説明

画像再生装置、画像再生方法および画像再生プログラム

【課題】画像データが表示される前の段階で、画像データの種類を通知する。
【解決手段】画像再生装置は、複数の画像データを記憶可能なメモリカードと、記憶された複数の画像データうちから1つを選択する画像データ選択部(S02,S15)と、選択された画像データの種類を判別する種類判別部(S04)と、表示態様が変化する複数のパターンのうち判別された種類に対応付けられたパターンを決定するパターン決定部(S05)と、選択された画像データを表示する前の表示直前期間に、選択された画像データまたは選択された画像データに関連する画像データを、決定されたパターンにしたがって表示態様を変化させて表示する切換表示部(S06)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像再生装置、画像再生方法および画像再生プログラムに関し、特に複数種類の画像を順に再生する機能を備えた画像再生装置、画像再生方法および画像再生プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラで代表される撮影装置は、静止画または動画を撮影可能である。この撮影装置は、撮影された静止画と動画とを同じフォルダに記憶するものがある。ユーザが、同じフォルダに記憶された複数の静止画および動画のうちから1つを選択する場合には、静止画と動画の1フレームとを順に表示する。ユーザは、所望する静止画または動画の1フレームが表示された時点で、所望する静止画または動画を選択することができる。この場合に、表示された画像から、それが静止画と動画のいずれであるかをユーザに通知するために、動画であることを示すアイコンを表示するものがある。
【0003】
特開2007−318801号公報には、静止画が記憶されたファイルと動画が記憶されたファイルとが混在する複数のファイルに基づいて、該複数のファイルの静止画又は動画に対応する複数コマからなるインデックス画像の表示が指令されると、前記複数のファイルに基づいて静止画の画像及び動画の1コマの画像の複数コマからなるインデックス画像を構成し、該インデックス画像を表示させるとともに、このインデックス画像を構成する複数コマのうち動画に対応する画像については、該画像を振動させて動画の1コマであることが認識可能に表示させるようにした画像再生装置が記載されている。
【0004】
しかしながら、従来の画像再生装置においては、静止画または動画の1コマが完全に表示された後でなければ、静止画か動画かを判断することができないといった問題がある。
【特許文献1】特開2007−318801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、画像データが表示される前の段階で、画像データの種類を通知することが可能な画像再生装置を提供することである。
【0006】
この発明の他の目的は、画像データが表示される前の段階で、画像データの種類を通知することが可能な画像再生方法を提供することである。
【0007】
この発明のさらに他の目的は、画像データが表示される前の段階で、画像データの種類を通知することが可能な画像再生プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、画像再生装置は、複数の画像データを記憶可能な記憶手段と、記憶された複数の画像データのうちから1つを選択して表示する選択表示手段と、を備え、選択表示手段は、選択されて表示される画像データの種類を判別する種類判別手段と、表示態様が変化する複数のパターンのうち判別された種類に対応付けられたパターンを決定するパターン決定手段と、選択されて表示される画像データが表示される前の表示直前期間に、選択されて表示される画像データまたは選択されて表示される画像データに関連する画像データを、決定されたパターンにしたがって表示態様を変化させて表示する切換表示手段と、を含む。
【0009】
この局面に従えば、例えば画像送り指示によって記憶された複数の画像データうちから1つが選択されると、選択されて表示される画像データの種類が判別され、表示態様が変化する複数のパターンのうち判別された種類に対応付けられたパターンが決定され、選択されて表示される画像データを表示する前の表示直前期間に、画像データまたは画像データに関連する画像データが、決定されたパターンにしたがって表示態様を変化させて表示される。このため、ユーザは、画像データが完全に表示される前に、画像データの種類を知ることができる。その結果、画像データが表示される前の段階で、画像データの種類を通知することが可能な画像再生装置を提供することができる。
【0010】
好ましくは、複数の画像データ各々に関連付けて、当該画像データの画像を縮小した縮小画像の画像データを記憶手段に記憶する縮小画像関連付手段を、さらに備え、切換表示手段は、表示直前期間に選択されて表示される画像データに関連付けられた縮小画像の画像データを、表示態様を変化させて表示する。
【0011】
この局面に従えば、表示直前期間に選択されて表示される画像データに関連付けられた縮小画像の画像データが、表示態様を変化させて表示されるので、処理時間を短くして表示直前期間を短くすることができる。
【0012】
好ましくは、種類判別手段は、静止画の画像データと動画の画像データとを異なる種類として判別する。
【0013】
この局面に従えば、選択された画像データが、静止画であるのか、または動画であるのかをユーザに通知することができる。
【0014】
好ましくは、被写体を撮影し、画像データを出力する撮影手段と、撮影手段が出力する画像データを記憶手段に記憶する記憶制御手段を、さらに備える。
【0015】
この局面に従えば、撮影された画像を表示することができる。
【0016】
好ましくは、撮影手段の動作を定める撮影モードを設定する撮影モード設定手段をさらに備え、記憶制御手段は、撮影モードとして静止画を撮影する単独撮影モードが設定されている状態で、撮影手段がユーザによる撮影指示に応じて出力する1つの静止画に撮影モードを関連付けて記憶し、撮影モードとして静止画を連続して撮影する連続撮影モードが設定されている状態で、撮影手段がユーザによる撮影指示に応じて出力する複数の静止画各々に撮影モードを関連付けて記憶し、種類判別手段は、撮影モードに単独撮影モードが関連付けられた静止画と、撮影モードに連続撮影モードが関連付けられた静止画とを、異なる種類として判別する。
【0017】
この局面に従えば、画像データが単独撮影モードと連続撮影モードとのいずれで撮影されたかをユーザに通知することができる。
【0018】
好ましくは、2次元の画像を撮影する2次元撮影モードと3次元の画像を撮影する3次元撮影モードとのいずれかに撮影モードを設定する撮影モード設定手段と、をさらに備え、撮影手段は、第1撮影手段と第2撮影手段と、を含み、記憶制御手段は、撮影モードとして2次元撮影モードが設定されている状態で、第1および第2撮影手段のいずれか一方が出力する画像データに撮影モードを関連付けて記憶し、撮影モードとして3次元撮影モードが設定されている状態で、第1および第2撮影手段がそれぞれ出力する2つの画像データに基づいて生成される3次元画像の画像データに撮影モードを関連付けて記憶し、種類判別手段は、撮影モードに2次元撮影モードが関連付けられた画像データと、撮影モードに3次元撮影モードが関連付けられた画像データとを、異なる種類として判別する。
【0019】
この局面に従えば、画像データが2次元画像と3次元画像とのいずれであるかをユーザに通知することができる。
【0020】
好ましくは、撮影手段が被写体を撮影したときの撮影条件を検出する撮影条件検出手段をさらに備え、記憶制御手段は、撮影手段が出力する画像に検出された撮影条件を関連付けて記憶し、種類判別手段は、所定の範囲外の撮影条件が関連付けられた画像データと、所定の範囲内の撮影条件が関連付けられた画像データとを、異なる種類として判別する。
【0021】
この局面に従えば、所定の範囲内の撮影条件で撮影された画像データであるか否かをユーザに通知することができる。
【0022】
