説明

画像処理システムおよび画像処理方法

【課題】情報処理装置から認証処理を必要とする画像処理を画像処理装置で実行させるに際し、その画像処理のプレビュー表示時に、認証処理の成功/失敗の確認を可能にする。
【解決手段】情報処理装置1は、画像処理装置2での画像処理後の状態を示すプレビュー画像を生成して表示させるプレビュー表示制御部10bと、被認証情報11aを入力する制御部10aおよびユーザI/F12と、プレビュー表示させる場合、入力された被認証情報11aを通信部13で画像処理装置2へ送信する制御部10cと、画像処理装置2から認証結果を通信部13で受信する制御部10dと、受信した認証結果をプレビュー画像の表示ウィンドウに表示させる結果表示制御部10eとを有する。画像処理装置2は、認証情報21aを元に被認証情報11aを認証して認証結果を返信すると共に、認証可の場合にのみ情報処理装置1からの要求に基づく画像処理を許可する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置と情報処理装置とが接続された画像処理システム、およびそのシステムを用いた画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、アプリケーションプログラム(単に、アプリケーションと言う)には、情報処理装置からドキュメントの印刷を行う際に、予め印刷結果を確認するための「印刷プレビュー」機能を持つものがある。しかしながら、このアプリケーションにおける印刷プレビューは、割付(集約、N−Up、N in 1とも言う)、拡大、縮小等、プリンタドライバ側で行う処理が反映されていない場合があり、その場合には、実際の印刷出力と異なるイメージが表示されてしまう。
【0003】
このような問題を解決するために、近年、ドキュメントを印刷する前に、画面上で印刷結果のプレビューを確認しながら、割付等の設定を行うことができるプレビューアプリケーションが広まりつつある。このプレビューアプリケーションでは、各アプリケーションから印刷するドキュメントについて、対応する仮想プリンタドライバで印刷時のイメージを作成し、そのイメージを元にプレビュー表示を行う。ユーザは、このようにして表示されたプレビュー画像で印刷結果を確認しながら、割付やページ順の入れ替え、削除等の印刷設定を行うことができる。
【0004】
また、近年、印刷機能を使用するユーザを制限するために、印刷を行う際に被認証情報の入力を求める認証機能を持った印刷処理システムが広まっている。例えば、特許文献1には、プリントデータに含まれるユーザIDによって、印刷を許可されたユーザか否かを判断して、特定のユーザのみ印刷を許可するシステムが開示されている。また、被認証情報として、ユーザIDだけでなくパスワード等の入力も必要とする印刷処理システムも流通している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−150355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、印刷要求の発行後にユーザIDで印刷可能か否かが判明するため、印刷不可と判断された後に再度印刷要求するためには、別のユーザIDで印刷要求を発行し直すか、ネットワーク上の別の印刷装置に対して同じユーザIDで印刷要求を発行し直す必要がある。同様に、被認証情報としてユーザIDおよびパスワードを入力する場合でも、印刷不可と判断されるのは印刷要求発行後であるため、再印刷を行うには、再度、ユーザIDおよびパスワードを入力して印刷要求操作を行う必要がある。
【0007】
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、情報処理装置から認証処理を必要とする画像処理を画像処理装置で実行させるに際し、その画像処理のプレビュー表示時に、認証処理の成功/失敗を確認できるようにした画像処理システムおよび画像処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、情報処理装置と、該情報処理装置に接続された画像処理装置とを備えた画像処理システムであって、前記情報処理装置は、表示部と、前記画像処理装置での画像処理後の状態を示すプレビュー画像を生成し、前記表示部に表示させるプレビュー表示制御部と、被認証情報を入力する被認証情報入力部と、前記プレビュー表示制御部でプレビュー表示させる場合、前記被認証情報入力部で入力された被認証情報を前記画像処理装置へ送信する被認証情報送信部と、前記画像処理装置から認証結果を受信する認証結果受信部と、該認証結果受信部で受信した認証結果を、前記表示部における前記プレビュー画像の表示ウィンドウに表示させる結果表示制御部とを有し、前記画像処理装置は、認証情報を元に、前記情報処理装置から受信した被認証情報を認証し、認証結果を前記情報処理装置に返信すると共に、認証可の場合にのみ前記情報処理装置からの要求に基づく画像処理を許可することを特徴としたものである。
