説明

画像処理システム、制御装置、制御方法、および制御プログラム

【課題】制御装置の操作画面に対する操作に基づいて画像形成装置を制御する画像処理システムであって、通信量や記憶量を抑えつつ、効率的に他の画像形成装置の情報を参照することができる画像処理システムを提供する。
【解決手段】外部装置からMFP_Aに操作画面を要求すると(S2)、MFP_Aから外部装置に操作画面が送信され、表示される(S3,4)。その操作画面に対する指示がMFP_Aに通知される(S5)。MFP_Aは次に送信する操作画面を特定し、その画面情報と機能情報とを外部御装置に送信する(S6,7)。機能情報から次に表示される操作画面に他のMFPに関する一覧表示が含まれると判断される場合に、外部装置は他のMFPから一覧表示される項目を特定するための情報を取得し(S8,11,13)、操作画面を生成してMFP_Aからの操作画面に合成して表示する(S9,12,14)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は画像処理システム、制御装置、制御方法、および制御プログラムに関し、特に、制御装置に画像形成装置の操作画面を表示し、制御装置における該操作画面に対する操作に基づいて画像形成装置を制御する画像処理システム、制御装置、制御方法、および制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
第1の装置の操作画面を第2の装置に転送して第2の装置に操作画面を表示させ、当該操作画面に対する操作に基づいて、第1の装置を制御するシステムが提案されている。この機能では、遠隔の第2の装置で第1の装置の操作画面(デスクトップ画面)を用いて、あたかも第1の装置であるように第2の装置で操作画面を操作することができる。
【0003】
上記第1の装置をコピー機、プリンター、ファクシミリ送受信機、およびこれらの複合機であるMFP(Multi-Functional Peripheral)などの画像形成装置とし、上記第2の装置をPCやノート型PC、携帯電話機などの制御装置とした画像処理システムにて、同様の制御を行なうことが考えられる。
【0004】
上述のシステムでは、第1の装置と第2の装置との間で互いに通信を行なって操作画面の情報や、当該操作画面に対する指示入力を特定する情報をやり取りすることで、第2の装置に対する操作に応じて第1の装置での処理が進められる。
【0005】
ここで、上記第1の装置としての制御装置および第2の装置としての画像形成装置が属するネットワークに、さらなる画像形成装置が接続されているものとする。
【0006】
1台の画像形成装置が他の画像形成装置に搭載される記憶装置と連携して画像形成処理を行なう技術として、たとえば、特開2007−257204号公報(以下、特許文献1)は、上記1台の画像形成装置が予め上記他の画像形成装置に記憶されているドキュメントデーターに関する情報を収集しておき、上記1台の画像形成装置においてドキュメントデーターのリストの要求を受け付けると、当該画像形成装置に記憶されているドキュメントデーターのリストと、予め他の画像形成装置から収集しておいた情報とからドキュメントデーターのリストを収集して、当該要求元に送信する技術を開示している。
【0007】
また、特開2011−71589号公報(以下、特許文献2)は、複数の画像形成装置に接続された携帯端末装置において、画像形成装置にデーターが新たに蓄積されるごとにそのデーターに関する情報を収集し、一覧情報を生成して表示する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−257204号公報
【特許文献2】特開2011−71589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述の画像処理システムにおいて特許文献1に開示された技術を採用すると、第2の装置である画像形成装置で他の画像形成装置の情報を予め収集しておき、第1の装置である制御装置からの要求に応じて当該情報を送信することができる。
【0010】
しかしながら、この方法では、第1の装置からの要求がない段階で第2の装置である画像形成装置では所定のタイミングで他の画像形成装置の情報を収集することになるため、画像形成装置での処理負荷が増加してしまう、という問題もあった。
【0011】
また、要求に応じて制御装置に送信される情報は他の画像形成装置すべての情報となるため、その情報量も多くなってしまう、という問題もあった。
【0012】
さらには、制御装置からの要求に備えて画像形成装置では他の画像形成装置の情報を収集して記憶しておくため、メモリーを圧迫してしまう、という問題もあった。
【0013】
これは、特許文献2に開示された技術を採用した場合も同様である。
さらに、特許文献2に開示された技術を採用した場合には、制御装置側で予め画像形成装置をそれぞれ検索して情報を収集することになり、必ずしも必要でないタイミングであっても情報を収集することになるために効率がよくない、という問題もあった。
