説明

画像処理装置、処理方法、ならびに、プログラム

【課題】ユーザに、画面に対して正しい向きで操作させるのに好適な画像処理装置等を提供する。
【解決手段】記憶部101には、視点位置及び視線方向が記憶される。表示部102は、視点位置及び視線方向から撮影された画像を画面に表示する。受付部103は、指示操作を受け付ける。検知部104は、画面の向きの変化を検知する。更新部105は、指示操作に基づいて、視点位置を更新し、画面の向きの変化に基づいて、視線方向を更新する。そして、更新部105は、指示操作が受け付けられると、視線方向を初期方向に近づくように更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに、画面に対して正しい向きで操作させるのに好適な画像処理装置、処理方法、ならびに、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯型ゲーム装置や携帯電話等、手元で画面の向きを変更できる携帯型情報処理装置が知られている。近年では、これらの携帯型情報処理装置において、立体視を行うことが可能である。例えば、特許文献1には、携帯型ゲーム装置の画面に表示する立体画像を生成する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−86188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、携帯型情報処理装置は、手元で容易に画面の向きを変更することができるので、ユーザは画面に対して正対せずに操作をおこなうことがある。携帯型情報処理装置においては、画面に正対せず、向きを変えてしまうと、表示されている画像が見難い、あるいは、立体視が正確に行えないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するもので、ユーザに、画面に対して正しい向きで操作させるのに好適な画像処理装置、処理方法、ならびに、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点に係る画像処理装置は、記憶部と、表示部と、受付部と、検知部と、更新部と、を備え、以下のように構成する。なお、以下では、カメラの撮影位置をユーザが任意に指定することができ、撮影された画像が表示される画面の向きを、手元で変更できる画像処理装置を例に説明する。
【0007】
記憶部には、視点位置及び視線方向が記憶される。
【0008】
視点位置とは、例えば、現実空間を撮影するカメラの撮影位置である。また、視線方向とは、例えば、現実空間を撮影するカメラの撮影方向である。例えば、記憶部には、カメラの撮影位置及び撮影方向の情報が記憶される。
【0009】
表示部は、視点位置及び視線方向から撮影された画像を画面に表示する。
【0010】
例えば、表示部は、カメラの撮影位置から撮影方向に向かって撮影された現実空間の画像を画面に表示する。
【0011】
受付部は、指示操作を受け付ける。
【0012】
指示操作とは、例えば、カメラの撮影位置を指示する操作である。例えば、受付部は、ユーザより、カメラの撮影位置を指定する操作を受け付ける。
【0013】
検知部は、画面の向きの変化を検知する。
【0014】
例えば、検知部は、ユーザにより画面の向きが変更されると、画面の向きの変化を検知する。
【0015】
更新部は、指示操作に基づいて、視点位置を更新し、画面の向きの変化に基づいて、視線方向を更新する。
【0016】
例えば、更新部は、カメラの撮影位置を、ユーザにより指定された位置に更新し、ユーザにより変更された画面の向きに基づいて、カメラの撮影方向を更新する。
【0017】
そして、更新部は、指示操作が受け付けられると、視線方向を初期方向に近づくように更新する。
【0018】
初期方向とは、例えば、カメラの撮影方向であって、画面とユーザとが正対している状態で画面と直角をなす方向であるとする。更新部は、ユーザと画面とが正対しない場合、すなわち、撮影方向と初期方向とが異なる場合にカメラの撮影位置を指定する操作を受け付けると、撮影方向を初期方向に近づくように更新する。
【0019】
本発明によれば、ユーザが画面に正対していない状態で、視点位置を移動させると、画面の向きにかかわらず視線方向が初期方向に更新されるので、ユーザが意図していない方向に視線方向が変更される。これにより、ユーザが画面に正対していないとユーザが意図したように画面に画像が表示されないので、ユーザに画面に正対して操作を行うように促すことができる。
【0020】
また、撮影された画像は、立体視用の画像であってもよい。
【0021】
例えば、カメラが撮影した画像は立体視用の画像であり、ユーザは、画面に正対している場合に、画像を立体視することができる。
【0022】
本発明によれば、ユーザが画面に正対していないと画像を立体視することができない場合に、ユーザに画面に正対して操作を行うように促すことができる。
【0023】
また、撮影された画像は、仮想空間の様子を表す画像であってもよい。
【0024】
例えば、視点位置とは仮想空間内に配置される仮想カメラの撮影位置であり、視線方向とは仮想カメラの撮影方向である。表示部は、仮想カメラが撮影した仮想空間の様子を表す画像を画面に表示する。
【0025】
本発明によれば、仮想空間の画像を表示する画面に対して、ユーザを正対するように促すことができる。
【0026】
また、更新部は、1回の指示操作に対して所定の角度だけ初期方向に近づくように、視線方向を更新するようにしてもよい。