【0009】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記画像処理装置は、前記情報処理装置から送信された印刷データの印刷を行う印刷部を有し、前記被認証情報とは、前記印刷部での印刷を許可するために必要な認証を行うための情報であることを特徴としたものである。
【0010】
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記画像処理装置は、前記情報処理装置から送信されたデータを保存するデータ保存部を有し、前記被認証情報とは、前記データ保存部での保存を許可するために必要な認証を行うための情報であることを特徴としたものである。
【0011】
第4の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記画像処理装置は、前記情報処理装置から送信された印刷データの印刷を行う印刷部を有し、前記被認証情報送信部は、前記被認証情報入力部で入力された被認証情報を含み印刷データを含まない空の印刷ジョブを送信することを特徴としたものである。
【0012】
第5の技術手段は、第1〜第4のいずれかの技術手段において、前記結果表示制御部は、前記画像処理装置からの認証結果の受信待ち状態のときは、認証中である旨を前記表示ウィンドウに表示させることを特徴としたものである。
【0013】
第6の技術手段は、第1〜第5のいずれかの技術手段において、前記結果表示制御部は、認証不可である旨を前記表示ウィンドウに表示させる場合には、前記被認証情報を修正するための画面を前記表示部に表示させることを特徴としたものである。
【0014】
第7の技術手段は、第1〜第6のいずれかの技術手段において、前記結果表示制御部は、認証可である旨を前記表示ウィンドウに表示させる場合には、前記画像処理の実行ボタンも前記表示ウィンドウに表示させ、認証不可である旨を前記表示ウィンドウに表示させる場合には、前記実行ボタンを非表示にするか、若しくは選択不可能な状態で表示させることを特徴としたものである。
【0015】
第8の技術手段は、情報処理装置と該情報処理装置に接続された画像処理装置とを用いた画像処理方法であって、前記情報処理装置が、ユーザ操作に基づき被認証情報を入力する入力ステップと、前記情報処理装置が、前記画像処理装置での画像処理後の状態を示すプレビュー画像を表示させる場合に、前記入力ステップで入力された被認証情報を前記画像処理装置へ送信する送信ステップと、前記画像処理装置が、前記送信ステップで送信された被認証情報を受信する受信ステップと、前記画像処理装置が、認証情報を元に、前記受信ステップで受信した被認証情報の可否を判定する判定ステップと、前記画像処理装置が、前記判定ステップでの判定の結果が認証可であった場合にのみ前記情報処理装置からの要求に基づく画像処理を許可するステップと、前記画像処理装置が、前記判定ステップで判定された認証結果を前記情報処理装置へ送信する結果送信ステップと、前記情報処理装置が、前記結果送信ステップで送信された認証結果を受信する結果受信ステップと、前記情報処理装置が、前記プレビュー画像を生成し表示するステップと、前記情報処理装置が、前記結果受信ステップで受信した認証結果を、前記プレビュー画像の表示ウィンドウに表示させる結果表示ステップと、を含むことを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、情報処理装置から認証処理を必要とする画像処理を画像処理装置で実行させるに際し、その画像処理のプレビュー表示時に、認証処理の成功/失敗を確認できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る画像処理システムの一構成例を示す図である。
【図2】図1の画像処理システムにおける各装置の内部構成の例を示すブロック図である。
【図3】図2の情報処理装置におけるユーザI/Fの画面の例を示す図である。
【図4】図2の情報処理装置における情報送信制御部で送信される送信データの例を示す図である。
【図5】図2の情報処理装置における結果受信制御部で受信される認証結果データの例を示す図である。
【図6】図2の情報処理装置におけるプレビュー表示制御部および結果表示制御部により表示されるユーザI/Fの画面の例を示す図である。
【図7】図2の画像処理装置における記憶部に記憶された認証情報の例を示す図である。
【図8】図2の情報処理装置から送信された送信データであって、画像処理装置における情報判定部で判定される被認証情報の例を示す図である。
【図9】図2の情報処理装置で印刷プレビューを表示する処理の一例を説明するためのフロー図である。
【図10】図2の画像処理装置で被認証情報を受信した際の処理の一例を説明するためのフロー図である。
【図11】図2の情報処理装置で認証結果を受領した際の処理の一例を説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明に係る画像処理システムの一構成例を示す図で、図2は、図1の画像処理システムにおける各装置の内部構成の例を示すブロック図である。本発明に係る画像処理システムは、図1で例示するように、情報処理装置1と画像処理装置2が、LAN(Local Area Network)等のネットワーク3を介して、相互に接続されている。