【0014】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、外部装置である制御装置における操作画面に対する操作に基づいて画像形成装置を制御する画像処理システムであって、通信量や記憶量を抑えつつ他の画像形成装置の情報を参照することができる画像処理システム、制御装置、制御方法、および制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像処理システムは、互いに通信可能な、複数の画像形成装置と、制御装置とを備えた画像処理システムであって、制御装置は、複数の画像形成装置のそれぞれと通信するための通信手段と、表示手段と、操作画面に対する指示入力を受け付けるための入力手段と、指示入力に応じて表示手段での表示および通信手段での通信を制御するための制御手段とを含む。制御手段は、複数の画像形成装置のうちの1台の画像形成装置である第1の画像形成装置に対して操作画面を要求する処理と、第1の画像形成装置からの操作画面を表示手段に表示する処理と、操作画面に対して指示入力を受け付けると、指示に基づいて第1の画像形成装置に対して命令を通知する処理と、当該命令に応じて第1の画像形成装置から送信された操作画面情報と操作画面に関連する情報とから、命令に応じて表示される操作画面に第1の画像形成装置以外の画像形成装置に関する情報の一覧表示が含まれると判断される場合に、指示に応じて第1の画像形成装置以外の画像形成装置にアクセスして、一覧表示される項目を特定するための情報を取得する処理と、取得された一覧表示される項目を特定するための情報に基づいて操作画面を生成し、表示手段に表示する処理と、表示手段に表示された操作画面において処理対象のデーターを指定する指示入力を受け付けると、処理対象のデーターに対する画像処理を第1の画像形成装置に対して命令する処理とを実行する。
【0016】
好ましくは、第1の画像形成装置は、操作画面情報と共に、当該操作画面に関連する情報として操作画面での操作で実行の指示が可能な画像処理の機能を特定する情報である機能情報を制御装置に送信する。制御装置の制御手段は、第1の画像形成装置からの機能情報に基づいて、命令に応じて表示される操作画面に第1の画像形成装置以外の画像形成装置に関する情報の一覧表示が含まれるか否かを判断する。
【0017】
好ましくは、第1の画像形成装置は、制御装置からの命令に応じて制御装置に送信する操作画面を特定し、特定された操作画面情報と操作画面に関連する情報とを制御装置に対して送信し、制御装置の制御手段は、第1の画像形成装置からの操作画面情報に、取得された一覧表示される項目を特定するための情報に基づいて生成された操作画面を合成して、表示手段に表示する。
【0018】
好ましくは、制御装置の制御手段は、処理対象のデーターの格納場所を第1の画像形成装置に通知して、第1の画像形成装置に対して画像処理を命令し、第1の画像形成装置は、命令に従って格納場所にアクセスして処理対象のデーターを取得した上で、画像処理を実行する。
【0019】
より好ましくは、第1の画像形成装置は、処理対象のデーターに対する画像処理の後、処理対象のデーターを格納する画像形成装置に対して削除を命令する。
【0020】
制御装置の制御手段は、表示手段に表示された操作画面において、第1の画像形成装置の特定オブジェクトに関連付けられた記憶領域の区分であるボックスに対する指示入力を受け付けると、第1の画像形成装置に対してボックスへの操作を指示する命令を通知すると共に、制御装置と通信可能な画像形成装置を検索して各画像形成装置を特定する情報を取得して制御装置と通信可能な画像形成装置一覧画面を生成し、第1の画像形成装置からのボックスの操作画面に合成して表示手段に表示する。
【0021】
本発明の他の局面に従うと、制御装置は複数の画像形成装置と通信可能な制御装置であって、複数の画像形成装置のそれぞれと通信するための通信手段と、表示手段と、操作画面に対する指示入力を受け付けるための入力手段と、指示入力に応じて表示手段での表示および通信手段での通信を制御するための制御手段とを備える。制御手段は、複数の画像形成装置のうちの1台の画像形成装置である第1の画像形成装置に対して操作画面を要求する処理と、第1の画像形成装置からの操作画面を表示手段に表示する処理と、操作画面に対して指示入力を受け付けると、指示に基づいて第1の画像形成装置に対して命令を通知する処理と、当該命令に応じて第1の画像形成装置から送信された操作画面情報と操作画面に関連する情報とから、命令に応じて表示される操作画面に第1の画像形成装置以外の画像形成装置に関する情報の一覧表示が含まれると判断される場合に、指示に応じて第1の画像形成装置以外の画像形成装置にアクセスして、一覧表示される項目を特定するための情報を取得する処理と、取得された一覧表示される項目を特定するための情報に基づいて操作画面を生成し、表示手段に表示する処理と、表示手段に表示された操作画面において処理対象のデーターを指定する指示入力を受け付けると、処理対象のデーターに対する画像処理を第1の画像形成装置に対して命令する処理とを実行する。
【0022】
本発明のさらに他の局面に従うと、制御方法は、互いに通信可能な、複数の画像形成装置と、制御装置とを含む画像処理システムでの制御方法であって、制御装置から複数の画像形成装置のうちの1台の画像形成装置である第1の画像形成装置に対して操作画面を要求するステップと、要求に応じて第1の画像形成装置から制御装置に対して操作画面情報と操作画面に関連する情報とを送信するステップと、制御装置において第1の画像形成装置からの操作画面を表示するステップと、制御装置において表示された操作画面に対して指示入力を受け付けると、制御装置から第1の画像形成装置に対して命令を通知するステップと、第1の画像形成装置において、当該命令に基づいて制御装置に送信する操作画面を特定し、特定された操作画面情報と操作画面に関連する情報とを制御装置に対して送信するステップと、操作画面に関連する情報から上記命令に応じて表示される操作画面に第1の画像形成装置以外の画像形成装置に関する情報の一覧表示が含まれると判断される場合に、指示入力に応じて第1の画像形成装置以外の画像形成装置にアクセスして、一覧表示される項目を特定するための情報を取得するステップと、制御装置において、取得された一覧表示される項目を特定するための情報に基づいて操作画面を生成し、第1の画像形成装置からの操作画面情報に合成して表示するステップと、制御装置に表示された操作画面において処理対象のデーターを指定する指示入力を受け付けると、制御装置から処理対象のデーターに対する画像処理を第1の画像形成装置に対して命令するステップとを備える。