【0027】
例えば、指示操作が所定のボタンの押圧であるとし、所定の角度を10度とする。例えば、視線方向が初期方向とは異なる場合に、ユーザが当該所定のボタンを1回押圧すると、更新部は、視線方向を現在の方向から10度だけ初期方向に近づくように更新する。
【0028】
本発明によれば、視線方向を徐々に初期方向に近づけることができる。
【0029】
あるいは、所定の角度は、視線方向と初期方向とがなす角度に応じて定められるようにしてもよい。
【0030】
例えば、所定の角度は、現在の視線方向と初期方向とのなす角度が大きいほど大きく定められる。例えば、更新部は、現在の視線方向と初期方向のなす角度が60度である場合は、1回の操作で10度だけ初期方向に近づき、現在の視線方向と初期方向の成す角度が30度の場合は、1回の操作で5度だけ初期方向に近づくように更新する。
【0031】
本発明によれば、視線方向を滑らかに初期方向に近づけることができる。
【0032】
本発明の第2の観点に係る画像処理装置は、視点位置及び視線方向が記憶される記憶部と、表示部と、受付部と、検知部と、更新部と、を備える画像処理装置が実行する処理方法であって、表示工程と、受付工程と、検知工程と、更新工程と、を備え以下のように構成する。
【0033】
表示工程において、表示部が、視点位置及び視線方向から撮影された画像を画面に表示する。
受付工程において、受付部が、指示操作を受け付ける。
検知工程において、検知部が、画面の向きの変化を検知する。
更新工程において、更新部が、指示操作に基づいて、視点位置を更新し、画面の向きの変化に基づいて、視線方向を更新する。
また、更新工程において、更新部は、指示操作が受け付けられると、視線方向を初期方向に近づくように更新する。
【0034】
本発明のその他の観点に係るプログラムは、コンピュータを上記画像処理装置として機能させ、コンピュータに上記処理方法を実行させるように構成する。
【0035】
また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記録媒体に記録することができる。
【0036】
上記プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記録媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
【発明の効果】
【0037】
本発明によれば、ユーザに、画面に対し正しい向きで操作させるのに好適な画像処理装置、処理方法、ならびに、プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置が実現される典型的な携帯型情報処理装置の概要構成を示す図である。
【図2】携帯型情報処理装置の外観を示す図である。
【図3】画面に表示される画像と視点位置との関係を説明するための図である。
【図4】画面に表示される画像と視点位置との関係を説明するための図である。
【図5】実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示す図である。
【図6】撮影情報テーブルを説明するための図である。
【図7】画面の向きを説明するための図である。
【図8】画面に表示される画像、仮想カメラの撮影位置及び撮影方向、及びユーザの向きの関係を説明するための図である。
【図9】画面に表示される画像、仮想カメラの撮影位置及び撮影方向、及びユーザの向きの関係を説明するための図である。
【図10】画面に表示される画像、仮想カメラの撮影位置及び撮影方向、及びユーザの向きの関係を説明するための図である。
【図11】画面に表示される画像、仮想カメラの撮影位置及び撮影方向、及びユーザの向きの関係を説明するための図である。
【図12】画面に表示される画像、仮想カメラの撮影位置及び撮影方向、及びユーザの向きの関係を説明するための図である。
【図13】現在の角度と所定の角度との関係を説明するための図である。
【図14】画面に表示される画像、仮想カメラの撮影位置及び撮影方向、及びユーザの向きの関係を説明するための図である。
【図15】実施形態に係る画像処理装置の各部が行う画像処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0039】
(携帯型情報処理装置の概要構成)
実施形態に係る画像処理装置が実現される典型的な携帯型情報処理装置について説明する。なお、以下では、理解を容易にするため、ゲーム用の携帯型情報処理装置を利用して本発明が実現される実施形態を説明するが、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0040】
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置100が実現される典型的な携帯型情報処理装置1の概要構成を示す図である。また、図2に携帯型情報処理装置1の外観図を示す。以下、これらの図を参照して説明する。
【0041】
携帯型情報処理装置1は、図1に示すように、処理制御部10と、コネクタ11と、カートリッジ12と、無線通信部13と、通信コントローラ14と、サウンドアンプ15と、スピーカ16と、マイク17と、操作キー18と、第1の表示部19と、第2の表示部20と、タッチパネル21と、カメラ22と、角速度センサ23と、を備える。また、携帯型情報処理装置1は、図2に示すように、上側筐体31と下側筐体32とから構成され、上側筐体31と下側筐体32とは開閉可能に接続されている。
【0042】
