説明

画像処理システム、画像処理装置及び使用許可制御プログラム

【課題】使用権限のない画像処理装置を携帯端末を介して使用したい場合に、特別なICカード等を使ったりしなくても、画像処理装置を速やかに使用可能な画像処理システム等を提供する。
【解決手段】第2の携帯端末2のユーザがドキュメント情報を携行し、出先において使用権限のない画像処置装置100を使用してドキュメント情報の印刷等を行いたい場合、そのユーザの第2の携帯端末2の情報を、画像処理装置100の使用権限のあるユーザが所有する第1の携帯端末1に送信すると、第1の携帯端末1から前記第2の携帯端末2の情報が画像処理装置100に送信される。画像処理装置100では、受信した第2の携帯端末2の情報に基づいて、第2の携帯端末2を所有するユーザによる第2の携帯端末2からの画像処理装置100の使用を一時的に許可する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば携帯電話等の携帯端末と多機能デジタル複合機であるMFP(Multi Function Peripherals) 等の画像処理装置とを備えた画像処理システム、該システムに用いられる画像処理装置及び使用許可制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、いわゆるスマートフォン等の高機能の携帯端末の普及が進み、オフィスや会社等におけるビジネスにおいても、この種の携帯端末を活用するシーンがこれまで以上に増えてきている。
【0003】
一方、オフィスや会社においては、MFPの使用者がパーソナルコンピュータ(PC)で作成したドキュメント情報をそのまま出先等に持ち運びするのは、セキュリュティ上好ましくないので、ドキュメント情報を暗号化したデータを携帯端末等に保存して持ち運ぶ場合がある。そのような暗号化データを出先等に持ち運ぶ使用者は、出先にあるMFP等を使って該暗号化データを紙媒体に印刷したりすることが多い。
【0004】
また、従来、管理対象文書にアクセスを試みたいユーザ(使用者)が、該文書に係わるアクセス権限所有者の承認を受けた準権限所有者である旨の承認情報が格納された非接触形ICカードを取得しておけば、該非接触形ICカードを画像形成装置に提示することによりアクセスが許可されるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−266691号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、従来のように、前記使用者が持参した暗号化データを提出先等でのMFPを使って印刷等を行いたい場合、MFPがシングルサインON環境にあって認証設定や課金管理が設定されていると、その使用者はゲスト扱いとなり、MFPに対して直接、印刷を指示することができず、印刷までの作業に手間がかかってしまうという問題がある。
【0007】
また、前記した特許文献1に記載の技術においては、アクセス権限所有者の承認を受けた準権限所有者である旨の承認情報が格納された非接触形ICカードを取得しておけなければならず、面倒である。
【0008】
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、使用権限のない画像処理装置を携帯端末を介して使用したい場合に、特別なICカード等を用いなくても、画像処理装置を速やかに使用可能な画像処理システム、該システムに用いられる画像処理装置、及び画像処理装置のコンピュータに使用許可制御を実行させるための使用許可制御プログラムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)ユーザ毎に認証を行う機能を備えた画像処理装置と、前記画像処理装置の使用権限を有するユーザが所有する第1の携帯端末と、前記画像処理装置の使用権限を有しないユーザが所有する第2の携帯端末と、を備えた画像処理システムであって、前記第1の携帯端末は、前記第2の携帯端末から該第2の携帯端末の情報を取得する端末情報取得手段と、前記端末情報取得手段により取得した第2の携帯端末の情報を、前記画像処理装置に送信する送信手段とを備え、前記画像処理装置は、第1の携帯端末から送信された前記第2の携帯端末の情報に基づいて、第2の携帯端末のユーザに第2の携帯端末からの画像処理装置の使用を一時的に許可する使用許可手段を備えていることを特徴とする画像処理システム。
(2)前記画像処理装置を特定する情報と画像処理装置への接続情報を対応付けて記憶する記憶手段を有し、かつ前記第1及び第2の携帯端末からの問い合わせに対して画像処理装置への前記接続情報を返信するサーバを備え、前記第1の携帯端末及び第2の携帯端末は、使用したい画像処理装置を特定する情報を前記サーバに送信してサーバから画像処理装置との前記接続情報を取得し、該接続情報に基づいて前記画像処理装置に接続する前項1に記載の画像処理システム。
(3)前記画像処理装置は、ユーザの使用に対して課金管理を行う課金管理手段を備え、前記第2の携帯端末を所有するユーザが画像処理装置を使用したときは、前記課金管理手段は、前記第1の携帯端末のユーザに対して課金を行う前項1または2に記載の画像処理システム。