【0023】
本発明のさらに他の局面に従うと、制御プログラムは複数の画像形成装置と通信可能な制御装置を制御するためのプログラムであって、複数の画像形成装置のうちの1台の画像形成装置である第1の画像形成装置に対して操作画面を要求するステップと、第1の画像形成装置からの操作画面を表示するステップと、操作画面に対して指示入力を受け付けると、指示に基づいて第1の画像形成装置に対して命令を通知するステップと、当該命令に応じて第1の画像形成装置から送信された操作画面情報と操作画面に関連する情報とから、命令に応じて表示される操作画面に第1の画像形成装置以外の画像形成装置に関する情報の一覧表示が含まれると判断される場合に、指示に応じて第1の画像形成装置以外の画像形成装置にアクセスして、一覧表示される項目を特定するための情報を取得するステップと、取得された一覧表示される項目を特定するための情報に基づいて操作画面を生成して表示するステップと、表示された操作画面において処理対象のデーターを指定する指示入力を受け付けると、処理対象のデーターに対する画像処理を第1の画像形成装置に対して命令するステップとを制御装置に実行させる。
【発明の効果】
【0024】
この発明によると、外部装置である制御装置における操作画面に対する操作に基づいて画像形成装置を制御する画像処理システムにおいて、通信量や記憶量を抑えつつ、効率的に他の画像形成装置の情報を参照することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】実施の形態にかかる画像処理システムの構成の具体例を示す図である。
【図2】画像処理システムに含まれるMFPのハードウェア構成の具体例を示す図である。
【図3】MFPの操作パネルの具体例を示す図である。
【図4】画像処理システムに含まれる外部装置のハードウェア構成の具体例を示す図である。
【図5】画像処理システムでの動作概要を表わす図である。
【図6】外部装置での表示画面の具体例を示す図である。
【図7】外部装置での表示画面の具体例を示す図である。
【図8】MFPでの表示画面の具体例を示す図である。
【図9】外部装置での表示画面の具体例を示す図である。
【図10】外部装置での表示画面の具体例を示す図である。
【図11】外部装置での表示画面の具体例を示す図である。
【図12】外部装置の機能構成の具体例を示す図である。
【図13】外部装置での動作の流れを表わすーフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0027】
<システム構成>
図1は、本実施の形態にかかる画像処理システムの構成の具体例を示す図である。
【0028】
図1を参照して、画像処理システムは、画像形成装置としての、複数のMFP(Multi-Functional Peripheral)100A,100B,100Cと、制御装置としての外部装置200とを含み、これらがネットワーク300に接続されている。複数のMFP100A,100B,100Cを代表させて、MFP100と称する。
【0029】
外部装置200はネットワーク300に接続可能であって、ユーザーからの指示入力が可能な装置であればどのような装置であってもよい。外部装置200としては、たとえば携帯電話機やタブレット型端末や小型PCなどの携帯端末や、PC(Personal Computer)などが該当する。
【0030】
ネットワーク300は、たとえばLAN(Local Area Network)などが該当し、有線での接続であっても無線での接続であってもよい。
【0031】
画像形成装置はMFPに限定されず、プリンターやファクシミリ送受信機やコピー機などのその他の装置であってもよい。MFP100は、これら機能を複合的に備えた画像処理装置である。
【0032】
<装置構成>
図2は、MFP100のハードウェア構成の具体例を示す図である。
【0033】
図2を参照して、MFP100は、全体を制御するための演算装置であるCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM(Read Only Memory)11と、CPU10でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM(Random Access Memory)12と、図示しない原稿台に載置された原稿を光学的に読み取って文書データーを得るためのスキャナー13と、文書データーを印刷用紙上に固定するためのプリンター14と、情報を表示したり当該MFP100に対する操作入力を受け付けたりするためのタッチパネルを含んだ操作パネル15と、文書データーを保存するためのメモリー16と、ネットワーク300を介した通信の制御するためのネットワークコントローラー17とを含む。
【0034】
メモリー16には、いわゆるボックスと言われる、たとえばユーザーやユーザーグループなどの、特定オブジェクトに関連付けられて区分された記憶領域が用意されている。
【0035】
図3は、操作パネル15の具体例を示す図である。