処理制御部10は、CPU(Central Processing Unit)コア10aと、画像処理部10bと、VRAM(Video Random Access Memory)10cと、WRAM(Work RAM)10dと、LCD(Liquid Crystal Display)コントローラ10eと、タッチパネルコントローラ10fと、を備える。
【0043】
CPUコア10aは、携帯型情報処理装置1全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。具体的には、カートリッジ12がコネクタ11に装着された状態で、カートリッジ12内のROM(Read Only Memory)12aに記憶されたプログラムやデータを読み出して、所定の処理を実行する。
【0044】
画像処理部10bは、カートリッジ12内のROM 12aから読み出されたデータ、カメラ22により撮影された画像のデータ、または、CPUコア10aにて処理されたデータを加工処理した後、これをVRAM 10cに格納する。
【0045】
VRAM 10cは、表示用の情報を記憶するフレームメモリであり、画像処理部10b等により加工された画像情報を記憶する。
【0046】
WRAM 10dは、CPUコア10aがプログラムに従った各種処理を実行する際に必要となるワークデータ等を記憶する。
【0047】
LCDコントローラ10eは、第1の表示部19及び第2の表示部20を制御し、所定の表示用画像を表示させる。例えば、LCDコントローラ10eは、VRAM 10cに記憶された画像情報を、所定の同期タイミングで表示信号に変換し、第1の表示部19に出力する。また、LCDコントローラ10eは、第2の表示部20に所定の指示アイコン等を表示する。
【0048】
タッチパネルコントローラ10fは、タッチペンやユーザの指によるタッチパネル21への接触(タッチ)を検出する。例えば、第2の表示部20に所定の指示アイコン等が表示されている状態で、タッチパネル21上の接触、及びその位置等を検出する。
【0049】
コネクタ11は、カートリッジ12と脱着自在に接続可能な端子であり、カートリッジ12が接続された際に、カートリッジ12との間で所定のデータを送受信する。
【0050】
カートリッジ12は、ROM 12aと、RAM(Random Access Memory)12bと、を備える。
ROM 12aには、ゲームを実現するためのプログラムとゲームに付随する画像データや音声データ等が記憶される。
RAM 12bには、ゲームの進行状況等を示す種々のデータが記憶される。
【0051】
無線通信部13は、他の携帯型情報処理装置1の無線通信部13との間で、無線通信を行うユニットであり、図示せぬアンテナ(内蔵アンテナ等)を介して所定のデータを送受信する。
なお、無線通信部13は、所定のアクセスポイントとの間で、無線LAN通信を行うこともできる。また、無線通信部13には、固有のMAC(Media Access Control)アドレスが採番されている。
【0052】
通信コントローラ14は、無線通信部13を制御し、所定のプロトコルに沿って、処理制御部10と他の携帯型情報処理装置1の処理制御部10との間で行われる通信の仲立ちをする。
【0053】
サウンドアンプ15は、処理制御部10にて生成された音声信号を増幅し、スピーカ16に供給する。
【0054】
スピーカ16は、例えば、ステレオスピーカ等からなり、サウンドアンプ15にて増幅された音声信号に従って、所定の楽曲音や効果音等を出力する。
【0055】
マイク17は、ユーザの声等のアナログ信号を受け付け、受け付けた信号は処理制御部10でミキシング等の処理がされる。
【0056】
操作キー18は、携帯型情報処理装置1に適宜配置された方向キー18aやボタン18b等から構成され、ユーザの操作に従って、所定の指示入力を受け付ける。操作キー18には、音量を調節するためのボタンや、つまみ等も含まれる。
【0057】
第1の表示部19及び第2の表示部20は、LCD等からなり、LCDコントローラ10eに制御され、ゲーム画像等を適宜表示する。第1の表示部19は上側筐体31に備えられ、第2の表示部20は下側筐体32に備えられる。第1の表示部19は、プレイヤに立体視をさせることが可能な立体画像(以下、「立体視用画像」という)を表示する。立体視用画像は、例えば、パララックスバリア方式による裸眼立体視が可能な画像、あるいは、所定のメガネを装着して画面を見ることにより立体視が可能な画像である。一方、第2の表示部20は、立体視用画像ではなく通常の画像を表示する。
【0058】
タッチパネル21は、第2の表示部20の前面に重畳して配置され、タッチペンやユーザの指の接触による入力を受け付ける。タッチパネル21は、例えば、感圧式のタッチセンサパネル等からなり、ユーザの指等の圧力を検出し、接触状態、及び、接触状態から非接触状態への移行等を検出する。なお、タッチパネル21は、他に静電容量の変化等から、ユーザの指等の接触を検出してもよい。
【0059】
カメラ22は、ユーザの指示に従い周辺の空間等を撮影し、撮影した映像を電気信号に変換する。カメラ22は、例えば、CMOS(Complimentary MOS)センサ等から構成される。カメラ22は、上側筐体31の裏側に配置される(図2(b))。
【0060】
角速度センサ23は、携帯型情報処理装置1の3軸周り(図2(a)、xyz軸)に生じる角速度をそれぞれ検知し、処理制御部10に検知した角速度のデータを出力する。処理制御部10は、角速度データに基づいて、携帯型情報処理装置1の姿勢や動きを求める。
