説明

画像処理装置、この画像処理装置の制御方法、及び、プログラム

【課題】繋ぎ記録の編集点前後の画質を良好に保った状態でコピーピクチャを挿入して新たな符号化された画像データを記録する処理を行う画像処理装置を提供する。
【解決手段】下地画像データが記録されている磁気テープ2上の編集点上に、復号処理において用いられるVBV(Video Buffering Verifier)バッファのビット占有率に応じて編集点の直前に表示されるピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャを制御情報として挿入して、上書き画像データを磁気テープに記録するように画像データに多重化処理を施すデータ多重化部14と、下地画像データの走査方式に応じて編集点から1枚目に挿入するコピーピクチャのピクチャ構造を設定して、磁気テープ2上の編集点上にコピーピクチャを挿入させて上書き画像データを記録させるようにデータ多重化部14を制御するコントローラ118を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MPEG方式により符号化処理が施された画像データを処理する画像処理装置、この画像処理装置の制御方法、プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ビデオカメラなどで撮像された画像信号を、磁気記録テープ、光ディスク、ハードディスクドライブなどの記録媒体に記録する処理を行う装置では、ベースバンドのデジタルビデオ信号が用いられるが、冗長特性のある情報量を削減して効率的に記録するため、撮影した画像信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)方式に準拠して符号化処理、及び復号処理を行っている。
【0003】
このMPEG方式に準拠して画像信号が符号化されたビットストリームは、勧告H.262(ISO/IEC 13818-2)で定義されている画像バッファリング検証器を通して課せられる制約を満足させなければならない。
【0004】
すなわち、MPEG方式のように時間軸方向に発生符号量が変動する符号化処理方法において、記録媒体へ記録したビットストリームを、再生時に正確に復号するためには、復号処理系における入力バッファ内のデータ占有量を符号化処理系において常に把握しなければならない。
【0005】
このため、MPEG方式では、復号処理系における入力バッファに対応する仮想バッファとして、符号化処理系にVBV(Video Bufferting Verifier)バッファを想定して発生符号量を制御している。すなわち、符号化処理系では、このVBVバッファを破綻させないように、換言すればVBVバッファをアンダーフロー又はオーバーフローさせないように単位時間当たりの発生符号量を制御している。
【0006】
したがって、MPEG方式では、予め記録媒体に記録されているビットストリームに、新たに記録するビットストリームを繋いで記録する場合にも、VBVバッファのサイズを考慮する必要がある。すなわち、符号化処理系では、繋ぎ記録する編集点の前後を連続して再生しても入力バッファを破綻させることなく復号処理を行うことができるように、VBVバッファのサイズに対して適用的にデータ占有量を設定する必要がある。
【0007】
このような要求を満たして繋ぎ記録を行う技術として、特許文献1には、新たに繋ぎ記録するビットストリームの編集点に、この編集点の直前に表示されるピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャや、スタッフィングバイトを挿入する方法が提案されている。
【0008】
また、特許文献2には、繋ぎ記録する編集点の直後に表示される次ピクチャの発生符号量との関係で極端にVBVバッファの占有率が小さいと、符号化処理時においてVBVバッファのアンダーフローが生じないように、次ピクチャの発生符号量に制約がかかるために生じる画質の劣化を回避するための方法が提案されている。
【0009】
【特許文献1】特開11―205734号公報
【特許文献2】特開2004―48104号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述した特許文献1、2を含め従来においては、繋ぎ記録時にコピーピクチャを挿入することにより、VBVバッファの破綻を防止することを示しているのに過ぎなかった。
【0011】
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、繋ぎ記録の編集点前後の画質を良好に保った状態でコピーピクチャを挿入して新たな符号化された画像データを記録する処理を行う画像処理装置、この画像処理装置の制御方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決するための手段として、本発明に係る画像処理装置は、MPEG方式により符号化処理が施された画像データを処理する画像処理装置であって、第1の画像データが記録されている記録媒体上の編集点上に、上記符号化処理に対応する復号処理において用いられるVBV(Video Buffering Verifier)バッファのビット占有率に応じて該編集点の直前に表示されるピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャを制御情報として挿入して、第2の画像データを該記録媒体に記録する記録手段と、上記第1の画像データの走査方式に応じて上記編集点から1枚目に挿入する上記コピーピクチャのピクチャ構造を設定して、上記記録媒体上の編集点上に上記コピーピクチャを挿入させて上記第2の画像データを記録させるように上記記録手段を制御する制御手段を備える。