図3を参照して、操作パネル15は、タッチパネル51と、操作キー群52とを含む。タッチパネル51は、液晶表示装置などの表示装置と光学式タッチパネルや静電容量タッチパネルなどの位置指示装置とが重なって構成され、操作画面を表示して、その操作画面上の指示位置を特定する。CPU10は予め記憶されている画面表示をさせるためのデーターに基づいてタッチパネルに操作画面を表示させる。
【0036】
図4は、外部装置200のハードウェア構成の具体例を示す図である。
図4を参照して、外部装置200は、全体を制御するための演算装置であるCPU20と、CPU20で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM21と、CPU20でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM22と、情報を表示したり当該外部装置200に対する操作入力を受け付けたりするためのタッチパネルを含んだ操作パネル25と、ネットワーク300を介した通信の制御するためのネットワークコントローラー27と、電話帳データーなどを記憶するためメモリー28とを含む。
【0037】
操作パネル25は、MFP100の操作パネル15と同様の構成であってよい。すなわち、一例として、液晶表示装置などの表示装置と抵抗膜式タッチパネルや静電容量タッチパネルなどの位置指示装置とが重なって構成されたタッチパネルと、操作キーとを含む。
【0038】
なお、外部装置200の操作パネル25は表示装置と入力装置とを兼ねる装置の具体例であって、たとえば外部装置200がPCである場合には、操作パネル25に替えてディスプレイとマウスおよびキーボードとを備えてもよい。
【0039】
CPU200は予め記憶されている画面表示をさせるためのデーターに基づいてタッチパネルに操作画面を表示させる。タッチパネルでは操作画面上の指示位置が特定され、その位置を示す操作信号がCPU20に入力される。また、押下されたキーを示す操作信号がCPU20に入力される。CPU20は押下されたキー、または表示している操作画面と指示位置とから操作内容を特定し、それに基づいて処理を実行する。
【0040】
<動作概要>
図5は、本実施の形態にかかる画像処理システムでの動作概要を表わす図である。また、図6〜図11は、MFP100または外部装置200での表示画面の具体例を示す図である。
【0041】
外部装置200には、リモートデスクトップの動作を行なうためのアプリケーションがインストールされている。このアプリケーションは、MFPの機種に対応したものとする。ここでは、たとえば図6のように、外部装置200の操作画面にリモートデスクトップでの動作を開始させるためのアイコン等が表示され、当該アイコンに対する操作を受け付けることで、上記アプリケーションが起動される。
【0042】
図5を参照して、図6のアイコンが選択されるなどの操作に応じて外部装置200で上記アプリケーションが起動すると(ステップS1)、外部装置200から指定されたMFP100に対してリモートデスクトップでの接続要求がなされる(ステップS2)。以降の例では、指定されたMFP100をMFP_Aとし、当該画像処理システムに、他に、MFP_B、MFP_CのMFPが接続されているものとする。
【0043】
上記要求を受けたMFP_Aは、操作画面のための画面画像と当該操作画面で操作対象とされている機能を特定する情報である機能情報とを外部装置200に対して通知する(ステップS3)。外部装置200では、通知された画面画像に基づいて操作画面を表示する(ステップS4)。
【0044】
上記ステップS3では、ステップS2の接続要求の時点でMFP_Aに表示されている操作画面を通知するものとする。たとえば図3に示された操作画面がMFP_Aの操作パネル15に表示されている場合には、上記ステップS3では、タッチパネル51に表示された画面の画面画像と、機能情報としてコピー機能とが外部装置200に対して通知される。
【0045】
そして、その通知に基づいて、上記ステップS4では、図7の操作画面が表示される。図7に示されるように、MFP_Aのタッチパネル51に表示された操作画面と、操作キー群52に相当するボタンとを含んだ操作画面が外部装置200の操作パネル25に表示される。図7の例では、操作キー群52に相当するボタンとして、コピー機能を用いた動作に関する操作入力を行なうためのコピーボタンと、スキャン機能を用いた動作に関する操作入力を行なうためのスキャンボタンと、ボックスに関する動作を行なわせる機能であるボックス機能を用いた動作に関する操作入力を行なうためのボックスボタンとが表示されている例が示されている。もちろん、数字キー等のその他のボタンが表示されてもよい。
【0046】
この操作キー群52に相当するボタンは、外部装置200で上記アプリケーションが実行されることで生成され、MFP_Aからの画面画像に合成されて操作画面として外部装置200の操作パネル25に表示される。
【0047】
その画面においてボックスボタンが押下されると、外部装置200はMFP_Aに対してボックス機能への操作があった旨の命令が通知される(ステップS5)。MFP_Aでは、通知された命令に従って次に表示する操作画面をボックス選択画面と特定し(ステップS6)、その画面画像と当該画面での機能(ボックス選択機能)を表わした機能情報とを外部装置200に通知する(ステップS7)。
【0048】
上記ステップS6では、図8に示されるような、MFP_Aのボックス一覧を提示して、ボックスの選択を受け付けるためのボックス選択画面が表示される。
【0049】
さらに、外部装置200は、ボックスボタンが押下されることで、動作している上記アプリケーションによって設定されているプログラムを実行して、ネットワーク300に接続されたMFPの検索を実行する(ステップS8)。ここでは、他のMFPとしてMFP_B、MFP_Cについて、ホスト名やIPアドレスなどの各MFPを特定し得る情報を取得すればよい。