【0061】
なお、各実施形態に係る画像処理装置100は、上述した典型的な携帯型情報処理装置1上に実現されるが、一般的なコンピュータやゲーム装置上に実現することもでき、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。一般的なコンピュータやゲーム装置は、上記携帯型情報処理装置1と同様に、CPUコアや、VRAM、WRAM、を備える。また、通信部として、例えば、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−Tなどの規格に準拠するNIC(Network Interface Controller)、記憶装置としてハードディスクを有する他、DVD−ROMや、光磁気ディスク等が利用できるようになっている。また、タッチパネルの代わりに、キーボードやマウスなどを利用する。そして、プログラムをインストールした後に、そのプログラムを実行させると、情報処理装置として機能させることができる。
【0062】
以下、上記携帯型情報処理装置1により実現される画像処理装置100の機能について、図1乃至図15を参照して説明する。ゲーム用のプログラム及びデータを記憶したカートリッジ12をコネクタ11に装着して、携帯型情報処理装置1の電源を投入することにより、当該プログラムが実行され、実施形態に係る画像処理装置100が実現される。
【0063】
(ゲームの概要)
まず、実施形態に係る画像処理装置100が実行するゲームの例について説明する。図3にゲームの仮想空間の例を示す。
【0064】
本ゲームの仮想空間は横長のフィールド300であり、フィールドの両端には、プレイヤの基地であるプレイヤベース201と、敵の基地である敵ベース202と、が配置される。本ゲームにおいて、プレイヤは、プレイヤベース201を守りつつ、敵ベース202を陥落させることが求められる。
【0065】
プレイヤは、プレイヤが操作するキャラクタ(プレイヤキャラクタ203)を敵ベース202に向かわせて攻撃をしかけたり、プレイヤ砲弾205を敵ベース202に向けて射出したりすることにより、敵ベース202を陥落させる。また、プレイヤは、敵キャラクタ204及び敵砲弾206による攻撃からプレイヤベース201を守る。
【0066】
仮想空間のフィールド300は広いため、すべてが画面に収まらず、画面に表示される画像はフィールド300の一部である。画面には、仮想空間に配置される仮想カメラ400により撮影された画像が表示される。仮想カメラ400は、直線401の上を平行移動し、後述するマニュアルモード又はオートモードで移動させることができる。例えば、図3は、直線401上の仮想カメラ400から撮影方向403に見た画像301が画面に表示されることを示している。
【0067】
仮想カメラ400を移動させる手法には、プレイヤが任意に動かすことができるマニュアルモードと、プログラムに従って、随時最も重要と思われる撮影位置を自動的に選択されるオートモードがある。マニュアルモードでは、プレイヤが、例えば、方向キー18aの右方向または左方向を押圧することにより、仮想カメラ400を直線401上で動かすことができる。オートモードでは、例えば、ゲームプレイ中に起こるイベントについて優先度が設定されており、仮想カメラ400は、当該優先度に基づいて、当該イベントが画面に表示されるように自動的に移動する。
【0068】
イベントとは、例えば、プレイヤベース201の陥落(優先度:1)、敵ベース202の陥落(優先度:2)、プレイヤキャラクタ203の撃墜(優先度:3)、敵キャラクタ204の撃墜(優先度:4)、プレイヤベースから射出されたプレイヤ砲弾205の先端(優先度:5)、敵ベースから射出された敵砲弾206の先端(優先度:6)、プレイヤキャラクタ203の出撃(優先度:7)、敵キャラクタ204の出撃(優先度:8)、プレイヤキャラクタ203の最前線(優先度:9)、敵キャラクタ204の最前線(優先度:10)、プレイヤベース201でのその他のイベント(優先度:11)、敵ベース202でのその他のイベント(優先度:12)、である。各イベントには予め優先度が設定される。そして、これらのイベントのいずれかが同時に発生した場合、優先度の高いイベントの画像が画面に表示されるように仮想カメラ400の位置が設定される。
【0069】
例えば、図4に示すように、プレイヤベース201に敵砲弾206が命中し、プレイヤベース201が陥落されたとする。また、これと同時にプレイヤキャラクタ203と敵キャラクタ204とが対峙したとする。この場合、プレイヤベース201の陥落は優先度が1であり、プレイヤキャラクタ203の最前線は優先度が9であるので、プレイヤベース201の陥落が画面に表示されるように仮想カメラ400の位置が移動し、画像302が画面に表示される。
【0070】
仮想カメラ400の移動をマニュアルモードで行うか、あるいはオートモードで行うかは、プレイヤが適宜設定することができる。例えば、ゲームは、プレイヤの攻撃と敵の攻撃とが交互に行われて進行し、プレイヤ又は敵の攻撃の初めには、オートモードに設定されるものとする。この場合、オートモードのときに、方向キー18aの押圧が検知されると、マニュアルモードに移行するようにしてもよい。
【0071】
以下、マニュアルモードの場合における、画像処理装置100の機能について説明する。
【0072】
(実施形態)
実施形態の画像処理装置100は、図5に示すように、記憶部101と、表示部102と、受付部103と、検知部104と、更新部105と、を備える。
【0073】