【0013】
また、本発明に係る画像処理装置の制御方法は、MPEG方式により符号化処理が施された画像データを処理する画像処理装置の制御方法であって、記録手段により、第1の画像データが記録されている記録媒体上の編集点上に、上記符号化処理に対応する復号処理において用いられるVBV(Video Buffering Verifier)バッファのビット占有率に応じて、該編集点の直前に表示されるピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャを制御情報として挿入して、第2の画像データを該記録媒体に記録する記録工程と、制御手段により、上記第1の画像データの走査方式に応じて上記編集点から1枚目に挿入する上記コピーピクチャのピクチャ構造を設定して上記記録媒体に記録させるように上記記録手段を制御する制御工程を備える。
【0014】
また、本発明に係るプログラムは、MPEG方式により符号化処理が施された画像データを処理する画像処理をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、記録手段により、第1の画像データが記録されている記録媒体上の編集点上に、上記符号化処理に対応する復号処理において用いられるVBV(Video Buffering Verifier)バッファのビット占有率に応じて、該編集点の直前に表示されるピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャを制御情報として挿入して、第2の画像データを該記録媒体に記録する記録工程と、上記第1の画像データの走査方式に応じて上記編集点から1枚目に挿入する上記コピーピクチャのピクチャ構造を設定して上記記録媒体に記録させるように上記記録手段を制御する制御工程を備える画像処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、記録手段により、第1の画像データが記録されている記録媒体上の編集点上に、VBVバッファのビット占有率に応じて、該編集点の直前に表示されるピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャを制御情報として挿入して、第2の画像データを該記録媒体に記録するとともに、制御手段により、第1の画像データの走査方式に応じて、1枚目に挿入するコピーピクチャのピクチャ構造を設定して記録媒体に記録させるように記録手段を制御するので、繋ぎ記録の編集点前後の画質を良好に保った状態でコピーピクチャを挿入して新たな符号化された画像データを記録する処理を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
本発明が適用された画像処理装置は、MPEG方式により符号化処理が施された画像データを処理する装置である。このような画像処理装置の一例として、図1に示すようなMPEG方式で符号化された画像データ、音声データ、及び付属データを記録媒体として磁気テープ2に記録するとともに、磁気テープ2に記録された画像データの再生を行うカムコーダ1を用いて以下の通り説明する。
【0018】
カムコーダ1は、撮像素子から読み出される撮像信号を符号化して磁気テープ2に記録する符号化処理系として、入力部11と、A/D変換部12と、符号化処理部13と、データ多重化部14と、変速再生用データ生成部15と、誤り訂正符号付加部16と、記録用アンプ17と、記録用回転ヘッド18を備える。また、カムコーダ1は、磁気テープ2に記録された画像データを復号して再生する復号処理系として、再生用回転ヘッド19と、再生用アンプ110と、誤り訂正部111と、データ分離処理部112と、変速再生用メモリ113と、切換部114と、復号処理部115と、D/A変換部116と、出力部117を備える。また、カムコーダ1は、これら符号化処理系及び復号処理系に係る各処理部を制御するコントローラ118を備える。
【0019】
入力部11は、CCDなどの撮像素子によって読み出されたアナログの撮像信号を入力して、入力した撮像信号をA/D変換部12に供給する。
【0020】
A/D変換部12は、入力部11に入力されたアナログの撮像信号をデジタルの画像データに変換して、変換した画像データを符号化処理部13に供給する。
【0021】
符号化処理部13は、コントローラ118からの制御命令により、A/D変換部12から供給される画像データに対して、具体的には次のようにしてMPEG方式に準拠した符号化処理を施して、符号化した画像データをデータ多重化部14及び変速再生用データ生成部15に供給する。
【0022】