(4)前記画像処理装置は、第1の携帯端末からの指示により第2の携帯端末のユーザに対する使用権限を設定する設定手段を備え、画像処理装置の使用許可手段は、前記設定手段で設定された使用権限内で、第2の携帯端末のユーザに画像処理装置の使用を許可する前項1〜3のいずれかに記載の画像処理システム。
(5)前記画像処理装置は記憶手段を備えると共に、該記憶手段にはデータの記憶領域である1つまたは複数のボックスが形成され、前記設定手段によって設定される使用権限は、前記ボックスに対するアクセス権限であり、前記第2の携帯端末は、前記画像処理装置のボックスにアクセスする場合は、アクセスが許可されたボックスのみを表示手段に表示する前項4に記載の画像処理システム。
(6)ユーザ毎に認証を行う認証手段と、画像処理装置の使用権限を有するユーザが所有する第1の携帯端末から送信された、画像処理装置の使用権限を有しないユーザが所有する第2の携帯端末の情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した第2の携帯端末の情報に基づいて、第2の携帯端末のユーザに第2の携帯端末からの画像処理装置の使用を一時的に許可する使用許可手段と、を備えていることを特徴とする画像処理装置。
(7)ユーザの使用に対して課金管理を行う課金管理手段を備え、前記第2の携帯端末のユーザが画像処理装置を使用したときは、前記課金管理手段は、前記第1の携帯端末のユーザに対して課金を行う前項6に記載の画像処理装置。
(8)第1の携帯端末からの指示により第2の携帯端末のユーザに対する使用権限を設定する設定手段を備え、前記使用許可手段は、前記設定手段で設定された使用権限内で、第2の携帯端末のユーザに画像処理装置の使用を許可する前項6または7に記載の画像処理装置。
(9)記憶手段を備えると共に、該記憶手段にはデータの記憶領域である1つまたは複数のボックスが形成され、前記第1の携帯端末のユーザによって設定される使用権限は、前記ボックスに対するアクセス権限である前項8に記載の画像処理装置。
(10)ユーザ毎に認証を行う認証ステップと、画像処理装置の使用権限を有するユーザが所有する第1の携帯端末から送信された、画像処理装置の使用権限を有しないユーザが所有する第2の携帯端末の情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいて受信した第2の携帯端末の情報に基づいて、第2の携帯端末を所有するユーザに第2の携帯端末からの画像処理装置の使用を一時的に許可する使用許可ステップと、を画像処理装置のコンピュータに実行させるための使用許可制御プログラム。
【発明の効果】
【0010】
前項(1)に記載の発明によれば、第2の携帯端末のユーザがドキュメント情報を携行し、出先において使用権限のない画像処置装置を使用してドキュメント情報の印刷等を行いたい場合、そのユーザの第2の携帯端末の情報を、画像処理装置の使用権限のあるユーザの第1の携帯端末に送信すると、第1の携帯端末から前記第2の携帯端末の情報が画像処理装置に送信される。画像処理装置では、受信した第2の携帯端末の情報に基づいて、第2の携帯端末を所有するユーザによる第2の携帯端末からの画像処理装置の使用を一時的に許可する。
【0011】
これにより、第2の携帯端末の所有者である例えばゲスト使用者は、特別なICカード等を用意したり煩雑な手続き作業を行うことなく、前記画像処理装置を速やかに使用することが可能となる。
【0012】
前項(2)に記載の発明によれば、サーバにより複数の画像処理装置への接続情報を一括して管理できる。
【0013】
前項(3)に記載の発明によれば、第2の携帯端末のユーザが画像処理装置を使用したときは、第1の携帯端末のユーザに対して課金が行われる。
【0014】
前項(4)に記載の発明によれば、第2の携帯端末のユーザは、第1の携帯端末のユーザが設定した使用権限内で、画像処理装置を使用することができる。
【0015】
前項(5)に記載の発明によれば、第2の携帯端末のユーザは、第1の携帯端末のユーザが設定したボックスのみにアクセスでき、また画像処理装置のボックスにアクセスする場合は、そのボックスのみが第2の携帯端末に表示される。
【0016】
前項(6)に記載の発明によれば、第2の携帯端末の所有者である例えばゲスト使用者は、画像処理装置の使用権限がなくても、特別なICカード等を用意したり煩雑な手続き作業を行うことなく、前記画像処理装置を速やかに使用することが可能となる。
【0017】
前項(7)に記載の発明によれば、第2の携帯端末のユーザが画像処理装置を使用したときは、第1の携帯端末のユーザに対して課金が行われる。
【0018】
前項(8)に記載の発明によれば、第2の携帯端末のユーザは、第1の携帯端末のユーザが設定した使用権限内で、画像処理装置を使用することができる。
【0019】
前項(9)に記載の発明によれば、第2の携帯端末のユーザは、第1の携帯端末のユーザが設定したボックスのみにアクセスできる。
【0020】
前項(10)に記載の発明によれば、第2の携帯端末の所有者である例えばゲスト使用者は、画像処理装置の使用権限がなくても、特別なICカード等を用意したり煩雑な手続き作業を行うことなく、前記画像処理装置を速やかに使用することが可能となる。
【0021】
