説明

画像データ保存サービス提供装置および画像データ保存サービス提供システム

【課題】複数のウェブサイトに分散している画像データを1箇所にまとめて保存するサービスを提供する画像データ保存サービス提供装置を実現する。
【解決手段】端末装置から画像データ保存サイトにアクセス要求がなされると、端末装置では画像データを格納することができる画像表示領域が表示される。ショッピングサイト等から画像表示領域に画像データの複写がなされると(ステップS410)、画像データ保存サイトでは、当該画像データおよびその属性データがデータ記憶部に追加され(ステップS312)、データ追加後のデータ記憶部からユーザIDをキーにしてデータが抽出される(ステップS314)。さらに、その抽出されたデータに基づく画像が画像表示領域に表示されるよう構造記述言語データが生成される(ステップS316)。端末装置では、構造記述言語データに基づき、データ追加後の画像が画像表示領域に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のウェブサイトからユーザがそれぞれ取得した画像データを1つのウェブサイトにまとめて保存するサービスを提供する画像データ保存サービス提供装置および画像データ保存サービス提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多数の企業がインターネット上にウェブサイトを開設し、商品(製品)の紹介やインターネットを介したオンラインでの商品販売が行われている。例えば、衣料品(衣服)を扱うアパレル業界においても、多数のアパレルメーカーがウェブサイトを開設し、当該ウェブサイトで商品の紹介や販売が行われている。特にウェブサイトでの商品販売に関しては、従来の「メーカー(製造業者)〜問屋(卸売業者)〜衣料品店(小売業者)〜消費者」という流通経路に比べて中間業者の介在が少なくなるので、アパレルメーカーにとっては高い利益率を得ることができ、消費者にとっては安く商品を購入することができる。なお、以下の説明においては、コンピュータのオペレーティングシステムにはWindows(登録商標)が採用されているものとする。
【0003】
ユーザ(ここでの「ユーザ」とは、パーソナルコンピュータよりインターネットを介してメーカーのウェブサイトにアクセスする消費者のことをいう。)がウェブサイト上に気に入った商品を見つけた場合、当該ウェブサイトにて当該商品の購入がすぐに行われることもあるが、他のウェブサイトの商品等の閲覧後に購入の可否の決定が行われることが多い。このため、当該ウェブサイトへの再度のアクセスが容易になるよう、一般的に「お気に入り」,「ブックマーク」などと呼ばれるリンク付けが行われることが多い。このリンク付けをしておくことにより、ユーザは、お気に入りの商品が掲載されているウェブサイトにいつでも比較的容易にアクセスすることが可能となっている。
【0004】
なお、本件発明に関連して、以下の先行技術文献が知られている。特開2005−339214号公報には、インターネットワーク上のサーバをユーザに個人用のアルバム領域(ユーザがデジタルカメラ等で撮影することによって得られた画像データを蓄積するための領域)として提供するオンラインアルバムシステムについての発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−339214号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、従来、各商品の提供元の異なる複数の商品についてユーザが購入あるいは情報の閲覧をしようとすると、ユーザは各商品の提供元のウェブサイトにそれぞれアクセスしなければならなかった。例えば、衣料品に関して、ユーザが「A社のシャツとB社のスカートとC社の靴下」の購入を検討する際、既に上述したリンク付けがなされていても、ユーザはA社のウェブサイトとB社のウェブサイトとC社のウェブサイトとにアクセスする必要がある。そのため、ユーザは、それら複数の商品の組み合わせ(コーディネート)がどのようなものになるのかを把握することが困難である。特に衣料品のような複数の商品の組み合わせが重視されるものについては、当該組み合わせが容易に(画像として)視認されることが好ましい。
【0007】
そこで、本発明は、複数のウェブサイトに分散している画像データを1箇所にまとめて保存するサービスを提供する画像データ保存サービス提供装置および画像データ保存サービス提供システムを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明は、通信回線を介して接続される端末装置に対して、前記端末装置の画面に表示される画像表示領域に画像データを保存するサービスを提供する画像データ保存サービス提供装置であって、
予め登録されたユーザ識別情報と関連付けて、前記画像データと、前記画像データに関連する属性データとを記憶するデータ記憶部と、
前記端末装置から送信されるユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信手段と、
前記画像表示領域に画像データを追加する旨の指示を前記端末装置から受け取り、前記画像表示領域に追加されるべき画像データと当該画像データに関連する属性データとを前記ユーザ識別情報受信手段によって受信されたユーザ識別情報と関連付けて前記データ記憶部に追加するデータ追加手段と、
前記ユーザ識別情報受信手段によって受信されたユーザ識別情報に基づいて、前記データ記憶部に記憶されているデータを抽出するデータ抽出手段と、
前記データ抽出手段によって抽出されたデータに基づく画像が前記端末装置において前記画像表示領域に表示されるように、構造記述言語で記述されたデータを生成する画像データ表示用データ生成手段と、
前記画像データ表示用データ生成手段によって生成されたデータを前記端末装置に送信する画像データ表示用データ送信手段と
を備えることを特徴とする。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、
予め登録された、もしくは、外部から登録され得るキーワードを記憶するキーワード記憶部を更に備え、
前記データ追加手段は、前記画像表示領域に画像データを追加する旨の指示がなされるときに取得されるデータであって構造記述言語で記述されたデータ内に前記キーワードが含まれているときにのみ、前記データ記憶部にデータを追加することを特徴とする。
【0010】
第3の発明は、第2の発明において、
前記キーワード記憶部には、衣料品に関するキーワードが予め登録されていることを特徴とする。
【0011】
第4の発明は、第1から第3までのいずれかの発明において、
前記画像表示領域から画像データを削除する旨の指示を前記端末装置から受け取り、前記ユーザ識別情報受信手段によって受信されたユーザ識別情報に基づいて、前記画像表示領域から削除されるべき画像データと当該画像データに関連する属性データとを前記データ記憶部から削除するデータ削除手段を更に備えることを特徴とする。
【0012】
第5の発明は、第1から第4までのいずれかの発明において、
前記画像表示領域において各画像データが任意の位置に移動され得ることを特徴とする。
【0013】
第6の発明は、第1から第5までのいずれかの発明において、
前記データ記憶部は、前記画像データの取得先のウェブサイトのアドレスを更に記憶し、
前記データ追加手段は、前記画像表示領域に画像データを追加する旨の指示を受け取ったときに、前記ユーザ識別情報受信手段によって受信されたユーザ識別情報と関連付けて、当該画像データの取得先のウェブサイトのアドレスを更に前記データ記憶部に追加することを特徴とする。
【0014】