【0050】
そして、外部装置200は、その結果に基づいて検索された他のMFPであるMFP_B、MFP_Cを表わした画面画像を生成し、上記ステップS7で送信された画面画像に合成して表示する(ステップS9)。
【0051】
図9は、上記ステップS9で表示される画面の具体例を示す図であって、ここでは、上記ステップS7で通知された画面画像である図8のMFP_Aでの操作画面に重ねて、ネットワーク300に接続されたMFPの一覧としてMFP_A、MFP_B、およびMFP_Cを提示して、ボックスを表示させるMFPの選択を受け付けるためのMFP選択画面が表示される。このとき、図9に表わされたように、一覧表示において各MFPを特定する情報としてホスト名やIPアドレスが表示される。
【0052】
外部装置200は、上記ステップS9で表示された図9の画面においてボックスを表示させるMFP(ここではMFP_Bとする)が選択されることで、動作している上記アプリケーションによって設定されているプログラムを実行して、選択されたMFP_Bにアクセスしてボックスの一覧情報を取得する(ステップS11)。ここでは、たとえばボックス名等の各ボックスを特定し得る情報を取得すればよい。
【0053】
そして、外部装置200は、その結果に基づいて得られたボックス一覧を表わした画面画像を生成し、上記ステップS7で送信された画面画像に合成して表示する(ステップS12)。
【0054】
図10は、上記ステップS12で表示される画面の具体例を示す図であって、ここでは、上記ステップS7で通知された画面画像である図8のMFP_Aでの操作画面に重ねて、MFP_Bのボックス一覧を提示して、ボックス内の文書データーを表示させるボックスの選択を受け付けるためのボックス選択画面が表示される。このとき、図10に表わされたように、一覧表示において各ボックスを特定する情報としてボックス名が表示される。
【0055】
外部装置200は、上記ステップS12で表示された図10の画面においてボックス内の文書データーを表示させるボックス(ここではボックス2とする)が選択されることで、動作している上記アプリケーションによって設定されているプログラムを実行して、MFP_Bにアクセスして選択されたボックス2内の文書データーの一覧情報を取得する(ステップS13)。ここでは、たとえば文書名等の各文書データーを特定し得る情報を取得すればよい。
【0056】
そして、外部装置200は、その結果に基づいて得られた文書一覧を表わした画面画像を生成し、上記ステップS7で送信された画面画像に合成して表示する(ステップS14)。
【0057】
図11は、上記ステップS14で表示される画面の具体例を示す図であって、ここでは、上記ステップS7で通知された画面画像である図8のMFP_Aでの操作画面に重ねて、MFP_Bのボックス2内の文書一覧を提示して、画像処理対象の文書データーの選択、および画像処理内容の選択を受け付けるための文書選択画面が表示される。このとき、図11に表わされたように、一覧表示において各文書データーを特定する情報として文書名が表示される。
【0058】
外部装置200は、上記ステップS14で表示された図11の画面において画像処理対象の文書データー(ここでは文書「あ」とする)と、画像処理(ここでは印刷処理)とが選択されることで、上記ステップS11,S13での結果に基づいて選択された文書「あ」の所在情報と共に処理命令(印刷命令)をMFP_Aに対して発行する(ステップS15)。
【0059】
これら情報を受信したMFP_Aは、所在情報に基づいてMFP_Bにアクセスし、特定された文書データーを取得する(ステップS16)。そして、処理命令に従って当該文書に対して画像形成処理を実行する(ステップS17)。この例では、取得した文書「あ」を印刷する。
【0060】
なお、処理命令を受けたMFP_Aは、文書データーに対して画像形成処理を実行した後、当該文書データーを格納している他のMFPに対して当該文書データーの削除を指示する処理命令を通知するようにしてもよい。そのようにされることで、当該文書データーが印刷等の画像形成処理がなされたことによって、格納場所から自動的に削除されることになる。
【0061】
<機能構成>
図12は、上記動作を行なうための、外部装置200の機能構成の具体例を示す図である。図12に示される各機能は、CPU20がROM21に記憶されるプログラムを読み出してRAM22上で実行することで、主にCPU20に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部の機能が図4に示されたハードウェア構成によって形成されてもよい。
【0062】
図12を参照して、上記動作を行なうための機能として、外部装置200は、操作パネル25での操作に応じた操作信号の入力を受け付けるための指示入力部201と、指示入力に従ってネットワークコントローラー27を介してMFP100に対してリモートデスクトップでの接続要求を行なうための要求部202と、ネットワークコントローラー27を介してMFP100から画面画像とその画面で表わされる機能に関する情報である機能情報とを受け付けるための画像入力部203と、操作パネル25に画面を表示させる処理を行なうための表示処理部204と、指示入力に従ってネットワークコントローラー27を介してMFP100に対して命令を通知するための命令部205と、指示入力に従ってネットワークコントローラー27を介してネットワーク300に接続されたMFPを検索してMFPを特定する情報を取得したり、指定されたMFPにアクセスしてそのボックスを特定する情報を取得したり、指定されたボックス内の情報を特定する情報を取得したりするための取得部206と、取得された情報に基づいて画面画像を生成するための生成部207とを含む。