記憶部101は、視点位置及び視線方向が記憶される。
【0074】
例えば、視点位置とは、仮想カメラ400の直線401上の位置(以下、「撮影位置」という)であり、視線方向とは、仮想カメラ400の撮影方向である。これらの値は、例えば、図6の撮影情報テーブル101aに登録される。
【0075】
撮影情報テーブル101aには、仮想カメラ400の初期位置101a1と、初期方向101a2と、現在の撮影位置101a3と、撮影方向101a4と、が対応づけて登録されている。直線401の中央の位置(図3の仮想カメラ400の位置)を0[dot]とし、この位置を初期位置とする。撮影位置は、画面に向かって、フィールド300の右方向に移動した場合には正の値、フィールド300の左方向に移動した場合には負の値で表されるものとする。また、フィールド300に向かって直線401と直角をなす方向402を0[deg]とし、この方向を初期方向とする。撮影方向は、画面に向かって、フィールド300の右方向に向いた場合には正の値、フィールドの左方向に向いた場合には負の値で表されるものとする。
【0076】
例えば、仮想カメラ400が、図3に示す撮影位置に配置され、撮影方向403を向いている場合、図6(a)の撮影情報テーブル101aが記憶部101に記憶される。
【0077】
本実施形態において、WRAM 10dが記憶部101として機能する。
【0078】
表示部102は、視点位置及び視線方向から撮影された画像を画面に表示する。
【0079】
本実施形態において、撮影された画像は、仮想空間の画像であり、第1の表示部19に表示される立体視用の画像であるとする。
【0080】
例えば、記憶部101に、図6(a)の撮影情報テーブル101aが格納されている場合、表示部102は、当該撮影情報テーブル101aを参照して、初期位置の撮影位置から撮影方向303に撮影した画像301(図3)を画面に表示する。
【0081】
本実施形態において、処理制御部10及び第1の表示部19が協働して、表示部102として機能する。
【0082】
受付部103は、指示操作を受け付ける。
【0083】
例えば、指示操作とは、仮想カメラ400の撮影位置を動かすための操作であり、方向キー18aの左方向又は右方向の押圧である。例えば、プレイヤが方向キー18aの左方向を押圧した場合、受付部103は、左方向に仮想カメラ400を動かす指示として当該押圧を受け付ける。あるいは、タッチパネル21により左方向又は右方向を指定する操作を受け付けるようにしてもよい。例えば、プレイヤがタッチパネル21に指で触れて、右方向に所定の距離だけ動かした場合、受付部103は、右方向に仮想カメラ400を動かす指示として、当該操作を受け付ける。
【0084】
本実施形態において、処理制御部10及び操作キー18(あるいは、タッチパネル21)が協働して、受付部103として機能する。
【0085】
検知部104は、画面の向きの変化を検知する。
【0086】
ここで、画面の向きとは、立体視用画像を表示する第1の表示部19を有する上側筐体31の向きであるとする。図7に、携帯型情報処理装置1を把持してゲームプレイをするプレイヤ500と、携帯型情報処理装置1の上側筐体31(第1の表示部19)との位置関係を示す。図7(a)及び図7(b)は、プレイヤ500の真上から見た図である。画面の方向は、ユーザ500と平行な方向501に対して、直角をなす方向502を0[deg]とする。
【0087】
図7(a)は、上側筐体31が有する第1の表示部19に対してプレイヤ500が正対するように、プレイヤ500が携帯型情報処理装置1を把持している様子を示している。ここで、「正対」とは、プレイヤの上体が画面に対して真正面に相対することをいい、立体視用画像が画面に表示される場合は、最も効果的に立体視を行うことができる配置である。この場合、検知部104は、画面の方向503を検知する。すなわち、画面方向503は0[deg]であり、検知部104は、画面の向きとして0[deg]を検知する。
【0088】
図7(b)は、プレイヤ500が方向502から左側に30[deg]だけ、上側筐体31を傾けるように携帯型情報処理装置1を把持している様子を示している。この場合、検知部104は、画面の方向504を検知する。すなわち、検知部104は、画面の向きとして−30[deg]を検知する。
【0089】
本実施形態において、処理制御部10及び角速度センサ23が協働して、検知部104として機能する。
【0090】
更新部105は、指示操作に基づいて、視点位置を更新し、画面の向きの変化に基づいて、視線方向を更新する。
【0091】
ここで、図8乃至図12、14に、画面に表示される画像(図8(a)乃至図12(a)、図14(a))と、仮想カメラ400の撮影位置及び撮影方向(図8(b)乃至図12(b)、図14(b))と、画面の向き(図8(c)乃至図12(c)、図14(c))と、の関係を示す。以下、更新部105の機能について、これらの図を参照して説明する。
【0092】
例えば、図8(c)に示すように、プレイヤ500が上側筐体31と正対している状態で、プレイヤによる指示操作が未だ受け付けられていない場合、仮想カメラ400は、図8(b)に示すように、初期位置に配置され、初期方向(撮影方向403)を向く。撮影位置及び撮影方向は初期位置及び初期方向から変更されていないので、更新部105は、撮影位置及び撮影方向の更新を行わない。表示部102は、初期位置から初期方向に撮影した画像303(図8(a))を画面に表示する。画像303には、プレイヤキャラクタ203及びオブジェクト207が含まれる。