第7の発明は、通信回線を介して接続される端末装置に対して画像データを提供する画像データ提供装置と、前記端末装置および前記画像データ提供装置と通信回線を介して接続され、前記端末装置に対して、前記端末装置の画面に表示される画像表示領域に画像データを保存するサービスを提供する画像データ保存サービス提供装置とからなる画像データ保存サービス提供システムであって、
前記画像データ保存サービス提供装置は、
予め登録されたユーザ識別情報と関連付けて、前記画像データと、前記画像データに関連する属性データと、前記画像データの取得先のウェブサイトのアドレスとを記憶するデータ記憶部と、
前記端末装置から送信されるユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信手段と、
前記画像表示領域に画像データを追加する旨の指示を前記端末装置から受け取り、前記画像表示領域に追加されるべき画像データと当該画像データに関連する属性データと当該画像データの取得先のウェブサイトのアドレスとを前記ユーザ識別情報受信手段によって受信されたユーザ識別情報と関連付けて前記データ記憶部に追加するデータ追加手段と、
前記ユーザ識別情報受信手段によって受信されたユーザ識別情報に基づいて、前記データ記憶部に記憶されているデータを抽出するデータ抽出手段と、
前記データ抽出手段によって抽出されたデータに基づく画像が前記端末装置において前記画像表示領域に表示されるように、構造記述言語で記述されたデータを生成する画像データ表示用データ生成手段と、
前記画像データ表示用データ生成手段によって生成されたデータを前記端末装置に送信する画像データ表示用データ送信手段と
を備え、
前記画像データ提供装置は、
前記端末装置において前記画像表示領域に含まれる画像データが選択されることによって前記端末装置から前記通信回線を介して接続されたときに、当該画像データの取得先のウェブサイトのアドレスに基づいて当該画像データに係る商品の購入用の画面が前記端末装置において前記画像表示領域に表示されるように、構造記述言語で記述されたデータを生成する商品購入画面用データ生成手段と、
前記商品購入画面用データ生成手段によって生成されたデータを前記端末装置に送信する商品購入画面用データ送信手段と
を備えることを特徴とする。
【0015】
第8の発明は、第7の発明において、
前記画像データ提供装置は、前記商品購入画面用データ生成手段によって生成されたデータに基づく画面が前記端末装置において前記画像表示領域に表示された後、当該画面において商品の購入がなされたときに、予め定められた課金処理を行う課金処理手段を更に備えることを特徴とする。
【0016】
第9の発明は、通信回線を介して接続される端末装置に対して、前記端末装置の画面に表示される画像表示領域に画像データを保存するサービスを提供するコンピュータである画像データ保存サービス提供装置に、
予め登録され前記端末装置から送信されるユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信ステップと、
前記画像表示領域に画像データを追加する旨の指示を前記端末装置から受け取り、前記画像表示領域に追加されるべき画像データと当該画像データに関連する属性データとを前記ユーザ識別情報受信ステップで受信されたユーザ識別情報と関連付けて、予め設けられたデータ記憶部に追加するデータ追加ステップと、
前記ユーザ識別情報受信ステップで受信されたユーザ識別情報に基づいて、前記データ記憶部に記憶されているデータを抽出するデータ抽出ステップと、
前記データ抽出ステップで抽出されたデータに基づく画像が前記端末装置において前記画像表示領域に表示されるように、構造記述言語で記述されたデータを生成する画像データ表示用データ生成ステップと、
前記画像データ表示用データ生成ステップで生成されたデータを前記端末装置に送信する画像データ表示用データ送信ステップと
を実行させる、プログラムである。
【0017】
第10の発明は、通信回線を介して接続される端末装置に対して、前記端末装置の画面に表示される画像表示領域に画像データを保存するサービスを提供する画像データ保存サービス提供方法であって、
予め登録され前記端末装置から送信されるユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信ステップと、
前記画像表示領域に画像データを追加する旨の指示を前記端末装置から受け取り、前記画像表示領域に追加されるべき画像データと当該画像データに関連する属性データとを前記ユーザ識別情報受信ステップで受信されたユーザ識別情報と関連付けて、予め設けられたデータ記憶部に追加するデータ追加ステップと、
前記ユーザ識別情報受信ステップで受信されたユーザ識別情報に基づいて、前記データ記憶部に記憶されているデータを抽出するデータ抽出ステップと、
前記データ抽出ステップで抽出されたデータに基づく画像が前記端末装置において前記画像表示領域に表示されるように、構造記述言語で記述されたデータを生成する画像データ表示用データ生成ステップと、
前記画像データ表示用データ生成ステップで生成されたデータを前記端末装置に送信する画像データ表示用データ送信ステップと
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
上記第1の発明によれば、画像データ保存サービス提供装置には画像データとそれに関連する属性データとを記憶するデータ記憶部が設けられており、端末装置からの指示に基づいてデータ記憶部へのデータの追加が行われる。また、画像データ保存サービス提供装置では、データ記憶部から抽出されたデータに基づく画像が端末装置において画像表示領域に表示されるように、構造記述言語で記述されたデータが生成される。そして、構造記述言語で記述されたデータは、画像データ保存サービス提供装置から端末装置に送信される。このため、端末装置では、様々なショッピングサイト等から複写した画像データを画像表示領域に蓄積することが可能となる。これにより、ユーザは、複数のショッピングサイト等に分散している画像データを1箇所にまとめて保存・閲覧することが可能となる。
【0019】
上記第2の発明によれば、画像表示領域に表示可能とする商品を特定するためのキーワードを登録しておくことにより、予め指定された商品についての画像データのみが画像表示領域に格納され得るようにすることができる。
【0020】
上記第3の発明によれば、衣料品についての画像データのみが画像表示領域に格納され得るようにすることができる。
【0021】
上記第4の発明によれば、画像表示領域に表示されている画像データを削除することが可能となっている。このため、ユーザは常に、必要な画像データのみを画像表示領域に表示させることが可能となる。また、データ記憶部に不必要に画像データが蓄積されることを抑制することができる。
【0022】
上記第5の発明によれば、ユーザは、画像表示領域において画像データを自由に移動させることができる。このため、互いに関連のある複数の商品についての画像データを例えば近い位置に配置させることが可能となる。これにより、ユーザに複数の商品の組み合わせについての見栄えを容易に確認させることが可能となる。
【0023】
上記第6の発明によれば、画像表示領域に画像データが追加された際、当該画像データの取得先のウェブサイトのアドレスがデータ記憶部に格納される。このため、画像表示領域の画像データと当該画像データの提供元のウェブサイトのアドレスとを関連付けることが可能となる。これにより、ユーザは、複数の画像データのそれぞれの提供元のウェブサイトに1つの画像表示領域からアクセスすることが可能となる。
【0024】