好ましくは、撮影手段が出力する画像、または記憶手段に記憶された画像を解析し、画像中に含まれる被写体の特徴を検出する画像解析手段を、さらに備え、種類判別手段は、画像解析手段により検出される特徴に基づいて種類を判別する。
【0023】
この局面に従えば、画像データの画像中に含まれる被写体の特徴を、ユーザに通知することができる。
【0024】
好ましくは、複数のパターンは、画像のうち表示する部分を変化させるパターン、画像のサイズを変化させるパターン、画像の形状を変化させるパターン、画像の輝度を変化させるパターン、画像の色を変化させるパターンのうちから選択された1以上の組み合わせを含む。
【0025】
この発明の他の局面によれば、画像再生方法は、複数の画像データを記憶可能な記憶手段を備えた画像再生装置で実行される画像再生方法であって、記憶された複数の画像データのうちから1つを選択して表示するステップを含み、前記選択して表示するステップは、選択されて表示される画像データの種類を判別するステップと、表示態様が変化する複数のパターンのうち判別された種類に対応付けられたパターンを決定するステップと、選択されて表示される画像データが表示される前の表示直前期間に、選択されて表示される画像データまたは選択されて表示される画像データに関連する画像データを、決定されたパターンにしたがって表示態様を変化させて表示するステップと、を含む。
【0026】
この局面に従えば、画像データが表示される前の段階で、画像データの種類を通知することが可能な画像再生方法を提供することができる。
【0027】
この発明の他の局面によれば、画像再生プログラムは、複数の画像データを記憶可能な記憶制御手段を備えた画像再生装置を制御するコンピュータで実行される画像再生プログラムであって、記憶された複数の画像データのうちから1つを選択して表示するステップをコンピュータに実行させ、選択して表示するステップは、選択されて表示される画像データの種類を判別するステップと、表示態様が変化する複数のパターンのうち判別された種類に対応付けられたパターンを決定するステップと、選択されて表示される画像データが表示される前の表示直前期間に、選択されて表示される画像データまたは選択されて表示される画像データに関連する画像データを、決定されたパターンにしたがって表示態様を変化させて表示するステップと、を含む。
【0028】
この局面に従えば、画像データが表示される前の段階で、画像データの種類を通知することが可能な画像再生プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの構成の概略の一例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態における制御部が有する機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】パターン名「スライドイン」のパターンにおける表示態様の変化を説明する図である。
【図4】パターン名「ズーム」のパターンにおける表示態様の変化を説明する図である。
【図5】画像再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】パターンと表示態様との関係を示す図である。
【図7】パターン名「ブラインド」のパターンにおける表示態様の変化を説明する図である。
【図8】パターン名「フェード」のパターンにおける表示態様の変化を説明する図である。
【図9】パターン名「カラーブレンド」のパターンにおける表示態様の変化を説明する図である。
【図10】画像の種類をファイル種別と撮影モードとの組み合わせとした場合のパターンテーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0031】
本実施の形態においては、画像再生装置の一例としてデジタルカメラを説明する。なお、画像再生装置は、デジタルカメラに限られず、静止画および動画を含む複数の画像を記憶する機能、それらを再生する機能を有していれば、例えば、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話機、音楽プレーヤ、コンピュータ等であってもよい。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの構成の概略の一例を示すブロック図である。図1を参照して、デジタルカメラ1は、デジタルカメラ1の全体を制御するCPU11と、フォーカスレンズ13Fおよびズームレンズ13Zを含む複数のレンズで構成されるレンズ群13と、シャッタ14と、レンズ群13およびシャッタ14を駆動するレンズ駆動部15と、手振れ補正ユニット17と、イメージセンサ19と、コーデック(CODEC)21と、画像処理する信号処理回路22と、液晶表示装置(LCD)23と、CPU11が実行するためのプログラム等を記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)25と、CPU11の作業領域として用いられるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)27と、メモリカード29Aが装着されるカードインターフェース(I/F)29と、ジャイロセンサ33と、使用者の操作を受け付ける操作部35と、デジタルカメラ1の全体に電力を供給するバッテリ41と、を含む。
【0033】
レンズ群13は、デジタルカメラ1本体の前面に設けられ、LCD23は、レンズ群13が設けられる面とは反対のデジタルカメラ1の背面に設けられる。レンズ群13は、レンズ駆動部15により制御される。レンズ駆動部15は、CPU11により制御され、レンズ群13のフォーカスレンズ13Fを移動させるとともに、レンズ群13に設けられた絞り機構(図示省略)の絞りを調整する。レンズ群13は、ズーム倍率を変更、調整するために設けられたズームレンズ13Zを有する。
【0034】
イメージセンサ19は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の光電変換素子であり、その結像面がレンズ群13の光軸に対して垂直となる。イメージセンサ19は、レンズ群13を介して結像面に結像する被写体の光学画像を光電変換し、画像データをCPU11に出力する。CPU11は、イメージセンサ19から出力される画像データを受け付け、画像データをSDRAM27に記憶する。ここでの画像データは、例えば、1画素がR(赤)G(緑)B(青)で構成されるビットマップ形式のデータである。なお、イメージセンサ19は、CMOSイメージセンサに限定されるものではなく、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを用いてもよい。なお、本実施例では、イメージセンサ19からの出力は、アナログ/デジタル変換器(図示省略)によってデジタルの画像データに変換されている。
【0035】
シャッタ14は、レンズ群13とイメージセンサ19との間に設けられ、静止画を撮影する場合に、レンズ駆動部15により制御される。レンズ駆動部15は、シャッタ14の開閉を制御することにより、シャッタ速度を調整する。レンズ駆動部15は、使用者が操作部35の備えるシャッタボタン35Aを半押し状態にする場合、または、動画像の撮影を開始するボタンを押下する場合、シャッタ14を開放し、所定の時間間隔で1フレームの画像データを出力する。フレームとは、動画像を構成する単位であり、1フレームは1枚の画像を意味する。また、フレームはフィールドに置き換えることができる。所定の時間間隔とは、例えばフレームレートが30FPSであれば、1/30秒である。
【0036】
CPU11は、使用者が操作部35の備えるシャッタボタン35Aを半押し状態にすることに応じて、レンズ駆動部15にレンズ群13のフォーカスレンズ13Fを移動させるとともに、イメージセンサ19から出力される画像データに基づいて、レンズ群13の焦点を合わせるオートフォーカス処理を実行するとともに、露出を決定する。露出は、シャッタ14を開放する時間を定めるシャッタ速度と、レンズ群13に設けられた絞り機構の絞り量とを含む。
【0037】