前項(11)に記載の発明によれば、第2の携帯端末の所有者である例えばゲスト使用者は、画像処理装置の使用権限がなくても該画像処理装置の使用を許可する処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像処理システムを示す構成図である。
【図2】同じく画像処理システムの動作の流れを示すシ−ケンス図である。
【図3】この画像処理システムの他の実施形態における動作の流れを示すシーケンス図である。
【図4】第1の携帯端末または第2の携帯端末の表示部に表示された画面の例を示す図である。
【図5】第1の携帯端末または第2の携帯端末の表示部に表示された画面の別の例を示す図である。
【図6】第2の携帯端末とMFPとがリモート接続された際に、第2の携帯端末の画面に表示される例を示す図である。
【図7】MFPが保持するホストアカウントを管理するテ−ブルを示す図である。
【図8】第2の携帯端末のユーザにMFPの使用を一時的に許可する際に作成するゲストアカウントを管理するテ−ブルを示す図である。
【図9】(A)は、ゲストアカウントの設定を行う際に第1の携帯端末に表示される画面の一例を示す図、(B)は、ゲストアカウントでMFPにリモ−トアクセスした際に第2の携帯端末に表示される画面の一例を示す図である。
【図10】ゲストアカウントを設定・登録する際のMFPの処理の流れを示すフロ−チャ−トである。
【図11】使用を許可された第2の携帯端末のユーザがMFPを使用する際に、MFPが行う処理の流れを示すフロ−チャ−トである
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は、この発明の一実施形態に係る画像処理システムを示す構成図である。
【0025】
図1において、この画像処理システムは、画像処理装置としての多機能デジタル複合機であるMFP100と、ユーザが所有している携帯電話、情報端末装置等の携帯端末1,2と、サーバ3とを備えており、これらMFP100と、携帯端末1,2と、サーバ3とは、ネットワーク4を介して接続されている。
【0026】
ここでは、一方の携帯端末1は、MFP100に対して使用権限がありMFP100の認証を受けていつでも使用可能なホスト使用者用の第1の携帯端末(以下、ホスト用携帯端末ともいう)である。また、他方の携帯端末2は、MFP100に対して使用権限はないが、ホスト使用者の権限によってMFP100の使用を一時的に許可されるゲスト使用者用の第2の携帯端末(以下、ゲスト用携帯端末ともいう)である。
【0027】
なお、後述するように、MFP100に対して携帯端末1,2が直接通信可能な場合は、サーバ3を省くことができる。
【0028】
前記MFP100は、例えば演算処理部11と、印刷部12と、画像読取部13と、操作パネル部14と、記憶部15と、位置情報取得部16と、ネットワーク通信部17とを備えている。
【0029】
前記演算処理部11は、図示しないCPUや、該CPUの動作プログラム等を格納するROMや、CPUが動作プログラムに従って動作する際の作業領域を提供するRAM等を備えており、MFP100の全体の動作を統括的に制御する。特にこの実施形態では、使用者を認証する機能や、前記ゲスト用携帯端末2からゲスト用携帯端末2の情報を受信した際、該ゲスト用携帯端末2からの使用を所定の使用権限内で一時的に許可する機能をも実現する。
【0030】
前記印刷部12は、原稿台上の原稿画像や受信画像等の画像データを所定のジョブ条件に従って用紙に印刷するプリントエンジン部である。
【0031】
前記画像読取部13は、原稿上の原稿画像を読み取るスキャナ部である。
【0032】
前記操作パネル部14は、ユーザが操作入力を行うためのものであり、図示は省略したが、スタートキー、ストップキー、テンキー等のキー部や、液晶タッチパネル等からなりMFP1の状態、操作状況、メッセージ等を表示する表示部を有する。
【0033】
前記記憶部15は、画像データ等の各種データやプログラム等を記憶する記憶手段であり、例えばハードディスクドライブ(HDD)等からなる。
【0034】
位置情報取得部16は、MFP100の位置を示す位置情報をGPS機能等を利用して取得するものである。
【0035】
前記ネットワーク通信部17は、ネートワーク5上の各機器(携帯端末2やサーバ3等)との間でのデータの授受を司るインターフェースである。
【0036】
前記携帯端末1,2は、それぞれMFP1や携帯端末相互間で通信するための赤外線通信部1a,2aを有しており、ホスト用携帯端末1が取得したゲスト用携帯端末2の情報(端末情報ともいう)を、MFP1に送信できるようになっている。
【0037】
また、携帯端末1,2は、カメラを備えた撮影部1a、2aやタッチパネル式の表示部1A、2Aの他に、現在の位置情報をGPS機能等を利用して取得する位置情報取得部1b、2b等を有している。
【0038】
また、前記ホスト用携帯端末1は、ゲスト用携帯端末2から該ゲスト用携帯端末2の端末情報を取得すると共に、MFP1に接続された状態で、ホスト使用者からの指示に従って、前記取得した携帯端末2の端末情報をMFP100に送信できるようになっている。
【0039】
なお、携帯端末1、2の各種機能は、内蔵されたCPU、ROM、RAMを備えた制御部による制御によって実現される。