上記第7の発明によれば、上記第1の発明と同様の効果を当該システムの発明において奏することができる。また、端末装置において画像表示領域の画像データが選択されたときには、当該画像データに係る商品を購入することのできるショッピングサイトの画面が端末装置に表示される。これにより、ユーザは、購入を希望する複数の商品のそれぞれのショッピングサイトに1つの画像表示領域からアクセスすることが可能となる。
【0025】
上記第8の発明によれば、端末装置から商品の購入(ショッピング)が行われると、予め定められた課金処理が行われる。このため、例えば、ショッピングが成立したときにショッピングサイトの提供者から画像データ保存サービス提供システムの提供者に手数料が支払われるようにすることができる。これにより、画像データ保存サービス提供システムの提供者は、当該システムを介したショッピングに基づく収益を得ることが可能となる。
【0026】
上記第9の発明によれば、上記第1の発明と同様の効果を当該プログラムの発明において奏することができる。
【0027】
上記第10の発明によれば、上記第1の発明と同様の効果を当該方法の発明において奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像データ保存サービス提供装置およびそれに関連する装置の構成を示すブロック図である
【図2】上記第1の実施形態において、端末装置が画像データ保存サイトにアクセスしたときに当該端末装置の表示部に表示されるブラウザ画面の一例を示す図である。
【図3】上記第1の実施形態において、画像表示領域の表示例を示す図である。
【図4】上記第1の実施形態において、画像データ保存サイトのウェブサーバの概略構成を示すブロック図である。
【図5】上記第1の実施形態において、画像データ保存サービス提供装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図6】上記第1の実施形態における画像情報テーブルのレイアウト図である。
【図7】上記第1の実施形態において、画像情報テーブルに格納されるデータの一例を示す図である。
【図8】上記第1の実施形態において、端末装置から画像データ保存サイトにアクセス要求がなされた際の画像データ保存サービス提供装置の処理手順を、端末装置における処理手順とともに示すフローチャートである。
【図9】上記第1の実施形態におけるログイン画面の一例を示す図である。
【図10】上記第1の実施形態において、画像表示領域の表示例を示す図である。
【図11】上記第1の実施形態において、端末装置から画像データ保存サイトに画像データの追加要求がなされた際の画像データ保存サービス提供装置の処理手順を、端末装置における処理手順とともに示すフローチャートである。
【図12】上記第1の実施形態において、画像表示領域への画像データの追加について説明するための図である。
【図13】上記第1の実施形態において、画像表示領域に画像データが追加された際の当該画像データの配置について説明するための図である。
【図14】上記第1の実施形態において、端末装置から画像データ保存サイトに画像データの削除要求がなされた際の画像データ保存サービス提供装置の処理手順を、端末装置における処理手順とともに示すフローチャートである。
【図15】上記第1の実施形態の変形例について説明するための図である。
【図16】本発明の第2の実施形態における画像情報テーブルのレイアウト図である。
【図17】上記第2の実施形態において、端末装置において画像表示領域内の画像データが選択された際のショッピングサイトのウェブサーバの処理手順を、端末装置における処理手順とともに示すフローチャートである。
【図18】上記第2の実施形態において、端末装置において画像表示領域内の画像データが選択された際の画像データ保存サービス提供装置の処理手順を、端末装置における処理手順とともに示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
【0030】
<1.第1の実施形態>
<1.1 全体構成および動作>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像データ保存サービス提供装置100およびそれに関連する装置の構成を示すブロック図である。この画像データ保存サービス提供装置100は、ウェブサーバ110とデータベースサーバ120とからなり、複数のウェブサイトからユーザがそれぞれ取得した画像データをまとめて保存・表示することのできるウェブサイト(以下「画像データ保存サイト」という。)をインターネット4上に提供する。また、図1に示すように、商品の購入が可能なショッピングサイトをユーザに提供する複数のウェブサーバ200およびユーザによって利用される複数の端末装置300がインターネット4に接続されている。なお、ウェブサーバ200が画像データ提供装置に相当する。
【0031】
図2は、端末装置300が画像データ保存サイトにアクセスしたときに当該端末装置300の表示部に表示されるブラウザ画面(ウェブサイト閲覧用のソフトウェアであるウェブブラウザによって表示される画面)320の一例を示す図である。このブラウザ画面320には、ユーザが画像データを蓄積してそれを表示するための画像表示領域330が含まれている。この画像表示領域330には、例えば図3に示すように、商品の画像データが当該商品の商品名および価格とともに表示される。なお、商品の画像データとともに表示される内容については、商品名および価格には限定されない。
【0032】
画像データ保存サービス提供装置100は、上述したように、ウェブサーバ110とデータベースサーバ120とを備えている。なお、これらの装置は、例えばIEEE802.3に準拠するような所定のローカルエリアネットワーク(LAN)を介して互いに接続される。なおこれらの装置の一方または両者は、専用のハードウェアであっても良いし、これらの機能を実現するためのソフトウェアがインストールされたコンピュータであっても良い。またこれらの機能の全てが1つのコンピュータにより実現されていても良い。
【0033】
ウェブサーバ110は、端末装置300からの処理要求に応じて、ショッピングサイトのウェブサーバ200によってインターネット4上に公開されている画像データをデータベースサーバ120に蓄積するとともに、ユーザ毎にデータベースサーバ120に蓄積されている画像データを端末装置300の表示部にまとめて表示させる。端末装置300の表示部への画像データの表示については、詳しくは、所望の画像データの表示が行われるように構造記述言語で記述されたデータがウェブサーバ110から端末装置300に送信されることによって行われる。なお、構造記述言語としては、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)が知られている。
【0034】
データベースサーバ120は、ウェブサーバ110から受け取った画像データを、ユーザを識別するためのデータであるユーザIDと関連付けて蓄積し、また蓄積されている画像データをウェブサーバ110からの要求に応じて出力する。なお、本実施形態においては、このユーザIDによってユーザ識別情報が実現されている。
【0035】
図4は、ウェブサーバ110の概略構成を示すブロック図である。図4に示すように、このウェブサーバ110は、各種演算を行い各種機能を実現するCPU(制御部)114と、この各種機能を実現するためにCPU114により実行されるプログラムが展開されるRAM115と、CPU114により実行される後述するプログラムや各種データが記憶されるハードディスクドライブ(HDD)116と、外部とのデータの送受信を行うネットワークインタフェース(ネットワークI/F)117と、液晶パネルやCRT等からなる表示装置(表示部)111と、キーボードおよびマウス等からなる入力装置112と、DVD−ROM駆動装置113とを備えている。なお、図4に示すウェブサーバ110の構成は一般的なコンピュータの構成と同一であるので詳しい説明は省略する。データベースサーバ120,ショッピングサイトのウェブサーバ200,および端末装置300の構成についても同様である。