【0093】
図9(c)に示すように、プレイヤ500が上側筐体31と正対している状態で、プレイヤ500が方向キー18aの左方向を押圧したとすると、受付部103は当該押圧を受け付け、更新部105は受け付けられた押圧に基づいて撮影位置を更新する。例えば、受付部103が左方向に150[dot]だけ移動させる押圧を受け付けたとすると、更新部105は、図6(b)に示すように、撮影情報テーブル101aの撮影位置101a3を“−150”[dot]に更新する。そして、表示部102は、更新された撮影情報テーブル101a(図6(b))を参照して撮影位置及び撮影方向を求め、初期位置から左に150[dot]だけ移動した撮影位置(図9(b))及び撮影方向403から撮影された画像304(図9(a))を、画面に表示する。
【0094】
また、図8に示した状態から、図10(c)に示すように、プレイヤ500が、第1の表示部19の向きが方向502から左に30[deg]だけ傾くように、携帯型情報処理装置1を傾けたとすると、検知部104は傾いた画面の方向504を検知し、更新部105は検知された方向504に基づいて撮影方向を更新する。例えば、検知部104が左方向に30[deg]の傾きを検知したとすると、更新部105は、図6(c)に示すように、撮影情報テーブル101aの撮影方向101a4を“−30”[deg]に更新する。そして、表示部102は、更新された撮影情報テーブル101a(図6(c))を参照して撮影位置及び撮影方向を求め、撮影位置(初期位置)及び撮影方向404(図10(b))から撮影された画像305(図10(a))を、画面に表示する。
【0095】
また、更新部105は、指示操作が受け付けられると、視線方向を初期方向に近づくように更新する。
【0096】
図11(c)のように、プレイヤ500が、上側筐体31を左に傾けた状態で、方向キー18aの左方向を押圧したとすると、受付部103は当該押圧を受け付け、検知部104は上側筐体31の方向を検知する。更新部105は、受け付けられた押圧に基づいて撮影位置を更新し、検知された方向に基づいて撮影方向を更新する。ここで、プレイヤ500が、図10(b)の状態から方向キー18aで撮影位置を移動させようとした場合(例えば、左方向に移動させようとした場合)、図11(b)に示すように、撮影方向は方向404のままで、撮影位置だけが指定された位置に移動すると想定して、指示操作を行うのが一般的である。そして、上記のような指示操作を行ったプレイヤ500は、当該撮影位置から方向404に向けて撮影された画像306が表示部102により画面に表示されることを想定していると考えられる。これに対して本実施形態では、更新部105は、図12(b)に示すように、指定された撮影位置に仮想カメラ400が移動する間に、撮影方向を、方向404から初期方向の方向403へ、徐々に近づけるように、撮影方向を更新する。
【0097】
ここで、更新部105は、例えば、1回の指示操作に対して所定の角度だけ初期方向に近づくように視線方向を更新する。1回の指示操作とは、例えば、方向キー18aの左方向又は右方向の1回の押圧である。本実施形態では、1回の方向キー18aの押圧で50[dot]だけ、撮影位置が移動するものとする。
【0098】
図13(a)に、現在の視線方向(撮影方向)と初期方向とのなす角度(以下、「現在の角度」という)と、所定の角度との関係の一例を示す。更新部105はこのグラフに従い撮影方向を更新する。例えば、図12(b)に示すように仮想カメラ400が初期位置に配置され、左方向に30[deg]傾いた状態で、方向キー18aの左方向を1回押圧すると、更新部105は、仮想カメラ400を直線401上の左方向に50[dot]だけ移動した位置に撮影位置を更新し、同時に、撮影方向を10[deg]だけ初期方向に近づくように更新する。すなわち、更新部105は、図6(c)の撮影情報テーブル101aから、図6(d)に示すように、撮影位置101a3を“−50”[dot]、撮影方向101a4を“−20”[deg](方向405)に更新する。そして、表示部102は、方向キー18aの押圧毎に更新される撮影情報テーブル101aを参照して撮影位置及び撮影方向を求め、当該撮影位置及び撮影方向から撮影された画像を表示する。方向キー18aが左方向に3回押圧され、撮影方向403に更新されると、表示部102は、初期位置から左に150[dot]だけ移動した撮影位置及び撮影方向403から撮影された画像307(図12(a))を、画面に表示する。
【0099】
なお、所定の角度は、一定の値ではなく、視線方向と初期方向とがなす角度(現在の角度)に応じて定められるようにしてもよい。例えば、図13(b)に示すように、現在の角度が大きいほど、所定の角度を大きく設定するようにしてもよい。
【0100】
上側筐体31の向きがプレイヤに正対する方向(方向502)から傾けられた状態で、撮影位置を変更する操作が受け付けられると、更新部105は、上側筐体31(第1の表示部19)の向きにかかわらず撮影方向を更新するので、プレイヤ500の意図しない方向の画像307(図12(a))が表示される。すなわち、画面の向きは傾いているにも関わらず、画面には、仮想空間のフィールドに正対した場合に表示される画像307(図12(a))が表示される。このように、撮影方向を更新することにより、図14(c)に示すように、プレイヤ500に上側筐体31(第1の表示部19)に対して正対させるように促すことができる。
【0101】
本実施形態において、処理制御部10が更新部105として機能する。
【0102】
(実施形態に係る画像処理装置の動作)