【0019】
情報処理装置1は、画像処理装置2に対して印刷や画像保存等の画像処理を要求することが可能となっており、画像処理の対象は情報処理装置1に組み込まれたアプリケーションで開かれているファイルである。アプリケーションとしては文書編集アプリケーションや画像編集アプリケーションなど様々なものが適用できる。情報処理装置1は、汎用のPCで例示できる。また、画像処理装置2は画像処理を行うために認証が必要な装置とする。画像処理装置2は、印刷装置、画像データを保存する保存装置、ファクシミリ装置、印刷および保存などの複数の機能を兼ね備えた複合機などで例示できる。なお、本発明に係る画像処理システムに含まれる情報処理装置1と画像処理装置2の台数は共に制限されるものではなく、またそれらの台数の比率も1対1に限ったものではない。
【0020】
まず、情報処理装置1について説明する。情報処理装置1は、図2のように、制御部10、記憶部11、ユーザI/F12、および通信部13を備える。制御部10は、情報入力制御部10a、プレビュー表示制御部10b、情報送信制御部10c、結果受信制御部10d、および結果表示制御部10eを備える。制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などで構成される。この構成の場合、各部10a〜10eは、それぞれが実行すべき制御をCPUに実行させるためのプログラムをROMに格納しておくことで実現できる。
【0021】
記憶部11は、ハードディスクやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)などの記憶装置で構成され、被認証情報11aを記憶するために設けられている。画像処理装置2用のドライバや上述したアプリケーションも記憶部11に記憶されている。これらは上記ROMに格納されるなどしてもよい。
【0022】
ユーザI/F12は、ユーザが画像処理の設定、画像処理の指示、プレビューの指示、後述の被認証情報11aの入力などを行うためのインターフェースである。画像処理としては、印刷やデータ保存などが挙げられる。ユーザI/F12は、ポインティングデバイスやキーボード等の入力装置、液晶パネル等の表示装置、並びに、表示装置に表示するためのGUI(Graphical User Interface)などで主に構成される。表示装置は、本発明の情報処理装置における表示部を構成する。GUIやそれを利用するための基本プログラムは、制御部10のROMなどに読み出し可能に格納しておけばよい。通信部13は、NIC(Network Interface Card)等で構成され、ネットワーク3を介して画像処理装置2との通信を可能に接続する。
【0023】
制御部10の制御について、図3〜図6を併せて参照しながら説明する。図3は、図2の情報処理装置におけるユーザI/Fの画面の例を示す図、図4は、図2の情報処理装置における情報送信制御部で送信される送信データの例を示す図である。また、図5は、図2の情報処理装置における結果受信制御部で受信される認証結果データの例を示す図、図6は、図2の情報処理装置におけるプレビュー表示制御部および結果表示制御部により表示されるユーザI/Fの画面の例を示す図である。
【0024】
情報入力制御部10aは、少なくとも画像処理の実行前に、ユーザI/F12を介してユーザ入力された被認証情報11aを処理し、記憶部11に記憶させるための制御を行う。例えば、図3(A)に示すユーザI/F画面(GUI画像)31では、画像処理装置2で印刷を実行するために必要な被認証情報11aとして、ユーザ名とパスワードがそれぞれ入力欄31a,31bに入力可能となっている。図3(B)に示すGUI画像32では、画像処理装置2に画像データ(例えば印刷ジョブ)を保存するために必要な被認証情報11aとして、フォルダ名とパスワードがそれぞれ入力欄32a,32bに入力可能となっている。なお、OKボタン31c,32cはそれぞれ入力された情報を承認して記憶部11に記憶し、GUI画像31,32を閉じるための操作ボタンである。キャンセルボタン31d,32dはそれぞれ入力された情報を破棄しGUI画像31,32を閉じるための操作ボタンである。
【0025】
記憶部11に記憶された被認証情報11aは、基本的にその時点で、後述の情報送信制御部10cにより画像処理装置2に送信される。以上、情報入力制御部10a、ユーザI/F12、および記憶部11は、本発明の情報処理装置における被認証情報入力部の構成例である。
【0026】