具体的に、符号化処理部13は、図2に示すように、例えば15ピクチャからなるGOP(Group Of Picture)単位で、各ピクチャをIピクチャ、Pピクチャ、及び、Bピクチャのいずれかのピクチャタイプに従って符号化する。ここで、Iピクチャは、カレントピクチャの画像情報のみを用いて符号化するピクチャタイプである。また、Pピクチャは、表示順に対して以前に位置するピクチャの画像情報を用いて予測符号化するピクチャタイプである。また、Bピクチャは、表示順に対して双方向に位置する複数のピクチャの画像情報を用いて予測符号化するピクチャタイプである。
【0023】
すなわち、符号化処理部13は、図2に示すように、表示順に並んだピクチャNo.1〜No.15のピクチャを復号処理順に入れ替えて各ピクチャタイプに従って符号化処理を施したデータストリームをデータ多重化部14及び変速再生用データ生成部15に供給する。
【0024】
データ多重化部14は、コントローラ118からの制御命令に従って、符号化処理部13及び後述する変速再生用データ生成部15から供給される画像データに、音声データ及びサブコードなどのシステムデータを多重化する。また、データ多重化部14は、コントローラ118からの制御命令に従って、後述するコピーピクチャ及びスタッフィングバイトをシステムデータとして挿入する処理も行う。そして、データ多重化部14は、多重化したビットストリームを誤り訂正符号付加部16に供給する。なお、カムコーダ1の通常動作において、データ多重化部14には、符号化処理部13で符号化された画像データが直接供給される。
【0025】
変速再生用データ生成部15は、符号化処理部13から供給される画像データから、変速再生用の画像データを生成して、生成した画像データを誤り訂正符号付加部16に供給する。
【0026】
誤り訂正符号付加部16は、コントローラ118からの制御命令に従って、データ多重化部14から供給されるビットストリームに誤り訂正符号を付加して記録用アンプ17に供給する。
【0027】
記録用アンプ17は、誤り訂正符号付加部16から供給されるビットストリームをシリアルデータに変換した上で増幅処理を施す。そして、記録用アンプ17は、増幅処理を施した画像データを記録用回転ヘッド18に供給する。
【0028】
記録用回転ヘッド18は、記録用アンプ17から供給される画像データを、図示しない回転ドラムを介して回転させられている磁気テープ2に記録する。
【0029】
再生用回転ヘッド19は、磁気テープ2上に記録されている画像データを読み出して、読み出した画像データを再生用アンプ110に供給する。
【0030】
再生用アンプ110は、再生用回転ヘッド19から供給される画像データに増幅処理を施して、増幅処理を施した画像データを誤り訂正部111に供給する。
【0031】
誤り訂正部111は、再生用アンプ110から供給される画像データに対して誤り訂正処理を施す。そして、再生用アンプ110は、誤り訂正処理を施した画像データを、データ分離処理部112及び変速再生用メモリ113にそれぞれ供給する。
【0032】
データ分離処理部112は、誤り訂正部111から供給される画像データから、音声データ及びシステムデータを分離する。そして、データ分離処理部112は、音声データ及びシステムデータが分離された画像データを切換部114を介して復号処理部115に供給する。また、データ分離処理部112は、分離したシステムデータをコントローラ118に供給する。ここでシステムデータには後述する下地情報が含まれている。
【0033】
変速再生用メモリ113は、誤り訂正部111から供給される画像データを、変速再生用に一時的にメモリ領域に記憶する。変速再生用メモリ113に記憶されたデータは、変速再生に対応するタイミング毎に、切換部114を介して復号処理部115によって読み出される。
【0034】
切換部114は、コントローラ118からの制御命令に従って、データ分離処理部112と変速再生用メモリ113とのいずれか一方を復号処理部115の入力端と電気的に接続する。カムコーダ1の通常動作モードにおいて、切換部114は、データ分離処理部112と復号処理部115の入力端と電気的に接続している。
【0035】
復号処理部115は、コントローラ118からの制御命令により、データ分離処理部112と変速再生用メモリ113とのいずれか一方から供給される画像データに対して、MPEG方式に準拠した復号処理を施して、復号した画像データをD/A変換部116に供給する。
【0036】
D/A変換部116は、復号処理部115から供給される画像データをアナログの画像信号に変換する。そして、D/A変換部116は、変換した画像信号を出力部117に供給する。
【0037】
出力部117は、D/A変換部116から供給される画像信号を例えば表示装置などに出力する。
【0038】
コントローラ118は、符号化処理系及び復号処理系の各処理部の動作を制御する。
【0039】
以上のような構成からなるカムコーダ1では、入力部11から入力される画像信号に対して符号化処理を施した画像データを磁気テープ2に記録するとともに、磁気テープ2から画像データを読み出して復号処理を施した画像信号を出力部117から外部へ出力する。
【0040】
以下では、上述したカムコーダ1が行う動作のうち、予め磁気テープ2に記録されている画像データの任意の編集点から、入力部11に入力される画像データを繋いで記録する記録処理に係るデータ多重化部14及びコントローラ118の動作に特に注目して以下の通り説明する。
【0041】