なお、本実施の形態においては、イメージセンサ19から出力される画像データに基づいて、レンズ群13の焦点を合わせるオートフォーカス処理を実行する例を示すが、赤外線などを用いて、被写体までの距離を測距し、フォーカスレンズ13Fの位置を定めるようにしてもよい。また、本実施の形態においては、イメージセンサ19から出力される画像データに基づいて、露出を決定するようにしたが、レンズ群13を透過する光量を測量するために、イメージセンサ19とは別にセンサを設けるようにし、別のセンサで測量された光量から露出を決定するようにしてもよい。
【0038】
イメージセンサ19は、CPU11により制御され、光電変換する時間が制御される。具体的には、CPU11は、イメージセンサ19に光電変換を開始させる場合、レンズ駆動部15にシャッタ14を開放させる。これにより、レンズを透過した光がイメージセンサ19に結像するので、イメージセンサ19が光電変換を開始する。CPU11は、シャッタ速度により定まる露光時間が経過すると、レンズ駆動部15にシャッタ14と閉じさせ、イメージセンサ19に画像データを出力させる。なお、イメージセンサ19が備える電子シャッタ機能を用い、シャッタ14を開放して、LCD23にイメージセンサ19から出力される画像データをスルー画像として表示させることができる。イメージセンサ19が備える電子シャッタ機能を用いると、追って記憶される画像データを得るための露光時間終了時からイメージセンサ19が画像データの出力が完了するまでの間のみシャッタ14を閉じるようにすることができる。
【0039】
信号処理回路22は、SDRAM27に記憶された画像データを読み出し、画像データに対して種々の信号処理を施し、輝度信号と色差信号とで表される表色系のYUV形式に変換する。信号処理回路22は、YUV形式の画像データをSDRAM27に記憶する。
【0040】
CPU11は、SDRAM27に記憶されたYUV形式の画像データからRGB信号を生成し、LCD23に出力する。これにより、LCD23にイメージセンサ19が被写体を撮影して出力する画像が表示される。なお、LCD23に代えて、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイを用いてもよい。
【0041】
コーデック21は、CPU11により制御され、SDRAM27に記憶されたYUV形式の画像データを読出し、画像データを圧縮符号化する。ここでは、コーデック21は、画像データをMPEG方式またはJPEG方式で圧縮符号化する。
【0042】
CPU11は、コーデック21により圧縮符号化された画像データを、メモリカード29Aに記憶する。メモリカード29Aは、記憶領域を複数のフォルダに分割することが可能であり、CPU11は、メモリカード29Aが有する複数の記憶領域のうち予め定められた記憶領域に画像データを記憶する。
【0043】
ジャイロセンサ33は、デジタルカメラ1の本体が回転する際の角速度を検出する。ここでは、水平方向をX軸、垂直方向をY軸、レンズの光軸をZ軸とすると、ジャイロセンサ33は、Y軸を中心とする回転方向(ヨー方向)の角速度と、X軸を中心とする回転方向(ピッチ方向)の角速度を検出し、ヨー方向およびピッチ方向それぞれの角速度をCPU11に出力する。CPU11においては、ヨー方向の角速度からX軸方向の本体の移動量を算出し、ピッチ方向の角速度からY軸方向の本体の移動量を算出する。
【0044】
手振れ補正ユニット17は、イメージセンサ19を移動させ、イメージセンサ19の結像面に結像した光学画像のぶれを最小にする。このため、手振れ補正ユニット17は、イメージセンサ19の結像面に平行で互いに交わる2方向にイメージセンサ19を移動させるために、2方向それぞれに対応する駆動部を含む。ここでは、2方向を、互いに直角に交わる水平方向(X軸方向)と垂直方向(Y軸方向)としている。イメージセンサ19の結像面は、レンズ群13の光軸に垂直な面である。手振れ補正ユニット17によって、イメージセンサ19の結像面に平行で互いに交わる2方向にイメージセンサ19が移動するので、手振れしても同一被写体を露光中、振れなく撮影することができる。
【0045】
カードI/F29は、不揮発性メモリを備えたメモリカード29Aが装着される。CPU11は、カードI/F29を介して、メモリカード29Aにアクセス可能であり、SDRAM27に記憶された符号化データをメモリカード29Aに記憶する。
【0046】
図2は、本実施の形態における制御部が有する機能の一例を示す機能ブロック図である。図2に示す機能は、CPU11がEEPROM25に記憶された画像再生プログラムを実行することにより、CPU11に実現される。なお、CPU11に代えて、図2に示した機能を回路で実現するようにしてもよい。
【0047】
なお、ここでは画像再生プログラムをEEPROM25に記憶する例を示すが、メモリカード29Aに記憶された画像再生プログラムをSDRAM27にロードして実行するようにしてもよい。なお、画像再生プログラムを記憶する記憶媒体としては、メモリカード29Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM/MO/MD/DVD)、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等でもよい。また、ネットワークなどに接続するための通信回路を備える場合には、通信回路を介してネットワークに接続された他のコンピュータから画像再生プログラムをダウンロードして、そのプログラムをEEPROM25に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU11が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0048】
図2を参照して、CPU11は、メモリカード29Aに記憶された複数の画像データを順に表示する画像表示制御部51と、撮影モードを設定する撮影モード設定部61と、撮影モードにしたがって被写体を撮影する撮影制御部63と、撮影条件を検出する撮影条件検出部65と、メモリカード29に画像データを記憶する条件を設定する記憶条件設定部67と、記憶条件にしたがって撮影制御部63が出力する画像データをメモリカード29に記憶する記憶制御部69と、を含む。
【0049】
撮影モード設定部61は、ユーザが操作部35に入力する撮影モードを設定する。撮影モード設定部61は、LCD23に撮影モードを設定するための設定画面を表示し、使用者が操作部35に入力する撮影モードを設定する操作を受け付ける。撮影モードは、撮影制御部63が被写体を撮影し、画像データを出力するまでの処理を実行するための条件である。撮影モードは、静止画を撮影する静止画撮影モードと、動画を撮影する動画撮影モードと、を含む。さらに、撮影モードは、静止画撮影モードにおいて、使用者による1回の撮影指示に対して1つの静止画を撮影する単独撮影モードと、使用者による1回の撮影指示に対して連続した複数の静止画を撮影する連続撮影モードと、を含み、動画撮影モードにおいて逆光での動画撮影時に補正する逆光撮影モードと、室内での動画撮影時に補正する室内撮影モードと、を含む。撮影モード設定部61は、設定された撮影モードを、撮影制御部63および記憶制御部69に出力する。
【0050】
なお、撮影モードは、これらに限定されることなく、被写体を撮影してから画像データを記憶する一連の処理を実行するための動作を定めるものであれば、例えば、露出またはシャッタ速度を決定するモード等であってもよい。
【0051】
撮影制御部63は、撮影モード設定部61から撮影モードが入力され、レンズ駆動部15、イメージセンサ19および手振れ補正ユニット17を撮影モードにしたがって制御し、イメージセンサ19から出力される画像データを、記憶制御部69に出力する。撮影制御部63が出力する画像データは、静止画の画像データと、動画の画像データとを含む。以下、単に画像データというときは、静止画の画像データと、動画の画像データとを含む。
【0052】