プレビュー表示制御部10bは、画像処理対象のデータファイルを制御部10に組み込まれたドライバに渡してそのドライバによりプレビュー画像を生成し、表示装置に表示させる。ここでドライバとは、上述した画像処理装置2用のドライバ、若しくは画像処理を行うファイルを開くためのアプリケーションに組み込まれた画像処理装置2についての仮想ドライバを指す。プレビュー画像は、処理対象のデータ、例えばアプリケーションで開いたファイルについて、画像処理装置2での画像処理後の状態を画像処理前に示すための画像である。画像処理としては、画像処理装置2に印刷部が具備されていれば印刷処理を選択することができ、画像処理装置2にデータ保存部が具備されていれば画像データ保存処理を選択することができる。印刷部とは、本発明のある実施形態において画像処理装置に設けられた部分で、情報処理装置1から送信された印刷データの印刷を行うユニットである。データ保存部とは、本発明のある実施形態において画像処理装置に設けられた部分で、情報処理装置1から送信されたデータ(例えば印刷ジョブ)を保存する記憶装置(後述の記憶部21等)やその制御を行う部分である。他種の画像処理についても同様である。
【0027】
どの画像処理を行うかは基本的にファイルを開いた状態のアプリケーションにおいて、ユーザI/F12を用いたユーザ操作により選択されることになる。ここで、画像処理が選択された後にそのプレビュー表示の操作を受け付けるようにしておけば、画像処理の選択によりプレビュー画像がどの画像処理後の画像として生成するかも決まる。代わりに、ファイルを開いた状態のアプリケーションにおいて、画像処理毎のプレビューボタンをユーザ選択可能にユーザI/F12の表示装置に表示してもよい。
【0028】
情報送信制御部10cは、プレビュー表示制御部10bでプレビュー表示を実行させる場合、ユーザI/F12で入力された被認証情報11aを送信データにし、通信部13を制御して画像処理装置2へ送信する。ここで、被認証情報11aは、プレビュー表示を行う操作がなされたときに、基本的にプレビュー表示を実行する前に送信されるが、プレビュー表示を行った直後に送信を実行しても、送信前にユーザが画像処理を実行する操作が可能でないタイミングであればよい。
【0029】
画像処理が印刷処理である場合で説明する。図4(B)で例示する送信データ42は通常の印刷時に送信する印刷ジョブのデータの例であり、図4(A)で例示する送信データ41はその送信データ42から印刷データを削除したデータに相当する。送信データ41には、認証に必要なユーザ名およびパスワードと、認証結果を受信する情報処理装置1のIPアドレス(つまり、印刷ジョブを発行する情報処理装置1自身のIPアドレス)とだけが設定されている。このように、画像処理装置2が印刷部を有する場合、入力された被認証情報11aを含み印刷データのない空の印刷ジョブを送信することが好ましい。これにより、後述する画像処理装置2では、通常の印刷ジョブを送信した場合と同じ方法で認証を行って認証結果を情報処理装置1のIPアドレスに送信することができる。以上、情報送信制御部10cおよび通信部13は、本発明の情報処理装置における被認証情報送信部の構成例である。
【0030】
結果受信制御部10dは、被認証情報11aの送信に対する応答として通信部13を介して認証結果を受信する制御を行う。例えば、図5(A)で例示する認証結果データ51は、ジョブ1に対して認証した結果、「認証OK」であったことを示している。一方で、図5(B)で例示する認証結果データ52は、ジョブ2に対して認証した結果、「認証NG」であったことを示している。以上、結果受信制御部10dおよび通信部13は、本発明の情報処理装置における認証結果受信部の構成例である。
【0031】
結果表示制御部10eは、ユーザI/F12における表示装置に受信した認証結果を表示する。その際、プレビュー画像の表示ウィンドウ上に認証結果を表示する。例えば、図6(A)で例示するGUI画像61は、図5(A)の認証結果データ51を受信した際の印刷プレビューウィンドウ上の表示の一例である。印刷プレビュー画像61aを表示するウィンドウであるGUI画像61上に「認証OK」の情報61dが表示されるため、ユーザは現在入力した認証情報を修正する必要がないことがわかる。GUI画像61には、両面横綴じに設定を行う両面横綴じボタン61bや2−UP印刷に設定する2−UPボタン61cなどの各種設定ボタンも選択可能に表示されている。
【0032】
さらに、GUI画像61には、印刷を実行する印刷ボタン61e、および印刷を行わずにGUI画像61を閉じるキャンセルボタン61fも選択可能に表示されている。プレビューの段階で認証が完了しているため、ユーザは印刷ボタン61eをこの時点で選択することで、図4の送信データ42のデータを送信して認証の失敗なく(再度の被認証情報の入力を必要とせず)、印刷を実行することができる。
【0033】
一方、図6(B)で例示するGUI画像62は、図5(B)の認証結果データ52を受信した際の印刷プレビューウィンドウ上の表示の一例である。印刷プレビュー画像62a(印刷プレビュー画像61aと同じ画像)上に「認証NG」の情報62dが表示されるため、ユーザは現在入力した認証情報を修正する必要があることがわかる。そこで、「認証NG」の情報62dの表示領域を選択した際には、再度図3のGUI画像31(画像処理がデータ保存であればGUI画像32)を表示し、再度認証情報の入力を促し、再度画像処理装置2に認証情報の送信、認証、認証結果の受信・表示を行ってもよい。このように、結果表示制御部10eは、認証不可である旨を表示ウィンドウに表示させる場合には、被認証情報11aを修正するための画面を表示部(プレビュー画像の表示ウィンドウ上に限らない)に表示させることが好ましい。これにより、印刷または保存などの画像処理の実行を要求する前に再度、正しい被認証情報11aの入力の機会をユーザに与えることができる。