以下、本実施形態の画像処理装置100の各部が行う動作について説明する。画像処理装置100に電源が投入されると、CPUコア10aは、図15のフローチャートに示す画像処理を開始する。
【0103】
表示部102は、記憶部101に記憶された視点位置及び視線方向に基づいて、当該視点位置及び視線方向から撮影された画像を生成する(ステップS101)。例えば、表示部102は、撮影情報テーブル101aを参照して、撮影位置及び撮影方向から撮影した仮想空間の様子を表す画像を生成する。
【0104】
表示部102が生成した画像は、VRAM 10cに記憶される。表示部102は、垂直同期割り込みが生じるまでキューのクリアや、別のプロセスの処理などを行って待機する(ステップS102)。そして、垂直同期割り込みが生じると、表示部102は、VRAM 10cに記憶された画像情報を表示信号に変換し、第1の表示部19に表示する(ステップS103)。例えば、図8の画像303が第1の表示部19に表示される。
【0105】
受付部103は、指示操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS104)。受付部103が、指示操作を受け付けたと判断すると(ステップS104;Yes)、次に、検知部104は、画面の向きを検知する(ステップS105)。一方、受付部103が指示操作を受け付けないと判断した場合も(ステップS104;No)、検知部104は、画面の向きを検知する(ステップS109)。
【0106】
例えば、受付部103は、方向キー18aの左方向又は右方向のいずれかが押圧されたか否かを判断する。受付部103が当該押圧を受け付けたか否か判断すると、検知部104は、現在の上側筐体31(第1の表示部19)の向きを検知する。なお、受付部103による指示操作を受け付けたか否かの判断と検知部104の画面の向きの検知とは、順序は逆でも、あるいは、同時に行われてもよい。
【0107】
ステップS105において、検知部104により画面の向きが検知されると、次に、更新部105は、当該画面の向きが初期方向であるか否かを判断する(ステップS106)。更新部105は、画面の向きが初期方向であると判断すると(ステップS106;Yes)、受付部103が受け付けた指示操作に基づいて記憶部101に記憶された視点位置を更新する(ステップS107)。一方、更新部105は、画面の向きが初期方向でないと判断すると(ステップS106;No)、受付部103が受け付けた指示操作に基づいて、記憶部101に記憶された視点位置を更新し、記憶部101に記憶された視線方向を、初期方向に近づくように更新する(ステップS108)。その後、ステップS101に戻る。
【0108】
例えば、方向キー18aの左方向を押圧され、上側筐体31が初期方向に向いている場合(図9)、更新部105は、方向キー18aの押圧に基づいて、撮影情報テーブル101aの撮影位置101a3を更新する。一方、方向キー18aの左方向を押圧され、上側筐体31の向きが初期方向から傾けられている場合(図12)、更新部105は、当該押圧に基づいて撮影情報テーブル101aの撮影位置101a3を更新し、上側筐体31の向きに関わらず撮影方向101a4を初期方向へ徐々に近づけるように更新する。そして、更新部105により撮影位置又は撮影方向が更新されると、表示部102は、更新後の撮影情報テーブル101aの撮影位置及び撮影方向から撮影された画像を第1の表示部19に表示する。
【0109】
ステップS109において、検知部104により画面の向きが検知されると、次に、更新部105は、当該画面の向きが初期方向であるか否かを判断する(ステップS110)。更新部105は、画面の向きが初期方向であると判断すると(ステップS110;Yes)、視点位置及び視線方向の更新は行わず、ステップS101に戻る。一方、更新部105は、画面の向きが初期方向でないと判断すると(ステップS110;No)、当該画面の向きに基づいて記憶部101に記憶された視線方向を更新する(ステップS111)。その後、ステップS101に戻る。
【0110】
例えば、プレイヤ500により方向キー18aの押圧がされず、上側筐体31の向きが初期方向から傾けられている場合(図10)、更新部105は、上側筐体31の向きに基づいて、撮影情報テーブル101aの撮影方向101a4を更新する。一方、プレイヤ500により方向キー18aの押圧がされず、上側筐体31の向きが初期方向である場合(図8)、更新部105は、撮影位置101a3及び撮影方向101a4の更新を行わない。そして、表示部102は、撮影情報テーブル101aの撮影位置及び撮影方向から撮影された画像を第1の表示部19に表示する。
【0111】
通常のゲームでは、図14(c)に示したように、プレイヤは画面に対して正対した状態で操作されるのが望ましいが、手元で向きを変えることができる携帯型情報処理装置1の場合、図10(c)に示したように、プレイヤが画面に対して正対していない状態で操作してしまうことがある。特に、立体視用画像が表示されている場合は、画面に正対した状態でないと、画像の立体視が行えない場合もある。本発明によれば、プレイヤが画面に正対していない状態で仮想カメラを移動させようとすると、更新部105が撮影方向を仮想空間のフィールドに正対するように向きを更新して、正対した場合に表示される画像を画面に表示することにより、プレイヤに画面に対して正対させるように促すことができる。
【0112】