撮影条件検出部65は、撮影制御部63が撮影する条件を検出する。撮影条件は、被写体に対して合焦しているか否かを示す撮影条件と、明るさが正常な画像が撮影されているか否かを示す撮影条件と、手振れしているか否かを示す撮影条件と、を含む。撮影条件検出部65は、AF評価値を算出し、AF評価値に基づいて、被写体に対して合焦しているか否かを示す撮影条件を検出する。AF評価値は、画像データの先鋭度を示す値であり、例えば画像データの高域成分の値である。例えば、AF評価値は、隣接する画素の画素値の差分を用いることができる。先鋭度を算出するフィルターを用いて、画像データを処理し、AF評価値を算出するようにしてもよい。また、画像データ中の複数の領域各々で先鋭度を算出し、算出された複数の先鋭度を重み付け平均した値をAF評価値としてもよい。撮影条件検出部65は、AF評価値が、しきい値以上の極値となるとき、被写体に対して合焦していると判断し、AF評価値が、しきい値以上の極値とならないとき、被写体に対して合焦していないと判断する。撮影条件検出部65は、算出されたAF評価値に基づいて、被写体に対して合焦しているか否かを検出し、被写体に対して合焦しているか否かを示す撮影条件を、記憶制御部69に出力する。
【0053】
また、撮影条件検出部65は、AE評価値を算出し、AE評価値に基づいて、明るさが正常か否かを示す撮影条件を検出する。AE評価値は、画像データの明るさを示す尺度であり、例えば、画像データ中の複数の領域の輝度値を重み付け平均した値をAE評価値とすることができる。撮影条件検出部65は、AE評価値が、上限しきい値TB1以下および下限しきい値TB2以上の場合、明るさが正常な画像が撮影されていると判断し、AE評価値が、上限しきい値TB1以下および下限しきい値TB2以上でない場合、明るさが正常な画像が撮影されていないと判断する。撮影条件検出部65は、算出されたAE評価値に基づいて、明るさが正常な画像が撮影されているか否かを検出し、明るさが正常な画像が撮影されているか否かを示す撮影条件を、記憶制御部69に出力する。
【0054】
さらに、撮影条件検出部65は、手振れ補正ユニット17が出力する手振れ量が、手振れ補正ユニット17により補正可能な範囲を超えたか否かを判断し、手振れ量が、補正可能範囲を超えたならば手振れしていると判断し、手振れ量が、手振れ補正範囲内ならば手振れしていないと判断する。撮影条件検出部65は、手振れしているか否かを示す撮影条件を、記憶制御部69に出力する。
【0055】
記憶条件設定部67は、ユーザが操作部35に入力する記憶条件を設定する。記憶条件設定部67は、LCD23に記憶条件を設定するための記憶条件設定画面を表示し、使用者が操作部35に入力する記憶条件を設定する操作を受け付ける。記憶条件は、画像データをメモリカード29Aに記憶するための条件であり、例えば、記憶される画像データのサイズを定める画素数、画像データを圧縮する圧縮符号化方式、圧縮率等である。記憶条件設定部67は、設定された記憶条件を記憶制御部69に出力する。
【0056】
記憶制御部69は、静止画記憶部71と、動画記憶部73と、特徴付与部75と、を含む。静止画記憶部71は、撮影モード設定部61により静止画撮影モードに設定された場合に能動化され、撮影制御部63から入力される静止画の画像データを記憶条件設定部67から入力される記憶条件にしたがって圧縮し、圧縮された静止画の画像データをメモリカード29Aに記憶する。また、静止画記憶部71は、静止画を縮小した縮小画像を生成し、生成された縮小画像の画像データを静止画の画像データに関連付けて記憶する。縮小画像は、サイズが予め定められた画像である。静止画記憶部71は、撮影モード設定部61から入力される撮影モードと、撮影条件検出部65から入力される撮影条件と、を静止画の画像データにさらに関連付けて記憶する。
【0057】
動画記憶部73は、撮影モード設定部61により動画撮影モードに設定された場合に能動化され、撮影制御部63から入力される動画の画像データを記憶条件設定部67から入力される記憶条件にしたがって圧縮し、圧縮された動画の画像データをメモリカード29Aに記憶する。動画記憶部73は、撮影制御部63から入力される動画の1コマの静止画を代表画像として選択し、代表画像を縮小した代表縮小画像を生成し、生成された代表縮小画像の画像データを動画の画像データと関連付けて記憶する。代表縮小画像は、静止画の縮小画像とサイズが同じ静止画である。動画記憶部73は、撮影モード設定部61から入力される撮影モードと、撮影条件検出部65から入力される撮影条件とを、動画の画像データにさらに関連付けて記憶する。
【0058】
特徴付与部75は、撮影制御部63から入力される画像データを解析し、画像の特徴を抽出する。画像の特徴は、静止画または動画のフレーム中に含まれる被写体が人物か否かの情報を含む。また、画像の特徴は、被写体が人物の場合に、赤目か否かの情報を含む。画像の特徴は、被写体が人物の場合に、被写体となる人物の数を含む。特徴付与部75は、静止画記憶部71により記憶された静止画の画像データまたは動画記憶部73により記憶された動画の画像データに関連付けて画像の特徴を記憶する。
【0059】
画像表示制御部51は、メモリカード29Aに記憶された複数種類の画像データのうちから1つを選択し、選択された画像データに関連付けられた画像データを表示する。具体的には、選択された画像データが静止画の場合は、画像データに関連付けられた縮小画像の画像データを表示し、選択された画像データが動画の場合は、画像データに関連付けられた代表縮小画像の画像データを表示する。表示画像制御部51は、メモリカード29Aに記憶された複数種類の画像データのうちから1つを選択する画像データ選択部53と、選択された画像データの画像の種類を判別する種類判別部55と、表示態様が変化する複数のパターンのうちか1つを決定するパターン決定部57と、切換表示部59と、を含む。
【0060】
画像データ選択部53は、使用者が操作部35に閲覧指示を入力すると、メモリカード29Aに記憶された複数の画像データのうちから1つを順に選択する。画像データ選択部53は、メモリカード29Aに記憶された順に画像データを選択する。画像データ選択部53が最初に選択する画像データは、デジタルカメラ1の状態によって異なる。静止画または動画を撮影した直後に、閲覧指示が入力される場合には、メモリカード29Aに最後に記憶された画像データを最初に選択する。また、デジタルカメラ1に電源が投入された直後に閲覧指示が入力される場合には、メモリカード29Aに最初に記憶された画像データを最初に選択する。画像データ選択部53は、選択された画像データの識別情報を種類判別部55に出力する。ここでは、画像データの識別情報をファイル名としている。
【0061】
種類判別部55は、画像データ選択部53から入力される識別情報の画像データの種類を判別し、判別した種類をパターン決定部57に出力する。種類は、動画および静止画の別を含む。
【0062】
パターン決定部57は、種類判別部55から種類が入力され、予め準備された複数のパターンのうちから種類に対して予め定められたパターンを決定する。パターン決定部57は、決定したパターンのパターン名を切換表示部59に出力する。パターンは、画像データが完全に表示される前の表示直前期間に、時間の経過に伴って表示される画像の表示態様を変化させる方法を定める。表示態様は、画像を表示する位置、形状、大きさ、輝度および色を含む。ここでは、画像の種類が「静止画」に対して、パターン名「スライドイン」のパターンを割り当てる。パターン名「スライドイン」のパターンは、表示態様のうち画像を表示する位置を変化させる方法である。具体的には、縮小画像を表示可能範囲外から上側から下側に移動させる。このパターンで縮小画像の表示態様が変化すると、縮小画像のうちで表示可能範囲に侵入する部分が縮小画像の下方から徐々に上方に広がるので、縮小画像が上側からスライド移動するように見える。
【0063】
また、画像の種類が「動画」に対してパターン名「ズーム」のパターンを割り当てる。パターン名「ズーム」のパターンは、表示態様のうち画像の大きさを変化させる方法である。具体的には、代表縮小画像を縮小した画像を表示可能範囲の中心に配置して表示した状態から、代表縮小画像を徐々に拡大して表示する。ことにより、表示される代表縮小画像のサイズを徐々に拡大する方法を割り当てる。このパターンで表示態様を変化させると、代表縮小画像が徐々に大きく表示されるので、ズームインするように見える。