【0034】
また、GUI画像62のように認証NGの場合は、印刷ボタン62eとして例示するように選択不可の状態、例えばグレーアウトすることにより、印刷を禁止してもよい。なお、GUI画像62でもボタン61b,61c,61fと同等のボタン62b,62c,62fを選択可能に表示しておくとよい。
【0035】
図6(A)および図6(B)で説明したように、結果表示制御部10eは、認証可である旨を表示ウィンドウに表示させる場合には、画像処理の実行ボタンも表示ウィンドウに表示させ、認証不可である旨を表示ウィンドウに表示させる場合には、上記実行ボタンを非表示にするか、若しくは選択不可能な状態で表示させることが好ましい。これにより、認証不可と表示させた場合に、プレビューからの画像処理の実行(例えば印刷プレビューからの印刷実行)を禁止することができる。
【0036】
図6(C)で例示するGUI画像63は、画像処理装置2に被認証情報11aの送信データを送信し、画像処理装置2から認証結果を待っている状態のときに表示される画面の一例である。GUI画像63では、印刷プレビュー画像63a(印刷プレビュー画像61aと同じ画像)と共に、「認証中」の情報63dを表示しているため、ユーザは認証が終了するまで、印刷実行を待機することができる。なお、GUI画像63でもボタン62b,62c,62e,62fと同等のボタン63b,63c,63e,63fを選択可能に表示しておくとよい。このように、結果表示制御部10eは、画像処理装置2からの認証結果の受信待ち状態のときは、認証中である旨を表示ウィンドウに表示させることが好ましい。
【0037】
また、上述したように、被認証情報11aは少なくとも画像処理が実行される前に入力する必要がある。この点について補足する。被認証情報11aの入力を促すタイミングとしては、プレビュー画像を表示するユーザ操作の受け付け毎であってもよい。この場合、最低限、ユーザI/F12から入力された被認証情報11aは画像処理装置2に送信されるまで一時的に格納できればよいため、記憶部11は上記RAMで構成することもできる。一方で、上記タイミングとしては、そのアプリケーションで最初にプレビュー表示のユーザ操作を受けたときだけにしてもよく、同じアプリケーションからの再度のプレビュー表示指示に対しては記憶部11に記憶された被認証情報11aを読み出すようにすればよい。若しくは、被認証情報11aとして、情報処理装置1を使用するための被認証情報自体を用いてもよく、その場合には情報処理装置1へのログイン時に記憶部11に記憶しておき、それをプレビュー表示のユーザ操作を受けたときに読み出して画像処理装置2へ送信すればよい。
【0038】
次に、画像処理装置2について説明する。画像処理装置2は、内部に記憶された認証情報21aを元に、情報処理装置1から受信した被認証情報11aを認証し、認証結果を情報処理装置1に返信すると共に、認証可の場合にのみ情報処理装置1からの要求に基づく画像処理を許可する。ここで、認証情報21aは、画像処理装置2に接続されたサーバ等に記憶されていてもよい。
【0039】
図2の例で具体的に説明する。画像処理装置2は、制御部20、記憶部21、ユーザI/F22、および通信部23を備える。無論、画像処理装置2は、例えば上述した印刷部やデータ保存部など、画像処理装置2のもつ機能である画像処理を実行する画像処理部を1または複数具備している。
【0040】
制御部20は、情報受信制御部20a、情報判定部20b、および結果送信制御部20cを備える。制御部20は、例えばCPU、RAM、ROMなどや、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成される。前者の構成の場合、各部20a〜20cは、それぞれが実行すべき制御をCPUに実行させるためのプログラムをROMに格納しておくことで実現でき、後者の構成の場合、各部20a〜20cの機能が回路として組み込まれる。
【0041】
記憶部21は、ハードディスクやEEPROMなどの記憶装置で構成され、画像処理装置2を使用可能なユーザに関する認証情報21aを記憶するために設けられている。認証情報21aは管理者が用いる情報処理装置1から登録設定できるものとする。ユーザI/F22は、画像処理装置2の本体で画像処理を実行させる操作や各種設定を行うための表示パネルおよび操作部などで構成される。通信部23は、NIC等で構成され、ネットワーク3を介して情報処理装置1との通信を可能に接続する。
【0042】
制御部20の制御について、図7および図8を併せて参照しながら説明する。図7は、図2の画像処理装置における記憶部に記憶された認証情報の例を示す図、図8は、図2の情報処理装置から送信された送信データであって、画像処理装置における情報判定部で判定される被認証情報の例を示す図である。