【0036】
<1.2 画像データ保存サービス提供装置の機能構成>
図5は、画像データ保存サービス提供装置100の機能的な構成を示すブロック図である。図5に示すように、この画像データ保存サービス提供装置100は、機能的には、端末装置300から送られるユーザIDを受け取るユーザID受信部(ユーザ識別情報受信手段)131と、画像データやそれに関連する属性データを記憶するデータ記憶部132と、ユーザIDをキーにしてデータ記憶部132より画像データおよび属性データを抽出(検索)するデータ抽出部133と、端末装置300から送られる追加指示に基づいてデータ記憶部132に画像データおよび属性データを追加するデータ追加部134と、端末装置300から送られる削除指示に基づいてデータ記憶部132から画像データおよび属性データを削除するデータ削除部135と、データ抽出部133によって抽出されたデータに基づく画像が端末装置300においてブラウザ画面320の画像表示領域330に表示されるように構造記述言語で記述されたデータ(以下「構造記述言語データ」という。)(例えばHTMLファイル)を生成する構造記述言語データ生成部(画像データ表示用データ生成手段)136と、構造記述言語データを端末装置300に送信するデータ送信部(画像データ表示用データ送信手段)137とを備えている。
【0037】
なお、図5に示されるこれらの構成要素の機能(但し、データ記憶部132を除く)は、典型的にはRAM115に展開された所定のプログラムをCPU114が実行することにより実現される。ここで、上記プログラムは、例えば、そのプログラムを記録した記録媒体であるDVD−ROMによって提供される。すなわち、上記プログラムの記録媒体としてのDVD−ROMが補助記憶装置として内蔵されたDVD−ROM駆動装置113に装着され、そのDVD−ROMから上記プログラムが読み出されてHDD116(もしくはその他の記憶装置)に記憶(典型的にはインストール)される。また、上記プログラムは、DVD−ROM以外の記録媒体や通信回線を介して提供されてもよい。そして、例えばウェブサーバ110の起動のための所定操作がなされると、HDD116にインストールされた所定プログラムは、上記RAM115に転送されてそこに展開され(一時的に格納され)、CPU114によって実行される。これにより、ウェブサーバ110およびデータベースサーバ120の制御処理が実現される。
【0038】
図6は、データ記憶部132の一部を構成する(データベースの)テーブル(以下「画像情報テーブル」という。)141のレイアウト図である。画像情報テーブル141には、項目名をそれぞれ「ユーザID」、「画像データ格納先」、「商品名」、および「価格」とする複数の項目が含まれている。画像情報テーブル141の各項目のフィールド(個々のデータが格納される領域)には、それぞれ以下のような内容のデータが格納される。「ユーザID」には、ユーザを識別するための一意の番号が格納される。「画像データ格納先」には、画像データの格納先を示す情報が例えばフルパス名で格納される。「商品名」には、画像データによって表示される商品の名称が格納される。「価格」には、画像データによって表示される商品の価格が格納される。この画像情報テーブル141には、例えば図7に示すようなデータが格納される。なお、本実施形態においては、この画像情報テーブル141と、画像データが格納される領域(例えばフォルダ)とによってデータ記憶部が実現されている。
【0039】
<1.3 アクセス要求がなされた際の画像データ保存サービス提供装置の動作>
図8は、端末装置300から画像データ保存サイトにアクセス要求がなされた際の画像データ保存サービス提供装置100の処理手順を、端末装置300における処理手順とともに示すフローチャートである。なお、図8では、データの送受信関係が明確に示されるように、端末装置300および画像データ保存サービス提供装置100におけるそれぞれの処理手順が並列的に記載されており、処理要求を含むデータの送信方向には点線の矢印が付されている。
【0040】
まず、任意のタイミングで、端末装置300から画像データ保存サイトへのアクセス要求が行われる(ステップS210)。これにより、画像データ保存サービス提供装置100では、端末装置300からのアクセス要求が受け付けられる(ステップS110)。そして、画像データ保存サービス提供装置100では、端末装置300の表示部にログイン画面を表示させるための構造記述言語データが構造記述言語データ生成部136によって生成され(ステップS112)、当該構造記述言語データがデータ送信部137によって端末装置300に送信される(ステップS120)。
【0041】
画像データ保存サービス提供装置100から端末装置300に構造記述言語データが送られると、端末装置300では、当該構造記述言語データに基づいて、例えば図9に示すようなログイン画面340が表示部に表示される(ステップS220)。図9に示すように、このログイン画面340には、ユーザIDを入力するためのテキストボックス341と入力内容を確定するためのボタン(以下「OKボタン」という。)342とが含まれている。ログイン画面340において、ユーザは、ユーザIDをテキストボックス341に入力してOKボタン342をマウスで押下する(ステップS230)。ところで、画像データ保存サイトが提供するサービスをユーザが受けるためには、ユーザを識別するためのユーザIDが予め画像データ保存サイトに登録されていなければならない。このようなユーザIDを登録する手法については周知であるため、ここでは説明を省略する。なお、ユーザIDとともにパスワードをも登録しておき、端末装置300から画像データ保存サービス提供装置100に送られたユーザIDが登録済みのものであってパスワードも正しい場合にのみ、画像データ保存サイトが提供するサービスの利用をユーザに許可するようにしても良い。
【0042】
ステップS130では、端末装置300から画像データ保存サービス提供装置100に送られるユーザIDがユーザID受信部131によって受信される。そして、画像データ保存サービス提供装置100では、データ抽出部133によって、ユーザIDをキーにしてデータ記憶部132より画像データと属性データとが抽出される(ステップS132)。詳しくは、ユーザIDをキーにして画像情報テーブル141よりレコードが抽出され、その抽出されたレコードに基づいて、画像データと商品名のデータと価格のデータとが取得される。その後、画像データ保存サービス提供装置100では、端末装置300において画像表示領域330にステップS132で抽出されたデータに基づく画像を表示させるための構造記述言語データが構造記述言語データ生成部136によって生成され(ステップS134)、当該構造記述言語データがデータ送信部137によって端末装置300に送信される(ステップS140)。
【0043】
画像データ保存サービス提供装置100から端末装置300に構造記述言語データが送られると、端末装置300では、当該構造記述言語データに基づいて、画像表示領域330に画像データおよびその属性データ(商品名および価格)が表示される(ステップS240)。例えば、ステップS230でテキストボックス341に入力されたユーザIDが「AB001」であって、画像情報テーブル141の内容が図7に示すようなものである場合、画像表示領域330には図10に示すように2つの画像データとそれらの属性データとが表示される。
【0044】