【0040】
前記サーバ3はパーソナルコンピュータからなり、各場所にある複数のMFP100について、各MFPを特定するための特定情報とMFP100自身への接続情報を対応付けて記憶する記憶部31を有している。そして、ホスト使用者、ゲスト使用者は使用したいMFP100の特定情報(例えばMFP100の位置情報)を各携帯端末1、2からサーバ3に送信すると、サーバ3は対応するMFP100の接続情報を前記記憶部31から抽出し、携帯端末1、2に返信可能に構成されている。
【0041】
図2は、この画像処理システムの動作の流れを示すシーケンス図である。
【0042】
ここでは、MFP100と携帯端末1,2との間の通信を赤外線通信としているが、これに限らず、例えばblue toothの他の手段を採用可能である。
【0043】
また、携帯端末1,2の所有者がMFP100に接続するための接続情報を手入力することにより、MFP100にネットワーク接続することも可能である。
【0044】
図2において、ステップS201では、ホスト用携帯端末1とゲスト用携帯端末2が通信し、端末情報を交換する。これにより、ホスト用携帯端末1がゲスト用携帯端末2の端末情報を取得する。端末情報としては、携帯端末2を特定できるものであれば良く、例えばID(識別情報)や携帯番号等を例示できる。
【0045】
ステップS202で、ホスト用携帯端末1とMFP100が赤外線通信により接続し、MFP100は、ホスト使用者のユーザ認証を行い、接続が完了すると、接続完了信号をホスト用携帯端末1に送信する。
【0046】
ホスト用携帯端末1は、ステップS203で接続完了信号を受信すると、ゲスト用携帯端末2の端末情報を送信指示画面に表示し、ステップS204で、使用者の指示を受けてMFP100にゲスト用携帯端末2の端末情報を発信する。発信後は、接続が切断されてもよい。
【0047】
ステップS205で、MFP100はゲスト用携帯端末2の端末情報を受信すると、ゲスト用携帯端末2の接続を許可し、許可が完了すると、許可完了信号を各携帯端末1,2に送信する。
【0048】
ステップS206で、ホスト用携帯端末1とゲスト用携帯端末2は許可完了信号を受信すると、各表示部1A、2Aに許可完了画面を表示する。ステップS207では、ゲスト用携帯端末2とMFP100とが赤外線通信により接続し、接続が完了すると、接続完了信号をゲスト用携帯端末2に送信する。
【0049】
ステップS208で、ゲスト用携帯端末2は、接続完了信号を受けると、接続完了画面を表示し、ステップS209で、ゲスト使用者の指示によりリモート接続してMFP100を利用する。
【0050】
このような構成の画像処理システムでは、例えば、ゲスト使用者が、例えばドキュメント情報を携行し、出先における認証を受けていないMFP100を使用してドキュメント情報の印刷等を行いたい場合、そのゲスト使用者のゲスト用携帯端末2により、MFP100の使用権限を有するホスト使用者に要請すれば、ホスト使用者からの指示に従ってホスト使用者が所有するホスト用携帯端末1を介して、前記ゲスト用携帯端末2の端末情報がMFP100に送信される。これにより、MFP100によるゲスト使用者のユーザ認証が行われることなく、ホスト使用者の権限でMFP100の使用が許可される。従って、特別なICカード等を用意したり煩雑な手続き作業を行うことなく、前記MFP100を速やかに使用することが可能となる。
【0051】
図3は、この画像処理システムの他の実施形態における動作の流れを示すシーケンス図である。
【0052】
この実施形態では、携帯端末1、2の現在の位置を位置情報取得部1b、2bにより取得し、この取得した位置情報を、MFP100を特定する情報として携帯端末からMFP100に送信し、MFP100から位置情報に対応するMFP100の接続情報を取得して、携帯端末1、2とMFP100を接続する構成となされている。
【0053】
図3において、ステップS301で、MFP100は、位置情報取得部16により取得した自身を特定する情報としてのMFP100の位置情報と、自身への接続情報及びメニュー情報(エアタグ)を、サーバ3に登録する。ステップS302では、ホスト用携帯端末1とゲスト用携帯端末2とが通信し、端末情報を交換する。
【0054】
ステップS303で、ホスト用携帯端末1のユーザがMFP100に出向き、ホスト用携帯端末1によりMFP100を撮影するとともに、位置情報取得手段1bにより取得した位置情報をサーバ3に発信する。すると、ステップS304で、サーバ3は受信した位置情報を基に記憶部31を検索し、位置情報と関連付けて記憶部31に記憶されている該当MFP100の接続情報を抽出し、この接続情報をホスト用携帯端末1に返信する。
【0055】
ステップS305では、ホスト用携帯端末1は、撮影されたMFP100に赤外線通信部1aを介して接続すると同時に、サーバ3から送信されているメニューを表示する。ステップS306で、MFP100は、ホスト用携帯端末1と接続されると、ユーザ認証を行った後、次ステップのメニュー情報(エアタグ)をサーバ3に送信する。ステップS307では、サーバ3は、次ステップのメニュー情報(エアタグ)を受信すると、メニュー情報を次メニュー情報に更新し、更新されたメニュー情報をホスト用携帯端末1に送信する。