【0043】
情報受信制御部20aは、通信部23を介して情報処理装置1から図4で例示したような送信データ(被認証情報11aを含む)を受信する制御を行う。情報受信制御部20aおよび通信部23により被認証情報受信部を構成している。また、情報判定部20bは、記憶部21で記憶された認証情報21aを元に、情報処理装置1から受信した被認証情報の可否(正否)を判定する被認証情報判定部(認証部)である。
【0044】
例えば、図7で例示する認証情報71は、User1からUser100までのユーザIDが画像処理装置2に登録されたものであり、それぞれ印刷するために必要なパスワードが関連付けて設定されている。そして、送信データとして、図8(A)で例示する送信データ81を受信した場合、受信した送信データ81に含まれる被認証情報(ユーザ名が「User1」、パスワードが「aaaaa」)と図7の認証情報71と比較を行い、合致しているため、認証OKと判定する。また、図8(B)で例示する送信データ82を受信した場合、受信した送信データ82に含まれる被認証情報(ユーザ名が「User1」、パスワードが「aaaab」)と図7の認証情報71と比較を行い、合致していないため、認証NGと判定する。
【0045】
また、制御部20は、上述した画像処理部に対して画像処理の制御も行う。この制御には、認証可の場合にのみ情報処理装置1からの要求に基づく画像処理を許可する制御も含まれる。なお、プレビュー表示せずにいきなり画像処理するような操作が情報処理装置1でなされ、そのような要求が画像処理装置2になされた場合にも、画像処理装置2は、通常通り情報処理装置1からの被認証情報11aにより認証処理を実行し、成功した場合のみ画像処理を実行することになる。
【0046】
また、上述した例で説明したように、画像処理装置2が印刷部を有する場合、被認証情報11aは(無論、認証情報21aも)、印刷部での印刷を許可するために必要な認証を行うための情報とすることができる。このとき、情報判定部20bでは、受信した被認証情報11aで印刷可能と判断された場合は認証可と判定し、印刷不可と判断された場合は認証不可と判定する。また、上述した例で説明したように、画像処理装置2がデータ保存部を有する場合、被認証情報11aは(無論、認証情報21aも)、データ保存部での保存を許可するために必要な認証を行うための情報とすることができる。このとき、情報判定部20bでは、受信した被認証情報11aで画像処理装置2に保存可能と判断された場合は認証可と判定し、保存不可と判断された場合は認証不可と判定する。
【0047】
また、例えば画像処理装置2に印刷部とデータ保存部とが双方具備されている場合には、印刷許可のための被認証情報および認証情報と、データ保存許可のための被認証情報および認証情報とは、共通であってもよいし、別々の情報であってもよい。他の種類の画像処理の組み合わせについても同様である。
【0048】
結果送信制御部20cは、通信部23を介して、情報判定部20bによって判定された認証結果を情報処理装置1に送信する制御を行う。結果送信制御部20cおよび通信部23により認証結果送信部を構成している。例えば、図7の認証情報71が記憶されており且つ、図8(A),図8(B)に示すような被認証情報を含む送信データ81,82を受信した場合、それぞれ図5(A),図5(B)に示す認証結果データ51,52を情報処理装置1に送信する。
【0049】
次に、図9〜図11を参照して、上述した構成の画像処理システムにおける処理の一例を説明する。図9は、図2の情報処理装置で印刷プレビューを表示する処理の一例を説明するためのフロー図、図10は、図2の画像処理装置で被認証情報を受信した際の処理の一例を説明するためのフロー図、図11は、図2の情報処理装置で認証結果を受領した際の処理の一例を説明するためのフロー図である。
【0050】
ユーザI/F12で印刷プレビューの表示が指示されたときの情報処理装置1の処理例について、図9を参照しながら説明する。まず、情報処理装置1は、プレビュー表示の指示により、プレビュー表示制御部10bがプレビュー表示する画像の生成を行う(ステップS1)。次に情報送信制御部10cが、図4(A)で例示した印刷データ無し印刷ジョブのような、画像処理装置2に被認証情報11aを送信するための送信データ(認証用データ)の生成を行い(ステップS2)、通信部13を介して画像処理装置2にステップS2で生成した送信データの送信を行う(ステップS3)。
【0051】
その後、結果表示制御部10eが、応答として結果受信制御部10dが通信部13を介して受信した認証結果を示す画像をプレビュー表示制御部10bに渡して合成を依頼し、プレビュー表示制御部10bがステップS1で生成したプレビュー画像との合成を行い、印刷プレビューウィンドウとして表示を行う(ステップS4)。その際、上述したように、結果表示制御部10eでは、画像処理装置2から認証結果を受信するまで「認証中」と表示してもよい。なお、この例では、ステップS1〜S3の処理を順次処理する処理シーケンスとなっているが、プレビュー画像の生成と被認証情報の生成・送信は並列に処理する処理シーケンスとしてもよい。