【0064】
切換表示部59は、画像データ選択部53により選択された画像データが静止画の場合、静止画の画像データに関連付けられた縮小画像の画像データを、パターン決定部57から入力されるパターン名「スライドイン」のパターンにしたがって、直前表示時間の間、表示態様を変化させてLCD23に表示する。切換表示部59により縮小画像が完全に表示されるまでの表示態様の変化によって、使用者は選択された画像データが静止画であることを知ることができる。切換表示部59は、画像データ選択部53により選択された画像データが動画の場合、動画の画像データに関連付けられた代表縮小画像の画像データを、パターン決定部57から入力されるパターン名「ズーム」のパターンにしたがって、直前表示時間の間、表示態様を変化させてLCD23に表示する。切換表示部59により代表縮小画像が完全に表示されるまでの表示態様の変化によって、使用者は選択された画像データが動画であることを知ることができる。直前表示時間は、静止画の画像データを表示する前、動画の代表縮小画像の画像データを表示する前の時間であって、予め定められた時間である。
【0065】
また、切換表示部59は、画像データが静止画の場合は縮小画像の画像データを、画像データが動画の場合は代表縮小画像の画像データを、表示態様を変化させてLCD23に表示する。縮小画像は、静止画を縮小した画像であり、代表縮小画像は、動画の1フレームを縮小した画像なので、データ量が小さい。このため、静止画または動画の1フレームを表示する場合に比較して処理速度を短くすることができる。このため、直前表示時間をできるだけ短くすることができる。
【0066】
図3(A)〜(C)は、パターン名「スライドイン」のパターンにおける表示態様の変化を説明する図である。ここでは、画像301が表示されている状態で、静止画の画像データに関連付けられた縮小画像303の画像データが表示される場合を想定し、画像301から縮小画像303へ表示が切り換わる態様の変化を示す。パターン名「スライドイン」のパターンにおける表示態様においては、画像301の左側の部分に、縮小画像303の右側の一部分が重畳して表示され、重畳する部分の割合が、時間の経過とともに増加する。図3(A)は、画像の切換前の状態を示す図である。図3(A)を参照して、縮小画像303が表示される前の画像301が表示されている。図3(B)は、切換途中の状態を示す図である。図3(B)を参照して、画像301の左側半分の部分に縮小画像303の右側半分の部分が重畳して表示される。図3(C)は、画像の切換後の状態を示している。図3(C)を参照して、縮小画像303が画面の全体に表示され、画像301は表示されない。
【0067】
図4(A)〜(C)は、パターン名「ズーム」のパターンにおける表示態様の変化を説明する図である。ここでは、画像301が表示されている状態で、動画の画像データに関連付けられた代表縮小画像313の画像データが表示される場合を想定し、画像301から代表縮小画像313へ表示が切り換わる態様の変化を示す。パターン名「ズーム」のパターンにおける表示態様においては、画像301の中心の部分に、代表縮小画像313を縮小した画像313Aが重畳して表示され、その後、画像313Aが徐々に拡大して画像301に重畳する部分の割合が、時間の経過とともに増加する。図4(A)は、画像の切換前の状態を示す図である。図4(A)を参照して、代表縮小画像313が表示される前の画像301が表示されている。図4(B)は、切換途中の状態を示す図である。図4(B)を参照して、画像301の中心に代表縮小画像313を縮小した画像313Aが重畳して表示される。図4(C)は、画像の切換後の状態を示している。図4(C)を参照して、代表縮小画像313が画面の全体に表示され、画像301は表示されない。
【0068】
図5は、画像再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。画像再生処理は、CPU11がEEPROM25またはメモリカード29Aに記憶された画像再生プログラムを実行することによりCPU11により実行される処理である。図5を参照して、CPU11は、閲覧指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが操作部35に閲覧指示を入力すれば、操作部35から閲覧指示を受け付ける。閲覧指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、閲覧指示を受け付けたならば(ステップS01でTES)、処理をステップS02に進める。
【0069】
ステップS02においては、処理対象とする最初の画像データを選択する。メモリカード29Aに記憶された複数の静止画および動画の画像データうちから1つを選択する。静止画または動画を撮影した直後に、閲覧指示が入力される場合には、メモリカード29Aに最後に記憶された静止画または動画の画像データを選択し、デジタルカメラ1に電源が投入された直後に閲覧指示が入力される場合には、メモリカード29Aに最初に記憶された静止画または動画の画像データを選択する。
【0070】
次のステップS03においては、関連画像データを読み出す。処理対象に選択された画像データに関連付けられた画像データを読み出す。静止画の画像データには縮小画像の画像データが関連付けられており、動画の関連画像の画像データには代表縮小画像の画像データが関連付けられている。
【0071】
そして、処理対象に選択された画像データの画像の種類を判別する(ステップS04)。画像の種類は、ここでは、ファイル種別であり、動画と静止画とのいずれであるかを判別する。次のステップS05においては、パターンを決定する。ステップS04において判別された画像の種類に対応して予め定められたパターンを決定する。ここでは、ステップS03において画像の種類が静止画と判別された場合にはパターン名「スライドイン」のパターンに決定し、ステップS03において画像の種類が動画と判別された場合にはパターン名「ズーム」のパターンに決定する。
【0072】
次のステップS06においては、ステップS03において読み出された関連画像データを、ステップS05において決定されたパターンにしたがってLCD23に表示する。処理対象に選択されている画像データが静止画の場合、縮小画像がパターン名「スライドイン」のパターンで表示され、選択された画像データが動画の場合、代表縮小画像がパターン名「ズーム」のパターンで表示される。このため、縮小画像または代表縮小画像が表示される表示態様の変化から選択された画像データの種類、ここでは、静止画と動画像との別を知ることができる。また、選択された画像データそのものを表示するのに代えて、縮小画像または代表縮小画像の画像データを表示するので、表示のために処理対象とするデータ量を小さくして、画像を表示する時間を短くすることができる。
【0073】
ステップS07においては、処理対象に選択されている画像データのファイル種別によって処理を分岐させる。ファイル種別が静止画ならば処理をステップS08に進め、動画ならば処理をステップS09に進める。ステップS08においては、縮小画像の画像データに代えて処理対象に選択されている静止画の画像データを表示し、処理をステップS14に進める。縮小画像の画像データをパターンにしたがって表示態様を変化させた表示が終了した後、静止画の画像データそのものを表示する。これにより、より画質のよい画像をユーザは閲覧することができる。
【0074】
一方、処理がステップS09においては、代表縮小画像の画像データをパターン名「ズーム」のパターンにしたがって表示態様を変化させる表示が終了した後、代表縮小画像の画像データを表示する。そして、再生指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS10)。操作部35が備える再生ボタンがユーザにより指示されると、再生指示を受け付ける。再生指示を受け付けたならば処理をステップS11に進めるが、そうでなければ処理をステップS14に進める。
【0075】