なお、実施形態では、仮想カメラの撮影位置及び撮影方向を例にとり画像処理装置100の動作を説明したが、これに限らない。例えば、現実空間を撮影するカメラの撮影位置及び撮影方向であってもよい。また、現実空間を撮影するカメラの場合、カメラは画面と同一の筐体に備わっていなくてもよい。例えば、カメラの撮影位置は遠隔でユーザが指定できるが、撮影方向はユーザが手元に持つ画面の向きに基づいて定められる装置の場合にも本発明を適用することができる。
【0113】
また、実施形態では、画面の向きを角速度センサにより検知することとしたが、これに限らない。例えば、カメラで撮影した撮影画像の変化から、画面の向きを求めるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明によれば、ユーザに、画面に対し正しい向きで操作させるのに好適な画像処理装置、処理方法、ならびに、プログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0115】
1 携帯型情報処理装置
10 処理制御部
10a CPUコア
10b 画像処理部
10c VRAM
10d WRAM
10e LCDコントローラ
10f タッチパネルコントローラ
11 コネクタ
12 カートリッジ
12a ROM
12b RAM
13 無線通信部
14 通信コントローラ
15 サウンドアンプ
16 スピーカ
17 マイク
18 操作キー
18a 方向キー
18b ボタン
19 第1の表示部
20 第2の表示部
21 タッチパネル
22 カメラ
23 角速度センサ
31 上側筐体
32 下側筐体
100 画像処理装置
101 記憶部
102 表示部
103 受付部
104 検知部
105 更新部
201 プレイヤベース
202 敵ベース
203 プレイヤキャラクタ
204 敵キャラクタ
205 プレイヤ砲弾
206 敵砲弾
207 オブジェクト
300 フィールド
301、302、303、304、305、306、307 画像
400 仮想カメラ
401 直線
402 方向
403、404、405 撮影方向
500 プレイヤ
501、502 方向
503、504 画面の方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
視点位置及び視線方向が記憶される記憶部と、
前記視点位置及び前記視線方向から撮影された画像を画面に表示する表示部と、
指示操作を受け付ける受付部と、
前記画面の向きの変化を検知する検知部と、
前記指示操作に基づいて、前記視点位置を更新し、前記画面の向きの変化に基づいて、前記視線方向を更新する更新部と、
を備え、
前記更新部は、前記指示操作が受け付けられると、前記視線方向を初期方向に近づくように更新する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記撮影された画像は、立体視用の画像である
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像処理装置であって、
前記撮影された画像は、仮想空間の様子を表す画像である
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記更新部は、1回の前記指示操作に対して所定の角度だけ前記初期方向に近づくように、前記視線方向を更新する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像処理装置であって、
前記所定の角度は、前記視線方向と前記初期方向とがなす角度に応じて定められる
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
視点位置及び視線方向が記憶される記憶部と、表示部と、受付部と、検知部と、更新部と、を備える画像処理装置が実行する処理方法であって、
前記表示部が、前記視点位置及び前記視線方向から撮影された画像を画面に表示する表示工程と、
前記受付部が、指示操作を受け付ける受付工程と、
前記検知部が、前記画面の向きの変化を検知する検知工程と、
前記更新部が、前記指示操作に基づいて、前記視点位置を更新し、前記画面の向きの変化に基づいて、前記視線方向を更新する更新工程と、
を備え、
前記更新工程において、前記更新部は、前記指示操作が受け付けられると、前記視線方向を初期方向に近づくように更新する
ことを特徴とする処理方法。
【請求項7】
コンピュータを、
視点位置及び視線方向が記憶される記憶部、
前記視点位置及び前記視線方向から撮影された画像を画面に表示する表示部、
指示操作を受け付ける受付部、
前記画面の向きの変化を検知する検知部、
前記指示操作に基づいて、前記視点位置を更新し、前記画面の向きの変化に基づいて、前記視線方向を更新する更新部、
として機能させ、
前記更新部が、前記指示操作が受け付けられると、前記視線方向を初期方向に近づくように更新する
ように機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−59586(P2013−59586A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−201393(P2011−201393)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【特許番号】特許第5113933号(P5113933)
【特許公報発行日】平成25年1月9日(2013.1.9)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】