【0052】
情報処理装置1から被認証情報11aを含むデータを受信したときの画像処理装置2の処理例について、図10を参照しながら説明する。まず、画像処理装置2は、このようなデータを受信したとき、受信したデータから被認証情報11aの抽出を行う(ステップS11)。例えば、図4(A)の送信データを受信した場合、認証に必要なユーザ名・パスワードの情報のみの抽出を行う。次に、情報判定部20bは、記憶部21に記憶されている図7で例示したような認証情報71または認証情報72(認証情報21a)を読み込み(ステップS12)、ステップS11で抽出した被認証情報11aとの比較を行う(ステップS13)。
【0053】
一致した場合、情報判定部20bが認証OKと判定し(ステップS14)、結果送信制御部20cが認証OKの認証結果を示す送信データの生成を行う(ステップS15)。一致しなかった場合は、情報判定部20bが認証NGと判定し(ステップS16)、結果送信制御部20cが認証NGの認証結果を示す送信データの生成を行う(ステップS17)。最後に、結果送信制御部20cが、ステップS15またはステップS17で生成した送信データを、通信部23を介して情報処理装置1へ送信する(ステップS18)。
【0054】
画像処理装置2から認証結果を含むデータを受信したときの情報処理装置1の処理例について、図11を参照しながら説明する。まず、情報処理装置1は、このようなデータを受信したとき、受信したデータから認証結果の抽出を行う(ステップS21)。例えば、図5(A)の認証結果データ51を受信した場合、認証結果の表示に必要な「認証結果:OK」の情報のみの抽出を行う。次に、認証結果がOKか否かの判定を行い(ステップS22)、認証OKの場合は、プレビュー上に「認証OK」を表示し、図6(B),図6(C)のように印刷ボタン62e,63eをグレーアウトしている場合には、図6(A)の印刷ボタン61eのようにアクティブにし、印刷可能な状態にする(ステップS23)。ステップS22で認証NGの場合は、図6(B)のように、プレビュー上に「認証NG」を表示し、印刷ボタン62eのように印刷ボタンをグレーアウトする。
【0055】
以上、本発明によれば、情報処理装置1から認証処理を必要とする画像処理を画像処理装置2で実行させるに際し、その画像処理のプレビュー画像(画像処理のドライバまたはその仮想ドライバにより設定内容を反映したプレビュー画像)の表示時に、つまり画像処理を実際に要求する前に、認証処理の成功/失敗を確認できるようになる。従って、画像処理要求時に再度、認証が失敗となる可能性が通信エラーを除いてなくなり、被認証情報の再入力も必要なくなる。なお、以上の例では、被認証情報や認証情報として、ユーザIDとパスワードとで例示したが、これに限らず、単にユーザID等のユーザ特定情報だけを採用してもよい。
【0056】
また、画像処理システムでの処理として画像処理方法を説明したように、本発明は、情報処理装置1とそれに接続された画像処理装置2とを用いた画像処理方法としての形態も採用できる。
【0057】
本発明に係る画像処理方法は、図1の構成例で説明すると、情報処理装置1が、ユーザ操作に基づき被認証情報を入力する入力ステップと、情報処理装置1が、画像処理装置2での画像処理後の状態を示すプレビュー画像を表示させる場合に、入力ステップで入力された被認証情報を画像処理装置2へ送信する送信ステップとを含む。さらに、この画像処理方法は、画像処理装置2が、送信ステップで送信された被認証情報を受信する受信ステップと、画像処理装置2が、内部に記憶された認証情報を元に、受信ステップで受信した被認証情報の可否を判定する判定ステップと、画像処理装置2が、判定ステップでの判定の結果が認証可であった場合にのみ情報処理装置1からの要求に基づく画像処理を許可するステップと、画像処理装置2が、判定ステップで判定された認証結果を情報処理装置1へ送信する結果送信ステップと、情報処理装置1が、結果送信ステップで送信された認証結果を受信する結果受信ステップとを含む。
【0058】
さらに、この画像処理方法は、情報処理装置1が、プレビュー画像を生成し表示するステップと、情報処理装置1が、結果受信ステップで受信した認証結果をプレビュー画像の表示ウィンドウに表示させる結果表示ステップとを含む。その他の応用については、情報処理装置1および画像処理装置2における処理として説明したものと同様であり、その説明を省略する。
【符号の説明】
【0059】
1…情報処理装置、2…画像処理装置、3…ネットワーク、10…情報処理装置の制御部、11…情報処理装置の記憶部、12…情報処理装置のユーザI/F、13…情報処理装置の通信部、10a…情報入力制御部、10b…プレビュー表示制御部、10c…情報送信制御部、10d…結果受信制御部、10e…結果表示制御部、20…画像処理装置の制御部、21…画像処理装置の記憶部、22…画像処理装置のユーザI/F、23…画像処理装置の通信部、20a…情報受信制御部、20b…情報判定部、20c…結果送信制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と、該情報処理装置に接続された画像処理装置とを備えた画像処理システムであって、