以上のようにして、端末装置300から画像データ保存サイトにアクセス要求がなされると、画像データ保存サービス提供装置100では、ユーザIDに基づいてデータ記憶部132からのデータの抽出が行われ、当該データに基づく画像が端末装置300で表示されるように構造記述言語データが生成される。その構造記述言語データは画像データ保存サービス提供装置100から端末装置300に送信され、端末装置300では画像表示領域330に画像データおよびその属性データが表示される。
【0045】
なお、上記処理に関しては、ステップS130によってユーザ識別情報受信ステップが実現され、ステップS132によってデータ抽出ステップが実現され、ステップS134によって画像データ表示用データ生成ステップが実現され、ステップS140によって画像データ表示用データ送信ステップが実現されている。
【0046】
<1.4 画像データの追加要求がなされた際の画像データ保存サービス提供装置の動作>
図11は、端末装置300から画像データ保存サイトに画像データの追加要求がなされた際の画像データ保存サービス提供装置100の処理手順を、端末装置300における処理手順とともに示すフローチャートである。
【0047】
ステップS410において、端末装置300から画像データ保存サイトへの画像データの追加要求が行われる。具体的には、端末装置300において、ユーザによって次のようなオペレーションが行われる(図12参照)。ユーザは、表示部310に2つのブラウザ画面320a,320bを表示させる。ユーザは、一方のブラウザ画面320aから画像データ保存サイトにアクセスするとともに、他方のブラウザ画面320bからショッピングサイトの1つにアクセスする。画像データ保存サイトの画面およびショッピングサイトの画面の双方が表示部310に表示されている状態において、ユーザは、ショッピングサイトの画面に表示されている画像データの1つを画像データ保存サイトの画面内の画像表示領域330に複写(コピー)する。なお、上記オペレーションは一例であって、それ以外のオペレーションによって画像データ保存サイトへの画像データの追加要求が行われても良い。
【0048】
端末装置300から画像データ保存サイトへの画像データの追加要求がなされると、当該追加要求が画像データ保存サービス提供装置100で受け付けられる(ステップS310)。なお、端末装置300のブラウザ画面における画像表示は構造記述言語データに基づくものであるので、端末装置300は、画像表示領域330に追加すべき画像データのみならず、当該画像データに関連する属性データをもショッピングサイトのウェブサーバ200から取得することができる。従って、画像データと属性データとを上記追加要求に含めることが可能となっている。
【0049】
画像データ保存サービス提供装置100では、追加要求の受け付け後、画像表示領域330に追加されるべき画像データと当該画像データに関連する属性データとを図8のステップS130で取得したユーザIDと関連付けてデータ記憶部132に追加する処理が、データ追加部134によって行われる(ステップS312)。そして、画像データ保存サービス提供装置100では、データ抽出部133によって、ステップS312におけるデータ追加後のデータ記憶部132よりユーザIDをキーにして画像データと属性データとが抽出される(ステップS314)。詳しくは、図8のステップS132と同様、ユーザIDをキーにして画像情報テーブル141よりレコードが抽出され、その抽出されたレコードに基づいて、画像データと商品名のデータと価格のデータとが取得される。その後、画像データ保存サービス提供装置100では、端末装置300において画像表示領域330にステップS314で抽出されたデータに基づく画像を表示させるための構造記述言語データが構造記述言語データ生成部136によって生成され(ステップS316)、当該構造記述言語データがデータ送信部137によって端末装置300に送信される(ステップS320)。
【0050】
画像データ保存サービス提供装置100から端末装置300に構造記述言語データが送られると、端末装置300では、当該構造記述言語データに基づいて、画像表示領域330に画像データおよびその属性データ(商品名および価格)が表示される。なお、例えば図12に示したように画像表示領域330への画像データの追加が行われたとき、図13(a)に示すように、画像表示領域330内で画像データが所定の規則に基づいて整列して表示されるようにしても良いし、図13(b)に示すように、ユーザが画像データを複写するオペレーションとして「ドラッグandドロップ」をした際のドロップした位置に当該画像データが表示されるようにしても良い。
【0051】
以上のように、端末装置300から画像データ保存サイトに画像データの追加要求がなされると、画像データ保存サービス提供装置100では、追加要求がなされた画像データおよびその属性データについてのデータ記憶部132への追加が行われ、その後、画像データ追加後の画像が端末装置300で表示されるように構造記述言語データが生成される。端末装置300では、画像データ保存サービス提供装置100で生成された構造記述言語データに基づいて、データ追加後の画像データおよびその属性データが画像表示領域330に表示される。
【0052】
なお、上記処理に関しては、ステップS310,S312によってデータ追加ステップが実現され、ステップS314によってデータ抽出ステップが実現され、ステップS316によって画像データ表示用データ生成ステップが実現され、ステップS320によって画像データ表示用データ送信ステップが実現されている。
【0053】
<1.5 画像データの削除要求がなされた際の画像データ保存サービス提供装置の動作>
図14は、端末装置300から画像データ保存サイトに画像データの削除要求がなされた際の画像データ保存サービス提供装置100の処理手順を、端末装置300における処理手順とともに示すフローチャートである。
【0054】
ステップS610において、端末装置300から画像データ保存サイトへの画像データの削除要求が行われる。具体的には、端末装置300において、画像表示領域330に含まれる画像データがユーザによって選択(例えばマウスをクリックすることによる選択)され、その選択された画像データを削除する操作が行われる。
【0055】
端末装置300から画像データ保存サイトへの画像データの削除要求がなされると、当該削除要求が画像データ保存サービス提供装置100で受け付けられる(ステップS510)。画像データ保存サービス提供装置100では、削除要求の受け付け後、画像表示領域330から削除されるべき画像データと当該画像データに関連する属性データとを図8のステップS130で取得したユーザIDに基づいてデータ記憶部132から削除する処理がデータ削除部135によって行われる(ステップS512)。そして、画像データ保存サービス提供装置100では、データ抽出部133によって、ステップS512におけるデータ削除後のデータ記憶部132よりユーザIDをキーにして画像データと属性データとが抽出される(ステップS514)。詳しくは、図8のステップS132と同様、ユーザIDをキーにして画像情報テーブル141よりレコードが抽出され、その抽出されたレコードに基づいて、画像データと商品名のデータと価格のデータとが取得される。その後、画像データ保存サービス提供装置100では、端末装置300において画像表示領域330にステップS514で抽出されたデータに基づく画像を表示させるための構造記述言語データが構造記述言語データ生成部136によって生成され(ステップS516)、当該構造記述言語データがデータ送信部137によって端末装置300に送信される(ステップS520)。
【0056】
画像データ保存サービス提供装置100から端末装置300に構造記述言語データが送られると、端末装置300では、当該構造記述言語データに基づいて、画像表示領域330に画像データおよびその属性データ(商品名および価格)が表示される。なお、画像表示領域330内の全ての画像データが削除されたときには、図2に示すような画面が表示される。