データ多重化部14は、下地の画像データが記録されている磁気テープ2に対して、復号処理部115から供給される上書き画像データを記録する場合、上書き画像データが記録される編集点においてVBVバッファを破綻させないようにするため、コピーピクチャ及びスタッフィングバイトを挿入する。
【0042】
これは、繋ぎ記録する編集点前後のピクチャに係る発生符号量の関係で、極端にVBVバッファのデータ占有率VBV_occupancyが極端に小さいと、符号化処理においてVBVバッファのアンダーフローが生じないように編集点の直後に位置するピクチャの発生符号量に制約がかかって画質が劣化してしまうからである。
【0043】
例えば、あるピクチャがVBVバッファに入力されてから出力されるまでの遅延時間(以下、VBV_delayという。)が、下地画像データの最終表示ピクチャ(下地Last)と上書き画像データの表示開始ピクチャ(上書きTop)とで互いに異なると、図3(A)に示すようにデータ占有率VBV_occupancyが所定の設定値を下回ってしまう場合がある。
【0044】
そこで、データ多重化部14は、具体的は、次のようなコントローラ118の制御命令に従い、編集点の直前に表示されるピクチャ(下地Last)を繰り返して表示するコピーピクチャを制御情報として挿入することによって、図3(B)に示すように、上書き画像データの表示開始ピクチャ(上書きTop)のVBV_delayを長くして、データ占有率VBV_occupancyが所定の設定値を上回るようにする。
【0045】
コピーピクチャ及びスタッフィングバイトの挿入処理を行うデータ多重化部14を制御するコントローラ118では、繋ぎ記録処理を行うとき、データ分離処理部112から取得したシステムデータのうち、例えばヘッダサイズheader size、VBV_delay、フレーム間隔、走査方式などからなる下地情報から、上書き画像データの表示開始ピクチャの書き込み開始時のデータ占有率VBV_occupancyを計算する。そして、コントローラ118は、この書き込み開始時のデータ占有率VBV_occupancyが所定の設定値を下回るようなとき、編集点の直後すなわち、画像データのつなぎ目の先頭の画質劣化を抑えるために挿入するコピーピクチャの挿入枚数を計算する。すなわち、コントローラ118は、コピーピクチャ挿入後の上書きデータのデータ占有量VBV_occupancyが設定値以上になるように挿入枚数を計算する。
【0046】
具体的に、コントローラ118は、(VBV_delay+header size)の値が、下地画像データと上書きデータとの間で異なるとき、データ多重化部14に対してコピーピクチャ及びスタッフィングバイトを挿入するように動作させる。
【0047】
すなわち、コントローラ118は、下地画像データの(VBV_delay+header size)の値を目標値V_curとして、下記の条件より、コピーピクチャの挿入枚数Nと、スタッフィングバイトのデータ量Sを算出する。ただし、下地画像データの(VBV_delay+header size)の値が最低値を下回るときは、設定値を目標値とする。
【0048】
V_cur−f(0)≦0のとき
N=0、S=(f(0)−V_cur)
V_cur−f(0)>0のとき
f(N−1)<V_cur≦f(N)を満たすN、S=(f(N−V_cur))
ここで、f(N)は、N枚のコピーピクチャを挿入したときの上書き画像データの(VBV_delay+header size)の値である。
【0049】
なお、コピーピクチャは、下地画像データにより発生されるコピーピクチャがフィールド構造とフレーム構造との2種類が存在するため、1枚挿入する毎に値が異なる。
【0050】
次に、コピーピクチャ及びスタッフィングバイトの発生量を計算する処理工程を、図4に示すフローチャートに従って説明する。
【0051】
前提として、図4に示すフローチャートに従った処理工程では、コピーピクチャの枚数を返値とする。また、この処理工程では、引数として、下地画像データの(VBV_delay+header size)の値vbv_1と上書き画像データの(VBV_delay+header size)の値vbv_2を用いる。また、この処理工程では、広域変数として、発生させるスタッフィングバイトのバイト数StuffByteを用いる。さらに、この処理工程では、定数値として、フィールド構造のコピーピクチャの1枚当たりのバイト数FIELD_SIZEと、フレーム構造のコピーピクチャの1枚当たりのバイト数FRAME_SIZEを用いる。
【0052】
ステップS1において、コントローラ118は、コピーピクチャの挿入枚数を初期値0に設定してステップS2に進む。
【0053】
ステップS2において、コントローラ118は、vbvd_1に対するvbv_2の値をバイト換算して、算出した値をsub_vbvdとして保持し、ステップS3に進む。
【0054】
ステップS3において、コントローラ118は、sub_vbvdの値が0以下であるか否かを判断する。ここで、コントローラ118は、sub_vbvdの値が0以下のときステップS4に進み、sub_vbvdの値が0以下ではないときステップS6に進む。
【0055】
ステップS4において、コントローラ118は、コピーピクチャの挿入枚数を0にして、ステップS5に進む。
【0056】
ステップS5において、コントローラ118は、StuffByteの値を−(sub_vbvd)として、ステップS18に進む。