前記情報処理装置は、表示部と、前記画像処理装置での画像処理後の状態を示すプレビュー画像を生成し、前記表示部に表示させるプレビュー表示制御部と、被認証情報を入力する被認証情報入力部と、前記プレビュー表示制御部でプレビュー表示させる場合、前記被認証情報入力部で入力された被認証情報を前記画像処理装置へ送信する被認証情報送信部と、前記画像処理装置から認証結果を受信する認証結果受信部と、該認証結果受信部で受信した認証結果を、前記表示部における前記プレビュー画像の表示ウィンドウに表示させる結果表示制御部とを有し、
前記画像処理装置は、認証情報を元に、前記情報処理装置から受信した被認証情報を認証し、認証結果を前記情報処理装置に返信すると共に、認証可の場合にのみ前記情報処理装置からの要求に基づく画像処理を許可することを特徴とする画像処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は、前記情報処理装置から送信された印刷データの印刷を行う印刷部を有し、
前記被認証情報とは、前記印刷部での印刷を許可するために必要な認証を行うための情報であることを特徴とする画像処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は、前記情報処理装置から送信されたデータを保存するデータ保存部を有し、
前記被認証情報とは、前記データ保存部での保存を許可するために必要な認証を行うための情報であることを特徴とする画像処理システム。
【請求項4】
請求項1または2に記載の画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は、前記情報処理装置から送信された印刷データの印刷を行う印刷部を有し、
前記被認証情報送信部は、前記被認証情報入力部で入力された被認証情報を含み印刷データを含まない空の印刷ジョブを送信することを特徴とする画像処理システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理システムにおいて、前記結果表示制御部は、前記画像処理装置からの認証結果の受信待ち状態のときは、認証中である旨を前記表示ウィンドウに表示させることを特徴とする画像処理システム。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理システムにおいて、前記結果表示制御部は、認証不可である旨を前記表示ウィンドウに表示させる場合には、前記被認証情報を修正するための画面を前記表示部に表示させることを特徴とする画像処理システム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理システムにおいて、前記結果表示制御部は、認証可である旨を前記表示ウィンドウに表示させる場合には、前記画像処理の実行ボタンも前記表示ウィンドウに表示させ、認証不可である旨を前記表示ウィンドウに表示させる場合には、前記実行ボタンを非表示にするか、若しくは選択不可能な状態で表示させることを特徴とする画像処理システム。
【請求項8】
情報処理装置と該情報処理装置に接続された画像処理装置とを用いた画像処理方法であって、
前記情報処理装置が、ユーザ操作に基づき被認証情報を入力する入力ステップと、
前記情報処理装置が、前記画像処理装置での画像処理後の状態を示すプレビュー画像を表示させる場合に、前記入力ステップで入力された被認証情報を前記画像処理装置へ送信する送信ステップと、
前記画像処理装置が、前記送信ステップで送信された被認証情報を受信する受信ステップと、
前記画像処理装置が、認証情報を元に、前記受信ステップで受信した被認証情報の可否を判定する判定ステップと、
前記画像処理装置が、前記判定ステップでの判定の結果が認証可であった場合にのみ前記情報処理装置からの要求に基づく画像処理を許可するステップと、
前記画像処理装置が、前記判定ステップで判定された認証結果を前記情報処理装置へ送信する結果送信ステップと、
前記情報処理装置が、前記結果送信ステップで送信された認証結果を受信する結果受信ステップと、
前記情報処理装置が、前記プレビュー画像を生成し表示するステップと、
前記情報処理装置が、前記結果受信ステップで受信した認証結果を、前記プレビュー画像の表示ウィンドウに表示させる結果表示ステップと、
を含むことを特徴とする画像処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−145907(P2011−145907A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−6550(P2010−6550)
【出願日】平成22年1月15日(2010.1.15)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】