【0056】
ステップS308で、ホスト用携帯端末1はホスト使用者から指示を受けると、MFP100に対してゲスト用携帯端末2の端末情報を発信する。つまり、ホスト用携帯端末1から、ゲスト用携帯端末2の使用を一時的に許可するように申請する。
【0057】
ステップS309で、MFP100は、ゲスト用携帯端末2をゲスト使用者として一時的に利用できる携帯端末として記憶し、ステップS310で、ホスト用携帯端末1の次ステップ用の表示メニュー情報とゲスト用携帯端末2用の表示メニュー情報とをサーバ3に送信する。
【0058】
ステップS311で、サーバ3は、次ステップ用のメニュー情報を受信すると、メニューを次ステップに更新し、ホスト用携帯端末1に返信する。
【0059】
ステップS312で、ゲスト用携帯端末2は、ゲスト使用者の操作によりMFP100を撮影するとともに、位置情報取得手段2bにより取得した位置情報をサーバ3に発信する。
【0060】
ステップS313では、サーバ3は、受信した位置情報を基に、該当するMFP100の接続情報を抽出すると共に、抽出した接続情報およびゲスト用携帯端末2用の表示メニューをゲスト用携帯端末2に返信する。
【0061】
ステップS314で、ゲスト用携帯端末2は、前記接続情報を用いて、撮影されたMFP100に接続するとともに、ゲスト用携帯端末2用のメニューを表示部2Aに表示する。
【0062】
ゲスト使用者からの指示がゲスト用携帯端末2に入力されると、ゲスト使用者のゲスト用携帯端末2とMFP100がリモート接続され、ゲスト使用者が認証を受けることなくMFP100を使用することができる。
【0063】
図4(A)〜(C)は、サーバ3を介することなく携帯端末1、2をMFP100に接続する場合に、ホスト用携帯端末1の表示部1Aまたはゲスト用携帯端末2の表示部2Aに表示される画面の例を示す図である。
【0064】
図4(A)は、ゲスト用携帯端末2の情報をMFP100に発信する前に、ホスト用携帯端末1の表示部1Aに表示される画面D1を示す。この画面D1では、「通信中の端末2のゲストアカウントを作成するか否か」のメッセージと共に、ゲストアカウントの作成を指示するための「はい」ボタンYと、「いいえ」ボタンNが表示されている。「はい」ボタンYが押されると、ゲスト使用者に対して一時的な使用を許可するための申請が行われる。「いいえ」ボタンNが押されるとキャンセルされる。
【0065】
図4(B)は、MFP100がゲスト用携帯端末2の接続を許可した際にホスト用携帯端末1の表示部1Aに表示される画面D2を示す。この画面D2では、「通信中の端末2のゲストアカウントを作成した」ことを示すメッセージと共に、「OK」ボタンOが表示されている。
【0066】
図4(C)は、ゲスト使用者によるMFP100の使用が許可され、ゲスト用携帯端末2がMFP100に接続された際に、ゲスト用携帯端末2の表示部2Aに表示される画面D3を示す。この画面D3では、「通信中のMFP100で利用可能なゲストアカウントがあり、それを利用するか否か」を問うメッセージと共に、利用を選択するための「はい」ボタンYと、選択しない「いいえ」ボタンNが表示されている。
【0067】
図5(A)〜(C)は、サーバ3から接続情報を取得してMFP100に接続する場合に、ホスト用携帯端末1の表示部1Aまたはゲスト用携帯端末2の表示部2Aに表示される画面の例を示す図である。
【0068】
ホスト用携帯端末1およびゲスト用携帯端末2は、サーバ3から送信られてくるメニューを撮影中のMFP100と一緒に画面に表示し、使用者は、携帯端末1、2の画面に表示されるボタンを押下することにより、MFP100に内容を送信するようになっている。
【0069】
図5(A)は、ゲスト用携帯端末2の携帯情報をMFP100に発信する際に、ホスト用携帯端末1の表示部1Aに表示される画面D11を示する。この画面D11では、撮影したMFP100の画像と共に、「ゲストアカウントを作成できる」旨のメッセージが表示され、さらに、「ゲストアカウントを作成」のボタンAが表示されている。
【0070】
図5(B)は、MFP100がゲスト用携帯端末2の接続を許可した際に、ホスト用携帯端末1の表示部1Aに表示される画面D12を示す。この画面D12では、MFP100の画像と共に、「ゲストアカウントを許可した」旨のメッセージと「OK」ボタンBが表示されている。
【0071】
図5(C)は、ゲスト使用者によるMFP100の使用が許可され、ゲスト用携帯端末2がMFP100に接続された際に、ゲスト用携帯端末2の表示部2Aに表示される画面D13を示す。この画面では、MFPの画像と共に、「MFPをゲストアカウントとして利用できる」旨のメッセージが表示され、さらに、利用確認のための「利用する」ボタンCが表示されている。
【0072】
図6は、ゲスト用携帯端末2とMFP100がリモート接続された際に、ゲスト用携帯端末2の表示部2Aに表示される画面を示す図である。
【0073】
図6において、ゲスト用携帯端末2は、MFP100から送信られてくるパネル情報を受け取って表示部2Aに画面Dを表示する。この画面Dを介してリモートパネルのようにMFP100を操作することができる。
【0074】