【0057】
ステップS6において、コントローラ118は、コピーピクチャの挿入枚数をインクリメントして、すなわち、値を1に更新してステップS7に進む。
【0058】
ステップS7において、コントローラ118は、sub_vbvdの値がFIELD_SIZEの値以下であるか否かを判断する。ここで、コントローラ118は、FIELD_SIZEの値以下のときステップ8に進み、FIELD_SIZEの値以下ではないときステップS11に進む。
【0059】
ステップS8において、コントローラ118は、下地画像データの走査方式がプログレッシブであるか否かを判断する。ここで、コントローラ118は、プログレッシブであるときステップS9に進み、プログレッシブではない、すなわちインターレースのときステップS10に進む。
【0060】
ステップS9において、コントローラ118は、下記式よりStuffByteを算出して、ステップS18に進む。
StuffByte=FRAME_SIZE−sub_vbvd
【0061】
ステップS10において、コントローラ118は、下記式よりStuffByteを算出して、ステップS18に進む。
StuffByte=FIELD_SIZE−sub_vbvd
【0062】
ステップS6において、コントローラ118は、下地画像データの走査方式がプログレッシブであるか否かを判断する。ここで、コントローラ118は、プログレッシブであるときステップS12に進み、プログレッシブではない、すなわちインターレースのときステップS13に進む。
【0063】
ステップS12において、コントローラ118は、sub_vbvdからFRAME_SIZEを減じた値をsub_vbvdとして更新して、ステップS14に進む。
【0064】
ステップS13において、コントローラ118は、sub_vbvdからFIELD_SIZEを減じた値をsub_vbvdとして更新して、ステップS14に進む。
【0065】
ステップS14において、コントローラ118は、sub_vbvdの値が0より大きいか否かを判断して、0より大きいときステップS15に進む。また、コントローラ118は、sub_vbvdの値が0より大きいという条件が満たされなくなるまで、後述するステップS15、S16の処理を繰り返して、その後ステップS17に進む。
【0066】
ステップS15において、コントローラ118は、コピーピクチャの挿入枚数をインクリメントしてステップS16に進む。
【0067】
ステップS16において、コントローラ118は、sub_vbvdからFIELD_SIZEを減じた値をsub_vbvdとして更新して、ステップS14に戻る。
【0068】
ステップS17において、コントローラ118は、StuffByteの値を−(sub_vbvd)として、ステップS18に進む。
【0069】
ステップS18において、コントローラ118は、コピーピクチャの挿入枚数を返値として算出して、本処理工程を終了する。
【0070】
以上の処理工程によって、コピーピクチャの挿入枚数が1以上発生する場合、コントローラ118は、具体的には図5に示すようなフローチャートに従って、下地画像データの走査方式に応じてコピーピクチャのピクチャ構造を設定する。
【0071】
ステップ21において、コントローラ118は、ヘッダサイズheader size、VBV_delay、フレーム間隔、走査方式からなる下地情報を取得して、ステップS22に進む。
【0072】
ステップS22において、コントローラ118は、上述したステップS1〜S18に係る処理工程の返値として得られるコピーピクチャの挿入枚数を取得して、ステップS23に進む。
【0073】
ステップS23において、コントローラ118は、ステップS22で得られたコピーピクチャの挿入枚数分、後述するステップS24〜S29に係る処理を繰り返して、その後、本処理工程を終了する。
【0074】
ステップ24において、コントローラ118は、現在処理対象の注目コピーピクチャが、編集点に対して1枚目のコピーピクチャであるか否かを判断する。ここで、コントローラ118は、1枚目のコピーピクチャであるときステップS25に進み、1枚目のコピーピクチャではないときステップS28に進む。
【0075】
ステップS25において、コントローラ118は、下地画像データの走査方式がプログレッシブであるか否かを判断する。ここで、コントローラ118は、プログレッシブであるときステップS26に進み、プログレッシブではないとき、すなわちインターレースであるときステップS27に進む。
【0076】
ステップS26において、コントローラ118は、注目コピーピクチャのピクチャ構造をフレーム構造に設定してステップS29に進む。
【0077】
ステップS27において、コントローラ118は、注目コピーピクチャのピクチャ構造をフィールド構造に設定してステップS29に進む。
【0078】
ステップS28において、コントローラ118は、注目コピーピクチャのピクチャ構造をフレーム構造に設定してステップS29に進む。
【0079】
ステップS29において、コントローラ118は、注目コピーピクチャをカウントアップして、ステップS23に戻る。
【0080】