ステップS11においては、処理対象に選択されている画像データの動画を再生する。これにより、再生した動画が代表縮小画像に代えて表示される。そして、再生が終了したか否かを判断する。動画の再生が終了した場合、または、ユーザによる操作部35の備える停止ボタンの指示を検出すると、再生が終了したと判断する。再生が終了したならば処理をステップS13に進めるが、そうでなければ処理をステップS11に戻す。ステップS13においては、動画の再生を終了し、処理をステップS14に進める。
【0076】
ステップS14においては、送り指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが、操作部35の備える送りボタンを指示すれば、操作部35から送り指示を受け付ける。送り指示を受け付けたならば処理をステップS15に進めるが、そうでなければ処理をステップS16に進める。ステップS15においては、次の画像データを選択し、処理をステップS03に戻す。ここでは、メモリカード29Aに記憶されている複数の画像データうち処理対象に選択されていない画像データであって、メモリカード29Aに記憶された時期が最先の画像データを選択する。なお、メモリカード29Aに記憶されている複数の画像データを順に選択することができれば、これとは異なる順、例えば、記憶された時期が後の画像データから順に選択するようにしてもよい。
【0077】
一方、ステップS16においては、閲覧終了指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが、操作部35の備える閲覧終了ボタンを指示すれば、操作部35から閲覧終了指示を受け付ける。閲覧終了指示を受け付けたならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS14に戻す。
【0078】
<第1の変形例>
上述した実施の形態におけるデジタルカメラ1は、画像データの画像の種類を、静止画と動画とする場合を例に説明したが、画像の種類を、ファイル種別と撮影モードとの組み合わせとするようにしてもよい。撮影モードは、静止画を撮影する場合に、単独撮影モードと連続撮影モードとがあり、動画を撮影する場合に、室内撮影モードと逆光撮影モードとがある。このため、画像の種類としては、ファイル種別の2種類と、撮影モードの2種類を組み合わせた、4つの種類になる。このため、4つのパターンを用いることにより、ファイル種別に合わせて、撮影モードを判別可能になる。
【0079】
上述した実施の形態においては、表示態様のうち画像を表示する位置を変化させるパターン名「スライドイン」と、表示態様のうち大きさを変化させる「ズーム」との2つのパターを説明したが、画像データを表示する前の表示直前期間に、表示態様を変化させるパターンとしては、それらに加えて、画像の形状を変化させるパターン、画像の輝度を変化させるパターン、画像の色を変化させるパターンがある。
【0080】
図6は、パターンと表示態様との関係を示す図である。図6を参照して、表示態様は、位置と、形状と、大きさと、輝度と、色と、がある。パターン名称「スライドイン」および「スピン」は、表示態様のうち画像を表示する位置を変化させる方法の一例である。パターン名称「スライドイン」のパターンは、画像が時間の経過とともに画像を表示する位置を平行移動させるのに対して、パターン名称「スピン」のパターンは、画像が時間の経過とともに回転移動させる。
【0081】
パターン名称「ブラインド」および「ホイール」は、表示態様のうち表示される画像の形状を変化させる方法の一例である。パターン名称「ブラインド」のパターンは、表示される画像の部分を、ブラインドを開閉したときに向こう側が見える部分とするものであり、時間の経過に伴って表示される画像の形状を変化させる方法である。パターン名称「ホイール」のパターンは、表示される画像の部分の形状を回転する時計の針が通過した部分の形状とするものであり、時間の経過に伴って表示される部分の形状を変化させる方法である。
【0082】
パターン名称「ズーム」および「エクスパンド」は、表示態様のうち表示される画像の大きさを変化させる方法の一例である。パターン名称「ズーム」のパターンは、縮小した画像を時間の経過に伴って拡大して表示し、時間の経過に伴って表示される画像の大きさが変化する。パターン名称「エクスパンド」のパターンは、画像のうち表示する範囲を時間の経過に伴って拡大して表示し、時間の経過に伴って表示される画像の大きさを変化させる方法である。
【0083】
パターン名称「フェード」は、表示態様のうち表示される画像の輝度を変化させる方法の一例である。パターン名称「フェード」のパターンは、最初に輝度を高くして画像を表示し、時間の経過に元なって輝度を小さくして表示し、時間の経過に伴って表示される画像の輝度を変化させる方法である。
【0084】
パターン名称「カラーブレンド」およびを「カラーコントラスト」は、表示態様のうち表示される画像の色を変化させる方法の一例である。パターン名称「カラーブレンド」のパターンは、最初にある色の参照画像と合成した画像を表示し、時間の経過に元なって参照画像の色の輝度を小さくし、時間の経過に伴って表示される画像の色を変化させる方法である。
【0085】
パターン名称「カラーコントラスト」のパターンは、最初にある色の輝度を高くして画像を表示し、時間の経過に元なってその色の輝度を小さくし、時間の経過に伴って表示される画像の色を変化させる方法である。
【0086】
ここでは、表示態様のうち画像を表示する位置、形状、大きさ、輝度および色それぞれを単独で変化させる5つのパターンを示したが、表示態様のうち画像を表示する位置、形状、大きさ、輝度および色のうちから選択された2以上を組み合わせて変化させるようにすれば、より多くのパターンを定めることができる。このため、より多くの種類の画像を表現することができる。
【0087】
図7(A)〜(C)は、パターン名「ブラインド」のパターンにおける表示態様の変化を説明する図である。ここでは、画像301が表示されている状態で、静止画の縮小画像303が表示される場合を想定し、画像301から縮小画像303へ表示が切り換わるまでの態様の変化を示す。パターン名「ブラインド」のパターンにおいては、最初の段階では、画像301と縮小画像303とを横方向に長い5つの帯状部分に分割し、最初の段階では縮小画像303のうちで上から2番目と4番目を表示する帯状部分とし、次の段階では縮小画像303のすべてを表示することで、形状を変化させる。
【0088】
図7(A)は、画像の切換前の状態を示す図である。図7(A)を参照して、縮小画像303が表示される前の画像301が表示されている。図7(B)は、切換途中の状態を示す図である。図7(B)を参照して、画像301の上から第1番目、3番目および5番目の帯状部分と、縮小画像303の上から2番目および4番目の帯状部分とが交互に表示される。図7(C)は、画像の切換後の状態を示している。図7(C)を参照して、縮小画像303が画面の全体に表示され、画像301は表示されない。
【0089】
図8(A)〜(C)は、パターン名「フェード」のパターンにおける表示態様の変化を説明する図である。ここでは、画像301が表示されている状態で、静止画の縮小画像303が表示される場合を想定し、画像301から縮小画像303へ表示が切り換わるまでの態様の変化を示す。パターン名「フェード」のパターンにおける表示態様においては、最初の段階では、画像301に縮小画像303の輝度を高くした画像が重畳して表示される。時間の経過とともに画像301の輝度が徐々に高い値に変化し、逆に、縮小画像303の輝度が徐々に低い値に変化する。図8(A)は、画像の切換前の状態を示す図である。図8(A)を参照して、縮小画像303が表示される前の画像301が表示されている。図8(B)は、切換途中の状態を示す図である。図8(B)を参照して、画像301に輝度を高くした縮小画像303が重畳して表示される。図8(C)は、画像の切換後の状態を示している。図8(C)を参照して、縮小画像303が画面の全体に表示され、画像301は表示されない。
【0090】