【0057】
以上のように、端末装置300から画像データ保存サイトに画像データの削除要求がなされると、画像データ保存サービス提供装置100では、削除要求がなされた画像データおよびその属性データについてのデータ記憶部132からの削除が行われ、その後、画像データ削除後の画像が端末装置300で表示されるように構造記述言語データが生成される。端末装置300では、画像データ保存サービス提供装置100で生成された構造記述言語データに基づいて、データ削除後の画像データおよびその属性データが画像表示領域330に表示される。
【0058】
<1.6 効果>
以上のように、本実施形態によれば、ユーザが端末装置300から画像データ保存サイトにアクセスすると、当該端末装置300の表示部には画像データの蓄積が可能な画像表示領域330を含むブラウザ画面320が表示される。画像表示領域330には任意のショッピングサイトの画面に表示されている画像データを複写することが可能となっており、画像データの複写後には、その複写対象の画像データが、既に蓄積されている画像データとともに画像表示領域330に表示される。以上より、ユーザは、画像データ保存サイトによって提供される画像表示領域330を用いて、複数のショッピングサイトに分散している画像データを1箇所にまとめて保存・閲覧することが可能となる。
【0059】
また、本実施形態によれば、画像表示領域330に表示されている画像データを削除することが可能となっている。このため、ユーザは常に、必要な画像データのみを画像表示領域330に表示させることが可能となる。また、画像データ保存サイトにおいては、データ記憶部132に不必要に画像データが蓄積されることが抑制される。
【0060】
<1.7 変形例>
上記実施形態においては、ユーザは画像表示領域330への画像データの追加および画像表示領域330からの画像データの削除を行うことができるが、さらに、画像表示領域330内でユーザが画像データを任意の位置に移動できるようにしても良い。例えば、複数の商品についての画像データが図15(a)に示すように画像表示領域330に表示されていると仮定する。このような表示状態であると、符号36で示す画像データに係る商品であるシャツと符号37で示す画像データに係る商品であるスカートとの組み合わせ(コーディネート)がどのようなものになるのかを把握することは、ユーザにとっては困難である。これに対して、任意の位置への画像データの移動が可能であれば、ユーザは、シャツの画像データおよびスカートの画像データを例えば図15(b)に示すように移動させることができる。これにより、シャツとスカートとの組み合わせがどのようなものになるのかをユーザは容易に把握することができる。以上のように、任意の位置への画像データの移動を可能とすることによって、ユーザに複数の商品の組み合わせについての見栄えを容易に確認させることが可能となる。
【0061】
また、上記実施形態においては、画像表示領域330に格納され得る画像データは限定されていないが、予め指定された商品についての画像データのみが画像表示領域330に格納され得るようにしても良い。これを実現するためには、例えば、商品を指定するためのキーワードを格納(記憶)するキーワード記憶部が、画像データ保存サービス提供装置100に設けられると良い。典型的には、キーワード記憶部には複数のキーワードの登録が可能となっている。キーワードの登録については、予め登録しておくようにしても良いし、必要に応じて外部から登録することができるようにしても良い。例えば衣料品に関する画像データのみが画像表示領域330に格納され得るようにするためには、画像データ保存サイトの提供者は、「シャツ」,「スーツ」,「ネクタイ」など衣料品に関する名称を予めキーワード記憶部に登録しておく。また、端末装置300から画像データ保存サイトに画像データの追加要求がなされた際に、端末装置300および画像データ保存サービス提供装置100において以下の処理が行われるようにする。端末装置300においてユーザがショッピングサイトから画像表示領域330に画像データを複写しようとした時に、当該画像データを表示するための構造記述言語データを端末装置300から画像データ保存サービス提供装置100に送信する。画像データ保存サービス提供装置100では、データ追加部134が、キーワード記憶部に登録されているキーワードが端末装置300から送られた構造記述言語データに含まれているか否かを判定する。そして、キーワードが構造記述言語データに含まれている場合にのみ、データ追加部134は、当該画像データおよびその属性データをデータ記憶部132に追加する。以上のようにして、予め指定された商品についての画像データのみが画像表示領域330に格納され得るようにすることができる。
【0062】
<2.第2の実施形態>
<2.1 概要>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態においては、端末装置300でユーザが画像表示領域330内の画像データを選択(例えばマウスをクリックすることによる選択)すると、当該画像データに係る商品を購入することのできるショッピングサイトの画面が端末装置300の表示部に表示される。そして、ユーザはそのショッピングサイトの画面より当該商品をオンラインで購入することが可能となっている。また、ユーザが画像データ保存サイトからショッピングサイトにアクセスして商品を購入したときには、ショッピングサイトの提供者(例えばアパレルメーカー)から画像データ保存サイトの提供者に予め定められた手数料が支払われるよう課金処理が行われる。なお、上記の処理を実現するために、画像データ保存サイトの提供者は予めショッピングサイトの提供者と提携しておく。
【0063】
<2.2 構成>
全体構成(図1参照),ウェブサーバ110の概略構成(図4参照),および画像データ保存サービス提供装置100の機能構成(図5参照)については、上記第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。なお、本実施形態においては、インターネット4を介して互いに接続された画像データ保存サービス提供装置100と(ショッピングサイトを構成する)ウェブサーバ200とによって画像データ保存サービス提供システムが実現されている(図1参照)。
【0064】
図16は、本実施形態における画像情報テーブル146のレイアウト図である。図6に示す上記第1の実施形態における構成と比べて、項目名を「ショッピングサイトアドレス」とする項目が付加されている。この項目のフィールドには、画像データに係る商品を購入することのできるショッピングサイトのインターネット4上におけるアドレス(URL:Uniform Resource Locator)が格納される。
【0065】
<2.3 画像データ保存サービス提供装置の動作>
画像データ保存サービス提供装置100については、上記第1の実施形態とほぼ同様の動作が行われるので、上記第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。まず、端末装置300から画像データの追加要求がなされた際については、図11のステップS312において、当該画像データおよびその属性データに加えて、当該画像データに係る商品を購入することのできるショッピングサイトのアドレスがデータ記憶部312に追加される。また、端末装置300から画像データの削除要求がなされた際については、図14のステップS512において、当該画像データおよびその属性データに加えて、当該画像データに係る商品を購入することのできるショッピングサイトのアドレスがデータ記憶部312から削除される。なお、端末装置300において画像表示領域330内の画像データが選択された際の動作については後述する。