【0063】
受け付けた指示がリモートデスクトップでの動作を開始させるためのアイコンに対する操作である場合、指示入力部201は制御信号を要求部202に対して出力する。要求部202は、リモートデスクトップの動作を行なうためのアプリケーション起動させてその実行に従って、指定された、または予め規定されているMFP_Aに対してリモートデスクトップでの接続要求を行なう。
【0064】
表示処理部204は、画像入力部203で受け付けたMFP_Aからの画面画像および機能情報に基づいて操作画面を生成し、その画面を操作パネル25に表示させる。
【0065】
受け付けた指示が操作パネル25に表示された操作画面に提示された機能を用いた動作に関する指示操作である場合、指示入力部201は制御信号を命令部205に対して出力する。ここでは、たとえばタッチ位置を特定した制御信号が命令部205に入力される。
【0066】
命令部205は、表示処理部204で表示処理された操作画面を参照して、タッチ位置で示される操作内容を特定する。そして、その操作内容を表わす命令をネットワークコントローラー27を介してMFP_Aに通知する。
【0067】
受け付けた指示が操作パネル25に表示された操作画面において他のMFPの情報の取得を指示するものである場合、指示入力部201は制御信号を取得部206に対して出力する。取得部206は、制御信号で表わされる指示内容に従って、ネットワークコントローラー27を介して情報を取得し、その情報を生成部207に入力する。
【0068】
生成部207は、その情報に基づいて画面画像を生成して、表示処理部204に入力する。表示処理部204では、MFP_Aからの画面画像と、生成部207で生成された画面画像とを合成し操作パネル25に表示させる。
【0069】
<動作フロー>
図13は、外部装置200での動作の流れを表わすーフローチャートである。図13のフローチャートに表わされる動作は、CPU20がROM21に記憶されるプログラムを読み出してRAM22上で実行し、図12に表わされた各機能を発揮することによって実現される。
【0070】
図13を参照して、CPU20は、操作パネル25からリモートデスクトップの動作を行なうためのアプリケーションの起動の指示を受け付けると(ステップS101でYES)、ステップS103で、指定された、または予め規定されているMFP_Aに対してリモートデスクトップでの接続要求を行なう。
【0071】
この要求に応じてMFP_Aから画面画像および機能情報を受信すると(ステップS105でYES)、ステップS107でCPU20は、操作画面を生成し、操作パネル25に表示する。
【0072】
その操作画面において提示された機能を用いた動作に関する指示入力がなされると(ステップS109でYES)、ステップS111でCPU20は、当該指示入力の内容を表わした命令をMFP_Aに対して通知する。
【0073】
ここで、当該命令に応じて次に表示される画面が、たとえば異なる機能のための画面であるような、他のMFPに関する情報を一覧表示するものでない場合には(ステップS113でNO)、CPU20は上記ステップS107からの処理に戻り、MFP_Aから受信した画面画像から操作画面を生成して、操作パネル25に表示する。これにより、操作画面が操作パネル25での操作に応じて遷移する。
【0074】
一方、当該命令に応じて次に表示される画面が、たとえばネットワーク300上のMFP一覧や、その中から指定されたMFPのボックス一覧や、その中から指定されたボックス内の文書データー一覧など、他のMFPに関する情報を一覧表示するものである場合(ステップS113でYES)、ステップS115でCPU20は、さらに、ネットワーク300上のMFPにアクセスして、画面に表示するための特定情報を取得する。
【0075】
上記ステップS115では、MFP一覧を表示する場合には、各MFPにアクセスして、MFPを表示の上で特定し得るホスト名やIPアドレス等の特定情報を取得する。ボックス一覧を表示する場合には、指定されたMFPにアクセスして、各ボックスを表示の上で特定し得るボックス名などの特定情報を取得する。文書データー一覧を表示する場合には、指定されたボックスにアクセスして、各文書データーを表示の上で特定し得る文書名などの特定情報を取得する。
【0076】
ステップS117でCPU20は、取得した特定情報を提示してその中から選択を受け付けるための操作画面の画像を生成し、上記ステップS111での命令に応じてMFP_Aから受信した画面画像に基づいて生成された操作画面に合成して、操作パネル25に表示する。
【0077】
操作パネル25に表示された操作画面において処理対象の文書データーとその処理内容とが指示されると(ステップS119でYES)、ステップS121でCPU20は、指示された文書データーの所在情報と共に、指定された処理を実行させるための処理命令をMFP_Aに対して通知する。
【0078】
<実施の形態の効果>
MFPに接続された制御装置である外部装置200において以上の動作が行なわれることで、外部装置200では、表示を切り替えて一覧表示を行なう際に、必要な特定情報のみをMFPから取得することになる。すなわち、外部装置200や、制御対象であるMFP(上の例ではMFP_A)で予め表示のための情報や、文書データーそのものを各MFPから取得しておく必要がない。
【0079】