以上の処理工程によって、コントローラ118は、下地画像データの走査方式がインターレースの場合、編集点から1枚目のコピーピクチャのピクチャ構造をフィールド構造、すなわち、フィールドDCTコーディングのマクロブロック構成からなる構造に設定し、2枚目以降のコピーピクチャのピクチャ構造をフレーム構造、すなわちフレームDCTコーディングのマクロブロック構成からなる構造に設定する。また、コントローラ118は、下地画像データの走査方式がプログレッシブの場合、編集点から1枚目以降のコピーピクチャのピクチャ構造をフレーム構造、すなわちフレームDCTコーディングのマクロブロック構成からなる構造に設定する。
【0081】
そして、コントローラ118によって設定されたコピーピクチャに関する制御情報に従って、データ多重化部14は、その内部メモリに保持しているコピーピクチャに関する制御データを、システムデータとして、上書き画像データのPES(Packetized Elementary Stream)ヘッダに付加して、その他音声データなどを上書き画像データに対して多重化する処理を行う。
【0082】
なお、カムコーダ1では、繋ぎ記録処理をハードウェアで構成されるデータ多重化部14及びコントローラ118で実行される以外にも、例えばハードディスク上に記憶されている画像処理プログラムをRAM上に読み出して汎用のプロセッサで実装することによって繋ぎ記録処理を行うようにしてもよい。
【0083】
以上のような処理によって、コントローラ118では、具体的には図6に示すように、下地画像データの下地モードと、上書き画像データの記録モードを対応付けて、挿入するコピーピクチャのピクチャ構造を設定している。
【0084】
すなわち、図6に示す具体例では、下地画像データ及び上書き画像データの有効走査線本数を1080本としている。また、図6に示す具体例では、1秒当たり60フィールドからなるインターレースモード60i、1秒当たり30フレームからなるプログレッシブモード30p、1秒当たり30フレームからなるプログレッシブモード24p、1秒当たり50フィールドからなるインターレースモード50i、1秒当たり25フレームからなるプログレッシブモード25pを、下地モード及び記録モードとしている。なお、図6では、−で示されるモード間で繋ぎ記録を行うことができない関係を示している。
【0085】
コントローラ118は、下地モードがインターレースのとき、記録モードに関わることなく編集点から1枚目に挿入するコピーピクチャをフィールド構造に、2枚目以降に挿入するコピーピクチャをフレーム構造に設定する。また、コントローラ118は、下地モードがプログレッシブであるとき、記録モードに関わることなく編集点から1枚目以降に挿入するコピーピクチャをフレーム構造に設定する。
【0086】
なお、コントローラ118は、下地画像データに格納されているECCTBを参照することで、図7に示すように、各下地モードに関する下地情報を取得している。
【0087】
次に、繋ぎ記録処理の実施例について説明する。
【0088】
まず、第1の実施例として、インターレースモード60iの下地画像データに、インターレースモード60iの上書き画像データを繋ぎ記録したときの磁気テープ2の記録領域におけるピクチャ配列を図8及び図9に示す。
【0089】
図8(A)及び図8(B)は、復号処理順に並んだピクチャ配列をフレーム単位で示したものである。具体的に、図8(A)は、繋ぎ記録処理前における下地画像データを構成するピクチャの配列を示したものである。また、図8(B)は、下地画像データにおけるピクチャP8、B6、B7以降を上書きするようにして上書き画像データが繋ぎ記録処理されたピクチャの配列を示したものである。
【0090】
また、図9(A)及び図9(B)は、表示順に並んだピクチャの配列をトップフィールドt及びボトムフィールドbからなるフィールド単位で示したものである。具体的に図9(A)及び図9(B)は、それぞれ図8(A)及び図8(B)に示したピクチャの配列をフィールド単位かつ表示順で示したものである。
【0091】
このような図8及び図9に示したように、コントローラ118では、下地画像データのIピクチャ又はPピクチャから上書きされるように編集点を選択してコピーピクチャを2枚挿入している。このようにすることで、コントローラ118では、復号順と表示順との対応関係が破綻することなく繋ぎ記録することができる。
【0092】
これは、下地画像データのBピクチャから上書きされるように編集点が選択されると、IピクチャやPピクチャなどの後に表示されるピクチャが下地として残った状態で先に表示されるピクチャが上書きされてしまうので、これを防止するためである。
【0093】
次に、第2の実施例として、プログレッシブモード24pの下地画像データに、プログレッシブモードモード24pの上書き画像データを繋ぎ記録したときの磁気テープ2の記録領域におけるピクチャ配列を図10及び図11に示す。
【0094】
図10(A)及び図10(B)は、復号処理順に並んだピクチャ配列をフレーム単位で示したものである。具体的に、図10(A)は、繋ぎ記録処理前における下地画像データを構成するピクチャの復号処理順の配列を示したものである。また、図10(B)は、下地画像データにおけるピクチャI2、B0、B1以降を上書きするようにして上書き画像データが繋ぎ記録処理されたピクチャの復号処理順の配列を示したものである。
【0095】