【0066】
<2.4 ショッピングサイトでの商品の購入に関する各装置の動作>
次に、ショッピングサイトにおいて商品の購入が行われる際の各装置の動作について説明する。ユーザが商品を購入するための処理は、端末装置300において画像表示領域330内の画像データがユーザによって選択されることによって開始される。なお、画像データを削除する際の選択と区別するため、例えば、商品を購入する際の画像データの選択はマウスの左ボタンのクリックとし、画像データを削除する際の当該画像データの選択はマウスの右ボタンのクリックとする。
【0067】
図17は、端末装置300において画像表示領域330内の画像データが選択された際のショッピングサイトのウェブサーバ200の処理手順を、端末装置300における処理手順とともに示すフローチャートである。図18は、端末装置300において画像表示領域330内の画像データが選択された際の画像データ保存サービス提供装置100の処理手順を、端末装置300における処理手順とともに示すフローチャートである。
【0068】
ステップS810において、端末装置300で画像表示領域330内の画像データがユーザによって選択される。画像データが選択されると、端末装置300では当該画像データに係る商品を購入することのできるショッピングサイトの画面が表示部に表示されなければならない。ここで、ショッピングサイトのアドレスは、画像データ保存サイトの画像データ保存サービス提供装置100のデータ記憶部132(具体的には画像情報テーブル146)に格納されている。そこで、端末装置300から画像データ保存サイトにショッピングサイトのアドレスを要求する処理が行われる(ステップS811)。
【0069】
端末装置300から画像データ保存サイトにショッピングサイトのアドレス要求がなされると、当該アドレス要求が画像データ保存サービス提供装置100で受け付けられる(ステップS812)。画像データ保存サービス提供装置100は、アドレス要求の受け付け後、端末装置300で選択された画像データの情報とユーザIDとに基づいて、ショッピングサイトのアドレスをデータ記憶部132から検索する(ステップS813)。その後、ステップS813で検索されたアドレスが画像データ保存サービス提供装置100から端末装置300に送信され(ステップS814)、当該アドレスが端末装置300で受信される(ステップS815)。
【0070】
次に、端末装置300では、ステップS815で受信したアドレスのショッピングサイトへのアクセス要求が行われる(ステップS820)。これにより、ショッピングサイトのウェブサーバ200では、端末装置300からのアクセス要求が受け付けられる(ステップS720)。そして、ウェブサーバ200では、端末装置300の表示部にショッピング画面を表示させるための構造記述言語データが生成され(ステップS722)、当該構造記述言語データが端末装置300に送信される(ステップS730)。
【0071】
ウェブサーバ200から端末装置300に構造記述言語データが送られると、端末装置300では、当該構造記述言語データに基づいて、ショッピング画面が表示部に表示される(ステップS830)。その後、端末装置300では、ショッピング画面において商品の購入がなされたか否か(ショッピングが成立したか否か)が判定される(ステップS840)。ステップS840での判定の結果、ショッピングが成立したときには、ショッピングが成立した旨の情報が端末装置300からウェブサーバ200に送信され、ショッピングが成立したなかったときには、端末装置300での処理は終了する。
【0072】
端末装置300からショッピングサイトにショッピングが成立した旨の情報が送られると、ウェブサーバ200では、端末装置300においてショッピングが成立した旨の画面を表示部に表示させるための構造記述言語データが生成され(ステップS740)、当該構造記述言語データが端末装置300に送信される(ステップS750)。
【0073】
その後、端末装置300では、ウェブサーバ200から送られた構造記述言語データに基づいて、ショッピングが成立した旨の画面が表示部に表示される(ステップS850)。一方、ウェブサーバ200では、予め定められた規則(例えば、「購入された商品の価格に対して一定の金額を手数料とする」,「商品がひとつ購入される毎に固定の金額を手数料とする。」など)に従い課金処理が行われる(ステップS760)。この課金処理の具体的な実現方法については、従来より様々な手法が知られているので、特に限定されない。
【0074】
<2.5 効果>
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様、ユーザは、画像データ保存サイトによって提供される画像表示領域330を用いて、複数のショッピングサイトに分散している画像データを1箇所にまとめて保存・閲覧することが可能となる。
【0075】
また、本実施形態によれば、端末装置300において、画像表示領域330内の画像データが選択されると、当該画像データに係る商品を購入することのできるショッピングサイトの画面が表示される。このため、ユーザは、画像データ保存サイトを基準にして、購入を希望する商品をオンラインで販売しているショッピングサイトにアクセスすることが可能となる。また、端末装置300の表示部にショッピングサイトの画面が表示された後、ショッピングが成立すると、予め定められた課金処理が行われる。このため、例えば、ショッピングが成立したときにショッピングサイトの提供者から画像データ保存サイトの提供者に手数料が支払われるようにすることができる。これにより、画像データ保存サイトの提供者は、複数のウェブサイトに分散している画像データを1箇所にまとめて保存するサービスを単にユーザに提供するだけでなく、画像データ保存サイトを介したショッピングに基づく収益を得ることが可能となる。
【符号の説明】
【0076】
4…インターネット
100…画像データ保存サービス提供装置
110…(画像データ保存サイトの)ウェブサーバ
120…データベースサーバ
131…ユーザID受信部
132…データ記憶部
133…データ抽出部
134…データ追加部
135…データ削除部
136…構造記述言語データ生成部
137…データ送信部
141,146…画像情報テーブル
200…(ショッピングサイトの)ウェブサーバ
300…端末装置
330…画像表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線を介して接続される端末装置に対して、前記端末装置の画面に表示される画像表示領域に画像データを保存するサービスを提供する画像データ保存サービス提供装置であって、
予め登録されたユーザ識別情報と関連付けて、前記画像データと、前記画像データに関連する属性データとを記憶するデータ記憶部と、
前記端末装置から送信されるユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信手段と、
前記画像表示領域に画像データを追加する旨の指示を前記端末装置から受け取り、前記画像表示領域に追加されるべき画像データと当該画像データに関連する属性データとを前記ユーザ識別情報受信手段によって受信されたユーザ識別情報と関連付けて前記データ記憶部に追加するデータ追加手段と、
前記ユーザ識別情報受信手段によって受信されたユーザ識別情報に基づいて、前記データ記憶部に記憶されているデータを抽出するデータ抽出手段と、
前記データ抽出手段によって抽出されたデータに基づく画像が前記端末装置において前記画像表示領域に表示されるように、構造記述言語で記述されたデータを生成する画像データ表示用データ生成手段と、
前記画像データ表示用データ生成手段によって生成されたデータを前記端末装置に送信する画像データ表示用データ送信手段と