図7は、MFP100が保持するホスト使用者のホストアカウントを管理するテ−ブルを示す図である。このテーブルはホスト使用者の使用権限を規定するものであり、例えば記憶部15に保持されている。
【0075】
「ID」とは、各ホスト使用者の通し番号を示し、使用者を一意に現すものである。
【0076】
「名前」とは、各ホスト使用者に関連付けられた便宜上の名前を示す文字列であり、ユ−ザが理解しやすいように関連付けられた文字列となっている。
【0077】
「携帯端末ID」とは、ホスト使用者に関連付けられた携帯端末ID(ホスト用携帯端末1のID)であり、使用者を認証する際に使用される。例えば「ID」が「002」のBさんという使用者に関連付けられた携帯端末IDは、「102」となっている。
【0078】
「枚数」とは、使用者が既に使用した紙面の枚数を示し、「上限」とは、使用者に割り当てられた使用可能な紙面の枚数を示し、いずれも課金情報として用いられる。例えば1枚のコピ−を実行すると「枚数」が1枚加算され、「枚数」が「上限」に達した場合は、使用者がMFP100を使用して紙面を印刷することができなくなる。
【0079】
「スキャン」「コピ−」「プリント」「FAX」はそれぞれ、スキャンによる画像の読み取り、コピ−(複写)、プリント(印刷)、FAX送信の各機能の使用権限情報、つまりこれらの機能の使用が許可されているかどうかを示す。例えば「ID」が「001」のAさんという使用者は、「コピ−」と「プリント」は許可されているが、「スキャン」と「FAX」は許可されていないことを示す。
【0080】
「BOX」は、使用者がアクセス許可されているフォルダ名を示す。例えば「ID」が「001」のAさんという使用者は、「共用」と「tmp」の名称のフォルダのみ、アクセスが許可され閲覧が可能であることが示されている。
【0081】
図8は、ゲスト使用者に一時的にMFP100の使用を許可する際に作成するゲストアカウントを管理するテ−ブルを示す図である。図7のテ−ブルと同様に、MFP100の記憶部15が記憶・保持している。
【0082】
「ID」とは、ゲストアカウントの通し番号を示し、アカウントを一意に現すものである。「ID」は、通常の使用者に割り当てられた「ID」とは重ならないように割り当てられる。
【0083】
「作成者ID」とは、ゲストアカウントを作成した通常使用者(ホスト使用者)のIDを示す。
【0084】
「携帯端末ID」とは、ゲスト使用者のアカウントに関連付けられた携帯端末ID、つまりゲスト用携帯端末2のIDである。
【0085】
「有効期限」とはゲストアカウントが利用できる期限を示す。図8では、日付が記載されているが、時間まで指定し期限を指定することも可能である。ゲストアカウントは、有効期限を過ぎると自動的に消去されるようになっている。
【0086】
「上限」とは、ゲストアカウントを使って使用できる紙面の上限枚数を示す。1枚のコピ−を実行すると「上限」の値が1つ減算され、「上限」の値が0に達した場合はゲスト使用者の使用が制限される。また、ゲストアカウントの「上限」の値が1つ減算される毎に、ホスト使用者のホストアカウントの「上限」の値も1つ減算される。つまり、ゲスト使用者の使用はホスト使用者の使用とみなされて、課金管理が行われる。
【0087】
「スキャン」「コピ−」「プリント」「ファックス(FAX)」はそれぞれ、スキャンによる画像の読み取り、コピ−(複写)、プリント(印刷)、FAXが送信が許可されているどうかを示す。
【0088】
「ボックス(BOX)」は、ゲスト使用者がアクセス許可されているフォルダ名を示す。例えば「ID」が「991」のゲスト使用者は、「共用」と「tmp」フォルダのみアクセス許可されていることを示す。
【0089】
なお、ゲストアカウントにおける「上限」の値、各機能の使用制限の内容、ボックスへのアクセス権限の有無等は、ホスト使用者のアカウントおける「上限」の値、各機能の使用制限の内容、ボックスへのアクセス権限の有無等と同じに設定しても良い。また、ホスト使用者によりホスト用携帯端末1を介して「上限」の値、各機能の使用制限の内容、ボックスへのアクセス権限の有無等が指示された場合は、MFP100はその指示を優先してゲストアカウントを設定する。
【0090】
図9(A)は、ホスト使用者の指示に基づいてゲストアカウントを設定する方法の一例として、ボックスへのアクセス権限の有無を設定する場合に、ホスト用携帯端末1に表示される画面D10の一例を示す。また、図9(B)は、ゲストアカウントでMFP100にリモ−トアクセスした際にゲスト用携帯端末2に表示される画面D20の一例である。
【0091】
図9(A)において、ホスト用携帯端末1は、MFP100からの情報に基づいて、ホスト使用者がアクセス許可されているボックスを表示する。その画面10には、例えば、複数のボックスと共に、ホスト使用者に、アクセス許可するボックスを選択させるためのメッセージが表示されている。
【0092】
ホスト使用者が、ゲストアカウントでアクセス許可するボックスを選択し、MFP100に送信する。ここでは、例えば、ボックスのうちで「共用」と「tmp」の名称のボックスが選択されている。
【0093】
MFP100は、その指示を受け、ゲストアカウント管理テ−ブルに登録する。
【0094】
