説明

男性用シャワートイレ装置

【課題】簡易な構造の男性用シャワートイレ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】前面側に開口する縁10を有する便器12を備え、縁10の上側には、下方に水を噴出可能なシャワーノズル14が設けられていることを特徴とする男性用シャワートイレ装置である。シャワーノズル14は、便器12内の洗浄用水の流動管16から分岐された分岐菅18に接続されている。また、シャワーノズル14は、便器内に向かって垂直方向に対して1〜10度傾斜しても良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排尿後に陰茎の洗浄が可能な男性用シャワートイレ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、男性用トイレ装置として、立ちながら小便を行なうことが可能なように、前面側に開口する縁を有する便器を備えたものがある(特許文献1)。一方、様式トイレにおいては、近年、排便後や排尿後に肛門や陰部に向けてシャワーを噴出することによって、肛門や陰部の洗浄を行なうシャワートイレが利用されている。
【0003】
【特許文献1】特開2005−179911号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した男性用トイレ装置においては、シャワートイレがなく、排尿した後に陰茎を洗浄することができないという問題がある。そこで、本発明は、簡易な構造の男性用シャワートイレ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の目的を達成するため、本発明は、前面側に開口する縁を有する便器を備え、前記縁の上側には、下方に水を噴出可能なシャワーノズルが設けられていることを特徴とする男性用シャワートイレ装置である。
【0006】
以上のような構造により、本発明に係る男性用シャワートイレ装置は、簡易な構造により、シャワーを噴出することができる。
【0007】
本発明に係る男性用シャワートイレにおいて、前記シャワーノズルは、前記便器内の洗浄用水の流動管から分岐された分岐菅に接続されていることが好ましく、前記シャワーノズルは、便器内に向かって垂直方向に対して1〜10度、好ましくは1〜3度傾斜しても良い。
【発明の効果】
【0008】
以上のように、本発明によれば、簡易な構造の男性用シャワートイレ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、本発明に係る男性用シャワートイレ装置の実施例について図面に基づいて説明する。図1は、本実施例に係る男性用シャワートイレ装置の斜視図であり、図2は、その側面断面図である。
【0010】
本実施例に係る男性用シャワートイレ装置は、前面側に開口する縁10を有する便器12を備えている。この縁10の上側には、下方に水を噴出可能なシャワーノズル14が設けられている。このシャワーノズル14は、便器12内の洗浄用水の流動管16から分岐された分岐菅18に接続されている。本実施例に係る男性用シャワートイレ装置において、シャワーノズル14は、鉛直下向に設置されている。
【0011】
本実施例に係る男性用シャワートイレ装置は、小便後に流動管16を介して洗浄用水を便器12内に排出させると、分岐菅18に水が分流され、シャワーノズル14から水が下方に噴出する。その噴出された水を陰茎に当てることによって、陰茎の洗浄を行なうことができる。
【0012】
本実施例に係る男性用シャワートイレ装置において、シャワーノズル14は、鉛直下向に設置されているが、図3に示すように、便器内に向かって垂直方向に対して1〜10度、好ましくは1〜3度傾斜させて設置しても良い。このように便器内に向けて若干傾斜させることによって、シャワーノズル14から噴出する水が便器12の外にはみ出ることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る男性用シャワートイレ装置の実施例の斜視図である。
【図2】本実施例に係る男性用シャワートイレ装置の側面断面図である。
【図3】本発明に係る男性用シャワートイレ装置の他の実施例の側面断面図である。
【符号の説明】
【0014】
10 縁
12 便器
14 シャワーノズル
16 流動管
18 分岐菅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面側に開口する縁を有する便器を備え、
前記縁の上側には、下方に水を噴出可能なシャワーノズルが設けられていることを特徴とする男性用シャワートイレ装置。
【請求項2】
前記シャワーノズルは、前記便器内の洗浄用水の流動管から分岐された分岐菅に接続されていることを特徴とする請求項1記載の男性用シャワートイレ装置。
【請求項3】
前記シャワーノズルは、便器内に向かって垂直方向に対して1〜10度傾斜していることを特徴とする請求項1又は2記載の男性用シャワートイレ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−156965(P2008−156965A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−348897(P2006−348897)
【出願日】平成18年12月26日(2006.12.26)
【出願人】(506429204)株式会社天万 (2)
【Fターム(参考)】