この繋ぎ記録処理においてコントローラ118では、下地画像データがプログレッシブモード24pであるため、フレーム構造のコピーピクチャを挿入する。ここで、フレームDCTコーディングのマクロブロックで構成されたフレーム構造のコピーピクチャは、フィールドDCTコーディングのマクロブロックで構成されたフィールド構造のコピーピクチャよりも発生符号量が少ない。よって、コントローラ118は、より少ないコピーピクチャの挿入枚数でVBVバッファのデータ占有率VBV_occupancyをより小さくすることができ、この結果、上書き画像データの先頭ピクチャの符号発生量をより少ないコピーピクチャの挿入枚数で効率よく増やすことができる。すなわち、コントローラ118は、画質を良好に保ちつつ、編集点上で画像が止まっている状態を短くして繋ぎ記録処理を行うことができる。
【0096】
また、この実施例のようにプログレッシブモードの下地画像データにコピーピクチャを入れる場合、フィールドDCTコーディングのマクロブロックで構成されたフィールド構造のコピーピクチャを編集点の1枚目に入れてしまうと、フィールドDCTコーディングのマクロブロックで構成されたコピーピクチャが、ボトムフィールドからなる下地画像データの最終表示ピクチャのみからフレーム画像を作るため、解像度が半分に落ちてしまうこととなる。
【0097】
これに対して、プログレッシブモードの下地画像データの場合に、もともとフレームの解像度を持っており、実施例2に係るコントローラ118では、このような解像度の特性を考慮し、フレームDCTモードのピクチャを使って1枚目以降のコピーピクチャを挿入するようにするので、再生時の編集点上のつなぎ目の画質を良好に保った状態で繋ぎ記録処理を行うことができる。
【0098】
また、図11は、第2の実施例に係る繋ぎ記録処理において表示順に並んだ各ピクチャの配列を単位フィールド間隔に当てはめて示したものである。
【0099】
ここで、下地画像データ及び上書き画像データは、両方ともプログレッシブモード24pであるので、単位フィールド間隔に当てはめたとき、3フィールド期間からなるフレームと、2フィールド期間からなるフレームとが交互に並んだ配列、すなわち、3−2シーケンスとなっている。
【0100】
上述したピクチャの配列構造に対して、第2の実施例において、コントローラ118では、図11に示すように、編集点を24ピクチャを1単位とするGOP単位で設定して、表示順で下地画像データにおいてトップフィールドtとボトムフィールドbとの順で割り当てられたフレームの次のピクチャから、上書き画像データの繋ぎ記録を行う。ここで、コントローラ118は、画質を良くするため、又はVBV_delayのつじつまを合わせるために、トップフィールドtとボトムフィールドbとの順で割り当てられたコピーピクチャを1枚以上挿入する。これにより、コントローラ118では、プログレッシブモード24pにおける3−2シーケンス構造を崩してしまうことになるが、編集点において画像が止まる時間が短くなり、再生した時の見た目を良くすることができる。
【0101】
また、このような繋ぎ記録処理を行うコントローラ118では、異なるストリーム間、具体的には、プログレッシブモード24pとプログレッシブモード30pとの混合ストリーム、プログレッシブモード30pとプログレッシブモード24pとの混合ストリーム、プログレッシブモード24pを3−2プルダウンしたインターレースモードとインターレースモード60iとの混合ストリームなどにおいて、再生時の画質を良好に保ちつつ繋ぎ記録処理を行うことができる。
【0102】
以上で示した第1及び第2の実施例のように、カムコーダ1では、データ多重化部14により、下地画像データが記録されている磁気テープ2上の編集点上に、VBVバッファのビット占有率に応じて、編集点の直前に表示されるピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャを制御情報として挿入して、上書き画像データを磁気テープ2に記録するように画像データを多重化させるとともに、コントローラ118により、下地画像データの走査方式に応じて、1枚目に挿入するコピーピクチャのピクチャ構造を設定して磁気テープ2に記録させるようにデータ多重化部14を制御するので、繋ぎ記録の編集点前後の画質を良好に保った状態でコピーピクチャを挿入して新たな符号化された画像データを記録する処理を行うことができる。
【0103】
なお、本発明は、上述した磁気記録テープ2を記録媒体として繋ぎ記録処理を行うカムコーダ1のみでなく、例えばコンピュータで実行される画像処理プログラムや、専用の編集機械など2つの符号化された画像データからなるビットストリームを再符号化処理を施すことなく繋ぐような場合にも用いる事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明が適用されたカムコーダの全体構成を示すブロック図である。
【図2】符号化処理に係るピクチャの配列処理を示す図である。
【図3】コピーピクチャ挿入によるVBVバッファのデータ占有率の変化を示す図である。
【図4】コピーピクチャの挿入枚数の算出処理の説明に供するフローチャートである。
【図5】コピーピクチャのピクチャ構造を設定する設定処理の説明に供するフローチャートである。
【図6】下地モードと記録モードとに対応付けたコピーピクチャのピクチャ構造を示す図である。
【図7】下地画像データに格納されているECCTBの構成を示す図である。