図9(A)〜(C)は、パターン名「カラーブレンド」のパターンにおける表示態様の変化を説明する図である。ここでは、画像301が表示されている状態で、静止画の縮小画像303が表示される場合を想定し、画像301から縮小画像303へ表示が切り換わるまでの表示態様を示す。パターン名「カラーブレンド」のパターンにおける表示態様においては、最初の段階では、画像301に代えて縮小画像303を別の色とした画像333が表示される。時間の経過とともに画像333の色が縮小画像303の色に変化する。図9(A)は、画像の切換前の状態を示す図である。図9(A)を参照して、縮小画像303が表示される前の画像301が表示されている。図9(B)は、切換途中の状態を示す図である。図9(B)を参照して、縮小画像303と色が異なる画像333が表示される。図9(C)は、画像の切換後の状態を示している。図9(C)を参照して、縮小画像303が画面の全体に表示され、画像301は表示されない。
【0091】
図10は、画像の種類をファイル種別と撮影モードとの組み合わせとした場合のパターンテーブルの一例を示す図である。図10を参照して種類は、ファイル種別が「静止画」で撮影モードが単独撮影モードを示す「単独」の組と、ファイル種別が「静止画」で撮影モードが連続撮影モードを示す「連続」の組と、ファイル種別が「動画」で撮影モードが室内撮影モードを示す「室内」の組と、ファイル種別が「動画」で撮影モードが逆光撮影モードを示す「逆光」の組と、を含む。
【0092】
ファイル種別が「静止画」で撮影モードが単独撮影モードを示す「単独」の組の種類に対して、パターン名称「スライドイン」のパターンが割り当てられる。ファイル種別が「静止画」で撮影モードが連続撮影モードを示す「連続」の組の種類に対して、パターン名称「ブラインド」のパターンが割り当てられる。ファイル種別が「動画」で撮影モードが室内撮影モードを示す「室内」の組の種類に対して、パターン名称「ズーム」のパターンが割り当てられる。ファイル種別が「動画」で撮影モードが逆光撮影モードを示す「逆光」の組の種類に対して、パターン名称「フェード」のパターンが割り当てられる。
【0093】
パターン決定部57は、種類判別部55により判別された種類に基づいて、図10に示したパターンテーブルを参照して、パターンを決定する。このようにすれば、縮小画像または代表縮小画像が表示される前の表示直前期間に、縮小画像または代表縮小画像を表示するパターンからファイル種類と撮影モードとを知ることができる。
【0094】
<第2の変形例>
さらに、画像の種類を、撮影条件検出部65により画像データに関連付けられた撮影条件としてもよい。撮影条件は、被写体に対して合焦しているか否かを示す撮影条件と、明るさが正常な画像が撮影されているか否かを示す撮影条件と、手振れしているか否かを示す撮影条件と、を含む。このため、縮小画像または代表縮小画像の画像データが完全に表示される前の、表示直前期間に、画像データの撮影条件をユーザに通知することができる。具体的には、被写体に対して合焦して撮影された静止画または動画であるのか、明るさが正常な状態で撮影された静止画または動画であるのか、または手振れし多状態で撮影された静止画または動画である否かを、ユーザは、判断することができる。
【0095】
<第3の変形例>
さらに、画像の種類を、特徴付与部75により画像データに関連付けられた画像の特徴としてもよい。画像の特徴を、静止画または動画のフレーム中に含まれる被写体が人物か否かの情報とすることができる。この場合には、選択された画像データの静止画または動画が、被写体を人物としているか否かをユーザに通知することができる。
【0096】
また、画像の特徴を、被写体が人物の場合に、赤目か否かの情報とすることができる。この場合には、選択された画像データの静止画または動画に含まれる被写体が赤目となっているか否かを、ユーザに通知することができる。
【0097】
さらに、画像の特徴を、被写体が人物の場合に、被写体となる人物の数とすることができる。この場合には、選択された画像データの静止画または動画に含まれる被写体の人数を、ユーザに通知することができる。
【0098】
<第4の変形例>
上述した実施の形態におけるデジタルカメラ1は、2次元の静止画または動画をメモリカード29Aに記憶するようにしたが、第4の変形例におけるデジタルカメラは、レンズ群13、シャッタ14、レンズ駆動部15およびイメージセンサ19の組からなる撮影部を2つ備えるようにし、2つの撮影部各々で撮影され、出力される2つの画像から1つの3次元画像を生成するようにしたものである。この場合、3次元の静止画または3次元の動画をメモリカード29Aに記憶する。3次元の画像とは、例えば、右目用の2次元画像(静止画、動画)と左目用の2次元画像(静止画、動画)とのセットで構成される。
【0099】
第4の変形例におけるデジタルカメラ1は、2つの撮影部のいずれかが出力する画像から2次元の静止画および動画をメモリカード29Aに記憶することできる。このため、画像の種類に、静止画と動画との別に加えて、2次元画像と3次元画像との別とすることができる。メモリカード29Aには、ファイル種別が、2次元の静止画、2次元の動画、3次元の静止画および3次元の動画の4つに分類された画像データが記憶される。
【0100】
この場合は、4つのファイル種別に4つのパターンをそれぞれ対応させることにより、選択された画像データの縮小画像または代表縮小画像が完全に表示されるまでの直前表示期間の表示態様の変化から、画像データが、2次元画像および3次元画像の別と、動画および静止画の別を、ユーザに通知することができる。
【0101】
<第5の変形例>
上述したように画像の種類を、ファイルの種類、撮影条件、撮影モードおよび画像の特徴のうちから選ばれた1つとしてもよい。さらに、画像の種類を、ファイルの種類、撮影条件、撮影モードおよび画像の特徴のうちから選ばれた2以上の組としてもよい。この場合には、表示直前期間に画像データを表示する間に、変化させる表示態様のパターンを、組み合わせの数に応じた数だけ予め準備しておくようにすればよい。
【0102】
以上説明したように本実施の形態におけるデジタルカメラ1は、メモリカード29Aに記憶された複数の画像データうちから1つが選択されると、選択された画像データの種類が判別され、表示態様が変化する複数のパターンのうち判別された種類に対応付けられたパターンが決定され、選択された画像データを表示する前の表示直前期間に、画像データまたは画像データに関連する画像データが、決定されたパターンにしたがって表示態様を変化させて表示される。このため、ユーザは、画像データが表示される前に、画像データの種類を知ることができる。
【0103】
また、画像の種類を、静止画と動画の別とする場合には、表示直前期間に表示される画像の表示態様から、ユーザは、選択された画像データが、静止画であるのか、または動画であるのかを知ることができる。
【0104】
さらに、選択された画像データが静止画の場合は、縮小画像の画像データが表示態様を変化させて表示され、選択された画像データが動画の場合は、代表縮小画像の画像データが、表示直前期間に表示態様を変化させて表示されるので、処理時間を短くして表示直前期間を短くすることができる。
【0105】
さらに、画像の種類を撮影モードとする場合には、表示直前期間に表示される画像の表示態様から、ユーザは、選択された画像データが、画像データが単独撮影モードと連続撮影モードとのいずれで撮影されたかを知ることができる。
【0106】
さらに、デジタルカメラ1が、2次元画像と3次元画像とを撮影可能な場合には、画像の種類を、2次元画像と3次元画像との別とすることにより、画像データが2次元画像と3次元画像とのいずれであるかをユーザに通知することができる。
【0107】
さらに、画像の種類を、撮影条件とする場合には、表示直前期間に表示される画像の表示態様から、ユーザは、選択された画像データが、所定の範囲内の撮影条件で撮影された画像データであるか否かを知ることができる。
【0108】
さらに、画像の種類を、画像の特徴とする場合には、表示直前期間に表示される画像の表示態様から、ユーザは、画像データの画像中に含まれる被写体の特徴を知ることができる。
【0109】