そのため、本画像処理システムでは、必要なタイミングに必要な情報のみをやり取りすることになり、効率的に通信、記憶を行なうことになる。これにより、通信の負荷や処理の負荷やメモリーの圧迫を抑えることができる。
【0080】
また、このように必要なタイミングで必要な情報を取得することで、表示時の最新のデーター状態が外部装置200で表示されることになる。すなわち、事前に取得しておく方法であると、その取得のタイミングで接続されているMFPや記憶されている文書データーが外部装置200やその制御対象のMFPに記憶されて、それに基づく表示がなされることになるため、実際に表示のタイミングで記憶されているMFPがネットワーク300に接続されていなかったり、記憶されている文書データーが変更、削除されていたりする場合もある。その場合には、一覧表示から選択して画像処理命令を行なうとエラーとなってしまう。これに対して、本画像処理システムのように必要なタイミングに必要な情報のみをやり取りすることで、このようなエラーを防ぐことができ、ユーザーの使い勝手も向上させることができる。
【0081】
さらに、制御装置である外部装置200のCPU20に上述の動作を実行させるためのプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0082】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0083】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0084】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0085】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0086】
10,20 CPU、11,21 ROM、12,22 RAM、13 スキャナー、14 プリンター、15,25 操作パネル、16,28 メモリー、17,27 ネットワークコントローラー、51 タッチパネル、52 操作キー群、100 MFP、200 外部装置、201 指示入力部、202 要求部、203 画像入力部、204 表示処理部、205 命令部、206 取得部、207 生成部、300 ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに通信可能な、複数の画像形成装置と、制御装置とを備えた画像処理システムであって、
前記制御装置は、
前記複数の画像形成装置のそれぞれと通信するための通信手段と、
表示手段と、
操作画面に対する指示入力を受け付けるための入力手段と、
前記指示入力に応じて前記表示手段での表示および前記通信手段での通信を制御するための制御手段とを含み、
前記制御手段は、
前記複数の画像形成装置のうちの1台の画像形成装置である第1の画像形成装置に対して操作画面を要求する処理と、
前記第1の画像形成装置からの操作画面を前記表示手段に表示する処理と、
前記操作画面に対して指示入力を受け付けると、前記指示に基づいて前記第1の画像形成装置に対して命令を通知する処理と、
前記命令に応じて前記第1の画像形成装置から送信された操作画面情報と前記操作画面に関連する情報とから、前記命令に応じて表示される操作画面に前記第1の画像形成装置以外の画像形成装置に関する情報の一覧表示が含まれると判断される場合に、前記指示に応じて前記第1の画像形成装置以外の画像形成装置にアクセスして、前記一覧表示される項目を特定するための情報を取得する処理と、
前記取得された前記一覧表示される項目を特定するための情報に基づいて操作画面を生成し、前記表示手段に表示する処理と、
前記表示手段に表示された操作画面において処理対象のデーターを指定する指示入力を受け付けると、前記処理対象のデーターに対する画像処理を前記第1の画像形成装置に対して命令する処理とを実行する、画像処理システム。
【請求項2】
前記第1の画像形成装置は、操作画面情報と共に、前記操作画面に関連する情報として前記操作画面での操作で実行の指示が可能な画像処理の機能を特定する情報である機能情報を前記制御装置に送信し、
前記制御装置の前記制御手段は、前記第1の画像形成装置からの前記機能情報に基づいて、前記命令に応じて表示される操作画面に前記第1の画像形成装置以外の画像形成装置に関する情報の一覧表示が含まれるか否かを判断する、請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記第1の画像形成装置は、前記制御装置からの前記命令に応じて前記制御装置に送信する操作画面を特定し、前記特定された操作画面情報と前記操作画面に関連する情報とを前記制御装置に対して送信し、
前記制御装置の制御手段は、前記第1の画像形成装置からの前記操作画面情報に、前記取得された前記一覧表示される項目を特定するための情報に基づいて生成された操作画面を合成して、前記表示手段に表示する、請求項1または2に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記制御装置の制御手段は、前記処理対象のデーターの格納場所を前記第1の画像形成装置に通知して、前記第1の画像形成装置に対して画像処理を命令し、
前記第1の画像形成装置は、前記命令に従って前記格納場所にアクセスして前記処理対象のデーターを取得した上で、前記画像処理を実行する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理システム。
【請求項5】
前記第1の画像形成装置は、前記処理対象のデーターに対する前記画像処理の後、前記処理対象のデーターを格納する画像形成装置に対して削除を命令する、請求項4に記載の画像処理システム。