【図8】インターレースモード60iの下地画像データに、インターレースモード60iの上書き画像データを繋ぎ記録したときの磁気テープ2の記録領域におけるピクチャ配列をフレーム単位で示す図である。
【図9】インターレースモード60iの下地画像データに、インターレースモード60iの上書き画像データを繋ぎ記録したときの磁気テープ2の記録領域におけるピクチャ配列フィールド単位で示す図である。
【図10】プログレッシブモード24pの下地画像データに、プログレッシブモードモード24pの上書き画像データを繋ぎ記録したときの磁気テープ2の記録領域におけるピクチャ配列をフレーム単位で示す図である。
【図11】プログレッシブモード24pの下地画像データに、プログレッシブモードモード24pの上書き画像データを繋ぎ記録したときの磁気テープ2の記録領域におけるピクチャ配列を3−2プルダウンしたフィールド単位で示す図である。
【符号の説明】
【0105】
1 カムコーダ、2 磁気テープ、11 入力部、12 A/D変換部、13 符号化処理部、14 データ多重化部、15 変速再生用データ生成部、16 訂正符号付加部、17 記録用アンプ、18 記録用回転ヘッド、19 再生用回転ヘッド、110 再生用アンプ、111 誤り訂正部、112 データ分離処理部、113 変速再生用メモリ、114 切換部、115 復号処理部、116 D/A変換部、117 出力部、118 コントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
MPEG方式により符号化処理が施された画像データを処理する画像処理装置において、
第1の画像データが記録されている記録媒体上の編集点上に、上記符号化処理に対応する復号処理において用いられるVBV(Video Buffering Verifier)バッファのビット占有率に応じて該編集点の直前に表示されるピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャを制御情報として挿入して、第2の画像データを該記録媒体に記録する記録手段と、
上記第1の画像データの走査方式に応じて上記編集点から1枚目に挿入する上記コピーピクチャのピクチャ構造を設定して、上記記録媒体上の編集点上に上記コピーピクチャを挿入させて上記第2の画像データを記録させるように上記記録手段を制御する制御手段を備える画像処理装置。
【請求項2】
上記制御手段は、上記第1の画像データの走査方式がインターレース方式であるとき、上記編集点から1枚目に挿入する上記コピーピクチャをフィールド構造に設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
上記制御手段は、上記編集点から2枚目以降に挿入する上記コピーピクチャをフレーム構造に設定することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
上記制御手段は、上記第1の画像データの走査方式がプログレッシブ方式であるとき、上記編集点から1枚目以降に挿入する上記コピーピクチャをフレーム構造に設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項5】
MPEG方式により符号化処理が施された画像データを処理する画像処理装置の制御方法において、
記録手段により、第1の画像データが記録されている記録媒体上の編集点上に、上記符号化処理に対応する復号処理において用いられるVBV(Video Buffering Verifier)バッファのビット占有率に応じて、該編集点の直前に表示されるピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャを制御情報として挿入して、第2の画像データを該記録媒体に記録する記録工程と、
上記第1の画像データの走査方式に応じて上記編集点から1枚目に挿入する上記コピーピクチャのピクチャ構造を設定して上記記録媒体に記録させるように上記記録手段を制御する制御工程を備える画像処理装置の制御方法。
【請求項6】
MPEG方式により符号化処理が施された画像データを処理する画像処理をコンピュータにより実行させるためのプログラムにおいて、
記録手段により、第1の画像データが記録されている記録媒体上の編集点上に、上記符号化処理に対応する復号処理において用いられるVBV(Video Buffering Verifier)バッファのビット占有率に応じて、該編集点の直前に表示されるピクチャを繰り返して表示するコピーピクチャを制御情報として挿入して、第2の画像データを該記録媒体に記録する記録工程と、
上記第1の画像データの走査方式に応じて上記編集点から1枚目に挿入する上記コピーピクチャのピクチャ構造を設定して上記記録媒体に記録させるように上記記録手段を制御する制御工程を備える画像処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−71427(P2009−71427A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−235483(P2007−235483)
【出願日】平成19年9月11日(2007.9.11)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】