なお、上述した実施の形態においては画像再生装置の一例としてデジタルカメラ1を説明したが、メモリカード29A等の記憶媒体に記憶された静止画および動画を再生可能な装置であれば、例えば、パーソナルコンピュータ等であってもよい。さらに、図6に示した画像再生処理を、画像再生装置に実行させるための画像再生方法、その画像再生方法を画像再生装置を制御するコンピュータに実行するための画像再生プログラムとして発明を捉えることができるのはいうまでもない。
【0110】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0111】
<付記>
(1) 前記切換表示手段は、前記選択された画像のファイル種別が静止画の場合は、前記表示直前期間終了後は、前記選択された画像を表示し、前記選択された画像のファイル種別が動画の場合は、前記表示直前期間終了後再生指示を受け付けるまでは、前記選択された画像に関連付けられた縮小画像を表示する、請求項2に記載の画像再生装置。
【符号の説明】
【0112】
1 デジタルカメラ、11 CPU、13 レンズ群、13F フォーカスレンズ、13Z ズームレンズ、14 シャッタ、15 レンズ駆動部、17 補正ユニット、19 イメージセンサ、21 コーデック、22 信号処理回路、23 LCD、25 EEPROM、27 SDRAM、29 カードI/F、29A メモリカード、33 ジャイロセンサ、35 操作部、35A シャッタボタン、41 バッテリ、51 画像表示制御部、53 画像データ選択部、55 種類判別部、57 パターン決定部、59 切換表示部、61 撮影モード設定部、63 撮影制御部、65 撮影条件検出部、67 記憶条件設定部、69 記憶制御部、71 静止画記憶部、73 動画記憶部、75 特徴付与部。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像データを記憶可能な記憶手段と、
前記記憶された複数の画像データのうちから1つを選択して表示する選択表示手段と、を備え、
前記選択表示手段は、
前記選択されて表示される画像データの種類を判別する種類判別手段と、
表示態様が変化する複数のパターンのうち前記判別された種類に対応付けられたパターンを決定するパターン決定手段と、
前記選択されて表示される画像データが表示される前の表示直前期間に、前記選択されて表示される画像データまたは前記選択されて表示される画像データに関連する画像データを、前記決定されたパターンにしたがって表示態様を変化させて表示する切換表示手段と、を含む、画像再生装置。
【請求項2】
前記複数の画像データ各々に関連付けて、当該画像データの画像を縮小した縮小画像の画像データを前記記憶手段に記憶する縮小画像関連付手段を、さらに備え、
前記切換表示手段は、前記表示直前期間に前記選択されて表示される画像データに関連付けられた縮小画像の画像データを、表示態様を変化させて表示する、請求項1に記載の画像再生装置。
【請求項3】
前記種類判別手段は、静止画の画像データと動画の画像データとを異なる種類として判別する、請求項1または2に記載の画像再生装置。
【請求項4】
被写体を撮影し、画像データを出力する撮影手段と、
前記撮影手段が出力する画像データを前記記憶手段に記憶する記憶制御手段を、さらに備えた、請求項1〜3のいずれかに記載の画像再生装置。
【請求項5】
前記撮影手段の動作を定める撮影モードを設定する撮影モード設定手段をさらに備え、
前記記憶制御手段は、撮影モードとして静止画を撮影する単独撮影モードが設定されている状態で、前記撮影手段がユーザによる撮影指示に応じて出力する1つの静止画に撮影モードを関連付けて記憶し、撮影モードとして静止画を連続して撮影する連続撮影モードが設定されている状態で、前記撮影手段がユーザによる撮影指示に応じて出力する複数の静止画各々に撮影モードを関連付けて記憶し、
前記種類判別手段は、撮影モードに単独撮影モードが関連付けられた静止画と、撮影モードに連続撮影モードが関連付けられた静止画とを、異なる種類として判別する、請求項4に記載の画像再生装置。
【請求項6】
2次元の画像を撮影する2次元撮影モードと3次元の画像を撮影する3次元撮影モードとのいずれかに撮影モードを設定する撮影モード設定手段と、をさらに備え、
前記撮影手段は、第1撮影手段と第2撮影手段と、を含み、
前記記憶制御手段は、撮影モードとして2次元撮影モードが設定されている状態で、前記第1および第2撮影手段のいずれか一方が出力する画像データに撮影モードを関連付けて記憶し、撮影モードとして3次元撮影モードが設定されている状態で、前記第1および第2撮影手段がそれぞれ出力する2つの画像データに基づいて生成される3次元画像の画像データに撮影モードを関連付けて記憶し、
前記種類判別手段は、撮影モードに2次元撮影モードが関連付けられた画像データと、撮影モードに3次元撮影モードが関連付けられた画像データとを、異なる種類として判別する、請求項4または5に記載の画像再生装置。
【請求項7】
前記撮影手段が被写体を撮影したときの撮影条件を検出する撮影条件検出手段をさらに備え、
前記記憶制御手段は、前記撮影手段が出力する画像に前記検出された撮影条件を関連付けて記憶し、
前記種類判別手段は、所定の範囲外の撮影条件が関連付けられた画像データと、所定の範囲内の撮影条件が関連付けられた画像データとを、異なる種類として判別する、請求項4〜6のいずれかに記載の画像再生装置。
【請求項8】
前記撮影手段が出力する画像、または前記記憶手段に記憶された画像を解析し、画像中に含まれる被写体の特徴を検出する画像解析手段を、さらに備え、
前記種類判別手段は、前記画像解析手段により検出される特徴に基づいて種類を判別する、請求項1〜7のいずれかに記載の画像再生装置。
【請求項9】
前記複数のパターンは、画像のうち表示する部分を変化させるパターン、画像のサイズを変化させるパターン、画像の形状を変化させるパターン、画像の輝度を変化させるパターン、画像の色を変化させるパターンのうちから選択された1以上の組み合わせを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の画像再生装置。
【請求項10】
複数の画像データを記憶可能な記憶手段を備えた画像再生装置で実行される画像再生方法であって、
前記記憶された複数の画像データのうちから1つを選択して表示するステップを、含み、
前記選択して表示するステップは、
前記選択されて表示される画像データの種類を判別するステップと、
表示態様が変化する複数のパターンのうち前記判別された種類に対応付けられたパターンを決定するステップと、
前記選択されて表示される画像データが表示される前の表示直前期間に、前記選択されて表示される画像データまたは前記選択されて表示される画像データに関連する画像データを、前記決定されたパターンにしたがって表示態様を変化させて表示するステップと、を含む画像再生方法。
【請求項11】
複数の画像データを記憶可能な記憶制御手段を備えた画像再生装置を制御するコンピュータで実行される画像再生プログラムであって、
前記記憶された複数の画像データのうちから1つを選択して表示するステップを前記コンピュータに実行させ、
前記選択して表示するステップは、
前記選択されて表示される画像データの種類を判別するステップと、
表示態様が変化する複数のパターンのうち前記判別された種類に対応付けられたパターンを決定するステップと、
前記選択されて表示される画像データが表示される前の表示直前期間に、前記選択されて表示される画像データまたは前記選択されて表示される画像データに関連する画像データを、前記決定されたパターンにしたがって表示態様を変化させて表示するステップと、を含む画像再生プログラム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−17068(P2013−17068A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−148978(P2011−148978)
【出願日】平成23年7月5日(2011.7.5)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】