ゲスト用携帯端末2は、アクセス許可情報を受けると、アクセス許可があるフォルダのみ選択できるように画面D20に表示し、アクセス許可がないものは選択できないようにグレイアウトして表示する。ここでは、ゲスト用携帯端末2の表示画面D20には、アクセスが許可されているボックス「共用」と「tmp」と共に、表示されたボックスを選択させるためのメッセージが表示されている。
【0095】
図10は、ホスト使用者がゲストアカウントを設定登録する際のMFP100の処理の流れを示すフロ−チャ−トである。
【0096】
ステップS1で、MFP100は、接続したホスト用携帯端末1のIDがホストアカウント管理テ−ブルに登録されているか否かを判断し、登録されていない場合には(ステップS1でNO)、ステップS7で、ゲストアカウントの「発行不可」をホスト用携帯端末1に通知したのち終了する。
【0097】
接続したホスト用携帯端末1のIDがホストアカウント管理テ−ブルに登録されている場合には(ステップS1でYES)、ステップS2で、ホスト使用者がホスト用携帯端末1に表示されるゲストアカウント作成画面(例えば図4)により、ゲストアカウント作成を実行し、それにより、MFP100は、図8に示したゲストアカウント管理テ−ブルに新しいユ−ザIDを登録する。
【0098】
さらに、ステップS3では、ホスト用携帯端末1から送られてきたゲスト用携帯端末2の端末情報としてのIDをゲストアカウント管理テ−ブルに登録し、ステップS4に進む。
【0099】
ステップS4では、ホスト使用者より使用期限・使用制限が指示されたか否かを判断し、ホスト使用者より使用期限・使用制限が指示されている場合には(ステップS4でYES)、ステップS5では、使用期限・使用制限情報をゲストアカウント管理テ−ブルに登録してステップS6に進む。
【0100】
ホスト使用者より使用期限・使用制限が指示されていない場合には(ステップS4でNO)、ステップS8で、ホスト使用者と同じ制限情報とデフォルトで設定されている期限情報をゲストアカウント管理テ−ブルに登録してから、ステップS6に進む。
【0101】
ステップS6では、MFP100は、上記ゲストアカウントの登録が完了すると、ゲストアカウントの発行をホスト用携帯端末1およびゲスト用携帯端末2に通知し、ホスト用携帯端末1およびゲスト用携帯端末2が、例えば図4(B)に示すゲストアカウント作成完了画面D2を表示し、処理が終了する。
【0102】
図11は、ゲスト使用者(ゲスト用携帯端末2)がMFP100を使用する際に、MFP100が行う処理の流れを示すフロ−チャ−トである。
【0103】
ステップS11で、MFP100はゲスト用携帯端末2から接続されると、ゲスト用携帯端末2のIDがゲストアカウント管理テ−ブルに登録されているか否かを判断し、ゲスト用携帯端末2のIDがゲストアカウント管理テ−ブルに登録されていない場合(ステップS11でNO)、ステップS16では、使用不可であることをゲスト用携帯端末2に通知し、処理を終了する。
【0104】
ゲスト用携帯端末2のIDがゲストアカウント管理テ−ブルに登録されている場合(ステップS11でYES)、ステップS12では、ゲストアカウント管理テ−ブルを参照して、使用できる機能情報をゲスト用携帯端末2に通知する。ゲスト用携帯端末2は、使用できる機能を画面に表示し、ゲスト利用者からの指示を受け付ける。
【0105】
ゲスト用携帯端末2を介してゲスト使用者からの指示があると、ステップS13で、MFP100はまずゲストアカウント終了指示か否かを判断し、ゲストアカウント終了指示であれば(ステップS13でYES)、ステップS14で、ゲストアカウント消去指示があるか否かを判断する。ゲストアカウント消去指示がある場合には(ステップS14でYES)、ステップS15で、ゲストアカウント管理テ−ブルからゲストアカウントを消去して、ゲストアカウント使用処理を終了する。
【0106】
ゲストアカウント終了指示がない場合には(ステップS13でNO)、ステップS17で、ゲストアカウントの使用制限範囲内か否かを判断し、ゲストアカウントの使用制限範囲外である場合には(ステップS17でNO)、ステップS20では、使用制限範囲外であることをゲスト用携帯端末2に通知し、ステップS13に戻ってゲスト使用者からの次の指示を待つ。
【0107】
ゲストアカウントの使用制限範囲内である場合(ステップS17でYES)、ステップS18で、ゲスト使用者に指示された処理を実施する。次いでステップS19では、紙を使用した場合は、ゲストアカウント管理テ−ブルの値の更新を行う。また、ゲストアカウント管理テ−ブルに登録されている作成者IDを基に、ホストアカウント管理テ−ブルのホスト使用者の課金情報も更新する。次いで、ステップS12に戻り、更新したゲストアカウント管理テ−ブルより使用できる機能をゲスト用携帯端末2に通知したのち、ステップS13でゲスト利用者の次指示を待つ。
【符号の説明】
【0108】
1 ホスト用携帯端末
1A 表示部
1a 通信部
1b 位置情報取得部
2 ゲスト用携帯端末
2A 表示部
2a 通信部
2b 位置情報取得部
3 サーバ
4 ネットワーク
11 演算処理部
12 印刷部
13 スキャナ部
16 位置情報取得部
31 記憶部
100 MFP

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ毎に認証を行う機能を備えた画像処理装置と、
