男性用小便器

【課題】小便をするときにプライバシーを確保する。また便器の外に小便が飛散しない、衛生面を向上させた小便器の提供。
【解決手段】隣の人からプライバシーを守るために隠し部を持たせ、かつ便器の幅を４００ｍｍから５００ｍｍとする。これにより隣の人から陰部を隠し小便を確実に行えるようになる。また幅を広くとることによって、便器に触れにくくし清潔感を保つ。小便が便器の外に落下しないよう受け部を通常より面積を広げ高さを高くする。これにより足元に落下する小便を便器内で受け取るようにし衛生面を向上させる。洗浄用の水の出口から受け部のふちに沿って洗浄時のホース（キ）を設置する。これにより広い面積の受け部全体に水が流れ、清潔に保つ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、男性用小便器を使用することに関することである。
【背景技術】
【０００２】
従来の小便器では、複数の人が並んで小便をすると、隣の人から陰部が見えてしまい、プライバシーが守られない。これを防止するためには便器に向かって腰を突き出すような姿勢をとらなければならないが、腰を突き出したときに便器に触れることになり清潔感がない。結果として、プライバシーが守られていないと隣の人を意識するあまり、一つ一つの動作が確実に行えず、小便が飛散する等の原因になる。プライバシーが守られていれば、清潔にかつ余裕をもって行動することが可能である。
また男性用小便器の足元は小便の飛散した汚れが残っているため清潔な状態を保てない。汚れが残っていると次に使用する人は便器から離れて使用しようとするため、さらに足もとが汚れるという悪循環に陥る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
そこで、小便をするときにプライバシーを確保し、一つ一つの動作を確実に行えるようにすること、便器の外に小便が飛散しないようにし、衛生面を向上させることが求められている。
【０００４】
本発明はこのような清潔に小便をするために必要なことに着目し、プライバシーの保護と衛生面の向上のための構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
小便器の幅を（ア）４００ｍｍから５００ｍｍとることによって使用者が便器に触れにくい幅にし、かつ陰部を隣の人から見えないようにするために隠し部を（イ）１００ｍｍから１５０ｍｍとる。（図１参照）隣の人の視線と使用者の陰部を遮るために隠し部の高さは（ウ）２００ｍｍから４００ｍｍとる。（図２参照）
【０００６】
従来の便器の形より受け部分を長くして（エ）５５０ｍｍから６５０ｍｍとる。受けの形は脚を広げることを考慮し（オ）１５０ｍｍから２００ｍｍとる。（図１参照）受け部の高さは（カ）３５０ｍｍから４５０ｍｍとる。（図２参照）
【０００７】
洗浄用の水の出口から受け部のふちに沿って（キ）洗浄時のホースを設置することにより受け部全体に水が流れるようにする。（図４，図５参照）
使用者から見やすい位置に注意書き（奥まで進むこと、下がる時は躓かないように注意すること等）を明記したものを貼る。
【発明の効果】
【０００８】
隣の人から陰部が隠れるためプライバシーを守ることにより一つ一つの動作を確実に行えるようになり、小便の飛散防止になる。
【０００９】
受け部分の面積を増やし、高さを３５０ｍｍから４５０ｍｍとすることによって足元への飛散が防止できる。
【００１０】
便器の幅を広げることによって便器に触れず衛生的である。
【００１１】
受け部に洗浄ホースを設置することにより受け部の全体に水が流れ清潔に保てる。
【図面の簡単な説明】
【図１】上から見た図（ホースなし）
【図２】左側面から見た図
【図３】正面から見た図（ホースなし）
【図４】上から見た図（ホースあり）
【図５】正面から見た図（ホースあり）
【符号の説明】
（ア）……便器の幅
（イ）……隠し部の奥行
（ウ）……隠し部の高さ
（エ）……便器の奥行
（オ）……受け部の幅
（カ）……受け部の高さ
（キ）……洗浄ホース

【特許請求の範囲】
【請求項１】
隣から陰部を見えないようにする隠し部を持つ便器の構造。（図２参照）
【請求項２】
足もとが汚れないようにする受け部を持つ便器の構造。（図１参照）
【請求項３】
受け部の全体を洗浄するためのホース（図４参照）

【図１】