を備えることを特徴とする、画像データ保存サービス提供装置。
【請求項2】
予め登録された、もしくは、外部から登録され得るキーワードを記憶するキーワード記憶部を更に備え、
前記データ追加手段は、前記画像表示領域に画像データを追加する旨の指示がなされるときに取得されるデータであって構造記述言語で記述されたデータ内に前記キーワードが含まれているときにのみ、前記データ記憶部にデータを追加することを特徴とする、請求項1に記載の画像データ保存サービス提供装置。
【請求項3】
前記キーワード記憶部には、衣料品に関するキーワードが予め登録されていることを特徴とする、請求項2に記載の画像データ保存サービス提供装置。
【請求項4】
前記画像表示領域から画像データを削除する旨の指示を前記端末装置から受け取り、前記ユーザ識別情報受信手段によって受信されたユーザ識別情報に基づいて、前記画像表示領域から削除されるべき画像データと当該画像データに関連する属性データとを前記データ記憶部から削除するデータ削除手段を更に備えることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の画像データ保存サービス提供装置。
【請求項5】
前記画像表示領域において各画像データが任意の位置に移動され得ることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の画像データ保存サービス提供装置。
【請求項6】
前記データ記憶部は、前記画像データの取得先のウェブサイトのアドレスを更に記憶し、
前記データ追加手段は、前記画像表示領域に画像データを追加する旨の指示を受け取ったときに、前記ユーザ識別情報受信手段によって受信されたユーザ識別情報と関連付けて、当該画像データの取得先のウェブサイトのアドレスを更に前記データ記憶部に追加することを特徴とする、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の画像データ保存サービス提供装置。
【請求項7】
通信回線を介して接続される端末装置に対して画像データを提供する画像データ提供装置と、前記端末装置および前記画像データ提供装置と通信回線を介して接続され、前記端末装置に対して、前記端末装置の画面に表示される画像表示領域に画像データを保存するサービスを提供する画像データ保存サービス提供装置とからなる画像データ保存サービス提供システムであって、
前記画像データ保存サービス提供装置は、
予め登録されたユーザ識別情報と関連付けて、前記画像データと、前記画像データに関連する属性データと、前記画像データの取得先のウェブサイトのアドレスとを記憶するデータ記憶部と、
前記端末装置から送信されるユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信手段と、
前記画像表示領域に画像データを追加する旨の指示を前記端末装置から受け取り、前記画像表示領域に追加されるべき画像データと当該画像データに関連する属性データと当該画像データの取得先のウェブサイトのアドレスとを前記ユーザ識別情報受信手段によって受信されたユーザ識別情報と関連付けて前記データ記憶部に追加するデータ追加手段と、
前記ユーザ識別情報受信手段によって受信されたユーザ識別情報に基づいて、前記データ記憶部に記憶されているデータを抽出するデータ抽出手段と、
前記データ抽出手段によって抽出されたデータに基づく画像が前記端末装置において前記画像表示領域に表示されるように、構造記述言語で記述されたデータを生成する画像データ表示用データ生成手段と、
前記画像データ表示用データ生成手段によって生成されたデータを前記端末装置に送信する画像データ表示用データ送信手段と
を備え、
前記画像データ提供装置は、
前記端末装置において前記画像表示領域に含まれる画像データが選択されることによって前記端末装置から前記通信回線を介して接続されたときに、当該画像データの取得先のウェブサイトのアドレスに基づいて当該画像データに係る商品の購入用の画面が前記端末装置において前記画像表示領域に表示されるように、構造記述言語で記述されたデータを生成する商品購入画面用データ生成手段と、
前記商品購入画面用データ生成手段によって生成されたデータを前記端末装置に送信する商品購入画面用データ送信手段と
を備えることを特徴とする、画像データ保存サービス提供システム。
【請求項8】
前記画像データ提供装置は、前記商品購入画面用データ生成手段によって生成されたデータに基づく画面が前記端末装置において前記画像表示領域に表示された後、当該画面において商品の購入がなされたときに、予め定められた課金処理を行う課金処理手段を更に備えることを特徴とする、請求項7に記載の画像データ保存サービス提供システム。
【請求項9】
通信回線を介して接続される端末装置に対して、前記端末装置の画面に表示される画像表示領域に画像データを保存するサービスを提供するコンピュータである画像データ保存サービス提供装置に、
予め登録され前記端末装置から送信されるユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信ステップと、
前記画像表示領域に画像データを追加する旨の指示を前記端末装置から受け取り、前記画像表示領域に追加されるべき画像データと当該画像データに関連する属性データとを前記ユーザ識別情報受信ステップで受信されたユーザ識別情報と関連付けて、予め設けられたデータ記憶部に追加するデータ追加ステップと、
前記ユーザ識別情報受信ステップで受信されたユーザ識別情報に基づいて、前記データ記憶部に記憶されているデータを抽出するデータ抽出ステップと、
前記データ抽出ステップで抽出されたデータに基づく画像が前記端末装置において前記画像表示領域に表示されるように、構造記述言語で記述されたデータを生成する画像データ表示用データ生成ステップと、
前記画像データ表示用データ生成ステップで生成されたデータを前記端末装置に送信する画像データ表示用データ送信ステップと
を実行させる、プログラム。
【請求項10】
通信回線を介して接続される端末装置に対して、前記端末装置の画面に表示される画像表示領域に画像データを保存するサービスを提供する画像データ保存サービス提供方法であって、
予め登録され前記端末装置から送信されるユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信ステップと、
前記画像表示領域に画像データを追加する旨の指示を前記端末装置から受け取り、前記画像表示領域に追加されるべき画像データと当該画像データに関連する属性データとを前記ユーザ識別情報受信ステップで受信されたユーザ識別情報と関連付けて、予め設けられたデータ記憶部に追加するデータ追加ステップと、
前記ユーザ識別情報受信ステップで受信されたユーザ識別情報に基づいて、前記データ記憶部に記憶されているデータを抽出するデータ抽出ステップと、
前記データ抽出ステップで抽出されたデータに基づく画像が前記端末装置において前記画像表示領域に表示されるように、構造記述言語で記述されたデータを生成する画像データ表示用データ生成ステップと、
前記画像データ表示用データ生成ステップで生成されたデータを前記端末装置に送信する画像データ表示用データ送信ステップと
を備えることを特徴とする、画像データ保存サービス提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−253287(P2011−253287A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−125815(P2010−125815)
【出願日】平成22年6月1日(2010.6.1)
【出願人】(597047392)辰巳電子工業株式会社 (77)