦長のマッサージ凹部(2)を波状に、すなわち縦長のマッサージ凹部(2)の縦軸(LA)に沿って前進する波形で変形するよう設計されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一つに記載のマッサージ装置。
【請求項6】
一つの軸受面(5)は、少なくとも一つの偏心部分(7.1)から成る少なくとも一つの駆動可能シャフト(7)によって形成されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一つに記載のマッサージ装置。
【請求項7】
軸受面(5)は複数の軸受要素(6)から形成され、縦軸(LA)に沿ってそれぞれ配置される複数の軸受要素(6)の場合は、放射状ストローク運動を生成するため、少なくとも一つのシャフト(7)を用いて駆動されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一つに記載のマッサージ装置。
【請求項8】
軸受要素(6)は、少なくとも一つのシャフト(7)を保持するため、少なくとも一つの誘導開口部(8)からそれぞれ構成されることを特徴とする、請求項7に記載のマッサージ装置。
【請求項9】
軸受要素(6)は顎、ディスク、ボール、および/または剛毛であることを特徴とする、請求項7または8に記載のマッサージ装置。
【請求項10】
軸受要素(6)は、例として金属、プラスチック、エラストマー、成形ポリウレタン、またはこれら材料のいずれの組み合わせなどの、硬質または弾性的に変形可能な材料から作られることを特徴とする、請求項7から9のいずれか一つに記載のマッサージ装置。
【請求項11】
軸受要素(6)は縦軸(LA)に沿って少なくとも区分的に異なって設計される、請求項7から10のいずれか一つに記載のマッサージ装置。
【請求項12】
複数の支持要素(6)は、縦長のマッサージ凹部(2)の縦軸(LA)に垂直な共有面に配置されてかつ支持要素(6)の一群を形成し、および複数のそのような群は縦長のマッサージ凹部(2)の縦軸(LA)に沿って連続して提供されることを特徴とする、請求項7から11のいずれか一つに記載のマッサージ装置。
【請求項13】
複数の連続的な、少なくとも一つの誘導開口部(8)を有する少なくとも部分的に円形の軸受要素(6)は、縦長のマッサージ凹部(2)の縦軸(LA)に沿って提供されることを特徴とする、請求項7から12のいずれか一つに記載のマッサージ装置。
【請求項14】
少なくとも一つのロッド型の誘導または支持要素(9)は、少なくとも一つの誘導開口部(8)を通って誘導されることを特徴とする、請求項13に記載のマッサージ装置。
【請求項15】
少なくとも一つのロッド型の誘導または支持要素(9)、顎型または少なくとも部分的に円形リング型の複数の軸受要素(6)は並んでおり、少なくとも一つのロッド型の誘導または支持要素(9)は受容スペース(2)の縦軸(LA)にほぼ平行であり、かつ前記軸に離間されて配置されることを特徴とする、請求項14に記載のマッサージ装置。
【請求項16】
好ましくは、軸受要素(6)と並ぶ複数のそのようなロッド型の誘導または支持要素(9)は、縦軸(LA)の周囲に同軸で提供されることを特徴とする、請求項15に記載のマッサージ装置。
【請求項17】
ロッド型の誘導または支持要素(9)と並ぶ軸受要素(6)を駆動するためには、少なくとも一つのシャフト(7)が軸受要素(6)の一つの円周側で作動することを特徴とする請求項16に記載のマッサージ装置。
【請求項18】
軸受面(5)および/または前記軸受面(5)を形成する軸受要素(6)を動かすために、少なくとも一つの偏心部分(7.1)から成る少なくとも一つのシャフト(7)が提供され、(シャフトは)軸受要素(6)と相互作用し、および駆動装置によって駆動されることが可能であることを特徴とする、請求項7から17のいずれか一つに記載のマッサージ装置。
【請求項19】
少なくとも一つの偏心部分(7.1)は、少なくとも一つのシャフト(7)の少なくとも一部の長さに渡って、シャフト(7)の縦軸(LW)に平行またはほぼ平行に伸張することを特徴とする、請求項6または18に記載のマッサージ装置。
【請求項20】
少なくとも一つの偏心部分(7.1)は、少なくとも一つのシャフト(7)の少なくとも一部の長さに渡って、シャフト(7)の縦軸(LW)に対し対角線上に伸張することを特徴とする、請求項6または18に記載のマッサージ装置。
【請求項21】
少なくとも一つの偏心部分(7.1)は、少なくとも一つのシャフト(7)の少なくとも一部の長さに渡って、シャフト(7)の縦軸(LW)の周囲に螺旋状に伸張することを特徴とする、請求項6または18に記載のマッサージ装置。
【請求項22】
少なくとも一つの偏心部分(7.1)は、少なくとも一つのシャフト(7)の一つの縁によって成形されることを特徴とする、請求項6、19、20、および21のいずれか一つに記載のマッサージ装置。
【請求項23】
偏心部分(7.1)は、少なくとも一つのシャフト(7)が少なくとも部分的に非円形の断面、例として多角形、基本的には多角形または楕円形の断面を有することにより成形されることを特徴とする、請求項6、19、20、および21のいずれか一つに記載のマッサージ装置。
【請求項24】
少なくとも一つの偏心部分(7.1)は弾性的に変形可能な材料、特にエラストマーまたは成形ポリウレタン材料で包囲されることを特徴とする、請求項6または18から23のいずれか一つに記載のマッサージ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−125335(P2010−125335A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−268540(P2009−268540)
【出願日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(509319155)
【Fターム(参考)】