【請求項6】
前記制御装置の制御手段は、前記表示手段に表示された操作画面において、前記第1の画像形成装置の特定オブジェクトに関連付けられた記憶領域の区分であるボックスに対する指示入力を受け付けると、前記第1の画像形成装置に対してボックスへの操作を指示する命令を通知すると共に、前記制御装置と通信可能な画像形成装置を検索して各画像形成装置を特定する情報を取得して前記制御装置と通信可能な画像形成装置一覧画面を生成し、前記第1の画像形成装置からのボックスの操作画面に合成して前記表示手段に表示する、請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理システム。
【請求項7】
複数の画像形成装置と通信可能な制御装置であって、
前記複数の画像形成装置のそれぞれと通信するための通信手段と、
表示手段と、
操作画面に対する指示入力を受け付けるための入力手段と、
前記指示入力に応じて前記表示手段での表示および前記通信手段での通信を制御するための制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記複数の画像形成装置のうちの1台の画像形成装置である第1の画像形成装置に対して操作画面を要求する処理と、
前記第1の画像形成装置からの操作画面を前記表示手段に表示する処理と、
前記操作画面に対して指示入力を受け付けると、前記指示に基づいて前記第1の画像形成装置に対して命令を通知する処理と、
前記命令に応じて前記第1の画像形成装置から送信された操作画面情報と前記操作画面に関連する情報とから、前記命令に応じて表示される操作画面に前記第1の画像形成装置以外の画像形成装置に関する情報の一覧表示が含まれると判断される場合に、前記指示に応じて前記第1の画像形成装置以外の画像形成装置にアクセスして、前記一覧表示される項目を特定するための情報を取得する処理と、
前記取得された前記一覧表示される項目を特定するための情報に基づいて操作画面を生成し、前記表示手段に表示する処理と、
前記表示手段に表示された操作画面において処理対象のデーターを指定する指示入力を受け付けると、前記処理対象のデーターに対する画像処理を前記第1の画像形成装置に対して命令する処理とを実行する、制御装置。
【請求項8】
互いに通信可能な、複数の画像形成装置と、制御装置とを含む画像処理システムでの制御方法であって、
前記制御装置から前記複数の画像形成装置のうちの1台の画像形成装置である第1の画像形成装置に対して操作画面を要求するステップと、
前記要求に応じて前記第1の画像形成装置から前記制御装置に対して操作画面情報と前記操作画面に関連する情報とを送信するステップと、
前記制御装置において前記第1の画像形成装置からの前記操作画面を表示するステップと、
前記制御装置において表示された前記操作画面に対して指示入力を受け付けると、前記制御装置から前記第1の画像形成装置に対して命令を通知するステップと、
前記第1の画像形成装置において、前記命令に基づいて前記制御装置に送信する操作画面を特定し、前記特定された操作画面情報と前記操作画面に関連する情報とを前記制御装置に対して送信するステップと、
前記操作画面に関連する情報から前記命令に応じて表示される操作画面に前記第1の画像形成装置以外の画像形成装置に関する情報の一覧表示が含まれると判断される場合に、前記指示入力に応じて前記第1の画像形成装置以外の画像形成装置にアクセスして、前記一覧表示される項目を特定するための情報を取得するステップと、
前記制御装置において、前記取得された前記一覧表示される項目を特定するための情報に基づいて操作画面を生成し、前記第1の画像形成装置からの前記操作画面情報に合成して表示するステップと、
前記制御装置に表示された操作画面において処理対象のデーターを指定する指示入力を受け付けると、前記制御装置から前記処理対象のデーターに対する画像処理を前記第1の画像形成装置に対して命令するステップとを備える、制御方法。
【請求項9】
複数の画像形成装置と通信可能な制御装置を制御するためのプログラムであって、
前記複数の画像形成装置のうちの1台の画像形成装置である第1の画像形成装置に対して操作画面を要求するステップと、
前記第1の画像形成装置からの操作画面を表示するステップと、
前記操作画面に対して指示入力を受け付けると、前記指示に基づいて前記第1の画像形成装置に対して命令を通知するステップと、
前記命令に応じて前記第1の画像形成装置から送信された操作画面情報と前記操作画面に関連する情報とから、前記命令に応じて表示される操作画面に前記第1の画像形成装置以外の画像形成装置に関する情報の一覧表示が含まれると判断される場合に、前記指示に応じて前記第1の画像形成装置以外の画像形成装置にアクセスして、前記一覧表示される項目を特定するための情報を取得するステップと、
前記取得された前記一覧表示される項目を特定するための情報に基づいて操作画面を生成して表示するステップと、
表示された前記操作画面において処理対象のデーターを指定する指示入力を受け付けると、前記処理対象のデーターに対する画像処理を前記第1の画像形成装置に対して命令するステップとを前記制御装置に実行させる、制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−98971(P2013−98971A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243384(P2011−243384)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】