前記画像処理装置の使用権限を有するユーザが所有する第1の携帯端末と、
前記画像処理装置の使用権限を有しないユーザが所有する第2の携帯端末と、
を備えた画像処理システムであって、
前記第1の携帯端末は、前記第2の携帯端末から該第2の携帯端末の情報を取得する端末情報取得手段と、前記端末情報取得手段により取得した第2の携帯端末の情報を、前記画像処理装置に送信する送信手段とを備え、
前記画像処理装置は、第1の携帯端末から送信された前記第2の携帯端末の情報に基づいて、第2の携帯端末のユーザに第2の携帯端末からの画像処理装置の使用を一時的に許可する使用許可手段を備えていることを特徴とする画像処理システム。
【請求項2】
前記画像処理装置を特定する情報と画像処理装置への接続情報を対応付けて記憶する記憶手段を有し、かつ前記第1及び第2の携帯端末からの問い合わせに対して画像処理装置への前記接続情報を返信するサーバを備え、
前記第1の携帯端末及び第2の携帯端末は、使用したい画像処理装置を特定する情報を前記サーバに送信してサーバから画像処理装置との前記接続情報を取得し、該接続情報に基づいて前記画像処理装置に接続する請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記画像処理装置は、ユーザの使用に対して課金管理を行う課金管理手段を備え、
前記第2の携帯端末を所有するユーザが画像処理装置を使用したときは、前記課金管理手段は、前記第1の携帯端末のユーザに対して課金を行う請求項1または2に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記画像処理装置は、第1の携帯端末からの指示により第2の携帯端末のユーザに対する使用権限を設定する設定手段を備え、画像処理装置の使用許可手段は、前記設定手段で設定された使用権限内で、第2の携帯端末のユーザに画像処理装置の使用を許可する請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理システム。
【請求項5】
前記画像処理装置は記憶手段を備えると共に、該記憶手段にはデータの記憶領域である1つまたは複数のボックスが形成され、
前記設定手段によって設定される使用権限は、前記ボックスに対するアクセス権限であり、
前記第2の携帯端末は、前記画像処理装置のボックスにアクセスする場合は、アクセスが許可されたボックスのみを表示手段に表示する請求項4に記載の画像処理システム。
【請求項6】
ユーザ毎に認証を行う認証手段と、
画像処理装置の使用権限を有するユーザが所有する第1の携帯端末から送信された、画像処理装置の使用権限を有しないユーザが所有する第2の携帯端末の情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した第2の携帯端末の情報に基づいて、第2の携帯端末のユーザに第2の携帯端末からの画像処理装置の使用を一時的に許可する使用許可手段と、
を備えていることを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
ユーザの使用に対して課金管理を行う課金管理手段を備え、
前記第2の携帯端末のユーザが画像処理装置を使用したときは、前記課金管理手段は、前記第1の携帯端末のユーザに対して課金を行う請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
第1の携帯端末からの指示により第2の携帯端末のユーザに対する使用権限を設定する設定手段を備え、前記使用許可手段は、前記設定手段で設定された使用権限内で、第2の携帯端末のユーザに画像処理装置の使用を許可する請求項6または7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
記憶手段を備えると共に、該記憶手段にはデータの記憶領域である1つまたは複数のボックスが形成され、
前記第1の携帯端末のユーザによって設定される使用権限は、前記ボックスに対するアクセス権限である請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
ユーザ毎に認証を行う認証ステップと、
画像処理装置の使用権限を有するユーザが所有する第1の携帯端末から送信された、画像処理装置の使用権限を有しないユーザが所有する第2の携帯端末の情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて受信した第2の携帯端末の情報に基づいて、第2の携帯端末を所有するユーザに第2の携帯端末からの画像処理装置の使用を一時的に許可する使用許可ステップと、
を画像処理装置のコンピュータに実行させるための使用許可制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−82142(P2013−82142A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224157(P2011−224157)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】